JP2001065703A - リップ型シール - Google Patents

リップ型シール

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JP2001065703A
JP2001065703A JP23638699A JP23638699A JP2001065703A JP 2001065703 A JP2001065703 A JP 2001065703A JP 23638699 A JP23638699 A JP 23638699A JP 23638699 A JP23638699 A JP 23638699A JP 2001065703 A JP2001065703 A JP 2001065703A
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JP
Japan
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seal
lip
rotating shaft
ring
seal lip
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JP23638699A
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English (en)
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Naoki Hayakawa
尚樹 早川
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Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸2の外周面に対する合成樹脂製シール
部材13のシールリップ132の面圧を良好に維持し
て、優れた密封性能を確保する。 【解決手段】 ハウジング1の内周に固定される外環1
1と、この外環11の円筒部111の内周に嵌着固定さ
れた内環12と、これら外環11及び内環12のフラン
ジ部112,122の間に外径部131,141が互い
に密接状態に挟持されたシール部材13及び環状板ばね
14とを備える。シール部材13は、内周に軸方向へ略
円筒状に突出して内周面全面が回転軸2の外周面と密封
的に摺接されるシールリップ132が形成された断面略
L字形をなし、シールリップ132と外径部131との
境界の屈曲部133が盗み溝133aによって薄肉に形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種回転機器を軸
封するリップ型シールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図3に示されるようなリップ
型シール100が知られている。この種のリップ型シー
ル100は、外環101と、この外環101の円筒部1
01aの内周に嵌着固定された内環102と、これら外
環101及び内環102のフランジ部101b,102
aの間に外径部103bが密接状態に挟持され、その内
周側から密封空間側となる図中右側へ湾曲部103cを
介してテーパ状に延びるシールリップ103aが形成さ
れたPTFE等の合成樹脂からなるシール部材103と
を備える。
【0003】すなわち上記リップ型シール100は、外
環101が、ハウジング1の内周面に密封的に嵌着さ
れ、シール部材103のシールリップ103aの内周面
が、回転軸2の外周面と適当な締め代をもって密封的に
摺接されることによって、密封空間Aの流体を密封する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリップ型シ
ール100においては、合成樹脂からなるシール部材1
03は、テーパ状に形成されたシールリップ103aの
先端部分が、回転軸2の外径より小径となっており、回
転軸2の外周への装着時に、シールリップ103aが拡
径されることによって、回転軸2の外周面に対する初期
締め代を付与している。また、シール部材103は湾曲
部103cを有するため、密封空間Aの高い圧力が作用
した時の変形代が大きい。したがって、初期摺動トルク
が大きく、シール部材103には、回転軸2の外周面と
の摺動に伴う発熱や、密封空間Aが圧力上昇等によっ
て、前記シールリップ103aが円筒状となるような永
久変形(ヘタリ)が起こる。
【0005】この状態では、シールリップ103aは内
周面全体が回転軸2の外周面にベタ当たりとなるため、
密封空間Aが高圧である場合は、この圧力が回転軸2に
対するシールリップ103aの密接力を高めて良好な密
封性が維持されるが、シールリップ103a自体の有す
る緊迫力は上記永久変形によって著しく小さくなってい
るため、密封空間Aが比較的低圧の時には、回転軸2の
外周面に対する密封面圧が不足し、漏れを発生しやすい
といった問題が指摘される。
【0006】本発明は、上記のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、回転
軸外周面に対する合成樹脂製シール部材のシールリップ
の面圧を良好に維持して優れた密封性能を確保すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわ
ち、本発明に係るリップ型シールは、内周に軸方向へ略
円筒状に突出して回転軸の外周面と密封的に摺接される
シールリップが形成された断面略L字形のシール部材
と、前記シールリップを縮径方向に付勢するばね部材と
を備え、前記シール部材は、前記シールリップと外径部
との境界の屈曲部を薄肉にする溝が形成されたものであ
る。
【0008】先に説明したように、従来構造ではシール
部材を断面が湾曲した形状とすることによってシールリ
ップ自体に軸に対する締め代を与えていたが、高圧条件
では圧力と温度の影響でヘタリが発生し、断面L字形に
変形してシールリップの内周面全面が回転軸外周面にベ
タ当たりした状態となってしまう。しかし、高圧条件で
は、このようなベタ当たりの状態でも漏れが発生してい
ないのも事実である。そこで本発明においては、シール
部材を予め回転軸外周面にベタ当たりする円筒状に形成
し、高圧条件での変形代の極小化を図ったものである。
この構成によれば、円筒状のシールリップはその内周面
全面が回転軸の外周面に接触し、屈曲部への溝の形成に
よって軸変位に対する追随性が確保され、ばね部材によ
って、低圧時におけるシールリップの緊迫力が補償され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るリップ型シー
ルの一実施形態を、軸心を通る平面で切断して示す半断
面図である。このリップ型シール10は、外環11と、
この外環11の円筒部111の内周に嵌着固定された内
環12と、これら外環11及び内環12のフランジ部1
12,122の間に外径部131,141が互いに密接
状態に挟持されたシール部材13及び環状板ばね14と
を備える。
【0010】外環11及び内環12は、共に金属からな
るものであって、それぞれ円筒部111,121及びそ
の大気B側となる図中左端部から内周側へ延びるフラン
ジ部112,122からなる断面略L字形を呈する。内
環12は、その円筒部121が外環11の円筒部111
の内周に嵌着されると共に、外環11の円筒部111の
先端に形成されたカシメ部111aによって抜け止め固
定されている。
【0011】シール部材13は、PTFE等の低摩擦の
合成樹脂材料で成形されたものであって、外環11のフ
ランジ部112と内環12のフランジ部122との間に
環状板ばね14と共に挟持された円盤状の外径部131
と、その内周から密封空間A側となる図中右側、すなわ
ち外環11のフランジ部112と反対側へ軸方向に略直
角に屈曲して延びる円筒状のシールリップ132からな
る。
【0012】シール部材13における外径部121とシ
ールリップ132との境界である屈曲部133の密封空
間A側の面には、円周方向に連続した盗み溝133aが
形成されている。また、前記シールリップ132の先端
近傍の内周面には、軸回転時に流体力学的な作用によっ
て流体を密封空間A側へ押し出すポンプ力を生じる螺旋
状の溝132aが形成されている。
【0013】環状板ばね14は、鋼材等の金属からなる
ものであって、外環11のフランジ部112と内環12
のフランジ部122との間にシール部材13の外径部1
31と共に挟持された円盤状の外径部141と、その内
周から密封空間A側となる図中右側、すなわち外環11
のフランジ部112と反対側へテーパ状に延びる板ばね
本体部142とからなる。
【0014】図2の斜視図に一層明確に示されるよう
に、環状板ばね14は、板ばね本体部142がスリット
によって円周方向に多数のばね片142aに分割された
形状を有し、単体では、図2に示された状態よりも板ば
ね本体部142の軸心に対する傾斜角度が大きくなって
いる。このため、前記各ばね片142aの先端側がシー
ル部材13におけるシールリップ132の外周面に適当
な荷重で接触し、当該リップ型シール10の未装着状態
においては、前記シールリップ132は先端が回転軸2
の外径よりも僅かに小径となるテーパ状となっている。
【0015】以上のように構成されたリップ型シール1
0は、図1に二点鎖線で示されたハウジング1とその内
周に挿通された回転軸2との間で密封を行うものであ
る。ハウジング1の内周部には、密封空間A側が大径と
なる環状のシール装着段部1aが形成されており、その
大径側の内周面に、Oリング装着溝1b及びスナップリ
ング装着溝1cが形成されている。そして当該リップ型
シール10は、外環11が、前記シール装着段部1aの
大径側の内周面に、前記Oリング装着溝1bに装着した
Oリング3を介して圧入されると共に、前記スナップリ
ング嵌合溝1cに嵌合したスナップリング4によって、
前記シール装着段部1aとの間で軸方向に対して拘束さ
れる。
【0016】一方、合成樹脂製シール部材13のシール
リップ132は、回転軸2の挿通によって、図1に示さ
れた緩やかなテーパ状からほぼ円筒状に拡径変形され、
その内周面は全面が回転軸2の外周面と摺接される。す
なわち上記装着状態では、シール部材13は当初からシ
ールリップ132が回転軸2の外周面に対してほぼベタ
当たり状態で摺接する。
【0017】シールリップ132は、原形が回転軸2と
ほぼ同径の円筒状を呈するものであるため、回転軸2の
外周面に対するシールリップ132自体の緊迫力は小さ
く、したがってベタ当たり状態であっても初期摺動トル
クは小さいものとなる。しかも盗み溝133aの形成に
よって屈曲部133の肉厚が減少して自由度が大きくな
っているため、回転軸2の偏心に対する良好な追随性が
確保される。
【0018】密封空間Aの圧力は、シールリップ132
に対して縮径方向に作用するので、前記圧力が上昇した
場合は回転軸2の外周面に対するシールリップ132の
面圧が増大する。シールリップ132は円筒状であるた
め、圧力による変形代が小さいが、内周面全面が摺動し
ているので摺動面の軸方向幅が大きく、漏れを確実に防
止する。また、上述のようにシールリップ132自体の
緊迫力は小さいが、この緊迫力は環状板ばね14の付勢
力によって補償されているため、密封空間Aが低圧にな
った場合も、所要のシール面圧が確保され、しかも軸回
転時は、シールリップ132の内周面に形成された螺旋
状の溝132aが流体力学的な作用によって流体を密封
空間A側へ押し出すポンプ力を生じるため、良好な密封
性能を奏することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリップ型
シールによると、合成樹脂材からなるシール部材のシー
ルリップ内周面のほぼ全面を回転軸外周面に密接させ、
シールリップを円筒状としたことによる面圧不足をばね
で補償し、屈曲部を薄肉にすることによって軸偏心に対
する自由度を確保したため、優れた密封性能を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリップ型シールの一実施形態を、
軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】上記実施形態における環状板ばねを単体で示す
斜視図である。
【図3】従来技術に係るリップ型シールを、軸心を通る
平面で切断して示す半断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 回転軸 10 リップ型シール 13 シール部材 132 シールリップ 133 屈曲部 133a 盗み溝 14 環状板ばね A 密封空間 B 大気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に軸方向へ略円筒状に突出して回
    転軸の外周面と密封的に摺接されるシールリップが形成
    された断面略L字形のシール部材と、 前記シールリップを縮径方向に付勢するばね部材とを備
    え、 前記シール部材は、前記シールリップと外径部との境界
    の屈曲部を薄肉にする溝が形成されたことを特徴とする
    リップ型シール。
JP23638699A 1999-08-24 1999-08-24 リップ型シール Withdrawn JP2001065703A (ja)

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20061107