JP2001066613A - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子及びその製造方法

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JP2001066613A
JP2001066613A JP23848399A JP23848399A JP2001066613A JP 2001066613 A JP2001066613 A JP 2001066613A JP 23848399 A JP23848399 A JP 23848399A JP 23848399 A JP23848399 A JP 23848399A JP 2001066613 A JP2001066613 A JP 2001066613A
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Japan
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liquid crystal
sealing
sealing member
substrates
center line
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JP23848399A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miwa
広明 三輪
Ryoichi Sudo
亮一 須藤
Tetsuo Tajima
哲夫 田嶋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一対の基板を所定の間隙を介して対向させて封
着し、前記間隙に液晶材料を封入後に液晶封入口を封止
する光硬化性樹脂封止部材は、硬化前液状であるために
表面張力により形状が凸状になり、硬化のために照射す
る紫外線を凸形状のレンズ効果により集光し、封入口近
傍の液晶及び液晶分子配向膜に悪影響を及ぼし、封入口
付近に表示むら不良を発生していたのを解消する。 【解決手段】一対の基板を所定の間隙を介して対向させ
て封着して前記間隙に液晶材料を封入後に液晶封入口を
封止する光硬化性樹脂封止部材を、光硬化のために照射
する光が液晶封入口付近に集束されない形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子及び
その製造方法、特に光硬化性樹脂を用いて液晶封入口を
封止した液晶表示素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、先ず、少なくとも一方
が透明であり、内面に表示用電極及び液晶分子を配向す
るための液晶配向膜が形成された一対の基板を所定の間
隙を介して対向させ、液晶材料を封入するための液晶封
入口となる部分を除いて、この一対の基板の周辺部をエ
ポキシ樹脂接着剤等で封着して表示素子容器を形成後、
液晶封入口を介して前記基板間に液晶材料を封入後、こ
の液晶封入口を光硬化性樹脂で塞ぎ、この光硬化性樹脂
を紫外線て硬化することにより液晶封入口を封止するこ
とが行われていた(例えば、特開平6-148656号公報参
照)。
【0003】図2は、従来の液晶表示素子の一例の概略
図であり、図2(a)はその平面図、図2(b)はその短辺
側側面図である。内面に表示電極(図示せず)及び液晶
分子配向膜6を形成し、た一対の透明基板1a、1bを
一定の間隙を介して対向させ、透明基板1a、1bの表
示部周囲を、封入口8の部分を残して接着剤2で貼り合
わせ、封入口8から液晶材料(図示せず)を注入し、液
晶注入後,封入口8の端面にディスペンサにより光硬化
性樹脂3を塗布し,塗布されたままの形状でなんら整形
せずに光硬化性樹脂3に紫外線4を照射して硬化させて
いた。
【0004】しかしながら、近年、液晶表示素子に対
し、表示速度の高速化など表示性能の高性能化の要求が
需要拡大と共に急速に高まりつつあり、これらの要求を
満足するためには、紫外線の影響を受けやすい高速応答
の液晶や液晶配向膜を用いる必要が出て来ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の液
晶表示素子は次のような問題点を有していた。即ち、封
入口8の端部に塗布された封止材3は、液状であるため
に表面張力によりその形状が凸状になり,硬化のために
照射される紫外線を凸形状のレンズ効果により集光し、
図2(a)において、封入口8近傍の液晶分子配向膜6
及び液晶に悪影響を及ぼし、液晶表示素子による表示を
行った場合、図2(a)に参照番号5で示したような表
示むらが封入口20近傍に現れていた。
【0006】この様に、従来技術では液晶表示素子の製
造時、又は使用時の何れかにおいて表示不良が発生する
という問題点があった。
【0007】本発明の目的は、上述した従来技術におけ
る問題点を解決するものであって、液晶表示素子製造時
の欠陥、液晶表示素子の点灯使用時の封入口近傍に発生
する表示不良を低減した液晶表示素子及びその製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示素子及
びその製造方法は、以下の構成により上記目的を達成す
る。
【0009】即ち、本発明の請求項1に記載の第1の発
明は、少なくとも一方の内面に表示用電極が形成され,
かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所定の間
隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入するた
めの液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の基板の
周辺部を接着剤で封着してなる容器と、前記容器内に封
入されて前記一対の基板の間に挟持された液晶層と、光
硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止部
材とからなり、前記封止部材が、前記液晶封入口の中心
線に平行に前記封止部材を照射する光を前記液晶封入口
の中心線方向に集束しない形状をなしている液晶表示素
子である。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の第2の発
明は、少なくとも一方の内面に表示用電極が形成され,
かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所定の間
隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入するた
めの液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の基板の
周辺部を接着剤で封着してなる容器と、前記容器内に封
入されて前記一対の基板の間に挟持された液晶層と、光
硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止部
材とからなり、前記一対の基板の主平面に平行であっ
て、前記液晶封入口の中心線を通る第1の切断面におけ
る前記封止部材の肉厚が、該液晶封入口の中心線に近づ
くにしたがって薄くなっている液晶表示素子である。
【0011】また、本発明の請求項3に記載の第3の発
明は、少なくとも一方の内面に表示用電極が形成され,
かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所定の間
隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入するた
めの液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の基板の
周辺部を接着剤で封着してなる容器と、前記容器内に封
入されて前記一対の基板の間に挟持された液晶層と、光
硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止部
材とからなり、前記一対の基板の主平面に平行であって
前記液晶封入口の中心線を通る第1の切断面における前
記封止部材の肉厚が、前記第1の切断面内における前記
液晶封入口の幅をWとした場合、前記中心線を中心にし
て前記幅方向に少なくとも1.1Wの幅の領域においてほ
ぼ一定である液晶表示素子である。
【0012】また、本発明の請求項4に記載の第4の発
明は、請求項3記載の液晶表示素子において、前記一対
の基板の主平面に平行であって前記液晶封入口の中心線
を通る第1の切断面における前記封止部材の肉厚が、前
記中心線を中心にして前記幅方向に1.8W以下の幅の
領域においてほぼ一定であることを特徴とする液晶表示
素子である。
【0013】また、本発明の請求項5に記載の第5の発
明は、請求項2記載の液晶表示素子において、前記第1
の切断面に垂直な第2の切断面における前記封止部材の
肉厚が、該液晶封入口の中心線に近づくにしたがって薄
くなっていることを特徴とする液晶表示素子である。
【0014】また、本発明の請求項6に記載の第6の発
明は、請求項3又は4記載の液晶表示素子において、前
記第1の切断面に垂直な第2の切断面おける前記封止部
材の肉厚が、前記第2の切断面内における前記容器厚を
Dとした場合、前記中心線を中心にして前記容器厚方向
に少なくとも0.95Dの幅の領域においてほぼ一定である
ことを特徴とする液晶表示素子である。
【0015】また、本発明の請求項7に記載の第7の発
明は、請求項1から6の何れかに記載の液晶表示素子に
おいて、前記第1の切断面における前記封止部材の肉厚
が前記中心線上で約1mmでであることを特徴とする液
晶表示素子である。
【0016】また、本発明の請求項8に記載の第8の発
明は、請求項2又は5記載の液晶表示素子において、前
記封止部材の前記第1の切断面における端面が凹形状で
あることを特徴とする液晶表示素子である。
【0017】また、本発明の請求項9に記載の第9の発
明は、請求項2又は5記載の液晶表示素子において、前
記封止部材の前記第2の切断面における端面が凹形状で
あることを特徴とする液晶表示素子である。
【0018】また、本発明の請求項10に記載の第10
の発明は、少なくとも一方の内面に表示用電極が形成さ
れ,かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所定
の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入す
るための液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の基
板の周辺部を接着剤で封着する工程と、前記一対の基板
の間に液晶材料を封入する工程と、光硬化性樹脂からな
る封止部材を前記液晶封入口に塗布する工程と、前記塗
布された封止部材端面を、凹面形状又は前記液晶封入口
端面と平行に整形する工程と、前記封止部材に光を照射
して該封止部材を硬化する工程とを含む液晶表示素子の
製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明者は、液晶表示素子の点灯
時に液晶封入口近傍に発生する表示むらの原因をいろい
ろ検討した結果、液晶材料を封入後、液晶封入口に光硬
化性封止材を塗布し、この封止材を紫外線照射により硬
化する際、その塗布された封止材が、液状であるため表
面張力により凸状レンズ形状をなし、硬化のために照射
される紫外線を集光し、図2(a)において、封入口8
近傍の液晶分子配向膜6の配向特性の劣化および液晶材
料の劣化を引き起こし、図2(a)に参照番号5で示し
たような表示むらを封入口8近傍に発生させていたこと
を見出した。
【0020】従って、本発明の液晶表示素子は、少なく
とも一方の内面に表示用電極が形成され,かつ少なくと
も一方が透明である一対の基板を所定の間隙を介して対
向させ、前記間隙に液晶材料を封入するための液晶封入
口となる部分を設けて前記の一対の基板の周辺部を接着
剤で封着してなる容器と、前記容器内に封入されて前記
一対の基板の間に挟持された液晶層と、光硬化性樹脂か
らなる、前記液晶封入口を封止する封止部材とからな
り、前記封止部材が、前記液晶封入口の中心線に平行に
前記封止部材を照射する光を前記液晶封入口の中心線方
向に集束しない形状をなしている。
【0021】なお、本発明で用いた光硬化性樹脂は、接
着する対象物と接着剤とが化学反応により結合するもの
であり、接着力及び基板との密着性が優れ、耐熱性が優
れているため加熱工程でのダメージが小さい液晶表示素
子を得ることができる。後述する実験例では化学反応型
接着剤のうち紫外線硬化型アクリル接着剤を用いた。
【0022】紫外線硬化型アクリル接着剤は接着面の材
質により硬化速度が変化せず、硬化速度が早く液晶に溶
解しないものが好ましい。具体的には、紫外線硬化型ア
クリル接着剤の構成は、ポリメタクリレート単量体(モ
ノマ、オリゴマ)を主剤とし、硬化剤、促進剤、保存安
定剤などを好適に配合する。ここで、ポリメタクリレー
ト単量体(モノマ、オリゴマ)とは、官能アクリルモノ
マ、単官能アクリルモノマの何れか単独又は2種以上混
合したものである。
【0023】多官能アクリルモノマについて例示する
と、多価アルコールのアクリレート、多価アルコールの
メタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート、エチレングリコールジアク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、エポキシアクリレート、エポキシ
メタクリレート、ウレタンポリアクリレート、ウレタン
ポリメタクリレート、1.6ヘキサンジオールジアクリ
レート、1.6ヘキサンジオールジメタクリレート、
1.10デカンジーオルジアクリレート、1.10デカ
ンジーオルジメタクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメ
タクリレートなどがある。
【0024】次に単官能アクリルモノマについて例示す
ると、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチル
アクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、テト
ラフルフリルアクリレート、テトラフルフリルメタクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシル
メタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタ
クリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレー
ト、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリ
レート、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエ
チルメタクリレート、フェノキシポリエチレングリコー
ルアクリレート、フェノキシポリエチレングリコールメ
タクリレートなどがある。
【0025】前記硬化剤について例示すると、ベンジ
ル,メチル−o−ベンゾエートなどのベンジル類、ベン
ゾイン,ベンゾインエチルエーテル,ベンゾインイソプ
ロピルエーテル,ベンゾインイソブチルエーテルなどの
ベンゾイン類、ベンゾフェノン,4−メトキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン類、アセトフェノン,2.
2−ジエトキシアセトフェノンなどのアセトフェノン
類、ベンジルメチルケタール、1−4−(イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノール
−1−オンなどがあり、これらを単独もしくは2種以上
混合して用いられる。
【0026】前記安定剤について例示すると、ベンゾキ
ノン、ハイドロキノンなどがある。さらに、増粘剤,可
塑剤等を適量添加することも可能である。
【0027】熱硬化型アクリル接着剤は接着面の材質に
より硬化速度が変化せず、硬化速度が早いものが好まし
い。
【0028】図面を引用して、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0029】図1は本発明の液晶表示素子を示し、図1
(a)はその平面図、図1(b)はその短辺側側面図、
図1(c)は、図1(a)及び図1(b)のIC−IC線に
沿う一部拡大断面図である。
【0030】内面に表示用電極22,23及び液晶分子
配向膜6が形成された一対の透明基板1a,1bを所定
の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料21を封
入するための液晶封入口8となる部分を設けて、一対の
基板1a,1bの周辺部を接着剤2で封着して液晶材料
21を収容する容器を形成し、この容器内に液晶封入口
8を介して液晶材料21を封入後、光硬化性樹脂からな
る封止部材3を液晶封入口8に塗布し、この封止部材3
に対し液晶封入口8の中心線C−Cに平行な光を照射し
ても、その光が液晶封入口8の中心線C−C方向に集束
されないような形状に封止部材3を整形する。その後、
整形された封止部材3に紫外線を照射して封止部材3を
硬化させる。
【0031】封止部材3に照射された光を、液晶封入口
8の中心線C−C方向に集束しない封止部材3の形状と
しては、液晶封入口8の中心線C−Cを通る、封止部材
3の垂直断面及び水平断面における封止部材3の肉厚
が、ほぼ一定か、中心線C−Cから離れるに従い薄くな
るような形状になっておればよい。図1に示した例で
は、封止部材3の垂直断面及び水平断面における肉厚が
ほぼ一定に形成されている。
【0032】ここで、封止部材3に照射される光が、液
晶封入口8の中心線C−C方向に集束されないような形
状としては、図1(a)において、液晶封入口8の中心
線C−C(図1(c)参照)を通る、封止部材3の水平
断面(即ち、液晶表示素子の主平面に平行な断面)にお
いては、液晶封入口8の幅をWとした場合、封止部材3
の肉厚がほぼ一定である範囲SWを、SW ≧ 1.1Wを満足す
るように整形することが好ましい。またSWを1.8W以
上にしても上記表示むら防止効果のさらなる増強は余り
見られない。一方液晶封入口8の中心線C−Cを通る、
封止部材3の垂直断面(即ち液晶表示素子の厚さ方向の
断面)においては、一対の基板1a,1bの厚さに基板
間間隙を加えた厚さ,即ち液晶収容容器厚をDとした場
合、封止部材3の肉厚をほぼ一定にする範囲HDを、H
D ≧ 0.95Dを満足するように整形することが好まし
い。
【0033】光硬化性接着剤として、ベースモノマにプ
ロピレングリコールジアクリレート(分子量約200
0)45重量部,希釈モノマに1,10デカンジオール
ジアクリレート25重量部,接着促進モノマにヒドロキ
シブチルメタクリレート30重量部,光重合開始剤1−
4−(イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパノール−1−オン2重量部から成る配合ア
クリル系光硬化型接着剤を用いた。
【0034】実施例1 図3を使って、本実施例の製造工程を、順を追って説明
する。
【0035】同図(a)において、300×200×0.7mmtの
大きさの表示用電極付透明基板5及び表示用電極付カラ
ーフィルタ基板4に100nm厚さの配向膜6を形成す
る。次いで、同図(b)において、表示用電極付カラーフ
ィルタ基板4の表示電極側の表示部外周にエポキシ接着
剤7を20mm幅の液晶封入口8を残してディスペンス塗
布(塗布幅:0.3mm、高さ:0.04mm)し、もう一方
の表示用電極付透明基板5の表示電極側にスペーサ材9
を散布する。 次いで、同図(c−1)にその平面図
を、同図(c−2)に断面図を示すように、両基板4,
5を5μmの間隙を介して対向させて加熱加圧処理10
してエポキシ接着剤7を硬化させて液晶収納用容器11
を作成する。
【0036】次いで、同図(d−1)にその平面図を、
同図(d−2)に断面図を示すように、基板外周不要部
12を接着剤7に沿って切断する。次いで、同図(e−
1)にその正面図を、同図(e−2)に断面図を示すよ
うに、減圧チャンバ13内で液晶14を注入する。次い
で、同図(f−1)にその正面図を、同図(f−2)に
断面図を示すように、液晶封入口8からはみ出た余剰の
液晶を除いた後、封入口8に光硬化性封止剤15をディ
スペンサにて塗布する。
【0037】次いで、同図(g−1)にその正面図を、
同図(g−2)に断面図を示すように、封止剤15の端
面が基板端面と平行になるように、紫外線を透過する支
持体16を封止剤15に接触させた状態で、紫外線ラン
プ(強度:50mw/cm2)17により封止剤15に対
し光照射を行い封止剤15を光硬化させて封止する。最
後に、同図(h−1)にその正面図を、同図(h−2)
に断面図を示すように、洗剤18中に浸漬させながら超
音波洗浄を行い本発明に係る液晶表示素子を得た。
【0038】実施例2 図4を使って、本実施例の製造工程を、順を追って説明
する。
【0039】同図(a)において、300×200×0.7mmtの
大きさの表示用電極付透明基板5及び表示用電極付カラ
ーフィルタ基板4に配向膜(厚さ:100nm)6を形
成する。次いで同図(b)において、表示用電極付カラー
フィルタ基板4の表示電極側の表示部外周にエポキシ接
着剤7を液晶封入口(幅:20mm)8が得られるように
ディスペンス塗布(塗布幅:0.3mm、高さ:0.04m
m)し、もう一方の表示用電極付透明基板5の表示電極
側にスペーサ材9を散布する。
【0040】次いで、同図(c−1)にその平面図を、
同図(c−2)に断面図を示すように、両基板4,5を
5μmの間隙を介して対向させて加熱加圧処理10して
エポキシ接着剤7を硬化させて液晶収納用容器11を作
成する。
【0041】次いで、同図(d−1)にその平面図を、
同図(d−2)に断面図を示すように、基板外周不要部
12を接着剤7に沿って切断する。次いで、同図(e−
1)にその正面図を、同図(e−2)に断面図を示すよ
うに、減圧チャンバ13内で液晶14を注入する。次い
で、同図(f−1)にその正面図を、同図(f−2)に
断面図を示すように、液晶封入口8からはみ出た余剰の
液晶を除いた後、封入口8に光硬化性封止剤15をディ
スペンサにて塗布する。
【0042】次いで、同図(g−1)にその正面図を、
同図(g−2)に断面図を示すように、封止剤15の端
面が基板端面に対し凹状になるように紫外線を透過する
支持体16を封止剤15に接触させた状態で、紫外線ラ
ンプ(強度:50mw/cm2)17により封止剤15に
対し光照射を行い封止剤15を光硬化させて封止する。
最後に、同図(h−1)にその正面図を、同図(h−
2)に断面図を示すように、洗剤18中に浸漬させなが
ら超音波洗浄を行い本発明に係る液晶表示素子を得た。
【0043】実施例3 図5を使って、本実施例の製造工程を、順を追って説明
する。
【0044】次いで、同図(a)において、300×200×0.7
mmtの大きさの表示用電極付透明基板5及び表示用電
極付カラーフィルタ基板4に配向膜(厚さ:100n
m)6を形成する。次いで、同図(b)において、表示用
電極付カラーフィルタ基板4の表示電極側の表示部外周
にエポキシ接着剤7を液晶封入口(幅:20mm)8が得
られるようにディスペンス塗布(塗布幅:0.3mm、高
さ:0.04mm)し、もう一方の表示用電極付透明基板5
の表示電極側にスペーサ材9を散布する。次いで、同図
(c−1)にその平面図を、同図(c−2)に断面図を
示すように、両基板4,5を5μmの間隙を介して対向
させて加熱加圧処理10してエポキシ接着剤7を硬化さ
せて液晶収納用容器11を作成する。
【0045】次いで、同図(d−1)にその平面図を、
同図(d−2)に断面図を示すように、基板外周不要部
12を接着剤7に沿って切断する。次いで、同図(e−
1)にその正面図を、同図(e−2)に断面図を示すよ
うに、減圧チャンバ13内で液晶14を注入する。次い
で、同図(f−1)にその正面図を、同図(f−2)に
断面図を示すように、液晶封入口8からはみ出た余剰の
液晶を除いた後、液晶封入口8に対して0.5mmの間
隙を介して、紫外線を透過する支持体16を対向配置
し、該間隙よりディスペンサにて封止剤15を塗布し封
入口8に充填させ、紫外線ランプ(強度:50mw/cm
2)17にて照射し光硬化させて封止する。最後に、同
図(h−1)にその正面図を、同図(h−2)に断面図
を示すように、洗剤18中に浸漬させながら超音波洗浄
を行い本発明に係る液晶表示素子を得た。
【0046】実施例4 図6を使って、本実施例の製造工程を、順を追って説明
する。
【0047】同図(a)において、300×200×0.7mmtの
大きさの表示用電極付透明基板5及び表示用電極付カラ
ーフィルタ基板4に配向膜(厚さ:100nm)6を形
成する。次いで同図(b)において、表示用電極付カラー
フィルタ基板4の表示電極側の表示部外周にエポキシ接
着剤7を液晶封入口(幅:20mm)8が得られるように
ディスペンス塗布(塗布幅:0.3mm、高さ:0.04m
m)し、もう一方の表示用電極付透明基板5の表示電極
側にスペーサ材9を散布する。
【0048】次に、同図(c−1)にその平面図を、同
図(c−2)に断面図を示すように、両基板4,5を5
μmの間隙を介して対向させて加熱加圧処理10してエ
ポキシ接着剤7を硬化させて液晶収納用容器11を作成
する。
【0049】次いで、同図(d−1)にその平面図を、
同図(d−2)に断面図を示すように、基板外周不要部
12を接着剤7に沿って切断する。同図(e−1)にそ
の正面図を、同図(e−2)に断面図を示すように、減
圧チャンバ13内で液晶14を注入する。次いで、同図
(f−1)にその正面図を、同図(f−2)に断面図を
示すように、液晶封入口8からはみ出た余剰の液晶を除
いた後、液晶封入口8に対して0.5mmの間隙を介し
て、紫外線を透過する材料からなり、凹面形状をなす支
持体16を対向配置し、該間隙よりディスペンサにて封
止剤15を塗布し封入口8に充填させ、紫外線ランプ
(強度:50mw/cm2)17にて照射し光硬化させて
封止する。最後に、同図(h−1)にその正面図を、同
図(h−2)に断面図を示すように、洗剤18中に浸漬
させながら超音波洗浄を行い本発明に係る液晶表示素子
を得た。
【0050】以上の実施例で得られた液晶表示素子につ
いて、製造後及び40℃高温通電試験後の点灯による封
入口近傍の配向不良を確認したところ実施例1〜4の液晶
表示素子は何れも配向不良が確認されなかった。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようなものであ
るから、以下に記載されるような効果を奏する。 液晶
封入口を封止するための光硬化性樹脂からなる封止部材
が、この封止部材を硬化するために照射する光を集束し
ない形状をなしているので、液晶封入口付近の液晶層及
び液晶分子配向膜を劣化させることがなくなり、液晶表
示素子製造時の欠陥、液層表示素子点灯使用時の表示不
良を低減し、信頼性の優れた液晶表示素子及び及びその
製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の平面図,側面図及び一
部拡大断面図である。
【図2】従来の液晶表示素子の平面図及び側面図であ
る。
【図3】本発明の液晶表示素子の一実施例の製造工程図
である。
【図4】本発明の液晶表示素子のさらに他の実施例の製
造工程図である。
【図5】本発明の液晶表示素子のさらに他の実施例の製
造工程図である。
【図6】本発明の液晶表示素子のさらに他の実施例の製
造工程図である。
【符号の説明】
3,15・・・光硬化性樹脂封止部材, 4・・・表示
用電極付透明基板,5・・・表示用電極付カラーフィル
タ基板 6・・・配向膜, 7・・・エポキシ接着剤,8・・・
液晶封入口 9・・・スペーサ材, 10・・・加熱加圧処
理 11・・・液晶収納容器, 12・・・基板外周不要部。
フロントページの続き (72)発明者 田嶋 哲夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2H089 LA45 LA46 MA04Y MA04Z NA19 NA24 NA25 NA32 NA44 NA52 NA53 NA60 QA12 QA13 QA16 TA06 5G435 AA14 AA17 BB12 EE33 FF00 KK05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の内面に表示用電極が形成
    され,かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所
    定の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入
    するための液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の
    基板の周辺部を接着剤で封着してなる容器と、 前記容器内に封入されて前記一対の基板の間に挟持され
    た液晶層と、 光硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止
    部材とからなり、 前記封止部材が、前記液晶封入口の中心線に平行に前記
    封止部材を照射する光を前記液晶封入口の中心線方向に
    集束しない形状をなしている液晶表示素子。
  2. 【請求項2】少なくとも一方の内面に表示用電極が形成
    され,かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所
    定の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入
    するための液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の
    基板の周辺部を接着剤で封着してなる容器と、 前記容器内に封入されて前記一対の基板の間に挟持され
    た液晶層と、 光硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止
    部材とからなり、 前記一対の基板の主平面に平行であって、前記液晶封入
    口の中心線を通る第1の切断面における前記封止部材の
    肉厚が、該液晶封入口の中心線に近づくにしたがって薄
    くなっている液晶表示素子。
  3. 【請求項3】少なくとも一方の内面に表示用電極が形成
    され,かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を所
    定の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封入
    するための液晶封入口となる部分を設けて前記の一対の
    基板の周辺部を接着剤で封着してなる容器と、 前記容器内に封入されて前記一対の基板の間に挟持され
    た液晶層と、 光硬化性樹脂からなる、前記液晶封入口を封止する封止
    部材とからなり、 前記一対の基板の主平面に平行であって前記液晶封入口
    の中心線を通る第1の切断面における前記封止部材の肉
    厚が、前記第1の切断面内における前記液晶封入口の幅
    をWとした場合、前記中心線を中心にして前記幅方向に
    少なくとも1.1Wの幅の領域においてほぼ一定である
    液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記一対の基板の主平面に平行であって前
    記液晶封入口の中心線を通る第1の切断面における前記
    封止部材の肉厚が、前記中心線を中心にして前記幅方向
    に1.8W以下の幅の領域においてほぼ一定であること
    を特徴とする請求項3記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記第1の切断面に垂直な第2の切断面に
    おける前記封止部材の肉厚が、該液晶封入口の中心線に
    近づくにしたがって薄くなっていることを特徴とする請
    求項2記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記第1の切断面に垂直な第2の切断面お
    ける前記封止部材の肉厚が、前記第2の切断面内におけ
    る前記容器厚をDとした場合、前記中心線を中心にして
    前記容器厚方向に少なくとも0.95Dの幅の領域にお
    いてほぼ一定であることを特徴とする請求項3又は4記
    載の液晶表示素子。
  7. 【請求項7】前記第1の切断面における前記封止部材の
    肉厚が前記中心線上で約1mmでであることを特徴とす
    る請求項1から6の何れかに記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】前記封止部材の前記第1の切断面における
    端面が凹形状であることを特徴とする請求項2又は5記
    載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】前記封止部材の前記第2の切断面における
    端面が凹形状であることを特徴とする請求項2又は5記
    載の液晶表示素子。
  10. 【請求項10】少なくとも一方の内面に表示用電極が形
    成され,かつ少なくとも一方が透明である一対の基板を
    所定の間隙を介して対向させ、前記間隙に液晶材料を封
    入するための液晶封入口となる部分を設けて前記の一対
    の基板の周辺部を接着剤で封着する工程と、 前記一対の基板の間に液晶材料を封入する工程と、 光硬化性樹脂からなる封止部材を前記液晶封入口に塗布
    する工程と、 前記塗布された封止部材端面を、凹面形状又は前記液晶
    封入口端面と平行に整形する工程と、 前記封止部材に光を照射して該封止部材を硬化する工程
    とを含む液晶表示素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003032065A1 (fr) * 2001-10-01 2003-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Affichage a cristaux liquides
CN100334495C (zh) * 2004-06-30 2007-08-29 友达光电股份有限公司 框胶检修方法

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WO2003032065A1 (fr) * 2001-10-01 2003-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Affichage a cristaux liquides
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