JP2001065830A - プラスチックごみの処理方法 - Google Patents

プラスチックごみの処理方法

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JP2001065830A
JP2001065830A JP23962099A JP23962099A JP2001065830A JP 2001065830 A JP2001065830 A JP 2001065830A JP 23962099 A JP23962099 A JP 23962099A JP 23962099 A JP23962099 A JP 23962099A JP 2001065830 A JP2001065830 A JP 2001065830A
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plastic
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ash
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Gentaro Takasuka
玄太郎 高須賀
Tomio Sugimoto
富男 杉本
Shinseki Itaya
真積 板谷
Hiroaki Harada
裕昭 原田
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックごみを熱分解することができ
る。 【解決手段】 廃棄物を仕分けして回収されたプラスチ
ックごみに焼却灰と下水汚泥を加えて熱分解し、生成し
た熱分解ガスと熱分解残留物中の燃焼性成分を燃焼溶融
処理する。プラスチックごみ、焼却灰および汚泥の混合
割合は、プラスチックごみ20ないし95重量%、焼却
灰5ないし80重量%、汚泥0ないし70重量%の各範
囲から選ばれた値とし、これら選ばれた値の合計が10
0重量%となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物(家庭やオ
フィスなどから排出される都市ごみ等の一般廃棄物、廃
プラスチック、カーシュレッダー・ダスト、廃オフィス
機器、電子機器、化成品等の産業廃棄物、など可燃物を
含むもの)を仕分けして回収されたプラスチックごみを
処理するプラスチックごみの処理方法に関するものであ
る。
【従来の技術】都市ごみなどの一般廃棄物や廃プラスチ
ックなどの可燃物を含む産業廃棄物を処理する廃棄物処
理方法としては、たとえば特開昭64−49816号公
報に開示された廃棄物処理方法が知られている。この廃
棄物処理方法は、廃棄物を低酸素雰囲気中で加熱して熱
分解し、熱分解ガス(乾留ガス)と主として不揮発性成
分からなる熱分解残留物とを生成する。さらに熱分解残
留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離した後、前記
熱分解ガスと前記燃焼性成分とを燃焼させ、生ずる灰分
を溶融し溶融スラグとする。この溶融スラグを外部に排
出して冷却固化する。この際、燃焼溶融炉から排出され
た排ガスは、その保有熱が熱回収された後、集塵、浄化
され大気に放出される。
【発明が解決しようとする課題】ところで、家庭から排
出される一般ごみや産業活動の過程で排出される産業廃
棄物中にはプラスチックを含むが、廃棄物中にこの割合
が大きいと、燃焼中に、たとえば炉内が過熱するなどし
て燃焼炉に悪影響を及ぼすことがある。このため、廃棄
物を仕分けしてプラスチックを主とするごみ、すなわち
プラスチックごみとし、このプラスチックごみを専用の
焼却炉で燃焼することが行われる。しかし、プラスチッ
クごみの専用の焼却炉は数が少ない。またプラスチック
ごみを処理するためには、プラスチックごみを上記専用
の焼却炉が設置された場所に輸送せねばならない。そこ
で、プラスチックごみを先の熱分解によって処理するこ
とが考えられる。この場合、プラスチックごみのみを加
熱し、熱分解するときにプラスチックごみが溶融し、熱
分解するために加熱する伝熱管の表面に付着する。溶融
したプラスチックが伝熱管の表面に付着すると熱伝達率
を低下させる。熱伝達率を低下させると熱分解に必要な
熱が処理されるべきプラスチックごみに伝わらなくな
る。このような状態になると、溶融したプラスチックは
熱分解装置の伝熱管に付着して固まり、熱分解処理を阻
害する。本発明は、プラスチックごみを熱分解できるこ
とを課題とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、廃棄物を仕分けして回収されたプラスチ
ックごみに焼却灰を加えて熱分解し、生成した熱分解ガ
スを燃焼溶融処理することを特徴とする。焼却灰は、主
として灰分を含むのでプラスチックごみに焼却灰を加え
て加熱すると、溶融したプラスチックに灰分が混ざり熱
分解する装置内部の伝熱面に付着することがなくなる。
溶融したプラスチックが伝熱面に付着しなくなるので、
伝熱面の熱伝達率が低下せず、プラスチックごみは加熱
され効率的に熱分解される。また、プラスチックごみに
焼却灰を加えて加熱し熱分解するにあたり、汚泥を加え
ても良い。このようにすることにより、プラスチックご
みおよび焼却灰の処理と同時に汚泥を処理することがで
きる。汚泥は可燃分をある程度含んでいるので、燃焼さ
せることによりそのエネルギーを利用でき、かつ減容で
きる。汚泥の種類としては、たとえば下水汚泥を挙げる
ことができるが、これに限定されることはない。プラス
チックごみ、焼却灰および汚泥の混合割合は、プラスチ
ックごみ20ないし95重量%(「wt%」とも書く、
以下同じ)、焼却灰5ないし80重量%、汚泥0ないし
70重量%の各範囲から選ばれた値とし、これら選ばれ
た値の合計が100重量%となるようにすると良い。プ
ラスチックごみの混合割合が20重量%未満の場合は、
プラスチックごみの処理量が小さくなり処理に時間がか
かる。また、後流で燃焼溶融処理する場合はプラスチッ
クの保有するエネルギーを利用する熱量が小さくなる。
プラスチックごみの混合割合が95重量%を越える場合
は、焼却灰の加える量が少なく溶融したプラスチックが
熱分解装置の伝熱面に付着する。プラスチックごみの好
ましい混合割合は、27〜75重量%である。焼却灰の
混合割合が5重量%未満の場合は、灰分量が少なく溶融
したプラスチックが伝熱面に付着する。焼却灰の混合割
合が80重量%を越える場合は、プラスチックごみの処
理量が少なくなるとともに、プラスチックの保有するエ
ネルギーを利用する熱量が小さくなる。また、焼却灰が
80重量%を越えると、熱分解された熱分解残留物の分
別装置の容量を大きくする必要があり、分別装置の平均
的な処理効率を悪くする。焼却灰の好ましい混合割合
は、15ないし65wt%である。汚泥は加えなくても
良いが、加える場合、その混合割合の上限値は、混合ご
みの発熱量によって決まると考えられ、焼却灰を下限の
5wt%とした場合、70重量%、焼却灰を15wt%
とした場合、60重量%とする。汚泥は水分量が多いの
で70重量%を越える場合は、熱分解に必要な温度まで
上昇させるのに助燃などの外部エネルギーを必要とす
る。また、本発明は、上記混合割合でプラスチックごみ
に焼却灰および汚泥を加えた廃棄物の熱分解によって生
成した主として不揮発性成分からなる熱分解残留物を燃
焼性成分と不燃焼性成分とに分離した後、熱分解ガスと
燃焼性成分とを燃焼させ、生ずる灰分を溶融することを
特徴とする。プラスチックごみに焼却灰および汚泥を加
えて加熱すると、溶融したプラスチックに焼却灰および
汚泥の灰分が混ざり、先に説明したように、溶融したプ
ラスチックが熱分解する装置内部の伝熱面に付着するこ
とがなくなる。熱分解によって生成した熱分解ガスと、
熱分解残留物から分離した燃焼性成分とを燃焼させるこ
とにより、燃焼溶融炉内の温度は、生ずる灰分を溶融す
るに必要な温度まで高められる。この温度により灰分が
溶融し減容する。プラスチックごみは、家庭やオフィス
などから排出される都市ごみ等の一般廃棄物、廃プラス
チック、カーシュレッダー・ダスト、廃オフィス機器、
電子機器、化成品等の産業廃棄物、など可燃物を含む廃
棄物を仕分けして回収されたもので、発熱量はおよそ3
000kcal/kg以上のごみである。焼却灰は、外
部の施設で発生した焼却灰、たとえばストーカ炉主灰、
その他の焼却炉で発生した灰を使用できる。プラスチッ
クごみに焼却灰と汚泥を加えるには、たとえばこれら3
種の廃棄物を各々必要量計量し、それぞれ速やかに加え
れば良い。これら3種の廃棄物を投入前に予め混合して
おくことは必ずしも必要ではない。また、プラスチック
ごみは見掛け比重が非常に小さいが、焼却灰および下水
汚泥を混合することにより熱分解装置に対して定量的に
供給しやすくなる。
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラスチック
ごみの処理方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。表1は、プラスチックごみ、焼却灰および下水
汚泥の3種廃棄物の3成分割合と低位発熱量を示す。
【表1】 ここに示したプラスチックごみは、家庭系のプラスチッ
クが主体で、見掛け比重が0.072t/mと非常に
小さい。水分は19.6wt%、灰分は7.1wt%、
可燃分は73.3wt%で、主として可燃分である。水
分量が小さいため、低位発熱量は6180kcal/k
gと一般家庭ごみの約3倍ある。焼却灰は、ストーカ炉
主灰を示す。水分は17.2wt%、灰分は77.9w
t%、可燃分は4.9wt%で、主として灰分である。
加湿されているため17.2wt%の水分がある。低位
発熱量は0kcal/kgである。下水汚泥は、脱水ケ
ーキで、水分は、76.5wt%、灰分は3.9wt
%、可燃分は19.6wt%で、主として水分である。
低位発熱量は570kcal/kgと低い。表2は、実
施例〜の上記3種廃棄物の混合処理条件を示す。
【表2】 実施例は、プラスチックごみに焼却灰のみを加えた場
合で、プラスチックごみ47wt%、焼却灰53wt%
で、合計処理量は900kg/hの場合である。混合ご
みの低位発熱量は2900kcal/kg、混合ごみの
持ち込み熱量は2610×10kcal/hである。
実施例は、プラスチックごみに同量の焼却灰を加えた
場合で、プラスチックごみ40wt%、焼却灰40wt
%、下水汚泥は20wt%である。合計処理量は750
kg/h、混合ごみの低位発熱量は2580kcal/
kg、混合ごみの持ち込み熱量は1940×10kc
al/hである。実施例は、プラスチックごみを多く
した場合で、プラスチックごみ68wt%、焼却灰15
wt%、下水汚泥は17wt%である。合計処理量は5
30kg/h、混合ごみの低位発熱量は4300kca
l/kg、混合ごみの持ち込み熱量は2280×10
kcal/hである。実施例は、プラスチックごみ4
2wt%、焼却灰20wt%、下水汚泥は38wt%
で、合計処理量は790kg/hの場合である。混合ご
みの低位発熱量は2810kcal/kg、混合ごみの
持ち込み熱量は2220×10kcal/hである。
実施例は、プラスチックごみを少なくし、下水汚泥を
多くした場合で、プラスチックごみ27wt%、焼却灰
32wt%、下水汚泥は41wt%である。合計処理量
は950kg/h、混合ごみの低位発熱量は1900k
cal/kg、混合ごみの持ち込み熱量は1810×1
kcal/hである。上記実施例〜において、
各廃棄物は、特に予備混合はせず、ごみ供給コンベアか
ら20分に1回の頻度で計量して熱分解ドラムに投入し
た。図1は、上記3種廃棄物の混合割合範囲を示す三角
図である。図中、外側の斜線を施した範囲、すなわち領
域Pは、3種廃棄物の混合割合範囲を示す。この領域P
には、内側の斜線線を施した範囲である領域Qを含む。
領域P内の任意の点は、何れも本発明の3種廃棄物の混
合割合を示し、3種廃棄物の各混合割合値の合計は10
0wt%となる。この領域P内の3種廃棄物の混合ごみ
を熱分解するときに、混合ごみ中の溶融プラスチックが
熱分解ドラムの伝熱管表面に付着しにくいか、または付
着しない範囲である。領域Qは、好ましい混合割合範囲
を示し、当然3種廃棄物の各混合割合値の合計は100
wt%となる。領域Q中の点〜は、実施例〜の
混合割合に相当する点を示す。点は別途実施した点
で、プラスチックごみ65wt%、焼却灰35wt%、
下水汚泥0wt%である。領域Q内の3種廃棄物の混合
ごみを熱分解するときに、混合ごみ中の溶融プラスチッ
クが熱分解ドラムの伝熱管表面に付着しない範囲であ
る。図2は、本発明に係るプラスチックごみの処理方法
を実施する際に使用するプラスチックごみ処理装置のブ
ロック図である。プラスチックごみ処理装置1は、都市
ごみ等の一般廃棄物や産業廃棄物を仕分けして回収され
たプラスチックごみを処理するものである。プラスチッ
クごみ3は、前処理設備5において、破砕機により、た
とえば150mm角以下に破砕される。この破砕された
プラスチックごみ6は、燃焼灰7および下水汚泥8とと
もに、スクリューフィーダなどの供給装置により熱分解
ドラム9に供給される。この熱分解ドラム9は、たとえ
ば横型回転式ドラムが用いられ、図示しないシール機構
によりその内部は大気圧以下の低酸素雰囲気に保持され
る。さらに、燃焼溶融炉11の後流に配置された図示し
ていない熱交換器により加熱された加熱空気が熱分解ド
ラム9に供給される。この加熱空気により熱分解ドラム
9内に供給された3種廃棄物は、300〜600℃に、
通常は450℃程度に加熱される。これによって、3種
廃棄物は熱分解され、熱分解ガス13と、主として不揮
発性の熱分解残留物(「熱分解残さ」ともいう)15と
が生成される。さらに、熱分解ガス13と熱分解残留物
15とは、図示していない排出装置により分離され、熱
分解ガス13は燃焼溶融炉11のバーナに供給される。
熱分解残留物15は、450℃程度の比較的高温で排出
されるため、図示していない冷却装置により80℃程度
に冷却され、分別装置17に導かれ、ここで鉄、アルミ
などの不燃焼性成分19が分離、除去される。この分別
装置17は、たとえば磁選式、遠心式または風力選別式
などの公知の分別機が使用される。このように不燃焼性
成分19が分離、除去された燃焼性成分(熱分解残留物
の一部で熱分解カーボンを主成分とする)21は、図示
していない粉砕機により、好ましくは全て1mm以下に
粉砕される。この粉砕された成分は、燃焼溶融炉11の
バーナに供給される。燃焼溶融炉11のバーナに供給さ
れた熱分解ガス13および燃焼性成分21は、送風機に
より供給される燃焼用空気とともに燃焼溶融炉11内で
1300℃程度の高温域で燃焼され、この燃焼により比
較的細粒の灰分より発生した燃焼灰は溶融し溶融スラグ
23として排出される。排出された溶融スラグ23は、
水槽に落下し固化してスラグとなる。一方、燃焼溶融炉
11で発生した排ガス25は、熱回収装置27により熱
回収され、排ガス28としてガス冷却塔29に送られ、
ここで冷却された後、集塵用のバグフィルター31と浄
化用のバグフィルター33を通過し、低温のクリーンな
排ガス35となって図示していない誘引送風機により煙
突から大気へ放出される。なお、集塵用のバグフィルタ
ー31で回収された燃焼灰は循環灰37として分別装置
17に戻され、再溶融される。また、浄化用のバグフィ
ルター33からは脱塩残さ39が排出される。なお、上
記熱分解ドラム9は、ロータリーキルン方式であるが、
本発明はこれに限定されず、流動層熱分解方式、シャフ
ト炉方式の熱分解装置にも適用できる。次に、実施例
〜の処理結果について説明する。 (1) ごみの供給性、熱分解特性 プラスチックごみは、見掛け比重が0.072t/m
と非常に小さいが、焼却灰および下水汚泥を表2に示し
た実施例〜の混合割合でプラスチックごみに混合す
ることにより、スクリューフィーダで熱分解ドラムに定
量的に供給でき、ごみの供給性が良好である。図3は、
実施例における熱分解ドラム内の温度プロファイルを
示す曲線図である。実施例における熱分解ドラム内部
のごみ温度プロファイルは、一般ごみ(参考曲線)と比
較してごみの温度上昇が早く、熱分解ドラム略中央部で
400℃になり、熱分解特性が良好である。これは、ご
みの水分割合が30wt%と一般ごみの40〜50wt
%に比較して少ないため、水分蒸発の完了がはやいため
と推定される。このためプラスチックごみの熱分解に好
ましい温度条件が十分確保できており、熱分解残留物中
に未分解のプラスチックによる白煙、異臭、固まりなど
の発生は見られず、一般ごみ処理時と変わらない極めて
良好な熱分解残留物の性状である。実施例、〜に
ついても同様の熱分解特性が得られる。 (2) 燃焼溶融特性、スラグ流出状況 図4は、図2のプラスチックごみ処理装置の各部温度を
示す曲線図である。プラスチックごみ、燃焼灰および下
水汚泥の3種廃棄物の混合ごみは、熱分解ガスと燃焼性
成分(主に熱分解カーボン)を高温で安定して燃焼で
き、燃焼溶融炉における燃焼溶融特性が良好である。燃
焼溶融炉において燃焼空気量の調整による燃焼制御は容
易であり、一次燃焼域は約1180℃、またスラグホー
ル温度は約1200〜1300℃の高温で安定して温度
維持ができる。また、一般ごみ処理時に比較して、焼却
灰の混合によって灰分量が増加したので、スラグ発生量
が増加し、太くて安定したスラグの流出が行われ、スラ
グ流出状況は良好である。 (3) 排ガス性状 実施例〜の混合ごみを処理した場合、煙突入口のN
Ox、SOxおよびHCl濃度を連続分析計で測定する
と、NOxは60〜150ppmの範囲で変動してお
り、平均は約90ppmである。一般ごみ燃焼時に比較
してNOx濃度が若干高いのは下水汚泥中に窒素分が多
く含まれるためである。SOxは1ppm以下、HCl
は10〜40ppmであり、排ガス性状は良好である。
次に、本発明の3種廃棄物の混合ごみ処理が、これらの
廃棄物の単独処理に比較して有利な点について述べる。
プラスチックごみ、焼却灰および下水汚泥の3種廃棄物
の混合ごみを熱分解、燃焼溶融処理することにより、
(a)熱分解処理装置にプラスチックごみの安定供給がで
きること、(b)溶融したプラスチックの付着が防止で
き、伝熱効率の低下を防止できること、(c)燃料など余
分な外部エネルギーを使用しなくてもプラスチックの保
有エネルギーにより燃焼、溶融できること、(d)プラス
チックごみ、焼却灰および下水汚泥の減容化ができるこ
と、である。
【発明の効果】本発明によれば、熱分解するときにプラ
スチックごみが溶融して伝熱面に付着することがなくな
り、熱分解を効率的にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックごみの処理方法にお
ける3種廃棄物の混合割合範囲を示す三角図である。
【図2】本発明に係るプラスチックごみの処理方法を実
施する際に使用するプラスチックごみ処理装置のブロッ
ク図である。
【図3】実施例における熱分解ドラム内の温度プロフ
ァイルを示す曲線図である。
【図4】図2のプラスチックごみ処理装置の各部温度を
示す曲線図である。
【符号の説明】
1 プラスチックごみ処理装置 9 熱分解ドラム 11 燃焼溶融炉 17 分別装置 27 熱回収装置 29 ガス冷却塔 31 バグフィルター 33 バグフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 真積 千葉県市原市八幡海岸通1番地 三井造船 株式会社千葉事業所内 (72)発明者 原田 裕昭 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内 Fターム(参考) 3K061 AA07 AA11 AA16 AB03 AC02 AC03 AC13 BA05 BA09 CA01 DA02 DA03 DA14 DA18 DA19 FA03 FA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を仕分けして回収されたプラスチ
    ックごみに焼却灰を加えて熱分解し、生成した熱分解ガ
    スを燃焼溶融処理することを特徴とするプラスチックご
    みの処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記プラスチックご
    みに焼却灰を加えて加熱し熱分解するにあたり、汚泥を
    加えること特徴とするプラスチックごみの処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記プラスチックご
    み、焼却灰および汚泥の混合割合は、プラスチックごみ
    20ないし95重量%、焼却灰5ないし80重量%、汚
    泥0ないし70重量%の各範囲から選ばれた値とし、こ
    れら選ばれた値の合計が100重量%となるようにした
    ことを特徴とするプラスチックごみの処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記プラスチックご
    み、焼却灰および汚泥の混合割合は、プラスチックごみ
    27ないし75重量%、焼却灰15ないし65重量%、
    汚泥0ないし60重量%の各範囲から選ばれた値とし、
    これら選ばれた値の合計が100重量%となるようにし
    たことを特徴とするプラスチックごみの処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記熱分解
    によって生成した主として不揮発性成分からなる熱分解
    残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離した後、前
    記熱分解ガスと前記燃焼性成分とを燃焼させ、生ずる灰
    分を溶融することを特徴とするプラスチックごみの処理
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248161A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toshiba Corp 熱分解処理方法及び熱分解処理システム

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