JP2001063823A - 粉粒体の吹込み方法及び装置 - Google Patents

粉粒体の吹込み方法及び装置

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JP2001063823A JP23687499A JP23687499A JP2001063823A JP 2001063823 A JP2001063823 A JP 2001063823A JP 23687499 A JP23687499 A JP 23687499A JP 23687499 A JP23687499 A JP 23687499A JP 2001063823 A JP2001063823 A JP 2001063823A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ガス量を少なくして設備費の低減のでき
る粉粒体の吹込み方法を得る。 【解決手段】 粉粒体を搬送ガスによって吹込む粉粒体
の吹込み方法において、圧縮機11で昇温された高温の
圧縮空気を、冷却器13を経由させることなく高温のま
ま搬送ガスとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵ホッパー等に
貯蔵された微粉炭、廃プラスチック等の粉粒体を気流搬
送する粉粒体の吹込み方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を気流搬送する技術としては、例
えば特開平4−272030号公報に開示された微粉体
の空気輸送方法がある。同公報に開示されたものは、容
器内に微粉体を装入し、容器を密閉したのち加圧ガスを
送り、圧力差により輸送配管中へ微粉体を送り出して搬
送ガス中に分散させ、大気圧より高い管内圧にて微粉体
を圧送する空気輸送法において、前記容器の水平断面に
対して70パーセント以上の面積の底部領域から加圧ガ
スを供給するようにしたものである。
【0003】上記公報のものは、粉粒体を容器から輸送
配管へ定量的に切出す場合、切出し量は容器内圧力と輸
送配管の差圧によって決定される。したがって、切出し
量を増大させるには差圧を増加させる必要があるが、同
時に容器から輸送配管へ流出する搬送ガスも増加するこ
とになる。そして、このガス量は非常に多いため、管内
ガス速度は粉粒体の搬送に必要なガス速度より大きくな
る。このため、輸送配管の摩耗を助長する、また、
輸送される粉粒体が燃料で、輸送先が燃焼炉の場合は、
必要以上に輸送ガスが燃焼炉に流入することになり、燃
焼炉内温度が低下し、熱効率の悪化を招く、さらに、
輸送ガス量が多いと、流速が早くなり摩擦等による輸送
配管中の圧力損失が増大するため、容器内圧力をより高
圧に設定する必要があり、容器の耐圧性や、輸送ガスの
昇圧性能や、送風能力を高める必要があり、経済的でな
い、という種々の問題がある。
【0004】上記の種々の問題のうち、特にを解決で
きるものとして、例えば特開昭60−181218号公
報に開示された粉粒体の高濃度吹込法の発明がある。同
公報のものは、溶融金属内に吹込タンクに連通したラン
スにより、粉粒体を搬送ガスとともに吹込む方法におい
て、該吹込タンクとランスの中間経路に設けたガス分離
器を介して、搬送ガスを経路外に放出して、該搬送ガス
の圧力と流量、もしくは圧力と流量のいずれか一方をコ
ントロールするようにしたものである。
【0005】同公報の発明によれば、搬送配管内を粉粒
体の搬送に必要なガス量で安定的に搬送して、ランスの
手前でガス分離器により搬送ガス量を最小必要量に調整
するので、多量の搬送ガスが供給先に供給されることが
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、以下のような問題点があった。ま
ず、搬送ガスとしては圧縮機によって7〜8kg/cm2に加
圧された圧縮空気を用いるが、圧縮過程において100
℃を超える状態になったものを冷却器で冷却して搬送ガ
スとして用いている。ところで、粉粒体を搬送するため
に必要なガス量は、安定輸送のための配管内ガス流速に
よって決まる。このため、所定のガス流速を確保するた
めには、ガス温度が低いと多量のガス量を必要とし、コ
ンプレッサー容量の増大が必要となり、また、常温ガス
を炉内に吹込むため炉内温度が低下し、高炉の熱原単位
が増大するという問題がある。
【0007】また、ランスの手前で搬送ガス量を調整し
ており、調整地点の手前の経路において搬送管内のガス
流速の調整を行っていないので、上述した輸送配管の摩
耗を助長するという問題点については解決されていな
い。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、搬送ガス量を少なくして設備費の低
減のできる粉粒体の吹込み方法を得ることを目的として
いる。また、高固気比とすると共に、配管摩耗を軽減で
きる粉粒体の吹込み方法及び装置を得ることを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粉粒体の吹
込み方法は、高温の搬送ガスを用いることを特徴とする
ものである。また、粉粒体を吹込タンクから定量的に切
出し、搬送配管内を気送搬送する方法において、搬送配
管内の搬送ガス速度が下式の最低ガス流速になるよう
に、搬送ガス量を設定するようにしたものである。 Umin=Umin0×(P0/P1)1/2 ただし、 Umin :搬送管内圧力下での最低ガス流速 m/s Umin0:大気圧下での最低ガス流速 m/s P0 :大気圧 kg/cm2 P1 :搬送管内圧力 kg/cm2
【0010】また、本発明に係る粉粒体の吹込み装置
は、粉粒体を吹込タンクから定量的に切出し、搬送配管
内を気送搬送するものにおいて、搬送ガスの吹込み流量
を調整する流量調整装置と、搬送配管内のガス圧力を検
知する圧力検知装置と、該圧力検知装置の検知結果に基
づいて前記流量調整装置を制御する制御装置とを備え、
該制御装置は、前記搬送配管内の搬送ガス速度が下式の
最低ガス流速になるように、前記流量調整装置を制御す
るようにしたものである。 Umin=Umin0×(P0/P1)1/2 ただし、 Umin :搬送管内圧力下での最低ガス流速 m/s Umin0:大気圧下での最低ガス流速 m/s P0 :大気圧 kg/cm2 P1 :搬送管内圧力 kg/cm2
【0011】また、本発明に係る粉粒体の吹込み方法
は、粉粒体を吹込タンクから定量的に切出し、搬送配管
内を気送搬送するものにおいて、搬送配管の途中複数箇
所にて、ガス流速が粉粒体の搬送に必要な最低ガス流速
になるように搬送ガスを抜き取るようにしたものであ
る。
【0012】また、本発明に係る粉粒体の吹込み装置
は、粉粒体を吹込タンクから定量的に切出し、搬送配管
内を気送搬送するものにおいて、搬送配管の途中複数箇
所に、ガス流速が粉粒体の搬送に必要な最低ガス流速に
なるように搬送ガスを抜き取る搬送ガス抜取装置を設け
たものである。
【0013】また、前記搬送ガス抜取装置は、搬送配管
の途中に介在設置された多孔状の管部材と、該管部材の
周囲を覆うと共に該管部材を介して流出した搬送ガスを
貯留する容器と、該容器内のガスを所定量だけ抜き取る
ガス抜き取り手段とを備えてなることを特徴とするもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態にお
いては、高温高圧の反応炉として、鉄鉱石と石炭から銑
鉄を製造する高炉に粉粒体を吹き込む場合を例として取
り上げる。図1は本発明の実施の形態1の装置の説明図
である。図において、1は微粉炭などの粉粒体を貯蔵す
る吹込タンク、3は吹込タンク1の下方に設けられて粉
粒体を定量切出しする切出し装置、5は切出し装置3か
ら切り出された粉粒体を高炉7に向けて搬送する搬送配
管である。
【0015】9は搬送配管5に連通して搬送ガスを供給
する吹込み配管で、11は吹込み配管9に設けられて搬
送ガスを圧縮する圧縮機、13は圧縮機11の下流側に
設けられて圧縮ガスを冷却する冷却器、15は冷却器1
3をバイパスするバイパス配管である。
【0016】次に、上記のように構成された本実施の形
態の形態の動作を説明する。高炉内圧を4kg/cm2(ゲー
ジ圧)にした場合、搬送配管5の圧力損失を考慮する
と、吹込タンク1の内圧はおよそ7.5kg/cm2(ゲージ
圧)となる。そして、7.5kg/cm2(ゲージ圧)の圧力下
で粉粒体を安定輸送するためには、大気圧下での最低ガ
ス流速を20m/sに設定すると約7.0m/sのガス流速が必
要である。
【0017】上記のような条件の下、本実施の形態にお
いては、圧縮機11によって搬送ガスを8kg/cm2(ゲー
ジ圧)まで昇圧し、これを冷却器13を経由させず、す
なわちバイパス配管15を経由して搬送配管5に搬送ガ
スとして供給するようにする。
【0018】搬送ガスを8kg/cm2(ゲージ圧)まで昇圧
すると、圧縮過程でガス温度は110℃まで昇温する。
そして、配管内径をφ38.4mm、搬送配管5の入口のガス
温度を100℃(圧縮機入口から10℃低下)とすると、
必要ガス流速である7m/sを得るために必要なガス量は、
187Nm3/hとなる。
【0019】これに対して、パイパス配管15を経由せ
ず、冷却器13を経由して搬送ガス温度を20℃にした場
合には、必要ガス流速である7.0m/sを得るために必要な
ガス量は、238Nm3/hとなる。したがって、本実施の形
態によれば従来の搬送ガス量に対して、約79%の搬送ガ
ス量で済むことになる。このため、圧縮機の容量を小さ
くできると共に、高炉に吹き込むガス量が少なくなるの
で炉内温度の低下を防止できる。
【0020】なお、廃プラスチックのような高温状態
で、半溶融状態になって配管壁に付着・閉塞を生じる虞
れがある粉粒体を搬送する場合には、圧縮機11で昇圧
された圧縮ガスの一部を冷却器13に流し、他をバイパ
ス配管15に流すようにして搬送配管5の入口ガス温度
を調整するようにすればよい。
【0021】実施の形態2.本実施の形態は、搬送ガス
の最低流速を設定することによって、搬送配管の摩耗量
の減少、燃焼炉の熱効率低下の防止等を実現するもので
ある。具体的な装置の説明に先だって、原理について説
明する。
【0022】粒子の安定輸送のための最低ガス流速は粒
子の終末速度に比例すると考えられる。この終末速度は
雰囲気圧力によって変化するが、大気圧下では粒子性状
(粒径、粒子密度等)や固気比によって、一義的に定ま
る。すなわち、球形粒子の終末速度(Ut)は次の(1)
式で求まる。 Ut=g(ρp-ρf)×dp2/18μ (Ar<104) dp×(4g2(ρp-ρf)2/225ρfμ)1/3 (104<Ar<9.43×104) (1) (3g(ρp-ρf)dp/ρf)1/2 (9.43×104<Ar<3×109) ここで、Ar=dp3ρf(ρP−ρf)/μ2 ρp:粒子密度(kg/m3) ρf:ガス密度(kg/m3) dp:粒径(m) μ:ガス粘度(Pa・s) g:重力加速度(m/s2)
【0023】粒径(dp)が2mm程度以上の粉粒体では、
Ar>9.43×104となる。( 例えば、ρp:1000kg/m3
ρf:1kg/m3、dp:2mm、 μ:189×10-7Pa・s、g:
9.8m/s2、とすると、Ar=2.2×105となり、Ar>9.4
3×104となる。) したがって、(1)式における第3式が適用される。そ
して、ρfはP(P:圧力)に比例するため、圧力(P1)
における終末流速(Ut1)と大気圧(P0)における終
末流速(Ut0)との関係は以下のように推定される。 Ut1=Ut0×(P0/P1)1/2 (2)
【0024】上式から、雰囲気圧力が変化した場合の終
末速度は圧力の平方根に反比例((2)式)すると取り扱っ
ても差し支えないと考えられる。したがって、粒子の安
定輸送のための最低ガス流速(Umin)も、搬送管内圧
力に依存して(3)式のように求められる。 Umin=Umin0×(P0/P1)1/2 (3) ただし、 Umin :搬送管内圧力下での最低ガス流速 m/s Umin0:大気圧下での最低ガス流速 m/s P0 :大気圧 kg/cm2 P1 :搬送管内圧力 kg/cm2
【0025】以上から分かるように、大気圧下での最低
ガス流速(Umin0)を求めることにより、搬送管内圧力
下における最低ガス流速(Umin)を(3)式により求
めることができる。そして、搬送ガスの流速を、上記の
ようにして求めた最低ガス流速(Umin)以上に設定す
ることにより、粉粒体の安定輸送が可能となり、またで
きるたけ最低ガス流速(Umin)に近い値に設定するこ
とで配管摩擦を低減できる。
【0026】次に、上記の原理を用いて、具体的に搬送
流速を制御する方法及び装置について説明する。図2は
本実施の形態の装置の説明図であり、1は粉粒体を貯蔵
して吹き込む吹込タンク、3は粉粒体を吹込タンク1か
ら搬送配管へ定量的に切出す切出し装置である。切出し
装置3はテーブルフィーダ、スクリューフィーダ等の機
械式の切出し装置であり、このように機械式にすること
で、粉粒体の切出し時の搬送ガス量を低減或いは全く不
要にしている。
【0027】5は粉粒体を搬送する搬送配管、21は搬
送配管5内の圧力を検出する圧力検出器、23は搬送ガ
スの流量を調整する流量調整弁、25は圧力検出器21
の検出信号に基づいて最低流速となる搬送ガスの流量を
演算し、該演算結果に基づいて流量調整弁23を制御す
る制御装置である。
【0028】上記のように構成された装置の動作を説明
する。まず、搬送される粉粒体の仕様等に基づいて、予
め粉粒体の大気圧下における最低流速を求めておき、制
御装置25に記憶させておく。そして、実際の粉粒体の
吹込み時に、圧力検出器21によって搬送配管5内の圧
力を検出し、該検出値に基づいて制御装置25によって
(3)式に基づいて実際の圧力下における最低流速を求
め、この流速になるように流量調整弁23を制御する。
【0029】このようにすることによって、搬送管内圧
力下において最低流速での吹込みが可能となり、配管の
摩耗等を防止できる。
【0030】次に、実際に行った実験例を示す。実験例
における搬送系仕様は以下の通りである。 ・反応炉内圧力;4kg/cm2(ゲージ圧) ・搬送配管径;40A(内径38.4mm) ・搬送配管長;150m ・粉粒体 密度;1000kg/m3 ・粉粒体 流量;1800kg/h
【0031】粉粒体を、大気圧雰囲気下で搬送する試験
を行った結果、安定輸送のための最低ガス流速(Umin0)
は 、Umin0=14m/sであった。搬送系計画に当って
は、最低流速に余裕をとって、Umin0=20m/sに設定
した。また、吹込タンク出口下部の搬送配管の圧力はP
=7.5kg/cm2(ゲージ圧)である。そこで、吹込タンク
出口即ち搬送配管入口(P=7.5kg/cm2(ゲージ圧))で
のガス流速を前述した式(3)によって求めると7.0m/s
になり、同様にして大気圧〜7.5kg/cm2(ゲージ圧)の
圧力範囲における最低流速を式(3)に基づいて求め、
線図で示すと図3の実線のようになる。
【0032】ところで、搬送配管の管内圧力は下流側に
行くほど低下し、管内圧力が低下するとガス流速が増加
することになるので、ガス流速は下流側に行くほど増加
することになる。搬送配管入口(P=7.5kg/cm2(ゲージ
圧))でのガス流速を7.0m/sに設定した場合の搬送配管
の管内圧力の低下によるガス流速増加傾向を図3の破線
で示す。図3における破線と実線を比較すると、破線の
方が実線よりも常に上方にあることから、搬送配管入口
(P=7.5kg/cm2(ゲージ圧))でのガス流速を7.0m/sに
設定すれば、安定輸送が実現できることが分かる。
【0033】また、搬送配管入口(P=7.5kg/cm2(ゲー
ジ圧))でのガス流速を7.0m/sに設定した場合のガス流
速は最大でも12m/s(羽口地点における流速)であり、
配管の摩耗の点からも問題無い。また、必要となるガス
流量は、Q=224Nm3/h,固気比は6以上可能であり、
低搬送ガス量、高固気比を実現できる。
【0034】以上のように、本実施の形態によれば、配
管の摩耗の低減および高固気比を実現できると共に粉粒
体の安定輸送が可能となる。
【0035】実施の形態3.実施の形態2においては最
低流速の設定方法を示し、搬送配管入口での最低流速を
設定する例を示した。しかし、図3の破線で示すよう
に、搬送配管入口で最低流速を設定したのみでは、下流
側に行くに従って管内圧力の低下に起因して必要最低流
速(図3の実線)よりも流速が増加してしまう。そこ
で、本実施の形態3においては、搬送経路の全体での最
低流速に近い搬送を実現しようとするものである。
【0036】図4は本発明の実施の形態3の説明図であ
り、図において実施の形態1,2と同一部分には同一の
符号を付して説明を省略する。31は搬送配管5の途中
の複数箇所に設けられて搬送ガスを所定の量だけ抜き取
る搬送ガス抜取装置である。図5は搬送ガス抜き取り装
置を拡大して示す説明図である。
【0037】搬送ガス抜取装置31は、搬送配管5の途
中に介在設置された多孔質状の管部材33、多孔質状の
管部材33を覆うチャンバー35、チャンバー35に設
置されてチャンバー内の搬送ガスの圧力を検出する圧力
計37、チャンバー35内のガスを排出する抜取配管3
9、抜取配管39に設置された開閉弁41、抜取配管3
9に設置された流量計43を備えている。なお、多孔質
状の管部材33の長さは、抜取部の通過流速を考慮して
最適寸法に設計される。
【0038】上記のように構成された搬送ガス抜取装置
31においては、搬送ガスが通過する際に、多孔質状の
管部材33の無数の小孔から搬送ガスがチャンバー35
側に排出され、そしてチャンバー35内のガスは開閉弁
41を開放することによって外部に排出される。このよ
うに、搬送ガスは多孔質状の管部材33の全周・全長か
ら均等にチャンバー35側に排出されるので、この部分
で粉粒体が滞留することはない。
【0039】次に、上記のように構成された搬送ガス抜
取装置31により、搬送配管5から搬送ガスを抜き取る
場合の作用・効果を具体的に説明する。具体例における
搬送系仕様は以下の通りである。 ・反応炉内圧力;4kg/cm2(ゲージ圧) ・搬送配管径;32A(内径32.9mm) ・搬送配管長;150m ・粉粒体 流量;30.0kg/min
【0040】搬送配管の口径32A、粉粒体の吹込量30.0k
g/min、大気圧下における輸送最低流速は実験値あるい
は計算値から14.15m/sとし、安全係数2.0を乗じて28.3m
/sの条件とした。また、この時の搬送ガス量は搬送圧力
下8.0kg/cm2で4.08Nm3/minとなる。なお、温度は0℃と
した。そこで、吹込みタンクの出口の圧力を8.0kg/cm2
に設定すると、この地点における最低搬送ガス流速を、
実施の形態2の式(3)から求めると10.0m/sとなる。
そこで、吹込みタンクの出口ガス流速10.0m/sとした場
合の挙動を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】表1から分かるように、吹込みタンクから
の距離が50mの地点の搬送ガス流速は11.43m/sである。
しかし、この地点では圧力が7.0kg/cm2に減圧してお
り、ここでの最低ガス流速を実施の形態2の式(3)で
求めると、10.7m/sとなる。そこで、吹込みタンクから
の距離が50mの地点でのガス流速が10.7m/sになるように
搬送ガス抜取装置31によってガスの抜き取りを行う。
抜き取り量は、(11.43-10.7)×(32.9/2)2π×7=0.259
Nm3/minとなる。吹込みタンクからの距離が50mの地点
で、0.259Nm3/minのガスを抜き取ったときの挙動を表2
に示す。なお、上記計算の圧力値は絶対圧を示す。
【0043】
【表2】
【0044】また、吹込みタンクからの距離が100mの地
点における最低ガス流速を求めると11.557m/sとなり、
前述と同様の方法によって抜き取りガス量を求めると0.
288Nm 3/minとなる。吹込みタンクからの距離が100mの地
点で、さらに0.288Nm3/minのガスを抜き取ったときの挙
動を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】図6は、表3に示した挙動をグラフに示し
たものであり、縦軸がガス流速を示し、横軸が吹込みタ
ンクからの距離を示している。このグラフから分かるよ
うに、搬送配管の途中の複数箇所で搬送ガスを抜き取
り、各地点において必要とされる最低ガス流速にするこ
とにより、途中でガスの抜き取りをしない場合に比較し
て流速が低減され、高固気比と配管摩擦の低減が実現で
きる。
【0047】なお、上記の実施の形態においては、ガス
の抜き取り地点が2箇所の場合を示したが、抜取地点が
多いほど管内ガス流速の変動幅が小さくなるので、抜取
地点を多くするほどよい。
【0048】また、多孔質状の管部材の例としては焼結
金属があるが、本発明はこれに限られるものではなく、
他の部材であっても多孔状の管部材であり搬送ガスが管
部材全体から満遍なく抜き取れるものであればよい。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、つぎのような効果を奏する。
【0050】粉粒体を搬送ガスによって吹込む粉粒体の
吹込み方法において、高温の搬送ガスを用いるようにし
たので、搬送ガスの量を低減することができ、搬送ガス
を圧縮する圧縮機の容量を小さくできると共に、供給先
が高炉の場合には高炉に吹き込むガス量が少なくなるの
で炉内温度の低下を防止できる。
【0051】大気圧下での最低ガス流速から搬送管内圧
力下での最低ガス流速を求める式を示し、該式に基づい
て搬送配管内の搬送ガス速度が最低ガス流速になるよう
に、搬送ガス量を設定するようにしたので、圧力下にお
ける最低流速での吹込みが可能となり、高固気比と搬送
配管の摩耗防止が実現できる。ここで、最低ガス流速
は、実験や計算で得られる最低ガス流速に安全係数を乗
じて設定する。
【0052】また、搬送配管の途中複数箇所において、
ガス流速が粉粒体の搬送に必要な最低ガス流速になるよ
うに搬送ガスを抜き取るようにしたので、搬送配管経路
の全体において最低流速に近い搬送が可能となり、さら
なる高固気比と搬送配管の摩耗防止が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の装置の説明図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態2の装置の説明図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態2の作用・効果を説明す
るグラフである。
【図4】 本発明の実施の形態3の全体構成の説明図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態3の要部の説明図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態3の作用・効果を説明す
るグラフである。
【符号の説明】
1 吹込タンク 3 切出し装置 5 搬送配管 9 吹込み配管 13 冷却器 15 バイパス配管 21 圧力検出器 23 流量調整弁 25 制御装置 31 搬送ガス抜取装置 33 多孔質状の管部材 37 圧力計 39 抜取配管 41 開閉弁 43 流量計
フロントページの続き (72)発明者 小浜 豊 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 望月 峰生 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F047 AA04 AA13 AB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体を搬送ガスによって吹込む粉粒体
    の吹込み方法において、高温の搬送ガスを用いることを
    特徴とする粉粒体吹込み方法。
  2. 【請求項2】 粉粒体を吹込タンクから定量的に切出
    し、搬送配管内を気送搬送する粉粒体の吹込み方法にお
    いて、 搬送配管内の搬送ガス速度が下式の最低ガス流速になる
    ように、搬送ガス量を設定することを特徴とする粉粒体
    の吹込み方法。 Umin=Umin0×(P0/P1)1/2 ただし、 Umin :搬送管内圧力下での最低ガス流速 m/s Umin0:大気圧下での最低ガス流速 m/s P0 :大気圧 kg/cm2 P1 :搬送管内圧力 kg/cm2
  3. 【請求項3】 粉粒体を吹込タンクから定量的に切出
    し、搬送配管内を気送搬送する粉粒体の吹込み装置にお
    いて、 搬送ガスの吹込み流量を調整する流量調整装置と、搬送
    配管内のガス圧力を検知する圧力検知装置と、該圧力検
    知装置の検知結果に基づいて前記流量調整装置を制御す
    る制御装置とを備え、 該制御装置は、前記搬送配管内の搬送ガス速度が下式の
    最低ガス流速になるように、前記流量調整装置を制御す
    ることを特徴とする粉粒体の吹込み装置。 Umin=Umin0×(P0/P1)1/2 ただし、 Umin :搬送管内圧力下での最低ガス流速 m/s Umin0:大気圧下での最低ガス流速 m/s P0 :大気圧 kg/cm2 P1 :搬送管内圧力 kg/cm2
  4. 【請求項4】 粉粒体を吹込タンクから定量的に切出
    し、搬送配管内を気送搬送する粉粒体の吹込み方法にお
    いて、 搬送配管の途中複数箇所にて、ガス流速が粉粒体の搬送
    に必要な最低ガス流速になるように搬送ガスを抜き取る
    ようにしたことを特徴とする粉粒体の吹込み方法。
  5. 【請求項5】 粉粒体を吹込タンクから定量的に切出
    し、搬送配管内を気送搬送する粉粒体の吹込み装置にお
    いて、 搬送配管の途中複数箇所に、ガス流速が粉粒体の搬送に
    必要な最低ガス流速になるように搬送ガスを抜き取る搬
    送ガス抜取装置を設けたことを特徴とする粉粒体の吹込
    み装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ガス抜取装置は、搬送配管の途
    中に介在設置された多孔状の管部材と、該管部材の周囲
    を覆うと共に該管部材を介して流出した搬送ガスを貯留
    する容器と、該容器内のガスを所定量だけ抜き取るガス
    抜き取り手段とを備えてなることを特徴とする請求項5
    記載の粉粒体の吹込み装置。
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