JP2001057702A - 電気車のブレーキ方法及び装置 - Google Patents

電気車のブレーキ方法及び装置

Info

Publication number
JP2001057702A
JP2001057702A JP11231121A JP23112199A JP2001057702A JP 2001057702 A JP2001057702 A JP 2001057702A JP 11231121 A JP11231121 A JP 11231121A JP 23112199 A JP23112199 A JP 23112199A JP 2001057702 A JP2001057702 A JP 2001057702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braking force
vehicle
electric
electric vehicle
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11231121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3577246B2 (ja
Inventor
Yasuharu Itano
康晴 板野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP23112199A priority Critical patent/JP3577246B2/ja
Publication of JP2001057702A publication Critical patent/JP2001057702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3577246B2 publication Critical patent/JP3577246B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気ブレーキ力を有効に活用して制輪子の摩
耗量の低減を図る。 【解決手段】 電動車11,12及び付随車13〜15
の各車両重量に基づいて出力される応荷重信号18a〜
22aにより各車両毎に必要なブレーキ力を合計して全
ブレーキ力を演算し、全ブレーキ力を各電動車11,1
2の応荷重信号18a,19aに基づいて電動車11,
12に分配し、各インバータ25,26が発生した実回
生ブレーキ力が全ブレーキ力に対して不足するとき、付
随車13〜15の応荷重信号20a〜22aに基づいて
空気ブレーキ力を付随車13〜15に分配するようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄道における電
気車のブレーキ方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の電気車のブレーキ装置の構
成を示すブロック図である。図4において、ブレーキ指
令器1からブレーキ指令信号1aが出されると電気ブレ
ーキ制御器2から電気ブレーキ指令信号2aが出され
る。電気ブレーキ指令信号2aを受けた駆動用電動機3
は、電動車(M車)に対して回生ブレーキ、発電ブレー
キ等の電気ブレーキ力を発生する。そして、電気ブレー
キ力に対応した電気ブレーキトルク信号2bが比較器4
でブレーキ指令信号1aと比較される。ブレーキ指令信
号1aに対して電気ブレーキトルク信号2bが不足する
ときは、不足ブレーキ力に対して比較器4から補足ブレ
ーキ信号4aがリミッタ5及び減算回路6に出力され
る。補足ブレーキ信号4aを受けた付随車(T車)のリ
ミッタ5は、車両重量に応じて空気ブレーキ信号5aを
出力する。さらに、空気ブレーキ信号5aが電空変換弁
7で所定の空気圧に変換されて、空気ブレーキ制御器8
により付随車の車輪(図示せず)に制輪子(図示せず)
を介して所定の空気ブレーキ力が作用する。空気ブレー
キ装置8から出力される空気ブレーキ力が不足ブレーキ
力より小さいときは、減算回路6から補足ブレーキ信号
6aが出力される。そして、補足ブレーキ信号6aが電
空変換弁9で所定の空気圧に変換されて、電動車の車輪
(図示せず)に制輪子(図示せず)を介して作用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気車のブレー
キ装置は以上のように構成されているので、電動車(M
車)と付随車(T車)とのユニットを複数ユニット連結
した編成で運転している場合に、あるユニットで電気ブ
レーキが作用しなくなる(失効する)と、電気ブレーキ
が失効したユニットで必要なブレーキ力をすべてユニッ
ト内の空気ブレーキ力のみで対応しなければならないの
で、電気ブレーキが健全な他のユニットより制輪子の摩
耗量が多くなるという問題点があった。この発明は以上
のような問題点を解消するためになされたもので、編成
単位でブレーキ力制御を行うことにより、電気ブレーキ
力を有効に活用して制輪子の摩耗量の低減を図ることが
できる電気車のブレーキ方法及び装置を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる電気車
のブレーキ方法は、誘導電動機をインバータで制御して
車両を駆動し、ブレーキ時に誘導電動機をインバータで
制御して回生ブレーキ力を発生させる複数の電動車と、
この電動車により牽引される付随車とで列車を編成し、
ブレーキ時に誘導電動機の回生ブレーキ力により列車を
制動して、回生ブレーキ力の不足分を空気ブレーキ力で
補足するようにした電気車のブレーキ方法において、電
動車及び付随車の各車両重量に基づいて出力される応荷
重信号により各車両毎に必要なブレーキ力を合計して全
ブレーキ力を演算し、全ブレーキ力を各電動車の応荷重
信号に基づいて電動車に分配し、各インバータが発生し
た実回生ブレーキ力が全ブレーキ力に対して不足すると
き、付随車の応荷重信号に基づいて空気ブレーキ力を付
随車に分配するようにしたものである。
【0005】また、電動車及び付随車の各車両重量に基
づいて出力される応荷重信号により各車両毎に必要なブ
レーキ力を合計して全ブレーキ力を演算し、全ブレーキ
力を各電動車の応荷重信号に基づいて電動車に分配し、
各インバータが発生した実回生ブレーキ力が電動車で必
要なブレーキ力より大きく余力があるとき、実回生ブレ
ーキ力の余力分を付随車に分配し、実回生ブレーキ力が
分配されても付随車で必要なブレーキ力が満たされない
ときは、付随車の応荷重信号に基づいて付随車に空気ブ
レーキ力を分配するようにしたものである。また、付随
車に空気ブレーキ力を分配しても全ブレーキ力が満たさ
れないときは、電動車の応荷重信号に基づいて電動車に
空気ブレーキ力を補足するようにしたものである。ま
た、いずれかのインバータによる回生ブレーキ力が不能
になったとき、健全なインバータの回生ブレーキ力を電
動車の応荷重信号に基づいて電動車に分配するようにし
たものである。
【0006】また、誘導電動機をインバータで制御して
車両を駆動し、ブレーキ時に誘導電動機をインバータで
制御して回生ブレーキ力を発生させる複数の電動車と、
この電動車により牽引される付随車とで列車を編成し、
ブレーキ時に誘導電動機の回生ブレーキ力により列車を
制動して、回生ブレーキ力の不足分を空気ブレーキ力で
補足するようにした電気車のブレーキ装置において、ブ
レーキ指令信号により車両重量に対応した応荷重信号に
基づいて電動車の必要なブレーキ力を演算する第1のブ
レーキ制御手段と、ブレーキ指令信号により応荷重信号
に基づいて付随車の必要なブレーキ力を演算し、付随車
の空気ブレーキ力を制御する第2のブレーキ制御手段
と、電動車の必要なブレーキ力と付随車の必要なブレー
キ力とを合計して全ブレーキ力信号を出力する全ブレー
キ力演算手段と、全ブレーキ力信号を電動車の応荷重信
号に基づいて各インバータに回生ブレーキ力を指令する
回生ブレーキ力分配手段と、誘導電動機から出力された
実回生ブレーキ力を合計して実回生ブレーキ力信号を出
力する実回生ブレーキ力演算手段と、実回生ブレーキ力
信号が全ブレーキ力信号より小さくて不足ブレーキ力が
発生したとき、付随車の応荷重信号に基づいて第2のブ
レーキ制御手段に空気ブレーキ力による補足ブレーキ力
を指令する補足ブレーキ力演算手段とを備えたものであ
る。さらに、付随車に空気ブレーキ力を分配しても全ブ
レーキ力が満たされないとき、補足ブレーキ力演算手段
から第1のブレーキ制御手段に空気ブレーキ力による補
足ブレーキ力を指令し、第1のブレーキ制御手段が電動
車に空気ブレーキ力を作用させるようにしたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1の構成を示すブロック図である。図1において、1
1,12は後述の駆動用誘導電動機23,24により駆
動される電動車(M車)、13〜15は電動車11,1
2により牽引される付随車(T車)である。なお、電動
車11,12と付随車13〜15とで列車16が編成さ
れている。17はブレーキ指令器で、ノッチ数によりブ
レーキ力の大きさをブレーキ指令信号17aで指令す
る。18〜22は各車11〜15に搭載された応荷重信
号発生手段で、各車11〜15毎に車両重量に対応した
応荷重信号18a〜22aを出力する。23,24は各
電動車11,12に搭載された誘導電動機で、力行時に
は列車16を牽引し、制動時には後述のインバータ2
5,26に制御されて回生ブレーキによる電気ブレーキ
力を発生させる。25,26は各電動車11,12に搭
載されたVVVF形インバータで、誘導電動機23,2
4を制御すると共に、実回生ブレーキ力信号25a,2
6aを出力する。
【0008】27,28は電動車11,12に搭載され
た第1のブレーキ制御手段で、ブレーキ指令信号17a
を受けてそれぞれ応荷重信号18a,19aに応じて各
車両毎に必要なブレーキ力を算出して自車ブレーキ力信
号27a,28aを出力する。さらに、各第1のブレー
キ制御手段27,28は後述の補足ブレーキ演算手段3
5からの補足ブレーキ信号35d,35eにより空気ブ
レーキ力信号27b,28bを出力する。29〜31は
付随車13〜15に搭載された第2のブレーキ制御手段
で、ブレーキ指令信号17aを受けてそれぞれ応荷重信
号20a〜22aに応じて各車両毎に必要なブレーキ力
を算出して自車ブレーキ力信号29a〜31aを出力す
る。さらに、第2のブレーキ制御手段29〜31は後述
の補足ブレーキ演算手段35からの補足ブレーキ信号3
5a〜35cにより空気ブレーキ力信号29b〜31b
を出力する。32は全ブレーキ力演算手段で、第1のブ
レーキ制御手段27,28及び第2のブレーキ制御手段
29〜31が算出した自車ブレーキ力信号27a〜31
aを合計して、全ブレーキ力信号32aを出力する。
【0009】33は全ブレーキ力信号32aが入力され
る回生ブレーキ力分配手段で、各電動車11,12の応
荷重信号18a,19aに応じて各インバータ23,2
4に回生ブレーキ力として回生ブレーキ力信号33a,
33bを分配する。34は実回生ブレーキ力演算手段
で、各インバータ23,24の回生ブレーキ力を検出し
て実回生ブレーキ力信号34aを出力する。35は補足
ブレーキ力演算手段で、全ブレーキ力信号32aと実回
生ブレーキ力信号34aとの差を比較して、全ブレーキ
力信号32aに対して実回生ブレーキ力信号34aが不
足するとき、不足分に対応した補足ブレーキ力信号35
a〜35cを空気ブレーキ力として、各付随車13〜1
5の応荷重信号20a〜22aに応じて第2のブレーキ
制御手段29〜31に分配する。さらに、補足ブレーキ
力信号35a〜35cによる空気ブレーキ力を補足して
も全ブレーキ力信号32aに対するブレーキ力が満たさ
れないときは、電動車11,12の第1の制御手段2
7,28に補足ブレーキ力信号35d,35eを出力す
る。なお、17,32〜35は列車16に搭載されてい
る。
【0010】次に動作について説明する。図2は動作を
説明したフローチャートである。図1及び図2におい
て、ブレーキ指令器17から所定のブレーキ力に対応し
たブレーキ指令信号17aが出力されると(ステップS
1 )、各ブレーキ制御手段27〜31では各車11〜1
5毎に自車の応荷重信号18a〜22aに応じて必要な
ブレーキ力を演算して、自車ブレーキ力信号27a〜3
1aを出力する(ステップS2 )。全ブレーキ力演算手
段32では各自車ブレーキ力信号27a〜31aを合計
して全ブレーキ力を演算し、全ブレーキ力信号32aを
回生ブレーキ力分配手段33及び補足ブレーキ力演算手
段35へ出力する(ステップS3 )。回生ブレーキ力分
配手段33は電動車11,12の応荷重信号18a,1
9aに応じて各インバータ23,24に回生ブレーキ力
を分配するために指令回生ブレーキ信号33a,33b
を出力する(ステップS4 )。各インバータ25,26
は指令回生ブレーキ信号33a,33bにより各誘導電
動機23,24を制御して回生ブレーキ力を発生させ
る。
【0011】そして、インバータ25,26の制御によ
り誘導電動機23,24が発生した実回生ブレーキ力は
実回生ブレーキ力信号25a,26aとして実回生ブレ
ーキ力演算手段34に入力され、各実回生ブレーキ信号
25a,26aを合計して実回生ブレーキ力信号34a
として出力される(ステップS5 )。次に、補足ブレー
キ力演算手段35において全ブレーキ力信号32aと実
回生ブレーキ信号34aとの差を比較して(ステップS
6 )、全ブレーキ力信号32aに対して実回生ブレーキ
信号34aが小さくて不足分が発生したとき、付随車1
3〜15の第2のブレーキ制御手段29〜31に対して
各応荷重信号20a〜22aに応じて補足ブレーキ力信
号35a〜35cを出力し、付随車(T車)に空気ブレ
ーキ力を分配する(ステップS7 )。各第2のブレーキ
制御手段29〜31は補足ブレーキ力信号35a〜35
cに対応した空気ブレーキ力を補足ブレーキ力として、
各付随車13〜15の制輪子(図示せず)を介して各車
輪(図示せず)に作用させる。
【0012】さらに、補足ブレーキ力信号35a〜35
cによる空気ブレーキ力を補足しても全ブレーキ力信号
32aに対するブレーキ力が満たされないときは(ステ
ップS8 )、電動車11,12の第1の制御手段2
7,28に補足ブレーキ力信号35d,35eを出力す
る(ステップS9 )。これにより、各第1のブレーキ制
御手段27,28は補足ブレーキ力信号35d,35e
に対応した空気ブレーキ力を補足ブレーキ力として、各
電動車11,12の制輪子(図示せず)を介して各車輪
(図示せず)に作用させる。次に、列車16の例えばイ
ンバータ25が故障して回生ブレーキが不能になった場
合について説明する。図1及び図2において、ブレーキ
指令器17から所定のブレーキ力に対応したブレーキ指
令信号17aが出力されると(ステップS1)、各ブレ
ーキ制御手段27〜31では各車11〜15毎に自車の
応荷重信号18a〜22aに応じて必要なブレーキ力を
演算して、自車ブレーキ力信号27a〜31aを出力す
る(ステップS2 )。そして、全ブレーキ力演算手段3
2から全ブレーキ力信号32aが出力されると(ステッ
プS3 )、回生ブレーキ力分配手段33はインバータ2
5から出された故障信号を受けて、健全なインバータ2
6に全ブレーキ力信号32aを指令する(ステップ
4 )。以下、インバータ25が健全な場合と同様にス
テップS6 〜ステップS11の動作が行われる。この場
合、電動車11,12の他にインバータ(図示せず)が
搭載された電動車(図示せず)が連結されていると、連
結された電動車(図示せず)のインバータ(図示せず)
とインバータ25とに全ブレーキ力信号32aが分配さ
れる。
【0013】上記実施の形態1において、ブレーキ指令
信号17aが小さいときは電動車11,12の必要ブレ
ーキ力に対して、インバータ25,26が発生する実回
生ブレーキ力に余力が発生する。そこで、インバータ2
5,26から出力される実回生ブレーキ力が電動車1
1,12で必要なブレーキ力より大きい場合は、付随車
13〜15の応荷重信号20a〜22aに基づいて、実
回生ブレーキ力の余力分を付随車13〜15に分配す
る。そして、実回生ブレーキ力が分配されても付随車1
3〜15で必要なブレーキ力が満たされないときは、付
随車13〜15の応荷重信号20a〜22aに基づいて
付随車13〜15に空気ブレーキ力を分配するようにし
ても同様の効果を期待することができる。。さらに、上
記実施の形態1において列車16に付随車13〜15が
3両連結されたものについて説明したが、1両又は4両
以上でも同様の効果を期待することができる。
【0014】以上のように、全ブレーキ力を電動車1
1,12の応荷重信号18a,19aに基づいて電動車
11,12に分配し、インバータ25,26が発生した
実回生ブレーキ力が全ブレーキ力に対して不足すると
き、付随車13〜15の応荷重信号20a〜22aに基
づいて空気ブレーキ力を付随車13〜15に分配するこ
とにより、列車16の編成内で回生ブレーキによる電気
ブレーキ力を有効に活用できるので、制輪子の摩耗を低
減させることができる。また、インバータ25,26が
発生した実回生ブレーキ力を電動車11,12に分配し
た後、さらに必要なブレーキ力に対して余力があるとき
実回生ブレーキ力の余力分を付随車13〜15に分配
し、実回生ブレーキ力が分配されても付随車13〜15
で必要なブレーキ力が満たされないときは、付随車13
〜15の応荷重信号20a〜22aに基づいて付随車1
3〜15に空気ブレーキ力を分配することにより、列車
16の編成内で回生ブレーキ力による電気ブレーキ力を
有効に活用できるので、制輪子の摩耗を低減させること
ができる。
【0015】また、付随車13〜15に空気ブレーキ力
を分配しても全ブレーキ力が満たされないときは、電動
車11,12の応荷重信号18a,19aに基づいて電
動車11,12に空気ブレーキ力を補足することによ
り、編成の列車16としての全ブレーキ力を発生させる
ことができる。また、例えばインバータ25の回生ブレ
ーキ力が不能になったとき、健全なインバータ26の回
生ブレーキ力を増大して電動車11,12に分配するこ
とにより、健全なインバータ26の回生ブレーキ力の余
力分を有効に活用できるので、制輪子の摩耗を低減させ
ることができる。
【0016】また、各ブレーキ制御手段18〜22で演
算された電動車11,12及び付随車13〜15で必要
なブレーキ力を全ブレーキ力演算手段32で合計して全
ブレーキ力信号32aを出力し、全ブレーキ力信号32
aを回生ブレーキ力分配手段33で電動車11,12の
応荷重信号18a,19aに基づいて各インバータ2
5,26に分配する。そして、誘導電動機23,24か
ら出力された実回生ブレーキ力を実回生ブレーキ力演算
手段34で合計して実回生ブレーキ力信号34aを出力
し、実回生ブレーキ力信号34aが全ブレーキ力信号3
2aより小さくて不足ブレーキ力が発生したとき、補足
ブレーキ力演算手段35が付随車13〜15の応荷重信
号20a〜22aに基づいて、第2のブレーキ制御手段
29〜31に空気ブレーキ力による補足ブレーキ力を指
令することにより、列車16の編成内で回生ブレーキ力
による電気ブレーキ力を有効に活用できるので、制輪子
の摩耗を低減させることができる。さらに、付随車に空
気ブレーキ力を分配しても全ブレーキ力が満たされない
とき、補足ブレーキ力演算手段35から第1のブレーキ
制御手段27,28に空気ブレーキ力による補足ブレー
キ力を指令し、第1のブレーキ制御手段27,28が電
動車11,12に空気ブレーキ力を作用させるようにし
たことにより、編成の列車16としての全ブレーキ力を
発生させることができる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、全ブレーキ力を電動
車の応荷重信号に基づいて電動車に分配し、インバータ
が発生した実回生ブレーキ力が全ブレーキ力に対して不
足するとき、付随車の応荷重信号に基づいて空気ブレー
キ力を付随車に分配することにより、列車の編成内で回
生ブレーキによる電気ブレーキ力を有効に活用できるの
で、制輪子の摩耗を低減させることができる。また、イ
ンバータが発生した実回生ブレーキ力を電動車に分配し
た後、さらに必要なブレーキ力に対して余力があるとき
実回生ブレーキ力の余力分を付随車に分配し、実回生ブ
レーキ力が分配されても付随車で必要なブレーキ力が満
たされないときは、付随車の応荷重信号に基づいて付随
車に空気ブレーキ力を分配することにより、列車の編成
内で回生ブレーキ力による電気ブレーキ力を有効に活用
できるので、制輪子の摩耗を低減させることができる。
【0018】また、付随車に空気ブレーキ力を分配して
も全ブレーキ力が満たされないときは、電動車の応荷重
信号に基づいて電動車に空気ブレーキ力を補足すること
により、編成の列車としての全ブレーキ力を発生させる
ことができる。また、回生ブレーキ力が不能になったイ
ンバータが発生したとき、健全なインバータの回生ブレ
ーキ力を増大して電動車に分配することにより、健全な
インバータの回生ブレーキ力の余力分を有効に活用でき
るので、制輪子の摩耗を低減させることができる。
【0019】また、各ブレーキ制御手段で演算された電
動車及び付随車で必要なブレーキ力を全ブレーキ力演算
手段で合計して全ブレーキ力信号を出力し、全ブレーキ
力信号を回生ブレーキ力分配手段で電動車の応荷重信号
に基づいて各インバータに分配する。そして、誘導電動
機から出力された実回生ブレーキ力を実回生ブレーキ力
演算手段で合計して実回生ブレーキ力信号を出力し、実
回生ブレーキ力が分配されても付随車で必要なブレーキ
力が満たされないとき、補足ブレーキ力演算手段が付随
車の応荷重信号に基づいて、第2のブレーキ制御手段に
空気ブレーキ力による補足ブレーキ力を指令することに
より、列車の編成内で回生ブレーキ力による電気ブレー
キ力を有効に活用できるので、制輪子の摩耗を低減させ
ることができる。さらに、付随車に空気ブレーキ力を分
配しても全ブレーキ力が満たされないとき、補足ブレー
キ力演算手段から第1のブレーキ制御手段に空気ブレー
キ力による補足ブレーキ力を指令し、第1のブレーキ制
御手段が電動車に空気ブレーキ力を作用させるようにし
たことにより、編成の列車としての全ブレーキ力を発生
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の動作を説明したフローチャートであ
る。
【図3】 従来の電気車のブレーキ装置を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11,12 電動車、13〜15 付随車、16 列
車、23,24 誘導電動機、25,26 インバー
タ、27,28第1のブレーキ制御手段、29〜31
第2のブレーキ制御手段、32 全ブレーキ力演算手
段、33 回生ブレーキ力分配手段、34 実回生ブレ
ーキ力演算手段、35 補足ブレーキ力演算手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機をインバータで制御して車両
    を駆動し、ブレーキ時に上記誘導電動機を上記インバー
    タで制御して回生ブレーキ力を発生させる複数の電動車
    と、この電動車により牽引される付随車とで列車を編成
    し、ブレーキ時に上記誘導電動機の回生ブレーキ力によ
    り上記列車を制動して、上記回生ブレーキ力の不足分を
    空気ブレーキ力で補足するようにした電気車のブレーキ
    方法において、上記電動車及び上記付随車の各車両重量
    に基づいて出力される応荷重信号により各車両毎に必要
    なブレーキ力を合計して全ブレーキ力を演算し、上記全
    ブレーキ力を上記各電動車の上記応荷重信号に基づいて
    上記電動車に分配し、上記各インバータが発生した実回
    生ブレーキ力が上記全ブレーキ力に対して不足すると
    き、上記付随車の応荷重信号に基づいて上記空気ブレー
    キ力を上記付随車に分配するようにしたことを特徴とす
    る電気車のブレーキ方法。
  2. 【請求項2】 誘導電動機をインバータで制御して車両
    を駆動し、ブレーキ時に上記誘導電動機を上記インバー
    タで制御して回生ブレーキ力を発生させる複数の電動車
    と、この電動車により牽引される付随車とで列車を編成
    し、ブレーキ時に上記誘導電動機の回生ブレーキ力によ
    り上記列車を制動して、上記回生ブレーキ力の不足分を
    空気ブレーキ力で補足するようにした電気車のブレーキ
    方法において、上記電動車及び上記付随車の各車両重量
    に基づいて出力される応荷重信号により各車両毎に必要
    なブレーキ力を合計して全ブレーキ力を演算し、上記全
    ブレーキ力を上記各電動車の上記応荷重信号に基づいて
    上記電動車に分配し、上記各インバータが発生した実回
    生ブレーキ力が上記電動車で必要なブレーキ力より大き
    く余力があるとき、上記実回生ブレーキ力の余力分を上
    記付随車に分配し、上記実回生ブレーキ力が分配されて
    も上記付随車で必要なブレーキ力が満たされないとき
    は、上記付随車の上記応荷重信号に基づいて上記付随車
    に上記空気ブレーキ力を分配するようにしたことを特徴
    とする電気車のブレーキ方法。
  3. 【請求項3】 付随車に空気ブレーキ力を分配しても全
    ブレーキ力が満たされないときは、電動車の応荷重信号
    に基づいて上記電動車に空気ブレーキ力を補足するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    電気車のブレーキ方法。
  4. 【請求項4】 いずれかのインバータによる回生ブレー
    キ力が不能になったとき、健全なインバータの回生ブレ
    ーキ力を電動車の応荷重信号に基づいて上記電動車に分
    配するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれか一項に記載の電気車のブレーキ方法。
  5. 【請求項5】 誘導電動機をインバータで制御して車両
    を駆動し、ブレーキ時に上記誘導電動機を上記インバー
    タで制御して回生ブレーキ力を発生させる複数の電動車
    と、この電動車により牽引される付随車とで列車を編成
    し、ブレーキ時に上記誘導電動機の回生ブレーキ力によ
    り上記列車を制動して、上記回生ブレーキ力の不足分を
    空気ブレーキ力で補足するようにした電気車のブレーキ
    装置において、ブレーキ指令信号により車両重量に対応
    した応荷重信号に基づいて上記電動車の必要なブレーキ
    力を演算する第1のブレーキ制御手段と、上記ブレーキ
    指令信号により応荷重信号に基づいて上記付随車の必要
    なブレーキ力を演算し、上記付随車の空気ブレーキ力を
    制御する第2のブレーキ制御手段と、上記電動車の必要
    な上記ブレーキ力と上記付随車の必要な上記ブレーキ力
    とを合計して全ブレーキ力信号を出力する全ブレーキ力
    演算手段と、上記全ブレーキ力信号を上記電動車の上記
    応荷重信号に基づいて上記各インバータに回生ブレーキ
    力を指令する回生ブレーキ力分配手段と、上記誘導電動
    機から出力された実回生ブレーキ力を合計して実回生ブ
    レーキ力信号を出力する実回生ブレーキ力演算手段と、
    上記実回生ブレーキ力が分配されても上記付随車で必要
    なブレーキ力が満たされないとき、上記付随車の応荷重
    信号に基づいて上記第2のブレーキ制御手段に空気ブレ
    ーキ力による補足ブレーキ力を指令する補足ブレーキ力
    演算手段とを備えたことを特徴とする電気車のブレーキ
    装置。
  6. 【請求項6】 付随車に空気ブレーキ力を分配しても全
    ブレーキ力が満たされないとき、補足ブレーキ力演算手
    段から第1のブレーキ制御手段に空気ブレーキ力による
    補足ブレーキ力を指令し、上記第1のブレーキ制御手段
    が電動車に上記空気ブレーキ力を作用させるようにした
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気車のブレーキ装
    置。
JP23112199A 1999-08-18 1999-08-18 電気車のブレーキ装置 Expired - Fee Related JP3577246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23112199A JP3577246B2 (ja) 1999-08-18 1999-08-18 電気車のブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23112199A JP3577246B2 (ja) 1999-08-18 1999-08-18 電気車のブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001057702A true JP2001057702A (ja) 2001-02-27
JP3577246B2 JP3577246B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=16918624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23112199A Expired - Fee Related JP3577246B2 (ja) 1999-08-18 1999-08-18 電気車のブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3577246B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043094A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 株式会社日立製作所 車両のブレーキ制御装置および編成列車のブレーキ制御装置
JP2015154575A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 三菱電機株式会社 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112012016899A2 (pt) * 2010-01-21 2018-06-05 Mitsubishi Electric Corp "dispositivo e método de controle de freio"

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043094A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 株式会社日立製作所 車両のブレーキ制御装置および編成列車のブレーキ制御装置
JP2012075252A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Hitachi Ltd 車両のブレーキ制御装置および編成列車のブレーキ制御装置
JP2015154575A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 三菱電機株式会社 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3577246B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110650862B (zh) 电动车辆的控制装置、电动车辆的控制系统及电动车辆的控制方法
JP4638959B1 (ja) ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法
CN112060919B (zh) 轨道车辆制动融合控制系统及方法
CN110435621B (zh) 一种列车的电空混合制动控制方法
JP5881888B2 (ja) ブレーキ制御装置およびブレーキ制御方法
CN111959466B (zh) 一种轨道车辆电机械制动系统
WO2013164979A1 (ja) ブレーキ制御装置、ブレーキ制御方法
WO2021103186A1 (zh) 基于轮控的制动系统及其制动力分配方法、无轨电车
CN111959468B (zh) 一种轨道车辆电机械制动力控制方法
JP7038930B2 (ja) ブレーキ制御装置、駆動制御システム、およびブレーキ制御方法
CA2170857C (en) Brake control device for railroad rolling stock
JP3577246B2 (ja) 電気車のブレーキ装置
JPS6310025B2 (ja)
WO2022037298A1 (zh) 一种轨道车辆电机械制动系统及电机械制动力控制方法
JP4026113B2 (ja) 鉄道編成車両
CN114655270B (zh) 动车组空气制动可变架构控制系统
CN113378296B (zh) 列车电空复合制动系统的建模方法、系统及存储介质
JPS5914305A (ja) 電気車のブレ−キ力制御方法
JPH118906A (ja) 鉄道車両用ブレーキ制御装置
CN113060108A (zh) 一种用于车辆的电机控制系统以及车辆
JP3227738B2 (ja) 電気車制動制御装置
JPH0958450A (ja) 電気車用空気ブレーキ装置
JPS59153650A (ja) 電気車のブレ−キ方法
CN117799582A (zh) 一种电机械制动控制系统及控制方法
CN116691633A (zh) 一种车辆制动系统及车辆制动方法、车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees