JP3803452B2 - 釣針外し具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りの際に魚が呑み込んだ釣針を外す釣針外し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りで魚を釣り上げた際、釣針が魚の口の浅いところに、釣針の軸を手で掴める状態に掛かっている場合、この釣針は容易に外せる。しかし、魚が釣針を呑み込んで、口の奥深くに針掛かりしている場合は、釣針を外すのが極めて困難である。そこで、このような場合には釣針外し具が用いられる。
【0003】
図8は、従来の極めて一般的な釣針外し具を示している。この釣針外し具80は、針外し杆81と、この針外し杆81の基端に固着された握り柄82とから構成され、針外し杆81の先端部にはガイド孔83が形成されるとともに、このガイド孔83の側方には釣糸挿通用の開口部84が形成されている。
【0004】
この釣針外し具80は例えば以下のように使用する。すなわち、図9のように左手でハリスLを掴んで魚体Fを吊り下げるとともに、右手で握り柄82を握って釣針外し具80を保持しつつ、ガイド孔83にハリスLを通して針外し杆81の先端部を魚の口の中に挿入してゆく。そして、図10(a)のようにガイド孔83が釣針Hの湾曲部と係合すると、握り柄82を握っている右手でハリスLを押さえてハリスLの張りが緩まないようにしたのち、左手で魚体Fを掴み、釣針Hの湾曲部を魚の口の奥に向かって(図中の矢印d方向に)押す。これにより、釣針Hが魚体Fから外れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記釣針外し具80で釣針Hを押して魚体Fから外す際には、釣針外し具80と魚体Fとを相対的に移動させなければならないため、一方の手で釣針外し具80を、他方の手で魚体Fを、それぞれ保持せざるを得ない。したがって、ハリスLは釣針外し具80を保持した方の手で、例えば握り柄82に押さえ付けるなどして、その張りが緩まないようにしなければならなかった。しかし、握り柄82を握りながら同時にハリスLを押さえる動作は極めて困難であり、かつ、ハリスLは水で濡れていて滑りやすいため、とかくハリスLが緩みがちであった。
【0006】
因みに、ハリスLが緩んだ状態で釣針Hを押すと、図10(b)のように釣針Hの軸の部分を押してしまって釣針Hがかえって魚体Fに食い込むことになったり、図10(c)のようにハリスLのみを魚の口の奥に向かって押し込む結果になったりして、釣針Hを外すことができなかった。
【0007】
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、魚が呑み込んだ釣針を極めて容易かつ確実に魚体から外すことができる釣針外し具の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、基端に握り柄を固着した針外し杆の先端部にガイド孔を形成するとともに、このガイド孔に釣糸挿通用の開口部を形成してなる釣針外し具において、前記握り柄に互いに相対する一対のローラを設け、前記一対のローラ間で釣糸を挟持するとともに、挟持した釣糸を針外し杆側から握り柄側に向けて搬送するようにしたものである。
【0009】
また、前記において、一対のローラの一方を揺動自在なブラケットを介して握り柄に取り付けるとともに、前記ローラの一方を他方に押圧する向きにブラケットを付勢する弾性部材を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る釣針外し具を図面に基づいて説明する。
図1〜図7に示すこの実施形態の釣針外し具1は、針外し杆2と、この針外し杆2の基端に固着されたピストル型の握り柄3とを備えて構成されている。図3に示すように、針外し杆2のやや偏平な先端部には略三角形状のガイド孔4が形成されるとともに、このガイド孔4の側方には釣糸挿通用の開口部5が形成されている。なお、図2からわかるように、針外し杆2は、開口部5の前後の部分が若干上下に食い違った形状になっていて、いったんガイド孔4に通した釣糸が開口部5から抜け出てしまいにくいようになっている。
【0011】
握り柄3の先端近傍には、互いに相対する一対のローラ6,7が設けられている。ローラ6は平面視コ字状のブラケット8(図3参照)の先端近傍に回動自在に枢支され、他方、ローラ7はその一部のみが握り柄3の上面に露出する状態に握り柄3の内部に回動自在に枢支されている。この実施形態では、ローラ6,7はともにゴムで形成されている。なお、ローラ6,7の少なくとも一方は、例えばゴムや軟質合成樹脂のような摩擦が大きく滑りにくい材質で形成するのが望ましい。
【0012】
ブラケット8の基端側は、図6に示すように、略U字状に形成されかつその両端部が内向きに折れ曲がった押さえ金具9によって握り柄3に取り付けられている。すなわち、押さえ金具9の両端部が、握り柄3の外側からブラケット8の両側板部を貫通して握り柄3に差し込まれていて、これによりブラケット8及び押さえ金具9は、押さえ金具9の両端部を軸として起伏揺動自在に握り柄3に枢支されている。
【0013】
また、握り柄3には、上方で広がる側面視三角形状のバネ収容孔10が形成されるとともに、このバネ収容孔10の内部に、一端がバネ収容孔10の下端部で握り柄3に掛止され、他端が押さえ金具9に掛止された引張型のコイルバネ11が収容されている。そして、図1〜図3のように押さえ金具9を前方に倒すと、コイルバネ11の弾性により下向きに引っ張られる押さえ金具9がブラケット8を押し下げ、ブラケット8はローラ6がローラ7に押圧される向きに付勢されるようになっている。
【0014】
また、ブラケット8基端部の両側には揺動操作用の突起12,12が突設されており、図5及び図6のように押さえ金具9を後方に起こすと、押さえ金具9が前記突起12,12を後向きに押すのでブラケット8はその先端部が起き上がる向きに揺動し、ローラ6がローラ7から浮き上がるようになっている。さらに、この状態ではコイルバネ11の上端が、コイルバネ11の下端と押さえ金具9の枢支点とを結ぶ直線よりも後方に位置するので、コイルバネ11の弾性により押さえ金具9及びブラケット8は起きた状態を保つようになっている。
【0015】
なお、図4に示すようにローラ7前方の握り柄3の上面には、ガイド孔4からの釣糸をローラ6とローラ7との間に案内して、釣糸が両ローラから外れるのを防止するための案内用の溝13が形成されている。また、ローラ7よりも後方の握り柄3の一方の側面には釣糸挿通用の溝14が形成されており、この溝14に釣糸を通すことで、握り柄3を握った手と握り柄3との間に釣糸が挟まれて釣糸が搬送できなくなるのを防止できるようになっている。さらに、ブラケット8には、溝14に挿通した釣糸が溝14から出るを防止するための下向きの突部15(図1,図5参照)が形成されている。
【0016】
また、16は針外し杆2と平行に設けられた補助針外し杆であり、釣針が魚の口の浅いところに釣針の軸が露出した状態に掛かっている場合は、針外し杆2の基部と補助針外し杆16との隙間に釣針の軸を挟んで捻ることで、この釣針を外せるようになっている。
【0017】
次いで、この釣針外し具1の使用態様を説明する。釣り上げた魚が針を呑み込んでいた場合には、左手で魚体を保持するとともに、右手で釣針外し具1の握り柄3を握り、右手親指で押さえ金具9を起こしてローラ6をローラ7から浮き上がらせる。そして、魚体からのハリス(釣糸)Lに握り柄3をあてがい、図5のように、ハリスLが溝14内に入るとともにローラ6とローラ7との間に位置するようにして、右手親指で押さえ金具9を前方に倒す。これにより、ローラ6がローラ7に押圧され、ハリスLはローラ6とローラ7との間に挟持される。
【0018】
次いで、釣針外し具1を持った右手と魚体を持った左手とを、両手の間のハリスLが僅かに引っ張られるようにしながら適宜に動かすことにより、ハリスLを開口部5を通じてガイド孔4内に入れる。
【0019】
そして、図7のように釣針外し具1の柄3を持った右手の親指でローラ6を前方に押すようにして矢印r方向に回転させる。これにより、ローラ6と圧接しているローラ7はローラ6と反対方向に回転し、ハリスLはローラ6及びローラ7との摩擦によって針外し杆2側から握り柄3側に向けて(すなわち図中の矢印e方向に)搬送される。
【0020】
ハリスLの搬送に伴って、釣針外し具1の針外し杆2の先端部が魚の口の中に挿入されてゆき、前記図10(a)と同様にガイド孔4が釣針Hの湾曲部と係合するとハリスLがピンと張ってローラ6の回転が重くなるので、ここで回転させるのをやめ、右手親指でローラ6を下向きに押さえてローラ6の逆転及びローラ6,7とハリスLとの間のスリップを防止しながら、針外し杆2によって釣針Hの湾曲部を魚の口の奥に向かって押す。
【0021】
これにより、釣針Hが魚体Fから外れ、図1に示したように針外し杆2の先端部に支持された状態となるので、右手親指でローラ6を押さえたまま、針外し杆2を魚の口から引き抜く。そして、右手親指で押さえ金具9を起こしてローラ6を浮き上がらせ、ハリスLを釣針外し具1から外す。
【0022】
なお、針外し杆2の先端部は、図1に示した屈曲部2aと屈曲部2bとでそれぞれ反対方向に屈曲した略く字状に形成されており、前記のように釣針Hが針外し杆2の先端部に支持された状態では、釣針Hの針先が屈曲部2bの陰にかくれるので、針外し杆2を引き抜く際に再度魚の口の中に針掛かりすることはない。また、この状態では屈曲部2aがハリスLに接近しているので、ハリスLが魚の口の中の肉で押された場合にも、釣針Hが揺動して針先が針外し杆2から浮き上がることは防止される。
【0023】
以上説明したように、この釣針外し具1によれば、一方の手で魚体を保持するとともに、他方の手で釣針外し具1の握り柄3を握りつつ指でローラ6を回転させることにより、針外し杆2の先端部を魚の口の中に挿入することができ、かつ、そのままハリスの緩みを防止しながら釣針を外す動作ができるので、従来の釣針外し具のように握り柄を握った手でハリスを押さえるような困難な動作が必要なく、しかも押さえているハリスが滑ってその張りが緩んでしまうこともなく、魚が呑み込んだ釣針を極めて容易かつ確実に魚体から外すことが可能である。
【0024】
また、ハリスをローラ6,7間で挟んで搬送するので、例えばドラム状のものにハリスを巻き取ることで緩みを防止するような場合と異なり、ハリスを傷めたり、ハリスに撚りがかかったりする危険がなく、ハリスがワイヤー製の場合にも釣針外し具1を用いることができる。
【0025】
なお、ローラ6を下向きに押さえながら回転させることでローラ6,7とハリスとの間のスリップを防止できるので、コイルバネ11は極端に強いものでなくてもよい。
【0026】
また、ローラ6,7の材質、針外し杆2,ガイド孔4,握り柄3の形状等は前記実施形態に限定されることなく任意であり、ローラ6,7の周面にスリップ防止用の凹凸を形成することも考えられる。さらに、一方のローラは必ずしも揺動自在なブラケットに枢支しなくてもよく、例えばローラの枢支軸の両端部を長孔に挿入して上下に摺動自在にしたような実施形態も考えられる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る釣針外し具によれば、一対のローラ間に釣糸を挟持し、一方の手で魚体を保持するとともに、他方の手で釣針外し具の握り柄を握りつつ指でローラを回転させることにより、釣糸を針外し杆側から握り柄側に向けて搬送し、針外し杆の先端部を魚の口の中に挿入することができ、かつ、そのまま釣糸の緩みを防止しながら釣針を外すことができるので、握り柄を握った手で釣糸を押さえるような困難な動作が必要なく、しかも押さえている釣糸が滑ってその張りが緩んでしまうこともなく、魚が呑み込んだ釣針を極めて容易かつ確実に魚体から外すことが可能である。また、この釣針外し具は釣糸をローラで搬送するので、釣糸を傷めることがなく、種々の太さ及び材質の釣糸に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣針外し具の右側面図である。
【図2】釣針外し具の左側面図である。
【図3】釣針外し具の平面図である。
【図4】図1における矢印A方向から見た釣針外し具の要部正面図である。
【図5】ブラケット及び押さえ金具を起こした状態の釣針外し具の右側面図である。
【図6】図5におけるB−B線概略断面図である。
【図7】図1の釣針外し具の使用状態を説明する説明図である。
【図8】従来の釣針外し具の側面図である。
【図9】図8の釣針外し具の使用状態を説明する説明図である。
【図10】針外し杆によって釣針を押す状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 釣針外し具
2 針外し杆
3 握り柄
4 ガイド孔
5 開口部
6 ローラ
7 ローラ
8 ブラケット
11 コイルバネ(弾性部材)
L ハリス(釣糸)
H 釣針
F 魚体

Claims (2)

  1. 基端に握り柄を固着した針外し杆の先端部にガイド孔を形成するとともに、このガイド孔に釣糸挿通用の開口部を形成してなる釣針外し具において、
    前記握り柄に互いに相対する一対のローラを設け、前記一対のローラ間で釣糸を挟持するとともに、挟持した釣糸を針外し杆側から握り柄側に向けて搬送するようにしたことを特徴とする釣針外し具。
  2. 一対のローラの一方を揺動自在なブラケットを介して握り柄に取り付けるとともに、前記ローラの一方を他方に押圧する向きにブラケットを付勢する弾性部材を設けた請求項1に記載の釣針外し具。
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