JP2001072177A - 物品運搬保管装置 - Google Patents

物品運搬保管装置

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JP2001072177A JP33378799A JP33378799A JP2001072177A JP 2001072177 A JP2001072177 A JP 2001072177A JP 33378799 A JP33378799 A JP 33378799A JP 33378799 A JP33378799 A JP 33378799A JP 2001072177 A JP2001072177 A JP 2001072177A
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栄 石川
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勇 田中
Satoru Ishihara
哲 石原
Tomoaki Arai
智昭 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を載せるパレットと、このパレットに立
設される4本の支柱とを有する物品運搬保管装置におい
て、いずれのサイズの物品も、それに適した大きさのパ
レット上に載置して運搬できるようにすると共に、その
物品運搬保管装置を容易に上下に積み重ねることができ
るようにする。 【解決手段】 物品を載置するパレット2の四隅に着脱
可能に取付けられる各支柱6の間の間隔を自由に変える
ことができるように、隣り合う2本の支柱6の間に第1
及び第2の連結部材14,15を設け、下側の物品運搬
保管装置30の上に上側の物品運搬保管装置30Aを載
せるとき、その上側の物品運搬保管装置30Aを案内す
るガイド部材34A,34B,34Cを天板33に設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を運搬し、又
はこれを保管するとき、当該物品を載置する物品運搬保
管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気製品などの工業製品、その部品、建
築材料、家具、天然物又はその他の各種物品を運搬し、
又はこれを保管する際に用いられる物品運搬保管装置は
従来より周知である。従来のこの種の物品運搬保管装置
は、一般に、物品を載置するパレットと、このパレット
の四隅に、その物品載置面に対して垂直に立上った状態
で固定された4本の支柱と、互いに隣り合う支柱間同士
を固定連結する連結部材とによって構成されている。か
かる物品運搬保管装置によって物品を運搬し、又は保管
するには、4本の支柱の内側の空間に物品を収容してこ
れをパレット上に載置し、その物品を物品運搬保管装置
ごと運搬し、又は保管する。
【0003】ところが、この種の物品運搬保管装置を用
いて運搬し、又は保管すべき物品は、大サイズのものか
ら小サイズのものまであるのに対し、上述した従来の物
品運搬保管装置は、物品を収容する空間の容積が一定し
ている。このため、或る特定の大きさの物品運搬保管装
置を用い、これに見合ったサイズの物品を運搬し又は保
管することはできるが、その物品運搬保管装置の物品収
容空間よりも大サイズの物品については、これを物品運
搬保管装置に収容することができないため、その物品を
当該物品運搬保管装置を用いて運搬したり保管すること
はできない。また物品収容空間よりも極端に小さな物品
をその物品運搬保管装置を用いて運搬し、又は保管した
とすれば、その運搬効率が低下し、或いはその物品運搬
保管装置の設置スペースを無駄に使うことになり好まし
くない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去した物品運搬保管装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、物品が載置されるパレットと、該パレット
上に載置された物品を取り囲むことができるように、互
いに間隔をあけて前記パレットに取付けられた複数の支
柱と、互いに隣り合う2本の支柱の間の間隔と該2本の
支柱に対向し、かつ互いに隣り合う他の2本の支柱の間
の間隔の少なくとも2つの間隔を調整可能に、互いに隣
り合う2本の支柱同士をそれぞれ連結する支柱連結手段
と、前記複数の支柱の上部に直接又は他の部材を介して
取付けられた天板とを具備する物品運搬保管装置であっ
て、該物品運搬保管装置を上下に重ねるとき、上側の物
品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対する所定
の載置位置へ向けて案内するガイド手段を設けたことを
特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項1)。
【0006】その際、前記ガイド手段は、上側の物品運
搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載置した
とき、上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装
置に対して位置決めする装置位置決め手段を兼用してい
ると有利である(請求項2)。
【0007】また、上記請求項1又は2に記載の物品運
搬保管装置において、前記ガイド手段は、上側の物品運
搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上方から下降さ
せながら、下側の物品運搬保管装置の上部に載置すると
き、上側の物品運搬保管装置を一方の水平方向に案内す
るガイド面を有していると有利である(請求項3)。
【0008】さらに、上記請求項3に記載の物品運搬保
管装置において、前記ガイド手段は、上側の物品運搬保
管装置を下側の物品運搬保管装置の上方から下降させな
がら、下側の物品運搬保管装置の上部に載置するとき、
前記一方の水平方向に直交する他方の水平方向に当該上
側の物品運搬保管装置を案内するガイド面を有している
と有利である(請求項4)。
【0009】また、上記請求項3又は4に記載の物品運
搬保管装置において、前記ガイド面は、上側の物品運搬
保管装置のパレットを案内する傾斜面として構成され、
該ガイド面が天板自体に形成されていると有利である
(請求項5)。
【0010】さらに、上記請求項5に記載の物品運搬保
管装置において、前記パレットは、物品が載置されるパ
レット本体と、該パレット本体から下方に突出し、かつ
互いに離間してほぼ平行に延びる一対の脚部と、同じく
パレット本体から下方に突出し、かつ互いに離間してほ
ぼ平行に延びる一対の垂下部とを有し、各垂下部は前記
脚部に対してほぼ直交する方向に延びると共に、各脚部
との間に荷役装置を挿入できる空間が形成されるよう
に、各脚部から離間して位置し、上側の物品運搬保管装
置を下側の物品運搬保管装置の上方から下降させながら
下側の物品運搬保管装置の上部に載置するとき、上側の
物品運搬保管装置の前記脚部と前記垂下部が、下側の物
品運搬保管装置の前記ガイド面にそれぞれ案内されるよ
うに構成されていると有利である(請求項6)。
【0011】また、上記請求項1乃至6のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記天板が前記支柱に
対して着脱可能に取付けられ、かつ前記支柱が前記パレ
ットに対して着脱可能に取付けられていて、該天板を支
柱から取外し、かつ該支柱をパレットから取外した後、
当該天板をパレットの上部に載置したとき、該天板とパ
レットが一組みの天板パレット組立体を構成するよう
に、当該天板をパレットに対して位置決めする天板位置
決め手段を具備していると有利である(請求項7)。
【0012】さらに、上記請求項7に記載の物品運搬保
管装置において、前記天板位置決め手段が、パレットに
設けられた突部と、該パレットの上部に載置される天板
に形成されていて、前記突部が嵌合する取付孔を具備す
ると有利である(請求項8)。
【0013】また、上記請求項1乃至8のいずれかに記
載の物品運搬保管装置において、前記天板が前記支柱に
対して着脱可能に取付けられ、かつ前記支柱が前記パレ
ットに対して着脱可能に取付けられていて、該天板を支
柱から取外し、かつ該支柱をパレットから取外した後、
当該天板をパレットの上部に載置して該天板とパレット
を一組みの天板パレット組立体とし、該天板パレット組
立体の上部に他のパレットを載置するとき、前記ガイド
手段が、上側のパレットを下側の天板パレット組立体に
対して案内するように構成されていると有利である(請
求項9)。
【0014】さらに、上記請求項9に記載の物品運搬保
管装置において、前記ガイド手段は、上側のパレットを
下側の天板パレット組立体の上部に載置したとき、上側
のパレットを下側の天板パレット組立体に対して位置決
めするように構成されていると有利である(請求項1
0)。
【0015】また、上記請求項7乃至10のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記複数の支柱と支
柱連結手段は、該支柱をパレットから取外した状態で折
り畳み可能な支柱ユニットを構成しており、複数の天板
パレット組立体を上下に積み重ねたとき、その内部に、
折り畳まれた支柱ユニットを収納する空間が形成される
ように、前記パレットと天板とに開口が形成されている
と有利である(請求項11)。
【0016】さらに、上記請求項11に記載の物品運搬
保管装置において、折り畳まれた支柱ユニットの一部
を、前記天板に形成された開口よりも大きく形成し、そ
の大きく形成した支柱ユニット部分を前記天板に形成さ
れた開口の縁に係合可能とすると有利である(請求項1
2)。
【0017】また、上記請求項12に記載の物品運搬保
管装置において、複数の天板パレット組立体を上下に積
み重ね、前記開口に支柱ユニットを挿入したときに上部
となる支柱ユニット部分が、最上位の天板パレット組立
体の天板に形成された開口に係合するように、当該支柱
ユニット部分が天板に形成された前記開口よりも大きく
形成され、他の支柱ユニット部分の横断面外形輪郭の大
きさは、当該他の支柱ユニット部分の全長に亘ってほぼ
一定となっていると有利である(請求項13)。
【0018】さらに、上記請求項12又は13に記載の
物品運搬保管装置において、前記パレットは、物品が載
置されるパレット本体の下方に、荷役装置を挿入する空
間が形成されるように構成されていて、前記天板に形成
された開口の数と同数の天板パレット組立体を上下に積
み重ね、最上位の天板パレット組立体の天板に形成され
た各開口に支柱ユニットをそれぞれ挿入したとき、最下
位の天板パレット組立体におけるパレット本体の下方の
空間に支柱ユニットが存在しないように、当該支柱ユニ
ットの長さが設定されていると有利である(請求項1
4)。
【0019】また、上記請求項1乃至14のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記天板が前記支柱
に対して着脱可能に取付けられ、かつ前記支柱が前記パ
レットに対して着脱可能に取付けられていて、該天板を
支柱から取外し、かつ該支柱をパレットから取外した
後、当該天板を前記パレットの上部に載置するとき、該
パレットに対する天板の正しい組付位置関係を示す組付
位置判別手段が設けられていると有利である(請求項1
5)。
【0020】さらに、上記請求項1乃至15のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記天板に、所望
の情報が記入される表示部が設けられていると有利であ
る(請求項16)。
【0021】また、上記請求項16に記載の物品運搬保
管装置において、前記表示部が、前記天板の縁部から下
方に垂下する舌部により構成されていると有利である
(請求項17)。
【0022】さらに、上記請求項1乃至18のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記支柱の上部に
設けられた天板取付部と天板に設けられた支柱取付部の
うちの一方が、半径方向に弾性的に縮径可能な取付ピン
として構成され、他方が前記取付ピンに嵌合する取付孔
として構成され、該取付ピンは、前記天板が支柱に対し
て取付けられた状態で、前記取付孔に着脱可能に嵌合す
る首部と、該取付孔に嵌合せず、かつ前記首部よりも大
径に形成された頭部とを有していると有利である(請求
項18)。
【0023】また、上記請求項1乃至18のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記天板には、支柱
の上部の側面が直接又は他の部材を介して当接する係合
部が設けられていると有利である(請求項19)。
【0024】さらに、上記請求項19に記載の物品運搬
保管装置において、前記係合部は、天板自体に形成され
た段部によって構成されていると有利である(請求項2
0)。
【0025】また、上記請求項1乃至20のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物品
載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット
に取付けられた4本の支柱を有し、前記連結手段は、互
いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔が、全て同
じ割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調
整するように構成されていると有利である(請求項2
1)。
【0026】さらに、上記請求項1乃至20のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物
品載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレッ
トに取付けられた4本の支柱を有し、前記支柱連結手段
は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔と、
その2本の支柱に対向し、かつ互いに隣り合って位置す
る他の2本の支柱間の間隔とが同じ割合で変化するよう
に、当該間隔を互いに連動して調整するように構成され
ていると有利である(請求項22)。
【0027】また、上記請求項1乃至22のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記パレットの物品
載置面に対してほぼ垂直に立上った状態で該パレットに
取付けられた4本の支柱を有し、前記支柱連結手段は、
互いに隣り合う2本の支柱を連結する互いにクロスした
第1及び第2の連結部材と、該2本の支柱に対向し、か
つ互いに隣り合う2本の支柱を連結する互いにクロスし
た第1及び第2の連結部材とを有し、各第1及び第2の
連結部材の上部側の長手方向一端側と下部側の長手方向
他端側は、互いに隣り合う各支柱に対してそれぞれ回動
可能に連結され、前記第1及び第2の連結部材の長手方
向一端側と長手方向他端側の少なくとも一方は、これら
がそれぞれ連結された支柱に対して、当該支柱の長手方
向に移動可能に連結されていると有利である(請求項2
3)。
【0028】さらに、上記請求項1乃至23のいずれか
に記載の物品運搬保管装置において、前記パレットは、
前記複数の支柱の下部のそれぞれが直接又は他の部材を
介して取付けられる支柱取付部を有していると共に、互
いに隣り合う2つの支柱取付部の間の間隔と、これらの
支柱取付部に対向し、かつ互いに隣り合う他の2つの支
柱取付部の間の間隔の少なくとも2つの間隔を調整可能
に構成されていると有利である(請求項24)。
【0029】また、上記請求項1乃至24のいずれかに
記載の物品運搬保管装置において、前記天板は、前記複
数の支柱のそれぞれが取付けられる支柱取付部を有して
いると共に、互いに隣り合う2つの支柱取付部の間の間
隔と、これらの支柱取付部に対向し、かつ互いに隣り合
う他の2つの支柱取付部の間の間隔の少なくとも2つの
間隔を調整可能に構成されていると有利である(請求項
25)。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明に係る物品運搬保管装置の
一例を示す斜視図であり、図2はその一部の拡大斜視図
であって、ここに示した物品運搬保管装置は、物品を運
搬するとき、又は物品を一時点又は長期に亘って保管す
るとき、或いはその他の目的で、物品を載置しておくも
のであり、物品保持装置とも称せられるものである。か
かる物品運搬保管装置は、例えば、図示する如く複写機
より成る物品1が載置されるパレット2を具備する。こ
こに例示したパレット2は、互いに平行に延びる中空部
材より成る2本の脚部4と、その両脚部4に架け渡され
た状態で各脚部4に固定された2つの台座部材3と、同
じく両脚部4に固定された2つの補強部材3Aとを有し
ていて、台座部材3と補強部材3Aがパレット本体を構
成し、その台座部材3の上面が、物品1を載せる物品載
置面5となっている。ここに例示したパレット2の平面
形態はほぼ四角形であり、かかるパレット2は、スチー
ルなどの金属板より成るが、木材、或いは硬質の樹脂な
どの剛性の大なる材料によってパレットを構成すること
もできる。両脚部4は、パレット本体の互いに平行に位
置する2つの辺11,13にそれぞれ沿って配置されて
いる。
【0032】台座部材3及び補強部材3Aと、脚部4と
を溶接や接着剤などによって固着してもよいが、これら
を容易に分解できるように図示していないねじなどによ
って固定することもできる。また矩形の1枚の平板材の
下面に適数の脚部を固定して成るパレットや、その他の
形態のパレットを使用することもでき、さらに、平面形
態が四角形以外、例えば楕円形又は円形などのパレット
を用いることもできる。
【0033】またパレット2は、その物品載置面5の側
に突設されたピンより成る複数の突部7(図9も参照)
を有し、図示した例では、パレット2の物品載置面5の
側に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部の
各パレット部材部分に、1つずつ突部7が突設され、合
計で4個の突部7が設けられている。各突部7は、パレ
ット2の四隅にそれぞれ位置し、上述の仮想四角形の内
側に物品1が載置される。
【0034】パレット2上に載せられた物品1は、必要
に応じて、例えば物品1側に突設された図示していない
ピンと、パレット2に形成され、物品1の側のピンが嵌
合する同じく図示していない孔などから成る物品位置決
め手段によってパレット2に対して位置決めされ、或い
は例えばボルトとナットより成る物品固定手段によって
パレット2上に容易に取外せるように固定される。
【0035】また、物品運搬保管装置は、図1及び図2
に示すように複数の支柱、図示した例では4本の支柱6
を有し、各支柱6は、その下部が図3に示す如く、上述
のパレット2の各突部7に着脱可能に取付けられる。各
支柱6は、金属、樹脂又は木材などによって構成される
が、図示した例では、各支柱6が、図2、図5及び図6
に示すように中空な金属製のパイプより成り、パレット
2の各突部7に、各支柱6の下部が着脱可能に嵌着され
る。このとき、これらの支柱6は、図3に示すようにパ
レット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立ち上がっ
た状態で、パレット2上に載置された物品1(図3には
示さず)を取り囲んだ状態でパレット2に取付けられ
る。
【0036】上述のように、複数の支柱6は、互いに間
隔をあけて、パレット2に載置された物品1を取り囲ん
だ状態で該パレット2に着脱可能に取付けられる。本例
の各支柱6は、パレット2に対して手操作で容易に着脱
できるように取付けられ、また手操作で容易にパレット
2から取外される。突部7は、複数の支柱6の下部のそ
れぞれが、直接又は後述するように他の部材を介して取
付けられる支柱取付部の一例を構成している。
【0037】また本例の物品運搬保管装置は、互いに隣
り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、その2本の支
柱同士をそれぞれ連結する支柱連結手段を具備し、その
支柱連結手段は、各支柱6にそれぞれその長手方向に沿
って取付けられた第1及び第2の継手8,9と、互いに
隣り合って位置する2本の支柱6をそれぞれ互いに連結
する一対の連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材
14,15とを有している。各第1及び第2の連結部材
14,15は、パレット2の各辺、すなわち互いに直交
する第1乃至第4の辺10,11,12,13におい
て、それぞれ互いに隣り合って取付けられる2本の支柱
6をそれぞれ連結する。また、図3及び図4からも判る
ように、4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態
で、第2の継手9は、第1の継手8よりも下方に位置
し、同じく4本の支柱6がパレット2に取付けられた状
態で、第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ
互いにクロスして位置する。
【0038】第1及び第2の継手8,9は、図2、図5
及び図6に示すように、例えば、金属、合成樹脂又はゴ
ムなどを成形した筒状体から成り、その各継手に貫通形
成された中心孔27,127に各支柱6が嵌合してい
る。また、これらの継手8,9は2個ずつの舌片16,
18を有し、その各舌片16,18に第1及び第2の連
結部材14,15の長手方向各端部が、それぞれピン1
7,19を介して回動可能に連結されている。第1及び
第2の連結部材14,15は、例えば、木材、硬質樹脂
又は金属などの剛体から成り、直線状に延びた棒状ない
しは細板状に形成されている。
【0039】ここで、上述した4本の支柱6を識別する
必要のあるときは、図1及び図2に示すように、これら
をそれぞれ第1の支柱6A、第2の支柱6B、第3の支
柱6C及び第4の支柱6Dと称し、同様に、その各支柱
6A乃至6Dに取付けられた各第1及び第2の継手8,
9に、それぞれ8A,9A;8B,9B;8C,9C;
8D,9Dの符号を付してこれらを識別する。同じく、
第1及び第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6
B,6C、第3及び第4の支柱6C,6D、第4及び第
1の支柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する第1及
び第2の連結部材に、14A,15A;14B,15
B;14C,15C;14D,15Dの符号をそれぞれ
付してこれらを識別する。これは、図9及び図10に関
連して後述する実施形態例においても同様とする。
【0040】第1及び第2の連結部材14,15は、継
手8,9に対し、次のように揺動自在に連結されてい
る。
【0041】図1乃至図4から判るように、パレット2
の第1の辺10において互いに隣り合って取付けられる
第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第1の連
結部材14Aは、その上部側の長手方向一端側が一方の
支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第1の継手8
Aに前述のようにピン17を介して回動可能に連結さ
れ、かつその下部側の長手方向他端側は、他方の支柱で
ある第2の支柱6Bに取付けられた第2の継手9Bにピ
ン19を介して回動可能に連結されている。また第1及
び第2の支柱6A,6B間に設けられた第2の連結部材
15Aは、その上部側の長手方向一端側が、他方の支柱
である第2の支柱6Bに取付けられた第1の継手8Bに
ピン17を介して回動可能に連結され、かつその長手方
向他端側が一方の支柱である第1の支柱6Aに取付けら
れた第2の継手9Aにピン19を介して回動可能に連結
されている。これらの関係は、パレット2の第1の辺1
0の隣りの第2の辺11において互いに隣り合って取付
けられる第2の支柱6B及び第3の支柱6C間に設けら
れた第1及び第2の連結部材14B,15B、第2の辺
11の隣りの第3の辺12において互いに隣り合って取
付けられる第3及び第4の支柱6C,6D間に設けられ
た第1及び第2の連結部材14C,15C、さらには第
3の辺12の隣りの第4の辺13において互いに隣り合
って取付けられる第4及び第1の支柱6D,6A間に設
けられた第1及び第2の連結部材14D,15Dにおい
ても全く同様である。
【0042】このように、図1乃至図6に示した物品運
搬保管装置においては、各第1の連結部材14は、その
長手方向一端側が、パレット2の各辺10,11,1
2,13において互いに隣り合って位置する2本の支柱
6のうちの一方の支柱6に取付けられた第1の継手8に
回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互い
に隣り合って位置する2本の支柱6のうちの他方の支柱
6に取付けられた第2の継手9に回動可能に連結され、
各第2の連結部材15は、その長手方向一端側が、上述
の他方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能
に連結され、かつその長手方向他端側が、上述の一方の
支柱6に取付られた第2の継手9に回動可能に連結され
ている。このように、各支柱6は、第1及び第2の連結
部材14,15を支える支柱としての機能を果す。
【0043】また、第1及び第2の連結部材14,15
のそれぞれに、上述の如く連結された第1及び第2の継
手8,9は、その少なくとも一方が、これらの取付けら
れた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動でき
るように移動可能に組付けられている。図示した例で
は、各第2の継手9が、各支柱6の下部に位置し、図6
に示すようにねじ20又は溶接などによって各支柱6に
それぞれ固定され、しかも各第1の継手8は、各支柱6
に対してその長手方向に摺動自在に嵌合している。第1
の継手8を支柱6に対し固定し、第2の継手9を支柱6
に対して摺動自在に嵌合し、或いは第1及び第2の継手
8,9を共に支柱6に対して摺動自在に嵌合してもよ
い。
【0044】図1に示したパレット2は、運搬すべき物
品1の大きさに対応した各種サイズのものが予め用意さ
れている。物品1を運搬するときは、その物品1の大き
さに適したパレット2を選択し、その上面の物品載置面
5上に物品1を載せる。このとき、選択したパレット2
のサイズに応じて、その突部7の間の間隔D1,D2が
異なるが、その間隔D1,D2に合致するように、パレ
ット2に取付ける前の支柱6の間の間隔を次のように自
由に調整することができる。
【0045】すなわち、パレット2に取付ける前の支柱
6のうちの互いに隣り合う2本の支柱6A,6Bと、こ
れらに対向する2本の支柱6C,6Dを図1及び図2に
矢印Aで示す如く、互いに離間する向きに押圧すると、
各第1の継手8が各支柱6に対して下方に摺動し、第1
及び第2の支柱6A,6Bの間の間隔と、第3及び第4
の支柱6C,6Dの間の間隔が拡げられる。このとき、
同時に第1及び第4の支柱6A,6Dと、第2及び第3
の支柱6B,6Cは矢印Bで示すように互いに離間する
向きに移動して、これらの支柱間の間隔も拡げられる。
【0046】逆に、各支柱6を矢印A,Bと反対の側に
加圧すれば、各第1の継手8が支柱6に沿って上方に移
動するので、互いに隣り合う支柱間の間隔が狭められ
る。このように図1及び図2に示した例では、パレット
2の各辺10,11,12,13に互いに隣り合って取
付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するよ
うに、その各間隔が互いに連動して調整される。すなわ
ち、2本の支柱同士をそれぞれ連結する前述の支柱連結
手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔
が、全て同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに
連動して調整するように構成されているのである。
【0047】上述のようにして、選択したパレット2の
突部7の間の間隔D1,D2に合せて、隣り合う各支柱
6の間の間隔を調整した後、物品1の載置されたパレッ
ト2の各突部7に各支柱6の下部を嵌着する。その際、
各支柱6の下部に固定された各第2の継手9の中心孔1
27(図6)を各突部7に嵌着することにより、4本の
支柱6をパレット2の四隅に着脱可能に取付けるように
構成してもよい。このように、複数の支柱6の下部を他
の部材を介して、例えば突部7より成るパレットの支柱
取付部に取付けるように構成してもよい。またパレット
に取付孔を形成し、その各取付孔に各支柱の下部を嵌着
することにより、各支柱6をパレット2に着脱可能に取
付けてもよい。この場合には、その取付孔が、各支柱6
の取付けられる支柱取付部を構成する。
【0048】上述のように、互いに隣り合う2つの突部
7の間の間隔D1,D2が異なるパレット2を複数用意
しておくことによって、そのいずれのパレット2にも、
間隔を調整した支柱6を取付けることができる。
【0049】また、第1及び第2の連結部材14,15
を互いに連結せずにフリー状態にしておいてもよいが、
図示した例では、互いに対をなした第1及び第2の連結
部材14,15の中間部が、枢ピン21によって、互い
に自由に回動できるように連結されており、これによっ
て各支柱6の間の間隔を調整するとき、第1及び第2の
連結部材14,15をスムーズに作動させ、各支柱間の
間隔調整作業を円滑に行うことができる。これは、後に
説明する実施形態例においても同じである。
【0050】第1及び第2の継手8,9を共に各支柱6
に対してその長手方向に摺動可能に嵌合しても、上述し
た支柱間の間隔調整作業を行うことができるが、そのい
ずれか一方の継手、例えば図1に示した例のように第2
の継手9を支柱6に対して固定し、他方の継手8を支柱
6に対して摺動可能に組付けると、支柱間の間隔調整作
業時に第1及び第2の連結部材14,15を円滑に作動
させることができ、楽にその作業を行うことが可能とな
る。
【0051】一方、図1、図3及び図4に示すように、
物品運搬保管装置は、複数の支柱、図の例では4本の支
柱6の上部に着脱可能に取付けられる天板33を有して
いる。この天板33は、金属板、硬質樹脂板又は木製の
板などの剛性の大なる材料から構成され、図示した例で
はその平面形状が四角形に形成されている。天板33の
上面の四隅には、ガイド部材34がそれぞれ固定されて
いるが、これについては後に詳しく説明する。また、こ
の例では各支柱6の上端部23が先細状に形成されてい
る。
【0052】天板33の四隅と、その天板33の上面に
固定された各ガイド部材34には、これらを貫通する取
付孔35が形成されている。また各支柱6の上端部23
は、先細状に形成されている。
【0053】前述のようにパレット2の物品載置面5上
に物品1を載置し、図2に矢印Pで示すように各支柱6
の下部をパレット2の突部7にそれぞれ嵌合して4本の
支柱6をパレット2に取付けた後、その4本の支柱6の
上方から、図1に矢印Cで示すように天板33を下げ、
当該天板33とガイド部材34に形成された各取付孔3
5に、各支柱6の上端部23を嵌合する。このとき、ガ
イド部材34と天板33の各取付孔35が、各上端部2
3に摩擦係合し、天板33が図3に示した位置よりも下
方に移動することなく、この位置に保持される。各支柱
6の上端部23に先細状に形成されたキャップや後述す
る取付ピンなどを嵌着し、その各キャップや取付ピンを
各取付孔35に着脱可能に嵌合してもよい。このよう
に、天板33は、複数の支柱6の上部に直接又は他の部
材を介して取付けられる。また本例の天板33は、その
各取付孔35が各支柱6の上端部23に嵌合して支柱6
に取付けられ、当該取付孔35は、複数の支柱6のそれ
ぞれが直接又は他の部材を介して取付けられる支柱取付
部の一例を構成している。
【0054】上述のように支柱6をパレット2に組付
け、かつその支柱6の上部に天板33を取付けることに
よって、図3に示す如く組立てられた物品運搬保管装置
30を構成できる。このとき、4本の支柱6と、第1及
び第2の連結部材14,15と、天板33とによって囲
まれた収容空間に、物品載置面5上に載せられた物品1
(図3には示さず)が収容され、この状態で、荷役装
置、例えばフォークリフトのフォーク36をパレット2
の下側に差し込み、当該フォーク36を上昇させること
により物品運搬保管装置30を持ち上げて物品1を運搬
できる。また、物品1を搭載したままの物品運搬保管装
置30をトラックや船舶又は鉄道車輌に移し、これを輸
送することができる。さらに、物品運搬保管装置30に
収容した物品1を倉庫などに保管することもできる。こ
のように、物品1を運搬し、又はこれを保管するとき、
物品1はその周囲四方と上部とを第1及び第2の連結部
材14,15及び天板33によって取り囲まれているの
で、その物品1を保護することができる。
【0055】天板33を上方に持ち上げて、その天板3
3を4本の支柱6から外し、さらに4本の支柱6をパレ
ット2から取外せば、物品1を容易にパレット2上から
下ろすことができる。このようにして物品運搬保管装置
を何度も使用することができる。物品を収納して運搬す
る従来のダンボール箱の場合、そのダンボール箱を輸送
先などで廃棄することが多く、これによって多量の廃棄
物が発生するが、本例の装置を用いれば、廃棄物をなく
し、又はその量を極めて少なくすることができる。
【0056】4本の支柱6の上部に天板33を取付ける
ことにより、4本の支柱6の上部を天板33を介して互
いに連結することができるので、物品1の運搬ないしは
保管中に、支柱6に対して横方向から外力が加えられた
ときも、その支柱6が大きくふらつくことを防止でき
る。
【0057】また天板33の上に、物品1以外の物品を
載置することもできる。その際、図3に破線で示すよう
な小さな物品1Aの場合には、これを天板33の中央部
に載置でき、また図3に鎖線で示すような大きな物品1
Bの場合には、天板33に固定されたガイド部材34の
上にその物品1Bを載置することができる。各ガイド部
材34は、図3に示すように各支柱6の上方に位置して
いるので、大きな物品1Bをこれらのガイド部材34の
上に載置したとき、その物品1Bの荷重を4本の支柱6
で支えることができ、安定状態で物品1Bを運搬し、又
はこれを保管することができる。
【0058】上述のように、天板33上に各種物品を載
置できるので、或る依頼主の物品1をパレット2上に載
置すると共に、他の依頼主の物品を天板33上に載せ、
これらを1つのトラックによって輸送することもでき
る。このような物品の輸送形態は、混載便と称せられて
いるが、天板33を用いることにより、かかる混載便に
支障なく対応することができる。
【0059】一方、パレット2の物品載置面5とは反対
側の裏面の側、本例では図1に脚部4の一部を破断して
示すように、パレット2の両脚部4の下部の4個所にパ
レット孔22が形成されている(図6も参照)。図3に
示すようにパレット2に各支柱6を取付けたとき、各パ
レット孔22の中心が各支柱6の軸線に一致するよう
に、各パレット孔22の位置が定められている。
【0060】また、図4に示すように、物品1(図4に
は示さず)を搭載した物品運搬保管装置を上下に複数個
安定した状態で積み重ねることができる。すなわち、物
品運搬保管装置30を図3に示すように例えば倉庫内に
載置する。一方、図4に示す如く当該物品運搬保管装置
30と全く同じく構成された他の物品運搬保管装置30
Aのパレット本体の下側に、例えばフォークリフトのフ
ォーク36を差し込み、そのフォーク36を上昇させる
ことによって物品運搬保管装置30Aと共に物品を持ち
上げ、その物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保
管装置30の上部に載置する。このとき、図3に示すよ
うに下側の物品運搬保管装置30の4本の支柱6の上端
部23は、天板33と各ガイド部材34に形成された取
付孔35から上方に突出しているが、その突出した上端
部23を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレットに
形成されたパレット孔22(図1,図5)にそれぞれ嵌
合する。このようにして複数の物品運搬保管装置30,
30Aを互いに上下に積み重ねることができ、倉庫内の
スペースを有効に利用して、物品1を保管しておくこと
ができる。また、複数の物品運搬保管装置を上下に重ね
た状態で、これらを一緒に運搬することもできる。
【0061】図4に示すように、フォークリフトのフォ
ーク36を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット
2の下側に差し込み、又は抜き出すとき、そのパレット
2の下方には、下側の物品運搬保管装置30の天板33
が位置しているので、フォーク36が下側の物品運搬保
管装置30のパレット2上に載置された物品1(図1)
に当たることを阻止できる。このように天板33は、物
品運搬保管装置に載置された物品1を、フォーク36な
どの荷役装置から保護する働きもなす。
【0062】また、物品運搬保管装置の非使用時には、
4本の支柱6から天板33を外すと共に、パレット2か
ら4本の支柱6を抜き取り、その各支柱6を互いに接近
する向きに近づけると、第1及び第2の連結部材14,
15が畳まれ、これらの全体を図7に示すようにコンパ
クトに折り畳むことができ、これを極めて小さなスペー
スに格納することができる。このように、複数の支柱6
と、前述の支柱連結手段を構成する連結部材14,15
及び継手8,9は、その複数の支柱6をパレット2から
外した状態で折り畳み可能な支柱ユニット32を構成し
ている。
【0063】上述のように、図1乃至図7に示した物品
運搬保管装置によれば、運搬し、又は保管すべき物品1
の大きさや形態が異なっているときも、これに応じたパ
レット2を選択し、その突部7の間隔D1,D2に対応
させて支柱6の間隔を調整することにより、その物品を
容易に運搬し、ないしは保管することができる。
【0064】後述するように、パレットの互いに隣り合
う2つの突部7の間の間隔をそれぞれ調整できるよう
に、パレットの外形輪郭の形態を伸縮できるように構成
し、形態を調整したパレットの各突部7に各支柱6の各
部が取付けられるように構成することもできる。この場
合には、各支柱6の下部をパレット2に通常の状態では
取外せないように固定してもよく、このようにしても支
柱の上部から天板33を取外すことによって、支柱6の
上方からパレット2上に物品1を載せ、又はこれを上方
に持ち上げて、当該物品1をパレットから下ろすことで
きる。これは、後述する実施形態例の物品運搬保管装置
においても同様である。
【0065】同様に後述するように、天板33の外形輪
郭の形態を、支柱間の間隔に合せて伸縮できるように構
成することもできる。その際、支柱6をパレットに対し
て着脱自在に取付けるように構成したときは、その支柱
6をパレット2から取外すことにより、パレット上に物
品を載せ、又は下ろすことができるので、天板33を、
通常の状態では取外せないように、当該天板33を各支
柱6に固定することもできる。これも、後述する実施形
態例の物品運搬保管装置においても同じである。
【0066】また、上述した物品運搬保管装置の支柱連
結手段は、互いに隣り合う2本の支柱6Aと6B、6B
と6C、6Cと6D、6Dと6Aをそれぞれ連結する第
1及び第2連結部材14,15が、その全てが2本の支
柱の間の間隔を調整できるように、当該2本の支柱をそ
れぞれ連結しているが、互いに隣り合う2本の支柱の間
隔と、この支柱に対向し、かつ互いに隣り合う2本の支
柱の間隔だけを調整できるように支柱連結手段を構成す
ることもできる。
【0067】例えば、図1及び図2に示した第1及び第
2の支柱6A,6Bの間に設けられた第1及び第2の連
結部材14A,15Aと、第3及び第4の支柱6C,6
Dの間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,1
5Cを省き、図8に示すように、第1及び第2の支柱6
A,6Bに取付けられた第1の継手8A,8Bを連結棒
45Aを介して強固に固定し、かつ第2の継手9A,9
B同士も連結棒45Bで強固に固定すると共に、これら
の支柱6A,6Bに対向する2本の支柱6D,6Cに取
付けられた第1の継手8D,8Cを連結棒45Cで強固
に固定し、かつ第2の継手9D,9Cを他の連結棒45
Dによって強固に固定する。連結棒45A,45Bと、
第1及び第2の継手8A,8B;9A,9Bは、第1及
び第2の支柱6A,6Bを、その間の間隔を調整できな
いように連結する支柱連結手段の要素を構成し、連結棒
45C,45Dと、第1及び第2の継手8C,8D;9
C,9Dは、第3及び第4の支柱6C,6Dを、その間
の間隔を調整できないように連結する支柱連結手段の要
素を構成する。これらの構成要素と、第1及び第2の連
結部材14B,15B,14D,15Dとによって支柱
連結手段が構成される。このように構成しても、第2及
び第3の支柱6B,6Cの間の間隔と、第1及び第4の
支柱6A,6Dの間の間隔を調整でき、各種サイズ又は
形態の物品1を搬送し、又はこれを保管することができ
る。
【0068】物品運搬保管装置の支柱ユニット32を図
8に示したように構成した場合には、第1及び第2の支
柱6A,6Bの間と、第3及び第4の支柱6C,6Dの
間に、図示していないパネルを設け、これらのパネルに
よって、物品運搬保管装置に搭載された物品1をより一
層確実に保護することができる。
【0069】図8に示した例では、互いに固定連結され
た第1及び第2の支柱6A,6Bと、同じく互いに固定
連結された第3及び第4の支柱6C,6Dを互いに接近
させることにより、支柱ユニット132を折り畳むこと
ができる。
【0070】上述した各例から理解されるように、物品
運搬保管装置は、物品が載置されるパレットと、該パレ
ット上に載置された物品を取り囲むことができるよう
に、互いに間隔をあけて前記パレットに取付けられた複
数の支柱と、互いに隣り合う2本の支柱の間の間隔と該
2本の支柱に対向し、かつ互いに隣り合う他の2本の支
柱の間の間隔の少なくとも2つの間隔を調整可能に、互
いに隣り合う2本の支柱同士をそれぞれ連結する支柱連
結手段と、複数の支柱の上部に直接又は他の部材を介し
て取付けられた天板とを具備している。かかる基本構成
は、後述する物品運搬保管装置においても変りはない。
【0071】また支柱連結手段は、互いに隣り合う2本
の支柱6を連結する互いにクロスした第1及び第2の連
結部材14,15と、該2本の支柱6に対向し、かつ互
いに隣り合う2本の支柱6を連結する互いにクロスした
第1及び第2の連結部材14,15とを有し、各第1及
び第2の連結部材14,15の上部側の長手方向一端側
と下部側の長手方向他端側は、互いに隣り合う各支柱6
に対してそれぞれ回動可能に連結され、第1及び第2の
連結部材14,15の長手方向一端側と長手方向他端側
の少なくとも一方は、これらがそれぞれ連結された支柱
6に対して、当該支柱6の長手方向に移動可能に連結さ
れている。
【0072】図9及び図10は、物品運搬保管装置の他
の例を示す斜視図である。ここに示した物品運搬保管装
置の基本構成は、前述の物品運搬保管装置と変りはな
く、本例の物品運搬保管装置も、図1に示したパレット
と全く同じく構成されたパレット2と、そのパレット2
上に載置されている物品1(図11)を取り囲んだ状態
で該パレットに着脱可能に取付けられる複数の支柱6
と、互いに隣り合う2本の支柱6同士を連結する支柱連
結手段とを具備している。すなわち、パレット2の四隅
に、当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に
立上った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられ
る第1乃至第4の4本の支柱6A,6B,6C,6Dを
有していて、図10に矢印Pで示すように、中空パイプ
より成る各支柱6の下部を、物品を載置したパレット2
の四隅に突設されている各突部7に嵌合することによっ
て、各支柱6を手操作で容易にパレット2に取付け、又
は取外すことができる。また、この例の物品運搬保管装
置も、複数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して
取付けられる天板33(図11)を有しているが、図9
及び図10には天板は図示されていない。
【0073】この天板33も、図1及び図3に示した物
品運搬保管装置の天板と実質的に異なるところはなく、
図11に示すように、その上面の四隅にガイド部材34
が固定され、天板33と、その四隅に固定されたガイド
部材34を貫通して取付孔35が形成されている。
【0074】図9及び図10に示した例では、互いに隣
り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支
柱6同士をそれぞれ連結する支柱連結手段が、第1及び
第2の連結部材14,15と、第1及び第2の継手8,
9のほかに、第3の継手26を有していて、第1及び第
2の連結部材14,15がその中間部においてピン21
によって互いに回動可能に連結されている点は先の例と
変りはない。第3の継手26についても、その個々の継
手に対して符号26A,26B,26C,26Dを付し
て、そのそれぞれを識別する。
【0075】図10から判るように、各支柱6は、第1
乃至第3の継手8,9,26に形成された孔27,12
7,127Aに嵌合している。かかる4本の支柱6がパ
レット2に取付けられた状態で、第2及び第3の継手
9,26は、第1の継手8よりも下方に位置し、かつ第
2の継手9は第3の継手26よりも下方に位置してい
て、第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレット2(図
11)に取付けられた状態で、各一対の連結部材、すな
わち各第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ
互いにクロスした状態で位置する。各第1の継手8は2
個の舌片16A,16Aを有し、第2の継手9と第3の
継手26は、それぞれ1個ずつの舌片18A,18Bを
有している。
【0076】各第1及び第2の連結部材14,15の長
手方向各端部は、ピンを介して各継手の舌片に次のよう
に揺動自在に連結されている。
【0077】第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレッ
ト2に取付けられた状態で、パレット2の第1の辺10
において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱
6A,6B間に設けられた第1及び第2の連結部材14
A,15Aの各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱
6A,6Bにそれぞれ取付けられた第1の継手8A,8
Bの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能
に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第
1の支柱6B,6Aにそれぞれ取付けられた第2の継手
9B,9Aの舌片18Aにピンを介してそれぞれ回動可
能に連結されている。
【0078】同様に、パレット2の第1の辺10の隣り
の第2の辺11において互いに隣り合って位置する第2
及び第3の支柱6B,6C間に設けられた第1及び第2
の連結部材14B,15Bの各長手方向一端側が、第2
及び第3の支柱6B,6Cにそれぞれ取付けられた第1
の継手8B,8Cの1つの舌片16Aにピンを介してそ
れぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側
が、第3及び第2の支柱6C,6Bにそれぞれ取付けら
れた第3の継手26C,26Bの舌片18Bにピンを介
してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0079】さらに、パレット2の第2の辺11の隣り
の第3の辺12において互いに隣り合って位置する第3
及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2
の連結部材14C,15Cの各長手方向一端側が、第3
及び第4の支柱6C,6Dにそれぞれ取付けられた第1
の継手8C,8Dの1つの舌片16Aにピンを介してそ
れぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側
が、第4及び第3の支柱6D,6Cにそれぞれ取付けら
れた第2の継手9D,9Cの舌片18Aにピンを介して
それぞれ回動可能に連結されている。
【0080】また、パレット2の第3の辺12の隣りの
第4の辺13において互いに隣り合って位置する第4及
び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の
連結部材14D,15Dの各長手方向一端側が、第4及
び第1の支柱6D,6Aにそれぞれ取付けられた第1の
継手8D,8Aの1つの舌片16Aにピンを介してそれ
ぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側
が、第1及び第4の支柱6A,6Dにそれぞれ取付けら
れた第3の継手26A,26Dの舌片18Bにピンを介
してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0081】上述のように、互いに隣り合って位置する
第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結
部材と、その第1及び第2の支柱に対向して位置する第
3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部
材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及
び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれ
ぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側
が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞ
れ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結さ
れ、また互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱
間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第2及
び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間
に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端
側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれ
ぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結
され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支
柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の
継手にそれぞれ回動可能に連結されている。
【0082】上述の第1乃至第3の継手8,9,26
は、その全てが、これらの取付けられた支柱6に対し
て、その長手方向に摺動可能であっても、またこれらの
継手8,9,26のいずれか1つが支柱6に対して固定
され、他の2つが支柱6に対してその長手方向に摺動可
能であってもよいが、図9乃至図11に示した例では、
第1乃至第3の継手8,9,26のうちの第1の継手8
は、これらがそれぞれ取付けられた各支柱6に対して固
定され、第2及び第3の継手9,26は、これらの取付
けられた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動
できるように、摺動可能に組付けられている。各支柱6
の上部に位置する各第1の継手8が各支柱6に、例えば
圧入又はねじ、或いは溶接などによって固定されてい
る。
【0083】図9に示した物品運搬保管装置によって物
品を運搬し又は保管するときも、その物品の大きさに合
ったパレット2を選択し、図17に示すように、そのパ
レット2の上に物品1を載置し、その物品1をパレット
2に対して位置決めし、ないしは取外し可能に固定す
る。一方、パレット2の突部7の間の間隔D1,D2
(図9)に合うように、パレット2に取付ける前の各支
柱6の間の間隔を次のように調整する。
【0084】すなわち、パレット2の第1の辺10と、
これに対向する第3の辺12のそれぞれに互いに隣り合
って取付けられる第1及び第2の2本の支柱6A,6B
と、第3及び第4の2本の支柱6C,6Dを図9及び図
10に矢印Aで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧す
る。すると、これらの支柱に取付けられた第2の継手9
が各支柱6に沿って上方又は下方に摺動する。これによ
って、第1及び第2の2本の支柱6A,6Bの間の間隔
と、他の第3及び第4の2本の支柱6C,6Dの間の間
隔が同じ割合で変化する。その際、この例では、支柱6
A,6B;6C,6Dの間隔を調整しただけでは、第2
の支柱6Bと第3の支柱6Cの間隔、及び第4の支柱6
Dと第1の支柱6Aの間隔は変化しない。
【0085】これらの間隔を調整するときは、第2及び
第3の支柱6B,6Cと、第4及び第1の支柱6D,6
Aを図9及び図10に矢印Bで示す方向、又はこれと逆
の方向に押圧する。これによって、各支柱に嵌合した第
3の継手26がその各支柱6に沿って上下又は下方に移
動し、第2及び第3の支柱6B,6Cの間の間隔と、第
4及び第1の支柱6D,6Aの間の間隔が同じ割合で変
化する。
【0086】上述のように、図9及び図10に示す物品
運搬保管装置においては、パレット2の一辺と、これに
対向する一辺のそれぞれに隣り合って取付けられる2本
の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔
が互いに連動して調整され、しかもパレット2の互いに
対向する他の2辺のそれぞれに互いに隣り合って取付け
られる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するよう
に、その間隔が互いに連動して調整される。すなわち、
2本の支柱同士を連結する支柱連結手段は、互いに隣り
合って位置する2本の支柱6間の間隔と、その2本の支
柱6に対向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本
の支柱6間の間隔とが同じ割合で変化するように、当該
間隔を互いに連動して調整するように構成されている。
これにより、各支柱間の間隔の調整を、図1に示した物
品運搬保管装置の場合よりも一層自由に調整することが
できる。間隔を調整した支柱6を、物品1が載せられた
パレット2に、前述のようにして取付ける。
【0087】このように間隔が調整される支柱6を取付
けることのできる突部7の間の間隔D1,D2を有する
パレット2を予め用意しておき、その1つを選択する
か、又は後述するように間隔D1,D2を調整できるパ
レット2を用意しておくことにより、そのパレット2の
突部7間の間隔D1,D2に合せて、支柱6を取付ける
ことができる。
【0088】パレット2に4本の支柱を取付けた後、そ
の上方から図9及び図10に矢印Cで示すように天板3
3を下げ、図11及び図12に示すように、その各取付
孔35に、各支柱6の上端部23を嵌合して複数の支柱
6の上部に天板33を着脱可能に取付ける。この例で
は、各第2の継手8よりも上方に突出した各支柱6の上
端部23を、直に、天板33とガイド部材34に形成さ
れた取付孔35に嵌合し、天板33を4つの第1の継手
8の上面に載置して天板33を支えるように構成されて
いるが、図1に示した物品運搬保管装置に関連して先に
説明したように、各支柱6の上端部23を取付孔35に
摩擦係合し、或いはその上端部23に、図示していない
キャップを嵌着し、そのキャップを天板33とガイド部
材34の各取付孔35に嵌合してもよい。或いは、各第
1の継手8の上部に、図10に示した支柱6の上端部2
3と同じ様な形態のピンを固定し、その各ピンを各取付
孔35に嵌合してもよい。このように、天板33は、複
数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能
に取付けられるのである。
【0089】上述のようにして、図11に示す如く、先
の例の物品運搬保管装置と同様の機能を備えた物品運搬
保管装置30を構成でき、その天板33の上に、図11
に破線又は鎖線で示した物品1A,1Bを載置できるこ
とも先の例と変りはない。そして、パレット2の物品載
置面5上に載せた物品1を運搬し、又はこれを保管する
ことができ、また物品運搬保管装置を図13に示すよう
に上下に積み重ねることができる。この場合も、上側の
物品運搬保管装置30Aのパレット2の物品載置面5と
は反対側の裏面の側に形成された4個のパレット孔22
(図9)のそれぞれに、下側の物品運搬保管装置30の
天板33とガイド部材34の取付孔35から上方に突出
した各支柱6の上端部23を嵌合する。このようにし
て、物品運搬保管装置30,30Aを上下に積み重ね、
物品1を小さなスペースに保管し、又は運搬することが
できる。また上側の物品運搬保管装置30Aのパレット
2と下側の物品運搬保管装置30の天板33の間の空間
にフォークリフトのフォーク(図3参照)を挿入して、
上側の物品運搬保管装置30Aを下に下ろすことができ
る。さらに、天板33を支柱6から外し、かつパレット
2から4本の支柱6を取外すことにより、パレット2上
の物品1を楽に床面などに下ろすことができる。
【0090】また、図9乃至図11に示した物品運搬保
管装置の場合も、手操作で天板33を各支柱6から取外
し、しかも支柱6をパレット2から抜き出せば、その支
柱6と第1及び第2の連結部材14,15を図14に示
すようにコンパクトに折り畳むことができる。すなわ
ち、この例の物品運搬保管装置においても、複数の支柱
6と、前述の支柱連結手段を構成する継手8,9,23
及び連結部材14,15とが、その支柱6をパレット2
から外した状態で折り畳み自在な支柱ユニット32Aを
構成している。
【0091】支柱ユニット32Aを折り畳むときは、図
15に鎖線で示すように、支柱6を手で掴み、支柱6を
近づけて図16に示すようにその支柱ユニット32Aを
折り畳むことができる。これは、図1に示した支柱ユニ
ット32においても同様である。
【0092】また図9は、パレット2の上に物品1を載
せ、その物品1をパレット2に位置決めし、又は着脱可
能に固定し、次いで支柱ユニット32Aをパレット2の
上方から下げて各支柱6の下部をパレット2の各突部7
に嵌合して、その支柱ユニット32Aをパレット2に取
付け、又はその支柱ユニット32Aを上方に持ち上げて
パレット2から外すときの様子を示しており、図1乃至
図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置も、この方
法で支柱ユニット32をパレット2に着脱することがで
きる。
【0093】一方、図17は図9に示した支柱ユニット
32Aの第3の継手26を上方にスライドさせ、第1及
び第2の連結部材14B,15Bと、これに対向する第
1及び第2の連結部材14D,15Dを上方に持ち上
げ、第2の継手9を下方にスライドさせて他の第1及び
第2の連結部材14A,15Aと14C,15Cのそれ
ぞれを折り畳み、その支柱ユニット32Aを水平方向に
移動させ、該支柱ユニット32Aをパレット2に取付
け、又は取外す使用方法を示している。この方法による
と、支柱ユニット32Aを上下に動かす必要がないた
め、その作業を大変楽に行うことができ、しかも支柱6
を物品1から大きく離して、その支柱ユニット32Aを
水平方向に移動させるので、支柱6や第1及び第2の連
結部材14,15を物品に接触させずに、パレット2に
対する支柱ユニット32Aの取付けと取外しを行うこと
ができ、物品1に傷を付けることなく作業を遂行するこ
とができる。
【0094】図9及び図10に関連して説明した上述の
支柱連結手段を、図9及び図10の状態から上下逆転さ
せて支柱連結手段を構成することもできる。例えば、図
10に示した各支柱6の上端部23を下側にし、これら
の端部をパレット2の突部7にそれぞれ嵌合するのであ
る。図10に示した例では、4本の支柱6がパレット2
に取付けられた状態で、第2及び第3の継手9,26
は、第1の継手8よりも下方に位置するが、支柱6の上
下を逆転させて、その支柱6をパレット2に取付ける
と、その取付け状態で、第1の継手8は、第2及び第3
の継手9,26よりも下方に位置する。この場合も、全
ての継手8,9,26を支柱6に対してその長手方向に
摺動自在に組み付け、又はいずれか1つの継手を支柱6
に固定することもできるが、一番下方の各第1の継手8
を各支柱6に固定し、各第2及び第3の継手9,26を
各支柱6に対して、その長手方向に移動可能に組み付け
ることが有利である。かかる構成によっても、図9及び
図10に関連して先に説明した構成と同様の作用を奏す
ることができる。
【0095】ところで、以上説明したいずれの形態の物
品運搬保管装置においても、下側の物品運搬保管装置の
上に、上方から上側の物品運搬保管装置を下ろして載置
し、複数の物品運搬保管装置を上下に積み重ねるとき、
上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対
して、容易かつ正しく位置決めして載置できるようにす
ることが望ましい。
【0096】そこで、上述した物品運搬保管装置におい
ては、その天板33の上面に、前述のガイド部材34が
固定されている。図1乃至図8に示した第1の形態の物
品運搬保管装置に設けられたガイド部材34と、図9乃
至図17に示した物品運搬保管装置のガイド部材34
は、その構成と作用に実質的な相違はないので、以下
に、これらをまとめて説明する。
【0097】図3及び図11に示した物品運搬保管装置
30の天板33の上面の四隅にそれぞれ固定された4つ
のガイド部材34を識別する必要のあるときは、これら
をそれぞれ第1のガイド部材34A、第2のガイド部材
34B、第3のガイド部材34C及び第4のガイド部材
34Dと称することにする。これらの図に示すように、
第1及び第2のガイド部材34A,34Bは、それぞ
れ、金属板又は硬質樹脂板などの高剛性の板材から構成
され、かつ平坦に形成された基部28と、その基部28
に一体に形成されて上方に突出する突起部29とを有し
ている。これらのガイド部材34A,34Bの各基部2
8が例えば溶接又はねじなどの固着手段によって天板3
3の上面の各コーナ部に固定され、かつその各基部28
に、前述の取付孔35が形成されている。また各突起部
29は、天板33の上面に対してほぼ垂直に立上った垂
直部37と、その頂部から各基部28に向けて傾斜して
延びる傾斜部とから成り、その傾斜部の外側面により傾
斜面38が形成されている。
【0098】互いに離間して位置する第1及び第2のガ
イド部材34A,34Bは互いに対称に配置され、その
両垂直部37,37が互いに対向し、その両傾斜面3
8,38は、互いにハの字状に配置されていて、両傾斜
面38,38間の間隔が、垂直部37,37の頂部から
その下部に行くに従って漸次拡大するように傾斜してい
る。
【0099】第3及び第4のガイド部材34C,34D
も、図3及び図11から明らかなように、上述の第1及
び第2のガイド部材34A,34Bと同じく構成され、
かつ同じ位置関係をもって天板33の上面のコーナ部に
固定されている。第1及び第4のガイド部材34A,3
4Dの傾斜面38,38はほぼ同一平面上に位置し、同
様に第2及び第3のガイド部材34B,34Cのガイド
面38,38はほぼ同一平面上に位置している。
【0100】図18及び図19は、下側の物品運搬保管
装置30の上方から、上側の物品運搬保管装置30Aを
フォークリフトで持ち上げて下降させながら、その上側
の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置3
0の上部に載置するときの説明図である。図18に示す
ように、上側の物品運搬保管装置30Aを下げて行くと
き、その物品運搬保管装置30Aと下側の物品運搬保管
装置30の位置が整合しておらず、上側の物品運搬保管
装置30Aの位置が下側の物品運搬保管装置30に対し
て、水平方向H1に多少ずれていても、上側の物品運搬
保管装置30Aのパレット2を構成する一方の脚部4の
内側角部39が、互いに対向したガイド部材34A,3
4D(又は34B,34C)の傾斜面38に当り、その
傾斜面38によって案内される。これにより、上側の物
品運搬保管装置30Aは、その水平方向H1の位置を修
正されながら下降し、最終的に上側の物品運搬保管装置
30Aの各脚部4が、図19に示したようにガイド部材
34の基部28の上面上に載置されて位置決めされる
(図13も参照)。このとき、各ガイド部材34の基部
28から上方に突出した各支柱6の上端部23が、上側
の物品運搬保管装置30Aの脚部4に形成された各パレ
ット孔22に嵌合する。
【0101】上述のように、ガイド部材34の傾斜面3
8は、上側の物品運搬保管装置30Aを、その一方の水
平方向H1、すなわち図4及び図13における上側の物
品運搬保管装置30Aの左右方向に案内する案内面とし
ての用をなす。
【0102】ここで、物品運搬保管装置の脚部4に形成
されたパレット孔22は、図1、図6及び図9に示した
ように、上述の一方の水平方向H1に長くなった長孔よ
り成る。パレット孔22が支柱6の上端部23とほぼ同
径の円形孔より成ると、上側の物品運搬保管装置30A
を下降させてそのパレット孔22に支柱6の上端部23
を正しく嵌合させることが難しくなることがあるが、パ
レット孔22を上述の如き長孔に形成しておけば、上側
の物品運搬保管装置30Aは、ガイド部材34によっ
て、下側の物品運搬保管装置30に対して一方の水平方
向H1に案内されながら自動的に位置決めされるので、
その各パレット孔22と各支柱6の上端部23を容易に
嵌合させることができる。また、長孔より成るパレット
孔22と、支柱6の上端部23が嵌合することにより、
上側の物品運搬保管装置30Aを、下側の物品運搬保管
装置30に対して、上記一方の水平方向H1に直交する
他方の水平方向H2(図6及び図13)に位置決めする
ことができる。
【0103】図22は、図11に示した物品運搬保管装
置30の第1乃至第4のガイド部材34A,34B,3
4C,34Dの改変例を示す斜視図であり、図23はそ
の第2のガイド部材34Bの拡大斜視図である。ここに
示した各ガイド部材34は、図3及び図11に示した各
ガイド部材34に、その基部28に固定されたガイド片
40が追加されている点だけが、図3及び図11に示し
たガイド部材と相違している。そして、図22に示すよ
うに、第2及び第3のガイド部材34B,34Cのガイ
ド片40,40は互いに対向し、その対向した面が傾斜
面41として形成されている。両ガイド部材34B,3
4Cの互いに対向した傾斜面41,41間の間隔は、そ
の各ガイド片40の頂部からその下端の基部28に行く
に従って、漸次拡大するように、各傾斜面41,41が
傾斜している。
【0104】図22に示した第1及び第4のガイド部材
34A,34Dも、第2及び第3のガイド部材34B,
34Cと同じく構成され、かつ同じ位置関係をもって配
置されている。そして、第1及び第2のガイド部材34
A,34Bの傾斜面41,41はほぼ同一平面上に位置
し、かつ第3及び第4のガイド部材34C,34Dの傾
斜面41,41がほぼ同一平面上に位置している。
【0105】また、この例では図23に示すように、各
第1の継手8が固定された各支柱6の各上端部が第1の
継手8から上方に突出しておらず、各第1の継手8の上
に天板33の隅部が載置され、しかもその天板33の下
方に垂下する周縁フランジ部42が各継手8に側面に当
接した状態で天板33が各支柱6の上部に取付けられて
いる(図12も参照)。また図22及び図23に示すよ
うに、パレット2の各脚部4の長手方向各端部には、ガ
イド片40に整合できる切欠43がそれぞれ形成されて
いる。また、パレット2の脚部4には、先の例と同じく
パレット孔(図22,図23には示さず)が形成されて
いるが、そのパレット孔は、先の例のパレット孔よりも
大きく形成されている。図22に示した物品運搬保管装
置の他の構成は、図9乃至図19に示した物品運搬保管
装置と変りはない。
【0106】図23に示すように、下側の物品運搬保管
装置30の上方から上側の物品運搬保管装置30Aを下
降させて、その上側の物品運搬保管装置30Aを図24
に示すように下側の物品運搬保管装置30上に載置する
とき、図22及び図23に示した各ガイド部材34A乃
至34Dの傾斜面38によって、上側の物品運搬保管装
置30Aが一方の水平方向H1に案内されながら位置決
めされることは、図18及び図19に示した場合と変り
はない。
【0107】図22乃至図24に示した例では、そのほ
か、下降する上側の物品運搬保管装置30Aの位置が、
下側の物品運搬保管装置30に対して、一方の水平方向
H1と直交する他方の水平方向H2(図23)にずれて
いるときも、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4の
長手方向端部が、各ガイド片40の傾斜面41より構成
されたガイド面に案内され、最終的に、図24に示すよ
うに、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4が各基部
28(図22)上に載り、このときその脚部4の各切欠
43が各ガイド片40に係合して、上側の物品運搬保管
装置30Aが下側の物品運搬保管装置30に対して位置
決めされる。
【0108】上述のように、この例においては、上側の
物品運搬保管装置30Aを、一方の水平方向H1のほか
に、これに直交する他方の水平方向H2にも案内しなが
ら、下側の物品運搬保管装置30の上部に正しく位置決
めすることができ、より一層容易に上側の物品運搬保管
装置30Aの案内と位置決めを行うことができる。この
とき、この例では、下側の物品運搬保管装置30の各支
柱6の上端部が上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4
に形成されたパレット孔に嵌合することはなく、専ら、
ガイド部材34だけで上側の物品運搬保管装置30Aを
下側の物品運搬保管装置30に対して位置決めすること
ができる。パレット孔22に支柱6の上部を嵌合して、
上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装
置30に対して位置決めするように構成すると、支柱6
をパレット孔22に正しく嵌合させる作業が面倒なもの
となるが、本例の物品運搬保管装置によれば容易に上側
の物品運搬保管装置30Aの位置決めをなすことができ
る。
【0109】図22乃至図24に示したガイド部材34
と、これに関連した上記各構成は、図1乃至図8に示し
た物品運搬保管装置にも適用することができる。
【0110】図26乃至図28は、さらに他の形態の物
品運搬保管装置30を示し、ここに示した物品運搬保管
装置30の基本構成は、先に説明した各物品運搬保管装
置と変りはない。すなわち、物品1が載置されたパレッ
ト2の上面四隅に突部7がそれぞれ突設され、4本の支
柱6の各下部が各突部7に着脱可能に取付けられ、しか
も各支柱6の上部に天板33に着脱可能に取付けられ、
図28に示した物品運搬保管装置30が構成される。各
支柱6は、パレット2上に載置された物品1を取り囲む
ことができるように、互いに間隔をあけてパレット2に
取付けられる。各支柱6の間に設けられた第1及び第2
の連結部材14,15と継手の作用により調整される
が、その具体的構成については後に詳しく説明する。
【0111】また、図26乃至図28に示した物品運搬
保管装置においては、各支柱6の上部に取付ピン50が
それぞれ固定され、その各取付ピン50に天板33の四
隅にそれぞれ形成された取付孔35が嵌合して、天板3
3が支柱6の上部に取付けられる。
【0112】また、図26乃至図28に示した物品運搬
保管装置のパレット2も、物品1が載置されるパレット
本体2Aと、このパレット本体2Aから下方に突出し、
かつ互いに離間してほぼ平行に延びる一対の脚部4を有
しているが、そのほか、同じくパレット本体2Aから下
方に突出し、かつ互いに離間してほぼ平行に延びる一対
の垂下部104を有している。各垂下部104は脚部4
に対してほぼ直交する方向に延びると共に、各脚部4と
の間に荷役装置、例えばフォークリフトのフォークを挿
入できる空間(隙間)Sが形成されるように、各脚部4
から離間して位置している。この例では、パレット2を
水平面上に載置したとき、各垂下部104の下面も水平
面に当接し、当該垂下部104が脚部としての働きをな
す。
【0113】天板33の上面中央部51は平坦に形成さ
れ、その周辺の周辺部52は中央部51よりも低くなっ
ていて、中央部51と周辺部52の間の互いに平行な2
つの辺部と、他の2つの辺部の一部が、中央部51から
周辺部52に向けて漸次高さが低くなった傾斜面13
8,141として形成されている。
【0114】ここで、図28に示すように、上述した物
品運搬保管装置30を例えば床面上に載置し、これと同
じく構成された物品運搬保管装置30Aを、例えばフォ
ークリフトで持ち上げて、これを上方から下降させなが
ら下側の物品運搬保管装置30上に載せるとき、その上
側の物品運搬保管装置30Aが下側の物品運搬保管装置
30に対して水平方向H1に多少ずれていても、上側の
物品運搬保管装置30Aのいずれか一方の脚部4の内側
角部139がいずれかの傾斜面138に当り、その傾斜
面138によって案内される。これにより上側の物品運
搬保管装置30Aは、その水平方向H1の位置を修正さ
れ、最終的に上側の物品運搬保管装置30Aの各脚部4
が下側の物品運搬保管装置30における天板33の平坦
な周辺部52上に載り、水平方向H1に位置決めされ
る。
【0115】上述のように、ガイド面138は、上側の
物品運搬保管装置30Aを、その一方の水平方向H1に
案内するガイド面としての用をなす。
【0116】また、上述のように上側の物品運搬保管装
置30Aを下降させて下側の物品運搬保管装置30の上
に載せるとき、上側の物品運搬保管装置30Aが下側の
物品運搬保管装置30に対して、一方の水平方向H1に
対して直交する他方の水平方向H2にずれているとき
も、上側の物品運搬保管装置30Aの各垂下部104の
内側角部139Aが傾斜面141に当って、上側の物品
運搬保管装置30Aが案内され、最終的に、各垂下部1
04の下面が周辺部52上に載り、上側の物品運搬保管
装置30Aが下側の物品運搬保管装置30に対して位置
決めされる。このようの傾斜面141もガイド面として
の用をなす。
【0117】上述のように、上側の物品運搬保管装置3
0Aを下側の物品運搬保管装置30の上方から下降させ
ながら下側の物品運搬保管装置30の上部に載置すると
き、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4と垂下部1
04が、下側の物品運搬保管装置30のガイド面13
8,141にそれぞれ案内されるのである。
【0118】上の例では、上側の物品運搬保管装置30
Aを一方の水平方向H1のほかに、これに直交する他方
の水平方向H2にも案内しながら下側の物品運搬保管装
置30の上部に正しく位置決めして載せることができる
が、一方の傾斜面138又は141のみを設け、いずれ
かの水平方向にのみ、上側の物品運搬保管装置30Aを
案内するように構成することもできる。
【0119】また、この例の物品運搬保管装置のパレッ
ト2にも、その底部にパレット孔22(図28)が形成
され、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬
保管装置30の上部に載置したとき、下側の物品運搬保
管装置30の天板33に形成された取付孔35から上方
に突出した取付ピン50の上部が、上側の物品運搬保管
装置30Aのパレット孔22に嵌合するが、そのパレッ
ト孔22を取付ピン50よりも大幅に大きく形成し、こ
のパレット孔22と取付ピン50とによって上側の物品
運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30に対
して位置決めするのではなく、専ら、傾斜面138,1
41だけで、位置決めするように構成すると、容易に上
側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置
30に正しく位置決めすることができる。
【0120】上述のように、図1乃至図19及び図22
乃至図24、並びに図26乃至図28に示した運搬保管
装置のガイド部材34と、天板33に形成された傾斜面
138,141は、複数の物品運搬保管装置を上下に重
ねるとき、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品
運搬保管装置30に対する所定の載置位置へ向けて案内
するガイド手段を構成している。また、これらのガイド
手段は、前述のように、上側の物品運搬保管装置30A
を下側の物品運搬保管装置30の上部に載置したとき、
上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装
置30に対して位置決めする装置位置決め手段を兼用し
ている。これにより、ガイド手段と装置位置決め手段を
別々に設ける必要がなくなり、物品運搬保管装置の構成
を簡素化することができる。
【0121】また、これらのガイド手段は、上側の物品
運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30の上
方から下降させながら、下側の物品運搬保管装置30の
上部に載置するとき、上側の物品運搬保管装置30Aを
一方の水平方向H1に案内するガイド面を有しており、
また図22乃至図24及び図26乃至図28に示した例
のガイド手段は、上側の物品運搬保管装置30Aを下側
の物品運搬保管装置30の上方から下降させながら、下
側の物品運搬保管装置30の上部に載置するとき、上述
の一方の水平方向H1に直交する他方の水平方向H2に
当該上側の物品運搬保管装置30Aを案内するガイド面
も有している。そして、これらのガイド面は、上側の物
品運搬保管装置30Aのパレットを案内する傾斜面3
8,41,138,141として構成され、これによっ
て、簡単にガイド面を構成することができる。
【0122】図3、図11及び図22に示したガイド手
段は、天板33に固定された天板とは別部材のガイド部
材34によって構成されているので、天板33のほかに
ガイド部材34を製作し、これを天板33に固着する必
要があり、このためその全体のコストが上昇するおそれ
がある。これに対し、図26乃至図28に示した例では
上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2を案内する
傾斜面138,141として構成されたガイド面が天板
33自体に形成されているので、その全体の製造コスト
を低減することができる。特に、再生ポリプロピレンと
古紙を混入した材料をプレス成形して天板33を製造す
ると、薄肉で軽量の天板33を低コストで得ることがで
きる。
【0123】また図22に示したガイド部材34は、ガ
イド片40を有しているので、作業者がフォークリフト
(図3)で上側の物品運搬保管装置30Aを持ち上げ
て、その上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運
搬保管装置30の上方から下降させ、上側の物品運搬保
管装置30Aの脚部4を傾斜面38,41に合せようと
したとき、ガイド片40が邪魔となって、傾斜面38,
41を目視しずらくなり、その作業性が低下するおそれ
があるが、図26乃至図28に示した例では、天板33
の上方に突出するガイド部材がないため、作業者は容易
に傾斜面138,141を目視で確認しながら、楽に上
側の物品運搬保管装置30Aの脚部4と垂下部104を
各傾斜面138,141に合せることができ、その作業
性を高めることができる。
【0124】さらに、図26乃至図28に示した天板3
3は、その上面にガイド部材がなく、大きな面積の中央
部51を確保できるので、ここに物品を安定状態で載せ
ておくことが可能である。
【0125】また、図26乃至図28に示したパレット
2は、両脚部4のほかに垂下部104が設けられている
が、その各垂下部104と、両脚部4との間に空間Sが
あるため、支障なく、この空間Sにフォークリフトのフ
ォークを差し込み、物品運搬保管装置を上方に持ち上げ
ることができる。さらに、このような垂下部104を形
成すると、パレット2をローラコンベア上で搬送すると
き、その搬送性を高めることもできる。
【0126】例えば、図29に示すように、脚部4はあ
るが、垂下部のないパレット2を、多数のローラ53を
有するローラコンベア上に載せて矢印方向に搬送し、こ
のときそのパレット2上で複写機などの製品(図示せ
ず)を製造する場合、脚部4が互いに隣り合うローラ5
3の間に落ち込みながらパレット2が搬送されるので、
パレット2上の製品に大きな衝撃が加えられる。ところ
が、図30に示すように、パレット2が、両脚部4に直
交する垂下部104を有していると、脚部4が隣り合う
ローラ53の間に位置しているとき、垂下部104が両
脚部4の間のローラ53に載るので、脚部4がローラ5
3の間に落ち込むことを防止でき、パレット2とその製
品に大きな衝撃を与えることなく、これを円滑に搬送す
ることができ、製品にダメージを与えたり、その製造作
業の能率が低下する不具合を阻止できる。
【0127】また、パレット2に垂下部104を追加す
れば、その強度と剛性を高めることができ、パレット2
を例えば樹脂で成形して製造した場合も、その強度と剛
性の低下を防止することができる。
【0128】ところで、上述したいずれの形態の物品運
搬保管装置においても、天板33が支柱6に対して着脱
可能に取付けられ、かつ支柱6がパレット2に対して着
脱可能に取付けられている。このため、物品1を物品運
搬保管装置に積載して、例えばその物品(複写機)の製
造工場から、トラックなどによって、例えば一般のユー
ザなどの運搬先に輸送し、その運搬先で物品1を物品運
搬保管装置から下ろした後、空となった物品運搬保管装
置を再びトラックによって元の製造工場に運搬して回収
するとき、或いはその物品運搬保管装置を倉庫などに保
管しておくとき、天板33を支柱6から取外し、しかも
その支柱6をパレット2から取外した後、天板33をパ
レット2の上部に載置してそのパレット2と天板33を
一組みの天板パレット組立体とし、複数の天板パレット
組立体を上下に重ねることができる。これによって、パ
レット2と天板33をコンパクトにまとめて運搬し、又
はこれを保管することができる。
【0129】図20は、図1乃至図19に示した物品運
搬保管装置30のパレット2上に天板33を載置して、
これを一組みの天板パレット組立体31とし、これを床
面などの載置面G上に載置し、その上方から他の天板パ
レット組立体31を下げ、下側の天板パレット組立体3
1に積み重ねるときの様子を示している。また、図21
は、図20に示した天板パレット組立体31を上下に8
段積み重ねたときの様子を示している。さらに図25と
図31は、図22と、図26乃至図28にそれぞれ示し
た物品運搬保管装置のパレット2と天板33を組付けた
天板パレット組立体31を上下に8段積み重ねたときの
様子を示している。
【0130】上述のように、天板33をパレット2の上
部に載置して、これらを天板パレット組立体31として
組付けたとき、天板33とパレット2が水平方向に相対
的に大きくずれ動いてしまえば、その天板パレット組立
体31を運搬し難くなり、またその保管も困難となる。
【0131】そこで、本例の物品運搬保管装置は、天板
33を支柱6から取外し、かつ当該支柱6をパレット2
から取外した後、天板33をパレット2の上部に載置し
たとき、該天板33とパレット2が、一体的な一組みの
天板パレット組立体31を構成するように、当該天板3
3をパレット2に対して位置決めする天板位置決め手段
を有している。図示した例では、パレット2に設けられ
た前述の突部7と、天板33に形成された前述の取付孔
35によって上記天板位置決め手段が構成されている。
すなわち、図20、図21、図25及び図31に示すよ
うにパレット2の上部に天板33を載置したとき、パレ
ット2の各突部7を、天板33だけ、又は天板33と各
ガイド部材34に形成した取付孔35に嵌合させ、これ
によってパレット2と天板33が水平方向に相対的に大
きくずれ動く不具合を阻止できる。このように、図示し
た物品運搬保管装置においては、天板位置決め手段が、
パレット2に設けられた突部7と、そのパレット2の上
部に載置される天板33に形成されていて、上記突部7
が嵌合する取付孔35により構成されている。
【0132】また、図20に示すように、下側の天板パ
レット組立体31の上部に上側の天板パレット組立体3
1を載せるとき、下側の天板パレット組立体31の天板
33に固定された前述のガイド部材34の傾斜面38
は、図18及び図19を参照して先に説明したところと
同様に、上側の天板パレット組立体31のパレット2の
脚部4を、一方の水平方向H1に案内し、上側の天板パ
レット組立体31が下側の天板パレット組立体31に載
置された時、ガイド部材34がその上側の天板パレット
組立体31を下側の天板パレット組立体31に対して一
方の水平方向H1に位置決めする。このとき、下側の天
板パレット組立体31の突部7は、上側の天板パレット
組立体31の脚部4に形成された長孔より成る係合孔2
2に嵌合し、上側の天板パレット組立体31が、下側の
天板パレット組立体31に対して、一方の水平方向H1
に直交する他方の水平方向H2に位置決めされる。
【0133】図22と、図26乃至図28とにそれぞれ
示した天板パレット組立体31を図22及び図31に示
すように上下に重ねるときは、下側の天板パレット組立
体31のガイド部材34の傾斜面38,41、又は傾斜
面138,141が、上側の天板パレット組立体31の
パレット2を、一方の水平方向H1と他方の水平方向H
2に案内すると共に、下側の天板パレット組立体31に
対して両水平方向H1,H2に位置決めする。この場
合、図22及び図23と、図26乃至図28にそれぞれ
示した物品運搬保管装置30の脚部4に形成されたパレ
ット孔22は、突部7よりもはるかに大きく形成されて
おり、これらが嵌合したときも、そのパレット孔22と
突部7が上下の天板パレット組立体31を位置決めする
ことはない。専ら、図22及び図23と、図26乃至図
28にそれぞれ示した傾斜面38,41,138,14
1が、上下の天板パレット組立体31の両水平方向H
1,H2の案内と位置決めを行う。これにより、上側の
天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体3
1に重ね合せるとき、作業者が突部7とパレット孔を嵌
合させる作業を意図的に行わずとも、自動的に上下の天
板パレット組立体31を位置決めし、突部7とパレット
孔22を互いに遊びを持った状態に自動的に嵌合させる
ことができ、その作業能率を高めることができる。
【0134】上述のように、いずれの形態の物品運搬保
管装置においても、天板33を支柱6から取外し、かつ
その支柱6をパレット2から取外した後、当該天板33
をパレット2の上部に載置して該天板33とパレット2
を一組みの天板パレット組立体31とし、該天板パレッ
ト組立体31の上部に他のパレット2を載置するとき、
前述のガイド手段は、上側の天板パレット組立体31を
下側の天板パレット組立体31に対して案内するように
構成されている。
【0135】しかも、そのガイド手段は、上側の天板パ
レット組立体31を下側の天板パレット組立体31の上
部に載置したとき、上側の天板パレット組立体31を下
側の天板パレット組立体31に対して位置決めするよう
に構成されている。
【0136】図21、図25及び図31に示すように、
複数の天板パレット組立体31を上下に重ねることによ
り、これを効率よく運搬し、また小さな空間に格納する
ことができる。また前述のように、複数の支柱6と、支
柱連結手段は、折り畳み可能な支柱ユニット32,32
Aを構成し、同様に図26乃至図28に示した物品運搬
保管装置の支柱と支柱連結手段も、後述するように折り
畳み可能な支柱ユニット32B(図32)を構成してい
るので、いずれの支柱ユニットも、これをコンパクト化
して運搬し、又は保管することができる。例えば、多数
の物品運搬保管装置のそれぞれに物品1を搭載して、こ
れらをまとめて或る場所から他の場所へ輸送し、ここで
天板33を支柱6から外すと共に、その支柱ユニット3
2,32A,32Bをパレット2から外して物品1をパ
レット2から下ろし、次いでその天板33とパレット2
と支柱ユニット32,32A,32Bを元の場所に返送
するとき、天板33とパレット2を天板パレット組立体
31とし、これを複数段上下に重ね、かつ支柱ユニット
32,32A,32Bを折り畳むことによって、これら
を楽に元の場所に運搬することができ、またこれらをコ
ンパクトにまとめて保管することができる。
【0137】ところが、上述のように折り畳んだ多数の
支柱ユニット32,32A,32Bと、上下に重ねた多
数の天板パレット組立体31を別々に運搬し、又は保管
したとすると、このとき天板パレット組立体31と支柱
ユニット32,32A,32Bが大きなスペースを占め
てしまう。
【0138】そこで、本例の物品運搬保管装置において
は、折り畳んだ支柱ユニット32,32A,32Bを上
下に重ねた天板パレット組立体31に収納できるように
構成されている。すなわち、図3、図11、図22、図
26及び図28に示すように、パレット2には、開口2
4が形成され、しかも天板33にも開口25が形成され
ている。かかるパレット2と天板33を組付けて天板パ
レット組立体31とし、複数の天板パレット組立体31
を、図21、図25及び図31に示したように上下に重
ねると、その内部に、上述の開口24,25によって、
支柱ユニット32,32A,32Bを収納する格納空間
が形成される。そこで、図21及び図25に実線で示し
た支柱ユニット32Aを、これらの図に破線で示すよう
に、一番上の天板に形成された開口25からその格納空
間内に挿入する。同様に図32に示した支柱ユニット3
2Bを、図31に示すように、最上位の天板33に形成
された開口25から挿入する。このようにすれば、多数
の天板パレット組立体31と多数の支柱ユニットを、よ
り一層コンパクトにまとめて運搬し、又は保管すること
ができる。図21及び図25には、支柱ユニット32A
を示したが、図7に示した支柱ユニット32も全く同様
にして上記格納空間に収納することができる。
【0139】上述のように、図示した物品運搬保管装置
においては、複数の天板パレット組立体31を上下に積
み重ねたとき、その内部に、折り畳まれた支柱ユニット
32,32A,32Bを収納する空間が形成されるよう
に、パレット2と天板33とに開口24,25が形成さ
れているのである。
【0140】また図21及び図25に示した物品運搬保
管装置においては、折り畳まれた支柱ユニット32Aの
一部、図の例ではその4個の第1の継手8が、天板33
に形成された開口25よりも大きく形成され、その第1
の継手8を上側にして支柱ユニット32Aを格納空間に
収めたとき、大きく形成された支柱ユニット部分、すな
わちその4個の第1の継手8が、最上位の天板パレット
組立体31の天板33に形成された開口25の縁に係合
できるように構成されている。図32に示した支柱ユニ
ット32Bも、後述するように、折り畳まれた支柱ユニ
ット32Bの一部が開口25より大きく形成され、その
部分が最上位の天板33の開口25の縁に係合する。ま
た、図7に示した支柱ユニット32も同様に構成するこ
とができる。かかる構成によれば、格納空間に収納した
支柱ユニット32,32A,32Bは、その大きくなっ
た部分が最上位の天板33に引っ掛かって下方に垂下す
るので、その空間から脱落することを阻止でき、多数の
天板パレット組立体31と多数の支柱ユニット32Aを
より効率よく運搬し、又は格納しておくことができる。
【0141】図21、図25及び図31に示すように、
積み重ねた多数の天板パレット組立体31の最下位のパ
レット2の下側に、荷役装置、例えばフォークリフトの
フォーク36を挿入して、その多数の天板パレット組立
体31と、これに収納された支柱ユニット32Aを運搬
することができる。パレット2は、物品1が載置される
パレット本体の下方に例えばフォークリフトのフォーク
の如き荷役装置を挿入する空間S(図21、図25及び
図31)が形成されるように構成されているのである。
【0142】ここで、図21及び図25に破線で示した
ように、多数の天板パレット組立体31の格納空間に支
柱ユニット32Aを収納したとき、その最下位の天板パ
レット組立体31のパレット2の下側の空間Sに、支柱
ユニット32Aの下部が存在すると、この空間Sにフォ
ーク36を挿入したとき、当該フォーク36が支柱ユニ
ット32Aの下部に打ち当ってしまう。従って、最下位
のパレット2の下方の空間Sに、支柱ユニット32Aが
存在しないように、天板パレット組立体31の積み上げ
段数を決める必要がある。ところが、作業者が、その都
度、天板パレット組立体31を何段積み重ねればよいか
を考えながら作業を行うことは煩しく、作業能率が低下
する。これは、図31に示した例においても変りはな
い。
【0143】そこで、図21、図25及び図31に示す
例では、天板33に複数の開口25が形成されていて、
その開口25の数と同数の天板パレット組立体31を上
下に積み重ね、最上位の天板パレット組立体31の天板
33に形成された各開口25に支柱ユニット32A,3
2Bをそれぞれ挿入したとき、最下位の天板パレット組
立体31におけるパレット本体下方の空間Sに支柱ユニ
ット32A,32Bが存在しないように、当該支柱ユニ
ット32A,32Bの長さが設定されている。
【0144】図21、図25及び図31の例では、天板
33に8個の開口25が形成されており、従って作業者
は、その開口25の数である8段の天板パレット組立体
31を積み重ねる。この状態で、その各天板パレット組
立体31に対応する8本の支柱ユニット32A,32B
のそれぞれを、最上位の天板33に形成された各開口2
5から格納空間内に挿入する。すると、このとき丁度、
最下位のパレット2の空間Sに支柱ユニット32A,3
2Bが存在しない状態となる。これにより、その空間S
に支障なくフォーク36を差し込んで、天板パレット組
立体31と支柱ユニット32A,32Bを運搬すること
ができる。このように、作業者は特別なことを考えず
に、能率よく作業を遂行することができるのである。こ
の構成は、図7に示した支柱ユニット32を用いるとき
にも適用できるものである。
【0145】図3、図22及び図28に示したパレット
2と天板33には、それぞれ開口24,25が形成さ
れ、そのパレット2と天板33より成る天板パレット組
立体31を上下に複数積み重ねて支柱ユニットを開口2
4,25に挿入するのであるが、パレット2と天板33
を組付けて天板パレット組立体31にするとき、パレッ
ト2に対する天板33の組付け向きを誤ると、開口2
4,25が整合せず、これらの開口に支柱ユニットを挿
入することができなくなる。また、パレット2の突部7
間の間隔D1,D2が互いに異なり、これに対応する天
板33を、そのパレット2に組付けるときも、その組付
けの向きを誤ると、両者を正しく組付けることはできな
い。従って、作業者は、パレット2に対する天板33の
正しい向きを確認してから、天板33をパレット2に組
付ける必要があるが、このような確認作業は煩しいもの
となる。
【0146】そこで、図28に示すように、パレット2
と天板33の正しい組付位置関係を示すマークMなどの
判別手段をパレット2と天板33に設けると、作業者
は、その都度、パレット2と天板33の開口24,25
や、その各辺の長さを確認せずに、そのマークMを合せ
るように、天板33をパレット2に組付けるだけで、開
口24,25を互いに正しく整合させ、かつ両者を正し
く組合せることができる。図28に示した例では、三角
形状のマークMによって組付位置判別手段を構成した
が、色、切欠、文字、ラベルなどの適宜な判別手段を用
いることもできる。かかる構成は、図1及び図9に示し
た物品運搬保管装置にも適用できるものである。
【0147】上述のように、本例の物品運搬保管装置に
おいては、天板33を支柱6から取外し、かつ支柱6を
パレット2から取外した後、その天板33をパレット2
の上部に載置するとき、該パレット2に対する天板33
の正しい組付位置関係を示す組付位置判別手段が設けら
れている。
【0148】また、図3、図11及び図22に示すよう
に、天板33には、所望の情報が記入される表示部44
が設けられており、図示した例では、その表示部44
が、天板33の縁部から下方に垂下する舌部により構成
されている。
【0149】上述のように天板33に設けた表示部44
に、例えば、物品運搬保管装置により運搬又は保管する
物品1の製品名や、そのシリアルナンバーや、物品運搬
保管装置自体のシリアルナンバー、或いは物品運搬保管
装置の取り扱い方法、例えば物品運搬保管装置の組立て
方法、その分解方法などの適宜な情報を文字又は図形な
どによって記入することができる。これによって取扱者
は楽に物品運搬保管装置を取扱うことができる。天板3
3の一つの縁部に限らず、他の縁部にも表示部を設けて
もよい。また表示部に直に情報を記入するほか、情報を
記入した樹脂シートや紙ラベルなどを表示部に貼着して
もよい。
【0150】上述の表示手段の構成は、図26乃至図2
8に示した天板33にも適用できるものである。
【0151】次に、図26乃至図28に示した物品運搬
保管装置の構成をより具体的に明らかにする。
【0152】図33は、図26乃至図28に示した物品
運搬保管装置の1つの支柱6とこれに設けられた継手の
拡大斜視図であり、図34はその分解斜視図である。他
の支柱とこれに設けられた継手も、実質的に図33及び
図34と同様に構成されている。
【0153】図33において、支柱6は金属又は樹脂の
押出し材より成り、その長手方向全長に亘ってガイド溝
54,55が形成され、その各ガイド溝54,54の上
部には第1の継手を構成する2つの継手部片108,2
08の基部がそれぞれ嵌合している。また支柱6の上部
には、金属又は樹脂板より成る固定部材56が配置さ
れ、支柱6に形成された他のガイド溝57に嵌合したナ
ット58にねじ59が螺着され、これによって固定部材
56が支柱6に固定されている。かかる固定部材56に
は貫通孔60,61が形成され、その各貫通孔60,6
1に前述の継手部片108,208がそれぞれがたつく
ことなく嵌合し、これによって両継手部片108,20
8が支柱6に対して固定されている。
【0154】また、上述の各ガイド溝54,55には、
継手部片より成る第2及び第3の継手109,126の
基部が、それぞれその各ガイド溝54,55に沿って摺
動自在に嵌合している。そして、図9に示した物品運搬
保管装置の場合と同様に、各支柱6の間に設けられ、か
つ互いにクロスした第1及び第2の連結部材14,15
の上部側の長手方向一端側がピンを介して各継手部片2
08,108にそれぞれ回動可能に連結され、第1及び
第2の連結部材14,15の下部側の長手方向他端側が
ピンを介して、第2及び第3の継手109,126にそ
れぞれ回動可能に連結されている。第1及び第2の連結
部材14,15は、この場合も、図26に示すように、
その中間部においてピン21により回動可能に連結され
ている。
【0155】上述したところから判るように、図26乃
至図28、図33及び図34に示した物品運搬保管装置
の支柱ユニットと、図19に示した支柱ユニットとの相
違は、図26乃至図28、図33及び図34に示した支
柱ユニットにおいては、各支柱6に固定された各第1の
継手が、それぞれ2つの継手部片108,208から構
成され、その一方の継手部片108に第2の連結部材1
5の長手方向一端側(上端側)が回動可能に連結され、
他方の継手部片208に第1の連結部材14の長手方向
一端側(上端側)が回動可能に連結され、さらに第1及
び第2の連結部材14,15の長手方向他端側(下端
側)がそれぞれ回動可能に連結された各第2及び第3の
継手109,126が、各支柱6の長手方向に長く形成
されたガイド溝54,55にそれぞれ摺動可能に嵌合し
ている点である。第2及び第3の継手109,126は
別々のガイド溝54,55に摺動自在に嵌合しているの
で、第2及び第3の継手が、各支柱6の長手方向にそれ
ぞれ独立して自由に移動でき、従って各支柱6間の間隔
の大きさに応じて、第2の継手109が、第3の継手1
26よりも下方に位置することも、また同じ高さに位置
することも、さらには第3の継手126よりも上方に位
置することもある。
【0156】各支柱6に形成された中心の孔62の下部
が、図26乃至図28に示したように、パレット2上に
突設された各突部7に嵌合して、各支柱6がパレット2
の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態で当該
パレット2に着脱可能に取付けられ、パレット2の物品
1が、4本の支柱6と、その各支柱6の間の第1及び第
2の連結部材14,15とにより囲まれる。
【0157】パレット2に支柱6を取付ける前に、互い
に隣り合う2本の支柱6を互いに接近又は離間する向き
に押圧すると、第2及び第3の継手109,126がガ
イド溝54,55を摺動し、これによって互いに隣り合
う支柱6の間の間隔を自由に調整することができる。こ
の場合も、図9に示した物品運搬保管装置と同様に、互
いに隣り合って位置する2本の支柱6間の間隔と、その
2本の支柱6に対向し、かつ互いに隣り合って位置する
4本の支柱6間の間隔とが同じ割合で連動して変化す
る。
【0158】また、図35に示すように、第2及び第3
の継手109,126を、ねじ63によって支柱6に着
脱自在に固定された一対の止め部材64によって上下か
ら押え、継手109,126を支柱6に対して固定した
状態で、各支柱6をパレット2に取付け、物品1を搭載
した物品運搬保管装置をトラックなどで輸送するとき、
物品運搬保管装置の全体を安定させることもできる。図
26乃至図28は、止め部材64によって第2及び第3
の継手109,126を固定したときの状態を示してい
る。支柱6の間の間隔を調整するときは、止め部材64
を支柱6から外す。
【0159】各支柱6の上部には、図36に拡大して示
すように、その中心の孔62に嵌着固定された前述の取
付ピン50(図33乃至図35には図示せず)が設けら
れ、その基準ピン50に天板33に形成された取付孔3
5を嵌合して、当該天板33を支柱6の上部に取付ける
(図28)。
【0160】天板33を支柱6から外し、かつ支柱6を
パレット2から取外した後、4本の支柱6を互いに接近
する向きに押圧すると、図32に示したように支柱ユニ
ット32Bが折り畳まれる。このように折り畳んだ支柱
ユニット32Bを、図31に示し、かつ先に詳しく説明
したように、上下に積み重ねた天板パレット組立体31
の開口25,24に挿入するのであるが、その際、図3
3に示すように、各支柱6に固定された固定部材56の
上部56Aが支柱6の半径方向外側にわずかに曲折形成
されて開拡し、この部分の幅寸法、すなわちその横断面
外形輪郭形態が他の固定部材部分よりも大きくなってい
る。また、図33に示したように,各継手が小さな舌片
状の継手部片により構成されているので、支柱ユニット
32Bを図32に示すように折り畳むと、各継手は、各
支柱6の間に隠れた状態で位置し、支柱ユニット32B
の外側に突出することはない。
【0161】このようにして、折り畳まれた支柱ユニッ
ト32Bは、その固定部材56の上部56Aだけが、開
口24,25よりも大きくなり、その他の支柱ユニット
32Bの部分の横断面外形輪郭は、開口24,25より
も小さく、かつ支柱ユニット32Bの全長に亘ってほぼ
一定となっている。
【0162】そこで、支柱ユニット32Bの固定部材5
6の側を上にし、当該支柱ユニット32Bを、その反対
側の長手方向端部から、図31に示したように上下に重
ねた天板パレット組立体31の上部の開口25に挿入す
ると、固定部材56の上部56Aが最上位の天板33の
開口縁部に引っ掛かり、当該支柱ユニット32Bが垂れ
下がった状態で天板パレット組立体31の内部の収納空
間に収められる。
【0163】再び、その支柱ユニット32Bを上方に持
ち上げることにより、当該支柱ユニット32Bを収納空
間から抜き出すことができる。このように支柱ユニット
32Bを収納空間から抜き出し、又は挿入するとき、支
柱ユニット32Bは、その固定部材56の上部56A以
外の部分の横断面外形輪郭の大きさがその全長に亘って
ほぼ一定で、半径方向外方に大きく突出する部分がない
ので、その支柱ユニット32Bを開口24,25の縁に
引っ掛けることなくスムーズに当該開口24,25に挿
脱することができる。
【0164】上述のように、上記物品運搬保管装置にお
いては、複数の天板パレット組立体31を上下に積み重
ね、そのパレット2と天板33の開口24,25に支柱
ユニット32Bを挿入したときに上部となる支柱ユニッ
ト部分、図の例では固定部材56の上部56Aが、最上
位の天板パレット組立体31の天板33に形成された開
口25の縁に係合するように、当該支柱ユニット部分が
天板33に形成された開口25よりも大きく形成され、
他の支柱ユニット部分の横断面外形輪郭の大きさは、当
該他の支柱ユニット部分の全長に亘ってほぼ一定となっ
ており、これによって楽に支柱ユニット32Bを開口2
4,25に挿入し、又は抜き出すことができる。
【0165】その際、各天板33に形成された開口2
5、又はその天板33とパレット2にそれぞれ形成され
た開口25,24を、図37に示すように、下方に向け
て径を小さくした案内面65によって区画形成し、その
下部65Aの径を、折り畳んだ支柱ユニット32Bの横
断面外形輪郭の大きさとほぼ等しいか、これよりも極く
わずかに小さく設定しておくことが好ましい。このよう
にすれば、支柱ユニット32Bを図37に矢印で示すよ
うに下降させて、開口24,25に挿入するとき、その
支柱ユニット32Bをスムーズに案内しながら収納空間
に収めることができる。しかも収められた支柱ユニット
32Bと、案内面65の下部65Aとの間に大きな隙間
ができることはなく、当該支柱ユニット32Bがその下
部65Aによって周りから保持されるので、天板パレッ
ト組立体に収納された支柱ユニット32Bが、その輸送
時にがたつくことを防止できる。
【0166】図14に示した支柱ユニット32Aの場合
には、第1の継手8のほかに、第2及び第3の継手9,
26も支柱6よりも半径方向外方に張り出しているの
で、その支柱ユニット32Aを、第1の継手8を上側に
して、図21に示した最上位の天板33の開口25に挿
入し、又は引き出すとき、第2又は第3の継手9,23
が開口24,25の縁に引っ掛かり、その挿脱作業がや
りずらくなるので、開口24,25を第2及び第3の継
手9,23の外形輪郭よりもはるかに大きく形成する必
要がある。これは、図7に示した支柱ユニット32を開
口24,25に挿入するときも同様である。ところが、
このようにすると、収納空間に収められた支柱ユニット
32Aが、その運搬時に遊動し、異音を発生したり、天
板33、パレット2或いは支柱ユニット32Aが損傷す
るおそれがある。これに対し、図26乃至図28に示し
た物品運搬保管装置の支柱ユニット32Bの場合には、
このような不具合を防止でき、特に図37に示した構成
を採用することによって、この不具合をより確実に防止
することができる。
【0167】図37に鎖線で付加して示すように、下方
に向けて径を拡大する案内66を設けると、開口24,
25に図7又は図14に示す支柱ユニット32,32A
を挿脱するとき、その第2及び第3の継手9,23が開
口24,25に引っ掛かる不具合を低減できる。
【0168】ところで、図36に示したように、各支柱
6の上部に固定された取付ピン50が天板33の四隅に
形成された円形の各取付孔35に嵌合することにより、
天板33が支柱6に着脱可能に取付けられ、しかもその
天板33が各支柱6に対して位置決めされるが、かかる
取付ピン50は天板が取付けられる支柱6の天板取付部
の一例を構成し、取付孔35は支柱が取付けられる天板
33の支柱取付部の一例を構成している。その際、物品
の運搬中に、取付ピン50から天板33の取付孔35が
外れたり、天板33ががたつくことを防止し、かつ天板
33を支柱6に対して容易に着脱できるように構成する
ことが好ましい。
【0169】そこで、図36及び図38に示す例では、
取付ピン50にその半径方向に延びる溝66が形成さ
れ、当該取付ピン50がその半径方向に弾性的に径を縮
小できるように構成されている。しかも、取付ピン50
は、天板33が支柱6に対して取付けられた状態で、天
板33の取付孔35に着脱可能に嵌合する首部50A
と、その首部50Aよりも上方に位置して天板33に形
成された取付孔35よりも上方に突出し、かつ首部50
Aよりも大径に形成された頭部50Bとを有している。
取付ピン50が弾性変形していないフリー状態にあると
きの頭部50Bの径は、取付孔35の径よりも大きい。
【0170】上記構成により、物品運搬保管装置の運搬
時に、天板33や支柱6に対して激しい振動や衝撃が加
えられたときも、取付ピン50ががたついたり、抜け出
ることを防止できる。しかも天板33を支柱6に取付
け、又は取外す際には、取付ピン50は、その半径方向
に縮径できるので、径の大きな頭部50Bを、容易に取
付孔35が通過する。このように、取付ピン50と取付
孔35を容易に嵌合させ、又は外すことができる。
【0171】上述した各構成は、天板33の方に取付ピ
ンよりなる支柱取付部を設け、支柱6の方に、例えば孔
62で構成した取付孔より成る天板取付部を設け、その
取付孔に取付ピンを着脱可能に嵌合して、天板33を支
柱に取付けるように構成した場合にも適用できる。同様
に、これらの各構成は、図1又は図9に示した物品運搬
保管装置などにも採用できるものである。
【0172】要は、支柱6の上部に設けられた天板取付
部と、天板33に設けられた支柱取付部のうちの一方
が、半径方向に弾性的に縮径可能な取付ピンとして構成
され、他方が前記取付ピンに嵌合する取付孔として構成
され、その取付ピンは、天板33が支柱6に取付けられ
た状態で、取付孔に着脱可能に嵌合する首部と、取付孔
に嵌合せず、かつ上記首部よりも大径に形成された頭部
とを有しているように構成されているのである。
【0173】ところで、例えば図36に示したように支
柱6に設けた取付ピン50を天板33に形成した取付孔
35に嵌合して天板33を支柱6に取付け、物品運搬保
管装置を構成したような場合、その物品運搬保管装置に
物品1を載せ、これらを例えばトラックに搭載して輸送
するとき、その支柱6に対して水平方向、すなわち支柱
6の横方向に大きな荷重が加えられると、その荷重が取
付ピン50を介して天板33に伝えられる。例えば物品
運搬保管装置をトラックの荷台に載せ、その物品運搬保
管装置が動くことを防止するために、一般にラッシング
ベルトと称せられているベルトを支柱6のまわりに巻き
付け、当該ベルトを強く締め付けてベルトの各端部をト
ラックの荷台のベルト掛け部に結び付け、このベルトに
よって物品運搬保管装置を保持することができるが、こ
のとき、特にトラックが走行した際、ベルトの巻き付け
られた支柱6には、そのベルトから大きな横荷重が加え
られる。この場合、その荷重が取付ピン50から天板3
3に伝えられるとき、両者の接触面積は小さいので、荷
重の伝えられた天板部分に大きな単位面積当りの外力が
加えられる。このため、この天板部分が永久変形したり
破損するおそれがある。
【0174】そこで、図26乃至図28及び図36に示
す例では、天板33の四隅に、天板33自体に形成され
た段状の係合部67が設けられ、取付ピン50が取付孔
35に嵌合したとき、各支柱6ないしはこれに固定され
た固定部材56の上端部の側面が係合部67に当接する
ように構成されている。支柱6に対し水平方向の横荷重
が加えられたとき、その荷重は、支柱6又は固定部材5
6の上部の側面と、これに当接した係合部67の面を介
して天板33に伝えられる。このとき、互いに当接した
上部の側面と係合部67の面の当接面積は、取付ピン5
0と取付孔35の当接面積よりも大きく設定されてお
り、このため係合部67の面に作用する単位面積当りの
荷重の値は小さくなる。これにより、荷重の加えられた
天板部分が破損したり、永久変形することを阻止でき
る。係合部67は、支柱6と天板33を正しく位置決め
する機能も有している。
【0175】天板33自体に係合部67を形成する代り
に、天板33に他の部材を固定し、支柱6の上部の側面
が、当該他の部材に、直接又は固定部材56などの他の
部材を介して当接するように構成し、当該他の部材によ
って係合部を構成することもできる。
【0176】上述のように、天板33に、支柱6の上部
の側面が直接又は他の部材を介して当接する係合部67
を設けることにより、天板33の破損又はその永久変形
を防止することができる。その際、係合部67を、天板
自体に形成された段部によって構成すれば、係合部67
のコストを低減することができる。かかる構成は、図1
又は図9などに示した他の形態の物品運搬保管装置にも
適用できる。
【0177】なお、図26乃至図28に示した連結部材
14,15と継手も、その上下関係を逆にして使用する
こともできる。すなわち、支柱6に対して固定される2
つの継手部片108,208より成る第1の継手を支柱
6の下方に配置し、ガイド溝54,55中を摺動自在な
第2及び第3の継手109,123を第1の継手よりも
上方に配置するのである。
【0178】また、図26乃至図28に示した例におい
ても、図8に関連して先に説明したように、互いに隣り
合う2本の支柱6同士を連結棒やパネルなどの固定連結
部材によって、間隔調整不能に固定し、その2本の支柱
に対向し、かつ互いに隣り合う2本の支柱6も、連結棒
やパネルなどの固定連結部材によって固定することもで
きる。
【0179】ところで、先に説明した各実施形態例にお
いては、互いに隣り合う2つの突部7の間の間隔が互い
に異なる複数種類のパレット2を用意しておき、運搬す
べき物品1のサイズや形態に合せてパレットを選択し、
その突部7の間の間隔に合せて支柱6間の間隔を調整す
るように構成されている。このように、各種サイズ又は
形態の物品を運搬できるようにするには、各種大きさの
パレットを予め用意しておく必要がある。これに対し、
パレット2の外形輪郭の大きさを調整できるように、パ
レット2を構成すれば、1つのパレット2の形態を調整
することにより、そのパレット2に異なったサイズや形
態の物品を載置することができ、予め用意しておくパレ
ットの数を減らし、又は1つのパレットだけで多数種類
の物品を運搬し又はこれを保管することが可能となる。
以下、かかるパレットの具体例を説明する。
【0180】図39に例示したパレット2は、第1乃至
第4の4個のパレット部材103A,103B,103
C,103Dと、これらを後述するように連結するガイ
ド棒24A,25A,24B,25B,24C,25
C,24D,25Dとを有し、これらのパレット部材と
ガイド棒は、例えば金属、硬質樹脂又は木材などの剛性
の大なる材料によって構成されている。かかるパレット
部材の上面が物品1(図1)を載せる物品載置面5とな
っていて、各パレット部材の2つずつの脚部4A,4
B,4C,4Dが、床面や地面などの設置面上に設置さ
れる。各パレット部材の上面に突部7がそれぞれ突設さ
れ、かつその下部に、先に詳しく説明したパレット孔と
同じ働きをなすパレット孔22が形成されていて、各突
部7に、図39には示していない支柱が着脱可能に取付
けられる。さらに、パレット部材には、折り畳まれた支
柱ユニットが挿入される開口(図39には示さず)がそ
れぞれ形成されている。
【0181】互いに隣り合って位置する第1及び第2の
パレット部材103A,103Bは、互いに平行に延び
る一対のガイド棒24A,25Aを介して連結され、そ
の一方のガイド棒24Aの基端側29Aは、第2のパレ
ット部材103Bに固定され、その自由端側28Aは、
第1のパレット部材103Aに形成された孔に摺動可能
に嵌合している。また、他方のガイド棒25Aの基端側
37Aは第1のパレット部材103Aに固定され、その
自由端側31Aは第2のパレット部材103Bに形成さ
れた孔に摺動可能に嵌合している。
【0182】同様に、互いに隣り合う第2のパレット部
材103Bと第3のパレット部材103Cも、互いに平
行に延びる一対のガイド棒24B,25Bを介して連結
され、その一方のガイド棒24Bの基端側29Bと他方
のガイド棒25Bの基端側37Bは第2及び第3のパレ
ット部材103B,103Cにそれぞれ固定され、その
各自由端側28B,31Bは、第3及び第2のパレット
部材103C,103Bに形成された孔にそれぞれ摺動
可能に嵌合している。これらのガイド棒24B,25B
は、前述のガイド棒24A,25Aに対して直交する向
きに延びている。
【0183】さらに、互いに隣り合う第3及び第4のパ
レット部材103C,103Dも、互いに平行に延びる
一対のガイド棒24C,25Cを介して連結され、その
各ガイド棒24C,25Cの基端側29C,37Cは、
第4及び第3のパレット部材103D,103Cにそれ
ぞれ固定され、各ガイド棒24C,25Cの自由端側2
8C,31Cは、第3及び第4のパレット部材103
C,103Dに形成された孔にそれぞれ摺動可能に嵌合
している。これらのガイド棒24C,25Cは、前述の
ガイド棒24A,25Aに対して平行に延びている。
【0184】同様に、互いに隣り合う第4及び第1のパ
レット部材103D,103Aも、互いに平行に延びる
一対のガイド棒24D,25Dを介して連結され、その
各ガイド棒24D,25Dの基端側29D,37Dは、
第4及び第1のパレット部材103D,103Aにそれ
ぞれ固定され、当該ガイド棒24D,25Dの自由端側
28D,31Dは、第1及び第4のパレット部材103
A,103Dに形成された孔にそれぞれ摺動可能に嵌合
している。これらのガイド棒24D,25Dは、前述の
ガイド棒24B,25Bに対して平行に延び、かつ前述
のガイド棒24A,25A,24C,25Cに対して
は、直交する向きに延びている。
【0185】上述のように、4個のパレット部材103
A,103B,103C,103Dは互いに隣り合って
位置し、その各上面はほぼ面一状態となっていて、これ
らのパレット部材を床面などの水平面に設置したとき、
各パレット部材の上面もほぼ水平となり、これらの上面
が物品載置面5を構成している。各パレット部材の外縁
によって、図40に模式的に示すように四角形状の外形
輪郭134が形成される。
【0186】ここで、互いに隣り合うパレット部材同士
を互いに近づく向きに押圧すると、これらのパレット部
材は、上述の各ガイド棒に案内されながら、互いに接近
し、図41に示すように互いに隣り合うパレット部材同
士が当接し合う。このとき、各パレット部材の外縁によ
り形成されるパレット2の外形輪郭134(図40)の
大きさは図39に示した状態よりも小さくなる。逆に、
互いに隣り合うパレット部材同士を互いに離れる向きに
加圧すると、これらのパレット部材は各ガイド棒に案内
されながら、図39に示したように互いに大きく離間
し、このときの外形輪郭134の大きさは、図41の状
態よりも大きくなる。
【0187】また図42に示すように、互いに当接した
第1及び第2のパレット部材103A,103Bと、同
じく互いに当接した第3及び第4のパレット部材103
C,103Dとを互いに離間させることもでき、さらに
図には示していないが、互いに当接した第1及び第4の
パレット部材103A,103Dと、互いに当接した第
2及び第3のパレット部材103B,103Cを互いに
離間させることもできる。
【0188】ガイド棒は、各パレット部材を相対移動可
能に連結するパレット部材連結手段の一例を構成してい
る。
【0189】上述のように、パレット2は、その外形輪
郭134の大きさを調整可能に構成されており、これに
よって、大きな物品1をパレット2に載せるときは、図
39に示すようにパレット2の外形輪郭134を大きく
でき、逆に小さな物品を載せるときは、パレット2の外
形輪郭134を、図41又は図42に示すように小さく
することができる。運搬し、又は保管しようとする物品
1のサイズや形態に合せてパレット2の大きさを自由に
変更し、このときの互いに隣り合う突部7の間の間隔D
1,D2に合せて、前述のように互いに隣り合う支柱6
の間の間隔を調整し、その各支柱6を、支柱取付部の一
例である各突部7に直接又は他の部材を介して取付け
る。このようにして、1つのパレット2に、各種サイズ
又は各種形態の物品1を載せ、これを運搬し又は保管す
ることができ、物品のサイズ又は形態に対応した各種サ
イズのパレットを多数用意しなくともよい。
【0190】また、パレット2は、突部7の間の間隔を
調整した後、複数のパレット部材が相対的に移動しない
ように、複数のパレット部材を固定する固定手段を有し
ている。図43にその固定手段の一例を示す。図43に
おいて、第1及び第2のパレット部材103A,103
Bには、ガイド棒24A,25Aの自由端側28A,3
1Aがそれぞれ摺動自在に嵌合する孔に通じる複数のね
じ孔38A,38B,38C;39A,39B,39C
がそれぞれ形成され、各ガイド棒24A,25Aには、
複数のロック孔40A,40B,40C;41A,41
B,41Cがそれぞれ形成されている。
【0191】図39に示したように、第1及び第2のパ
レット部材103A,103Bを互いに大きく離間させ
たとき、第1のパレット部材103Aのねじ孔38Aと
ガイド棒28Aのロック孔40Aが整合し、かつ第2の
パレット部材3Bのねじ孔39Aとガイド棒25Aのロ
ック孔41Aが整合する。この状態で、各ねじ孔38
A,39Aにねじ43A,44Aをそれぞれねじ込み、
その各ねじの先端部をロック孔40A,41Aにそれぞ
れ嵌合させる。これにより、第1及び第2のパレット部
材103A,103Bは、図39に示した位置で互いに
強固に固定される。
【0192】第1及び第2のパレット部材103A,1
03Bを図41に示したように最も接近させると、全て
のねじ孔38A,38B,38Cと39A,39B,3
9Cが、ロック孔40A,40B,40Cと41A,4
1B,41Cとにそれぞれ整合する。この状態で、ねじ
43A,43B,43Cの少なくとも1つと、ねじ44
A,44B,44Cの少なくとも1つを、ねじ孔にねじ
込み、そのねじの先端をロック孔に係合させる。これに
より、第1及び第2のパレット部材103A,103B
は図41に示した状態で互いに固定連結される。第1及
び第2のパレット部材103A,103Bを、図39と
図41の位置の間にもたらし、このとき整合したねじ孔
38A,38B;39A,39Bにねじ43A,43
B;44A,44Bをねじ込むことにより、両パレット
部材3A,3Bをこの位置に固定することもできる。互
いに隣り合う他のパレット部材も、上述したところと同
様にして、互いに不動に固定することができる。ねじを
緩めることにより、再び各パレット部材を相対的に動か
すことができる。
【0193】また、図44に示すように、図示していな
い開口の形成されたパレット2が、互いに隣り合う2つ
の支柱取付部(図の例では第1及び第2の突部7A,7
B)を有するパレット部材103Eと、その2つの支柱
取付部に対向し、かつ互いに隣り合う他の2つの支柱取
付部(図の例では第3及び第4の突部7C,7D)を有
するパレット部材103Fの2つのパレット部材と、そ
の2つのパレット部材103E,103Fが互いに接近
又は離間する向きに相対的に移動できるように、これら
のパレット部材103E,103Fを連結するパレット
部材連結手段の一例である複数のガイド棒24B,24
Dとを具備するように構成することもできる。これらの
ガイド棒24B,24Dは、図39に示したガイド棒2
4B,24Dと全く同じく構成され、また突部7A,7
B,7C,7Dは前述の突部7と同じ働きをなす。
【0194】この構成によっても、2つのパレット部材
103E,103Fを接近又は離間させることによっ
て、第1及び第4の突部7A,7Dの間の間隔D2と、
第2及び第3の突部7B,7Cの間の間隔D2とを連動
して調整することができる。
【0195】上述のように図39乃至図44に例示した
パレット2は、複数の支柱6の下部のそれぞれが直接又
は他の部材を介して取付けられる支柱取付部の一例であ
る突部を有していると共に、互いに隣り合う2つの支柱
取付部の間の間隔と、これらの支柱取付部に対向し、か
つ互いに隣り合う他の2つの支柱取付部の間の間隔の少
なくとも2つの間隔を調整可能に構成されている。かか
るパレット2は、先に説明した各形態の物品運搬保管装
置に用いることが可能である。
【0196】また、天板33についても、図39乃至図
44に示したパレット2と同様にその外形輪郭の大きさ
を調整可能に構成することが好ましい。図45は、かか
る天板33の一例を示す斜視図であり、この天板33
は、前述の複数の支柱6のそれぞれの上部が直接又は他
の部材を介して取付けられる取付孔35より成る支柱取
付部を有していると共に、その天板33が、第1乃至第
4の4つの天板部材33A,33B,33C,33Dに
分割され、その各天板部材に各取付孔35がそれぞれ形
成されている。また、各天板部材は、その各取付孔と同
心状の突部107を有している。この天板33を各支柱
の上部に取付けるときは、その各取付孔35を各支柱の
上端部に直接、又はこれに取付けられた取付ピンなどを
介して嵌合することは、先に説明した天板の場合と変り
はなく、また、図45に示した天板33の取付けられた
物品運搬保管装置の上に、他の物品運搬保管装置を積み
重ねたとき、上側の物品運搬保管装置のパレット2に形
成された各パレット孔22(図3)を、図45に示した
天板33の各突部107にそれぞれ嵌合させる。図45
には、物品運搬保管装置を上下に重ねるときに上側の物
品運搬保管装置を案内するガイド手段についての図示は
省略してある。
【0197】互いに隣り合う天板部材33A,33B,
33C,33Dは、各ガイド棒より成る天板部材連結手
段によって、互いに接近又は離間できるように連結され
ている。その際、図45と図39を比較すれば明らかな
ように、図45に示した天板部材連結手段は、図2に示
したパレット部材連結手段と全く同様に構成され、その
作用も、図39乃至図42を参照して説明したところと
変りはない。よって、図45の各ガイド棒には、図39
に示したガイド棒に付した符号と同じ符号を付してあ
る。これらのガイド棒によって各天板部材を案内しなが
ら、互いに隣り合う天板部材を接近又は離間させ、互い
に隣り合うと取付孔35A,35B,35C,35Dの
間の間隔と、突部107の間の間隔を、支柱間の間隔に
合致させるのである。
【0198】また、取付孔35A,35B,35C,3
5Dの間の間隔を調整した後の複数の天板部材を、図4
3に示したパレット部材用の固定手段と全く同様の固定
手段によって互いに固定することができる。さらに、天
板を、図44に示したパレットと同様に構成することも
できる。
【0199】上述のように、天板は、複数の支柱のそれ
ぞれが取付けられる支柱取付部の一例である取付孔35
を有していると共に、互いに隣り合う2つの支柱取付部
の間の間隔と、これらの支柱取付部に対向し、かつ互い
に隣り合う他の2つの支柱取付部の間の間隔の少なくと
も2つの間隔を調整可能に構成されており、かかる天板
も前述の各形態の物品運搬保管装置に採用することがで
きる。
【0200】また、上述した物品運搬保管装置の各支柱
を伸縮可能に構成し、運搬する物品の高さに応じて各支
柱の長さを調整できるようにしてもよい。例えば、各支
柱をテレスコープ状に嵌合した複数の支柱部材で構成
し、その長さを調整した後、ねじなどの固定手段によ
り、支柱部材同士を互いに固定する。
【0201】以上、本発明の代表的な実施形態例を説明
したが、本発明は、これらの実施形態例の構成に限定さ
れず、各種改変して構成することができ、また前述の各
構成を適宜組合せることができる。また、本発明は、複
写機以外の各種製品又は天然物など、実質的にいかなる
ものを運搬し又は保管する装置に広く適用できるもので
ある。
【0202】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、異なる
サイズの物品を運搬し、又は保管することができると共
に、上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置
の上部に載せるとき、極めて容易にその上側の物品運搬
保管装置を下側の物品運搬保管装置に載置することがで
きる。
【0203】請求項2に記載の発明によれば、ガイド手
段によって上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保
管装置に対して正しく位置決めすることもでき、上側の
物品運搬保管装置の載置作業をより一層楽に行うことが
できる。
【0204】請求項3に記載の発明によれば、上側の物
品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対して一方
の水平方向に正しく案内しながら、その上側の物品運搬
保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載置するこ
とができる。
【0205】請求項4に記載の発明によれば、上側の物
品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対して一方
の水平方向のみならず、これに直交する他方の水平方向
にも案内することができ、より一層楽に上側の物品運搬
保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載置するこ
とができる。
【0206】請求項5に記載の発明によれば、上側の物
品運搬保管装置を案内する案内面を簡単に構成すること
ができ、しかもガイド面がパレット自体に形成されてい
るので、ガイド手段とパレットの全体のコストを低減で
きる。
【0207】請求項6に記載の発明によれば、上側の物
品運搬保管装置を、下側の物品運搬保管装置のガイド面
によって確実に案内することができると共に、垂下部の
設けられたパレットを有する物品運搬保管装置を、荷役
装置によって確実に昇降させることができる。
【0208】請求項7に記載の発明によれば、天板とパ
レットを組付けて、これを容易かつ安定状態で運搬し又
は保管することができる。
【0209】請求項8に記載の発明によれば、簡単な構
造の天板位置決め手段を構成することができる。
【0210】請求項9に記載の発明によれば、天板とパ
レットを組付けた天板パレット組立体を上下に重ねると
きも、容易にその作業を行うことができる。
【0211】請求項10に記載の発明によれば、天板と
パレットを組付けた天板パレット組立体を確実かつ安定
状態で上下に積み重ねておくことができる。
【0212】請求項11に記載の発明によれば、支柱と
パレットと天板をコンパクトにまとめて運搬し、又は保
管することができる。
【0213】請求項12に記載の発明によれば、上下に
重ねた天板パレット組立体に、支柱ユニットを脱落する
ことなく確実に収納することができる。
【0214】請求項13に記載の発明によれば、支柱ユ
ニットを、天板パレット組立体の天板とパレットに形成
された開口にスムーズに挿入又は抜き出すことができ
る。
【0215】請求項14に記載の発明によれば、天板パ
レット組立体を上下に積み重ね、その内部に支柱ユニッ
トを収納したとき、最下位のパレットの下側に確実に荷
役装置を挿入できる空間を確保できる。
【0216】請求項15に記載の発明によれば、天板を
パレットの上部に容易に正しく組付けることができる。
【0217】請求項16に記載の発明によれば、所望す
る情報を表示部に表示し、物品運搬保管装置の取り扱い
の容易化を達成できる。
【0218】請求項17に記載の発明によれば、表示部
が嵩張らず、これが邪魔となる不具合を阻止できる。
【0219】請求項18に記載の発明によれば、天板が
支柱から外れる不具合を防止できる。
【0220】請求項19に記載の発明によれば、支柱に
対して大きな横荷重が作用したときも、天板が破損した
り永久変形することを防止できる。
【0221】請求項20に記載の発明によれば、係合部
を低コストで構成できる。
【0222】請求項21乃至23に記載の発明によれ
ば、簡単な構成によって、支柱間の間隔を調整すること
ができる。
【0223】請求項24に記載の発明によれば、1つの
パレットに、各種サイズないしは形態の物品を載せるこ
とができる。
【0224】請求項25に記載の発明によれば、天板の
外形サイズを変えることにより、各種の支柱間の間隔に
合せて、その天板を支柱に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品運搬保管装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した支柱ユニットの拡大斜視図であ
る。
【図3】図1に示した物品運搬保管装置を組立てた状態
を示す斜視図である。
【図4】図1に示した物品運搬保管装置を組立てて、こ
れを上下に積み重ねたときの様子を示す斜視図である。
【図5】図1に示した第1の継手とこれに連結された連
結部材の拡大斜視図である。
【図6】図1に示した第2の継手から支柱を分離して示
した分解斜視図である。
【図7】図1に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を
示す斜視図である。
【図8】支柱連結手段の他の例を示す斜視図である。
【図9】図1とは異なる物品運搬保管装置の実施形態例
を示す斜視図である。
【図10】図9に示した支柱ユニットの拡大斜視図であ
る。
【図11】図9に示した物品運搬保管装置を組立てたと
きの様子を示す斜視図である。
【図12】図11のIX−IX線拡大断面図である。
【図13】図9に示した物品運搬保管装置を組立てて、
上下に複数段積み重ねたときの斜視図である。
【図14】図9に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態
を示す斜視図である。
【図15】支柱ユニットを折り畳むときの様子を示す斜
視図である。
【図16】折り畳んだ支柱ユニットを示す斜視図であ
る。
【図17】支柱ユニットをパレットに着脱するときの様
子を示す斜視図である。
【図18】上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保
管装置の上部に載せるときの様子を示す部分断面説明図
である。
【図19】上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保
管装置の上部に載せた状態を示す部分断面説明図であ
る。
【図20】下側の天板パレット組立体に上側の天板パレ
ット組立体を組付けるときの様子を示す説明図である。
【図21】多数の天板パレット組立体を上下に積み重ね
たときの様子を示す斜視図である。
【図22】他の形態のガイド手段を有する物品運搬保管
装置の斜視図である。
【図23】図22に示した物品運搬保管装置を上下に重
ねるときの様子を示す斜視図である。
【図24】図22に示した物品運搬保管装置を上下に重
ねたときの状態を示す斜視図である。
【図25】図22に示した物品運搬保管装置の天板とパ
レットより成る天板パレット組立体を上下に重ねた様子
を示す斜視図である。
【図26】他の形態の物品運搬保管装置を組立てる前の
様子を示す斜視図である。
【図27】図26に示した物品運搬保管装置の支柱をパ
レットに取付けたときの状態を示す斜視図である。
【図28】支柱の上部に天板を取付けて物品運搬保管装
置を組立てたときの様子を示す斜視図である。
【図29】パレットの上に製品を載せ、そのパレットを
ローラコンベアによって移動させているときの様子を示
す説明図である。
【図30】垂下部を有するパレットの上に製品を載せ、
そのパレットをローラコンベアによって移動させている
ときの様子を示す説明図である。
【図31】図26乃至図28に示した物品運搬保管装置
のパレットと天板を組付けた天板パレット組立体を上下
に積み重ねた状態を示す斜視図である。
【図32】図26乃至図28に示した物品運搬保管装置
の支柱ユニットを折り畳んだときの様子を示す斜視図で
ある。
【図33】図26乃至図28に示した物品運搬保管装置
の支柱とこれに組付けられた継手の拡大斜視図である。
【図34】図33の分解斜視図である。
【図35】第2及び第3の継手を、止め部材によって支
柱に固定した状態を示す斜視図である。
【図36】支柱の上部に固定された取付ピンを、天板の
取付孔に嵌合した状態を示す拡大断面図である。
【図37】天板とパレットに形成される開口の断面図で
ある。
【図38】図36に示した取付ピンの平面図である。
【図39】外形輪郭を伸縮できるパレットの一例を示す
斜視図である。
【図40】パレットの外形輪郭を説明する平面図であ
る。
【図41】図39に示したパレットを一番縮めたときの
斜視図である。
【図42】2つのパレット部材と他の2つのパレット部
材を離したときの様子を示す斜視図である。
【図43】パレット部材同士を固定する固定手段の一例
を示す斜視図である。
【図44】伸縮可能なパレットの他の例を示す斜視図で
ある。
【図45】伸縮可能な天板の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 物品 2 パレット 2A パレット本体 4 脚部 5 物品載置面 6 支柱 6A 支柱 6B 支柱 6C 支柱 6D 支柱 7 突部 7A 突部 7B 突部 7C 突部 7D 突部 14 第1の連結部材 14A 第1の連結部材 14B 第1の連結部材 14C 第1の連結部材 14D 第1の連結部材 15 第2の連結部材 15A 第2の連結部材 15B 第2の連結部材 15C 第2の連結部材 15D 第2の連結部材 24 開口 25 開口 30 物品運搬保管装置 30A 物品運搬保管装置 31 天板パレット組立体 32 支柱ユニット 32A 支柱ユニット 32B 支柱ユニット 33 天板 35 取付孔 38 傾斜面 41 傾斜面 44 表示部 50 取付ピン 50A 首部 50B 頭部 67 係合部 104 垂下部 138 傾斜面 141 傾斜面 H1 一方の水平方向 H2 他方の水平方向 S 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 哲 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 荒井 智昭 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H071 EA01 3E070 AA32 AB27 SA01 SA04 WJ01 WJ03 WJ06 3F022 EE02 FF19 JJ12 LL33 MM01

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が載置されるパレットと、該パレッ
    ト上に載置された物品を取り囲むことができるように、
    互いに間隔をあけて前記パレットに取付けられた複数の
    支柱と、互いに隣り合う2本の支柱の間の間隔と該2本
    の支柱に対向し、かつ互いに隣り合う他の2本の支柱の
    間の間隔の少なくとも2つの間隔を調整可能に、互いに
    隣り合う2本の支柱同士をそれぞれ連結する支柱連結手
    段と、前記複数の支柱の上部に直接又は他の部材を介し
    て取付けられた天板とを具備する物品運搬保管装置であ
    って、該物品運搬保管装置を上下に重ねるとき、上側の
    物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対する所
    定の載置位置へ向けて案内するガイド手段を設けたこと
    を特徴とする物品運搬保管装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段は、上側の物品運搬保管
    装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載置したとき、
    上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対
    して位置決めする装置位置決め手段を兼用している請求
    項1に記載の物品運搬保管装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド手段は、上側の物品運搬保管
    装置を下側の物品運搬保管装置の上方から下降させなが
    ら、下側の物品運搬保管装置の上部に載置するとき、上
    側の物品運搬保管装置を一方の水平方向に案内するガイ
    ド面を有している請求項1又は2に記載の物品運搬保管
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド手段は、上側の物品運搬保管
    装置を下側の物品運搬保管装置の上方から下降させなが
    ら、下側の物品運搬保管装置の上部に載置するとき、前
    記一方の水平方向に直交する他方の水平方向に当該上側
    の物品運搬保管装置を案内するガイド面を有している請
    求項3に記載の物品運搬保管装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド面は、上側の物品運搬保管装
    置のパレットを案内する傾斜面として構成され、該ガイ
    ド面が天板自体に形成されている請求項3又は4に記載
    の物品運搬保管装置。
  6. 【請求項6】 前記パレットは、物品が載置されるパレ
    ット本体と、該パレット本体から下方に突出し、かつ互
    いに離間してほぼ平行に延びる一対の脚部と、同じくパ
    レット本体から下方に突出し、かつ互いに離間してほぼ
    平行に延びる一対の垂下部とを有し、各垂下部は前記脚
    部に対してほぼ直交する方向に延びると共に、各脚部と
    の間に荷役装置を挿入できる空間が形成されるように、
    各脚部から離間して位置し、上側の物品運搬保管装置を
    下側の物品運搬保管装置の上方から下降させながら下側
    の物品運搬保管装置の上部に載置するとき、上側の物品
    運搬保管装置の前記脚部と前記垂下部が、下側の物品運
    搬保管装置の前記ガイド面にそれぞれ案内される請求項
    5に記載の物品運搬保管装置。
  7. 【請求項7】 前記天板が前記支柱に対して着脱可能に
    取付けられ、かつ前記支柱が前記パレットに対して着脱
    可能に取付けられていて、該天板を支柱から取外し、か
    つ該支柱をパレットから取外した後、当該天板をパレッ
    トの上部に載置したとき、該天板とパレットが一組みの
    天板パレット組立体を構成するように、当該天板をパレ
    ットに対して位置決めする天板位置決め手段を具備する
    請求項1乃至6のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  8. 【請求項8】 前記天板位置決め手段が、パレットに設
    けられた突部と、該パレットの上部に載置される天板に
    形成されていて、前記突部が嵌合する取付孔を具備する
    請求項7に記載の物品運搬保管装置。
  9. 【請求項9】 前記天板が前記支柱に対して着脱可能に
    取付けられ、かつ前記支柱が前記パレットに対して着脱
    可能に取付けられていて、該天板を支柱から取外し、か
    つ該支柱をパレットから取外した後、当該天板をパレッ
    トの上部に載置して該天板とパレットを一組みの天板パ
    レット組立体とし、該天板パレット組立体の上部に他の
    パレットを載置するとき、前記ガイド手段が、上側のパ
    レットを下側の天板パレット組立体に対して案内するよ
    うに構成されている請求項1乃至8のいずれかに記載の
    物品運搬保管装置。
  10. 【請求項10】 前記ガイド手段は、上側のパレットを
    下側の天板パレット組立体の上部に載置したとき、上側
    のパレットを下側の天板パレット組立体に対して位置決
    めするように構成されている請求項9に記載の物品運搬
    保管装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の支柱と支柱連結手段は、該
    支柱をパレットから取外した状態で折り畳み可能な支柱
    ユニットを構成しており、複数の天板パレット組立体を
    上下に積み重ねたとき、その内部に、折り畳まれた支柱
    ユニットを収納する空間が形成されるように、前記パレ
    ットと天板とに開口が形成されている請求項7乃至10
    のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  12. 【請求項12】 折り畳まれた支柱ユニットの一部を、
    前記天板に形成された開口よりも大きく形成し、その大
    きく形成した支柱ユニット部分を前記天板に形成された
    開口の縁に係合可能とした請求項11に記載の物品運搬
    保管装置。
  13. 【請求項13】 複数の天板パレット組立体を上下に積
    み重ね、前記開口に支柱ユニットを挿入したときに上部
    となる支柱ユニット部分が、最上位の天板パレット組立
    体の天板に形成された開口に係合するように、当該支柱
    ユニット部分が天板に形成された前記開口よりも大きく
    形成され、他の支柱ユニット部分の横断面外形輪郭の大
    きさは、当該他の支柱ユニット部分の全長に亘ってほぼ
    一定となっている請求項12に記載の物品運搬保管装
    置。
  14. 【請求項14】 前記パレットは、物品が載置されるパ
    レット本体の下方に、荷役装置を挿入する空間が形成さ
    れるように構成されていて、前記天板に形成された開口
    の数と同数の天板パレット組立体を上下に積み重ね、最
    上位の天板パレット組立体の天板に形成された各開口に
    支柱ユニットをそれぞれ挿入したとき、最下位の天板パ
    レット組立体におけるパレット本体の下方の空間に支柱
    ユニットが存在しないように、当該支柱ユニットの長さ
    が設定されている請求項12又は13に記載の物品運搬
    保管装置。
  15. 【請求項15】 前記天板が前記支柱に対して着脱可能
    に取付けられ、かつ前記支柱が前記パレットに対して着
    脱可能に取付けられていて、該天板を支柱から取外し、
    かつ該支柱をパレットから取外した後、当該天板を前記
    パレットの上部に載置するとき、該パレットに対する天
    板の正しい組付位置関係を示す組付位置判別手段が設け
    られている請求項1乃至14のいずれかに記載の物品運
    搬保管装置。
  16. 【請求項16】 前記天板に、所望の情報が記入される
    表示部が設けられている請求項1乃至15のいずれかに
    記載の物品運搬保管装置。
  17. 【請求項17】 前記表示部が、前記天板の縁部から下
    方に垂下する舌部により構成されている請求項16に記
    載の物品運搬保管装置。
  18. 【請求項18】 前記支柱の上部に設けられた天板取付
    部と天板に設けられた支柱取付部のうちの一方が、半径
    方向に弾性的に縮径可能な取付ピンとして構成され、他
    方が前記取付ピンに嵌合する取付孔として構成され、該
    取付ピンは、前記天板が支柱に対して取付けられた状態
    で、前記取付孔に着脱可能に嵌合する首部と、該取付孔
    に嵌合せず、かつ前記首部よりも大径に形成された頭部
    とを有している請求項1乃至17のいずれかに記載の物
    品運搬保管装置。
  19. 【請求項19】 前記天板には、支柱の上部の側面が直
    接又は他の部材を介して当接する係合部が設けられてい
    る請求項1乃至18のいずれかに記載の物品運搬保管装
    置。
  20. 【請求項20】 前記係合部は、天板自体に形成された
    段部によって構成されている請求項19に記載の物品運
    搬保管装置。
  21. 【請求項21】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で、該パレットに取付けられた4
    本の支柱を有し、前記支柱連結手段は、互いに隣り合っ
    て位置する2本の支柱間の間隔が、全て同じ割合で変化
    するように、当該間隔を互いに連動して調整するように
    構成されている請求項1乃至20のいずれかに記載の物
    品運搬保管装置。
  22. 【請求項22】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で、該パレットに取付けられた4
    本の支柱を有し、前記支柱連結手段は、互いに隣り合っ
    て位置する2本の支柱間の間隔と、その2本の支柱に対
    向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本の支柱間
    の間隔とが同じ割合で変化するように、当該間隔を互い
    に連動して調整するように構成されている請求項1乃至
    20のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
  23. 【請求項23】 前記パレットの物品載置面に対してほ
    ぼ垂直に立上った状態で該パレットに取付けられた4本
    の支柱を有し、前記支柱連結手段は、互いに隣り合う2
    本の支柱を連結する互いにクロスした第1及び第2の連
    結部材と、該2本の支柱に対向し、かつ互いに隣り合う
    2本の支柱を連結する互いにクロスした第1及び第2の
    連結部材とを有し、各第1及び第2の連結部材の上部側
    の長手方向一端側と下部側の長手方向他端側は、互いに
    隣り合う各支柱に対してそれぞれ回動可能に連結され、
    前記第1及び第2の連結部材の長手方向一端側と長手方
    向他端側の少なくとも一方は、これらがそれぞれ連結さ
    れた支柱に対して、当該支柱の長手方向に移動可能に連
    結されている請求項1乃至22のいずれかに記載の物品
    運搬保管装置。
  24. 【請求項24】 前記パレットは、前記複数の支柱の下
    部のそれぞれが直接又は他の部材を介して取付けられる
    支柱取付部を有していると共に、互いに隣り合う2つの
    支柱取付部の間の間隔と、これらの支柱取付部に対向
    し、かつ互いに隣り合う他の2つの支柱取付部の間の間
    隔の少なくとも2つの間隔を調整可能に構成されている
    請求項1乃至23のいずれかに記載の物品運搬保管装
    置。
  25. 【請求項25】 前記天板は、前記複数の支柱のそれぞ
    れが取付けられる支柱取付部を有していると共に、互い
    に隣り合う2つの支柱取付部の間の間隔と、これらの支
    柱取付部に対向し、かつ互いに隣り合う他の2つの支柱
    取付部の間の間隔の少なくとも2つの間隔を調整可能に
    構成されている請求項1乃至24のいずれかに記載の物
    品運搬保管装置。
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