本発明は、その技術的思想上、種々の弾球遊技機用の球送出装置として具現化され得る。なお、本明細書において弾球遊技機とは、球を弾いたり打ち出したりする遊技機全般をいう。いわゆるパチンコ遊技(垂直に配した遊技盤上に弾き出した鋼球を所定の入賞口に入れて所定数の賞球を獲得する遊技)を行なうための典型的なパチンコ機の他、一般的なアレンジボール遊技機(一定数の鋼球を遊技盤上に射出して所定の当たり状態の成立を目的とする)やピンボール遊技機等も包含される。本発明は、パチンコ機の球送出装置として特に好適に実施化され得る。
以下、本発明の第一乃至第五の球送出装置として好適な一実施形態としてパチンコ機の賞球払出し装置への適用例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施形態においては、上記「球送出処理(ここでは賞球払出し処理)の総計を表す所定のデータの累積値」として、累積賞球払出し処理回数を適用している。このことについては後述する(表1参照)。なお、図1は本実施形態に係る賞球払出し装置1の概略を示す正面図である。また、図2および図3は図1に示す賞球払出し装置1の一部断面図である。
本実施形態に係る賞球払出し装置1は、上下方向が長尺のケーシング2によってその内装が形成されている。そのケーシング2内部のほぼ中央には、球送出部3が設けられている。図2および図3に示すように、ケーシング2下部の外側には本賞球払出し装置1の種々の機構を制御する制御基板45がネジ止めされている。また、ケーシング2の中央部分には上記球送出部3を収容するハウジング16が装備されている。さらに、その上方よりカバー46が装着されている。また、当該カバー46の上端位置よりケーシング2の上端までには、さらにカバー47がネジ止めにより装着されている。
次に、球送出部3について説明する。本実施形態に係る球送出部3には、本発明の上記球送出具に相当するスプロケット型の回転球受体5が備えられている。図1に示すように、この回転球受体5には、外部の球供給元(図示しない貯留槽)から供給されるパチンコ球(賞球)を一時的に受け止めて停留させる球受部4が複数周設されている。また、図2に示すように、回転球受体5の近傍には、本実施形態においての上記速度変更手段によって回転速度が調整され得るパルスモータM1(ステッピングモータ)が、当該球受体5を回転駆動させ得るように装備されている。かかる構成により、パルスモータM1を駆動させた際には、それに連なって回転球受体5が回転し、球受部4に賞球を1球ずつ受け入れるとともに球送りにより1球ずつ排出することができる。なお、回転球受体5の作動様式の詳細およびパルスモータM1の制御については後述する。
一方、図1および図2に示すように、本賞球払出し装置1のケーシング2上部の一側面には、補給球としてのパチンコ球を受け入れる開口部6,7が当該ケーシング2の厚み方向においてそれぞれ内外に設けられている。また、ケーシング2の内部には、開口部6,7に各々連続する内外に2条の球誘導路8,9がそれぞれ設けられている。図1に示すように(但し、パチンコ機の裏面側から見て外方の球誘導路9側のみ図示する。)、これら球誘導路8,9は、ケーシング2の開口部6,7にそれぞれ連続すると共に、ケーシング2の他方側に向けて傾斜した傾斜部8a,9aと、当該傾斜部8a,9aに連続して下方に向けて屈曲する屈曲部8b,9bと、当該屈曲部8b,9bに連続してケーシング2の長手方向略中央まで延設された垂下部8c,9cとを有している。また、図2に示すように、球誘導路8,9の下端となる垂下部8c,9cの下端には下部開口8d,9dがそれぞれ設けられている。
内方の球誘導路8の傾斜部8aと外方の球誘導路9の傾斜部9aとの間および球誘導路8の垂下部8cと球誘導路9の垂下部9cとの間には、図2に示すようにそれぞれ導電板10が設けられており、これら2条の球誘導路8,9を仕切っている。図1および図2に示すように、これら球誘導路8,9の屈曲部8b,9bの下方には、球誘導路8,9の垂下部8c,9cの一方の側壁の一部を形成する壁部11を有する係動部材12が支軸13によりケーシング2に回動自在にそれぞれ軸支されている。かかる係動部材12の壁部11と対向する他方の側には突起部14が設けられている。そして、この突起部14の先端に臨んで、マイクロスイッチよりなる補給球切れ検出スイッチSW4が配設されている。補給球切れ検出スイッチSW4は、そのアクチュエータ15が上記係動部材12の突起部14に当接して配設されている。これにより、係動部材12は、常態において、補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15の復帰力によって、支軸13を中心に球誘導路9の垂下部9c側に回動するようにして付勢される。
而して、球誘導路8,9の垂下部8c,9c内に賞球となる補給球が縦方向に整列した状態で保持されている場合には、係動部材12の壁部11が補給球によって押圧され、係動部材12が補給球切れ検出スイッチSW4側に回動する。このとき、突起部14が補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15を押し込むこととなり、結果、補給球切れ検出スイッチSW4がオン状態となる。一方、球誘導路8,9の垂下部9c内に補給球が無くなると、係動部材12の壁部11の押圧力が解除される。このときには、当該係動部材12は補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15の復帰力によって支軸13を中心に球誘導路8,9側に回動する。そして、係動部材12の壁部11が球誘導路8,9の垂下部8c,9cの内側に進出すると共に、補給球切れ検出スイッチSW4がオフ状態となって補給球切れが検出されることとなる。
次に本実施形態に係る球送出部3について説明する。なお、図4および図5は本実施形態に係る球送出部3を一部破断した状態で示す正面図である。また、図6は本実施形態に係る球送出部3を示す縦断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る球送出部3は、球誘導路8,9の下端部である下部開口8d,9dに連続して配設されている。かかる球送出部3のハウジング16の上部には、上記下部開口8d,9dとそれぞれ連続する球受口17,18が内外に設けられている。図4および図5に示すように、このハウジング16の中央には、円柱状中空に形成された回転体配設部19が設けられている。而して、当該回転体配設部19と上記球受口17,18とをそれぞれ別々に連通する球通路20,21が内外にそれぞれ設けられている(図4、図5)。図4および図5に示すように、これら球通路20,21はそれぞれ別個独立に屈曲されて形成されている。さらに、内方の球通路20の下端に設けられた球出口22と、外方の球通路21の下端に設けられた球出口23とは、垂直方向に位置を相互にずらして回転体配設部19に配置・連通されている。
図2、図4および図5に示すように、回転体配設部19には、内側の球通路20の球出口22に対応して賞球を受け入れる球受部4を複数周設した回転球受体5aと、外側の球通路21の球出口23に対応して賞球を受け入れる球受部4を複数周設した回転球受体5bと、これら二つの回転球受体5a,5bの間に設けられた円板状の位置検出板24とが同一軸上に一体に固着されている。図4に示すように、位置検出板24の周端には、略U字状に切り欠かれた切欠凹部29が、回転球受体5a及び回転球受体5bの賞球受け入れ位置及び排出位置に対応するように等間隔に12個形成されている。かかる位置検出板24は、回転体配設部19内を球出口22,23にそれぞれ対応して内外に仕切る役目もある。
図6に示すように、内側の回転球受体5aは、球通路20,21に直交してハウジング16の一方の側壁16aに回動自在に軸支された支軸ピン25に固着されている。一方、外側の回転球受体5bは、ハウジング16の他方の側壁16bに装着されたパルスモータM1のモータ軸26に固着され、支軸ピン25とモータ軸26とが同一軸線上となるように配置されている。回転球受体5a,5bの間には、上記位置検出板24がその中心を支軸ピン25及びモータ軸26と同軸線上に配置されるようにして回転球受体5a及び回転球受体5bと一体に形成されている。かかる構成により、一体に形成された回転球受体5(回転球受体5a,5b及び位置検出板24)は、パルスモータM1の回転駆動により反時計回りに回転可能に配設されている。
図4および図5に示すように、回転球受体5a,5bには、各々の周面に6個の球切歯27が等間隔でそれぞれ設けられている。各球切歯27間には、円弧凹状の球受部4が各々設けられており、一方の側の回転球受体5aの各球受部4と他方の側の回転球受体5bの各球受部4とは、内外で同形状かつ同ピッチで一致して配置されている。なお、上述のように垂直方向に位置を相互にずらして配置されている内外二つの球出口22,23間における内外のズレは、内外二つの回転球受体5a,5bの各球受部4の間隔の半ピッチ分に相当する。このことによって、回転動作中の回転球受体5a,5bの内外両側の球受部4に交互に1球ずつ賞球が転動・落入する。
図4および図5に示すように、回転動作中の回転球受体5aにおける球切歯27の一部が球通路20の球出口22を臨む位置に配置された際には、外部供給元から球誘導路8を経て縦列状態で当該球通路20内に送り込まれている賞球の一つが球受部4の一つに転動・落入し、そこで保持される(図5参照)。続いて、反時計方向に回転球受体5が回転動作し、当該回転球受体5bにおける球切歯27の一部が球通路21の球出口23を臨む位置に配置された際には、外部供給元から球誘導路9を経て縦列状態で当該球通路21内に送り込まれている賞球の一つが球受部4の一つに転動・落入し、そこで保持されることとなる(図4参照)。而して、回転球受体5の回転動作が継続されることで、かかる賞球の球受部4への転動・落入処理が上記内外両側の回転球受体5a,5bで交互に繰り返され、結果、各球受部4に一つずつの賞球が整列した状態で順次収納されることとなる。
一方、図5に示すように、内側の回転球受体5aの下方において、ハウジング16には切り欠きが形成されており、上記内側の回転球受体5aの球受部4に受け入れられている賞球を順次排出するための球排出口28aとして機能する。同様に、外側の回転球受体5bの略左側方において、ハウジング16には切り欠きが形成されており、上記外側の回転球受体5bの球受部4に受け入れられている賞球を順次排出するための球排出口28bとして機能する。すなわち、図示されるように、内外の回転球受体5a,5bに各々対応する球排出口28a,28bは、開口部分(即ち上記切り欠き部分)の相対位置が球切歯27の間隔の半ピッチ分ずれており、結果、内外両側の球受部4から交互に1球ずつ賞球が排出されることとなる。
ところで、本実施形態に係る上記パルスモータM1は、1ステップの駆動信号で7.5度の回転動作を行うように設定されており、計48ステップで1回転するように回転駆動されるステッピングモータである。而して、球送出部3の球送出処理動作は、回転球受体5の球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルスモータM1に伝達することで実行される。すなわち、回転球受体5a、位置検出板24及び回転球受体5bが一体に球切歯27の半ピッチに応じた角度だけ同時に反時計回りに回転した際、内側球通路20の球出口22と外側球通路21の球出口23とが球受部4の半ピッチ分ずれている結果、球通路20または球通路21内の賞球のいずれか一方が回転球受体5a,5bの球受部4に受け入れられる。さらに、上記半ピッチ分のパルスをパルスモータM1に伝達することで、今度は反対側の回転球受体5b,5aの球受部4に賞球が受け入れられることとなる。このように、球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルスモータM1に伝達する毎に、内外両側の回転球受体5a,5bの各々の球受部4に1個ずつ交互に賞球が受け入れられることとなる(図4、図5)。一方、上述のとおり、球送出部3の球排出口28a,28bが回転球受体5a,5bの各球切歯27の間隔が半ピッチ分ずれていることから、回転球受体5a,5bが回転する毎に、両回転球受体5a,5bの球受部4から賞球が1個ずつ交互に排出される。
球送出部3のハウジング16内の下部右寄りには、位置検出板24の局端を臨む位置にフォトカプラよりなる賞球排出検出スイッチSW1が配設されている。この賞球排出検出スイッチSW1は、本実施形態における球詰り検出手段としても機能し得る。賞球排出検出スイッチSW1は、パルスモータM1のステップ回転数に対応した回転球受体5a,5bの回転位置を検出する検出手段である。そして、当該パルスモータM1の駆動により回転球受体5a,5bと一体に位置検出板24が回転し、位置検出板24の周端の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過すると、賞球排出検出スイッチSW1がオンとなる。
上述のように、球送出部3の球排出口28aと球排出口28bとが、回転球受体5a,5bの各球切歯27の間隔の半ピッチ分ずれていることから、位置検出板24の周端の12個の切欠凹部29が検出される毎に、球排出口28aに対応する回転球受体5aの回転位置と、球排出口28bに対応する回転球受体5bの回転位置とが交互に検出されることとなる。なお、これら位置検出板24及び賞球排出検出スイッチSW1によって、回転球受体5a,5bが賞球を1球毎に排出しているか否かを検出することが可能となり、本実施形態に係る賞球排出検出手段および球詰り検出手段を構成している。
ここで、上述のとおり、本実施形態に係る上記パルスモータM1は、1ステップの駆動信号で7.5度の回転動作を行うように設定されており、計48ステップで1回転するように回転駆動される。すなわち、位置検出板24周端にある12個の切欠凹部29は、パルスモータM1の4ステップ分の回転量(30度)に対応する位置毎に配されている。このため、賞球排出検出スイッチSW1がオフとなっている時点よりパルスモータM1が4ステップ回転駆動すると位置検出板24の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1を通過することとなり、賞球排出検出スイッチSW1がオンに転ずる。このことによって、賞球1個の球送出部3(回転球受体5)からの排出を検出することができる。
次に、本実施形態に係る賞球払出し装置1の球詰り状態発生時の球抜き機構について説明する。図1に示すように、球送出部3の球排出口28a,28bの下方には、払出し経路30と球抜き経路31とが並設されている。これら払出し経路30と球抜き経路31との間には、これら2つの経路30,31の切り換えを行う通路切替レバー32が支軸33を介して回動自在に設けられている。この通路切替レバー32は、通常は払出し経路30を開放すると同時に球抜き経路31を閉鎖している。
通路切替レバー32は、連結秤34を介して球抜きソレノイドSOL1の励磁によって伸張作動するプランジャ35に連結されている。また、プランジャ35の上方には、球抜き操作検出スイッチSW3が配設されている。而して、球抜き操作検出スイッチSW3の検出信号に基づいて球抜きソレノイドSOL1が励磁されることによってプランジャ35が伸張され、連結粁34が上方に移動する。このことにより、通路切換レバー32を支軸33を中心に反時計回りに回動し、球抜き経路31を開放すると同時に払出し経路30を閉鎖することができる。
図1に示すように、ケーシング2の左側部において、払出し経路30の下端となる位置に開口36が設けられており、当該開口36にはパチンコ機本体側の図示しない払出し誘導樋が連結される。これにより、上述の球送出部3から送出されてきた賞球は、通常、払出し誘導樋方向に誘導されることとなる。一方、図示されるように、球抜き経路31の下端となる位置には開口37が設けられており、当該開口37にはパチンコ機本体側の図示しない球抜き誘導樋が連結される。これにより、球詰り状態が発生した際には、後述の球抜き処理を行うことによって球詰りに関与した数個の球を払出し誘導樋方向とは異なる方向の球抜き誘導樋に誘導することができる。
なお、図1および図3に示すように、ケーシング2の内部の下端寄りには、セーフ球(入賞球)送出装置も設けられている。すなわち、ケーシング2の内部の下端寄りにおいて、球切りカム38と、当該球切りカム38を反時計(図1)回りに回転駆動するカム回転駆動モータM2と、当該球切りカム38に誘導されたセーフ球を検出するマイクロスイッチよりなるセーフ球検出スイッチSW2とが配設されている。また、図1に示すように、ハウジング16の下部には、球切りカム38の上方に臨んで図示しないセーフ球誘導路の終端に連通するセーフ球入口39が設けられる一方、セーフ球検出スイッチSW2の下方に臨んで検出済セーフ球排出口40が設けられている。球切りカム38は、三つ又形状の球切り腕部41と、各球切り腕部41の間に略円弧凹状に形成された3つの球受部42とを有し、その中心はカム回転駆動モータM2の出力軸43に固着されている。
このセーフ球検出スイッチSW2は、球切りカム38に入ったセーフ球の公転軌跡位置に臨んで、セーフ球検出スイッチSW2のアクチュエータ44が球切りカム38上のセーフ球によって作動する位置に配設されている。而して、カム回転駆動モータM2の駆動により球切りカム38が回転した際、当該球切りカム38の球受部42がセーフ球入口39の位置に来るとセーフ球がセーフ球入口39から球受部42に転入する。次いで、球切りカム38の球受部42に入ったセーフ球は、球切りカム38の回転と共に回転移動し、セーフ球検出スイッチSW2のアクチュエータ44を押動してセーフ球検出スイッチSW2をオンする。その後、自重により落下して検出済セーフ球排出口40を通って図示しないパチンコ機本体に回収される。
次に、上記速度変更手段、球詰り検出手段その他の制御機構を構成する本賞球払出し装置1の制御基板45に配備された制御部48について図面を参照しつつ説明する。なお、図7はかかる制御部48の要部ブロック図である。まず、ハードウェアについて説明する。賞球払出し装置1の制御部48は、従前の一般的な制御装置と同様、球送出部3の駆動制御プログラムやパルスモータM1の回転駆動のための回転出力データ等を格納したROM49と、随時データの書き込み並びに読み出しが可能なRAM50と、ROM49に格納された制御プログラムに従って賞球払出し装置1の各構成部を駆動制御するためのCPU51とを一体に実装してなるマイクロコンピュータ52により構成されている(図7)。
マイクロコンピュータ52には、球送出部3からの賞球排出を位置検出板24を介して検出する賞球排出検出スイッチSW1、遊技盤(図示せず)に配された各入賞口に入賞した後に遊技盤裏面側において集められたセーフ球を1球毎に検出するセーフ球検出スイッチSW2、球抜き操作検出スイッチSW3、球送出部3への補給球の球切れを検出するための補給球切れ検出スイッチSW4,SW5の各々がスイッチ検出部53を介して接続されている。而して、これらスイッチSW1〜SW5の状態が同時にマイクロコンピュータ52に入力されるように構成されている。
また、マイクロコンピュータ52には、球送出部3を駆動する賞球排出モータとしてのパルスモータM1がパルスモータ駆動回路54を介して接続されるとともに、セーフ球誘導路(図示せず)に整列待機されているセーフ球を1球毎にセーフ球検出スイッチSW2へ送り込むための球切カム38を回転させるカム回転駆動モータM2がモータ駆動回路55を介して接続されている。また、遊技球を弾発するための発射モータM3がモータ駆動回路56を介して接続されるとともに、球抜きソレノイドSOL1がソレノイド駆動回路57を介して接続されている。こうしてこれらの各駆動要素がマイクロコンピュータ52の指令信号に応じて同時にまたは個別に駆動されるよう構成されている。さらに、マイクロコンピュータ52には、マイクロコンピュータ52の処理周期を規定するクロック回路58、マイクロコンピュータ52の処理暴走時に作動してリセットを行うウォッチドッグタイマリセット回路59の各々が接続されている。なお、上記各回路の接続や構成は従来の制御装置と同様であり、本発明を特に特徴付けるものでもないため、詳細な説明は省略する。
また、マイクロコンピュータ52は、払出し信号入力回路60を介して遊技盤に配設された各入賞装置(図示せず)等の駆動制御や各入賞口への遊技球の入賞検出に関わる処理を行うメイン制御部61に接続される。このメイン制御部61には、遊技盤に配された各入賞口に入賞するセーフ球を検出するための入賞検出スイッチSW6,SW7の各々が接続されると共に、上記セーフ球検出スイッチSW2と電気的に連絡されている。
入賞検出スイッチSW6は、15個払出し用として設定された入賞口に対して設けられており、入賞検出スイッチSW7は、5個払出し用として設定された入賞口に対して設けられている。
メイン制御部61は、入賞検出スイッチSW6,SW7による検出があった場合には、各検出回数をそれぞれ計数記憶する。
各入賞口に入賞したセーフ球は、遊技盤裏面の各誘導樋を流下して最終的にセーフ球誘導樋に集められ、球切カム38の回転によって1球ずつセーフ球検出スイッチSW2によって検出される。そして、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号はマイクロコンピュータ52のCPU51に入力される一方、メイン制御部61にも入力される。メイン制御部61は、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号が入力されると、入賞検出スイッチSW6または入賞検出スイッチSW7のいずれかによる検出の計数記憶があるかを判別する。そして、入賞検出スイッチSW6または入賞検出スイッチSW7のいずれかによる検出の記憶がある場合には、払出し個数信号を賞球払出し装置1のマイクロコンピュータ52に出力する。なお、ここでは払出し信号Aは、払出し個数15個を指定する信号であり、払出し信号Bは、払出し個数5個を指定する信号である。メイン制御部61は、出力した払出し個数信号に対応する入賞検出スイッチの検出回数を1つ減算する。払出し信号A及び払出し信号Bは、払出し信号入力回路60を介して賞球払出し装置1側のCPU51に入力され、CPU51は、払出し信号Aを入力した場合には払出し個数として15個を設定記憶し、払出し信号Bを入力した場合には払出し個数として5個を設定記憶する。
次に、本実施形態に係る賞球払出し装置11のマイクロコンピュータ52が実行する処理、即ち上記速度変更手段、球詰り検出手段その他を構成するソフトウェアについて説明する。以下、図8〜図21を参照しつつROM49に格納された制御プログラムによるCPU51が実行する処理について説明する。先ず、図8を参照しつつCPU51によるメインルーチン処理の概略を説明する。
電源投入されるとCPU51は、電源投入直後であるか否かを判別し(ステップs1)、電源投入直後である場合には、ステップs10の初期化処理を行って、CPU51が以下に行う処理に必要な各フラグ類やレジスタの初期値を設定しステップs2に移行する。なお、ステップs10の処理は、モータフラグMFに初期値0を設定する処理と、払出し動作が行えるか否かを判定するための払出し処理フラグF1に初期値0を設定する処理と、球詰り発生フラグG1に初期値0をセットする処理と、パルスモータM1の各相に出力する回転駆動データの初期値をセットする処理と、を含む。CPU51は、次周期以降、ステップs1の判別処理後、ステップs2に移行する。
ステップs2に移行したCPU51は、まず、入力処理を行う。CPU51は、スイッチ検出部53を介して賞球排出検出スイッチSW1、セーフ球検出スイッチSW2、球抜き操作検出スイッチSW3、補給球切れ検出スイッチSW4,SW5の現在の状態を入力し、入力ありの場合には各スイッチフラグの値、即ち賞球排出検出スイッチフラグHF、セーフ球検出スイッチフラグSF、球抜き操作検出スイッチフラグに値1をセットする。補給球切れ検出スイッチSW4,SW5のいずれかが入力なしの場合、即ち補給球切れである場合には補給球切れ検出スイッチフラグに値1をセットする一方、入力なしの場合には各フラグに値0をセットする。また、CPU51は、払出し信号入力回路60を介して払出し個数指定信号である払出し信号Aまたは払出し信号Bを入力する。而して、入力ありの場合には払出し信号Aのときは払出し個数設定レジスタQTに払出し数15をセットする一方、払出し信号Bのときは払出し個数設定レジスタQTに払出し数5をセットする。なお、入力処理は、上記のスイッチの状態の入力のほかに、例えば、パチンコ機本体側の賞球払出し経路(図示せず)に配備された賞球払出し経路満タン検出スイッチ(図示せず)や金枠開放検出スイッチ等の入力が含まれるがこれらは既に公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
次いで,CPU51は、出力処理(ステップs3)を行う。即ち、各駆動フラグの値1に応じて、賞球排出モータとしてのパルスモータM1の駆動、遊技盤の入賞装置等に関する制御を行うメイン制御部40に対する払出し完了信号の出力、球抜きソレノイドSOL1の励磁、カム回転駆動モータM2および発射モータM3の駆動が行われ、各駆動フラグの値0に応じて、前記各駆動要素の駆動停止が行われる。CPU51は、かかる出力処理(ステップs3)後、ステップs4に移行する。
次に、CPU51は、払出し開始条件判定処理を行う(ステップs4)。即ち、CPU51は上記入力処理(ステップs2)によって補給球切れ検出スイッチSW4,SW5のいずれか一方に補給切れが検出された場合、パルスモータM1のモータフラグMFを作動不可を規定する値をセットする。CPU51は、かかる払出し開始条件判定処理(ステップs4)後、ステップs5に移行する。
次に、CPU51は、本発明を特徴付ける上記速度変更手段を具体化した払出し速度変更処理を行う(ステップs5)。即ち、CPU51は球詰り発生フラグG1(後述する図11のステップa25参照)が初期値0であるか否か(即ち球詰りが発生した直後か否か)を判別する。そして、球詰りが発生した直後であることが判別(検出)された場合には、駆動信号データとしての正転回転データのパルスモータM1各励磁相への出力周期の変更を行い、パルスモータM1の回転速度が遅くなるように変更する。一方、球詰り発生フラグG1が初期値0のままの場合(即ち球詰りが発生していない状況にある場合)には、それまでの累積賞球払出し回数CNT1が予め設定されている基準払出し回数CNTRPを超えたか否かを判別し、基準払出し回数CNTRPを超えた場合には、駆動信号データとしての正転回転データのパルスモータM1各励磁相への出力周期の変更を行い、パルスモータM1の回転速度が速くなるように変更する。この処理によって、本実施形態に係る賞球払出し装置1においては、球詰りの発生状況(発生頻度)に応じて賞球払出し速度を適宜変更することができる。なお、かかる払出し速度変更処理の詳細については後述する。
上記払出し変更処理終了後、CPU51は、払出し開始か否かを判別する(ステップs5)。即ち、CPU51は払出し処理フラグF1の値が初期値0である場合において、モータフラグMFが初期値0であるか否かを判別する。そして、モータフラグMFが初期値0である場合、セーフ球検出フラグSFの値がセーフ球検出ありを規定する値(即ち1)であれば、払出し制御処理を開始し(ステップs6〜ステップs7)、払出し処理フラグF1を払出中を規定する値(即ち1)に切り換える。また、ステップs7の処理において、パルスモータM1の駆動に必要な各種データが設定され、払出し球数に相当する数の賞球の払出しを行い、払出し動作の完了の判定を行う。CPU51は、ステップs7の処理後、ステップs8に移行する。なお、払出し処理フラグF1の値が払出中となっている間は、ステップs7の払出し制御処理が実行される。また、ステップs6の処理で、払出し開始でないと判別された場合には、ステップs8の球抜き開始条件判別処理に直接移行する。
ステップs8においては、CPU51は、球抜き動作判別処理を行う。即ち、CPU51は、ステップs2の入力処理において、球抜き操作検出スイッチSW3よりの入力が検出された場合には、払出し処理フラグF1の値が払出中となっているか否かを判別し、払出し処理フラグF1の値が払出中となっていない場合に、球抜き処理に必要な各種データを設定し、ステップs9に移行して球抜き処理を行う。即ち、CPU51は、ステップs8の球抜き動作判定処理において、球抜き処理に必要な各種データを設定された場合のみ、球抜き処理を行う。また、払出し処理フラグF1の値が払出中となっている場合、即ちステップs7の払出し制御処理が実質的に行われている間は、球抜き処理に必要な各種データは設定されず、かかる球抜き処理は実行されない。
CPU51は、以上に述べたステップs1乃至ステップs9の処理を所定の処理周期で繰り返し実行する。以下、ステップs7の払出し制御処理についてさらに詳細に説明する。
図9に示すように、CPU51は、まず、払出し処理フラグF1の値が初期値0であるか、即ち払出し開始可能であるか否かを判別する(ステップa01)。上述のとおり、ステップs10の初期化処理によって、払出し処理フラグF1の値には初期値0がセットされており、CPU51はステップa02に移行し、パルスモータM1が作動可能であるか否かをモータフラグMFの値が0であるか否かにより判別する(ステップa02)。
図8に示すステップs4の払出し開始条件判定処理において、補給球切れ検出スイッチSW4及びSW5に補給切れが検出されない場合、パルスモータM1のモータフラグMFには作動可能である値0がセットされている。CPU51は、モータフラグMFが作動可能であればステップa03に移行し、払出し個数が設定されているか否かを払出し個数設定レジスタQTの値が0であるか否かにより判別する。図8のステップs2において払出し個数が払出し個数設定レジスタQTに設定されている場合には、ステップa03の判別結果は真となり、CPU51はステップa04に移行する。払出し個数設定レジスタQTの値が0である場合には、CPU51は払出し制御処理を開始せず、この周期の処理を終了する(図9)。
次に、CPU51は、払出し個数設定レジスタQTに払出し個数が設定されている場合にステップa04に移行し、セーフ球検出スイッチフラグSFの値が1であるか否かを判別する(ステップa04)。この処理において、セーフ球の検出がない場合には、払出し制御処理を開始せず、この周期の処理を終了する。以下、CPU51は、ステップa01、ステップa02、ステップa03及びステップa04の判別処理を繰り返す。
セーフ球検出スイッチSW1によってセーフ球が検出されると、セーフ球検出スイッチフラグSFの値が1となることにより(ステップs2)、CPU51はステップa04を真と判定し、ステップa05に移行する。CPU51は、ステップa05乃至ステップa11の処理を順次行うことにより、払出しに関する各フラグ、タイマ及びレジスタに初期値をセットする。即ち、図9に示すように、CPU51は、セーフ検出フラグSFの値を0クリアし(ステップa05)、賞球の排出が検出された場合に検出済であることを記憶する球排出検出済フラグFFを0クリアし(ステップa06)、パルスモータM1の回転ステップ数を計数する回転ステップカウンタSTCを0クリアし(ステップa07)、賞球の排出においてタイムアウトが発生したことを記憶するタイムアウトフラグTOUTを0クリアし(ステップa08)、賞球排出検出スイッチSW1による賞球の排出を検出しない場合のタイムアウトを監視するためのタイムアウト監視タイマT1に所定値A1(本実施形態では10sを規定する値)を設定し(ステップa09)、払出し処理フラグF1の値を払出中を規定する値1に切り換え(ステップa10)、さらには後述する累積賞球払出し回数を示す賞球払出し回数レジスタCNT1に1を加え(ステップa10−2)、ステップa11に移行する。
図10に示すように、CPU51はステップa11に移行すると、パルスモータM1の各励磁相(図20参照)に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットする(ステップa11)。本実施形態ではパルスモータM1は4相の励磁相を有し、図20に示すような4つの正転回転データを所定の周期(ここでは後述する払出し速度変更処理(図18)において決定される回転時間RPに対応させて設定される回転周期)で循環的に切り換えて出力することにより、パルスモータM1を回転駆動する。また、上述のように、回転データの切換回数が4回切り換えられて出力されると、賞球を1球排出する角度だけパルスモータM1が回転される。CPU51は、ステップa11の処理後、回転ステップカウンタSTCの値を1だけアップし(ステップa12)、今回周期の処理を終えてリターンする(図10)。
図8に示すメインルーチンにおいて、CPU51は、払出し制御処理(図10)を終えると、払出し処理フラグF1の値が払出中となった結果、ステップs7の処理およびステップs8の処理を実質的に行わないでリターンする。次周期において、ステップs1及びステップs2の処理後、ステップs3の出力処理を行うことにより、ステップa11でセットしたパルスモータM1の正転回転データが出力され、パルスモータM1が回転駆動される。これにより、回転球受体5a,5b及び位置検出板24が一体に回転されることとなる。なお、以下の説明では、図8に示すメインルーチンにおけるCPU51の処理動作については、重複するので説明を省略する。
次に、払出し制御処理において、正常に賞球の払出しが行われる場合について説明する。
図10において、払出し処理フラグF1の値が払出中となった結果、CPU51は、ステップa01の判別後、ステップa13に移行してタイムアウトが発生したか否かをタイムアウトフラグTOUTの値が1であるか否かにより判別する(ステップa13)。この場合、タイムアウトフラグTOUTの値が0であるので、CPU51はステップa14に移行する。なお、正常に賞球の払出しが行われる場合には、タイムアウトフラグTOUTの値は0のままであるため、以下の説明では、払出し処理フラグF1が1且つタイムアウトフラグTOUTが0として説明する。
ステップa14に移行したCPU51は、賞球排出検出スイッチSW1による切欠凹部29の通過検出、即ち、球送出部3からの排出球の検出がなされたか否かを賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1であるか否かにより判別する(ステップa14)。なお、賞球排出モータとしてのパルスモータM1に対して回転データが出力された結果、位置検出板24が回転してパルスモータM1が所定角度(この例では30度)回転すると、賞球が1球排出されると共に位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過し、賞球排出検出スイッチSW1がオンとなり、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1となる。
なお、本実施形態では、パルスモータM1の所定角度(30度)の回転に要するパルスモータM1のステップ数は、4ステップに対応する。
従って、正常に賞球の払出しが行われる場合には、パルスモータM1に対して少なくとも4回、後述する回転時間RPに基づいて正転回転データが出力されると、パルスモータM1が所定角度(30度)回転され、結果、賞球が1球排出される。それとともに、上述のとおり、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過し、当該賞球排出検出スイッチSW1はオンとなる。
次に、CPU51は、ステップa14の判別処理において、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1であれば、球排出検出済フラグFFに球検出済を規定する値1をセットし(ステップa15)、ステップa16に移行する一方、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が0であれば、ステップa15の処理を行わずにステップa16に移行する。なお、賞球排出検出スイッチフラグHFの値は、賞球排出検出スイッチSW1の検出状態を示す値である。このため、位置検出板24の周縁部が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置にある位置検出板24の回転動作における初期位置では、賞球排出検出スイッチフラグHFの値は0であり、パルスモータM1が所定角度(30度)回転する間に、位置検出板24の周縁め切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過した時点で賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じ、再び、次の位置検出板24の周縁部(切り欠きの無い部分)が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置に来ると、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が0となる。このため、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1から0に戻っても、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じた時点で、球排出検出済フラグFFに1をセットして1球排出を記憶するようにしているのである。
次いで、ステップa16の判別処理では、回転ステップカウンタSTCの現在値が賞球1球を排出するに足り得るステップ数4に達しているかが判別される。この場合、回転ステップカウンタSTCの現在値(1)がステップ数4に達していないので、CPU51は、ステップa11に移行し、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットし(ステップa11)、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし(ステップa12)、今回周期の処理を終えてリターンする。
以下、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステップa01、ステップa13、ステップa14乃至ステップa16、ステップa11及びステップa12の処理ルーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1っアップする。
而して、パルスモータM1の正転回転データが計4回出力されると、パルスモータM1が所定角度(30度)回転したこととなり、回転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達する。そして、かかる回転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達すると、CPU51は、ステップa16の判別処理を真と判別し、ステップa17に移行して回転ステップカウンタSTCの値を0に戻し(ステップa17)、ステップa18において、賞球1球を排出したか否かを球排出検出済フラグFFの値が1であるか否かにより判別する(図11参照)。
正常に賞球の払出しが行われる場合には、回転ステップカウンタSTCの値が0からステップ数4に達する間に必ず賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じ、球排出検出済フラグFFに1がセットされる。従って、図11において、CPU51はステップa18を真と判定し、ステップa19に移行する。ステップa19に移行したCPU51は、球排出検出済フラグFFを0クリアして初期状態に戻し(ステップa19)、次に、1球排出に応じて払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値を1つ減算し(ステップa20)、設定個数の賞球の排出が完了したか否かを払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0であるか否かによって判別する(ステップa21)。
一方、設定個数の賞球の排出が完了していない場合には、払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0ではないこととなる。この場合には、CPU51はステップa21を偽と判別し、再び回転ステップカウンタSTCの現在値が0からステップa11及びステップa12の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。
以下、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステップa01、ステップa13、ステップa14乃至ステップa16、ステップa11及びステップa12の処理ルーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップする。そして、パルスモータM1が回転して回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達する毎に、ステップa17、ステップa18、ステップa19、ステップa20及びステップa21の処理を実行し、賞球1球の排出が検出される毎に設定払出し個数の値を1つ減じる(図10、図11)。
上記の処理を繰り返した結果、払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0となる(ステップa21)と、設定個数の賞球の排出完了となり、CPU51は払出し処理フラグF1の値を初期値0に戻す。即ち、払出し開始可能を規定する状態に戻し(ステップa22)、払出し制御処理を完了する。払出し個数設定レジスタQTに払出し数15がセットされた場合には、賞球が15球排出され、払出し個数設定レジスタQTに払出し数5がセットされた場合には、賞球が5球排出される。以上、正常に賞球の払出しが行われる場合についてのCPU51の処理動作を述べた。
次に、球詰り状態が発生した場合の処理について説明する。球送出部3の球通路20や球通路21にごみ等の異物が侵入すると賞球のスムーズな移動が阻害され、結果、球詰り状態が発生することがある。典型的には、球送出部3において球詰りが発生した場合には、回転球受体5a,5bの回転動作が球詰り状態の賞球によって阻害され、パルスモータM1のモータ軸26が強制的に回転停止される。この場合、パルスモータM1に上記正転回転データをいくら出力したとしてもパルスモータM1が正常に回転動作しないこととなる。従って、位置検出板24の回転動作も同時に停止されることとなり、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1によって検出されることが阻まれてしまう。
従って、係る球詰り状態の発生時には、回転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達した時点で移行する上記ステップa18の判別処理(図11)においては、賞球1球を排出したか否かを判別する球排出検出済フラグFFの値が0のままである。而して、球排出検出済フラグFFの値が0のままである場合、図11においてCPU51はステップa18の判別処理を偽と判別し、ステップa23に移行する。そして、賞球排出検出スイッチSW1による賞球の排出を検出しない場合のタイムアウトを監視するためのタイムアウト監視タイマT1の演算を行い(ステップa23)、当該タイムアウト監視タイマT1がタイムアップしたか否かを判別する(ステップa24)。
タイムアウト監視タイマT1がタイムアップ(ここでは10s)していなければ、CPU51は再び回転ステップカウンタSTCの現在値が0からステップa11及びステップa12の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。したがって、パルスモータM1に対して回転データを出力することにより、パルスモータM1に回転駆動をかける。
以下、CPU51は、球排出検出済フラグFFの値が0のままである球詰りの場合、パルスモータM1に対して回転データを出力することにより、パルスモータM1に回転駆動をかけ、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達する毎に(ステップa16)、ステップa17、ステップa18、ステップa23及びステップa24の処理を実行し、タイムアウト監視タイマT1の値を減じてタイムアウト監視タイマT1がタイムアップしたか否かを判別する。なお、タイムアウト監視タイマT1がタイムアップする前に球詰りが自然に解消されれば、パルスモータM1が回転動作することにより位置検出板24が回転されて球排出検出済フラグFFの値が1となるので、ステップa18の判別結果が真となり、上述の通常の処理ルーチンに復帰する。
しかし、いったん発生した球詰り状態が自然に解消しない場合には、タイムアウト監視タイマT1がタイムアップし、タイムアウトが成立する。このとき、後述の払出し変更処理に関わる球詰り発生が決定され、球詰り発生フラグG1(初期値0)に1がセットされる(ステップa25)。タイムアウト成立時、CPU51は、セーフ球を1球ずつ検出するために回転駆動するカム回転駆動モータM2を停止する(ステップa26)。即ち、セーフ球の検出動作をストップし、タイムアウトフラグTOUTに1をセットしてタイムアウト発生を記憶し(ステップa27)、さらには球詰り解除処理フラグf1を0セットし(ステップa28)、今回周期の処理を終えてリターンする。
而して、タイムアウトフラグTOUTの値が1に切り換わる結果、次周期の払出し制御処理(図10)において、球詰り解除処理フラグf1の値に応じて球詰り解除処理が実行される。即ち、図10において、CPU51はステップa01の判別後、ステップa13の判別処理を真と判別し、球詰り解除処理フラグf1の値が0であるか否かを判別する(図12:ステップb01)。
この場合、球詰り解除処理フラグf1の値が0であるので、CPU51はステップb02に移行し、まず、球詰り解除処理を開始するために必要な初期設定を行う。即ち、球抜きソレノイドSOL1をオンセットし(ステップb02)、球抜き個数設定レジスタQCTに球抜き個数2をセットし(ステップb03)、1秒タイマT2をセットし(ステップb04)、回転ステップカウンタSTCを0クリアし(ステップb05)、球詰り解除処理フラグf1の値を1に切り換え(ステップb06)、今回周期の処理を終えてリターンする。
球抜きソレノイドSOL1が励磁される結果、図1に示す球送出部3の球排出口28の下方の通路切換レバー32が切り換わり、球抜き経路31が開放されると同時に払出し経路30が閉鎖される。従って、この状態で球送出部3が賞球の送り出しを行った場合には、球送出部3から送出された賞球は、球抜き径路31を通ってパチンコ機本体内に回収され、遊技者に対して払い出されることはない。
次に、ステップb06以後の球詰り解除処理の概略を説明する。球詰り解除処理フラグf1の値が1に切り換わる結果、次周期の球詰り解除処理においては、CPU51は、ステップb01の判別後、図13に示すステップb07の判別処理を真と判別し、ステップb08の1秒待機処理Aを実行する。この1秒待機処理Aにおいて、1秒タイマがタイムアップするまでの間、パルスモータM1に振動を発生させ、振動により異物を脱落させて賞球を正常に移動可能とすることができる。
ところで、1秒待機処理Aにおいて1秒タイマがタイムアップすると、球詰り解除処理フラグf1の値が2に切り換えられ、結果、CPU51はステップb01、ステップb07の判別後、ステップb09の判別処理を真と判別し、ステップb10の球排出処理を実行する。この球排出処理において、パルスモータM1を賞球2個分排出するだけ回転動作をかける。なお、ステップb08の1秒待機処理Aの実行により、球詰りが解消されてパルスモータM1が正常に回転可能となった場合、パルスモータM1を賞球2個分排出するだけ回転し、賞球が2個排出される。排出された2個の賞球は球抜き経路31を通ってパチンコ機本体内に回収される。
ステップb10の球排出処理を完了すると、球詰り解除処理フラグf1の値が3に切り換えられ、この結果、CPU51はステップb01、ステップb07の判別後、ステップb09の判別処理を偽と判別し、ステップb11の1秒待機処理Bを実行する。而して、1秒間待機後、球抜きソレノイドSOL1をオフして球抜き経路31が閉鎖されると同時に払出し経路30が開放して通常の払出し状態が復帰する。これで球詰り解除処理を終了し、タイムアウトフラグTOUTの値を0クリアするとともに再び払出し制御処理における通常の処理ルーチン(図9)に復帰する。そして、実際にパルスモータM1が回転して位置検出板24が回転し、この結果、球排出検出済フラグFFが1となり、賞球の排出が検出されれば、そのまま、通常の処理ルーチンを続けて実行して設定個数の賞球の払出しを完了する。
また、払出し制御処理における通常の処理ルーチン復帰後にパルスモータM1が回転しなければ再びタイムアウトの判定を行い、タイムアウト発生が検出されれば再度球詰り解消処理を行う。即ち、ステップb02乃至ステップb06の処理、ステップb08の1秒待機処理A、ステップb10の球排出処理およびステップb11の1秒待機処理Bの各処理を順次行う。
次に、図13における1秒待機処理Aについて説明する。図14は1秒待機処理Aのサブルーチンを示すフローチャートであり、図15は1秒待機処理Aにおいて実行されるモータ振動処理のサブルーチンを示すフローチャートである。ステップb08の1秒待機処理Aを開始したCPU51は、1秒タイマT2の値を1つ減算し(ステップb20)、次いで1秒タイマT2がタイムアップしたか否かを判別する(ステップb21)。1秒タイマT2がタイムアップしていなければ、CPU51は、ステップb22のモータ振動処理を実行した後、今回周期の1秒待機処理Aを終了する。以下、CPU51は、1秒タイマT2がタイムアップするまでの間、ステップb22のモータ振動処理を継続する。
図15において、CPU51はモータ振動処理を開始すると、振動処理フラグf2の値が初期値0であるか否かを判別する(ステップb30)。なお、振動処理フラグf2の値は、初期値0とされているものとする。
CPU51は、ステップb30の処理を真と判別し、振動処理フラグf2の値を開始実行中を規定する値1に切り換え(ステップb31)、切換タイマTcに切換時間A3をセットする(ステップb32)。次に、パルスモータM1の動作状態を切り換えるための切換フラグKFの値に、通常電流で正転させることを規定する値0にセットし(ステップb33)、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットし(ステップb34)、励磁電流を通常にセットし(ステップb35)、今回周期の処理を終えてリターンする。
次周期のモータ振動処理において、CPU51は振動処理フラグf2の値が1に切り換わる結果、ステップb30の判別処理を偽と判別してステップb36に移行し、切換タイマTcのタイマ値の演算を行い(ステップb36)、切換タイマTcがタイムアップしたか否かを判別する(ステップb37)。そして、切換タイマTcがタイムアップしていなければ、ステップb38に移行し、切換フラグKFの値が通常電流で正転を規定する値0であるか否かを判別する(ステップb38)。この場合は、真と判別し、再びステップb33乃至ステップb35の処理を実行した後、今回周期の処理を終えてリターンする。
以下、CPU51は、切換タイマTcがタイムアップするまでの間、ステップb30、ステップb36、ステップb37、ステップb38の処理及びステップb33乃至ステップb35の処理を繰り返し行って、パルスモータM1に対して正転回転データを出力する。切換タイマTcがタイムアップすると、ステップb37の判別結果が真となり、CPU51はステップb39に移行する。而して、再び1秒タイマT2をセットし(ステップb39)、切換フラグKFの値が通常電流で正転を規定する値0であるか否かを判別する(ステップb40)。この場合は、真と判別してステップb41に移行し、切換フラグKFの値に通常電流よりも電流を減少させて現在の回転位置を保持させることを規定する値1にセットし(ステップb41)、図21に示すようなパルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての保持データをセットし(ステップb42)、励磁電流を減少する設定をセットし(ステップb43)、今回周期の処理を終えてリターンする。
次周期のモータ振動処理においては、CPU51は振動処理フラグf2の値が1、且つ、切換フラグKFの値が1に切り換わる結果、ステップb30の判別処理を偽と判別し、切換タイマTcのタイマ値の減算を行い(ステップb36)、切換タイマTcがタイムアップしたか否かを判別する(ステップb37)。切換タイマTcがタイムアップしていなければ、ステップb38に移行し、切換フラグKFの値が通常電流で正転を規定する値0であるか否かを判別する(ステップb38)。この場合は、偽と判別し、再びステップb42乃至ステップb43の処理を実行した後、今回周期の処理を終えてリターンする。
以下、CPU51は、切換タイマTcがタイムアップするまでの間、ステップb30、ステップb36、ステップb37、ステップb38の処理及びステップb42乃至ステップb43の処理を繰り返し行って、パルスモータM1に対して保持データを出力する。そして、切換タイマTcがタイムアップすると、ステップb37の判別結果が真となり、CPU51は、ステップb39に移行し、再び1秒タイマT2をセットし(ステップb39)、切換フラグKFの値が通常電流で正転を規定する値0であるか否かを判別する(ステップb40)。この場合は、切換フラグKFの値が1であるので偽と判別してステップb33に移行し、再び切換フラグKFの値を通常電流で正転を規定する値0に切り換え(ステップb33)、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットし(ステップb34)、励磁電流を通常にセットし(ステップb35)、今回周期の処理を終えてリターンする。
このように、切換タイマTcをセットしてから切換タイマTcがタイムアップする事での切換時間A3の間、切換フラグKFにセットされた値0または1の別に応じて、パルスモータM1に対して正転回転データまたは回転位置の保持データのうちのいずれか一方を出力し、切換タイマTcがタイムアップする毎に、正転回転データから回転位置の保持データヘ、または回転位置の保持データから回転データヘ出力するデータを切り換える。これにより、パルスモータM1が正転方向に回転しようとする動作と、回転位置を保持しようとする動作とが切換タイマTcにセットされている切換時間A3無に交互に切り換えられ、球詰りを起こした賞球によって強制的に回転停止されているパルスモータM1のモータ軸26と一体の回転球受体5a,5bが、モータ軸26回りに振動し、この振動によって球送出部3の球通路20,21に侵入している異物を脱落させ、球詰り状態を解消することができる。
図14のフローチャートから明らかなように、上記のモータ振動処理は1秒タイマT2がタイムアップするまで継続して行われる。1秒タイマT2がタイムアップすると、CPU51はステップb21を真と判別後、球詰り解除処理フラグf1の値を2に切り換え(ステップb23)、1秒待機処理Aを終了する。
球詰り解除処理フラグf1の値が2に切り換わる結果、次周期の球詰り解除処理においては、ステップb10の球排出処理が実行される。図16は、球排出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、球排出処理を開始する前提として、1秒待機処理Aを行った結果、球送出部3における球詰り状態が解消されているもの、即ちパルスモータM1に回転駆動をかけると正常に回転球受体5a,5bが回転されるものとして以後の説明を行う。
CPU51は、球排出処理を開始すると、先ず、回転ステップカウンタSTCの現在値が賞球1球を排出するに足り得るステップ数4に達しているか否かを判別するが(ステップb50)、ここで回転ステップカウンタSTCの現在値を0としているので偽と判別してステップb51に移行する。CPU51は、ステップb51に移行し、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットし(ステップb51)、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし(ステップb52)、今回周期の処理を終えてリターンする。
以下、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達するまで、CPU51は、ステップb50、ステップb51及びステップb52の処理ルーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップする。パルスモータM1の正転回転データが計4回出力されると、パルスモータM1が所定角度(30度)の回転したこととなり、回転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達するとともに、球送出部3から賞球が1球排出される。排出された賞球は球抜き経路31を通ってパチンコ機本体に回収される。
図16において,回転ステップカウンタSTCの値がステップ数4に達すると、CPU51は、ステップb50の判別処理を真と判別し、ステップb53に移行して回転ステップカウンタSTCの値を0に戻し(ステップb53)、1球排出に応じて球抜き個数設定レジスタQCTの現在値を1つ減算する(ステップb54)。そうして、球抜き設定個数(2個)の賞球の排出が完了したか否かを球抜き個数設定レジスタQCTの現在値が0であるか否かによって判別する(ステップb55)。球抜き設定個数の賞球の排出が完了していない場合には、かかる球抜き個数設定レジスタQCTの現在値が0ではないこととなり、結果、CPU51はステップb55を偽と判別し、再び回乾ステップカウンタSTCの現在値が0からステップb51及びステップb52の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。
次周期以降の処理において、CPU51は、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし、パルスモータM1を回転駆動する。そして、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数4に達すると、2個目の賞球が球送出部3から排出されて球抜き経路31を通ってパチンコ機本体に回収される。
CPU51は、ステップb53及びステップb54の実行後、球抜き個数設定レジスタQCTの現在値が0となっていることによりステップb55を真と判別し、1秒タイマT2をセットし(ステップb56)、球詰り解除処理フラグf1の値を3に切り換え(ステップb57)、球排出処理を終了する。なお、ステップb10の球排出処理は、球送出部3から2個分の賞球を排出させる正転回転データをセットする処理であり、セットされた正転回転データに応じてパルスモータM1が回転して実質的に賞球が排出されたか否かを判別することは行っていない。
球詰り解除処理フラグf1の値が3に切り換わる結果、次周期の球詰り解除処理においては、ステップb11の1秒待機処理Bが実行される。なお、図17は1秒待機処理Bのサブルーチンを示すフローチャートである。1秒待機処理Bを開始したCPU51は、1秒タイマT2の値を1つ減算し(ステップb60)、次いで1秒タイマT2がタイムアップしたか否かを判別する(ステップb61)。1秒タイマT2がタイムアップしていなければ、CPU51は、今回周期の1秒待機処理Bを終了する。以下、CPU51は、1秒タイマT2がタイムアップするまでの間、ステップb60及びステップb61の処理を繰り返して待機状態となる。
1秒タイマT2がタイムアップすると、CPU51はステップb61を真と判別後、球抜きソレノイドSOL1をオフセットし(ステップb62)、タイムアウトフラグTOUTの値をタイムアウト発生なしの値である0に戻し(ステップb63)、1秒待機処理Bを終了する。而して、球抜きソレノイドSOL1が消磁される結果、図1に示す球送出部3の球排出口28の下方の通路切換レバー32が切り換わり、球抜き経路31が閉鎖されると同時に払出し経路30が開放される。これにより、球送出部3が賞球の排出を行った場合には、排出された賞球は払出し経路30を通って通常どおり遊技者に対して払い出される。
なお、図13において、ステップb10の球排出処理を終了した後にステップb11の1秒待機処理Bを行う理由は、以下のとおりである。すなわち、球送出部3において実際に賞球の排出がなされると、位置検出板24が回転されることにより、賞球排出検出スイッチフラグHFがステップs2の入力処理によってセットされる。しかし、排出された2個の賞球は、球抜き経路31に排出されて遊技者には払い出されていない。このため、2個の排出球を遊技者に対する払出し球数とカウントしないために1秒間待機し、この間に行う入力処理により賞球排出検出スイッチフラグHFが自動的にクリアされることを目的としたためである。これにより、球詰り発生時の払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が保持される。
タイムアウトフラグTOUTの値が0クリアされた結果、次周期以降の払出し制御処理においては、CPU51は、ステップa01処理後のステップa13の判別処理を偽と判別するので、再び、払出し制御処理におけるステップa14以降の通常の処理ルーチンに復帰する。そして、実際にパルスモータM1が回転して位置検出板24が回転し、結果、球排出検出済フラグFFが1となり、賞球の排出が検出されれば、そのまま通常の処理ルーチンを続けて実行して設定個数の賞球の払出しを完了することができる。なお、上述の説明は、球排出処理を開始する前提として、1秒待機処理Aを行った結果として球送出部3における球詰り状態が解消されているもの、即ちパルスモータM1に回転駆動をかけると正常に回転球受体5a,5bが回転されるものとして説明したが、1秒待機処理Aを行った後も球詰りが解消されなかった場合には、球排出処理及び1秒待機処理Bの実行後、払出し制御処理におけるステシプa14以降の通常の処理ルーチンに復帰する。その後、パルスモータM1が回転しなければ、再びタイムアウトの判定を行ってタイムアウト発生が検出されるので、このときは再度球詰り解消処理を行い、ステップb02乃至ステップb06の処理、ステップb08の1秒待機処理A、ステップb10の球排出処理およびステップb11の1秒待機処理Bの各処理を順次行うこととする。
次に、本発明を特徴付ける払出し速度変更処理を図表を参照しつつ説明する。
表1は、本実施形態に係る払出し速度変更処理の条件等を示したものである。なお、表中の「現在の回転時間(ms/ステップ)」は、上記パルスモータM1を1ステップ回転させるの要する時間(ミリ秒)を示している。従って、かかる回転時間は、パルスモータM1の回転速度を反映する指標となる。また、表中の「基準払出し回数(回)」は、球詰り状態の発生のない正常な払出し処理の連続回数(累積賞球払出し回数)に関する基準設定値である。また、変更後の回転時間とは、同行中の現在の回転時間を本実施形態における払出し速度変更処理によって変更した後の回転時間(ms/ステップ)を示している。以下、具体的に説明する。
本実施形態に係る払出し速度変更処理は、球詰り状態が発生したという事実ならびに球詰り状態が発生しない場合における断続的に行い得た正常状態での累積賞球払出し回数を考慮しつつ、パルスモータM1の既定回転速度をかかる球詰り状態の発生頻度に応じて適宜調整しようとするものである。
例えば、表1において、現在の回転時間(即ち既定回転速度)が3.4ms/ステップである場合において、球詰り状態のない正常な累積賞球払出し回数が100回を越えた場合(即ち正常な賞球払出し回数の累積値が基準値よりも大きい場合)には、それに基づいて回転時間を0.1ms/ステップほど短縮(ここでは3.3ms/ステップ)する。これにより、パルスモータM1の回転速度(即ち球送出処理動作の速さ)を速くすることができる。一方、正常な累積賞球払出し回数が100回を越える以前に新たに球詰り状態が発生してしまった場合(即ち正常な賞球払出し回数の累積値が基準値よりも小さい場合)には、それを契機として回転時間を0.1ms/ステップほど延長(ここでは3.5ms/ステップ)する。これにより、パルスモータM1の回転速度(即ち球送出処理動作の速さ)を遅くすることができる。而して、かかる回転時間が短縮または延長されて新たに設定された回転速度において、上記処理が繰り返されるわけである。
例えば、上記短縮化された場合(即ち新回転時間は3.3ms/ステップ)において、球詰り状態のない正常な累積賞球払出し回数が200回を越えた場合には、それに基づいて回転時間をさらに0.1ms/ステップほど短縮(ここでは3.2ms/ステップ)する。反対に、正常な累積賞球払出し回数が200回を越える以前に新たに球詰り状態が発生してしまった場合には、それを契機として回転時間を0.1ms/ステップほど延長(元の3.4ms/ステップにダウン)する。
かかる処理を繰り返すことによって、球詰り状態の発生頻度に応じてパルスモータM1の回転速度すなわち球送出部3における球排出速度を2.8〜4.0ms/ステップの範囲内において0.1ms間隔で弾力的に調整することができる。このことによって、本賞球払出し装置1における賞球払出し処理を使用環境(すなわち、球詰りが発生し易い環境かそうでない環境か)に応じて適切化することができる。
なお、表1に示すように、本実施形態においては、上記球払出し速度変更の基準となる基準払出し回数が「現在の回転時間」に応じて異ならせてある。すなわち、本実施形態においては、上記基準値に相当する基準払出し回数が、上記球送出具に相当する回転球受体5における球送出処理動作の速さに応じて異なって設定されている。例えば、表中から明らかなように、「現在の回転時間」が3.4ms/ステップより速くなるに従って、基準払出し回数の設定値も高くなっている(最大1000回)。同様に、「現在の回転時間」が3.4ms/ステップより遅くなるに従って、基準払出し回数の設定値が高くなっている(最大1000回)。このように基準払出し回数を設定することで、上記範囲内における低速域(典型的には回転時間が3.8〜4.0ms/ステップ)および高速域(典型的には回転時間が2.8〜3.0ms/ステップ)では回転速度の変更は起こり難く、相対的に中速域(典型的には回転時間が3.2〜3.6ms/ステップ)では回転速度の変更は起こり易い。従って、本実施形態に係る払出し速度変更処理では、払出し速度は、低速域および高速域で上昇し難く下降し易いものの中速域に落ち着きやすくなる傾向がある。このため、球詰り発生頻度に基づく標準的設定として好適であり、かかる中速域を基準として制御され得る。特に球詰り発生頻度の高いホールで使用する場合、払出し速度は上記低速域で推移し得ると考えられる。逆に、特に球詰り発生頻度の低いホールで使用する場合には、払出し速度は上記中速域からやや高速域で推移し得ると考えられる。
次に、図18を参照しつつ上記払出し速度変更処理ステップs5(図8)の詳細について説明する。上述のとおり、本賞球払出し装置1において、球詰り状態が発生した際には、払出し制御処理(図9〜図11)の過程において、球詰り状態の発生が検出され、ステップa25(図11)において球詰り発生フラグG1(初期値0:ステップs10)に1がセットされる。而して、図18において、球詰り発生フラグG1の値が0であるか1であるかが判別される(ステップc01)。そして、G1の値が1であること(即ち球詰りが直前に発生したこと)が判別された場合においては、ステップc02に移行して球詰り発生フラグG1の値を初期値0に戻すとともに、累積賞球払出し回数レジスタCNT1を0クリアする(ステップc03)。
そして、現在の回転時間RPが上記時間範囲内での最大値(ここでは4.0ms/ステップ)であるか否かを判別する(ステップc04)。ここで、既に最大値RLであると判別された場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理においてこれ以上遅くし得ないので、今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RPがいまだ最大値でない場合は、ステップc05において回転時間RPを0.1ms/ステップほど遅くする。このことによって、以後の球払出し制御処理においては、上記ステップa11においてかかる新たに設定された回転時間RPに基づいてパルスモータM1の正転回転データがセットされることとなる(図10)。而して、上記表1に示すように、新たな回転時間RPに対応させるべく基準払出し回数レジスタCNTBRPが次いで更新され(ステップc06)、今回周期の処理を終えてリターンする。
一方、ステップc01において、球詰り発生フラグG1の値が0であること(即ち球詰りが発生していないこと)が判別された場合においては、ステップc07に移行する。本ステップにおいて、上記ステップa10−2において更新されたCNT1の値すなわち累積賞球払出し回数が、基準払出し回数CNTRPを越えているか否かが判別される。このとき、いまだ累積賞球払出し回数が基準払出し回数CNTRPを越えていない場合には、上述の回転時間RPの引き上げには該当せず、今回周期の処理を終えてリターンする。
一方、累積賞球払出し回数が基準払出し回数CNTRPを越えている場合には、ステップc08に移行して累積賞球払出し回数レジスタCNT1を0クリアする。そして、現在の回転時間RPが上記時間範囲内での最小値(ここでは2.8ms/ステップ)であるか否かを判別する(ステップc09)。ここで、既に最小値RHであると判別された場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理においてこれ以上速くし得ないので、今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RPがいまだ最小値でない場合は、ステップc10において回転時間RPを0.1ms/ステップほど速くする。このことによって、上記回転時間の延長処理(ステップc04〜C06)と同様、以後の球払出し制御処理においては、上記ステップa11においてかかる新たに設定された回転時間RPに基づいてパルスモータM1の正転回転データがセットされることとなり(図10)、新たな回転時間RPに対応させるべく基準払出し回数レジスタCNTBRPが次いで更新され(ステップc11)、今回周期の処理を終えてリターンする。
以上に説明した賞球払出し速度変更処理を実行することによって、球詰り状態が発生すれば、パルスモータM1の回転速度を遅く緩やかにして回転球受体5a,5bにおける球詰り発生を起こし難くする一方、球詰りが発生しない場合には、適宜パルスモータM1の回転速度を速くして徒に賞球払出し処理操作が遅くならないように適宜賞球払出し処理を迅速化(効率化)することができる。
なお、上記実施形態においては、表1に基づいて賞球払出し速度変更処理が構築されていたが、この態様に限定されるものではなく、種々の変更例が本発明に包含される。例えば、基準払出し回数が以下の表2に示すものも本発明の一実施形態として好適である。
表2に示すように、この形態では基準払出し回数が回転速度が遅い場合には比較的少数に設定されている(もっとも遅い4.0ms/ステップ時では50回)反面、回転速度が速くなるに従って基準払出し回数も増大するように設定されている(もっとも速い2.8ms/ステップ時では1000回)。なお、かかる基準払出し回数の設定以外は、上記実施形態(表1)と同様に処理されればよい。本実施形態に係る払出し速度変更処理では、払出し速度は、低速域から中速域にかけての範囲で上昇し易く下降し難い。一方、基準払出し回数が増大することから中速域から高速域にかけての範囲では上昇し難く下降し易い。このことから、表2に示す設定では、低速から中速にかけての変更が短期間に成されるので、球詰まり状態の発生がない場合には比較的早く球払出し速度をアップさせることができる。このため、かかる基準払出し回数の設定は、球送出部3等の構造が簡単で球詰りの発生が起こり難い形式の賞球払出し装置や比較的球詰り状態の発生頻度が低いと考えられる条件下で使用される装置においての標準的設定として好適である。
また、本発明においては、球詰り状態の発生頻度に基づいて上記球送出部3その他の球送出具における球送出処理動作の速さが変更されるように構成されておればよく、上記表1や表2のような所定の回転速度に応じた基準払出し回数に基づくものに限定されない。
例えば、表3に示すように、単位払出し回数あたりの球詰り発生回数(即ち球詰り状態の発生頻度)に関する基準設定値を設け、かかる設定値よりも単位払出し回数あたりの球詰り回数が多い場合(即ち球詰り状態の発生頻度が基準設定値よりも高い場合)にはパルスモータM1の回転速度を遅くし、他方、単位払出し回数あたりの球詰り発生回数が基準設定値よりも少ない場合(即ち球詰り状態の発生頻度が基準設定値よりも低い場合)にはパルスモータM1の回転速度を速くする変更処理も本発明の球送出装置として好適である。
すなわち、表3に示した基準球詰り発生回数に基づく手段においては、予め払出し処理回数を1000回カウントし、その間に検出された球詰り回数を判別する。而して、当該1000回あたりに2回以上球詰り状態が発生した場合には、回転時間RPを0.1ms/ステップほど遅くする。他方、当該1000回あたりに球詰り状態が1回も発生しなかった場合には、回転時間RPを0.1ms/ステップほど速くする。特に限定するものではないが典型的には上述の図18に代えて図19に示すフローチャートに基づき、払出し速度変更処理を行う。すなわち、ステップc21において、上記ステップa10−2においてカウントされている累積賞球払出し処理回数CNT1が1000回になったか否かを判別する。ここで、CNT1が1000回になった場合は、当該CNT1を0クリアする(ステップc22)。次いで、かかる1000回の払出し処理の間に生じた球詰り状態の発生回数を判別する。なお、かかる判別のため、本実施形態では、上述の払出し制御処理における上記ステップa25の上記球詰り発生フラグG1に1をセットする処理を、上記タイムアウト成立(球詰り発生検知)毎に球詰り発生回数レジスタG2の値に1加算する処理を行うことに変更する。これにより、球詰り状態の累積発生回数を記録・判別することができる。
而して、上記1000回の払出し処理の間に生じた球詰り状態の発生回数を判別する。すなわち、ステップc23において、まず球詰り発生回数レジスタG2の値が1であるか否かを判別する。表3から明らかなように、基準累積払出し回数1000回中に球詰りが1回発生した場合は、回転時間RPの変更処理は行われず、球詰り発生回数レジスタG2の値を0にセットし直して(ステップc24)、今回周期の処理を終えてリターンする。
一方、G2の値が1でない場合は、次いでG2の値が0であるか否か判別される(ステップc25)。ここでG2がゼロでない場合即ち球詰り発生回数が2回以上である場合は、球詰り発生回数レジスタG2の値を0にセットし直す(ステップc26)とともに現在の回転時間RPが上記速度範囲内での最大値(ここでは4.0ms/ステップ)であるか否かを判別する(ステップc27)。ここで、既に最大値RLであると判別された場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理においてこれ以上遅くし得ないので、今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RPがいまだ最大値でない場合は、ステップc2805において回転時間RPを0.1ms/ステップほど遅くする。
他方、G2がゼロである場合即ち球詰り発生回数が1000回の払出し処理の間に一度も球詰りが発生しなかった場合は、球詰り発生回数レジスタG2の値を0にセットし直す(ステップc29)とともに現在の回転時間RPが上記時間範囲内での最小値(ここでは2.8ms/ステップ)であるか否かを判別する(ステップc30)。ここで、既に最小値RHであると判別された場合は、パルスモータM1の回転速度を本処理においてこれ以上速くし得ないので、今回周期の処理を終えてリターンする。一方、RPがいまだ最小値でない場合は、ステップc31において回転時間RPを0.1ms/ステップほど速くする。以上の処理によって、以後の球払出し制御処理においては、上記表1に表2に基づいた実施形態と同様、上記ステップa11においてかかる新たに設定された回転時間RPに基づいてパルスモータM1の正転回転データがセットされることとなる(図10)。
このように、球詰り状態の発生頻度を反映する所定の単位払出し回数あたりの球詰り発生回数に基づいて賞球払出し処理速度を制御することによっても、賞球払出し装置1における賞球払出し処理を使用環境(球詰りが発生し易い環境かそうでない環境か)に応じて適切化することが可能である。また、かかる手段によれば、比較的長い期間での平均化された球詰り状態発生頻度に基づいて回転時間RPの変更処理を行うことができる。このため、正確かつ安定した払出し速度変更処理を行うことができる。
以上、本発明を特徴付ける賞球払出し速度変更処理のいくつかの実施形態を説明したが、本発明では球詰り検出手段によって検出される球詰り状態の発生頻度に基づいて球送出具における球送出処理動作の速さが変更されるように構成されておればよく、上述の実施形態におけるものに限定されない。例えば、上記実施形態では、上記メインルーチン処理(図8)内において賞球払出し速度変更処理フロー(図18)が実行されており、払出し処理が行われる毎にそれに付随的に払出し速度変更処理フローも実行されている。これに代えて、本発明に係る払出し速度変更処理をいわゆる割り込み処理としてもよい。例えば、払出し速度変更処理プログラムを割り込みフローとしてROM49に格納し、正常の払出し制御処理が行われている場合には払出し速度変更処理は実行されないようにしておくこともできる。そして球詰りが発生したとき(即ちタイムアウトが成立したとき)に、かかる割り込み払出し速度変更処理フロー(例えば図18における左半分(ステップc01〜c06)のフロー)が実行されるように構成してもよい。あるいは、上記累積賞球払出し回数レジスタCNT1の値が基準払出し回数レジスタCNTRPを越えた場合に当該CNT1の値が0クリアされた際にそれを契機として割り込み払出し速度変更処理フロー(例えば図18における右半分(ステップc07〜c11)のフロー)が実行されるように構成してもよい。これら払出し速度変更処理のタイミングの変更や改変は、本明細書および図面に開示されている本発明に関する情報に基づき当業者が行い得る設計変更に過ぎず、本発明の技術的範囲から何ら逸脱するものではない。
また、パチンコ機の賞球払出し装置1を例にして上述の実施形態を説明したが本発明の球送出装置はこのタイプの賞球払出し装置に限定されない。例えば、本発明に係る球送出具に相当する上述の球送出部3は、複数の球受部4を有するスプロケット型の回転球受体5より構成されているが、かかる機構のものに限定されない。例えば、上記スプロケット型回転球受体5に代えて、鞘状の球通路と当該球通路内に設けられた一本の螺旋形状回転子からなる球送出具であってもよい。かかる球送出具においては、いわゆる螺旋水揚機と同様、球通路の内壁と当該螺旋形状回転子との隙間に配置された球を当該螺旋形状回転子を回転させることによって、球通路内を軸方向に当該螺旋形状回転子表面の螺旋筋に沿って球を移送させることができる。
かかる螺旋形状回転子からなる球送出具においても、当該螺旋形状回転子を回転駆動させるモータの回転駆動を制御することによって、上述の球送出部3と同様、球詰り発生頻度に基づいて当該螺旋形状回転子を備えた球送出具における球送出処理動作の速さを変更することができる。すなわち、上述の球払出し制御処理(図9〜図11)および払出し速度変更処理(図18)と同様の処理によって当該螺旋形状回転子からなる球送出具での球詰り発生頻度に対応させて適宜モータの回転駆動を制御し、螺旋形状回転子の回転速度を調整することにより、球送出処理動作の速さを変更することができる。
また、本発明の球送出装置は、上述の賞球払出し用途の装置1に限定されない。例えば、図1に示す球きりカム38を球送出具とするセーフ球送出装置も本発明を具現化する球送出装置として好適である。例えば、上記カム回転駆動モータM2を上述の実施形態と同様の制御プログラムに基づいて制御することによって、球切りカム38における球詰り発生頻度に応じて球切りカム38の回転速度(球送出処理動作の速さ)を調整することができる。なお、制御可能な球送出具の駆動手段は、通常のマイクロコンピュータによって制御可能なものであれば特に制限はなく、上述のパルスモータM1に限定されるものではない。マイコン制御可能な種々のモータ類が利用し得る。