JPH1121611A - スリット式ガス吹き込みプラグ及びその製造方法 - Google Patents

スリット式ガス吹き込みプラグ及びその製造方法

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JPH1121611A
JPH1121611A JP17816097A JP17816097A JPH1121611A JP H1121611 A JPH1121611 A JP H1121611A JP 17816097 A JP17816097 A JP 17816097A JP 17816097 A JP17816097 A JP 17816097A JP H1121611 A JPH1121611 A JP H1121611A
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JP
Japan
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slit
type gas
refractory
gas blowing
blowing plug
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Application number
JP17816097A
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English (en)
Inventor
Noboru Tsukamoto
昇 塚本
Tsunenobu Saeki
恒信 佐伯
Hiroyasu Hatsuji
宏泰 初治
Michiyuki Irie
通行 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の可燃性スリット形成材を用いて内装体
にスリットを形成する方法においては、スリット幅が広
くなるとプレス成形時及び焼成時にスリット部分に亀裂
や剥離が生じることになっていた。 【解決手段】 本発明によるスリット式ガス吹き込みプ
ラグ及びその製造方法においては、スリット(4)形成用
の可燃性スリット形成材(10)に複数の孔(10a)を形成し
て内装体(2)をプレス成形することにより、スリット(4)
内に複数の連結部(11)が形成されるため、成形時及び焼
成時におけるスリット(4)の亀裂や剥離を防止し、焼成
後の完成品においてもスリット(4)の強度を従来よりも
強化できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転炉、取鍋、タン
ディッシュ等の溶鋼処理等に用いられる溶融金属処理容
器の底部または側部に設けられたガス導入部から溶融金
属中にガスを吹き込むために使用されるスリット式ガス
吹き込みプラグに関し、特に、紙等の可燃性スリット形
成材を用いて確実かつ容易にスリットを形成するための
新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、転炉、取鍋、タンディッシュ等
で用いるガス吹き込み用耐火物は、溶鋼中へのガス吹き
込みにより溶鋼を撹拌して溶鋼温度を均一化し、溶鋼成
分の片寄りをなくして均質化し、更に、非金属介在物を
浮上させる等のために使用されている。ガス吹き込み用
耐火物は、操業中に溶損が進行し、ガス吹き込み用耐火
物の稼働面が低下し、使用限界に達する前に交換する必
要があり、ガス吹き込み用耐火物の耐用性の向上と適正
なガス吹き込みに適応できることが重要である。
【0003】転炉、取鍋、タンディッシュ等の溶融金属
処理容器の底部または側壁の耐火被覆内に設けられる通
気性及び耐火性を有するガス吹き込み用耐火物は、それ
を通してガスを容器内に導入するものであるが、該ガス
吹き込み用耐火物の耐用性、即ち、溶損性及び耐スポー
リング性を容器内面に使用されている耐火性被覆のそれ
らと同程度以上とする必要がある。例えば、溶融金属処
理容器内に溶鋼が満たされている状態でガス吹き込みプ
ラグが溶損すると、漏鋼する危険性があり、耐久性の悪
いガス吹き込み用耐火物は使用することができない。更
に、ガス通路は連続的であるが所要に応じて不連続的な
使用となることもあり、ガスを導入しない状態で容器を
操業すると共にガス導入時にはガス吹き込み用耐火物は
何らの変更も伴わずに通気性をもたせることを可能とす
る必要がある。このような状態で使用されるガス吹き込
み用耐火物としては、従来から多孔質のポーラスプラ
グ、緻密質耐火物にガス吹き込み細管を埋設した貫通孔
プラグ、ガス吹き込み用の複数のスリットを有するガス
吹き込み用プラグ等が知られている。しかし、ポーラス
プラグは、孔の形状や寸法が不規則であるために気孔率
が高い割りには通気抵抗が大きく、また、多孔質体の強
度を高くすることができない。また、多孔質部に溶鋼の
浸透や剥離が繰り返されるので、溶損速度が非常に速く
て寿命が短く、熱間におけるポーラスプラグの取り替え
を頻繁に行う必要がある。更に、貫通孔プラグは、溶損
速度は小さいが、溶鋼の撹拌に必要とされるガス流量を
確保するためには貫通孔の内径を少なくとも0.5〜
0.8mmとした多数の貫通孔を埋設する必要がある
が、この貫通孔はガス吹き込み回数が増えるに従って溶
鋼により閉塞し、ガスを吹き込み難くなる。上述のよう
なことから、ガス吹き込み用のスリットを有するガス吹
き込み用プラグを使用することが好ましいが、狭い隙間
を設けることが難しく、また、耐火物の表面粗さから一
対の耐火物を精度良く隙間を空けて貼り合わせることは
難しい。そこで、スリットを有するガス吹き込み用プラ
グの製造方法として、例えば特開平4−124212号
公報には、溶融金属中へガスを吹き込むガス吹き込みプ
ラグの内側部となる板状や棒状、円錐状、円柱状等の緻
密質耐火物の内装材を作製して、緻密質耐火物の内装体
の側面にその上端から下端にわたって昇華性物質を含む
昇華性溶液を塗布し、ガス吹き込みプラグの外側部とな
る緻密質耐火物の外装体を上記緻密質耐火物の内装体の
外側に練り土を充填して形成し、一体化した内装体と外
装体を加熱して緻密質耐火物の内装体に塗布した昇華性
物質を昇華してガス吹き込み用のスリットを形成するこ
とが開示されている。また、特開平4−154683号
公報には、適量の結合剤を含有する耐火粉末を消失性シ
ートに積層した状態で螺線状に巻き重ね、加圧後、加熱
によって前記の消失性シートを消失させることを特徴と
するガス吹き込み用ノズルの製造方法が開示されてい
る。更に、特開平2−221319号公報には、マグネ
シアとカーボンを主成分とする通気性耐火物と酸化物を
主成分とする通気性耐火物を、前者を溶湯側に、後者を
その後方になるように重ねて組合せ、両者の外周を不定
形耐火物で形成した構成からなることを特徴とする製鋼
用のガス吹込用耐火物が開示されている。そして、該公
報の実施例においては、0.4mm×10mmのスリッ
トを有するマグネシア−カーボン質耐火物が例示されて
おり、この耐火物のスリットは、短冊状に切断した紙片
を所定の形状のプレス成形型中に原料練り土と共に並べ
入れ、プレス成形後、焼成することにより形成したもの
であることが記載されている。また、特開平8−130
19号公報には、貫通孔を設けた耐火物を上段に、通気
性の多孔質耐火物あるいは貫通孔を設けた耐火物を下段
に配置した上下段構造を有するガス吹き込み用耐火物に
おいて、上部耐火物の溶鋼に接する部分に厚み0.3m
m以下の貫通孔を設けた緻密質耐火物を有するガス吹き
込み用耐火物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平4−12
4212号公報に記載のガス吹き込みプラグの製造方法
においては、昇華性物質を含む昇華性溶液(ナフタリ
ン、安息香酸、樟脳を溶質として湯せんで溶液としたも
のや、エチルエーテル等を溶媒としたもの)を内装体と
外装体の接する面に塗布し、加熱することによって昇華
性物質のコーティングが除去された部分がスリットとな
るものであるが、この方法においては、スリットの寸法
精度の管理が難しい。また、ガス吹き込みプレスに適正
流量に設定するために異なる寸法の2種以上のスリット
を同時に組み込むことはできない。また、特開平4−1
54683号公報に示されるガス吹き込み用ノズルの製
造方法においては、スリットは、耐火粉末と消失性シー
トからなる積層体を螺線状に巻き重ね、加熱することに
より消失性シートを消失させることにより形成されるも
のであり、特開平4−124212号公報と同様にスリ
ットの寸法精度の管理が難しく、また、ガス吹き込みプ
ラグに適正流量に設定するために異なる寸法の2種以上
のスリットを同時に組み込むことはできない。更に、特
開平2−221319号公報に記載されているような短
冊状の紙片を使用してスリットを形成する方法では、ス
リット幅が広くなるとプレス成形時及び焼成時にスリッ
ト構造体に亀裂や剥離が生ずることがある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、紙等の可燃性スリット形成
材を用いると共に、連結部を形成して亀裂や剥離を生じ
ることなく複数のスリットを形成したスリット式ガス吹
き込みプラグ及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるスリット式
ガス吹き込みプラグは、長手方向に貫通する複数のスリ
ットを有し緻密質耐火物よりなる内装体と、前記内装体
の外側に設けられる外装体と、から構成され、前記スリ
ットにガスが案内されるスリット式ガス吹き込みプラグ
において、前記スリットの幅方向に1個所または複数個
所でかつ高さ方向に所定の間隔で形成された複数の連結
部を備え、前記各連結部は前記内装体と一体に形成さ
れ、前記各連結部の周囲を前記ガスが通過するようにし
た構成である。さらに、前記内装体は、台形状をなす第
1内装体と、台形状をなし前記第1内装体より大なる第
2内装体とからなる構成である。さらに、スリットの断
面形状が長方形または下広形の台形よりなる構成であ
る。さらに、前記スリットの厚さは0.05〜0.30
mm、前記連結部は、幅3〜6mm、長さ3〜40m
m、各連結部間の間隔は10〜20mmである構成であ
る。本発明によるスリット式ガス吹き込みプラグの製造
方法は、スリットを形成するための可燃性スリット形成
材を所定の間隔で練り土内に設置し、プレス成形後焼成
することにより得られた内装体に外装体を形成するよう
にしたスリット式ガス吹き込みプラグの製造方法におい
て、前記可燃性スリット形成材に設けた複数の孔内に前
記練り土を充填し、この可燃性スリット形成材が消失す
ることにより、前記スリット及びこのスリット内に複数
の連結部を形成する方法である。さらに、可燃性スリッ
ト形成材として、紙または樹脂フィルムを用いる方法で
ある。さらに、長方形または下広形の台形よりなる前記
可燃性スリット形成材を用いる方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるス
リット式ガス吹き込みプラグ及びその製造方法の好適な
実施の形態について説明する。図1において符号1で示
されるものはプラグ本体であり、このプラグ本体1は内
装体2及び外装体3よりなり、この内装体2は図2で示
す角錐形状の耐火物よりなると共に、その長手方向に形
成された複数のスリット4が形成されている。前記各ス
リット4は、図3及び図6から図7で示すように形成さ
れている。すなわち、図4の内装体2を形成する際に、
図3で示す長方形の紙又は樹脂フィルムからなり複数の
孔10aを所定間隔で有する可燃性スリット形成材10
を周知の緻密性耐火物からなる練り土と交互に多層状に
重ねてプレス成形し、この各孔10a内にも練り土を充
填させた状態で、内装体2を所定の温度で焼成すると、
この可燃性スリット形成材10が消失して各スリット4
が形成される。この場合、各孔10aに充填された練り
土が図7で示すようにスリット4を連結する状態で連結
部11として残り、スリット4の温度が保持されるよう
に構成されている。
【0008】前記各連結部11は、各スリット4の幅W
方向のほぼ中央部でかつ長手方向に所定の間隔Dで形成
されており、図2のスリット4の部分に沿って断面をと
ると、図6のように、スリット4の長手方向に所定の前
記間隔Dで各連結部11が突出して形成されている。こ
れらの各連結部11により各スリット4内は全てが空間
ではなく、部分的に結合してその強度が従来よりも補強
された状態となり、ガスはこのスリット4内を通過する
時に各連結部11の周囲を通過するように構成されてい
る。
【0009】次に、図4で示す構成は図2の他の形態を
示すもので、図2の角錐形状に対して台形状に形成され
ている。また、図5は図1の他の形態を示すもので、前
記内装体2を、1対の第1、第2内装体2A,2Bの直
列体で構成し、この第1内装体2Aは台形状をなすと共
に、第2内装体2Bは前記第1内装体2Aよりも大きい
台形状をなしている。前記内装体2の外周に周知の緻密
性耐火物からなる練り土を図示しない型を介して流し込
むことにより外装体3が形成され、プラグ本体1が構成
される。また、前記スリット4は、長方形の場合につい
て述べたが、図8のように、全体形状を台形とし、上端
部の第1幅W1、中央部の第2幅W2、下端部の第3幅W
3はW1<W2<W3の関係に構成され、内装体2に適用す
ると、図9の点線で示すように台形のスリット4が形成
される。なお、前述の各スリット4に形成される各連結
部11の長手方向における間隔Dは、図10の紙10
(可燃性スリット形成材)に示すように1例として20
mmを用いているが、後述の各実施例によると10mm
〜20mmが好適であり、各連結部11の幅は3〜6m
m、長さは3〜30mm、スリット4の厚さは0.05
〜0.30mmが好適である。
【0010】各種実験の結果、前記連結部11が幅6m
mを越えると強度的には、良好となるがガス吹き込みプ
ラグの最上部の形状から、流量に必要なスリット幅を確
保することが困難となる。また、連結部11の長さが4
0mmを越えると間欠部のスペースが減少しスリットの
一部が閉塞した場合、間欠部からのガスの供給量が不足
する恐れがある。従って、連結部11の断面積は、好ま
しくは幅3mm〜6mm、長さ3mm〜30mmである
ことが望ましい。また、スリット4の幅方向の両端部の
非スリット部4Aは、スリット式ガス吹き込みプラグが
台形状又は、角錐状の形状であることから最上部のスリ
ットの幅方向の両端部が最も狭くなっている。図6の非
スリット部4Aの幅が5mm未満で成形した場合、成形
時、又は、焼成時に亀裂や剥離の発生がある。又、非ス
リット部4Aが15mmを越えて成形した場合、成形
時、又は、焼成時に亀裂や剥離の発生はないが流量確保
に必要なスリット幅の確保が困難になる。なぜなら、ガ
ス吹き込みプラグは、円錐台の形状をしている為、最上
部の直径の確保に制限がある。従って、スリット4の幅
方向の両端部の上端部における非スリット部4Aの幅
は、好ましくは10mm〜15mmであることが望まし
い。また、スリット厚さは、0.05mm〜0.30m
m、好ましくは0.1mm〜0.25mmが望ましい。
又、スリットに連結部を幅方向に1個所配設した場合、
スリット4の幅は、25mm〜45mmが望ましいが連
結部11が無しで良いのは、スリット幅が20mm以下
であることから連結部11を有するスリット4の幅は3
0mm以上〜40mm以下が望ましい。しかし、連結部
を幅方向に複数個所配設することにより、スリットの幅
が45mm以上あっても差し支えない。連結部11の断
面積は、好ましくは幅3mm〜6mm、長さ3mm〜3
0mmであることが望ましい。スリット4の幅方向の両
端部の非スリット部4Aは、最上部の両端部が最も狭い
箇所の連結部の幅が好ましくは10mm〜15mmであ
ることが望ましい。スリット用材質は、紙が良い、中で
も印刷用に使用する紙材で表面に無機材質のコーティン
グを施してないものが好ましい。無機材質のコーティン
グしたものは、紙材の消失時にスリット4内に無機材質
が残りガスの流通に支障を致す恐れがある。また、紙材
の代わりにプラスチック樹脂を使用しても良い。
【0011】実施例1.図1のように上部にいくに従っ
て断面を小さくした切頭台形状のガス吹き込みプラグ
で、切頭台角錐状の内装体2の外側に外装体3を流し込
んで一体化している。内装体2は、Al23 90%以
上の高アルミナ質の緻密質耐火物をプレスで一体成型、
焼成した図2のような下方にいくに従って、断面が大き
い一体角錐状としている。この角錐状の内装体2は、ス
リット4を形成する。この一体成形耐火物のスリット4
の形成に紙を使用し、その紙は、図3のような孔10a
を明ける。孔10aの形状は5mmW×20mmLの長
穴で10mm間隔で1列に紙材の中央部にあける。この
孔10aは、スリット4の連結部11として作用する。
この紙材は、プレス成形耐火物を成形する場合に練り土
の間に一定の間隔で平行に並べてプレス成形する。この
孔10aにより、一体成形した緻密質耐火物の成形時、
及び、焼成時に発生する亀裂を防止出来、且つ、耐スポ
ーリング性も改善し得る効果が耐スポーリングテストで
得られる。なお図示してないが、スリット4の幅40m
mを越える場合はスリット4の連結部11は幅方向に2
個設ける。スリット4の形状は、スリット4の形状に使
用される紙材を変えることによって任意の形状とするこ
とが出来る。又、外装体3の形状は、切頭円錐状でも台
形状、円筒状いずれでも良い。この用紙は、1000℃
以下で完全に消失することから、緻密耐火物焼成時に完
全に消失し、所定のスリット厚みを開孔できる。用紙の
代わりにプラスチック樹脂を使用しても良い。スリット
4の厚みは、0.05mm〜0.3mm好ましくは0.
10mm〜0.25mm、スリット4の幅は、5mm〜
60mmで好ましくは30mm〜40mmである。
【0012】実施例2.図5のように上部にいくに従っ
て断面を小さくした切頭台形状もので、切頭台形状の第
1内装体2Aとその第2内装体2Bをセットし、その外
側に外装体3に流し込んで一体化している。第1内装体
2Aは、Al23 90%以上の高アルミナ質の緻密質
耐火物のプレス成形耐火物で成形し下方にいくに従っ
て、断面が大きい台形状としている。この台形状の第1
内装体2Aは、スリット4を形成する。この一体成形耐
火物のスリット4の形成に紙材を使用し、その紙は、図
3のような孔10aを明ける。この孔10aの形状は5
mmW×20mmLの長穴で10mm間隔で1列に紙材
の中央部にあける。この孔10aは、スリット4の連結
部11として作用する。この紙材は、プレス成形耐火物
を成形する場合に練り土の間に一定の間隔で平行に並べ
てプレス成形する。この孔10aにより、一体成形した
緻密質耐火物の成形時、及び、焼成時に発生する亀裂を
防止出来、且つ、耐スポーリング性も改善し得る効果が
耐スポーリングテストで得られる。なお図示していない
が、スリット4の幅40mmを越える場合はスリット4
の連結部11は幅方向に2個設ける。スリット4の形状
は、スリット4の形成に使用される紙材を変えることに
よって任意の形状とすることが出来る。又、外装体3の
形状は、切頭円錐状でも台形状、円筒状いずれでも良
い。この用紙は、1000℃以下で完全に消失すること
から、緻密耐火物焼成時に完全に消失し、所定のスリッ
ト厚みを開孔できる。用紙の代わりにプラスチック樹脂
(例えば、ポリエチレン系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸
ビニール系樹脂等)を使用しても良い。スリット4の厚
みは、0.05mm〜0.3mm好ましくは0.10m
m〜0.25mm、スリット4の幅は、5mm〜60m
mで好ましくは30mm〜40mmである。第1内装体
2Aは、下方が大きくなる台形状をしているが、転炉等
に用いてスリット式ガス吹き込みプラグの使用時に溶損
が進行したとき、スリット式ガス吹き込みプラグの脱落
を防止する為である。第2内装体2Bは、第1内装体2
Aより、ガス流量の大きいガス吹き込みプラグを使用
し、このガス吹き込みプラグは、スリット式ガス吹き込
みタイプ又は、オールポーラスタイプのいずれでも良
い。第2内装体2Bは、第1内装体2Aの使用状態を判
定するための終点判定用の効果も具備している。
【0013】実施例3.図5のように上部にいくに従っ
て断面を小さくした切頭台形状の構成で、切頭台形状の
第1内装体2Aとその第2内装体2Bをセットし、その
外側に外装体3を流し込んで一体化している。第1内装
体2Aは、Al23 90%以上の高アルミナ質の緻密
質耐火物をプレス成形耐火物で成形し下方にいくに従っ
て、断面が大きい台形状としている。この台形状の第1
内装体2Aは、スリット4を形成する。この一体成形耐
火物のスリット4の形成に紙材を使用し、その紙は、図
10のような孔10aを明ける。この孔10aの形状は
5mmW×15mmLの長穴で10mm間隔で1列に紙
材の中央部にあける。この孔10aは、スリット4の連
結部11を形成するために作用する。この紙材は、プレ
ス成形耐火物を成形する場合に練り土の間に一定の間隔
で平行に並べてプレス成形する。この孔10aにより、
一体成形した緻密質耐火物の成形時、及び、焼成時に発
生する亀裂を防止出来、且つ、耐スポーリング性も改善
し得る効果が耐スポーリングテストで得られる。なお図
示していないが、スリット4の幅40mmを越える場合
はスリット4の連結部11は幅方向に2個設ける。スリ
ット4の形状は、スリット4の形成に使用される図10
の可燃性スリット形成材としての紙10の下広型形状を
変えることによって任意の形状とすることが出来る。
又、外装体3の形状は、切頭円錐状でも台形状、円筒状
いずれでも良い。この紙10は、1000℃以下で完全
に消失することから、緻密耐火物焼成時に完全に消失
し、所定のスリット4の厚みを開孔できる。紙10の代
わりにプラスチック樹脂(例えば、ポリエチレン系樹
脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニール系樹脂等)を使用し
ても良い。スリット4の厚みは、0.05mm〜0.3
mm好ましくは0.10mm〜0.25mm、スリット
4の幅は、5mm〜60mmで好ましくは30mm〜4
0mmである。
【0014】
【発明の効果】本発明によるスリット式ガス吹き込みプ
ラグ及びその製造方法は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を得ることができる。すなわち、
内装体にスリットを形成する際に、紙の孔を介してスリ
ット内に複数の連結部を形成するため、耐火物の成形時
及び焼成時に発生する亀裂を防止することができ、か
つ、耐スポーリング性も大幅に向上させることができ
る。また、ガス吹き込み時におけるスリットの耐久性を
大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスリット式ガス吹き込みプラグを
示す斜視図である。
【図2】図1の要部を示す斜視図である。
【図3】図1のスリットを形成するための可燃性スリッ
ト形成材を示す構成図である。
【図4】図2の他の形態を示す斜視図である。
【図5】図1の他の形態を示す斜視図である。
【図6】図2のスリットを切断した状態を示す断面図で
ある。
【図7】図1のスリットを示す構成図である。
【図8】図1のスリットの他の形態を示す構成図であ
る。
【図9】図4のスリットを示す説明図である。
【図10】図3の可燃性スリット形成材の他の形態を示
す構成図である。
【符号の説明】
2 内装体 2A 第1内装体 2B 第2内装体 3 外装体 4 スリット 10 可燃性スリット形成材 11 連結部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に貫通する複数のスリット(4)
    を有し緻密質耐火物よりなる内装体(2)と、前記内装体
    (2)の外側に設けられる外装体(3)と、から構成され、前
    記スリット(4)にガスが案内されるスリット式ガス吹き
    込みプラグにおいて、前記スリット(4)の幅方向に1個
    所または複数個所でかつ高さ方向に所定の間隔で形成さ
    れた複数の連結部(11)を備え、前記各連結部(11)は前記
    内装体(2)と一体に形成され、前記各連結部(11)の周囲
    を前記ガスが通過するように構成したことを特徴とする
    スリット式ガス吹き込みプラグ。
  2. 【請求項2】 前記内装体(2)は、台形状をなす第1内
    装体(2A)と、台形状をなし前記第1内装体(2A)より大な
    る第2内装体(2B)とからなることを特徴とするスリット
    式ガス吹き込みプラグ。
  3. 【請求項3】 スリット(4)の断面形状が長方形または
    下広形の台形よりなることを特徴とする請求項1または
    2記載のスリット式ガス吹き込みプラグ。
  4. 【請求項4】 前記スリット(4)の厚さは0.05〜
    0.30mm、前記連結部(11)は、幅3〜6mm、長さ
    3〜40mm、各連結部(11)間の間隔(D)は10〜2
    0mmであることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    かに記載のスリット式ガス吹き込みプラグ。
  5. 【請求項5】 スリット(4)を形成するための可燃性ス
    リット形成材(10)を所定の間隔で練り土内に設置し、プ
    レス成形後焼成することにより得られた内装体(2)に外
    装体(3)を形成するようにしたスリット式ガス吹き込み
    プラグの製造方法において、前記可燃性スリット形成材
    (10)に設けた複数の孔(10a)内に前記練り土を充填し、
    この可燃性スリット形成材(10)が消失することにより、
    前記スリット(4)及びこのスリット(4)内に複数の連結部
    (11)を形成することを特徴とするスリット式ガス吹き込
    みプラグの製造方法。
  6. 【請求項6】 可燃性スリット形成材(10)として、紙ま
    たは樹脂フィルムを用いることを特徴とする請求項5記
    載のスリット式ガス吹き込みプラグの製造方法。
  7. 【請求項7】 長方形または下広形の台形よりなる前記
    可燃性スリット形成材(10)を用いることを特徴とする請
    求項5または6記載のスリット式ガス吹き込みプラグの
    製造方法。
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