JP2001056585A - カラー電子写真の画像形成方法 - Google Patents

カラー電子写真の画像形成方法

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JP2001056585A
JP2001056585A JP23103499A JP23103499A JP2001056585A JP 2001056585 A JP2001056585 A JP 2001056585A JP 23103499 A JP23103499 A JP 23103499A JP 23103499 A JP23103499 A JP 23103499A JP 2001056585 A JP2001056585 A JP 2001056585A
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Yoshisada Nakamura
善貞 中村
Mitsuru Ito
充 伊藤
Masataka Murata
正孝 村田
Tomoyoshi Tateishi
朋美 立石
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー電子写真用受像材の両面に問題なく適
切な画像を形成することができる画像形成方法を提供す
ること。 【解決手段】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
の表裏両面のうち、より光沢度、平滑度、白色度、色味
の中性度または反射率が低い裏面に画像を形成した後に
おもて面に画像を形成することを特徴とする画像形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間接カラー乾式電
子写真法により作成されたトナー像を受像材に転写する
とともに、そのトナー像を該受像材上に定着するカラー
電子写真画像形成方法において、良好な画質を提供でき
ることを特徴とする画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピューター技術の進展に伴い、紙や
写真のような画像記録媒体に保存されていた画像が、デ
ジタル情報としてコンピューターで処理されるようにな
った。近年のパーソナルコンピューターの普及に伴い、
一般家庭で扱うような画像もデジタル化が進んでいる。
しかしながら、紙や写真のような従来の画像記録媒体の
重要性は、いささかも失われていない。従って、デジタ
ル情報を可視画像として画像記録媒体に出力する画像記
録方法が必要である。デジタル情報の出力に適した画像
記録方法として、電子写真方式が普及している。電子写
真方式は、高速にカラー画像が形成できるという特徴が
ある。従来の電子写真方式のプリンターは、カラー画像
出力ができる他の方式(熱昇華型熱転写方式、インクジ
ェット方式、銀塩写真方式)のプリンターよりも、画質
の点では劣るとされていた。しかし最近の電子写真方式
カラープリンターの進歩により、画質の点でも他の方式
に劣らない程度になってきている。
【0003】しかし、顔や風景等の画像情報を写真とし
て出力したい場合、汎用紙等では、特に光沢が劣るた
め、写真用途としての専用紙が求められている。そのた
め、画質の向上を目指した種々の専用紙が提案されてい
る。その多くはトナー受像層として、トナー転写後の熱
および圧力による定着工程での画質を改良するため熱可
塑性樹脂を用いている。この画像形成方法においては、
定着時に受像層が熱定着部へ接着することを避けるた
め、離型性のあるオイルを定着部に供給することが一般
的に行われている。しかし、熱可塑性樹脂は一般的に離
型オイルを吸収できないため、画像形成後の受像材上に
離型オイルが残存することが知られている。近年、増大
している画像の両面出力に際し、この残存オイルの影響
が問題になっている。すなわち、最初に片面に出力した
際表面に残存した離型オイルが、残りの面を出力する
際、受像材が搬送不良、転写不良を起こすだけでなく、
電子写真感光体へ悪影響を及ぼすことがある。
【0004】また、写真調の画像を出力するため専用紙
には熱可塑性樹脂を用いる以外に種々の工夫が凝らされ
ている。特に表裏面に同じ熱可塑性樹脂を用いた受像層
を設けた場合、定着部での定着性能と定着部への接着
(オフセット)との両立が困難である。したがって、写
真調の画像をえるためには、表面と裏面とで受像層の構
成を変えざるをえない。そのため受像材に特性の異なる
表面と裏面とが存在することになる。しかし、両面に適
切な画像を形成するためには、その特性に合致した出力
を行う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決することを課題とした。すなわち本発明
は、カラー電子写真用受像材の両面に問題なく適切な画
像を形成することができる画像形成方法を提供すること
を解決すべき課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために鋭意検討を重ねた結果、おもて面と裏面の
特性が規定量だけ異なるカラー電子写真用受像材を用い
て、その画像形成順序を固定すれば、所望の画像を形成
することができることを見出し、本発明を提供するに至
った。すなわち本発明は、支持体の少なくとも片面上
に、熱可塑性樹脂を含み、流出開始温度が40〜105
℃であるトナー受像層を有するカラー電子写真用受像材
の両面に画像を形成する方法であって、前記カラー電子
写真用受像材の表裏両面のうち、より光沢度、平滑度、
白色度、色味の中性度または反射率が低い裏面に画像を
形成した後におもて面に画像を形成することを特徴とす
る画像形成方法を提供するものである。なお、本明細書
において「〜」はその前後に記載される数値を含む範囲
を意味する。本発明の画像形成方法に用いるカラー電子
写真用受像材のおもて面は、裏面よりも45度光沢度が
10〜100大きいこと;裏面よりも十点平均粗さが
0.5〜10μm小さいこと;裏面よりCIE 197
6(L***)色空間中のL*値が5〜60大きいこ
と;裏面よりCIE 1976(L***)色空間中
での色差二乗((Δa*2+(Δb*2))が9〜10
000小さいこと;または裏面より反射率が1.05〜
10,000倍大きいことが好ましい。
【0007】本発明の方法では、画像形成に先立ってお
もて面と裏面を判別することが好ましい。また、おもて
面と裏面を判別する際に得られた情報に基づいて、裏面
およびおもて面のそれぞれに適した画像形成条件で画像
を形成することが好ましい。画像形成条件としては、現
像電圧、電荷量、1次転写電圧、2次転写電圧、電流、
1次転写圧力、2次転写圧力、定着温度、定着圧力、定
着工程に使用するオイル量、カラー電子写真用受像材の
搬送速度から選択される1以上の条件を選択することが
好ましい。本発明の画像形成方法を適用するカラー電子
写真用受像材として好ましいものは、両面に受像層を有
するもの;受像層に白色顔料を含有するもの;支持体が
紙、中でもキャスト紙あるいはコート紙であるもの;紙
の両面に熱可塑性樹脂を溶融ラミネートしたもの;トナ
ー受像層が溶融ラミネート法により作成されたものを挙
げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の画像形成
方法について詳細に説明する。本発明の画像形成方法
は、間接乾式電子写真によりカラー画像を形成する方法
である。画像形成の対象となるカラー電子写真用受像材
は、支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性樹脂を含
み、流出開始温度が40〜105℃であるトナー受像層
を有するものである。本発明で用いるカラー電子写真用
受像材の形状は、シート状、テープ状など転写面を2面
有するものであれば特に制限されない。好ましいのはシ
ート状のカラー電子写真用受像材である。トナー受像層
は、支持体の片面にのみ形成されていてもよいし、両面
に形成されていてもよい。また、トナー受像層は片面あ
たり1層だけ形成されていてもよいし、2層以上形成さ
れていてもよい。2層以上形成されている場合は、その
うちの1層が熱可塑性樹脂を含み、流出開始温度が40
〜105℃であればよい。
【0009】カラー電子写真用受像材の受像層に用いる
熱可塑性樹脂は、流出開始温度(以下「Tfb」と略
す)が40〜105℃である。流出開始温度は、例えば
島津製作所製フローテスターCFT−500を用いて測
定することができる。本明細書に記載されるTfbは、
同装置を用い、断面積10cm2の試料片を、35℃に
て60秒予熱した後、10kg重の圧力下、1℃/秒の
速度で昇温することにより求めたものである。この測定
方法では、シリンダーは試料の空隙を埋めるために一度
降下(軟化点)した後に一時安定になり、その後再び突
出口から試料が流出し始めると降下を始める。この試料
が流出を開始する温度がTfbである。この温度は、熱
可塑性の樹脂が温度と圧力を受けて塑性変形を始める温
度であり、定着時の樹脂の特性を記述するのに優れてい
る。受像層に用いる熱可塑性樹脂のTfbが40℃未満
の場合は、画像出力前(未使用)の状態でのカラー電子
写真用受像材の保存時に、カラー電子写真用受像材同士
が接着するなどのブロッキングの問題、高温環境で画像
形成装置の一部に接着する問題、定着時に定着部に接着
する問題、さらには出力した画像の保存時にカラー電子
写真用受像材同士および他のものと接着し画像が破壊さ
れる等の問題が発生する。また、流出開始温度が105
℃以上の場合、定着時に高温を用いないと定着が十分で
きず、写真調の画像が形成できない。
【0010】本発明で用いるカラー電子写真用受像材は
受像層を設けることにより、写真調の画像形成を可能に
している。ここでいう写真調とは、画像の濃度、階調、
階調バランス、色調、色調バランス、色再現性、先鋭
度、粒状性等、銀塩写真の画質を評価する項目が銀塩写
真プリントに近似であることのみをいうのではなく、画
像の平滑性、光沢性が非画像部から最高濃度のどの領域
においても均質であること、また非画像部の白色度が優
れていること、さらには、カラー電子写真用受像材全体
がカール、波打ち等が無いことをいう。
【0011】本発明では、カラー電子写真用受像材とし
て、表裏面の特性が異なるものを用いる。本発明では、
表面の光沢度、表面の平滑度、白色度、色味、反射率の
うちの少なくとも1以上の特性がおもて面と裏面で異な
っているカラー電子写真用受像材を使用する。本明細書
では、特性として光沢度に注目した場合に、より光沢度
の高い面をおもて面といい、光沢度の低い面を裏面とい
う。このとき、おもて面の45度光沢度は裏面の45光
沢度より10〜100大きいことが好ましい。光沢度差
が10未満の場合は、画像形成に先立って表裏面の判定
を行う際に誤判定が多くなる傾向がある。また、光沢度
差が100より大きい場合、写真調の画像を表裏面いず
れにも形成することができなくなる傾向にある。光沢度
はJIS Z 8741により測定することができる。
表裏面の光沢度を45度以外で判定することも可能であ
るが、目視による判定とは45度の光沢度が良い相関を
示す。機械的に判定する場合は角度によらない。
【0012】本明細書では、特性として平滑度に注目し
た場合に、より平滑度の高い面をおもて面といい、平滑
度の低い面を裏面という。このとき、おもて面の十点の
算術平均粗さが裏面の十点の算術平均粗さより0.5〜
10μm小さいことが好ましい。算術平均粗さは、JI
S B 0601により規定されており、JIS B0
651およびJIS B 0652により測定すること
ができる。算術平均粗さの差が0.5μm未満の場合、
表裏判定において誤判定が多くなる傾向があり、10μ
mより大きい場合は写真調の画像を表裏面のいずれにも
形成することができなくなる傾向にある。本明細書で
は、特性として白色度に注目した場合に、より白色度の
高い面をおもて面といい、白色度の低い面を裏面とい
う。このとき、おもて面のCIE 1976(L**
*)色空間中で明度を表すL*値が裏面のL*値より5〜
60大きいことが好ましい。白色度はJIS P 81
23に規定されている方法で測定することが好ましい。
この方法により測定した白色度は、70以上であること
が好ましく、85以上であることがより好ましく、90
以上であることが特に好ましい。本明細書では、特性と
して色味に注目した場合に、より色味の中性な面をおも
て面といい、その反対面を裏面という。このとき、おも
て面のCIE 1976(L***)色空間中での色
差二乗((Δa*2+(Δb*2))が裏面の色差二乗
((Δa*2+(Δb*2))より9〜10000 小さいことが好ましい。色差二乗の差が9未満であると
きは表裏を判定する際に誤判定が多くなる傾向があり、
10000より大きい場合は写真調の画像を表裏面いず
れにも形成することができなくなる傾向にある。
【0013】本明細書では、特性として特定の波長の電
磁波に対する反射率に注目した場合に、より反射率の高
い面をおもて面といい、反射率の低い面を裏面という。
このとき、おもて面の反射率が裏面の反射率より1.0
5〜10,000倍大きいことが好ましい。反射率差が
1.05倍未満であるときは表裏を判定する際に誤判定
が多くなる傾向がある。反射率測定に用いる電磁波とし
ては、紫外線、可視光線、赤外線を用いることが好まし
い。反射率を利用すれば、表裏の判別を目視ではなく機
械的に行うことができるため便利であり、自動化に役立
つものである。上記の5つの特性は、組み合わせること
が好ましい。すなわち、カラー電子写真用受像材のおも
て面と裏面の特性の差異が上記の条件をなるべく多く満
足するものであることが好ましい。
【0014】本発明の画像形成方法では、カラー電子写
真用受像材の裏面から画像形成を行い、その後におもて
面に画像形成を行う。このような方法を採用することに
よって、おもて面を出力した後、裏面を出力する場合に
見られる裏面出力時の表画像への悪影響を回避すること
ができる。具体的には、搬送経路中のこすれ、傷、転写
工程を経ることに伴う異常転写、定着工程を経ることに
伴う再定着による異常光沢、画像剥離、離型オイルによ
る表面汚染、それらの複合要因による画像の劣化など
が、本発明の画像形成方法を採用することによって大幅
に軽減される。
【0015】本発明にしたがって画像形成を行う前に、
あらかじめ画像形成を行おうとしているカラー電子写真
用受像材の表裏面を判別することが好ましい。表裏面の
判別の差異に得られた情報に基づいて、画像形成条件を
適宜調節して表裏面の画像を形成することが特に好まし
い。本明細書でいう画像形成条件は、画像を形成するの
に必要な工程におけるすべての調整可能な変数を意味す
る。好ましい変数としては、(1)静電潜像形成時の画
像部、非画像部の帯電圧あるいは荷電量、(2)現像時
のトナー量、(2)1次転写もしくは2次転写時の転写
電圧、転写電流量、圧力、およびこれらの組み合わせ、
(3)定着時の温度、圧力、あるいはその組み合わせ、
(4)定着時、カラー電子写真用受像材と定着部部材と
が接着することを防止するために定着部に供給される、
離型性オイルの供給量、(5)カラー電子写真用受像材
の搬送速度、あるいは工程によって搬送速度が違う場
合、転写部搬送速度、定着部搬送速度、(6)転写前の
カラー電子写真用受像材へのカーリング、あるいはデカ
ーリングの有無または強度、(7)転写前のカラー電子
写真用受像材への印可電圧、荷電量、(8)転写後、定
着前のカラー電子写真用受像材への印可電圧、荷電量、
(9)転写前のカラー電子写真用受像材への加湿の有無
あるいは量、(10)転写前のカラー電子写真用受像材
の離型オイルクリーニングの有無などが挙げられる。こ
こでいう転写前のカラー電子写真用受像材への加湿と
は、環境条件に依存せず、一定の静電特性をカラー電子
写真用受像材に与えるために加湿を行うことである。ま
た離型オイルクリーニングとは、片面に出力したカラー
電子写真用受像材の反対面にさらに画像を形成する場合
に、残存離型オイルの影響を除去するために行なう離型
オイル除去のことである。
【0016】本発明の画像形成方法においてはカラー電
子写真用受像材の表裏面を判定し、それに基づきおもて
面および裏面に合った画像等の選択、処理を行うことが
できる。ここでいう画像等の選択、処理とは、(1)出
力する元となる画像の選択および前処理(たとえば、画
像サイズ、解像度、先鋭度、粒状性の調整、さらに濃
度、色調、階調の調整、それらのバランス調整、トリミ
ング、画像の一部の除去、補間、および特殊効果の付与
など)、(2)同時に用いる既製の画像(例えばテンプ
レート画像、フレーム画像など)、文字、イラスト等の
選択および前処理、(1)および(2)の合成画像処
理、および合成画像の最適な静電潜像に変換するための
データ処理のことをいう。
【0017】本発明の画像形成方法では、カラー電子写
真用受像材が熱可塑性樹脂を含有する。カラー電子写真
用受像材に用いられる熱可塑性樹脂としては、定着温度
および温度で変形しトナーを受容しうるものであれば特
にその種類は制限されない。好ましくは、トナーのバイ
ンダーとして用いられている樹脂と同系統の樹脂が好ま
しい。トナーのバインダーとしては、ポリエステル樹脂
が多用されているので、その場合、カラー電子写真用受
像材に用いられる熱可塑性樹脂としても、ポリエステル
樹脂を用いるのが好ましい。また、スチレン−アクリル
酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル
共重合体なども好ましく用いられる。以下に好ましく用
いられる樹脂を説明する。
【0018】カラー電子写真用受像材に用いられる熱可
塑性樹脂として、エステル結合を有する樹脂;ポリウレ
タン樹脂;ポリアミド樹脂、尿素樹脂等;ポリスルホン
樹脂;ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プ
ロピオン酸ビニル共重合体樹脂等;ポリビニルブチラー
ル等の、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸
セルロース樹脂等のセルロース樹脂等;ポリカプロラク
トン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂等;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等のポリオレフィン樹脂や、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂
や、アクリル樹脂等;およびこれらの混合物または共重
合体等を挙げることができる。
【0019】これらの熱可塑性樹脂の中では、エステル
結合を有する樹脂が好ましく、例えばポリメチルアクリ
レート、ポリブチルアクリレート、ポリメチルメタクリ
レート、ポリブチルメタクリレートなどのポリアクリル
酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エステル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリ
レート樹脂等を使用することができる。
【0020】上記のポリエステル樹脂は、テレフタル
酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、
アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、アビエチン
酸、コハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の多
カルボン酸成分(これらの多カルボン酸成分にはスルホ
ン酸基、カルボキシル基等が置換していてもよい)と、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAの
ジエーテル誘導体(例えば、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド2付加物、ビスフェノールAのプロピレン
オキサイド2付加物など)、ビスフェノールS、2−エ
チルシクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン等の多
アルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基な
どが置換されていてもよい)との縮合により得られる。
【0021】ポリエステル樹脂の具体例としては、特開
昭59−101395号公報、特開昭63−7971号
公報、特開昭63−7972号公報、特開昭63−79
73号公報、特開昭60−294862号公報に記載の
ものを挙げることができる。また、市販品としては東洋
紡製のバイロン290、バイロン200、バイロン28
0、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−
140、バイロンGK−130、花王製のATR−20
09、ATR−2010、ユニチカ製のエリーテルUE
3500、UE3210、XA−8153、日本合成化
学製のポリエスターTP−220、R−188等が使用
できる。トナー受像層に用いられる熱可塑性樹脂として
は、受像層を形成した状態で前述の受像層物性を満足で
きるものが好ましい。さらに好ましくは、樹脂単独で
も、前述の受像層に好ましい物性を満足するものが挙げ
られる。また、前述の物性の異なる樹脂を2以上併用す
ることも好ましい。
【0022】トナー受像層に用いられる熱可塑性樹脂と
しては、トナーに用いられている熱可塑性樹脂の分子量
に比べ大きいものが好ましく用いられる。ただし、分子
量はトナー樹脂と受像層樹脂との熱力学的特性の関係に
よっては必ずしも、前述の分子量の関係が好ましいわけ
ではない。例えば、トナー樹脂より、受像層樹脂の軟化
温度が高い場合、分子量は同等か、受像層樹脂の方が小
さいことが好ましい場合がある。トナー受像層に用いら
れる熱可塑性樹脂として、同一組成の樹脂の平均分子量
が異なるものの混合物を用いるのも好ましい。また、ト
ナーに用いられている熱可塑性樹脂の分子量との関係
は、特開平8−334915号公報に開示されている関
係が好ましい。トナー受像層に用いられる熱可塑性樹脂
の分子量分布は、トナーに用いられている熱可塑性樹脂
の分子量分布より広いものが好ましい。さらに、トナー
受像層に用いられる熱可塑性樹脂としては、特公平5−
127413号公報、同8−194394号公報、同8
−334915号公報、同8−334916号公報、同
9−171265、同10−221877号公報等に開
示されている物性等を満足するものが好ましく用いられ
る。
【0023】本発明の画像形成方法においてカラー電子
写真用受像材は熱可塑性樹脂の他に白色顔料を含有する
ことが好ましい。白色顔料は、少なくともおもて面に含
有することがより好ましい。白色顔料としては、フィラ
ーの項および粒径の細かい顔料の項で述べる無機顔料
(酸化チタン、炭酸カルシウム他)を用いることができ
る。有色顔料としては、特開昭63−44653号公報等に記
載されている各種顔料及びアゾ顔料(アゾレーキ;カー
ミン6B、レッド2B、不溶性アゾ;モノアゾイエロ、
ジスアゾイエロ、ピラゾロオレンジ、バルカンオレン
ジ、縮合アゾ系;クロモフタルイエロ、クロモフタルレ
ッド)、多環式顔料(フタロシアニン系;銅フタロシア
ニンブルー、銅フタロシアニングリーン、シオキサジン
系;ジオキサジンバイオレット、イソインドリノン系;
イソインドリノンイエロ、スレン系;ペリレン、ペリノ
ン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(マラ
カイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクト
リアブルーB)又無機顔料(酸化物、二酸化チタン、ベ
ンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性
炭酸カルシウム、硅酸塩;含水硅酸塩、無水硅酸塩、金
属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボン
ブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。
【0024】本発明の画像形成方法においてカラー電子
写真用受像材は紙支持体であることが好ましい。紙支持
体とは、支持体中に少なくとも紙もしくは合成紙部分を
有するものである。好ましい紙支持体としては、キャス
ト紙、コート紙、レジンコート紙およびそれらの組み合
わせを挙げることができる。キャスト紙、コート紙はい
わゆる普通紙に比べ画質がよく、より写真調の画像が得
られる。レジンコート紙は、さらに銀塩写真に近い画質
を得ることが可能であり好ましい。レジンコート紙は、
熱可塑性樹脂(例えば、ポリエチレン、PET、PE
N、その他飽和ポリエステル類など)を溶融ラミネート
して作成するのが好ましい。以下において、本発明によ
り画像形成を行うことができるカラー電子写真用受像材
について、より詳細に説明する。
【0025】カラー電子写真用受像材 1)支持体 本発明に用いられるカラー電子写真用受像材の支持体と
しては、定着温度に耐えることができ、平滑性、白色
度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、定着後のへこみ等の
点で要求を満足できるものならばどの様なものでも使用
できる。一般的には、日本写真学会編「写真工学の基礎
−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)
(223)〜(240)頁記載の紙、合成高分子(フィルム)等の
写真用支持体が挙げられる。具体的には、合成紙(ポリ
オレフィン系、ポリスチレン系等の合成紙)、上質紙、
アート紙、(両面)コート紙、(両面)キャストコート
紙、ポリエチレン等の合成樹脂パルプと天然パルプとか
ら作られる混抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、壁紙、裏
打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴム
ラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セルロース
繊維紙、ポリオレフィンコート紙、(特にポリエチレン
で両側を被覆した紙)等の紙支持体、ポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリス
チレンメタクリレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リカーボネイトポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリイミド、セルロース類(例えばトリアセ
チルセルロース)、等の各種プラスチックフィルムまた
はシートと該プラスチックに白色反射性を与える処理
(例えば、フィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有さ
せるなどの処理)をしたフィルムまたはシート、布類、
金属、ガラス類等が用いられる。これらは、単独で用い
ることもできるし、ポリエチレン等の合成高分子で片面
または両面をラミネートされた支持体として用いること
もできる。また、上記した支持体の任意の組合せによる
積層体も使用できる。この他に、特開昭62−253,
159号公報(29)〜(31)頁、特開平1−61,236号
公報(14)〜(17)頁、特開昭63−316,848号公
報、特開平2−22,651号公報、同3−56,95
5号公報、米国特許第5,001,033号明細書等に
記載の支持体を用いることができる。
【0026】これらの支持体の厚みは、通常25μm〜
300μm、更に好ましくは50μm〜260μmで、
より好ましくは75mμ〜220μm程度である。ま
た、剛度としては種々のものがその目的に応じて使用す
ることが可能であるが、写真画質の受像しようとしては
カラー銀塩写真用の支持体に近いものが好ましく用いら
れる。平滑性についても同様である。また、支持体とし
ては定着性能の観点から、20℃で相対湿度が65%の
条件下における紙の熱伝導率が0.50kcal/m・
h・℃以上であることが好ましい。熱伝導率はJISP
8111に準拠して調湿した転写紙を、特開昭53−
66279号公報に記載された方法によって測定するこ
とができる。また、支持体の密度は上記の観点から0.
7g/cm3以上であることが好ましい。
【0027】これら前述した支持体の構成層中には、本
発明の目的を害しない範囲内において、適宜選択した各
種の添加剤を添加させることができる。例えば、増白剤
や、導電剤、填料、酸化チタン、群青、カーボンブラッ
クなどの顔料や染料などを必要に応じて含有させておく
ことができる。また、これらの支持体の片面または両面
には、その上に設けられる層との密着性を改良する目的
で種々の表面処理や下塗りを施すことができる。表面処
理としては例えば、光沢面、又は特開昭55−2650
7号公報記載の微細面、マット面又は絹目面の型付けの
処理や、コロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処理、
又はプラズマ処理などの活性化処理などが挙げられる。
下塗りとしては、例えば、特開昭61−846443号
公報に記載の方法を用いることができる。また、これら
は単独に用いてもよく、また、型付けなどを行った後に
活性化処理を施したり、更に活性化処理などの表面処理
後に下塗りを行うなど、任意の組み合わせで併用して用
いることもできる。これらの支持体の構成中や表面や裏
面、及びそれらの組み合わせ中には、親水性バインダー
とアルミナゾルや酸化スズのような半導性金属酸化物、
カーボンブラックその他の帯電防止剤を塗布してもよ
い。具体的には、特開昭63−220,246号公報な
どに記載の支持体を使用できる。
【0028】2)層構成 本発明に用いられるカラー電子写真用受像材は、その目
的により支持体上にいくつかの層より構成され、少なく
ともカラーおよび黒トナーを受容し画像を形成するため
のトナー受像層が設けられる。受像層以外にも表面保護
層、中間層、下塗り層、クッション層、帯電調節(防
止)層、反射層、色味調製層、保存性改良層、接着防止
層、アンチカール層、平滑化層などを設けることができ
る。また、それぞれの層は2以上の層より構成されてい
ても良い。 透明支持体上に受像層等が設けられる透過
型のカラー電子写真用受像材の場合、支持体上の各層も
透明であることが好ましい。また、反射支持体上に受像
層等が設けられる反射型のカラー電子写真用受像材の場
合は、支持体上の各層は透明である必要は無く、むしろ
白色であることが好ましい。白色度としてはJIS P
8123に規定される方法で測定し85%以上が好ま
しい。また、440nm〜640nmの波長域で分光反
射率が85%以上、かつ同波長域の最大分光反射率と最
低分光反射率の差が5%以内であることが好ましい。さ
らには、400nm〜700nmの波長域で分光反射率
が85%以上、かつ同波長域の最大分光反射率と最低分
光反射率の差が5%以内であることがより好ましい。
【0029】また、本発明に用いられるカラー電子写真
用受像材は、支持体を挟んで受像層と反対側にバック層
を設けることができる。透明支持体上に受像層等が設け
られる透過型のカラー電子写真用受像材の場合、バック
層も透明であることが好ましいが、反射支持体上に受像
層等が設けられる反射型のカラー電子写真用受像材の場
合は、バック層は透明である必要は無く、何色であって
もかまわない。ただし、裏面にも画像を形成する、両面
出力型カラー電子写真用受像材の場合は、バック層も白
色であることが好ましい。白色度および分光反射率は、
表面と同様に85%以上が好ましい。また、本発明に用
いられるカラー電子写真用受像材は、不透明度がJIS
P8138に規定される方法で測定し85%以上が好
ましく、90%以上がより好ましい。
【0030】3)トナー受像層 トナー受像層としては、少なくとも、転写工程にて
(静)電気、圧力等にて現像ドラムあるいは中間転写体
より画像を形成するトナーを受容し、定着工程にて熱、
圧力等にて固定化しうる受像性の物質よりなる。受容性
物質としては、熱可塑性樹脂、水溶性樹脂、粒径の細か
な顔料などが用いられる。受像層の厚さは、トナーの粒
子径の1/2以上であることが好ましく、さらに好まし
くはトナー粒子径の1倍〜3倍の厚さである。また、受
像層としては、特開平5−216322号公報、7−3
01939号公報に開示された厚みのものが好ましい。
【0031】トナー受像層の物性としては、以下の1項
目以上を満足するものが好ましく、複数の項目を満足す
るものがより好ましく、全ての項目を満足するものがも
っとも好ましい。 (1)受像層のTg(ガラス転位温度)が30℃以上、
トナーのTg+20℃以下であること。 (2)受像層のT1/2(1/2法軟化点)が60℃以
上150℃以下、好ましくは80〜120℃であるこ
と。 (3)受像層のTfb(流出開始温度)が40℃以上1
05℃以下、好ましくは受像層のTfbがトナーのTf
b+10℃以下であること。 (4)受像層の粘度が1×105CPになる温度が40
℃以上であって、トナーの粘度が1×105CPになる
温度よりも低いこと。 (5)受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)が
1×102Pa以上、1×105Pa以下であり、かつ損
失弾性率(G”)が1×102Pa以上、1×105Pa
以下であること。 (6)受像層の定着温度における損失弾性率(G”)と
貯蔵弾性率(G’)との比である損失正接(G”/
G’)が0.01以上10以下であること。 (7)受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)は
トナーの定着温度における貯蔵弾性率(G”)に対し−
50以上、+2500以下であること。 (8)溶融トナーの受像層上の傾斜角が50度以下、特
に40度以下であること。 また、受像層としては、特許第2788358号明細
書、特開平7−248637号公報、同8−30506
7号公報、10−239889号公報等に開示されてい
る物性等を満足するものが好ましい。
【0032】上記(1)の物性は、示差走査熱量測定装
置(DSC)により測定することができる。(2)〜
(4)の物性は、例えば島津製作所製フローテスターC
FT−500を用いて測定することができる。(5)〜
(7)の物性は、回転型レオメーター(例えば、レオメ
トリック社製ダイナミックアナライザーRADII)を
用いて測定することができる。(8)の物性は共和界面
化学(株)製の接触角測定装置を用い、特開平8−33
4916に開示した方法で測定することができる。
【0033】3−1)熱可塑性樹脂用添加剤 カラー電子写真用受像材に用いる熱可塑性樹脂含有層に
は、樹脂層の熱力学的特性を改良する目的で各種添加剤
を用いることができる。そのような目的の添加剤として
は、可塑剤、有機および無機のフィラー、乳化物、分散
物、架橋剤などが挙げられる。
【0034】3−1−1)可塑剤 本発明に用いる可塑剤としては、公知の樹脂用可塑剤を
用いることができる。本発明における可塑剤とは、トナ
ーを定着する時の熱および/または圧力によって、トナ
ー受像層が流動又は柔軟化するのを調整する化合物群の
ことである。可塑剤としては、「化学便覧」(日本化学
会編、丸善)や、「可塑剤−その理論と応用−」(村井
孝一編著、幸書房)や、「可塑剤の研究 上」「可塑剤
の研究 下」(高分子化学協会編)や、「便覧 ゴム・
プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等
を参考にして選択することができる。
【0035】また、可塑剤を、高沸点有機溶剤や熱溶剤
などという名前で記載している特開昭59−83154
号公報、同59−178451号公報、同59−178
453号公報、同59−178454号公報、同59−
178455号公報、同59−178457号公報、同
62−174754号公報、同62−245253号公
報、同61−209444号公報、同61−20053
8号公報、同62−8145号公報、同62−9348
号公報、同62−30247号公報、同62−1366
46号公報、同62−174754号公報、同62−2
45253号公報、同61−209444号公報、同6
1−200538号公報、同62−8145号公報、同
62−9348号公報、同62−30247号公報、同
62−136646号公報、特開平2−235694号
公報等に記載されているようなエステル類(例えばフタ
ル酸エステル類、リン酸エステル類、脂肪酸エステル
類、アビエチン酸エステル類、アジピン酸エステル類、
セバシン酸エステル類、アゼライン酸エステル類、安息
香酸エステル類、酪酸エステル類、エポキシ化脂肪酸エ
ステル類、グリコール酸エステル類、プロピオン酸エス
テル類、トリメリット酸エステル類、クエン酸エステル
類、スルホン酸エステル類、カルボン酸エステル類、コ
ハク酸エステル類、マレイン酸エステル類、フマル酸エ
ステル類、フタル酸エステル類、ステアリン酸エステル
類など)、アミド類(例えば脂肪酸アミド類、スルホア
ミド類など)、エーテル類、アルコール類、パラフィン
類、ポリオレフィンワックス類(例えばポリプロピレン
ワックス類、ポリエチレンワックス類など)、ラクトン
類、ポリエチレンオキシ類、シリコーンオイル類、フッ
素化合物類などの化合物が挙げられる。また、比較的低
分子量のポリマーを可塑剤として用いることができる。
この場合分子量としては可塑化の対象となる樹脂より分
子量の低いものが好ましく、特に好ましいのは分子量が
15000以下、さらに特に好ましいのは、分子量50
00以下である。また、ポリマー可塑剤の場合、対象と
なる樹脂と同種のポリマーが好ましい。例えばポリエス
テル樹脂の可塑化にはポリエステルが好ましい。さらに
オリゴマーも可塑剤として用いることができる。
【0036】上記に挙げた化合物以外にも市販品とし
て、旭電化工業製アデカサイザーPN−170、PN−
1430や、C.P.HALL社製品PARAPLEX
−G−25、G−30、G−40、理化ハーキュレス製
品エステルガム8L−JA、エステルR−95、ペンタ
リン4851、FK115、4820、830、ルイゾ
ール28−JA、ピコラスチックA75、ピコテックス
LC、クリスタレックス3085等を挙げることができ
る。
【0037】本発明に用いる可塑剤としては、logP
値が20以下が好ましい。更に好ましくは15以下であ
り、特に好ましくは15以下、−70以上である。ま
た、好ましい可塑剤はI/O値(有機性/無機性値)が
6下であり、更に好ましくは6以下、特に好ましくは6
以下、−20以上が好ましい。また、好ましい可塑剤の
SP値(溶解度パラメーター)は10以上、35以下が
好ましい。logP値は、MacLogP Versi
on2.0.3(Biobyte製)で計算することが
できる。I/O値は「有機概念図−基礎と応用−、甲田
善生著、三共出版」1章13頁に記載の方法で求めるこ
とができる。また、SP値はFederの方法で計算で
きる。 また、可塑剤の分子量は150〜15000で
あることが好ましく、更に200〜10000、特に好
ましくは300〜5000が好ましい。本発明に用いる
可塑剤と熱可塑性樹脂との相溶性は適度にあることが好
ましい。したがって、可塑剤と熱可塑性樹脂とのlog
P値の差は0以上、40以下であることが好ましい。同
様にI/O値の差は0以上、15以下であることが好ま
しい。また、SP値の差は0以上、15以下であること
が好ましい。
【0038】可塑剤は支持体と、該支持体上に少なくと
も1層のトナー受像層を設けたカラー電子写真用受像材
において、受像層を含む構成層の少なくとも1層に含有
させて用いる。層中の可塑剤は、ミクロに分散された状
態でもよいし、海島状にミクロに相分離した状態でもよ
いし、バインダー等の他の成分と十分に混合溶解した状
態でもよい。可塑剤の添加層は、トナー受像層の他に、
保護層、中間層、下塗り層などのいずれでもよいが、ト
ナー粒子がカラー電子写真用受像材に埋め込まれる際に
生じる応力が伝わる層である事が好ましく、更には応力
によって生じる歪み(弾性力や粘性などの物理的な歪
み、分子やバインダー主鎖やペンダント部分などの物質
収支による歪み等)が伝わる層が好ましく、これらの応
力や歪みを緩和できる層の位置であることが好ましい。
例えば、トナー受像層に隣接する層やトナー受像層、及
び、表面層などが好ましい。
【0039】可塑剤の添加量は、層を構成する樹脂と他
の成分と可塑剤を全て加算した重量を100質量%とし
た時に、0.001質量%〜90質量%が好ましく、更
に0.1質量%〜60質量%が好ましく、特に1質量%
〜40質量%が好ましい。また、可塑剤をスベリ性(摩
擦力低下による搬送性向上)の調整や、定着部オフセッ
ト(定着部へのトナーや層の剥離)の改良、カールバラ
ンスの調整、帯電調整(トナー静電像の形成)等の目的
で使用してもよい。
【0040】3−1−2)フィラー 本発明に用いるフィラーとしては、樹脂用の補強剤、充
填剤、強化材として公知のものが用いることができる。
フィラーとしては、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬
品」(ラバーダイジェスト社編)、「新版 プラスチッ
ク配合剤 基礎と応用」(大成社)、「フィラーハンド
ブック」(大成社)等を参考にして選択することができ
る。また、フィラーとして各種無機顔料を用いることが
できる。無機顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、シリカ、タルク、マイカ、アルミナ、その他「便覧
ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト
社編)等に挙げられた公知のものを用いることができ
る。
【0041】3−1−3)架橋剤 本発明に用いる架橋剤としては、反応基としてエポキシ
基、イソシアネート基、アルデヒド基、活性ハロゲン
基、活性メチレン基、アセチレン基、その他公知の反応
基を2個以上分子内に持つ化合物が用いられる。また、
前述の共有結合を形成する基の他に水素結合、イオン結
合、配位結合等により結合を形成することが可能な基を
2個以上持つ化合物も用いることができる。また、樹脂
用のカップリング剤、硬化剤、重合剤、重合促進剤、凝
固剤、造膜剤、造膜助剤等で公知の化合物を用いること
ができる。カップリング剤の例としては、クロロシラン
類、ビニルシラン類、エポキシシラン類、アミノシラン
類、アルコキシアルミニウムキレート類、チタネートカ
ップリング剤などが挙げられる他、「便覧 ゴム・プラ
スチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等に挙
げられた公知のものを用いることができる。
【0042】3−2)水溶性樹脂 本発明のトナー受像層用の樹脂として水溶性のポリマー
を用いることができる。水溶性ポリマーとしては、水可
溶性のポリマーであれば、その組成、結合構造、分子構
造、分子量、分子量分布、形態を特定するものではな
い。ポリマーの水可溶化基の例としては、水酸基、カル
ボン酸基、アミノ基、アミド基、またはエーテル基等が
挙げられる。水溶性ポリマーの例としては、リサーチ・
ディスクロージャー17,643号の26頁、18,7
16号の651頁、307,105号の873〜874
頁および特開昭64−13,546号公報の(71)頁〜(7
5)頁に記載されたものが挙げられる。具体的には、例え
ば、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、スチレン
−ビニルピロリドン共重合体、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、水溶性ポリエステル、水溶性ポリウレタ
ン、水溶性ナイロン、水溶性エポキシ樹脂を使用するこ
とができる。
【0043】また、水分散アクリル樹脂、水分散ポリエ
ステル樹脂、水分散ポリスチレン樹脂、水分散ウレタン
樹脂等の水分散型樹脂;アクリル樹脂エマルジョン、ポ
リ酢酸ビニルエマルジョン、SBR(スチレン・ブタジ
エン・ゴム)エマルジョン等のエマルジョンあるいは、
これらの共重合体、混合物、及びカチオン変性のもの等
の水溶液の中から適宜に選択し、2種以上組合せること
ができる。また、ゼラチンは、種々の目的に応じて石灰
処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム等の含有量
を減らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すればよく、
組み合わせて用いることも好ましい。
【0044】トナーのバインダー樹脂がポリエステル樹
脂の場合、トナー受像層の樹脂としても水分散系ポリエ
ステル類が好ましい。水分散ポリエステルの市販品とし
ては、例えば、東洋紡製バイロナールMD−1250、
MD−1930や、互応化学製プラスコートZ−44
6、Z−465、RZ−96、第日本インキ製ES−6
11、ES−670、高松油脂製ペスレジンA−160
P、A−210、A−620等が挙げられる。用いるポ
リマーの成膜温度は、プリント前の保存に対しては、室
温以上が好ましく、トナー粒子の定着に対しては105
℃以下が好ましい。
【0045】3−3)粒径の細かな顔料 本発明のトナー受像層には、平均粒径が3μm未満の固
体粒子をトナー受像材料として用いることができる。平
均粒径が3μm未満の固体粒子としては、無機顔料が好
ましく用いられる。無機顔料の例には、シリカ顔料、ア
ルミナ顔料、二酸化チタン顔料、酸化亜鉛顔料、酸化ジ
ルコニウム顔料、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛顔料、酸
化コバルト顔料、ストロンチウムクロメート、モリブデ
ン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム顔料、酸化
カルシウム顔料、炭酸カルシウム顔料及びムライトが含
まれる。シリカ顔料及びアルミナ顔料が好ましい。二種
類以上の固体粒子を併用してもよい。
【0046】シリカ顔料には、球状シリカと無定形シリ
カが含まれる。シリカ顔料は、乾式法、湿式法又はエア
ロゲル法により合成できる。疎水性シリカ粒子の表面
を、トリメチルシリル基又はシリコーンで表面処理して
もよい。コロイド状シリカが特に好ましい。シリカ顔料
の平均粒径は、4〜120nmであることが好ましく、
4〜90nmであることがさらに好ましい。 シリカ顔
料は、多孔質であることが好ましい。多孔質シリカ顔料
の平均孔径は、50〜500nmであることが好まし
い。また多孔質シリカ顔料の重量当りの平均孔容積は、
0.5〜3ml/gであることが好ましい。
【0047】アルミナ顔料には、無水アルミナとアルミ
ナ水和物が含まれる。無水アルミナの結晶型としては、
α、β、γ、δ、ζ、η、θ、κ、ρ又はχを用いるこ
とができる。無水アルミナよりもアルミナ水和物の方が
好ましい。アルミナ水和物としては、一水和物又は三水
和物を用いることできる。一水和物には、擬ベーマイ
ト、ベーマイト及びダイアスポアが含まれる。三水和物
には、ジブサイト及びバイヤライトが含まれる。アルミ
ナ顔料の平均粒径は、4〜300nmであることが好ま
しく、4〜200nmであることがさらに好ましい。ア
ルミナ顔料は、多孔質であることが好ましい。多孔質ア
ルミナ顔料の平均孔径は、50〜500nmであること
が好ましい。多孔質アルミナ顔料の重量当りの平均孔容
積は、0.3〜3ml/gであることが好ましい。アル
ミナ水和物は、アルミニウム塩溶液にアンモニアを加え
て沈澱させるゾルゲル法又はアルミン酸アルカリを加水
分解する方法により合成できる。無水アルミナは、アル
ミナ水和物を加熱により脱水することで得ることができ
る。無機顔料の使用量は、添加する層のバインダーに対
する乾燥重量比で、5〜2000質量%であることが好
ましい。
【0048】4)トナー受像層添加剤 トナー受像層には、前述の層の熱力学的特性を調整する
添加剤の他にも種々の添加剤を用いることができる。
【0049】4−1)静電特性改良添加剤 カラー電子写真用受像材には、トナーの転写、付着等を
調整する目的、カラー電子写真用受像材の帯電接着を防
止する目的で帯電調整剤を含有させることが好ましい。
帯電調整剤としては、従来公知の帯電防止剤、帯電調整
剤がいずれも使用可能であり、カチオン界面活性剤、ア
ニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面
活性剤等の界面活性剤等の他、高分子電解質、導電性金
属酸化物等を使用できる。例えば、第4級アンモニウム
塩、ポリアミン誘導体、カチオン変性ポリメチルメタク
リレート、カチオン変性ポリスチレン等のカチオン系帯
電防止剤、アルキルホスフェート、アニオン系ポリマー
等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル、ポリエチ
レンオキサイド等のノニオン系帯電防止剤が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。トナーが負電荷
を持つ場合、帯電調整剤としてはカチオンあるいはノニ
オンのものが好ましい。
【0050】導電性金属酸化物としては、ZnO、TiO2、S
nO2、Al2O3In2O3、SiO2、MgO、BaO及びMoO3を挙げるこ
とができる。これらは、単独で使用しても良く、これら
の複合酸化物を使用しても良い。また、金属酸化物は、
異種元素をさらに含有させてもよく、例えば、ZnOに対
してAl、In等、TiO2に対してNb、Ta等、SnO2に対して
は、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させ
ることができる。トナー受像層およびその他の層は、1
×106〜1×1015の範囲(25℃、65%RHの条
件にて)の表面電気抵抗を有することが好ましい。1×
106Ω未満の場合は、受像層にトナーが転写される際
のトナー量が充分でなく得られるトナー画像の濃度が低
く、一方、1×1015Ωを超える場合は、転写時に必要
以上の電荷が発生しトナーが充分に転写されず、画像の
濃度が低くなる。カラー電子写真用受像材の取り扱い中
に静電気を帯びて塵埃が付着し易く、また複写時にミス
フィード、重送、放電マーク、トナー転写ヌケなどが発
生し易くなるので好ましくない。
【0051】透明樹脂層の最適表面電気抵抗の範囲は、
1010〜1013Ω/cm2の範囲、好ましくは5×10
10〜5×1012Ω/cm2の範囲であり、帯電防止剤の
使用量はこれに合わせて入れる。支持体に対し、受像層
と反対側の面の表面電気抵抗は、5×108〜3.2×
1010Ω/cm2の範囲、好ましくは1×109〜1×1
10Ω/cm2の範囲が適している。表面電気抵抗の測
定は、JIS K 6911に準拠し、サンプルを温度
20℃、湿度65%の環境下に8時間以上調湿し、同じ
環境下で、アドバンテスト(株)製R8340を使用
し、印加電圧100Vの条件で、通電して1分間経過し
た後に測定することで得られる。
【0052】4−2)画質改良添加剤 カラー電子写真用受像材には、画質、特に白色度を改良
する目的で、蛍光増白剤、白色顔料、有色顔料、染料等
を用いることができる。蛍光増白剤は、近紫外部に吸収
を持ち、400〜500nmに蛍光を発する化合物で、
公知のものが使用される。本発明に用いられる蛍光増白
剤としては、K.VeenRataraman編“Th
e Chemistry of Synthetic
Dyes”V巻8章に記載されている化合物を挙げるこ
とができる。より具体的には、スチルベン系化合物、ク
マリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾ
リン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系
化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。そ
れらの例としては、住友化学製ホワイトフルファーPS
N、PHR、HCS、PCS、B、Ciba−Geig
y社製UVITEX−OBなどが挙げられる。
【0053】染料としては、公知の種々の染料を用いる
ことができる。油溶性染料としてはアントラキノン系化
合物、アゾ系化合物などが挙げられる。水不溶性染料の
具体例としては、C.I.Vatヴァイオレット1、
C.I.Vatヴァイオレット2、C.I.Vatヴァ
イオレット9、C.I.Vatヴァイオレット13,
C.I.Vatヴァイオレット21、C.I.Vatブ
ルー1、C.I.Vatブルー3、C.I.Vatブル
ー4、C.I.Vatブルー6、C.I.Vatブルー
14、C.I.Vatブルー20、C.I.Vatブル
ー35等の建染染料、C.I.ディスパーズヴァイオレ
ット1、C.I.ディスパーズヴァイオレット4、C.
I.ディスパーズヴァイオレット10、C.I.ディス
パーズブルー3、C.I.ディスパーズブルー7、C.
I.ディスパーズブルー58等の分散染料、C.I.ソ
ルベントヴァイオレット13、C.I.ソルベントヴァ
イオレット14、C.I.ソルベントヴァイオレット2
1、C.I.ソルベントヴァイオレット27、C.I.
ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブルー1
2、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベン
トブルー55等の油溶性染料が有る。また、銀塩写真で
用いられているカラードカプラーも好ましく用いること
ができる。
【0054】カラー電子写真用受像材のトナー画像形成
面は、白色度が高い方が好ましい。白色度としてはCI
E 1976(L***)色空間においてL*値が80
以上であることが好ましく、より好ましくは85以上、
さらに好ましくは90以上である。また、白色の色味は
できるだけニュートラルであることが好ましい。白色色
味としてはL***空間において(a*2+(b*2
の値が、50以下が好ましく、より好ましくは18以
下、さらに好ましくは5以下である。
【0055】また、カラー電子写真用受像材のトナー画
像形成面は光沢性が高い方が好ましい。光沢度として
は、トナーが無い白色から最大濃度の黒色までの全領域
において、45度光沢度が60以上であることが好まし
く、より好ましくは75以上、さらに好ましくは90以
上である。ただし、光沢度は110以下であることが好
ましい。110を越えると金属光沢のようになり画質と
して好ましくない。光沢度は、JIS Z 8741に
基づいて測定することができる。
【0056】また、カラー電子写真用受像材のトナー画
像形成面は平滑性が高い方が好ましい。平滑度として
は、トナーが無い白色から最大濃度の黒色までの全領域
において、算術平均粗さ(Ra)が3μm以下が好まし
く、より好ましくは1μm以下、さらに好ましくは0.
5μm以下である。算術平均粗さは、JIS B 06
01、B 0651、B 0652に基づいて測定する
ことができる。
【0057】5)保護層 カラー電子写真用受像材には表面の保護、保存性の改
良、取り扱い性の改良、筆記性の付与、機器通過性の改
良、アンチオフセット性の付与等の目的で保護層をトナ
ー受像層の表面に設けることができる。保護層は、1層
であっても良いし、2層以上の層からなっていても良
い。保護層にはバインダーとして各種の熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、水溶性ポリマー等を用いることができ
る。好ましくはトナー受像層と同種のものが用いられ
る。ただし、熱力学的特性、静電特性等は、トナー受像
層と同じである必要はなく、それぞれ最適化される。
保護層にはトナー受像層で用いることのできる添加剤を
いずれも用いることができる。特に保護層には、帯電調
整剤、マット剤、滑り剤、離型剤等が好ましく用いられ
る。以下に挙げる添加剤の例は、保護層以外に用いるこ
ともできる。カラー電子写真用受像材の再表面層(例え
ば表面保護層など)は、トナーとの相溶性が良いこと
が、定着性の観点から好ましい。具体的には、溶融した
トナーとの接触角が40度以下、0度以上であることが
好ましい。
【0058】5−1)マット剤 カラー電子写真用受像材に用いられるマット剤として
は、種々の公知のものが挙げられる。マット剤として用
いられる固体粒子は、無機粒子と有機粒子とに分類でき
る。無機マット剤の材料には、酸化物(例、二酸化ケイ
素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム)、アルカリ土類金属塩(例、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム)、ハロゲン化銀(例、塩
化銀、臭化銀)及びガラスが含まれる。無機マット剤に
ついては、西独特許2529321号明細書、英国特許
760775号明細書、同1260772号明細書、米
国特許1201905号明細書、同2192241号明
細書、同3053662号明細書、同3062649号
明細書、同3257206号明細書、同3322555
号明細書、同3353958号明細書、同337095
1号明細書、同3411907号明細書、同34374
84号明細書、同3523022号明細書、同3615
554号明細書、同3635714号明細書、同376
9020号明細書、同4021245号明細書、同40
29504号明細書に記載がある。
【0059】有機マット剤の材料には、デンプン、セル
ロースエステル(例、セルロースアセテートプロピオネ
ート)、セルロースエーテル(例、エチルセルロース)
及び合成樹脂が含まれる。合成樹脂は、水不溶性又は水
難溶性であることが好ましい。水不溶性又は水難溶性の
合成樹脂の例には、ポリ(メタ)アクリル酸エステル
(例、ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルコ
キシアルキル(メタ)アクリレート、ポリグリシジル
(メタ)アクリレート)、ポリ(メタ)アクリルアミ
ド、ポリビニルエステル(例、ポリ酢酸ビニル)、ポリ
アクリロニトリル、ポリオレフィン(例、ポリエチレ
ン)、ポリスチレン、ベンゾグアナミン樹脂、ホルムア
ルデヒド縮合ポリマー、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポ
リカーボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾ
ール及びポリ塩化ビニリデンが含まれる。以上のポリマ
ーの繰り返し単位を組み合わせたコポリマーを用いても
よい。
【0060】コポリマーの場合、少量の親水性の繰り返
し単位が含まれていてもよい。親水性の繰り返し単位を
形成するモノマーの例には、アクリル酸、メタクリル
酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリ
レート及びスチレンスルホン酸が含まれる。有機マット
剤については、英国特許1055713号明細書、米国
特許1939213号明細書、同2221873号明細
書、同2268662号明細書、同2322037号明
細書、同2376005号明細書、同2391181号
明細書、同2701245号明細書、同2992101
号明細書、同3079257号明細書、同326278
2号明細書、同3443946号明細書、同35168
32号明細書、同3539344号明細書、同3591
379号明細書、同3754924号明細書、同376
7448号明細書、特開昭49−106821号公報、
同57−14835号公報に記載がある。二種類以上の
固体粒子を併用してもよい。固体粒子の平均粒径は、1
〜100μmであることが好ましく、4〜30μmであ
ることがさらに好ましい。固体粒子の使用量は、0.0
1〜0.5g/m2であることが好ましく、0.02〜
0.3g/m2であることがさらに好ましい。
【0061】5−2)滑り剤 カラー電子写真用受像材は、定着時に定着加熱部材と接
着しないことが好ましい。そのため、定着部材との定着
温度における180度剥離強さが、0.1N/25mm
以下、より好ましくは0.041N/25mm以下であ
る。180度剥離強さは定着部材の表面素材を用い、J
IS K6887に記載の方法に準拠して測定すること
ができる。カラー電子写真用受像材に用いられる滑り剤
としては、種々の公知のものが挙げられる。滑り剤の例
には、高級アルキル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸高級ア
ルコールエステル、カーボワックス、高級アルキルリン
酸エステル、シリコーン化合物、変性シリコーン、硬化
性シリコーン等が含まれる。
【0062】また、ポリオレフィンワックス、弗素系オ
イル、弗素系ワックス、カルバナワックス、マイクロク
リスタリンワックス、シラン化合物も好ましく用いられ
る。用いることができる滑り剤については、米国特許2
882157号明細書、同3121060号明細書、同
3850640号明細書、フランス特許2180465
号明細書、英国特許955061号明細書、同1143
118号明細書、同1263722号明細書、同127
0578号明細書、同1320564号明細書、同13
20757号明細書、同2588765号明細書、同2
739891号明細書、同3018178号明細書、同
3042522号明細書、同3080317号明細書、
同3082087号明細書、同3121060号明細
書、同3222178号明細書、同3295979号明
細書、同3489567号明細書、同3516832号
明細書、同3658573号明細書、同3679411
号明細書、同3870521号明細書、特開昭49−5
017号公報、同51−141623号公報、同54−
159221号公報、同56−81841号公報、及び
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)
13969号に記載されている。
【0063】滑り剤の使用量は、5〜500mg/m2
であることが好ましい。より好ましくは10〜200m
g/m2である。ワックス系の滑り剤は有機溶剤に溶解
しにくいため、水分散物を調製し熱可塑性樹脂溶液との
分散液を調製し塗布するのが好ましい。この場合、ワッ
クス系の滑り剤は熱可塑性樹脂中に微粒子の形で存在す
る。この場合、滑り剤の使用量は、5〜10000mg
/m2であることが好ましい。より好ましくは50〜5
000mg/m2である。
【0064】6)バック層 カラー電子写真用受像材には、裏面出力適性付与、裏面
出力画質改良、カールバランス改良、機器通過性改良等
の目的で、支持体の前述のトナー受像層と反対側にバッ
ク層を設けることができる。また、両面出力適性改良の
ため、バック層の構成がトナー受像層側と同様であって
もかまわない。バック層には前述の添加剤を用いること
ができる。特に前述のマット剤、滑り剤、帯電調整剤等
を用いるのが好ましい。バック層は1層よりなっていて
も良いし、2層以上よりなっていても良い。また、定着
時のオフセット防止のため定着ローラー等に離型性オイ
ルを用いている場合、裏面にオイル吸収性を持たせるこ
とは好ましい。
【0065】7)その他の層 カラー電子写真用受像材には、支持体とトナー受像層そ
の他の層との密着を改良する目的で、密着改良層を設け
ることができる。密着改良層には前述の添加剤を用いる
ことができる。特に前述の架橋剤を用いるのが好まし
い。また、カラー電子写真用受像材には、トナーの受容
性を改良するため、クッション層を設けることができ
る。さらに、カラー電子写真用受像材には前述の各種層
以外に中間層を設けることができる。
【0066】8)保存性改良素材 カラー電子写真用受像材には、出力画像の安定性改良、
また受像層自身の安定性改良のため各種添加剤を用いる
ことができる。この目的のための添加剤としては、種々
の公知の酸化防止剤、老化防止剤、劣化防止剤、オゾン
劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、防腐剤、防かび
剤などが用いられる。酸化防止剤としては、クロマン化
合物、クマラン化合物、フェノール化合物(例、ヒンダ
ードフェノール)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダード
アミン誘導体、スピロインダン化合物が含まれる。酸化
防止剤については、特開昭61−159644号公報に
記載されている。また、老化防止剤として「便覧 ゴム
・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラバ
ーダイジェスト社)p76〜121に記載のものが挙げ
られる。
【0067】紫外線吸収剤の例には、ベンゾトリアゾー
ル化合物(米国特許3533794号明細書記載)、4
−チアゾリドン化合物(米国特許3352681号明細
書記載)、ベンゾフェノン化合物(特開昭46−278
4号公報記載)及び紫外線吸収ポリマー(特開昭62−
260152号公報記載)が含まれる。金属錯体につい
ては、米国特許4241155号明細書、同42450
18号明細書、同4254195号明細書、特開昭61
−88256号公報、同62−174741号公報、同
63−199248号公報、特開平1−75568号公
報、同1−74272号公報に記載されている。また、
「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」
(1993年、ラバーダイジェスト社)p122〜137に
記載の紫外線吸収剤、光安定剤も好ましく用いられる。
【0068】9)その他の添加剤 カラー電子写真用受像材には、その他写真用添加剤とし
て公知のものを用いることができる。例えば写真用添加
剤としては、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下R
Dと略記)No. 17643(1978年12月)、同N
o.18716(1979年11月)および同No.307
105(1989年11月)に記載されており、その該
当箇所を下記にまとめる。
【0069】
【表1】
【0070】カラー電子写真用トナー 本発明において使用するトナーは、着色剤と結着樹脂と
を主成分として構成される。本発明において、結着樹脂
に含有させる着色剤としては、周知のものならば何如な
るものでも使用することができる。例えば、カーボンブ
ラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイ
エロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッ
ド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタ
ロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、
ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント
・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド12
2、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピ
グメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロ
ー12、C.I.ピグメント・イエロー17、C.I.
ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブ
ルー15:3を代表的なものとして例示することができ
る。着色剤の含有量は、2重量%から8重量%の範囲が
好ましい。着色剤の含有量が2重量%より少なくなる
と、着色力が弱くなり、8重量%より多くなるとカラー
トナーの透明性が悪化する。
【0071】本発明に用いられる結着樹脂としては、ス
チレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プ
ロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン
類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニ
ルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケ
トン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類
などの単独重合体および共重合体を例示することができ
る。特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン樹
脂、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル酸アルキル
共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂をあげることが
できる。さらに、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、ポリアミド樹脂、変性ロジン、パラフィ
ン類、ワックス類等をあげることができる。これらの樹
脂の中でも、特に上記カラー電子写真用受像材における
トナー受像層に用いたものと同一系統のポリエステル樹
脂を用いるのが好ましい。
【0072】本発明に用いられる結着樹脂は、前述のカ
ラー電子写真用受像材におけるトナー受像層に用いた樹
脂の好ましい物性と同様の物性が好ましいが、受像層樹
脂物性との関係は前述の通りである。本発明に用いられ
る結着樹脂は、150℃において角周波数10rad/
secで測定した貯蔵弾性率が10〜300Paである
ものが好ましい。本発明に用いられる結着樹脂は、特開
平8−305067号公報等に開示されているようなシ
ャープメルト性を有することが好ましい。
【0073】本発明におけるトナーは、上記着色剤と結
着樹脂とを主成分として構成されるが、その平均粒径は
3〜15μmの範囲、特に4〜8μmの範囲にあるもの
が好ましく使用される。また、トナー自体の150℃に
おける貯蔵弾性率G′(角周波数10rad/secで
測定)は、10〜200Paの範囲にあるのが好まし
い。また、本発明におけるトナーには、外添剤を添加し
てもよい。外添剤としては無機化合物微粉末および有機
化合物微粒子が使用される。無機化合物微粒子は、Si
2、TiO2、Al23、CuO、ZnO、SnO2
Fe23、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、
ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、A
23・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaS
4、MgSO4等を例示することができる。また、有機
化合物微粒子は、脂肪酸またはその誘導体、これ等の金
属塩等の微粉末、フッ素系樹脂、ポリエチレン樹脂、ア
クリル樹脂等の樹脂微粉末を用いることができる。
【0074】画像形成装置 次に、本発明を実施するのに適したカラー画像形成装置
について説明する。図1は、本発明に使用するフルカラ
ー画像を形成し得る電子写真装置の概念図の一例を示
す。ただし、本発明はこの例に限定されるものではな
い。図1の電子写真装置は、装置本体の下側に設けられ
ているカラー電子写真用受像材搬送系と、装置本体の中
央部に、トナー像中間転写部、その上部にトナー像中間
転写部に近接して設けられている潜像形成部と、前記潜
像形成部と近接して配設されている現像部とに大別され
る。
【0075】カラー電子写真用受像材搬送系は、装置本
体のもっとも下側に形成されている、ペーパートレイ1
1とピックアップ部12より構成されたペーパーマガジ
ン10と、それらのトレイの略直上部に配設された、給
紙用ローラー21〜23とこれら給紙用ローラーに近接
して配設された給紙ガイドにより構成された給紙搬送部
20、続く2次転写印荷ローラー31および2次転写圧
力ローラー32より構成された2次転写部30、さらに
2本の対向したヒートローラー41、プレッシャーロー
ル42、および離型オイルを供給するためのオイルドナ
ーロール43より構成された定着ユニット40、および
排紙部50とから構成されている。また、本体右側部に
手差しトレイ91とピックアップ部92より構成された
手差しユニット90を持つ。トナー中間転写部は、転写
ベルト60に沿って設けられた、1次転写ローラー6
1、ローラー62、63、2次転写印荷ローラー31、
トナークリーニングローラー64より構成されている。
【0076】潜像形成部は、外周面が前記転写ベルト6
0の外周面と当接して配設されている。矢印方向に回転
自在でその表面に静電潜像保持体75を有する感光体ド
ラム70と、そのドラムの外周面近傍に配設されている
帯電器71と、その静電潜像保持体の外周面上に静電潜
像を形成するためのレーザービームスキャナのような像
露光手段とポリゴンミラーのような像露光反射手段を有
する書き込み装置72と、クリーニング装置73より構
成されている。現像部は、外周面が前記感光体ドラム7
0の外周面と当接して配設されている。矢印方向に回転
自在なトナードラム80と、その内部に感光体ドラムの
外周面と対向する位置に、静電潜像保持体上に形成され
た静電潜像を可視化(現像)するためのイエロー現像機
Y、マゼンタ現像機M、シアン現像機Cおよびブラック
現像機Kを有している。
【0077】上記構成からなる電子写真装置で画像を形
成するときのシーケンスについて、フルカラーモードの
場合を例にとって説明する。前述した感光ドラム70が
矢印方向に回転すると、その静電潜像保持体75の表面
が帯電器71により均等に帯電される。帯電器71によ
る均等な帯電が行われると、原稿(図示せず)のイエロ
ー画像信号にて変調されたレーザ光により書き込み装置
72を通して、静電潜像保持体75上に静電潜像が形成
される。
【0078】トナードラム80は、感光ドラム70と同
期して矢印方向に回転し、イエロー現像機Yにより前記
静電潜像の現像が行われる。転写ベルト60は感光ドラ
ム70と同期して矢印方向に回転し、イエロー現像機Y
で現像されたトナー顕画像は、静電潜像保持体75と転
写ベルト60の外周面とが当接している部位(1次転写
部)で、1次転写ローラー61によって転写ベルト60
上に静電加圧転写される。転写ベルト60はそのまま回
転を継続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写
に備える。静電潜像保持体75は、除電用帯電器(図示
せず)により除電され、クリーニング装置(図示せず)
によってクリーニングされた後、再び帯電器71によっ
て帯電され、次のマゼンタ画像信号により前記のような
潜像光を受ける。マゼンタ画像信号により像露光を受け
て形成された静電潜像は、マゼンタ現像機Mにより現像
されマゼンタ顕画像となる。マゼンタ顕画像はイエロー
同様転写ベルト60にイエロー画像と積層した形で転写
される。引続いて、上記したようなプロセスをそれぞれ
シアン色およびブラック色に対しても実施することで、
転写ベルト60上に4色のトナーからなる顕画像が形成
される。
【0079】4色のトナーからなる顕画像が形成される
と同時に、転写ベルト60と同期してペーパーマガジン
10又は手差しユニット90からカラー電子写真用受像
材が2次転写部30に搬送される。転写ベルト60上の
4色のトナーからなる顕画像は、転写ベルト60と2次
転写圧力ローラー32との外周面とが当接している部位
(2次転写部)で、カラー電子写真用受像材上に静電加
圧転写される。カラー電子写真用受像材上に形成された
多色顕画像は、帯電器(図示せず)により一部除電さ
れ、用紙搬送装置(図示せず)で定着部40に送られ、
熱と圧力により定着され、一連のフルカラー画像形成シ
ーケンスが終了する。
【0080】前記定着部40は、その主要部が同様の構
造のヒートロール41とプレッシャーロール42とで構
成されている。ヒートロール41は内部に500Wのコ
ルツランプを備え、スチール製コア材で形成された基質
ロールと、適宜プライマーを介して上記基質ロール上に
設けられた厚みが2mmのゴム硬度がJIS硬度におい
て33°のシリコンゴムおよびその厚みが40μmから
なるフッ素系ゴム(例えばデュポン社バイトンゴム)と
で構成されている。一方、プレッシャーロール42も同
様な構成で、スチール製コア材で形成された基質ロール
と、適宜プライマーを介してこの基質ロール上に設けら
れた厚みが1mmのゴム硬度がJIS硬度において35
°シリコンゴムおよびその厚みが40μmからなるフッ
素系ゴムとで構成されている。上記ヒートロール41に
は、前記フッ素系ゴム表面を高離型表面に改質するため
に、官能基(例えばアミノ基)を含有するジメチルポリ
シロキサンよりなる離型剤を供給する離型剤供給手段と
して、シリコンゴムよりなるオイルドナーロール43が
当接している。上記ヒートロール41とプレッシャーロ
ール42とは、加圧機構により圧接されて、中央部で4
mmのニップ巾が形成されている。さらに両ロールとも
表面温度が145℃に設定され、互いに矢印方向へ表面
速度が35mm/secで回転するように構成されてい
る。
【0081】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、操作等
は、本発明の趣旨から逸脱しない限り適宜変更すること
ができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施
例の具体的態様に制限されるものではない。
【0082】実施例1 <カラー電子写真用受像材101の作製>王子製紙製ウ
ルトラOK金藤(157g/m2)を支持体として用
い、表面に下記のトナー受像層(11)を塗布した。
【0083】 トナー受像層(11) ポリエステル樹脂 6.0g/m2 (東洋紡(株)製バイロン103、Tfb=103℃) ポリエチレンオキサイド 0.6g/m2 (平均分子量600) タルク 1.2g/m2 (丸尾カルシウム(株)製PKP#80) 界面活性剤 0.2g/m2 (メガファック)
【0084】また、同支持体の裏面にトナー受像層(1
2)を塗布して、カラー電子写真用受像材101を作製
した。 トナー受像層(12) ポリエステル樹脂 3.0g/m2 (東洋紡(株)製バイロン103、Tfb=103℃) ポリエチレンオキサイド 0.3g/m2 (平均分子量600) タルク 0.6g/m2 (丸尾カルシウム(株)製PKP#80) 界面活性剤 0.1g/m2 (メガファック)
【0085】<カラー電子写真用受像材102〜105
の作製>カラー電子写真用受像材101の裏面塗布を行
わないこと以外は、カラー電子写真用受像材101と同
様にして、カラー電子写真用受像材102を作製した。
カラー電子写真用受像材101のトナー受像層(11)
の上に下記保護層(11)を塗布し、さらにトナー受像
層(12)の上に下記保護層(12)を塗布したこと以
外は、カラー電子写真用受像材101と同様にして、カ
ラー電子写真用受像材103を作製した。
【0086】 保護層(11) ポリエステル樹脂 0.5g/m2 (東洋紡(株)製バイロン290、Tfb=125℃) マット剤 0.01g/m2 (積水化成品工業(株)製MBX−10) 界面活性剤(1) 0.1g/m2 (メガファック)
【0087】 保護層(12) ポリエステル樹脂 0.5g/m2 (東洋紡(株)製バイロン290、Tfb=125℃) マット剤 0.01g/m2 (積水化成品工業(株)製MBX−10) 界面活性剤(1) 0.1g/m2 (メガファック)
【0088】さらに、カラー電子写真用受像材103の
保護層(11)および保護層(12)中のマット剤量を
表2の様に変更したこと以外は、カラー電子写真用受像
材103と同様にしてカラー電子写真用受像材104〜
105を作製した。
【0089】
【表2】
【0090】<評価画像作製11>作製した各カラー電
子写真用受像材を40℃の環境下で36±2時間保存し
た後、A4サイズに裁断した。カラー電子写真プリンタ
ー(カラーレーザーウインド3320PS、富士ゼロッ
クス(株)製)を用いて、各裁断したカラー電子写真用
受像材のおもて面に写真画像をプリントした。写真画像
は、カメラ(EOS−10、キャノン(株)製)で、カ
ラーリバーサルフイルム(プロビア100、富士写真フ
イルム(株)製)に撮影した写真を、スキャナーで読取
り、デジタル信号化した。また、一部デジタルスチルカ
メラ(FinePix2700、富士写真フイルム(株)製)にて
撮影した画像も用いた。絵柄は、一般の写真ユーザーの
被写体分布に基づいて選んだ風景、自然、人物、被服、
静物等20種類を用いた。さらに、裏面に同様の写真画
像、イラストおよび文字を含む画像をプリントした。こ
れをプリント11とした。
【0091】<評価画像作製12>画像作製1と同様に
準備した、各カラー電子写真用受像材を先に裏面に写真
画像、イラストおよび文字を含む画像をプリントし、そ
の後におもて面に写真画像をプリントした。これをプリ
ント12とした。
【0092】<評価>各カラー電子写真用受像材の画像
形成前後の45度光沢度をJIS Z 8741に基づ
き測定した。その値を表2に示す。また、表裏面出力画
像の画像欠陥の程度を、×(劣っている)、△(普
通)、○(優れている)、◎(大変優れている)の4段
階で評価した。さらに、表裏面出力画像画質の銀塩写真
近似感を、×(劣っている)、△(普通)、○(優れて
いる)、◎(大変優れている)の4段階で評価した。評
価は、10名で行ない、その平均を求めた。なお、評価
を行なった5名は、富士写真フイルム(株)足柄研究所
で写真の評価を専門とする者であり、残りの5名は同じ
足柄研究所でカラー写真感光材料の商品化研究に従事
し、比較的写真評価に長けた者である。結果を表2に示
す。
【0093】表2から分かるように、本発明にしたがっ
て、裏面を先行して出力したプリント12(表2の網掛
け部分)は、おもて面を先行して出力したプリント11
に対し、画像欠陥も無く、銀塩写真に近い画質が得られ
た。画像欠陥としては、部分的な濃度低下、異常転写に
よる黒あるいは色スジ、転写時の異常と思われるトナー
の抜けおよびトナーの飛散によると思われる粒状の極端
な悪化、部分的な光沢の低下があった。また、本発明の
適用範囲外のカラー電子写真用受像材を用いた場合(受
像層の熱可塑性樹脂の流出開始温度が105℃を越える
ものを使用した場合)は画像欠陥が多く、また銀塩写真
近似性も低いものであった。
【0094】実施例2 <カラー電子写真用受像材201の作製>日本製紙製エ
スプリコートC(186g/m2)を支持体として用
い、表面に下記のトナー受像層(21)を塗布した。
【0095】 トナー受像層(21) ポリエステル樹脂 8.0g/m2 (日本合成ポリエステル(株)製TP220、Tfb=112℃) PARAPLEX G−30 1.2g/m2 (H.C.HALL社製) 界面活性剤(2) (ポリエチレングリコールノニルエーテル) 0.3g/m2
【0096】また、同支持体の裏面にトナー受像層(2
2)を塗布して、カラー電子写真用受像材201を作製
した。 トナー受像層(22) ポリエステル樹脂 4.0g/m2 (日本合成ポリエステル(株)製TP220、Tfb=112℃) PARAPLEX G−30 0.6g/m2 (H.C.HALL社製) 界面活性剤(2) (ポリエチレングリコールノニルエーテル) 0.15g/m2
【0097】<カラー電子写真用受像材202〜205
の作製>カラー電子写真用受像材201のトナー受像層
(22)を下記トナー受像層(23)に置き換えたこと
以外は、カラー電子写真用受像材201と同様にして、
カラー電子写真用受像材202を作製した。次に、カラ
ー電子写真用受像材202のトナー受像層(21)の上
に下記保護層(21)を、トナー受像層(23)の上に
下記保護層(22)(構成は保護層(21)と同じ)を
塗布したこと以外は、カラー電子写真用受像材202と
同様にして、カラー電子写真用受像材203を作製し
た。
【0098】 保護層(21)、(22) ポリエステル樹脂 0.5g/m2 (東レ製K588、Tfb=140℃) マット剤 0.01g/m2 (富士シリシア(株)製サイリシア777) 界面活性剤(3) 0.1g/m2
【0099】
【化1】
【0100】さらに、カラー電子写真用受像材203の
保護層(21)および保護層(22)中のマット剤量を
表3の様に変更したこと以外は、カラー電子写真用受像
材103と同様にしてカラー電子写真用受像材104〜
105を作製した。
【0101】
【表3】
【0102】<評価画像作製21>作製した各カラー電
子写真用受像材をA4サイズに裁断した後、45℃の環
境下、72±2時間保存した。その後、28℃−80%
RH環境下で、カラー電子写真コピア・プリンタ(Do
cuColor5750、ゼロックス(株)製)および
PSリップを用いて、ThickPaper2モードに
てカラー電子写真用受像材のおもて面に写真画像をプリ
ントした。おもて面プリント後、さらに裏面に同様の写
真画像、イラストおよび文字を含む画像をプリントし
た。写真画像は実施例1と同じ物を用いた。これをプリ
ント21とした。 <評価画像作製22>画像作製21と同様に準備した、
各カラー電子写真用受像材を先に裏面に写真画像、イラ
ストおよび文字を含む画像をプリントし、その後におも
て面に写真画像をプリントした。これをプリント22と
した。
【0103】<評価>各カラー電子写真用受像材の画像
形成前後の算術平均粗さをJIS B 0651に基づ
き測定した。その値を表3に示す。また、表裏面出力画
像の画像欠陥の程度を、×(劣っている)、△(普
通)、○(優れている)、◎(大変優れている)の4段
階で評価した。さらに、表裏面出力画像画質の銀塩写真
近似感を、×(劣っている)、△(普通)、○(優れて
いる)、◎(大変優れている)の4段階で評価した。評
価は実施例1と同様に行った。結果を表3に示す。表3
から分かるように、本発明にしたがって、裏面を先行し
て出力したプリント22(表3の網掛け部分)は、おも
て面を先行して出力したプリント21に対し、画像欠陥
も無く、銀塩写真に近い画質が得られた。
【0104】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、画像欠
陥も少なく銀塩写真同等の画質が得られるため極めて有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成方法を実施するための好ま
しい画像形成装置を示す概略図である。
【符号の説明】
10 ペーパーマガジン 11 ペーパートレイ 12 ピックアップ部 20 給紙搬送部 21〜23 給紙用ローラー 30 2次転写部 31 2次転写印荷ローラー 32 2次転写圧力ローラー 40 定着ユニット 41 ヒートローラー 42 プレッシャーロール 43 オイルドナーロール 50 排紙部 60 転写ベルト 61 1次ローラー 62、63 ローラー 64 トナークリーニングローラー 70 感光体ドラム 71 帯電器 72 書き込み装置 73 クリーニング装置 75 静電潜像保持体 80 トナードラム 90 手差しユニット 91 手差しトレイ 92 ピックアップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 正孝 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社足柄研究所内 (72)発明者 立石 朋美 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社足柄研究所内 Fターム(参考) 2H028 BA06 BA16 BB02 BB04 2H030 AD02 AD04 AD05 AD12 BB02 BB12 BB24 BB34 BB42 BB44 BB54

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
    樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
    ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
    を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
    の表裏両面のうち、より光沢度が低い裏面に画像を形成
    した後におもて面に画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記カラー電子写真用受像材のおもて面
    の45度光沢度が裏面の45光沢度より10〜100大
    きいことを特徴とする請求項1の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
    樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
    ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
    を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
    の表裏両面のうち、より平滑度が低い裏面に画像を形成
    した後におもて面に画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記カラー電子写真用受像材のおもて面
    の十点平均粗さが裏面の十点平均粗さより0.5〜10
    μm小さいことを特徴とする請求項3の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
    樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
    ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
    を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
    の表裏両面のうち、より白色度が低い裏面に画像を形成
    した後におもて面に画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記カラー電子写真用受像材のおもて面
    のCIE 1976(L ***)色空間中のL*値が裏
    面のL*値より5〜60大きいことを特徴とする請求項
    5の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
    樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
    ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
    を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
    の表裏両面のうち、より色味の中性度が低い裏面に画像
    を形成した後におもて面に画像を形成することを特徴と
    する画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記カラー電子写真用受像材のおもて面
    のCIE 1976(L ***)色空間中での色差二
    乗((Δa*2+(Δb*2))が裏面の色差二乗
    ((Δa*2+(Δb*2))より9〜10000小さ
    いことを特徴とする請求項7の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 支持体の少なくとも片面上に、熱可塑性
    樹脂を含み、流出開始温度が40〜105℃であるトナ
    ー受像層を有するカラー電子写真用受像材の両面に画像
    を形成する方法であって、前記カラー電子写真用受像材
    の表裏両面のうち、より反射率が低い裏面に画像を形成
    した後におもて面に画像を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記カラー電子写真用受像材のおもて
    面の反射率が裏面の反射率より1.05〜10,000
    倍大きいことを特徴とする請求項9の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 おもて面と裏面を判別してから、裏
    面、おもて面の順に画像を形成することを特徴とする請
    求項1〜10のいずれかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 おもて面と裏面を判別する際に得られ
    た情報に基づいて、裏面およびおもて面のそれぞれに適
    した画像形成条件で画像を形成することを特徴とする請
    求項11の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記画像形成条件が、現像電圧、電荷
    量、1次転写電圧、2次転写電圧、電流、1次転写圧
    力、2次転写圧力、定着温度、定着圧力、定着工程に使
    用するオイル量、カラー電子写真用受像材の搬送速度か
    ら選択される1以上の条件であることを特徴とする請求
    項12の画像形成方法。
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