JP2001063654A - 自動二輪車用前照灯 - Google Patents
自動二輪車用前照灯Info
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Abstract
射部23に、ロービーム専用灯26のフィラメント13
aと前照灯10のレンズ16の側面32a,32a前端
とを結ぶ仮想線TL1,TL2よりも前方に突出する前
方突出壁35,36を一体成形した。 【効果】 前方突出壁の前方突出量を所定長さに設定す
ることにより、ロービーム専用灯のフィラメントから発
した光を前方突出壁で必要な最大照射角度で照射するこ
とができるとともに、直接光が対向車等に照射されない
照射角度に設定することができて対向車等の眩惑を防止
することができる。
Description
保し、且つ直接光の対向車等への照射を防止するのに好
適な自動二輪車用前照灯に関する。
特開平5−85435号公報「自動二輪車用前照灯装
置」に記載されたものが知られている。上記技術では、
同公報の図4に示される通り、ケース22及びこのケー
ス22の前部に取付けたレンズ23からなるハウジング
19に、バルブ26と反射鏡27とを備える第1ランプ
と、バルブ28と反射鏡29とを備える第2ランプとを
左右に並べて収納し、カウリング16に開けた開口部1
7を上記レンズ23の前面に臨ませた2灯式の前照灯装
置18が記載されている。
26から車両右前方(図の左下方)に進んだ光と、バル
ブ28から車両左前方(図の右下方)に進んだ光との広
がり、即ち平面視での前照灯装置18の照射角度は、カ
ウリング16の開口部17の右・左縁部位置で決まる。
ロービーム専用灯とした場合には、左右に照射角度が必
要であるにもかかわらず、照射角度に制限を受けること
になる。また、これとは反対に、ロービーム専用灯で
は、照射角度が大きくなりすぎると、バルブ26,28
からの直接光で対向車を眩惑することがある。
を確保することができ、且つ直接光が対向車等に照射さ
れるのを防止することができる自動二輪車用前照灯を提
供することにある。
に請求項1は、車体中心線上に前照灯のロービーム専用
灯を配置した自動二輪車において、前記ロービーム専用
灯のリフレクタに、ロービーム専用灯のフィラメントと
前照灯のレンズの左右端部とを結ぶ仮想線よりも前方に
突出する前方突出壁を一体成形したことを特徴とする。
た光は、フィラメントと前照灯の左右端部とを結ぶ仮想
線より前方に突出する前方突出壁によって決まる照射角
度内を進む。
長さに設定することにより、ロービーム専用灯のフィラ
メントから発した光を前方突出壁で必要な最大照射角度
で照射することができるとともに、直接光が対向車等に
照射されない照射角度に設定することができて対向車等
の眩惑を防止することができる。
・右のハイビーム専用灯を配置し、ロービーム専用灯の
リフレクタと左・右のハイビーム専用灯のリフレクタと
を一体成形するとともに、この一体成形リフレクタに前
方突出壁を更に一体成形したことを特徴とする。
ハイビーム専用灯のリフレクタと前方突出壁とを一体成
形する。この結果、各リフレクタ及び前方突出壁をそれ
ぞれ別体にするのに比べて、それぞれの締結部材が必要
なく、また、成形が容易になり、前照灯の製造コストを
下げることができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。また、文中の「左」、「右」は自動二輪車
に乗車した運転者を基準とする。図1は本発明に係る自
動二輪車用前照灯の正面図であり、前照灯10は、ハウ
ジング11と、このハウジング11内に取付けたリフレ
クタ12と、このリフレクタ12に取付けたロービーム
専用電球13及びハイビーム専用電球14,15と、ハ
ウジング11の前部に取付けたレンズ16とからなる。
取付けるための上部取付部21,21及び側部取付部2
2,22を備える。リフレクタ12は、ロービーム専用
電球13からの光を反射させるために放物面鏡としたリ
フレクタとしてのロービーム用反射部23と、ハイビー
ム専用電球14,15からの光を反射させるために放物
面鏡としたリフレクタとしての左・右ハイビーム用反射
部24,25とからなる一体成形の部材である。
ジング11、ロービーム専用電球13、レンズ16及び
ロービーム用反射部23とでロービーム専用灯26を構
成する。ハウジング11、左ハイビーム専用電球14、
レンズ16及び左ハイビーム用反射部24とでハイビー
ム専用灯としての左ハイビーム専用灯27を構成する。
ハウジング11、右ハイビーム専用電球15、レンズ1
6及び右ハイビーム用反射部25とでハイビーム専用灯
としての右ハイビーム専用灯28を構成する。
のフィラメント、14a,15aはハイビーム専用電球
14,15のそれぞれのフィラメント、31・・・(・・・は
複数個を示す。以下同様。)は、電球13,14,15
の取付部から雨水等が浸入しないように密封するラバー
キャップである。CL1は、平面視で車体の前後方向に
延びる車体中心線であり、前照灯10の中心線であるロ
ービーム専用電球13の基準軸に重ねたものである。
の段部32,32の端部としての側面32a,32aを
車体側のカウリング33の窓状の開口部33aに嵌合さ
せる。従って、側面32a,32aの外側では、光がレ
ンズ16を透過した場合でもカウリング33に遮られ、
光が前照灯10から外部に照射されない。
たレンズ面をレンズ有効透過面34とし、レンズ有効透
過面34の幅であるレンズ有効幅をW、側面32aの前
端からレンズ有効透過面34の頂上までの距離である湾
曲高さをCとすると、C/W≧0.2となる。レンズ1
6のレンズ有効幅Wと湾曲高さCとの関係を上式のよう
に設定することで、レンズ16の形状は、カウリング3
3を含め、流線型に近くなる。
3の左右端部に、ロービーム専用電球13のフィラメン
ト13aとレンズ16の左右端部である側面32a,3
2aの前端とを結ぶ仮想線TL1,TL2よりも前方に
それぞれ突出量P1,P2だけ突出する前方突出壁3
5,36を一体成形したものである。前方突出壁35,
36は、それぞれ両壁面を反射面としたものである。こ
こで、仮想線TL1,TL2のなす角度をαとする。
用前照灯10は、ロービーム専用灯26の両側に左・右
のハイビーム専用灯27,28を配置し、ロービーム専
用灯26のロービーム用反射部23と左・右のハイビー
ム専用灯27,28の左・右ハイビーム用反射部24,
25とを一体成形するとともに、この一体成形のリフレ
クタ12に前方突出壁35,36を更に一体成形したこ
とを特徴とする。上記構成により、各反射部23,2
4,25及び前方突出壁35,36をそれぞれ別体にす
る場合に比べて、それぞれの締結部材が必要なく、ま
た、成形が容易になり、前照灯10の製造コストを下げ
ることができる。
ビーム専用灯26は、ロービーム専用電球13のフィラ
メント13aから発した光をロービーム用反射部23で
反射させて平行に進む光とし、この光をレンズ16で屈
折させて所定のロービームの配光にするものである。
表して便宜上L1,L2及びL3とすると、光L1は、
ロービーム用反射部23の上半分である上半部23aで
反射し、レンズ16に至る。また、光L2,L3は、ロ
ービーム用反射部23の下半分である下半部23bで反
射し、レンズ16に至る。
射鏡の半分で反射した光のみを利用するものに比べて、
ロービーム用反射部23で反射した光のほとんど全てを
利用するので、ロービーム専用電球13の定格電力を大
きくすることなく明るさを大幅に増すことができる。
イビーム専用灯27は、ハイビーム専用電球14のフィ
ラメント14aから発した光を左ハイビーム用反射部2
4で反射させて平行に進む光とし、この光をレンズ16
で屈折させるものである。ハイビーム専用電球14から
発した光は、左ハイビーム用反射部24の上半分及び下
半分の両方で反射し、レンズ16に至る。
ハイビーム専用電球15のフィラメント15aから発し
た光を右ハイビーム用反射部25で反射させて平行に進
む光とし、この光をレンズ16で屈折させるものであ
る。ハイビーム専用電球15から発した光は、ハイビー
ム反射部25の上半分及び下半分の両方で反射し、レン
ズ16に至る。
8の両方においてレンズ16を通った光を所定のハイビ
ームの配光にする。上記したロービーム、ハイビームの
所定の配光は、レンズ16によるものでなくてもよく、
リフレクタ12の多反射面化によるものでもよい。
れぞれ専用灯26、専用灯27,28を使用すること
で、ハイビームとロービームとを一つの電球で兼ねるタ
イプに比べて、配光のためのチューニング、即ち電球1
3,14,15やレンズ16のカット、リフレクタ12
の形状等の設定が容易になり、前照灯10の製造コスト
を下げることができる。
輪車の前部を示す要部側面図であり、自動二輪車40
は、車体フレーム41と、この車体フレーム41の前部
に設けたヘッドパイプ42と、このヘッドパイプ42に
操舵自在に取付けたフロントフォーク43及び前輪44
と、フロントフォーク43の上部に取付けたハンドル4
5と、車体フレーム41に取付けたカウリング33と、
このカウリング33に取付けた前照灯10とを備える。
なお、47はウインドスクリーン、51はメインスイッ
チ、52は燃料タンク、53はフロントフェンダであ
る。
する。図6は本発明に係る前照灯の作用を説明する作用
図である。仮想線TL1,TL2は延長線も含めるもの
とし、また、フィラメント13aと前方突出壁35,3
6の先端とをそれぞれ結ぶ仮想線を延長線も含めてTL
3,TL4とする。また、仮想線TL1と仮想線TL3
とのなす角度をθ1、仮想線TL2と仮想線TL4との
なす角度をθ2とする。
L4,L5,L6とすると、仮想線TL1と仮想線TL
3との間のハッチング部分及び仮想線TL2と仮想線T
L4との間のハッチング部分が、カウリング33の開口
部において、フィラメント13aからの光の照射しない
範囲であり、レンズ16に直接入射する直接光である光
L4は、仮想線TL3と仮想線TL4との間の範囲を進
む。即ち、光L4の進む範囲は、照射角度でβ=α−θ
1−θ2となる。また、光L5,L6は、前方突出壁3
5,36の一方の壁面で反射し、レンズ16を通過す
る。
1,P2(図2参照)は、前照灯10の仕様によりP1
=P2とすることでθ1=θ2としてもよく、また、P
1≠P2とすることで、θ1≠θ2としてもよい。例え
ば、θ1≠θ2とすることで、自動二輪車10の仕向地
に合わせた仕様としたり、自動二輪車10の形式(ロー
ドタイプ、オフロードタイプ等)に合わせた仕様にする
ことができる。
用前照灯10は、図2において、車体中心線CL1上に
前照灯10のロービーム専用灯26を配置した自動二輪
車10において、ロービーム専用灯26のロービーム用
反射部23に、ロービーム専用灯26のフィラメント1
3aと前照灯10のレンズ16の側面32a,32a前
端とを結ぶ仮想線TL1,TL2よりも前方に突出する
前方突出壁35,36を一体成形したことを特徴とす
る。
用灯26のフィラメント13aから発した光は、前方突
出壁35,36の前端位置によって決まる照射角度β内
を進む。
の突出を所定の突出量P1,P2(図2参照)に設定す
ることにより、ロービーム専用灯26のフィラメント1
3aから発した光を、カウリング33の開口部幅に左右
されないで前方突出壁35,36による必要な最大照射
角度で照射することができるとともに、直接光である光
L4が対向車等に照射されない照射角度βに設定するこ
とができて対向車等の眩惑を防止することができる。
する。請求項1の自動二輪車用前照灯は、ロービーム専
用灯のリフレクタに、ロービーム専用灯のフィラメント
と前照灯のレンズの左右端部とを結ぶ仮想線よりも前方
に突出する前方突出壁を一体成形したので、前方突出壁
の前方突出量を所定長さに設定することにより、ロービ
ーム専用灯のフィラメントから発した光を前方突出壁で
必要な最大照射角度で照射することができるとともに、
直接光が対向車等に照射されない照射角度に設定するこ
とができて対向車等の眩惑を防止することができる。
ーム専用灯の両側に左・右のハイビーム専用灯を配置
し、ロービーム専用灯のリフレクタと左・右のハイビー
ム専用灯のリフレクタとを一体成形するとともに、この
一体成形リフレクタに前方突出壁を更に一体成形したの
で、各リフレクタ及び前方突出部をそれぞれ別体にする
のに比べて、それぞれの締結部材が必要なく、また、成
形が容易になり、前照灯の製造コストを下げることがで
きる。
を示す要部側面図
23,24,25…リフレクタ(ロービーム用反射部、
左ハイビーム用反射部、右ハイビーム用反射部)、26
…ロービーム専用灯、27,28…ハイビーム専用灯
(左ハイビーム専用灯、右ハイビーム専用灯)、32a
…端部(側面)、35,36…前方突出壁、40…自動
二輪車、CL1…車体中心線、TL1,TL2…仮想
線。
Claims (2)
- 【請求項1】 車体中心線上に前照灯のロービーム専用
灯を配置した自動二輪車において、前記ロービーム専用
灯のリフレクタに、ロービーム専用灯のフィラメントと
前照灯のレンズの左右端部とを結ぶ仮想線よりも前方に
突出する前方突出壁を一体成形したことを特徴とする自
動二輪車用前照灯。 - 【請求項2】 前記ロービーム専用灯の両側に左・右の
ハイビーム専用灯を配置し、ロービーム専用灯のリフレ
クタと左・右のハイビーム専用灯のリフレクタとを一体
成形するとともに、この一体成形リフレクタに前記前方
突出壁を更に一体成形したことを特徴とする請求項1記
載の自動二輪車用前照灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24405399A JP4360571B2 (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 自動二輪車用前照灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24405399A JP4360571B2 (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 自動二輪車用前照灯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001063654A true JP2001063654A (ja) | 2001-03-13 |
JP4360571B2 JP4360571B2 (ja) | 2009-11-11 |
Family
ID=17113038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24405399A Expired - Lifetime JP4360571B2 (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 自動二輪車用前照灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4360571B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101202004B1 (ko) | 2005-05-03 | 2012-11-15 | 오스람 실바니아 인코포레이티드 | 휴대용 led 램프 |
WO2021039827A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
-
1999
- 1999-08-30 JP JP24405399A patent/JP4360571B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101202004B1 (ko) | 2005-05-03 | 2012-11-15 | 오스람 실바니아 인코포레이티드 | 휴대용 led 램프 |
WO2021039827A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
JPWO2021039827A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | ||
JP7414833B2 (ja) | 2019-08-27 | 2024-01-16 | 株式会社小糸製作所 | 車両用前照灯 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4360571B2 (ja) | 2009-11-11 |
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