JP2001056160A - 吸収冷温水機 - Google Patents

吸収冷温水機

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JP2001056160A
JP2001056160A JP11230400A JP23040099A JP2001056160A JP 2001056160 A JP2001056160 A JP 2001056160A JP 11230400 A JP11230400 A JP 11230400A JP 23040099 A JP23040099 A JP 23040099A JP 2001056160 A JP2001056160 A JP 2001056160A
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Japan
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solution
line
temperature regenerator
source fluid
heat
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JP11230400A
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English (en)
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Kazunori Matsumae
前 和 則 松
Naoki Osakabe
部 尚 樹 刑
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温再生器を経由した熱源流体が保有する熱
量を有効利用して、蒸気焚吸収冷温水機の効率を向上す
ることが出来る様な吸収冷温水機の提供。 【解決手段】 熱源流体が流過する熱源流体ライン(L
2)を高温再生器(44)へ熱的に連通し、溶液ライン
(L1)が2本(L1−1、L1−2)に分岐(BP)
した後に合流(BPO)して高温再生器(44)へ連通
しており、分岐した溶液ラインの一方のライン(L1−
1)には高温溶液熱交換器(42)が介装されており、
他方のライン(L1−2)には熱源流体用熱交換器(3
0)が介装されており、該熱源流体用熱交換器(30)
には高温再生器(44)を経由した熱源流体ラインが熱
的に連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収冷温水機に関
し、特に、所謂「蒸気焚」の二重効用吸収冷温水機に関
する。
【0002】
【従来の技術】図13は、所謂「シリーズフロー」タイ
プとして構成された従来の蒸気焚吸収冷温水機を示して
いる。図13において、吸収器22からポンプ24によ
り送出された稀溶液は、稀溶液ラインL1を流過し、低
温溶液熱交換器26及び高温溶液熱交換器42を介して
高温再生器44に送られる。
【0003】高温再生器44においては、例えば8Kg
f/cmGの高圧蒸気(170℃の飽和蒸気)等の
熱源流体が、高温再生器44と熱的に連通している熱源
流体ラインL2を流れ、当該熱源流体が保有する熱量
が、高温再生器44内の吸収溶液に投入される。これに
より発生した冷媒蒸気(水蒸気)は蒸気ラインL11を
流れ、低温再生器48を介して凝縮器50(第1の凝縮
器)に送られる。そして、低温再生器48において、蒸
気が保有する熱量により吸収溶液が再生される。なお、
低温再生器48で発生した冷媒蒸気はラインL15を介
して凝縮器50に流入する。
【0004】高温再生器44で加熱・凝縮された吸収溶
液(中間濃度溶液)は、中間濃度溶液ラインL3を流れ
て低温再生器48へ流入し、低温再生器48で加熱・再
生された後、高濃度溶液ラインL4を流れ、低温溶液熱
交換器26を経由して、吸収器22に戻る。
【0005】凝縮器50で凝縮した液相冷媒は、ライン
L5を流れて蒸発器52へ供給される。蒸発器52で冷
水ライン(図示せず)を流れる冷水から気化熱を奪って
蒸発した冷媒蒸気は、ラインL17を流れて、吸収器2
2へ流入する。
【0006】図14は、図13の従来技術にかかる吸収
冷温水機の作動を示すデューリング線図であり、高温再
生器44において加えられる熱量HG、高温溶液熱交換
器42で付加される熱量HX、低温溶液熱交換器26で
加えられる熱量LXがデューリング線図で示されてい
る。なお、低温再生器46におけるフラッシュに相当す
る領域が符号「F」で示されている。図13の吸収冷温
水機では、熱量HGを少なくして、効率を向上すること
が困難であった。
【0007】ここで、ラインL2を流れる熱源流体は、
高温再生器44を経由した後は、通常、170℃の熱水
となる。図13の従来技術では、この様な熱水が保有す
る多大な熱量は、有効利用されること無く、廃棄される
のが通常であった。しかし、その様な多大な熱量を何等
利用すること無く廃棄するのでは、昨今の省エネルギの
要請に反する結果となる。
【0008】そこで、図15で示す様に、ラインL2を
流れる熱源流体が高温再生器44を経由した後に、稀溶
液ラインL1に介装した熱源流体用熱交換器30に連通
せしめることが、可能である。図15の吸収冷温水機の
作動を示すデューリング線図である図16において、熱
源流体用熱交換器30で付加される熱量DXにより、図
14のデューリング線図に比較して、高温再生器44に
おいて加えられる熱量HGが減少しており、吸収冷温水
機の効率が向上していることが理解される。
【0009】しかし、図15の実施形態では、熱源流体
用熱交換器30で付加される熱量は高温再生器44のフ
ラッシュのみならず、低温再生器48のフラッシュにも
用いられてしまう。そのため、図16のデューリング線
図では、低温再生器48のフラッシュに対応する領域F
が、図14のデューリング線図に比較して大きい。ここ
で、低温再生器48のフラッシュは、当該フラッシュ蒸
気が保有する熱量は凝縮器50で廃棄されるのみである
ため、デューリング線図上の符号「F」で示す領域が大
きいということは、凝縮器50で廃棄される熱量を大量
を生み出していることになり、吸収冷温水機の効率が低
下する要因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、高温再生
器を経由した熱源流体が保有する熱量を有効利用して、
蒸気焚吸収冷温水機の効率を向上することが出来る様な
吸収冷温水機の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収冷温水機
は、吸収器(22)と、凝縮器(50)と、蒸発器(5
2)と、高温再生器(44)と、低温再生器(48)と
を備えた吸収冷温水機において、熱源流体(例えば8K
gf/cmGの高圧蒸気:170℃の飽和蒸気)が
流過する熱源流体ライン(L2)を高温再生器(44)
へ熱的に連通し(すなわち、熱源流体ライン内を流れる
熱源流体ラインが保有する熱量が、高温再生器内の吸収
溶液に投入される態様で連通し)、溶液ライン(L1)
が2本(L1−1、L1−2)に分岐(BP)した後に
合流(BPO)して高温再生器(44)へ連通してお
り、分岐した溶液ラインの一方のライン(L1−1)に
は高温溶液熱交換器(42)が介装されており、他方の
ライン(L1−2)には熱源流体用熱交換器(30)が
介装されており、該熱源流体用熱交換器(30)には高
温再生器(44)を経由した熱源流体ライン(ラインL
2の領域L2A)が熱的に連通(領域L2Aを流れる熱
源流体が保有する熱量が、熱源流体用熱交換器30内の
吸収溶液に投入される態様で連通)している。
【0012】かかる構成を具備する本発明の吸収冷温水
機によれば、溶液ラインを流れる吸収溶液は熱源流体用
熱交換器によっても加熱されるので、従来の吸収冷温水
機に比較して、効率が向上する。そして、高温再生器
(44)を経由した熱源流体(領域L2Aを流れる熱源
流体)が保有する熱量が、吸収溶液に供給されることに
より、有効利用が図られる。
【0013】ここで、低温再生器(46)におけるフラ
ッシュ蒸気が保有する熱量は、凝縮器(50)において
廃棄されるものであり、吸収冷温水機の効率向上には何
等寄与するものではない。従って、低温再生器(46)
におけるフラッシュ量が多いことは、吸収冷温水機の効
率が低いことを意味する。しかし、本発明によれば、熱
源流体が保有する熱量は全て高温再生器(44)におけ
るフラッシュに利用され、低温再生器(46)における
フラッシュには利用されない。そのため、低温再生器
(46)におけるフラッシュ量が少ない。
【0014】本発明の実施に際して、前記吸収冷温水機
は、吸収器から出た吸収溶液が高温再生器を経由してか
ら低温再生器に流入する様に構成することが出来る(図
1)。換言すれば、本発明は所謂シリーズフロータイプ
の吸収冷温水機に適用可能である。
【0015】また、前記吸収冷温水機は、吸収器から出
た稀溶液が流れる溶液ラインが、高温再生器へ連通する
溶液ラインと低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐
し、高温再生器で加熱された吸収溶液が流れる溶液ライ
ンと、低温再生器で加熱された吸収溶液が流れる溶液ラ
インとが合流して、吸収器に連通する様に構成すること
が出来る(図3)。換言すれば、本発明は所謂パラレル
フロータイプの吸収冷温水機に適用することが可能なの
である。
【0016】さらに、前記吸収冷温水機は、吸収器から
出た吸収溶液が、熱源流体用熱交換器及び低温再生器を
経由してから高温再生器に流入する様に構成することが
出来る(図4)。換言すれば、本発明は所謂リバースフ
ロータイプの吸収冷温水機に適用可能である。
【0017】そして、前記吸収冷温水機は、熱源流体用
熱交換器及び低温再生器を経由した吸収溶液が流れる溶
液ラインが、高温再生器へ連通する溶液ラインと吸収器
へ向かう溶液ラインとに分岐する様に構成可能である
(図5)。換言すれば、本発明は所謂リバース・パラレ
ルフロータイプの吸収冷温水機に適用可能である。
【0018】これに加えて、前記吸収冷温水機は、吸収
器から出た稀溶液が流れる溶液ライン(L1)が、低温
再生器側に向かう第1の溶液ライン(L1−1)と、高
温再生器側に連通し且つ熱源流体用熱交換器(30)が
介装されている第2の溶液ライン(L1−2)とに分岐
し、第1の溶液ライン(L1−1)は、高温再生器側に
連通し且つ高温溶液熱交換器(42)を介装する第3の
溶液ライン(L1−11)と、低温再生器に連通する第
4の溶液ライン(L1−12)とに分岐し、高温再生器
(44)で加熱された吸収溶液が流れる溶液ライン(L
3)が低温再生器(48)に連通する様に構成すること
が出来る(図6)。換言すれば、本発明は所謂シリーズ
・パラレルフロータイプの吸収冷温水機に適用可能であ
る。
【0019】本発明の実施に際して、吸収器(22L、
22H)及び蒸発器(52L、52H)を、複数段(例
えば2段)に分割して構成しても良い(図7)。この様
に、下胴を複数段(例えば2段)に分割して構成するこ
とにより、吸収冷温水機の効率を更に向上することが出
来る。
【0020】そして、吸収器に溶液冷却吸収器(74)
を設けても良い(図8)。この様に構成すれば、稀溶液
液温をさらに上昇して、吸収冷温水機の効率をさらに改
善することが出来る。
【0021】これに加えて、稀溶液ラインに熱交換器
(80)を介装し、該熱交換器(80)は、高温再生器
と凝縮器とを連通する冷媒ライン(L11)における低
温再生器と凝縮器の間の領域(L11−D)と熱的に連
通しており、該熱交換器(80)を介して、低温再生器
(48)を経由した後の冷媒が保有する熱量が稀溶液ラ
イン(L1−1,L1)を流れる稀溶液に投入される様
に構成しても良い(図9、図10)。かかる構成によれ
ば、低温再生器を経由した後の冷媒が保有する熱量の有
効利用が可能となり、吸収冷温水機の効率が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】以下、図1−図12を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。なお、図示の実施形態に
おいて、上述したのと同様な部材については、同様な符
号が付されている。
【0024】図1中、全体を符号20で示す本発明の吸
収式冷温水機は、所謂「シリーズフロー」タイプとして
構成されている。図1において、高温再生器44には熱
源流体ラインL2が熱的に連通しており、ラインL2を
流れる熱源流体、例えば8Kgf/cmGの高圧蒸
気(170℃の飽和蒸気)が保有する熱量が、高温再生
器44内の吸収溶液に投入され、当該溶液を加熱・再生
する。再生した冷媒蒸気(水蒸気:気相冷媒)は蒸気ラ
インL11を流れ、低温再生器48を介して凝縮器50
に送られる。そして、低温再生器48において、蒸気が
保有する熱量により吸収溶液が再生される。
【0025】吸収器22からポンプ24により送出され
た稀溶液は、低温溶液熱交換器26を経由して稀溶液ラ
インL1を流過する。そして、稀溶液ラインL1は第1
の分岐点BPにおいてラインL1−1、L1−2に分岐
する。
【0026】ラインL1−1には高温溶液熱交換器42
が介装されており、熱交換器42を介してラインL1−
1を流れる稀溶液には、高温再生器44で加熱・濃縮さ
れた吸収溶液が保有する熱量が投入される。
【0027】一方、ラインL1−2には、熱源流体用熱
交換器30が介装されており、熱源流体用熱交換器30
には、ラインL2の領域L2Aが熱的に連通している。
そして、当該領域L2A内には、高温再生器44内の吸
収溶液に対して熱を供給した後の熱源流体が流れてい
る。なお、熱源流体用熱交換器30と熱的に連通してい
る熱源流体(高温再生器44内の吸収溶液に対して熱を
供給した後の熱源流体)は、吸収冷温水機20内の温度
バランス、その他に起因して、蒸気、気液2相流、温水
の3つの相を取り得る。
【0028】高温再生器44内の吸収溶液に熱を投入し
た後の(領域L2Aを流れる)熱源流体は、その保有す
る熱量を、熱源流体用熱交換器30を介して、ラインL
1−2を流れる稀溶液に対して投入し、当該吸収溶液を
加熱する。これにより、ラインL1−2を流れる稀溶液
の液温が上昇する。
【0029】ラインL1−1とラインL1−2とは、第
1の合流点BPOで合流してラインL1−3となり、高
温再生器44へ連通する。
【0030】高温再生器44で加熱・凝縮された吸収溶
液(中間濃度溶液)は、中間濃度溶液ラインL3を流れ
て低温再生器48へ流入する。この溶液が保有する熱量
は、高温溶液熱交換器42により、上述した通り、稀溶
液ラインL1を流れる吸収溶液に投入される。低温再生
器48で加熱・再生された後の吸収溶液(高濃度溶液)
は、高濃度溶液ラインL4を流れ、低温溶液熱交換器2
6を経由して、吸収器22に戻される。そして、低温再
生器48で再生された冷媒蒸気(水容器)は、冷媒蒸気
ラインL15を介して凝縮器50へ供給される。
【0031】図1において、ラインL5は凝縮器50で
凝縮した液相冷媒を蒸発器52へ供給するための液相冷
媒ラインである。また、ラインL17は、蒸発器52で
冷水ライン(図示せず)を流れる冷水から気化熱を奪っ
て蒸発した冷媒蒸気が流れる冷媒蒸気ラインであり、吸
収器22へ連通している。
【0032】図1の実施形態によれば、第1の分岐点B
Pで分岐した一方のラインL1−2を流れる稀溶液が、
低温溶液熱交換器26及び熱源流体用熱交換器30によ
って加熱される。
【0033】ここで、高温再生器44において吸収溶液
を加熱・再生した後の熱源流体(領域L2Aを流れる熱
源流体)は、その加熱・再生を行う際に保有する熱量を
消費しているので、高温再生器44流入前の状態に比較
して、その温度は低下し、保有する熱量も減少してい
る。しかし、ラインL1−2を流れる稀溶液は、低温溶
液熱交換器26で加熱されただけなので、液温が比較的
低い。従って、高温再生器44において吸収溶液を加熱
・再生した後の、温度が低下し、保有する熱量も減少し
ている熱源流体(ラインL2の領域L2Aを流れる熱源
流体)であっても、ラインL1−2を流れる稀溶液より
も高温であるため、熱源流体用熱交換器30を介して、
領域L2Aを流れる熱源流体が保有する熱量が、ライン
L1−2を流れる稀溶液に対して投入されるのである。
【0034】図1の実施形態の作用効果を、図2をも参
照して、且つ、図2を図14、図16と比較しつつ、説
明する。
【0035】図2、図14、図16は、それぞれ、図1
で示す実施形態のデューリング線図、図13で示す従来
技術のデューリング線図、図15で示す吸収冷温水機の
デューリング線図である。各図において、符号「HG」
は高温再生器44において加えられる熱量を示し、符号
「HX」は高温溶液熱交換器42で付加される熱量、符
号「DX」は熱源流体様熱交換器30で付加される熱量
を示し、そして、符号「LX」は低温溶液熱交換器26
で加えられる熱量を示す。そして、符号「HX+DX」
は、図1の実施形態において、第1の分岐点BPと第1
の合流点BPOとの間の領域(ラインL1−1とライン
L1−2とに分岐している領域)を流れる稀溶液に、低
温溶液熱交換器26或いは熱源流体用熱交換器30を介
して付加される相熱量を示している。図2、図14、図
16において、低温再生器46におけるフラッシュ(蒸
気再生)に相当する領域(或いは、低温再生器46にお
けるフラッシュ量に相当する領域)が符号「F」で示さ
れている。
【0036】図2と図14とを比較すれば明らかな様
に、図1の実施形態において高温溶液熱交換器42で付
加される熱量「HX」は、図1の実施形態における低温
溶液熱交換器26或いは熱源流体用熱交換器30で付加
される総熱量「HX+DX」に比較して遥かに少ない。
その結果として、図13の従来技術における高温再生器
44の加熱量「HG」は、図1の実施形態における高温
再生器44の加熱量「HG」に比較して、非常に多くな
っている。ここで、高温再生器44の加熱量「HG」が
少なくて済む吸収冷温水機の方が効率は高いので、図1
で示す実施形態と、図13の従来技術とでは、高温再生
器44の加熱量「HG」が少ない図1の吸収冷温水機の
方が、高効率である。
【0037】次に、図1の実施形態と、図15の吸収冷
温水機とを比較する。図2における「HG」と、図16
の「HG」とでは殆ど差異は無い。ここで、低温再生器
46におけるフラッシュ蒸気が保有する熱量は、凝縮器
50において図示しない冷却水ラインを流れる冷却水に
より廃棄されるものである。すなわち、低温再生器46
におけるフラッシュ蒸気の発生は、吸収冷温水機の効率
向上には何等寄与するものではなく、低温再生器46に
おけるフラッシュ量が多いことは、吸収冷温水機の効率
が低下することを意味する。
【0038】かかる観点より図2と図16とを比較して
みれば、図1の実施形態における低温再生器46のフラ
ッシュ量は、図15の吸収冷温水機における低温再生器
46のフラッシュ量よりも明らかに少ない。すなわち、
図1の実施形態における吸収冷温水機の効率は、図15
の吸収冷温水機に比較して、高効率なのである。
【0039】図1の実施形態によれば、高温再生器44
に連通する稀溶液ラインL1を分岐せしめ(BP)、そ
の一方のラインL1−2にのみ、高温再生器44を経過
した熱源流体(例えば、高圧蒸気が凝縮した熱水:領域
L2Aを流れる熱源流体)が保有する熱量を投入したの
で、当該熱源流体が保有する熱量は全て高温再生器44
におけるフラッシュ蒸気の再生に利用され、低温再生器
46におけるフラッシュ蒸気の再生には利用されない。
そのため、図1の実施形態においては、低温再生器46
におけるフラッシュ量が少ないのである。
【0040】この様に、図1の実施形態においては、高
温再生器44を経由した熱源流体(ラインL2の領域L
2Aを流れる熱源流体)が保有する熱量を有効利用し
て、高温再生器44における加熱量を節約し、吸収冷温
水機の効率を向上することが出来る。そして、高温再生
器44を経由した熱源流体(ラインL2の領域L2Aを
流れる熱源流体)が保有する熱量が保有する熱量は、主
として高温再生器44におけるフラッシュに利用され、
低温再生器46におけるフラッシュとして用いられるの
ではないため、低温再生器46におけるフラッシュが比
較的少量であり、そのことによっても、吸収冷温水機の
効率を高効率化することに役立って役立っている。
【0041】図3は、本発明の第2実施形態にかかる吸
収冷温水機を示している。図1、図2は、所謂「シリー
ズフロー」タイプの吸収冷温水機について本発明を適用
した実施形態である。これに対して、図3は、所謂「パ
ラレルフロー」タイプの吸収冷温水機について本発明を
適用した実施形態である。
【0042】吸収器22から出た稀溶液は、ポンプ24
によりヘッドを付加されて稀溶液ラインL1を流れ、低
温溶液熱交換器26を経由した後、第2の分岐点P1に
おいて、高温再生器44に連通するラインL1−1と、
熱源流体用熱交換器30に連通するラインL1−2とに
分岐する。
【0043】ラインL1−1は、第1の分岐点BPにお
いて、ラインL1−11、ラインL1−12に分岐して
いる。ラインL1−11には高温溶液熱交換器42が介
装されており、高温溶液熱交換器42を介して、高温再
生器44で加熱・濃縮された吸収溶液が保有する熱量
が、ラインL1−11を流れる稀溶液に投入される。
【0044】一方、ラインL1−12には、熱源流体用
熱交換器30が介装されており、熱源流体用熱交換器3
0には、ラインL2の領域L2Aが熱的に連通してい
る。そして、当該領域L2A内には、高温再生器44内
の吸収溶液に対して熱を供給した後の熱源流体が流れて
いる。領域L2Aを流れる熱源流体が保有する熱量は、
熱源流体用熱交換器30を介して、ラインL1−12を
流れる稀溶液に投入される。
【0045】高温溶液熱交換器42で加熱された稀溶液
(ラインL1−11)と、熱源流体用熱交換器30で加
熱された稀溶液(ラインL1−12)とは、第1の合流
点BPOで合流し、ラインL1−13を流れて高温再生
器44に供給される。高温再生器44においては、ライ
ンL2を介して図示しない熱源から供給される熱源流体
により稀溶液は加熱・再生される。そして、再生蒸気
(冷媒蒸気)はラインL11を流れ、加熱・濃縮された
吸収溶液はラインL3を流れる。
【0046】再び第2の分岐点P1において、ラインL
1−2を流れる稀溶液は、低温再生器48に流入し、高
温再生器44で発生した冷媒蒸気(ラインL11)によ
り、加熱・再生される。低温再生器48で加熱・再生・
濃縮された吸収溶液は溶液ラインL1−23を流れ、溶
液ラインL1−23は、第2の合流点P2で、高温再生
器44からの溶液ラインL3と合流して溶液ラインL4
となり、吸収器22へ戻る。
【0047】この実施形態においても、高温再生器44
を経由した熱源流体(領域L2Aを流れる熱源流体)が
保有する熱量が有効利用される。ここで領域L2Aを流
れる熱源流体が保有する熱量は、熱源流体用熱交換器3
0を介して、分岐稀溶液ラインL1−12を流れる稀溶
液に投入されるので、その(領域L2Aを流れる熱源流
体が保有する)熱量は高温再生器44におけるフラッシ
ュにのみ寄与して、低温再生器48におけるフラッシュ
には用いられない。そのため、吸収冷温水機の効率が低
下すること無く、高効率となる。図3の実施形態の他の
構成及び作用効果については、図1、図2の実施形態と
同様である。
【0048】図4は、本発明を所謂「リバースフロー」
タイプの吸収冷温水機に適用した実施形態を示してい
る。図4で示す本発明の第3実施形態にかかる吸収冷温
水機においては、吸収器22を出てポンプ24でヘッド
を付加された稀溶液は、稀溶液ラインL1を流れ、低温
溶液熱交換器26を介して、低温再生器48に連通して
いる。低温再生器48で加熱・濃縮された吸収溶液はポ
ンプ62でヘッドが付加され、溶液ラインL6を流れ
る。
【0049】溶液ラインL6は、第1の分岐点BPにお
いて、ラインL6−1、ラインL6−2に分岐してい
る。ラインL6−1には高温溶液熱交換器42が介装さ
れており、高温溶液熱交換器42を介して、高温再生器
44で加熱・濃縮された吸収溶液が保有する熱量が、ラ
インL6−1を流れる稀溶液に投入される。
【0050】一方、ラインL6−2には熱源流体用熱交
換器30が介装されており、熱源流体用熱交換器30に
は、ラインL2の領域L2Aが熱的に連通している。そ
して、当該領域L2A内には、高温再生器44内の吸収
溶液に対して熱を供給した後の熱源流体が流れている。
領域L2Aを流れる熱源流体が保有する熱量は、熱源流
体用熱交換器30を介して、ラインL6−2を流れる稀
溶液に投入される。
【0051】高温溶液熱交換器42で加熱された稀溶液
(ラインL6−1)と、熱源流体用熱交換器30で加熱
された稀溶液(ラインL6−2)とは、第1の合流点B
POで合流し、ラインL6−3を流れて高温再生器44
に供給される。高温再生器44においては、ラインL2
を介して図示しない熱源から供給される熱源流体により
稀溶液は加熱・再生される。そして、再生した蒸気(冷
媒蒸気)はラインL11を流れ、低温再生器48を経由
して凝縮器50へ送られる。一方、加熱・濃縮された吸
収溶液はラインL3を流れて、吸収器22へ戻される。
【0052】この実施形態においても、高温再生器44
を経由した熱源流体(領域L2Aを流れる熱源流体)が
保有する熱量が有効利用される。ここで領域L2Aを流
れる熱源流体が保有する熱量は、高温再生器44におけ
るフラッシュにのみ寄与して、低温再生器48における
フラッシュには用いられない。そのため、吸収冷温水機
の効率が低下すること無く、高効率となる
【0053】図4の実施形態の他の構成及び作用効果に
ついては、図1−図3の実施形態と同様である。
【0054】図5は、本発明を所謂「リバース・パラレ
ルフロー」タイプの吸収冷温水機に適用した実施形態を
示している。図5で示す本発明の第4実施形態にかかる
吸収冷温水機においては、吸収器22を出た稀溶液は、
稀溶液ラインL1を流れ、低温溶液熱交換器26を介し
て低温再生器48に流入する。
【0055】低温再生器48で加熱・濃縮された吸収溶
液は溶液ラインL6を流れ、分岐点P1で溶液ラインL
6−1とL6−2とに分岐する。ポンプ62でヘッドが
付加されて溶液ラインL6−1を流れる吸収溶液は、第
1の分岐点BPにおいて、ラインL6−11、ラインL
6−12に分岐する。ラインL6−11には高温溶液熱
交換器42が介装されており、高温溶液熱交換器42を
介して、高温再生器44で加熱・濃縮された吸収溶液が
保有する熱量が、ラインL6−11を流れる稀溶液に投
入される。
【0056】一方、ラインL6−12には熱源流体用熱
交換器30が介装されており、熱源流体用熱交換器30
には、ラインL2の領域L2Aが熱的に連通している。
そして、当該領域L2A内には、高温再生器44内の吸
収溶液に対して熱を供給した後の熱源流体が流れてい
る。領域L2Aを流れる熱源流体が保有する熱量は、熱
源流体用熱交換器30を介して、ラインL6−12を流
れる稀溶液に投入される。
【0057】高温溶液熱交換器42で加熱された稀溶液
(ラインL6−11)と、熱源流体用熱交換器30で加
熱された稀溶液(ラインL6−12)とは、第1の合流
点BPOで合流し、ラインL6−13を流れて高温再生
器44に供給される。高温再生器44においては、ライ
ンL2を介して図示しない熱源から供給される熱源流体
により稀溶液は加熱・再生される。そして、再生した蒸
気(冷媒蒸気)はラインL11を流れ、低温再生器48
を経由して凝縮器50へ送られる。一方、加熱・濃縮さ
れた吸収溶液はラインL3を流れて、吸収器22側へ向
かう。
【0058】一方、溶液ラインL6−2は、合流点P2
で溶液ラインL3を合流し、溶液ラインL8となり、吸
収器22へ戻される。
【0059】この実施形態においても、高温再生器44
を経由した熱源流体(領域L2Aを流れる熱源流体)が
保有する熱量が有効利用される。そして領域L2Aを流
れる熱源流体が保有する熱量は、高温再生器44におけ
るフラッシュにのみ寄与して、低温再生器48における
フラッシュには用いられない。そのため、吸収冷温水機
の効率が低下すること無く、高効率となる
【0060】図5の実施形態の他の構成及び作用効果に
ついては、図1−図4の実施形態と同様である。
【0061】図6は、所謂「シリーズ・パラレルフロ
ー」タイプの吸収冷温水機に本発明を適用した実施形態
を示している。
【0062】図6は本発明の第5実施形態を示してい
る。吸収器22を出た稀溶液は、稀溶液ラインL1を流
れ、低温溶液熱交換器26を通過して、第1の分岐点B
Pにて、溶液ラインL1−1と溶液ラインL1−2とに
分岐する。
【0063】ラインL1−1は第2の分岐点P1で、高
温再生器44に連通するラインL1−11と、低温再生
器48に連通するラインL1−12とに分岐する。そし
て、ラインL1−11には高温溶液熱交換器42が介装
されており、高温溶液熱交換器42を介して、高温再生
器44で加熱・濃縮された吸収溶液が保有する熱量が、
ラインL1−11を流れる稀溶液に投入される。
【0064】ラインL1−2には熱源流体用熱交換器3
0が介装されており、熱源流体用熱交換器30には、ラ
インL2の領域L2Aが熱的に連通している。そして、
当該領域L2A内には、高温再生器44内の吸収溶液に
対して熱を供給した後の熱源流体が流れている。領域L
2Aを流れる熱源流体が保有する熱量は、熱源流体用熱
交換器30を介して、ラインL1−2を流れる稀溶液に
投入される。
【0065】高温溶液熱交換器42で加熱された稀溶液
(ラインL1−11)と、熱源流体用熱交換器30で加
熱された稀溶液(ラインL1−2)とは、第1の合流点
BPOで合流し、ラインL1−3を流れて高温再生器4
4に供給される。高温再生器44においては、ラインL
2を介して図示しない熱源から供給される熱源流体によ
り稀溶液は加熱・再生される。そして、再生した蒸気
(冷媒蒸気)はラインL11を流れ、低温再生器48を
経由して凝縮器50へ送られる。一方、加熱・濃縮され
た吸収溶液はラインL3を流れて、吸収器22側へ向か
う。
【0066】高温再生器44で加熱・濃縮された吸収溶
液は、溶液ラインL3を流れ、低温再生器48に流入す
る。換言すれば、ラインL1−12を流れる稀溶液と、
高温再生器44で加熱・濃縮された吸収溶液とは、低温
再生器48で合流する。そして、低温再生器48で加熱
・濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL4を流れて、吸
収器22へ戻る。
【0067】図6の実施形態においても、熱源流体用熱
交換器30には熱源流体ラインL2(高温再生器44よ
りも下流側の領域)が熱的に連通しており、熱源流体用
熱交換器30内の稀溶液に対して、高温再生器44内の
吸収溶液に対して熱を供給した後の熱源流体が保有する
熱量が十分に投入される。
【0068】この実施形態においても、高温再生器44
を経由した熱源流体(領域L2Aを流れる熱源流体)が
保有する熱量が有効利用される。そして、領域L2Aを
流れる熱源流体が保有する熱量は高温再生器44におけ
るフラッシュにのみ寄与して、低温再生器48における
フラッシュには用いられないので、吸収冷温水機の効率
が低下すること無く、高効率となる。
【0069】図6の実施形態の他の構成及び作用効果に
ついては、図1−図5の実施形態と同様である。
【0070】図7は本発明の第11実施形態を示し、図
1の第1実施形態における下胴部分(吸収器及び蒸発
器)を2段に構成した吸収冷温水機を示している。図7
においては、下胴部分は、低圧側吸収器22Lと、高圧
側吸収器22Hと、低圧側蒸発器52Lと、高圧側蒸発
器52Hと、低圧側蒸発器52Lと低圧側吸収器22L
とを連通する冷媒蒸気ラインL17Lと、高圧側蒸発器
52Lと高圧側吸収器22Lとを連通する冷媒蒸気ライ
ンL17Hと、低圧側吸収器22Lと高圧側吸収器22
Hとを連通するラインL17Lと、低圧側蒸発器52L
と高圧側蒸発器52Hとを連通するラインL17H、と
を備えている。
【0071】図7の実施形態によれば、下胴部分を2段
(複数段)に構成した結果、吸収冷温水機の効率が更に
向上している。その他の構成・作用効果は、図1の実施
形態と同様である。
【0072】なお、図7は図1で示すのと同様なタイプ
の吸収冷温水機にかかるものであるが、図3−図6の吸
収冷温水機と同様なタイプの吸収冷温水機においても、
図7で示す様に、下胴部分を複数段(例えば2段)に構
成することが可能である。
【0073】図8は、本発明の第7実施形態を示す。こ
の実施形態も、図1の実施形態にかかる「シリーズフロ
ー」タイプの実施形態を変形したものである。図8にお
いて、吸収器22は溶液冷却吸収器74を設けている。
この溶液冷却吸収器74は、稀溶液ラインL1の吸収器
22と低温溶液熱交換器26との間の領域L1Aにおい
て、稀溶液ラインL1Aを吸収器22内を貫通・経由せ
しめ、吸収器22内を滴下する濃縮された吸収溶液が保
有する熱量を、ラインL1A内を流れる稀溶液に投入す
る様に構成されている。
【0074】溶液冷却吸収器74を設けた結果、濃縮さ
れた吸収溶液が保有する熱量が稀溶液に投入され、稀溶
液温度が上昇するので、その分だけ再生し易くなり、吸
収冷温水機の効率が改善される。
【0075】図8で示す実施形態における他の構成・作
用効果については、図1の第1実施形態と同様である。
なお、図8は図1で示すのと同様なタイプの吸収冷温水
機にかかるものであるが、図3−図7の吸収冷温水機と
同様なタイプの吸収冷温水機においても、図8で示す様
に、溶液冷却吸収器74を設けることが可能である。
【0076】図9は、本発明の第8実施形態を示す。こ
の実施形態は、図1の実施形態にかかる「シリーズフロ
ー」タイプの実施形態を変形したものである。図9にお
いて稀溶液ラインL1は、吸収器22と第1の分岐点B
Pの間の領域において、第3の分岐点P3にてラインL
1−A、ラインL1−Bに分岐して、第3の合流点P4
で合流してラインL1−Cとなる。
【0077】分岐したラインL1−Aには低温溶液熱交
換器26が介装されており、ラインL4を流れる加熱・
濃縮された吸収溶液が保有する熱量が、低温溶液熱交換
器26を介して、ラインL1−Aを流れる稀溶液に投入
される。
【0078】一方、分岐ラインL1−Bには熱交換器8
0が介装され、熱交換器80には冷媒ラインL11−D
が熱的に連通している。この冷媒ラインL11−Dは、
高温再生器44と凝縮器50とを連通するラインL11
における低温再生器48と凝縮器50との間の領域であ
る。冷媒ラインL11−Dには、高温再生器44で発生
した冷媒蒸気が、その保有する熱量を低温再生器48内
の吸収溶液へ投入した後に流れる。ここで冷媒ラインL
11−Dを流れる冷媒は、図9の吸収冷温水機における
温度バランス、その他の条件に起因して、蒸気、気液2
相流、液相冷媒のいずれかの形態を取る。
【0079】高温再生器44で発生した冷媒蒸気は、そ
の保有する熱量を低温再生器48内の吸収溶液へ投入し
た後に、冷媒ラインL11−Dを流れる。そして、熱交
換器80を介して、保有する熱量を機溶液ラインL1−
B内の稀溶液へ投入する。(冷媒ラインL11−D、熱
交換器80を設けない場合には)凝縮器50で廃棄され
る熱量が、冷媒ラインL11−D及び熱交換器80を介
して稀溶液に投入されるので、吸収冷温水機の熱効率が
さらに向上する。
【0080】図9で示す実施形態における他の構成・作
用効果については、図1の第1実施形態と同様である。
図9は図1で示すのと同様なタイプの吸収冷温水機にか
かるものであるが、図3−図8の吸収冷温水機と同様な
タイプの吸収冷温水機においても、図9で示す様に稀溶
液ラインを分岐・合流して、冷媒ラインL11−D及び
熱交換器80を設けることが可能である。
【0081】なお、図9で示す吸収冷温水機において、
図7で示す様に下胴部分を複数段(例えば2段)に構成
し、且つ、図8で示す様に、吸収器に溶液冷却吸収器を
設置することが可能である。
【0082】図10は、本発明の第9実施形態を示す。
この実施形態も、図1の実施形態にかかる「シリーズフ
ロー」タイプの実施形態を変形したものである。図9の
実施形態では、稀溶液ラインL1がラインL1−A、ラ
インL1−Bに分岐して、ラインL1−Aには低温溶液
熱交換器26が介装され、ラインL1−Bには熱交換器
80が介装され、熱交換器80には冷媒ラインL11−
Dが熱的に連通していた。換言すれば、図9では、低温
溶液熱交換器26と熱交換器80が並列(パラレル)に
設けられている。
【0083】これに対して、図10の実施形態では、稀
溶液ラインL1は分岐しておらず、稀溶液ラインの低温
溶液熱交換器26と第1の分岐点BPとの間の領域L1
−Eに、熱交換器80が設けられている。そして図9と
同様に、熱交換器80は冷媒ラインL11−Dと熱的に
連通している。その他の構成及び作用効果について、図
10の実施形態は、図9の実施形態と同様である。
【0084】図10は図1で示すのと同様なタイプの吸
収冷温水機にかかるものであるが、図3−図8の吸収冷
温水機と同様なタイプの吸収冷温水機においても、図1
0で示す様に、冷媒ラインL11−D及び熱交換器80
を設けることが出来る。
【0085】なお、図10で示す吸収冷温水機におい
て、図7で示す様に下胴部分を複数段(例えば2段)に
構成し、且つ、図8で示す様に、吸収器に溶液冷却吸収
器を設置することも出来る。
【0086】図11は本発明の第10実施形態にかかる
吸収冷温水機を示している。図11の吸収冷温水機も、
図1の実施形態にかかるシリーズフロータイプの吸収冷
温水機の変形にかかるものである。
【0087】図11において、稀溶液ラインL1の高温
溶液熱交換器42と高温再生器44との間の領域L1F
には、熱源流体用熱交換器30が介装されており、熱源
流体用熱交換器30には、高温再生器44を経由した熱
源流体が流れるライン2の領域L2Aが熱的に連通して
いる。そして、領域L2Aを流れる熱源流体が保有する
熱量が、熱源流体用熱交換器30を介して、ラインL1
の領域L1Fを流れる稀溶液に投入される。
【0088】図11の実施形態のその他の構成は、図1
と同様である。この実施形態においても、高温再生器4
4で熱を投入した後の熱源流体(領域L2Aを流れる熱
源流体)が保有する熱量が、有効利用される。特に、部
分負荷の場合に有効である。
【0089】図12は本発明の第11実施形態にかかる
吸収冷温水機を示している。図12の吸収冷温水機も、
図1の実施形態にかかるシリーズフロータイプの吸収冷
温水機の変形にかかるものである。
【0090】図12においては、図11の場合と同様
に、稀溶液ラインL1の高温溶液熱交換器42と高温再
生器44との間の領域L1Fに、第1の熱源流体用熱交
換器30−1が介装されている。これに加えて、熱源流
体用熱交換器30−1を経由した熱源流体が流過する
(ラインL2の)領域L2Bには、第2の熱源流体用熱
交換器30−2が介装されている。そして、領域L2B
を流れる熱源流体が保有する熱量は、第2の熱源流体用
熱交換器30−2を介して、稀溶液ラインの領域L1−
E(稀溶液ラインL1の、低温溶液熱交換器26と高温
溶液熱交換器42との間の領域)を流れる稀溶液に投入
される。
【0091】図12の実施形態のその他の構成について
は、図1と同様である。この実施形態においても、高温
再生器44で熱を投入した後の熱源流体(領域L2Aを
流れる熱源流体)が保有する熱量が、有効利用される。
【0092】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではなく、種
々の変更、変形が可能である。
【0093】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の吸収冷温水
機では、高温再生器で吸収溶液を再生した高圧蒸気等の
熱源流体が、熱源流体用熱交換器において、その保有す
る熱量をさらに吸収溶液へ投入することにより有効利用
することが出来る。
【0094】ここで、熱源流体用熱交換器を介して吸収
溶液に投入される熱量は、高温再生器におけるフラッシ
ュにのみ用いられ、低温再生器におけるフラッシュには
寄与しない。そのため、低温再生器におけるフラッシュ
を増加させることが無く、凝縮器で廃棄される熱量が比
較的少量となるので、熱効率が向上するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図2】図1の実施形態のデューリング線図。
【図3】本発明の第2実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図4】本発明の第3実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図5】本発明の第4実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図6】本発明の第5実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図7】本発明の第6実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図8】本発明の第7実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図9】本発明の第8実施形態を模式的に表現するブロ
ック図。
【図10】本発明の第9実施形態を模式的に表現するブ
ロック図。
【図11】本発明の第10実施形態を模式的に表現する
ブロック図。
【図12】本発明の第11実施形態を模式的に表現する
ブロック図。
【図13】従来の吸収冷温水機を模式的に表現するブロ
ック図。
【図14】図13の吸収冷温水機のデューリング線図。
【図15】他の技術にかかる吸収冷温水機を模式的に表
現するブロック図。
【図16】図15の吸収冷温水機のデューリング線図。
【符号の説明】
20・・・吸収式冷温水機 22・・・吸収器 24、32・・・ポンプ 26・・・低温溶液熱交換器 30・・・熱源流体用熱交換器 L1、L1−1、L1−2、L1−22、L1−23、
L3、L4、L5、L6、L6−1、L6−2、L8、
L22・・・溶液ライン L1A・・・溶液ラインの領域 L5、L11、L11−D、L13、L15、L17、
L17L、L17H、L52、L70・・・冷媒ライン 42・・・高温溶液熱交換器 44・・・高温再生器 48・・・低温再生器 50・・・凝縮器 52・・・蒸発器 70・・・第2の凝縮器 74・・・溶液冷却吸収器 80・・・熱交換器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収器と、凝縮器と、蒸発器と、高温再
    生器と、低温再生器とを備えた吸収冷温水機において、
    熱源流体が流過する熱源流体ラインを高温再生器へ熱的
    に連通し、溶液ラインが2本に分岐した後に合流して高
    温再生器へ連通しており、分岐した溶液ラインの一方の
    ラインには高温溶液熱交換器が介装されており、他方の
    ラインには熱源流体用熱交換器が介装されており、該熱
    源流体用熱交換器には高温再生器を経由した熱源流体ラ
    インが熱的に連通していることを特徴とする吸収冷温水
    機。
  2. 【請求項2】 前記吸収冷温水機は、吸収器から出た吸
    収溶液が高温再生器を経由してから低温再生器に流入す
    る様に構成されている請求項1の吸収冷温水機。
  3. 【請求項3】 前記吸収冷温水機は、吸収器から出た稀
    溶液が流れる溶液ラインが、高温再生器へ連通する溶液
    ラインと低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐し、
    高温再生器で加熱された吸収溶液が流れる溶液ライン
    と、低温再生器で加熱された吸収溶液が流れる溶液ライ
    ンとが合流して、吸収器に連通する様に構成されている
    請求項1の吸収冷温水機。
  4. 【請求項4】 前記吸収冷温水機は、吸収器から出た吸
    収溶液が、低温再生器を経由してから高温再生器に流入
    する様に構成されている請求項1の吸収冷温水機。
  5. 【請求項5】 前記吸収冷温水機は、低温再生器を経由
    した吸収溶液が流れる溶液ラインが、高温再生器側へ連
    通する溶液ラインと吸収器へ向かう溶液ラインとに分岐
    する様に構成されている請求項1の吸収冷温水機。
  6. 【請求項6】 前記吸収冷温水機は、吸収器から出た稀
    溶液が流れる溶液ラインが、低温再生器側に向かう第1
    の溶液ラインと、高温再生器側に連通し且つ熱源流体用
    熱交換器が介装されている第2の溶液ラインとに分岐
    し、第1の溶液ラインは、高温再生器側に連通し且つ高
    温溶液熱交換器を介装する第3の溶液ラインと、低温再
    生器に連通する第4の溶液ラインとに分岐し、高温再生
    器で加熱された吸収溶液が流れる溶液ラインが低温再生
    器に連通する様に構成されている請求項1の吸収冷温水
    機。
  7. 【請求項7】 吸収器及び蒸発器を、複数段に分割して
    構成した請求項1−6のいずれか1項の吸収冷温水機。
  8. 【請求項8】 吸収器に溶液冷却吸収器を設けた請求項
    1−8のいずれか1項の吸収冷温水機。
  9. 【請求項9】 稀溶液ラインに熱交換器を介装し、該熱
    交換器は、高温再生器と凝縮器とを連通する冷媒ライン
    における低温再生器と凝縮器の間の領域と熱的に連通し
    ており、該熱交換器を介して、低温再生器を経由した後
    の冷媒が保有する熱量が稀溶液ラインを流れる稀溶液に
    投入される請求項1−8のいずれか1項の吸収冷温水
    機。
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