JP2001055161A - クローラ式走行車両 - Google Patents

クローラ式走行車両

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JP2001055161A
JP2001055161A JP22887799A JP22887799A JP2001055161A JP 2001055161 A JP2001055161 A JP 2001055161A JP 22887799 A JP22887799 A JP 22887799A JP 22887799 A JP22887799 A JP 22887799A JP 2001055161 A JP2001055161 A JP 2001055161A
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transmission
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hst
differential
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雄治 北坂
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透 坂井
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Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行及び操向伝達系の干渉を避けながら、エ
ンジンからの駆動力を同方向に延設させる構成を実現す
るとともに、操向伝達系を簡素化して低コストを図りな
がら、HSTの出力を逆転させて通常のハンドル操作と
同様の旋回走行を可能とすることを課題とする。 【解決手段】 エンジン3から走行及び操向伝達系の駆
動入力軸17を同方向に延設させ、前後進クラッチ78
を介した後、走行伝達系より遊星ギヤ式の差動装置13
1に動力を伝達し、操向伝達系よりHST装置120を
介して左右の遊星ギヤに回転数を与えて操向を行う構成
とした。また、HST装置120を収納するケースを斜
めに配置した。また、クローラフレーム2の後部をミッ
ションケース5の後端部に固設させ、クローラフレーム
2の前部をミッションケース5の前端部に固設させる構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラトラクタ
式走行車両に関するもので、特に操向用のステアリング
HSTを具備した走行車両における、走行駆動伝達構造
と、ステアリングHSTの駆動伝達構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの出力をミッション装置
において変速した後、差動装置に入力し、左右車軸に伝
達して直進走行を行うとともに、操向ハンドルの操作に
よりステアリングHSTを駆動させ、該HSTからの駆
動力を該差動装置に入力して左右車軸に回転数差を生じ
させて旋回走行をさせる技術が公知となっている。そし
て、ボンネット内に収納されたエンジンからは、エンジ
ン後方に位置するミッションケースと、エンジン前方に
位置するステアリングHSTにそれぞれ駆動軸を突設さ
せる構成としている。また、HSTによる旋回走行を通
常のハンドル操作と同様に行うため、前進時と後進時に
おいてはHSTの出力を逆転させる必要があり、そのた
めの機構を、操向ハンドルからステアリングHSTへ至
る伝達系に装備していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、エンジンから前後方向に駆動軸が突設されるため、
エンジン前後にスペースが必要となる。また、HSTの
出力を反転させる機構を装備しているため、操向ハンド
ルからステアリングHSTに至る伝達系が複雑となると
ともに、コストアップになっていた。本発明は、走行及
び操向伝達系の干渉を避けながら、エンジンからの駆動
力を同方向に延設させる構成を実現するとともに、操向
伝達系を簡素化して低コストを図りながら、HSTの出
力を逆転させて通常のハンドル操作と同様の旋回走行を
可能とすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、遊星ギヤ式の差動装置を収納するディファレンシャ
ルケースにステアリングHSTを付設し、駆動源の出力
を走行及び操向伝達系を介して差動装置に入力する構成
において、走行及び操向伝達系に動力を伝達する入力軸
が、駆動源から同方向に延設される構成とした。
【0005】また、駆動源から前後進クラッチを介して
ミッションケース内の走行及び操向伝達系に動力を伝達
し、該走行伝達系より遊星ギヤ式の差動装置に動力を伝
達し、該操向伝達系よりステアリングHSTを介して左
右の遊星ギヤに回転数を与えて操向を行う構成とした。
【0006】また、遊星ギヤ式の差動装置を収納するデ
ィファレンシャルケースにステアリングHSTを収納す
るHSTケースを斜めに配置した。
【0007】また、エンジン後部にミッションケースを
連結し、クローラフレームの後部をミッションケースの
後端部に固設させ、クローラフレームの前部をミッショ
ンケースの前端部に固設させる構成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段
は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例であるク
ローラトラクタの側面図、図2はクローラ走行装置の側
面図、図3はクローラ走行装置及び駆動部の平面図、図
4はミッションケース内の駆動伝達系を示す断面展開
図、図5はミッションケース内の駆動伝達系を示すスケ
ルトン図、図6は操向出力ケースの正面断面図、図7は
同じく平面断面図、図8は同じく側面断面図、図9はH
ST装置の取付状態を示す正面図、図10は走行系及び
操向系の油圧回路図、図11は差動装置の断面展開図、
図12は操向ハンドルからHST装置までの操向伝達系
を示す側面図、図13は同じく平面図、図14は油圧ア
クチュエータの側面断面図である。
【0009】まず、本発明に係る操向装置を具備した一
実施例であるクローラトラクタの概略構成について説明
する。図1に示すように、左右一対のクローラ式走行装
置1の前部上方にはエンジン3が配置され、後部上方に
はミッションケース5が配置されている。エンジン3は
ボンネット4に覆われ、該エンジン3は左右下側のエン
ジンブラケット6に固定されている。ボンネット4の後
方にはキャビン9を立設し、キャビン9内には操向操作
を行う操向ハンドル7を配置し、該操向ハンドル7の後
方にシート8を配設して、運転部を構成している。ま
た、車両後端部には、各種作業機を装着するための三点
リンクヒッチ10が設けられている。
【0010】前記クローラ式走行装置1は、クローラフ
レーム2に支持されており、前端部の駆動スプロケット
11、後端部のアイドラ12、及び、駆動スプロケット
11とアイドラ12との間に配置される転輪13・13
・・・にクローラベルト14を巻回して構成している。
【0011】次に、クローラトラクタの駆動伝達系につ
いて図1乃至図11を用いて説明する。前述の如くエン
ジン3の左右側部から前方へ向かってエンジンブラケッ
ト6が延設されており、該エンジンブラケット6にはデ
ィファレンシャルケース130が固設されている。該デ
ィファレンシャルケース130は、差動装置131と、
該差動装置131から左右に延出するアクスルケース1
32・132と、該アクスルケース132・132の先
端部にそれぞれ配置される最終減速装置133・133
とを一体的に連結して構成しており、該最終減速装置1
33・133にはそれぞれ駆動スプロケット11が連結
されている。
【0012】また、図2及び図3に示すように、差動装
置131には後部側から差動入力軸19が接続されてい
る。差動入力軸19はユニバーサルジョイント、連結軸
72を介して後方の駆動軸70に連結しており、ミッシ
ョンケース5から前方へ延出する駆動軸70がミッショ
ンケース5内で減速されたエンジン3からの駆動力を差
動装置131内に伝達するよう構成している。差動装置
131内に入力された駆動力は、減速された後に左右の
アクスルケース132内の車軸を通じて各最終減速装置
133に伝達され、該最終減速装置133内でさらに減
速されて左右の駆動スプロケット11を駆動するように
構成している。
【0013】また、図3に示すようにエンジン3及びミ
ッションケース5の左右側方にはクローラフレーム2・
2が配置されており、クローラフレーム2の後部が後部
支持ブラケット134を介してミッションケース5の後
端部に固設され、クローラフレーム2の前部は、前部支
持ブラケット135を介してミッションケース5の前端
部に固設されている。また、クローラフレーム2の前端
部2aが最終減速装置133を内装するケース133a
に取り付けられている。なお、後述するようにミッショ
ンケース5の前部側はクラッチハウジングを兼用してい
る。このように、左右のトラックフレーム2・2を剛性
の強いミッションケース5の前後端部に固設させること
で、支持構造が強固になった。
【0014】また、ディファレンシャルケース130の
前部には、ステアリングHSTである油圧式無段変速装
置(以下HST装置と称す)120が付設されており、
該HST装置120の下部に位置する油圧ポンプ121
がポンプ駆動軸122、ユニバーサルジョイント、連結
軸123を介してエンジン3と連結されている。そし
て、エンジン3の出力がHST装置120の油圧ポンプ
121に入力され、前記操向ハンドル7の操作量に応じ
て油圧ポンプ121からの吐出量が調整され、該油圧ポ
ンプ121の吐出量に応じて駆動する油圧モータ124
の出力軸125を駆動させるのである。
【0015】油圧モータ124の出力軸125はHST
装置120の上部から後部側に延設して差動装置131
に入力され、回転駆動力を差動装置131内に伝達して
いる。この回転駆動力は操向ハンドル7を操作すること
により、後述する操向装置を介してその回転数及び回転
方向が変化されるように構成している。そして、操向ハ
ンドル7を操作して出力軸125の回転数及び回転方向
を変化させることで、前述したミッションケース5の駆
動軸70より差動装置131から左右の駆動スプロケッ
ト11・11へ伝達される駆動回転に回転数差を生じさ
せ操向操作可能としているのである。
【0016】次に、ミッションケース9内の構成につい
て、図4及び図5を用いて説明する。エンジン3の後方
に配設されたミッションケース5には、前部側にリバー
サレバー76に連動された油圧クラッチ23・24より
構成される前後進クラッチ(メインクラッチ)78が配
置され、後端部左右側にはリアアクスルケースが固設さ
れる構成としている。つまり、ミッションケース5の前
部側はクラッチハウジングを兼用している。前後進クラ
ッチ78には駆動入力軸17よりエンジン3のクランク
軸の回転が入力され、駆動入力軸17の後端に連結され
た駆動軸18は機体後方に延出され、その後端はPTO
クラッチ73を介してPTO軸74に連結し、後方の作
業機に動力を伝達する。
【0017】駆動入力軸17には逆転用ギヤ21及び正
転用ギヤ22が遊嵌され、該駆動入力軸17とは平行に
正逆転軸30が設けられ、該正逆転軸30に固設された
伝達ギヤ31は、図示せぬカウンタギヤを介して前記逆
転用ギヤ21に噛合され、伝達ギヤ32が前記正転用ギ
ヤ22に噛合している。そして、リバーサレバー76に
連動連結された油圧クラッチ23・24のいずれかが選
択されることにより、駆動入力軸17の回転出力が正転
若しくは逆転されて正逆転軸30に伝達される。なお、
油圧クラッチ23・24のいずれもが「接」とされない
場合には、動力は伝達されない。つまり、前後進クラッ
チ78は前後進の切換と、動力の遮断を行うメインクラ
ッチとしての機能を備えた構成としている。
【0018】正逆転30には伝達ギヤ31・32の後方
側に、Loギヤ33及びはHiギヤ34が遊嵌されてい
る。また、駆動入力軸17にパイプ軸20aが遊転可能
に外嵌され、該パイプ軸20aに固設された伝達ギヤ2
5がLoギヤ33に噛合し、伝達ギヤ26がHiギヤ3
4に噛合している。そして、図示せぬLo−Hi変速レ
バーに連動連結された油圧クラッチ35・36のいずれ
かが選択されることにより、正逆転軸30の回転出力が
高速、低速の2段階に変速されてパイプ軸20aに伝達
される。
【0019】また、駆動軸18にパイプ軸20bが遊転
可能に外嵌され、パイプ軸20aの後端がパイプ軸20
bが連結されており、該パイプ軸20a・20bが一体
的に軸17・18上を回転する。パイプ軸20bには、
主変1速ギヤ27、主変2速ギヤ28、主変3速ギヤ2
9が固設されている。また、パイプ軸20bとは平行に
設けられた主変速軸40には伝達ギヤ41・42・43
が遊嵌されており、それぞれ主変1・2・3速ギヤ27
・28・29に噛合して異なる回転数で回転駆動してい
る。そして、主変速レバー77に連動連結された油圧ク
ラッチ44・45・46のいずれか1つが選択されて
「接」とされることにより、パイプ軸20bの回転出力
が3段階のいずれかに変速されて主変速軸40に伝達さ
れる。
【0020】主変速軸40の後端には伝達ギヤ46が固
設されており、主変速軸40とは平行に設けられたクリ
ープ軸60の伝達ギヤ61に噛合している。クリープ軸
60にはさらに伝達ギヤ62が固設されており、該伝達
ギヤ62が主変速軸40の後方に設けられたクリープ出
力軸50に固設された伝達ギヤ51に噛合している。そ
して、主変速軸40の後端部と、伝達ギヤ51間には、
クリープ変速クラッチ55が介装されており、該クリー
プ変速クラッチ55の切換操作により、主変速軸40の
出力が直接、若しくは、クリープ軸60を介して減速さ
れてクリープ出力軸50に伝達される。
【0021】また、クリープ出力軸50には後方側に伝
達ギヤ52・53・54が固設されている。クリープ出
力軸50とは平行に設けられた副変速軸63には、副変
2速ギヤ65、副変1速ギヤ66、副変最低速ギヤ67
が遊嵌されており、それぞれ伝達ギヤ52・53・54
に噛合して異なる回転数で回転駆動している。そして、
副変速第一クラッチ68の操作により、副変1速ギヤ6
5を「接」切換可能とし、副変速第二クラッチ69の操
作により副速2速・最低速ギヤ66・67を「接」切換
可能とすることにより、クリープ出力軸50の回転出力
を3段階に副変速して副変速軸63に伝達する。なお、
副変速第一・二クラッチ68・69のいずれも「接」操
作しない場合には、副変速はニュートラルとなり、動力
の伝達は行わない。
【0022】以上の前後進、主変速、クリープ、副変速
を経たエンジン3の出力が、副変速軸63に固設された
伝達ギヤ64を介して伝達ギヤ71より駆動軸70を駆
動するのである。駆動軸70は前述の如くミッションケ
ース5から前方に突設し、ユニバーサルジョイントを介
して連結軸72に接続される。連結軸72は図3で示す
ように、ミッションケース5の下部から前方に延設し、
ユニバーサルジョイントを介して差動入力軸19に接続
され、差動入力軸19より差動装置131に動力が伝達
される。
【0023】また、前記正逆転軸30の伝達ギヤ32
が、操向出力ケース80内の伝達ギヤ85に噛合してい
る。操向出力ケース80は図6乃至図8に示すように、
ミッションケース5の右側部に装着されて下方に延設す
る構成としており、上部から4本の伝動軸81・82・
83・84が並設されている。そして、伝動軸81に固
設された伝達ギヤ85が、伝動軸82に固設された伝達
ギヤ86に噛合し、該伝動軸82に固設されたもう一つ
の伝達ギヤ87が、伝動軸83に固設された伝達ギヤ8
8に噛合し、該伝達ギヤ88が伝動軸84に固設された
伝達ギヤ89に噛合している。このようにして、正逆転
軸30の出力が操向出力ケース80内を下方に伝達し、
伝動軸84の出力がユニバーサルジョイント等を介して
連結軸123に接続され、該連結軸123が図3に示す
ように前方に延設し、ユニバーサルジョイントを介して
HST装置120のポンプ入力軸122に連結してい
る。
【0024】このように本実施例のクローラトラクタの
駆動伝達系は、エンジン出力をエンジン3後方に延設し
た駆動入力軸17よりミッションケース5内に入力し、
ミッションケース5内において、前後進クラッチ(メイ
ンクラッチ)78を介した後、エンジン出力を走行変速
を行う走行伝達系とHST装置120へ動力を伝達する
操向伝達系に分岐させている。そして、それぞれの出力
をミッションケース5から連結軸72・123等を介し
て前方に延設してディファレンシャルケース130内の
差動装置131に入力する構成としているのである。つ
まり、駆動源であるエンジン3から、走行伝達系及び操
向伝達系に動力を伝達する入力軸(つまりは駆動入力軸
17)が、エンジン3から同方向に延設される構成とし
ているので、エンジン3の前面側に突設する軸を無くす
ことができ、シンプルな構成とすることができ、また、
エンジン3前方にスペースを確保することができた。
【0025】また、図9で示すようにHST装置120
のケースは左右方向に傾斜させて配置されており、該H
ST装置120の下部に配置された油圧ポンプ121に
前記連結軸123を介してポンプ入力軸122よりエン
ジン出力が入力されている。このような構成とすること
により、図3で示したように連結軸123を、車両中央
より右側に偏心させることができ、走行駆動を行う連結
軸72との干渉を避けることができるとともに、ケース
を傾けることにより地上高さをできるだけ高くして障害
物との干渉を避けられるように構成しているのである。
【0026】前記PTO軸74はミッションケース5の
後方において伝動軸170に連結されており、該伝動軸
170には伝達ギヤ171・172・173が固設され
ている。また、伝動軸170とは平行にPTO変速軸1
74が設けられ、該PTO変速軸174にはPTO3速
ギヤ175、PTO2速ギヤ176、PTO1速ギヤ1
77が遊嵌され、それぞれ伝達ギヤ171・172・1
73と噛合して異なる回転数で駆動している。そして、
PTO変速軸174に配設されたPTOクラッチ182
が、図示せぬPTOクラッチレバーに連動して操作され
ると、PTO変速ギヤ175・176・177のうち何
れかが接続される。このようにして、伝動軸170の回
転出力が3段階に変速されてPTO変速軸174に伝達
される。PTO変速軸174の後端にはギヤ182が固
設され、軸178上のギヤ179に噛合し、該ギヤ17
9がPTO出力軸180上のギヤ181に噛合してい
る。このようにして、エンジン3の出力がPTOクラッ
チ73を経た後、3段階に変速されて作業機側に出力さ
れるのである。
【0027】以上構成のクローラトラクタに具備される
油圧回路の構成について図10を用いて説明する。油タ
ンク(ミッションケース)90内の作動油はサクション
ストレーナ91を経て二方向に分岐され、一方は油圧ポ
ンプ92により操向バルブユニット100、HST装置
120、走行変速ユニット160に圧送される。また、
分岐された他方の作動油は、油圧ポンプ93によりPT
Oクラッチ73の制御を行うPTOクラッチユニット9
4に送油され、さらに外部油圧取出部95を経て作業機
制御用ユニット96に圧送される。そして、作業機昇降
用シリンダ97及び作業機水平制御シリンダ98を適宜
作動させ、作業車後端に連結された作業機の昇降及び水
平制御を行う。
【0028】走行変速ユニット160に圧送された作動
油は2方向に分岐され、一方はクラッチペダル16に連
動したメインクラッチバルブ161、比例減圧弁16
2、リバーサレバー76に連動したリバーサコントロー
ルバルブ163を経て油圧クラッチ23・24により構
成される前後進クラッチ(メインクラッチ)78に接続
され、二つのリバーサ用油圧クラッチ23・24のうち
いずれか一方を作動させて作業車の前進又は後進の切り
換えを行い、また、両方のクラッチを切断することによ
り動力の伝達を遮断させる。前記比例減圧弁162は電
磁バルブよりなる切換弁より構成されている。他方はさ
らに2方向に分岐されLo−Hi変速レバーに連動した
電磁バルブ165により油圧クラッチ35・36のいず
れか一方を作動させ、低速若しくは高速の走行変速を行
い、もう一つは主変速レバー77に連動した電磁バルブ
166・167により、3つの油圧クラッチ44・45
・46のいずれか一を作動させ、3段階の主変速を行
う。
【0029】操向系の油圧回路の詳細については後述す
るが、操向バルブユニット100は操向ハンドル7を操
作するのに必要なトルクを低減すべく設けられるもので
あって、操向ハンドル7に連動した方向切換弁101に
より、油圧アクチュエータ110が駆動され、操向用の
HST装置120を制御可能としている。
【0030】次に、差動装置131の構成について図1
1を用いて説明する。エンジン3の出力は前記ミッショ
ンケース5を介して差動入力軸19よりディファレンシ
ャルケース130内の差動装置131に入力される。差
動入力軸19の駆動力は、ベベルギヤ141・142を
介して入力軸143を伝達される。そして、入力軸14
3の回転出力が左右に分割され、差動装置131を構成
する左右の遊星歯車機構140L・140Rに入力され
る。左右の遊星歯車機構140L・140Rは、それぞ
れサンギヤ144L・144R、プラネタリアギヤ14
5L・145R、キャリア146L・146R・148
L・148R及び出力ギヤ147L・147R等で構成
されている。
【0031】入力軸143の回転出力は、入力軸143
の左右端に固設されたサンギヤ144L・144Rを同
方向、同回転数で回転駆動する。そして、サンギヤ14
4L・144Rはそれぞれ左右のプラネタリアギヤ14
5L・145Rに刻設された2つのギヤの内の一方であ
るギヤ145La・145Raに噛合し、さらに他方の
ギヤ145Lb・145Rbはそれぞれ出力ギヤ147
L・147Rに噛合している。ここでプラネタリアギヤ
145Lは、入力軸143上に遊嵌されたキャリア14
6Lにより一端を、駆動出力軸149L上に遊嵌された
キャリア148Lにより他端をそれぞれ回転自在に軸支
されており、該キャリア146L・148Lに挟まれる
ようにして回転自在に支持されるとともに、該キャリア
146L・148Lと一体となって回転する。同様にプ
ラネタリアギヤ145Rは、キャリア146R・148
Rに挟まれるようにして回転自在に支持されるととも
に、該キャリア146R・148Rと一体となって回転
する。
【0032】以上の構成において、前記操向ハンドル7
による操作が中立位置を維持している場合には、前記H
ST装置120の油圧モータ124の出力軸125が回
転駆動しないため、該出力軸125上に固設されたベベ
ルギヤ151が固定され、さらに旋回逆転軸153L・
153R上にそれぞれ固設されたベベルギヤ152L・
152R及び逆転出力ギヤ154L・154Rも固定さ
れ、該逆転出力ギヤ154L・154Rに噛合する左右
のキャリア146L・146Rにブレーキ作用を発生さ
せる。これにより該キャリア146L・146Rは入力
軸143上で回転することなく略固定状態を維持する。
【0033】これにより、サンギヤ144L・144R
の回転駆動は、固定されたキャリア146L・148L
上で回転自在に支持されるプラネタリアギヤ145L
(145R)を介して伝達されるのである。そして、プ
ラネタリアギヤ145L・145Rのギヤ145Lb・
145Rbに噛合する出力ギヤ147L・147Rを回
転駆動させることにより、左右の駆動出力軸149L・
149Rを回転駆動する。つまり、前記操向ハンドル7
が中立位置を保持している場合には、エンジン3からは
ミッションケース5を介した出力のみが差動装置131
内に入力され、左右の駆動出力軸149L・149Rを
同方向、同回転数で回転駆動するのである。
【0034】一方、操向ハンドル7の左右旋回操作時に
は、該操向ハンドル7の操作量に応じて前記HST装置
120の油圧ポンプ124の吐出量が調整され、これに
従って油圧モータ124の出力軸125が回転駆動され
る。そして、前記出力軸125により差動装置131内
に入力された回転出力は、前記ベベルギヤ151を介し
て、左右の旋回逆転軸153L・153R上に固設され
たベベルギヤ152L・152Rを逆回転、同回転数で
回転駆動させる。
【0035】これにより、逆転出力軸154L・154
Rに噛合する左右のキャリア146L・146Rも逆回
転、同回転数で入力軸143の外周を回転運動するので
ある。そしてキャリア146L・146Rの回転により
前記プラネタリアギヤ145L・145Rがキャリア1
46L・148L又はキャリア146R・148Rと一
体となって入力軸143の外周上を逆回転、同回転数で
回転運動する。そして、前記プラネタリアギヤ145L
・145Rのキャリア146L・146Rに対する回転
方向と、該プラネタリアギヤ145L・145Rの入力
軸143に対する回転方向が逆方向であれば、出力ギヤ
149L(若しは149R)の回転数は加算され、同方
向であれば出力ギヤ149L(若しくは149R)の回
転数は減算される。
【0036】つまり、前記ミッションケース5を介する
エンジン3の出力と、前記HST装置120を介するエ
ンジン3の出力が差動装置131内で合成され、左右の
駆動出力軸149L・149Rに回転差を生じさせ、こ
れにより左右のクローラ式走行装置1の駆動スプロケッ
ト11・11に回転差が生じ、左方向若しくは右方向へ
の旋回走行が行えるのである。
【0037】また、前記差動入力軸19上には、図11
に示すように、複数(本実施例においては2枚)のブレ
ーキ板164・164が差動入力軸19の軸方向に摺動
可能に配設され、それぞれのブレーキ板164・164
の近傍にはディファレンシャルケース130内に固定さ
れたブレーキ相手板165・165が配設されている。
またブレーキ板164・164の一側近傍にはブレーキ
シュー163が配設され、ばね力(図示せぬ)によりブ
レーキシュー163はブレーキ板164・164とは逆
方向に付勢されている。そして、図示せぬブレーキペダ
ルの操作により、ブレーキアーム161が回動し、カム
162が回転してブレーキシュー163を押圧し、ブレ
ーキシュー163をばねの張力に逆らってブレーキ板1
64・164側へ押圧する。これにより、ブレーキ板1
64・164及びブレーキ相手板165・165及びブ
レーキシュー163間に摩擦力が発生し、差動入力軸1
9にブレーキ作用を発生させるのである。
【0038】次に、本発明に係る操向装置の構成につい
て図12及び図13を用いて説明する。操向ハンドル7
はハンドル軸7aを下方に延設し、該ハンドル軸7aの
基部がブラケット15により支持されている。そして、
ハンドル軸7aの下端がロッド、ユニバーサルジョイン
ト等よりなるリンク機構106を介して右下方前方に延
設し、エンジン3の右下部に配設された操向バルブユニ
ット(オービットロール)100に連結している。
【0039】操向バルブユニット100は、操向ハンド
ル7の回転運動を油圧アクチュエータ110、HST装
置120等を介して旋回運動に変換するコントロールバ
ルブ式の変換装置であり、この操向バルブユニット10
0の油圧回路構成について説明する。図10に示すよう
に、操向バルブユニット100はロータリ型の方向切換
バルブ101とメータリングポンプ102とチェックバ
ルブ103等を一体的に構成したものであり、方向切換
バルブ101は6ポート3位置切換のバルブであって、
前記ステアリング軸7aの回動に伴い切換操作される。
ポンプポートPは操向バルブユニット100の外面に開
口して油圧配管を介して油圧ポンプ92と接続され、タ
ンクポートTは操向バルブユニット100の外面に開口
して油圧配管を介して油溜めと接続され、ポンプポート
PとタンクポートTの間にチェックバルブ103を介装
している。
【0040】また、二次側の出力ポートL・Rは、操向
バルブユニット100の外面に開口して油圧配管100
L・100Rに連通し、該油圧配管100L・100R
は図12で示すように油圧アクチュエータ110に接続
させている。また、二次側の残りの出力ポート104・
105はメータリングポンプ102の吸排ポートと接続
されている。そして、方向切換バルブ101はバネによ
って中立位置に付勢され、ステアリング軸7aに連動し
て左右の作用位置に切り換えられる構成とし、前記メー
タリングポンプ102のフィードバック系102aがス
テアリング軸7aと反対側の方向切換バルブ101に接
続している。
【0041】このような構成において、操向ハンドル7
を回転操作すると、ハンドル軸7aの回転にともなって
方向切換バルブ101が中立位置から左右の作用位置に
切り換えられ、油圧ポンプ92からの圧油がメータリン
グポンプ102を経て、後述する油圧アクチュエータ1
10の油圧シリンダー110aのいずれかの油室114
a・114bに送油されて伸長または縮小させる。その
結果、油圧シリンダー110aのピストンロッド111
に連結した連結ロッド127が回動される。そして、該
連結ロッド127の先端部には、前記HST装置120
の可動斜板の角度を変更するアームであるトラニオンレ
バー126が連結されており、該トラニオンレバー12
6の回動に伴ってHST装置120の油圧ポンプ121
の斜板角が制御され、この制御に応じて油圧モータ12
4が駆動し、出力軸125を介してHST装置120に
よる旋回駆動力が差動装置131内に取込まれるのであ
る。そして、メータリングポンプ102の回転量がフィ
ードバック系102aを介して方向切換バルブ101に
伝達されるので中立位置に戻り、操向ハンドル7を回動
した分だけ、油圧シリンダー110aが伸縮され、その
伸縮位置が維持されて走行車両の旋回角も維持される。
【0042】このように本発明に係る操向装置は、HS
T装置120のトラニオンレバー126を回動する油圧
アクチュエータ110を、操向バルブユニット100か
ら送油される作動油にて駆動するように構成しており、
操向バルブユニット100によって操向ハンドル7を操
作するのに必要なトルクを低減させながら、HST装置
120の制御によるスムーズな操向を可能としており、
操作性と操向性に優れた走行車両を提供することが可能
となった。
【0043】また、前述の如くHST装置120へのエ
ンジン3からの動力伝達は、ミッションケース5内でリ
バーサクラッチ(メインクラッチ)78を経由する構成
としている。つまり、走行車両の前後進の切換により、
ポンプ入力軸122の回転方向が逆転し、HST装置1
20の出力が正逆転するのである。この構成により、前
進時に右旋回を行う場合には、操向ハンドル7を右回転
操作することにより、左側の駆動スプロケット11が前
方向に増速して走行車両が右旋回し、後進時には操向ハ
ンドル7を右回転操作させることにより、右側の駆動ス
プロケット11が前方向に増速(つまり、後方向には減
速)することにより、右旋回の後進を行えるのである。
また、同様に操向ハンドル7を左回転操作した場合に
も、左旋回前進及び左旋回後進を行うことが可能とな
る。このようにして、HST装置120による操向系に
おいても通常のハンドル操作と同様の旋回動作を可能と
して操作性を向上させている。
【0044】また、前述の如く前後進クラッチ78は、
エンジン3の動力伝達を接続、遮断するメインクラッチ
としても機能するため、クラッチOFFとしてエンジン
3の出力を遮断した場合には、ミッションケース5を介
してHST装置120に伝達される動力も遮断されるこ
ととなる。つまり走行車両が停止中の場合には、HST
装置120の駆動が行われないので、走行車両の停止中
にオペレータが誤って操向ハンドル7を操作したり、走
行車両の乗降時に操向ハンドル7を握った場合にも、走
行車両が旋回することはなく誤動作の未然防止が行える
のである。
【0045】次に、前記油圧アクチュエータ110の構
成について説明する。図12及び14に示すよう油圧ア
クチュエータ110はエンジン3の側部近傍位置におい
て、前記エンジンブラケット6に取付ブラケット等を介
して固定されている。油圧アクチュエータ110は前部
の油圧シリンダ110aと後部の操向ハンドル直進方向
戻し手段110bにより構成されており、図14で示す
ように油圧シリンダ110aは、さらにセンタプレート
113の前後に2つの油室114a・114bを形成し
ている。油室114aは前部のキャップ114cと後部
のセンタープレート113により閉じられており、該油
室114aには前記操向バルブユニット100の2次側
の油圧配管100Lが連結されている。油室114bは
前部のセンタープレート113と後部のキャップ114
cにより閉じられており、操向バルブユニット100の
2次側の油圧配管100Rが連結されている。
【0046】センタプレート113は油圧シリンダ11
0a内を前後方向(矢視A方向)に摺動可能としてお
り、油圧配管100L・100Rの送油により前後に移
動する。そして、センタプレート113に固設された前
記シリンダロッド111が油圧シリンダ110aの前部
のキャップ114cを貫通して油圧シリンダ110a内
に突入し、油圧シリンダ110aの後部のキャップ11
4cを貫通して、操向ハンドル直進方向戻し手段110
b内に延設している。
【0047】操向ハンドル直進方向戻し手段110b内
には、それぞれ前後方向(矢視A方向)に摺動可能なバ
ネ受け115・116が2つのバネ117a・117b
を介して配設されており、該バネ受け115・116を
貫通するシリンダロッド111にはバネ受け116の後
端側においてプレート118をボルト等により固設して
いる。また、操向ハンドル直進方向戻し手段110bの
後端側には規制プレート119が設けられている。ま
た、シリンダロッド111にはボス部111aが形成さ
れており、該ボス部111aがバネ受け115に嵌合し
ており、シリンダロッド111の後方側への摺動に伴い
バネ受け115がバネ117a・117bの付勢力に抗
して後方に摺動する。
【0048】一方、シリンダロッド111が後方側へ摺
動する場合には、シリンダロッド111、プレート11
8が一体的に油圧アクチュエータ110の後方へ突設す
るように摺動するが、バネ受け116は規制プレート1
19により支持されて後方へは摺動しない。そして、シ
リンダロッド111が前方側への摺動した場合には、プ
レート118によりバネ受け116は前方に押され、バ
ネ117a・117bの付勢力に抗して前方に摺動す
る。
【0049】以上のような構成において、前述した操向
バルブユニット100を介して、いずれかの油室114
a・114bに作動油が送油されると、センタプレート
113の摺動に伴って、シリンダロッド111が前後何
れかに摺動し、連結ロッド126を介してHST装置1
20のトラニオンレバー126を操作するのである。そ
して、シリンダロッド111の摺動にともない、バネ受
け115・116のいずれかが前後方向に摺動するが、
バネ117a・117bの付勢力によってシリンダロッ
ド111は中立位置に復帰しようとする。これにより、
いずれかの油室114a・114b内の作動油が操向バ
ルブユニット100側に戻されるため、操向ハンドル7
を中立位置に戻す方向に力が加わるのである。これによ
り通常の機械式操作ハンドルと同様に、回転操作した操
向ハンドル7はハンドルから手を放すことにより中立位
置が保持されるので、操作性に優れた構成となった。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことに
より、次のような効果が得られる。即ち、遊星ギヤ式の
差動装置を収納するディファレンシャルケースにステア
リングHSTを付設し、駆動源の出力を走行及び操向伝
達系を介して差動装置に入力する構成において、走行及
び操向伝達系に動力を伝達する入力軸が、駆動源から同
方向に延設される構成としたので、駆動源(エンジン)
の前面側に突設する軸を無くすことができ、シンプルな
構成とすることができ、また、駆動源前方にスペースを
確保することができた。また、組立方向が同じとなり、
組立性を向上することができた。
【0051】また、駆動源から前後進クラッチを介して
ミッションケース内の走行伝達系と操向伝達系に動力を
伝達し、該走行伝達系より左右の走行駆動車軸を連結す
る遊星ギヤ式の差動装置に動力を伝達し、該操向伝達系
よりステアリングHSTを介して左右の遊星ギヤに回転
数を与えて操向を行う構成としたので、走行車両の前進
時と後進時において、HSTの出力を逆転させることが
でき、HSTによる操向系においても通常のハンドル操
作と同様の旋回動作を可能として操作性を向上させた。
【0052】また、遊星ギヤ式の差動装置を収納するデ
ィファレンシャルケースにステアリングHSTを収納す
るHSTケースを斜めに配置したので、走行伝達系の伝
導軸との干渉を避けることができるとともに、地上高さ
をできるだけ高くして障害物との干渉を避けられるよう
に構成しているのである。
【0053】また、エンジン後部にミッションケースを
連結し、クローラフレームの後部をミッションケースの
後端部に固設させ、クローラフレームの前部をミッショ
ンケースの前端部に固設させる構成としたので、左右の
トラックフレームを剛性の強いミッションケースの前後
端部に固設させることで、支持構造が強固になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるクローラトラクタの側
面図である。
【図2】クローラ走行装置の側面図である。
【図3】クローラ走行装置及び駆動部の平面図である。
【図4】ミッションケース内の駆動伝達系を示す断面展
開図である。
【図5】ミッションケース内の駆動伝達系を示すスケル
トン図である。
【図6】操向出力ケースの正面断面図である。
【図7】同じく平面断面図である。
【図8】同じく側面断面図である。
【図9】HST装置の取付状態を示す正面図である。
【図10】走行系及び操向系の油圧回路図である。
【図11】差動装置の断面展開図である。
【図12】操向ハンドルからHST装置までの操向伝達
系を示す側面図である。
【図13】同じく平面図である。
【図14】油圧アクチュエータの側面断面図である。
【符号の説明】
3 エンジン 7 操向ハンドル 100 操向バルブユニット 110 油圧アクチュエータ 120 HST装置(ステアリングHST) 126 トラニオンレバー 127 連結ロッド
フロントページの続き (72)発明者 坂井 透 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会 社内 Fターム(参考) 3D042 AA01 AA05 AA06 AA07 AB10 AB12 BA02 BA07 BA08 BA13 BA18 BA19 BA20 BB01 BB02 BC02 BC09 BC13 BC16 BD04 BD08 BD09 CA01 CA06 CA09 CA17 CB01 CB12 CB20 3D052 AA05 AA16 BB01 BB08 DD01 EE01 FF01 GG03 HH01 HH02 JJ00 JJ02 JJ10 JJ21 JJ22 JJ31 JJ35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星ギヤ式の差動装置を収納するディフ
    ァレンシャルケースにステアリングHSTを付設し、駆
    動源の出力を走行及び操向伝達系を介して差動装置に入
    力する構成において、走行及び操向伝達系に動力を伝達
    する入力軸が、駆動源から同方向に延設される構成とし
    たことを特徴とするクローラ式走行車両。
  2. 【請求項2】 駆動源から前後進クラッチを介してミッ
    ションケース内の走行及び操向伝達系に動力を伝達し、
    該走行伝達系より遊星ギヤ式の差動装置に動力を伝達
    し、該操向伝達系よりステアリングHSTを介して左右
    の遊星ギヤに回転数を与えて操向を行う構成としたこと
    を特徴とするクローラ式走行車両。
  3. 【請求項3】 遊星ギヤ式の差動装置を収納するディフ
    ァレンシャルケースにステアリングHSTを収納するH
    STケースを斜めに配置したことを特徴とするクローラ
    式走行車両。
  4. 【請求項4】 エンジン後部にミッションケースを連結
    し、クローラフレームの後部をミッションケースの後端
    部に固設させ、クローラフレームの前部をミッションケ
    ースの前端部に固設させる構成としたことを特徴とする
    クローラ式走行車両。
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