JP3937046B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入賞口に対して設けられた各入賞検出スイッチによる入賞検出に基づいて各入賞口に応じて定められた払出し個数信号を出力するメイン制御部と、メイン制御部から出力された払出し個数信号を受けると、球排出装置を動作させることにより、払出し個数信号に対応した払出し個数の賞球の払出し動作を行う賞球払出し装置の制御部とを備えたパチンコ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、特願平7−72434号として、パチンコ遊技機に配備された入賞装置並びに図柄表示装置を駆動制御するパチンコ機の制御装置をマイクロコンピユータにより構成し、マイクロコンピユータが備えたデータ記憶装置内に記憶保持されたパチンコ遊技態様に関するデータが異常データである場合に、異常データを無効とする異常データ無効化手段をマイクロコンピユータが備えた記憶装置に設けたパチンコ機における異常動作防止装置を提案している。
【0003】
このものによれば、データ記憶装置内に記憶保持されたパチンコ遊技態様に関するデータが異常データである場合に、異常データを無効とするので、異常データに起因するパチンコ機における異常動作を防止することができる。
【0004】
このものによれば、制御装置に対して外部から入力される制御信号の正常と異常との別が、制御信号のオン時間の相違によるものである場合には、例えば、正常な場合のオン時間とノイズ等に起因する異常時のオン時間との相違によるものであれば、制御信号の入力タイミングを複数回とし、入力した制御信号のオン回数とオフ回数とを大小比較することにより、オンであるかオフであるかの別を判別することができる。
【0005】
しかしながら、制御装置に対して外部から入力される制御信号の正常と異常との別が、制御信号のオン時間の相違によるものではなく、制御信号が、例えば、所定時間内に最高で3回までオン状態となる球検出スイッチの検出信号である場合、この制御信号の正常状態は、所定時間内にオン状態となる回数が最高で3回までとなる場合であり、異常な状態は、所定時間内にオン状態となる回数が4回以上となる場合であるが、入力した制御信号のオン回数とオフ回数とを大小比較することによっては、異常を判別することができない。
【0006】
そして、例えば、制御信号がセーフ球検出スイッチの球検出信号であり、この球検出信号が賞球払出し装置の払出し動作を指令する払出し指令信号として用いられている場合には、セーフ球検出スイッチが異物やごみ等の影響による球切りモータの動作不良や遊技者の不正行為により所定時間内に正常時よりも多い回数オンとなるため、賞球が規定個数以上に払い出されてしまうこととなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、所定時間内に入力されたセーフ球検出スイッチの球検出信号の数が、予め定められた正常検出回数を超える場合に、異常と判別し、所定時間の間、賞球払出し装置の払出し動作を中断した後に、賞球払出し装置の払出し動作の中断を解除して払出し動作の再開を可能とするパチンコ機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るパチンコ機は各入賞口に対して設けられた各入賞検出スイッチによる入賞検出に基づいて各入賞口に応じて定められた払出し個数信号を出力するメイン制御部と、前記メイン制御部から出力された前記払出し個数信号を受けると、球排出装置を動作させることにより、前記払出し個数信号に対応した払出し個数の賞球の払出し動作を行う賞球払出し装置の制御部とを備えたものであって、上記課題を解決するために、
前記各入賞口に入賞した後集合されたセーフ球を1球毎に検出するセーフ球検出スイッチを前記賞球払出し装置の制御部に接続し、前記セーフ球検出スイッチの球検出信号により前記賞球払出し装置の制御部に前記払出し動作を指令する構成とした上で、
前記賞球払出し装置の制御部が、前記セーフ球検出スイッチの球検出信号の状態の変化を検出することでセーフ球検出ありか否かを記憶するセーフ球検出ありなし記憶手段と、前記セーフ球検出ありなし記憶手段の記憶が最初にセーフ球ありと判定された時から、予め定めた監視時間の間、前記セーフ球検出ありなし記憶手段の記憶がセーフ球ありと判定される回数をセーフ球検出回数として計数し、前記監視時間が経過すると、前記セーフ球検出回数と予め定められた正常検出回数とを比べ、前記セーフ球検出回数が前記正常検出回数を超えない場合は正常と判定する一方、前記セーフ球検出回数が前記正常検出回数を超えた場合は異常と判定するセーフ球検出異常判定手段と、前記セーフ球検出異常判定手段が正常と判定した場合に、前記セーフ球検出回数をセーフ球個数カウンタの値に加算し、前記セーフ球個数カウンタの値が0でない場合に、球排出装置を動作させて前記払出し個数信号に対応した払出し個数の賞球の払出し動作を行う払出し手段と、前記セーフ球検出異常判定手段が異常と判定した場合に、前記セーフ球検出回数を無効とし、前記払出し動作が実行中であっても、前記払出し動作を予め定めた時間の間中断する払出し動作中断手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に係るパチンコ機は請求項1に係るパチンコ機において、前記払出し動作中断手段が前記払出し動作を中断している間、異常の発生を表示する表示手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に係るパチンコ機は請求項1又は2に係るパチンコ機において、前記払出し動作中断手段による前記予め定めた時間の前記払出し動作の中断が終了すると、前記払出し動作の再開を可能にする払出し動作再開手段を設けたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例としてのパチンコ機の制御装置を配備した賞球払出し装置の正面図であり、図2乃至図3は、それぞれ賞球払出し装置1の一部断面図である。
【0015】
賞球払出し装置1は、賞球払出し装置1の外装を形成する上下方向が長尺のケーシング2の内部略中央に球排出装置3を備えており、球排出装置3は、賞球を係入する球受部4を複数周設した回転球受体5と、回転球受体5を回転するための賞球排出モータとしてのパルスモータM1とを有し、回転球受体5の回転により球受部4に賞球を1球ずつ受け入れると共に球送りして1球ずつ排出する。
【0016】
賞球払出し装置1のケーシング2は透明な合成樹脂からなり、ケーシング2の上部の一側には、補給球としてのパチンコ球を受け入れる開口部6,7が図2に示すようにケーシング2の厚み方向においてそれぞれ内外に設けられ、ケーシング2の内部には、開口部6,7に各々連続する内外に2条の球誘導路8,9がそれぞれ設けられている。球誘導路8,9は、図1に示すように、ケーシング2の開口部6,7にそれぞれ連続すると共にケーシング2の他側に向けて傾斜した傾斜部8a,9aと、傾斜部8a,9aに連続して下方に向けて屈曲する屈曲部8b,9bと、屈曲部8b,9bに連続してにケーシング2の長手方向略中央まで延設された垂下部8c,9cとを有する。なお、図1においては、外方の球誘導路9側のみ図示している。球誘導路8,9の下端となる垂下部8c,9cの下端には、図2に示すように下部開口8d,9dがそれぞれ設けられている。
【0017】
球誘導路8の傾斜部8aと球誘導路の傾斜部9aとの間及び球誘導路8の垂下部8cと球誘導路の垂下部9cとの間には、図2に示すようにそれぞれ導電板10が設けられており、球誘導路8,9が導電板10により仕切られている。
【0018】
また、図1に示すように、球誘導路9の屈曲部9bの下方には、球誘導路9の垂下部9cの一側の壁の一部を形成する壁11を有する係動部材12が支軸13によりケーシング2に回動自在に軸支され、係動部材12の壁11と対向する他側には突起部14が設けられ、突起部14の先端に臨んでマイクロスイッチよりなる補給球切れ検出スイッチSW4が配設されている。
【0019】
補給球切れ検出スイッチSW4は、そのアクチュエータ15が係動部材12の突起部14に当接して配設されている。係動部材14は、常態においては、補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15の復帰力によって、支軸13を中心に球誘導路9の垂下部9c側に回動するよう付勢されている。
【0020】
球誘導路9の垂下部9c内に賞球となる補給球が縦方向に整列した状態で保持されている場合には、係動部材12の壁11が補給球によって押圧され、係動部材12が補給球切れ検出スイッチSW4側に回動し、その突起部14が補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15を押し込むので、補給球切れ検出スイッチSW4がオン状態となる。また、球誘導路9の垂下部9c内に補給球がなくなると、係動部材12の壁11の押圧力が解除されるので、係動部材12は、補給球切れ検出スイッチSW4のアクチュエータ15の復帰力によって、支軸13を中心に球誘導路9側に回動し、係動部材12の壁11が球誘導路9の垂下部9cの内側に進出すると共に、補給球切れ検出スイッチSW4がオフ状態となって補給球切れが検出される。
【0021】
また、図2に示すように、球誘導路8に対しても、前記と同様に、壁11′を有する係動部材12′が支軸16に回動自在に軸支され、図示されていないが、係動部材12′の壁11′に対向する他側には突起部が設けられ、突起部の先端にはマイクロスイッチよりなる補給球切れ検出スイッチSW5が配設されており、球誘導路8の垂下部8c内の補給球切れが検出される。
【0022】
球排出装置3は、球誘導路8,9の下端の下部開口8d,9dに連続して配設されている。球排出装置3のハウジング16の上部には、図2に示すように、内外に2条の球誘導路8,9の下端の下部開口8d,9dとそれぞれ連続する球受口17,18が内外に設けられ、図4乃至図5に示すように、ハウジング16の中央には円柱状中空に形成された回転体配設部19が設けられ、球受口17,18と回転体配設部19とをそれぞれ別々に連通する球通路20,21が内外にそれぞれ設けられている。球通路21,22はそれぞれ屈曲され、図5に示すように、内側の球通路20の下端には球出口22が設けられ、図4に示すように、外側の球通路21の下端には球出口23が設けられ、内側の球通路20の球出口22と外側の球通路21の球出口23とが内外でずらして回転体配設部19に連通されている。
【0023】
図2及び図4乃至図5に示すように、回転体配設部19には、内側の球通路20の球出口22に対応して賞球を係入する球受部4を複数周設した回転球受体5aと、外側の球通路21の球出口23に対応して賞球を係入する球受部4を複数周設した回転球受体5bと、回転球受体5aと回転球受体5bとの間に設けられた円板状の位置検出板24とが同一軸上に一体に固着され、パルスモータM1の回転駆動により反時計回りに回転可能に配設されている。
【0024】
図6に示すように、内側の回転球受体5aは、球通路21,22に直交してハウジング16の一方の側壁16aに回動自在に軸支された支軸ピン25に固着され、外側の回転球受体5bが、ハウジング16の他方の側壁16bに装着されたパルスモータM1のモータ軸26に固着され、支軸ピン25とモータ軸26とが同一軸線上に配置されている。回転球受体5a,5bの間には、円板状の位置検出板24がその中心を支軸ピン25及びモータ軸26と同軸線上に配置されるように、回転球受体5a及び回転球受体5bと一体に形成されている。このため、パルスモータM1の回転駆動により回転球受体5a、回転球受体5b及び位置検出板24が一体に反時計回りに回転される。
【0025】
図4乃至図5に示すように、回転球受体5a,5bには、各々の周面に6個の球切歯27が等間隔でそれぞれ設けられ、各球切歯27,27間には、円弧凹状の球受部4が各々設けられ、回転球受体5aの各球受部4と回転球受体5bの各球受部4とは、内外で同形状で同ピッチで一致して配置されている。なお、球通路20の下端の球出口22と球通路21の下端の球出口23との内外のズレは、回転球受体5a,5bの各球受部4の間隔の半ピッチ分である。
【0026】
そして、図4乃至図5に示すように、回転球受体5aの球切歯27の一部が、球通路20の球出口22を臨む位置に配設され、球通路20内に送り込まれた賞球球を保持することにより整列した状態に収納し、回転球受体5bの球切歯4の一部が、球通路21の球出口23を臨む位置に配設され、球通路21内に送り込まれた賞球を保持することにより整列した状態に収納する。
【0027】
また、図5に示すように、内側の回転球受体5aの下方には、球排出口28aが設けられ、図4に示すように、外側の回転球受体5bの略左側方には、球排出口28bが設けられており、球排出装置3の球排出口28aと球排出口28bとは、回転球受体5a,5bの各球切歯27,27の間隔の半ピッチ分ずらして設けられている。
【0028】
図4に示すように、位置検出板24の周端には、略U字状に切り欠かれた切欠凹部29が、回転球受体5a及び回転球受体5bの賞球の係入位置及び排出位置に対応して、等間隔に12個穿設されている。なお、位置検出板24は、回転体配設部19内を球出口22,23にそれぞれ対応して内外に仕切る。
【0029】
球排出装置3のハウジング16内の下部右寄りには、位置検出板24の周端を臨む位置にフォトカプラよりなる賞球排出検出スイッチSW1が配設されている。賞球排出検出スイッチSW1は、パルスモータM1のステップ回転数に対応した回転球受体5a,5bの回転位置を検出する検出手段であり、パルスモータM1の駆動により回転球受体5a,5bと一体に位置検出板24が回転し、位置検出板24の周端の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過すると、賞球排出検出スイッチSW1がオンとなる。
【0030】
前述のように、球排出装置3の球排出口28aと球排出口28bとが、回転球受体5a,5bの各球切歯27,27の間隔の半ピッチ分ずれていることから、位置検出板24の周端の12個の切欠凹部29が検出される毎に、球排出口28aに対応する回転球受体5aの回転位置と、球排出口5bに対応する回転球受体5bの回転位置とが交互に検出されることとなる。なお、位置検出板24及び賞球排出検出スイッチSW1により、回転球受体5a,5bが賞球を1球毎に排出する回転球受体5a,5bの賞球排出位置を検出する賞球排出検出手段が構成されている。
【0031】
また、本実施形態のパルスモータM1は、1ステップの駆動信号で7.5度の回転動作を行う。即ち、48ステップで1回転するように回転駆動される。このため、位置検出板24の周端の12個の切欠凹部29は、パルスモータM1の4ステップ分の回転量(30度)に対応する位置毎に配されていることとなり、賞球排出検出スイッチSW1がオフとなっている時点より、パルスモータM1が4ステップ回転駆動すると位置検出板24の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1を通過することとなり、賞球排出検出スイッチSW1がオンに転ずることよって、賞球1球の排出が検出される。
【0032】
球排出装置3の賞球の排出動作は、回転球受体5の球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルスモータM1に送出すると、回転球受体5a、位置検出板24及び回転球受体5bが一体に球切歯27の半ピッチに応じた角度だけ同時に反時計回りに回転し、球通路20の球出口22と球通路21の球出口23とが球受部27,27の半ピッチ分ずれているために、球通路20または球通路21内の賞球のいずれか一方が回転球受体5aの球受部27または回転球受体5bの球受部4のいずれか一方に係入され、さらに、球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルスモータM1に送出すると、先に賞球を係入しなかった回転球受体の球受部4に賞球が係入される。このように、球切歯27の半ピッチに相当するパルスをパルスモータM1に送出する毎に、回転球受体5aの球受部4と回転球受体5bの球受部4とに賞球が1個ずつ交互に係入されて送られる。
【0033】
また、球排出装置3の球排出口28a,28bが、回転球受体5a,5bの各球切歯27,27の間隔の半ピッチ分ずれているために、回転球受体5a,5bが回転する毎に、回転球受体5aの球受部4と回転球受体5bの球受部4とに係入されている賞球が1個ずつ交互に排出される。またこの時、位置検出板24の周端の切欠凹部29が、回転球受体5a,5bの回転と一体に回転移動し、切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1を通過して賞球排出検出スイッチSW1がオンとなって検出され、賞球が1個排出されたことが検出される。
【0034】
図1に示すように、球排出装置3の球排出口28の直下方には、払出し経路30と球抜き経路31とが並設され、払出し経路30と球抜き経路31との間には、これら2つの経路30,31の切り換えを行う通路切替レバー32が支軸33を介して回動自在に設けられ、通路切替レバー32は、通常、払出し経路30を開路すると同時に、球抜き経路31を閉路している。
【0035】
通路切替レバー32は、連結杆34を介して球抜きソレノイドSOL1の励磁によって伸張作動するプランジャ35に連結されている。また、プランジャ35の上方には、球抜き操作検出スイッチSW3が配設されている。
【0036】
球抜き操作検出スイッチSW3の検出信号に基づいて、球抜きソレノイドSOL1が励磁されることによって、プランジャ35が伸張されて連結杆34が上方に移動することにより、通路切換レバー32を支軸33を中心に反時計回りに介して回動し、球抜き経路31を開路すると同時に払出し経路30を閉路する。
【0037】
なお、ケーシング2の左側部には、払出し経路30の下端となる位置に開口36が設けられ、該開口36には、パチンコ機本体側の図示しない払出し誘導樋が連結され、球抜き経路31の下端となる位置には開口37が設けられ、該開口37には、パチンコ機本体側の図示しない球抜き誘導樋が連結される。
【0038】
ケーシング2の内部の下端寄りには、図3に示すように、球切りカム38と、球切りカム38を図1において反時計回りに回転駆動するカム回転駆動モータM2と、図1に示すように、球切りカム38に誘導されたセーフ球を検出するマイクロスイッチよりなるセーフ球検出スイッチSW2とにより構成されたセーフ球検出装置39が配設されている。
【0039】
また、図1に示すように、ハウジング16の下部には、球切りカム38の上方に臨んで図示しないセーフ球誘導路の終端に連続するセーフ球入口40が設けられ、セーフ球検出スイッチSW2の下方に臨んで検出済セーフ球排出口41が設けられている。
【0040】
球切カム38は、三つ又形状の球切り腕部42と、各球切り腕部42,42の間に略円弧凹状に欠切された3つの球受部43とを有し、中心をカム回転駆動モータM2の出力軸44に固着されている。
【0041】
セーフ球検出スイッチSW2は、球切りカム38に入ったセーフ球の公転軌跡位置に臨んで、セーフ球検出スイッチSW2のアクチュエータ45が球切りカム38上のセーフ球によって作動する位置に配設される。
【0042】
カム回転駆動モータM2の駆動により球切りカム38が図1において反時計回りに回転され、球切りカム38の球受部43がセーフ球入口40の位置に来るとセーフ球がセーフ球入口40から球受部43に転入し、球切りカム38の球受部43に入ったセーフ球は、球切りカム38の回転と共に回転移動され、球受部43上のセーフ球がセーフ球検出スイッチSW2のアクチュエータ45を押動し、セーフ球検出スイッチSW2をオンした後、自重により落下して検出済セーフ球排出口41を通って図示しないパチンコ機本体に回収される。
【0043】
なお、図示しないセーフ球誘導路にセーフ球が連続して整列待機している場合、セーフ球検出装置39によるセーフ球の検出は、正常な場合には2秒間に最高で3回までとなっている。即ち、カム回転駆動モータM2の駆動により球切りカム38の回転によってセーフ球検出スイッチSW2に検出されるセーフ球の個数は、2秒間で最高3個迄となっている。ところで、異物の侵入や不正行為により、セーフ球検出スイッチSW2が2秒間に4回以上動作した場合には、セーフ球検出スイッチSW2の異常動作とする。
【0044】
また、図3に示すように、賞球払出し装置1の外装を形成するケーシング2に対して、上方よりケーシング2の中程より下側にかけて賞球払出し装置1の制御基板46がネジ止めされ、ケーシング2の中央には、球排出装置3のハウジング16がケーシング2に対して装着され、さらに、その上方より透明樹脂製のカバー47が装着される。また、ケーシング2のカバー47の上端位置よりケーシング2の上端までには、透明樹脂製のカバー48がネジ止めにより装着される。
【0045】
なお、図3に示すように制御基板46上には、セーフ球検出スイッチSW2が異常動作した場合に、セーフ球検出スイッチSW2の異常動作を点滅することにより表示する表示手段としての払出しモニタLED49が配設されている。また、賞球払出し装置1は、パチンコ機の機枠(図示せず)に対して蝶番により開閉自在に設けられた前面枠(図示せず)の裏面にケーシング2が取り付けられており、前面枠の開放回動と共にカバー47側がパチンコ機表側に露出され、セーフ球検出スイッチSW2の異常動作の際には、透明樹脂製のカバー47をとおして払出しモニタLED49の点滅状態が視認される。
【0046】
図7は、賞球払出し装置1の制御基板46に配備された制御部50の要部ブロック図である。賞球払出し装置1の制御部50は、球排出装置3の駆動制御プログラム、カム回転駆動モータM2の駆動制御プログラム及びパルスモータM1の回転駆動のための回転出力データ等を格納したROM51と、随時データの書き込み並びに読み出しが可能なRAM52及びROM51に格納された制御プログラムに従って賞球払出し装置1の各部やカム回転駆動モータM2を駆動制御するCPU53とを一体に実装してなるマイクロコンピユータ54により構成される。
【0047】
賞球払出しモータとしてのパルスモータM1と、カム回転駆動モータM2とは、電源供給ライン55及び電源供給ライン56を介してそれぞれ電源部57に接続され、各作動電圧がそれぞれ供給される。カム回転駆動モータM2の電源供給ライン56には、常閉接点であるリレー接点58が設けられている。
【0048】
マイクロコンピユータ54には、球排出装置3からの賞球排出を位置検出板24を介して検出する賞球排出検出スイッチSW1、遊技盤に配された各入賞口に入賞した後集合されたセーフ球を1球毎に検出するセーフ球検出スイッチSW2,球抜き操作検出スイッチSW3、球排出装置への補給球の球切れを検出するための補給球切れ検出スイッチSW4及びSW5の各々がスイッチ検出部59を介して接続され、各スイッチSW1〜SW5の状態が同時にマイクロコンピユータ54に入力されるよう構成されている。
【0049】
また、マイクロコンピユータ54には、球排出装置3を駆動する賞球排出モータとしてのパルスモータM1がパルスモータ駆動回路60を介して接続され、セーフ球誘導路(図示せず)に整列待機されているセーフ球を1球毎にセーフ球検出スイッチSW2へ送り込むための球切カム38を回転させるカム回転駆動モータM2への作動電圧の供給を遮断するリレー接点58に連絡されたモータ作動停止リレーRYがリレー作動回路61を介して接続され、球抜きソレノイドSOL1がソレノイド駆動回路62を介して接続され、払出しモニタLED49が表示駆動回路67を介して接続され、これらの各駆動要素がマイクロコンピユータ54の指令信号に応じて同時にまたは個別に駆動されるよう構成されている。
【0050】
なお、マイクロコンピユータ54には、マイクロコンピユータ54の処理周期を規定するクロック回路63,マイクロコンピユータ54の処理暴走時に作動してリセットを行うウォッチドッグタイマリセット回路64の各々が接続されている。
【0051】
また、マイクロコンピユータ54は、払出し信号入力回路65を介して遊技盤に配設された各入賞装置等の駆動制御や各入賞口への遊技球の入賞検出に関わる処理を行うメイン制御部66に接続される。メイン制御部66には、遊技盤に配された各入賞口に入賞するセーフ球を検出するための入賞検出スイッチSW6,SW7の各々が接続されると共に、セーフ球検出スイッチSW2と連絡されている。
【0052】
入賞検出スイッチSW6は、15個払出しに設定された入賞口に対して設けられ、入賞検出スイッチSW7は、5個払出しに設定された入賞口に対して設けられ、メイン制御部66は、入賞検出スイッチSW6及び入賞検出スイッチSW7による検出があった場合には、各検出回数をそれぞれ計数記憶する。
【0053】
各入賞口に入賞したセーフ球は、遊技盤裏面の各誘導樋を流下して最終的にセーフ球誘導樋に集合され、球切カム38の回転によって1球ずつセーフ球検出スイッチSW2に検出される。セーフ球検出スイッチSW2の検出信号は、マイクロコンピユータ54のCPU53に入力される一方、メイン制御部66に入力され、メイン制御部66は、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号が入力されると、入賞検出スイッチSW6または入賞検出スイッチSW7のいずれかによる検出の計数記憶があるかを判別し、入賞検出スイッチSW6または入賞検出スイッチSW7のいずれかによる検出の記憶がある場合には、払出し個数信号を賞球払出し装置1のマイクロコンピユータ54に出力する。なお、払出し信号Aは、払出し個数15個を指定する信号であり、払出し信号Bは、払出し個数5個を指定する信号である。メイン制御部66は、出力した払出し個数信号に対応する入賞検出スイッチの検出回数を1つ減算する。払出し信号A及び払出し信号Bは、払出し信号入力回路65を介して賞球払出し装置1側のCPU53に入力され、CPU53は、払出し信号Aを入力した場合には、払出し個数として15個を設定記憶し、払出し信号Bを入力した場合には、払出し個数として5個を設定記憶する。
【0054】
以下、賞球払出し装置1のマイクロコンピユータ54が実行する処理、即ち、ROM51に格納された制御プログラムによるCPU53が実行する処理について図8乃至図17を参照して説明する。図8は、CPU53による処理のメインルーチンを概略で示したフローチャートである。
【0055】
電源投入されるとCPU53は、電源投入直後であるか否かを判別し(ステップS01)、電源投入直後である場合には、ステップS02の初期化処理を行って、CPU53が以下に行う処理に必要な各フラグ類やレジスタの初期値を設定しステップS02に移行する。
【0056】
なお、ステップS02の処理は、例えば、各スイッチSW1乃至SW5に関するスイッチフラグや各駆動要素SOL1,RY,M1に関する出力フラグを初期化する処理の他、モータフラグMFに初期値0を設定する処理と、払出し動作が行えるか否かを判定するための払出し処理フラグF1に初期値0を設定する処理を含む。CPU53は、次周期以降、ステップS01の判別処理後、ステップS03に移行する。
【0057】
ステップS03に移行したCPU53は、まず、入力処理を行う。CPU53は、スイッチ検出部59を介して、賞球排出検出スイッチSW1、セーフ球検出スイッチSW2、球抜き操作検出スイッチSW3、補給球切れ検出スイッチSW4およびSW5のスイッチの現在の状態を入力し、入力ありの場合には、各スイッチフラグの値、即ち、賞球排出検出スイッチフラグHF、セーフ球検出スイッチフラグSWF、球抜き操作検出スイッチフラグに値1をセットし、補給球切れ検出スイッチSW4およびSW5のいずれかが入力なしの場合、即ち、補給球切れである場合補給球切れ検出スイッチフラグに値1をセットする一方、入力なしの場合には、各フラグに値0をセットする。
【0058】
CPU53は、また、払出し信号入力回路65を介して払出し個数指定信号である払出し信号Aまたは払出し信号Bを入力し、入力ありの場合には、払出し信号Aであれば、信号入力フラグSINAに1をセットする一方、払出し信号Bであれば信号入力フラグSINBに1をセットする。
【0059】
なお、入力処理は、上記のスイッチの状態の入力のほかに、例えば、パチンコ機本体側の賞球払出し経路(図示せず)に配備された賞球払出し経路満タン検出スイッチ(図示せず)や金枠開放検出スイッチ等の入力が含まれるが、これらは既に公知の技術であるので説明しない。
【0060】
CPU53は、次いで、ステップS04に移行して、出力処理を行う(ステップS4)。即ち、各駆動フラグの値1に応じて、賞球排出モータとしてのパルスモータM1の駆動、遊技盤の入賞装置等に関する制御を行うメイン制御部40に対する払出し完了信号の出力、球抜きソレノイドSOL1の励磁、カム回転駆動モータM2の作動停止を行うためのモータ作動停止リレーRYの駆動が行われ、各駆動フラグの値0に応じて、前記各駆動要素の駆動停止が行われる。CPU53は、ステップS04の処理後、ステップS05に移行する。
【0061】
CPU53は、払出し中止か否かを払出し中止フラグHSTPの値により判別する(ステップS05)。なお、払出し中止フラグHSTPは、その値が0であると正常を表わし、1であるとセーフ球検出スイッチSW2の作動状態の異常発生を表わし、後述のステップS07のセーフ球検出信号異常処理が完了した時点で0または1のいずれかがセットされる。ステップS02の初期化処理を行った周期の処理では、払出し中止フラグHSTPの値は0とされている結果、CPU53は正常と判別するのでステップS06の払出し開始条件処理に移行する。
【0062】
CPU53は、払出し開始条件処理を行う(ステップS06)。即ち、CPU53は、ステップS03の入力処理によって、補給球切れ検出スイッチSW4及びSW5のいずれか一方に補給切れが検出された場合、パルスモータM1のモータフラグMFを作動不可を規定する値をセットする。CPU53は、ステップS06の処理後、ステップS07に移行する。
【0063】
CPU53は、セーフ球検出スイッチ立下り検出処理を行う(ステップS07)。即ち、CPU53は、ステップS03の入力処理によって入力されているセーフ球検出スイッチSW2の現在の状態と、前回周期に行ったステップS03の入力処理によって入力記憶したセーフ球検出スイッチSW2の前回の状態とを比較して、セーフ球検出スイッチSW2の立下りを検出し、立下りが検出されない場合には、今回セーフ球検出フラグKSFを0クリアする一方、立下りが検出された場合には、今回セーフ球検出フラグKSFをセットする。
【0064】
図18は、ステップS2の入力処理のサンプリングと、セーフ球検出スイッチSW2の動作と、スイッチ入力値及びセットされる今回セーフ球検出フラグKSFとの関係を示すタイミングチャートである。また、図9は、CPU53が実行するセーフ球検出スイッチ立下り検出処理のフローチャートである。なお、図に示すように、セーフ球検出スイッチSW2がオフであれば、CPU53の入力がハイレベルとなり、オンであれば入力がローレベルとなる。
【0065】
スイッチ立下り検出処理を開始したCPU53は、まず、今回セーフ球検出フラグKSFに記憶された値を前回セーフ球検出フラグZSFにシフトする(ステップA01)。次いで、ステップS03の入力処理によってセーフ球検出スイッチSW2の状態が入力記憶されているセーフ球検出スイッチフラグSWFの値が1であるか否か、即ち、セーフ球検出スイッチSW2が入力なしであるか否かを判別する(ステップA02)。
【0066】
図18のタイミングチャートから明らかなように、今回入力したセーフ球検出スイッチフラグSWFの値が1である場合には、即ち、セーフ球検出スイッチSW2が入力なしである場合には、前回入力時のセーフ球検出スイッチSW2の状態に関係なく、換言すれば、スイッチの立下りではないので、セーフ球検出はなしとなる。CPU53は、今回入力したセーフ球検出スイッチフラグSWFの値が1である場合には、ステップA02を真と判別し、今回セーフ球検出フラグKSFを0クリアし(ステップA03)、スイッチ立下り検出処理を終了する。
【0067】
また、図18のタイミングチャートから明らかなように、今回入力したセーフ球検出スイッチフラグSWFの値が0である場合には、即ち、セーフ球検出スイッチSW2が入力ありの場合には、スイッチの立下りは、前回入力時のセーフ球検出スイッチSW2の状態に関係する。CPU53は、今回入力したセーフ球検出スイッチフラグSWFの値が0である場合には、ステップA02を偽と判別し、ステップA04に移行して、前回セーフ球検出フラグZSFの値が1であるか否か、即ち、前回行った立下り検出処理で立下りが検出されているか否かを判別する(ステップA04)。
【0068】
図18に示すように、前回行った立下り検出処理で立下りが検出されている場合には、今回はスイッチの立下りではないので、セーフ球検出はなしとなる。即ち、CPU53は、前回セーフ球検出フラグZSFの値が1である場合には、ステップA04を真と判別し、今回セーフ球検出フラグKSFを0クリアし(ステップA03)、スイッチ立下り検出処理を終了する。
【0069】
また、前回行った立下り検出処理で立下りが検出されていない場合には、今回はスイッチの立下りとなり、セーフ球検出ありとなる。即ち、CPU53は、前回セーフ球検出フラグZSFの値が1でない場合には、即ち、前回セーフ球検出フラグZSFの値が0である場合には、ステップA04を偽と判別し、今回セーフ球検出フラグKSFに検出ありを規定する値1をセットし(ステップA05)、スイッチ立下り検出処理を終了する。
【0070】
セーフ球検出スイッチ立下り検出処理を行う結果、セーフ球検出スイッチSW2のオン動作によるセーフ球検出スイッチSW2の立下りが検出された場合には、今回セーフ球検出フラグKSFに検出ありを規定する値1がセットされ、立下りが検出されない場合には、今回セーフ球検出フラグKSFに検出なしを規定する値0がセットされる。CPU53は、ステップS07の処理後、ステップS08に移行する。
【0071】
CPU53は、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号の正常異常の判別と、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号の異常が判別された場合に、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号の無効と含むセーフ球検出信号異常処理を行う(ステップS08)。なお、セーフ球検出信号異常処理が完了した時点で、前述した払出し中止フラグHSTPに、セーフ球検出スイッチSW2の検出信号が正常であれば0がセットされ、異常であれば1がセットされる。
【0072】
図19は、セーフ球検出スイッチSW2の正常時の検出動作と異常時の検出動作とを比較して示す動作タイミングチャートであり、また、図10乃至図12は、CPU53が実行するセーフ球検出信号異常処理のフローチャートである。
【0073】
図19に示すように、セーフ球検出スイッチSW2の検出動作は、正常時には、カム回転駆動モータM2の回転速度とカム回転駆動モータM2により回転される球切りカム38の球受部43が回転中心に対してほぼ等しい角度毎に3個あることから、3個の球受部に43に連続してセーフ球が受け入れられた場合には、最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間に、今回の立下りを含めて最高で3回まで立下りが検出される。
【0074】
ところで、不正行為が行われた場合や異物等によりカム回転駆動モータM2が異常動作した場合には、最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間に、今回の立下りを含めて前記正常時の立下り回数3回を超えた立下り回数が検出される場合がある。本実施の形態では、最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間に、今回の立下りを含めて4回以上スイッチの立下りが検出された場合、セーフ球検出スイッチSW2の検出動作の異常と判別することにする。
【0075】
次に、CPU53が実行するセーフ球検出信号異常処理について説明する。セーフ球検出信号異常処理が実質的に開始される条件は、前述のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間を計時する2秒監視タイマT2が作動していないこと、即ち、タイマフラグTFが0であること、かつセーフ球検出スイッチ立下り検出処理においてセーフ球検出がなされていること、即ち、今回セーフ球検出フラグKSFが1であることが条件となる。なお、タイマフラグTFの値は、ステップS02の初期化処理により0とされているものとする。
【0076】
CPU53は、まず、タイマフラグTFが0であるか否かを判別し(ステップB01)、この場合は真と判別してステップB02に移行し、今回セーフ球検出フラグKSFが1であるか否かを判別する(ステップB02)。該ステップB02の判別処理においてセーフ球検出が判別されなければ、CPU53は偽と判別してリターンするので、セーフ球検出信号異常処理は実質的には開始されない。
【0077】
図8のメイン処理において、ステップS07のセーフ球検出スイッチ立下り検出処理においてセーフ球検出がなされていなければ、ステップS08のセーフ球検出信号異常処理も開始されず、CPU53は、ステップS09に移行して払出し中止か否かを判別するが、偽と判別してステップS10に移行し、払出し条件が成立しているか否かを判別する(ステップS10)。
【0078】
CPU53は、払出し処理フラグF1の値が初期値0である場合に、モータフラグMFが初期値0であるか否かを判別し、モータフラグMFが初期値0である場合に、払出し条件が成立していると判別してステップS11の払出し個数セット処理に移行する。
【0079】
ステップS11の払出し個数セット処理及びステップS12の払出し制御処理については後述するが、セーフ球検出信号異常検出処理が開始されない場合、払出し個数セット処理では、セーフ球検出信号異常検出処理が完了されていなければセーフ球個数カウンタMQTにセーフ球の個数がセットされておらず0のため、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数がセットされないまま払出し個数セット処理をリターンし、続くステップS12の払出し制御処理では、払出し個数記憶レジスタQTの値が0であるので、実質的に払出しを行わずにリターンし、当該周期のメイン処理の終了となる。
【0080】
また、ステップS10の処理で、払出し開始でないと判別された場合には、ステップS13の球抜き開始条件判別処理に直接移行する。ステップS13においては、CPU53は、球抜き条件成立か否かを判別する。即ち、CPU53は、ステップS03の入力処理において、球抜き操作検出スイッチSW3よりの入力が検出された場合には、払出し処理フラグF1の値が払出中となっているか否かを判別し、払出し処理フラグF1の値が払出中となっていない場合に、球抜き処理に必要な各種データを設定し、ステップS14に移行して球抜き処理を行う。また、払出し処理フラグF1の値が払出中となっている場合には、即ち、払出し処理フラグF1の値が払出中となってステップS11の払出し処理が実質的に行われている間は、球抜き処理は実行されない。
【0081】
CPU53は、払出し中止となっていない場合を条件として、以上に述べたステップS01、ステップS02乃至ステップS10及びステップS13の処理を所定の処理周期で繰り返し実行する。
【0082】
以下、ステップS07のセーフ球検出スイッチ立下り検出処理においてセーフ球検出がなされた結果、ステップS08のセーフ球検出信号異常処理が開始される場合について説明する。
【0083】
セーフ球検出スイッチ立下り検出処理においてセーフ球検出がなされていれば、セーフ球検出フラグKSFが1であるため、CPU53はステップB02を真と判別し、ステップB03乃至ステップB05を行ってセーフ球検出信号異常処理を開始する。即ち、2秒監視タイマT2に2秒に相当する値A1をセットし(ステップB03)、タイマフラグTFを1に切り換えて開始を記憶し(ステップB04)、セーフ球検出回数カウンタKCNに最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出に対応して1をセットし(ステップB05)、当該周期の処理を終えてリターンする。なお、払出し中止フラグHSTPの値は、セーフ球検出信号異常処理を開始した時点では、初期化処理により正常を表わす値0がセットされているままである。
【0084】
CPU53は、図8のメイン処理において、ステップS08のセーフ球検出信号異常処理を開始してメイン処理にリターンすると、ステップS09、ステップS10、ステップS11及びステップS12を実行して当該周期のメイン処理の終了する。なお、セーフ球検出信号異常検出処理が開始されても、前述のように、セーフ球検出信号異常検出処理が完了されていなければ、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数がセットされないまま払出し個数セット処理をリターンし、続くステップS12の払出し制御処理では、払出し個数記憶レジスタQTの値が0であるので、実質的な払出しは行われていない。従って、ステップS12の払出し制御処理が開始されて賞球の払出しが行われるためには、セーフ球検出信号異常検出処理が完了されていることが条件となる。
【0085】
CPU53は、次周期のメイン処理において、ステップS01、ステップS02乃至ステップS05及びステップS06乃至ステップS07の実行後、再びステップS08のセーフ球検出信号異常検出処理を実行する。
【0086】
今回周期以降の処理では、タイマフラグTFの値が1となる結果、CPU53は、ステップB01の判別後、図11のステップB06に移行し、以下、2秒監視タイマT2がタイムアップするまでの間、ステップB06、ステップB07、ステップB08またはステップB08及びステップB09の処理を繰り返し行う。即ち、2秒監視タイマT2にセットされた値の減算を行い(ステップB06)、2秒監視タイマT2がタイムアップしたか否かを偽と判別し(ステップB07)、2秒監視タイマT2の作動後に再びセーフ球検出があれば(ステップB08)、即ち、2秒監視タイマT2の作動後に再び今回セーフ球検出フラグKSFの値が1となれば、ステップB09を実行し、セーフ球検出回数カウンタKCNの値を1つアップする(ステップB09)。
【0087】
この結果、最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間、図8のセーフ球検出スイッチ立下り検出処理で立下りが検出されて今回セーフ球検出フラグKSFの値が1となる毎に、セーフ球検出信号異常処理においてセーフ球検出回数カウンタKCNの値が1つずつアップされていく。
【0088】
2秒監視タイマT2がタイムアップすると、CPU53は、ステップB07を真と判別し、ステップB10に移行してタイマフラグTFを0に戻し(ステップB10)、セーフ球検出スイッチSW2の作動の正常異常の別を、セーフ球検出回数カウンタKCNの値が正常時の回数3を超えたか否か、即ち、セーフ球検出回数カウンタKCNの値が4以上となって異常が発生しているか否かにより判別する(ステップB11)。
【0089】
セーフ球検出回数カウンタKCNの値が1、2、3のうちのいずれかであれば、ステップB11の判別結果が偽となり、この場合には正常となる。CPU53は、払出し中止フラグHSTPに正常時の値0をセットし(ステップB12)、セーフ球個数カウンタMQTにセーフ球検出回数カウンタKCNの値を加算し(ステップB13)、セーフ球検出信号異常検出処理を完了してリターンする。
【0090】
また、セーフ球検出回数カウンタKCNの値が4以上であれば、ステップB11の判別結果が真となり、この場合には異常となる。なお、セーフ球検出信号異常検出処理において、セーフ球検出スイッチSW2の作動状態が異常と判別された場合の処理は、後述するものとする。
【0091】
また、タイマフラグTFが0とされた結果、セーフ球検出信号異常検出処理において、セーフ球検出スイッチSW2の作動状態が正常と判別されて完了した場合、次周期以降において、セーフ球検出フラグKSFが1であれば、2秒監視タイマT2がセットされて、次の2秒間のセーフ球検出の回数の計数が行われ、セーフ球検出スイッチSW2の作動の正常異常の別が判別される。
【0092】
次に、セーフ球検出信号異常検出処理において、セーフ球検出スイッチSW2の作動状態が正常と判別されて完了したものとして、ステップ11の払出し個数セット処理及びステップS12の払出し制御処理について説明する。
【0093】
CPU53は、図8のメイン処理において、ステップS08の処理後、払出し中止フラグHSTPに正常時の値0がセットされている結果、ステップS09を偽と判別し、ステップS10を真と判別し、ステップS11の払出し個数セット処理を行う。
【0094】
図13は、CPU53が実行する払出し個数セット処理のフローチャートである。なお、払出し処理フラグF1の値は初期値0であり、セーフ球個数カウンタMQTの値は、セーフ球検出信号異常検出処理において最低1個のセーフ球の計数が行われたものとして0ではないものとする。
【0095】
CPU53は、払出し個数設定処理を開始すると、この場合、払出し処理フラグF1の値が0であるか否か、即ち、払出し開始が可能であるか否かを真と判別し(ステップC01)、セーフ球個数カウンタMQTの値が0ではないので、セーフ球個数カウンタMQTの値が0であるか否か、即ち、計数記憶されているセーフ球がないか否かを偽と判別し(ステップC02)、ステップC04に移行する。
【0096】
ステップC04に移行したCPU53は、まず、ステップS03の入力処理により、払出し信号Aの入力があるか否かを信号入力フラグSINAに1がセットされているか否かにより判別する(ステップC04)。CPU53は、信号入力フラグSINAに1がセットされていると判別した場合には、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数15個をセットし(ステップC05)、ステップC09に移行する。
【0097】
また、ステップC04で信号入力フラグSINAに1がセットされていないと判別した場合には、CPU53はステップC06に移行し、払出し信号Bの入力があるか否かを信号入力フラグSINBに1がセットがセットされているか否かにより判別する(ステップC06)。CPU53は、信号入力フラグSINBに1がセットされていると判別した場合には、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数5個をセットし(ステップC07)、ステップC09に移行する。
【0098】
また、ステップC06で信号入力フラグSINBに1がセットされていないと判別した場合には、即ち、計数記憶されているセーフ球が存在し、かつ払出し信号A及び払出し信号Bの入力が共になし場合には、CPU53はステップC08に移行し、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数7個をセットし(ステップC08)、ステップC09に移行する。
【0099】
CPU53がステップC09に移行する場合は、払出し個数記憶レジスタQTに15個、5個、7個の払出し個数のうちのいずれかがセットされており、CPU53は、セーフ球1個に対応する払出し球数のセットを終えると、セーフ球個数カウンタMQTに記憶されているセーフ球の個数を1つ減算し(ステップC09)、払出し個数セット処理を終えてリターンする。
【0100】
なお、セーフ球個数カウンタMQTの値が0である場合には、セーフ球の記憶なしとなるので、ステップC02を真と判別し、払出し個数記憶レジスタQTに0をセットし(ステップC03)、即ち、払出し個数0個をセットし、払出し個数セット処理を終えてリターンする。
【0101】
次に、ステップS12の払出し制御処理について説明する。図14乃至図16は、CPU53が実行する払出し制御処理のフローチャートである。CPU53は、まず、払出し処理フラグF1の値が初期値0であるか、即ち、払出し開始可能であるか否かを判別する(ステップD01)。ステップS02の初期化処理によって、払出し処理フラグF1の値には初期値0がセットされており、CPU53はステップD02に移行し、パルスモータM1が作動可能であるか否かをモータフラグMFの値が0であるか否かにより判別する(ステップD02)。
【0102】
図8のステップS06の払出し開始条件処理において、補給球切れ検出スイッチSW4及びSW5に補給切れが検出されない場合、パルスモータM1のモータフラグMFには作動可能である値0がセットされている。
【0103】
CPU53は、モータフラグMFが作動可能であればステップD03に移行し、払出し個数が設定されているか否かを払出し個数記憶レジスタQTの値が0であるか否かにより判別する。図8のステップS11において払出し個数が払出し個数記憶レジスタQTに設定されている場合には、ステップD3の判別結果は真となり、CPU53は、ステップD04に移行する。払出し個数記憶レジスタQTの値が0である場合には、CPU53は、払出し制御処理を開始せず、この周期の処理を終了する。
【0104】
CPU53は、払出し個数記憶レジスタQTに払出し個数が設定されている場合に、ステップD04乃至ステップD06の処理を順次行うことにより、払出しに関する各フラグ並びにカウンタに初期値をセットする。即ち、CPU53は、賞球の排出が検出された場合に検出済であることを記憶する球排出検出済フラグFFを0クリアし(ステップD04)、パルスモータM1の回転ステップ数を計数する回転ステップカウンタSTCを0クリアし(ステップD05)、払出し処理フラグF1の値を払出中を規定する値1に切り換え(ステップD06)、ステップD07に移行する。
【0105】
CPU53は、ステップD07に移行すると、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットする(ステップD07)。本実施形態ではパルスモータM1は4相の励磁相を有し、図20に示すような4つの正転回転データを所定の周期で循環的に切り換えて出力することにより、パルスモータM1を回転駆動する。また、回転データの切換回数が8回切り換えられて出力されると、賞球を1球排出する角度だけパルスモータM1が回転される。CPU53は、ステップD07の処理後、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし(ステップD08)、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0106】
図8に示すメインルーチンにおいて、CPU53は、払出し制御処理を終えるとリターンし、次周期において、ステップS01及びステップS03の処理後、ステップS04の出力処理を行うことにより、ステップD07でセットしたパルスモータM1の正転回転データが出力され、パルスモータM1が回転駆動され、回転球受体5a、回転球受体5b及び位置検出板24が一体に回転されることとなる。なお、以下の説明では、図8に示すメインルーチンにおけるCPU53の処理動作については、重複するので説明を省略する。
【0107】
払出し処理フラグF1の値が払出中となった結果、CPU53は、ステップD01の判別後ステップD09に移行し、賞球排出検出スイッチSW1による切欠凹部29の通過検出、即ち、球排出装置3からの排出球の検出がなされたか否かを賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1であるか否かにより判別する(ステップD09)。
【0108】
なお、賞球排出モータとしてのパルスモータM1に対して回転データを出力された結果、位置検出板24が回転し、パルスモータM1が所定角度(この例では30度)回転すると、賞球が1球排出されると共に位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過し、賞球排出検出スイッチSW1がオンとなり、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1となる。なお、本実施形態では、パルスモータM1の所定角度(30度)の回転に要するパルスモータM1のステップ数は4ステップに対応し、出力される正転回転データの個数は8個に相当する。
【0109】
従って、正常に賞球の払出しが行われる場合には、パルスモータM1に対して少なくとも8回、正転回転データが出力されると、パルスモータM1が所定角度(30度)の回転されて賞球が1球排出され、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過し、賞球排出検出スイッチSW1がオンとなる。
【0110】
CPU53は、ステップD09の判別処理において、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1であれば、球排出検出済フラグFFに球検出済を規定する値1をセットし(ステップD10)、ステップD11に移行する一方、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が0であれば、ステップD10の処理を行わずに直接ステップD11に移行する。
【0111】
なお、賞球排出検出スイッチフラグHFの値は、賞球排出検出スイッチSW1の検出状態を示す値である。このため、位置検出板24の周縁部が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置にある位置検出板24の回転動作における初期位置では、賞球排出検出スイッチフラグHFの値は0であり、パルスモータM1が所定角度(30度)の回転する間に、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置を通過した時点で、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じ、再び、次の位置検出板24の周縁部が賞球排出検出スイッチSW1の検出位置に来ると、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が0となる。このため、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1から0に戻っても、賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じた時点で、球排出検出済フラグFFに1をセットして1球排出を記憶するようにしている。
【0112】
ステップD11の判別処理では、回転ステップカウンタSTCの現在値が賞球1球を排出するに足り得るステップ数8に達しているかが判別される(ステップD11)。この場合、回転ステップカウンタSTCの現在値(=1)がステップ数8に達していないので、CPU53は、ステップD07に移行し、パルスモータM1の各励磁相に出力する駆動信号データとしての正転回転データをセットし(ステップD07)、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし(ステップD08)、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0113】
以下、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数8に達するまで、CPU53は、ステップD01、ステップD09乃至ステップD11、ステップD07及びステップD08の処理ルーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップする。
【0114】
パルスモータM1の正転回転データが計8回出力されると、パルスモータM1が所定角度(30度)の回転したこととなり、回転ステップカウンタSTCの値がステップ数8に達する。
【0115】
回転ステップカウンタSTCの値がステップ数8に達すると、CPU53は、ステップD11の判別処理を真と判別し、ステップD12に移行して回転ステップカウンタSTCの値を0に戻し(ステップD12)、ステップD13において、賞球1球を排出したか否かを球排出検出済フラグFFの値が1であるか否かにより判別する(ステップD13)。
【0116】
正常に賞球の払出しが行われる場合には、回転ステップカウンタSTCの値が0からステップ数8に達する間に必ず賞球排出検出スイッチフラグHFの値が1に転じ、球排出検出済フラグFFに1がセットされる。従って、CPU53は、ステップD13を真と判定し、ステップD14に移行する。
【0117】
ステップD14に移行したCPU53は、球排出検出済フラグFFを0クリアして初期状態に戻し(ステップD14)、次に、1球排出に応じて払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値を1つ減算し(ステップD15)、設定個数の賞球の排出が完了したか否かを払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0であるか否かによって判別する(ステップD16)。
【0118】
設定個数の賞球の排出が完了していない場合には、払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0ではないこととなり、CPU53は、ステップD16を偽と判別し、回転ステップカウンタSTCの現在値が0から再びステップD07及びステップD08の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。
【0119】
以下、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数8に達するまで、CPU53は、ステップD01、ステップD09乃至ステップD11、ステップD07及びステップD08の処理ルーチンを実行し、パルスモータM1の正転回転データをセットする毎に、回転ステップカウンタSTCの値を1つアップし、パルスモータM1を回転し、回転ステップカウンタSTCの現在値がステップ数8に達する毎に、ステップD12、ステップD13、ステップD14、ステップD15及びステップD16の処理を実行し、賞球1球の排出が検出される毎に払出し個数記憶レジスタQTに記憶されている払出し個数を1つ減じる。
【0120】
上記の処理を繰り返した結果、払出し個数設定記憶レジスタQTの現在値が0となると、設定個数の賞球の排出完了となり、CPU53は、払出し動作フラグF1の値を初期値0に戻し、即ち、払出し開始可能を規定する状態に戻し(ステップD17)、払出し制御処理を完了する。払出し個数記憶レジスタQTに払出し数15がセットされた場合には、賞球が15球排出され、払出し個数記憶レジスタQTに払出し数7がセットされた場合には、賞球が7球排出され、払出し個数記憶レジスタQTに払出し数5がセットされた場合には、賞球が5球排出される。以上、正常に賞球の払出しが行われる場合について、CPU53の処理動作を述べた。
【0121】
ところで、球詰りの発生によりパルスモータM1が正常に回転動作しない場合には、位置検出板24の回転動作も同時に停止されることとなり、位置検出板24の周縁の切欠凹部29が賞球排出検出スイッチSW1によって検出されることがない。従って、回転ステップカウンタSTCの値がステップ数8に達した時点で移行するステップD13の判別処理においては、賞球1球を排出したか否かを判別する球排出検出済フラグFFの値が0のままとなる。
【0122】
球排出検出済フラグFFの値が0のままである場合、CPU53は、ステップD13の判別処理を偽と判別し、回転ステップカウンタSTCの現在値が0から再びステップD07及びステップD08の処理を実行し、今回周期の処理を終えてリターンする。したがって、パルスモータM1に対して回転データを出力することにより、パルスモータM1に回転駆動をかける。
【0123】
以上、セーフ球検出信号異常検出処理において、セーフ球検出スイッチSW2の作動状態が正常と判別されて完了したものとして、ステップ11の払出し個数セット処理及びステップS12の払出し制御処理について説明した。
【0124】
次に、セーフ球検出信号異常検出処理において、セーフ球検出スイッチSW2の作動状態が異常と判別された場合の処理について説明する。
【0125】
図12のステップB11の判別処理において、最初のセーフ球検出の時点から2秒の間、最初のセーフ球検出を含めてセーフ球検出の回数をカウントしたセーフ球検出回数カウンタKCNの値が4以上であれば、ステップB11の判別結果が真となり、この場合には異常となる。
【0126】
CPU53は、ステップB11の判別後、セーフ球検出カウンタKCNを0クリアし(ステップB14)、払出し中止フラグHSTPの値に中止の値1をセットし(ステップB15)、払出し中止後に行う払出し中止処理の処理時間を計時する5秒タイマT3に5秒に相当する値A2をセットし(ステップB16)、セーフ球の検出のめに回転動作されている球切りカム38を回転駆動しているカム回転駆動モータM2の作動電源を遮断するモータ作動停止リレーRYをオンセットし(ステップB17)、賞球排出モータとしてのパルスモータM1の正転回転データを0セットし(ステップB18)、セーフ球検出信号異常検出処理を完了してリターンする。
【0127】
CPU53は、図8のメイン処理において、ステップS08の処理後、払出し中止フラグHSTPに中止値1がセットされている結果、ステップS09を真と判別し、ステップS12の払出し制御処理が払出中である如何に関わらずリターンし、今回周期のメイン処理を終える。この結果、ステップS12の払出し制御処理が払出し実行中である場合に中止される。
【0128】
次周期のメイン処理においては、CPU53は、ステップS01、ステップS03の処理後、ステップS04の出力処理を実行することにより、0セットされた回転データがパルスモータM1に出力されるてパルスモータM1が停止し、実質的に賞球払出しがストップし、モータ作動停止リレーRYをオンすることによって、図7における常閉接点からなるリレー接点58が開路し、カム回転駆動モータM2への作動電源の供給が遮断されてカム回転駆動モータM2が停止され、球切りカム38の回転が停止されてセーフ球の検出動作が停止される。
【0129】
ステップS04の出力処理を終えた後、CPU53は、ステップS05に移行し、払出し中止フラグHSTPに中止値1がセットされている結果、ステップS05を真と判別し、ステップS15の払出し中断処理に移行し、払出し中断処理を行った後、メイン処理をリターンする。以下、CPU53は、払出し中止フラグHSTPに中止値1がセットされている間、ステップS01、ステップS03、ステップS04、ステップS05およびステップS15の各処理を循環的に繰り返す。従って、5秒タイマT2にセットされた5秒間、賞球の払出し動作とセーフ球の検出動作とが中止される。
【0130】
図17は、CPU53が実行する払出し中断処理のフローチャートである。CPU53は、払出し中断処理に移行すると、5秒タイマT3がタイムアップするまでの間、ステップE01、ステップE02およびステップE03の各処理を所定周期で実行する。即ち、5秒タイマT3にセットされている値の減算を行い(ステップE01)、5秒タイマT3にセットされている値が0となってタイムアップしたか否かの判別を行い(ステップE02)、偽と判別してモニタLED点滅処理を行い(ステップE03)、メイン処理にリターンする。
【0131】
なお、モニタLED点滅処理は、ソフトタイマを所定時間にセットして起動させ、LED出力をオンセットし、ソフトタイマがタイムアップした時点で、LED出力をオフセットし、再度ソフトタイマを所定時間にセットして起動させることにより、LED出力を所定時間毎にオンとオフとで交互に切り換えて図3に示す払出しモニタLED49を点滅させる。
【0132】
5秒タイマT3にセットされている値が0となってタイムアップすると、CPU53は、ステップE02を真と判別し、払出し中止フラグHSTPの値を0にして正常値に戻し(ステップE04)、モータ作動停止リレーRYをオフセットし(ステップE05)、払出し処理フラグF1に0をセットして払出しを開始可能にし(ステップE06)、払出し個数記憶レジスタQTの値を0クリアし(ステップE07)、メイン処理にリターンする。
【0133】
次周期のメイン処理においては、CPU53は、ステップS01、ステップS03の処理後、ステップS04の出力処理を実行することにより、モータ作動停止リレーRYをオフすることによって、図7における常閉接点からなるリレー接点58が閉路し、カム回転駆動モータM2へ作動電源が供給されてカム回転駆動モータM2が回転され、球切りカム38の回転されてセーフ球の検出動作が再開される。
【0134】
ステップS04の出力処理を終えた後、CPU53は、ステップS05に移行し、払出し中止フラグHSTPに正常値0がセットされている結果、ステップS05を偽と判別し、ステップS06、ステップS07、ステップS08を行った後、ステップS09を真と判別し、払出し処理フラグF1に0がセットされている結果、ステップS10、ステップS11、ステップS11と移行し、払出し制御処理が再び開始される。
【0135】
上記の実施の形態における本発明のパチンコ機の制御装置の作用動作を図8乃至図17のフローチャートを参照して総じて述べると次のとおりである。
【0136】
ステップS03の入力処理により、セーフ球検出スイッチSW2の検出状態を所定のサンプリング周期で入力し、ステップS07のセーフ球検出スイッチ立下り検出処理により、セーフ球検出スイッチSW2の検出状態を入力する毎に、立下りがあるか否かを判別し、立下りが検出された場合には立下り検出ありを記憶し、続いて、ステップS08のセーフ球検出信号異常処理により、最初のセーフ球検出スイッチSW2の立下り検出時点から以後2秒間、今回の立下り検出ありを含めて立下り検出ありの回数をセーフ検出回数カウンタKCNに計数記憶し、2秒経過した時点で、セーフ検出回数カウンタKCNに計数記憶した立下り検出ありの回数を異常動作時の回数4と比較し、2秒間に計数した立下り検出ありの回数が4回以上であれば、セーフ球検出スイッチSW2の検出動作の異常と判別し、セーフ検出回数カウンタKCNに計数記憶した立下り検出ありの回数が全て破棄されて無効となる。そして、払出し中止フラグHSTPに中止の値1をセットすると共に、カム回転動作モータM2を停止してセーフ球検出動作を中止すると同時にパルスモータM1を停止して賞球の払出し動作を中止する。
【0137】
払出中しフラグHSTPの値が1とされる結果、ステップS12の払出し制御処理の実行が中止され、ステップS15の払出し中断処理が5秒間実行され、この5秒間、払出しモニタLED49を点滅して異常発生を表示する。そして、5秒経過すると、払出し中止フラグHSTPに正常値0をセットすると共に、カム回転動作モータM2を駆動してセーフ球検出動作を再開する。払出中しフラグHSTPの値が0とされる結果、ステップS10乃至ステップS12の処理が実行され、賞球の払出し動作が再び開始される。
【0139】
【発明の効果】
本発明のパチンコ機によれば、予め定めた監視時間の間のセーフ球検出回数が正常検出回数を超えた場合に異常と判別することができから、セーフ球検出スイッチの動作不良を検出でき、セーフ球検出スイッチに対する遊技者の不正行為による不当な利益拡大を防止することができる。
【0140】
さらに、異常と判別した場合、所定時間の間、賞球払出し装置の払出し動作を中断することができ、所定時間後に、賞球払出し装置の払出し動作の中断を解除して払出し動作を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ機の賞球払出し装置を示す概略正面図
【図2】同上の賞球払出し装置の上部断面図
【図3】同上の賞球払出し装置の下部断面図
【図4】球排出装置の一部を破断して示す正面図
【図5】球排出装置の一部を破断して示す別の正面図
【図6】球排出装置の側部断面図
【図7】本発明の実施の形態に係る賞球払出し装置の制御系統を示す要部ブロック図
【図8】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行する処理のメインルーチンを概略で示したフローチャート
【図9】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行するセーフ球検出スイッチ立下り検出処理のフローチャート
【図10】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行するセーフ球検出信号異常処理一部を示すのフローチャート
【図11】図10のフローチャートのつづき
【図12】図11のフローチャートのつづき
【図13】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行する払出し個数セット処理のフローチャート
【図14】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行する払出し制御処理の一部を示すフローチャート
【図15】図14のフローチャートのつづき
【図16】図15のフローチャートのつづき
【図17】賞球払出し装置の制御部に配備されたCPUが実行する払出し中断処理のフローチャート
【図18】入力処理のサンプリングと、セーフ球検出スイッチの動作と、スイッチ入力値及びセットされる今回セーフ球検出フラグとの関係を示すタイミングチャート
【図19】セーフ球検出スイッチの正常時の検出動作と異常時の検出動作とを比較して示す動作タイミングチャート
【図20】賞球排出モータとしてのパルスモータの正転回転データを示す図
【符号の説明】
1 賞球払出し装置
2 ケーシング
3 球排出装置
4 球受部
5 回転球受体
5a 回転球受体
5b 回転球受体
6 開口部
7 開口部
8 球誘導路
8a 傾斜部
8b 屈曲部
8c 垂下部
8d 下部開口
9 球誘導路
9a 傾斜部
9b 屈曲部
9c 垂下部
9d 下部開口
10 導電板
11 壁
12 傾動部材
13 支軸
14 突起部
15 アクチュエータ
16 ハウジング
17 球受口
18 球受口
19 回転体配設部
20 球通路
21 球通路
22 球出口
23 球出口
24 位置検出板
25 支軸ピン
26 モータ軸
27 球切歯
28a 球排出口
28b 球排出口
29 切欠凹部
30 払出し経路
31 球抜き経路
32 切換レバー
33 支軸
34 連結杆
35 プランジャ
36 開口
37 開口
38 球切りカム
39 セーフ球検出装置
40 セーフ球入口
41 検出済セーフ球排出口
42 球切り腕部
43 球受部
44 出力軸
45 アクチュエータ
46 制御基板
47 カバー
48 カバー
49 払出しモニタLED
50 制御部
51 ROM
52 RAM
53 CPU
54 マイクロコンピユータ
55 電源供給ライン
56 電源供給ライン
57 電源部
58 リレー接点
59 スイッチ検出部
60 パルスモータ駆動回路
61 リレー作動回路
62 ソレノイド駆動回路
63 クロック回路
64 ウォッチドッグタイマリセット回路
65 払出し信号入力回路
66 メイン制御部
67 表示駆動回路
SW1 賞球排出検出スイッチ
SW2 セーフ球検出スイッチ
SW3 球抜き操作検出スイッチ
SW4 補給球切れ検出スイッチ
SW5 補給球切れ検出スイッチ
SW6 入賞検出スイッチ(15個払出し口)
SW7 入賞検出スイッチ(5個払出し口)
SOL1 球抜きソレノイド
M1 パルスモータ(賞球排出モータ)
M2 カム回転駆動モータ
RY モータ作動停止リレー

Claims (3)

  1. 各入賞口に対して設けられた各入賞検出スイッチによる入賞検出に基づいて各入賞口に応じて定められた払出し個数信号を出力するメイン制御部と、前記メイン制御部から出力された前記払出し個数信号を受けると、球排出装置を動作させることにより、前記払出し個数信号に対応した払出し個数の賞球の払出し動作を行う賞球払出し装置の制御部とを備えたパチンコ機において、
    前記各入賞口に入賞した後集合されたセーフ球を1球毎に検出するセーフ球検出スイッチを前記賞球払出し装置の制御部に接続し、前記セーフ球検出スイッチの球検出信号により前記賞球払出し装置の制御部に前記払出し動作を指令する構成とした上で、
    前記賞球払出し装置の制御部は、前記セーフ球検出スイッチの球検出信号の状態の変化を検出することでセーフ球検出ありか否かを記憶するセーフ球検出ありなし記憶手段と、前記セーフ球検出ありなし記憶手段の記憶が最初にセーフ球ありと判定された時から、予め定めた監視時間の間、前記セーフ球検出ありなし記憶手段の記憶がセーフ球ありと判定される回数をセーフ球検出回数として計数し、前記監視時間が経過すると、前記セーフ球検出回数と予め定められた正常検出回数とを比べ、前記セーフ球検出回数が前記正常検出回数を超えない場合は正常と判定する一方、前記セーフ球検出回数が前記正常検出回数を超えた場合は異常と判定するセーフ球検出異常判定手段と、前記セーフ球検出異常判定手段が正常と判定した場合に、前記セーフ球検出回数をセーフ球個数カウンタの値に加算し、前記セーフ球個数カウンタの値が0でない場合に、球排出装置を動作させて前記払出し個数信号に対応した払出し個数の賞球の払出し動作を行う払出し手段と、前記セーフ球検出異常判定手段が異常と判定した場合に、前記セーフ球検出回数を無効とし、前記払出し動作が実行中であっても、前記払出し動作を予め定めた時間の間中断する払出し動作中断手段とを備えた
    ことを特徴とするパチンコ機
  2. 前記払出し動作中断手段が前記払出し動作を中断している間、異常の発生を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機
  3. 前記払出し動作中断手段による前記予め定めた時間の前記払出し動作の中断が終了すると、前記払出し動作の再開を可能にする払出し動作再開手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機
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