JP2001054955A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法

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JP2001054955A
JP2001054955A JP2000170586A JP2000170586A JP2001054955A JP 2001054955 A JP2001054955 A JP 2001054955A JP 2000170586 A JP2000170586 A JP 2000170586A JP 2000170586 A JP2000170586 A JP 2000170586A JP 2001054955 A JP2001054955 A JP 2001054955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録媒体の端部にまで高品位の記録が可能
なインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
を提供する。 【解決手段】 被記録媒体9を搬送する搬送手段と、記
録ヘッド7を搭載して被記録媒体9の搬送方向と交差す
る方向である幅方向に往復移動するヘッド搭載部と、記
録ヘッド7と対向する位置で被記録媒体9を支持するプ
ラテン板10と、を有するインクジェット記録装置1で
あって、被記録媒体9の幅方向の端部に記録ヘッド7か
ら吐出されたインクを回収するインク受け口11a、1
1bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に被記録媒体の端部に余白を作らずに記
録を行える機能を有するインクジェット記録装置及びイ
ンクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電気熱変換素子の発熱に
よりインクに膜沸騰を生じさせ、その際に発生した気泡
の圧力を利用してインクを吐出させ、紙、布、プラスチ
ックシート、OHP用シート等の被記録媒体に対して記
録を行うインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な
記録動作が可能であることから、プリンタ等の情報処理
システムの出力手段として利用され、かつ商品化されて
いる。
【0003】また、インクジェット記録装置は、インク
を吐出するノズルの高密度化、吐出されるインク滴の微
細化、濃度の異なるインクの使用等の技術によって写真
に匹敵するような高画質化が進められてきた。これによ
りこれまで銀塩写真等で行われてきた、例えば医療用の
透過画像分野にまで進出可能となった。
【0004】一般にインクジェット記録装置は、記録手
段である記録ヘッドおよびインクタンクを着脱可能に搭
載するキャリッジと、被記録媒体を搬送する搬送手段
と、これらを制御するための制御手段と、を具備する。
そして複数の吐出口からインクを吐出させる記録ヘッド
を被記録媒体の搬送方向(以下、副走査方向)と直交す
る方向(以下、主走査方向)にシリアルスキャンさせる
とともに、一方で非記録時に被記録媒体を所定のピッチ
で副走査方向に間欠搬送するものである。
【0005】このような従来のインクジェット記録装置
203の要部構成の概略を説明する側面概略図を図17
に、斜視概略図を図18にそれぞれ示す。
【0006】従来のインクジェット記録装置203は、
被記録媒体216を供給する被記録媒体供給部221
と、搬送されてきた被記録媒体216に対して不図示の
キャリッジに搭載されたインクジェット記録ヘッドカー
トリッジ224により記録を行う記録部222と、記録
部222により記録された後、被記録媒体216を排紙
し、受ける排紙部223とを有する。
【0007】この従来のインクジェット記録装置203
による被記録媒体216への記録動作の概略を以下に説
明する。
【0008】圧板217に積層して収納された被記録媒
体216は、圧板217により分離ローラ218方向に
押圧され、不図示の分離爪等の分離手段及び分離ローラ
218により1枚ずつ分離された後、ガイド板219、
220に沿って、第1の副走査ローラ208、209へ
と搬送される。次に、被記録媒体216は、第1の副走
査ローラ208、209に挟持されて、記録部222へ
と搬送され、プラテン板215に位置規制されながら、
インクタンク213及び記録ヘッド212を有するイン
クジェット記録ヘッドカートリッジ224の記録ヘッド
212から吐出されたインクにより記録がなされる。イ
ンクタンク213は記録ヘッド212に供給するための
インクを内部に保持しており、記録ヘッド212は、被
記録媒体216の搬送方向である副走査方向(図18中
矢印K)に複数の吐出口が配されているものである。ま
た記録に際して、インクジェット記録ヘッドカートリッ
ジ224を搭載する不図示のキャリッジは、副走査ロー
ラの回転軸とほぼ平行に配置された不図示のキャリッジ
ガイドに沿って、副走査方向と直交する方向である主走
査方向(図18中矢印J)に往復移動されながら記録を
行う。記録がなされた被記録媒体216は、第2の副走
査ローラ210、211に挟持されて被記録媒体受け2
14へと排紙される。第2の副走査ローラ211は記録
直後の被記録媒体に接触するため、乾燥していないイン
クの付着を避けるようにその形状は拍車状になってい
る。
【0009】なお、記録が行われる前に予備吐出口20
2の上方までキャリッジは移動され、インクの予備吐出
を行い、記録ヘッド212を良好な記録が行える好適な
状態にする。従来のこの予備吐出口202は図18に示
すように、予備吐出口202に付着したインクにより被
記録媒体216が汚れないように被記録媒体216の搬
送路外に配置されていた。
【0010】また、図18に示すように、被記録媒体2
16には、記録がなされる記録領域201aと、記録が
なされない余白部分となる非記録領域201bとが形成
される。非記録領域201bが形成されるのは、非記録
領域201bに記録がなされることで、プラテン板21
5にインクが付着し、被記録媒体216が汚れないよう
にするためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のような構成には、例えば、医療用の透過画像を形成
する場合、以下のような問題点があった。
【0012】図19に従来のインクジェット記録装置に
より透明な被記録媒体に記録がなされた、医療用の透過
画像204の一例を示す。また、図20にライトボック
ス205を用いて透過画像204、204’を並べて観
察している状況を示す。
【0013】画像領域204aの周囲に、ボーダー20
4bと呼ばれる、画像以外の領域を高濃度の黒色で塗り
つぶした領域が形成されている。さらにボーダー204
bの周囲は、記録がなされていない透明な領域が非記録
領域204c、204d、204e、204fとして形
成されている。
【0014】透過画像4は、図20に示すように、ライ
トボックス205の前面の上部に透過画像204を差し
込んだ状態とし、ライトボックス205からバックライ
トを透過画像204の裏側から当てることで、画像領域
204aの観察が行われるものである。このため、銀塩
写真では医療画像以外の部分は全てボーダー部として、
ライトボックス205にかけて観察する際、不要な光を
遮っていた。これは、不要な透明部分があるとそこから
強い光が放射され、詳細に観察すべき画像部分の観察の
妨げになるからである。
【0015】しかし、従来のインクジェット記録装置に
より記録がなされた透過画像204は、ボーダー204
bの周囲に記録がなされていない透明な領域が非記録領
域204c、204d、204e、204fとして形成
されているため、このような透過画像204をライトボ
ックス205にかけて観察すると、特に両側端の非記録
領域204d、204eからもれた光が観察者の目に入
り、画像領域204aの詳細な観察の妨げとなってい
た。また、図20に示すように、複数枚の透過画像20
4、204’を同時に観察することが多く、このとき各
透過画像204、204’の各画像領域204a、20
4a’を順次凝視する際に、透過画像204と透過画像
204’との間を視線が通過する場合があり、このとき
画像領域の微弱な光量部分を観察していた観察者の目
が、非画像領域204e、204d’からなる余白の透
明部分より漏れる強力な光に幻惑されて、次に画像領域
204a、204a’の微弱な光量変化を読み取ること
ができなくなる場合があった。
【0016】上記問題点を解決する装置として、特開平
8−169155号公報には、印刷ヘッドの下側に、印
刷ヘッドの往復移動範囲に渡って搬送される記録紙の幅
よりも十分に幅広のインク回収容器を備えたインクジェ
ットプリンタが記載されている。
【0017】しかしながら、上記公報に記載のインクジ
ェットプリンタでは、印刷ヘッドの下側において記録紙
の全幅に渡って記録紙を案内する案内部材が無く、記録
紙を空中に浮かせた状態で搬送させて記録を行ってい
る。そのため記録紙の挙動が安定せず、また印刷ヘッド
から吐出されたインク滴を吸収することでさらに記録紙
の挙動が不安定になり、記録する画像の品位が悪くなる
という問題点があった。
【0018】そこで、本発明は上記課題を解決するた
め、被記録媒体の端部にまで高品位の記録が可能なイン
クジェット記録装置及びインクジェット記録方法を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明のインクジェット記録装置は、被記録媒体を
搬送する搬送手段と、吐出口からインクを吐出すること
で前記被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載して前
記被記録媒体の搬送方向に対して交差する方向である幅
方向に往復移動するヘッド搭載部と、前記記録ヘッドと
対向する位置で前記被記録媒体を支持する支持手段と、
を有するインクジェット記録装置であって、前記被記録
媒体の幅方向の端部に前記記録ヘッドから吐出されたイ
ンクを回収する開口部を設けたことを特徴とする。
【0020】また、被記録媒体を前記被記録媒体の搬送
方向に搬送する搬送手段と、前記搬送方向と交差する方
向である幅方向に前記被記録媒体の通過領域を超えた範
囲に配列された複数の吐出口からインクを吐出すること
で前記被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するヘ
ッド搭載部と、前記記録ヘッドと対向する位置で前記被
記録媒体を支持する支持手段と、を有するインクジェッ
ト記録装置であって、前記被記録媒体の幅方向の端部に
前記記録ヘッドから吐出されたインクを回収する開口部
を設けたことを特徴とする。
【0021】以上の構成によれば、被記録媒体の端部に
まで高品位の記録が可能なインクジェット記録装置を提
供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0023】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態のインクジェット記録装置1の記録部19の
構造を示す概略斜視図である。
【0024】本実施形態のインクジェット記録装置1の
記録部19は、透過画像を形成するための光透過性を有
する被記録媒体9を搬送する第1の副走査ローラ2、3
及び第2の副走査ローラ4、5と、インクタンク6と記
録ヘッド7を有するインクジェット記録ヘッドカートリ
ッジ8を搭載する不図示のヘッド搭載部としてのキャリ
ッジと、インク受け口11a、11bの形成されたプラ
テン板10と、記録ヘッド7からのインクの吐出に関す
る制御を行う制御部7aとを有する。
【0025】第1の副走査ローラ2、3は被記録媒体9
を挟持し、プラテン板10の上面へと被記録媒体9を搬
送し、第2の副走査ローラ4、5は、記録がなされた被
記録媒体9を挟持し、不図示の被記録媒体受けへと排紙
する。第2の副走査ローラ5は、記録直後の被記録媒体
9に接触するため、乾燥していないインクの付着を避け
るようにその形状は拍車状となっている。
【0026】インクタンク6はインクを内部に保持して
おり、記録ヘッド7は、被記録媒体9の搬送方向である
副走査方向(図1中矢印B)に複数の吐出口が形成され
ているものである。記録に際して、インクジェット記録
ヘッドカートリッジ8を搭載するキャリッジは、各副走
査ローラの回転軸とほぼ平行に配置された不図示のキャ
リッジガイドに沿って、副走査方向と交差する方向、例
えば、直交する方向である主走査方向(図1中矢印A)
に往復移動する。記録ヘッド7は、図1の破線で示す位
置Cと実線で示す位置Dとの間で往復移動されながら記
録を行う。また、インクジェット記録ヘッドカートリッ
ジ8は、被記録媒体9の右端部9aから左端部9bまで
の幅L1よりも広い範囲の、インクを吐出する範囲L3
インクを吐出することが可能である。
【0027】プラテン板10に形成された2つのインク
受け口11a、11bは、管12により不図示のインク
吸収体または廃インクタンクへと連通している。また、
インク受け口11a、11bの形成されている位置は、
記録ヘッド7が通過する直下であるとともに、インク受
け口11aの外側の縁である外側端部11cと、インク
受け口11bの外側の縁である外側端部11dとの間隔
2が、インクを吐出する範囲L3よりも広くなるように
設定されている。すなわち、被記録媒体9の幅L1と、
外側端部11cと外側端部11dとの間隔L2と、イン
クを吐出する範囲L3との関係は、L1<L3<L2となっ
ており、インク受け口11aは被記録媒体9の右端部9
aに対応し、インク受け口11bは被記録媒体9の左端
部9bに対応するように形成されている。
【0028】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置1による被記録媒体9への記録方法に関して詳細に説
明する。
【0029】なお、インクジェット記録ヘッドカートリ
ッジ8を搭載したキャリッジが位置CからDの位置へと
移動しながら、被記録媒体9にボーダー13の記録を行
う場合に関する説明とする。
【0030】第1の副走査ローラ2、3により被記録媒
体9が挟持され、プラテン板10の上面へと搬送され
る。
【0031】キャリッジは位置Cから、インク受け口1
1aまで移動し、記録ヘッド7の吐出口が被記録媒体9
の投影位置に到達せず、インク受け口11aの投影位置
内となる位置に達した時点で記録ヘッド7は、制御部7
aからの制御信号によりインクの吐出を開始する。すな
わち、記録ヘッド7は、図1中L3の範囲内に入るとイ
ンク受け口11aに対してインクの吐出を開始する。こ
れはインクは被記録媒体9以外にインクが吐出されてい
ることとなるが、被記録媒体9以外に吐出されたインク
はインク受け口11aにより回収されるため、プラテン
板10が汚れることはない。このため、プラテン板10
上を搬送される被記録媒体9が汚れることはない。ま
た、この際吐出されたインクは管12を介してインク吸
収体または廃インクタンクへと排出される。
【0032】制御部7aの制御信号により記録ヘッド7
からのインクの吐出は続けられながら、キャリッジはさ
らに位置Dの方向へ移動する。これにより、被記録媒体
9には非記録の領域が形成されることなく右端部9aか
らボーダー13の記録が開始される。そして、記録ヘッ
ド7はインクを吐出することで被記録媒体9にボーダー
13を記録しながらキャリッジは被記録媒体9の左端部
9bを通過し、インク受け口11bの外側端部11dに
至る前までインクの吐出を行う。これにより、被記録媒
体9の左端部9bにも非記録領域は形成されないことと
なる。このようにして、両端部に非記録領域のないボー
ダー13が被記録媒体9に形成される。
【0033】ボーダー13の記録を行った後、記録ヘッ
ド7は、吐出口がインク受け口11bの外側端部11d
に至る前の、図1中L3の範囲内でインクの吐出を終了
する。このため、プラテン板10は吐出されたインクに
より汚れることはない。また、この際吐出されたインク
は管12を介してインク吸収体または廃インクタンクへ
と排出される。
【0034】図2に本実施形態のインクジェット記録装
置1により記録された医療用の透過画像14の一例を示
す。
【0035】画像領域14a以外の領域には高濃度の黒
色で塗りつぶしたボーダー14bが形成されている。図
19に示した従来のインクジェット記録装置により形成
された透過画像4の上下左右端には非記録領域204
c、204d、204e、204fが形成されていた
が、本実施形態のインクジェット記録装置1により形成
された透過画像14は、上下端の非記録領域14c、1
4dのみが形成されるのみで、左右両端は全て塗りつぶ
されたボーダー14bが形成されている。
【0036】図3にライトボックス5を用いて、透過画
像14a及び透過画像14aと同様にして形成された透
過画像14a’を並べて観察している状況を示す。
【0037】透過画像14a及び透過画像14a’の左
右端に透明部分がないために、透過画像14a及び透過
画像14a’間にライトボックス15からのバックライ
トをそのまま透過する隙間ができていない。
【0038】なお、プラテン板10は平板形状のものを
一例に説明したが、これに限定されることなく、例えば
図4に示すプラテン板16のような形状であってもよ
い。
【0039】すなわち、プラテン板16は、被記録媒体
9に接触する接触面16aの幅L4が、被記録媒体9の
幅L1より狭く、また、プラテン板16の両端は、接触
面16aに対して下方に段差をつけた形状の段差部16
b、16cが形成されている。プラテン板16を用いた
場合のL1とL3とL2とL4との関係は、 L4<L1<L3<L2 となる。段差部16b、16cは、接触面16aより下
方に位置するため、被記録媒体9に接触することはな
い。また、段差部16b、16cには、インク受け口1
7a、17bがそれぞれ形成されているが、上述のよう
に段差部16b、16cは被記録媒体9に接触すること
がないため、インク受け口17a、17bがインクで汚
れていたとしても、被記録媒体9の左右端に接触して被
記録媒体9を汚すことはない。
【0040】また、さらに、プラテン板10、16のよ
うな形状のものの他に、線状の突起部が設けられた板部
材やエンボス加工の施された板部材を用いるものであっ
てもよい。
【0041】以上説明したように本実施形態のインクジ
ェット記録装置1は、プラテン板10に被記録媒体9の
左右両端にそれぞれ対応するインク受け口17a、17
bが形成されており、被記録媒体9の右端に記録ヘッド
7が到達する直前からインクを吐出し、被記録媒体9の
左端を記録ヘッド7が通過するまでインクを連続して吐
出するため、被記録媒体9の左右両端は全て塗りつぶさ
れたボーダー13が形成されることとなる。このため、
本実施形態のインクジェット記録装置1により記録され
た複数の透過画像14をライトボックス15に並べ、各
透過画像14の各画像領域14aを順次凝視する際に透
過画像間を視線が通過しても、非記録の領域が形成され
ることで生じる余白の透明部分より漏れる強力な光に幻
惑されずに画像領域の微弱な光量変化を読み取ることが
できる。
【0042】(第2の実施形態)次に、図5及び図6に
本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置40
の記録部59の構成を示す概略平面図及び概略断面図を
それぞれ示す。
【0043】本実施形態のインクジェット記録装置40
のプラテン板44には、搬送されてきた幅の異なる各被
記録媒体の右端部41bに対応する第1のインク受け口
44aと、幅の異なる各被記録媒体の左端に対応した第
2のインク受け口44bと、第3のインク受け口44c
と、第4のインク受け口44dとが形成されている。
【0044】第2のインク受け口44bは、第1の被記
録媒体41の左端部41aに対応する。第3のインク受
け口44cは、第1の被記録媒体41より幅広の第2の
被記録媒体42の左端部42aに対応する。第4のイン
ク受け口44dは、第2の被記録媒体42より幅広の第
3の被記録媒体43の左端部43aに対応する。
【0045】また、各インク受け口は管55に連通して
いるが、各インク受け口と各管55との間には、プラテ
ン板44の面より窪んだ凹部48が形成されている。凹
部48が形成されていることで各被記録媒体への不要な
インクの付着を抑制することができる。
【0046】プラテン板44の下方には、インク吸収体
47を収納したインク吸収体ケース45が設けられてお
り、各インク受け口に吐出され管55を介して流れ込ん
できたインクを吸収し、保持する。インク吸収体ケース
45は蓋46を有しているため、吸収したインクが漏洩
することはない。
【0047】なお、第1の実施形態において、不図示と
したインク吸収体あるいは廃インクタンクは、図6に示
す、インク吸収体47を収納し、蓋46を有するインク
吸収体ケース45と同様のものである。
【0048】以上の構成により、第1の副走査ローラ4
9、50により搬送されてきた第1の被記録媒体41
は、インクジェット記録ヘッドカートリッジ54の記録
ヘッド56から吐出された高濃度の黒色インクにより、
左右端に余白部分が形成されることなく、ボーダー53
が形成される。この際、記録ヘッド56がインクを吐出
する範囲は、第1のインク受け口44aから第2のイン
ク受け口44bまでの間であるため、プラテン板44及
び第1の被記録媒体41が汚れることはない。
【0049】同様に、第2の被記録媒体42に記録を行
う場合の記録ヘッド56がインクを吐出する範囲は、第
1のインク受け口44aから第3のインク受け口44c
までの間であり、第3の被記録媒体43に記録を行う場
合の記録ヘッド56がインクを吐出する範囲は、第1の
インク受け口44aから第4のインク受け口44dまで
の間であるため、いずれの場合もプラテン板44、第2
の被記録媒体42及び第3の被記録媒体43が汚れるこ
とはない。
【0050】本実施形態のインクジェット記録装置40
は、上記以外の構成及び動作は基本的に第1の実施形態
で示したインクジェット記録装置1と同様であるため、
詳細な説明は省略する。
【0051】なお、本実施形態のプラテン板44は平板
形状のものを一例に説明したが、これに限定されること
なく、各インク受け口の部分が各被記録媒体に接触しな
いような形状のものであってもよく、例えば、線状の突
起部が設けられた板部材やエンボス加工の施された板部
材を用いるものであってもよい。
【0052】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置40も第1の実施形態と同様に、各被
記録媒体の左右端部に余白部分を形成することなく記録
が行える。
【0053】(第3の実施形態)次に、図7及び図8に
本発明の第3の実施形態のインクジェット記録装置60
の記録部69の構成を示す概略平面図及び概略断面図を
それぞれ示す。
【0054】本実施形態のインクジェット記録装置60
は、第2の実施形態のインクジェット記録装置40で用
いられたプラテン板44のような平板状とせず、複数の
細い針金状のバー62が、副走査方向を長手方向として
主走査方向に並列に配列されている。また、各バー62
は後述の各インク受け口61と干渉しないように配置さ
れている。各インク受け口61は、管63の断面積に対
して開口部の断面積が大きく拡大されたテーパ形状に形
成されたものである。この形状は、空中に吐出されたイ
ンクの回収を容易するためのものである。また、各イン
ク受け口61の開口端部はバー62よりも低い位置に設
けられているため、被記録媒体64と各インク受け口6
1の開口端部が接することはない。
【0055】本実施形態のインクジェット記録装置6
は、上記以外の構成及び動作は基本的に第2の実施形態
で示したインクジェット記録装置40と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0056】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置60は、各被記録媒体に接する面積が
少ないだけでなく、吐出されたインクの付着する面積が
少ないバー62により各被記録媒体を支持することによ
り各被記録媒体を汚さずに、第1及び第2の実施形態と
同様に被記録媒体の左右端部に余白部分を形成すること
なく記録が行える。
【0057】(第4の実施形態)次に、図9及び図10
に本発明の第4の実施形態のインクジェット記録装置7
0の記録部89の構成を示す概略平面図及び概略断面図
をそれぞれ示す。
【0058】本実施形態のインクジェット記録装置70
は、各被記録媒体の右端部71bの位置規制を行う第1
の位置決め板72に対向する位置に配された第2の位置
決め板73にロッド74で連結された、インクを受ける
ための開口の形成されたインク受け部75を有する。第
2の位置決め板73は主走査方向に平行移動し、かつ、
固定自在であり、各被記録媒体の左端部の位置規制を行
うものである。ロッド74で第2の位置決め板73に連
結されたインク受け部75も、当然ながら、第2の位置
決め板73に伴い主走査方向に移動する。
【0059】インク吸収体76を収納するインク吸収体
ケース77の蓋78には、インク受け部75の移動範囲
に対応した開口78aが形成されている。すなわち、イ
ンク受け部75が、インク受け部75の移動範囲のどの
位置に位置していたとしても、インク受け部75に連通
した管75bから流れ落ちる回収されたインクが、イン
ク吸収体ケース77のインク吸収体76へと流れ込むよ
うに開口78aは形成されている。
【0060】以下に、各サイズの被記録媒体にインク受
け部75を対応させる手順を説明する。
【0061】第1の被記録媒体71にボーダー81を形
成する場合、操作者が第1の被記録媒体の左端部71a
まで第2の位置決め板73を移動させる。これにより、
ロッド74で連結されたインク受け部75は第1の被記
録媒体の左端部71aに対応した位置(図9中Gの位
置)にセットされる。
【0062】同様に、第1の被記録媒体71より幅広の
第2の被記録媒体79に記録を行う場合は、操作者が第
2の被記録媒体の左端部79aまで第2の位置決め板7
3を移動させる。これにより、インク受け部75は第2
の被記録媒体の左端部79aに対応した位置(図9中H
の位置)にセットされる。
【0063】第2の被記録媒体79より幅広の第3の被
記録媒体80に記録を行う場合も同様に操作すること
で、インク受け部75は第3の被記録媒体の左端部80
aに対応した位置(図9中Iの位置)にセットされる。
【0064】インク受け部75が図9に示すG、H、I
のいずれの位置にあっても、記録ヘッド81からインク
受け部75に吐出されたインクは、管75bを介し、開
口78aからインク吸収体76へと流れ込み吸収、保持
される。
【0065】本実施形態のインクジェット記録装置70
は、上記以外の構成及び動作は基本的に第3の実施形態
で示したインクジェット記録装置60と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0066】なお、本実施形態では、各被記録媒体の幅
が3種類であり、インク受け部75のセットされる位置
も3段階として説明したが、これに限定されるものでは
ない。また、本実施形態では、各被記録媒体の左端に対
応するインク受け部75のみが移動する構成を例として
示したが、各被記録媒体の右端に対応するインク受け部
75aも移動可能な構成とするものであってもよい。
【0067】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置70も第1ないし第3の実施形態と同
様に、各被記録媒体の左右端部に余白部分を形成するこ
となく記録が行える。
【0068】(第5の実施形態)次に、図11及び図1
2に本発明の第5の実施形態のインクジェット記録装置
90の記録部99の構成を示す概略平面図及び概略断面
図をそれぞれ示す。
【0069】本実施形態のインクジェット記録装置90
は、いわゆるラインヘッドタイプのものであり、インク
を吐出するノズル列91が副走査方向の記録領域全域に
渡って形成されているラインヘッド92を有する。ライ
ンヘッド92は不図示のヘッド搭載部に着脱自在に搭載
されている。ノズル列91はラインヘッド92の後述の
各被記録媒体に面する側に形成されている。また、ライ
ンヘッド92は不図示の固定部材により、不図示のイン
クジェット記録装置90の本体に固定されている。
【0070】第1の被記録媒体96に記録を行う場合の
ラインヘッド92のノズル列91がインクを吐出する範
囲は、第1のインク受け部94から第1の被記録媒体の
左端部96aに対応した位置にセットされた第2のイン
ク受け部95までの間である。
【0071】また、第1の被記録媒体96より幅広の第
2の被記録媒体97に記録を行う場合のラインヘッド9
2のノズル列91がインクを吐出する範囲は、第1のイ
ンク受け部94から第2の被記録媒体の左端部97aに
対応した位置にセットされた第2のインク受け部95ま
での間である。
【0072】同様に、第2の被記録媒体97より幅広の
第3の被記録媒体98に記録を行う場合のラインヘッド
92のノズル列91がインクを吐出する範囲は、第1の
インク受け部94から第3の被記録媒体の左端部98a
に対応した位置にセットされた第2のインク受け部95
までの間である。
【0073】以上のように、第1のインク受け部94か
ら各被記録媒体の幅に合わせてセットされた第2のイン
ク受け部95までがラインヘッド92のノズル列91が
インクを吐出する範囲となる。
【0074】本実施形態のインクジェット記録装置90
は、上記以外の構成及び動作は基本的に第4の実施形態
で示したインクジェット記録装置70と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0075】なお、本実施形態では、各被記録媒体の幅
が3種類であり、第2のインク受け部95のセットされ
る位置も3段階として説明したが、これに限定されるも
のではない。また、本実施形態では、各被記録媒体の左
端に対応する第2のインク受け部95のみが移動する構
成を例として示したが、各被記録媒体の右端に対応する
第1のインク受け部94も移動可能な構成とするもので
あってもよい。
【0076】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置90も第1ないし第4の実施形態と同
様に、被記録媒体の左右端部に余白部分を形成すること
なく記録が行える。
【0077】(第6の実施形態)次に、図13に本発明
の第6の実施形態のインクジェット記録装置100の記
録部116の構成を示す概略断面図を示す。
【0078】本実施形態のインクジェット記録装置10
0は、インクジェット記録ヘッドカートリッジ110及
びバー111を覆う、第1のダクト102を有するカバ
ー101と、第1のダクト102内に設けられた第1の
ファン103と、第1のダクト102内に加湿ノズル1
08を備えた、インクの粘度上昇を防止するための加湿
器107と、カバー101内の湿度を検知する湿度セン
サ106とを有する。また、インク吸収体ケース113
には第2のダクト104が設けられており、第2のダク
ト104内には第2のファン105が備えられている。
【0079】第1のファン103は、エアをカバー10
1内に導入するためのものであり、不図示のモータによ
り駆動される。加湿器107は加湿ノズル108から蒸
気を噴出して、第1のファン103により導入されたエ
アを加湿するためのものである。第1のファン103及
び加湿器107により加湿されてから導入されたエアの
湿度は、湿度センサ106により検知される。加湿器1
07はカバー101内を所望の湿度とするために、湿度
センサ106から送られた検知信号も基にした不図示の
加湿器用制御部からの信号により制御される。カバー1
01内を加湿したエアはインク受け部109を介して、
インク吸収体114へと流れ込む。インク吸収体114
へと流れ込んだエアは、インク吸収体ケース113の第
2のダクト104に設けられた、不図示のモータにより
駆動される第2のファン105により、インク吸収体1
14の内部を通過してから外部へと排出される。
【0080】本実施形態のインクジェット記録装置10
0は、上記以外の構成及び動作は基本的に第2の実施形
態で示したインクジェット記録装置40と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0081】なお、本実施形態においては被記録媒体1
12の位置規制のためバー111を用いたものを一例に
説明したが、これに限定されることなく、例えば、線状
の突起部が設けられた板部材やエンボス加工の施された
板部材を用いるものであってもよい。
【0082】また、本実施形態の構成は、上述の第1な
いし第5の実施形態に示したインクジェット記録装置及
び後述の第7の実施形態に示すインクジェット記録装置
のいずれに適用されるものであってもよい。
【0083】以上のようにカバー101内のエアは、記
録ヘッド115の周りを流れた後、インク受け部109
を通ってインク吸収体ケース113へと流れ込むため、
インクジェット記録ヘッドカートリッジ110の記録ヘ
ッド115から吐出されたインクのうち、空気中を漂う
インクミストを強制的にインク吸収体ケース113へと
排出することができる。このため、インクミストにより
被記録媒体112を汚すことはない。
【0084】以上説明したように、本実施形態のインク
ジェット記録装置100も第1ないし第5の実施形態と
同様に、被記録媒体の左右端部に余白部分を形成するこ
となく記録が行える。
【0085】(第7の実施形態)次に、図14に本発明
の第7の実施形態のインクジェット記録装置120の記
録部139の概略斜視図を示す。また、図15及び図1
6に図1に示したインクジェット記録装置120の記録
部139における被記録媒体127の前端部137及び
後端部138の記録がなされている状況を説明する概略
断面図をそれぞれ示す。
【0086】本実施形態のインクジェット記録装置12
0には、プラテン板121に、開閉可能な第1の可動プ
ラテン板122と、第2の可動プラテン板123とが設
けられている。また、プラテン板121には、被記録媒
体127の左右両端部に対応するインク受け口132a
とインク受け口132bとを繋げるように前端側インク
受け口132が形成されており、後端側インク受け口1
33も被記録媒体127の左右両端部に対応するインク
受け口132aとインク受け口132bとを繋げるよう
に形成されている。
【0087】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置120による、被記録媒体127へのボーダー134
の記録方法に関して説明する。
【0088】図15に示すように、被記録媒体127が
第1の副走査ローラ128、129に挟持されながら、
記録ヘッド124のノズル列125の下方まで搬送され
てくる。このとき、第1の可動プラテン板122が矢印
aの方向に退避することで、前端側インク受け口132
が開口された状態となる。このような状態でノズル列1
25から吐出インク126a及び吐出インク126bが
吐出される。吐出インク126bは主に前端側インク受
け口132へと向けて吐出され、吐出インク126aは
被記録媒体127の前端部137に対して吐出されボー
ダー134を形成することとなる。
【0089】次に、被記録媒体127が第2の副走査ロ
ーラ130、131に挟持されながら搬送されること
で、記録ヘッド124のノズル列125の下方を被記録
媒体127の後端部138が通過する。このとき、第2
の可動プラテン板123が矢印bの方向に退避すること
で、後端側インク受け口133が開口された状態とな
る。このような状態でノズル列125から吐出インク1
26c及び吐出インク126dが吐出される。吐出イン
ク126cは主に後端側インク受け口133へと向けて
吐出され、吐出インク126dは被記録媒体127の後
端部138に対して吐出され、後端部側のボーダー部を
形成することとなる。
【0090】なお、図14は、このようにして被記録媒
体127の前端部137にボーダー134が形成されて
いる状況の斜視図であり、第1の可動プラテン板122
が退避して前端側インク受け口132が開口された状態
を示している。また、第2の可動プラテン板123は閉
じられた状態のため、後端側インク受け口133は塞が
れている。
【0091】本実施形態のインクジェット記録装置12
0は、上記以外の構成及び動作は基本的に第1の実施形
態で示したインクジェット記録装置1と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0092】なお、本実施形態のプラテン板121は平
板形状のものを一例に説明したが、これに限定されるこ
となく、各インク受け口の部分が各被記録媒体に接触し
ないような形状のものであってもよく、例えば、線状の
突起部が設けられた板部材やエンボス加工の施された板
部材を用いるものであってもよい。
【0093】また、本実施形態の構成は、第5の実施形
態で示したようなラインヘッドタイプのインクジェット
記録装置に適用されるものであってもよい。
【0094】さらに、前端側インク受け口132と、第
1の可動プラテン板122と、後端側インク受け口13
3と、第2の可動プラテン板123との主走査方向の幅
を、記録を行う被記録媒体の最大幅よりも広くすること
で異なる幅の被記録媒体に対応させるような構成であっ
てもよい。
【0095】以上のような構成とすることで、本実施形
態のインクジェット記録装置120は、前端部137及
び後端部138にも余白部分を形成することなく記録が
行えるだけでなく、第1ないし第6の実施形態と同様
に、被記録媒体の左右端部に余白部分を形成することな
く記録が行える。
【0096】
【実施例】次に上記の実施形態の実施例について説明す
る。
【0097】本実施例は、第1の実施形態で示したイン
クジェット記録装置1を用いて被記録媒体9へのボーダ
ー13の記録を行った。
【0098】インク受け口11aの外側の縁である外側
端部11cと、インク受け口11bの外側の縁である外
側端部11dとの間隔L2は230mmであり、インク
を吐出する範囲L3は220mmである。また、被記録
媒体9としてはA4サイズ(297mm×210mm)
のものを用い、被記録媒体9を長手方向に搬送、記録す
るものとした。よって、被記録媒体9の幅である右端部
9aから左端部9bまでの幅L1は、210mmであ
る。
【0099】この構成の場合、被記録媒体の両端部より
それぞれ5mm広い範囲でインクの吐出が行われたた
め、被記録媒体の搬送位置が1〜3mm程度ずれても十
分に被記録媒体9の端部の塗りつぶしが行えた。またイ
ンク受け口11aの外側端部11c及びインク受け口1
1bの外側端部11dより、それぞれ5mm狭い範囲で
インクの吐出が終わるので、被記録媒体9に至らないイ
ンクが、プラテン板10を汚すことなく回収することが
できた。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
記録媒体を搬送する搬送手段と、吐出口からインクを吐
出することで被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載
して被記録媒体の搬送方向に対して交差する方向である
幅方向に往復移動するヘッド搭載部と、記録ヘッドと対
向する位置で被記録媒体を支持する支持手段と、を有す
るインクジェット記録装置であって、被記録媒体の幅方
向の端部に記録ヘッドから吐出されたインクを回収する
開口部を設けたため、被記録媒体の端部にまで高品位の
記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の記録部の構造を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置により記録された医療用の透過画像の一例を示す図
である。
【図3】ライトボックスを用いて、複数の透過画像を並
べて観察している状況を示す図である。
【図4】異なる形状のプラテン板の一例を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録
装置の記録部の構成を示す概略平面図である。
【図6】図5に示したインクジェット記録装置の記録部
の構成を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態のインクジェット記録
装置の記録部の構成を示す概略平面図である。
【図8】図7に示したインクジェット記録装置の記録部
の構成を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態のインクジェット記録
装置の記録部の構成を示す概略平面図である。
【図10】図9に示したインクジェット記録装置の記録
部の構成を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第5の実施形態のインクジェット記
録装置の記録部の構成を示す概略平面図である。
【図12】図11に示したインクジェット記録装置の記
録部の構成を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第6の実施形態のインクジェット記
録装置の記録部の構成を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第7の実施形態のインクジェット記
録装置の記録部の構造を示す概略斜視図である。
【図15】図14に示したインクジェット記録装置によ
る被記録媒体の前端部への記録がなされている状況を説
明する概略断面図である。
【図16】図14に示したインクジェット記録装置によ
る被記録媒体の後端部への記録がなされている状況を説
明する概略断面図である。
【図17】従来のインクジェット記録装置の要部構成の
概略を説明する側面概略図である。
【図18】従来のインクジェット記録装置の斜視概略図
である。
【図19】従来のインクジェット記録装置により記録さ
れた医療用の透過画像の一例を示す図である。
【図20】ライトボックスを用いて、従来の複数の透過
画像を並べて観察している状況を示す図である。
【符号の説明】
1、40、60、70、90、100、120 インク
ジェット記録装置 2、3、49、50、128、129 第1の副走査ロ
ーラ 4、5、51、52、130、131 第2の副走査ロ
ーラ 6 インクタンク 7、56、81、115、124 記録ヘッド 7a 制御部 8、54、110 インクジェット記録ヘッドカートリ
ッジ 9、64、112、127 被記録媒体 9a 右端部 9b 左端部 10、16、44、121 プラテン板 11a、11b、17a、17b、132a、132b
インク受け口 13、14b、53、81、134 ボーダー 14、14’ 透過画像 14a、14a’ 画像領域 14b、14d 非記録領域 15 ライトボックス 16a 接触面 16b、16c 段差部 19、59、69、89、99、116、139 記録
部 41、71、96 第1の被記録媒体 41a、71a、96a 第1の被記録媒体端 41b、71b 各被記録媒体の右端部 42、79、97 第2の被記録媒体 42a、79a、97a 第2の被記録媒体の左端部 43、80、98 第3の被記録媒体 43a、80a、98a 第3の被記録媒体の左端部 44a 第1のインク受け口 44b 第2のインク受け口 44c 第3のインク受け口 44d 第4のインク受け口 45、77、113 インク吸収体ケース 46、78 蓋 47、76、114 インク吸収体 48 凹部 55、63、75b 管 62、111 バー 72 第1の位置決め板 73 第2の位置決め板 74 ロッド 75、75a、109 インク受け部 78a 開口 91、125 ノズル列 92 ラインヘッド 94 第1のインク受け部 95 第2のインク受け部 101 カバー 102 第1のダクト103 第1のファン 104 第2のダクト 105 第2のファン 106 湿度センサ 107 加湿器 108 加湿ノズル 122 第1の可動プラテン板 123 第2の可動プラテン板 126a、126b、126c、126d 吐出インク 132 前端部インク受け口 133 後端部インク受け口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体を搬送する搬送手段と、吐出
    口からインクを吐出することで前記被記録媒体に記録を
    行う記録ヘッドを搭載して前記被記録媒体の搬送方向に
    対して交差する方向である幅方向に往復移動するヘッド
    搭載部と、前記記録ヘッドと対向する位置で前記被記録
    媒体を支持する支持手段と、を有するインクジェット記
    録装置であって、 前記被記録媒体の幅方向の端部に前記記録ヘッドから吐
    出されたインクを回収する開口部を設けたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録媒体を前記被記録媒体の搬送方向
    に搬送する搬送手段と、前記搬送方向と交差する方向で
    ある幅方向に前記被記録媒体の通過領域を超えた範囲に
    配列された複数の吐出口からインクを吐出することで前
    記被記録媒体に記録を行う記録ヘッドを搭載するヘッド
    搭載部と、前記記録ヘッドと対向する位置で前記被記録
    媒体を支持する支持手段と、を有するインクジェット記
    録装置であって、 前記被記録媒体の幅方向の端部に前記記録ヘッドから吐
    出されたインクを回収する開口部を設けたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部と連通する管部を有し、前記
    開口部の開口面積は前記管部の断面積よりも広い請求項
    1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、前記搬送方向を長手方
    向とし、前記幅方向に並列に配列された複数の棒部材で
    ある請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記開口部が、前記搬送方向と交差する
    方向に複数配列されている請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数配列された開口部のうち少なく
    とも1つは、前記幅方向に移動可能である請求項5に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記移動可能な開口部は、前記被記録媒
    体の前記幅方向の位置決めを行う位置決め手段と連動し
    て移動する請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記開口部は、前記被記録媒体の記録面
    でない面から略法線方向に離れた位置の、前記被記録媒
    体を支持する支持面以外の面に形成されている請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドと対向する位置で前記支
    持部材に前記被記録媒体の搬送方向に並列に形成された
    複数の開口部と、前記各開口部の開閉のための可動する
    複数の蓋とを有する請求項1または2に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドから前記開口部へと向
    かう気流を発生させる気流発生手段を有する請求項1な
    いし9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記気流を加湿させる加湿手段を有す
    る請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱
    エネルギを発生するための電気熱変換体を備えている請
    求項1ないし11のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  13. 【請求項13】 前記電気熱変換体によって印加される
    熱エネルギにより、インクに生ずる膜沸騰を利用して吐
    出口よりインクを吐出させる請求項12に記載のインク
    ジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 記録ヘッドから被記録媒体にインクを
    吐出して記録を行うインクジェット記録方法において、 前記被記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記記録ヘッドを保持し、前記被記録媒体の搬送方向に
    対して交差する方向に往復移動する保持手段と、 前記記録ヘッドと対向する位置で前記被記録媒体を支持
    する支持手段と、 を有し、 前記被記録媒体の幅方向の端部に設けた開口部で前記記
    録ヘッドから吐出されたインクを回収する工程を有する
    ことを特徴とするインクジェット記録方法。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドから吐出されたインク
    を受けるために形成された複数の開口部へと向かう気流
    を発生させる工程を有する請求項14に記載のインクジ
    ェット記録方法。
  16. 【請求項16】 前記気流を加湿させる工程を有する請
    求項15に記載のインクジェット記録方法。
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