JP2001059918A - 高耐熱ポリマー光導波路形成材料、それを用いた光導波路およびその製造方法 - Google Patents

高耐熱ポリマー光導波路形成材料、それを用いた光導波路およびその製造方法

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JP2001059918A
JP2001059918A JP23671099A JP23671099A JP2001059918A JP 2001059918 A JP2001059918 A JP 2001059918A JP 23671099 A JP23671099 A JP 23671099A JP 23671099 A JP23671099 A JP 23671099A JP 2001059918 A JP2001059918 A JP 2001059918A
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silicone ladder
core
resin composition
optical waveguide
based resin
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JP23671099A
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English (en)
Inventor
Naoki Yasuda
直紀 保田
Shigeyuki Yamamoto
茂之 山本
Seiki Hiramatsu
星紀 平松
Shintarou Minami
伸太朗 南
Takahiro Nishioka
孝博 西岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐環境性に非常に優れ、透明性が高
く、とくに近赤外領域での透明性に優れた高耐熱ポリマ
ー光導波路形成材料を提供する。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1、R2はアリール基、水素原子、脂肪族アル
キル基または不飽和結合を有する官能基であり、同種で
もよく、異種でもよい。R3、R4、R5、R6は水素原
子、アリール基、脂肪族アルキル基、トリアルキルシリ
ル基または不飽和結合を有する官能基であり、同種でも
よく、異種でもよい。また、nは整数で重量平均分子量
が1万以上である。)で表され、側鎖のR1、R2にアリ
ール基を含むシリコーンラダー樹脂からなる組成物を用
いて光導波路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光集積回路や光通
信などに用いられる光導波路に使用可能なシリコーンラ
ダー系樹脂組成物、およびその樹脂の屈折率を制御する
方法と、厚膜化する方法に関する。さらには、光導波路
材料のコアとクラッドに用いるシリコーンラダー系樹脂
を提供するとともに、それらを用いた光導波路、および
その製造方法を提供する。
【0002】この樹脂は耐熱性、耐環境性に非常に優れ
ているうえに、透明性が高く、とくに近赤外領域での透
明性に優れているため、光導波路、光ファイバなどの光
伝送用のポリマー光部品材料として用いることができ、
光スイッチ、光カプラー、光インターコネクション、光
送受信モジュール、方向性結合器、アレイ導波路格子、
光電子混載モジュールなどの光集積回路への適用が可能
である。
【0003】
【従来の技術】従来、光ファイバや光導波路などの光伝
送材料としては、光伝送損失が低く、伝送帯域が広いと
いう特徴を持つ石英ガラス、多成分ガラスや無機結晶な
どの無機材料が広く使用されているが、最近では高分子
材料が無機系材料に比較して、加工性や価格の点で優れ
ていることから、光伝送材料として注目されている。高
分子材料は、成形性や経済性に優れており、安価で大量
に供給できる汎用性光部品を製造することが可能であ
る。たとえば、ポリメチルメタクリレートまたはポリス
チレンのような透明性の優れたプラスチックをコアと
し、そのコア成分より屈折率の低いプラスチックをクラ
ッド成分としたコア−クラッド構造からなる平板型光導
波路が作製されている。しかし、これら従来のプラスチ
ック光導波路では、導波損失と耐熱性が無機系材料に全
く及ばないという問題があった。
【0004】シリコーンラダー系樹脂は、基本骨格がガ
ラスと同じシロキサン構造のため、透明性が高く、ま
た、高耐熱性も有しているため、光部品製造プロセスの
ハンダ工程にも充分に耐えることができる。さらに、ガ
ラス系材料に比べ、成形性や経済性に優れているので、
安価な光デバイスを製造することができる。
【0005】このシリコーンラダー系樹脂を光導波路材
料として用いる手法は、特開平4−247406号公報
および特開平6−172533号公報などに提案されて
いる。これらのシリコーンラダー系樹脂は、側鎖構造や
重量平均分子量の違いによりクラック耐性が全く異な
り、とくに一度に導波路形成に必要な20μmを超える
膜厚形成が難しく、光導波路の製造方法に問題があっ
た。また、コア用材料に重水素化またはハロゲン化した
アルキル基を有するシリコーンラダー系樹脂を用いてい
るので、重水素化やクロロ化に伴う原材料や合成のコス
トが高く、安価な光デバイスを製造することができな
い。
【0006】本発明のシリコーンラダー系樹脂は、厚膜
化してもクラックが発生しないので、容易に光導波路を
形成することが可能である。また、屈折率を制御するた
めに、フッ素系や重水素ではなく、側鎖にアルキル基や
アルケニル基などを導入しているため、樹脂の製造に関
わる原料コストも低く、より安価な光デバイスを製造す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の無機(ガラス)系材料では、製造プロセスコスト
が非常に高く、安価で大量に供給できる汎用性光部品を
製造することが困難であった。また、シリコーンラダー
系樹脂を光導波路材料に用いた手法も提案されている
が、いくつかの問題が残っており、安価に高性能の光導
波路を形成することは困難であった。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、シリコーンラダー系樹脂を光導波
路材料に適用するための、屈折率制御性と厚膜化の手法
および材料を提供するとともに、それらをクラッド層と
コア層に用いた光導波路およびその製造方法を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかわる発明
は、一般式(1):
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1、R2はアリール基、水素原
子、脂肪族アルキル基または不飽和結合を有する官能基
であり、同種でもよく、異種でもよい。R3、R4
5、R6は水素原子、アリール基、脂肪族アルキル基、
トリアルキルシリル基または不飽和結合を有する官能基
であり、同種でもよく、異種でもよい。ただし、nは整
数で重量平均分子量が1万以上である。)で表され、側
鎖のR1、R2にアリール基を必ず含むシリコーンラダー
樹脂からなる光導波路形成材料用シリコーンラダー系樹
脂組成物である。
【0012】請求項2にかかわる発明は、前記シリコー
ンラダー系樹脂組成物が、シランカップリング剤を含有
する請求項1記載のシリコーンラダー系樹脂組成物であ
る。
【0013】請求項3にかかわる発明は、前記R1、R2
が、アリール基、および脂肪族アルキル基またはアルケ
ニル基である請求項1または2記載のシリコーンラダー
系樹脂組成物である。
【0014】請求項4にかかわる発明は、脂肪族アルキ
ル基が、メチル基、エチル基またはプロピル基である請
求項3記載のシリコーンラダー系樹脂組成物である。
【0015】請求項5にかかわる発明は、前記アルケニ
ル基が、ビニル基またはアリル基である請求項3記載の
シリコーンラダー系樹脂組成物である。
【0016】請求項6にかかわる発明は、前記アリール
基が、フェニル基である請求項3記載のシリコーンラダ
ー系樹脂組成物である。
【0017】請求項7にかかわる発明は、前記脂肪族ア
ルキル基またはアルケニル基が、全側鎖のうち0.01
〜20モル%である請求項3記載のシリコーンラダー系
樹脂組成物である。
【0018】請求項8にかかわる発明は、請求項1また
は2記載のシリコーンラダー系樹脂組成物で形成したコ
ア層とクラッド層からなる光導波路である。
【0019】請求項9にかかわる発明は、コア層を前記
1、R2の全てがアリール基であるシリコーンラダー系
樹脂組成物で、クラッド層を前記R1、R2がアリール
基、および脂肪族アルキル基またはアルケニル基である
シリコーンラダー系樹脂からなる樹脂組成物で形成した
ことを特徴とする請求項8記載の光導波路である。
【0020】請求項10にかかわる発明は、コア層を、
前記R1、R2がアリール基、および脂肪族アルキル基ま
たはアルケニル基であるシリコーンラダー系樹脂からな
る樹脂組成物で、クラッド層を、前記R1、R2がアリー
ル基、および脂肪族アルキル基またはアルケニル基であ
って、コア層を形成するシリコーンラダー系樹脂よりも
脂肪族アルキル基またはアルケニル基の置換量が多いシ
リコーンラダー系樹脂からなる樹脂組成物で形成したこ
とを特徴とする請求項8記載の光導波路である。
【0021】請求項11にかかわる発明は、前記アリー
ル基がフェニル基である請求項8、9または10記載の
光導波路である。
【0022】請求項12にかかわる発明は、基板上に、
クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱
処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形成する工
程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラダー系樹
脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させる工
程、その上層に通常のフォトリソグラフィーによりレジ
ストパターンを形成する工程、反応性イオンエッチング
またはイオンビームエッチングを行いコア用シリコーン
ラダー系樹脂膜にコアのパターンを形成する工程、その
コアの上部にクラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物
を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて下層クラッド
を形成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製造
方法である。
【0023】請求項13にかかわる発明は、基板上に、
クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱
処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形成する工
程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラダー系樹
脂組成物を塗布し、熱処理を行って乾燥させる工程、そ
の上層に通常のフォトリソグラフィーによりレジストパ
ターンを形成する工程、シリコーンラダー系樹脂用の現
像液によりウエットエッチングを行いコア用シリコーン
ラダー系樹脂膜にコアのパターンを形成する工程、さら
に熱処理を行って、そのコアを完全硬化させる工程、そ
のコアおよび下層クラッドの上部にクラッド用シリコー
ンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬
化させて上層クラッドを形成する工程を含むことを特徴
とする光導波路の製造方法である。
【0024】請求項14にかかわる発明は、前記シリコ
ーンラダー系樹脂用の現像液が、シリコーンラダー系樹
脂を溶解し、レジストパターンを溶解させない有機溶媒
である請求項13記載の光導波路の製造方法である。
【0025】請求項15にかかわる発明は、基板上に、
クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱
処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形成する工
程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラダー系樹
脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させる工
程、その上層に金属膜を形成する工程、さらにその金属
膜上に通常のフォトリソグラフィーによりレジストパタ
ーンを形成する工程、このレジストパターンをマスクと
して金属膜をエッチングし、金属膜のパターンを形成す
る工程、この金属膜をマスクとして反応性イオンエッチ
ングまたはイオンビームエッチングを行った後に金属膜
パターンを除去し、コア用シリコーンラダー系樹脂膜に
コアのパターンを形成する工程、そのコアおよび下層ク
ラッドの上部にクラッド用シリコーンラダー系樹脂組成
物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて上層クラッ
ドを形成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製
造方法である。
【0026】請求項16にかかわる発明は、金属膜が、
Al、AlSi、AlSiCu、Cu、AlCu、T
i、TiN、Cr、Cr2N、CrSi2、TaまたはA
uである請求項15記載の光導波路の製造方法である。
【0027】請求項17にかかわる発明は、反応性イオ
ンエッチング工程ののちに、コア用またはクラッド用シ
リコーンラダー系樹脂膜の表面層を0.001〜5重量
%のフッ化水素水溶液で処理し、酸化層を除去すること
を特徴とする請求項12または15記載の光導波路の製
造方法である。
【0028】請求項18にかかわる発明は、基板上に、
クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱
処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形成する工
程、その上層に通常のフォトリソグラフィーによりレジ
ストパターンを形成する工程、そのレジストパターン上
にコア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処
理を行って溶媒を除去する工程、このレジスト専用の剥
離液でレジスト層を除去する工程、熱処理でコアのパタ
ーンを完全硬化する工程、そのコアおよび下層クラッド
の上部にクラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
布し、熱処理を行って完全硬化させて上層クラッドを形
成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製造方法
である。
【0029】請求項19にかかわる発明は、基板上に、
クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱
処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形成する工
程、その上層に通常のフォトリソグラフィーによりレジ
ストパターンを形成する工程、そのレジストパターン上
にコア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処
理を行って溶媒を除去する工程、さらにそのコア用シリ
コーンラダー系樹脂膜を研磨する工程、このレジスト専
用の剥離液でレジスト層を除去する工程、熱処理でコア
のパターンを完全硬化する工程、そのコアおよび下層ク
ラッドの上部にクラッド用シリコーンラダー系樹脂組成
物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて上層クラッ
ドを形成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製
造方法である。
【0030】請求項20にかかわる発明は、請求項1
2、13、14、15、16、17、18または19記
載の光導波路の製造方法によって製造された光導波路で
ある。
【0031】請求項21にかかわる発明は、請求項20
記載の光導波路を有する光集積回路である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の光導波路のコアとクラッ
ドを形成する材料は、一般式(1):
【0033】
【化3】
【0034】(式中、R1、R2はアリール基、水素原
子、脂肪族アルキル基または不飽和結合を有する官能基
であり、同種でもよく、異種でもよい。R3、R4
5、R6は水素原子、アリール基、脂肪族アルキル基、
トリアルキルシリル基または不飽和結合を有する官能基
であり、同種でもよく、異種でもよい。ただし、nは整
数で重量平均分子量が1万以上である。)で表され、側
鎖のR1、R2にアリール基を必ず含むシリコーンラダー
系樹脂に必要に応じてシランカップリング剤を加えたシ
リコーンラダー系樹脂組成物であることを特徴とするも
のである。重量平均分子量は1万以上であることが必要
であるが、3万以上であることが好ましく、10万以上
であることがより好ましい。とくに10万以上の場合、
クラック耐性が高く、厚膜化に対する効果が大きい。
【0035】このシリコーンラダー系樹脂は公知の樹脂
であり、その製法は特開平03−207719号公報に
記載されており、これらを用いることができる。この側
鎖のR1、R2にアリール基を有するシリコーンラダー系
樹脂は厚膜化形成が可能であり、クラック耐性が著しく
高い。とくに、フェニル基を用いることで厚膜を形成す
る効果が大きい。
【0036】また、本発明の光導波路のコアとクラッド
を形成する材料は、一般式(1)で表され、重合度を増
加して、重量平均分子量が1万以上の高分子量化するこ
とで厚膜化を可能にしたシリコーンラダー系樹脂組成物
であることを特徴とするものである。とくに重合平均分
子量を10万以上にすることで、樹脂膜のクラック耐性
が顕著に増大し、500μmまでの厚膜化が可能であ
る。このシリコーンラダー系樹脂は公知の樹脂であり、
その製法は特開平03−207719号公報に記載され
ており、これらを用いることができる。
【0037】また、本発明の光導波路のコアとクラッド
を形成する材料は、前記シリコーンラダー系樹脂組成物
にシランカップリング剤を添加したことを特徴とするも
のである。該樹脂へのシランカップリング剤の添加は、
下地基板または下地膜または上層膜との接着性を向上さ
せるものであり、10ppm〜10重量%を加える。1
0ppm未満の場合は効果が得られず、10重量%を超
えると樹脂粘度の低下が起こるので好ましくない。
【0038】シランカップリング剤としては分子中に2
個以上異なった反応基(メトキシ基、エトキシ基、シラ
ノール基、ビニル基、エポキシ基、メタクリル基、アク
リル基、アミノ基など)を持つ有機ケイ素単量体であ
り、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリス(β−メト
キシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピ
ル)トリメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピ
ル)トリエトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピ
ル)メチルジメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプ
ロピル)エチルジメトキシシラン、γ−(アクリロキシ
プロピル)トリメトキシシラン、γ−(アクリロキシプ
ロピル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−クロロプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらのシラン
カップリング剤は単独で用いてもよく、2種以上混合し
て用いてもよい。
【0039】また、シリコーンラダー系樹脂膜と下地基
板または下地膜との接着性を向上させる方法として、シ
リコーンラダー系樹脂組成物の塗布の前処理として、シ
ランカップリング剤を含有する水溶液もしくは有機溶液
を基板上に塗布、乾燥してもよい。この塗布の前処理と
して、前述のシランカップリング剤を10ppmをこえ
る濃度で溶剤に溶解させた溶液を基板上に回転塗布し、
ホットプレート上で乾燥し溶媒除去する。これによりシ
リコーンラダー系樹脂膜と下地基板または下地膜との接
着性を向上させることが可能であり、基板との接着性に
難がある場合に用いる手段である。前記溶剤はシランカ
ップリング剤が溶解する溶媒であれば良く、水、アルコ
ール系、ケトン系、エーテル系、エステル系、ハロゲン
化炭化水素系、ベンゼン系、アルコキシベンゼン系、環
状ケトン系が好ましく、たとえば水、メタノール、キシ
レン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、メチルイ
ソブチルケトン、アセトン、酢酸t−ブチル、酢酸n−
ブチル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、イソ
プロピルアルコール、エチルセルソルブ、N−メチルピ
ロリドン、N,N’−ジメチルホルムアミドなどが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。シランカ
ップリング剤の濃度が10ppm未満の場合は、接着性
向上の効果が得られない。なお、シリコーンラダー系樹
脂組成物に内添した場合は、該前処理を行わなくても充
分な接着性を有する。
【0040】前記シリコーンラダー系樹脂組成物を形成
する溶媒として、該樹脂と添加剤が溶解する溶媒であ
り、とくにケトン系、エーテル系、エステル系、ハロゲ
ン化炭化水素系、ベンゼン系、アルコキシベンゼン系、
環状ケトン系が好ましい。たとえばトルエン、キシレ
ン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、ベンゼン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
ン、酢酸t−ブチル、酢酸n−ブチル、酢酸エチル、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、イソプロピルエ
ーテル、エチルセルソルブ、N−メチルピロリドン、
N,N’−ジメチルホルムアミドなどが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【0041】また、本発明の光導波路材料は、式(1)
のR1、R2の全てがアリール基であるシリコーンラダー
系樹脂の側鎖のR1、R2に、脂肪族アルキル基またはア
ルケニル基で置換し、樹脂の屈折率を低下させることを
特徴とするものである。ここで、アリール基は同種でも
よく、異種でもよいが、フェニル基を用いることが厚膜
を形成する効果が大きい点で好ましい。また、置換する
脂肪族アルキル基またはアルケニル基も同種でもよく、
異種でもよいが、とくに脂肪族アルキル基の置換を、メ
チル基、エチル基またはプロピル基で、またアルケニル
基の置換は、ビニル基またはアリル基で行うことが、合
成や高分子量化の面で好ましい。さらには、導入比率が
増加するに従い、屈折率の低下を大きくすることができ
る。
【0042】また、本発明の光導波路材料は、前記の脂
肪族アルキル基またはアルケニル基の置換基量は、全側
鎖のうち0.01〜20モル%にすることを特徴とする
ものである。20モル%を超えた場合は、重合平均分子
量が低く、クラック耐性が低い樹脂しか得られず、厚膜
化ができない。
【0043】また、本発明の光導波路は、式(1)のR
1、R2の全てがアリール基であるシリコーンラダー系樹
脂組成物でコア層を形成し、その側鎖のR1、R2の一部
に脂肪族アルキル基またはアルケニル基で置換した樹脂
組成物でクラッド層を形成したことを特徴とするもので
ある。ここで、アリール基は同種でもよく、異種でもよ
いが、フェニル基を用いることが厚膜を形成する効果が
大きい点で好ましい。また、置換する脂肪族アルキル基
またはアルケニル基も同種でもよく、異種でもよいが、
とくに脂肪族アルキル基の置換を、メチル基、エチル基
またはプロピル基で、またアルケニル基の置換は、ビニ
ル基またはアリル基で行うことが、合成や高分子量化の
面で好ましい。さらには、導入比率が増加するに従い、
屈折率の低下を大きくすることができる。
【0044】また、本発明の光導波路は、式(1)のR
1、R2の全てがアリール基であるシリコーンラダー系樹
脂の側鎖のR1、R2の一部を脂肪族アルキル基またはア
ルケニル基で置換した樹脂組成物でコア層を形成し、脂
肪族アルキル基またはアルケニル基で置換量をさらに増
加させた樹脂組成物でクラッド層を形成したことを特徴
とするものである。ここで、アリール基は同種でもよ
く、異種でもよいが、フェニル基を用いることが厚膜を
形成する効果が大きい点で好ましい。また、置換する、
脂肪族アルキル基またはアルケニル基も同種でもよく、
異種でもよいが、とくに脂肪族アルキル基の置換を、メ
チル基、エチル基またはプロピル基で、またアルケニル
基の置換は、ビニル基またはアリル基で行うことが、合
成や高分子量化の面で好ましい。さらには、導入比率が
増加するに従い、屈折率の低下を大きくすることができ
る。
【0045】また、本発明の光導波路の製造方法は、基
板上に、クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
布し、熱処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形
成する工程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラ
ダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化さ
せる工程、その上層に通常のフォトリソグラフィーによ
り、レジストパターンを形成する工程、反応性イオンエ
ッチング装置またはイオンビームエッチング装置でエッ
チングを行いコア用シリコーンラダー系樹脂膜にコアの
パターンを形成する工程、そのコアの上部にクラッド用
シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行っ
て完全硬化させて下層クラッドを形成する工程を含むこ
とを特徴とするものである。
【0046】反応性イオンエッチングで用いるエッチン
グ用ガスは、シリコーンラダー系樹脂膜がエッチングで
きるガス種ならとくに限定されないが、CF4、CHF3
およびC48のフッ素系ガスとArとの混合ガスが好ま
しく用いることができる。しかし、O2を混合したガス
を用いた場合は、シリコーンラダー系樹脂膜の側鎖の有
機成分が酸化され、屈折率が微妙に変化するため、O2
の混合比を極めて低くするか、または全く混合しない方
がよい。
【0047】なお、各層の膜形成で、1度塗りで所要の
膜厚が得られない場合には、重ね塗りしてもよい。
【0048】酸素が含まれたエッチングガスで反応性イ
オンエッチングによってパターンを形成する場合、シリ
コーンラダー系樹脂膜とプラズマが接触する表面層が酸
化される。この酸化層は、シリコーンラダー系樹脂の側
鎖の有機基が脱離し、SiO 2の酸化膜となっている。
この酸化膜は、0.001〜5%のフッ化水素水溶液に
溶解するため、この溶液で洗浄すれば酸化層を除去する
ことができる。膜表面が酸化された場合、膜の屈折率が
微妙に変化するので、この処理により酸化による屈折率
の変動を防ぐことができる。この処理は、レジスト除去
にプラズマアッシャを用いた場合に生じる膜酸化にも有
効である。
【0049】下層クラッドを形成するための基板として
は、平滑な表面を有するものであればとくに限定されな
いが、たとえば、シリコンウエハ、石英ガラス、多成分
ガラス、プラスチック板、プラスチックフィルム、セラ
ミックス、金属板、鉱物、またはこれらを組み合わせた
ものを用いることができる。ここで、コア用シリコーン
ラダー系樹脂膜上に形成するレジストパターンの膜厚
は、コア用シリコーンラダー系樹脂膜より厚くすれば、
コアの形成精度が向上する。
【0050】また、本発明の光導波路の製造方法は、基
板上に、クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
布し、熱処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形
成する工程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラ
ダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って乾燥させる
工程、その上層に通常のフォトリソグラフィーによりレ
ジストパターンを形成する工程、シリコーンラダー系樹
脂用の現像液によりウエットエッチングを行いコア用シ
リコーンラダー系樹脂膜にコアのパターンを形成する工
程と、さらに熱処理を行って、そのコアを完全硬化させ
る工程、そのコアの上部にクラッド用シリコーンラダー
系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて
上層クラッドを形成する工程を含むことを特徴とするも
のである。
【0051】前記シリコーンラダー系樹脂膜の現像は、
一般にエッチング、リンス、乾燥の工程を各々1回ずつ
連続的に行うが、前記のシリコーンラダー系樹脂用のエ
ッチング液として、シリコーンラダー系樹脂を溶解し、
レジストパターンを溶解させない有機溶媒を用いること
を特徴とするものである。
【0052】シリコーンラダー系樹脂用のエッチング液
としては、ケトン系、エーテル系、エステル系、ハロゲ
ン化炭化水素系、ベンゼン系、アルコキシベンゼン系、
環状ケトン系などである。たとえば、ベンゼン、トルエ
ン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、キシレン、
ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシベンゼン、N−メチルピロリドン、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、クロロメチレンなどの有機系の溶剤を見出した。
エッチングの際は、これらの溶剤を単独もしくは他の溶
媒と混合して用いる。
【0053】該エッチング液のエッチングレートは、シ
リコーンラダー系樹脂のエッチング時間を10〜500
秒にするために0.5〜40μm/分の範囲の適当な速
度であるのが好ましく、貧溶媒を混合することにより容
易に調整できる。
【0054】前記現像のシリコーンラダー系樹脂用のリ
ンス液としては、この樹脂を溶解しない溶媒であること
が必要とされる。リンス溶媒としては、純水、アルコー
ル系、ケトン系、エーテル系、エステル系、ハロゲン化
炭化水素系、ベンゼン系、アルコキシベンゼン系、環状
ケトン系などである。本発明者はリンス溶媒を検討した
結果、キシレン、メトキシベンゼン、エトキシベンゼ
ン、イソプロパノール、ブタノール、エチルベンゼン、
ジエチルベンゼン、n−ブチルエーテル、n−ヘキサン
などを見出した。リンスの際は、これらの溶剤を単独も
しくは他の溶媒と混合して用いることができる。
【0055】前記現像のエッチング、リンス後のシリコ
ーンラダー系樹脂の乾燥は、該樹脂膜に直接窒素を5〜
180秒間噴射して行う。
【0056】なお、各層の膜形成で、1度塗りで所要の
膜厚が得られない場合には、重ね塗りしてもよい。
【0057】また、本発明の光導波路の製造方法は、基
板上に、クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
布し、熱処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形
成する工程、その下層クラッド上にコア用シリコーンラ
ダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化さ
せる工程、その上層に金属膜を形成する工程、さらにそ
の金属膜上に通常のフォトリソグラフィーによりレジス
トパターンを形成する工程、このレジストパターンをマ
スクとして金属膜をエッチングし、金属膜のパターンを
形成する工程、この金属膜をマスクとして反応性イオン
エッチング装置またはイオンビームエッチング装置でエ
ッチングを行った後に金属膜パターンを除去し、コア用
シリコーンラダー系樹脂膜にコアのパターンを形成する
工程、そのコアの上部にクラッド用シリコーンラダー系
樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて上
層クラッドを形成する工程を含むことを特徴とするもの
である。
【0058】前記の金属膜としては、コア用シリコーン
ラダー系樹脂膜のエッチングの際にマスクになるもので
あればとくに限定されないが、Al、AlSi、AlS
iCu、Cu、AlCu、Ti、TiN、Cr、Cr2
N、CrSi2、TaまたはAuを好ましく用いること
ができる。コア用シリコーンラダー系樹脂膜をドライエ
ッチングする際に用いるエッチングガスに対して、シリ
コーンラダー系樹脂膜との選択比の確保できるマスク材
であれば、限定しない。
【0059】反応性イオンエッチングで用いるエッチン
グ用ガスは、シリコーンラダー系樹脂膜がエッチングで
きるガス種ならとくに限定されないが、CF4、CHF3
およびC48のフッ素系ガスとArとの混合ガスが好ま
しく用いることができる。しかし、O2を混合したガス
を用いた場合は、シリコーンラダー系樹脂膜の側鎖の有
機成分が酸化され、屈折率が微妙に変化するため、O2
の混合比を極めて低くするか、または全く混合しない方
がよい。
【0060】なお、各層の膜形成で、1度塗りで所要の
膜厚が得られない場合には、重ね塗りしてもよい。
【0061】また、本発明の光導波路の製造方法は、基
板上に、クラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
布し、熱処理を行って完全硬化させて下層クラッドを形
成する工程、その上層に通常のフォトリソグラフィーに
よりレジストパターンを形成する工程、そのレジストパ
ターン上にコア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布
し、熱処理を行って溶媒を除去する工程、さらにそのコ
ア用シリコーンラダー系樹脂膜を研磨する工程、このレ
ジスト専用の剥離液でレジスト層を除去する工程、熱処
理でコアのパターンを完全硬化する工程、そのコアおよ
び下層クラッドの上部にクラッド用シリコーンラダー系
樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させて上
層クラッドを形成する工程を含むことを特徴とするもの
である。
【0062】前記レジストとしては、レジストパターン
形成後にシリコーンラダー系樹脂組成物の形成溶媒に不
溶なレジストである必要があり、好適にはネガ型レジス
トが好ましい。
【0063】前記研磨する手法は、CMP(Chemi
cal Mechnical Polish)などの半
導体で用いられる技術が好ましいが、コア用シリコーン
ラダー系樹脂膜の表面が滑らかに研磨できる手法であれ
ば、限定されない。
【0064】前記研磨する工程は、除いても構わない。
また、前記レジスト専用の剥離液は、レジストを溶解
し、コア用シリコーンラダー系樹脂膜を溶解しないもの
であれば、とくに限定されない。
【0065】なお、各層の膜形成で、1度塗りで所要の
膜厚が得られない場合には、重ね塗りしてもよい。
【0066】また、本発明で用いる下層クラッドを形成
するための基板としては、平滑な表面を有するものであ
ればとくに限定されないが、たとえば、シリコンウエ
ハ、石英ガラス、多成分ガラス、プラスチック板、プラ
スチックフィルム、セラミックス、金属板、鉱物、また
はこれらを組み合わせたものを用いることができる。
【0067】本発明では、シリコーンラダー系樹脂の側
鎖の置換基により、屈折率を制御できるため、屈折率の
選択の幅は広くなる。従って、使用可能なシリコーンラ
ダー系樹脂から、安定な屈折率が得られる組み合わせを
選択し、コア部分用とクラッド部分用とに適用すればよ
い。
【0068】本発明のシリコーンラダー系樹脂を用いた
光導波路の構造は、一般の構造と同様であり、たとえば
ファイバ型、スラブ型、リッジ型、埋め込み型などがあ
る。光導波路のコア部分とクラッド部分との寸法および
両部分の屈折率の関係は、光の波長や使用するモードに
応じて適宜決定すればよいが、コア部分とクラッド部分
の比屈折率差は、一般に0.2〜1.0%程度であるこ
とが好ましい。
【0069】また、本発明の光導波路または光集積回路
は、上記の光導波路の製造方法によって、製造されたこ
とを特徴とするものである。
【0070】実施の形態1 図1は、この発明で対象とする光導波路を形成するプロ
セスの例を示す断面図であり、屈折率の低いシリコーン
ラダー系樹脂をクラッド層、高いものをコア層として用
いる。同図中の1は平面基板、2は低屈折率のシリコー
ンラダー系樹脂で形成した下層クラッド、3は高屈折率
のシリコーンラダー系樹脂で形成したコア層、4はフォ
トレジスト、4aはフォトレジストパターン、5はコ
ア、6は下層クラッドと同じシリコーンラダー系樹脂で
形成した上層クラッド、7はフォトマスクを示してい
る。
【0071】まず、高屈折率のシリコーンラダー系樹
脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2が全てフェニル
基であり、重合平均分子量が15万のシリコーンラダー
系樹脂をアニソールに溶解させ、25重量%のワニス
(a)を調整する。次に、低屈折率のシリコーンラダー
系樹脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2のうち10
モル%がメチル基で、残りがフェニル基であり、重合平
均分子量が20万のシリコーンラダー系樹脂をアニソー
ルに溶解させ、30重量%のワニス(b)を調整する。
なお、下地膜との接着性を向上させるために、シランカ
ップリング剤をワニス中に添加しても良い。クラッドと
コアを形成するためのシリコーンラダー系樹脂の比屈折
率差は、通常0.2〜1.0%程度が好ましいが、この
(a)と(b)の樹脂の比屈折率差は、0.5%であっ
た。
【0072】ステップ1では、ワニス(b)をガラス、
石英、シリコンなどからなる平面基板1上に、2000
rpmで回転塗布し、ホットプレート上で100℃〜2
50℃で20秒〜5分間熱処理して溶媒を除去した後、
オーブン中で窒素雰囲気下、300℃〜450℃でポス
トベークを行い、完全に硬化させた。この場合、25μ
mの膜厚を有する下層クラッド2が形成できた。
【0073】ステップ2では、ワニス(a)を下層クラ
ッド2上に2000rpmで回転塗布し、ホットプレー
ト上で100℃〜250℃で20秒〜5分間熱処理して
溶媒を除去して、コア層3を形成する。この時の膜厚は
7μmであった。
【0074】続いて、ステップ3は通常のフォトリソグ
ラフィーのプロセスであり、この上部にi線用フォトレ
ジストを約15μm膜厚になるように回転塗布し、プリ
ベークの後、所要の光導波路パターンを有するフォトマ
スク7を介して露光し、さらに露光後ベーク、現像、ポ
ストベークを行い、所要の導波路を形成するためのパタ
ーンを有するレジスト層4aを得た。この場合、線幅が
7.2μmのパターンとした。なお、今回はポジ型レジ
ストを用いたが、ネガ型レジストでも、化学増幅型レジ
ストでもよく、市販のフォトレジストを用いても構わな
い。
【0075】ステップ4では、このレジストパターン4
aをマスクとして、アニソール/キシレン=1/2(体
積比)の現像液で、レジスト層4aで保護されていない
コア層を溶解除去し、ステップ5でコア層3に残存して
いるレジスト層4aを酢酸ブチルなどの剥離液で除去
し、コア層のパターニングが完了する。その後にオーブ
ン中で窒素雰囲気下、300〜450℃でポストベーク
を行い、完全に硬化させ、断面が7μmX7μmのコア
5を形成した。
【0076】ステップ6では、下層クラッド2およびコ
ア5の上に、上層クラッド6を20μmの膜厚で形成す
る。上層クラッド6の形成方法は、下層クラッド2のそ
れと同一とすればよく、また、上層クラッド6の屈折率
は下層クラッド2のそれと同一にすることが好ましい。
このようにして、クラッドおよびコアがシリコーンラダ
ー系樹脂で形成された埋め込み型光導波路が得られる。
【0077】実施の形態2 図2は、この発明で対象とする光導波路を形成するプロ
セスの例を示す断面図であり、屈折率の低いシリコーン
ラダー系樹脂をクラッド層、高いものをコア層として用
いる。同図中の1は平面基板、2は低屈折率のシリコー
ンラダー系樹脂で形成した下層クラッド、3は高屈折率
のシリコーンラダー系樹脂で形成したコア層、4はフォ
トレジスト、4aはフォトレジストパターン、5はコ
ア、6は下層クラッドと同じシリコーンラダー系樹脂で
形成した上層クラッド、7はフォトマスクを示してい
る。
【0078】まず、高屈折率のシリコーンラダー系樹
脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2うち2モル%が
ビニル基で、残りがフェニル基であり、重合平均分子量
が13万のシリコーンラダー系樹脂をアニソールに溶解
させ、25重量%のワニス(c)を調整する。次に、低
屈折率のシリコーンラダー系樹脂、たとえば、式(1)
の側鎖R1、R2のうち2モル%がビニル基、5モル%が
メチル基で、残りがフェニル基であり、重合平均分子量
が18万のシリコーンラダー系樹脂をアニソールに溶解
させ、38重量%のワニス(d)を調整する。なお、下
地膜との接着性を向上させるために、シランカップリン
グ剤をワニス中に添加しても良い。クラッドとコアを形
成するためのシリコーンラダー系樹脂の比屈折率差は、
通常0.2〜1.0%程度が好ましいが、この(c)と
(d)の樹脂の比屈折率差は、0.35%であった。
【0079】ステップ1では、ワニス(b)をガラス、
石英、シリコンなどからなる平面基板1上に、2000
rpmで回転塗布し、ホットプレート上で100〜25
0℃で20秒〜5分間熱処理して溶媒を除去した後、オ
ーブン中で窒素雰囲気下、300〜450℃でポストベ
ークを行い、完全に硬化させた。この場合、22μmの
膜厚を有する下層クラッド2が形成できた。
【0080】ステップ2では、ワニス(c)を下層クラ
ッド2上に2000rpmで回転塗布し、ホットプレー
ト上で100〜250℃で20秒〜5分間熱処理して溶
媒を除去した後、オーブン中で窒素雰囲気下、300〜
450℃でポストベークを行い、完全に硬化させた。こ
の場合、7μmの膜厚を有するコア層3が形成できた。
【0081】続いて、ステップ3は通常のフォトリソグ
ラフィーのプロセスであり、この上部にi線用フォトレ
ジストを約20μm膜厚になるように回転塗布し、プリ
ベークの後、所要の光導波路パターンを有するフォトマ
スク7を介して露光し、さらに露光後ベーク、現像、ポ
ストベークを行い、所要の導波路を形成するためのパタ
ーンを有するレジスト層4aを得た。この場合、線幅が
7.2μmのパターンとした。なお、今回はポジ型レジ
ストを用いたが、ネガ型レジストでも、化学増幅型レジ
ストでもよく、市販のフォトレジストを用いても構わな
い。
【0082】ステップ4では、このレジストパターン4
aをマスクとして、レジスト層4aで保護されていない
コア層の部分をドライエッチング方法で除去する。ドラ
イエッチングは、シリコーンラダー系樹脂膜に影響のな
い方法であれば、とくに限定されないが、反応性イオン
エッチング法またはイオンビームエッチング法を好まし
く用いることができる。また、反応性イオンエッチング
では、ドライエッチング用ガスは、シリコーンラダー系
樹脂膜がエッチングできるガス種ならとくに限定されな
いが、CF4、CHF3およびC48のフッ素系ガスとA
rとの混合ガスが好ましく用いることができる。しか
し、O2を混合したガスを用いた場合は、シリコーンラ
ダー系樹脂膜の側鎖の有機成分が酸化され、屈折率が微
妙に変化するため、O2の混合比を極めて低くするか、
または全く混合しない方がよい。
【0083】ステップ5では、コア層上部に残存してい
るレジスト層4aをレジスト専用の剥離液、あるいはプ
ラズマアッシャー装置を用いて除去し、コア層のパター
ニングが完了する。この場合、断面が7μmX7μmの
コア5を形成された。
【0084】なお、クラッド層あるいはコア層の表面層
が酸化された場合には、0.001〜5%HF水溶液で
洗浄し、酸化層を除去することもできる。
【0085】ステップ6は、下層クラッド2およびコア
5の上に、上層クラッド6を20μmの膜厚で形成す
る。上層クラッド6の形成方法は、下層クラッド2のそ
れと同一とすればよく、また、上層クラッド6の屈折率
は下層クラッド2のそれと同一にすることが好ましい。
このようにして、クラッドおよびコアがシリコーンラダ
ー系樹脂で形成された埋め込み型光導波路が得られる。
【0086】実施の形態3 図3は、この発明で対象とする光導波路を形成するプロ
セスの例を示す断面図であり、屈折率の低いシリコーン
ラダー系樹脂をクラッド層、高いものをコア層として用
いる。同図中の1は平面基板、2は低屈折率のシリコー
ンラダー系樹脂で形成した下層クラッド、3は高屈折率
のシリコーンラダー系樹脂で形成したコア層、4はフォ
トレジスト、4aはフォトレジストパターン、5はコ
ア、6は下層クラッドと同じシリコーンラダー系樹脂で
形成した上層クラッド、7はフォトマスク、8は金属
膜、8aは金属膜パターンを示している。
【0087】まず、高屈折率のシリコーンラダー系樹
脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2が全てフェニル
基であり、重合平均分子量が17万のシリコーンラダー
系樹脂をアニソールに溶解させ、25重量%のワニス
(e)を調整する。次に、低屈折率のシリコーンラダー
系樹脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2のうち7モ
ル%がビニル基で、残りがフェニル基であり、重合平均
分子量が26万のシリコーンラダー系樹脂をアニソール
に溶解させ、30重量%のワニス(f)を調整する。ク
ラッドとコアを形成するためのシリコーンラダー系樹脂
の比屈折率差は、通常0.2〜1.0%程度が好ましい
が、この(e)と(f)の樹脂の比屈折率差は、0.4
%であった。なお、下地膜との接着性を向上させるため
に、シランカップリング剤をワニス中に添加しても良
い。
【0088】ステップ1では、ワニス(f)をガラス、
石英、シリコンなどからなる平面基板1上に、2000
rpmで回転塗布し、ホットプレート上で100〜25
0℃で20秒〜5分間熱処理して溶媒を除去した後、オ
ーブン中で窒素雰囲気下、300〜450℃でポストベ
ークを行い、完全に硬化させた。この場合、32μmの
膜厚を有する下層クラッド2が形成できた。
【0089】ステップ2では、ワニス(e)を下層クラ
ッド2上に1800rpmで回転塗布し、ホットプレー
ト上で100〜250℃で20秒〜5分間熱処理して溶
媒を除去した後、オーブン中で窒素雰囲気下、300〜
450℃でポストベークを行い、完全に硬化させた。こ
の場合、7μmの膜厚を有するコア層3が形成できた。
【0090】続いて、ステップ3では、この上部にアル
ミニウム薄膜8を蒸着法で、1μm膜厚で形成した。今
回は、アルミニウムを用いているが、コア層のエッチン
グの際にマスクになるものであればとくに限定されない
が、Al、AlSi、AlSiCu、Cu、AlCu、
Ti、TiN、Cr、Cr2N、CrSi2、Taまたは
Auを好ましく用いることができる。また成膜方法は、
コア層に影響を与えず、均一な金属膜を形成できるもの
ならとくに限定しないが、蒸着法やスパッタ法が好まし
い。
【0091】ステップ4は通常のフォトリソグラフィー
のプロセスであり、i線用フォトレジストを約2μm膜
厚になるようにアルミニウム膜8上に回転塗布し、プリ
ベーク後、所要の光導波路パターンを有するフォトマス
ク7を介して露光し、さらに、露光、露光後ベーク、現
像、ポストベークを行い、所要の導波路を形成するため
のパターンを有するレジスト層4aを得た。この場合、
線幅が7.05μmのパターンとした。なお、今回はポ
ジ型レジストを用いたが、ネガ型レジストでも、化学増
幅型レジストでもよく、市販のフォトレジストを用いて
も構わない。
【0092】ステップ5では、このレジストパターンを
マスクとして、アルミニウム膜の剥離専用のエッチャン
トでレジスト層4aで被覆されていない部分のアルミニ
ウム薄膜を除去し、アルミニウム薄膜のパターン8aを
得た。
【0093】ステップ6では、レジスト層4aとアルミ
ニウム薄膜8aで保護されていないコア層3の部分をド
ライエッチング方法で除去する。このとき、アルミニウ
ム薄膜上のレジスト層4aも同時に除去される。ドライ
エッチングは、シリコーンラダー系樹脂膜に影響のない
方法であれば、とくに限定されないが、反応性イオンエ
ッチング法またはイオンビームエッチング法を好ましく
用いることができる。また、反応性イオンエッチングで
は、ドライエッチング用ガスは、シリコーンラダー系樹
脂膜がエッチングできるガス種ならとくに限定されない
が、CF4やCHF3のフッ素系ガスとArとの混合ガス
を好ましく用いることができる。しかし、O2を混合し
たガスを用いた場合は、シリコーンラダー系樹脂膜の側
鎖の有機成分が酸化され、屈折率が微妙に変化するた
め、O2の混合比を極めて低くするか、または全く混合
しない方がよい。この場合、レジスト層4aとコア層3
をドライエッチング法で同時にエッチングしたが、ステ
ップ6aに示すようにレジスト層4aを酢酸ブチルなど
のレジスト専用の剥離液またはプラズマアッシャ装置で
除去した後、コア層3のドライエッチング処理を行って
もかまわない。
【0094】なお、クラッド層またはコア層の表面層が
酸化された場合は、0.001〜5%HF水溶液で洗浄
し、酸化層を除去することもできる。
【0095】ステップ7では、コア5上部に存在してい
るアルミニウム薄膜をアルミニウム剥離専用のエッチャ
ントで剥離、除去し、コア層のパターニングが完了す
る。この場合、断面が7μmX7μmのコア5を形成さ
れた。
【0096】ステップ8は、下層クラッド2およびコア
5の上に、上層クラッド6を20μmの膜厚で形成す
る。上層クラッド6の形成方法は、下層クラッド2のそ
れと同一とすればよく、また、上層クラッド6の屈折率
は下層クラッド2のそれと同一にすることが好ましい。
このようにして、クラッドおよびコアがシリコーンラダ
ー系樹脂で形成された埋め込み型光導波路が得られる。
【0097】実施の形態4 図4は、本発明で対象とする光導波路を形成するプロセ
スの例を示す断面図であり、屈折率の低いシリコーンラ
ダー系樹脂をクラッド層、高いものをコア層として用い
る。同図中の1は平面基板、2は低屈折率のシリコーン
ラダー系樹脂で形成した下層クラッド、3は高屈折率の
シリコーンラダー系樹脂で形成したコア層、4’はフォ
トレジスト(ネガ型)、4’aはフォトレジストパター
ン、5はコア、6は下層クラッドと同じシリコーンラダ
ー系樹脂で形成した上層クラッド、7はフォトマスクを
示している。
【0098】まず、高屈折率のシリコーンラダー系樹
脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2が全てフェニル
基であり、重合平均分子量が21万のシリコーンラダー
系樹脂をアニソールに溶解させ、22重量%のワニス
(g)を調整する。次に、低屈折率のシリコーンラダー
系樹脂、たとえば、式(1)の側鎖R1、R2のうち6モ
ル%がメチル基であり、重合平均分子量が33万のシリ
コーンラダー系樹脂をアニソールに溶解させ、30重量
%のワニス(h)を調整する。なお、下地膜との接着性
を向上させるために、シランカップリング剤をワニス中
に添加しても良い。クラッドとコアを形成するためのシ
リコーンラダー系樹脂の比屈折率差は、通常0.2〜
1.0%程度が好ましいが、この(g)と(h)の樹脂
の比屈折率差は、0.37%であった。
【0099】ステップ1では、ワニス(h)をガラス、
石英、シリコンなどからなる平面基板1上に、2000
rpmで回転塗布し、ホットプレート上で100〜25
0℃で20秒〜5分間熱処理して溶媒を除去した後、オ
ーブン中で窒素雰囲気下、300〜450℃でポストベ
ークを行い、完全に硬化させた。この場合、32μmの
膜厚を有する下層クラッド2が形成できた。
【0100】ステップ2は通常のフォトリソグラフィー
のプロセスであり、この上部にi線用ネガフォトレジス
トを約7μm膜厚になるように回転塗布し、プリベーク
の後、所要の光導波路パターンを有するフォトマスク7
を介して露光し、さらに露光後ベーク、現像、ポストベ
ークを行い、所要の導波路を形成するためのパターンを
有するレジスト層4’aを得た。この場合、スペースが
7μmの抜きパターンとした。なお、今回はi線ネガ型
レジストを用いたが、レジストパターン形成後にステッ
プ3で塗布するシリコーンラダー系樹脂組成物の形成溶
媒に不溶なレジストであるれば、とくに限定されない。
【0101】ステップ3では、ワニス(g)を下層クラ
ッド2上に2000rpmで回転塗布し、ホットプレー
ト上で100〜250℃で20秒〜5分間熱処理して溶
媒を除去して、コア層3を形成する。この時の膜厚は
7.2μmであった。
【0102】続いて、ステップ4は、シリコーンラダー
系樹脂膜を研磨できるスラリーを用いて、CMP装置
で、レジスト層との界面が現れるまで、すなわちレジス
ト層上のコア用シリコーンラダー系樹脂膜を除去できる
まで、研磨を行う。研磨する手法は、CMPなどの半導
体で用いられる技術が好ましいが、コア用シリコーンラ
ダー系樹脂膜の表面が滑らかに研磨できる手法であれ
ば、限定されない。
【0103】なお、このステップ4を除いて、直接ステ
ップ5以下の処理を行うこともできる。
【0104】ステップ5では、レジスト専用剥離液でレ
ジスト層4’aを剥離し、オーブン中で窒素雰囲気下、
300〜450℃でポストベークを行い、コア5を完全
に硬化させた。この場合、7X7μmのコア5が形成で
きた。ここで、剥離液は市販のレジスト専用剥離液で
も、有機溶剤でも構わないが、コア用シリコーンラダー
系樹脂膜の膜質に影響を与えない剥離液とする。
【0105】ステップ6では、下層クラッド2およびコ
ア5の上に、上層クラッド6を25μmの膜厚で形成す
る。上層クラッド6の形成方法は、下層クラッド2のそ
れと同一とすればよく、また、上層クラッド6の屈折率
は下層クラッド2のそれと同一にすることが好ましい。
このようにして、クラッドおよびコアがシリコーンラダ
ー系樹脂で形成された埋め込み型光導波路が得られる。
【0106】実施の形態5 実施の形態1または実施の形態2のステップ6、または
実施の形態3のステップ8の工程を行わず、上層クラッ
ド6を設けないことにより、リッジ型光導波路を得るこ
とができる。この場合、空気が上層クラッドとして働く
ことになる。
【0107】
【実施例】実施例1 前記一般式(1)中のR1、R2の側鎖が異なるシリコー
ンラダー樹脂(R3、R4、R5、R6は全て水素)を合成
し、それらの重合平均分子量、シリコン基板上でのクラ
ック発生膜厚、屈折率の値を表1にまとめた。
【0108】表1に示すように、側鎖が全てフェニル基
であるシリコーンラダー系樹脂は、重合平均分子量が1
0,000程度であっても、30μmを越える厚膜形成
が可能である。また、側鎖のフェニル基の比率が80モ
ル%以上のシリコーンラダー系樹脂も30μmを越える
厚膜形成が可能であるが、80モル%未満のものは、シ
リコン基板上では数μm程度のクラック耐性しかなく、
光導波路を形成するのに充分な膜厚が得られない。これ
は、合成時に充分な高分子量化ができないことや、構造
中の無機成分比率が多くなるため、膜自身の柔軟性が劣
ることが原因だと考えられる。また、側鎖のフェニル基
の比率が80モル%以上のシリコーンラダー系樹脂であ
っても、分子量が10万以下のNo.14では、クラッ
ク耐性(シリコンウエハ上)が、分子量が10万以上の
No.13に比べ低いことがわかる。クラック耐性は、
重量平均分子量が高いものほど柔軟性があるため優れて
いる。さらに、屈折率に関しては、側鎖が全く同じシリ
コーンラダー系樹脂では、重量平均分子量が異なっても
同じ屈折率値が得られる。また、側鎖が全てフェニル基
のシリコーンラダー系樹脂の側鎖をビニル基やメチル基
などの他の官能基で置換することで、屈折率が徐々に低
下しており、その置換基量を選ぶことで、所要の屈折率
を有するシリコーンラダー系樹脂を得ることができる。
【0109】
【表1】
【0110】実施例2 実施例1のNo.4およびNo.5のシリコーンラダー
系樹脂を用いて、それぞれ実施の形態1に従って、コア
用シリコーンラダー系樹脂組成物、クラッド用シリコー
ンラダー系樹脂組成物を調整した。この際、接着性を向
上させるために、それぞれの樹脂組成物に、シランカッ
プリング剤であるγ−(メタクリロキシプロピル)メチ
ルジメトキシシランを樹脂に対して0.5重量%添加し
た。
【0111】実施の形態1の光導波路の製造プロセスに
て、下層クラッドが20μm、コアが7X7μm、上層
クラッドが20μmの寸法で、コア部分とクラッド部分
の比屈折率差が0.75%である光導波路を作製した。
この光導波路に、1.3μm、1.55μmの近赤外領
域の波長を入射して、伝送損失を測定したところ、それ
ぞれの波長に対して、0.10dB/cm、0.07d
B/cmの良好な値が得られ、充分に光学部品として適
用できる材料であることがわかった。
【0112】実施例3 実施例1のNo.3およびNo.4のシリコーンラダー
系樹脂を用いて、それぞれ実施の形態2に従って、コア
用シリコーンラダー系樹脂組成物、クラッド用シリコー
ンラダー系樹脂組成物を調整した。
【0113】実施の形態2の光導波路の製造プロセスに
て、下層クラッドが20μm、コアが7X7μm、上層
クラッドが20μmの寸法で、コア部分とクラッド部分
の比屈折率差が0.35%である光導波路を作製した。
この光導波路に、1.3μm、1.55μmの近赤外領
域の波長を入射して、伝送損失を測定したところ、それ
ぞれの波長に対して、0.09dB/cm、0.08d
B/cmの良好な値が得られ、充分に光学部品として適
用できる材料であることがわかった。
【0114】実施例4 実施例1のNo.10およびNo.6のシリコーンラダ
ー系樹脂を用いて、それぞれ実施の形態3に従って、コ
ア用シリコーンラダー系樹脂組成物、クラッド用シリコ
ーンラダー系樹脂組成物を調整した。
【0115】実施の形態3の光導波路の製造プロセスに
て、下層クラッドが25μm、コアが7X7μm、上層
クラッドが25μmの寸法で、コア部分とクラッド部分
の比屈折率差が0.32%である光導波路を作製した。
この光導波路に、1.3μm、1.55μmの近赤外領
域の波長を入射して、伝送損失を測定したところ、それ
ぞれの波長に対して、0.08dB/cm、0.07d
B/cmの良好な値が得られ、充分に光学部品として適
用できる材料であることがわかった。
【0116】実施例5 実施例1のNo.3およびNo.15のシリコーンラダ
ー系樹脂を用いて、それぞれ実施の形態3に従って、コ
ア用シリコーンラダー系樹脂組成物、クラッド用シリコ
ーンラダー系樹脂組成物を調整した。この際、接着性を
向上させるために、それぞれの樹脂組成物に、シランカ
ップリング剤であるγ−(アクリロキシプロピル)トリ
メトキシシランを樹脂に対して、0.7重量%添加し
た。
【0117】実施の形態4の光導波路の製造プロセスに
て、下層クラッドが30μm、コアが8X8μm、上層
クラッドが30μmの寸法で、コア部分とクラッド部分
の比屈折率差が0.38%である光導波路を作製した。
この光導波路に、1.3μm、1.55μmの近赤外領
域の波長を入射して、伝送損失を測定したところ、それ
ぞれの波長に対して、0.09dB/cm、0.12d
B/cmの良好な値が得られ、充分に光学部品として適
用できる材料であることがわかった。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシリ
コーンラダー系樹脂を用いた光導波路は、従来のプラス
チック光導波路に比較して可視〜近赤外領域において極
めて優れた光伝送特性を有するとともに、高温に曝され
ても、性能の低下が著しく少ない。このため、近赤外領
域における光集積回路用部品、または、近赤外光域光源
を用いる数100mの距離間の光信号伝送媒体として安
定して使用できるという利点がある。また、高耐熱性や
光透明性以外にも、側鎖の構造を一部変えることによ
り、屈折率の制御が出来るという点、材料コストが安価
であるという点、または加工性が容易という点で、光学
部品材料として非常に有効であり、経済的に優れた光信
号伝送にシステムの構成が可能となる。
【0119】請求項1にかかわる発明によれば、分子量
が1万以上であるので、樹脂膜のクラック耐性が顕著に
増大し、500μmまでの厚膜化が可能である。とくに
10万以上にすることによって、厚膜化の効果が大き
い。
【0120】請求項2にかかわる発明によれば、シラン
カップリング剤を含有するため、下地基板または下地膜
または上層膜との接着性が高い。
【0121】請求項3〜7にかかわる発明によれば、前
記R1、R2が、アリール基、および脂肪族アルキル基ま
たはアルケニル基であるので、合成や高分子量化が容易
であって、導入比率を増加させることによって、屈折率
を制御することができる。
【0122】請求項8〜11および20にかかわる発明
は、請求項1〜8記載のシリコーンラダー系樹脂組成物
で形成したコア層とクラッド層からなる光導波路である
ので、可視〜近赤外領域において極めて優れた光伝送特
性を有するとともに、高温に曝されても、性能の低下が
著しく少ない。
【0123】請求項12〜19にかかわる発明によれ
ば、可視〜近赤外領域において極めて優れた光伝送特性
を有するとともに、高温に曝されても、性能の低下が著
しく少ない光導波路を製造することができる。
【0124】請求項21かかわる発明によれば、近赤外
領域における光集積回路用部品、または、近赤外光域光
源を用いる数100mの距離間の光信号伝送媒体として
安定して使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかわる光導波路の製造方法
を表す工程図である。
【図2】 実施の形態2にかかわる光導波路の製造方法
を表す工程図である。
【図3】 実施の形態3にかかわる光導波路の製造方法
を表す工程図である。
【図4】 実施の形態4にかかわる光導波路の製造方法
を表す工程図である。
【符号の説明】
1 平面基板、2 下層クラッド、3 コア層、4 フ
ォトレジスト(ポジ型)、4a フォトレジストパター
ン、4’ フォトレジスト(ネガ型)、4’a フォト
レジストパターン、5 コア、6 上層クラッド、7
フォトマスク、8 金属膜、8a 金属膜パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 星紀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 南 伸太朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 西岡 孝博 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 PA02 PA21 PA24 PA28 QA05 TA00 4J002 CP141 EX026 EX056 EX066 EX076 EX086 FD146 GP00 GP02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1、R2はアリール基、水素原子、脂肪族アル
    キル基または不飽和結合を有する官能基であり、同種で
    もよく、異種でもよい。R3、R4、R5、R6は水素原
    子、アリール基、脂肪族アルキル基、トリアルキルシリ
    ル基または不飽和結合を有する官能基であり、同種でも
    よく、異種でもよい。ただし、nは整数で重量平均分子
    量が1万以上である。)で表され、側鎖のR1、R2にア
    リール基を必ず含むシリコーンラダー樹脂からなる光導
    波路形成材料用シリコーンラダー系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンラダー系樹脂組成物が、
    シランカップリング剤を含有する請求項1記載のシリコ
    ーンラダー系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記R1、R2が、アリール基、および脂
    肪族アルキル基またはアルケニル基である請求項1また
    は2記載のシリコーンラダー系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 脂肪族アルキル基が、メチル基、エチル
    基またはプロピル基である請求項3記載のシリコーンラ
    ダー系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記アルケニル基が、ビニル基またはア
    リル基である請求項3記載のシリコーンラダー系樹脂組
    成物。
  6. 【請求項6】 前記アリール基が、フェニル基である請
    求項3記載のシリコーンラダー系樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 前記脂肪族アルキル基またはアルケニル
    基が、全側鎖のうち0.01〜20モル%である請求項
    3記載のシリコーンラダー系樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載のシリコーンラダ
    ー系樹脂組成物で形成したコア層とクラッド層からなる
    光導波路。
  9. 【請求項9】 コア層を前記R1、R2の全てがアリール
    基であるシリコーンラダー系樹脂組成物で、クラッド層
    を前記R1、R2がアリール基、および脂肪族アルキル基
    またはアルケニル基であるシリコーンラダー系樹脂から
    なる樹脂組成物で形成したことを特徴とする請求項8記
    載の光導波路。
  10. 【請求項10】 コア層を、前記R1、R2がアリール
    基、および脂肪族アルキル基またはアルケニル基である
    シリコーンラダー系樹脂からなる樹脂組成物で、クラッ
    ド層を、前記R1、R2がアリール基、および脂肪族アル
    キル基またはアルケニル基であって、コア層を形成する
    シリコーンラダー系樹脂よりも脂肪族アルキル基または
    アルケニル基の置換量が多いシリコーンラダー系樹脂か
    らなる樹脂組成物で形成したことを特徴とする請求項8
    記載の光導波路。
  11. 【請求項11】 前記アリール基がフェニル基である請
    求項8、9または10記載の光導波路。
  12. 【請求項12】 基板上に、クラッド用シリコーンラダ
    ー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させ
    て下層クラッドを形成する工程、その下層クラッド上に
    コア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理
    を行って完全硬化させる工程、その上層に通常のフォト
    リソグラフィーによりレジストパターンを形成する工
    程、反応性イオンエッチングまたはイオンビームエッチ
    ングを行いコア用シリコーンラダー系樹脂膜にコアのパ
    ターンを形成する工程、そのコアの上部にクラッド用シ
    リコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って
    完全硬化させて下層クラッドを形成する工程を含むこと
    を特徴とする光導波路の製造方法。
  13. 【請求項13】 基板上に、クラッド用シリコーンラダ
    ー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させ
    て下層クラッドを形成する工程、その下層クラッド上に
    コア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理
    を行って乾燥させる工程、その上層に通常のフォトリソ
    グラフィーによりレジストパターンを形成する工程、シ
    リコーンラダー系樹脂用の現像液によりウエットエッチ
    ングを行いコア用シリコーンラダー系樹脂膜にコアのパ
    ターンを形成する工程、さらに熱処理を行って、そのコ
    アを完全硬化させる工程、そのコアおよび下層クラッド
    の上部にクラッド用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗
    布し、熱処理を行って完全硬化させて上層クラッドを形
    成する工程を含むことを特徴とする光導波路の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記シリコーンラダー系樹脂用の現像
    液が、シリコーンラダー系樹脂を溶解し、レジストパタ
    ーンを溶解させない有機溶媒である請求項13記載の光
    導波路の製造方法。
  15. 【請求項15】 基板上に、クラッド用シリコーンラダ
    ー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させ
    て下層クラッドを形成する工程、その下層クラッド上に
    コア用シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理
    を行って完全硬化させる工程、その上層に金属膜を形成
    する工程、さらにその金属膜上に通常のフォトリソグラ
    フィーによりレジストパターンを形成する工程、このレ
    ジストパターンをマスクとして金属膜をエッチングし、
    金属膜のパターンを形成する工程、この金属膜をマスク
    として反応性イオンエッチングまたはイオンビームエッ
    チングを行った後に金属膜パターンを除去し、コア用シ
    リコーンラダー系樹脂膜にコアのパターンを形成する工
    程、そのコアおよび下層クラッドの上部にクラッド用シ
    リコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って
    完全硬化させて上層クラッドを形成する工程を含むこと
    を特徴とする光導波路の製造方法。
  16. 【請求項16】 金属膜が、Al、AlSi、AlSi
    Cu、Cu、AlCu、Ti、TiN、Cr、Cr
    2N、CrSi2、TaまたはAuである請求項15記載
    の光導波路の製造方法。
  17. 【請求項17】 反応性イオンエッチング工程ののち
    に、コア用またはクラッド用シリコーンラダー系樹脂膜
    の表面層を0.001〜5重量%のフッ化水素水溶液で
    処理し、酸化層を除去することを特徴とする請求項12
    または15記載の光導波路の製造方法。
  18. 【請求項18】 基板上に、クラッド用シリコーンラダ
    ー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させ
    て下層クラッドを形成する工程、その上層に通常のフォ
    トリソグラフィーによりレジストパターンを形成する工
    程、そのレジストパターン上にコア用シリコーンラダー
    系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って溶媒を除去する
    工程、このレジスト専用の剥離液でレジスト層を除去す
    る工程、熱処理でコアのパターンを完全硬化する工程、
    そのコアおよび下層クラッドの上部にクラッド用シリコ
    ーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全
    硬化させて上層クラッドを形成する工程を含むことを特
    徴とする光導波路の製造方法。
  19. 【請求項19】 基板上に、クラッド用シリコーンラダ
    ー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って完全硬化させ
    て下層クラッドを形成する工程、その上層に通常のフォ
    トリソグラフィーによりレジストパターンを形成する工
    程、そのレジストパターン上にコア用シリコーンラダー
    系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行って溶媒を除去する
    工程、さらにそのコア用シリコーンラダー系樹脂膜を研
    磨する工程、このレジスト専用の剥離液でレジスト層を
    除去する工程、熱処理でコアのパターンを完全硬化する
    工程、そのコアおよび下層クラッドの上部にクラッド用
    シリコーンラダー系樹脂組成物を塗布し、熱処理を行っ
    て完全硬化させて上層クラッドを形成する工程を含むこ
    とを特徴とする光導波路の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12、13、14、15、1
    6、17、18または19記載の光導波路の製造方法に
    よって製造された光導波路。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の光導波路を有する光
    集積回路。
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