JP2001063091A - インク供給システムおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インク供給システムおよびインクジェット記録装置

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JP2001063091A
JP2001063091A JP2000187859A JP2000187859A JP2001063091A JP 2001063091 A JP2001063091 A JP 2001063091A JP 2000187859 A JP2000187859 A JP 2000187859A JP 2000187859 A JP2000187859 A JP 2000187859A JP 2001063091 A JP2001063091 A JP 2001063091A
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ink
negative pressure
supply system
pressure generating
inner bag
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JP2000187859A
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Eiichiro Shimizu
英一郎 清水
Hajime Yamamoto
肇 山本
Shozo Hattori
省三 服部
Hiroshi Koshikawa
浩志 越川
Kenji Kitahata
健二 北畠
Koki Hayashi
弘毅 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛管力発生部材を用いることなく、安定した
負圧を得る。 【解決手段】 インクジェットヘッド1とインクタンク
30との間に介在する負圧発生容器10が、筐体11
と、筐体11の内の内袋12とからなる。インクジェッ
トヘッド1からインクを吐出し、負圧発生部材10内の
インクが供給されると、内袋12がつぶれその復元力に
よる負圧が発生する。この負圧により、インクタンク3
0内のインク19が負圧発生容器10内へ導かれる。こ
の状態で内袋12の変形が止まるので、内袋12の復元
力は一定となる。すなわち、インクジェットヘッド1に
はほとんど変動の無い一定の負圧が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置などに利用されるインク供給システムおよびイン
クジェット記録装置に関し、より具体的には、インク収
納容器の一部が交換可能なインク供給システムおよびイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録手段
(インクジェットヘッド)から記録媒体上にインクを吐
出して記録を行うものであり、記録手段のコンパクト化
が容易であること、ノンインパクト方式のため騒音が少
ないこと、多種多様なインクを用いることが可能なため
カラー画像が容易に形成可能であることなどの利点によ
り、ここ数年で大きく普及している。
【0003】従来、インクジェット記録装置に用いられ
るインク供給システムとしては、インクジェットヘッド
を搬送するキャリッジに着脱自在に搭載され、このイン
クジェットヘッドに連通接続されたインクタンク内に、
予めインクを含浸保持させたインク吸収体を装填し、こ
のインク吸収体内のインクをインクジェットヘッドへ供
給するようにしたものが知られている。そのようなイン
ク供給システムとしては、インクタンク筺体内にポリウ
レタンフォームなどの多孔質体からなるインク吸収体を
装填し、タンク蓋を溶着する構成が一般的である。これ
らの構成では、インクタンクの移動や振動にかかわら
ず、インクを安定的に保持できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,近年の
インクジェット記録装置の高速化に伴い、短時間に多量
のインクをヘッドへ供給することが求められ、使用する
インク量が増加している。しかし、前記したインク供給
システムでは、インクタンク内のほぼ全容積にインク吸
収体が充填されており、このインク吸収体の吸収可能な
範囲でのみインクが収容できる。従って、インク吸収体
が存在せずに、インクタンク内のほぼ全容積にインクが
注入される構成のインク供給システムに比べると、イン
クタンク体積に対し注入できるインク量がかなり少なく
なってしまう。
【0005】また、多孔質体などの毛管部材は、インク
の供給量に伴って流抵抗の増大を招き、しかも印字デュ
ーティによって流抵抗が変化するため、ヘッドオリフィ
スにおける負圧の大きな変化をもたらす。これは吐出量
変動を大きくするおそれがある。また、高画質化、イン
クの多様化が進んでおり、インク組成の僅かな変化でも
画像に対して影響を引き起こすおそれがある。すなわ
ち、多孔質体などの毛管部材は、表面積(インクとの接
液面積)が大きいため、インクとの接液による分解、溶
出などが生じない化学的安定性が厳しく要求される。し
たがって、反応結合、物理吸着などの点からも、多孔質
体として使用できる材料が限定される。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、毛
管力発生部材を用いることなく、安定した負圧を得るこ
とができるインク供給システムおよびインクジェット記
録装置を提供することにある。また、今後の記録の高速
化にも容易に対応でき、耐インク接液性の高いインク供
給システムおよびインクジェット記録装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインク供給シス
テムは、インクを吐出するインクジェットヘッドと、イ
ンクジェットヘッドに供給するインクを保持するインク
タンクとを含むインク流通可能な経路中に、弾性変形時
の復元力により負圧を発生する負圧発生容器が設けられ
ていることを特徴とする。
【0008】本発明によると、吐出量変動による流抵抗
変動が少なく、またキャリッジの動作に伴う圧力の変動
はほとんど発生しないので、安定的な記録が可能にな
る。そして、インク保持量が多く高速印字に適してい
る。その上、負圧発生容器内にインクが残留している状
態でインクタンクの交換が行なわれることにより、完全
にインク切れになる状態がほとんどなくなる。また、イ
ンクに接する部材の接液面積が小さいので、この部材の
材料選択の幅が広い。
【0009】インクジェットヘッドが、インク流通可能
な経路の一方の端部に配置されていてもよい。インクタ
ンクが、インク流通可能な経路の他方の端部に配置され
ており、負圧発生容器が、インクジェットヘッドとイン
クタンクとの間に介在していてもよい。
【0010】または、負圧発生容器が、インク流通可能
な経路の他方の端部と、インクジェットヘッドとインク
タンクの間とに設けられていてもよい。この場合、他方
の端部に位置する負圧発生容器をバッファータンクとし
て機能させて、気圧や温度の変化に基づく圧力変動を吸
収し、インク吐出への影響を抑えることができる。
【0011】負圧発生容器が、多層構造の容器であっ
て、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層が、イン
クを収容可能でありインクの導出に伴い弾性変形可能な
内袋であってもよい。
【0012】内袋には上方に空気逃がし口が設けられて
いてもよい。または、内袋は空気透過性の低い材料から
なっていてもよい。
【0013】負圧発生容器が、多層構造の容器であっ
て、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層が空気透
過性の高い材料からなる弾性変形可能な内袋であり、筐
体と内袋の間の空間にインクを収容可能であってもよ
い。
【0014】負圧発生容器が、多層構造の容器であっ
て、最外層が略チューブ形状で、最内層が、インクを流
通可能なインクの導出に伴い弾性変形可能な内壁を有し
て構成され、容器が1または複数連接されていてもよ
い。この場合、インクジェット記録装置全体をコンパク
トにできる。
【0015】インクタンクが、多層構造の容器であっ
て、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層が、イン
クを流通可能でありインクの導出に伴い弾性変形可能な
内袋を有した形態、インクを収容するインク収容室と、
インク収容室と隔壁により区切られているとともに連通
部によって連通されているバッファー室とを有する形
態、筐体内にインク収納袋を収納した形態のいずれかで
あってもよい。この場合、インク漏れを防ぐ効果が高
い。また、インクタンク自体も負圧発生作用を有するの
で、インクタンクの位置に制約がなく、インクジェット
記録装置の小型化、設計自由度の向上、デザイン自由度
の向上が図れる。また、多層ブロー成形等により一度の
成形工程で簡単かつ安価に製造できる。
【0016】インクタンクには、多層構造の容器であっ
て、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層が環境変
化によって弾性変形可能な内壁を有したバッファー容器
が連結されていてもよい。
【0017】負圧発生容器は、容器内に収納されたイン
ク中に存在する気体を外方に透過させることが可能な気
液分離手段であってもよい。そして、この気液分離手段
は、負圧発生容器を構成する気体透過性の高い内袋と、
負圧発生容器に連結された減圧手段と、から構成されて
いてもよい。
【0018】負圧発生容器を構成する筐体と内袋との境
界に空隙を有しており、空隙に対して圧力発生手段が連
結されていてもよい。
【0019】圧力発生手段は、大気圧に対して減圧する
手段であってもよい。
【0020】内袋は、気体透過性が高い材料によって構
成されていてもよい。
【0021】圧力発生手段は、大気圧に対して加圧する
手段であってもよい。
【0022】本発明のインクジェット記録装置は、前記
したいずれかの構成のインク供給システムを有すること
を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】図1に、本発明の第一の実施形態のインク
供給システムの概略断面図を示す。本実施形態では、イ
ンク吐出口2からインクを吐出し記録を行うインクジェ
ットヘッド1と、このインクジェットヘッド1にインク
を供給するためのインクタンク30とが、負圧発生容器
10を介して接続されて、インク流通可能な経路を構成
している。
【0025】負圧発生容器10は、筐体11と、筐体1
1の内側に位置し筐体11から剥離可能な内袋12とか
ら構成されている。負圧発生容器10にはインクジェッ
トヘッド1へインクを供給するためのインク供給口15
と、インクタンク30内のインク19を負圧発生容器1
0内へ吸引するためのインク吸引口14とが設けられて
いる。すなわち、負圧発生容器10は、インク供給口1
5を介してインクジェットヘッド1と接続されており、
インク吸引口14および後述するインク供給管34を介
してインクタンク30と接続されている。内袋12の内
部にはインク19が収納される。筐体11の一部には、
筐体11と内袋12の間の空間を大気と連通させるため
の大気連通口13が設けられている。
【0026】負圧発生容器10は、負圧発生機能を有す
る、ほぼ多角柱形状の中空容器である。負圧発生容器1
0は筐体11と内袋12とから構成され、筐体11と内
袋12とがそれぞれ剥離可能になっている。内袋12は
可撓性を有しており、この内袋12は、内部に収納され
たインクの導出に伴い変形可能である。また、大気連通
口13が設けられており、大気連通口13を通して内袋
12と筐体11との間に大気を導入可能となっている。
【0027】内袋12は、その内側から順に、耐インク
性を有する接液層、弾性率支配層、ガスバリア性に優れ
たガスバリア層が積層された3層からなり、それぞれの
層が接合状態で機能分離されている。弾性率支配層は、
負圧発生容器10の使用温度範囲内で弾性率支配層の弾
性率がほぼ一定に保たれるものであり、すなわち、負圧
発生容器10の使用温度範囲内で内袋12の弾性率がそ
の弾性率支配層によってほぼ一定に保たれる。内袋12
では、中間の層と外側の層とが入れ代わり、弾性率支配
層が最も外側の層で、ガスバリア層が中間の層であって
もよい。
【0028】このように内袋12が構成されていること
により、耐インク層、弾性率支配層およびガスバリア層
という少ない層構成で内袋12がそれぞれの層の機能を
十分に発揮することが可能となり、内袋12の弾性率な
どの、温度変化に対する影響が少なくなる。また、内袋
12では、使用温度範囲内で負圧発生容器10の負圧を
制御するために適した弾性率が確保されるので、負圧発
生容器10内のインクに対して内袋12がバッファーの
機能を有することとなる。
【0029】本実施形態においては、内袋12を構成す
る最も内側の接液層の材質としてポリプロピレン、中間
の弾性率支配層として環状オレフィンコポリマ、最も外
側のガスバリア層の材質としてEVOH(EVA(エチ
レン酢酸ビニル共重合体樹脂)のけん化物)が用いられ
ている。ここで、弾性率支配層に機能性接着樹脂材料を
含ませることで、互いの層間に接着層を特別に備える必
要がないため、内袋12の厚みを薄くすることができ、
好ましい。
【0030】筐体11の材質としては、内袋12の最内
層と同じポリプロピレンが用いられている。
【0031】インク吸引口14にはインク供給管34を
介してインクタンク30が着脱可能に接続されている。
インクタンク30は内部にインク19を収容し、インク
タンク30の筐体31の上部にはインクタンク30内を
大気と連通するための大気連通口33が設けられてい
る。インクタンク30は、負圧発生容器10に対して、
使用状態でインク19の液面が低くなる位置に配されて
いる。インク供給管34の先端は前記インクタンク30
の底面に配置されている。
【0032】ここで、本実施形態の動作について説明す
る。
【0033】キャリッジに搭載され走査されるインクジ
ェットヘッド1からインクを吐出し記録を行うと、イン
クの消費に伴って負圧発生容器10内のインクがインク
ジェットヘッド1へ供給される。消費が進むと内袋12
が徐々につぶれ、内袋12の復元力が徐々に大きくな
る。すなわち、インクジェットヘッド1に作用する負圧
が徐々に大きくなる。この負圧が負圧発生容器10とイ
ンクタンク30内のインク19の液面との高低差以上に
なると、インクタンク30内のインク19が負圧発生容
器10内へ導かれる。この状態になると、すなわちイン
クタンク30内のインク19が負圧発生容器10内へ導
かれるようになると、内袋12の変形(つぶれ)が止ま
るので、内袋12の復元力は一定となる。すなわち、イ
ンクタンク30内のインク19が使い切られるまではイ
ンクジェットヘッド1にはほとんど変動の無い一定の負
圧が維持される。
【0034】本構成によれば負圧の発生手段に毛管力発
生部材を用いていないので以下の効果が発揮できる。
【0035】インクの供給経路を十分太くできるので、
吐出量変動による流抵抗変動が少なくなる。すなわち、
印字デューティの差による負圧変動が少なくなるので、
安定した印字を得ることができる。また、印字速度のさ
らなる高速化にも容易に対応できる。加えて、毛管力部
材に比べてインク接液部材(内袋)の接液面積が十分に
小さいので、インクの変質などの悪影響を最小限に抑え
ることができ、物理的吸着も発生しないので、安定した
信頼性の高い印字を得ることができる。
【0036】また、負圧発生容器10内のインク19の
揺れを内袋12が吸収するので、キャリッジの動作に伴
うインクジェットヘッドへの負圧変動はほとんど発生し
ない。
【0037】本構成においては、インクタンク30内の
インクが負圧発生容器10内より先に空となる。したが
って、インクタンク30が空になった時点で、ユーザー
がインクタンク30を交換すれば、まだ負圧発生容器1
0内にインクが残留している状態でインクが補充可能な
状態となるため、実質的に全体としてインク切れになる
ことがない。
【0038】インクタンク30は、図示しないキャリッ
ジ上に搭載しても、キャリッジ外に配置してもよい。イ
ンクタンク30をキャリッジ外に配置する場合は、チュ
ーブを介して負圧発生容器10と常時接続される構成
か、キャリッジが接続位置へ来るたびに負圧発生容器1
0と接続される構成(ピットイン式)が採用される。ピ
ットイン方式の場合には、インクタンク30と離脱した
時に負圧発生容器10の内袋を密封するための弁機構
(不図示)がインク吸引口14近傍に設けられる。な
お、これらのインクタンクの配置方法は、以下の全ての
実施形態に関しても同様である。
【0039】(第2の実施形態)図2に、本発明の第2
の実施形態のインク供給システムの概略断面図を示す。
インクジェットヘッド1から負圧発生容器10までの構
成は第1の実施形態と同様であるので同一の符号を付与
し説明を省略する。第1の実施形態との相違点は、負圧
発生容器10にインク吸引口14を介して接続されるイ
ンクタンクの形態である。本実施形態では、インクタン
ク40は、筐体41と、筐体41内に配置されインクを
収容しているインク袋42とからなる。筐体41の一部
には大気連通口43が設けられており、インクの消費に
伴って、インク袋42が自由につぶれる構成となってい
る。負圧発生容器10へのインク供給動作は第1の実施
形態と同様である。
【0040】本実施形態によれば、第1の実施形態の効
果に加えて、インクタンク40内のインクがインク袋4
2内に収容されているのでインク漏れに対してより信頼
性の高いインク供給システムが得られるという効果を奏
する。
【0041】(第3の実施形態)図3に、本発明の第3
の実施形態のインク供給システムの概略断面図を示す。
本実施形態では、インクジェットヘッド1から負圧発生
容器10までの構成は第1の実施形態と同様であるの
で、同一の符号を付与し説明を省略する。第1の実施形
態との相違点は負圧発生容器10にインク吸引口14を
介して接続されるインクタンクにある。
【0042】インクタンク50は、隔壁52で区画され
たインク収容室57とバッファー室56とから構成され
ている。インク収容室57は、インク供給管54を介し
て負圧発生容器10と接続されるとともに、バッファー
室56とインクタンクの底部付近で連通している。連通
部には毛管部材55が配設されている。
【0043】印字に伴ってインクが消費されると、負圧
発生容器10内の負圧が高くなり、インク吸引口14を
介してインクタンク50内のインク59が負圧発生容器
10内へ導かれる。実質的に密閉されているインクタン
ク50のインク収容室57は、インクの導出に伴い負圧
が高くなり、毛管部材55の毛細管力(インクメニスカ
ス)に抗して、大気連通口53から毛管部材55を介し
て導出されたインク量に見合う量の空気(気泡)58が
インク収容室57内へ導入される。この動作が繰り返さ
れ、インクタンク50内のインクがすべて消費された時
点でインクタンク50を交換する構成となっている。
【0044】本実施形態は、インクタンク50自身が負
圧を有しているため、第1の実施形態の効果に加えて、
以下の効果を発揮するものである。すなわち、第1,2
の実施形態は交換タンク30,40に負圧発生手段を持
たないため、インクタンク30,40を負圧発生容器1
0より下方に配置しなければならないと言う制約があっ
たが、本実施形態では、インクタンク50自身が負圧発
生手段を有しているので、インクタンク50の位置に制
約がない。このことにより、インクジェット記録装置の
小型化、設計自由度の向上、デザイン自由度の向上とい
った効果が得られる。
【0045】(第4の実施形態)図4に第4の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態のイン
クタンク60は、筐体61と、インクを内部に収容した
内袋62とからなる。筐体61の一部には、負圧発生容
器10と同様に、筐体61と内袋62との間を大気と連
通させるための大気連通口63が設けられている。この
インクタンク60は、負圧発生容器10と同様に、イン
クの消費に伴って内袋62がつぶれ内袋62の復元力に
よってインクタンク60に負圧を発生させる構成となっ
ている。したがって、負圧発生容器10に接続されるイ
ンクタンク自身が負圧発生源を有する点では、第3の実
施形態と同様の効果が得られる。そして本実施形態は、
第1,3の実施形態の効果に加えて、インクタンク60
が多層ブロー成形等により一度の成形工程で簡単に成形
可能であり、第3の実施形態のような毛管部材等の別部
品が必要ないので、安価に製造できるという効果があ
る。
【0046】インクタンク60の内袋62の復元力は、
負圧発生容器10の内袋12の復元力より弱くなってい
る。すなわち、インクタンク60よりも負圧発生容器1
0の方に、高い負圧が発生するように設定されている。
これによると、負圧発生容器10よりもインクタンク6
0のインクが先に空になるので、ユーザーがインクタン
ク60が空になった時点でインクタンク60を交換すれ
ば、まだ負圧発生容器10内にインクが残留している状
態でインクが補充可能な状態となるため、実質的に全体
としてインク切れになることがないので、より好まし
い。
【0047】(第5の実施形態)図5に第5の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態では、
2つの負圧発生容器10,80が設けられている。負圧
発生容器10は、第1〜4の実施形態と同様に、筐体1
1と内袋12からなりインクタンク70とインクジェッ
トヘッド1との間に配置されている。一方、もう1つの
負圧発生容器80は、やはり筐体81と内袋82とから
なり内袋82の復元力により負圧を発生する構成であ
る。この負圧発生容器80は、内部にインクを収容し実
質的に密閉されたインクタンク70とのみ接続されてい
るバッファータンクであり、インクジェットヘッド1と
は直接接続されてはいない。すなわち、インクタンク7
0が、一方は負圧発生容器10を介してインクジェット
ヘッド1へ、他方は負圧発生容器80へ着脱自在に接続
できる構成となっている。
【0048】負圧発生容器80の内袋82内には空気が
存在し、環境変化(気圧や温度変化)時のバッファーと
して機能する。すなわち、減圧時には内袋82が膨ら
み、加圧時にはつぶれ、インク供給システム内の圧力変
動を吸収できる。また、たとえば、インクタンク70内
にインクが充填されている時に環境変化を受けた場合に
は、接続口73を介してインクタンク70内のインクが
内袋82内へ流れ込む可能性があるが、本実施形態で
は、インクの消費に伴って速やかにインクタンク70内
へインクが戻り、使用可能なインク量が減少することは
ない。なお、もちろん本実施形態でも第1の実施形態と
同様な効果を奏することができる。
【0049】(第6の実施形態)図6に第6の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態の負圧
発生容器は、パイプ状の負圧発生管20である。接続さ
れるインクタンクは第1〜5の実施形態のいずれと同様
な構成であってもよい。図6(a)はインク供給システ
ム全体の概略断面図、図6(b)は負圧発生管20の拡
大断面図、図6(c)は図6(b)に示す負圧発生管2
0のA−A線断面図である。
【0050】負圧発生管20は、図示するように、筐体
21と内壁22からなり、内壁22内にインクが流れる
構成となっている。負圧発生の仕組みは前述の各実施形
態と同様で、内壁22の筐体21側への復元力による。
本実施形態の負圧発生管20は、多段に設けられてい
る。たとえばこの負圧発生管20をチューブ状につなげ
て使うと、キャリッジの走査に伴って系全体が湾曲を繰
り返す。本構成によれば、このような場合においても、
負圧発生管20が多段になっているので、湾曲されない
部分が確実に負圧を発生および維持するので、安定した
記録が可能である。また、第1〜5の実施形態に比べ、
負圧発生容器が小さいので、インクジェット記録装置全
体をコンパクトにできる。
【0051】負圧発生管20の断面は内袋が安定してつ
ぶれる形状が望ましく、本実施形態では図6(c)に示
すような長方形としたが、平行四辺形や、楕円、長円
等、安定した負圧が得られる形状であれば限定されるも
のではない。なお、もちろん本実施形態でも第1の実施
形態と同様な効果を奏することができる。
【0052】(第7の実施形態)図7に第7の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態の負圧
発生容器90の内袋12には、インク吸引口14、イン
ク供給口15に加えて、空気逃がし口91が設けられて
いる。
【0053】インクジェット記録装置においては、イン
ク中に気泡が存在するとインクの吐出が乱れ印字欠陥を
引き起こすことが知られている。空気のインク経路内へ
の進入は、インクの経路内における気体透過や、インク
タンク交換時のジョイント部からの進入等に起因する。
本実施形態では、インク19の経路に進入した空気(気
泡)58を負圧発生容器90内でトラップすることがで
きる。インク19の経路内に進入した空気(気泡)58
は、インク19の流れに沿って負圧発生容器90内へ導
かれる。そこで、気泡58は負圧発生容器90内の上方
にトラップされ、インクジェットヘッド1側へ導かれる
ことは防げる。空気逃がし口91には弁機構92が設け
られており、トラップされた空気58は定期的に空気逃
がし口91からポンプ93などの空気排出手段により外
部に排出されて、必要以上の空気の蓄積は防止される。
なお、もちろん本実施形態でも第1の実施形態と同様な
効果を奏することができる。
【0054】(第8の実施形態)図8に第8の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態の負圧
発生容器100の筐体105と内袋101の間の空間に
圧力発生手段104が接続されている。本構成によれ
ば、インク供給系の負圧制御を内袋101の復元力と前
記圧力発生手段の両方で行うことができる。内袋101
の復元力のみの系では内袋101の膜厚や負圧発生容器
100の形状で負圧特性が決まってしまう。そして、イ
ンクの消費(内袋の変形)に伴って負圧が高くなる。と
ころが、本構成のように、筐体105と内袋101との
間の空間に圧力発生手段104を接続するとインク供給
系内の圧力をモニターしその情報に基づいて、該圧力発
生手段により筐体105と内袋101の間の空間を加減
圧することでインク供給系の負圧をインクタンク接続初
期から、インク使いきりまで一定にコントロールするこ
ともできる。このことは、インクジェットヘッドにかか
る負圧が常に一定となるので、インクジェットヘッドか
らのインクの吐出が安定し、より信頼性の高い印字が得
られる。
【0055】図8の構成で、負圧発生容器100内の内
袋101を空気透過性の高い材料により構成し、前記筐
体105と内袋101の間の空間を前記圧力発生手段で
該内袋101内の圧力より低い圧力にすると、内袋内に
溜まった空気が、気圧差によって空気透過性の高い内袋
を透過して内袋内の空気が排出される。すなわち、内袋
101を空気透過性の高い材料で構成した場合、圧力発
生手段は実質的に内袋101内にインクと併存する空気
を外部へ透過(排出)させることができる気液分離手段
として機能できる。さらに、図8に示すように弁機構1
06が設けられていると、圧力発生手段104または大
気との接続を適宜切り替えることもできる。なお、もち
ろん本実施形態でも第1の実施形態と同様な効果を奏す
ることができる。
【0056】(第9の実施形態)図9に第9の実施形態
を示す。前記した各実施形態と同様の構成については、
同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態の負圧
発生容器110は、筐体111と、筐体111内の空気
透過性の高い内袋112とからなるが、内袋112内に
は空気が収容され、筐体111と内袋112との間にイ
ンク19が収容される構成となっている。従って、イン
ク吸引口14およびインク供給口15は筐体111に接
続され内袋112とは接続されていない。また、大気連
通口113は逆に筐体111には接続されず内袋112
と接続されている。大気連通口113には減圧手段11
4が接続されている。この減圧手段114により、内袋
112内の空間を減圧すると、内袋112がつぶれよう
とする力がはたらき負圧が発生する。
【0057】インク19の経路内に進入した空気(気
泡)58は、インク19の流れに沿って負圧発生容器1
10内へ導かれ、筐体111と内袋112との間の空間
内で上方にトラップされる。そして、前記の通り減圧手
段114により内袋112内に負圧が発生すると、筐体
111と内袋112との間の空間内にトラップされた気
泡58が、気圧差によって、空気透過性の高い内袋11
2を透過して内部に排出される。なお、もちろん本実施
形態でも第1の実施形態と同様な効果を奏することがで
きる。
【0058】(第10の実施形態)図10に本発明の第
10の実施形態の概略断面図を示す。前記した実施形態
と同様の構成については同一の符号を付与し説明を省略
する。本実施形態では、インクタンク190が、インク
ジェットヘッド1と負圧発生容器10の間に配されてい
る。インクタンク190は筐体191の内部にインク1
9が収容される構成であり、筐体191の一部には、イ
ンクジェットヘッド1へインクを供給するためのインク
供給口194と、負圧発生容器10に接続される連通口
193とが設けられている。インクタンク190の内部
は、連通口193を介して、負圧発生容器10の内袋1
2の内部と連通している。内袋12内には空気が存在
し、インクの消費に伴って、内袋12がつぶれ、内袋1
2内の空気がインクタンク190へ導入される構成とな
っている。内袋12の復元力によりインク供給システム
内に負圧を発生させる構成となっている。インクタンク
190内のインクが空になると、インクタンク190を
交換する構成であるが、その際、負圧発生室12内を大
気に開放させることによって、内袋12は、自身の復元
力により元の状態に戻るので、新しいタンクが装着され
る毎に、上述の動作を繰り返すことができる。本構成
は、負圧発生容器10内に前述の第5の実施形態と同様
に空気が存在するので、前述の第5の実施形態と同様の
理由で同様の効果を奏する事ができる。
【0059】(第11の実施形態)図11に本発明の第
11の実施形態の概略断面図を示す。前記した実施形態
と同様の構成については同一の符号を付与し説明を省略
する。本実施形態はインクジェットヘッド1とインクタ
ンク30の間に、2つの負圧発生容器10を配した構成
である。負圧発生のメカニズムは他の実施形態と同様で
あるので、説明を省略する。本構成における効果は、以
下のとおりである。他の実施形態と同様に、インクの消
費に伴って内袋12が徐々につぶれ、その復元力によっ
て負圧が徐々に大きくなる。二つの負圧発生容器を有し
ているので、他の実施形態に比べて、同じ量のインクを
消費したときの内袋12のつぶれ量は半分となる。つま
り、同じ量のインクを消費したときのインク供給システ
ム全体の負圧は他の実施形態に比べて弱くなる。すなわ
ち、インク消費に伴う負圧の変化が他の実施形態に比べ
て小さくなり、インク供給システムとしてはより好まし
い構成といえる。
【0060】この他、二つの負圧発生容器10のうち、
どちらか一方の内袋12の復元力を他方の内袋12の復
元力より弱くしておくと、インクの消費に伴って復元力
の弱い方の負圧発生容器が先につぶれる。つまり、イン
クタンク30内のインクが空になり、さらにインクを消
費し続けた場合に、復元力の弱い方の負圧発生容器の内
袋12のつぶれを不図示の検知手段で検知することで、
内袋の復元力が高い方の負圧発生容器内にインクが十分
残った状態でアラームを出すことができるので、インク
切れを未然に防止することが可能となる。本実施形態で
は、負圧発生容器を2つ用いた例を説明したが、2つに
限るものではなく、3つ以上の構成であっても、上述の
効果を得られることは言うまでもない。
【0061】また、図12は第11の実施形態の変形例
を示す概略図である。本実施形態は2つの負圧発生容器
10を並列に接続した構成である。その他の構成は、前
述の第11の実施形態と同様であるので、説明を省略す
る。
【0062】本図面では2つの負圧発生容器10を便宜
上、上下に配置しているが、実際には上下ではなく略同
一高さに配されているものである。
【0063】本構成によれば、第11の実施形態と実質
的に等価であるので、同様の効果を得ることができる。
【0064】(その他)以上説明した各実施形態は、負
圧発生容器10とインクタンクとがインク供給管により
常時接続された構成として説明されているが、これらは
必要なときにのみ接続される形態でもよい。図13は、
こうした変形例を説明するための説明図であり、第1の
実施形態で説明したインク供給システムにおけるインク
タンク30の着脱構成の変形例を示す概略図である。負
圧発生室10のインク供給管14に接続されるインクタ
ンク30のインク供給管34の先端には、中空針36が
配されている。一方、負圧発生室10のインク吸引口1
4には弾性部材18が設けられており、負圧発生容器1
0内の内袋12を大気に対して密閉している。
【0065】インクタンク30と負圧発生室10の着脱
について説明する。前述の中空針36を前記弾性部材1
8を貫通させることで、インクタンク10内の内袋12
内と、インクタンク30内が連通される。
【0066】インクタンク30が負圧発生室から離脱す
る、すなわち中空針36が弾性部材18からぬき去られ
ると、略同時に、弾性部材18は自身の弾性力により中
空針36により貫通された穴を密封するので、インク1
9が負圧発生容器内から漏れ出たり、あるいは内袋12
内の負圧により空気を内袋12内へ引き込んだりするこ
とはほとんどない。
【0067】接続部の構成は、本構成に限るものではな
く、インク漏れ、インク供給システム内への不要な空気
の進入が防止でき、負圧発生容器10内とインクタンク
30内が連通される構成であれば良い。
【0068】
【発明の効果】本発明によると、吐出量変動による流抵
抗変動が少なく、またキャリッジの動作に伴う圧力の変
動はほとんど発生しないので、安定的な記録が可能にな
る。そして、インク保持量が多く高速印字に適してい
る。その上、負圧発生容器内にインクが残留している状
態でインクタンクの交換が行なわれることにより、完全
にインク切れになる状態がほとんどなくなる。また、イ
ンクに接する部材の接液面積が小さいので、この部材の
材料選択の幅が広い。
【0069】インクタンクを筐体と内袋からなる多層構
造とすると、インク漏れを防ぐ効果が高い。また、イン
クタンク自体も負圧発生作用を有すると、インクタンク
の位置に制約がなく、インクジェット記録装置の小型
化、設計自由度の向上、デザイン自由度の向上が図れ
る。また、多層ブロー成形等により一度の成形工程で簡
単かつ安価に製造できる。
【0070】負圧発生容器を2つ設け、そのうちの一方
をバッファータンクとして機能させると、気圧や温度の
変化に基づく圧力変動を吸収し、インク吐出への影響を
抑えることができる。
【0071】負圧発生容器を、円筒状の筐体と、変形可
能な内壁とから構成すると、インクジェット記録装置全
体をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図2】本発明の第2の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図3】本発明の第3の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図4】本発明の第4の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図5】本発明の第5の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図6】本発明の第6の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図7】本発明の第7の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図8】本発明の第8の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図9】本発明の第9の実施形態のインク供給システム
の概略図である。
【図10】本発明の第10の実施形態のインク供給シス
テムの概略図である。
【図11】本発明の第11の実施形態のインク供給シス
テムの概略図である。
【図12】本発明の第11の実施形態のインク供給シス
テムの変形例の概略図である。
【図13】本発明のインク供給システムの変形例の概略
図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 インク吐出口 10 負圧発生容器 11 筐体 12 内袋 13 大気連通口 14 インク吸引口 15 インク供給口 18 弾性部材 19 インク 20 負圧発生容器(負圧発生管) 21 筐体 22 内壁 30 インクタンク 31 筐体 33 大気連通口 34 インク供給管 36 中空針 40 インクタンク 41 筐体 42 インク袋 43 大気連通口 50 インクタンク 51 筐体 52 隔壁 53 大気連通口 54 インク供給管 55 毛管部材 56 バッファー室 57 インク収容室 58 気泡(空気) 60 インクタンク 61 筐体 62 内袋 63 大気連通口 70 インクタンク 73 接続口 80 負圧発生容器(バッファータンク) 81 筐体 82 内袋 90 負圧発生容器 91 空気逃がし口 92 弁機構 93 ポンプ 100 負圧発生容器 101 内袋 103 大気連通口 104 減圧手段 105 筐体 106 弁機構 110 負圧発生容器 111 筐体 112 内袋 113 大気連通口 114 減圧手段 190 インクタンク 191 筐体 193 連通口 194 インク供給口
フロントページの続き (72)発明者 服部 省三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 越川 浩志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 北畠 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林 弘毅 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EC15 EC32 FA10 KA08 KB04 KB11 KB13 KB15 KC02 KC14 KC17 KC30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインクジェットヘッド
    と、該インクジェットヘッドに供給するインクを保持す
    るインクタンクとを含むインク流通可能な経路中に、弾
    性変形時の復元力により負圧を発生する負圧発生容器が
    設けられているインク供給システム。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットヘッドが、前記イン
    ク流通可能な経路の一方の端部に配置されている請求項
    1に記載のインク供給システム。
  3. 【請求項3】 前記インクタンクが、前記インク流通可
    能な経路の他方の端部に配置されており、前記負圧発生
    容器が、前記インクジェットヘッドと前記インクタンク
    との間に介在している請求項2に記載のインク供給シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記負圧発生容器が、前記インク流通可
    能な経路の他方の端部と、前記インクジェットヘッドと
    前記インクタンクの間とに設けられている請求項2に記
    載のインク供給システム。
  5. 【請求項5】 前記負圧発生容器が、多層構造の容器で
    あって、略多角柱状の筐体を形成する外層と、該外層内
    に対応して設けられ,内部にインクを収容可能であり該
    インクの導出に伴い弾性変形可能な内袋と、を備える請
    求項1〜5のいずれか1項に記載のインク供給システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記内袋には上方に空気逃がし口が設け
    られている請求項5に記載のインク供給システム。
  7. 【請求項7】 前記内袋は、空気透過性の低い材料によ
    って構成されていることを特徴とする請求項5に記載の
    インク供給システム。
  8. 【請求項8】 前記負圧発生容器が、多層構造の容器で
    あって、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層が空
    気透過性の高い材料からなる弾性変形可能な内袋であ
    り、前記筐体と前記内袋の間の空間にインクを収容可能
    である請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク供給
    システム。
  9. 【請求項9】 前記負圧発生容器が、多層構造の容器で
    あって、最外層が略チューブ形状で、最内層が、インク
    を流通可能な該インクの導出に伴い弾性変形可能な内壁
    を有して構成され、前記容器が1または複数連接されて
    いる請求項1〜4のいずれか1項に記載のインク供給シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記インクタンクが、多層構造の容器
    であって、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層
    が、インクを流通可能であり該インクの導出に伴い弾性
    変形可能な内袋を有した形態、インクを収容するインク
    収容室と、該インク収容室と隔壁により区切られている
    とともに連通部によって連通されているバッファー室と
    を有する形態、筐体内にインク収納袋を収納した形態の
    いずれかであることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載のインク供給システム。
  11. 【請求項11】 前記インクタンクには、多層構造の容
    器であって、最外層が略多角柱状の筐体であり、最内層
    が環境変化によって弾性変形可能な内壁を有したバッフ
    ァー容器がさらに連結されていることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか1項に記載のインク供給システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記負圧発生容器は、容器内に収納さ
    れたインク中に存在する気体を外方に透過させることが
    可能な気液分離手段であることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項に記載のインク供給システム。
  13. 【請求項13】 前記気液分離手段は、前記負圧発生容
    器を構成する気体透過性の高い内袋と、前記負圧発生容
    器に連結された減圧手段と、から構成されることを特徴
    とする請求項12に記載のインク供給システム。
  14. 【請求項14】 前記負圧発生容器を構成する筐体と内
    袋との境界に空隙を有しており、該空隙に対して圧力発
    生手段が連結されていることを特徴とする請求項5に記
    載のインク供給システム。
  15. 【請求項15】 前記圧力発生手段は、大気圧に対して
    減圧する手段であることを特徴とする請求項14に記載
    のインク供給システム。
  16. 【請求項16】 前記内袋は、気体透過性が高い材料に
    よって構成されていることを特徴とする請求項15に記
    載のインク供給システム。
  17. 【請求項17】 前記圧力発生手段は、大気圧に対して
    加圧する手段であることを特徴とする請求項14に記載
    のインク供給システム。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか1項に記載
    のインク供給システムと、該供給システムにより供給さ
    れるインクにより記録される被記録媒体を搬送する搬送
    手段と,を有するインクジェット記録装置。
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