JP2001055235A - 物品運搬保管装置 - Google Patents

物品運搬保管装置

Info

Publication number
JP2001055235A
JP2001055235A JP11230125A JP23012599A JP2001055235A JP 2001055235 A JP2001055235 A JP 2001055235A JP 11230125 A JP11230125 A JP 11230125A JP 23012599 A JP23012599 A JP 23012599A JP 2001055235 A JP2001055235 A JP 2001055235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
pallet
columns
attached
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11230125A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4462584B2 (ja
Inventor
Satoru Ishihara
哲 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP23012599A priority Critical patent/JP4462584B2/ja
Publication of JP2001055235A publication Critical patent/JP2001055235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4462584B2 publication Critical patent/JP4462584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pallets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を載せるパレットと、このパレットに立
設される4本の支柱とを有する物品運搬保管装置におい
て、いずれのサイズの物品も、それに適した大きさのパ
レット上に載置して運搬できるようにし、かつパレット
上の物品を正しく位置決めして保持できるようにする。 【解決手段】 物品1を載置するパレット2の四隅に着
脱可能に取付けられる各支柱6の間の間隔を自由に変え
ることができるように、隣り合う2本の支柱6の間に第
1及び第2の連結部材14,15を設け、パレット2に
固定された物品保持部材33によって、パレット2上の
物品1を位置決めして保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品が載置される
パレットと、該パレット上に載置された物品を取り囲む
ことができる位置に該パレットに着脱可能に取付けられ
る複数の支柱と、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を
調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連
結手段と、前記パレットに載置された物品を、該パレッ
トに対して位置決めして保持するための位置決め保持手
段とを具備する物品運搬保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気製品などの工業製品、その部品、建
築材料、家具、天然物又はその他の各種物品を運搬し、
又はこれを保管するために用いられる物品運搬保管装置
は従来より周知である。従来のこの種の物品運搬保管装
置は、一般に、物品を載置するパレットと、このパレッ
トの四隅に、その物品載置面に対して垂直に立上った状
態で固定された4本の支柱と、互いに隣り合う支柱間同
士を固定連結する連結部材とによって構成されている。
かかる物品運搬保管装置によって物品を運搬するには、
4本の支柱の内側の空間に物品を収容してこれをパレッ
ト上に載置し、その物品を物品運搬保管装置ごと運搬す
る。また、物品運搬保管装置に収容した物品を、その物
品運搬保管装置ごと倉庫などに保管しておくこともでき
る。
【0003】ところが、この種の物品運搬保管装置によ
って運搬し、又は保管すべき物品は、大サイズのものか
ら小サイズのものまであるのに対し、上述した従来の物
品運搬保管装置は、物品を収容する空間の容積が一定し
ている。このため、或る特定の大きさの物品運搬保管装
置によって、これに見合ったサイズの物品については、
これを運搬し又は保管することができるが、その物品運
搬保管装置の物品収容空間よりも大サイズの物品につい
ては、これを運搬したり保管することができない。また
物品収容空間よりも極端に小さな物品をその物品運搬保
管装置によって運搬し、又は保管したとすれば、その運
搬効率が低下し、しかも倉庫内のスペースを無駄に使う
ことになり好ましくない。
【0004】そこで、本出願人は、冒頭に記載した形式
の物品運搬保管装置を提案した(特願平11−7189
0号)。この物品運搬保管装置によれば隣り合う支柱間
の間隔を調整できるので、各種サイズの物品をそれぞれ
効率よく運搬し、又はこれを保管することができる。し
かもパレット上に載置した物品を、位置決め保持手段に
よって、パレットに対して位置決めして保持できるの
で、安定した状態で物品を運搬することができる。
【0005】ところが、従来提案されている物品運搬保
管装置の場合、その位置決め保持手段により、物品をパ
レット上に位置決めして載置するとき、その位置決め作
業が多少やりずらくなるおそれがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
一層使いやすい位置決め保持手段を有する冒頭に記載し
た形式の物品運搬保管装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置に
おいて、前記位置決め保持手段は、前記パレット上に載
置された物品の下部外面を保持するように該パレットに
固定された物品保持部材を有していることを特徴とする
物品運搬保管装置を提案する(請求項1)。
【0008】その際、前記物品保持部材は、パレット上
に載置された物品のコーナ部を囲うように形成されてい
ると有利である(請求項2)。
【0009】また、上記請求項1又は2に記載の物品運
搬保管装置において、前記物品保持部材が少なくとも2
つ設けられ、これらの物品保持部材は、パレットに対す
る取り付け位置を調整できるように、該パレットに固定
されていると有利である(請求項3)。
【0010】さらに、上記請求項3に記載の物品運搬保
管装置において、前記物品保持部材をパレットに対して
固定するときの位置決め基準となる目印をパレットに形
成すると有利である(請求項4)。
【0011】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記位置決め保持手段
は、前記パレットに載置された物品と前記物品保持部材
との間に配置される緩衝部材を有していると有利である
(請求項5)。
【0012】さらに、上記請求項5に記載の物品運搬保
管装置において、前記緩衝部材は、前記物品保持部材に
離脱自在に取り付けられていると有利である(請求項
6)。
【0013】また、上記請求項1乃至6のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記物品保持部材は、
前記パレットの上方から物品を下げながら該パレット上
に物品を載置するとき、該物品がパレット上の所定の位
置に位置決めされるように、当該物品を案内するガイド
部を有していると有利である(請求項7)。
【0014】さらに、上記請求項1乃至7のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記物品保持部材
は、パレット上に載置された物品のまわりに掛けられた
可撓性の固定部材の引掛け部を有していると有利である
(請求項8)。
【0015】また、上記請求項1乃至8のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物品載
置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに
着脱可能に取付けられる4本の支柱を有し、前記連結手
段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔
が、全て同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに
連動して調整するように構成されていると有利である
(請求項9)。
【0016】さらに、上記請求項1乃至8のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物品
載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット
に着脱可能に取付けられる4本の支柱を有し、前記連結
手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔
と、その2本の支柱に対向し、かつ互いに隣り合って位
置する他の2本の支柱間の間隔とが同じ割合で変化する
ように、当該間隔を互いに連動して調整するように構成
されていると有利である(請求項10)。
【0017】また、上記請求項1乃至9のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物品載
置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレットに
着脱可能に取付けられる4本の支柱を有し、前記連結手
段は、各支柱にそれぞれその長手方向に沿って取付けら
れた第1及び第2の継手と、互いに隣り合って位置する
2本の支柱をそれぞれ互いに連結する第1及び第2の連
結部材とを具備し、4本の支柱が前記パレットに取付け
られた状態で、前記第2の継手は第1の継手よりも下方
に位置し、前記4本の支柱が前記パレットに取付けられ
た状態で、前記第1及び第2の連結部材は、それぞれ互
いにクロスして位置すると共に、各第1の連結部材は、
その長手方向一端側が、互いに隣り合って位置する2本
の支柱のうちの一方の支柱に取付けられた第1の継手に
回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互い
に隣り合って位置する2本の支柱のうちの他方の支柱に
取付けられた第2の継手に回動可能に連結され、各第2
の連結部材は、その長手方向一端側が、前記他方の支柱
に取付けられた第1の継手に回動可能に連結され、かつ
その長手方向他端側が、前記一方の支柱に取付られた第
2の継手に回動可能に連結され、前記第1及び第2の継
手の少なくとも一方が、これらの取付けられた各支柱に
対して、その長手方向に移動可能に組付けられていると
有利である(請求項11)。
【0018】さらに、上記請求項1乃至8及び10のい
ずれかに記載の物品運搬保管装置において、前記パレッ
トの物品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該
パレットに着脱可能に取付けられる第1乃至第4の支柱
を有し、前記連結手段は、第1乃至第4の各支柱にそれ
ぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の
継手と、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支
柱、第2及び第3の支柱、第3及び第4の支柱、並びに
第4及び第1の支柱のそれぞれを互いに連結する第1及
び第2の連結部材とを具備し、4本の支柱がパレットに
取付けられた状態で、前記第2及び第3の継手は、第1
の継手よりも下方に位置し、かつ第2の継手は第3の継
手よりも下方に位置していて、前記第1乃至第4の支柱
が前記パレットに取付けられた状態で、前記各第1及び
第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスした状態で位
置すると共に、互いに隣り合って位置する第1及び第2
の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該第
1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支
柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向
一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱に
それぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に
連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2
の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第
2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、互いに隣り合
って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及
び第2の連結部材と、該第2及び第3の支柱に対向して
位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第
2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支
柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の
継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方
向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱
にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能
に連結され、前記第1乃至第3の継手のうちの少なくと
も第2及び第3の継手が、これらの取付けられた各支柱
に対して、その長手方向に移動可能に組付けられている
と有利である(請求項12)。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明に係る物品運搬保管装置の
一例を示す斜視図であり、ここに示した物品運搬保管装
置は、例えば複写機より成る物品1が載置されるパレッ
ト2を具備する。図1に例示したパレット2は、矩形の
平板材から成るデッキボード3と、その下側面に固定さ
れ、互いに平行に延びる中空部材より成る2本の脚部4
とを有していて、そのデッキボード3の上面が、物品1
を載せる物品載置面5となっている。かかるパレット2
は、スチールなどの金属板より成るが、木材、或いは硬
質の樹脂などの剛性の大なる材料によってパレットを構
成することもできる。デッキボード3と脚部4とを溶接
や接着剤などによって固着してもよいが、これらを容易
に分解できるように図示していないねじなどによって固
定することもできる。図1に示した形態以外の適宜な形
態のパレットを使用することもでき、平面形態が四角形
以外、例えば楕円形又は円形などのパレットを用いるこ
ともできる。
【0021】パレット2の上に載せられた物品1は、後
述する位置決め保持手段によってパレット2に対して位
置決めされて保持される。
【0022】また、物品運搬保管装置は、複数の支柱、
図1に示した例では4本の支柱を有し、これらの支柱6
は、図2に示す如く、パレット2の四隅に、当該パレッ
ト2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態
で、該パレット2に着脱可能に取付けられる。パレット
2上に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部
のパレット部分に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設さ
れるのである。支柱6は、金属、樹脂又は木材などによ
って構成されるが、図示した例では、各支柱6が図3及
び図4にも示すように中空な金属製のパイプより成る。
また、パレット2の物品載置面5の側の四隅に、該パレ
ット2に固定されたピンより成る突部7が突設され、そ
の各突部7に、各支柱6の下部が嵌着される。このよう
に、複数の支柱6は、パレット2上に載置された物品1
を取り囲むことができる位置に、パレット2に着脱可能
に取付けられる。本例の各支柱6は、パレット2に対し
て手操作で容易に着脱できるように取付けられる。
【0023】また物品運搬保管装置は、互いに隣り合う
2本の支柱間の間隔を調整可能に、その2本の支柱同士
をそれぞれ連結する連結手段を具備する。本例の連結手
段は、各支柱6にそれぞれその長手方向に沿って取付け
られた第1及び第2の継手8,9と、互いに隣り合って
位置する2本の支柱6をそれぞれ互いに連結する一対の
連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15
とを有している。各第1及び第2の連結部材14,15
は、パレット2の各辺、すなわち互いに直交する第1乃
至第4の辺10,11,12,13において、それぞれ
互いに隣り合って取付けられる2本の支柱6をそれぞれ
連結する。また、図2からも判るように、4本の支柱6
がパレット2に取付けられた状態で、第2の継手9は、
第1の継手8よりも下方に位置し、同じく4本の支柱6
がパレット2に取付けられた状態で、第1及び第2の連
結部材14,15は、それぞれ互いにクロスして位置す
る。
【0024】第1及び第2の継手8,9は、図3及び図
4に示すように、例えば、金属、合成樹脂又はゴムなど
を成形した筒状体から成り、その中心孔27,127に
各支柱6が嵌合する。また、これらの継手8,9には2
個ずつの舌片16,18が突設され、その各舌片16,
18に第1及び第2の連結部材14,15の各端部が、
それぞれピン17,19を介して回動可能に連結されて
いる。第1及び第2の連結部材14,15は、例えば、
木材、硬質樹脂又は金属などの剛体から成り、棒状ない
しは細板状に形成されている。
【0025】ここで、上述した4本の支柱6を識別する
必要のあるときは、図1に示すように、これらをそれぞ
れ第1の支柱6A、第2の支柱6B、第3の支柱6C及
び第4の支柱6Dと称し、同様に、その各支柱6A乃至
6Dに取付けられた各第1及び第2の継手8,9に、そ
れぞれ8A,9A;8B,9B;8C,9C;8D,9
Dの符号を付してこれらを識別する。同じく、第1及び
第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6
C、第3及び第4の支柱6C,6D、第4及び第1の支
柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する第1及び第2
の連結部材に、14A,15A;14B,15B;14
C,15C;14D,15Dの符号をそれぞれ付してこ
れらを識別する。これは、後述する実施形態例において
も同様とする。
【0026】第1及び第2の連結部材14,15は、継
手に対し、次のように揺動自在に連結されている。
【0027】すなわち、図1及び図2から判るように、
パレット2の第1の辺10において互いに隣り合って取
付けられる第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられ
た第1の連結部材14Aは、その長手方向一端側が一方
の支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第1の継手
8Aに前述のピンを介して回動可能に連結され、かつそ
の長手方向他端側は、他方の支柱である第2の支柱6B
に取付けられた第2の継手9Bにピンを介して回動可能
に連結されている。また第1及び第2の支柱6A,6B
間に設けられた第2の連結部材15Aは、その長手方向
一端側が、他方の支柱である第2の支柱6Bに取付けら
れた第1の継手8Bにピンを介して回動可能に連結さ
れ、かつその長手方向他端側が一方の支柱である第1の
支柱6Aに取付けられた第2の継手9Aにピンを介して
回動可能に連結されている。これらの関係は、パレット
2の第1の辺10の隣りの第2の辺11において互いに
隣り合って取付けられる第2の支柱6B及び第3の支柱
6C間に設けられた第1及び第2の連結部材14B,1
5B、第2の辺11の隣りの第3の辺12において互い
に隣り合って取付けられる第3及び第4の支柱6C,6
D間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,15
C、さらには第3の辺12の隣りの第4の辺13におい
て互いに隣り合って取付けられる第4及び第1の支柱6
D,6A間に設けられた第1及び第2の連結部材14
D,15Dにおいても全く同様である。
【0028】このように、図1乃至図4に示した物品運
搬保管装置においては、各第1の連結部材14は、その
長手方向一端側が、パレット2の各辺10,11,1
2,13において互いに隣り合って位置する2本の支柱
6のうちの一方の支柱6に取付けられた第1の継手8に
回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互い
に隣り合って位置する2本の支柱6のうちの他方の支柱
6に取付けられた第2の継手9に回動可能に連結され、
各第2の連結部材15は、その長手方向一端側が、上述
の他方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能
に連結され、かつその長手方向他端側が、上述の一方の
支柱6に取付られた第2の継手9に回動可能に連結され
ている。このように、各支柱6は、第1及び第2の連結
部材14,15を支える支柱としての機能を果す。
【0029】また、第1及び第2の連結部材14,15
のそれぞれに、上述の如く連結された第1及び第2の継
手8,9は、その少なくとも一方が、これらの取付けら
れた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動でき
るように移動可能に組付けられている。図示した例で
は、各第2の継手9が、各支柱6の下部に位置し、図4
に示すようにねじ20又は溶接などによって各支柱6に
それぞれ固定され、しかも各第1の継手8は、各支柱6
に対してその長手方向に摺動自在に嵌合している。第1
の継手8を支柱6に対し固定し、第2の継手9を支柱6
に対して摺動自在に嵌合し、或いは第1及び第2の継手
8,9を共に支柱6に対して摺動自在に嵌合してもよ
い。
【0030】図1に示したパレット2は、運搬すべき物
品1の大きさに対応した各種サイズのものが予め用意さ
れている。物品1を運搬するときは、その物品1の大き
さに適したパレット2を選択し、その上面の物品載置面
5上に物品1を載せる。このとき、選択したパレット2
のサイズに応じて、その突部7の間の間隔D1,D2が
異なるが、その間隔D1,D2に合致するように、パレ
ット2に取付ける前の支柱6の間の間隔を次のように自
由に調整することができる。
【0031】すなわち、パレット2に取付ける前の支柱
6のうちの互いに隣り合う2本の支柱6A,6Bと、こ
れらに対向する2本の支柱6C,6Dを図1に矢印Aで
示す如く、互いに離間する向きに押圧すると、各第1の
継手8が各支柱6に対して下方に摺動し、第1及び第2
の支柱6A,6Bの間の間隔と、第3及び第4の支柱6
C,6Dの間の間隔が拡げられる。このとき、同時に第
1及び第4の支柱6A,6Dと、第2及び第3の支柱6
B,6Cは矢印Bで示すように互いに離間する向きに移
動して、これらの支柱間の間隔も拡げられる。
【0032】逆に、各支柱6を矢印A,Bと反対の側に
加圧すれば、各第1の継手8が支柱6に沿って上方に移
動するので、互いに隣り合う支柱間の間隔が狭められ
る。このように図1に示した例では、パレット2の各辺
10,11,12,13に互いに隣り合って取付けられ
る2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、そ
の各間隔が互いに連動して調整される。すなわち、2本
の支柱同士をそれぞれ連結する前述の連結手段は、互い
に隣り合って位置する2本の支柱間の間隔が、全て同じ
割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調整
するように構成されているのである。
【0033】上述のようにして、選択したパレット2の
突部7の間の間隔D1,D2に合せて、隣り合う各支柱
6の間の間隔を調整した後、物品1の載置されたパレッ
ト2の各突部7に各支柱6の下部を嵌着する。その際、
各支柱6の下部に固定された各第2の継手9の中心孔を
各突部7に嵌着することにより、4本の支柱6をパレッ
ト2の四隅に着脱可能に取付けるように構成してもよ
く、またパレットの四隅に取付孔を形成し、その各取付
孔に各支柱の下部を嵌着することにより、各支柱6をパ
レット2に着脱可能に取付けてもよい。
【0034】上述のように、突部7の間の間隔D1,D
2が異なるパレット2を複数用意しておくことによっ
て、そのいずれのパレット2にも、間隔を調整した支柱
6を取付けることができる。
【0035】また、第1及び第2の連結部材14,15
を互いに連結せずにフリー状態にしておいてもよいが、
図示した例では、互いに対をなした第1及び第2の連結
部材14,15の中間部が、枢ピン21によって、互い
に自由に回動できるように連結されており、これによっ
て各支柱6の間の間隔を調整するとき、第1及び第2の
連結部材14,15をスムーズに作動させ、各支柱間の
間隔調整作業を円滑に行うことができる。これは、後に
説明する実施形態例においても同じである。
【0036】第1及び第2の継手8,9を共に各支柱6
に対してその長手方向に摺動可能に嵌合しても、上述し
た支柱間の間隔調整作業を行うことができるが、そのい
ずれか一方の継手、例えば図1に示した例のように第2
の継手9を支柱6に対して固定し、他方の継手8を支柱
6に対して摺動可能に組付けると、支柱間の間隔調整作
業時に第1及び第2の連結部材14,15を円滑に作動
させることができ、楽にその作業を行うことが可能とな
る。
【0037】上述のように支柱6をパレット2に組付け
ることによって、図2に示す如く組立てられた物品運搬
保管装置30を構成できる。このとき、4本の支柱6
と、第1及び第2の連結部材14,15によって囲まれ
た収容空間に物品載置面5上に載せられた物品1(図2
には示さず)が収容され、この状態で、例えば図示して
いないフォークリフトのフォークをパレット2の下側に
差し込み、フォークを上昇させることにより物品運搬保
管装置30を持ち上げて物品1を運搬できる。また、物
品1を搭載したままの物品運搬保管装置をトラックや船
舶又は鉄道車輌に移し、これを輸送することができ、物
品運搬保管装置30に収容した物品1を倉庫などに保管
することもできる。このように、物品1を運搬し、又は
これを保管するとき、物品1はその四方を第1及び第2
の連結部材14,15によって取り囲まれているので、
その物品1を保護することができる。4本の支柱6をパ
レット2から取外せば、物品1を容易にパレット2上か
ら下ろすことができる。
【0038】一方、パレット2は、その物品載置面5と
は反対側の裏面の側に、他の物品運搬保管装置の上部が
着脱可能に連結される連結部を有しており、図1に示し
た例では、脚部4の一部を破断して示すように、パレッ
ト2の各脚部4の4個所に係合孔22より成る連結部が
形成されている。図2に示すようにパレット2に各支柱
6を取り付けたとき、各係合孔22の中心が各支柱6の
軸線に一致するように、各係合孔22の位置が定められ
ている。
【0039】かかる構成により、図2に示すように、物
品(図2には示さず)を搭載した物品運搬保管装置を上
下に複数個安定した状態で積み重ねることができる。す
なわち、図1に示すように物品運搬保管装置の各支柱6
の上部に、先端が尖ったキャップ23を脱着可能に嵌合
しておき、その物品運搬保管装置30を図2に示すよう
に例えば倉庫内に載置する。そして、その物品運搬保管
装置30の上方に、当該物品運搬保管装置30と全く同
じく構成された他の物品運搬保管装置30Aを例えばフ
ォークリフトによって持ち上げて載置する。このとき、
下方の物品運搬保管装置30の4本の支柱6の上部に嵌
着したキャップ23(図1)を、上方の物品運搬保管装
置30Aのパレットに形成された係合孔22(図1)に
それぞれ嵌着する。これにより、複数の物品運搬保管装
置30,30Aを互いに上下に位置決めして積み重ねる
ことができ、倉庫内のスペースを有効に利用して、物品
1を保管しておくことができる。また、複数の物品運搬
保管装置を上下に重ねた状態で、これらを一緒に運搬す
ることもできる。
【0040】各支柱6の上部に嵌着するキャップ23
は、各支柱6を係合孔22に係合させやすくするもので
あり、かかるキャップ23を用いずに、直に各支柱6の
先端を係合孔22に係合するように構成してもよい。そ
の際、各支柱6の先端をキャップ23と同様に先細り状
に形成すれば、その各支柱6を容易に係合孔22に係合
させることができる。
【0041】また、物品運搬保管装置の非使用時には、
そのパレット2から4本の支柱6を抜き取り、その各支
柱6を互いに接近する向きに近づけると、第1及び第2
の連結部材14,15が畳まれ、これらの全体を図5に
示すようにコンパクトに折り畳むことができ、これを極
めて小さなスペースに格納することができる。このよう
に、複数の支柱6と、前述の連結手段を構成する連結部
材14,15は、その複数の支柱6をパレット2から外
した状態で折り畳み自在な支柱ユニット32を構成して
いる。
【0042】一方、支柱6を取り除かれたパレット2
は、図6に示すように上下に重ねて格納することができ
る。このとき、パレット2に突設された突部7を、その
上方のパレット2の係合孔22(図1)にそれぞれ嵌合
することによって、各パレット2を正しく上下に位置決
めして積み重ねておくことができる。このように、支柱
ユニット32とパレット2を何度も使用することがで
き、従来のダンボールなどから成る物品運搬保管装置の
ように、運搬先で廃棄しなければならぬものをなくし、
或いは少なくすることができる。
【0043】上述のように、図1乃至図6に示した物品
運搬保管装置によれば、運搬し、又は保管すべき物品1
の大きさが実質的にいかなるときも、これに応じたパレ
ット2を選択し、その突部7の間隔D1,D2に対応さ
せて支柱6の間隔を調整することにより、その物品を容
易に運搬し、ないしは保管することができる。
【0044】図7乃至図12に示した実施形態例の物品
運搬保管装置も、例えば複写機などの物品1(図8及び
図12参照)が載置されるパレット2と、そのパレット
2の物品載置面5上に載置された物品を取り囲むことが
できる位置に、該パレット2に着脱可能に取付けられる
複数の支柱6と、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を
調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連
結手段とを具備している。
【0045】この例においても、パレット2の四隅に、
当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上
った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられる第
1乃至第4の4本の支柱6A,6B,6C,6Dを有し
ていて、パレット2上に四角形を仮想したとき、その四
角形の各コーナ部に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設
される。図7の例においても、中空パイプより成る各支
柱6の下部を、パレット2の四隅に突設された各突部7
に嵌合することによって、各支柱6を手操作で容易にパ
レット2に取付け、又は取外すことができるように構成
されている。また、図7に示したパレット2の構成は、
図1に示したパレット2と変りはない。
【0046】図7に示した例では、2本の支柱6同士を
それぞれ連結する連結手段が、第1及び第2の連結部材
14,15と、第1及び第2の継手8,9のほかに、第
3の継手26を有している。この第3の継手26につい
ても、その個々の継手に対して符号26A,26B,2
6C,26Dを付して、そのそれぞれを識別する。以
下、その連結手段の詳細を明らかにする。
【0047】上述のように、図7に示した物品運搬保管
装置の連結手段は、第1乃至第4の各支柱6A乃至6D
にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至
第3の継手8,9,26を有しており、しかも図1の物
品運搬保管装置の連結手段と同様に、支柱6がパレット
2に取付けられたとき、そのパレット2の各辺10乃至
13において互いに隣り合って位置する第1及び第2の
支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6C、第3
及び第4の支柱6C,6D、並びに第4及び第1の支柱
6D,6Aのそれぞれを互いに連結する一対の連結部
材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15を具備
している。
【0048】また、4本の支柱6がパレット2に取付け
られた状態で、第2及び第3の継手9,26は、第1の
継手8よりも下方に位置し、かつ第2の継手9は第3の
継手26よりも下方に位置していて、第1乃至第4の支
柱6A乃至6Dがパレット2に取付けられた状態で、各
一対の連結部材、すなわち各第1及び第2の連結部材1
4,15は、それぞれ互いにクロスした状態で位置す
る。
【0049】さらに、各第1及び第2の連結部材14,
15の長手方向各端部は、図3及び図4に示した場合と
同様に、ピンを介して各継手に次のように自由に揺動自
在に連結されている。
【0050】第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレッ
ト2に取付けられた状態で、パレット2の第1の辺10
において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱
6A,6B間に設けられた第1及び第2の連結部材14
A,15Aの各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱
6A,6Bにそれぞれ取付けられた第1の継手8A,8
Bにそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向
他端側が、第2及び第1の支柱6B,6Aにそれぞれ取
付けられた第2の継手9B,9Aにそれぞれ回動可能に
連結されている。
【0051】同様に、パレット2の第1の辺10の隣り
の第2の辺11において互いに隣り合って位置する第2
及び第3の支柱6B,6C間に設けられた第1及び第2
の連結部材14B,15Bの各長手方向一端側が、第2
及び第3の支柱6B,6Cにそれぞれ取付けられた第1
の継手8B,8Cにそれぞれ回動可能に連結され、かつ
その各長手方向他端側が、第3及び第2の支柱6C,6
Bにそれぞれ取付けられた第3の継手26C,26Bに
それぞれ回動可能に連結されている。
【0052】さらに、パレット2の第2の辺11の隣り
の第3の辺12において互いに隣り合って位置する第3
及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2
の連結部材14C,15Cの各長手方向一端側が、第3
及び第4の支柱6C,6Dにそれぞれ取付けられた第1
の継手8C,8Dにそれぞれ回動可能に連結され、かつ
その各長手方向他端側が、第4及び第3の支柱6D,6
Cにそれぞれ取付けられた第2の継手9D,9Cにそれ
ぞれ回動可能に連結されている。
【0053】また、パレット2の第3の辺12の隣りの
第4の辺13において互いに隣り合って位置する第4及
び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の
連結部材14D,15Dの各長手方向一端側が、第4及
び第1の支柱6D,6Aにそれぞれ取付けられた第1の
継手8D,8Aにそれぞれ回動可能に連結され、かつそ
の各長手方向他端側が、第1及び第4の支柱6A,6D
にそれぞれ取付けられた第3の継手26A,26Dにそ
れぞれ回動可能に連結されている。
【0054】上述のように、互いに隣り合って位置する
第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結
部材と、その第1及び第2の支柱に対向して位置する第
3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部
材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及
び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれ
ぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側
が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞ
れ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結さ
れ、また互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱
間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第2及
び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間
に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端
側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれ
ぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結
され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支
柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の
継手にそれぞれ回動可能に連結されている。
【0055】上述の如く第1及び第2の連結部材14,
15のそれぞれに連結された第1乃至第3の継手8,
9,26のうちの少なくとも第2及び第3の継手9,2
6は、これらの取付けられた各支柱6に対して、その長
手方向に自由に移動できるように、移動可能に組付けら
れている。図示した例では、各支柱6の上部に位置する
各第1の継手8が各支柱6に、例えば圧入又はねじ、或
いは溶接などによって固定され、第2及び第3の継手
9,26が支柱6に対してその長手方向に摺動自在に嵌
合している。第1の継手8も、これの取付けられた各支
柱6に対して、その長手方向に摺動自在に取付けるよう
にしてもよい。
【0056】図7に示した物品運搬保管装置によって物
品を運搬するときも、その物品の大きさに合ったパレッ
ト2を選択し、図12に示すように、そのパレット2の
上に物品1を載置し、後述するように、位置決め保持手
段によって、その物品1をパレット2に対して位置決め
して保持する。一方、選択したパレット2の突部7の間
の間隔D1,D2に合うように、パレット2に取付ける
前の各支柱6の間の間隔を次のように調整する。
【0057】すなわち、パレット2の第1の辺10と、
これに対向する第3の辺12のそれぞれに互いに隣り合
って取付けられる第1及び第2の2本の支柱6A,6B
と、第3及び第4の2本の支柱6C,6Dを図7に矢印
Aで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧する。する
と、これらの支柱に取付けられた第2の継手9が各支柱
6に沿って上方又は下方に摺動する。これによって、第
1及び第2の2本の支柱6A,6Bの間の間隔と、他の
第3及び第4の2本の支柱6C,6Dの間の間隔が同じ
割合で変化する。その際、この例では、支柱6A,6
B;6C,6Dの間隔を調整しただけでは、第2の支柱
6Bと第3の支柱6Cの間隔、及び第4の支柱6Dと第
1の支柱6Aの間隔は変化しない。
【0058】これらの間隔を調整するときは、第2及び
第3の支柱6B,6Cと、第4及び第1の支柱6D,6
Aを図7に矢印Bで示す方向、又はこれと逆の方向に押
圧する。これによって、各支柱に嵌合した第3の継手2
6がその各支柱6に沿って上下又は下方に移動し、第2
及び第3の支柱6B,6Cの間の間隔と、第4及び第1
の支柱6D,6Aの間の間隔が同じ割合で変化する。
【0059】上述のように、この例の物品運搬保管装置
においては、パレット2の一辺と、これに対向する一辺
のそれぞれに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間
隔が同じ割合で変化するように、その間隔が互いに連動
して調整され、しかもパレット2の互いに対向する他の
2辺のそれぞれに互いに隣り合って取付けられる2本の
支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔が
互いに連動して調整される。すなわち、2本の支柱同士
をそれぞれ連結する前述の連結手段が、互いに隣り合っ
て位置する2本の支柱6間の間隔と、その2本の支柱6
に対向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本の支
柱6間の間隔とが同じ割合で変化するように、当該間隔
を互いに連動して調整するように構成されている。これ
により、各支柱間の間隔の調整を、図1に示した例の場
合よりも一層自由に調整することができる。間隔を調整
した支柱6を、物品1が載せられたパレット2に、前述
のようにして取付ける。
【0060】このように間隔が調整される支柱6を取付
けることのできる突部7の間の間隔D1,D2を有する
パレット2を予め用意しておくことにより、そのいずれ
のパレット2にも、間隔調整後の支柱6を取り付けるこ
とができる。
【0061】上述のようにして、先に説明した実施形態
例の場合と全く同様にして、パレット2の物品載置面5
上に載せた物品を運搬し、又はこれを保管することがで
きる。また図7に示した物品運搬保管装置も、図8に示
すように上下に積み重ねることができる。その際、上側
の物品運搬保管装置30Aのパレット2の物品載置面5
とは反対側の裏面の側に形成された4個の係合孔22
(図7)のそれぞれに、下側の物品運搬保管装置30の
各支柱6の上部24(図7)を直接、又はこれに取付け
られたキャップ(図示せず)を介して嵌合する。このと
き、図8に示すように、上側の物品運搬保管装置30A
のパレット2を、下側の物品運搬保管装置30の第1の
継手8によって支持するように構成することもできる。
このようにして、物品運搬保管装置30,30Aを上下
に積み重ね、物品を小さなスペースに保管し、又は運搬
することができる。パレット2から4本の支柱6を取外
すことにより、パレット2上の物品を楽に床面などに下
ろすことができる。
【0062】しかも、図7に示した物品運搬保管装置の
場合も、図1に示した物品運搬保管装置と同様に、支柱
6をパレット2から抜き出せば、その支柱6と第1及び
第2の連結部材14,15を図9に示すようにコンパク
トに折り畳むことができる。すなわち、図7に示した物
品運搬保管装置においても、複数の支柱6と、前述の連
結手段を構成する連結部材14,15とが、その支柱6
をパレット2から外した状態で折り畳み自在な支柱ユニ
ット32Aを構成している。
【0063】支柱ユニット32Aを折り畳むときは、図
10に鎖線で示すように、支柱6を手で掴み、支柱6を
近づけて図11に示すようにその支柱ユニット32Aを
折り畳むことができる。図1に示した支柱ユニット32
も同様にして折り畳むことができる。なお、図10及び
図11に符号18Aで示すものは、各継手8に連結部材
14,15を連結するための舌片であり、これらは、図
3に示した各舌片16に相当するものである。
【0064】また図7は、パレット2の上にこの図には
示していない物品を載せ、次いで支柱ユニット32Aを
パレット2の上方から下げて各支柱6の下部をパレット
2の各突部7に嵌合して、その支柱ユニット32Aをパ
レット2に取付け、又はその支柱ユニット32Aを上方
に持ち上げてパレット2から外すときの様子を示してお
り、図1乃至図6に示した物品運搬保管装置も、この方
法で支柱ユニット32をパレット2に着脱することがで
きる。
【0065】一方、図12は図7に示した支柱ユニット
32Aの第3の継手26を上方にスライドさせ、第1及
び第2の連結部材14B,15Bと、これに対向する第
1及び第2の連結部材14D,15Dを上方に持ち上
げ、第2の継手9を下方にスライドさせて他の第1及び
第2の連結部材14A,15Aと14C,15Cのそれ
ぞれを折り畳み、その支柱ユニット32Aを水平方向に
移動させ、該支柱ユニット32Aをパレット2に取付
け、又は取外す使用方法を示している。この方法による
と、支柱ユニット32Aを上下に動かす必要がないた
め、その作業を大変楽に行うことができ、しかも支柱6
を物品1から大きく離して、その支柱ユニット32Aを
水平方向に移動させるので、支柱6や第1及び第2の連
結部材14,15を物品に接触させずに、パレット2に
対する支柱ユニット32Aの取付けと取外しを行うこと
ができ、物品1に傷を付けることなく作業を遂行するこ
とができる。
【0066】図7に示したパレット2も、これから支柱
ユニット32Aを取外すことにより、図6に示したよう
に、積み重ねることができる。また、上述の物品運搬保
管装置においても、パレット2は、その物品載置面5と
は反対側に、他の物品運搬保管装置の上部が着脱可能に
連結される連結部を有しているので、複数の物品運搬保
管装置を容易に上下に積み重ねることができる。
【0067】以上、物品運搬保管装置の基本構成に関す
る各実施形態例を説明したが、いずれの形態の物品運搬
保管装置においても、パレット2上に物品を載せて運搬
し、又はこれを保管する際、その物品1がパレット2に
対して大きくずれ動いてしまうとすれば、物品1を安定
状態で運搬し、又は保管することはできない。
【0068】そこで、図1乃至図12に示した物品運搬
保管装置は、先にも簡単に説明したように、パレット2
に載置された物品を、該パレット2に対して位置決めし
て保持するための位置決め保持手段を具備している。す
なわち、図1及び図7に示すように、パレット2の上面
には、位置決め保持手段を構成する4つの物品保持部材
33が固定されている。ここに示した各物品保持部材3
3は、その1つを図13に拡大して示すように、例えば
剛性の大なる金属板又は樹脂板により構成され、パレッ
ト2のデッキボード3の上面に固定された基板34と、
この基板34と一体に形成されていて、該基板34に対
してほぼ直角に立上った2つの立板35,36とから成
る。両立板35,36は、互いにほぼ90°の角度をな
して位置し、両立板35,36の横断面形状がほぼL字
形となっている。
【0069】パレット2の物品載置面5上に載置される
物品1は、その上方から図13に矢印Cで示すように下
げられて物品載置面上に載せられる。このとき、物品1
の底部、例えばその脚部がパレット2の物品載置面5上
に直に接触して当該パレット2上に載置されるか、又は
物品1の底部が物品保持部材33の基板34上に載り、
当該物品1が物品保持部材33を介してパレット2上に
載置される(図18参照)。このようにしてパレット2
上に載置された物品1は、図1及び図8に示すように、
その下部外面が4つの物品保持部材33の各立板35,
36によって保持される。位置決め保持手段は、水平面
上に置かれたパレット2上に物品1を載置したとき、そ
の物品1が水平方向に大きくずれ動かないように、すな
わち当該物品1が水平方向に実質的にずれ動くことのな
いように、その物品1を保持するのである。このとき、
物品1を上方に持ち上げれば、位置決め保持手段に邪魔
されることなく、その物品1をパレット2から取り外す
ことができる。
【0070】上述のように、本例の位置決め保持手段
は、パレット2上に載置された物品1の下部外面を保持
するように該パレット2に固定された物品保持部材33
を有しており、かかる位置決め保持手段を設けることに
よって、物品運搬保管装置に搭載した物品1を例えば工
場からユーザのところに運搬し、ここで開梱するまでの
間、パレット2上の物品1のずれ動きを阻止して安全に
保持しておくことができる。また、この位置決め保持手
段は、運搬されるパレット2上の物品1を、その物品1
に加えられる衝撃や振動から保護する用もなす。
【0071】また、物品1を上方に持ち上げるだけで、
当該物品1をパレット2から取り外すことができる。し
かも、物品保持部材33は、物品1の外面を保持するも
のであるから、かかる物品保持部材33の固定されたパ
レット2上に物品1を載置するとき、作業者はその物品
保持部材33を目視しながら作業を行うことができ、楽
に物品1をパレット2上の所定の位置に位置決めして載
置することができる。
【0072】物品保持部材33の数は4つに限られず、
1つを含めた適数に設定できる。例えば図14に示すよ
うに、ロの字状に形成された1つの物品保持部材33を
用い、その基板37をパレット2上に固定し、その基板
34と一体の立板38の内側に物品1を収容し、該物品
1の下部外面を立板38によって保持するようにしても
よい。
【0073】また図15に示すように、2つの物品保持
部材33をパレット2上に固定し、その立板35,36
によって、パレット上に載置された物品1の互いに向き
合った各コーナ部39,39を保持するようにしてもよ
い。
【0074】図13乃至図15に示した例のように、物
品1が複数のコーナ部を有している場合、物品保持部材
33が、パレット2上に載置されたその物品1の互いに
向き合うコーナ部39,39を囲うように形成されてい
ると、物品1を安定した状態に保持することができる。
【0075】なお、図15に示すように、パレット2上
に固定された物品保持部材33の高さHを、パレット2
の脚部4の高さH1以下の大きさに設定すると、パレッ
ト2を、物品保持部材33に邪魔されることなく、図6
に示したように上下に積み重ねることができる。
【0076】図13及び図15に示すように、物品保持
部材33が複数、すなわち少なくとも2つ設けられてい
る場合、これらの物品保持部材33が、パレット2に対
する取り付け位置を調整できるように、該パレット2に
固定されていると、異なったサイズ又は形態の物品1を
パレット2上にそれぞれ載置する場合、そのいずれの物
品に対しても、これに対応したパレット2上の位置に物
品保持部材33を固定して、その物品1を保持すること
ができる。
【0077】図13及び図15に示した例では、図16
に明示するように、物品保持部材33の基板34に形成
された孔40を通してねじ41が挿通され、そのねじ4
1がパレット2のデッキボード3に形成されたねじ孔4
2に螺着されることにより、物品保持部材33がパレッ
ト2に固定されるが、その際、上記ねじ孔42以外のね
じ孔42A,42Bもデッキボード3に形成されてい
る。図15に示した物品1よりも小サイズの物品をパレ
ット2上に載置するときは、図13及び図15に示した
ねじ41を取り外し、各物品保持部材33をフリーな状
態にしてから、図16に示した孔40を他のねじ孔42
A又は42Bに合致させて各物品保持部材33をパレッ
ト2上に載せ、ねじ41を孔40に挿通し、ねじ孔42
A又は42Bにねじ込む。これにより、各物品保持部材
33は、図13及び図15に示した位置よりも互いに接
近した位置に固定され、これに合った物品をパレット2
上に載置し、その各物品保持部材33によって当該物品
を保持することができる。ねじ孔42,42A,42B
以外の多数のねじ孔をパレット2に形成しておくことに
より、各種サイズの物品を確実に保持することが可能で
ある。
【0078】その際、図13及び図16に示すように、
物品保持部材33をパレット2に対して固定するときの
位置決め基準となる目印43をパレット2に形成してお
くと、物品保持部材33をいずれの位置に固定するとき
も容易にその作業を行うことができる。その際、図13
及び図16に鎖線で示すように、物品保持部材33に基
準突起44を突設し、この突起44をパレット上のいず
れかに目印43に合致させて物品保持部材33を容易に
位置決めできるように構成することもできる。目印43
はパレット2の上面にペイントなどにより記入するか、
又はパレット自体に刻印又は穴などを形成してこれを目
印43とすることもできる。
【0079】また、上述した各構成に加え、図17及び
図18に示すように位置決め保持手段が、パレット2上
に載置された物品1と物品保持部材33との間に配置さ
れる緩衝部材45を有していると、物品運搬保管装置に
搭載した物品1を運搬するとき、これに振動や衝撃が加
えられたときも、当該物品1が損傷を受ける不具合をよ
り一層確実に回避することができる。この緩衝部材45
は、物品保持部材33よりも軟質な材料、例えば段ボー
ル紙、ゴム、フェルト、軟質樹脂、発泡体又は他の適宜
な軟質弾性体などから成る。パレット2上に載置された
物品1は、硬質の物品保持部材33に接触せず、軟質な
緩衝部材45に接触する。図18に示した例では、物品
1の下部側面と、その底の脚部1Aが共に緩衝部材45
に接触し、物品1が緩衝部材45と物品保持部材33を
介してパレット2上に載置されている。
【0080】物品運搬保管装置に物品1を搭載して運搬
するとき、例えば、そのパレット2に対して大きな衝撃
や振動が加えられても、その衝撃や振動は緩衝部材45
により吸収され、物品1に大きな衝撃や振動が加えられ
ることはない。このようにして、物品1の運搬中に、こ
れがパレット2に対してずれ動くことを阻止し、かつそ
の物品1が物品保持部材33に直に接触してその物品1
にこすれ傷が付けられたり、物品1の機能が害される不
具合を阻止できる。
【0081】ところで、物品保持部材33はパレット2
に固定されているので、図6に示したようにその物品保
持部材33をパレット2と共に保管したり運搬すること
ができ、物品保持部材33とパレット2を別々に管理す
ることにより生じる物品保持部材33の紛失を防止する
ことができる。その際、緩衝部材45を例えば接着剤な
どによって物品保持部材33に一体的に固定し、その緩
衝部材45もパレット2と共に保管できるように構成す
ることもできる。ところが、緩衝部材45は物品保持部
材33よりも軟質な材料より成り、損傷を受けやすい部
材であるため、緩衝部材45が損傷したとき、その緩衝
部材45だけを廃棄しなければならぬこともある。ま
た、パレット2とこれに固定された物品保持部材33
を、例えば金属や熱可塑性樹脂により構成し、かつ同一
又は互いに相溶性のある材料で構成しておき、当該パレ
ット2と物品保持部材33を長期間使用して、これらの
損傷が著しくなったとき、これらを再利用すべく、パレ
ット2と物品保持部材33を一緒に溶融できるように構
成した場合、その物品保持部材33とは異種材料より成
る緩衝部材45を、物品保持部材33から分離して、そ
の物品保持部材33とパレット2を溶融させる必要があ
る。このとき、緩衝部材45が物品保持部材33に一体
に固定されていると、緩衝部材45を物品保持部材33
から分離することは容易でない。
【0082】そこで、本例の物品運搬保管装置において
は、緩衝部材45は、物品保持部材33に離脱自在に取
り付けられている。緩衝部材45が物品保持部材33に
接着剤などによって固定されることなく組み付けられて
いるのである。図示した例では、図19に示すように、
物品保持部材33の立板35,36の下部に切欠46が
形成され、その各切欠46に対応する緩衝部材45の部
分には、その緩衝部材45の一部を切り起こして形成し
た舌片47が形成され、かかる緩衝部材45を図17に
示すように物品保持部材33上にセットするとき、緩衝
部材45の舌片47を物品保持部材33の切欠46に挿
入する。このようにして、緩衝部材45は物品保持部材
33に保持されるが、その緩衝部材45を引っ張れば、
当該緩衝部材45を容易に物品保持部材33から取り外
すことができる。
【0083】ところで、物品1は図20に示すようにパ
レット2の上方から、例えば図示していない昇降装置な
どによって矢印C方向に下げられながらパレット2上の
所定の位置に載置される。このとき、物品1の重量が大
なるときなどは、その物品1を正しく所定の位置に下降
させる作業は容易ではない。そこで、図17乃至図19
に示すように、物品保持部材33の立板35,36の上
部が、ここに重ねられる緩衝部材45の上部と共に、物
品1が載置されるパレット部分から外側に向けて傾斜さ
れ、ここが傾斜部48として構成されている。図20に
示すように物品1を下降させるとき、その水方向の位置
が多少ずれているときも、下降する物品1は、上述の傾
斜部48に案内され、その水平方向位置が自動的に修正
されてパレット2上の所定の位置にセットされる。これ
により、物品1を容易にパレット2上の所定の位置(図
18)に載置することができる。
【0084】上述のように、本例の物品保持部材33
は、パレット2の上方から物品1を下げながら該パレッ
ト2上に物品を載置するとき、その物品1がパレット2
上の所定の位置に位置決めされるように、当該物品1を
案内するガイド部を有しており、図17乃至図20に示
した例では、前述の傾斜部48がそのガイド部の一例を
構成している。この構成は、緩衝部材45を設けないと
きも採用することができる。
【0085】ところで、物品1を搭載した物品運搬保管
装置の運搬中に、これが万一横転したような場合、上述
の位置決め保持手段を設けただけであると、物品1がそ
の物品保持部材33から外れ、物品1に大きな衝撃が加
えられて、これが大きく損傷するおそれがある。そこ
で、図21に示すように、例えばバンド、ひも、ロープ
又はワイヤなどの細長形状の可撓性の固定部材49を、
パレット2上に載置された物品1のまわりに巻き掛けて
当該物品1をパレット2に対して不動に固定しておくこ
とが望ましい。このようにすれば、物品運搬保管装置が
横転しても、物品1に加えられる衝撃を小さくでき、そ
の損傷をなくし、ないしはこれを最小限に留めることが
できる。このような可撓性の固定部材49を用いた場
合、これをパレット2の側に引掛ける必要がある。
【0086】そこで、図21に示した物品保持部材33
には、図22に明示するように、その立板の一部を切り
起こし成形することによって、固定部材49用の引掛け
部50を形成し、図21に示すように物品1の2側面と
1頂面に掛け渡した可撓性の固定部材49の各端部領域
を2つの物品保持部材33の各引掛け部50に通して引
掛け、その固定部材49を締付けた後、当該固定部材4
9の各端部をそれ自体周知な係止部材51によって固定
部材自体に係止する。図7に示したように、4つの物品
保持部材33を設けた場合には、多数の固定部材49を
物品1のまわりに巻き掛けて、物品1をパレット2に対
してより確実に固定することができる。
【0087】また、図21に示すように、パレット自体
に固定部材49を掛ける引掛け部52を設け、物品1の
形態によって、物品保持部材33に形成された引掛け部
50に固定部材49を通して掛けることができないとき
は、パレット2に設けられた引掛け部52にその固定部
材49を掛けるように構成することもできる。
【0088】また、物品保持部材33に引掛け部50を
設け、これに固定部材49を掛けると、その引掛け部5
0の高さ位置を、パレット自体に設けた引掛け部52の
高さ位置よりも高くすることができるので、物品1に巻
き掛けた固定部材49を物品保持部材33の引掛け部5
0に掛けると、その固定部材49の長さを短かくするこ
とができる。短かい固定部材49によって、物品1をパ
レット2に対して強固に固定することができるのであ
る。
【0089】上述のように、本例の物品保持部材33
は、パレット2上に載置された物品1のまわりに掛けら
れた可撓性の固定部材49の引掛け部50を有してお
り、この構成は緩衝部材45を設けた場合にも採用でき
るものである。
【0090】また、上述のように可撓性の固定部材49
を用いると、図23に示すように、物品1の上にさらに
別の物品、すなわち同梱品53を載せたとき、その同梱
品53も物品1と共に、固定部材49によってパレット
2に対して強固に固定することができる。
【0091】図17乃至図23に示した各構成は、図1
4に示すように1つの物品保持部材33を設けたときに
も支障なく採用することができる。
【0092】また、先にも説明したように、図13に示
した形態以外の各種形態のパレットを用いることもで
き、例えば図24に示すように、2本の脚部4と、その
両脚部4に架け渡された状態で各脚部に固定された2つ
の台座部材3Aと、同じく両脚部4に固定された2つの
補強部材3Bとを有し、台座部材3Aの上面を物品載置
面5としたパレット2を用い、かかるパレット2に物品
保持部材33を固定することもできる。この物品保持部
材33に対しても、図13乃至図23に示した各構成を
それぞれ適用することができる。
【0093】以上、本発明の多数の実施形態例を説明し
たが、その各例の構成を適宜組み合せて物品運搬保管装
置又はこれにより運搬される物品を構成することもでき
る。また、本発明は、先に例示した物品以外の各種物
品、例えば自動車、そのエンジンなどの部品、家具、建
築材料など、実質的にいかなるものの物品運搬保管装置
にも適用できるものである。
【0094】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、各支柱
間の間隔を調整できるので、いずれのサイズの物品も効
率よく運搬し、又はこれを保管することができ、しか
も、パレットに載せた物品を、物品保持部材によってそ
のパレットに対して位置決めして保持できるので、安定
した状態で物品を運搬し、又はこれを保管することがで
きる。また、物品保持部材は物品の下部外面を保持する
ように構成されているので、物品をパレット上に載せる
とき、物品保持部材を目視でき、容易に物品をパレット
上に載置することができる。
【0095】請求項2に記載の発明によれば、物品保持
部材は物品のコーナ部を囲うので、物品をより安定した
状態で保持することができる。
【0096】請求項3に記載の発明によれば、パレット
上に異なったサイズ又は形態の物品を載置するときも、
その各物品を物品保持部材によって位置決めして保持す
ることができる。
【0097】請求項4に記載の発明によれば、物品保持
部材を容易にパレットに位置決めして固定することがで
きる。
【0098】請求項5に記載の発明によれば、物品をよ
り安全に保持してパレット上に載置しておくことができ
る。
【0099】請求項6に記載の発明によれば、緩衝部材
を物品保持部材から容易に取り外し、その緩衝部材だけ
を廃棄することができる。
【0100】請求項7に記載の発明によれば、物品を容
易かつ正確にパレット上に載せることができる。
【0101】請求項8に記載の発明によれば、短かい固
定部材によって、物品をパレット上に固定することがで
きる。
【0102】請求項9乃至12に記載の発明によれば、
簡単な構成によって、支柱間の間隔を調整できる物品運
搬保管装置を構成することができる。
【0103】特に、請求項10又は12に記載の発明に
よれば、支柱間の間隔の調整自由度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品運搬保管装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した物品運搬保管装置を組立てて、こ
れを上下に積み重ねたときの様子を示す斜視図である。
【図3】図1に示した第1の継手とこれに連結された連
結部材の拡大斜視図である。
【図4】図1に示した第2の継手から支柱を分離して示
した分解斜視図である。
【図5】図1に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を
示す斜視図である。
【図6】図1に示したパレットを上下に積み重ねて格納
した様子を示す斜視図である。
【図7】図1とは異なる物品運搬保管装置の実施形態例
を示す斜視図である。
【図8】図7に示した物品運搬保管装置上を上下に積み
重ねたときの斜視図である。
【図9】図7に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を
示す斜視図である。
【図10】支柱ユニットを折り畳むときの様子を示す斜
視図である。
【図11】折り畳んだ支柱ユニットを示す斜視図であ
る。
【図12】支柱ユニットをパレットに着脱するときの様
子を示す斜視図である。
【図13】物品保持部材の拡大斜視図である。
【図14】1個の物品保持部材が固定されたパレットの
斜視図である。
【図15】2個の物品保持部材が固定されたパレットの
斜視図である。
【図16】物品保持部材をパレットから外したときの様
子を示す斜視図である。
【図17】物品保持部材上に緩衝部材をセットしたとき
の様子を示す斜視図である。
【図18】パレット上の物品を図17に示した物品保持
部材によって保持したときの様子を示す断面図である。
【図19】緩衝部材を物品保持部材から分離したときの
様子を示す斜視図である。
【図20】物品をパレット上に載せるときの様子を示す
断面図である。
【図21】物品のまわりに可撓性の固定部材を掛けた様
子を示す断面図である。
【図22】図21に示した物品保持部材の斜視図であ
る。
【図23】物品の上に別の物品を載せ、両物品を固定部
材で固定したときの様子を示す図である。
【図24】他の形態のパレットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 物品 2 パレット 5 物品載置面 6 支柱 6A 支柱 6B 支柱 6C 支柱 6D 支柱 8 第1の継手 8A 第1の継手 8B 第1の継手 8C 第1の継手 8D 第1の継手 9 第2の継手 9A 第2の継手 9B 第2の継手 9C 第2の継手 9D 第2の継手 14 第1の連結部材 14A 第1の連結部材 14B 第1の連結部材 14C 第1の連結部材 14D 第1の連結部材 15 第2の連結部材 15A 第2の連結部材 15B 第2の連結部材 15C 第2の連結部材 15D 第2の連結部材 26 第3の継手 26A 第3の継手 26B 第3の継手 26C 第3の継手 26D 第3の継手 30 物品運搬保管装置 30A 物品運搬保管装置 33 物品保持部材 39 コーナ部 43 目印 45 緩衝部材 49 固定部材 50 引掛け部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が載置されるパレットと、該パレッ
    ト上に載置された物品を取り囲むことができる位置に該
    パレットに着脱可能に取付けられる複数の支柱と、互い
    に隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本
    の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段と、前記パレッ
    トに載置された物品を、該パレットに対して位置決めし
    て保持するための位置決め保持手段とを具備する物品運
    搬保管装置において、 前記位置決め保持手段は、前記パレット上に載置された
    物品の下部外面を保持するように該パレットに固定され
    た物品保持部材を有していることを特徴とする物品運搬
    保管装置。
  2. 【請求項2】 前記物品保持部材は、パレット上に載置
    された物品のコーナ部を囲うように形成されている請求
    項1に記載の物品運搬保管装置。
  3. 【請求項3】 前記物品保持部材が少なくとも2つ設け
    られ、これらの物品保持部材は、パレットに対する取り
    付け位置を調整できるように、該パレットに固定されて
    いる請求項1又は2に記載の物品運搬保管装置。
  4. 【請求項4】 前記物品保持部材をパレットに対して固
    定するときの位置決め基準となる目印をパレットに形成
    した請求項3に記載の物品運搬保管装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め保持手段は、前記パレット
    に載置された物品と前記物品保持部材との間に配置され
    る緩衝部材を有している請求項1乃至4のいずれかに記
    載の物品運搬保管装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝部材は、前記物品保持部材に離
    脱自在に取り付けられている請求項5に記載の物品運搬
    保管装置。
  7. 【請求項7】 前記物品保持部材は、前記パレットの上
    方から物品を下げながら該パレット上に物品を載置する
    とき、該物品がパレット上の所定の位置に位置決めされ
    るように、当該物品を案内するガイド部を有している請
    求項1乃至6のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  8. 【請求項8】 前記物品保持部材は、パレット上に載置
    された物品のまわりに掛けられた可撓性の固定部材の引
    掛け部を有している請求項1乃至7のいずれかに記載の
    物品運搬保管装置。
  9. 【請求項9】 前記パレットの物品載置面に対してほぼ
    垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付け
    られる4本の支柱を有し、前記連結手段は、互いに隣り
    合って位置する2本の支柱間の間隔が、全て同じ割合で
    変化するように、当該間隔を互いに連動して調整するよ
    うに構成されている請求項1乃至8のいずれかに記載の
    物品運搬保管装置。
  10. 【請求項10】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付
    けられる4本の支柱を有し、前記連結手段は、互いに隣
    り合って位置する2本の支柱間の間隔と、その2本の支
    柱に対向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本の
    支柱間の間隔とが同じ割合で変化するように、当該間隔
    を互いに連動して調整するように構成されている請求項
    1乃至8のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  11. 【請求項11】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付
    けられる4本の支柱を有し、前記連結手段は、各支柱に
    それぞれその長手方向に沿って取付けられた第1及び第
    2の継手と、互いに隣り合って位置する2本の支柱をそ
    れぞれ互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備
    し、4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、
    前記第2の継手は第1の継手よりも下方に位置し、前記
    4本の支柱が前記パレットに取付けられた状態で、前記
    第1及び第2の連結部材は、それぞれ互いにクロスして
    位置すると共に、各第1の連結部材は、その長手方向一
    端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱のうちの
    一方の支柱に取付けられた第1の継手に回動可能に連結
    され、かつその長手方向他端側が、互いに隣り合って位
    置する2本の支柱のうちの他方の支柱に取付けられた第
    2の継手に回動可能に連結され、各第2の連結部材は、
    その長手方向一端側が、前記他方の支柱に取付けられた
    第1の継手に回動可能に連結され、かつその長手方向他
    端側が、前記一方の支柱に取付られた第2の継手に回動
    可能に連結され、前記第1及び第2の継手の少なくとも
    一方が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長
    手方向に移動可能に組付けられている請求項1乃至9の
    いずれかに記載の物品運搬保管装置。
  12. 【請求項12】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で、該パレットに着脱可能に取付
    けられる第1乃至第4の支柱を有し、前記連結手段は、
    第1乃至第4の各支柱にそれぞれその長手方向に沿って
    取付けられた第1乃至第3の継手と、互いに隣り合って
    位置する第1及び第2の支柱、第2及び第3の支柱、第
    3及び第4の支柱、並びに第4及び第1の支柱のそれぞ
    れを互いに連結する第1及び第2の連結部材とを具備
    し、4本の支柱がパレットに取付けられた状態で、前記
    第2及び第3の継手は、第1の継手よりも下方に位置
    し、かつ第2の継手は第3の継手よりも下方に位置して
    いて、前記第1乃至第4の支柱が前記パレットに取付け
    られた状態で、前記各第1及び第2の連結部材は、それ
    ぞれ互いにクロスした状態で位置すると共に、互いに隣
    り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第
    1及び第2の連結部材と、該第1及び第2の支柱に対向
    して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及
    び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2
    の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第
    1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長
    手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の
    支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動
    可能に連結され、互いに隣り合って位置する第2及び第
    3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、該
    第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の
    支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方
    向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱
    にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能
    に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第
    3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた
    第3の継手にそれぞれ回動可能に連結され、前記第1乃
    至第3の継手のうちの少なくとも第2及び第3の継手
    が、これらの取付けられた各支柱に対して、その長手方
    向に移動可能に組付けられている請求項1乃至8及び1
    0のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
JP23012599A 1999-08-16 1999-08-16 物品運搬保管装置 Expired - Fee Related JP4462584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23012599A JP4462584B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 物品運搬保管装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23012599A JP4462584B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 物品運搬保管装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001055235A true JP2001055235A (ja) 2001-02-27
JP4462584B2 JP4462584B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=16902972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23012599A Expired - Fee Related JP4462584B2 (ja) 1999-08-16 1999-08-16 物品運搬保管装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4462584B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182383A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Ricoh Co Ltd 製品固定機構、及びこれを用いた製品搬送装置
JP2006335432A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Dainippon Ink & Chem Inc 合成樹脂製パレット
US8157093B2 (en) 2007-07-17 2012-04-17 Ricoh Company, Ltd. Packing unit

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182383A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Ricoh Co Ltd 製品固定機構、及びこれを用いた製品搬送装置
JP4587211B2 (ja) * 2004-12-27 2010-11-24 株式会社リコー 製品固定機構
JP2006335432A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Dainippon Ink & Chem Inc 合成樹脂製パレット
JP4715313B2 (ja) * 2005-06-02 2011-07-06 Dic株式会社 合成樹脂製パレット
US8157093B2 (en) 2007-07-17 2012-04-17 Ricoh Company, Ltd. Packing unit

Also Published As

Publication number Publication date
JP4462584B2 (ja) 2010-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6422407B2 (en) Article transporting/storing apparatus
JP2008156002A (ja) 物品運搬保管装置
JP3888809B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP2001055235A (ja) 物品運搬保管装置
JP2006306498A (ja) 長尺フィルムのロールコンテナ
JPH11348985A (ja) 物品運搬保管装置
JP4056351B2 (ja) 物品運搬装置
JP4162177B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP4325962B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP3992213B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP4596482B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP5280297B2 (ja) ロール支持台
JP2000264337A (ja) 物品運搬保管装置及びその装置により運搬される物品
JP3948691B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP4010433B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP2000264335A (ja) 物品運搬保管装置
JP2000255572A (ja) 物品運搬保管装置
JP4005289B2 (ja) 物流運搬保管装置
JP4592029B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP5134910B2 (ja) 輸送用ラック
JP4458432B2 (ja) 物品運搬保管装置
JP2001072177A (ja) 物品運搬保管装置
JP2000264337A5 (ja)
JP2007084155A (ja) 物品運搬保管装置
JP3733562B2 (ja) 棚式のパレット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100215

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees