JP2001067045A - 表示素子駆動回路および表示装置 - Google Patents

表示素子駆動回路および表示装置

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JP2001067045A
JP2001067045A JP23735099A JP23735099A JP2001067045A JP 2001067045 A JP2001067045 A JP 2001067045A JP 23735099 A JP23735099 A JP 23735099A JP 23735099 A JP23735099 A JP 23735099A JP 2001067045 A JP2001067045 A JP 2001067045A
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light
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JP23735099A
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English (en)
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Tomoharu Tsuji
智晴 辻
Hiroyuki Odagiri
博之 小田切
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Masafumi Hoshino
雅文 星野
Susumu Fujita
進 藤田
Atsuya Akase
篤也 赤瀬
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自発光表示素子の経時的な輝度変化の特性に
適した定電流駆動方式を採用するとともに、設計および
製造コストの低減を図った表示素子駆動回路および表示
装置を提供する。 【解決手段】 所定の発光面積を単位発光面積とし、そ
の単位発光面積のセグメントを駆動させるのに要する電
流を供給する定電流源を複数用意し、各セグメント(図
中ではセグメント22aのみ)に対して、そのセグメン
トの発光面積を上記した単位発光面積で除算して得られ
る数の定電流源71a〜71cから出力される電流の和
を、そのセグメントに供給することによって定電流駆動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、LED、有機E
L素子その他の自発光表示素子を定電流駆動する表示素
子駆動回路およびそれを搭載した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在流通している表示装置の表示方式と
して代表的なものに、ブラウン管(CRT)方式、発光
ダイオード(LED)方式、液晶方式、エレクトロルミ
ネッセンス(EL)方式がある。このうち、CRT方式
は、電子線の刺激により表示画面上に塗布した蛍光体を
発光させる表示方式である。CRTは、この表示方式に
より、テレビジョン用その他のディスプレイとして最も
普及するに至った表示装置であり、その性能および生産
技術は確立されたものとなっている。しかしながら、C
RTは、表示画面から比較的離れた距離に電子銃を設け
る必要があること等から、小型化は困難であり、また、
他の表示方式に比較しても消費電力が大きくなるという
欠点があり、近年の軽薄短小デバイスの要求を満たすも
のではなかった。
【0003】そこで、現在では、半導体製造技術が利用
できることを理由の1つとして、上記したLED方式や
液晶方式を採用した表示装置が台頭しており、腕時計や
携帯電話等の携帯型の各種デバイスに搭載されるに至っ
ている。これら表示方式のうち、液晶方式は、受光型の
表示素子であり、暗所において十分に表示情報を認識す
るために、LEDやフィラメント方式の電球等をバック
ライトとして備える必要がある。これに対し、LEDお
よびEL素子は、自発光型の表示素子であり、各素子に
直流または交流の電流を通電させることによって自発的
に発光するものである。
【0004】よって、携帯型デバイスに搭載する小型の
表示装置では、上記した自発光表示素子を、限られた空
間の中でいかに効率良く配置するか、また、いかに十分
な輝度を有しつつ低消費電力の発光を実現するかが課題
となる。
【0005】上記したLEDは、近年の青色発光ダイオ
ードの開発により、従来から用いられていた赤色や緑色
のLEDとを組合わせることによって、フルカラー表示
の現実味が増してきており、これらLEDを発光させる
ための駆動回路が簡易なことに相俟って、今後、一層の
普及が見込まれる表示素子である。
【0006】また、EL素子は、2枚の電極板の間に蛍
光体を挟み込んだ構成であり、これに電圧(多くの場
合、交流電圧)が印加されることで発光するものであ
る。特に近年においては、上記した蛍光体を有機発光層
とした有機EL素子の研究開発が進んでおり、低電圧駆
動および高輝度発光を実現している。この有機EL素子
は、一方の電極から電子を、他方の電極からは正孔を注
入し、電子と正孔を上記した有機発光層で再結合させる
注入型素子であり、その基本構造はLEDと類似してお
り、基本的には直流バイアス下で動作する。
【0007】このような直流バイアス下において駆動さ
れるLEDや有機EL素子等の自発光表示素子は、一般
に、定電圧駆動方式または定電流駆動方式の2種類の方
式によって駆動される。定電圧駆動方式は、自発光表示
素子に一定の電圧を間欠的に供給する定電圧駆動回路を
備えることで達成される。この定電圧駆動回路は、各自
発光表示素子(ドットやセグメント等)に一定の電圧を
一定のデューティーサイクルで印加するための回路であ
る。
【0008】また、定電圧駆動回路は、通常、複数の自
発光表示素子から構成される表示画面に対して1つだけ
設けられるため、定電圧駆動回路により実現される定電
圧駆動方式によれば、表示装置を単純化または小規模化
することができ、コストの低減が可能となる。ここで、
自発光表示素子は、通電する電流密度に比例した発光輝
度を有するが、通常、劣化によって経時的に電圧−電流
(V−I)特性が変化する。よって、上記した定電圧駆
動方式では、自発光表示素子において、常に一定の発光
輝度を得るためには、経時変化したV−I特性に応じて
印加する定電圧を調整する必要がある。
【0009】そこで、自発光表示素子の駆動方式として
定電流駆動方式を採用することにより、上記した定電圧
駆動方式における印加電圧の調整を要する問題を解決す
ることができる。この定電流駆動方式は、自発光表示素
子に一定の電流を供給する定電流駆動回路を備えて達成
される方式であり、これによりV−I特性の経時劣化に
対しても常に定電流を供給すること、すなわち一定の発
光輝度を維持することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
定電流駆動回路は、複数の自発光表示素子から構成され
る表示画面において、各自発光表示素子毎に1つずつ設
けなければならないため、表示装置の回路構成が大規模
または複雑になってしまい、コストが上昇するという問
題点があった。特に、任意の形状により設計されるセグ
メントを自発光表示素子とした場合、通常、表示画面上
に配置された各セグメントの面積は異なるため、これら
セグメント間の発光輝度を同一にしたり、セグメントの
意味する表示内容に応じて発光輝度を変化させたりする
には、各セグメントの面積に比例した電流を供給する個
別の定電流駆動回路が必要となり、表示装置の設計工程
や回路構成が複雑となるという問題がより顕著となる。
【0011】また、同一面積の複数のドットを各々自発
光表示素子として、これらをマトリクス状に配置するこ
とにより表示画面を構成する場合、通常、これらドット
は、上記したセグメントの場合に比較して数を多く必要
とするため、各ドットを駆動させる定電流駆動回路も多
数必要となり、表示装置の回路構成を複雑にするという
問題を有することになる。
【0012】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、自発光表示素子の経時的な輝度変化の特性に適した
定電流駆動方式を採用するとともに、表示装置の設計工
程や回路構成を簡素化し、設計および製造コストの低減
を図った表示素子駆動回路および表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の表示素子駆動回路は、自発光表示素子
について所定の発光面積を単位発光面積とし、その単位
発光面積の自発光表示素子を駆動させるのに要する電流
を供給する定電流源を複数備え、自発光表示素子の各々
に対して、その自発光表示素子の発光面積に基づいて定
まる数(例えば自発光表示素子の発光面積を上記した単
位発光面積で除算した結果)の定電流源からの電流の和
を供給することによって定電流駆動させるようにした。
これにより、発光面積の異なる自発光表示素子に対して
も、同一特性の定電流源による定電流駆動が可能とな
る。
【0014】また、この発明の表示素子駆動回路は、自
発光表示素子に対する定電流の供給を所定の周期により
間欠的におこなうことで自発光表示素子の定電流駆動を
おこなう表示素子駆動回路において、自発光表示素子に
定電流を供給する時間幅を、駆動させようとする自発光
表示素子の発光面積に基づいて調整するようにした。こ
の時間幅は、例えば、所定の発光面積を単位発光面積と
し、かつ、その単位発光面積の自発光表示素子を駆動さ
せるための前記時間幅を単位時間幅として、駆動させよ
うとする自発光表示素子の発光面積を上記した単位発光
面積で除算した結果に、上記した単位時間幅を積算した
結果により決定することができる。これにより、発光面
積の異なる自発光表示素子に対しても、同一特性の定電
流源による定電流駆動が可能となる。
【0015】また、この発明の表示装置は、所定の発光
面積を単位発光面積とし、この単位発光面積の整数倍の
面積の自発光表示素子を複数設けた表示パネルと、その
表示パネル上の自発光表示素子の各々を定電流駆動する
上述した表示素子駆動回路とを備えている。これによ
り、発光面積の異なる複数の自発光表示素子に対して
も、同一特性の定電流源による定電流駆動が可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る表示素子駆
動回路および表示装置の実施の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が
限定されるものではない。特に、この実施の形態におい
ては、数値をデジタル表示する際に慣用されている7セ
グメント構成の自発光表示素子を発光させる場合につい
て説明する。
【0017】図1は、本発明に係る表示装置の概略構成
を示すブロック図である。図1において、表示装置10
は、上記したLEDや有機EL素子等の自発光表示素子
が複数配置されて表示画面を構成する表示パネル20
と、表示パネル20に配置された各自発光表示素子の発
光をオン/オフするスイッチおよび定電流源を備えた表
示素子駆動回路40と、図示しないCPU等の制御回路
から与えられた表示信号を適宜デコードして表示素子駆
動回路40の各スイッチを選択的にオン/オフ制御する
表示制御回路30と、を備えて構成される。
【0018】ここで、表示パネル20に配置される各自
発光表示素子の発光面積は、所定の単位面積の整数倍と
なるように設計される。図1においては、表示パネル2
0上に、7セグメント21および7セグメント22が設
けられており、特に7セグメント22の各セグメントの
面積は、7セグメント21の各セグメントの面積の3倍
となる関係を有している。また、同一の7セグメント内
における各セグメント間の面積は互いに等しくなるよう
に設計される。
【0019】よって、本発明に係る表示素子駆動回路4
0は、以上に説明したような特徴を有する表示パネル2
0を定電流駆動させるために機能し、また、本発明に係
る表示装置10は、少なくともこれら表示素子駆動回路
40および表示パネル20を含んだ構成によって実現さ
れる。なお、以下においては、表示素子駆動回路40の
実施の形態について説明し、本発明に係る表示装置10
は、各実施の形態における表示素子駆動回路40を含ん
だ構成を包含するものとする。
【0020】実施の形態1.まず、実施の形態1に係る
表示素子駆動回路について説明する。図2および図3
は、実施の形態1に係る表示素子駆動回路を説明するた
めのブロック図である。また、図2に示す表示素子駆動
回路40は、表示パネル20上の7セグメント21を駆
動する部分を特に示しており、図3に示す表示素子駆動
回路40は、表示パネル20上の7セグメント22を駆
動する部分を特に示している。
【0021】さらに、図2においては、表示素子駆動回
路40の動作の理解を容易にするために、7セグメント
21を構成するセグメント21a、21b、21c、2
1d、21eおよび21fのうち、セグメント21aの
みの結線が示されている。同様に、図3においては、7
セグメント22を構成するセグメント22a、22b、
22c、22d、22eおよび22fのうち、セグメン
ト22aのみの結線が示されている。以下においては、
これらセグメント21aおよびセグメント22aの発光
についての説明をおこなうが、実際には他のセグメント
についても同様な結線および動作が適用される。
【0022】図2において、表示素子駆動回路40は、
セグメント21aを駆動(発光)させるための定電流源
51とスイッチ部52とを備えており、スイッチ部52
が表示制御回路30によってオン/オフ制御されること
によって、定電流源51からセグメント21aへの電流
供給を選択的におこなうことができる。ここで、他のセ
グメント21b、21c、21d、21eおよび21f
の各々についても、個々に定電流源51とスイッチ部5
2からなる組を備えており、特に、各定電流源51は、
各セグメントの面積が同一であることから、同じ電流供
給特性を有した定電流源を用意することで足りる。
【0023】さらに、この定電流源51は、上述したよ
うに最小単位となる発光面積に対して電流を供給する定
電流源であり、この例では、7セグメント21の各セグ
メント面積が最小単位となる発光面積に相当することに
なる。すなわち、表示素子駆動回路40は、7セグメン
ト21のすべてのセグメントを発光させるために、7組
の同一の定電流源51およびスイッチ部52を備えてい
る。
【0024】一方、図3において表示素子駆動回路40
は、セグメント22aを駆動させるための定電流源61
a、61bおよび61cとスイッチ部62a、62bお
よび62cとを備えており、スイッチ部62a、62b
および62cが表示制御回路30によってオン/オフ制
御されることにより、定電流源61a、61bおよび6
1cから供給される各々の電流の和を、セグメント22
aに選択的に与えることができる。また、他のセグメン
ト22b、22c、22d、22eおよび22fの各々
についても、個々に定電流源61a、61bおよび61
cとスイッチ部62a、62bおよび62cとからなる
組を備えている。
【0025】ここで、定電流源61a、61bおよび6
1cの各々は、図2に示した定電流源51と同一特性を
有し、上述したように最小単位となる発光面積に対して
電流を供給する定電流源である。よって、定電流源61
aおよびスイッチ部62aの組と、定電流源61bおよ
びスイッチ部62bの組と、定電流源61cおよびスイ
ッチ部62cの組は、各々図2に示した定電流源51お
よびスイッチ部52の組と同一構成となり、表示素子駆
動回路40は、この定電流源51およびスイッチ部52
の組からなる構成単位を図3に示すように3つ設けるこ
とにより、7セグメント21の3倍の面積を有する7セ
グメント22の各セグメントを駆動することが可能とな
る。
【0026】これによって、従来のように各セグメント
毎にその発光面積に応じた定電流源を設計する必要がな
くなり、表示素子駆動回路やこれを搭載した表示装置を
設計する工程を簡素化することができるとともに、携帯
型デバイスにこのような表示素子駆動回路や表示装置を
備えて構成する際にも、その限られた空間内において効
率の良い回路レイアウトが可能となり、従来から蓄積さ
れた半導体製造技術を利用することで表示素子駆動回路
や表示装置の小型化をより一層図ることができる。
【0027】また、図3においては各定電流源61a、
61bおよび61c毎にスイッチ部62a、62bおよ
び62cを各々設けているため、表示制御回路30が、
一つのセグメント(上記した例ではセグメント22a)
に対して設けられた上記3つのスイッチ部個々をオン/
オフ制御することにより、セグメントの輝度制御をおこ
なってもよい。この場合、上記した例では、3段階の輝
度変化が可能となる。
【0028】図3に示した表示素子駆動回路40では、
一つのセグメントに対して、最小単位となる発光面積の
倍数分だけの定電流源を設け、さらにスイッチ部を、そ
れら定電流源の各々に対応させて設けるようにしたが、
スイッチ部を各セグメントに対して一つにするようにし
てもよい。
【0029】図4は、このような実施の形態1に係る表
示素子駆動回路の他の例を説明するためのブロック図で
あり、特に、各セグメントに対して複数の定電流源と一
つのスイッチ部を設けた場合の表示素子駆動回路を示し
ている。なお、図2に示したように、各セグメントが、
上記した最小単位の発光面積である場合には、元々各セ
グメントに対してスイッチ部は一つであるため、この他
の例の場合においても図2と同様な図示となる。
【0030】図4に示すように、表示素子駆動回路41
は、最小単位面積の3倍の面積を有するセグメント22
aを発光させるために、3つの同一の定電流源71a、
71bおよび71cと、一つのスイッチ部72とを備え
ている。これにより、表示制御回路30は、スイッチ部
72のみをオン/オフ制御することでセグメント22a
への電流供給の有無を選択することができる。
【0031】よって、実施の形態1に係る表示素子駆動
回路および表示装置によれば、表示パネル20上の各自
発光表示素子(セグメント)を、最小単位となる所定の
発光面積の整数倍となるような面積で設計するととも
に、その最小発光面積を有する自発光表示素子を発光さ
せるための定電流源を単位定電流源とし、各セグメント
に対して、そのセグメント面積に応じた数だけの上記単
位定電流源を設けることにより、従来のようにセグメン
ト毎に特性の異なる定電流源を必要とせずに設計工程の
簡素化を図ることができるとともに、回路レイアウトを
効率の良く実現でき、表示素子駆動回路や表示装置のよ
り一層の小型化と製造コストの削減が可能となる。
【0032】実施の形態2.つぎに、実施の形態2に係
る表示素子駆動回路について説明する。図5および図6
は、実施の形態2に係る表示素子駆動回路を説明するた
めのブロック図である。また、図5に示す表示素子駆動
回路42は、図2と同様に、特に表示パネル20上の7
セグメント21を駆動する部分を示しており、図6に示
す表示素子駆動回路40もまた、図3と同様に、特に表
示パネル20上の7セグメント22を駆動する部分を示
している。
【0033】実施の形態2に係る表示素子駆動回路は、
各セグメントに対して一つの定電流源を設け、この定電
流源から供給する電流をスイッチ部のオン/オフを所定
の周期で間欠的に繰り返すことにより、セグメントに供
給される電流量を調整するものである。この電流調整に
より、発光面積の異なるセグメントに対しても表示パネ
ル20上におけるセグメント間の発光輝度を統一して、
または所定のバランスで発光させることが可能となる。
【0034】図5において、表示素子駆動回路42は、
セグメント21aを駆動(発光)させるための定電流源
61と、スイッチ部63と、スイッチ制御手段64と、
分周手段65とを備えており、スイッチ制御手段64
が、表示制御回路30によって制御されることにより、
発光させるセグメントの選択とスイッチ部63の間欠的
なオン/オフとをおこなう。
【0035】また、図6において、表示素子駆動回路4
2は、セグメント22aを駆動させるための定電流源7
1と、スイッチ部73と、スイッチ制御手段74と、分
周手段75とを備えており、図5と同様に、スイッチ制
御手段74が、表示制御回路30によって制御されるこ
とで、発光させるセグメントの選択とスイッチ部73の
間欠的なオン/オフとをおこなう。
【0036】なお、図5に示す定電流源61と図6に示
す定電流源71とは同一の特性を有する定電流源であ
る。そして、これら図5と図6との間においては、スイ
ッチ制御手段64とスイッチ制御手段74において各々
スイッチ部63とスイッチ部73をオン/オフさせる周
期、すなわちデューティ・サイクルのみが異なる。
【0037】図7は、図5に示したスイッチ制御手段6
4におけるデューティ・サイクルと、図6に示したスイ
ッチ制御手段74におけるデューティ・サイクルとを説
明する説明図である。図5に示したスイッチ制御手段6
4においては、発光させようとするセグメント21a
が、上記した最小単位の面積を有しているため、図7
(a)に示すように、表示装置またはこれを搭載したデ
バイスにおける他の回路から供給されるベースクロック
の最小パルスと同じパルス幅によってスイッチ部63を
オンし、かつベースクロックの4周期分を、スイッチ部
63をオン/オフ制御する周期としている。
【0038】これに対し、図6に示したスイッチ制御手
段74においては、発光させようとするセグメント22
aが、上記した最小単位の面積の3倍の面積を有してい
るため、図7(b)に示すように、表示装置またはこれ
を搭載したデバイスにおける他の回路から供給されるベ
ースクロックの最小パルスの3倍のパルス幅によってス
イッチ部73をオンし、かつ図7(a)と同様にベース
クロックの4周期分を、スイッチ部73をオン/オフ制
御する周期としている。
【0039】換言すれば、スイッチ制御手段74は、ス
イッチ制御手段64においてスイッチ部63をオン状態
とするパルス幅の3倍のパルス幅でスイッチ部73をオ
ン状態にする。すなわち、セグメント22aは、セグメ
ント21aと比較して3倍の時間だけ継続的な電流供給
がおこなわれることになる。これは、自発光表示素子の
過渡期において、自発光表示素子の輝度が、定電流源が
供給する電流値と、その供給時間に比例する特性を利用
したものである。
【0040】なお、スイッチ制御手段64および74に
おいて各々定まるスイッチ部63および73のデューテ
ィ・サイクルは、分周手段65および分周手段75の出
力から得ることができる。これら分周手段65および分
周手段75は、表示装置またはこれを搭載したデバイス
における他の回路において当然に備わっている分周回路
を利用することができ、本発明に係る表示素子駆動回路
のために新たに設けられるものではない。
【0041】このように、スイッチ制御手段64および
74によって、各セグメントの発光面積に応じた定まる
デューティ・サイクルにより、スイッチ部63および7
3を継続的にオン状態とすることができ、これにより、
発光面積の異なるセグメント間における発光輝度を統一
し、または所定のバランスに保つことが可能になる。
【0042】また、スイッチ制御手段64および74
が、発光面積によって定まるデューティ・サイクル以下
のパルス幅でスイッチ部63および73をオン/オフ制
御することによって、各セグメントの発光輝度を調整で
きるようにしてもよい。
【0043】上述した図5および図6においては、表示
パネル20上に配置されたセグメントのうち、発光させ
ようとするセグメントの選択と、選択されたセグメント
に対する間欠的な電流供給のオン/オフとを、ともにス
イッチ部63およびスイッチ部73によっておこなった
が、発光させようとするセグメントの選択をおこなうス
イッチ部と、選択されたセグメントに対する間欠的な電
流供給のオン/オフをおこなうスイッチ部とを別個に設
けるようにしてもよい。
【0044】図8は、この場合における表示素子駆動回
路を説明するためのブロック図であり、7セグメント2
1を駆動する部分を示している。なお、7セグメント2
2を駆動する部分については、図8と同様な構成となる
ため、図示を省略する。図8に示す表示素子駆動回路4
3では、発光させようとするセグメントの選択をおこな
うスイッチ部63と、このスイッチ部63に直列に、選
択されたセグメントに対する間欠的な電流供給のオン/
オフをおこなうスイッチ部69が設けられる。よって、
スイッチ制御手段64は、常に、セグメント21aに応
じたデューティ・サイクルによりスイッチ部63のオン
/オフを繰り返していても良く、この場合、スイッチ部
69が表示制御回路30によってオン状態に選択されて
はじめてセグメント21aに定電流源61からの電流が
供給されることになる。
【0045】よって、実施の形態2に係る表示素子駆動
回路および表示装置によれば、表示パネル20上の各自
発光表示素子(セグメント)を、最小単位となる所定の
発光面積の整数倍となるような面積で設計するととも
に、各セグメントに対して、所定の電流を供給するため
の単位定電流源と、そのセグメント面積に応じたデュー
ティ・サイクルに基づいて上記単位定電流源から間欠的
な電流供給をおこなうスイッチ制御手段と、を設けるこ
とにより、従来のようにセグメント毎に特性の異なる定
電流源を必要とせずに設計工程の簡素化を図ることがで
きるとともに、回路レイアウトを効率良く実現でき、表
示素子駆動回路や表示装置のより一層の小型化と製造コ
ストの削減が可能となる。
【0046】なお、上述した実施の形態1および2にお
いては、自発光表示素子としてセグメントを例に挙げた
が、本発明に係る表示素子駆動回路および表示装置は、
マトリクス形状を構成する各ドットやその他直流バイア
ス下で駆動可能なLEDや有機EL素子等に対しても同
様に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る表
示素子駆動回路によれば、自発光表示素子について所定
の発光面積を単位発光面積とし、その単位発光面積の自
発光表示素子を駆動させるのに要する電流を供給する定
電流源を複数備え、自発光表示素子の各々に対して、そ
の自発光表示素子の発光面積に基づいて定まる数の定電
流源からの電流の和を供給することによって定電流駆動
させるので、従来のように自発光表示素子毎に特性の異
なる定電流源を必要とせずに発光輝度を統一させること
ができ、設計工程の簡素化を図ることができるととも
に、回路レイアウトを効率の良く実現でき、表示素子駆
動回路や表示装置のより一層の小型化と製造コストの削
減が可能となる。
【0048】また、本発明に係る表示素子駆動回路によ
れば、自発光表示素子に対する定電流の供給を所定の周
期により間欠的におこなうことで自発光表示素子の定電
流駆動をおこなう表示素子駆動回路において、自発光表
示素子に定電流を供給する時間幅を、駆動させようとす
る自発光表示素子の発光面積に基づいて調整するので、
従来のように自発光表示素子毎に特性の異なる定電流源
を必要とせずに発光輝度を統一させることができ、設計
工程の簡素化を図ることができるとともに、回路レイア
ウトを効率良く実現でき、表示素子駆動回路や表示装置
のより一層の小型化と製造コストの削減が可能となる。
さらに、電流供給の調整を時間幅の変更によっておこな
うため、より精度の細かい定電流駆動が可能となる。
【0049】また、本発明に係る表示素子駆動回路によ
れば、自発光表示素子として有機エレクトロルミネッセ
ンス素子を利用できるため、低消費電力および高輝度発
光の表示を実現することが可能となる。
【0050】また、本発明に係る表示装置によれば、所
定の発光面積を単位発光面積とし、この単位発光面積の
整数倍の面積の自発光表示素子を複数設けた表示パネル
と、その表示パネル上の自発光表示素子の各々を定電流
駆動する上述した内容の表示素子駆動回路とを備えてい
るので、発光面積の異なる複数の自発光表示素子に対し
ても、発光輝度を統一させることができ、かつ同一特性
を有した定電流源による定電流駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施の形態1に係る表示素子駆動回路を説明す
るためのブロック図である。
【図3】実施の形態1に係る表示素子駆動回路を説明す
るためのブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る表示素子駆動回路の他の例
を説明するためのブロック図である。
【図5】実施の形態2に係る表示素子駆動回路を説明す
るためのブロック図である。
【図6】実施の形態2に係る表示素子駆動回路を説明す
るためのブロック図である。
【図7】実施の形態2に係る表示素子駆動回路におい
て、スイッチ制御手段におけるデューティ・サイクルを
説明する説明図である。
【図8】実施の形態2に係る表示素子駆動回路の他の例
を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10 表示装置 20 表示パネル 21,22 7セグメント 21a〜21g,22a〜22g セグメント 30 表示制御回路 40,41,42,43 表示素子駆動回路 51,61,61a〜61c,71,71a〜71c
定電流源 52,62a〜62c,63,69,72,73 スイ
ッチ部 64,74 スイッチ制御手段 65,75 分周手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久本 和実 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 星野 雅文 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 藤田 進 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 (72)発明者 赤瀬 篤也 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 株 式会社エスアイアイ・アールディセンター 内 Fターム(参考) 5C080 AA06 AA07 BB02 DD05 EE28 FF01 FF09 GG02 JJ01 JJ02 JJ04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自発光表示素子を定電流駆動する表示素
    子駆動回路において、 所定の発光面積を単位発光面積とし、前記単位発光面積
    の自発光表示素子を駆動させるのに要する電流を供給す
    る定電流源を複数備え、 前記自発光表示素子の発光面積に基づいて定まる数の前
    記定電流源の各々から出力された電流の和によって前記
    自発光表示素子を駆動することを特徴とする表示素子駆
    動回路。
  2. 【請求項2】 前記自発光表示素子の発光面積に基づい
    て定まる数は、 前記自発光表示素子の発光面積を前記単位発光面積で除
    算した結果であることを特徴とする請求項1に記載の表
    示素子駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記定電流源毎に、前記定電流源から出
    力された電流の供給をオン/オフするスイッチ部を設け
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の表示素子
    駆動回路。
  4. 【請求項4】 前記自発光表示素子毎に、前記自発光表
    示素子の発光面積に基づいて定まる数の前記定電流源の
    各々から出力された電流の和の供給をオン/オフするス
    イッチ部を設けたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の表示素子駆動回路。
  5. 【請求項5】 自発光表示素子に対する定電流の供給を
    所定の周期で間欠的におこなうことにより前記自発光表
    示素子を定電流駆動する表示素子駆動回路において、 前記自発光表示素子に定電流を供給する時間幅を、前記
    自発光表示素子の発光面積に基づいて調整することを特
    徴とする表示素子駆動回路。
  6. 【請求項6】 所定の発光面積を単位発光面積とし、前
    記単位発光面積の自発光表示素子を駆動させるための前
    記時間幅を単位時間幅として、 駆動させる自発光表示素子の発光面積を前記単位発光面
    積で除算した結果に、前記単位時間幅を積算した結果
    を、前記自発光表示素子に定電流を供給する時間幅とす
    ることを特徴とする請求項5に記載の表示素子駆動回
    路。
  7. 【請求項7】 前記自発光表示素子は、有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項1〜
    6に記載の自発光表示素子駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記単位発光面積の整数倍の面積の自発
    光表示素子を複数設けた表示パネルと、 前記表示パネル上の自発光表示素子の各々を定電流駆動
    する請求項1〜7に記載の表示素子駆動回路と、 を備えたことを特徴とする表示装置。
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