JP2001058551A - 自動車部品の取付構造 - Google Patents

自動車部品の取付構造

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JP2001058551A JP23605699A JP23605699A JP2001058551A JP 2001058551 A JP2001058551 A JP 2001058551A JP 23605699 A JP23605699 A JP 23605699A JP 23605699 A JP23605699 A JP 23605699A JP 2001058551 A JP2001058551 A JP 2001058551A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォグランプなどの自動車部品をバンパーに
強固に固定するとともに、ヒケの発生によるバンパーの
デザイン性の悪化を解消できるようにする。 【解決手段】 バンパー1の裏面側にリブ30,31を一体
形成する。リブ30,31の間に断面コ字型の取付ブラケッ
ト20を挟み付け、各リブ30,31と取付ブラケット20とを
ワッシャー付きボルト24によって固定する。バンパー1
に固定した取付ブラケット20に自動車部品たるフォグラ
ンプ2を固定する。バンパー1にフォグランプ2を固定
するための薄板状のリブ30,31を一体形成することによ
って、バンパー1の表面側にヒケは生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンパーの裏面側
にフォグランプなどの自動車部品を取り付けるための自
動車部品の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のバンパーは合成樹脂によ
り一体形成した構造が一般的であり、この種の合成樹脂
製のバンパーにおいて、バンパーにはフォグランプ、電
動ポール、コーナーセンサ、サイド確認用のカメラなど
の各種自動車部品を固定する場合がある。このように、
樹脂製のバンパーAに各種自動車部品を固定する場合、
従来から、図8に示すように、バンパーAの裏面側に中
空状のボス部Bを一体的に突出形成し、このボス部Bの
内周面にねじCを回し締めして自動車部品Dを固定する
方法が広く採用されている。
【0003】ところで、バンパーAにフォグランプなど
の比較的大型な自動車部品Dを固定する場合、フォグラ
ンプの四隅コーナー部分を固定することが望ましい。こ
のため、バンパー裏面側のフォグランプの取付位置に
は、フォグランプの四隅コーナー部分に対応して四本の
ボス部Bを突設する必要である。しかし、樹脂製バンパ
ーAの裏面側に中空状のボス部Bを部分的を突出形成す
ると、成形上そのボス部Bと対応するバンパーAの表面
側に所謂ヒケと呼ばれる小さな窪みSが生じる虞れがあ
る。このように、バンパーAの表面側にヒケが表れると
外観的に体裁が悪くなり、特に、フォグランプの上側コ
ーナー部分は、バンパーAの中央部に位置し、この部分
にヒケが生じた場合、目立つことから、バンパーの商品
価値が著しく低下することになる。このため、樹脂製バ
ンパーAにおいては、ボス部Bの形成は極力、避けるこ
とが望ましいが、その反面、ボス部Bの個数を削減する
となると、自動車部品Dの取付強度が低下し、特に、フ
ォグランプなどにおいては、その取付強度が低下すると
車両走行時の振動などによってフォグランプがぐらつく
などしてフォグランプの光軸がぶれるといった問題があ
った。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ボス部によるヒケの発生を抑制すると共
に、バンパーに固定する自動車部品の取付強度を高める
ことができる自動車部品の取付構造を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動車部品の
取付構造は、バンパーの裏面側に自動車部品を固定する
自動車部品の取付構造であって、前記バンパーの裏面側
に上下に平行する一対のリブを相対向させて一体形成
し、この各リブの間に前記自動車部品を固定する断面コ
字型の取付ブラケットを挿入し、前記リブで前記取付ブ
ラケットを挟持するとともに、これら各リブと取付ブラ
ケットに貫通した止着部材によって前記リブと前記取付
ブラケットとを固定してなるものである。
【0006】上記構成により、バンパーに自動車部品と
して例えばフォグランプを固定する場合、バンパー側に
おけるフォグランプの固定部分を薄板状のリブによって
構成することにより、バンパーに一体形成するリブに対
応してバンパーの表面側にはヒケと呼ばれる窪みが生じ
ない。また、取付ブラケットと、この取付ブラケットを
取り付けるリブは横方向に長い幅広な形状であり、上下
各リブの間に固定される取付ブラケットと上下各リブと
が相互に面接触した状態で共締固定されているのでバン
パーに一体形成する薄板状の上下各リブと取付ブラケッ
トとが強固に固定される。これにより、バンパーに固定
されるフォグランプがぐらつくことなくその取付強度を
高めることができる。
【0007】請求項2の自動車部品の取付構造は、前記
請求項1記載の自動車部品の取付構造において、前記上
側リブに前記止着部材を通す切欠溝を形成するととも
に、下側リブと前記取付ブラケットには前記止着部材を
貫通させる貫通孔を形成したものである。
【0008】上記構成により、上下各リブに取付ブラケ
ットを組み付ける際、上側リブに形成した切欠溝の開口
縁に取付ブラケットの挿通孔を合わせた状態で、その切
欠溝に沿って取付ブラケットを奥側にスライドさせるこ
とによって上下各リブに形成する切欠溝、貫通孔と取付
ブラケットに形成する貫通孔との位置を簡単に一致させ
ることができ、取付ブラケットの組付作業が簡略化され
る。また、上下各リブのリブと取付ブラケットとに止着
部材を貫通させているので、上下各リブから取付ブラケ
ットが抜け出ることもない。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図6は、本発明の第1実施例
を示している。本実施例においては、合成樹脂製のフロ
ントバンパー1に自動車部品としてフォグランプ2を固
定する場合を例にして説明する。なお、バンパー1に固
定するフォグランプ2は、バンパー1の左右両側に固定
され、その各フォグランプ2,2は、形状的に左右対称
である以外、その構造が同一であるから、本実施例で
は、車両の進行方向に対して左側のフォグランプ2のみ
を図示して説明し、右側のフォグランプ2については省
略する。
【0010】フォグランプ2は図5の分解斜視図などに
示すように、ランプ本体3と、このランプ本体3を組み
付ける本体ブラケット4とからなり、ランプ本体3は、
図示しない光源を内蔵するランプカバー3Aの前面にレ
ンズ3Bを固定して構成されている。これらランプカバ
ー3Aとレンズ3Bは、その重ね合わせ面にそれぞれ矩
形状の取付座5を一体形成し、この取付座5のコーナー
部分に形成する貫通孔6にワッシャー付きねじ7を挿通
し、このワッシャー付きねじ7を前記本体ブラケット4
に螺着してフォグランプ2と本体ブラケット4とを一体
的に組付固定している。
【0011】前記本体ブラケット4は、底板4Aの両側
から左右の側板4Bを折曲したハット状に形成されてお
り、本体ブラケット4の底板部4Aには前記ランプカバ
ー3Aを避ける半円状の切欠部8が形成されている。一
方、左右の側板4Bの内面には、前記フォグランプ2の
貫通孔6と対応する位置にL型の取付片9が溶接などの
適宜手段によってそれぞれ固着され、この各取付片9に
前記ワッシャー付きねじ7を螺着するねじ孔10が形成さ
れている。さらに、前記左右の側板4Bの先端側には、
取付ステー11,11がそれぞれ溶接などの適宜手段によっ
て固着されている。この各取付ステー11,11は上下をL
型に折曲し、その各折曲部11Aにそれぞれ開口孔12を形
成している。また、左右各取付ステー11,11の下部寄り
には水平な補強用ステー13が架設されており、この補強
用ステー13に前記ランプ本体3に接続したコード3Cの
カプラ14を保持するための爪片15を一体的に固着してい
る。
【0012】次にフォグランプ2を固定するバンパー1
側の構成について説明する。なお、本実施例において
は、本体ブラケット4に固定した各取付ステー11,11の
上側コーナー部分に形成した左右の開口孔12に二本のワ
ッシャー付きねじ19を挿通し、これをバンパー2の裏面
に固定される取付ブラケット20に螺着し、一方、各取付
ステー11,11の下側コーナー部分に形成した左右の開口
孔12に二本のタッピングねじ19Aを挿通し、これを従来
通りバンパー1の裏面に一体形成する中空状のボス部28
に螺着している。すなわち、フォグランプ2の下側コー
ナー部分の固定部分は、バンパー1の下側の目立たない
部分に位置することから、バンパー1の表面側にボス部
28によるヒケが生じても、その部分はバンパー1の目立
たない部分に位置する。一方、フォグランプ2の上側コ
ーナー部分の固定部分は、バンパー1の中央部に位置
し、ヒケによる外観デザインの低下は顕著である。この
ため、フォグランプ2の上側コーナー部分の固定部分に
取付ブラケット20を取り付け、この取付ブラケット20に
フォグランプ2の上側コーナー部分を固定している。
【0013】前記取付ブラケット20は図2及び図3など
に示すように垂直壁20Aの上下縁からそれぞれ上下一対
の水平壁20Bを対向するように折曲して断面コ字型に形
成するとともに、垂直壁20Aの左右両側から前記フォグ
ランプ2を固定するための左右の取付腕21,21を一体的
に延設し、この取付腕21,21に前記ワッシャー付きねじ
19を螺着するねじ孔22を形成している。このねじ孔22の
間隔は、前記本体ブラケット4の取付ステー11,11に形
成する上側コーナー部分の開口孔12の間隔と対応してい
る。なお、取付ブラケット20の取付腕21,21に形成する
ねじ孔22は上下に並んで合計で四つのねじ孔22が形成さ
れ、フォグランプ2の高さ寸法などに応じて上下いずれ
か二組のねじ孔22にワッシャ付きねじ19を選択的に螺着
できるようになっている。また、平行する二枚の水平壁
20Bには止着部材たるワッシャー付きボルト24を貫通す
るための左右一対の貫通孔25が形成されている。
【0014】また、バンパー1の裏面側には前記取付ブ
ラケット20を固定するための上下に平行する一対のリブ
30,31が一体形成され、これらリブ30,31は前記取付ブ
ラケット20を上下から挟み付けるように薄い平板状に形
成され、この上下各リブ30,31の間に取付ブラケット20
を挿入した状態で上側リブ30の上方側から上下各リブ3
0,31と取付ブラケット20に前記ワッシャー付きボルト2
4を貫通させ、下側のリブ31の裏面側に突出するワッシ
ャー付きボルト24にワッシャー40を介してナット41を螺
着することによって上下各リブ30,31と取付ブラケット
20とを共締め固定している。
【0015】上下各リブ30,31の前端縁は、段差状に形
成されるとともに、上側のリブ30には、複数の切欠溝32
が相互に平行する形成されている。これらの切欠溝32
は、上側リブ30の外端縁に開口するようにU字状に形成
され、上側リブ30の外端縁から切欠溝32の内部に前記ワ
ッシャー付きボルト24を挿通させることが可能である。
また、これら複数の切欠溝32のいずれか二組の切欠溝3
2,32は前記取付ブラケット20の貫通孔25に対応するとと
もに、下側リブ31には前記取付ブラケット20の貫通孔25
に対応してワッシャー付きボルト24の貫通孔33が形成さ
れている。なお、この貫通孔33は前記フォグランプ2の
取付時に取付ブラケット20の貫通孔25の位置に応じてド
リルによって穿孔している。
【0016】以上のように構成されるフォグランプ2の
取付方法について説明する。まず、図5に示すように、
フォグランプ2と本体ブラケット4とをワッシャー付き
ねじ7によって一体的に固定し、バンパー1にはフォグ
ランプ2を取り付けるための取付ブラケット20を固定す
る。
【0017】バンパー1への取付ブラケット20の固定に
際しては図4に示すように、まず、下側のリブ31の裏面
側に型紙35を合わせ、取付ブラケット20の貫通孔25に合
わせて予め型紙35に形成したマーカーポイント35Aの上
から画鋲36などを用いて下側リブ31に貫通孔33の目印を
形成し、ドリル37によってワッシャー付きボルト24を通
すための貫通孔33を形成する。この後、上下のリブ30,
31の間に取付ブラケット20の水平壁20Bを挿入し、上側
リブ30の上方側から各リブ30,31と取付ブラケット20に
ワッシャー付きボルト24を貫通させ、下側リブ31の裏面
側にて前記ワッシャー付きボルト24にワッシャー40を介
してナット41をねじ込んでバンパー1に取付ブラケット
20を固定する。この時、上側リブ30には外端縁に開口す
る切欠溝32が形成されているから、上下のリブ30,31の
間に取付ブラケット20を組付ける際、上側のリブ30に形
成した切欠溝32の開口縁に取付ブラケット20の貫通孔25
を合わせ、この状態で切欠溝32に取付ブラケット20の貫
通孔25を沿わせるようにして取付ブラケット20を奥側に
スライドさせることによって上側リブ30に形成する切欠
溝32と取付ブラケット20の貫通孔25との位置を簡単に合
わせることができ、結果的に上側リブ30の切欠溝32と取
付ブラケット20に形成する貫通孔25及び下側リブ31の貫
通孔33とが同軸上に連続するから、切欠溝32と各貫通孔
25,33の位置決め作業が容易である。さらに、取付ブラ
ケット20の上側水平壁20Bに形成する貫通孔25にワッシ
ャー付きボルト24の先端側を挿入した状態で各リブ30,
31の間に取付ブラケット20を組付けることも可能であ
り、この場合、上側水平壁20Bの貫通孔25に挿入したワ
ッシャー付きボルト24が上側リブ30の切欠溝32に沿って
案内されるのでより簡単に各リブ30,31と取付ブラケッ
ト20との位置を合わせることができる。この後、図1に
示すように、フォグランプ2を組み付けた本体ブラケッ
ト4の四隅に形成される開口孔12を取付ブラケット20の
ねじ孔22とバンパー1に一体形成するボス部28に合わ
せ、二本のワッシャー付きねじ19を取付ブラケット20の
ねじ孔22に螺着するとともに、ボス部28にテープ43によ
ってワッシャー44を固定した状態でボス部28に二本のタ
ッピングねじ19Aを螺着することによってバンパー1に
フォグランプ2を固定している。
【0018】以上のように、本実施例においては、フォ
グランプ2の下側コーナー部分はバンパー1に突設した
ボス部28に直接、ワッシャー付きねじ19Aによって固定
されているが、フォグランプ2の上側コーナー部分はバ
ンパー1に一体形成する上下のリブ30,31間に固定した
取付ブラケット20に固定することによって、外観的に目
立つバンパー1の中央にはボス部によるヒケが生じるこ
とはない。すなわち、本実施例では、フォグランプ2の
上側コーナー部分については、その固定部分となるバン
パー1の裏面側に薄板状のリブ30,31を一体形成し、こ
のリブ30,31にフォグランプ2の上側コーナー部分を固
定する取付ブラケット20を組付けることから、バンパー
1を成型する際、リブ30,31の形成位置に対応するバン
パー1の表面中央にはヒケが生じない。なお、フォグラン
プ2の下側コーナー部分は従来通り、バンパー1にボス
部28を一体形成した構造を採用しているから、ボス部28
の形成部分に対応してヒケが生じる虞れはあるものの、
その部分はバンパー1の下部側に位置して外見上、目立
たない部分であるから、仮のヒケによる小さな窪みが生
じたとしても外観デザイン的な影響は極めて少ない。し
たがって、このような外観デザイン的に影響は少ないバ
ンパー1の下部側については、従来通りのボス部28に直
接、ワッシャー付きねじ19Aをねじ込んでフォグランプ
2の下側コーナー部分を固定しており、その固定方法は
リブ30,31に取付ブラケット20を組付けてから固定する
方法に比べれば作業工程が少ないことから合理的であ
る。また、取付ブラケット20と、この取付ブラケット20
を取り付けるリブ30,31は横方向に長い幅広な形状であ
るから、上下各リブ30,31と取付ブラケット20は相互に
面接触した状態で共締固定され、各リブ30,31の間に嵌
め入れた取付ブラケット20によって各リブ30,31が補強
され、て取付ブラケット20とリブ30,31とを強固に固定
することができる。これにより、上下各リブ30,31と取
付ブラケット20の三者が強固に一体化され、取付ブラケ
ット20とバンパー1が強固に固定されるため、フォグラ
ンプ2がぐらつくことなく、フォグランプ2の取付強度
を高めることができる。
【0019】また、上下各リブ30,31はそれぞれ形状が
異なり、上側のリブ30にはそれぞれ平行する複数の切欠
溝32を形成し、一方、下段のリブ31には取付ブラケット
20の貫通孔25に対応する二個の貫通孔33を形成すること
によって上側のリブ30に形成した切欠溝32に取付ブラケ
ット20の貫通孔25を沿わせて上下各リブ30,31の間に取
付ブラケット20を組付けることができるので各リブ30,
31と取付ブラケット20との位置合わせが容易である。ま
た、下側リブ31の貫通孔33にワッシャー付きボルト24を
貫通させることで各リブ30,31から取付ブラケット20が
抜け出ることもない。また、上側のリブ30には複数の切
欠溝32を相互に平行して等間隔毎に形成し、かつ、取付
ブラケット20には上下に並んで四つのねじ孔22が形成さ
れているから、フォグランプ2に組み付けた本体ブラケ
ット4に大きさに応じてワッシャー付きボルト24を通す
切欠溝32の位置やタッピングねじ19をねじ込む開口孔12
の位置を選択することができる。
【0020】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例
えば、前記実施例では、フォグランプ2の下側コーナー
部分をボス部28に固定した例を示したが、図7に示す本
発明の第2実施例のように、フォグランプ2の下側コー
ナー部分についても上側コーナー部分と同様、取付ブラ
ケット20を固定する薄板状のリブ30,31を形成してバン
パー1に形成する全てのボス部を廃止することも勿論、
可能である。このように、バンパー1の裏面側にボス部
を形成しないようにすれば、ヒケが生じることによって
バンパー1の外観デザイン性が悪化するという問題は全
くない。また、自動車部品としてのフォグランプ2の基
本的構成やフォグランプ2を固定する取付ブラケット20
やリブ30,31の形状などは適宜選定すればよいものであ
る。さらに、本実施例では、自動車部品としてのフォグ
ランプ2を示したが、電動ポール、コーナーセンサ、サ
イド確認用のカメラなど、各種自動車部品の取付構造に
適用可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1の自動車部品の取付構造によれ
ば、バンパーの裏面側に自動車部品を固定する自動車部
品の取付構造であって、前記バンパーの裏面側に上下に
平行する一対のリブを相対向させて一体形成し、この各
リブの間に前記自動車部品を固定する断面コ字型の取付
ブラケットを挿入し、前記リブで前記取付ブラケットを
挟持するとともに、これら各リブと取付ブラケットに貫
通した止着部材によって前記リブと前記取付ブラケット
とを固定してなるものであるから、バンパー側の固定部
分となるリブに対応してバンパーの表面側にヒケが生じ
ないため、バンパーの商品価値を低下させることなく、
バンパーに自動車部品を固定することができるととも
に、バンパーに自動車部品を強固に固定することができ
る。
【0022】請求項2の自動車部品の取付構造によれ
ば、前記請求項1記載の自動車部品の取付構造におい
て、前記上側リブに前記止着部材を通す切欠溝を形成す
るとともに、下側リブと前記取付ブラケットには前記止
着部材を貫通させる貫通孔を形成したものであるから、
上下のリブに取付ブラケットを組付ける際、上側リブの
切欠溝と取付ブラケットの貫通孔とを合わせることで上
下各リブと取付ブラケットとの相対的な位置合わせが容
易であるから、取付ブラケットの組付作業性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すフォグランプの取付
状態を示す分解斜視図である。
【図2】同上取付ブラケットの分解斜視図である。
【図3】同上取付ブラケットの固定状態を示す拡大断面
図である。
【図4】同上下側リブに貫通孔を形成する状態を示す分
解斜視図である。
【図5】同上フォグランプと本体ブラケットとの分解斜
視図である。
【図6】同上フォグランプの固定状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例を示すフォグランプの取付
状態を示す分解斜視図である。
【図8】従来のフォグランプの固定状態を示す要部の拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 バンパー 2 フォグランプ(自動車部品) 4 本体ブラケット 12 開口孔 19 タッピングねじ 19A ワッシャー付きねじ 20 取付ブラケット 22 ねじ孔 24 ワッシャー付きボルト(止着部材) 25,33 貫通孔 30,31 リブ 32 切欠溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月26日(2000.7.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車部品の取付構造
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンパーの裏面側
にフォグランプなどの自動車部品を取り付けるための自
動車部品の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のバンパーは合成樹脂によ
り一体形成した構造が一般的であり、この種の合成樹脂
製のバンパーにおいて、フォグランプ、電動ポール、コ
ーナーセンサ、サイド確認用のカメラなどの各種自動車
部品を固定する場合がある。このように、樹脂製のバン
パーAに各種自動車部品を固定する場合、従来から、図
8に示すように、バンパーAの裏面側に中空状のボス部
Bを一体的に突出形成し、このボス部Bの内周面にねじ
Cを回し締めして自動車部品Dを固定する方法が広く採
用されている。
【0003】ところで、バンパーAにフォグランプなど
の比較的大型な自動車部品Dを固定する場合、フォグラ
ンプの四隅コーナー部分を固定することが望ましい。こ
のため、バンパー裏面側のフォグランプの取付位置に
は、フォグランプの四隅コーナー部分に対応して四本の
ボス部Bを突設する必要である。しかし、樹脂製バンパ
ーAの裏面側に中空状のボス部Bを部分的を突出形成す
ると、成形上そのボス部Bと対応するバンパーAの表面
側に所謂ヒケと呼ばれる小さな窪みSが生じる虞れがあ
る。このように、バンパーAの表面側にヒケが表れると
外観的に体裁が悪くなり、特に、フォグランプの上側コ
ーナー部分は、バンパーAの中央部に位置し、この部分
にヒケが生じた場合、目立つことから、バンパーの商品
価値が著しく低下することになる。このため、樹脂製バ
ンパーAにおいては、ボス部Bの形成は極力、避けるこ
とが望ましいが、その反面、ボス部Bの個数を削減する
となると、自動車部品Dの取付強度が低下し、特に、フ
ォグランプなどにおいては、その取付強度が低下すると
車両走行時の振動などによってフォグランプがぐらつく
などしてフォグランプの光軸がぶれるといった問題があ
った。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ボス部によるヒケの発生を抑制すると共
に、バンパーに固定する自動車部品の取付強度を高める
ことができる自動車部品の取付構造を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動車部品の
取付構造は、バンパーの裏面側に自動車部品を固定する
自動車部品の取付構造であって、前記バンパーの裏面側
に上下に平行する一対のリブを相対向させて一体形成
し、この各リブの間に断面コ字型の取付ブラケットを挿
入し、前記リブで前記取付ブラケットを挟持するととも
に、これら各リブと取付ブラケットをそれぞれ横長に形
成し、かつ各リブと取付ブラケットに取付固定部を左右
方向に間隔をおいて複数形成し、この取付固定部に貫通
した止着部材によって前記リブと前記取付ブラケットと
を固定するとともに、前記取付ブラケットの両側端部に
前記自動車部品を固定する取付腕を前記各リブから外側
に突出形成したものである。
【0006】上記構成により、バンパーに自動車部品と
して例えばフォグランプを固定する場合、バンパー側に
おけるフォグランプの固定部分を薄板状のリブによって
構成することにより、バンパーに一体形成するリブに対
応してバンパーの表面側にはヒケと呼ばれる窪みが生じ
ない。また、取付ブラケットと、この取付ブラケットを
取り付けるリブは横方向に長い幅広な形状であり、上下
各リブの間に固定される取付ブラケットと上下各リブと
が相互に面接触した状態で共締固定されているのでバン
パーに一体形成する薄板状の上下各リブと取付ブラケッ
トとが強固に固定される。しかも、取付ブラケットには
各リブの外側に突出形成するようにフォグランプを固定
するための取付腕が複数形成されているので一つの取付
ブラケットにフォグランプを同時に複数個所で固定する
ことができる。これにより、バンパーに固定されるフォ
グランプがぐらつくことなくその取付強度を高めること
ができる。
【0007】請求項2の自動車部品の取付構造は、バン
パーの裏面側に自動車部品を固定する自動車部品の取付
構造であって、前記バンパーの裏面側に上下に平行する
一対のリブを相対向させて一体形成し、この各リブの間
に前記自動車部品を固定する断面コ字型の取付ブラケッ
トを挿入し、前記リブで前記取付ブラケットを挟持する
とともに、前記上側リブに止着部材を通す切欠溝を形成
し、かつ、下側リブと前記取付ブラケットには前記止着
部材を貫通させる貫通孔を形成し、この貫通孔と前記切
欠溝に貫通した止着部材によって前記リブと前記取付ブ
ラケットとを固定してなるものである。
【0008】上記構成により、上下各リブに取付ブラケ
ットを組み付ける際、上側リブに形成した切欠溝の開口
縁に取付ブラケットの挿通孔を合わせた状態で、その切
欠溝に沿って取付ブラケットを奥側にスライドさせるこ
とによって上下各リブに形成する切欠溝、貫通孔と取付
ブラケットに形成する貫通孔との位置を簡単に一致させ
ることができ、取付ブラケットの組付作業が簡略化され
る。また、上下各リブのリブと取付ブラケットとに止着
部材を貫通させているので、上下各リブから取付ブラケ
ットが抜け出ることもない。
【0009】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1〜図6は、本発明の第1実施例
を示している。本実施例においては、合成樹脂製のフロ
ントバンパー1に自動車部品としてフォグランプ2を固
定する場合を例にして説明する。なお、バンパー1に固
定するフォグランプ2は、バンパー1の左右両側に固定
され、その各フォグランプ2,2は、形状的に左右対称
である以外、その構造が同一であるから、本実施例で
は、車両の進行方向に対して左側のフォグランプ2のみ
を図示して説明し、右側のフォグランプ2については省
略する。
【0010】フォグランプ2は図5の分解斜視図などに
示すように、ランプ本体3と、このランプ本体3を組み
付ける本体ブラケット4とからなり、ランプ本体3は、
図示しない光源を内蔵するランプカバー3Aの前面にレ
ンズ3Bを固定して構成されている。これらランプカバ
ー3Aとレンズ3Bは、その重ね合わせ面にそれぞれ矩
形状の取付座5を一体形成し、この取付座5のコーナー
部分に形成する貫通孔6にワッシャー付きねじ7を挿通
し、このワッシャー付きねじ7を前記本体ブラケット4
に螺着してフォグランプ2と本体ブラケット4とを一体
的に組付固定している。
【0011】前記本体ブラケット4は、底板4Aの両側
から左右の側板4Bを折曲したハット状に形成されてお
り、本体ブラケット4の底板部4Aには前記ランプカバ
ー3Aを避ける半円状の切欠部8が形成されている。一
方、左右の側板4Bの内面には、前記フォグランプ2の
貫通孔6と対応する位置にL型の取付片9が溶接などの
適宜手段によってそれぞれ固着され、この各取付片9に
前記ワッシャー付きねじ7を螺着するねじ孔10が形成さ
れている。さらに、前記左右の側板4Bの先端側には、
取付ステー11,11がそれぞれ溶接などの適宜手段によっ
て固着されている。この各取付ステー11,11は上下をL
型に折曲し、その各折曲部11Aにそれぞれ開口孔12を形
成している。また、左右各取付ステー11,11の下部寄り
には水平な補強用ステー13が架設されており、この補強
用ステー13に前記ランプ本体3に接続したコード3Cの
カプラ14を保持するための爪片15を一体的に固着してい
る。
【0012】次にフォグランプ2を固定するバンパー1
側の構成について説明する。なお、本実施例において
は、本体ブラケット4に固定した各取付ステー11,11の
上側コーナー部分に形成した左右の開口孔12に二本のワ
ッシャー付きねじ19を挿通し、これをバンパー2の裏面
に固定される取付ブラケット20に螺着し、一方、各取付
ステー11,11の下側コーナー部分に形成した左右の開口
孔12に二本のタッピングねじ19Aを挿通し、これを従来
通りバンパー1の裏面に一体形成する中空状のボス部28
に螺着している。すなわち、フォグランプ2の下側コー
ナー部分の固定部分は、バンパー1の下側の目立たない
部分に位置することから、バンパー1の表面側にボス部
28によるヒケが生じても、その部分はバンパー1の目立
たない部分に位置する。一方、フォグランプ2の上側コ
ーナー部分の固定部分は、バンパー1の中央部に位置
し、ヒケによる外観デザインの低下は顕著である。この
ため、フォグランプ2の上側コーナー部分の固定部分に
取付ブラケット20を取り付け、この取付ブラケット20に
フォグランプ2の上側コーナー部分を固定している。
【0013】前記取付ブラケット20は図2及び図3など
に示すように垂直壁20Aの上下縁からそれぞれ上下一対
の水平壁20Bを対向するように折曲して断面コ字型に形
成するとともに、垂直壁20Aの左右両側から前記フォグ
ランプ2を固定するための左右の取付腕21,21を一体的
に延設し、この取付腕21,21に前記ワッシャー付きねじ
19を螺着するねじ孔22を形成している。このねじ孔22の
間隔は、前記本体ブラケット4の取付ステー11,11に形
成する上側コーナー部分の開口孔12の間隔と対応してい
る。なお、取付ブラケット20の取付腕21,21に形成する
ねじ孔22は上下に並んで合計で四つのねじ孔22が形成さ
れ、フォグランプ2の高さ寸法などに応じて上下いずれ
か二組のねじ孔22にワッシャ付きねじ19を選択的に螺着
できるようになっている。また、平行する二枚の水平壁
20Bには止着部材たるワッシャー付きボルト24を貫通す
るための取付固定部としての左右一対の貫通孔25が形成
されている。
【0014】また、バンパー1の裏面側には前記取付ブ
ラケット20を固定するための上下に平行する一対のリブ
30,31が一体形成され、これらリブ30,31は前記取付ブ
ラケット20を上下から挟み付けるように薄い平板状に形
成され、この上下各リブ30,31の間に取付ブラケット20
を挿入した状態で上側リブ30の上方側から上下各リブ3
0,31と取付ブラケット20に前記ワッシャー付きボルト2
4を貫通させ、下側のリブ31の裏面側に突出するワッシ
ャー付きボルト24にワッシャー40を介してナット41を螺
着することによって上下各リブ30,31と取付ブラケット
20とを共締め固定している。
【0015】上下各リブ30,31の前端縁は、段差状に形
成されるとともに、上側のリブ30には、取付固定部とし
ての複数の切欠溝32が相互に平行する形成されている。
これらの切欠溝32は、上側リブ30の外端縁に開口するよ
うにU字状に形成され、上側リブ30の外端縁から切欠溝
32の内部に前記ワッシャー付きボルト24を挿通させるこ
とが可能である。また、これら複数の切欠溝32のいずれ
か二組の切欠溝32,32は前記取付ブラケット20の貫通孔2
5に対応するとともに、下側リブ31には前記取付ブラケ
ット20の貫通孔25に対応して取付固定部としてのワッシ
ャー付きボルト24の貫通孔33が形成されている。なお、
この貫通孔33は前記フォグランプ2の取付時に取付ブラ
ケット20の貫通孔25の位置に応じてドリルによって穿孔
している。
【0016】以上のように構成されるフォグランプ2の
取付方法について説明する。まず、図5に示すように、
フォグランプ2と本体ブラケット4とをワッシャー付き
ねじ7によって一体的に固定し、バンパー1にはフォグ
ランプ2を取り付けるための取付ブラケット20を固定す
る。
【0017】バンパー1への取付ブラケット20の固定に
際しては図4に示すように、まず、下側のリブ31の裏面
側に型紙35を合わせ、取付ブラケット20の貫通孔25に合
わせて予め型紙35に形成したマーカーポイント35Aの上
から画鋲36などを用いて下側リブ31に貫通孔33の目印を
形成し、ドリル37によってワッシャー付きボルト24を通
すための貫通孔33を形成する。この後、上下のリブ30,
31の間に取付ブラケット20の水平壁20Bを挿入し、上側
リブ30の上方側から各リブ30,31と取付ブラケット20に
ワッシャー付きボルト24を貫通させ、下側リブ31の裏面
側にて前記ワッシャー付きボルト24にワッシャー40を介
してナット41をねじ込んでバンパー1に取付ブラケット
20を固定する。この時、上側リブ30には外端縁に開口す
る切欠溝32が形成されているから、上下のリブ30,31の
間に取付ブラケット20を組付ける際、上側のリブ30に形
成した切欠溝32の開口縁に取付ブラケット20の貫通孔25
を合わせ、この状態で切欠溝32に取付ブラケット20の貫
通孔25を沿わせるようにして取付ブラケット20を奥側に
スライドさせることによって上側リブ30に形成する切欠
溝32と取付ブラケット20の貫通孔25との位置を簡単に合
わせることができ、結果的に上側リブ30の切欠溝32と取
付ブラケット20に形成する貫通孔25及び下側リブ31の貫
通孔33とが同軸上に連続するから、切欠溝32と各貫通孔
25,33の位置決め作業が容易である。さらに、取付ブラ
ケット20の上側水平壁20Bに形成する貫通孔25にワッシ
ャー付きボルト24の先端側を挿入した状態で各リブ30,
31の間に取付ブラケット20を組付けることも可能であ
り、この場合、上側水平壁20Bの貫通孔25に挿入したワ
ッシャー付きボルト24が上側リブ30の切欠溝32に沿って
案内されるのでより簡単に各リブ30,31と取付ブラケッ
ト20との位置を合わせることができる。この後、図1に
示すように、フォグランプ2を組み付けた本体ブラケッ
ト4の四隅に形成される開口孔12を取付ブラケット20の
ねじ孔22とバンパー1に一体形成するボス部28に合わ
せ、二本のワッシャー付きねじ19を取付ブラケット20の
ねじ孔22に螺着するとともに、ボス部28にテープ43によ
ってワッシャー44を固定した状態でボス部28に二本のタ
ッピングねじ19Aを螺着することによってバンパー1に
フォグランプ2を固定している。
【0018】以上のように、本実施例においては、フォ
グランプ2の下側コーナー部分はバンパー1に突設した
ボス部28に直接、ワッシャー付きねじ19Aによって固定
されているが、フォグランプ2の上側コーナー部分はバ
ンパー1に一体形成する上下のリブ30,31間に固定した
取付ブラケット20に固定することによって、外観的に目
立つバンパー1の中央にはボス部によるヒケが生じるこ
とはない。すなわち、本実施例では、フォグランプ2の
上側コーナー部分については、その固定部分となるバン
パー1の裏面側に薄板状のリブ30,31を一体形成し、こ
のリブ30,31にフォグランプ2の上側コーナー部分を固
定する取付ブラケット20を組付けることから、バンパー
1を成型する際、リブ30,31の形成位置に対応するバン
パー1の表面中央にはヒケが生じない。なお、フォグラン
プ2の下側コーナー部分は従来通り、バンパー1にボス
部28を一体形成した構造を採用しているから、ボス部28
の形成部分に対応してヒケが生じる虞れはあるものの、
その部分はバンパー1の下部側に位置して外見上、目立
たない部分であるから、仮のヒケによる小さな窪みが生
じたとしても外観デザイン的な影響は極めて少ない。し
たがって、このような外観デザイン的に影響は少ないバ
ンパー1の下部側については、従来通りのボス部28に直
接、ワッシャー付きねじ19Aをねじ込んでフォグランプ
2の下側コーナー部分を固定しており、その固定方法は
リブ30,31に取付ブラケット20を組付けてから固定する
方法に比べれば作業工程が少ないことから合理的であ
る。また、取付ブラケット20と、この取付ブラケット20
を取り付けるリブ30,31は横方向に長い幅広な形状であ
るから、上下各リブ30,31と取付ブラケット20は相互に
面接触した状態で共締固定され、各リブ30,31の間に嵌
め入れた取付ブラケット20によって各リブ30,31が補強
され、て取付ブラケット20とリブ30,31とを強固に固定
することができる。これにより、上下各リブ30,31と取
付ブラケット20の三者が強固に一体化され、取付ブラケ
ット20とバンパー1が強固に固定されるため、フォグラ
ンプ2がぐらつくことなく、フォグランプ2の取付強度
を高めることができる。
【0019】また、上下各リブ30,31はそれぞれ形状が
異なり、上側のリブ30にはそれぞれ平行する複数の切欠
溝32を形成し、一方、下段のリブ31には取付ブラケット
20の貫通孔25に対応する二個の貫通孔33を形成すること
によって上側のリブ30に形成した切欠溝32に取付ブラケ
ット20の貫通孔25を沿わせて上下各リブ30,31の間に取
付ブラケット20を組付けることができるので各リブ30,
31と取付ブラケット20との位置合わせが容易である。ま
た、下側リブ31の貫通孔33にワッシャー付きボルト24を
貫通させることで各リブ30,31から取付ブラケット20が
抜け出ることもない。また、上側のリブ30には複数の切
欠溝32を相互に平行して等間隔毎に形成し、かつ、取付
ブラケット20には上下に並んで四つのねじ孔22が形成さ
れているから、フォグランプ2に組み付けた本体ブラケ
ット4に大きさに応じてワッシャー付きボルト24を通す
切欠溝32の位置やタッピングねじ19をねじ込む開口孔12
の位置を選択することができる。
【0020】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例
えば、前記実施例では、フォグランプ2の下側コーナー
部分をボス部28に固定した例を示したが、図7に示す本
発明の第2実施例のように、フォグランプ2の下側コー
ナー部分についても上側コーナー部分と同様、取付ブラ
ケット20を固定する薄板状のリブ30,31を形成してバン
パー1に形成する全てのボス部を廃止することも勿論、
可能である。このように、バンパー1の裏面側にボス部
を形成しないようにすれば、ヒケが生じることによって
バンパー1の外観デザイン性が悪化するという問題は全
くない。また、自動車部品としてのフォグランプ2の基
本的構成やフォグランプ2を固定する取付ブラケット20
やリブ30,31の形状などは適宜選定すればよいものであ
る。さらに、本実施例では、自動車部品としてのフォグ
ランプ2を示したが、電動ポール、コーナーセンサ、サ
イド確認用のカメラなど、各種自動車部品の取付構造に
適用可能である。
【0021】
【発明の効果】請求項1の自動車部品の取付構造によれ
ば、バンパーの裏面側に自動車部品を固定する自動車部
品の取付構造であって、前記バンパーの裏面側に上下に
平行する一対のリブを相対向させて一体形成し、この各
リブの間に断面コ字型の取付ブラケットを挿入し、前記
リブで前記取付ブラケットを挟持するとともに、これら
各リブと取付ブラケットをそれぞれ横長に形成し、かつ
各リブと取付ブラケットに取付固定部を左右方向に間隔
をおいて複数形成し、この取付固定部に貫通した止着部
材によって前記リブと前記取付ブラケットとを固定する
とともに、前記取付ブラケットの両側端部に前記自動車
部品を固定する取付腕を前記各リブから外側に突出形成
したものであるから、バンパー側の固定部分となるリブ
に対応してバンパーの表面側にヒケが生じないため、バ
ンパーの商品価値を低下させることなく、バンパーに自
動車部品を固定することができるとともに、バンパーに
自動車部品を強固に固定することができる。
【0022】請求項2の自動車部品の取付構造によれ
ば、バンパーの裏面側に自動車部品を固定する自動車部
品の取付構造であって、前記バンパーの裏面側に上下に
平行する一対のリブを相対向させて一体形成し、この各
リブの間に前記自動車部品を固定する断面コ字型の取付
ブラケットを挿入し、前記リブで前記取付ブラケットを
挟持するとともに、前記上側リブに止着部材を通す切欠
溝を形成し、かつ、下側リブと前記取付ブラケットには
前記止着部材を貫通させる貫通孔を形成し、この貫通孔
と前記切欠溝に貫通した止着部材によって前記リブと前
記取付ブラケットとを固定してなるものであるから、取
付ブラケットの組付作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すフォグランプの取付
状態を示す分解斜視図である。
【図2】同上取付ブラケットの分解斜視図である。
【図3】同上取付ブラケットの固定状態を示す拡大断面
図である。
【図4】同上下側リブに貫通孔を形成する状態を示す分
解斜視図である。
【図5】同上フォグランプと本体ブラケットとの分解斜
視図である。
【図6】同上フォグランプの固定状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例を示すフォグランプの取付
状態を示す分解斜視図である。
【図8】従来のフォグランプの固定状態を示す要部の拡
大断面図である。
【符号の説明】 1 バンパー 2 フォグランプ(自動車部品) 4 本体ブラケット 12 開口孔 19 タッピングねじ 19A ワッシャー付きねじ 20 取付ブラケット21 取付腕 22 ねじ孔 24 ワッシャー付きボルト(止着部材) 25,33 貫通孔(取付固定部) 30,31 リブ 32 切欠溝(取付固定部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 邦一 埼玉県新座市野火止8丁目18番4号 株式 会社ホンダアクセス内 (72)発明者 遠藤 正人 埼玉県新座市野火止8丁目18番4号 株式 会社ホンダアクセス内 Fターム(参考) 3J001 AA02 CA04 DB04 EA00 3K039 AA01 CB01 CC04 LB04 LB06 LF03 LF12 QA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパーの裏面側に自動車部品を固定す
    る自動車部品の取付構造であって、前記バンパーの裏面
    側に上下に平行する一対のリブを相対向させて一体形成
    し、この各リブの間に前記自動車部品を固定する断面コ
    字型の取付ブラケットを挿入し、前記リブで前記取付ブ
    ラケットを挟持するとともに、これら各リブと取付ブラ
    ケットに貫通した止着部材によって前記リブと前記取付
    ブラケットとを固定してなることを特徴とする自動車部
    品の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記上側リブに前記止着部材を通す切欠
    溝を形成するとともに、下側リブと前記取付ブラケット
    には前記止着部材を貫通させる貫通孔を形成したことを
    特徴とする請求項1記載の自動車部品の取付構造。
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