JP2001065807A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2001065807A
JP2001065807A JP24561199A JP24561199A JP2001065807A JP 2001065807 A JP2001065807 A JP 2001065807A JP 24561199 A JP24561199 A JP 24561199A JP 24561199 A JP24561199 A JP 24561199A JP 2001065807 A JP2001065807 A JP 2001065807A
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temperature
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JP24561199A
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English (en)
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Yasuo Kondo
靖男 近藤
Masanori Uehara
昌徳 上原
Akira Ito
彰 伊藤
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒燃焼部4の下流側に2次空気を供給する
場合、供給する2次空気によって、触媒燃焼部4の下流
側に形成された着火火炎(1次燃焼による炎)が吹き消
されたり不安定になる不具合があった。 【解決手段】 触媒燃焼部4は、中心部の高温発熱層1
3と、その周囲の低温発熱層14とからなり、高温発熱
層13が低温発熱層14に対して相対的に上流側へスラ
イドして設けられている。このスライドによって、高温
発熱層13の下流部が低温発熱層14の下流部よりも窪
んで設けられ、その窪み内に保炎空間21が形成されて
いる。高温発熱層13の下流で発生した着火火炎は、周
囲の低温発熱層14によって覆われているため、2次空
気吹出口9から燃焼室6内に供給される2次空気流の影
響を受けにくく、2次空気が増加したり、低温化して
も、その2次空気流によって保炎空間21内の着火火炎
が吹き消されたり、不安定になる不具合がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電を受けると発
熱する通電発熱体を搭載した燃焼装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】本願出願人は、通電発熱体を搭載した燃
焼装置を出願した(特願平11−80594号、この技
術は周知技術ではない)。この出願明細書に開示される
燃焼装置は、通電を受けると発熱する通電発熱体の上流
に予混合気を供給するとともに、通電発熱体の下流側に
も燃焼用の空気を供給するものであり、通電発熱体はハ
ニカム状を呈した略円柱、円盤形状のものであった。
【0003】そして、上記出願明細書には、通電発熱体
として、内側に高温発熱層を配置し、その外側に低温発
熱層を配置したものがある。高温発熱層は、通電開始時
に低温発熱層に比較して素早く着火温度に達して燃焼を
開始するものであり、通電開始後、素早く高温発熱層の
下流側に着火火炎(燃料と1次空気による1次燃焼の火
炎)を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通電発熱体が略円柱、
円盤形状のものでは、通電発熱体の下流側の端の面が平
坦になる。このため、通電発熱体の下流に供給された2
次空気の空気流によって、高温発熱層の下流側に形成さ
れた着火火炎が吹き飛ばされたり、冷却されることによ
り、吹き消えが生じ易くなる。これは、燃焼量が増大し
て2次空気の供給量が増すことにより、高温発熱層の下
流側に形成された着火火炎が吹き消されたり、不安定に
なる傾向があり、エミッションの増大の要因になってし
まう。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、高温発熱層の下流側に形成される
着火火炎の立ち消えを特別な保炎手段を用いることなく
防止できる燃焼装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕この
実施形態では、高温発熱層の下流部は、通電発熱体の下
流側に形成された保炎空間内に開口しているため、高温
発熱層の下流側に形成された着火火炎(1次燃焼の炎)
が周囲の他の部分に覆われて保炎される。これにより、
通電発熱体の下流側に直接供給される2次空気の流れに
よって、保炎空間内に形成された着火火炎が吹き消され
たり不安定になる不具合が回避されるとともに、通電発
熱体の下流側に直接供給された空気によって、保炎空間
内の着火火炎が冷却されて吹き消されたり、不安定にな
る不具合が回避される。このように、高温発熱層の下流
側に形成された着火火炎が保炎空間内において常に安定
するため、エミッションの増加が防がれ、常にクリーン
な燃焼が可能になる。また、高温発熱層の下流の保炎空
間が通電発熱体自身によって形成されるため、特別な保
炎のための保炎手段を用いる必要がなく、保炎機能を有
した燃焼装置を安価に提供できる。
【0007】〔請求項2の手段〕高温発熱層を形成する
ハニカム層を他の部分を形成するハニカム層に対して上
流側へずらすことにより、高温発熱層の下流部が他の部
分の下流部よりも窪んだ通電発熱体が形成できる。
【0008】〔請求項3の手段〕高温発熱層を形成する
ハニカム層の幅を、他の部分を形成するハニカム層の幅
よりも狭く設けることにより、高温発熱層の下流部が他
の部分の下流部よりも窪んだ通電発熱体が形成できる。
【0009】〔請求項4の手段〕通電を受けると発熱す
る通電発熱体は表面に触媒を担持したものであるため、
通電を受けると触媒の作用を高めることができ、始動開
始初期における触媒の作用を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、2つの実
施形態および変形例を用いて説明する。 〔第1実施形態〕図1、図2は第1実施形態を示すもの
で、まず、図1を基に触媒燃焼装置を説明する。なお、
実施形態中に示す上側は図1における上側を示し、下側
は図1における下側を示すものとする。
【0011】この実施形態に示す触媒燃焼装置は、2重
管構造を採用するもので、内側の内筒1と、この内筒1
の下外側を覆う外筒2とを備える。なお、内筒1は内部
で燃料と空気との混合や燃料の燃焼を行う筒であり、外
筒2は内筒1との間に空気通路3を形成する筒である。
【0012】内筒1は、耐熱性金属(ステンレス等)よ
りなる略有底の円筒体であり、その中間部分には触媒燃
焼部4(通電発熱体に相当する)が装着される。この触
媒燃焼部4の下側(燃料供給側)が燃料と空気とを混合
する予混合室5を形成する予混合筒1aであり、触媒燃
焼部4の上側(燃焼ガス排出側)が触媒燃焼部4を通過
した燃料の燃焼を行う燃焼室6を形成する燃焼筒1bで
ある。
【0013】予混合筒1aの下側中央部分には、気化器
7から供給される気化燃料と、空気通路3を流れる空気
(1次空気)とを予混合筒1a内の予混合室5へ導く混
合気導入穴8が形成されている。また、触媒燃焼部4に
近い側の燃焼筒1bには、空気通路3によって供給され
る空気(2次空気)を燃焼筒1b内の燃焼室6に流入さ
せるための2次空気吹出口9が複数形成されている。こ
の2次空気吹出口9については後述する。
【0014】なお、混合気導入穴8から予混合室5に供
給される空気量は、予混合室5に供給される燃料供給量
に対して燃料供給過剰となる空燃比(理論空燃比よりも
低空燃比)となるように調整されるとともに、2次空気
吹出口9から燃焼室6に供給される空気量は、燃料供給
量に対して空気供給過剰となる空燃比(理論空燃比より
も高空燃比)となるように調整されるものである。
【0015】混合気導入穴8に対向する外筒2には、燃
料タンク10から燃料ポンプ11(燃料供給手段に相当
する)によって送られてくる液体燃料(例えば軽油等)
を気化させて混合気導入穴8に供給する気化器7が装着
されている。また、外筒2の下側端部には、空気通路3
内に空気を供給するためのエアポンプ12(空気供給手
段に相当する)が接続されている。
【0016】触媒燃焼部4は、多数の貫流孔4aを備え
る略ハニカム状通電発熱体の表面に、部分酸化反応を促
進させる触媒(Pt、Pd、Rn等の貴金属、Ni、C
u等の金属、アルミナ、ジルコニア等の酸化物)を担持
したものである。なお、絶縁層を形成するアルミナ等の
酸化物層をそのまま利用しても部分酸化反応は可能であ
る。
【0017】触媒燃焼部4は、中央の高温発熱層13
と、その周囲に設けられた低温発熱層14(他の部分に
相当する)とから構成されており、高温発熱層13と低
温発熱層14は区分して配置されている。高温発熱層1
3は、図2(a)に示すように、中心電極15の周囲に
並列接続される2つのハニカム層16を巻回したもので
あり、その周囲は筒状の中間電極17に接続される。ハ
ニカム層16は、例えばFe−Cr−Alフェライト系
ステンレス製の通電抵抗により発熱する平板18(例え
ば厚さ50μm)と波板19(例えば厚さ50μm)か
らなる帯状の通電発熱体の表面にアルミナ等の薄い絶縁
層を設け、その表面に着火燃焼と部分酸化反応促進のた
めのPt、Pd等の触媒を担持したものである。なお、
この高温発熱層13を主に着火用に用いて触媒の担持を
廃止しても良い。
【0018】低温発熱層14は、図2(b)に示すよう
に、中間電極17の周囲に並列接続される5つのハニカ
ム層16を巻回したものであり、その周囲は筒状の外側
電極20に接続される。ハニカム層16は、上記と同
様、例えばFe−Cr−Alフェライト系ステンレス製
の通電抵抗により発熱する平板18(例えば厚さ50μ
m)と波板19(例えば厚さ50μm)からなる帯状の
通電発熱体の表面にアルミナ等の薄い絶縁層を設け、そ
の表面に着火燃焼と部分酸化反応促進のためのPt、P
d等の触媒を担持したものである。
【0019】高温発熱層13と低温発熱層14は、直列
接続されたものであり、中心電極15に電圧が印加され
ると、高温発熱層13では2つのハニカム層16に電流
が分流して流れるのに対し、低温発熱層14では5つの
ハニカム層16に電流が分流して流れることになる。こ
れによって、高温発熱層13を構成するハニカム層16
一つ当りの電流量は、低温発熱層14を構成するハニカ
ム層16一つ当りの電流量より多く、結果的に高温発熱
層13の体積当りの発熱量と、低温発熱層14の体積当
りの発熱量との比率は、例えば約5:1であり、通電開
始後、素早く高温発熱層13が着火温度に上昇する。
【0020】高温発熱層13は、低温発熱層14に対し
て相対的に上流側軸方向へスライドさせて設けられてお
り、高温発熱層13の下流部が低温発熱層14の下流部
よりも窪んで設けられ、その窪み内に保炎空間21が形
成されている。
【0021】触媒燃焼部4の中心の中心電極15は、絶
縁ブッシュ22を介して内筒1および外筒2の外部へ導
かれる電源端子23に接続されるものであり、触媒燃焼
部4の外側は外側電極20を介して内筒1にアース接続
されており、外側電極20を介して中心電極15が電圧
の印加を受けると、触媒燃焼部4が通電されて発熱す
る。
【0022】ここで、触媒燃焼部4の下流側に2次空気
を供給する2次空気吹出口9には、燃焼室6に供給され
る燃焼用の2次空気流によって保炎空間21へ向かう保
炎用の燃焼流を生じさせるための保炎用流体押込手段が
設けられている。この実施形態における保炎用流体押込
手段は、2次空気吹出口9の内側に取り付けられた偏向
流ガイド9aであり、2次空気吹出口9から燃焼室6内
に供給される2次空気を接線方向に向けて、燃焼室6内
に旋回流を生じさせるものである。
【0023】燃焼室6内に旋回流が生じることにより、
燃焼室6内の中心部分に触媒燃焼部4へ向かう逆流Aが
生じ、この逆流Aによる燃焼流によって保炎空間21へ
向かう保炎用の燃焼流が生じる。また、燃焼室6内に生
じる旋回流によって1次燃焼による燃料を含んだ未燃焼
ガスと2次空気との混合性が向上し燃焼効率を高めるこ
とができる。一方、触媒燃焼部4に向かう逆流Aによっ
て排気ガスの一部が触媒燃焼部4側に戻されて未燃焼ガ
スに混入するため、急激な燃焼が抑えられて排気エミッ
ションを低減できる。さらに、2次燃焼が旋回するた
め、燃焼筒1bを短くでき、燃焼装置を小型化できる。
【0024】この実施形態の作動を説明する。図示しな
い運転スイッチがONされると、図示しない制御装置によ
り、電源端子23に電力が供給され、中心電極15→高
温発熱層13→低温発熱層14→内筒1の経路で通電さ
れる。中心電極15に電圧が印加されると、高温発熱層
13が素早く燃料の着火温度に上昇するとともに、低温
発熱層14が燃料を部分酸化させる触媒の活性化温度に
上昇する。
【0025】高温発熱層13が着火温度以上に発熱する
時期に達すると、制御装置が燃料ポンプ11およびエア
ポンプ12を通電し、燃料および燃焼用空気の供給を開
始する。ここで、燃料ポンプ11およびエアポンプ12
は、着火に適した低速で運転させ、着火後に増速させる
ように設けられている。
【0026】液体燃料は、燃料タンク10から燃料ポン
プ11によって気化器7に送られる。気化器7は、例え
ば電熱蒸発器を内蔵するものであり、気化器7で気化し
た燃料は混合気導入穴8から予混合室5へ送られる。燃
焼用空気は、エアポンプ12により空気通路3内に供給
され、混合気導入穴8から予混合室5へ送られるととも
に、2次空気吹出口9から燃焼室6内に供給される。
【0027】なお、混合気導入穴8から予混合室5へ送
られる空気量と、2次空気吹出口9から燃焼室6内に供
給される空気量との比率は、例えば1:2に設定される
ものであり、混合気導入穴8と2次空気吹出口9から内
筒1内に供給される空気量は、予混合室5に供給される
燃料に対する空燃比が17.5〜29.2(1.2≦空
気過剰率≦2)に設けられている。予混合室5に供給さ
れる燃料と1次空気の割合は空燃比が理論空燃比(空気
と燃料との重量比14.6)以下の燃料過剰(空気過剰
率≦1)であり、この混合気は予混合室5で混合された
後に触媒燃焼部4に流入する。
【0028】高温発熱層13および低温発熱層14を貫
流する混合気は、担持された触媒によって触媒反応し、
ガス化燃料(CO、H2 、軽質成分燃料等)に変性す
る。そして、このガス化燃料は、2次空気吹出口9から
吹き出される2次空気と混合して可燃性混合気を形成す
る。この可燃性混合気は、高温発熱層13の流出側で容
易に着火し、その着火火炎は保炎空間21内で保炎状態
に移行する。そして、この着火火炎によって下流側の燃
焼室6で燃料の燃焼が安定して行われ、燃焼室6内で燃
料が完全燃焼する。なお、定常燃焼時では、燃焼室6に
おける燃焼熱を触媒燃焼部4が受けるため、触媒燃焼部
4の通電を停止しても、触媒燃焼部4が触媒活性温度以
上に維持され、自立安定燃焼を継続する。
【0029】ここで、触媒燃焼部4を通過する混合気
は、上述のように触媒反応によってガス化燃料を生成
し、高温発熱層13の下流端で瞬時着火する。その着火
火炎(1次燃焼による火種)は窪み内の保炎空間21で
保炎状態に移行する。定常運転に移行するなどにより、
燃焼量が増大し、2次空気吹出口9から燃焼室6内に供
給される空気量が増加すると、偏向流ガイド9aの作用
で燃焼室6内に高速の旋回流が形成される。これによっ
て、燃焼室6内の中心部分に触媒燃焼部4へ向かう逆流
Aが生じ、この逆流Aによる燃焼流によって保炎空間2
1へ向かう保炎用の燃焼流が生じる。
【0030】これによって、2次空気吹出口9から供給
される2次空気量が増加して、2次空気流の流速が燃焼
速度以上で、且つ2次空気が低温であっても、その空気
流は保炎空間21内の着火火炎と直接干渉せず、旋回流
の中心部に形成される比較的低速の燃焼ガスによる循環
流と混合する。この循環流は燃焼量(燃料の供給量)に
ほぼ比例して増大するので、保炎空間21内の着火火炎
は安定化状態を維持する。さらに、相乗効果として、安
定化した保炎の放射熱によって保炎空間21内が蓄熱さ
れ、保炎空間21内の種火が一層安定化する。
【0031】なお、燃焼室6内で燃焼完結した高温の燃
焼ガスは、図示しない熱交換器を介してエンジン冷却水
等の熱媒体液を加熱して外部へ排気ガスとして排出され
る。一方、燃焼ガスによって加熱された高温の熱媒体液
は図示しないウォーターポンプによって室内空調装置の
ヒータコアに送られる。そして、このヒータコアを通過
する空気が温められて室内に吹き出され、車室内を暖房
する。
【0032】〔実施形態の効果〕この実施形態では、高
温発熱層13の下流部は、触媒燃焼部4の下流側に形成
された保炎空間21内に開口しているため、高温発熱層
13の下流側に形成された着火火炎が周囲の低温発熱層
14に覆われて保炎される。これにより、触媒燃焼部4
の下流側に直接供給される2次空気の流れによって、保
炎空間21内に形成された着火火炎が吹き消されたり不
安定になる不具合が回避されるとともに、触媒燃焼部4
の下流側に直接供給された空気によって、保炎空間21
内の着火火炎が冷却されて吹き消されたり、不安定にな
る不具合が回避される。
【0033】このように、高温発熱層13の下流側に形
成された着火火炎が保炎空間21内において常に安定す
るため、エミッションの増加が防がれ、常にクリーンな
燃焼が可能になる。また、高温発熱層13の下流の保炎
空間21が触媒燃焼部4自身によって形成されるため、
特別な保炎のための保炎手段を用いる必要がなく、保炎
機能を有した燃焼装置を安価に提供できる。
【0034】さらに、上記で示したように、触媒燃焼部
4では空気供給不足による低温燃焼が行われるため、触
媒の過熱が防がれ、長期に亘って安定して触媒燃焼を行
うことができる。さらに、触媒燃焼部4が1段で済み、
触媒燃焼部4で活性化された未燃焼燃料を完全に燃焼す
るシンプルな構成を採用するものであるため、触媒燃焼
装置の小型化が可能になり、低コスト化が可能になる。
【0035】〔第2実施形態〕図3は触媒燃焼装置の概
略断面図である。この第2実施形態は、図3に示すよう
に、高温発熱層13を形成するハニカム層16の幅が、
低温発熱層14を形成するハニカム層16の幅よりも狭
く設けられ、これによって高温発熱層13の下流部が低
温発熱層14の下流部よりも窪んで設けられ、その窪み
内に保炎空間21が形成されたものである。
【0036】〔変形例〕上記の実施形態では、気化器7
を用いて液体燃料を気化させた後に触媒燃焼させた例を
示したが、ガス燃料等を予混合室5に供給するように設
けたり、燃料噴射装置によって霧化した燃料を予混合室
5内に供給するように設けても良い。上記の実施形態で
は、触媒燃焼装置を自動車の暖房装置に用いた例を示し
たが、家庭用の暖房装置、給湯装置、乾燥機、工業用の
バーナなど他の燃焼装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒燃焼装置の概略断面図である(第1実施形
態)。
【図2】触媒燃焼部の分解斜視図である(第1実施形
態)。
【図3】触媒燃焼装置の概略断面図である(第2実施形
態)。
【符号の説明】
4 触媒燃焼部(通電発熱体) 4a 貫流孔 5 予混合室 6 燃焼室 9 2次空気吹出口 11 燃料ポンプ(燃料供給手段) 12 エアポンプ(空気供給手段) 13 高温発熱層 14 低温発熱層(他の部分) 16 ハニカム層 18 平板 19 波板 21 保炎空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 彰 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K017 BC10 BD01 BD02 3K065 TK03 TK06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が流れる多数の貫流孔を有するハニカ
    ム状を呈し、通電を受けると発熱する通電発熱体と、 この通電発熱体の上流の予混合室に燃料を供給する燃料
    供給手段と、 前記予混合室および前記通電発熱体の下流の燃焼室に空
    気を供給する空気供給手段と、を備える燃焼装置であっ
    て、 前記通電発熱体は、他の部分よりも高温に発熱する高温
    発熱層が前記他の部分と区画して設けられ、 前記高温発熱層の下流部は、前記他の部分の下流部より
    も窪んで設けられ、その窪み内に保炎空間が形成された
    ことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】請求項1の燃焼装置において、 前記通電発熱体は、平板と波板とを組み合わせたハニカ
    ム層を積層して設けられ、 前記通電発熱体の内側に前記高温発熱層が形成され、そ
    の外側に前記他の部分が形成され、 前記高温発熱層を形成するハニカム層が、前記他の部分
    を形成するハニカム層に対して上流側へずらして設けら
    れたことにより、前記高温発熱層の下流部が前記他の部
    分の下流部よりも窪んで設けられたことを特徴とする燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】請求項1の燃焼装置において、 前記通電発熱体は、平板と波板とを組み合わせたハニカ
    ム層を積層して設けられ、 前記通電発熱体の内側に前記高温発熱層が形成され、そ
    の外側に前記他の部分が形成され、 前記高温発熱層を形成するハニカム層の幅が、前記他の
    部分を形成するハニカム層の幅よりも狭く設けられたこ
    とにより、前記高温発熱層の下流部が前記他の部分の下
    流部よりも窪んで設けられたことを特徴とする燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの燃焼
    装置において、 前記通電発熱体は、表面に触媒が担持して設けられたこ
    とを特徴とする燃焼装置。
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