JP2001056044A - Vベルト脱着用治具 - Google Patents

Vベルト脱着用治具

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JP2001056044A
JP2001056044A JP11229226A JP22922699A JP2001056044A JP 2001056044 A JP2001056044 A JP 2001056044A JP 11229226 A JP11229226 A JP 11229226A JP 22922699 A JP22922699 A JP 22922699A JP 2001056044 A JP2001056044 A JP 2001056044A
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pulley
guide
groove
jig
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Kazumasa Makita
和正 牧田
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NTT Power and Building Facilities Inc
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/24Equipment for mounting belts, ropes, or chains

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Vベルトの取り外し及び取り付け作業が効率
良く、かつ安全に行うことが可能なVベルト脱着用治具
を提供すること。 【解決手段】 プーリ30に掛け渡されるVベルト32
を脱着するためのVベルト脱着用治具10において、手
で把持可能な治具本体11と、治具本体11の一端側に
突出形成され、プーリ30の溝部33に位置して溝部3
3とVベルト32の間に潜り込み、プーリ30の鍔部3
1よりもVベルト32が高くなる位置までガイドして持
ち上げる押し上げガイド13と、治具本体11の他端側
に設けられ内部にベルト32を位置させてプーリ30の
溝部33に嵌合可能に形成された装着ガイド21と、を
具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Vベルトをプーリ
から取り外す場合及びプーリに取り付ける場合に使用し
て便利なVベルト脱着用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にVベルトは、駆動側プーリと従動
側プーリとの間に適宜の張力を有して掛け渡されてお
り、モータなどの駆動源によって駆動側プーリを回転さ
せるとVベルトが追動し、その追動によって従動側プー
リが回転され、被駆動装置に駆動力が伝達される。
【0003】この種のVベルト動力伝達装置において
は、駆動側プーリの駆動力を効率よく伝達するために、
Vベルトが空転して滑らないようにする必要があり、そ
のためVベルトの張力を高くしてある。このため、Vベ
ルトはプーリのV字溝から外れ難くなっている。
【0004】しかしながら、このようなVベルトをプー
リから外す場合には、Vベルトの張力が大きくて弛みが
ないので、従来は駆動側プーリ又は従動側プーリを外し
たり、これらプーリの一方を緩めて他方に移動させ、こ
れによってVベルトの張りを緩めて取り外す方法を採用
していた。
【0005】また、現場作業員がプーリやVベルトを回
転させてVベルト及びプーリに慣性をつけ、その弾みを
利用してドライバやプライヤ等の道具をVベルトとプー
リの間に素早く潜り込ませ、Vベルトを外方へ向かって
こじって取り外す等の方法も採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のVベルトの取り外し方法には、以下に述べるけ
点がある。
【0007】すなわち、プーリの固定を緩め、これを移
動させてVベルトを弛ませて取り外す方法は、一々プー
リの固定を緩めて移動させたり、Vベルト交換後に締め
直さなければならないため、取り替えに時間が掛かって
しまい、作業の効率が悪い。
【0008】また、プーリやVベルトを引張って慣性を
つけ、そのはずみを利用してドライバやプライヤをVベ
ルトとプーリの間に潜り込ませ、これをこじって外す方
法では、Vベルトやプーリに慣性をつける際に、手で直
接Vベルトやプーリに触れるため、熟練が必要なものと
なっている。
【0009】さらに、Vベルトに指が挟まれてしまった
り、またVベルト取り外し時に生じる反動で手や肘を打
ちつけるなど、作業上の危険が生じてしまう。
【0010】また、Vベルトのサイズの大小や、作業者
の技術力の差などが作業結果に影響を及ぼし、そのため
プーリを支持している軸受に対する偏心が生じたり、偏
って取り付けられたりしてしまう。このため、Vベルト
の偏摩耗が生じるなどの問題があった。
【0011】さらに、Vベルトの取り外し作業を行う作
業箇所が一般に暗く、そのため作業が難しいといった問
題も有している。
【0012】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、Vベルトの取り外し及
び取り付け作業が効率良く、かつ安全に行うことが可能
なVベルト脱着用治具を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、プーリに掛け渡されるVベ
ルトを脱着するためのVベルト脱着用治具において、手
で把持可能な治具本体と、上記治具本体の一端側に突出
形成され、プーリの溝部に位置して溝部とVベルトの間
に潜り込み、プーリの鍔部よりもVベルトが高くなる位
置までガイドして持ち上げる押し上げガイドと、を具備
することを特徴とするVベルト脱着用治具である。
【0014】請求項2記載の発明は、上記治具本体の他
端側には、内部にVベルトを位置させてプーリの溝部に
嵌合可能に形成された装着ガイドが設けられていること
を特徴とする請求項1記載のVベルト脱着用治具であ
る。
【0015】請求項3記載の発明は、上記押し上げガイ
ドの上記治具本体への取り付け位置には、Vベルトを上
方へ持ち上げてこのVベルトの移動をガイドする移動ガ
イドが設けられていることを特徴とする請求項1又は請
求項2記載のVベルト脱着用治具である。
【0016】請求項4記載の発明は、上記移動ガイド
は、頂上部がVベルトの幅よりも狭く設けられていると
共に、この頂上部にはVベルトの持ち上げによる伸長状
態からの収縮により、プーリの溝部の外方にVベルトを
導くガイド部が連続して設けられていることを特徴とす
る請求項3記載のVベルト脱着用治具である。
【0017】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。請求項1の発明によると、プーリの溝部に位置
して溝部とVベルトの間に潜り込み、プーリの鍔部より
もVベルトが高くなる位置まで押し上げガイドでガイド
して持ち上げるので、押し上げガイドを潜り込ませるの
みで溝部に密着していたベルトを持ち上げることが可能
となる。この場合、押し上げガイドが溝部に接触した状
態なので、何等力を加えて持ち上げることなく、溝部か
らベルトを持ち上げることができる。
【0018】そして、溝部からベルトを持ち上げた後
に、この状態でベルトを外方側に向けてねじれば、プー
リに掛け渡されたベルトを外すことが可能となる。
【0019】請求項2の発明によると、治具本体の他端
側には、内部にVベルトを位置させてプーリの溝部に嵌
合可能に形成された装着ガイドが設けられているので、
装着ガイドの内部にVベルトを位置させ、この装着ガイ
ドを溝部に密着させた後に、装着ガイドをスライドさせ
てプーリが設けられていない場所で装着ガイドをVベル
トから離脱させれば、簡易に溝部にVベルトを掛け渡す
ことが可能となる。
【0020】請求項3の発明によると、押し上げガイド
の治具本体への取り付け位置には、Vベルトを上方へ持
ち上げる移動ガイドが設けられているので、押し上げガ
イドによりガイドされて溝部から押し上げられたVベル
トをこの移動ガイドに位置させることができる。それに
よって、Vベルトを移動ガイドに沿って移動させること
が可能となる。
【0021】請求項4の発明によると、移動ガイドは、
頂上部がVベルトの幅よりも狭く設けられていると共
に、頂上部に連続してガイド部が設けられているので、
Vベルトが伸長した状態からの収縮に伴って、ガイド部
に沿ってVベルトが移動する。それによって、プーリの
溝部に掛け渡された状態から、外方側にVベルトを外す
ことを可能としている。
【0022】このようなガイド部によるVベルトを外す
ガイドをプーリの回転方向に沿って所定長さだけ行え
ば、簡易にVベルトをプーリに掛け渡された状態から外
すことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図6に基づいて説明する。
【0024】図1は、本発明のVベルト脱着用治具10
の構成を示す斜視図である。また、図2(a)は、Vベ
ルト脱着用治具10の正面図であり、図2(b)は、V
ベルト脱着用治具10の側面図である。
【0025】これらの図において、Vベルト脱着用治具
10は、外観形状がコ字状に形成された本体部11を有
している。本体部11は、所定強度を有する肉厚の矩形
状の板状部材の両端側を折り曲げることにより、背板1
2aと周壁12bが設けられ、それによってコ字状に形
成されたものである。
【0026】本体部11の一端側であって、折り曲げ形
成された周壁12bの外面側には、押し上げガイド13
が取り付けられている。押し上げガイド13は、その正
面形状が略二等辺三角形の二等辺を為す二辺の直線部1
4と、これら二辺の端部を結ぶ間の曲線部15より構成
されている。曲線部15は、プーリ30の溝部33が干
渉しないように、その外面の内径が形成されている。
【0027】押し上げガイド13は、その直線部14が
特定の角度及び長さを為すように構成されている。すな
わち、プーリ30の溝部33に押し上げガイド13が接
触した場合、直線部14は、溝の円周の接線方向に向か
うように設けられている。また、直線部14の長さは、
二つの直線部14の交点部分がほぼプーリ30の鍔部3
1と同程度か、若しくはそれよりも高くなるように形成
されている。
【0028】また、直線部14の交点である押し上げガ
イド13の頂上部分には、平坦部17が設けられてお
り、この平坦部17から上方に向かい移動ガイド18が
立設されている。移動ガイド18は、所定の強度を有し
た棒状部材を適宜折り曲げ形成することにより、本体部
11の背板12aの長手方向に対して所定角度傾斜して
設けられたガイド部19が形成されている。ガイド部1
9は、ここにベルト32が載せられるように設けられる
ものである。
【0029】これら直線部14及び移動ガイド18は、
ベルト32がここに掛けられたときに、以下に示すよう
な傾斜角度及び長さを有するように形成されている。
【0030】すなわち、図3において直線部14及び移
動ガイド18をくさびで表すと、くさびの外辺はプーリ
30の半径と垂直な溝部33の接線方向を向くか、さら
に溝部33の接線方向から立ち上がる方向を向くように
設けられている。そして、この溝部33の接線が、プー
リ30の鍔部31を超える程度の高さ位置まで延出され
る長さを有した状態に形成されている。
【0031】このとき、図4より角度θ(ベルト外れ開
始角)を式より求める。この図において、rはプーリ3
0の溝部33までの径、xは溝部33底部から鍔部31
先端までの距離である。この場合、直線lは溝部33の
接線であるので、直線mと為す角度は垂直となる。この
とき、直線mと直線nの為す角度θは、 θ=Arccos{r/(x+r)} =Arccos{1/(1+x/r)} となる。その角度θの一例を示すと、表1のようにな
る。
【0032】
【表1】
【0033】なお、この表1において、溝の深さA=1
2.5mmのときは溝幅が9.2mm、溝の深さB=1
5.0mmのときは溝幅が12.5mm、溝の深さC=
19.0mmのときは溝幅が16.0mmとなってい
る。
【0034】また、押し上げガイド13の傾斜角度は、
必ずしもプーリ30の固有の角度θと一致する必要はな
く、この角度θに近い値であればどのような角度であっ
ても構わない。
【0035】平坦部17から離間した方向には、ガイド
部19から連続して頂上部20が設けられている。頂上
部20は、その長さがベルト32の内周側底面32aの
幅よりも短くなるように設けられている。
【0036】本体部11の他端側であって、周壁12b
の外面側には、装着ガイド21が取り付けられている。
この装着ガイド21には、ベルト32を内部に位置させ
る把持部22が設けられている。把持部22は、対称に
設けられた把持爪23の内部に設けられている。把持爪
23は、押し上げガイド13の長手方向と平行を為すよ
うに設けられている。それによって、把持部22のベル
ト32の装着方向も、押し上げガイド13の長手方向と
平行を為すように設けられている。
【0037】把持爪23は、ベルト32の外周壁とほぼ
平行を為すように突出形成されており、またその突出側
端部は周壁12bに平行を為すように鉤部24が形成さ
れている。この鉤部24は、互いに近接対向するように
設けられており、その隙間がベルト32の内周側底面3
2aの幅よりも狭く設けられている。
【0038】以上のような構成を有するVベルト脱着用
治具10の作用について、以下に説明する。
【0039】ベルト32がプーリ30の溝部33へ掛け
渡された状態から外す場合、まず、溝部33のうちベル
ト32が掛けられていない部分に押し上げガイド13を
嵌合させる。そして、プーリ30の回転する方向に向か
って、溝部33で押し上げガイド13を滑らせつつベル
ト32が接触している側の溝部33に向かってこの押し
上げガイド13を移動させる。
【0040】そして、ベルト32の溝部33への接触部
分に押し上げガイド13を潜り込ませる。
【0041】すると、ベルト32は押し上げガイド13
の直線部14にガイドされて、この直線部14にベルト
32が密着する。
【0042】そして、ベルト32は移動ガイド18の頂
上部20にも位置する。さらに、プーリ30の回転方向
に従って押し上げガイド13を移動させると、頂上部2
0によるベルト32の押し上げ高さが増加する。そし
て、押し上げ高さが増加したときにプーリ30の鍔部3
1よりも高い位置までベルト32を持ち上げる。
【0043】この場合、ベルト32を持ち上げたとき
に、ベルト32の頂上部20を通過した部分が、プーリ
30の鍔部31とほぼ平行となる向きを向く位置、若し
くはベルト32の頂上部20を通過した部分が、溝部3
3に近づく向きを向く位置まで押し上げガイド13を潜
り込ませる。すると、当初は頂上部20に位置して持ち
上げられていたベルト32が、伸長状態から収縮する。
それによって、図5に示すように、ベルト32はガイド
部19に沿った移動を行う。
【0044】ガイド部19に沿った移動をベルト32が
行うと、プーリ30の溝部33からベルト32が外方に
ずれることになる。このようにして、ベルト32を溝部
33からずらしつつ押し上げガイド13をプーリ30の
回転方向に沿って移動させると、ベルト32の溝部33
からずれる部分が増加する。それにより、ベルト32が
溝部33に掛け渡された状態から外される。
【0045】これとは逆に、図6に示すように、プーリ
30にベルト32を掛け渡す場合には、まずベルト32
を把持部22に把持させる。この後に、装着ガイド21
を溝部33に嵌合させるように挿し込む。それにより、
装着ガイド21が溝部33に密着する。この状態で、溝
部33のベルト32が掛け渡される部分を滑らせつつ装
着ガイド21を移動させると、プーリ30にベルト32
が掛け渡される。
【0046】ベルト32がプーリ30に掛け渡された後
に、ベルト32から装着ガイド21を外すには、溝部3
3にベルト32を掛け渡し、プーリ30が存しない位置
で、Vベルト脱着用用治具10をねじれば、簡易にベル
ト32の把持状態を外すことが可能となる。
【0047】このような構成のVベルト脱着用治具10
によれば、ベルト32をプーリ30に巻回された状態か
ら外す場合、押し上げガイド13でベルト32を持ち上
げた後に、ガイド部19でベルト32が溝部33の外方
に外れるのをガイドするので、力を加えてベルト32を
持ち上げなくても、簡易にベルト32をプーリ30から
外すのが可能となる。
【0048】なお、プーリ30にベルト32が掛け渡さ
れた状態から外方に外す場合、Vベルト脱着用治具10
を軽くねじるようにしても良い。このようにすれば、ベ
ルト32を一層容易に外すことができる場合があるため
である。
【0049】また、ベルト32は頂上部20に位置した
後に、自らの収縮によってガイド部19を移動してプー
リ30に掛け渡された状態から外れる。このため、ベル
ト32がプーリ30から外れるのを、一層簡易に行え
る。
【0050】さらに、移動ガイド18には、ベルト32
の幅よりも頂上部20の幅が狭く形成されているので、
ベルト32が頂上部に位置しても、ベルト32が伸長し
た状態からの収縮により、ガイド部19に沿ってベルト
32が移動する。それによって、ベルト32がプーリ3
0に掛け渡された状態から、外方側に外すことを可能と
している。
【0051】このようなガイド部19によるベルト32
を外すガイドを、プーリ30の回転方向に沿って所定長
さだけ行えば、簡易にプーリ30からベルト32を外す
ことが可能となる。
【0052】さらに、Vベルト脱着用治具10には、装
着ガイド21が設けられているので、ベルト32をプー
リ30に装着する場合、簡易に行うことが可能となる。
この場合、ベルト32を容易に溝部33に密着させるこ
とが可能となり、ベルト32を溝部33に密着させたま
までプーリ30の回転方向に沿って移動させれば、プー
リ30に容易にベルト32を掛け渡すことができる。
【0053】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。
【0054】上記実施の形態では、Vベルト脱着用治具
10として、押し上げガイド13と装着ガイド21の両
方を兼ね備えた構成について述べたが、いずれか一方の
みを有するVベルト脱着用治具10としても構わない。
この場合は、ベルト32を外す作用、或いはベルト32
をプーリ30に掛け渡す作業のいずれかのみを行える構
成となる。
【0055】また、上記実施の形態では、溝部33が一
箇所のみ形成されたプーリ30について述べたが、溝部
33が複数箇所並列的に形成されたプーリ40に用いる
ことも可能である。この例について、図7を参照して説
明する。
【0056】まず、第1の溝部41から一本目のベルト
32を取り外す場合、上述の取り外し方法と同様にし
て、図7(a)に示すように、すぐ外にベルト32をず
らすことによって取り外すことが可能となる。また、図
7(b)に示すように、第3の溝部43から二本目のベ
ルト32を取り外す場合、同様にすぐ外にベルト32を
ずらすことによって取り外すことが可能となる。
【0057】ここで、第2の溝部42に掛け渡された三
本目のベルト32を外に外す場合、図7(c)に示すよ
うに、まずVベルト脱着用治具10を用いて第1の溝部
43にベルト32を移動させる。その後に、三本目のベ
ルト32を、上述の二本目のベルト32と同様にして取
り外せば、ベルト32を簡易に取り外すことが可能とな
る。
【0058】またプーリ40にベルト32を掛け渡す場
合、上述と逆の手順を踏むことにより、簡易にプーリ4
0へベルトを掛け渡すことが可能となる。
【0059】その他、本発明の要旨を変更しない範囲に
おいて、種々変形可能となっている。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、プーリの溝部に位置して溝部とVベルトの
間に潜り込み、プーリの鍔部よりもVベルトが高くなる
位置まで押し上げガイドでガイドして持ち上げるので、
押し上げガイドを潜り込ませるのみで溝部に密着してい
たベルトを持ち上げることが可能となる。この場合、押
し上げガイドが溝部に接触した状態なので、何等力を加
えて持ち上げることなく、溝部からベルトを持ち上げる
ことができる。
【0061】そして、溝部からベルトを持ち上げた後
に、この状態でベルトを外方側に向けてねじれば、プー
リに掛け渡されたベルトを外すことが可能となる。
【0062】請求項2記載の発明によると、治具本体の
他端側には、内部にVベルトを位置させてプーリの溝部
に嵌合可能に形成された装着ガイドが設けられているの
で、装着ガイドの内部にVベルトを位置させ、この装着
ガイドを溝部に密着させた後に、装着ガイドをスライド
させてプーリが設けられていない場所で装着ガイドをV
ベルトから離脱させれば、簡易に溝部にVベルトを掛け
渡すことが可能となる。
【0063】請求項3記載の発明によると、押し上げガ
イドの治具本体への取り付け位置には、Vベルトを上方
へ持ち上げる移動ガイドが設けられているので、押し上
げガイドによりガイドされて溝部から押し上げられたV
ベルトをこの移動ガイドに位置させることができる。そ
れによって、Vベルトを移動ガイドに沿って移動させる
ことが可能となる。
【0064】請求項4記載の発明によると、移動ガイド
は、頂上部がVベルトの幅よりも狭く設けられていると
共に、頂上部に連続してガイド部が設けられているの
で、Vベルトが伸長した状態からの収縮に伴って、ガイ
ド部に沿ってVベルトが移動する。それによって、プー
リの溝部に掛け渡された状態から、外方側にVベルトを
外すことを可能としている。
【0065】このようなガイド部によるVベルトを外す
ガイドをプーリの回転方向に沿って所定長さだけ行え
ば、簡易にVベルトをプーリに掛け渡された状態から外
すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるVベルト脱着用
治具の構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係わるVベルト脱着用治具の構
成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。
【図3】同実施の形態に係わるプーリにくさびが存した
ときのベルトの状態を示す図。
【図4】同実施の形態に係わるプーリでのベルト外れ開
始角を求めるための図。
【図5】同実施の形態に係わる移動ガイドによりベルト
が外方へガイドされる状態を示す図。
【図6】同実施の形態に係わる装着ガイドによりベルト
が溝部に装着される状態を示す図。
【図7】本発明の変形例に係わるプーリからベルトを外
す状態を示す図。
【符号の説明】
10…Vベルト脱着用治具 11…本体部 13…押し上げガイド 14…直線部 18…移動ガイド 19…ガイド部 20…頂上部 21…装着ガイド 23…把持爪 30…プーリ 32…ベルト 33…溝部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリに掛け渡されるVベルトを脱着す
    るためのVベルト脱着用治具において、 手で把持可能な治具本体と、 上記治具本体の一端側に突出形成され、プーリの溝部に
    位置して溝部とVベルトの間に潜り込み、プーリの鍔部
    よりもVベルトが高くなる位置までガイドして持ち上げ
    る押し上げガイドと、 を具備することを特徴とするVベルト脱着用治具。
  2. 【請求項2】 上記治具本体の他端側には、内部にVベ
    ルトを位置させてプーリの溝部に嵌合可能に形成された
    装着ガイドが設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のVベルト脱着用治具。
  3. 【請求項3】 上記押し上げガイドの上記治具本体への
    取り付け位置には、Vベルトを上方へ持ち上げてこのV
    ベルトの移動をガイドする移動ガイドが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のVベルト
    脱着用治具。
  4. 【請求項4】 上記移動ガイドは、頂上部がVベルトの
    幅よりも狭く設けられていると共に、この頂上部にはV
    ベルトの持ち上げによる伸長状態からの収縮により、プ
    ーリの溝部の外方にVベルトを導くガイド部が連続して
    設けられていることを特徴とする請求項3記載のVベル
    ト脱着用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100614446B1 (ko) 2004-08-17 2006-08-21 현대자동차주식회사 엔진의 벨트 조립용 지그
JP2021139424A (ja) * 2020-03-04 2021-09-16 京都機械工具株式会社 プーリーベルトの着脱治具

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