JP2001053390A - 半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体レーザ装置およびその製造方法Info
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Abstract
において、等価屈折率段差を向上させ、高い出力まで基
本横モード発振を得る。 【解決手段】 n型GaAs基板11上にn-In0.49Ga0.51P下部
クラッド層12、nあるいはi-Inx2Ga1-x2As1-y2Py2光導波
層13、Inx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層14、p
あるいはi-Inx2Ga1-x2As1-y2Py2光導波層15、p-In0.49G
a0.51P上部第一クラッド層16、n-あるいはp-Inx1Ga1-x1
As1-y1Py1エッチング阻止層17、n-In0.49Ga0.51P電流狭
窄層18を1μm、n-GaAsキャップ層19を10nm積層する。
この上にSiO2膜20を形成し、3μm程度の幅のストライ
プ領域のSiO2膜20を除去し、GaAsキャップ層19、n-In
0.49Ga0.51P電流狭窄層18をエッチングした後、SiO2膜2
0を除去し、n-GaAsキャップ層と溝の底面のInx1Ga1-x1A
s1-y1Py1エッチング阻止層17を除去する。p-Inx4Ga1-x4
As1-y4Py4上部第二クラッド層21、p-GaAsコンタクト層2
2を形成する。
Description
およびその製造方法に関し、特に、内部に電流狭窄構造
と屈折率導波機構を備えた半導体レーザ装置およびその
製造方法に関するものである。
1.1μmの半導体レーザ装置において、基本横モード
を得るために、結晶層の内部に電流狭窄層と屈折率導波
機構を設けることが広くなされている。例えば、0.9
8μm帯の半導体レーザ装置として、1995年発行のIEEE
Journal of selected Topics in Quantum Electronic
s,Vol.1,No.2 pp.102において、n−GaAs基板上に
n−Al0.48Ga0.52As下部クラッド層、アンドープ
Al0.2Ga0.8As光導波路、Al0.2Ga0.8As/I
n0.2Ga0.8As二重量子井戸活性層、アンドープAl
0.2Ga0.8As光導波層、p−AlGaAs上部第一ク
ラッド層、p−Al0.67Ga0.33Asエッチング阻止
層、p−Al0.48Ga0.52As上部第二クラッド層、p
−GaAsキャップ層、絶縁膜を積層し、通常のフォト
リソグラフィにより、選択エッチングを利用して、p−
Al0.67Ga0.33Asエッチング阻止層までの狭ストラ
イプのリッジ構造を形成し、そのリッジ構造の両サイド
をClガスのアシストによる選択MOCVD成長により
n−Al0.7Ga0.3Asとn−GaAsを埋め込み、絶
縁膜を除去した後、p−GaAsを積層した電流狭窄と
屈折率導波機構を作り付けたことを特徴とする基本横モ
ード発振する半導体レーザ装置が報告されている。この
装置においては、酸化されやすいAl組成の高い上部第
一クラッド層の上に選択成長の困難なAlGaAs上部
第二クラッド層を再成長するということが非常に難しい
という問題がある。
レーザ装置として、1993年発行のIEEE Journal of Quan
tum Electronics Vol.29,No.6 pp.1936において、n−
GaAs基板上にn−Al0.4Ga0.6As下部クラッド
層、アンドープAl0.2Ga0.8As光導波層、GaAs
/InGaAs二重量子井戸活性層、アンドープAl
0.2Ga0.8As光導波層、p−Al0.4Ga0.6As上部
クラッド層、p−GaAsキャップ層、絶縁膜を積層
し、通常のフォトリソグラフィにより選択エッチングを
利用して、p−Al0.4Ga0.6As上部クラッド層の途
中まで狭ストライプのリッジ構造を形成し、そのリッジ
構造の両サイドを選択MOCVD成長により、n−In
0.5Ga0.5Pとn−GaAsで埋め込み、絶縁膜を除去
した後電極を形成した、電流狭窄と屈折率導波機構を作
り付けたことを特徴とする基本横モード発振する半導体
レーザ装置が報告されている。この装置においては、酸
化されやすいAl組成の高い上部クラッド層の上にV族
組成の違うInGaPを再成長するということが非常に
難しいという問題がある。
ー半導体レーザ装置として、1995年発行のIEEE Journal
of selected Topics in Quantum Electronics,Vol.1,N
o.2pp.189において、n−GaAs基板上に、n−In
GaPクラッド層、アンドープInGaAsP光導波
層、InGaAsP引っ張り歪み障壁層、InGaAs
二重量子井戸活性層、InGaAsP引っ張り歪み障壁
層、アンドープInGaAsP光導波層、p−InGa
P上部第一クラッド層、p−GaAs光導波層、p−I
nGaP上部第二クラッド層、p−GaAsキャップ
層、絶縁膜を積層し、通常のフォトリソグラフィにより
選択エッチングを利用してp−InGaP上部第一クラ
ッド層の上部までの狭ストライプのリッジ構造を形成
し、そのリッジ構造の両サイドを選択MOCVD成長に
より、n−In0.5Ga0.5Pで埋め込み、絶縁膜を除去
したp−GaAsコンタクト層を形成した、電流狭窄層
と屈折率導波機構を作り付けたことを特徴とする基本横
モード発振する半導体レーザが報告されている。この装
置においては、活性層の歪みを補償することにより、良
好な信頼性が得られている。しかし、リッジ幅の制御性
が悪いためにキンクレベルが150mW程度と低い。
て、1993年発行のIEEE Journal ofquantum Electronic
s,Vol.29,No6 pp1889において、n−GaAs基板に、
n−AlGaAs下部クラッド層、AlGaAs/Ga
As三重量子井戸活性層、p−AlGaAs上部第一ク
ラッド層、n−AlGaAs電流狭窄層、n−AlGa
As保護層を積層し、通常のフォトリソグラフィにより
選択エッチングを利用して、n−AlGaAs電流狭窄
層を突き抜けるまでの狭ストライプの溝を形成し、その
上にp−AlGaAs上部第二クラッド層と、p−Ga
Asコンタクト層を形成したことを特徴とする基本横モ
ード発振する内部ストライプ構造の半導体レーザ装置が
報告されている。この装置においては、溝幅の制御性が
高く、n−Al、溝幅の制御性が高く、n−AlGaA
s電流狭窄層とp−AlGaAs上部第二クラッド層と
の屈折率差により高い光出力まで基本横モード発振が得
られているが、製造方法において、酸化されやすいAl
GaAs上へのAlGaAsの再成長が難しいという欠
点がある。
長が0.9−1.1μmで内部電流狭窄構造と屈折率導
波機構を有する半導体レーザ装置においては、高出力で
かつ基本横モードを得るための層構成が、特性上または
信頼性上最適ではなかった。
いても基本横モード発振する信頼性の高い半導体レーザ
装置を提供することを目的とするものである。
置は、第一導電型GaAs基板上に、第一導電型下部ク
ラッド層、下部光導波層、組成比が0<x3≦0.4および0
≦y3≦0.1であるInx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪量
子井戸活性層、上部光導波層、第二導電型In0.49Ga
0.51P上部第一クラッド層、電流注入窓となるストライ
プ状の部分が除去された、組成比が0≦x1≦0.3および0
≦y1≦0.6であるInx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチン
グ阻止層、電流注入窓となるストライプ状の部分が除去
された、第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層がこ
の順に積層された結晶層の上に、組成比がx4=(0.49±
0.01)y4および0.4≦x4≦0.46である第二導電型Inx4G
a1-x4As1-y4Py4上部第二クラッド層および第二導電
型コンタクト層がこの順に積層されてなり、圧縮歪量子
井戸活性層の歪量と膜厚の積の絶対値が0.25nm以
下であり、エッチング阻止層の歪量と膜厚の積の絶対値
が0.25nm以下であり、圧縮歪量子井戸活性層およ
びエッチング阻止層以外の全ての層が、前記第一導電型
GaAs基板と格子整合する組成であることを特徴とす
るものである。
As基板の格子定数をcsとし、活性層の格子定数をca
とすると、(ca−cs)/csで表される値である。
As基板の格子定数をcsとし、エッチング阻止層の格
子定数をceとすると、(ce−cs)/csで表される値
である。
板の格子定数をcsとし、成長層の格子定数をcとする
と(c-cs)/csで表される値が0.003以下であ
ることを示す。
電型または第二導電型であってもよい。
電型GaAs基板上に、第一導電型下部クラッド層、下
部光導波層、組成比が0<x3≦0.4および0≦y3≦0.1であ
るInx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層、
上部光導波層、第二導電型In0.49Ga0.51P上部第一
クラッド層、組成比が0≦x1≦0.3および0≦x1≦0.6であ
る第二導電型Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻
止層、電流注入窓となるストライプ状の部分が除去され
た第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層がこの順に
積層された結晶層の上に、組成比がx4=(0.49±0.01)y4
および0.4≦x4≦0.46である第二導電型Inx4Ga1-x4
As1-y4Py4上部第二クラッド層および第二導電型コン
タクト層がこの順に積層されてなり、圧縮歪量子井戸活
性層の歪量と膜厚の積の絶対値が0.25nm以下であ
り、エッチング阻止層の歪量と膜厚の積の絶対値が0.
25nm以下であり、圧縮歪量子井戸活性層およびエッ
チング阻止層以外の全ての層が、前記第一導電型GaA
s基板と格子整合する組成であることを特徴とするもの
である。
は、前記圧縮歪量子井戸活性層の上下に、組成比が0≦x
5≦0.3および0<y5≦0.6であるInx5Ga1-x5As1-y5
Py5引張り歪障壁層が形成されていてもよく、その場
合、圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積と、該引張
り歪障壁層の歪量と該2つの引張り歪障壁層の合計の膜
厚の積の和の絶対値が0.25nm以下であることが望
ましい。
aAs基板の格子定数をcsとし、障壁層の格子定数を
cbとすると、(cb−cs)/csで表される値である。
てもよい。
井戸から構成されていてもよい。
第一導電型GaAs基板上に、第一導電型下部クラッド
層、下部光導波層、組成比が0<x3≦0.4および0≦y3≦
0.1であるInx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸
活性層、上部光導波層、第二導電型In0.49Ga0.51P
上部第一クラッド層、組成比が0≦x1≦0.3および0≦y1
≦0.6であるInx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻
止層、第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層、Ga
Asキャップ層をこの順に積層し、GaAsキャップ層
の電流注入窓となる部分をストライプ状に除去し、次
に、第一導電型In 0.49Ga0.51P電流狭窄層の電流注
入窓となる部分をストライプ状に除去し、次に、該電流
注入窓となる部分がストライプ状に除去されたGaAs
キャップ層およびInx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチン
グ阻止層の電流注入窓となるストライプ状の部分を同時
に除去した後、前記第一導電型In0.49Ga0.51P電流
狭窄層上に前記電流注入窓を覆うように、組成比がx4=
(0.49±0.01)y4および0.4≦x4≦0.46である第二導電型
Inx4Ga1-x4As1-y4Py4上部第二クラッド層および
第二導電型コンタクト層をこの順に積層し、圧縮歪量子
井戸活性層の歪量と膜厚の積の絶対値を0.25nm以
下とし、エッチング阻止層の歪量と膜厚の積の絶対値を
0.25nm以下とし、圧縮歪量子井戸活性層およびエ
ッチング阻止層以外の全ての層を、前記第一導電型Ga
As基板と格子整合させることを特徴とするものであ
る。
二導電型であってもよい。
たは第一導電型であってもよい。
成比が0≦x5≦0.3および0<y5≦0.6であるInx5Ga
1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層を積層してもよく、そ
の場合、圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積と、該
引張り歪障壁層の歪量と該2つの引張り歪障壁層の合計
の膜厚の積の和の絶対値を0.25nm以下することが
望ましい。
は、例えば第一導電型がn型半導体であれば、第二導電
型は第一導電型と逆極性であるp型半導体を示すもので
ある。
に、電流狭窄層をIn0.49Ga0.51Pとし、第二クラッ
ド層をInx4Ga1-x4As1-y4Py4としているため、電
流狭窄層と第二クラッド層との屈折率の差によって生じ
る等価屈折率段差を1.5〜7×10-3程度に精度良く
作りつけることができ、高次モード発振のカットオフが
容易に実現できる。このことにより、高い光出力まで、
基本横モード発振を実現することができる。
の層の組成にAlを含んでいると、Alが酸化され、特
性上よくないという欠点があったが、本発明では再成長
界面の層の組成にAlを含まないため、容易に第二上部
クラッド層を成長させることができ、また、Alの酸化
による結晶欠陥が生じないため、特性の劣化がなく、信
頼性を向上させることができる。
で、電極とコンタクト層の接触面積を大きくとることが
でき、コンタクト抵抗を低減することができる。
Pを用いているため、ウェットエッチングによるストラ
イプ幅の制御性を高めることできる。
aAsPエッチング阻止層において、電流を注入する部
分が除去されていなくてもよく、上記と同様の効果を得
ることができる。
成比が0≦x5≦0.3および0<y5≦0.6であるInx5Ga
1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層を形成した場合、しき
い値電流の低減等、種々の特性および信頼性を向上させ
ることができる。
レーザ装置において、上記構成による本発明を適用する
ことはより効果的であり、マルチモードであっても、低
雑音で高出力発振する半導体レーザを得ることができ
る。
法によれば、特に、InGaP電流狭窄層の上にGaA
sキャップ層を形成することにより、InGaP電流狭
窄層の上に自然酸化膜が形成されたり、直接レジスト層
が形成されて起こる層の変成等を防止できる。また、第
二クラッド層を再成長する前にそのGaAsキャップ層
を除去することにより、再成長界面に残る残さを除去で
き、結晶欠陥の発生を防止することができる。
を用いて詳細に説明する。
ーザ素子について、その製造方法と併せて説明する。図
1に作成過程の光出射方向に対しての断面図を示す。
上に有機金属気相成長法によりn−In0.49Ga0.51P
下部クラッド層12、nあるいはi−Inx2Ga1-x2As
1-y2Py2光導波層13(x2=(0.49±0.01)y2、0≦x2≦0.
3)、Inx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性
層14(0<x3≦0.4、0≦y3≦0.1)、pあるいはi−In
x2Ga1-x2As1-y2Py2光導波層15(x2=(0.49±0.01)
y2、0≦x2≦0.3)、p−In0.49Ga0.51P上部第一ク
ラッド層16、厚さが例えば20nmのnあるいはp−I
nx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層17(0≦x1
≦0.3、0≦y1≦0.6)、厚さが例えば1μmのn−In
0.49Ga0.51P電流狭窄層18、厚さが例えば10nmの
n−GaAsキャップ層19を積層する。この上にSiO
2膜20を形成し、〈011〉方向に通常のリソグラフィ
により3μm程度の幅のストライプ領域のSiO2膜20
を除去する。
をマスクとして、硫酸系エッチャントでGaAsキャッ
プ層19をエッチングし、引き続き塩酸系エッチャントで
n−In0.49Ga0.51P電流狭窄層18をエッチングする
ことにより、Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止
層17を露出させる。
をフッ酸系のエッチャントで除去し、引き続き硫酸系の
エッチャントで、n−GaAsキャップ層と溝の底面の
Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層17を除去
する。
Ga1-x4As1-y4Py4(x4=(0.49±0.01)y4、0.4≦x4
≦0.46)上部第二クラッド層21、p−GaAsコンタク
ト層22を形成する。その上にp側電極23を形成し、基板
の研磨を行いn側電極24を形成する。その後、試料を劈
開して形成した共振器に高反射率コート、低反射率コー
トを行い、チップ化して半導体レーザ素子を完成させ
る。p−InGaP上部第一クラッド層16の厚みさは基
本横モード発振が高出力まで維持できる厚さとする。
ド層をInx4Ga1-x4As1-y4Py4とし、電流狭窄層を
In0.49Ga0.51Pとして内部電流狭窄構造と実屈折率
構造を形成しており、屈折率段差を1.5〜7×10-3
程度にできるため、高い出力まで基本横モード発振を実
現できる。
導体レーザ素子についてその製造方法と併せて説明し、
その作成過程の光出射方向に対しての断面図を図2に示
す。
により、n−GaAs基板31上に、n−In0.49Ga
0.51P下部クラッド層32、nあるいはi−Inx2Ga
1-x2As1-y2Py2光導波層33(x2=(0.49±0.01)y2、0
≦x2≦0.3)、Inx5Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪障
壁層34(0≦x5≦0.3、0<y5≦0.6)、Inx3Ga1-x3A
s1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層35(0<x3≦0.4、0≦y
3≦0.1)、Inx5Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層
36(0≦x5≦0.3、0<y5≦0.6)、pあるいはi−Inx2
Ga1-x2As1-y2Py2光導波層37(x2=(0.49±0.01)y
2、0≦x2≦0.3)、p−In0.49Ga0.51P上部第一ク
ラッド層38、厚さが例えば20nmのnあるいはp−I
nx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層39(0≦x1
≦0.3、0≦y1≦0.6)、厚さが例えば1μmのn−In
0.49Ga0.51P電流狭窄層40、n−GaAsキャップ層
41を積層する。この上にSiO2膜42を形成し、(01
1)方向に通常のリソグラフィにより3μm程度の幅の
ストライプ領域のSiO2膜42を除去する。
をマスクとして、硫酸系エッチャントでGaAsキャッ
プ層41をエッチングし、引き続き塩酸系エッチャントで
n−In0.49Ga0.51P電流狭窄層40をエッチングする
ことにより、Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻
止層39を露出させる。
をフッ酸系エッチャントで除去し、引き続き硫酸系のエ
ッチャントでn−GaAsキャップ層41と溝の底面のI
nx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層39を除去す
る。
a1-x4As1-y4Py4(x4=(0.49±0.01)y4、0.4≦x4≦
0.46)上部第二クラッド層43、p−GaAsコンタクト
層44を形成する。その上にp側電極45を形成し、基板の
研磨を行いn側電極を46を形成する。その後、試料を劈
開して形成した共振器面に高反射率コート、低反射率コ
ートを行い、チップ化して半導体レーザ素子を完成させ
る。p−In0.49Ga0.51P上部第一クラッド層38の厚
さは基本横モード発振が高出力まで維持できる厚さとす
る。
Py3圧縮歪量子井戸活性層の上下にInx5Ga1-x5As
1-y5Py5引張り歪障壁層を導入しているため、第一の実
施の形態に比べ、しきい値電流の低下等特性の改善がな
され、信頼性が向上する。
体レーザ素子について、その製造方法と併せて説明し、
その作成過程の光出射方向に対しての断面図を図3に示
す。
により、n−GaAs基板51上にn−Alz1Ga1-z1A
s下部クラッド層52(0.35≦z1≦0.7)、nあるいはi
−Alz2Ga1-z2As光導波層53(0≦z2≦0.2)、In
x5Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層54(0≦x5≦0.
3、0<y5≦0.6)、Inx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪
量子井戸活性層55(0<x3≦0.4、0≦y3≦0.1)、Inx5
Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層56(0≦x5≦0.3、
0<y5≦0.6)、pあるいはi−Alz2Ga1-z2As光導
波層57(0≦z2≦0.2)、p−In0.49Ga0.51P上部第
一クラッド層58、厚さが例えば20nmのnあるいはp
−Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層59(0
≦x1≦0.3、0≦y1≦0.6)、厚さが例えば1μmのn−
In0.49Ga0.51P電流狭窄層60、厚さが例えば10n
mのn−GaAsキャップ層61を積層する。この上に、
SiO2膜62を形成し、(011)方向に通常のリソグ
ラフィにより3μm程度の幅のストライプ領域のSiO
2膜62を除去する。
をマスクとして、硫酸系エッチャントでGaAsキャッ
プ層61をエッチングし、引き続き、塩酸系エッチャント
でn−In0.49Ga0.51P電流狭窄層60をエッチングす
ることにより、Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング
阻止層59を露出させる。
をフッ酸系のエッチャントで除去し、引き続き、硫酸系
のエッチャントでn−GaAsキャップ層61と溝の底面
のInx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層59を除
去する。
a1-x4As1-y4Py4(x4=(0.49±0.01)y4、0.4≦x4≦
0.46)上部第二クラッド層63、p−GaAsコンタクト
層64を形成する。その上にp側電極65を形成し、基板の
研磨を行いn側電極66を形成する。その後、試料を劈開
して形成した共振器面に高反射率コート、低反射率コー
トを行い、チップ化して半導体レーザ素子を完成させ
る。p−In0.49Ga0. 51P上部第一クラッド層58の厚
さは基本横モード発振が高出力まで維持できる厚さとす
る。
の実施の形態同様、Inx3Ga1-x3As1-y3Py3圧縮歪
量子井戸活性層の上下にInx5Ga1-x5As1-y5Py5引
張り歪障壁層を導入しているため、しきい値電流の低下
等特性の改善がなされる。
体レーザ素子についてその製造方法と併せて説明し、そ
の作成過程の光出射方向に対しての断面図を図4に示
す。
により、n−GaAs基板71上に、n−In0.49Ga
0.51P下部クラッド層72、nあるいはi−Inx2Ga
1-x2As1-y2Py2光導波層73(x2=(0.49±0.01)y2、0
≦x2≦0.3)、Inx5Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪み
障壁層74(0≦x5≦0.3、0<y5≦0.6)、Inx3Ga1-x3
As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層75(0<x3≦0.4、0
≦y3≦0.1)、Inx5Ga1-x5As1-y5Py5引張り歪障
壁層76(0≦x5≦0.3、0<y5≦0.6)、pあるいはi−I
nx2Ga1-x2As1-y2Py2光導波層77(x2=(0.49±0.0
1)y2、0≦x2≦0.3)、p−In0.49Ga0.51P上部第一
クラッド層78、厚さが例えば20nmのp−Inx1Ga
1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層79(0≦x1≦0.3、0
≦y1≦0.6)、厚さが例えば1μmのn−In0.49Ga
0.51P電流狭窄層80を積層する。この上に、SiO2膜8
2を形成し、(011)方向に通常のリソグラフィによ
り3μm程度の幅のストライプ領域のSiO2膜82を除
去する。
をマスクとして塩酸系エッチャントでn−In0.49Ga
0.51P電流狭窄層80をエッチングすることによりInx1
Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層79を露出させ
る。その後、SiO2膜82をフッ酸系のエッチャントで
除去する。
Ga1-x4As1-y4Py4(x4=(0.49±0.01)y
4、0.4≦x4≦0.46)上部第二クラッド層83、p−Ga
Asコンタクト層84を形成する。p側電極85を形成し、
その後基板の研磨を行い、n側電極86を形成する。その
後、試料を劈開して形成した共振器面に高反射率コー
ト、低反射率コートを行い、その後チップ化して半導体
レーザ素子を完成させる。p−In0.49Ga0.51P上部
第一クラッド層78の厚さは基本横モード発振が高出力ま
で維持できる厚さとする。
1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層79を除去しない方法
について述べたが、溝底辺のInx1Ga1-x1As1-y1P
y1エッチング阻止層79を除去して、その上にp−Inx4
Ga1-x4As1-y4Py4(x4=(0.49±0.01)y4、0.4≦x4
≦0.46)上部第二クラッド層83、p−GaAsコンタク
ト層84を形成してもよい。
ザ装置において、発振する波長帯λに関しては、圧縮歪
Inx3Ga1-x3As1-y3Py3活性層(0<x3≦0.4、0≦y
3≦0.1)より、900<λ<1200(nm)の範囲ま
での制御が可能である。
屈折率導波機構付き半導体レーザ装置についてのみ記載
しているが、回折格子付きの半導体レーザ装置や光集積
回路の作成にも用いることが可能である。
板を使用した場合について記述しているが、p型の導電
性の基板を用いた層構成でもよく、この場合、上記すべ
ての導電性を反対にすればよい。
一で光導波層組成が一定のSQW−SCHと呼ばれる構
造を示したが、SQWの代わりに量子井戸を複数とする
多重量子井戸構造であってもよい。
はガスを原料とする分子線エピタキシャル成長法を用い
てもよい。
もよい。
素子の作成過程を示す断面図
素子の作成過程を示す断面図
素子の作成過程を示す断面図
素子の作成過程を示す断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 第一導電型GaAs基板上に、 第一導電型下部クラッド層、 下部光導波層、 組成比が0<x3≦0.4および0≦y3≦0.1であるInx3Ga
1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層、 上部光導波層、 第二導電型In0.49Ga0.51P上部第一クラッド層、 電流注入窓となるストライプ状の部分が除去された、組
成比が0≦x1≦0.3および0≦y1≦0.6であるInx1Ga
1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層、 電流注入窓となるストライプ状の部分が除去された、第
一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層がこの順に積層
された結晶層の上に、 組成比がx4=(0.49±0.01)y4および0.4≦x4≦0.46であ
る第二導電型Inx4Ga1-x4As1-y4Py4上部第二クラ
ッド層および第二導電型コンタクト層がこの順に積層さ
れてなり、 前記圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積の絶対値が
0.25nm以下であり、 前記エッチング阻止層の歪量と膜厚の積の絶対値が0.
25nm以下であり、 前記圧縮歪量子井戸活性層および前記エッチング阻止層
以外の全ての層が、前記第一導電型GaAs基板と格子
整合する組成であることを特徴とする半導体レーザ装
置。 - 【請求項2】 前記エッチング阻止層が、第一導電型ま
たは第二導電型であることを特徴とする請求項1記載の
半導体レーザ装置。 - 【請求項3】 第一導電型GaAs基板上に、 第一導電型下部クラッド層、 下部光導波層、 組成比が0<x3≦0.4および0≦y3≦0.1であるInx3Ga
1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層、 上部光導波層、 第二導電型In0.49Ga0.51P上部第一クラッド層、 組成比が0≦x1≦0.3および0≦y1≦0.6である第二導電型
Inx1Ga1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層、 電流注入窓となるストライプ状の部分が除去された第一
導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層がこの順に積層さ
れた結晶層の上に、 組成比がx4=(0.49±0.01)y4および0.4≦x4≦0.46であ
る第二導電型Inx4Ga1-x4As1-y4Py4上部第二クラ
ッド層および第二導電型コンタクト層がこの順に積層さ
れてなり、 前記圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積の絶対値が
0.25nm以下であり、 前記エッチング阻止層の歪量と膜厚の積の絶対値が0.
25nm以下であり、 前記圧縮歪量子井戸活性層および前記エッチング阻止層
以外の全ての層が、前記第一導電型GaAs基板と格子
整合する組成であることを特徴とする半導体レーザ装
置。 - 【請求項4】 前記圧縮歪量子井戸活性層の上下に、組
成比が0≦x5≦0.3および0<y5≦0.6であるInx5Ga
1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層が形成されており、 前記圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積と、該引張
り歪障壁層の歪量と該2つの引張り歪障壁層の合計の膜
厚の積の和の絶対値が0.25nm以下であることを特
徴とする請求項1、2または3記載の半導体レーザ装
置。 - 【請求項5】 前記ストライプの幅が1μm以上である
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の半導
体レーザ装置。 - 【請求項6】 前記圧縮歪量子井戸活性層が、複数の量
子井戸から構成されていることを特徴とする請求項1か
ら5いずれか1項記載の半導体レーザ装置。 - 【請求項7】 第一導電型GaAs基板上に、 第一導電型下部クラッド層、 下部光導波層、 組成比が0<x3≦0.4および0≦y3≦0.1であるInx3Ga
1-x3As1-y3Py3圧縮歪量子井戸活性層、 上部光導波層、 第二導電型In0.49Ga0.51P上部第一クラッド層、 組成比が0≦x1≦0.3および0≦y1≦0.6であるInx1Ga
1-x1As1-y1Py1エッチング阻止層、 第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層 GaAsキャップ層をこの順に積層し、 前記GaAsキャップ層の電流注入窓となる部分をスト
ライプ状に除去し、 次に、前記第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層の
電流注入窓となる部分をストライプ状に除去し、 次に、該電流注入窓となる部分がストライプ状に除去さ
れたGaAsキャップ層およびInx1Ga1-x1As1-y1
Py1エッチング阻止層の電流注入窓となるストライプ状
の部分を同時に除去した後、 前記第一導電型In0.49Ga0.51P電流狭窄層上に前記
電流注入窓を覆うようにして、組成比がx4=(0.49±0.0
1)y4および0.4≦x4≦0.46である第二導電型Inx4Ga
1-x4As1-y4Py4上部第二クラッド層および第二導電型
コンタクト層をこの順に積層し、 前記圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積の絶対値を
0.25nm以下とし、 前記エッチング阻止層の歪量
と膜厚の積の絶対値を0.25nm以下とし、 前記圧縮歪量子井戸活性層および前記エッチング阻止層
以外の全ての層を、前記第一導電型GaAs基板と格子
整合させることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方
法。 - 【請求項8】 前記エッチング阻止層が、第一導電型ま
たは第二導電型であることを特徴とする請求項7記載の
半導体レーザ装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記GaAsキャップ層が、第一導電型
または第二導電型であることを特徴とする請求項7また
は8記載の半導体レーザ装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記圧縮歪量子井戸活性層の上下に、
組成比が0≦x5≦0.3および0<y5≦0.6であるInx5Ga
1-x5As1-y5Py5引張り歪障壁層を積層し、 前記圧縮歪量子井戸活性層の歪量と膜厚の積と、該引張
り歪障壁層の歪量と該2つの引張り歪障壁層の合計の膜
厚の積の和の絶対値を0.25nm以下とすることを特
徴とする請求項7、8または9記載の半導体レーザ装置
の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22216899A JP2001053390A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 半導体レーザ装置およびその製造方法 |
US09/634,703 US6400743B1 (en) | 1999-08-05 | 2000-08-07 | High-power semiconductor laser device having current confinement structure and index-guided structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22216899A JP2001053390A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 半導体レーザ装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001053390A true JP2001053390A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16778253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22216899A Pending JP2001053390A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 半導体レーザ装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001053390A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007194334A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Sharp Corp | 半導体レーザ装置、半導体レーザ装置の製造方法および空間光伝送システム |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP22216899A patent/JP2001053390A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007194334A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-02 | Sharp Corp | 半導体レーザ装置、半導体レーザ装置の製造方法および空間光伝送システム |
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