JP2001055230A - 開缶の容易なイージーオープン蓋を備えた容器及びその製造方法 - Google Patents

開缶の容易なイージーオープン蓋を備えた容器及びその製造方法

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JP2001055230A
JP2001055230A JP11229705A JP22970599A JP2001055230A JP 2001055230 A JP2001055230 A JP 2001055230A JP 11229705 A JP11229705 A JP 11229705A JP 22970599 A JP22970599 A JP 22970599A JP 2001055230 A JP2001055230 A JP 2001055230A
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easy
tab
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open
lid
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JP11229705A
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Masayoshi Suehiro
正芳 末廣
Shigeru Hirano
茂 平野
Tooru Chijiki
亨 千々木
Kenichi Yoshida
健一 吉田
Shoji Nosaka
詔二 野坂
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開缶の容易なイージーオープン蓋を備え付け
た容器及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 イージーオープン機構を備え付けた容器
であってイージーオープン機構を缶胴体と連続した金属
部に備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間に間隔を
設けたことを特徴とする開缶の容易なイージーオープン
蓋を備え付けた容器及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開缶の容易なイー
ジーオープン蓋を備えた容器及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】缶体容器には缶胴部とその両側に蓋を取
り付けた3ピース缶と呼ばれるものと缶胴部と缶底部が
一体となった容器に蓋を取り付けた2ピース缶と呼ばれ
るものがある。このうち2ピース缶と呼ばれるものは通
常一方に取り付けられた蓋部にステイオンタイブのイー
ジーオープン機構が備え付けられており、最近ではこの
形式の缶体容器の需要が伸びている。この容器は、蓋は
缶の胴体部とは別に製造され最終的に巻締めにより缶胴
部に装着される。
【0003】この容器の重要な特性のひとつに開蓋性が
あるが、この開蓋性は開口部のデザイン、開口案内線の
厚みに左右されることは言うまでもないが、タブ部の形
状にも影響される。タブ部の影響に関しては、タブの端
と蓋表面の距離をある値以上に限定し指が引っ掛かりや
すくなるようにする技術が実開昭56−166231号
公報に開示されている。また、イージーオープン機構を
備え付けた蓋部を巻締めにより缶胴部に装着する際の作
業性低下を改善する手段として、2ピース缶製造時に缶
の底に開口部を設ける技術が特開昭61−33931号
公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記、実開昭56−1
66231号公報に開示されている技術においてはタブ
の端と蓋表面との距離を大きくとる必要があり、そのた
めに蓋端部の形状も比較的深い形状を取る必要がある。
連続生産ラインではこの蓋は重ねて運搬し、缶胴部に巻
き締めされる前に一枚ずつ取出された後に巻締めされる
が、前述したような形状を持つ蓋を連続生産ラインでの
製造に供した場合には重ねて運搬されてきた蓋を一枚ず
つ取出す際の生産性を低下させる懸念がある。
【0005】一方、特開昭61−33931号公報に開
示されている技術は組立工数を削減することで2ピース
缶の生産コストを低減することを狙ったものであり、こ
の点は改善したものの缶を使用する際の使用し易さに関
してはこれまでの開口部を備え付けた蓋を缶胴部に装着
した2ピース缶と変わりはない。本発明の目的は上記問
題点を解決し開缶の容易なイージーオープン蓋を備え付
けた容器を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために基礎的な検討を実施した。その結果容
器製造法を根本的に改良する事で指掛かり性が良い容器
を生産性を低下させる事無く製造できる容器の形状を見
出した。すなわち本発明の要旨とするところは以下の通
りである。 (1)イージーオープン機構を備え付けた容器であっ
て、イージーオープン機構を缶胴体と連続した金属部に
備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間に間隔を設け
たことを特徴とする開缶の容易なイージーオープン蓋を
備えた容器。
【0007】(2)イージーオープン機構を備え付けた
容器であって、イージーオープン機構を缶胴体と連続し
た金属部に備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間隔
を1mm以上とすることを特徴とする開缶の容易なイー
ジーオープン機構を備えた容器。 (3)イージーオープン機構を備え付けた容器であって
イージーオープン機構を缶胴体と連続した金属部に備え
付け、タブ端部とタブ取付け面との間隔bを1mm以上
とし、缶体端部と蓋面との間隔aが、a≧bを満足する
ことを特徴とする開缶の容易なイージーオープン蓋を備
えつけた容器。
【0008】(4)前記(1)、(2)、(3)に示す
容器を製造するに際し、カップ成形時にカップの底にカ
ウンターシンク部の成形、開口部の成形およびタブの装
着を行い、その後カウンターシンク部を残したまま最終
の缶形状にまで成形することを特徴とする開缶の容易な
イージーオープン蓋を備えつけた容器の製造方法。 (5)前記(1)、(2)、(3)、(4)に示す容器
を製造するに際し、カップ成形時にカップの底にカウン
ターシンク部、開口部の成形およびタブの装着を行い、
その後カウンターシンク部を両側から挟み込みカウンタ
ーシンク部をなくすことなく最終の缶形状にまで成形す
ることを特徴とする開缶の容易なイージーオープン蓋を
備えつけた容器の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明者らは、イージーオープン機構を持つ蓋を
容器に備え付ける方法について様々な検討を行い、イー
ジーオープン機構を缶胴体と連続した金属部に備え付
け、しかも、タブ端部とタブ取付け面の間に間隔を設け
る事で開缶の容易な容器を製造できる事を見出した。図
1に本発明の基本となる形状の外観見取り図を、図2に
そのイージーオープン蓋部の断面図を示す。この容器で
は図1に示されるタブ1の端部を持ち上げることで、開
口案内線2を破断していくが、その際タブ端部とタブ取
付け面との距離bが大きい方が指の引っ掛かりが強く容
易に開口できるようになる。なお、符号3はリベットで
ある。
【0010】このような形状をとるためにはタブ取付け
面と蓋端面との間の距離aを深くとる必要がある。この
良好な指掛かり性を有する容器を生産性を落とさずに製
造するためには缶蓋と缶胴体4を一体化し、距離aとb
の関係を適切に設定する事で始めて可能となる。本発明
はこのような知見に基づくものである。このような機能
を発揮するためには、タブ端部とタブ取付け面との間の
距離bを1mm以上とする必要がある。望ましくは1.
5mm以上とする。距離aとbの関係は、生産性を低下
させないという観点からa≧bとする必要がある。
【0011】このような形状を持つ容器を製造するに際
し、開口部の成形とタブ取付けを容器の成形を行った後
に行うと、生産性を低下する懸念があり、生産性を阻害
せずに成形・加工するためには、カップ成形時にカップ
の底にカウンターシンク部5、開口部の成形およびタブ
1の装着を行い、その後カウンターシンク部5を残した
まま最終の缶形状にまで成形することが必要となる。
【0012】また、カップ成形時にカップの底にカウン
ターシンク部、開口部の成形およびタブの装着を行い、
その後カウンターシンク部5を両側から挟み込みカウン
ターシンク部5をなくすことなく最終の缶形状にまで成
形することでも生産性を阻害せずに製造する事ができ
る。開口案内線の形成方法には様々な種類があり、例え
ば台形形状のスコアー加工を施す、台形形状の先端の幅
や台形形状の角度等を変化させたスコアー加工を施す、
角部に曲率を付加したスコアー加工を施す等の方法があ
るが、本発明に対してはどのような開口案内線形状でも
使用可能である。
【0013】容器は鋼板やアルミ合金板で製造される
が、本発明はどのような金属に対しても適用可能で、表
面処理を施していない鋼板、表面処理を施した鋼板、ア
ルミ合金板、およびこれらの表面に樹脂フィルムを貼付
した金属板を用いても問題ない。また、表面処理の種
類、フィルムの種類、フィルムの貼付け方法等の限定は
なく、その他、表面への各種処理を施した場合にも利用
可能である。特に、スコアー加工後にスコアー部に防錆
処理(塗装)が必要な鋼板を用いた蓋の場合は、缶胴体
の塗装と蓋のスコアーの塗装が同時に出来るので、本発
明が特に有効である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
2は本発明を適用して作製した容器の代表例である。こ
の容器は次のような工程で作製した。まず、鋼板をブラ
ンク形状に切出しカッピング成形を行い、この成形され
たカップにカウンターシンクおよびタブを取付けるリベ
ット部の成形を行い、開口案内線の形成およびタブの取
付けを行い、その後カウンターシンク部がなくならない
よう両側から挟み込みDI成形を行い、最後にネック成
形およびエンド蓋の巻締めを行った。開口案内線は通常
用いられている台形形状のスコアーを用いた。
【0015】このようにして、距離aが4〜8mmで距
離bが0.5〜7mmまでの範囲となる容器の成形を行
いその開口性を検討した。開口性の検討は通常POP値
やTEAR値と呼ばれる値を用いて評価するが、今回の
指掛かり性から生じる開口の容易さはこれらの数値で評
価することは困難であるため、本発明の製造方法を適用
して製造した本発明範囲内の容器とそうでない容器、お
よび通常の方法、つまり蓋と缶胴を最終的に巻締めにて
結合して製造する容器とを、それぞれ無作為に抽出した
20人に5缶ずつ開口してもらい、その時の感触から5
段階で評価をした平均値にて評価した。
【0016】5段階の評価は1〜5までであり、数字が
大きいほど開蓋性が良好である事を表す。なお、評価値
1は開蓋できない事を表すのではなく、開蓋できるがそ
の開蓋性に対する感触が他のものより劣ることを表す。
この評価により得られた結果をまとめて表1に示すが、
この実施例からわかるように、本発明を適用することで
開缶の容易なイージーオープン蓋を備え付けた容器が得
られる。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるイージ
ーオープン機構を缶胴体と連続した金属部に備え付け、
しかも、タブ端部とタブ取付け面の間に間隔を設けるこ
とで開缶の容易な容器を製造することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による容器の概略図である。
【図2】本発明による容器の望ましい代表例の図であ
る。
【符号の説明】
1 タブ 2 開口案内線 3 リベット 4 缶胴体 5 カウンターシンク部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千々木 亨 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 吉田 健一 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 野坂 詔二 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 3E093 AA02 BB01 DD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イージーオープン機構を備え付けた容器
    であって、イージーオープン機構を缶胴体と連続した金
    属部に備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間に間隔
    を設けたことを特徴とする開缶の容易なイージーオープ
    ン蓋を備えた容器。
  2. 【請求項2】 イージーオープン機構を備え付けた容器
    であって、イージーオープン機構を缶胴体と連続した金
    属部に備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間隔を1
    mm以上とすることを特徴とする開缶の容易なイージー
    オープン機構を備えた容器。
  3. 【請求項3】 イージーオープン機構を備え付けた容器
    であってイージーオープン機構を缶胴体と連続した金属
    部に備え付け、タブ端部とタブ取付け面との間隔bを1
    mm以上とし、缶体端部と蓋面との間隔aが、a≧bを
    満足することを特徴とする開缶の容易なイージーオープ
    ン蓋を備えつけた容器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3に示す容器を製造する
    に際し、カップ成形時にカップの底にカウンターシンク
    部の成形、開口部の成形およびタブの装着を行い、その
    後カウンターシンク部を残したまま最終の缶形状にまで
    成形することを特徴とする開缶の容易なイージーオープ
    ン蓋を備えつけた容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4に示す容器を製造
    するに際し、カップ成形時にカップの底にカウンターシ
    ンク部、開口部の成形およびタブの装着を行い、その後
    カウンターシンク部を両側から挟み込みカウンターシン
    ク部をなくすことなく最終の缶形状にまで成形すること
    を特徴とする開缶の容易なイージーオープン蓋を備えつ
    けた容器の製造方法。
JP11229705A 1999-08-16 1999-08-16 開缶の容易なイージーオープン蓋を備えた容器及びその製造方法 Withdrawn JP2001055230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173142A (ja) * 2001-12-06 2002-06-18 Mai Yokoyama 缶容器
WO2024159816A1 (zh) * 2023-01-31 2024-08-08 米建军 一种易拉盖及易拉罐

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Effective date: 20061107