JP2001065606A - 無励磁作動ブレーキ - Google Patents

無励磁作動ブレーキ

Info

Publication number
JP2001065606A
JP2001065606A JP23949899A JP23949899A JP2001065606A JP 2001065606 A JP2001065606 A JP 2001065606A JP 23949899 A JP23949899 A JP 23949899A JP 23949899 A JP23949899 A JP 23949899A JP 2001065606 A JP2001065606 A JP 2001065606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
field core
peripheral surface
side plate
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23949899A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Sonobe
哲也 園部
Hiroshi Hagiwara
博 萩原
Tsunehito Takahashi
常仁 高橋
Yoshikazu Saito
嘉一 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Ogura Clutch Co Ltd
Priority to JP23949899A priority Critical patent/JP2001065606A/ja
Publication of JP2001065606A publication Critical patent/JP2001065606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により不快音の発生を
防止することができる無励磁作動ブレーキを提供する。 【解決手段】 アーマチュア5の貫通穴5aに、
内周面に合成樹脂材料の被膜層が形成されたブッシュ6
を圧入嵌合することにより固定した。また、カラー4b
の外周面にブッシュ6の被膜層を摺動自在に嵌合させ
て、アーマチュア5をフィールドコア1に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制動または制動
解放時における不快音の発生を防止した無励磁作動ブレ
ーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】無励磁作動ブレーキは、電磁コイルが収
容されたフィールドコアの磁極面側に、軸線方向に間隔
を隔てサイドプレートが設けられている。またサイドプ
レートは、円周方向に間隔を隔て設けられた複数の支持
部材によりフィールドコアに固定されている。また更
に、フィールドコアの磁極面とサイドプレートの側面と
の間には、外周面側に複数の係合部(貫通穴やU字状の
溝)が形成されたアーマチュアが設けられている。アー
マチュアは、各係合部に支持部材を挿通することにより
フィールドコアに支持され、軸線方向への移動のみが許
容されている。また、アーマチュアとサイドプレートの
間には、被制動機械の回転軸に装着されるブレーキディ
スクが介在されている。そして、フィールドコアとアー
マチュアとの間に設けられた制動ばねのばね力でアーマ
チュアをサイドプレート側に付勢することにより、これ
らアーマチュアとサイドプレートでブレーキディスクを
挾圧して被制動機械の回転軸を制動するとともに、電磁
コイルに通電することにより発生する磁束の磁気吸引力
により、制動ばねのばね力に抗してアーマチュアをフィ
ールドコアの磁極面に磁気吸着させて、被制動機械の回
転軸の制動を解放する構造である。
【0003】このような構造からなる無励磁作動ブレー
キは、回転軸と一体に慣性回転しているブレーキディス
クを、制動ばねのばね力によりサイドプレートとアーマ
チュアで摩擦係合するため、各部材間の微振動よる不快
音(鳴き音)が発生することがある。また、アーマチュ
アの係合部周壁が支持部材の外周面に衝突することによ
る不快音(バックラッシュ音)が発生することがある。
なお、このような不快音(バックラッシュ音)は、制動
時のみではなく制動解放時においても、アーマチュアが
ブレーキディスクから完全に離間しない状態で被制動機
械が起動されることにより発生する。そこでこのような
不快音を防止するために、アーマチュアの係合部周壁と
支持部材の外周面との間に、衝撃を緩和するとともに微
振動を吸収する弾性部材を介在することがある。
【0004】不快音の発生を防止することは、例えば実
開昭62−18435号公報や実開昭62−18437
号公報に提案されている。実開昭62−18435号公
報の無励磁作動ブレーキは、無頭ねじとカラー、ナット
を有する支持部材が設けられ、この支持部材が挿通され
たブッシュをアーマチュアの係合部周壁にゴムで一体に
固着した構造になっている。したがって、アーマチュア
の係合部にゴムが設けられているので、このアーマチュ
アと支持部材との衝撃はゴムの弾性により緩和されると
ともに、摩擦係合によるアーマチュアの微振動はゴムの
弾性により吸収され、制動または制動解放時の不快音の
発生を防止することができる。なお同公報においては、
支持部材のカラーの外周面に溝を形成して、その溝内に
Oリングなどのゴム部材を嵌合することや、支持部材の
円筒部の外周面にゴム部材を固着することが例示されて
いる。
【0005】実開昭62−18437号公報の無励磁作
動ブレーキは、上述した無励磁作動ブレーキと同様に、
不快音の発生を防止するためのゴム部材が設けられてい
る。また、支持部材のカラーに形成した溝に嵌合された
ゴム部材や、アーマチュアの係合部周壁に固着されたゴ
ム部材に、固体被膜潤滑剤を塗布することにより、アー
マチュアが軸線方向へ円滑に摺動できる構造になってい
る。すなわち、アーマチュアの係合部周壁と支持部材の
外周面との間に、隙間なくゴム部材が介在された構造か
らなり、アーマチュアの摺動抵抗を小さくするために、
ゴム部材に固体被膜潤滑剤が塗布されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の無励磁作動ブレ
ーキは、アーマチュアの係合部周壁または支持部材の外
周面にゴム部材を固着する構造を採用していたため、そ
の固着作業が面倒であるとともに、安価な無励磁作動ブ
レーキを提供することができない。また、支持部材のカ
ラーに形成された2条の溝にOリングなどのゴム部材を
個々に嵌合する構造は、アーマチュアの板厚が厚い大型
の無励磁作動ブレーキのみに採用される構造であった。
【0007】また更に、上述したOリングなどのゴム部
材を嵌合する構造であると、カラーの溝開口部の角部に
弾性変形したゴム部材が喰い込むため、応力集中により
ゴム部材に亀裂が発生することが考えられた。また、ゴ
ム部材に固体被膜潤滑剤を塗布してアーマチュアが円滑
に摺動するようにしていたが、その塗布作業は面倒であ
り生産性向上を図る上で改善が望まれた。この発明は、
簡単な構造により不快音の発生を防止することができる
無励磁作動ブレーキを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明の無励磁作動ブ
レーキは、電磁コイル(実施の形態において符号2、以
下同様に示す。)が収容されたフィールドコア(1)
と、このフィールドコア(1)の磁極面(1b)側に軸
線方向に間隔を隔て設けられたサイドプレート(3)
と、円周方向に間隔を隔て設けられ前記サイドプレート
(3)を前記フィールドコア(1)に固定した複数の支
持部材(4)と、前記フィールドコア(1)と前記サイ
ドプレート(3)の間に設けられ、外周面側に形成され
た複数の係合部(5a)に前記支持部材(4)が挿通さ
れ軸線方向への移動のみが許容されたアーマチュア
(5)と、このアーマチュア(5)の各係合部(5a)
に圧入嵌合され固定されているとともに、前記支持部材
(4)の外周面に臨んだ内周面に合成樹脂材料の被膜層
が形成されたブッシュ(6)と、前記サイドプレート
(3)と前記アーマチュア(5)の間に介在されたブレ
ーキディスク(7)と、前記アーマチュア(5)を前記
サイドプレート(3)側に付勢する制動ばね(10)が
設けられ、前記支持部材(4)の外周面に前記ブッシュ
(6)の被膜層が摺動自在に嵌合されていることを特徴
とする。
【0009】また第2発明の無励磁作動ブレーキは、第
1発明の無励磁作動ブレーキにおいて、前記ブッシュ
(6)は、円筒形鋼板の内周面に形成された多孔質層に
前記合成樹脂材料を含浸することにより前記被膜層が設
けられていることを特徴とする。
【0010】第3発明の無励磁作動ブレーキは、電磁コ
イル(2)が収容されたフィールドコア(1)と、この
フィールドコア(1)の磁極面(1b)側に軸線方向に
間隔を隔て設けられたサイドプレート(3)と、円周方
向に間隔を隔て設けられ前記サイドプレート(3)を前
記フィールドコア(1)に固定するとともに、前記フィ
ールドコア(1)の磁極面(1b)に形成されたねじ穴
(1c)に螺合された固定ねじ(14a)と、この固定
ねじ(14a)が挿通され前記フィールドコア(1)の
磁極面(1b)と前記サイドプレート(3)の側面との
間に挟持されたカラー(14b)が設けられ、前記カラ
ー(14b)の外周面には合成樹脂材料の被膜層が形成
された複数の支持部材(14)と、前記フィールドコア
(1)と前記サイドプレート(3)の間に設けられ、外
周面側に形成された複数の係合部(15a)に前記支持
部材(14)が挿通され軸線方向への移動のみが許容さ
れたアーマチュア(15)と、前記サイドプレート
(3)と前記アーマチュア(15)の間に介在されたブ
レーキディスク(7)と、前記アーマチュア(15)を
前記サイドプレート(3)側に付勢する制動ばね(1
0)が設けられ、前記カラー(14b)の被膜層に前記
アーマチュア(15)の係合部(15a)が摺動自在に
嵌合されていることを特徴とする。
【0011】また第4発明の無励磁作動ブレーキは、第
3発明の無励磁作動ブレーキにおいて、前記カラー(1
4b)は、円筒形鋼板の外周面に形成された多孔質層に
前記合成樹脂材料を含浸することにより前記被膜層が設
けられていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1と図2は、この発明の実施の
形態として示された無励磁作動ブレーキであり、図1は
断面図、図2は図1の要部を拡大した断面図である。こ
れら図面の無励磁作動ブレーキは、例えば電動機などの
被制動機械に装着され、回転が停止された後に慣性回転
する回転軸の制動及び静止保持をするブレーキであり、
一般に安全ブレーキとして使用されているものである。
【0013】無励磁作動ブレーキは、図示せぬ被制動機
械のハウジングに固定されるフィールドコア1が設けら
れている。フィールドコア1は、軸線方向に開口した環
状溝1aが形成され多条に巻線された電磁コイル2が収
容されているとともに、開口側端面を環状な磁極面1b
としている。またフィールドコア1の磁極面1bのう
ち、半径方向外側の磁極面1bには、円周方向を3等分
する位置に穿設されたねじ穴1cと、同様に円周方向を
3等分する位置に穿設されたばね穴1dが設けられてい
る。また更に、半径方向内側の磁極面1bには、環状な
凹部1eが設けられている。
【0014】このような形状としたフィールドコア1の
磁極面1b側には、軸線方向に間隔を隔て円板状のサイ
ドプレート3が設けられている。サイドプレート3は、
内側環状板3aと外側環状板3bとの間に粘弾性体3c
を介在した多層構造からなり、振動減衰性を高め制動時
に発生する微振動(自励振動)が小さくなるようにして
いる。すなわち、制動時において発生する不快音(鳴き
音)が小さくなるようにしている。またこのような構造
のサイドプレート3は、円周方向を3等分する位置に設
けられた支持部材4によりフィールドコア1の磁極面1
bに固定されている。
【0015】支持部材4は、フィールドコア1のねじ穴
1cに先端が螺合された固定ねじ4aと、この固定ねじ
4aが挿通されているとともに、フィールドコア1の磁
極面1bと内側環状板3aの側面との間に挟まれて保持
された円筒状のカラー4bが設けられ、カラー4bの寸
法によりサイドプレート3の位置調整ができる構造にな
っている。またこのような構造の支持部材4は、軸線方
向にのみ移動できるようにアーマチュア5をフィールド
コア1に支持するガイド部材として設けられている。
【0016】円板状に形成されたアーマチュア5は、電
磁コイル2に通電することにより発生する磁束の磁気回
路となる可動鉄心であり、制動時においてフィールドコ
ア1の磁極面1bにエアギャップを隔て対向している。
また外周面側における円周方向を3等分した部位には、
係合部としての円筒状の貫通穴5aが形成され、各貫通
穴5aに支持部材4の固定ねじ4aとカラー4bが挿通
された構造になっている。
【0017】また更に、アーマチュア5の各貫通穴5a
には、不快音の発生を防止するとともにアーマチュア5
の円滑な摺動を可能にするためのブッシュ6が圧入嵌合
され固定されている。ブッシュ6は、円筒形鋼板または
円筒形青銅板の内周面に青銅粉末を多孔質に焼結加工し
た後、その多孔質層にポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)と鉛の混合物を含浸させたものであり、内周面
が合成樹脂材料の被覆層として設けられている。すなわ
ちブッシュ6には、無給油で低摩擦係数及び耐摩耗特性
良好な被覆層(摺動面)が設けられている。そして、ブ
ッシュ6の被覆層と金属材製カラー4bの外周面との間
に微小な隙間(例えば0.01mm程度の隙間)が形成さ
れるように、精度よくブッシュ6にカラー4bを挿通す
ることにより、アーマチュア5は支持部材4に摺動自在
に支持されている。
【0018】このようにフィールドコア1に支持された
サイドプレート3とアーマチュア5との間には、円板状
のブレーキディスク7が介在されている。ブレーキディ
スク7の中心には略四角形の中心穴が形成され、その中
心穴にハブ8に形成された略四角形状のフランジが嵌合
されている。そしてブレーキディスク7は、軸線方向へ
の移動のみが許容されてハブ8に嵌合されている。また
ハブ8は、被制動機械の回転軸の軸端に一体回転可能に
装着されている。なお符号9は、ブレーキディスク7と
ハブ8との嵌合部におけるバックラッシュ音の発生を防
止するために設けられた板ばねである。
【0019】このような構造からなる無励磁作動ブレー
キは、フィールドコア1の各ばね穴1dに挿入され、そ
のばね穴1dの底部とアーマチュア5との間に介在され
圧縮された制動ばね10のばね力により、ブレーキディ
スク7がサイドプレート3とアーマチュア5との間で挾
圧されるので、回転軸を制動することができる。また図
のような制動状態において、電磁コイル2に通電して磁
束を発生させれば、制動ばね10のばね力に抗してアー
マチュア5はフィールドコア1の磁極面1bに磁気吸着
されるので、アーマチュア5はブレーキディスク7から
離間する。したがって、ブレーキディスク7の制動は解
放され、被制動機械の回転軸は回転自在となる。
【0020】このような動作を繰り返す無励磁作動ブレ
ーキは、電磁コイル2への通電を断って磁束を消滅させ
ると、制動ばね10のばね力で付勢されたアーマチュア
5により、慣性回転をしているブレーキディスク7がア
ーマチュア5とサイドプレート3に摩擦係合する。また
このような制動時においては、アーマチュア5に固定さ
れたブッシュ6の内周面が支持部材4のカラー4bの外
周面に押圧されるとともに、摩擦係合により各部品には
微振動が発生する。また更に、制動解放時において、ア
ーマチュア5がブレーキディスク7から完全に離間して
いない状態で被制動機械が起動されると、制動時と同様
に、アーマチュア5に固定されたブッシュ6の内周面が
支持部材4のカラー4bの外周面に押圧される。
【0021】しかしながら実施の形態として説明した無
励磁作動ブレーキは、ブッシュ6の内周面に合成樹脂材
料の被覆層を設けるとともにブッシュ6とカラー4bと
を、例えば合成樹脂材製軸受と回転軸の嵌合と同様な精
度よい嵌合としたので、制動または制動解放時のアーマ
チュア5と支持部材4との間で発生する不快音(バック
ラッシュ音)を小さくすることができる。また上述した
ようにアーマチュア5を支持部材4に支持したので、ア
ーマチュア5の微振動を抑制することができるので、不
快音(鳴き音)を小さくすることができる。
【0022】なお、図1と図2において符号11はカバ
ーであり、カバー11は、サイドプレート3側から被せ
られてその開口端がフィールドコア1の外周面にゴムの
Oリング12を介して圧入嵌合されている。また同図に
おいて符号13は、フィールドコア1の磁極面1bに形
成された環状な凹部1eに嵌合されたゴムのOリングで
あり、このOリング13は、アーマチュア5がフィール
ドコア1に磁気吸着されるときの吸着音の発生を防止す
るために設けたものである。
【0023】次に、別の実施の形態について説明する。
図3は図2と同様に要部のみを拡大した断面図である。
なお、先の無励磁作動ブレーキと同じ構成部材には同じ
符号を使用することにより、重複する説明を省略する。
【0024】図3の無励磁作動ブレーキは、フィールド
コア1のねじ穴1cに螺合された固定ねじ14aと、こ
の固定ねじ14aが挿通されるとともに、フィールドコ
ア1の磁極面1bと内側環状板3aの側面との間に挟持
されたカラー14bを有する支持部材14が設けられて
いる。また円筒形鋼板から形成されたカラー14bの外
周面には、青銅粉末を焼結加工することにより形成され
た多孔質層に、合成樹脂材料(PTFE)を含浸するこ
とにより形成された被覆層が設けられている。そしてカ
ラー14bの被覆層をアーマチュア15の貫通穴15a
に嵌合することにより、アーマチュア15が支持部材1
4に摺動自在に支持された構造になっている。したがっ
て、この無励磁作動ブレーキも先の無励磁作動ブレーキ
と同様に、制動または制動解放時における不快音の発生
が防止できる。
【0025】以上、この発明の実施の形態について詳細
に説明したが、ブッシュ6やカラー14に設けられる被
覆層は、PTFE以外の合成樹脂材料でもよい。また、
青銅粉末の焼結加工により多孔質層を設けたが、その他
の粉末を焼結加工することによりブッシュ6やカラー1
4に多孔質層を設けてもよい。また更に、ブッシュ6や
カラー14が円筒形鋼板から形成されていると説明した
が、焼結加工による多孔質層を形成することができるも
のであれば、ブッシュ6やカラー14はその他の鉄材料
で製造されたものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように第1発明の無励磁作動ブレ
ーキは、アーマチュアの各係合部に圧入嵌合され固定さ
れているとともに、支持部材の外周面に臨んだ内周面に
合成樹脂材料の被膜層が形成されたブッシュを設け、支
持部材の外周面にブッシュの被膜層を摺動自在に嵌合す
ることにより、アーマチュアをフィールドコアに固定さ
れた支持部材に摺動自在に支持したので、従来の無励磁
作動ブレーキのような、アーマチュアの係合部周壁また
は支持部材の外周面にゴム部材を固着したり、支持部材
のカラーに形成された溝にゴム部材を嵌合して保持する
必要もなく、簡単な構造により不快音の発生を防止する
ことができる。
【0027】また第1発明の無励磁作動ブレーキは、ブ
ッシュの内周面に従来の無励磁作動ブレーキのように固
体被膜潤滑剤を塗布する必要もないので、潤滑剤がアー
マチュアとブレーキディスクの摩擦係合面に付着して制
動特性が悪くなるなどの品質上の問題が発生することも
なく、静粛で制動特性に優れた無励磁作動ブレーキを安
価に提供することができる。
【0028】しかも第1発明の無励磁作動ブレーキは、
支持部材の外周面にブッシュの被膜層を摺動自在に嵌合
することにより、アーマチュアを支持部材に摺動自在に
支持したので、フィールドコアの磁極面に磁気吸引され
移動するアーマチュアの倒れを防止することもできる。
【0029】また第2発明の無励磁作動ブレーキは、円
筒形鋼板の内周面に形成された多孔質層に合成樹脂材料
を含浸することにより、ブッシュの内周面に被膜層を設
けたので、被膜層が円筒形鋼板から剥離することがな
く、耐久性に優れた無励磁作動ブレーキを提供すること
ができる。
【0030】第3発明の無励磁作動ブレーキは、円周方
向に間隔を隔て設けられサイドプレートをフィールドコ
アに固定するとともに、フィールドコアの磁極面に形成
されたねじ穴に螺合された固定ねじと、この固定ねじが
挿通されフィールドコアの磁極面とサイドプレートの側
面との間に挟持されたカラーが設けられ、カラーの外周
面には合成樹脂材料の被膜層が形成された支持部材とす
るとともに、カラーの被膜層にアーマチュアの係合部が
摺動自在に嵌合された構造にしたので、第1発明の無励
磁作動ブレーキと同様に、簡単な構造により不快音の発
生を防止することができる。また、静粛で制動特性に優
れた無励磁作動ブレーキを安価に提供することができる
とともに、フィールドコアの磁極面に磁気吸引され移動
するアーマチュアの倒れを防止することもできる。
【0031】また第4発明の無励磁作動ブレーキは、円
筒形鋼板の外周面に形成された多孔質層に合成樹脂材料
を含浸することにより、カラーの外周面に被膜層を設け
たので、被膜層が円筒形鋼板から剥離することがなく、
耐久性に優れた無励磁作動ブレーキを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であり、無励磁作動ブレ
ーキの断面図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面図である。
【図3】別の実施の形態であり、要部を拡大した断面図
である。
【符号の説明】
1 フィールドコア 2 電磁コイル 3 サイドプレート 4 支持部材 5 アーマチュア 6 ブッシュ 7 ブレーキディスク 10 制動ばね 14 支持部材 15 アーマチュア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 嘉一 群馬県桐生市相生町2丁目678番地 小倉 クラッチ株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA68 AA73 AA78 AA83 AA88 BA21 BA61 CC12 CC72 CC77 CC84 EA13 EA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルが収容されたフィールドコア
    と、このフィールドコアの磁極面側に軸線方向に間隔を
    隔て設けられたサイドプレートと、円周方向に間隔を隔
    て設けられ前記サイドプレートを前記フィールドコアに
    固定した複数の支持部材と、前記フィールドコアと前記
    サイドプレートの間に設けられ、外周面側に形成された
    複数の係合部に前記支持部材が挿通され軸線方向への移
    動のみが許容されたアーマチュアと、このアーマチュア
    の各係合部に圧入嵌合され固定されているとともに、前
    記支持部材の外周面に臨んだ内周面に合成樹脂材料の被
    膜層が形成されたブッシュと、前記サイドプレートと前
    記アーマチュアの間に介在されたブレーキディスクと、
    前記アーマチュアを前記サイドプレート側に付勢する制
    動ばねが設けられ、前記支持部材の外周面に前記ブッシ
    ュの被膜層が摺動自在に嵌合されていることを特徴とす
    る無励磁作動ブレーキ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された無励磁作動ブレー
    キにおいて、前記ブッシュは、円筒形鋼板の内周面に形
    成された多孔質層に前記合成樹脂材料を含浸することに
    より前記被膜層が設けられていることを特徴とする無励
    磁作動ブレーキ。
  3. 【請求項3】 電磁コイルが収容されたフィールドコア
    と、このフィールドコアの磁極面側に軸線方向に間隔を
    隔て設けられたサイドプレートと、円周方向に間隔を隔
    て設けられ前記サイドプレートを前記フィールドコアに
    固定するとともに、前記フィールドコアの磁極面に形成
    されたねじ穴に螺合された固定ねじと、この固定ねじが
    挿通され前記フィールドコアの磁極面と前記サイドプレ
    ートの側面との間に挟持されたカラーが設けられ、前記
    カラーの外周面には合成樹脂材料の被膜層が形成された
    複数の支持部材と、前記フィールドコアと前記サイドプ
    レートの間に設けられ、外周面側に形成された複数の係
    合部に前記支持部材が挿通され軸線方向への移動のみが
    許容されたアーマチュアと、前記サイドプレートと前記
    アーマチュアの間に介在されたブレーキディスクと、前
    記アーマチュアを前記サイドプレート側に付勢する制動
    ばねが設けられ、前記カラーの被膜層に前記アーマチュ
    アの係合部が摺動自在に嵌合されていることを特徴とす
    る無励磁作動ブレーキ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された無励磁作動ブレー
    キにおいて、前記カラーは、円筒形鋼板の外周面に形成
    された多孔質層に前記合成樹脂材料を含浸することによ
    り前記被膜層が設けられていることを特徴とする無励磁
    作動ブレーキ。
JP23949899A 1999-08-26 1999-08-26 無励磁作動ブレーキ Pending JP2001065606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23949899A JP2001065606A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 無励磁作動ブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23949899A JP2001065606A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 無励磁作動ブレーキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001065606A true JP2001065606A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17045687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23949899A Pending JP2001065606A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 無励磁作動ブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001065606A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344894C (zh) * 2003-12-22 2007-10-24 株式会社日立制作所 电磁制动装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100344894C (zh) * 2003-12-22 2007-10-24 株式会社日立制作所 电磁制动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0785641B2 (ja) デイスクブレ−キ付き電気モ−タ−
JPWO2004026750A1 (ja) エレベータ用巻上機
JP2008121836A (ja) 無励磁作動型電磁ブレーキ
JP2001065606A (ja) 無励磁作動ブレーキ
JP2008095704A (ja) 電磁連結装置
JP4952955B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキおよびこれを備えたモータ
JPS61127928A (ja) 電磁連結装置
JP2007198558A (ja) 電磁ブレーキ装置
JP2000356228A (ja) 電磁クラッチ
JPH027296Y2 (ja)
JP2562032Y2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPH1019065A (ja) 無励磁作動型電磁ブレーキの軋り音防止構造
JP2000039041A (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPH0735175A (ja) 無励磁電磁ブレーキ装置
JPS6362924A (ja) 電磁式汎用ブレ−キ
JP2023154438A (ja) 電磁ブレーキ装置
JPS6028747A (ja) ブレ−キ付電動機
JP4187185B2 (ja) 無励磁作動ブレーキ
JP3329648B2 (ja) 無励磁作動形電磁ブレーキ
JPH0139095Y2 (ja)
JPH09242796A (ja) 電動機用無励磁作動形電磁ブレーキ
JPS628660Y2 (ja)
JP2002031170A (ja) スプリングクローズ型電磁ブレーキ
JPH0318747Y2 (ja)
JPH099566A (ja) ディスク駆動用スピンドルモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081202