JP2001060609A - 基板搬送装置及び基板処理システム - Google Patents

基板搬送装置及び基板処理システム

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JP2001060609A
JP2001060609A JP11233580A JP23358099A JP2001060609A JP 2001060609 A JP2001060609 A JP 2001060609A JP 11233580 A JP11233580 A JP 11233580A JP 23358099 A JP23358099 A JP 23358099A JP 2001060609 A JP2001060609 A JP 2001060609A
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達也 岩▲崎▼
Noriyuki Anai
徳行 穴井
Kiyohisa Tateyama
清久 立山
Yoshiharu Ota
義治 太田
Shinichiro Araki
真一郎 荒木
Haruo Iwazu
春生 岩津
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で基板の静電破壊を防止すること
ができる基板搬送装置及び基板処理システムの提供。 【解決手段】 副基板搬送装置としての各搬送アーム4
3には、それぞれ基板Gに向けて大量のイオンを放射す
る除電手段としてのイオナイザー44が配置されてい
る。そして、例えば搬送アーム43がスピンチャック3
4から基板Gを受け取る前後、或いは搬送アーム43が
スピンチャック34から基板Gを受け取り周辺部除去装
置32へ移動する間等にイオナイザー44から基板Gに
向けてイオンが放射され、除電が行われるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハや液晶表示ディスプレイに使われるガラス基板ををフ
ォトリソグラフィ技術を利用して処理を行う技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示ディスプレイ装置の製造工程に
おいて、例えばガラス基板上にITO薄膜や電極パター
ン等を形成するために、半導体製造工程において用いら
れるものと同様のフォトリソグラフィ技術を用いて回路
パターン等を縮小露光してフォトレジストに転写し、こ
れを現像処理する一連の処理が施される。
【0003】このような一連の処理は、例えばガラス基
板を搬送する搬送装置が走行可能とされた搬送路に沿っ
て、洗浄装置、アドヒージョン処理装置、冷却処理装
置、レジスト塗布装置、熱処理装置及び現像装置等を配
置した構成の塗布現像処理システムによって行われる。
そして、このような塗布現像処理システムでは、ガラス
基板を、洗浄装置にて洗浄した後、ガラス基板にアドヒ
ージョン処理装置にて疎水処理を施し、冷却処理装置に
て冷却した後、レジスト塗布装置にてフォトレジスト膜
を塗布形成する。その後、フォトレジスト膜を熱処理装
置にて加熱してプリベーク処理を施した後に冷却し、当
該システムに接続された露光装置にて所定のパターンを
露光し、露光後のガラス基板を現像装置にて現像液を塗
布して現像した後にリンス液により現像液を洗い流し、
ポストベーク処理を行い、一連の工程が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したレ
ジスト塗布装置においては、例えばスピンチャック上に
ガラス基板を載せて回転させ、その回転中心にレジスト
液を供給するスピンコート法が用いられる。
【0005】しかしながら、このようなスピンコート法
では、ガラス基板がスピンチャックに直接接触している
ため、搬送装置の搬送アームによってガラス基板をスピ
ンチャックから離すときにガラス基板に静電気が帯電
し、搬送アームとガラス基板との間に大きな電位差を生
じてスパークによる静電破壊を生じる、という課題があ
る。特に、ガラス基板にレジストのような絶縁性の材料
を塗布すると、スパークが発生し易いため、かかる課題
の解決が望まれている。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、簡単な構成で基板の静電破壊を防止
することができる基板搬送装置及び基板処理システムを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の基板搬送装置は、少なくとも第1の処理装
置から第2の処理装置に基板を搬送する基板搬送装置に
おいて、前記基板を除電する除電手段を具備することを
特徴とする。
【0008】本発明の基板搬送装置は、所定の処理装置
に基板を搬送する基板搬送装置において、前記処理装置
内に搬入されている基板を除電する除電手段を具備する
ことを特徴とする。
【0009】本発明では、基板搬送装置が基板を除電す
る除電手段を備えているので、基板が処理装置から基板
搬送装置に受け渡されるとき、或いは基板を基板搬送装
置から処理装置に受け渡すときに基板に帯電した静電気
を除去することができ、これにより基板の静電破壊を防
止することができる。本発明では、特に、基板搬送装置
がこのような除電手段を備えているので、各処理装置に
除電手段を配置した場合等と比べてより簡単な構成で基
板の静電破壊を防止できる。
【0010】本発明の一の態様として、前記除電手段
は、前記基板に向けてイオンを放射するイオナイザーで
あることを特徴とする。これにより他の構成要素に変更
を加えることなく基板の静電破壊を防止できる。
【0011】本発明の基板処理システムは、基板上にレ
ジストを塗布するレジスト塗布装置と、前記レジストが
塗布された基板の周縁部の該レジストを除去する周縁部
除去装置と、少なくとも前記レジスト塗布装置から前記
周縁部除去装置に前記基板を搬送する基板搬送装置と、
前記基板搬送装置上に配置され、前記基板を除電する除
電手段とを具備することを特徴とする。
【0012】本発明の基板処理システムは、主搬送路
と、前記主搬送路に沿って配置され、基板上にレジスト
を塗布するレジスト塗布装置と、前記主搬送路に沿って
配置され、前記レジストが塗布された基板の周縁部の該
レジストを除去する周縁部除去装置と、前記主搬送路に
沿って移動可能であり、少なくとも前記レジスト塗布装
置及び前記周縁部除去装置との間で基板の受け渡しを行
う主基板搬送装置と、前記レジスト塗布装置から前記周
縁部除去装置に前記基板を搬送する副基板搬送装置と、
前記副基板搬送装置上に配置され、前記基板を除電する
除電手段とを具備することを特徴とする。
【0013】本発明の基板処理システムは、基板上に層
間絶縁膜材料を塗布する塗布装置と、前記層間絶縁膜材
料が塗布された基板に対して少なくとも加熱を伴う処理
を施す処理装置と、少なくとも前記塗布装置から前記処
理装置に前記基板を搬送する搬送装置と、前記搬送装置
に配置され、前記基板を除電する除電手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。この実施の形態では、本発明をガラ
ス基板上にレジスト膜を形成し、露光後のガラス基板を
現像する塗布現像処理システムに適用した場合について
説明する。
【0015】図1はこの実施形態に係る塗布現像処理シ
ステムの構成を示す斜視図である。同図に示す塗布現像
処理システム1は、ガラス基板G(以下、「基板G」と
呼ぶ。)を搬入・搬出するローダ部2と、基板Gの第一
の処理部3と、中継部4を介して第一の処理部3に連設
される第二の処理部5とで主に構成されている。なお、
第二の処理部5には受け渡し部7を介してレジスト膜に
所定の微細パターンを露光するための露光装置6が連設
可能となっている。
【0016】上記ローダ部2にはカセットステーション
10が設けられており、未処理の基板Gを収容するカセ
ット11と、処理済みの基板Gを収容するカセット12
とをそれぞれ複数載置自在である。カセット10、11
との間で基板Gの搬入出を行うべく水平(X,Y)方向
と垂直(Z)方向の移動及び回転(θ)可能な基板搬出
入ピンセット13とで構成されている。
【0017】第一の処理部3には、X,Y,Z方向の移
動及びθ回転可能な主基板搬送装置15が走行可能とさ
れた搬送路16の一方の側に、基板Gをブラシ洗浄する
ブラシ洗浄装置17、現像装置18が並んで配置され、
搬送路11の他方の側に基板Gの表面を疎水化処理する
アドヒージョン処理装置19、現像処理の後で加熱する
ポストベークを行う熱処理装置20、基板Gを所定温度
に冷却する冷却処理装置21が多段に配置されている。
【0018】第二の処理部5には、第一の処理部3と同
様に、X,Y,Z方向の移動及びθ回転可能な主基板搬
送装置22が移動可能とされた搬送路23の一方の側
に、塗布・周縁部除去装置24を配置し、搬送路23の
他方の側にレジスト液塗布の後で基板Gを加熱するプリ
ベークを行う熱処理装置20、冷却処理装置21が多段
に配置されている。
【0019】受け渡し部7には、基板Gを一時待機させ
るためのカセット25と、このカセット25との間で基
板Gの出し入れを行う搬送用ピンセット26と、基板G
の受け渡し台27が設けられている。
【0020】上記のように構成される塗布現像処理シス
テム1において、カセット11内に収容された未処理の
基板Gはローダ部2の搬出入ピンセット13によって取
り出された後、第一の処理部3の主基板搬送装置15に
受け渡され、そして、ブラシ洗浄装置17内に搬送され
る。このブラシ洗浄装置17内にてブラシ洗浄された基
板Gは、アドヒージョン処理装置19にて疎水化処理が
施され、冷却処理装置21にて冷却された後、中継部4
上に載置される。
【0021】第二の処理部5の主基板搬送装置22がこ
の基板Gを受け取り、レジスト塗布装置31にてフォト
レジスト膜すなわち感光膜が塗布形成され、引き続いて
周縁部除去装置30によって基板Gの周辺の不要なレジ
スト膜が除去される。そして、このフォトレジスト膜が
熱処理装置20にて加熱されてベーキング処理が施さ
れ、冷却処理装置21にて冷却された後、露光装置6に
て所定のパターンが露光される。そして、露光後の基板
Gは現像装置18内へ搬送され、現像液により現像され
た後にリンス液により現像液を洗い流し、現像処理を完
了する。その後、熱処理装置20にて加熱されてベーキ
ング処理が施され、冷却処理装置21にて冷却された後
に処理済みの基板Gはローダ部1のカセット12内に収
納され、一連の処理が終了する。
【0022】図2は上記塗布・周縁部除去装置24の構
成を示す平面図である。図2に示すように、塗布・周縁
部除去装置24では、基板Gに対してレジストを塗布す
るレジスト塗布装置31と、このレジスト塗布装置31
によりレジストが塗布された基板Gの周縁部のレジスト
を除去する周辺部除去装置32とが並設されている。
【0023】レジスト塗布装置31では、図3に示すよ
うに、基板Gの出し入れが可能な開口部を上部に有する
カップ33内にスピンチャック34が配置され、該カッ
プ33の側部には先端にレジスト供給用のノズル35を
保持する回転保持部材36が配置されている。スピンチ
ャック34は図示を省略した真空吸引機構により基板G
を保持すると共に回転駆動機構により回転するようにな
っている。また、スピンチャック34は図示を省略した
昇降機構により昇降可能に構成され、上昇してカップ3
3の上面より突き出た状態で主基板搬送装置22から基
板Gを受け取り下降し、カップ33内に基板Gを収容す
る。ここで、スピンチャック34は保持した基板Gを回
転させ、他方、回転保持部材36が回転してノズル35
が基板Gのほぼ中心に位置してレジストの供給を開始す
る。これにより、レジストは遠心力により基板Gの全面
に一様に伸展する。
【0024】周辺部除去装置32には、保持部材37に
よって保持された基板Gの4辺の外周に沿ってそれぞれ
搬送用レール38が設けられており、各搬送用レール3
8に沿ってレジストを除去するための有機溶剤、例えば
シンナーを基板Gの周辺部に供給するためのヘッド39
が走査可能に保持されている。各ヘッド39は、図示を
省略して駆動モータの駆動によって搬送用レール38に
沿って走査されるようになっている。
【0025】図4は上記ヘッド39の正面図、図5はそ
の斜視図である。これらの図に示すように、ヘッド39
の略中央部には、保持部材37により保持された基板G
の表裏の各周辺部に向けてシンナー等の有機溶剤を吐出
する吐出ノズル40が基板Gの辺方向に多数列設されて
いる。ノズル40の背面側(基板端部と対向する側)に
は、ノズル40から吐出された有機溶剤を基板の外周方
向に引き込むための吸引孔41が設けられている。この
吸引孔41には、図示を省略した排気装置が接続されて
いる。この吸引機構によって有機溶剤が基板側に飛び散
るようなことはなくなる。そして、図示を省略した供給
装置から吐出ノズル40へシンナー等の有機溶剤が供給
され、他方、ヘッド39が基板Gの端部に沿って所定方
向に走査されることにより、ガラス基板Gの周辺部のレ
ジストが除去されるようになっている。
【0026】また、図6にも示すように、塗布・周縁部
除去装置24の両側には搬送用レール42が設けられて
おり、この搬送用レール42に沿って副基板搬送装置と
しての搬送アーム43がレジスト塗布装置31と周辺部
除去装置32との間を移動するようになっている。な
お、搬送アーム43は基板Gを保持するために図示を省
略した駆動機構によりその両側に配置されたものが近接
可能とれている。そして、レジスト塗布装置31によっ
てレジストが塗布された基板Gは、スピンチャック34
の上昇によりカップ33の上面より突き出た状態とな
る。この状態で、搬送アーム43がスピンチャック34
から基板Gを受け取り、周辺部除去装置32へ移動し、
該基板Gは周辺部除去装置32における保持部材37に
受け渡されるようになっている。
【0027】また、副基板搬送装置としての各搬送アー
ム43の裏面には、それぞれ基板Gの裏面に向けて大量
のイオンを放射する除電手段としてのイオナイザー44
が配置されている。そして、例えば搬送アーム43がス
ピンチャック34から基板Gを受け取る前後、或いは搬
送アーム43がスピンチャック34から基板Gを受け取
り周辺部除去装置32へ移動する間等にイオナイザー4
4から基板Gの裏面に向けてイオンが放射され、除電が
行われるようになっている。
【0028】従って、本実施形態では、搬送アーム42
によって基板Gをスピンチャック34から離すときに基
板Gに静電気が帯電するが、イオナイザー44によって
除電されるので、搬送アーム42と基板Gとの間に電位
差を生じることはなくなり、スパークによる静電破壊を
防止できる。本実施形態では、特に周辺部除去装置32
におけるヘッド39の吐出ノズル40が尖った構造であ
り、吐出ノズル40がいわば避雷針のような機能を果た
してスパークが発生し易い状況にあるので、上記のよう
に周辺部除去装置32に搬送するのに先立ち基板Gの静
電気を除電することは極めて効果的である。
【0029】なお、図15に示すように、レジスト塗布
装置31と周辺部除去装置32との間に真空式の乾燥装
置VDが配置されているような場合にも本発明に係る除
電手段としてのイオナイザー44を配置することは有効
である。この場、特に乾燥装置VDから基板Gを取り出
すときにも静電気が発生するので、そのときにも除電す
るように構成すれば効果的である。
【0030】上述した実施形態では、レジスト塗布装置
31から周辺部除去装置32への基板Gの移動を副基板
搬送装置としての搬送アーム43が行うものであった
が、レジスト塗布装置31から周辺部除去装置32への
基板Gの移動を主基板搬送装置22が行う場合には、主
基板搬送装置22に除電手段を設けてもよい。なお、レ
ジスト塗布装置31から周辺部除去装置32への基板G
の移動を副基板搬送装置としての搬送アーム43が行う
場合であっても主基板搬送装置22に除電手段を設けて
もよい。
【0031】図7は主基板搬送装置22に除電手段を設
けた一例を示す斜視図である。同図に示す主基板搬送装
置22は、搬送路23に沿って移動可能な本体53と、
装置本体53に対して上下動および旋回動が可能なベー
ス部材54と、ベース部材54上を水平方向に沿ってそ
れぞれ独立して移動可能な上下2枚の基板支持部材55
a,55bとを有している。そして、ベース部材54の
中央部と装置本体53とが連結部56により連結されて
いる。本体53に内蔵された図示しないモータにより連
結部56を上下動または回転させることにより、ベース
部材54が上下動または旋回動される。このようなベー
ス部材54の上下動および旋回動、ならびに基板支持部
材55a,55bの水平移動によりガラス基板Gの搬送
が行われる。参照符号57a,57bは、それぞれ基板
支持部材55a,555bをガイドするガイドレールで
ある。また、ベース部材54上の一側に沿って、基板支
持部材55a,55bにより支持された基板Gに向けて
大量のイオンを放射する除電手段としてのイオナイザー
58が配置されている。
【0032】そして、例えばこの主基板搬送装置22が
スピンチャック34から基板Gを受け取る前後、或いは
主基板搬送装置22がスピンチャック34から基板Gを
受け取り周辺部除去装置32へ移動する間等にイオナイ
ザー58から基板Gに向けてイオンが放射され、除電が
行われるようになっている。
【0033】本実施形態では、特に主基板搬送装置22
に上記構成のイオナイザー58を設けたので、レジスト
塗布装置31から周辺部除去装置32へ基板Gを移動す
る場合だけでなく、主基板搬送装置22が他の装置、例
えば熱処理装置20等から基板Gを搬出入する際にもイ
オナイザー58からイオンを放射することで除電を行う
ことができる、という効果がある。
【0034】図8は主基板搬送装置22に除電手段を設
けた他の例を示す斜視図である。同図に示す主基板搬送
装置22は図7に示したものほぼ同様の構成であるが、
イオナイザーの配置及びその動作が異なる。即ち、この
主基板搬送装置22においては、ベース部材54の前面
(レジスト塗布装置31等と対面する面)に除電手段と
してのイオナイザー59が配置されている。
【0035】そして、図9に示すように、主基板搬送装
置22がスピンチャック34から基板Gを受け取る際に
スピンチャック34に保持された基板Gに向けてイオナ
イザー59よりイオンの放射が行われるようになってい
る。
【0036】本実施形態では、特に主基板搬送装置22
がスピンチャック34から基板Gを受け取る際に既に除
電が行われているので、スピンチャック34から基板G
を剥がす際にスパークが発生することもなくなる。
【0037】なお、以上の実施形態において、搬送アー
ム42や主基板搬送装置22のアームを導電率の高い材
料で構成したり、これらのアームに導電率が高まる表面
処理を施すことで、基板Gに帯電した静電気を他の部材
に逃がすことができ、これによりスパークの発生をより
少なくすることができる。
【0038】また、搬送アーム42や主基板搬送装置2
2のアームを接地することで、同様に基板Gに帯電した
静電気をグランドに逃がすことができ、これによりスパ
ークの発生をより少なくすることができる。
【0039】更に、搬送アーム42や主基板搬送装置2
2のアームをスピンチャック34と電気的に導通状態と
することで、これらの間の電位差をなくし、これにより
スパークの発生をより少なくすることができる。
【0040】次に、本発明の更に別の実施形態を説明す
る。この実施の形態では、本発明を半導体ウエハ上に層
間絶縁膜を形成するためのSOD(Spin on D
ielectric)処理システムに適用した場合につ
いて説明する。
【0041】図10〜図12はこのSOD処理システム
の全体構成を示す図であって、図10は平面図、図11
は正面図及び図12は背面図である。
【0042】このSOD処理システム100は、基板と
してウエハWをウエハカセットCRで複数枚たとえば2
5枚単位で外部からシステムに搬入しまたはシステムか
ら搬出したり、ウエハカセットCRに対して半導体ウエ
ハWを搬入・搬出したりするためのカセットブロック1
10と、SOD塗布工程の中で1枚ずつ半導体ウエハW
に所定の処理を施す枚葉式の各種処理ステーションを所
定位置に多段配置してなる処理ブロック111と、エー
ジング工程にて必要とされるアンモニア水のボトル、バ
ブラー、ドレインボトル等が設置されたキャビネット1
12とを一体に接続した構成を有している。
【0043】カセットブロック110では、図10に示
すように、カセット載置台120上の突起120aの位
置に複数個たとえば4個までのウエハカセットCRがそ
れぞれのウエハ出入口を処理ブロック111側に向けて
X方向一列に載置され、カセット配列方向(X方向)お
よびウエハカセットCR内に収納されたウエハのウエハ
配列方向(Z垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体12
1が各ウエハカセットCRに選択的にアクセスするよう
になっている。さらに、このウエハ搬送体121は、θ
方向に回転可能に構成されており、後述するように処理
ブロック111側の第3の組G3の多段ステーション部
に属する受け渡し・冷却プレート(TCP)にもアクセ
スできるようになっている。
【0044】処理ブロック111では、図10に示すよ
うに、中心部に基板搬送装置としての垂直搬送型の主ウ
エハ搬送機構122が設けられ、その周りに全ての処理
ステーションが1組または複数の組に亙って多段に配置
されている。この例では、4組G1、G2、G3、G4
の多段配置構成であり、第1および第2の組G1及びG
2の多段ステーションはシステム正面(図10において
手前)側に並置され、第3の組G3の多段ステーション
はカセットブロック110に隣接して配置され、第4の
組G4の多段ステーションはキャビネット112に隣接
して配置されている。
【0045】図11に示すように、第1の組G1では、
カップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて絶縁
膜材料を供給し、ウエハを回転させることによりウエハ
上に均一な絶縁膜を形成するSOD塗布処理ステーショ
ン(SCT)と、カップCP内でウエハWをスピンチャ
ックに載せてHMDS及びヘプタン等のエクスチェンジ
用薬液を供給し、ウエハ上に塗布された絶縁膜中の溶媒
を乾燥工程前に他の溶媒に置き換える処理を行うソルベ
ントエクスチェンジ処理ステーション(DSE)とが下
から順に2段に重ねられている。
【0046】第2の組G2では、SOD塗布処理ステー
ション(SCT)が上段に配置されている。なお、必要
に応じて第2の組G2の下段にSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)やソルベントエクスチェンジ処理ステー
ション(DSE)等を配置することも可能である。
【0047】図12に示すように、第3の組G3では、
2個の低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)と、
低温加熱処理ステーション(LHP)と、2個の冷却処
理ステーション(CPL)と、受け渡し・冷却プレート
(TCP)と、冷却処理ステーション(CPL)とが上
から順に多段に配置されている。低温加熱処理ステーシ
ョン(LHP)はウエハWを低温加熱処理するものであ
る。冷却処理ステーション(CPL)はウエハWが載置
される冷却板を有し、ウエハWを冷却処理する。受け渡
し・冷却プレート(TCP)は下段にウエハWを冷却す
る冷却板、上段に受け渡し台を有する2段構造とされ、
カセットブロック110と処理ブロック111との間で
ウエハWの受け渡しを行う。
【0048】第4の組G4では、低温加熱処理ステーシ
ョン(LHP)、2個の低酸素キュア・冷却処理ステー
ション(DCC)と、エージング処理ステーション(D
AC)とが上から順に多段に配置されている。ここで、
低酸素キュア・冷却処理ステーション(DCC)は密閉
化可能な処理室内に熱板と冷却板とを隣接するように有
し、窒素ガス(N)に置換された低酸素雰囲気中で高
温加熱処理すると共に加熱処理されたウエハWを冷却処
理する。エージング処理ステーション(DAC)は密閉
化可能な処理室内にNH+HOを導入してウエハW
をエージング処理し、ウエハW上の絶縁膜材料膜をウエ
ットゲル化する。
【0049】図13は主ウエハ搬送機構122の外観を
示した斜視図であり、この主ウエハ搬送機構122は上
端及び下端で相互に接続され対向する一対の壁部12
5、126からなる筒状支持体127の内側に、上下方
向(Z方向)に昇降自在なウェハ搬送装置130を装備
している。筒状支持体127はモータ131の回転軸に
接続されており、このモータ131の回転駆動力によっ
て、前記回転軸を中心としてウェハ搬送装置130と一
体に回転する。従って、ウェハ搬送装置130はθ方向
に回転自在となっている。このウェハ搬送装置130の
搬送基台140上にはピンセットが例えば3本備えられ
ている。これらのピンセット141、142、143
は、いずれも筒状支持体127の両壁部125、126
間の側面開口部144を通過自在な形態及び大きさを有
しており、X方向に沿って前後移動が自在となるように
構成されている。また、例えば搬送基台140上の正面
側には、ウエハWに向けて大量のイオンを放射する除電
手段としてのイオナイザー145が配置されている。そ
して、主ウエハ搬送機構122はピンセット141、1
42、143をその周囲に配置された処理ステーション
にアクセスしてこれら処理ステーションとの間でウエハ
Wの受け渡しを行う。また、例えば主ウエハ搬送機構1
22がSOD塗布処理ステーション(SCT)のスピン
チャックからウエハWを受け取る前後等にイオナイザー
145からウエハWに向けてイオンが放射され、除電が
行われるようになっている。
【0050】次にこのように構成されたSOD処理シス
テム100における動作について説明する。図14はこ
のSOD処理システム100における処理フローを示し
ている。
【0051】まずカセットブロック110において、処
理前のウエハWはウエハカセットCRからウエハ搬送体
121を介して処理ブロック111側の第3の組G3に
属する受け渡し・冷却プレート(TCP)における受け
渡し台へ搬送される。
【0052】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る受け渡し台に搬送されたウエハWは主ウエハ搬送機構
122を介して冷却処理ステーション(CPL)へ搬送
される。そして冷却処理ステーション(CPL)におい
て、ウエハWはSOD塗布処理ステーション(SCT)
における処理に適合する温度まで冷却される(ステップ
1401)。
【0053】冷却処理ステーション(CPL)で冷却処
理されたウエハWは主ウエハ搬送機構122を介してS
OD塗布処理ステーション(SCT)へ搬送される。そ
してSOD塗布処理ステーション(SCT)において、
ウエハWはSOD塗布処理が行われる(ステップ140
2)。
【0054】SOD塗布処理ステーション(SCT)で
SOD塗布処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送機構
122によりSOD塗布処理ステーション(SCT)の
スピンチャックから受け取られるが、その際イオナイザ
ー145からウエハWに向けてイオンが放射され、除電
が行われるようになっている。従って、本実施形態で
は、主ウエハ搬送機構122によってウエハWをスピン
チャックから離すときにウエハWに静電気が帯電する
が、イオナイザー145によって除電されるので、主ウ
エハ搬送機構122と基板Gとの間に電位差を生じるこ
とはなくなり、スパークによる静電破壊を防止できる。
特にSOD処理システムにおいては、その後の加熱工程
が他のプロセスに比べて高温化で行われるため、このよ
うに予め静電気を除電しておくことは、静電破壊を効果
的に防止できることになる。
【0055】そして、その後、ウエハWは主ウエハ搬送
機構122を介してエージング処理ステーション(DA
C)へ搬送される。そしてエージング処理ステーション
(DAC)において、ウエハWは処理室内にNH+H
Oを導入してウエハWをエージング処理し、ウエハW
上の絶縁膜材料膜をゲル化する(ステップ1403)。
【0056】エージング処理ステーション(DAC)で
エージング処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構12
2を介してソルベントエクスチェンジ処理ステーション
(DSE)へ搬送される。そしてソルベントエクスチェ
ンジ処理ステーション(DSE)において、ウエハWは
エクスチェンジ用薬液が供給され、ウエハ上に塗布され
た絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が行われ
る(ステップ1404)。
【0057】ソルベントエクスチェンジ処理ステーショ
ン(DSE)で置換処理が行われたウエハWは主ウエハ
搬送機構122を介して低温加熱処理ステーション(L
HP)へ搬送される。そして低温加熱処理ステーション
(LHP)において、ウエハWは低温加熱処理される
(ステップ1405)。
【0058】そして、低温加熱処理ステーション(LH
P)で低温加熱処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構
122を介して低酸素高温加熱処理ステーション(OH
P)へ搬送される。そして低酸素高温加熱処理ステーシ
ョン(OHP)において、ウエハWは低酸素化雰囲気中
での高温加熱処理が行われる(ステップ1406)。
【0059】そして、その後低酸素高温加熱処理ステー
ション(OHP)で高温加熱処理が行われたウエハWは
主ウエハ搬送機構122を介して低酸素キュア・冷却処
理ステーション(DCC)へ搬送される。そして低酸素
キュア・冷却処理ステーション(DCC)において、ウ
エハWは低酸素雰囲気中で高温加熱処理され、冷却処理
される(ステップ1407)。
【0060】低酸素キュア・冷却処理ステーション(D
CC)で処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構122
を介して受け渡し・冷却プレート(TCP)における冷
却板へ搬送される。そして受け渡し・冷却プレート(T
CP)における冷却板において、ウエハWは冷却処理さ
れる(ステップ1408)。
【0061】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る冷却板で冷却処理されたウエハWはカセットブロック
110においてウエハ搬送体121を介してウエハカセ
ットCRへ搬送される。
【0062】なお、二層以上の層間絶縁膜を本システム
内で二度塗りによって行うような場合には、図16に示
すように一度目の塗布が終了し(ステップ1401〜1
408)た後、基板Gの裏面を除電し(ステップ140
9)、しかる後に二度塗り(ステップ1410)をする
ように構成してもよい。
【0063】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、種々変形可能である。例えば、膜の種類は層間絶縁
膜に限らない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板が処理装置から基板搬送装置に受け渡されるとき、
或いは基板を基板搬送装置から処理装置に受け渡すとき
に基板に帯電した静電気を除去することができ、これに
より基板の静電破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る塗布現像処理システ
ムの斜視図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理システムにおける塗
布・周縁部除去装置の構成を示す平面図である。
【図3】図2に示した塗布・周縁部除去装置におけるレ
ジスト塗布装置の概略構成を示す正面図である。
【図4】図2に示した塗布・周縁部除去装置におけるヘ
ッドの正面図である。
【図5】図4に示したヘッドの斜視図である。
【図6】図2に示した塗布・周縁部除去装置の一部概略
的斜視図である。
【図7】図1に示した主基板搬送装置に除電手段を設け
た一例を示す斜視図である。
【図8】図1に示した主基板搬送装置に除電手段を設け
た他の例を示す斜視図である。
【図9】図8に示した主基板搬送装置における除電動作
を説明するために図である。
【図10】本発明の他の実施の形態に係るSOD処理シ
ステムの平面図である。
【図11】図10に示したSOD処理システムの正面図
である。
【図12】図10に示したSOD処理システムの背面図
である。
【図13】図10に示したSOD処理システムにおける
主ウエハ搬送機構の斜視図である。
【図14】図10に示したSOD処理システムの処理フ
ロー図である。
【図15】図1に示した塗布現像処理システムにおける
塗布・周縁部除去装置の他の構成を示す平面図である。
【図16】図10に示したSOD処理システムにおける
他の処理フローを示す図である。
【符号の説明】
1 塗布現像処理システム 22 主基板搬送装置 23 搬送路 31 レジスト塗布装置 32 周縁部除去装置 43 搬送アーム(副基板搬送装置) 44、58、59、145 イオナイザー(除電手段) 100 SOD処理システム 122 主ウエハ搬送機構 SCT SOD塗布処理ステーション G ガラス基板 W ウエハ
フロントページの続き (72)発明者 立山 清久 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 (72)発明者 太田 義治 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 (72)発明者 荒木 真一郎 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 (72)発明者 岩津 春生 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 Fターム(参考) 2H025 AA18 AB16 AB20 DA19 EA04 EA10 5F031 CA02 CA05 FA01 FA02 FA12 GA03 GA47 GA48 GA49 GA50 MA02 MA09 MA26 PA21 5F046 CD01 CD03 CD06 CD10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の処理装置から第2の処
    理装置に基板を搬送する基板搬送装置において、 前記基板を除電する除電手段を具備することを特徴とす
    る基板搬送装置。
  2. 【請求項2】 所定の処理装置に基板を搬送する基板搬
    送装置において、 前記処理装置内に搬入されている基板を除電する除電手
    段を具備することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記除電手段は、前記基板に向けてイオ
    ンを放射するイオナイザーであることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 【請求項4】 基板上にレジストを塗布するレジスト塗
    布装置と、 前記レジストが塗布された基板の周縁部の該レジストを
    除去する周縁部除去装置と、 少なくとも前記レジスト塗布装置から前記周縁部除去装
    置に前記基板を搬送する基板搬送装置と、 前記基板搬送装置上に配置され、前記基板を除電する除
    電手段とを具備することを特徴とする基板処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 主搬送路と、 前記主搬送路に沿って配置され、基板上にレジストを塗
    布するレジスト塗布装置と、 前記主搬送路に沿って配置され、前記レジストが塗布さ
    れた基板の周縁部の該レジストを除去する周縁部除去装
    置と、 前記主搬送路に沿って移動可能であり、少なくとも前記
    レジスト塗布装置及び前記周縁部除去装置との間で基板
    の受け渡しを行う主基板搬送装置と、 前記レジスト塗布装置から前記周縁部除去装置に前記基
    板を搬送する副基板搬送装置と、 前記副基板搬送装置上に配置され、前記基板を除電する
    除電手段とを具備することを特徴とする基板処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 基板上に層間絶縁膜材料を塗布する塗布
    装置と、 前記層間絶縁膜材料が塗布された基板に対して少なくと
    も加熱を伴う処理を施す処理装置と、 少なくとも前記塗布装置から前記処理装置に前記基板を
    搬送する基板搬送装置と、 前記基板搬送装置に配置され、前記基板を除電する除電
    手段とを具備することを特徴とする基板処理システム。
  7. 【請求項7】 前記除電手段は、前記基板に向けてイオ
    ンを放射するイオナイザーであることを特徴とする請求
    項4から請求項6のうちいずれか1項に記載の基板処理
    システム。
  8. 【請求項8】 前記除電手段は、前記基板に向けてイオ
    ンを放射するイオナイザーであることを特徴とする請求
    項4から請求項6のうちいずれか1項に記載の基板処理
    システム。
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