JP2001059112A - ガス吹き込み用プラグ及びその製作方法 - Google Patents

ガス吹き込み用プラグ及びその製作方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命の長いガス吹き込み用プラグ及びその製
作方法を目的とする。 【解決手段】 溶融金属容器の底部からガスを吹き込む
ためのガス吹き込み用プラグであって、プラグの底面か
ら上面まで、スリット状のガス通路を備え、ガス通路は
プラグの水平断面では連続した、または非連続のスリッ
ト状ガス通路を構成し、プラグの垂直断面内では前記プ
ラグの底部から上面まで連続したスリット状のガス通路
と、非連続のスリット状のガス通路とから構成されてい
ることを特徴とするガス吹き込み用プラグ。筒状体の断
面形状は例えば星形とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属の精錬分野に
おける取鍋、電気炉、転炉、脱ガス装置等において溶融
金属を攪拌するガスの吹き込に用いるガス吹き込み用プ
ラグ及びその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来溶融金属、特に取鍋等に収容した溶
鋼の精錬反応を促進するため、ガス吹き込みが多く用い
られる。その手段としてガス吹き込み用プラグがある。
従来のプラグの構造を図8に示す。取鍋底部の永久張り
6の上側に配設した敷きれんが5の一部にますれんが4
を配設し、取鍋鉄皮7の下側から金属ケース3に収容し
たポーラスプラグ2を挿入し、押さえれんが8により支
持し、押さえ金具10で固定する。吹き込みガスはガス
配管12から供給し、ポーラスプラグ2を介して取鍋内
の溶融金属に吹き込む。
【0003】従来のプラグは通気性の高い耐火物で構成
し、非金属介在物の浮上、あるいは温度の均一化のため
ArやN2ガスを吹き込む。耐火物としてはアルミナ
質、マグネシヤ質、ジルコン質等が使用される。通気率
は0.5から8cm3・cm/cm2・s・cmH2O程
度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガスを多く吹
き込むためには通気性を確保しなければならないので、
材質を低密度にする必要があり、プラグの寿命を損なう
ことになる。寿命を高めようとするとれんがの材質を緻
密にしなければならないので、通気率を低下させなけれ
ばならない。そこで、望ましいポーラスプラグの製作は
困難である。
【0005】そこで、例えば特開平11−117014
号公報では熱溶融性のあるシートを渦巻き状として、こ
れを耐火物内に埋め込み、焼成して渦巻き状のスリット
がある緻密なプラグとする方法が開示されている。しか
し、プラグを一度使用するとストット状の隙間に溶融金
属が差し込んで凝固し、次の溶融金属にガスを吹き込む
際にガスを吹き込むことが困難になることがある。
【0006】このような場合には通常ガス圧力を高くし
て、目詰まりした部分を吹き飛ばす必要があり、そのた
め1回ごとに5から20mm程度消耗することになり、
ポーラスプラグの寿命が減少する。溶融金属が深くスリ
ットの隙間に差し込むとこの部分を吹き飛ばことが困難
な場合があり、場合によりガス吹き込みができないこと
もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は溶融金
属の差し込み深さがあまり深くならないように非連続の
浅いスリットを段違いに構成してあるプラグであれば上
記問題を解決できるとの着想を得て、下記の発明をする
に至った。
【0008】発明の第1の態様は、 溶融金属容器の底
部からガスを吹き込むためのガス吹き込み用プラグであ
って、前記プラグの底面から上面まで、スリット状のガ
ス通路を備え、前記ガス通路はプラグの水平断面では連
続したスリット状ガス通路を構成し、プラグの垂直断面
内では前記プラグの底部から上面まで連続したスリット
状のガス通路と、非連続のスリット状のガス通路とから
構成されていることを特徴とするガス吹き込み用プラグ
である。
【0009】発明の第2の態様は、溶融金属容器の底部
からガスを吹き込むためのガス吹き込み用プラグであっ
て、前記プラグの底面から上面まで、スリット状のガス
通路を備え、前記ガス通路はプラグの水平断面では非連
続のスリット状ガス通路を構成し、プラグの垂直断面内
では前記プラグの底部から上面まで連続したスリット状
のガス通路と、非連続のスリット状のガス通路とから構
成されていることを特徴とするガス吹き込み用プラグで
ある。
【0010】発明の第3の態様は、前記スリット状のガ
ス通路が、プラグの水平断面においては連続または非連
続の星型のスリット状ガス通路を構成することを特徴と
するガス吹き込み用プラグである。
【0011】発明の第4の態様は、前記星型が三ツ星、
四つ星、五つ星、または六つ星のいずれかの形状である
ことを特徴とするガス吹き込み用プラグである。
【0012】発明の第5の態様は、前記スリット状のガ
ス通路が前記プラグの水平断面中心軸の周りに多重に、
または、渦巻き状に設けられていることを特徴とするガ
ス吹き込み用プラグである。
【0013】発明の第6の態様は、下記の工程を備えた
ガス吹き込みプラグの製作方法である。 (a) 平面状可燃性シートを筒状体に成形し、該筒状
体の軸方向に直角の方向に所定の間隔で切り込みを入
れ、この切り込み部を内側から外側に突出させてバンド
状の凸部とした筒状体を用意し、(b) 前記筒状体を
金型内に配設し、不定形耐火物を充填し、(c) 前記
不定形を圧縮し、次いで焼成する。
【0014】発明の第7の態様は、前記筒状体の前記切
り込みにより形成されたバンド状の凸部がその両端で下
側に切り下がった傾斜部を有する凸部であることを特徴
とするガス吹き込みプラグの製作方法である。
【0015】発明の第8の態様は、前記平面状可燃性シ
ートは厚み0.1〜0.4mmの紙またはプラスチック
で構成でされていることを特徴とするガス吹き込みプラ
グの製作方法である。
【0016】発明の第9の態様は、前記筒状体が三ツ
星、四つ星、五つ星、六つ星または渦巻き状のいずれか
の形状であることを特徴とするガス吹き込み用プラグの
製作方法である。
【0017】発明の第10の態様は、前記筒状体は、断
面直径が異なる1以上の筒状体を前記プラグの金型内の
中心の周りに多重に、または、渦巻き状に配設したもの
であることを特徴とするガス吹き込み用プラグの製作方
法である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明する。説明の都合上製作方法から説明する。図1に
は本発明のガス吹き込みプラグを製造するために使用さ
れる平面状可燃性シートで作成した筒状体20を示す。
この筒状体は可燃性シート、例えば0.1から0.4m
m厚みの紙、あるいはプラスチックシートで作成され
る。そして、金型内に置かれ、プラグを構成する耐火物
原料を充填し、適宜圧縮された後焼成される。
【0019】この焼成により上記シートは焼失して耐火
物製プラグ内に上記シートの形状に対応したスリット、
即ちガスの通路をプラグ内に構成する。従って、この形
状はプラグ内のスリット状のガス通路の形状でもある。
この筒状体の形状は製作するプラグの寸法により変動す
るが、例えば、直径が30から200mm程度であり、
高さは100から500mm程度である。
【0020】形状は図示するように断面は例えば六つ星
形の筒状体20とすることができ、上下方向の貫通した
スリットのガス通路を形成する主ガス通路22と、星形
の凹部に軸に直角方向に所定の間隔で切り込みがあり、
その部分を外側に突き出して形成させる凸部26とから
なる。
【0021】ガス通路を形成する主ガス通路22は高さ
方向で同一直径の筒状体でも、また多少上部方向で直径
が小さくなり、全体として円錐台形状でもよい。上記星
形は三つ星から六つ星とすることができる。また、渦巻
き状でもよい。更には、全体的には直線状でもよい。
【0022】この凸部は周方向で同一高さに形成しても
よく、所定の高さずつ差があってもよい。この凸部によ
って形成される空間25は筒状体20の内側と外側の耐
火物を一体結合させている連結部を形成する。なお、点
線は製作されるプラグ2の外形である。
【0023】図2は図1の示す筒状体20の平面図であ
る。主ガス通路22は底部から頂部まで貫通しているの
で、貫通しているガス通路を形成する。凸部26は上下
方向では非連続である。図3は筒状体20の側面図であ
る。図1を合わせて参照すると凸部26は軸に直角に突
き出している部分と、望ましくは両端で下方に切り下が
って傾斜して突き出ている傾斜部24を備える。この部
分の作用は後述する。
【0024】後述するように上記筒状体は、プラグを燒
結して製作する段階で焼失するので、プラグ内に在るス
リットの形状でもある。図4は、図3に示す筒状体20
の側面図のA―A断面図及びB―B断面図を示す。
(A)図において実線は筒状体により形成されるスリッ
トである。断線部240は図3における傾斜部24によ
るものである。なお、上記傾斜部24がない場合にはス
リットが連続する。また、点線はこの断面の下側に存在
する凸部の形状を示す。
【0025】(B)図は上記B―B断面図であり、凸部
により形成されるスリット形状を示す。断線部242は
図3に示すバンド状の凸部の両端にある傾斜部により形
成される部分であり、スリットは存在しない。なお、点
線はすぐ下側の主ガス通路22で形成されるスリットを
示す。以下この断線部の作用を説明する。
【0026】上記バンド状凸部が傾斜部を有する筒状体
が焼失した後に製作されるプラグは、前記プラグの底面
から上面まで、スリット状のガス通路を備え、該ガス通
路はプラグの水平断面では連続したスリット状ガス通路
を構成し、プラグの垂直断面内では前記プラグの底部か
ら上面まで連続したスリット状のガス通路22と、非連
続のスリット状のガス通路26とから構成されているプ
ラグである。
【0027】また、上記バンド状凸部が傾斜部を有する
筒状体が焼失した後に製作されるプラグは、前記プラグ
の底面から上面まで、スリット状のガス通路を備え、こ
のガス通路はプラグの水平断面では非連続のスリット状
ガス通路を構成し、プラグの垂直断面内では前記プラグ
の底部から上面まで連続したスリット状のガス通路と、
非連続のスリット状のガス通路とから構成されているプ
ラグである。
【0028】前述した通り、筒状体の形状により、ガス
通路を形成する主ガス通路22は高さ方向で同一直径で
も、また多少上部方向で直径が小さくなり、全体として
円錐台形状でもよい。上記スリットの形状は、星形は三
つ星から六つ星とすることができる。また、渦巻き状で
もよい。更には、全体的には直線状でもよい。
【0029】図5(A)、(B)は、図4(A)、
(B)に示した水平断面の透視図である。図5(A)は
図4(A)に示すスリットの透視図である。ガス吹き込
みが継続している場合には斜線部分に示すガス通路を通
過したガスが実線で示すスリットから吹き出す。断線部
240からはガスは吹き出さない。ガス吹き込みが終了
すると斜線部分に溶融金属が差し込み241があり、断
線部240のために、この部分の近傍には溶融金属が差
し込まない。
【0030】そこで、矢印で示すように多少のガスを通
過させるガス流路が依然として確保されている。この流
路が存在しない場合、即ち、バンド状凸部が水平方向に
伸びたバンドである場合にはガス吹き込み終了後スリッ
ト全体にガス溶融金属が浸入し、次にガスを吹き込む際
にはこの部分を高いガス吹きこみ圧力で吹きとばすこと
が必要になる。
【0031】しかし、この場合でも、溶融金属の浸入深
さはスリットの深さ以上には深くないので、1回のガス
吹き込みによる損耗は従来、即ち、ガス通路が直線状の
場合よりも少ないので、プラグの寿命が長くなる。傾斜
部24がある場合には、溶融金属の差し込み部分を吹き
飛ばさなくとも多少のガスは吹き込めるので、場合によ
りそのままガス吹き込みを続行することができ、それだ
けプラグの寿命を延長できる。
【0032】図5(B)はバンド状凸部が形成するスリ
ットが水平断面に露出して場合である。ガス吹き込みが
継続している場合には実線で示すスリットからガスが吹
き込まれる。ガス吹き込みが終了すると斜線部分に溶融
金属が差し込み241があり、次のガス吹き込みの初期
には、矢印の部分からガスが多少吹き込まれる。しか
し、多く吹く込むためにはこの段差の部分が吹き飛ばさ
れて次のスリット、即ち図(A)のスリットが断面に露
出すると十分なガス量を吹き込むことができる。
【0033】スリットの幅は筒状体の紙等の厚みで決定
されるが、0.1〜0.4mm程度が望ましく、バンド
の幅またはピッチは3〜15mm程度が望ましい。溶融
金属が炭素鋼の場合には3〜10mm、ステンレス鋼の
場合には10〜15mm程度が望ましい。
【0034】以上説明した通り、本発明のプラグは溶融
金属容器の底部からガスを吹き込むためのガス吹き込み
用プラグであって、このプラグの底面から上面まで、連
続したスリット状の主ガス通路22があり、望ましく
は、このガス通路は図4に示すようにプラグの断面では
連続したスリット状ガス通路、または非連続のスリット
状ガス通路を構成する。このプラグの垂直断面内では前
記プラグの底部から上面まで連続したスリット状の主ガ
ス通路22と、非連続のスリット状のガス通路26とか
ら構成されている。
【0035】水平断面における形状は図6に示す通り、
三ツ星、四つ星でもよく、更には五つ星、または六つ星
の形状が適当である。七つ星、八つ星でも可能ではある
が製作にやや困難が伴なう。前述の構造の直径の異なる
筒状体を多重にプラグ内に入れて、プラグを焼成するれ
ば、スリット状のガス通路がプラグの断面中心軸の周り
に多重に設けられているプラグを製作できる。
【0036】既に述べた通り、このプラグの製作方法
は、可燃性シートで作製した筒状体を用意し、筒状体の
各凹部に筒状体の軸方向に直角な断面方向に所定の間隔
で切り込みを入れ、この切り込み部を内側から外側に突
出させてバンド状の凸部とする。この筒状体を金型内に
配設し、不定形耐火物を均等に充填し、油圧プレス、C
IP(冷間正水圧プレス)で圧縮し、または、振動成形
し、約1000℃で高温乾燥、または焼成し、前述の可
燃性シートを焼失させる。
【0037】前述の通り、筒状体の切り込みにより形成
されたバンド状の凸部を両端で下側に切り下がった傾斜
部を有する凸部とすることにより、ガス吹き込み終了後
でもスリットが完全には閉鎖しないプラグを製作でき
る。
【0038】本発明により製作したプラグの特性の例を
示す。 プラグの寸法:直径 50〜400mm 高さ 100〜500mm 通気率 0.5から20cm3・cm/cm2・s・cmH2
【0039】従来のプラグの特性は下記の通りである。 プラグの寸法:直径 50〜400mm 高さ 100〜500mm 通気率 0.5から1020cm3・cm/cm2・s・cmH2 O 以上の通り、プラグの通気率は2倍以上とすることがで
きた。
【0040】図6に、従来のポーラスプラグと本発明の
実施例であるプラグの特性を比較して示した。特に本発
明の実施例においてはプラグの圧縮強さが大きくなって
いる。また、使用回数は従来の3〜5回(チャージ)に
対して15回以上と飛躍的に高く、優れたプラグを製作
できた。更に、通気量も従来より高くすることができ
た。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス吹き
込みプラグはガスの通路が連続した部分と非連続の部分
とで構成されており、各使用回数毎に新しい断面が露出
し、従来よりも多くのガスを吹き込むことができる。特
に、ガスの通路をスリット状としたことにより、耐火物
の物性をより緻密なものとすることができるので、寿命
を著しく延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラグ製作のために使用されるガス通路となる
可燃性シートで構成された筒状体の形状を示す図であ
る。
【図2】上記筒状体の平面図である。
【図3】上記筒状体の側面図である。
【図4】上記筒状体を装入して製作したプラグの断面に
おけるスリットの態様を示す図である。
【図5】本発明のプラグ水平断面のガス通路を示す透視
図である。
【図6】筒状体の断面形状が三つ星または四つ星である
場合の水平断面のスリット形状を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るプラグ特性を示す図であ
る。
【図8】従来のポーラスプラグの態様を示す図である。
【符号の説明】
2 ポーラスプラグ 4 ますれんが 5 敷きれんが 6 永久張り 7 鉄皮 8 押さえれんが 10 押さえ金具 12 ガス配管 20 筒状体 22 主ガス通路 24 傾斜部 25 連結部 26 バンド状凸部 240 断線部 241 溶融金属の差し込み 242 断線部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月30日(2000.6.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 発明の第6の態様は、下記の工程を備え
たガス吹き込みプラグの製作方法である。 (a) 平面状可燃性シートを筒状体に成形し、該筒状
体の軸方向に直角の方向に所定の間隔で切り込みを入
れ、この切り込み部を内側から外側に突出させてバンド
状の凸部とした筒状体を用意し、(b) 前記筒状体を
金型内に配設し、不定形耐火物を充填し、(c) 前記
不定形耐火物を圧縮し、次いで焼成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 従来のプラグの特性は下記の通りであ
る。 プラグの寸法:直径 50〜400mm 高さ 100〜500mm 通気率 0.5から10cm3・cm/cm2・s・cmH2
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】 図に、従来のポーラスプラグと本発明
の実施例であるプラグの特性を比較して示した。特に本
発明の実施例においてはプラグの圧縮強さが大きくなっ
ている。また、使用回数は従来の3〜5回(チャージ)
に対して15回以上と飛躍的に高く、優れたプラグを製
作できた。更に、通気量も従来より高くすることができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C21C 7/072 C21C 7/072 P 7/10 7/10 F F27D 3/16 F27D 3/16 Z // C21B 11/10 C21B 11/10 C22B 9/20 C22B 9/20 Fターム(参考) 4K001 GA06 GA16 GA18 GB03 GB05 4K002 AC06 BG01 4K012 CA06 CA09 CA10 4K013 CA21 CA23 CC02 CE01 CE02 CE03 CE05 4K055 AA02 AA03 AA04 MA05 MA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属容器の底部からガスを吹き込む
    ためのガス吹き込み用プラグであって、 前記プラグの底面から上面まで、スリット状のガス通路
    を備え、 前記ガス通路はプラグの水平断面では連続したスリット
    状ガス通路を構成し、プラグの垂直断面内では前記プラ
    グの底部から上面まで連続したスリット状のガス通路
    と、非連続のスリット状のガス通路とから構成されてい
    ることを特徴とするガス吹き込み用プラグ。
  2. 【請求項2】 溶融金属容器の底部からガスを吹き込む
    ためのガス吹き込み用プラグであって、 前記プラグの底面から上面まで、スリット状のガス通路
    を備え、 前記このガス通路はプラグの水平断面では非連続のスリ
    ット状ガス通路を構成し、プラグの垂直断面内では前記
    プラグの底部から上面まで連続したスリット状のガス通
    路と、非連続のスリット状のガス通路とから構成されて
    いることを特徴とするガス吹き込み用プラグ。
  3. 【請求項3】 前記スリット状のガス通路が、プラグの
    水平断面においては連続または非連続の星型のスリット
    状ガス通路を構成することを特徴とする請求項1または
    2記載のガス吹き込み用プラグ。
  4. 【請求項4】前記星型が三ツ星、四つ星、五つ星、また
    は六つ星のいずれかの形状であることを特徴とする請求
    項3記載のガス吹き込み用プラグ。
  5. 【請求項5】 前記スリット状のガス通路が前記プラグ
    の水平断面中心軸の周りに多重にまたは渦巻き状に設け
    られていることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載のガス吹き込み用プラグ。
  6. 【請求項6】 下記の工程を備えたガス吹き込みプラグ
    の製作方法。 (a) 平面状可燃性シートを筒状体に成形し、該筒状
    体の軸方向に直角の方向に所定の間隔で切り込みを入
    れ、この切り込み部を内側から外側に突出させてバンド
    状の凸部とした筒状体を用意し、(b) 前記筒状体を
    金型内に配設し、不定形耐火物を充填し、(c) 前記
    不定形を圧縮し、次いで焼成する。
  7. 【請求項7】 前記筒状体の前記切り込みにより形成さ
    れたバンド状の凸部がその両端で下側に切り下がった傾
    斜部を有する凸部であることを特徴とする請求項6記載
    のガス吹き込みプラグの製作方法。
  8. 【請求項8】 前記平面状可燃性シートは厚み0.1〜
    0.4mmの紙またはプラスチックで構成でされている
    ことを特徴とする請求項6または7記載のガス吹き込み
    プラグの製作方法。
  9. 【請求項9】 前記筒状体が三ツ星、四つ星、五つ星、
    六つ星または渦巻き状のいずれかの形状であることを特
    徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のガス吹
    き込み用プラグの製作方法。
  10. 【請求項10】 前記筒状体は、断面直径が異なる1以
    上の筒状体を前記プラグの金型内の中心の周りに多重
    に、または、渦巻き状に配設したものであることを特徴
    とする請求項6から9のいずれか1項に記載のガス吹き
    込み用プラグの製作方法。
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