JP2001062659A - 位置決め装置および位置決め方法 - Google Patents

位置決め装置および位置決め方法

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JP2001062659A
JP2001062659A JP24175799A JP24175799A JP2001062659A JP 2001062659 A JP2001062659 A JP 2001062659A JP 24175799 A JP24175799 A JP 24175799A JP 24175799 A JP24175799 A JP 24175799A JP 2001062659 A JP2001062659 A JP 2001062659A
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JP
Japan
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work
positioning
base
main body
drive mechanism
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JP24175799A
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English (en)
Inventor
Makoto Itatsu
誠 板津
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決めされる作業部分を備えた先端部の剛
性を、簡単な構造で確保する。 【解決手段】 ワークを位置決め保持する位置決め保持
部15を先端に備えた本体部13は、第1の駆動機構部
61により図1中で紙面に直交する方向に移動し、第1
の駆動機構部61は治具ベース73上に設置された第2
の駆動機構部75により、本体部13とともに図1中で
左右方向に移動する。位置決め保持部15は、ボールね
じ39とナット部材49を備えた第3の駆動機構部によ
り図1中で上下方向に移動する。位置決め保持部15と
ともに上下動する保持フレーム53と治具ベース73と
は、位置決め保持部15の移動に追随して伸長作動する
2個の従動軸85によって連結される。従動軸85は、
位置決め保持部15が所定の位置に移動位置決めされた
時点で、内部ブレーキにより伸長動作が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベース部に基端
側が装着された本体部の先端側に作業部分が備えられた
位置決め装置および位置決め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体を組み立てるべく溶接作業
を行う際に、車体パネルを位置決め保持する作業部分を
先端側に備えた位置決め治具は、各車種に対応すべく汎
用化を進めると、多数必要となって設置スペースの関係
から小型化される結果、位置決め治具装置として特に先
端部の剛性が低いものとなってしまう。
【0003】これに対し、特開平9−285874号公
報には、図10に示すように、作業部分として溶接ガン
1を備えたパラレルリンクロボット3を用いた溶接シス
テムが開示されている。パラレルリンクロボット3は、
6軸ロボットで、基本軸として駆動される3本の伸縮ア
ーム5と、回転構造を有する3軸の手首部7を備えてい
る。このパラレルリンクロボット3は、スチュワートプ
ラットフォーム型と呼ばれる代表的なパラレルメカニズ
ムを採用したものであり、コンパクトでありながら、先
端の位置決め精度が高く、剛性も高いというパラレルメ
カニズム固有の長所がある。
【0004】上記したパラレルリンクロボット3は、L
字形状をなす架台9に4台設置されており、架台9は、
床面に施設されたガイドレール11に沿って移動する。
このガイドレール11と平行に車体アセンブリであるワ
ークWが搬送され、搬送されるワークWに対し、作業ス
テージで停止させずにスポット溶接を実行するための必
要なトラッキング動作をパラレルリンクロボット3が行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たパラレルリンクロボット3は、3本の伸縮アーム5を
備えて先端部の剛性が高いものの、作業部分(溶接ガン
1)の三次元位置を得るために、構造的に6軸必要であ
るため、メカニズムおよび位置決め制御が複雑であり、
高価になるという問題がある。
【0006】そこで、この発明は、位置決めされる作業
部分を備えた先端部の剛性を、簡単な構造で確保するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、先端側にワークに対する作業部
分を備えた本体部の基端側を、前記作業部分が適宜方向
に移動可能となるようベース部に装着し、前記本体部の
先端側と前記ベース部とを、前記作業部分の移動に追随
して伸縮作動可能な複数の伸縮部材で連結した構成とし
てある。
【0008】このような構成の位置決め装置によれば、
作業部分がベース部に対し本体部を介して適宜方向に移
動すると、複数の伸縮部材がこの移動に追随して伸縮作
動する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、複数の本体部の先端側相互を、作業部分の移
動に追随して伸縮作動可能な伸縮部材で連結した構成と
してある。
【0010】上記構成によれば、作業部分がベース部に
対し本体部を介して適宜方向に移動すると、この移動に
追随して、ベース部と本体部とを連結する伸縮部材およ
び、本体部相互を連結する伸縮部材が、共に伸縮作動す
る。
【0011】請求項3の発明は、先端側にワークに対す
る作業部分を備えた複数の本体部の基端側を、前記各作
業部分が適宜方向に移動可能となるようベース部にそれ
ぞれ装着し、前記各本体部の先端側相互を、前記作業部
分の移動に追随して伸縮作動可能な伸縮部材で連結した
構成としてある。
【0012】上記構成によれば、作業部分がベース部に
対し本体部を介して適宜方向に移動すると、伸縮部材が
この移動に追随して伸縮作動する。
【0013】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明の構成において、伸縮部材は、軸方向に相
対移動可能な第1の部材と第2の部材とで構成され、前
記第1,第2の各部材相互の移動を規制するブレーキ部
分を備えている構成としてある。
【0014】上記構成によれば、作業部分の移動に追随
して伸縮部材が伸縮作動する際には、第1の部材と第2
の部材とが軸方向に相対移動し、作業部分が所定位置に
移動した時点でブレーキ部分が第1,第2の各部材の相
対移動を規制する。
【0015】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの発明の構成において、伸縮部材の両端にはユニ
バーサルジョイントが設けられている構成としてある。
【0016】上記構成によれば、作業部分がベース部に
対し本体部を介して適宜方向に移動する際に、伸縮部材
の両端は、ユニバーサルジョイントにより、ベース部お
よび本体部に対する取付角度が容易に変化する。
【0017】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの発明の構成において、本体部は、ベース部に対
しその装着面と平行で相互に直交する方向に移動可能で
あるとともに、作業部分がベース部に対し接近離反する
方向に移動可能である構成としてある。
【0018】上記構成によれば、作業部分は、相互に直
交する3軸方向に移動することで、三次元位置が確保さ
れる。
【0019】請求項7の発明は、請求項6の発明の構成
において、本体部は、第1の駆動機構部によりベース部
の装着面上にて一方の方向に移動可能であるとともに、
前記第1の駆動機構部は、ベース部に装着された第2の
駆動機構部により前記一方の方向と直交する他方の方向
に移動可能であり、作業部分は、本体部に備えられた第
3の駆動機構部により移動可能である構成としてある。
【0020】上記構成によれば、第1の駆動機構部の駆
動により、作業部分が本体部とともに一方の方向に移動
し、第2の駆動機構部の駆動により作業部分が本体部お
よび第1の駆動機構部とともに他方の方向に移動し、さ
らに、第3の駆動機構部により作業部分がベース部に対
して接近離反する方向に移動する。
【0021】請求項8の発明は、請求項7の発明の構成
において、第1,第2および第3の各駆動機構部は、モ
ータと、モータによって回転するボールねじと、ボール
ねじに螺合して移動側部分に装着されるナット部材とで
構成されている。
【0022】上記構成によれば、モータの駆動によりボ
ールねじが回転し、ボールねじに螺合しているナット部
材が、移動側部分とともに移動する。
【0023】請求項9の発明は、請求項1ないし8のい
ずれかの発明の構成において、作業部分は、ワークを位
置決め保持する位置決め保持部を備えている構成として
ある。
【0024】上記構成によれば、位置決め保持部が、第
1,第2および第3の各駆動機構部の駆動によって三次
元位置を移動する。
【0025】請求項10の発明は、先端側にワークに対
する作業部分を備えた本体部の基端側が、前記作業部分
が適宜方向に移動可能となるようベース部に装着され、
前記本体部の先端側と前記ベース部とを連結した複数の
伸縮部材が、前記作業部分の移動に追随して伸縮作動
し、前記作業部分が所定の位置に位置決めされた時点
で、前記伸縮部材の伸縮作動を規制する位置決め方法と
してある。
【0026】上記位置決め方法によれば、ベース部と本
体部の先端側とを連結している複数の伸縮部材が梁構造
部材の役目を果たし、本体部先端側の剛性が確保され
る。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、本体部のワー
クに対する作業部分を備えた先端側と、本体部の基端側
が装着されるベース部とを、複数の伸縮部材により連結
するという簡単な構造で、本体部先端側の剛性を確保で
き、作業部分における位置決め精度が向上する。
【0028】請求項2の発明によれば、複数の本体部の
先端側相互が伸縮部材により連結されているため、本体
部先端側の剛性をより確実に得ることができる。
【0029】請求項3の発明によれば、本体部の先端側
相互を伸縮部材により連結するという簡単な構造で、本
体部先端側の剛性を確保でき、作業部分における位置決
め精度が向上する。
【0030】請求項4の発明によれば、伸縮部材は、第
1,第2の各部材の相対移動を規制するブレーキ部分を
備えているため、作業部分が所定位置に移動した時点で
の第1,第2の各部材相互の固定、すなわち伸縮部材に
おける伸縮動作の規制を、ブレーキ部分によって確実に
行うことができる。
【0031】請求項5の発明によれば、伸縮部材の両端
にはユニバーサルジョイントが設けられているため、作
業部分がベース部に対し本体部を介して適宜方向に移動
する際に、伸縮部材の両端のベース部および本体部に対
する取付角度を容易に変化させることができる。
【0032】請求項6の発明によれば、作業部分は、相
互に直交する3軸方向に移動するため、三次元位置を確
保することができる。
【0033】請求項7の発明によれば、第1,第2およ
び第3の各駆動機構部の駆動により、作業部分を3軸方
向に移動させることができる。
【0034】請求項8の発明によれば、第1,第2およ
び第3の各駆動機構部は、モータと、モータによって回
転するボールねじと、ボールねじに螺合して移動側部分
に装着されるナット部材とで構成されているため、モー
タの駆動により回転するボールねじに螺合しているナッ
ト部材の移動により、それぞれの移動側部分を移動させ
ることができる。
【0035】請求項9の発明によれば、作業部分は、ワ
ークを位置決め保持する位置決め保持部を備えているた
め、位置決め保持部を、第1,第2および第3の各駆動
機構部の駆動によって三次元位置を確保することができ
る。
【0036】請求項10の発明によれば、本体部先端側
の作業部分が所定の位置に位置決めされた時点で、伸縮
部材の伸縮作動を規制するようにしたため、本体部先端
側の剛性が確保され、作業部分における位置決め精度が
向上する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0038】図1は、この発明の実施の一形態を示す位
置決め装置の正面図で、図2は、図1の平面図である。
この位置決め装置は、車体組立治具のパネル位置決め用
として使用されるもので、本体部13の先端(上端)側
に作業部分としての位置決め保持部15が設けられてい
る。位置決め保持部15は、ブラケット17の図1中で
左側上端に設けた固定ピン19と、クランプアーム21
の図1中で左側下端に設けた可動ピン23との間(この
位置をクランプ点Cとする)でワークWをクランプして
位置決め保持する。
【0039】ブラケット17の図1中で右側上部には、
取付片25の一端がピン27を中心として回動可能に装
着され、取付片25の他端がクランプアーム21に固定
されている。また、ブラケット17の図1中で右側下部
には、エアシリンダ29がピン31を中心に回動可能に
支持され、エアシリンダ29のピストンロッド33は、
先端がクランプアーム21の端部にピン35を中心に回
動可能に連結されている。すなわち、エアシリンダ29
の作動により、クランプアーム21は実線で示すクラン
プ状態と、このクランプ状態からピン27を中心に時計
方向に回動した二点鎖線で示すアンクランプ状態との間
を回動変位する。
【0040】本体部13は、ハウジング37内に、上下
方向に延長されるボールねじ39が回転可能に収容さ
れ、ボールねじ39の下端にはプーリ40が取り付けら
れている。一方、ハウジング37の下端側部には、図2
に示されるように、サーボモータ41が取り付けられ、
サーボモータ41の駆動軸に取り付けられたプーリ43
と、前記プーリ40とはベルト45により連結されてい
る。
【0041】ボールねじ39にはナット部材49が螺合
しており、ナット部材49は、ボールねじ39を囲むよ
うにハウジング37内に収容されている円筒状の連結部
材51の下端に固定されている。連結部材51の上端
は、ハウジング37から上部に突出し、保持フレーム5
3の図1中で右側下面に固定されている。連結部材51
は、ナット部材49とともに上下動可能であり、この移
動は、ハウジング37内の上部に固定してあるガイド部
材52によってガイドされる。
【0042】上記したサーボモータ41の駆動によりボ
ールねじ39が回転し、ナット部材49および連結部材
51と一体の保持フレーム53とともに、その上部に装
着されている位置決め保持部15が、図1中で実線位置
と一点鎖線位置との間を上下動する。この上下駆動機
構、すなわちサーボモータ41、ボールねじ39、ナッ
ト部材49、プーリ40,43およびベルト45によ
り、第3の駆動機構部54を構成している。
【0043】保持フレーム53の図1中で左側の上部に
は、前述したブラケット17が、先端回転軸55を中心
として回転可能に取り付けられている。この先端回転軸
55の軸心の図1中で上下方向の延長上に前記したクラ
ンプ点Cがある。保持フレーム53の先端回転軸55に
対応する下面には、サーボモータ57が取り付けられ、
サーボモータ57の回転が減速機59を介してブラケッ
ト17に伝達され、これにより位置決め保持部15全体
が先端回転軸55を中心として回転する。
【0044】なお、上記した先端回転軸55を中心とし
た位置決め保持部15の回転機構は、必ずしも必要なわ
けではなく、必要に応じて設ければよい。
【0045】本体部13は、第1の駆動機構部61によ
って図1中で紙面に直交する方向(図2中では上下方
向)に移動可能である。第1の駆動機構部61は、ハウ
ジング63内に図2中で上下方向に延長して収容される
ボールねじ65と、ハウジング63の図2中で上部側に
装着されたサーボモータ67と、サーボモータ67の駆
動をボールねじ65に伝達するプーリおよびベルトから
なる動力伝達機構69と、ボールねじ65に螺合して本
体部13のハウジング37に固定されるナット部材71
とから構成されている。
【0046】すなわち、サーボモータ67の駆動により
ボールねじ65が回転すると、ナット部材71と一体の
本体部13が図1中で紙面に直交する方向(図2中では
上下方向)に移動する。
【0047】第1の駆動機構部61は、ベース部として
の治具ベース73上に設置されている第2の駆動機構部
75によって図1中で左右方向に移動可能である。第2
の駆動機構部75は、治具ベース73に固定されるハウ
ジング77内に図1中で左右方向に延長して収容される
ボールねじ79と、ハウジング77の図1中で右側端部
に装着されてボールねじ79に連動連結されるサーボモ
ータ81と、ボールねじ79に螺合して第1の駆動機構
部61のハウジング63に固定されるナット部材83と
から構成されている。
【0048】すなわち、サーボモータ81の駆動により
ボールねじ79が回転すると、ナット部材83と一体の
第1の駆動機構部61が図1中で左右方向に移動する。
【0049】上記した第1,第2の各駆動機構部61,
75により、本体部13は、治具ベース73への装着面
と平行で相互に直交する方向に、位置決め保持部15と
ともに移動可能であるとともに、第3の駆動機構部54
により、位置決め保持部15が治具ベース73に対して
接近離反する方向に移動可能である。つまり、位置決め
保持部15のクランプ点Cは、相互に直交する3軸方向
に移動して位置決め制御されるものであり、その位置決
め可動範囲Pは、図1および図2に、二点鎖線で囲まれ
る直方体領域として示してある。
【0050】保持フレーム53のサーボモータ57を間
に挟んだ両側部分と、図2中で位置決め可動範囲Pの上
下両側における治具ベース73上の補助プレート84と
は、伸縮部材としての従動軸85により連結されてい
る。従動軸85は、図3(a),(b)に示すように、
第1の部材としての可動側のロッド87の図中で左側の
端部がユニバーサルジョイント89を介して保持フレー
ム53側に連結され、ロッド87に対して軸方向に相対
移動可能な第2の部材としての固定側の中空ロッド91
の図中で右側の端部がユニバーサルジョイント92を介
して治具ベース73側の補助プレート84に連結されて
いる。
【0051】中空ロッド91は、図中で左側の端部が開
口しており、この開口側からロッド87が進入可能とな
っている。中空ロッド91の開口側端部には、ロッド8
7と中空ロッド91との相対移動を規制するブレーキ部
分としてのリニアブレーキ93が装着されている。リニ
アブレーキ93は、ロッド87が中空ロッド91に対し
て移動するときのガイドとなる一対の含油メタル95
と、含油メタル部95相互間に配置され、ロッド87の
中空ロッド91に対する移動停止時に保持ロックするた
めのブレーキメタル部97とを備えている。
【0052】図4は、リニアブレーキ93を、ロッド8
7の軸心から上半分を断面図として示したもので、ブレ
ーキメタル部97は、スプリング99により図中で左方
向に押圧されるスプリング受け101に円筒部材103
を介して断面くさび形のブレーキシュー105が一体化
しており、スプリング99の押圧力によるブレーキシュ
ー105の左方向への移動によりロッド87側に固定さ
れている摩擦部107にブレーキシュー105が押し付
けられてブレーキ作用が発揮される。
【0053】スプリング受け101のスプリング99と
反対側にはエア供給室109が形成され、エア供給室1
09に外部から矢印Sで示すように、エアを供給するこ
とで、スプリング受け101、円筒部材103およびブ
レーキシュー105が一体となってスプリング99に抗
して図中で右方向に移動し、ブレーキシュー105が摩
擦部107から離れてブレーキ作動が解除される。
【0054】なお、上記したリニアブレーキ93は、エ
ア駆動式であるが、電磁駆動式など他の構成でも構わな
い。
【0055】図3に示すように、ロッド87の外周部に
は、防塵のためのカバー111が設けられている。カバ
ー111は、図中で左側の端部がロッド87側に固定さ
れ、同右側の開口側は図3(b)で示す最大ストローク
時にリニアブレーキ93の一部を覆うように構成されて
いる。なお、このカバー111には、図4に示したエア
供給室109へのエア供給用の図示しないエア配管が干
渉しないように、スリットが形成されている。
【0056】上記したロッド87と中空ロッド91との
相対移動により従動軸85が伸縮作動するが、この伸縮
作動は、前記した位置決め保持部15におけるクランプ
点Cの位置決め可動範囲Pでの移動および、先端回転軸
55を中心とした位置決め保持部15の回転動作に追随
してなされ、所定位置に位置決めされた時点でリニアブ
レーキ93を作動させる。
【0057】図5は、上記図1および図2に示した位置
決め装置Lを8基使用して、ワークWとして自動車の車
体パネル部品であるリアハウスインナを位置決め固定し
ている状態を示す平面図で、図6は、同正面図である。
なお、図5においては、従動軸85は、2基の位置決め
装置Lについてのみ図示してあるが、他の6基の位置決
め装置Lについても、従動軸85を備えているものとす
る。また、図6は、わかりやすくするために、位置決め
装置Lは2基のみ示してある。
【0058】上記8基の位置決め装置Lは、設置する位
置のスペースなどを考慮して、第1の駆動機構部61に
おけるサーボモータ67の取付位置や、第1,第2の各
駆動機構部61,75におけるボールねじ65,79の
長さなどが互いに異なるものがあり、すべて同一の形状
となっていない。
【0059】位置決め装置Lによって位置決め固定され
たワークWは、図示しない溶接ロボットによりスポット
溶接加工がなされる。
【0060】従動軸85は一つの位置決め装置Lにつき
2個設けるようにしているが、複数個あればよく、ま
た、取り付ける位置も、位置決め装置L自体の形状や、
位置決め装置L相互間のスペース、ワークの形状、作業
性などを考慮して最適なレイアウトを選定する。
【0061】図7は、ワークWに対し、位置決め装置L
により位置決めしてスポット溶接を行うまでの動作を示
すフローチャートである。8基の位置決め装置Lを備え
た治具ユニット全体における位置決め動作が開始される
と(ステップ701、)、従動軸85のリニアブレーキ
93を解除し(ステップ703)、これによりロッド8
7と中空ロッド91との相対移動が可能な状態とする。
【0062】次に、各位置決め装置Lを、位置決め保持
部15が、位置決めする対象のワークWに合わせて、あ
らかじめ設定されている位置となるよう動作させる(ス
テップ705)。位置決め保持部15の上記した移動に
伴って従動軸85が伸縮作動する。
【0063】例えば、図1に示されている位置決め保持
部15におけるクランプ点Cが、図2においてAの位置
にある場合に、従動軸85における可動側すなわちロッ
ド87側の保持フレーム53に対する各支持点はa,a
の位置にある。そのときの2個の従動軸85は実線で示
す状態となる。この状態からクランプ点CがBの位置に
移動した場合には、従動軸85におけるロッド87側の
保持フレーム53に対する各支持点はb,bの位置とな
り、そのときの2個の従動軸85は二点鎖線で示す状態
となる。つまり、クランプ点CがAの位置からBの位置
まで移動することで、従動軸85は、図2中で上部側の
ものが伸長し、同下部側のものが縮むことになる。
【0064】このようにして、従動軸85は位置決め保
持部15の移動に追随して伸縮作動し、設定された位置
となって位置決め動作が完了したら(ステップ70
7)、リニアブレーキ93を作動させて(ステップ70
9)ロッド87と中空ロッド91との相対移動を規制す
る。そして、この状態で作業者がワークWを位置決め装
置Lにセットしてエアシリンダ29の作動によりクラン
プアーム21が回動してワークWをクランプ保持し、ス
ポット溶接加工がなされる(ステップ711)。
【0065】従動軸85は、リニアブレーキ93が作動
した状態で、外力に対して動かない状態となり、本体部
13の先端側と治具ベース73側とを直接連結する梁構
造部材に相当することとなる。すなわち位置決め装置L
は、本体部13と2個の従動軸85とを合わせて3脚構
造となり、これにより位置決め後の本体部13の先端側
の剛性は、従動軸85を設けるという簡単な構造で、容
易に確保でき、充分な位置決め精度が確保される。
【0066】特に、図5に示すように、位置決め装置L
は、汎用化のため狭いスペースに多数配置する必要があ
ることから、小型化されており、このように小型化され
た位置決め装置Lに従動軸85を設けることで、剛性確
保に極めて有効なものとなる。
【0067】図8および図9は、この発明の他の実施の
形態を示す、前記図5および図6にそれぞれ相当する平
面図および正面図である。この実施の形態は、従動軸8
5を一つの位置決め装置L毎に設けるのではなく、位置
決め装置L同士の保持フレーム53相互間を従動軸85
によって連結し、これにより、位置決め装置Lの先端部
の剛性を確保している。図8では、すべての位置決め装
置Lについて隣接するもの同士を従動軸85で連結して
いないが、実際には隣接するもの同士を従動軸85で連
結することで、治具ユニット全体の剛性が確保される。
【0068】この場合には、従動軸85のレイアウト
は、図5および図6の例に比べて自由度が増し、位置決
め装置Lの形状、ワークW、作業性などを考慮して、よ
り最適な位置に設定することが可能である。
【0069】なお、図5および図6に示した位置決め装
置L毎に従動軸85を設けた例と、図8および図9に示
した位置決め装置L同士を従動軸85で連結した例とを
組み合わせた構成としても構わない。このような構成と
することで、位置決め装置Lの先端部の剛性が、さらに
高まるものとなる。
【0070】また、図1および図2において、ワークに
対する作業部分として、位置決め保持部15に代えて溶
接ガンなど他のものが設けられたものでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す位置決め装置の
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の位置決め装置に使用される従動軸の内部
構造を示す断面図で、(a)が縮んだ状態、(b)が伸
長した状態である。
【図4】図3の従動軸におけるリニアブレーキの内部構
造を示す、ロッドの軸心から上半分を断面図とした説明
図である。
【図5】図1および図2に示した位置決め装置を8基使
用して、ワークを位置決め固定している状態を示す平面
図である。
【図6】図1および図2に示した位置決め装置を使用し
て、ワークを位置決め固定している状態を示す正面図で
ある。
【図7】位置決め装置を8基使用した図5および図6の
治具ユニットにより、ワークに対し位置決めしてスポッ
ト溶接を行うまで動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の他の実施の形態を示す、図5に相当
する平面図である。
【図9】この発明の他の実施の形態を示す、図6に相当
する正面図である。
【図10】従来例を示す溶接システムの動作説明図であ
る。
【符号の説明】
W ワーク 13 本体部 15 位置決め保持部(作業部分) 39,65,79 ボールねじ 41,67,81 サーボモータ(モータ) 49,71,83 ナット部材 54 第3の駆動機構部 61 第1の駆動機構部 73 治具ベース(ベース部) 75 第2の駆動機構部 85 従動軸(伸縮部材) 87 ロッド(第1の部材) 89,92 ユニバーサルジョイント 91 中空ロッド(第2の部材) 93 リニアブレーキ(ブレーキ部分)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にワークに対する作業部分を備え
    た本体部の基端側を、前記作業部分が適宜方向に移動可
    能となるようベース部に装着し、前記本体部の先端側と
    前記ベース部とを、前記作業部分の移動に追随して伸縮
    作動可能な複数の伸縮部材で連結したことを特徴とする
    位置決め装置。
  2. 【請求項2】 複数の本体部の先端側相互を、作業部分
    の移動に追随して伸縮作動可能な伸縮部材で連結したこ
    とを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 先端側にワークに対する作業部分を備え
    た複数の本体部の基端側を、前記各作業部分が適宜方向
    に移動可能となるようベース部にそれぞれ装着し、前記
    各本体部の先端側相互を、前記作業部分の移動に追随し
    て伸縮作動可能な伸縮部材で連結したことを特徴とする
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】 伸縮部材は、軸方向に相対移動可能な第
    1の部材と第2の部材とで構成され、前記第1,第2の
    各部材相互の移動を規制するブレーキ部分を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    位置決め装置。
  5. 【請求項5】 伸縮部材の両端にはユニバーサルジョイ
    ントが設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 本体部は、ベース部に対しその装着面と
    平行で相互に直交する方向に移動可能であるとともに、
    作業部分がベース部に対し接近離反する方向に移動可能
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の位置決め装置。
  7. 【請求項7】 本体部は、第1の駆動機構部によりベー
    ス部の装着面上にて一方の方向に移動可能であるととも
    に、前記第1の駆動機構部は、ベース部に装着された第
    2の駆動機構部により前記一方の方向と直交する他方の
    方向に移動可能であり、作業部分は、本体部に備えられ
    た第3の駆動機構部により移動可能であることを特徴と
    する請求項6記載の位置決め装置。
  8. 【請求項8】 第1,第2および第3の各駆動機構部
    は、モータと、モータによって回転するボールねじと、
    ボールねじに螺合して移動側部分に装着されるナット部
    材とで構成されていることを特徴とする請求項7記載の
    位置決め装置。
  9. 【請求項9】 作業部分は、ワークを位置決め保持する
    位置決め保持部を備えていることを特徴とする請求項1
    ないし8のいずれかに記載の位置決め装置。
  10. 【請求項10】 先端側にワークに対する作業部分を備
    えた本体部の基端側が、前記作業部分が適宜方向に移動
    可能となるようベース部に装着され、前記本体部の先端
    側と前記ベース部とを連結した複数の伸縮部材が、前記
    作業部分の移動に追随して伸縮作動し、前記作業部分が
    所定の位置に位置決めされた時点で、前記伸縮部材の伸
    縮作動を規制することを特徴とする位置決め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539416A (ja) * 2010-08-24 2013-10-24 エフシーエス システム ソシエタ ア レスポンサビリタ リミタータ 機械部品用、特に機械加工などが施される部品用のロック装置

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