JP2015154575A - ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015154575A
JP2015154575A JP2014025916A JP2014025916A JP2015154575A JP 2015154575 A JP2015154575 A JP 2015154575A JP 2014025916 A JP2014025916 A JP 2014025916A JP 2014025916 A JP2014025916 A JP 2014025916A JP 2015154575 A JP2015154575 A JP 2015154575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
control device
vehicle
air
brake control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014025916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6366950B2 (ja
Inventor
遼平 津越
Ryohei Tsugoshi
遼平 津越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014025916A priority Critical patent/JP6366950B2/ja
Publication of JP2015154575A publication Critical patent/JP2015154575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6366950B2 publication Critical patent/JP6366950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】1系の伝送ノードと1系の伝送路という単純なシステムにより、車両の編成制御を行うことを可能にする。【解決手段】ブレーキ制御システム100の車両V1〜V3は、空気ブレーキ装置やモータを制御する推進制御装置、エアサスペンションなどの他の機器2とブレーキ制御装置1とを備える。ブレーキ制御装置1は、隣接する車両のブレーキ制御装置1と接続され、エアサスペンションの空気圧を示すAS圧情報および推進制御装置が負担している回生ブレーキ力を示す回生ブレーキ情報を含むステータスデータを送受信する。ブレーキ制御装置1は、引き通し線3から負の加速度を要求するブレーキ信号を受信する。ブレーキ制御装置1は、ブレーキ信号が要求する負の加速度と、車両V1〜V3のステータスデータとから、自身の車両の空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算し、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を空気ブレーキ装置に送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用ブレーキを制御するブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置に関する。
一般的な鉄道車両用ブレーキ装置は編成制御を実施できないため、回生効率が低く、ブレーキパッドの磨耗が不均一になるなどという問題点がある。編成制御を実施するためには、各ブレーキ装置の持つ情報を共有する必要性があるため、情報管理装置を車両に搭載し、伝送により各ブレーキ装置の持つ情報の送受信を行う。
特許文献1には、経路情報の交換をすることなく、多重障害時にも伝送を継続できる、簡易で信頼性の高い情報伝送システムを鉄道車両用情報伝送システムに適用した例が開示されている。
特許文献2には、高速域から低速域まで主に電力回生ブレーキを利用する鉄道車両の駆動軸をブレーキ力が均等に作用する軸配置とし、機械ブレーキの負担を均一化、軽減する鉄道編成車両が開示されている。
特開2005−159604号公報 特開2003−102103号公報
上記のような鉄道車両用情報伝送システムでは、情報管理装置により各ブレーキ装置の情報を伝送により送受信しており、ブレーキノッチ指令等の最も重要な情報も伝送するので冗長性の高いシステムで構成されている。そのため、伝送路や伝送ノードが2重化されシステムが複雑になるという問題点があった。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、1系の伝送ノードと1系の伝送路という単純なシステムにより、車両の編成制御を行うことを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るブレーキ制御システムは、少なくとも空気ブレーキ装置およびエアサスペンションを含む他の機器と空気ブレーキ装置を制御するブレーキ制御装置とをそれぞれ備える複数の車両で構成され、ブレーキ制御装置は隣接する他の車両のブレーキ制御装置と接続されるブレーキ制御システムである。ブレーキ制御装置はそれぞれ、ブレーキ信号取得部と、第1受信部と、第1演算部と、第1送信部と、第2受信部と、データ送受信部と、第2演算部と、第2送信部と、を備える。ブレーキ信号取得部は、負の加速度を要求するブレーキ信号を受信する。第1受信部は、エアサスペンションからエアサスペンションの空気圧を示すAS圧情報を受信する。第1演算部は、他の機器にモータを制御する推進制御装置が含まれる場合には、AS圧情報から自身の車両の推進制御装置が負担する回生ブレーキ力を演算し、演算した回生ブレーキ力での制動を指示する回生ブレーキパタンを生成する。第1送信部は、第1演算部が生成した回生ブレーキパタンを推進制御装置に送信する。第2受信部は、推進制御装置から推進制御装置が負担している回生ブレーキ力を示す回生ブレーキ情報を受信する。データ送受信部は、AS圧情報と回生ブレーキ情報とを含む自身の車両のステータスデータを他のブレーキ制御装置に送信し、他のブレーキ制御装置から他の車両のステータスデータを受信する。第2演算部は、ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両のステータスデータとから、自身の車両の空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算し、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を生成する。第2送信部は、第2演算部が生成した指示信号を空気ブレーキ装置に送信する。
本発明によれば、各車両がブレーキ制御装置を備え、隣接する車両のブレーキ制御装置と接続し、すべての車両のステータスデータを取得して、これに基づいて空気ブレーキ装置の制御を行うことで、1系の伝送ノードと1系の伝送路という単純なシステムにより、車両の編成制御を行うことが可能になる。
本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。 実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るブレーキ制御装置の機能構成例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るブレーキ制御システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態1のブレーキ制御システム100は、引き通し線3で接続される車両V1、V2およびV3(以下、総称して車両Vという)で構成され、車両Vは、空気ブレーキ装置やモータを制御する推進制御装置、エアサスペンションなどの他の機器2とブレーキ制御装置1とを備える。他の機器2とブレーキ制御装置1とは、例えばハードワイヤなどで接続され、情報を送受信する。本実施の形態では、3台の車両を備える構成で説明するが、車両は2台以上であれば何台でもよい。
各車両Vのブレーキ制御装置1は、それぞれ隣接する車両Vのブレーキ制御装置1とネットワークで接続され、ステータスデータを送受信する。ステータスデータとは、エアサスペンションの空気圧を示すAS(Air Suspension)圧情報、および、推進制御装置が負担している回生ブレーキ力を示す回生ブレーキ情報を含むデータである。
なお、モータを備えない車両Vがあってもよい。この場合、モータを備えない車両Vのステータスデータには、回生ブレーキ情報が含まれない。
ブレーキ制御装置1は、例えば、トークンパッシングでステータスデータを他のすべてのブレーキ制御装置1に送信する。トークンを保持するブレーキ制御装置1は、隣接するブレーキ制御装置1にステータスデータを送信する。トークンを保持していないブレーキ制御装置1は、ステータスデータを受信すると、受信したブレーキ制御装置1と反対側のブレーキ制御装置1に直ちに自動的に送信する。トークンは先頭の車両Vまたは最後尾の車両Vのブレーキ制御装置1から順に逐次送信される。ブレーキ制御装置1のトークン保持時間は、ステータスデータが最も遠いブレーキ制御装置1に送信されるまでの時間より十分長い時間である。これにより、ブレーキ制御装置1は、他のすべての車両Vのステータスデータを取得する。最後の車両Vのブレーキ制御装置1は、トークンを受信し、ステータスデータを送信完了すると、最初の車両Vのブレーキ制御装置1にトークンを返す。
また、ブレーキ制御装置1は、引き通し線3から負の加速度を要求するブレーキ信号を受信する。ブレーキ制御装置1は、ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両Vのステータスデータとから、自身の車両Vの空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算し、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を空気ブレーキ装置に送信して制御する。
なお、演算時間を短縮するため、ブレーキ制御装置1は、引き通し線3からブレーキ信号を受信していない間、つまり走行中および停止中も、ブレーキ信号が要求する負の加速度=0として常に演算をしている構成にするとよい。
図2は、実施の形態1に係るブレーキ制御装置の機能構成例を示すブロック図である。ブレーキ制御装置1は、ブレーキ信号取得部11とデータ送受信部12と送受信部13と記憶部14と演算部15とで構成される。
ブレーキ信号取得部11は、引き通し線3からブレーキ信号を受信し、演算部15に送る。
データ送受信部12は、他のブレーキ制御装置1からトークンを受信する。
送受信部13は、エアサスペンションからAS圧情報を受信し、記憶部14に記憶させる。車両Vの他の機器2が推進制御装置を含む場合には、送受信部13は、推進制御装置から回生ブレーキ情報を受信し、記憶部14に記憶させる。
データ送受信部12は、トークンを受信すると、記憶部14が記憶するAS圧情報と回生ブレーキ情報とを含むステータスデータを他のすべてのブレーキ制御装置1に送信する。また、データ送受信部12は、他のブレーキ制御装置1からステータスデータを受信し、演算部15に送る。
演算部15は、ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両Vのステータスデータとから、自身の車両Vの空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算する。演算部15は、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を生成し、送受信部13に送る。送受信部13は、演算部15が生成した指示信号を空気ブレーキ装置に送信する。空気ブレーキ装置は、受信した指示信号に従って制動を行う。
演算部15は、以下のような演算を行う。AS圧情報から車両V1、V2およびV3の各質量を計算する。各質量にブレーキ信号が要求する負の加速度を乗算した値の総和が車両V全体で必要なブレーキ力である。演算部15は、各車両Vの質量から各推進制御装置が負担可能な回生ブレーキ力の限界値を算出する。
車両V全体で必要なブレーキ力よりも、各推進制御装置の回生ブレーキ力の限界値の合計値が大きい場合、必要なブレーキ力Fをすべての推進制御装置の数で除算した値を回生ブレーキパタンとして推進制御装置に送信する。推進制御装置は、受信した回生ブレーキパタンに従って制動を行い、回生ブレーキ情報をブレーキ制御装置1に送信する。
車両V全体で必要なブレーキ力よりも、各推進制御装置の回生ブレーキ力の限界値の合計値が小さい場合、回生ブレーキ力の限界値を回生ブレーキパタンとして推進制御装置に送信する。推進制御装置は、受信した回生ブレーキパタンに従って制動を行い、回生ブレーキ情報をブレーキ制御装置1に送信する。
車両V全体で必要なブレーキ力の値から、各推進制御装置から受信した回生ブレーキ情報が示す値の合計を減算した値を、すべての空気ブレーキ装置の数で除算した値を、所定の分配率で割り当てた値を空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力として算出する。
所定の分配率は、編成制御方法によって異なる。ブレーキ制御システム100の具体的な編成制御方法については後述する。
図3は、実施の形態1に係るブレーキ制御処理の動作の一例を示すフローチャートである。図3に示すブレーキ制御処理は、ブレーキ制御装置1が起動すると開始する。
ブレーキ制御装置1のデータ送受信部12は、トークンを受信しない場合(ステップS11;NO)、ステップS11を繰り返し、トークンの受信を待機する。トークンを受信した場合(ステップS11;YES)、データ送受信部12は、記憶部14が記憶する自身の車両Vのステータスデータを他のすべてのブレーキ制御装置1に送信する(ステップS12)。
データ送受信部12が他のすべての車両Vのステータスデータを受信していない場合(ステップS13;NO)、ステップS13を繰り返し、他のすべての車両Vのステータスデータを受信するまで待機する。他のすべての車両Vのステータスデータを受信した場合(ステップS13;YES)、演算部15は、ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両Vのステータスデータとから、自身の車両Vの空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算する(ステップS14)。演算部15は、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を生成する。
送受信部13は、演算部15が生成した指示信号を空気ブレーキ装置に送信する(ステップS15)。ブレーキ制御装置1の電源がOFFになっていない場合(ステップS16;NO)、処理はステップS11に戻り、ステップS11〜ステップS16を繰り返す。ブレーキ制御装置1の電源がOFFになった場合(ステップS16;YES)、処理を終了する。
以下、図4〜図6を用いて、具体的なブレーキ制御システム100の編成制御方法について説明する。以下の説明では、車両V1〜V3の質量をそれぞれM1〜M3、ブレーキ信号が要求する負の加速度をα、車両V1〜V3に必要なブレーキ力をそれぞれF1〜F3とし、F1=M1*α、F2=M2*α、F3=M3*αである。
車両V1〜V3は1つずつ空気ブレーキ装置(図中、空ブ)を備え、車両V1〜V3の空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力をそれぞれA1〜A3とする。さらに、車両V1およびV3はモータを備えるが車両V2はモータを備えず、車両V1およびV3のモータを制御する推進制御装置の回生ブレーキ力をそれぞれB1およびB3とする。
図4は、実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。図4の例では、車両V全体で必要なブレーキ力よりも、各推進制御装置の回生ブレーキ力の限界値の合計値が大きい。
この編成制御では、演算部15は、車両V全体で必要なブレーキ力の値から、各推進制御装置の回生ブレーキ力の合計を減算した値をすべての空気ブレーキ装置の数で除算した値を算出する。つまり、演算部15は、{(F1+F2+F3)−(B1+B3)}/3の計算式を計算する。
図4の例では、F1+F2+F3<B1+B3であるので、空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力は0である。図4に示すように、車両V3の推進制御装置の回生ブレーキが、車両V2の必要ブレーキ力F2を負担することにより、空気ブレーキ装置を使用せずにブレーキ制御が可能であり、回生効率を向上させることができる。
図5は、実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。図5の例では、車両V全体で必要なブレーキ力よりも、各推進制御装置の回生ブレーキ力の限界値の合計値が小さい。
この編成制御では、図4の場合と同様に、演算部15は、{(F1+F2+F3)−(B1+B3)}/3の計算式を計算する。
図5の例では、F1+F2+F3>B1+B3であるので、空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力は{(F1+F2+F3)−(B1+B3)}/3=A1=A2=A3である。図5に示すように、車両V3の空気ブレーキ装置が必要ブレーキ力F2の一部を負担し、空気ブレーキ装置の負担を均一にすることにより、ブレーキパッドの磨耗も均一になる。
図6は、実施の形態1に係るブレーキ制御システムの編成制御の一例を示す図である。雨天時等、ブレーキ力が大きくなると、滑走が発生しやすい状態になることがある。これを防ぐために、この編成制御では、空気ブレーキ装置のブレーキ負担率の変更を行う。
図6の例では、質量M1=質量M2=質量M3であって、通常の必要ブレーキ力F1=必要ブレーキ力F2=必要ブレーキ力F3であるが、雨天時であるため、車両V3の推進制御装置の回生ブレーキが、必要ブレーキ力F1の一部を負担することで、例えば、先頭車両から順に後ろにいくほどブレーキ力が増加するように制御する。なお、先頭車両から順に後ろにいくほどブレーキ力が増加するブレーキ負担率に限らず、ブレーキ負担率は、車両Vの質量、位置などによって適宜設定するとよい。
どの編成制御方法を実行するかは、ユーザがブレーキ制御装置1に入力して指示する。
以上説明したように実施の形態1のブレーキ制御システム100によれば、各車両Vがブレーキ制御装置1を備え、隣接する車両Vのブレーキ制御装置1と接続し、すべての車両Vのステータスデータを取得して、これに基づいて空気ブレーキ装置の制御を行うことで、1系の伝送ノードと1系の伝送路という単純なシステムにより、車両の編成制御を行うことが可能になる。また、車両の編成制御を行うことにより、回生効率を向上させることができる。さらに、空気ブレーキ装置の負担を均一にすることができ、ブレーキパッドの磨耗も均一になる。先頭車両から順に後ろにいくほどブレーキ力が増加するように制御することにより、雨天時の車両の滑走を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るブレーキ制御装置の機能構成例を示すブロック図である。実施の形態2のブレーキ制御装置1は、実施の形態1のブレーキ制御装置1の機能構成に加えて、異常検知部16を備える。
異常検知部16は、ブレーキ制御装置1および/またはブレーキ制御装置1間の伝送経路の異常を検知する。異常検知部16は、例えば、データ送受信部12が所定の期間以上、トークンを受信しない場合、ブレーキ制御装置1および/またはブレーキ制御装置1間の伝送経路に異常が発生したと判断する。
あるいは、データ送受信部12は、ステータスデータにインクリメントデータを付加して他のブレーキ制御装置1に送信し、他のブレーキ制御装置1からインクリメントデータが付加されたステータスデータを受信してもよい。この場合、異常検知部16は、所定の時間以上、インクリメントデータの更新がなければ、ブレーキ制御装置1および/またはブレーキ制御装置1間の伝送経路に異常が発生したと判断する。
データ送受信部12は、ステータスデータにCRC(Cyclic Redundancy Check)データまたはチェックサム値を付加して他のブレーキ制御装置1に送信し、他のブレーキ制御装置1からCRCデータまたはチェックサム値が付加されたステータスデータを受信してもよい。この場合、異常検知部16は、CRCデータまたはチェックサム値を計算し、付加されたCRCデータまたはチェックサム値と比較する。このとき両者の値が一致しなければ、異常検知部16は、ノイズ等の影響により伝送中にデータの一部が変化したと判断する。
異常検知部16は、上記のような異常を検知すると、編成制御ではない通常の制御に切り替える切替信号を生成し、送受信部13に送る。送受信部13は、異常検知部16から受け取った切替信号を空気ブレーキ装置に送信する。空気ブレーキ装置は、切替信号を受信すると、通常の制御に切り替える。
あるいは、送受信部13は、他の機器2の異常を示す異常情報を受信してもよい。この場合、データ送受信部12は、送受信部13が異常情報を受信し、記憶部14に記憶させると、ステータスデータに異常情報を付加して他のブレーキ制御装置1に送信し、他のブレーキ制御装置1から異常情報が付加されたステータスデータを受信する。これにより、いずれの車両Vの他の機器2に異常が発生した場合であっても、すべてのブレーキ制御装置1が異常情報を共有しているので、いずれかの1つのブレーキ制御装置1にアクセスするだけで、すべての異常情報を確認することができる。
実施の形態2のその他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように実施の形態2のブレーキ制御システムによれば、ブレーキ制御装置1および/または伝送経路に異常が発生した場合であっても、通常の制御に切り替えることができる。また、いずれかの1つのブレーキ制御装置1にアクセスするだけで、すべての異常情報を確認することができるので、異常監視装置として、ブレーキ制御装置1を使用することができる。
上記の実施の形態では、トークンパッシングでステータスデータを他のすべてのブレーキ制御装置1に送信する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、ブレーキ制御装置1同士をイーサネット(登録商標)で接続し、コリジョンを検出してもよい。
また、上記の実施の形態では、ブレーキ制御装置1は、隣接する車両Vのブレーキ制御装置1とネットワークで接続されるが、最後の車両Vのブレーキ制御装置1と先頭の車両Vのブレーキ制御装置1とをさらに接続してもよい。この場合、伝送経路の1カ所に異常が発生しても、ステータスデータの送受信が可能になるので、冗長性が得られる。
さらに、上記の実施の形態1では、2つの編成制御方法について説明したが、これに限らず、例えば、ブレーキ制御装置1の記憶部14は、各車両Vの車輪が滑走しない空気ブレーキ力の限界値を示す滑走限界値をあらかじめ記憶し、各車両Vの必要ブレーキ力から回生ブレーキ力を引いた値が滑走限界値を超えない場合は、演算部15は、各空気ブレーキ装置に均一に負担するブレーキ力を割り当て、必要ブレーキ力から回生ブレーキ力を引いた値が滑走限界値を超える車両Vが存在する場合は、該車両Vの車輪が滑走しないよう、所定の分配率で空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を調整してもよい。
1 ブレーキ制御装置、2 他の機器、3 引き通し線、11 ブレーキ信号取得部、12 データ送受信部、13 送受信部、14 記憶部、15 演算部、16 異常検知部、100 ブレーキ制御システム、A1〜A3 空気ブレーキ力、B1,B3 回生ブレーキ力、F1〜F3 必要ブレーキ力、M1〜M3 質量、V,V1〜V3 車両。

Claims (5)

  1. 少なくとも空気ブレーキ装置およびエアサスペンションを含む他の機器と前記空気ブレーキ装置を制御するブレーキ制御装置とをそれぞれ備える複数の車両で構成され、前記ブレーキ制御装置は隣接する他の車両の前記ブレーキ制御装置と接続されるブレーキ制御システムであって、
    前記ブレーキ制御装置はそれぞれ、
    負の加速度を要求するブレーキ信号を受信するブレーキ信号取得部と、
    前記エアサスペンションから前記エアサスペンションの空気圧を示すAS圧情報を受信する第1受信部と、
    前記他の機器にモータを制御する推進制御装置が含まれる場合には、前記AS圧情報から自身の車両の前記推進制御装置が負担する回生ブレーキ力を演算し、演算した回生ブレーキ力での制動を指示する回生ブレーキパタンを生成する第1演算部と、
    前記第1演算部が生成した前記回生ブレーキパタンを前記推進制御装置に送信する第1送信部と、
    前記推進制御装置から前記推進制御装置が負担している回生ブレーキ力を示す回生ブレーキ情報を受信する第2受信部と、
    前記AS圧情報と前記回生ブレーキ情報とを含む自身の車両のステータスデータを他の前記ブレーキ制御装置に送信し、他の前記ブレーキ制御装置から他の車両の前記ステータスデータを受信するデータ送受信部と、
    前記ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両の前記ステータスデータとから、自身の車両の前記空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算し、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を生成する第2演算部と、
    前記第2演算部が生成した前記指示信号を前記空気ブレーキ装置に送信する第2送信部と、
    を備えるブレーキ制御システム。
  2. 前記第2演算部は、各車両のステータスデータに含まれる前記AS圧情報から各車両の質量を計算し、各車両の質量にブレーキ信号が要求する負の加速度を乗算した値の総和から、各推進制御装置が負担している回生ブレーキ力の合計を減算した値が正の値である場合、この値を0より大きい所定の分配率で割り当てた値を前記空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力として算出する請求項1に記載のブレーキ制御システム。
  3. 前記第2演算部は、各車両の質量にブレーキ信号が要求する負の加速度を乗算した値の総和から、各推進制御装置が負担している回生ブレーキ力の合計を減算した値を、すべての車両の前記空気ブレーキ装置の総数で除算した値を1つの前記空気ブレーキ装置あたりで負担するブレーキ力として算出する請求項2に記載のブレーキ制御システム。
  4. 前記ブレーキ制御装置は、前記ブレーキ制御装置および/または前記ブレーキ制御装置間の伝送経路の異常を検知し、編成制御ではない通常の制御に切り替える切替信号を生成する異常検知部をさらに備え、
    前記第2送信部は、前記異常検知部が生成した前記切替信号を前記空気ブレーキ装置に送信する請求項1から3のいずれか1項に記載のブレーキ制御システム。
  5. 少なくとも空気ブレーキ装置およびエアサスペンションを含む他の機器を備える車両に搭載され、他の車両のブレーキ制御装置と接続されるブレーキ制御装置であって、
    負の加速度を要求するブレーキ信号を受信するブレーキ信号取得部と、
    前記エアサスペンションから前記エアサスペンションの空気圧を示すAS圧情報を受信する第1受信部と、
    前記他の機器にモータを制御する推進制御装置が含まれる場合には、前記AS圧情報から自身の車両の前記推進制御装置が負担する回生ブレーキ力を演算し、演算した回生ブレーキ力での制動を指示する回生ブレーキパタンを生成する第1演算部と、
    前記第1演算部が生成した前記回生ブレーキパタンを前記推進制御装置に送信する第1送信部と、
    前記推進制御装置から前記推進制御装置が負担している回生ブレーキ力を示す回生ブレーキ情報を受信する第2受信部と、
    前記AS圧情報と前記回生ブレーキ情報とを含む自身の車両のステータスデータを他の前記ブレーキ制御装置に送信し、他の前記ブレーキ制御装置から他の車両の前記ステータスデータを受信するデータ送受信部と、
    前記ブレーキ信号が要求する負の加速度と、すべての車両の前記ステータスデータとから、自身の車両の前記空気ブレーキ装置が負担するブレーキ力を演算し、演算したブレーキ力での制動を指示する指示信号を生成する第2演算部と、
    前記第2演算部が生成した前記指示信号を前記空気ブレーキ装置に送信する第2送信部と、
    を備えるブレーキ制御装置。
JP2014025916A 2014-02-13 2014-02-13 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置 Active JP6366950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025916A JP6366950B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025916A JP6366950B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015154575A true JP2015154575A (ja) 2015-08-24
JP6366950B2 JP6366950B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=53896322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014025916A Active JP6366950B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6366950B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018182812A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 富士電機株式会社 車両制御装置及び車両

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057702A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Mitsubishi Electric Corp 電気車のブレーキ方法及び装置
JP2013230009A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Sinfonia Technology Co Ltd 鉄道車両用ブレーキ制御システム
WO2015020062A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 ナブテスコ株式会社 鉄道車両用ブレーキシステム、鉄道車両用ブレーキ制御装置、および、鉄道車両用ブレーキ制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057702A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Mitsubishi Electric Corp 電気車のブレーキ方法及び装置
JP2013230009A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Sinfonia Technology Co Ltd 鉄道車両用ブレーキ制御システム
WO2015020062A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 ナブテスコ株式会社 鉄道車両用ブレーキシステム、鉄道車両用ブレーキ制御装置、および、鉄道車両用ブレーキ制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018182812A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 富士電機株式会社 車両制御装置及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP6366950B2 (ja) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101973246B1 (ko) 철도 차량용 브레이크 시스템, 철도 차량용 브레이크 제어 장치, 및, 철도 차량용 브레이크 제어 방법
JP5174999B1 (ja) 列車情報管理装置および機器制御方法
US20150191090A1 (en) Train-information management device and device control method
JP4562804B2 (ja) 列車情報管理装置
US10185315B2 (en) Motor control system and motor control method
US9592810B2 (en) Brake control device, and brake control method
KR102480615B1 (ko) 차량의 브레이크 시스템을 작동하기 위한 제어 장치 및 방법
JP2016210267A5 (ja)
JP6602891B2 (ja) 鉄道車両のための選択的な制動力配分
JP5988897B2 (ja) 推進制御装置
JPWO2018181807A1 (ja) 車両用ブレーキシステム
JP6366950B2 (ja) ブレーキ制御システムおよびブレーキ制御装置
JP2016060413A (ja) 車両用電子制御装置及び制御方法
JP2015067234A (ja) 車両制御装置
RU2016129587A (ru) Комбинация рельсовых транспортных средств
JP2017055607A (ja) 編成制御装置,車両駆動システム及び編成列車
CN112688302B (zh) 一种飞轮储能的控制方法、装置、电子设备及存储介质
JP6120010B2 (ja) 車両
JP4703195B2 (ja) 電気車制御装置
JP6226759B2 (ja) 自動列車運転装置
JP2013099172A (ja) 列車情報管理装置及び列車情報管理方法
KR101234939B1 (ko) 열차 제어 모듈 및 이를 포함하는 신호 장치
JP6129364B1 (ja) ハイブリッド車両制御装置、およびハイブリッド車両の制動制御方法
JP2014155402A (ja) 電気自動車のモータ制御システム
KR102496881B1 (ko) 자동차 내에 오류 상태가 존재하는지의 여부를 결정하기 위한 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170922

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6366950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250