JP2001058060A - 弾球遊技機の球送出装置 - Google Patents

弾球遊技機の球送出装置

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JP2001058060A
JP2001058060A JP11235776A JP23577699A JP2001058060A JP 2001058060 A JP2001058060 A JP 2001058060A JP 11235776 A JP11235776 A JP 11235776A JP 23577699 A JP23577699 A JP 23577699A JP 2001058060 A JP2001058060 A JP 2001058060A
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speed
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JP11235776A
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Kazutoshi Funabashi
和利 船橋
Keigo Ito
桂吾 伊藤
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球詰り状態の発生頻度を低減化させるととも
に球送出処理の効率的な実行を同時に実現し得る、弾球
遊技機の球送出装置を提供すること。 【解決手段】 上記課題を提供する本発明の弾球遊技機
の球送出装置は、球供給元から受け入れた球を球供給先
へ送出する球送出具と、当該球送出具で球詰り状態が発
生したことを検出する球詰り検出手段と、当該球送出具
における球送出処理動作の速さを変更する速度変更手段
とを備えており、当該速度変更手段は当該球詰り検出手
段によって検出される球詰り状態の発生頻度に基づいて
当該球送出具における球送出処理動作の速さを変更する
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の弾
球遊技機に装備される球送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるパチンコ機等の弾球遊技機にお
いては、遊技球や賞球等を所定の供給元から供給先に送
出するための球送出装置が備えられている。例えば、パ
チンコ機の裏面側に装備される賞球払い出し装置は、そ
のような球送出装置の典型例である。かかる賞球払い出
し装置は、球供給元から受け入れた球を球供給先へ送出
するための球送出具を備えており、パチンコ遊技中に遊
技球が所定の入賞口に入賞したことに基づいて、球供給
元である球貯留ケース等から装置内の球通路に送り込ま
れたパチンコ球を球供給先である賞球受け皿等に送出す
るという球送出処理を実行するための球送出装置であ
る。
【0003】ところで、賞球払い出し装置の球通路に異
物が侵入したり或いは遊技球が著しく汚れている場合、
当該通路内における球の移動が阻害され、球詰り状態
(球の移動が完全に止まる場合のほか正常時のスムーズ
な移動が著しく阻まれる場合を包含する)が発生するこ
とがある。このような球詰り状態は、賞球が正常に遊技
者に払い出されず、さらにはパチンコ遊技が中断してし
まうといった不具合を生じさせるおそれがある。このた
め、従来、賞球払い出し装置等の球送出装置において、
かかる球詰り状態を積極的に解消するための種々の対策
が講じられている。例えば、特公平7−100081号
公報には、賞球払い出し装置内の球詰りを解消すること
を目的として、球詰り発生時には球送出具を断続的に振
動させることによって、装置内の異物を脱落させる機構
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されているような球詰り解消機構は、あくまで
も事後的な応急処置にすぎず、頻繁に球詰り状態が発生
するのを事前に回避し得る根本的な解決策ではなかっ
た。一方、球詰り状態が発生し難いように過度に球送出
具の球送出処理動作を遅くすると球送出処理自体の効率
を低下させるという問題もあった。
【0005】本発明は、弾球遊技機の球送出装置に係る
上記従来の問題点を解決するために創出されたものであ
り、その目的とするところは、球詰り状態の発生頻度を
低減化させ、球送出処理の効率的な実行を同時に実現し
得る球送出装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、弾球遊技機の球送出装置であっ
て、球供給元から受け入れた球を球供給先へ送出する球
送出具と、当該球送出具で球詰り状態が発生したことを
検出する球詰り検出手段と、当該球送出具における球送
出処理動作の速さを変更する速度変更手段とを備えてお
り、ここで当該速度変更手段は、当該球詰り検出手段に
よって検出される当該球詰り状態の発生頻度に基づいて
当該球送出具における球送出処理動作の速さを変更する
ように構成されている弾球遊技機の球送出装置(以下
「本発明の第一の球送出装置」という。)を提供する。
【0007】本発明の第一の球送出装置では、上記球詰
り検出手段によって球詰り発生状態が検出されるととも
に、当該検出された球詰り状態発生頻度に応じて球送出
具の球送出処理に係る動作の速さを変更することができ
る。かかる構成の本発明の第一の球送出装置によれば、
球詰り状態の発生頻度を基準にすることにより、球送出
具の球送出処理に係る動作速度を作動環境条件(即ち球
詰りが発生し易い条件下であるか発生し難い条件下であ
るか)に応じて適切に調整することができる。このた
め、本発明の第一の球送出装置によれば、例えば長期間
休止した後の運転再開直後であって球の表面や球通路内
に埃や塵が堆積している環境下のような球詰りの発生頻
度が高い条件下では、球送出具の球送出処理動作が比較
的遅く緩やかになるように調整する一方、ある程度運転
が継続された後であってスムーズに球が転動し得る環境
下のような球詰りの発生頻度が低い条件下では、球送出
具の球送出処理動作が速やかになるように調整すること
ができる。
【0008】また、上記課題を解決する好ましい本発明
の球送出装置として、上記本発明の第一の球送出装置に
おいて、上記球詰り検出手段で検出される球詰り状態と
球詰り状態との間(即ち上記球詰り状態を含まない時
期)において、断続的に実行された球送出処理の総計を
表す所定のデータの累積値に基づいて上記球送出処理動
作の速さが変更される球送出装置(以下「本発明の第二
の球送出装置」という。)を提供する。
【0009】かかる構成の本発明の第二の球送出装置で
は、上記球詰り状態と球詰り状態との間において断続的
に実行された球送出処理(即ち球詰りとなっていない条
件下で成された1回または複数回の球送出処理)の総計
を表す所定のデータの累積値を上記発生頻度の指標とす
る。ここで、球送出処理の総計を表す所定のデータと
は、かかる断続的に実行された球送出処理全体の規模を
判断し得る資料となり得る数値化可能な事実をいう。球
詰りとなっていない条件下で成された球送出処理の回
数、球送出処理に要した時間、球送出処理で送出された
球数等は、かかる「所定のデータ」となり得る典型例で
ある。従って、かかる「所定のデータ」の累積値とは、
典型的には、累積球送出処理回数、累積球送出処理時
間、累積送出球数等をいう。
【0010】本発明の第二の球送出装置によれば、球詰
り状態が上記球詰り検出手段で検出された際、それまで
に得られている上記累積値に基づいて球送出具における
球送出処理動作の速さが変更される。このため、球詰り
状態の発生状況に即座に対応して、それまでに得られた
上記累積値に基づいて適切な球送出具の球送出処理に係
る動作速度を迅速に調整することができる。
【0011】また、上記課題を解決する好ましい本発明
の球送出装置は、上記本発明の第二の球送出装置におい
て、上記所定のデータの累積値を当該データに関して予
め設定されている基準値と比較し、該基準値に対する該
累積値の大小に応じて上記球送出具の球送出処理動作の
速さが変更される、球送出装置(以下「本発明の第三の
球送出装置」という。)である。
【0012】本発明の第三の球送出装置では、上記所定
のデータに関する基準値(基準データ量)を予め設定し
ておくことで、上記データの累積値から、その時点での
球詰り発生頻度の高低を客観的かつ単純に判別・決定す
ることができる。而して、本発明の第三の球送出装置に
よれば、かかる発生頻度が簡便に判別されるとともにそ
れに基づいて速やかにかつ的確に球送出具の球送出処理
に係る動作速度を調整することができる。
【0013】また、上記課題を解決する好ましい本発明
の球送出装置は、上記本発明の第三の球送出装置におい
て、上記基準値は上記球送出具における球送出処理動作
の速さに応じて異なって設定されている球送出装置(以
下「本発明の第四の球送出装置」という。)である。
【0014】かかる構成の本発明の第四の球送出装置で
は、変更された球送出具の球送出処理動作の速さに応じ
ていくつかの異なった基準値が設定される。このため、
上記本発明の第三の球送出装置が奏する効果に加え、球
送出具の球送出処理動作の速さを状況に応じて多段階に
きめ細かく変更・調整することができる。従って、本発
明の第四の球送出装置によれば、球詰り状態の発生頻度
に対応しつつ適切な球送出処理動作の速さを逐次多段階
に決定していくことができる。
【0015】さらに、上記課題を解決する特に好ましい
本発明の球送出装置は、上記本発明の第一から第四のい
ずれかの球送出装置において、上記速度変更手段による
上記球送出処理動作の速さの変更処理は、上記球詰り検
出手段による球詰り状態の発生が検出されるまでは実行
されない球送出装置(以下「本発明の第五の球送出装
置」という。)である。
【0016】かかる構成の本発明の第五の球送出装置で
は、球詰り状態が発生し得ないような良好な環境下(即
ち球詰り発生頻度がほぼ0である場合)では、上記速度
変更手段による上記球送出処理動作の速さの変更処理が
実行されないように制御される。このため、本発明の第
五の球送出装置によれば、必要な時期にのみ上記球送出
処理動作の速さの変更処理が行われる一方、良好な環境
下においては不要といえるかかる変更処理を省略するこ
とができる。このため、本発明の第五の球送出装置によ
れば、球詰り状態が発生し得ないような良好な環境下に
おいて、球送出処理に伴う不要な制御過程を省略して球
送出処理に係る全体の処理速度を向上させることができ
る。
【0017】また、本発明の特に好ましい球送出装置
は、上記第一から第五のいずれかの球送出装置であっ
て、上記球送出具が複数の球受け部を有する回転体から
成り、上記球送出処理動作の速さの変更が当該回転体の
回転速度の変更により実現される球送出装置である。か
かる構成の本発明の球送出装置においては、当該回転体
の球受け部における球詰り状態の発生を抑えつつ、使用
条件に応じて効率的に球送出処理を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、その技術的思想上、種
々の弾球遊技機用の球送出装置として具現化され得る。
なお、本明細書において弾球遊技機とは、球を弾いたり
打ち出したりする遊技機全般をいう。いわゆるパチンコ
遊技(垂直に配した遊技盤上に弾き出した鋼球を所定の
入賞口に入れて所定数の賞球を獲得する遊技)を行なう
ための典型的なパチンコ機の他、一般的なアレンジボー
ル遊技機(一定数の鋼球を遊技盤上に射出して所定の当
たり状態の成立を目的とする)やピンボール遊技機等も
包含される。本発明は、パチンコ機の球送出装置として
特に好適に実施化され得る。
【0019】以下、本発明の第一乃至第五の球送出装置
として好適な一実施形態としてパチンコ機の賞球払出し
装置への適用例を図面を参照しつつ詳細に説明する。な
お、本実施形態においては、上記「球送出処理(ここで
は賞球払出し処理)の総計を表す所定のデータの累積
値」として、累積賞球払出し処理回数を適用している。
このことについては後述する(表1参照)。なお、図1
は本実施形態に係る賞球払出し装置1の概略を示す正面
図である。また、図2および図3は図1に示す賞球払出
し装置1の一部断面図である。
【0020】本実施形態に係る賞球払出し装置1は、上
下方向が長尺のケーシング2によってその内装が形成さ
れている。そのケーシング2内部のほぼ中央には、球送
出部3が設けられている。図2および図3に示すよう
に、ケーシング2下部の外側には本賞球払出し装置1の
種々の機構を制御する制御基板45がネジ止めされてい
る。また、ケーシング2の中央部分には上記球送出部3
を収容するハウジング16が装備されている。さらに、
その上方よりカバー46が装着されている。また、当該
カバー46の上端位置よりケーシング2の上端までに
は、さらにカバー47がネジ止めにより装着されてい
る。
【0021】次に、球送出部3について説明する。本実
施形態に係る球送出部3には、本発明の上記球送出具に
相当するスプロケット型の回転球受体5が備えられてい
る。図1に示すように、この回転球受体5には、外部の
球供給元(図示しない貯留槽)から供給されるパチンコ
球(賞球)を一時的に受け止めて停留させる球受部4が
複数周設されている。また、図2に示すように、回転球
受体5の近傍には、本実施形態においての上記速度変更
手段によって回転速度が調整され得るパルスモータM1
(ステッピングモータ)が、当該球受体5を回転駆動さ
せ得るように装備されている。かかる構成により、パル
スモータM1を駆動させた際には、それに連なって回転
球受体5が回転し、球受部4に賞球を1球ずつ受け入れ
るとともに球送りにより1球ずつ排出することができ
る。なお、回転球受体5の作動様式の詳細およびパルス
モータM1の制御については後述する。
【0022】一方、図1および図2に示すように、本賞
球払出し装置1のケーシング2上部の一側面には、補給
球としてのパチンコ球を受け入れる開口部6,7が当該
ケーシング2の厚み方向においてそれぞれ内外に設けら
れている。また、ケーシング2の内部には、開口部6,
7に各々連続する内外に2条の球誘導路8,9がそれぞ
れ設けられている。図1に示すように(但し、パチンコ
機の裏面側から見て外方の球誘導路9側のみ図示す
る。)、これら球誘導路8,9は、ケーシング2の開口
部6,7にそれぞれ連続すると共に、ケーシング2の他
方側に向けて傾斜した傾斜部8a,9aと、当該傾斜部
8a,9aに連続して下方に向けて屈曲する屈曲部8
b,9bと、当該屈曲部8b,9bに連続してケーシン
グ2の長手方向略中央まで延設された垂下部8c,9c
とを有している。また、図2に示すように、球誘導路
8,9の下端となる垂下部8c,9cの下端には下部開
口8d,9dがそれぞれ設けられている。
【0023】内方の球誘導路8の傾斜部8aと外方の球
誘導路9の傾斜部9aとの間および球誘導路8の垂下部
8cと球誘導路9の垂下部9cとの間には、図2に示す
ようにそれぞれ導電板10が設けられており、これら2
条の球誘導路8,9を仕切っている。図1および図2に
示すように、これら球誘導路8,9の屈曲部8b,9b
の下方には、球誘導路8,9の垂下部8c,9cの一方
の側壁の一部を形成する壁部11を有する係動部材12
が支軸13によりケーシング2に回動自在にそれぞれ軸
支されている。かかる係動部材12の壁部11と対向す
る他方の側には突起部14が設けられている。そして、
この突起部14の先端に臨んで、マイクロスイッチより
なる補給球切れ検出スイッチSW4が配設されている。
補給球切れ検出スイッチSW4は、そのアクチュエータ
15が上記係動部材12の突起部14に当接して配設さ
れている。これにより、係動部材12は、常態におい
て、補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ1
5の復帰力によって、支軸13を中心に球誘導路9の垂
下部9c側に回動するようにして付勢される。
【0024】而して、球誘導路8,9の垂下部8c,9
c内に賞球となる補給球が縦方向に整列した状態で保持
されている場合には、係動部材12の壁部11が補給球
によって押圧され、係動部材12が補給球切れ検出スイ
ッチSW4側に回動する。このとき、突起部14が補給
球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15を押し
込むこととなり、結果、補給球切れ検出スイッチSW4
がオン状態となる。一方、球誘導路8,9の垂下部9c
内に補給球が無くなると、係動部材12の壁部11の押
圧力が解除される。このときには、当該係動部材12は
補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15の
復帰力によって支軸13を中心に球誘導路8,9側に回
動する。そして、係動部材12の壁部11が球誘導路
8,9の垂下部8c,9cの内側に進出すると共に、補
給球切れ検出スイッチSW4がオフ状態となって補給球
切れが検出されることとなる。
【0025】次に本実施形態に係る球送出部3について
説明する。なお、図4および図5は本実施形態に係る球
送出部3を一部破断した状態で示す正面図である。ま
た、図6は本実施形態に係る球送出部3を示す縦断面図
である。図2に示すように、本実施形態に係る球送出部
3は、球誘導路8,9の下端部である下部開口8d,9
dに連続して配設されている。かかる球送出部3のハウ
ジング16の上部には、上記下部開口8d,9dとそれ
ぞれ連続する球受口17,18が内外に設けられてい
る。図4および図5に示すように、このハウジング16
の中央には、円柱状中空に形成された回転体配設部19
が設けられている。而して、当該回転体配設部19と上
記球受口17,18とをそれぞれ別々に連通する球通路
20,21が内外にそれぞれ設けられている(図4、図
5)。図4および図5に示すように、これら球通路2
0,21はそれぞれ別個独立に屈曲されて形成されてい
る。さらに、内方の球通路20の下端に設けられた球出
口22と、外方の球通路21の下端に設けられた球出口
23とは、垂直方向に位置を相互にずらして回転体配設
部19に配置・連通されている。
【0026】図2、図4および図5に示すように、回転
体配設部19には、内側の球通路20の球出口22に対
応して賞球を受け入れる球受部4を複数周設した回転球
受体5aと、外側の球通路21の球出口23に対応して
賞球を受け入れる球受部4を複数周設した回転球受体5
bと、これら二つの回転球受体5a,5bの間に設けら
れた円板状の位置検出板24とが同一軸上に一体に固着
されている。図4に示すように、位置検出板24の周端
には、略U字状に切り欠かれた切欠凹部29が、回転球
受体5a及び回転球受体5bの賞球受け入れ位置及び排
出位置に対応するように等間隔に12個形成されてい
る。かかる位置検出板24は、回転体配設部19内を球
出口22,23にそれぞれ対応して内外に仕切る役目も
ある。
【0027】図6に示すように、内側の回転球受体5a
は、球通路20,21に直交してハウジング16の一方
の側壁16aに回動自在に軸支された支軸ピン25に固
着されている。一方、外側の回転球受体5bは、ハウジ
ング16の他方の側壁16bに装着されたパルスモータ
M1のモータ軸26に固着され、支軸ピン25とモータ
軸26とが同一軸線上となるように配置されている。回
転球受体5a,5bの間には、上記位置検出板24がそ
の中心を支軸ピン25及びモータ軸26と同軸線上に配
置されるようにして回転球受体5a及び回転球受体5b
と一体に形成されている。かかる構成により、一体に形
成された回転球受体5(回転球受体5a,5b及び位置
検出板24)は、パルスモータM1の回転駆動により反
時計回りに回転可能に配設されている。
【0028】図4および図5に示すように、回転球受体
5a,5bには、各々の周面に6個の球切歯27が等間
隔でそれぞれ設けられている。各球切歯27間には、円
弧凹状の球受部4が各々設けられており、一方の側の回
転球受体5aの各球受部4と他方の側の回転球受体5b
の各球受部4とは、内外で同形状かつ同ピッチで一致し
て配置されている。なお、上述のように垂直方向に位置
を相互にずらして配置されている内外二つの球出口2
2,23間における内外のズレは、内外二つの回転球受
体5a,5bの各球受部4の間隔の半ピッチ分に相当す
る。このことによって、回転動作中の回転球受体5a,
5bの内外両側の球受部4に交互に1球ずつ賞球が転動
・落入する。
【0029】図4および図5に示すように、回転動作中
の回転球受体5aにおける球切歯27の一部が球通路2
0の球出口22を臨む位置に配置された際には、外部供
給元から球誘導路8を経て縦列状態で当該球通路20内
に送り込まれている賞球の一つが球受部4の一つに転動
・落入し、そこで保持される(図5参照)。続いて、反
時計方向に回転球受体5が回転動作し、当該回転球受体
5bにおける球切歯27の一部が球通路21の球出口2
3を臨む位置に配置された際には、外部供給元から球誘
導路9を経て縦列状態で当該球通路21内に送り込まれ
ている賞球の一つが球受部4の一つに転動・落入し、そ
こで保持されることとなる(図4参照)。而して、回転
球受体5の回転動作が継続されることで、かかる賞球の
球受部4への転動・落入処理が上記内外両側の回転球受
体5a,5bで交互に繰り返され、結果、各球受部4に
一つずつの賞球が整列した状態で順次収納されることと
なる。
【0030】一方、図5に示すように、内側の回転球受
体5aの下方において、ハウジング16には切り欠きが
形成されており、上記内側の回転球受体5aの球受部4
に受け入れられている賞球を順次排出するための球排出
口28aとして機能する。同様に、外側の回転球受体5
bの略左側方において、ハウジング16には切り欠きが
形成されており、上記外側の回転球受体5bの球受部4
に受け入れられている賞球を順次排出するための球排出
口28bとして機能する。すなわち、図示されるよう
に、内外の回転球受体5a,5bに各々対応する球排出
口28a,28bは、開口部分(即ち上記切り欠き部
分)の相対位置が球切歯27の間隔の半ピッチ分ずれて
おり、結果、内外両側の球受部4から交互に1球ずつ賞
球が排出されることとなる。
【0031】ところで、本実施形態に係る上記パルスモ
ータM1は、1ステップの駆動信号で7.5度の回転動
作を行うように設定されており、計48ステップで1回
転するように回転駆動されるステッピングモータであ
る。而して、球送出部3の球送出処理動作は、回転球受
体5の球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルス
モータM1に伝達することで実行される。すなわち、回
転球受体5a、位置検出板24及び回転球受体5bが一
体に球切歯27の半ピッチに応じた角度だけ同時に反時
計回りに回転した際、内側球通路20の球出口22と外
側球通路21の球出口23とが球受部4の半ピッチ分ず
れている結果、球通路20または球通路21内の賞球の
いずれか一方が回転球受体5a,5bの球受部4に受け
入れられる。さらに、上記半ピッチ分のパルスをパルス
モータM1に伝達することで、今度は反対側の回転球受
体5b,5aの球受部4に賞球が受け入れられることと
なる。このように、球切歯27の半ピッチに相当するパ
ルスをパルスモータM1に伝達する毎に、内外両側の回
転球受体5a,5bの各々の球受部4に1個ずつ交互に
賞球が受け入れられることとなる(図4、図5)。一
方、上述のとおり、球送出部3の球排出口28a,28
bが回転球受体5a,5bの各球切歯27の間隔が半ピ
ッチ分ずれていることから、回転球受体5a,5bが回
転する毎に、両回転球受体5a,5bの球受部4から賞
球が1個ずつ交互に排出される。
【0032】球送出部3のハウジング16内の下部右寄
りには、位置検出板24の局端を臨む位置にフォトカプ
ラよりなる賞球排出検出スイッチSW1が配設されてい
る。この賞球排出検出スイッチSW1は、本実施形態に
おける球詰り検出手段としても機能し得る。賞球排出検
出スイッチSW1は、パルスモータM1のステップ回転
数に対応した回転球受体5a,5bの回転位置を検出す
る検出手段である。そして、当該パルスモータM1の駆
動により回転球受体5a,5bと一体に位置検出板24
が回転し、位置検出板24の周端の切欠凹部29が賞球
排出検出スイッチSW1の検出位置を通過すると、賞球
排出検出スイッチSW1がオンとなる。
【0033】上述のように、球送出部3の球排出口28
aと球排出口28bとが、回転球受体5a,5bの各球
切歯27の間隔の半ピッチ分ずれていることから、位置
検出板24の周端の12個の切欠凹部29が検出される
毎に、球排出口28aに対応する回転球受体5aの回転
位置と、球排出口28bに対応する回転球受体5bの回
転位置とが交互に検出されることとなる。なお、これら
位置検出板24及び賞球排出検出スイッチSW1によっ
て、回転球受体5a,5bが賞球を1球毎に排出してい
るか否かを検出することが可能となり、本実施形態に係
る賞球排出検出手段および球詰り検出手段を構成してい
る。
【0034】ここで、上述のとおり、本実施形態に係る
上記パルスモータM1は、1ステップの駆動信号で7.
5度の回転動作を行うように設定されており、計48ス
テップで1回転するように回転駆動される。すなわち、
位置検出板24周端にある12個の切欠凹部29は、パ
ルスモータM1の4ステップ分の回転量(30度)に対
応する位置毎に配されている。このため、賞球排出検出
スイッチSW1がオフとなっている時点よりパルスモー
タM1が4ステップ回転駆動すると位置検出板24の切
欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1を通過するこ
ととなり、賞球排出検出スイッチSW1がオンに転ず
る。このことによって、賞球1個の球送出部3(回転球
受体5)からの排出を検出することができる。
【0035】次に、本実施形態に係る賞球払出し装置1
の球詰り状態発生時の球抜き機構について説明する。図
1に示すように、球送出部3の球排出口28a,28b
の下方には、払出し経路30と球抜き経路31とが並設
されている。これら払出し経路30と球抜き経路31と
の間には、これら2つの経路30,31の切り換えを行
う通路切替レバー32が支軸33を介して回動自在に設
けられている。この通路切替レバー32は、通常は払出
し経路30を開放すると同時に球抜き経路31を閉鎖し
ている。
【0036】通路切替レバー32は、連結秤34を介し
て球抜きソレノイドSOL1の励磁によって伸張作動す
るプランジャ35に連結されている。また、プランジャ
35の上方には、球抜き操作検出スイッチSW3が配設
されている。而して、球抜き操作検出スイッチSW3の
検出信号に基づいて球抜きソレノイドSOL1が励磁さ
れることによってプランジャ35が伸張され、連結粁3
4が上方に移動する。このことにより、通路切換レバー
32を支軸33を中心に反時計回りに回動し、球抜き経
路31を開放すると同時に払出し経路30を閉鎖するこ
とができる。
【0037】図1に示すように、ケーシング2の左側部
において、払出し経路30の下端となる位置に開口36
が設けられており、当該開口36にはパチンコ機本体側
の図示しない払出し誘導樋が連結される。これにより、
上述の球送出部3から送出されてきた賞球は、通常、払
出し誘導樋方向に誘導されることとなる。一方、図示さ
れるように、球抜き経路31の下端となる位置には開口
37が設けられており、当該開口37にはパチンコ機本
体側の図示しない球抜き誘導樋が連結される。これによ
り、球詰り状態が発生した際には、後述の球抜き処理を
行うことによって球詰りに関与した数個の球を払出し誘
導樋方向とは異なる方向の球抜き誘導樋に誘導すること
ができる。
【0038】なお、図1および図3に示すように、ケー
シング2の内部の下端寄りには、セーフ球(入賞球)送
出装置も設けられている。すなわち、ケーシング2の内
部の下端寄りにおいて、球切りカム38と、当該球切り
カム38を反時計(図1)回りに回転駆動するカム回転
駆動モータM2と、当該球切りカム38に誘導されたセ
ーフ球を検出するマイクロスイッチよりなるセーフ球検
出スイッチSW2とが配設されている。また、図1に示
すように、ハウジング16の下部には、球切りカム38
の上方に臨んで図示しないセーフ球誘導路の終端に連通
するセーフ球入口39が設けられる一方、セーフ球検出
スイッチSW2の下方に臨んで検出済セーフ球排出口4
0が設けられている。球切りカム38は、三つ又形状の
球切り腕部41と、各球切り腕部41の間に略円弧凹状
に形成された3つの球受部42とを有し、その中心はカ
ム回転駆動モータM2の出力軸43に固着されている。
【0039】このセーフ球検出スイッチSW2は、球切
りカム38に入ったセーフ球の公転軌跡位置に臨んで、
セーフ球検出スイッチSW2のアクチュエータ44が球
切りカム38上のセーフ球によって作動する位置に配設
されている。而して、カム回転駆動モータM2の駆動に
より球切りカム38が回転した際、当該球切りカム38
の球受部42がセーフ球入口39の位置に来るとセーフ
球がセーフ球入口39から球受部42に転入する。次い
で、球切りカム38の球受部42に入ったセーフ球は、
球切りカム38の回転と共に回転移動し、セーフ球検出
スイッチSW2のアクチュエータ44を押動してセーフ
球検出スイッチSW2をオンする。その後、自重により
落下して検出済セーフ球排出口40を通って図示しない
パチンコ機本体に回収される。
【0040】次に、上記速度変更手段、球詰り検出手段
その他の制御機構を構成する本賞球払出し装置1の制御
基板45に配備された制御部48について図面を参照し
つつ説明する。なお、図7はかかる制御部48の要部ブ
ロック図である。まず、ハードウェアについて説明す
る。賞球払出し装置1の制御部48は、従前の一般的な
制御装置と同様、球送出部3の駆動制御プログラムやパ
ルスモータM1の回転駆動のための回転出力データ等を
格納したROM49と、随時データの書き込み並びに読
み出しが可能なRAM50と、ROM49に格納された
制御プログラムに従って賞球払出し装置1の各構成部を
駆動制御するためのCPU51とを一体に実装してなる
マイクロコンピュータ52により構成されている(図
7)。
【0041】マイクロコンピュータ52には、球送出部
3からの賞球排出を位置検出板24を介して検出する賞
球排出検出スイッチSW1、遊技盤(図示せず)に配さ
れた各入賞口に入賞した後に遊技盤裏面側において集め
られたセーフ球を1球毎に検出するセーフ球検出スイッ
チSW2、球抜き操作検出スイッチSW3、球送出部3
への補給球の球切れを検出するための補給球切れ検出ス
イッチSW4,SW5の各々がスイッチ検出部53を介
して接続されている。而して、これらスイッチSW1〜
SW5の状態が同時にマイクロコンピュータ52に入力
されるように構成されている。
【0042】また、マイクロコンピュータ52には、球
送出部3を駆動する賞球排出モータとしてのパルスモー
タM1がパルスモータ駆動回路54を介して接続される
とともに、セーフ球誘導路(図示せず)に整列待機され
ているセーフ球を1球毎にセーフ球検出スイッチSW2
へ送り込むための球切カム38を回転させるカム回転駆
動モータM2がモータ駆動回路55を介して接続されて
いる。また、遊技球を弾発するための発射モータM3が
モータ駆動回路56を介して接続されるとともに、球抜
きソレノイドSOL1がソレノイド駆動回路57を介し
て接続されている。こうしてこれらの各駆動要素がマイ
クロコンピュータ52の指令信号に応じて同時にまたは
個別に駆動されるよう構成されている。さらに、マイク
ロコンピュータ52には、マイクロコンピュータ52の
処理周期を規定するクロック回路58、マイクロコンピ
ュータ52の処理暴走時に作動してリセットを行うウォ
ッチドッグタイマリセット回路59の各々が接続されて
いる。なお、上記各回路の接続や構成は従来の制御装置
と同様であり、本発明を特に特徴付けるものでもないた
め、詳細な説明は省略する。
【0043】また、マイクロコンピュータ52は、払出
し信号入力回路60を介して遊技盤に配設された各入賞
装置(図示せず)等の駆動制御や各入賞口への遊技球の
入賞検出に関わる処理を行うメイン制御部61に接続さ
れる。このメイン制御部61には、遊技盤に配された各
入賞口に入賞するセーフ球を検出するための入賞検出ス
イッチSW6,SW7の各々が接続されると共に、上記
セーフ球検出スイッチSW2と電気的に連絡されてい
る。入賞検出スイッチSW6は、15個払出し用として
設定された入賞口に対して設けられており、入賞検出ス
イッチSW7は、5個払出し用として設定された入賞口
に対して設けられている。メイン制御部61は、入賞検
出スイッチSW6,SW7による検出があった場合に
は、各検出回数をそれぞれ計数記憶する。
【0044】各入賞口に入賞したセーフ球は、遊技盤裏
面の各誘導樋を流下して最終的にセーフ球誘導樋に集め
られ、球切カム38の回転によって1球ずつセーフ球検
出スイッチSW2によって検出される。そして、セーフ
球検出スイッチSW2の検出信号はマイクロコンピュー
タ52のCPU51に入力される一方、メイン制御部6
1にも入力される。メイン制御部61は、セーフ球検出
スイッチSW2の検出信号が入力されると、入賞検出ス
イッチSW6または入賞検出スイッチSW7のいずれか
による検出の計数記憶があるかを判別する。そして、入
賞検出スイッチSW6または入賞検出スイッチSW7の
いずれかによる検出の記憶がある場合には、払出し個数
信号を賞球払出し装置1のマイクロコンピュータ52に
出力する。なお、ここでは払出し信号Aは、払出し個数
15個を指定する信号であり、払出し信号Bは、払出し
個数5個を指定する信号である。メイン制御部61は、
出力した払出し個数信号に対応する入賞検出スイッチの
検出回数を1つ減算する。払出し信号A及び払出し信号
Bは、払出し信号入力回路60を介して賞球払出し装置
1側のCPU51に入力され、CPU51は、払出し信
号Aを入力した場合には払出し個数として15個を設定
記憶し、払出し信号Bを入力した場合には払出し個数と
して5個を設定記憶する。
【0045】次に、本実施形態に係る賞球払出し装置1
1のマイクロコンピュータ52が実行する処理、即ち上
記速度変更手段、球詰り検出手段その他を構成するソフ
トウェアについて説明する。以下、図8〜図21を参照
しつつROM49に格納された制御プログラムによるC
PU51が実行する処理について説明する。先ず、図8
を参照しつつCPU51によるメインルーチン処理の概
略を説明する。
【0046】電源投入されるとCPU51は、電源投入
直後であるか否かを判別し(ステップs1)、電源投入
直後である場合には、ステップs10の初期化処理を行
って、CPU51が以下に行う処理に必要な各フラグ類
やレジスタの初期値を設定しステップs2に移行する。
なお、ステップs10の処理は、モータフラグMFに初
期値0を設定する処理と、払出し動作が行えるか否かを
判定するための払出し処理フラグF1に初期値0を設定
する処理と、球詰り発生フラグG1に初期値0をセット
する処理と、パルスモータM1の各相に出力する回転駆
動データの初期値をセットする処理と、を含む。CPU
51は、次周期以降、ステップs1の判別処理後、ステ
ップs2に移行する。
【0047】ステップs2に移行したCPU51は、ま
ず、入力処理を行う。CPU51は、スイッチ検出部5
3を介して賞球排出検出スイッチSW1、セーフ球検出
スイッチSW2、球抜き操作検出スイッチSW3、補給
球切れ検出スイッチSW4,SW5の現在の状態を入力
し、入力ありの場合には各スイッチフラグの値、即ち賞
球排出検出スイッチフラグHF、セーフ球検出スイッチ
フラグSF、球抜き操作検出スイッチフラグに値1をセ
ットする。補給球切れ検出スイッチSW4,SW5のい
ずれかが入力なしの場合、即ち補給球切れである場合に
は補給球切れ検出スイッチフラグに値1をセットする一
方、入力なしの場合には各フラグに値0をセットする。
また、CPU51は、払出し信号入力回路60を介して
払出し個数指定信号である払出し信号Aまたは払出し信
号Bを入力する。而して、入力ありの場合には払出し信
号Aのときは払出し個数設定レジスタQTに払出し数1
5をセットする一方、払出し信号Bのときは払出し個数
設定レジスタQTに払出し数5をセットする。なお、入
力処理は、上記のスイッチの状態の入力のほかに、例え
ば、パチンコ機本体側の賞球払出し経路(図示せず)に
配備された賞球払出し経路満タン検出スイッチ(図示せ
ず)や金枠開放検出スイッチ等の入力が含まれるがこれ
らは既に公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0048】次いで,CPU51は、出力処理(ステッ
プs3)を行う。即ち、各駆動フラグの値1に応じて、
賞球排出モータとしてのパルスモータM1の駆動、遊技
盤の入賞装置等に関する制御を行うメイン制御部40に
対する払出し完了信号の出力、球抜きソレノイドSOL
1の励磁、カム回転駆動モータM2および発射モータM
3の駆動が行われ、各駆動フラグの値0に応じて、前記
各駆動要素の駆動停止が行われる。CPU51は、かか
る出力処理(ステップs3)後、ステップs4に移行す
る。
【0049】次に、CPU51は、払出し開始条件判定
処理を行う(ステップs4)。即ち、CPU51は上記
入力処理(ステップs2)によって補給球切れ検出スイ
ッチSW4,SW5のいずれか一方に補給切れが検出さ
れた場合、パルスモータM1のモータフラグMFを作動
不可を規定する値をセットする。CPU51は、かかる
払出し開始条件判定処理(ステップs4)後、ステップ
s5に移行する。
【0050】次に、CPU51は、本発明を特徴付ける
上記速度変更手段を具体化した払出し速度変更処理を行
う(ステップs5)。即ち、CPU51は球詰り発生フ
ラグG1(後述する図11のステップa25参照)が初
期値0であるか否か(即ち球詰りが発生した直後か否
か)を判別する。そして、球詰りが発生した直後である
ことが判別(検出)された場合には、駆動信号データと
しての正転回転データのパルスモータM1各励磁相への
出力周期の変更を行い、パルスモータM1の回転速度が
遅くなるように変更する。一方、球詰り発生フラグG1
が初期値0のままの場合(即ち球詰りが発生していない
状況にある場合)には、それまでの累積賞球払出し回数
CNT1が予め設定されている基準払出し回数CNT
RPを超えたか否かを判別し、基準払出し回数CNT
RPを超えた場合には、駆動信号データとしての正転回
転データのパルスモータM1各励磁相への出力周期の変
更を行い、パルスモータM1の回転速度が速くなるよう
に変更する。この処理によって、本実施形態に係る賞球
払出し装置1においては、球詰りの発生状況(発生頻
度)に応じて賞球払出し速度を適宜変更することができ
る。なお、かかる払出し速度変更処理の詳細については
後述する。
【0051】上記払出し変更処理終了後、CPU51
は、払出し開始か否かを判別する(ステップs5)。即
ち、CPU51は払出し処理フラグF1の値が初期値0
である場合において、モータフラグMFが初期値0であ
るか否かを判別する。そして、モータフラグMFが初期
値0である場合、セーフ球検出フラグSFの値がセーフ
球検出ありを規定する値(即ち1)であれば、払出し制
御処理を開始し(ステップs6〜ステップs7)、払出
し処理フラグF1を払出中を規定する値(即ち1)に切
り換える。また、ステップs7の処理において、パルス
モータM1の駆動に必要な各種データが設定され、払出
し球数に相当する数の賞球の払出しを行い、払出し動作
の完了の判定を行う。CPU51は、ステップs7の処
理後、ステップs8に移行する。なお、払出し処理フラ
グF1の値が払出中となっている間は、ステップs7の
払出し制御処理が実行される。また、ステップs6の処
理で、払出し開始でないと判別された場合には、ステッ
プs8の球抜き開始条件判別処理に直接移行する。
【0052】ステップs8においては、CPU51は、
球抜き動作判別処理を行う。即ち、CPU51は、ステ
ップs2の入力処理において、球抜き操作検出スイッチ
SW3よりの入力が検出された場合には、払出し処理フ
ラグF1の値が払出中となっているか否かを判別し、払
出し処理フラグF1の値が払出中となっていない場合
に、球抜き処理に必要な各種データを設定し、ステップ
s9に移行して球抜き処理を行う。即ち、CPU51
は、ステップs8の球抜き動作判定処理において、球抜
き処理に必要な各種データを設定された場合のみ、球抜
き処理を行う。また、払出し処理フラグF1の値が払出
中となっている場合、即ちステップs7の払出し制御処
理が実質的に行われている間は、球抜き処理に必要な各
種データは設定されず、かかる球抜き処理は実行されな
い。
【0053】CPU51は、以上に述べたステップs1
乃至ステップs9の処理を所定の処理周期で繰り返し実
行する。以下、ステップs7の払出し制御処理について
さらに詳細に説明する。
【0054】図9に示すように、CPU51は、まず、
払出し処理フラグF1の値が初期値0であるか、即ち払
出し開始可能であるか否かを判別する(ステップa0
1)。上述のとおり、ステップs10の初期化処理によ
って、払出し処理フラグF1の値には初期値0がセット
されており、CPU51はステップa02に移行し、パ
ルスモータM1が作動可能であるか否かをモータフラグ
MFの値が0であるか否かにより判別する(ステップa
02)。
【0055】図8に示すステップs4の払出し開始条件
判定処理において、補給球切れ検出スイッチSW4及び
SW5に補給切れが検出されない場合、パルスモータM
1のモータフラグMFには作動可能である値0がセット
されている。CPU51は、モータフラグMFが作動可
能であればステップa03に移行し、払出し個数が設定
されているか否かを払出し個数設定レジスタQTの値が
0であるか否かにより判別する。図8のステップs2に
おいて払出し個数が払出し個数設定レジスタQTに設定
されている場合には、ステップa03の判別結果は真と
なり、CPU51はステップa04に移行する。払出し
個数設定レジスタQTの値が0である場合には、CPU
51は払出し制御処理を開始せず、この周期の処理を終
了する(図9)。
【0056】次に、CPU51は、払出し個数設定レジ
スタQTに払出し個数が設定されている場合にステップ
a04に移行し、セーフ球検出スイッチフラグSFの値
が1であるか否かを判別する(ステップa04)。この
処理において、セーフ球の検出がない場合には、払出し
制御処理を開始せず、この周期の処理を終了する。以
下、CPU51は、ステップa01、ステップa02、
ステップa03及びステップa04の判別処理を繰り返
す。
【0057】セーフ球検出スイッチSW1によってセー
フ球が検出されると、セーフ球検出スイッチフラグSF
の値が1となることにより(ステップs2)、CPU5
1はステップa04を真と判定し、ステップa05に移
行する。CPU51は、ステップa05乃至ステップa
11の処理を順次行うことにより、払出しに関する各フ
ラグ、タイマ及びレジスタに初期値をセットする。即
ち、図9に示すように、CPU51は、セーフ検出フラ
グSFの値を0クリアし(ステップa05)、賞球の排
出が検出された場合に検出済であることを記憶する球排
出検出済フラグFFを0クリアし(ステップa06)、
パルスモータM1の回転ステップ数を計数する回転ステ
ップカウンタSTCを0クリアし(ステップa07)、
賞球の排出においてタイムアウトが発生したことを記憶
するタイムアウトフラグTOUTを0クリアし(ステッ
プa08)、賞球排出検出スイッチSW1による賞球の
排出を検出しない場合のタイムアウトを監視するための
タイムアウト監視タイマT1に所定値A1(本実施形態
では10sを規定する値)を設定し(ステップa0
9)、払出し処理フラグF1の値を払出中を規定する値
1に切り換え(ステップa10)、さらには後述する累
積賞球払出し回数を示す賞球払出し回数レジスタCNT
1に1を加え(ステップa10−2)、ステップa11
に移行する。
【0058】図10に示すように、CPU51はステッ
プa11に移行すると、パルスモータM1の各励磁相
(図20参照)に出力する駆動信号データとしての正転
回転データをセットする(ステップa11)。本実施形
態ではパルスモータM1は4相の励磁相を有し、図20
に示すような4つの正転回転データを所定の周期(ここ
では後述する払出し速度変更処理(図18)において決
定される回転時間RPに対応させて設定される回転周
期)で循環的に切り換えて出力することにより、パルス
モータM1を回転駆動する。また、上述のように、回転
データの切換回数が4回切り換えられて出力されると、
賞球を1球排出する角度だけパルスモータM1が回転さ
れる。CPU51は、ステップa11の処理後、回転ス
テップカウンタSTCの値を1だけアップし(ステップ
a12)、今回周期の処理を終えてリターンする(図1
0)。
【0059】図8に示すメインルーチンにおいて、CP
U51は、払出し制御処理(図10)を終えると、払出
し処理フラグF1の値が払出中となった結果、ステップ
s7の処理およびステップs8の処理を実質的に行わな
いでリターンする。次周期において、ステップs1及び
ステップs2の処理後、ステップs3の出力処理を行う
ことにより、ステップa11でセットしたパルスモータ
M1の正転回転データが出力され、パルスモータM1が
回転駆動される。これにより、回転球受体5a,5b及
び位置検出板24が一体に回転されることとなる。な
お、以下の説明では、図8に示すメインルーチンにおけ
るCPU51の処理動作については、重複するので説明
を省略する。
【0060】次に、払出し制御処理において、正常に賞
球の払出しが行われる場合について説明する。
【0061】図10において、払出し処理フラグF1の
値が払出中となった結果、CPU51は、ステップa0
1の判別後、ステップa13に移行してタイムアウトが
発生したか否かをタイムアウトフラグTOUTの値が1
であるか否かにより判別する(ステップa13)。この
場合、タイムアウトフラグTOUTの値が0であるの
で、CPU51はステップa14に移行する。なお、正
常に賞球の払出しが行われる場合には、タイムアウトフ
ラグTOUTの値は0のままであるため、以下の説明で
は、払出し処理フラグF1が1且つタイムアウトフラグ
TOUTが0として説明する。
【0062】ステップa14に移行したCPU51は、
賞球排出検出スイッチSW1による切欠凹部29の通過
検出、即ち、球送出部3からの排出球の検出がなされた
か否かを賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1であ
るか否かにより判別する(ステップa14)。なお、賞
球排出モータとしてのパルスモータM1に対して回転デ
ータが出力された結果、位置検出板24が回転してパル
スモータM1が所定角度(この例では30度)回転する
と、賞球が1球排出されると共に位置検出板24の周縁
の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位
置を通過し、賞球排出検出スイッチSW1がオンとな
り、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1となる。
なお、本実施形態では、パルスモータM1の所定角度
(30度)の回転に要するパルスモータM1のステップ
数は、4ステップに対応する。
【0063】従って、正常に賞球の払出しが行われる場
合には、パルスモータM1に対して少なくとも4回、後
述する回転時間RPに基づいて正転回転データが出力さ
れると、パルスモータM1が所定角度(30度)回転さ
れ、結果、賞球が1球排出される。それとともに、上述
のとおり、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球
排出検出スイッチSW1の検出位置を通過し、当該賞球
排出検出スイッチSW1はオンとなる。
【0064】次に、CPU51は、ステップa14の判
別処理において、賞球排出検出スイッチフラグHFの値
が1であれば、球排出検出済フラグFFに球検出済を規
定する値1をセットし(ステップa15)、ステップa
16に移行する一方、賞球排出検出スイッチフラグHF
の値が0であれば、ステップa15の処理を行わずにス
テップa16に移行する。なお、賞球排出検出スイッチ
フラグHFの値は、賞球排出検出スイッチSW1の検出
状態を示す値である。このため、位置検出板24の周縁
部が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置にある位置
検出板24の回転動作における初期位置では、賞球排出
検出スイッチフラグHFの値は0であり、パルスモータ
M1が所定角度(30度)回転する間に、位置検出板2
4の周縁め切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1
の検出位置を通過した時点で賞球排出検出スイッチフラ
グHFの値が1に転じ、再び、次の位置検出板24の周
縁部(切り欠きの無い部分)が賞球排出検出スイッチS
W1の検出位置に来ると、賞球排出検出スイッチフラグ
HFの値が0となる。このため、賞球排出検出スイッチ
フラグHFの値が1から0に戻っても、賞球排出検出ス
イッチフラグHFの値が1に転じた時点で、球排出検出
済フラグFFに1をセットして1球排出を記憶するよう
にしているのである。
【0065】次いで、ステップa16の判別処理では、
回転ステップカウンタSTCの現在値が賞球1球を排出
するに足り得るステップ数4に達しているかが判別され
る。この場合、回転ステップカウンタSTCの現在値
(1)がステップ数4に達していないので、CPU51
は、ステップa11に移行し、パルスモータM1の各励
磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データ
をセットし(ステップa11)、回転ステップカウンタ
STCの値を1つアップし(ステップa12)、今回周
期の処理を終えてリターンする。
【0066】以下、回転ステップカウンタSTCの現在
値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステッ
プa01、ステップa13、ステップa14乃至ステッ
プa16、ステップa11及びステップa12の処理ル
ーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データを
セットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1
っアップする。
【0067】而して、パルスモータM1の正転回転デー
タが計4回出力されると、パルスモータM1が所定角度
(30度)回転したこととなり、回転ステップカウンタ
STCの値がステップ数4に達する。そして、かかる回
転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達する
と、CPU51は、ステップa16の判別処理を真と判
別し、ステップa17に移行して回転ステップカウンタ
STCの値を0に戻し(ステップa17)、ステップa
18において、賞球1球を排出したか否かを球排出検出
済フラグFFの値が1であるか否かにより判別する(図
11参照)。
【0068】正常に賞球の払出しが行われる場合には、
回転ステップカウンタSTCの値が0からステップ数4
に達する間に必ず賞球排出検出スイッチフラグHFの値
が1に転じ、球排出検出済フラグFFに1がセットされ
る。従って、図11において、CPU51はステップa
18を真と判定し、ステップa19に移行する。ステッ
プa19に移行したCPU51は、球排出検出済フラグ
FFを0クリアして初期状態に戻し(ステップa1
9)、次に、1球排出に応じて払出し個数設定記憶レジ
スタQTの現在値を1つ減算し(ステップa20)、設
定個数の賞球の排出が完了したか否かを払出し個数設定
記憶レジスタQTの現在値が0であるか否かによって判
別する(ステップa21)。
【0069】一方、設定個数の賞球の排出が完了してい
ない場合には、払出し個数設定記憶レジスタQTの現在
値が0ではないこととなる。この場合には、CPU51
はステップa21を偽と判別し、再び回転ステップカウ
ンタSTCの現在値が0からステップa11及びステッ
プa12の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリタ
ーンする。
【0070】以下、回転ステップカウンタSTCの現在
値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステッ
プa01、ステップa13、ステップa14乃至ステッ
プa16、ステップa11及びステップa12の処理ル
ーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データを
セットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1
つアップする。そして、パルスモータM1が回転して回
転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達
する毎に、ステップa17、ステップa18、ステップ
a19、ステップa20及びステップa21の処理を実
行し、賞球1球の排出が検出される毎に設定払出し個数
の値を1つ減じる(図10、図11)。
【0071】上記の処理を繰り返した結果、払出し個数
設定記憶レジスタQTの現在値が0となる(ステップa
21)と、設定個数の賞球の排出完了となり、CPU5
1は払出し処理フラグF1の値を初期値0に戻す。即
ち、払出し開始可能を規定する状態に戻し(ステップa
22)、払出し制御処理を完了する。払出し個数設定レ
ジスタQTに払出し数15がセットされた場合には、賞
球が15球排出され、払出し個数設定レジスタQTに払
出し数5がセットされた場合には、賞球が5球排出され
る。以上、正常に賞球の払出しが行われる場合について
のCPU51の処理動作を述べた。
【0072】次に、球詰り状態が発生した場合の処理に
ついて説明する。球送出部3の球通路20や球通路21
にごみ等の異物が侵入すると賞球のスムーズな移動が阻
害され、結果、球詰り状態が発生することがある。典型
的には、球送出部3において球詰りが発生した場合に
は、回転球受体5a,5bの回転動作が球詰り状態の賞
球によって阻害され、パルスモータM1のモータ軸26
が強制的に回転停止される。この場合、パルスモータM
1に上記正転回転データをいくら出力したとしてもパル
スモータM1が正常に回転動作しないこととなる。従っ
て、位置検出板24の回転動作も同時に停止されること
となり、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排
出検出スイッチSW1によって検出されることが阻まれ
てしまう。
【0073】従って、係る球詰り状態の発生時には、回
転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達した
時点で移行する上記ステップa18の判別処理(図1
1)においては、賞球1球を排出したか否かを判別する
球排出検出済フラグFFの値が0のままである。而し
て、球排出検出済フラグFFの値が0のままである場
合、図11においてCPU51はステップa18の判別
処理を偽と判別し、ステップa23に移行する。そし
て、賞球排出検出スイッチSW1による賞球の排出を検
出しない場合のタイムアウトを監視するためのタイムア
ウト監視タイマT1の演算を行い(ステップa23)、
当該タイムアウト監視タイマT1がタイムアップしたか
否かを判別する(ステップa24)。
【0074】タイムアウト監視タイマT1がタイムアッ
プ(ここでは10s)していなければ、CPU51は再
び回転ステップカウンタSTCの現在値が0からステッ
プa11及びステップa12の処理を実行し、今回周期
の処理を終えてリターンする。したがって、パルスモー
タM1に対して回転データを出力することにより、パル
スモータM1に回転駆動をかける。
【0075】以下、CPU51は、球排出検出済フラグ
FFの値が0のままである球詰りの場合、パルスモータ
M1に対して回転データを出力することにより、パルス
モータM1に回転駆動をかけ、回転ステップカウンタS
TCの現在値がステップ数4に達する毎に(ステップa
16)、ステップa17、ステップa18、ステップa
23及びステップa24の処理を実行し、タイムアウト
監視タイマT1の値を減じてタイムアウト監視タイマT
1がタイムアップしたか否かを判別する。なお、タイム
アウト監視タイマT1がタイムアップする前に球詰りが
自然に解消されれば、パルスモータM1が回転動作する
ことにより位置検出板24が回転されて球排出検出済フ
ラグFFの値が1となるので、ステップa18の判別結
果が真となり、上述の通常の処理ルーチンに復帰する。
【0076】しかし、いったん発生した球詰り状態が自
然に解消しない場合には、タイムアウト監視タイマT1
がタイムアップし、タイムアウトが成立する。このと
き、後述の払出し変更処理に関わる球詰り発生が決定さ
れ、球詰り発生フラグG1(初期値0)に1がセットさ
れる(ステップa25)。タイムアウト成立時、CPU
51は、セーフ球を1球ずつ検出するために回転駆動す
るカム回転駆動モータM2を停止する(ステップa2
6)。即ち、セーフ球の検出動作をストップし、タイム
アウトフラグTOUTに1をセットしてタイムアウト発
生を記憶し(ステップa27)、さらには球詰り解除処
理フラグf1を0セットし(ステップa28)、今回周
期の処理を終えてリターンする。
【0077】而して、タイムアウトフラグTOUTの値
が1に切り換わる結果、次周期の払出し制御処理(図1
0)において、球詰り解除処理フラグf1の値に応じて
球詰り解除処理が実行される。即ち、図10において、
CPU51はステップa01の判別後、ステップa13
の判別処理を真と判別し、球詰り解除処理フラグf1の
値が0であるか否かを判別する(図12:ステップb0
1)。
【0078】この場合、球詰り解除処理フラグf1の値
が0であるので、CPU51はステップb02に移行
し、まず、球詰り解除処理を開始するために必要な初期
設定を行う。即ち、球抜きソレノイドSOL1をオンセ
ットし(ステップb02)、球抜き個数設定レジスタQ
CTに球抜き個数2をセットし(ステップb03)、1
秒タイマT2をセットし(ステップb04)、回転ステ
ップカウンタSTCを0クリアし(ステップb05)、
球詰り解除処理フラグf1の値を1に切り換え(ステッ
プb06)、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0079】球抜きソレノイドSOL1が励磁される結
果、図1に示す球送出部3の球排出口28の下方の通路
切換レバー32が切り換わり、球抜き経路31が開放さ
れると同時に払出し経路30が閉鎖される。従って、こ
の状態で球送出部3が賞球の送り出しを行った場合に
は、球送出部3から送出された賞球は、球抜き径路31
を通ってパチンコ機本体内に回収され、遊技者に対して
払い出されることはない。
【0080】次に、ステップb06以後の球詰り解除処
理の概略を説明する。球詰り解除処理フラグf1の値が
1に切り換わる結果、次周期の球詰り解除処理において
は、CPU51は、ステップb01の判別後、図13に
示すステップb07の判別処理を真と判別し、ステップ
b08の1秒待機処理Aを実行する。この1秒待機処理
Aにおいて、1秒タイマがタイムアップするまでの間、
パルスモータM1に振動を発生させ、振動により異物を
脱落させて賞球を正常に移動可能とすることができる。
【0081】ところで、1秒待機処理Aにおいて1秒タ
イマがタイムアップすると、球詰り解除処理フラグf1
の値が2に切り換えられ、結果、CPU51はステップ
b01、ステップb07の判別後、ステップb09の判
別処理を真と判別し、ステップb10の球排出処理を実
行する。この球排出処理において、パルスモータM1を
賞球2個分排出するだけ回転動作をかける。なお、ステ
ップb08の1秒待機処理Aの実行により、球詰りが解
消されてパルスモータM1が正常に回転可能となった場
合、パルスモータM1を賞球2個分排出するだけ回転
し、賞球が2個排出される。排出された2個の賞球は球
抜き経路31を通ってパチンコ機本体内に回収される。
【0082】ステップb10の球排出処理を完了する
と、球詰り解除処理フラグf1の値が3に切り換えら
れ、この結果、CPU51はステップb01、ステップ
b07の判別後、ステップb09の判別処理を偽と判別
し、ステップb11の1秒待機処理Bを実行する。而し
て、1秒間待機後、球抜きソレノイドSOL1をオフし
て球抜き経路31が閉鎖されると同時に払出し経路30
が開放して通常の払出し状態が復帰する。これで球詰り
解除処理を終了し、タイムアウトフラグTOUTの値を
0クリアするとともに再び払出し制御処理における通常
の処理ルーチン(図9)に復帰する。そして、実際にパ
ルスモータM1が回転して位置検出板24が回転し、こ
の結果、球排出検出済フラグFFが1となり、賞球の排
出が検出されれば、そのまま、通常の処理ルーチンを続
けて実行して設定個数の賞球の払出しを完了する。
【0083】また、払出し制御処理における通常の処理
ルーチン復帰後にパルスモータM1が回転しなければ再
びタイムアウトの判定を行い、タイムアウト発生が検出
されれば再度球詰り解消処理を行う。即ち、ステップb
02乃至ステップb06の処理、ステップb08の1秒
待機処理A、ステップb10の球排出処理およびステッ
プb11の1秒待機処理Bの各処理を順次行う。
【0084】次に、図13における1秒待機処理Aにつ
いて説明する。図14は1秒待機処理Aのサブルーチン
を示すフローチャートであり、図15は1秒待機処理A
において実行されるモータ振動処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。ステップb08の1秒待機処
理Aを開始したCPU51は、1秒タイマT2の値を1
つ減算し(ステップb20)、次いで1秒タイマT2が
タイムアップしたか否かを判別する(ステップb2
1)。1秒タイマT2がタイムアップしていなければ、
CPU51は、ステップb22のモータ振動処理を実行
した後、今回周期の1秒待機処理Aを終了する。以下、
CPU51は、1秒タイマT2がタイムアップするまで
の間、ステップb22のモータ振動処理を継続する。
【0085】図15において、CPU51はモータ振動
処理を開始すると、振動処理フラグf2の値が初期値0
であるか否かを判別する(ステップb30)。なお、振
動処理フラグf2の値は、初期値0とされているものと
する。CPU51は、ステップb30の処理を真と判別
し、振動処理フラグf2の値を開始実行中を規定する値
1に切り換え(ステップb31)、切換タイマTcに切
換時間A3をセットする(ステップb32)。次に、パ
ルスモータM1の動作状態を切り換えるための切換フラ
グKFの値に、通常電流で正転させることを規定する値
0にセットし(ステップb33)、パルスモータM1の
各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転デ
ータをセットし(ステップb34)、励磁電流を通常に
セットし(ステップb35)、今回周期の処理を終えて
リターンする。
【0086】次周期のモータ振動処理において、CPU
51は振動処理フラグf2の値が1に切り換わる結果、
ステップb30の判別処理を偽と判別してステップb3
6に移行し、切換タイマTcのタイマ値の演算を行い
(ステップb36)、切換タイマTcがタイムアップし
たか否かを判別する(ステップb37)。そして、切換
タイマTcがタイムアップしていなければ、ステップb
38に移行し、切換フラグKFの値が通常電流で正転を
規定する値0であるか否かを判別する(ステップb3
8)。この場合は、真と判別し、再びステップb33乃
至ステップb35の処理を実行した後、今回周期の処理
を終えてリターンする。
【0087】以下、CPU51は、切換タイマTcがタ
イムアップするまでの間、ステップb30、ステップb
36、ステップb37、ステップb38の処理及びステ
ップb33乃至ステップb35の処理を繰り返し行っ
て、パルスモータM1に対して正転回転データを出力す
る。切換タイマTcがタイムアップすると、ステップb
37の判別結果が真となり、CPU51はステップb3
9に移行する。而して、再び1秒タイマT2をセットし
(ステップb39)、切換フラグKFの値が通常電流で
正転を規定する値0であるか否かを判別する(ステップ
b40)。この場合は、真と判別してステップb41に
移行し、切換フラグKFの値に通常電流よりも電流を減
少させて現在の回転位置を保持させることを規定する値
1にセットし(ステップb41)、図21に示すような
パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データ
としての保持データをセットし(ステップb42)、励
磁電流を減少する設定をセットし(ステップb43)、
今回周期の処理を終えてリターンする。
【0088】次周期のモータ振動処理においては、CP
U51は振動処理フラグf2の値が1、且つ、切換フラ
グKFの値が1に切り換わる結果、ステップb30の判
別処理を偽と判別し、切換タイマTcのタイマ値の減算
を行い(ステップb36)、切換タイマTcがタイムア
ップしたか否かを判別する(ステップb37)。切換タ
イマTcがタイムアップしていなければ、ステップb3
8に移行し、切換フラグKFの値が通常電流で正転を規
定する値0であるか否かを判別する(ステップb3
8)。この場合は、偽と判別し、再びステップb42乃
至ステップb43の処理を実行した後、今回周期の処理
を終えてリターンする。
【0089】以下、CPU51は、切換タイマTcがタ
イムアップするまでの間、ステップb30、ステップb
36、ステップb37、ステップb38の処理及びステ
ップb42乃至ステップb43の処理を繰り返し行っ
て、パルスモータM1に対して保持データを出力する。
そして、切換タイマTcがタイムアップすると、ステッ
プb37の判別結果が真となり、CPU51は、ステッ
プb39に移行し、再び1秒タイマT2をセットし(ス
テップb39)、切換フラグKFの値が通常電流で正転
を規定する値0であるか否かを判別する(ステップb4
0)。この場合は、切換フラグKFの値が1であるので
偽と判別してステップb33に移行し、再び切換フラグ
KFの値を通常電流で正転を規定する値0に切り換え
(ステップb33)、パルスモータM1の各励磁相に出
力する駆動信号データとしての正転回転データをセット
し(ステップb34)、励磁電流を通常にセットし(ス
テップb35)、今回周期の処理を終えてリターンす
る。
【0090】このように、切換タイマTcをセットして
から切換タイマTcがタイムアップする事での切換時間
A3の間、切換フラグKFにセットされた値0または1
の別に応じて、パルスモータM1に対して正転回転デー
タまたは回転位置の保持データのうちのいずれか一方を
出力し、切換タイマTcがタイムアップする毎に、正転
回転データから回転位置の保持データヘ、または回転位
置の保持データから回転データヘ出力するデータを切り
換える。これにより、パルスモータM1が正転方向に回
転しようとする動作と、回転位置を保持しようとする動
作とが切換タイマTcにセットされている切換時間A3
無に交互に切り換えられ、球詰りを起こした賞球によっ
て強制的に回転停止されているパルスモータM1のモー
タ軸26と一体の回転球受体5a,5bが、モータ軸2
6回りに振動し、この振動によって球送出部3の球通路
20,21に侵入している異物を脱落させ、球詰り状態
を解消することができる。
【0091】図14のフローチャートから明らかなよう
に、上記のモータ振動処理は1秒タイマT2がタイムア
ップするまで継続して行われる。1秒タイマT2がタイ
ムアップすると、CPU51はステップb21を真と判
別後、球詰り解除処理フラグf1の値を2に切り換え
(ステップb23)、1秒待機処理Aを終了する。
【0092】球詰り解除処理フラグf1の値が2に切り
換わる結果、次周期の球詰り解除処理においては、ステ
ップb10の球排出処理が実行される。図16は、球排
出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。な
お、球排出処理を開始する前提として、1秒待機処理A
を行った結果、球送出部3における球詰り状態が解消さ
れているもの、即ちパルスモータM1に回転駆動をかけ
ると正常に回転球受体5a,5bが回転されるものとし
て以後の説明を行う。
【0093】CPU51は、球排出処理を開始すると、
先ず、回転ステップカウンタSTCの現在値が賞球1球
を排出するに足り得るステップ数4に達しているか否か
を判別するが(ステップb50)、ここで回転ステップ
カウンタSTCの現在値を0としているので偽と判別し
てステップb51に移行する。CPU51は、ステップ
b51に移行し、パルスモータM1の各励磁相に出力す
る駆動信号データとしての正転回転データをセットし
(ステップb51)、回転ステップカウンタSTCの値
を1つアップし(ステップb52)、今回周期の処理を
終えてリターンする。
【0094】以下、回転ステップカウンタSTCの現在
値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステッ
プb50、ステップb51及びステップb52の処理ル
ーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データを
セットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1
つアップする。パルスモータM1の正転回転データが計
4回出力されると、パルスモータM1が所定角度(30
度)の回転したこととなり、回転ステップカウンタST
Cの値がステップ数4に達するとともに、球送出部3か
ら賞球が1球排出される。排出された賞球は球抜き経路
31を通ってパチンコ機本体に回収される。
【0095】図16において,回転ステップカウンタS
TCの値がステップ数4に達すると、CPU51は、ス
テップb50の判別処理を真と判別し、ステップb53
に移行して回転ステップカウンタSTCの値を0に戻し
(ステップb53)、1球排出に応じて球抜き個数設定
レジスタQCTの現在値を1つ減算する(ステップb5
4)。そうして、球抜き設定個数(2個)の賞球の排出
が完了したか否かを球抜き個数設定レジスタQCTの現
在値が0であるか否かによって判別する(ステップb5
5)。球抜き設定個数の賞球の排出が完了していない場
合には、かかる球抜き個数設定レジスタQCTの現在値
が0ではないこととなり、結果、CPU51はステップ
b55を偽と判別し、再び回乾ステップカウンタSTC
の現在値が0からステップb51及びステップb52の
処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0096】次周期以降の処理において、CPU51
は、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎
に回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし、パ
ルスモータM1を回転駆動する。そして、回転ステップ
カウンタSTCの現在値がステップ数4に達すると、2
個目の賞球が球送出部3から排出されて球抜き経路31
を通ってパチンコ機本体に回収される。
【0097】CPU51は、ステップb53及びステッ
プb54の実行後、球抜き個数設定レジスタQCTの現
在値が0となっていることによりステップb55を真と
判別し、1秒タイマT2をセットし(ステップb5
6)、球詰り解除処理フラグf1の値を3に切り換え
(ステップb57)、球排出処理を終了する。なお、ス
テップb10の球排出処理は、球送出部3から2個分の
賞球を排出させる正転回転データをセットする処理であ
り、セットされた正転回転データに応じてパルスモータ
M1が回転して実質的に賞球が排出されたか否かを判別
することは行っていない。
【0098】球詰り解除処理フラグf1の値が3に切り
換わる結果、次周期の球詰り解除処理においては、ステ
ップb11の1秒待機処理Bが実行される。なお、図1
7は1秒待機処理Bのサブルーチンを示すフローチャー
トである。1秒待機処理Bを開始したCPU51は、1
秒タイマT2の値を1つ減算し(ステップb60)、次
いで1秒タイマT2がタイムアップしたか否かを判別す
る(ステップb61)。1秒タイマT2がタイムアップ
していなければ、CPU51は、今回周期の1秒待機処
理Bを終了する。以下、CPU51は、1秒タイマT2
がタイムアップするまでの間、ステップb60及びステ
ップb61の処理を繰り返して待機状態となる。
【0099】1秒タイマT2がタイムアップすると、C
PU51はステップb61を真と判別後、球抜きソレノ
イドSOL1をオフセットし(ステップb62)、タイ
ムアウトフラグTOUTの値をタイムアウト発生なしの
値である0に戻し(ステップb63)、1秒待機処理B
を終了する。而して、球抜きソレノイドSOL1が消磁
される結果、図1に示す球送出部3の球排出口28の下
方の通路切換レバー32が切り換わり、球抜き経路31
が閉鎖されると同時に払出し経路30が開放される。こ
れにより、球送出部3が賞球の排出を行った場合には、
排出された賞球は払出し経路30を通って通常どおり遊
技者に対して払い出される。
【0100】なお、図13において、ステップb10の
球排出処理を終了した後にステップb11の1秒待機処
理Bを行う理由は、以下のとおりである。すなわち、球
送出部3において実際に賞球の排出がなされると、位置
検出板24が回転されることにより、賞球排出検出スイ
ッチフラグHFがステップs2の入力処理によってセッ
トされる。しかし、排出された2個の賞球は、球抜き経
路31に排出されて遊技者には払い出されていない。こ
のため、2個の排出球を遊技者に対する払出し球数とカ
ウントしないために1秒間待機し、この間に行う入力処
理により賞球排出検出スイッチフラグHFが自動的にク
リアされることを目的としたためである。これにより、
球詰り発生時の払出し個数設定記憶レジスタQTの現在
値が保持される。
【0101】タイムアウトフラグTOUTの値が0クリ
アされた結果、次周期以降の払出し制御処理において
は、CPU51は、ステップa01処理後のステップa
13の判別処理を偽と判別するので、再び、払出し制御
処理におけるステップa14以降の通常の処理ルーチン
に復帰する。そして、実際にパルスモータM1が回転し
て位置検出板24が回転し、結果、球排出検出済フラグ
FFが1となり、賞球の排出が検出されれば、そのまま
通常の処理ルーチンを続けて実行して設定個数の賞球の
払出しを完了することができる。なお、上述の説明は、
球排出処理を開始する前提として、1秒待機処理Aを行
った結果として球送出部3における球詰り状態が解消さ
れているもの、即ちパルスモータM1に回転駆動をかけ
ると正常に回転球受体5a,5bが回転されるものとし
て説明したが、1秒待機処理Aを行った後も球詰りが解
消されなかった場合には、球排出処理及び1秒待機処理
Bの実行後、払出し制御処理におけるステシプa14以
降の通常の処理ルーチンに復帰する。その後、パルスモ
ータM1が回転しなければ、再びタイムアウトの判定を
行ってタイムアウト発生が検出されるので、このときは
再度球詰り解消処理を行い、ステップb02乃至ステッ
プb06の処理、ステップb08の1秒待機処理A、ス
テップb10の球排出処理およびステップb11の1秒
待機処理Bの各処理を順次行うこととする。
【0102】次に、本発明を特徴付ける払出し速度変更
処理を図表を参照しつつ説明する。
【0103】
【表1】
【0104】表1は、本実施形態に係る払出し速度変更
処理の条件等を示したものである。なお、表中の「現在
の回転時間(ms/ステップ)」は、上記パルスモータ
M1を1ステップ回転させるの要する時間(ミリ秒)を
示している。従って、かかる回転時間は、パルスモータ
M1の回転速度を反映する指標となる。また、表中の
「基準払出し回数(回)」は、球詰り状態の発生のない
正常な払出し処理の連続回数(累積賞球払出し回数)に
関する基準設定値である。また、変更後の回転時間と
は、同行中の現在の回転時間を本実施形態における払出
し速度変更処理によって変更した後の回転時間(ms/
ステップ)を示している。以下、具体的に説明する。
【0105】本実施形態に係る払出し速度変更処理は、
球詰り状態が発生したという事実ならびに球詰り状態が
発生しない場合における断続的に行い得た正常状態での
累積賞球払出し回数を考慮しつつ、パルスモータM1の
既定回転速度をかかる球詰り状態の発生頻度に応じて適
宜調整しようとするものである。
【0106】例えば、表1において、現在の回転時間
(即ち既定回転速度)が3.4ms/ステップである場
合において、球詰り状態のない正常な累積賞球払出し回
数が100回を越えた場合(即ち正常な賞球払出し回数
の累積値が基準値よりも大きい場合)には、それに基づ
いて回転時間を0.1ms/ステップほど短縮(ここで
は3.3ms/ステップ)する。これにより、パルスモ
ータM1の回転速度(即ち球送出処理動作の速さ)を速
くすることができる。一方、正常な累積賞球払出し回数
が100回を越える以前に新たに球詰り状態が発生して
しまった場合(即ち正常な賞球払出し回数の累積値が基
準値よりも小さい場合)には、それを契機として回転時
間を0.1ms/ステップほど延長(ここでは3.5m
s/ステップ)する。これにより、パルスモータM1の
回転速度(即ち球送出処理動作の速さ)を遅くすること
ができる。而して、かかる回転時間が短縮または延長さ
れて新たに設定された回転速度において、上記処理が繰
り返されるわけである。
【0107】例えば、上記短縮化された場合(即ち新回
転時間は3.3ms/ステップ)において、球詰り状態
のない正常な累積賞球払出し回数が200回を越えた場
合には、それに基づいて回転時間をさらに0.1ms/
ステップほど短縮(ここでは3.2ms/ステップ)す
る。反対に、正常な累積賞球払出し回数が200回を越
える以前に新たに球詰り状態が発生してしまった場合に
は、それを契機として回転時間を0.1ms/ステップ
ほど延長(元の3.4ms/ステップにダウン)する。
【0108】かかる処理を繰り返すことによって、球詰
り状態の発生頻度に応じてパルスモータM1の回転速度
すなわち球送出部3における球排出速度を2.8〜4.
0ms/ステップの範囲内において0.1ms間隔で弾
力的に調整することができる。このことによって、本賞
球払出し装置1における賞球払出し処理を使用環境(す
なわち、球詰りが発生し易い環境かそうでない環境か)
に応じて適切化することができる。
【0109】なお、表1に示すように、本実施形態にお
いては、上記球払出し速度変更の基準となる基準払出し
回数が「現在の回転時間」に応じて異ならせてある。す
なわち、本実施形態においては、上記基準値に相当する
基準払出し回数が、上記球送出具に相当する回転球受体
5における球送出処理動作の速さに応じて異なって設定
されている。例えば、表中から明らかなように、「現在
の回転時間」が3.4ms/ステップより速くなるに従
って、基準払出し回数の設定値も高くなっている(最大
1000回)。同様に、「現在の回転時間」が3.4m
s/ステップより遅くなるに従って、基準払出し回数の
設定値が高くなっている(最大1000回)。このよう
に基準払出し回数を設定することで、上記範囲内におけ
る低速域(典型的には回転時間が3.8〜4.0ms/
ステップ)および高速域(典型的には回転時間が2.8
〜3.0ms/ステップ)では回転速度の変更は起こり
難く、相対的に中速域(典型的には回転時間が3.2〜
3.6ms/ステップ)では回転速度の変更は起こり易
い。従って、本実施形態に係る払出し速度変更処理で
は、払出し速度は、低速域および高速域で上昇し難く下
降し易いものの中速域に落ち着きやすくなる傾向があ
る。このため、球詰り発生頻度に基づく標準的設定とし
て好適であり、かかる中速域を基準として制御され得
る。特に球詰り発生頻度の高いホールで使用する場合、
払出し速度は上記低速域で推移し得ると考えられる。逆
に、特に球詰り発生頻度の低いホールで使用する場合に
は、払出し速度は上記中速域からやや高速域で推移し得
ると考えられる。
【0110】次に、図18を参照しつつ上記払出し速度
変更処理ステップs5(図8)の詳細について説明す
る。上述のとおり、本賞球払出し装置1において、球詰
り状態が発生した際には、払出し制御処理(図9〜図1
1)の過程において、球詰り状態の発生が検出され、ス
テップa25(図11)において球詰り発生フラグG1
(初期値0:ステップs10)に1がセットされる。而
して、図18において、球詰り発生フラグG1の値が0
であるか1であるかが判別される(ステップc01)。
そして、G1の値が1であること(即ち球詰りが直前に
発生したこと)が判別された場合においては、ステップ
c02に移行して球詰り発生フラグG1の値を初期値0
に戻すとともに、累積賞球払出し回数レジスタCNT1
を0クリアする(ステップc03)。
【0111】そして、現在の回転時間RPが上記時間範
囲内での最大値(ここでは4.0ms/ステップ)であ
るか否かを判別する(ステップc04)。ここで、既に
最大値RLであると判別された場合は、パルスモータM
1の回転速度を本処理においてこれ以上遅くし得ないの
で、今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RP
がいまだ最大値でない場合は、ステップc05において
回転時間RPを0.1ms/ステップほど遅くする。こ
のことによって、以後の球払出し制御処理においては、
上記ステップa11においてかかる新たに設定された回
転時間RPに基づいてパルスモータM1の正転回転デー
タがセットされることとなる(図10)。而して、上記
表1に示すように、新たな回転時間RPに対応させるべ
く基準払出し回数レジスタCNTBRPが次いで更新さ
れ(ステップc06)、今回周期の処理を終えてリター
ンする。
【0112】一方、ステップc01において、球詰り発
生フラグG1の値が0であること(即ち球詰りが発生し
ていないこと)が判別された場合においては、ステップ
c07に移行する。本ステップにおいて、上記ステップ
a10−2において更新されたCNT1の値すなわち累
積賞球払出し回数が、基準払出し回数CNTRPを越え
ているか否かが判別される。このとき、いまだ累積賞球
払出し回数が基準払出し回数CNTRPを越えていない
場合には、上述の回転時間RPの引き上げには該当せ
ず、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0113】一方、累積賞球払出し回数が基準払出し回
数CNTRPを越えている場合には、ステップc08に
移行して累積賞球払出し回数レジスタCNT1を0クリ
アする。そして、現在の回転時間RPが上記時間範囲内
での最小値(ここでは2.8ms/ステップ)であるか
否かを判別する(ステップc09)。ここで、既に最小
値RHであると判別された場合は、パルスモータM1の
回転速度を本処理においてこれ以上速くし得ないので、
今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RPがい
まだ最小値でない場合は、ステップc10において回転
時間RPを0.1ms/ステップほど速くする。このこ
とによって、上記回転時間の延長処理(ステップc04
〜C06)と同様、以後の球払出し制御処理において
は、上記ステップa11においてかかる新たに設定され
た回転時間RPに基づいてパルスモータM1の正転回転
データがセットされることとなり(図10)、新たな回
転時間RPに対応させるべく基準払出し回数レジスタC
NTBRPが次いで更新され(ステップc11)、今回
周期の処理を終えてリターンする。
【0114】以上に説明した賞球払出し速度変更処理を
実行することによって、球詰り状態が発生すれば、パル
スモータM1の回転速度を遅く緩やかにして回転球受体
5a,5bにおける球詰り発生を起こし難くする一方、
球詰りが発生しない場合には、適宜パルスモータM1の
回転速度を速くして徒に賞球払出し処理操作が遅くなら
ないように適宜賞球払出し処理を迅速化(効率化)する
ことができる。
【0115】なお、上記実施形態においては、表1に基
づいて賞球払出し速度変更処理が構築されていたが、こ
の態様に限定されるものではなく、種々の変更例が本発
明に包含される。例えば、基準払出し回数が以下の表2
に示すものも本発明の一実施形態として好適である。
【0116】
【表2】
【0117】表2に示すように、この形態では基準払出
し回数が回転速度が遅い場合には比較的少数に設定され
ている(もっとも遅い4.0ms/ステップ時では50
回)反面、回転速度が速くなるに従って基準払出し回数
も増大するように設定されている(もっとも速い2.8
ms/ステップ時では1000回)。なお、かかる基準
払出し回数の設定以外は、上記実施形態(表1)と同様
に処理されればよい。本実施形態に係る払出し速度変更
処理では、払出し速度は、低速域から中速域にかけての
範囲で上昇し易く下降し難い。一方、基準払出し回数が
増大することから中速域から高速域にかけての範囲では
上昇し難く下降し易い。このことから、表2に示す設定
では、低速から中速にかけての変更が短期間に成される
ので、球詰まり状態の発生がない場合には比較的早く球
払出し速度をアップさせることができる。このため、か
かる基準払出し回数の設定は、球送出部3等の構造が簡
単で球詰りの発生が起こり難い形式の賞球払出し装置や
比較的球詰り状態の発生頻度が低いと考えられる条件下
で使用される装置においての標準的設定として好適であ
る。
【0118】また、本発明においては、球詰り状態の発
生頻度に基づいて上記球送出部3その他の球送出具にお
ける球送出処理動作の速さが変更されるように構成され
ておればよく、上記表1や表2のような所定の回転速度
に応じた基準払出し回数に基づくものに限定されない。
【0119】
【表3】
【0120】例えば、表3に示すように、単位払出し回
数あたりの球詰り発生回数(即ち球詰り状態の発生頻
度)に関する基準設定値を設け、かかる設定値よりも単
位払出し回数あたりの球詰り回数が多い場合(即ち球詰
り状態の発生頻度が基準設定値よりも高い場合)にはパ
ルスモータM1の回転速度を遅くし、他方、単位払出し
回数あたりの球詰り発生回数が基準設定値よりも少ない
場合(即ち球詰り状態の発生頻度が基準設定値よりも低
い場合)にはパルスモータM1の回転速度を速くする変
更処理も本発明の球送出装置として好適である。
【0121】すなわち、表3に示した基準球詰り発生回
数に基づく手段においては、予め払出し処理回数を10
00回カウントし、その間に検出された球詰り回数を判
別する。而して、当該1000回あたりに2回以上球詰
り状態が発生した場合には、回転時間RPを0.1ms
/ステップほど遅くする。他方、当該1000回あたり
に球詰り状態が1回も発生しなかった場合には、回転時
間RPを0.1ms/ステップほど速くする。特に限定
するものではないが典型的には上述の図18に代えて図
19に示すフローチャートに基づき、払出し速度変更処
理を行う。すなわち、ステップc21において、上記ス
テップa10−2においてカウントされている累積賞球
払出し処理回数CNT1が1000回になったか否かを
判別する。ここで、CNT1が1000回になった場合
は、当該CNT1を0クリアする(ステップc22)。
次いで、かかる1000回の払出し処理の間に生じた球
詰り状態の発生回数を判別する。なお、かかる判別のた
め、本実施形態では、上述の払出し制御処理における上
記ステップa25の上記球詰り発生フラグG1に1をセ
ットする処理を、上記タイムアウト成立(球詰り発生検
知)毎に球詰り発生回数レジスタG2の値に1加算する
処理を行うことに変更する。これにより、球詰り状態の
累積発生回数を記録・判別することができる。
【0122】而して、上記1000回の払出し処理の間
に生じた球詰り状態の発生回数を判別する。すなわち、
ステップc23において、まず球詰り発生回数レジスタ
G2の値が1であるか否かを判別する。表3から明らか
なように、基準累積払出し回数1000回中に球詰りが
1回発生した場合は、回転時間RPの変更処理は行われ
ず、球詰り発生回数レジスタG2の値を0にセットし直
して(ステップc24)、今回周期の処理を終えてリタ
ーンする。
【0123】一方、G2の値が1でない場合は、次いで
G2の値が0であるか否か判別される(ステップc2
5)。ここでG2がゼロでない場合即ち球詰り発生回数
が2回以上である場合は、球詰り発生回数レジスタG2
の値を0にセットし直す(ステップc26)とともに現
在の回転時間RPが上記速度範囲内での最大値(ここで
は4.0ms/ステップ)であるか否かを判別する(ス
テップc27)。ここで、既に最大値RLであると判別
された場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理に
おいてこれ以上遅くし得ないので、今回周期の処理を終
えてリターンする。一方、RPがいまだ最大値でない場
合は、ステップc2805において回転時間RPを0.
1ms/ステップほど遅くする。
【0124】他方、G2がゼロである場合即ち球詰り発
生回数が1000回の払出し処理の間に一度も球詰りが
発生しなかった場合は、球詰り発生回数レジスタG2の
値を0にセットし直す(ステップc29)とともに現在
の回転時間RPが上記時間範囲内での最小値(ここでは
2.8ms/ステップ)であるか否かを判別する(ステ
ップc30)。ここで、既に最小値RHであると判別さ
れた場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理にお
いてこれ以上速くし得ないので、今回周期の処理を終え
てリターンする。一方、RPがいまだ最小値でない場合
は、ステップc31において回転時間RPを0.1ms
/ステップほど速くする。以上の処理によって、以後の
球払出し制御処理においては、上記表1に表2に基づい
た実施形態と同様、上記ステップa11においてかかる
新たに設定された回転時間RPに基づいてパルスモータ
M1の正転回転データがセットされることとなる(図1
0)。
【0125】このように、球詰り状態の発生頻度を反映
する所定の単位払出し回数あたりの球詰り発生回数に基
づいて賞球払出し処理速度を制御することによっても、
賞球払出し装置1における賞球払出し処理を使用環境
(球詰りが発生し易い環境かそうでない環境か)に応じ
て適切化することが可能である。また、かかる手段によ
れば、比較的長い期間での平均化された球詰り状態発生
頻度に基づいて回転時間RPの変更処理を行うことがで
きる。このため、正確かつ安定した払出し速度変更処理
を行うことができる。
【0126】以上、本発明を特徴付ける賞球払出し速度
変更処理のいくつかの実施形態を説明したが、本発明で
は球詰り検出手段によって検出される球詰り状態の発生
頻度に基づいて球送出具における球送出処理動作の速さ
が変更されるように構成されておればよく、上述の実施
形態におけるものに限定されない。例えば、上記実施形
態では、上記メインルーチン処理(図8)内において賞
球払出し速度変更処理フロー(図18)が実行されてお
り、払出し処理が行われる毎にそれに付随的に払出し速
度変更処理フローも実行されている。これに代えて、本
発明に係る払出し速度変更処理をいわゆる割り込み処理
としてもよい。例えば、払出し速度変更処理プログラム
を割り込みフローとしてROM49に格納し、正常の払
出し制御処理が行われている場合には払出し速度変更処
理は実行されないようにしておくこともできる。そして
球詰りが発生したとき(即ちタイムアウトが成立したと
き)に、かかる割り込み払出し速度変更処理フロー(例
えば図18における左半分(ステップc01〜c06)
のフロー)が実行されるように構成してもよい。あるい
は、上記累積賞球払出し回数レジスタCNT1の値が基
準払出し回数レジスタCNTRPを越えた場合に当該C
NT1の値が0クリアされた際にそれを契機として割り
込み払出し速度変更処理フロー(例えば図18における
右半分(ステップc07〜c11)のフロー)が実行さ
れるように構成してもよい。これら払出し速度変更処理
のタイミングの変更や改変は、本明細書および図面に開
示されている本発明に関する情報に基づき当業者が行い
得る設計変更に過ぎず、本発明の技術的範囲から何ら逸
脱するものではない。
【0127】また、パチンコ機の賞球払出し装置1を例
にして上述の実施形態を説明したが本発明の球送出装置
はこのタイプの賞球払出し装置に限定されない。例え
ば、本発明に係る球送出具に相当する上述の球送出部3
は、複数の球受部4を有するスプロケット型の回転球受
体5より構成されているが、かかる機構のものに限定さ
れない。例えば、上記スプロケット型回転球受体5に代
えて、鞘状の球通路と当該球通路内に設けられた一本の
螺旋形状回転子からなる球送出具であってもよい。かか
る球送出具においては、いわゆる螺旋水揚機と同様、球
通路の内壁と当該螺旋形状回転子との隙間に配置された
球を当該螺旋形状回転子を回転させることによって、球
通路内を軸方向に当該螺旋形状回転子表面の螺旋筋に沿
って球を移送させることができる。
【0128】かかる螺旋形状回転子からなる球送出具に
おいても、当該螺旋形状回転子を回転駆動させるモータ
の回転駆動を制御することによって、上述の球送出部3
と同様、球詰り発生頻度に基づいて当該螺旋形状回転子
を備えた球送出具における球送出処理動作の速さを変更
することができる。すなわち、上述の球払出し制御処理
(図9〜図11)および払出し速度変更処理(図18)
と同様の処理によって当該螺旋形状回転子からなる球送
出具での球詰り発生頻度に対応させて適宜モータの回転
駆動を制御し、螺旋形状回転子の回転速度を調整するこ
とにより、球送出処理動作の速さを変更することができ
る。
【0129】また、本発明の球送出装置は、上述の賞球
払出し用途の装置1に限定されない。例えば、図1に示
す球きりカム38を球送出具とするセーフ球送出装置も
本発明を具現化する球送出装置として好適である。例え
ば、上記カム回転駆動モータM2を上述の実施形態と同
様の制御プログラムに基づいて制御することによって、
球切りカム38における球詰り発生頻度に応じて球切り
カム38の回転速度(球送出処理動作の速さ)を調整す
ることができる。なお、制御可能な球送出具の駆動手段
は、通常のマイクロコンピュータによって制御可能なも
のであれば特に制限はなく、上述のパルスモータM1に
限定されるものではない。マイコン制御可能な種々のモ
ータ類が利用し得る。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、球詰り状態の発生頻度
を低減化させ、球送出処理の効率的な実行を同時に実現
し得る球送出装置を提供することができる。すなわち、
本発明の球送出装置では、上記球詰り検出手段によって
球詰り発生状態が検出されるとともに、当該球詰り状態
の発生頻度に応じて球送出具の球送出処理に係る動作の
速さを変更することができる。従って、本発明の球発生
装置によれば、球送出具の球送出処理に係る動作速度を
作動環境条件(球詰りが発生し易いか発生し難いか)に
応じて弾力的に調整することができる。このため、本発
明の球送出装置では、球詰りの発生頻度が高い条件下で
は球送出具の球送出処理動作が緩やかとなる一方、球詰
りの発生頻度が低い条件下では球送出具の球送出処理動
作が速やかになり、条件に応じて最適な球送出処理速度
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る賞球払出し装置を示
す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る賞球払出し装置を示
す上部断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る賞球払出し装置を示
す下部断面図である。
【図4】球送出部の一部を破断して示す正面図である。
【図5】球送出部の一部を破断して示す正面図である。
【図6】球送出部の側部断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る賞球払出し装置の制
御系統を示す要部ブロック図である。
【図8】CPUによるメインルーチン処理の概略を示す
メインフローチャートである。
【図9】払出し制御処理の一部を示すフローチャートで
ある。
【図10】図9に示すフローチャートの続きである。
【図11】図10に示すフローチャートの続きである。
【図12】図11に示すフローチャートの続きであっ
て、球詰り解除処理の一部を示すフローチャートであ
る。
【図13】図12に示すフローチャートの続きである。
【図14】1秒待機処理Aのサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図15】モータ振動処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図16】球排出処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図17】1秒待機処理Bのサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図18】一実施形態に係る払出し速度変更処理の概要
を示すフローチャートである。
【図19】一実施形態に係る払出し速度変更処理の概要
を示すフローチャートである。
【図20】パルスモータを正転回転させるためにパルス
モータの各励磁相に出力される回転データを示す図であ
る。
【図21】パルスモータの回転位置を保持させるために
パルスモータの各励磁相に出力される保持データを示す
図である。
【符号の説明】
1 賞球払出し装置 3 球送出部 5a,5b 回転球受体 8,9 球誘導路 24 位置検出板 30 払出し経路 31 球抜き経路 38 球きりカム 48 制御部 SW1 賞球排出検出スイッチ SW2 セーフ球検出スイッチ SW3 球抜き操作検出スイッチ M1 パルスモータ(ステッピングモータ) M2 カム回転駆動モータ
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 桂吾 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大万内 Fターム(参考) 2C088 BA13 BA63 BC54 CA08 CA09 EB66

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾球遊技機の球送出装置であって、 球供給元から受け入れた球を球供給先へ送出する球送出
    具と、 該球送出具で球詰り状態が発生したことを検出する球詰
    り検出手段と、 該球送出具における球送出処理動作の速さを変更する速
    度変更手段とを備えており、 該速度変更手段は、該球詰り検出手段によって検出され
    る該球詰り状態の発生頻度に基づいて該球送出具におけ
    る球送出処理動作の速さを変更するように構成されてい
    る、弾球遊技機の球送出装置。
  2. 【請求項2】 前記球詰り検出手段で検出される球詰り
    状態と球詰り状態との間において、断続的に実行された
    球送出処理の総計を表す所定のデータの累積値に基づい
    て前記球送出処理動作の速さが変更される、請求項1に
    記載の球送出装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のデータの累積値を該データに
    関して予め設定されている基準値と比較し、該基準値に
    対する該累積値の大小に応じて前記球送出具の球送出処
    理動作の速さが変更される、請求項2に記載の球送出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記基準値は、前記球送出具における球
    送出処理動作の速さに応じて異なって設定されている、
    請求項3に記載の球送出装置。
  5. 【請求項5】 前記速度変更手段による前記球送出処理
    動作の速さの変更処理は、前記球詰り検出手段による球
    詰り状態の発生が検出されるまでは実行されない、請求
    項1から4のいずれかに記載の球送出装置。
  6. 【請求項6】 前記球送出具が複数の球受け部を有する
    回転体から成り、前記球送出処理動作の速さの変更が該
    回転体の回転速度の変更により実現される、請求項1か
    ら5のいずれかに記載の球送出装置。
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