JP2001062066A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 パチンコ機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1開閉部材と、前記第1開閉部材の動作により開閉される第1大入賞口と、第2開閉部材と、前記第2開閉部材の動作により開閉される第2大入賞口と、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口に入賞したパチンコ球が通過した場合に前記第1開閉部材又は前記第2開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を連続して開閉させる特定領域とが設けられた可動入賞装置と、前記可動入賞装置の下側に位置する始動入賞口を有するパチンコ機において、
記憶手段と、
前記始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを備え、
前記第1始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第1開閉部材のみを動作させて前記第1大入賞口のみを開閉させるとともに前記第1開閉部材のみが動作したことを前記記憶手段に記憶させる一方、前記第2始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第2開閉部材のみを動作させて前記第2大入賞口のみを開閉させるとともに前記第2開閉部材のみが動作したことを前記記憶手段に記憶させ、
前記可動入賞装置に入賞したパチンコ球が前記特定領域を通過した場合には、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記第1開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第1大入賞口を連続して開閉させることが可能な第1大当たり処理又は、前記第2開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第2大入賞口を連続して開閉させることが可能な第2大当たり処理を実行することを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 請求項1に記載するパチンコ機において、
前記始動入賞口として、第3始動入賞口をも備え、
前記第3始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材を動作させて前記第1大入賞口及び前記第2大入賞口を開閉させることを特徴とするパチンコ機。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載するパチンコ機において、
前記特定領域を通過したパチンコ球が前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を介して前記可動入賞装置に入賞した際の前記第1大入賞口及び前記第2大入賞口の開閉状態に応じて、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を連続して開閉させる態様が決定されることを特徴とするパチンコ機。
【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載するパチンコ機において、
前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材が羽根式であることを特徴とするパチンコ機。
【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載するパチンコ機において、
前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材がスライド式であることを特徴とするパチンコ機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合に、可動入賞装置の大入賞口が開閉されるパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、第2種特別電動役物を有するパチンコ機においては、パチンコ球が第2種始動口に入賞すると、開閉部材が内外方向に回動して、大入賞口が開閉される。このとき、大入賞口に入ったパチンコ球が、第2種特別電動役物内に形成された特定領域を通過すれば、役物連続作動装置が作動することによって、開閉部材が内外方向に繰り返して回動され、大入賞口が連続的に開閉して、大当たりが発生するので、多数個の賞球がパチンコ機から排出されることを、遊技者は期待することができる。
【0003】
さらに、実開平7−9381号公報においては、従来の第2種特別電動役物をベースにして、上述したゲーム性をより高めたパチンコ機の入賞装置が考案されている。かかる入賞装置においては、第1、第2入賞口という大入賞口を2つ設けることによって、第1、第2入賞口を共に開閉したり、第1、第2入賞口のうちの一方のみを開閉することによって、入賞室内への入賞球の導入態様を特異化することができ、また、入賞の難易度の設定を多様化することができるとともに、入賞球が特定領域の落入するまでに経由する2つの入賞経路を形成してあるので、入賞球が大当たり入賞するまでの大当たり入賞過程に変化を与え、これにより、ゲーム性を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平7−9381号公報に記載されたパチンコ機の入賞装置においては、始動入賞装置の複数の始動口のうち、どの始動口にパチンコ球が入賞しても、第1、第2入賞口という2つの大入賞口を、常に、同時に開閉していた。さらに、このとき、当該入賞装置内のパチンコ球が特定領域を通過して大当たりが発生しても、第1、第2入賞口という2つの大入賞口を、常に、一定の関係をもって連続的に開閉していた。
【0005】
従って、始動入賞装置の複数の始動口のうち、どの始動口にパチンコ球が入賞したかについては、大当たり発生の前後のどちらにおいても、第1、第2入賞口という2つの大入賞口の開閉に対して何ら影響を与えることはなかった。よって、遊技者の立場からすれば、第1、第2入賞口という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮して、始動入賞装置の複数の始動口のうち、どの始動口を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせるものではなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、パチンコ球が入賞した始動入賞口と可動入賞装置に設けられた2つの大入賞口の開閉の態様とに依存関係を持たせることによって、遊技者の興趣をより高めることができるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために成された請求項1に係る発明は、第1開閉部材と、前記第1開閉部材の動作により開閉される第1大入賞口と、第2開閉部材と、前記第2開閉部材の動作により開閉される第2大入賞口と、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口に入賞したパチンコ球が通過した場合に前記第1開閉部材又は前記第2開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を連続して開閉させる特定領域とが設けられた可動入賞装置と、前記可動入賞装置の下側に位置する始動入賞口を有するパチンコ機において、記憶手段と、前記始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを備え、前記第1始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第1開閉部材のみを動作させて前記第1大入賞口のみを開閉させるとともに前記第1開閉部材のみが動作したことを前記記憶手段に記憶させる一方、前記第2始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第2開閉部材のみを動作させて前記第2大入賞口のみを開閉させるとともに前記第2開閉部材のみが動作したことを前記記憶手段に記憶させ、前記可動入賞装置に入賞したパチンコ球が前記特定領域を通過した場合には、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記第1開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第1大入賞口を連続して開閉させることが可能な第1大当たり処理又は、前記第2開閉部材の動作を繰り返して行わせて前記第2大入賞口を連続して開閉させることが可能な第2大当たり処理を実行することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載するパチンコ機であって、前記始動入賞口として、第3始動入賞口をも備え、前記第3始動入賞口にパチンコ球が入賞した場合には前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材を動作させて前記第1大入賞口及び前記第2大入賞口を開閉させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載するパチンコ機であって、前記特定領域を通過したパチンコ球が前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を介して前記可動入賞装置に入賞した際の前記第1大入賞口及び前記第2大入賞口の開閉状態に応じて、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を連続して開閉させる態様が決定されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係るパチンコ機は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載するパチンコ機であって、前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材が羽根式であることを特徴とする。
また、請求項5に係るパチンコ機は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載するパチンコ機であって、前記第1開閉部材及び前記第2開閉部材がスライド式であることを特徴とする。
【0011】
このような構成を有する本発明のパチンコ機には、可動入賞装置と、複数の始動入賞口とが備えられてある。また、可動入賞装置には、第1大入賞口と、第2大入賞口と、第1開閉部材と、第2開閉部材と、特定領域とが設けられている。
【0012】
そして、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを備えた場合には、第1始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、可動入賞装置の第1開閉部材のみが動作して、可動入賞装置の第1大入賞口のみを開閉する。また、第2始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、可動入賞装置の第2開閉部材のみが動作して、可動入賞装置の第2大入賞口のみを開閉する。
【0013】
このとき、第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞したパチンコ球が特定領域を通過すれば、第1大入賞口又は第2大入賞口を連続して開閉させて、大当たりを発生させる。その際、第1大入賞口又は第2大入賞口を連続して開閉させる態様は、特定領域を通過したパチンコ球が第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞した際の第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態に応じて決定される。
【0014】
尚、大当たりが発生する前において、第1大入賞口又は第2大入賞口を開閉させるには、上述したように、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)のいずれかにパチンコ球を入賞させなければならず、さらに、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)によって、第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態は異なる。従って、特定領域を通過したパチンコ球が第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞した際の第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態は、遊技者からすれば、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)をもって知ることができる。
【0015】
すなわち、本発明のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)と可動入賞装置に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口、第2大入賞口)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口と、第2大入賞口という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【0016】
また、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とに加え、第3始動入賞口とを備えた場合には、第1始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、可動入賞装置の第1開閉部材のみが動作して、可動入賞装置の第1大入賞口のみを開閉する。また、第2始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、可動入賞装置の第2開閉部材のみが動作して、可動入賞装置の第2大入賞口のみを開閉する。また、第3始動入賞口にパチンコ球が入賞すると、可動入賞装置の第1開閉部材及び第2開閉部材が動作して、可動入賞装置の第1大入賞口及び第2大入賞口を開閉する。
【0017】
このとき、第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞したパチンコ球が特定領域を通過すれば、第1大入賞口又は第2大入賞口を連続して開閉させて、大当たりを発生させる。その際、第1大入賞口又は第2大入賞口を連続して開閉させる態様は、特定領域を通過したパチンコ球が第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞した際の第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態に応じて決定される。
【0018】
尚、大当たりが発生する前において、第1大入賞口又は第2大入賞口を開閉させるには、上述したように、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)のいずれかにパチンコ球を入賞させなければならず、さらに、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)によって、第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態は異なる。従って、特定領域を通過したパチンコ球が第1大入賞口又は第2大入賞口を介して可動入賞装置に入賞した際の第1大入賞口及び第2大入賞口の開閉状態は、遊技者からすれば、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)をもって知ることができる。
【0019】
すなわち、本発明のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)と可動入賞装置に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口、第2大入賞口)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口と、第2大入賞口という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【0020】
また、第1大入賞口を開閉させる第1開閉部材と、第2大入賞口を開閉させる第2開閉部材には、所定角度範囲を以て内外方向に回動変化する羽根式や、所定ストロークを以て左右横向きにスライド変化するスライド式がある。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施の形態を図面を参照にして説明する。第1実施の形態のパチンコ機は、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを備えたものであって、以下に述べる内容に相当する以外の機能・構造については、第2種パチンコ機と同じものである。
【0022】
図1に、第1実施の形態のパチンコ機の遊技領域を示す。図1に示すように、第1実施の形態のパチンコ機の遊技領域1Aには、ほぼ中央に、可動入賞装置10が設けられいる。そして、可動入賞装置10には、第1開閉部材11と第2開閉部材12とが上下に設けられている。また、第1開閉部材11と第2開閉部材12の間には、回転盤式の振分装置13が設けられている。さらに、振分装置13の下方において、入賞口が形成されており、その中央に、特定領域であるVゾーン14が区画されている。尚、遊技領域1A上の遊技くぎは省略してある。
【0023】
また、上述した第1開閉部材11と第2開閉部材12は羽根式のものであり、図2〜図5に示すように、所定角度範囲を以て内外方向に回動変化する。図2は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12が所定角度を以て外方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が開放される。また、図3は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12が所定角度を以て内方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15及び第2大入賞口16は閉鎖される。尚、図3は、図1に示す状態と同じであり、この状態は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の通常の状態である。
【0024】
また、図4は、第1開閉部材11が所定角度を以て外方向に回動するとともに、第2開閉部材12が所定角度を以て内方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15は開放されるが、第2大入賞口16は閉鎖される。また、図5は、第1開閉部材11が所定角度を以て内方向に回動するとともに、第2開閉部材12が所定角度を以て外方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15は閉鎖されるが、第2大入賞口16は開放される。
【0025】
このように、可動入賞装置10においては、第1開閉部材11が動作することによって、第1大入賞口15が開閉する。また、第2開閉部材12が動作することによって、第2大入賞口が開閉する。
【0026】
また、図1に示すように、遊技領域1A上においては、可動入賞装置10の両側に、風車2、上入賞口3及び、下入賞口4が設けられている。さらに、可動入賞装置10の下側には、始動入賞装置20Aが設けられている。始動入賞装置20Aには、複数の始動入賞口として、2個の第1始動入賞口21、22と、1個の第2始動入賞口23が備えられている。
【0027】
次に、第1実施の形態のパチンコ機のブロック図について、図6に基づいて説明する。第1実施の形態のパチンコ機は、CPU31、ROM32、RAM33、出力ポート34、入力ポート35などを有している。CPU31は、パチンコ機全体を制御するものであり、例えば、当該パチンコ機で展開されるゲームなどを制御する。ROM32は、当該パチンコ機のゲーム内容などのプログラムを記憶したものであり、例えば、後述するフローチャートのプログラムが記憶されている。RAM33は、当該パチンコ機のゲーム内容などのプログラムを実行する際に使用するものであり、例えば、後述するフローチャートのプログラムを実行する際に使用する第1フラグF1、開閉数カウンタK、入賞球数カウンタC、Vゾーン通過数カウンタVなどが確保されている。
【0028】
また、出力ポート34には、ソレノイド駆動回路41などが接続されている。そして、ソレノイド駆動回路41には、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54などが接続されている。第1ソレノイドA51は、羽根式の第1開閉部材11の一方を動作させるものである。第1ソレノイドB52は、羽根式の第1開閉部材11の他方を動作させるものである。第2ソレノイドA53は、羽根式の第2開閉部材12の一方を動作させるものである。第2ソレノイドB54は、羽根式の第2開閉部材12の他方を動作させるものである。
【0029】
また、入力ポート35には、第1始動入賞口スイッチA55、第2始動入賞口スイッチ56、第1始動入賞口スイッチB57、カウントスイッチ58、Vゾーンスイッチ59などが接続されている。第1始動入賞口スイッチA55は、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。第2始動入賞口スイッチ56は、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。第1始動入賞口スイッチB57は、第1始動入賞口22にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。カウントスイッチ58は、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。Vゾーンスイッチ59は、可動入賞装置10のVゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するものである。
【0030】
次に、第1実施の形態のパチンコ機のゲーム内容を、図9〜図13のフローチャートに基づいて説明する。図9に示すように、第1実施の形態のパチンコ機では、フラグ、カウンタの初期化(S1)、第1開閉パターン処理(S2)、第2開閉パターン処理(S3)を、順に繰り返して実行している。フラグ、カウンタの初期化(S1)では、RAM33において、第1フラグF1、開閉数カウンタK、入賞球数カウンタC、Vゾーン通過数カウンタVに「0」を代入している。第1開閉パターン処理(S2)は、図10に表したものである。第2開閉パターン処理(S3)は、図11に表したものである。従って、ここでは、第1開閉パターン処理(S2)を図10に基づいて説明し、その後に、第2開閉パターン処理(S3)を図11に基づいて説明する。
【0031】
図10に示すように、第1開閉パターン処理では、先ず、S11において、2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したことを検出する第1始動入賞口スイッチA55からの信号や、第1始動入賞口22にパチンコ球が入賞したことを検出する第1始動入賞口スイッチB57からの信号を利用する。
【0032】
2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S11:YES)、S12に進み、第1開閉部材11のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図4、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放される。そして、S13において、第1フラグF1に「1」を代入する。一方、2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S11:NO)、S14に進む。
【0033】
S14においては、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したことを検出する第2始動入賞口スイッチ56からの信号を利用する。
【0034】
第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S14:YES)、S15に進み、第2開閉部材12のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図5、図3の順に移行させる。これにより、第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。一方、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S14:NO)、S11に戻る。
【0035】
S13又はS15を実行した後は、S16に進み、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14に通過したか否かを判断している。その判断には、パチンコ球がVゾーン14を通過したことを検出するVゾーンスイッチ59からの信号を利用する。
【0036】
Vゾーン14にパチンコ球が通過していないと判断した場合には(S16:NO)、S17に進み、第1フラグF1に「0」を代入する。その後は、S11に戻る。一方、Vゾーン14にパチンコ球が通過したと判断した場合には(S16:YES)、図9に戻り、S3の第2開閉パターン処理に進む。
【0037】
次に、第2開閉パターン処理を図11に基づいて説明する。第1実施の形態の第2開閉パターン処理とは、第2種パチンコ機の大当たり時の処理に相当するものである。図11に示すように、第2開閉パターン処理では、先ず、S21において、第1フラグF1が「1」であるか否かを判断している。第1フラグF1が「1」であると判断した場合には(S21:YES)、S22に進み、図12に示された第1大当たり処理を実行する。一方、第1フラグF1が「1」でないと判断した場合には(S21:NO)、S23に進み、図13に示された第2大当たり処理を実行する。S22又はS23を実行した後は、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0038】
但し、図10に示したように、第1開閉パターン処理が終了して第2開閉パターン処理にまで進んだ際においては、第1フラグF1が「1」である場合とは、2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞したときであり、第1フラグF1が「1」でない場合とは、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したときである。従って、第2開閉パターン処理では、2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞した場合には、図12に示された第1大当たり処理を実行し、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞した場合には、図13に示された第2大当たり処理を実行する。
【0039】
ここで、図12に示された第1大当たり処理について説明する。第1大当たり処理では、先ず、S31において、第1開閉部材11のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図4、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放される。次に、S32において、開閉数カウンタKに「1」を加える。これにより、第1大入賞口15の開放の回数を把握することができる。
【0040】
次に、S33では、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するカウントスイッチ58からの信号を利用する。可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S33:NO)、後述するS36に進む。
【0041】
一方、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S33:YES)、S34に進み、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数を(図12のフローチャートでは「N」する)、入賞球数カウンタCに加える。具体的には、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放されている間に、複数個のパチンコ球が可動入賞装置10に入賞することも考慮し、カウントスイッチ58からの信号を数えて、入賞球数カウンタCに加えている。そして、S35において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したか否かを判断する。その判断には、Vゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するVゾーンスイッチ59を利用する。
【0042】
可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したと判断した場合には(S35:YES)、S38に進み、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCに「0」を代入して、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCをクリアする。そして、S39において、Vゾーン通過数カウンタVに「1」を加える。これにより、パチンコ球がVゾーン14を通過した数を把握することができる。次に、S40において、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であるか否かを判断する。Vゾーン通過数カウンタVが「16」でないと判断した場合には(S40:NO)、S31に戻る。一方、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であると判断した場合には(S40:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0043】
また、上述したS33において、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断し(S33:NO)、あるいは、上述したS35において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過していないと判断し(S35:NO)、S36に進んだ場合には、入賞球数カウンタCが「10」であるかを判断する。入賞球数カウンタCが「10」であると判断した場合には(S36:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。一方、入賞球数カウンタCが「10」でないと判断した場合には(S36:NO)、S37に進んで、開閉数カウンタKが「18」であるか否かを判断する。開閉数カウンタKが「18」でないと判断した場合には(S37:NO)、S31に戻る。一方、開閉数カウンタKが「18」であると判断した場合には(S37:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0044】
以上より、図12の第1大当たり処理では、S31に繰り返し戻ることによって、第1大入賞口15が連続的に開放されるものであり、かかる第1大入賞口15の連続的な開放は、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)が10個に達した時点(S36:YES)、あるいは、第1大入賞口15の開放の回数(開閉数カウンタK)が18回に達した時点(S37:YES)まで行われる。尚、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)と、第1大入賞口15の開放の回数(開閉数カウンタK)は、Vゾーン14にパチンコ球が通過することによりクリアされ(S38)、このクリアは、Vゾーン14を通過するパチンコ球の数(Vゾーン通過数カウンタV)が15個に達するまで行われる(S40:NO)。
【0045】
次に、図13に示された第2大当たり処理について説明する。第2大当たり処理では、先ず、S41において、第2開閉部材11のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図5、図3の順に移行させる。これにより、第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。次に、S42において、開閉数カウンタKに「1」を加える。これにより、第2大入賞口16の開放の回数を把握することができる。
【0046】
次に、S43では、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するカウントスイッチ58からの信号を利用する。可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S43:NO)、後述するS46に進む。
【0047】
一方、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S43:YES)、S44に進み、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数を(図13のフローチャートでは「N」する)、入賞球数カウンタCに加える。具体的には、第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放されている間に、複数個のパチンコ球が可動入賞装置10に入賞することも考慮し、カウントスイッチ58からの信号を数えて、入賞球数カウンタCに加えている。そして、S45において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したか否かを判断する。その判断には、Vゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するVゾーンスイッチ59を利用する。
【0048】
可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したと判断した場合には(S45:YES)、S48に進み、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCに「0」を代入して、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCをクリアする。そして、S49において、Vゾーン通過数カウンタVに「1」を加える。これにより、パチンコ球がVゾーン14を通過した数を把握することができる。次に、S50において、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であるか否かを判断する。Vゾーン通過数カウンタVが「16」でないと判断した場合には(S50:NO)、S41に戻る。一方、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であると判断した場合には(S50:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0049】
また、上述したS43において、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断し(S43:NO)、あるいは、上述したS45において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過していないと判断し(S45:NO)、S46に進んだ場合には、入賞球数カウンタCが「10」であるかを判断する。入賞球数カウンタCが「10」であると判断した場合には(S46:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。一方、入賞球数カウンタCが「10」でないと判断した場合には(S46:NO)、S47に進んで、開閉数カウンタKが「18」であるか否かを判断する。開閉数カウンタKが「18」でないと判断した場合には(S47:NO)、S41に戻る。一方、開閉数カウンタKが「18」であると判断した場合には(S47:YES)、図9に戻り、S1のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0050】
以上より、図13の第2大当たり処理では、S41に繰り返し戻ることによって、第2大入賞口16が連続的に開放されるものであり、かかる第2大入賞口16の連続的な開放は、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)が10個に達した時点(S46:YES)、あるいは、第1大入賞口15の開放の回数(開閉数カウンタK)が18回に達した時点(S47:YES)まで行われる。尚、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)と、第1大入賞口15の開放の回数(開閉数カウンタK)は、Vゾーン14にパチンコ球が通過することによりクリアされ(S48)、このクリアは、Vゾーン14を通過するパチンコ球の数(Vゾーン通過数カウンタV)が15個に達するまで行われる(S50:NO)。
【0051】
以上詳細に説明したように、第1実施の形態のパチンコ機には、可動入賞装置10と、複数の始動入賞口を有した始動入賞装置20Aとが備えられてある(図1参照)。また、可動入賞装置10には、第1大入賞口15と、第2大入賞口16と、第1開閉部材11と、第2開閉部材12と、Vゾーン14とが設けられている(図1〜図5参照)。
【0052】
そして、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口21、22と第2始動入賞口23とを備えており(図1参照)、図10の第1開閉パターン処理において、2個の第1始動入賞口21、22のいずれかにパチンコ球が入賞すると(S11:YES)、可動入賞装置10の第1開閉部材11のみが動作して(S12)、可動入賞装置10の第1大入賞口15のみを開閉する。また、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞すると(S14:YES)、可動入賞装置10の第2開閉部材12のみが動作して、可動入賞装置10の第2大入賞口16のみを開閉する。従って、大当たり発生の前(図10の第1開閉パターン処理の実行中)において、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしている。
【0053】
さらに、このとき(図10の第1開閉パターン処理において)、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過した場合には(S16:YES)、図11の第2開閉パターン処理に進んで、S22の第1大当たり処理を実行し、図12のS31を繰り返すことにより、第1大入賞口15を連続して開閉させ、あるいは、S23の第2大当たり処理を実行し、図13のS41を繰り返すことにより、第2大入賞口16を連続して開閉させて、大当たりを発生させる。
【0054】
その際、第1フラグF1が「1」であるか否かを判断することにより(S21)、S22の第1大当たり処理とS23の第2大当たり処理のいずれかを実行するので、図11の第2開閉パターン処理における第1大入賞口15又は第2大入賞口16を連続して開閉させる態様は、図10の第1開閉パターン処理において、Vゾーン14を通過したパチンコ球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞した際の第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態に応じて決定されている。従って、大当たり発生の後(すなわち、図11の第2開閉パターン処理の実行中)においても、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしている。
【0055】
尚、大当たりが発生する前(図10の第1開閉パターン処理の実行中)において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開閉させるには、上述したように、図10の第1開閉パターン処理において、複数の始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)のいずれかにパチンコ球を入賞させなければならず、さらに、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)によって、第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態は異なる(S11:YES、S14:YES)。従って、図10の第1開閉パターン処理において、Vゾーン14を通過したパチンコ球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞した際の第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態は、遊技者からすれば、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)をもって知ることができる。
【0056】
すなわち、第1実施の形態のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口15と、第2大入賞口26という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【0057】
また、第1実施の形態のパチンコ機では、図1に示すように、遊技領域1A上において、その中心線上に、第2大入賞口16を開閉させる第2始動入賞口23を配置するとともに、第2始動入賞口23の両側に対称的に、第1大入賞口15を開閉させる第1始動入賞口21、22を配置しているので、可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様の観点からしても、複数の始動入賞口の配置バランスがよい。
【0058】
次に、本発明の第2実施の形態を図面を参照にして説明する。第2実施の形態のパチンコ機は、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口と第2始動入賞口と第3始動入賞口を備えたものであって、以下に述べる内容に相当する以外の機能・構造については、第2種パチンコ機と同じものである。
【0059】
図7に、第2実施の形態のパチンコ機の遊技領域を示す。図7に示すように、第2実施の形態のパチンコ機の遊技領域1Bには、ほぼ中央に、可動入賞装置10が設けられいる。そして、可動入賞装置10には、第1開閉部材11と第2開閉部材12とが上下に設けられている。また、第1開閉部材11と第2開閉部材12の間には、回転盤式の振分装置13が設けられている。さらに、振分装置13の下方において、入賞口が形成されており、その中央に、特定領域であるVゾーン14が区画されている。尚、遊技領域1B上の遊技くぎは省略してある。
【0060】
また、上述した第1開閉部材11と第2開閉部材12は羽根式のものであり、図2〜図5に示すように、所定角度範囲を以て内外方向に回動変化する。図2は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12が所定角度を以て外方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が開放される。また、図3は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12が所定角度を以て内方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15及び第2大入賞口16は閉鎖される。尚、図3は、図7に示す状態と同じであり、この状態は、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の通常の状態である。
【0061】
また、図4は、第1開閉部材11が所定角度を以て外方向に回動するとともに、第2開閉部材12が所定角度を以て内方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15は開放されるが、第2大入賞口16は閉鎖される。また、図5は、第1開閉部材11が所定角度を以て内方向に回動するとともに、第2開閉部材12が所定角度を以て外方向に回動した場合を示しており、このとき、第1大入賞口15は閉鎖されるが、第2大入賞口16は開放される。
【0062】
このように、可動入賞装置10においては、第1開閉部材11が動作することによって、第1大入賞口15が開閉する。また、第2開閉部材12が動作することによって、第2大入賞口が開閉する。
【0063】
また、図7に示すように、遊技領域1B上においては、可動入賞装置10の両側に、風車2、上入賞口3及び、下入賞口4が設けられている。さらに、可動入賞装置10の下側には、始動入賞装置20Bが設けられている。始動入賞装置20Bには、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口21と、第2始動入賞口23と、第3始動入賞口24とが備えられている。
【0064】
次に、第2実施の形態のパチンコ機のブロック図について、図8に基づいて説明する。第2実施の形態のパチンコ機は、CPU31、ROM32、RAM33、出力ポート34、入力ポート35などを有している。CPU31は、パチンコ機全体を制御するものであり、例えば、当該パチンコ機で展開されるゲームなどを制御する。ROM32は、当該パチンコ機のゲーム内容などのプログラムを記憶したものであり、例えば、後述するフローチャートのプログラムが記憶されている。RAM33は、当該パチンコ機のゲーム内容などのプログラムを実行する際に使用するものであり、例えば、後述するフローチャートのプログラムを実行する際に使用する第1フラグF1、第2フラグF2、開閉数カウンタK、入賞球数カウンタC、Vゾーン通過数カウンタVなどが確保されている。
【0065】
また、出力ポート34には、ソレノイド駆動回路41などが接続されている。そして、ソレノイド駆動回路41には、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54などが接続されている。第1ソレノイドA51は、羽根式の第1開閉部材11の一方を動作させるものである。第1ソレノイドB52は、羽根式の第1開閉部材11の他方を動作させるものである。第2ソレノイドA53は、羽根式の第2開閉部材12の一方を動作させるものである。第2ソレノイドB54は、羽根式の第2開閉部材12の他方を動作させるものである。
【0066】
また、入力ポート35には、第1始動入賞口スイッチA55、第2始動入賞口スイッチ56、第3始動入賞口スイッチ60、カウントスイッチ58、Vゾーンスイッチ59などが接続されている。第1始動入賞口スイッチA55は、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。第2始動入賞口スイッチ56は、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。第3始動入賞口スイッチ60は、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。カウントスイッチ58は、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するものである。Vゾーンスイッチ59は、可動入賞装置10のVゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するものである。
【0067】
次に、第2実施の形態のパチンコ機のゲーム内容を、図14〜図17のフローチャートに基づいて説明する。図14に示すように、第2実施の形態のパチンコ機では、フラグ、カウンタの初期化(S121)、第1開閉パターン処理(S122)、第2開閉パターン処理(S123)を、順に繰り返して実行している。フラグ、カウンタの初期化(S121)では、RAM33において、第1フラグF1、第2フラグF2、開閉数カウンタK、入賞球数カウンタC、Vゾーン通過数カウンタVに「0」を代入している。第1開閉パターン処理(S122)は、図15に表したものである。第2開閉パターン処理(S123)は、図16に表したものである。従って、ここでは、第1開閉パターン処理(S122)を図15に基づいて説明し、その後に、第2開閉パターン処理(S123)を図16に基づいて説明する。
【0068】
図15に示すように、第1開閉パターン処理では、先ず、S61において、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したことを検出する第1始動入賞口スイッチA55からの信号を利用する。
【0069】
第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S61:YES)、S62に進み、第1開閉部材11のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図4、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放される。そして、S63において、第1フラグF1に「1」を代入する。一方、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S61:NO)、S64に進む。
【0070】
S64においては、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したことを検出する第2始動入賞口スイッチ56からの信号を利用する。
【0071】
第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S64:YES)、S65に進み、第2開閉部材12のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図5、図3の順に移行させる。これにより、第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。そして、S66において、第2フラグF2に「1」を代入する。一方、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S64:NO)、S69に進む。
【0072】
S69においては、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞したことを検出する第3始動入賞口スイッチ60からの信号を利用する。
【0073】
第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S69:YES)、S70に進み、第1開閉部材11と第2開閉部材12を1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図2、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15と第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。一方、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S69:NO)、S61に戻る。
【0074】
S63、S66又はS70のいずれかを実行した後は、S67に進み、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞したパチンコ球が、Vゾーン14に通過したか否かを判断している。その判断には、パチンコ球がVゾーン14を通過したことを検出するVゾーンスイッチ59からの信号を利用する。
【0075】
Vゾーン14にパチンコ球が通過していないと判断した場合には(S67:NO)、S68に進み、第1フラグF1と第2フラグF2に「0」を代入する。その後は、S61に戻る。一方、Vゾーン14にパチンコ球が通過したと判断した場合には(S67:YES)、図14に戻り、S123の第2開閉パターン処理に進む。
【0076】
次に、第2開閉パターン処理を図16に基づいて説明する。第2実施の形態の第2開閉パターン処理とは、第2種パチンコ機の大当たり時の処理に相当するものである。図16に示すように、第2開閉パターン処理では、先ず、S71において、第1フラグF1が「1」であるか否かを判断している。第1フラグF1が「1」であると判断した場合には(S71:YES)、S72に進み、上述した図12に示された第1大当たり処理を実行する。一方、第1フラグF1が「1」でないと判断した場合には(S71:NO)、S73に進む。S73においては、第2フラグF2が「1」であるか否かを判断している。第2フラグF2が「1」であると判断した場合には(S73:YES)、S74に進み、上述した図13に示された第2大当たり処理を実行する。一方、第2フラグF2が「1」でないと判断した場合には(S73:NO)、図17に示された第2大当たり処理を実行する。S72、S74又はS75のいずれかを実行した後は、図14に戻り、S121のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0077】
但し、図15に示したように、第1開閉パターン処理が終了して第2開閉パターン処理にまで進んだ際においては、第1フラグF1が「1」である場合とは、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞したときであり、第2フラグF2が「1」である場合とは、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞したときであり、第1フラグF1及ぶ第2フラグF2が「1」でない場合とは、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞したときである。従って、第2開閉パターン処理では、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞した場合には、図12に示された第1大当たり処理を実行し、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞した場合には、図13に示された第2大当たり処理を実行し、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞した場合には、図17に示された第2大当たり処理を実行する。
【0078】
図12に示された第1大当たり処理と図13に示された第2大当たり処理は、既に説明したことから、ここでは、図17に示された第3大当たり処理について説明する。第3大当たり処理では、先ず、S81において、第1開閉部材11と第2開閉部材を1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図2、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。次に、S82において、開閉数カウンタKに「1」を加える。これにより、第1大入賞口15及びび第2大入賞口16の開放の回数を把握することができる。
【0079】
次に、S83では、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するカウントスイッチ58からの信号を利用する。可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S83:NO)、後述するS86に進む。
【0080】
一方、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S83:YES)、S84に進み、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数を(図17のフローチャートでは「N」する)、入賞球数カウンタCに加える。具体的には、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放されている間に、複数個のパチンコ球が可動入賞装置10に入賞することも考慮し、カウントスイッチ58からの信号を数えて、入賞球数カウンタCに加えている。そして、S85において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したか否かを判断する。その判断には、Vゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するVゾーンスイッチ59を利用する。
【0081】
可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したと判断した場合には(S85:YES)、S88に進み、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCに「0」を代入して、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCをクリアする。そして、S89において、Vゾーン通過数カウンタVに「1」を加える。これにより、パチンコ球がVゾーン14を通過した数を把握することができる。次に、S90において、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であるか否かを判断する。Vゾーン通過数カウンタVが「16」でないと判断した場合には(S90:NO)、S81に戻る。一方、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であると判断した場合には(S90:YES)、図14に戻り、S121のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0082】
また、上述したS83において、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断し(S83:NO)、あるいは、上述したS85において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過していないと判断し(S8:NO)、S86に進んだ場合には、入賞球数カウンタCが「10」であるかを判断する。入賞球数カウンタCが「10」であると判断した場合には(S86:YES)、図14に戻り、S121のフラグ、カウンタの初期化に進む。一方、入賞球数カウンタCが「10」でないと判断した場合には(S86:NO)、S87に進んで、開閉数カウンタKが「18」であるか否かを判断する。開閉数カウンタKが「18」でないと判断した場合には(S87:NO)、S81に戻る。一方、開閉数カウンタKが「18」であると判断した場合には(S87:YES)、図14に戻り、S121のフラグ、カウンタの初期化に進む。
【0083】
以上より、図17の第3大当たり処理では、S81に繰り返し戻ることによって、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が連続的に開放されるものであり、かかる第1大入賞口15及び第2大入賞口16の連続的な開放は、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)が10個に達した時点(S86:YES)、あるいは、第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開放の回数(開閉数カウンタK)が18回に達した時点(S87:YES)まで行われる。尚、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数(入賞球数カウンタC)と、第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開放の回数(開閉数カウンタK)は、Vゾーン14にパチンコ球が通過することによりクリアされ(S88)、このクリアは、Vゾーン14を通過するパチンコ球の数(Vゾーン通過数カウンタV)が15個に達するまで行われる(S90:NO)。
【0084】
以上詳細に説明したように、第2実施の形態のパチンコ機には、可動入賞装置10と、複数の始動入賞口を有した始動入賞装置20Bとが備えられてある(図7参照)。また、可動入賞装置10には、第1大入賞口15と、第2大入賞口16と、第1開閉部材11と、第2開閉部材12と、Vゾーン14とが設けられている(図2〜図5、図7参照)。
【0085】
そして、複数の始動入賞口として、第1始動入賞口21と第2始動入賞口23と第3始動入賞口24とを備えており(図7参照)、図15の第1開閉パターン処理において、第1始動入賞口21にパチンコ球が入賞すると(S61:YES)、可動入賞装置10の第1開閉部材11のみが動作して(S62)、可動入賞装置10の第1大入賞口15のみを開閉する。また、第2始動入賞口23にパチンコ球が入賞すると(S64:YES)、可動入賞装置10の第2開閉部材12のみが動作して、可動入賞装置10の第2大入賞口16のみを開閉する。また、第3始動入賞口24にパチンコ球が入賞すると(S69:YES)、可動入賞装置10の第1開閉部材11と第2開閉部材12が動作して、可動入賞装置10の第1大入賞口15と第2大入賞口16を開閉する。従って、大当たり発生の前(図15の第1開閉パターン処理の実行中)において、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしている。
【0086】
さらに、このとき(図15の第1開閉パターン処理において)、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過した場合には(S67:YES)、図16の第2開閉パターン処理に進んで、S72の第1大当たり処理を実行し、図12のS31を繰り返すことにより、第1大入賞口15を連続して開閉させ、あるいは、S74の第2大当たり処理を実行し、図13のS41を繰り返すことにより、第2大入賞口16を連続して開閉させて、あるいは、S75の第3大当たり処理を実行し、図17のS81を繰り返すことにより、第1大入賞口15と第2大入賞口16を連続して開閉させて、大当たりを発生させる。
【0087】
その際、第1フラグF1が「1」であるか否かを判断することにより(S71)、さらに、第2フラグF1が「1」であるか否かを判断することにより(S73)、S72の第1大当たり処理とS74の第2大当たり処理とS75の第3大当たり処理のいずれかを実行するので、図16の第2開閉パターン処理における第1大入賞口15又は第2大入賞口16を連続して開閉させる態様は、図15の第1開閉パターン処理において、Vゾーン14を通過したパチンコ球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞した際の第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態に応じて決定されている。従って、大当たり発生の後(すなわち、図16の第2開閉パターン処理の実行中)においても、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしている。
【0088】
尚、大当たりが発生する前(図15の第1開閉パターン処理の実行中)において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開閉させるには、上述したように、図15の第1開閉パターン処理において、複数の始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)のいずれかにパチンコ球を入賞させなければならず、さらに、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)によって、第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態は異なる(S61:YES、S64:YES、S69:YES)。従って、図15の第1開閉パターン処理において、Vゾーン14を通過したパチンコ球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16を介して可動入賞装置10に入賞した際の第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉状態は、遊技者からすれば、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)をもって知ることができる。
【0089】
すなわち、第2実施の形態のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)と可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口15と、第2大入賞口26という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口21、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【0090】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第1実施の形態のパチンコ機において、図11のS22の第1大当たり処理又は図11のS23の第2大当たり処理にかえて、図18に示されたその他の大当たり処理を実行してもよい。また、第2実施の形態のパチンコ機において、図16のS72の第1大当たり処理、図16のS74の第2大当たり処理、又は図16のS75の第3大当たり処理にかえて、図18に示されたその他の大当たり処理を実行してもよい。
【0091】
そこで、ここでは、図18に示されたその他の大当たり処理を説明する。その他の大当たり処理では、先ず、S91において、第1開閉部材11のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図4、図3の順に移行させる。これにより、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放される。
【0092】
次に、S92において、後述する図19に示された作動追加処理を行う。さらに、S93において、開閉数カウンタKに「1」を加える。これにより、第1大入賞口15の開放の回数を把握することができる。ここで、S92の作動追加処理について説明すると、図19に示すように、作動追加処理では、S111において、開閉数カウンタKが「5」以上であるか否かを判断する。開閉数カウンタKが「5」以上であると判断した場合には(S111:YES)、S112に進んで、第2開閉部材12のみを1回動作させる。具体的には、ソレノイド駆動回路41を介して、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54を駆動させることにより、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態を、図3、図5、図3の順に移行させる。これにより、第2大入賞口16が、例えば、0.9秒間程度開放される。但し、図18のS91の直後に行われることから、遊技者には、第1開閉部材11及び第2開閉部材12の状態は、図3、図2、図3の順に移行したようにみえる。従って、第1大入賞口15の開放の回数が5回以上になると、第1大入賞口15と第2大入賞口16が同時に開放されることになる。一方、開閉数カウンタKが「5」以上でないと判断した場合には(S111:NO)、上述した図18のS93に進む。
【0093】
次に、S93において、開閉数カウンタKに「1」を加えるた後は、S94で、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したか否かを判断している。その判断には、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したことを検出するカウントスイッチ58からの信号を利用する。可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断した場合には(S94:NO)、後述するS97に進む。
【0094】
一方、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞したと判断した場合には(S94:YES)、S95に進み、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球の数を(図18のフローチャートでは「N」する)、入賞球数カウンタCに加える。具体的には、第1大入賞口15が、例えば、0.9秒間程度開放されている間に、複数個のパチンコ球が可動入賞装置10に入賞することも考慮し、カウントスイッチ58からの信号を数えて、入賞球数カウンタCに加えている。そして、S96において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したか否かを判断する。その判断には、Vゾーン14をパチンコ球が通過したことを検出するVゾーンスイッチ59を利用する。
【0095】
可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過したと判断した場合には(S96:YES)、S99に進み、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCに「0」を代入して、開閉数カウンタK及び入賞球数カウンタCをクリアする。そして、S100において、Vゾーン通過数カウンタVに「1」を加える。これにより、パチンコ球がVゾーン14を通過した数を把握することができる。次に、S101において、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であるか否かを判断する。Vゾーン通過数カウンタVが「16」でないと判断した場合には(S101:NO)、S91に戻る。一方、Vゾーン通過数カウンタVが「16」であると判断した場合には(S101:YES)、図9のS1又は、図14のS121に戻る。
【0096】
また、上述したS94において、可動入賞装置10にパチンコ球が入賞していないと判断し(S94:NO)、あるいは、上述したS96において、可動入賞装置10に入賞したパチンコ球がVゾーン14を通過していないと判断し(S96:NO)、S97に進んだ場合には、入賞球数カウンタCが「10」であるかを判断する。入賞球数カウンタCが「10」であると判断した場合には(S97:YES)、図9のS1又は、図14のS121に戻る。一方、入賞球数カウンタCが「10」でないと判断した場合には(S97:NO)、S98に進んで、開閉数カウンタKが「18」であるか否かを判断する。開閉数カウンタKが「18」でないと判断した場合には(S98:NO)、S91に戻る。一方、開閉数カウンタKが「18」であると判断した場合には(S98:YES)、図9のS1又は、図14のS121に戻る。
【0097】
以上より、図18のその他の大当たり処理では、S91に繰り返し戻ることによって、第1大入賞口15が連続的に開放されるものであり、さらに、第1大入賞口15が5回以上連続的に開放された場合には(図19のS111:YES)、第2大入賞口16も同時に連続的に開放されるものである。このように、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口21、22、第2始動入賞口23、第3始動入賞口24)に対して依存関係にある、可動入賞装置10に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口15、第2大入賞口16)の開閉の態様は、様々なものが考えられる。
尚、上述した各フローチャートのプログラムは、リセット割り込み毎に順次に実行される。
【0098】
また、第1実施の形態のパチンコ機や第2実施の形態のパチンコ機においては、第1大入賞口15を開閉させる第1開閉部材11と、第2大入賞口16を開閉させる第2開閉部材12には、所定角度範囲を以て内外方向に回動変化する羽根式のものが使用されていたが、図20に示すように、所定ストロークを以て左右横向きにスライド変化するスライド式の第1開閉部材17と第2開閉部材18を使用してもよい。尚、スライド式の第1開閉部材17と第2開閉部材18については、羽根式の第1開閉部材11と第2開閉部材12と同様にして、第1ソレノイドA51、第1ソレノイドB52、第2ソレノイドA53、第2ソレノイドB54で動作される。また、図20においては、第1大入賞口15は閉鎖された状態にあり、第2大入賞口16は開放された状態にある。
【0099】
【発明の効果】
本発明のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)と可動入賞装置に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口、第2大入賞口)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口と、第2大入賞口という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【0100】
また、本発明のパチンコ機では、大当たり発生の前後のどちらかにおいて、パチンコ球が入賞した始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)と可動入賞装置に設けられた2つの大入賞口(第1大入賞口、第2大入賞口)の開閉の態様とに依存関係を持たしており、よって、遊技者に対して、第1大入賞口と、第2大入賞口という2つの大入賞口の開閉の違いを考慮させながら、複数の始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)のうち、どの始動入賞口(第1始動入賞口、第2始動入賞口、第3始動入賞口)を狙ってパチンコ球を発射させようかというような興味を抱かせることができるので、遊技者の興趣をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
第1実施の形態のパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【図2】
第1開閉部材及び第2開閉部材の動作の一態様を示した可動入賞装置の正面図である。
【図3】
第1開閉部材及び第2開閉部材の動作の一態様を示した可動入賞装置の正面図である。
【図4】
第1開閉部材及び第2開閉部材の動作の一態様を示した可動入賞装置の正面図である。
【図5】
第1開閉部材及び第2開閉部材の動作の一態様を示した可動入賞装置の正面図である。
【図6】
第1実施の形態のパチンコ機のブロック図である。
【図7】
第2実施の形態のパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【図8】
第2実施の形態のパチンコ機のブロック図である。
【図9】
第1実施の形態のパチンコ機のゲーム内容を示したフローチャート図である。
【図10】
第1実施の形態のパチンコ機の第1開閉パターン処理を示したフローチャート図である。
【図11】
第1実施の形態のパチンコ機の第2開閉パターン処理を示したフローチャート図である。
【図12】
第1大当たり処理を示したフローチャート図である。
【図13】
第2大当たり処理を示したフローチャート図である。
【図14】
第2実施の形態のパチンコ機のゲーム内容を示したフローチャート図である。
【図15】
第2実施の形態のパチンコ機の第1開閉パターン処理を示したフローチャート図である。
【図16】
第2実施の形態のパチンコ機の第2開閉パターン処理を示したフローチャート図である。
【図17】
第2実施の形態のパチンコ機の第3大当たり処理を示したフローチャート図である。
【図18】
その他の当たり処理を示したフローチャート図である。
【図19】
作動追加処理を示したフローチャート図である。
【図20】
第1開閉部材及び第2開閉部材がスライド式であるパチンコ機の遊技領域を示した正面図である。
【符号の説明】
10 可動入賞装置
11、17 第1開閉部材
12、18 第2開閉部材
14 Vゾーン
15 第1大入賞口
16 第2大入賞口
21、22 第1始動入賞口
23 第2始動入賞口
24 第3始動入賞口
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