JP2001052954A - コンデンサ用金属化フィルムおよびこれを用いた巻回型フィルムコンデンサ - Google Patents

コンデンサ用金属化フィルムおよびこれを用いた巻回型フィルムコンデンサ

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JP2001052954A
JP2001052954A JP11223396A JP22339699A JP2001052954A JP 2001052954 A JP2001052954 A JP 2001052954A JP 11223396 A JP11223396 A JP 11223396A JP 22339699 A JP22339699 A JP 22339699A JP 2001052954 A JP2001052954 A JP 2001052954A
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metal electrode
electrode layer
film
side metal
capacitor
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JP11223396A
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English (en)
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Masaharu Yamane
正治 山根
Mikio Sakata
幹夫 坂田
Michiharu Kamiya
三千治 神谷
Masahide Kayao
真秀 柏尾
Yasuko Metsugi
康子 目次
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/32Wound capacitors

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサの静電容量を増大させることがで
きると共に、コンデンサの小型化を図ることができるコ
ンデンサ用金属化フィルムを提供すること。 【解決手段】 フィルム長さ方向に帯状に設けられ、所
定の長さを有するフィルム一端側の第1マージン11、
第2マージン12、第3マージン13、および第4マー
ジン14からなる表面マージン10以外のフィルム表面
に設けられた表面側金属電極層20と、フィルム両端に
帯状に設けられ、少なくとも一部が第1マージン11お
よび第3マージン13と重なるような所定の幅を有する
裏面マージン31以外のフィルム裏面に設けられた裏面
側金属電極層30とからなるコンデンサ一単位Xを、第
4マージン14が隣接するコンデンサ一単位X'の第1
マージン11に連続するように、フィルム上に連続的に
形成してなるコンデンサ用金属化フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンデンサ用金属化
フィルムおよびこれを用いた巻回型フィルムコンデンサ
に関し、より詳細には、マージンの形状を特殊な形状に
することによって、コンデンサの静電容量を増大させる
ことができると共に、コンデンサの小型化を図ることが
できるコンデンサ用金属化フィルムおよびこれを用いた
巻回型フィルムコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図10に示されるように、所
定の幅を有する表面マージン101を帯状のプラスチッ
クフィルム(以下、本明細書中においては単に「フィル
ム」という場合がある)の表面の一端側(図面上側)に
設けると共に、同様の裏面マージン102をフィルムの
裏面の他端側(図面下側)に設け、これらの表面・裏面
マージン101、102以外の部分に金属を順に蒸着さ
せて電極を形成することにより得られるコンデンサ用金
属化フィルムが知られている。このようなコンデンサ用
金属化フィルムは、所望される静電容量等のコンデンサ
の特性に応じてカットされた後、巻回されて巻回型フィ
ルムコンデンサとなる。
【0003】巻回型フィルムコンデンサに高電圧を印加
した場合には、巻回されたフィルム間のエアーギャップ
において放電現象が生じ、これにより金属電極層が腐食
してしまうことがある。この腐食を抑えるため、図11
(a)(b)に示されるように、表面マージン101を
フィルム表面の中央部に設けてフィルム表面の電極を分
割すると共に、裏面マージン102をフィルム裏面の両
端に設けることにより、図11(c)に示されるよう
に、フィルム長さ方向に平行な2つの直列コンデンサ素
子を形成したコンデンサ用金属化フィルムが知られてい
る。このようなフィルムも、図10に示されるコンデン
サと同様に、所望される静電容量等のコンデンサの特性
に応じてカットされた後、巻回されて巻回型フィルムコ
ンデンサとなる。この他、表面マージン101、102
を増やし、フィルム長さ方向に平行な直列コンデンサを
複数個形成してなるコンデンサ用金属化フィルムも知ら
れている。
【0004】また、上記のコンデンサ用金属化フィルム
においては、表面マージン101、102をフィルム長
さ方向に設けたが、図12に示すように、マージン10
3をフィルム幅方向に設けて金属電極層を分割すること
も考えられている。図12に示す巻回型フィルムコンデ
ンサにおいては、マージン103が表裏にそれぞれ3つ
設けられ、金属電極層が4つに分離され、7つの直列コ
ンデンサ素子が形成されている。
【0005】ところで、上記のようなコンデンサにおい
て、万一それらのコンデンサ素子が短絡してしまった場
合に備えて、図13に示すように、フィルム表面の一端
側(図面上側)に設けられた表面マージン101から他
端側(図面下側)に延出するようなL字状またはT字状
の表面マージン104をさらに設けることにより、他端
縁近傍で金属電極層201の幅を絞った保安機構付きコ
ンデンサ用金属化フィルムが考案されている。このよう
な保安機構付きコンデンサ用金属化フィルムにおいて
は、万一2層の金属電極層からなるコンデンサ素子が短
絡してしまった場合には、幅が絞られた部分202の金
属が飛散し、金属電極層201へ流れる電流が遮断さ
れ、これにより、当該コンデンサ素子が短絡しても、全
体ではコンデンサとして機能し続ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】マージンの幅を小さく
すれば小型化および高容量化を実現できるが、それだけ
放電現象が生じやすくなり、現段階では、小型化および
高容量化を実現するために、これ以上マージンの幅を小
さくすることができない段階まで到達している。一方、
コンデンサの小型化および高容量化が市場から要求され
ているために、大変狭い幅のフィルムを使用することが
考えられているが、このような大変狭い幅のフィルムを
使用した場合には、マージンの占める割合が大きくな
り、これ以上の小型化および高容量化は困難となってい
るという問題点がある。
【0007】特に、段落番号0005において説明した
ような、保安機構付きコンデンサ用金属化フィルムにお
いては、L字状の表面マージン104および105をそ
れぞれフィルム表裏に設けなければならず、ますますマ
ージンの占める割合が大きくなっている。また、表面マ
ージン104、105をL字状にしなければならないた
め、通常のコンデンサ用金属化フィルムと比較して、設
計効率が低下するという問題もあった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れ、その目的とするところは、マージンの形状を特殊な
形状にすることによって、コンデンサの静電容量を増大
させることができると共に、コンデンサの小型化を図る
ことができるコンデンサ用金属化フィルムおよびこれを
用いた巻回型フィルムコンデンサを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係るコンデンサ用金属化フィルムは、フィルム長さ
方向に帯状に設けられ、所定の長さを有するフィルム一
端側の第1マージン11、この第1マージン11から略
直角方向のフィルム幅方向に帯状に連続形成された第2
マージン12、この第2マージン12から略直角方向の
フィルム長さ方向に帯状に連続形成され、所定の長さを
有するフィルム他端側の第3マージン13、および第3
マージン13から略直角方向のフィルム幅方向に帯状に
連続形成された第4マージン14からなる表面マージン
10以外のフィルム表面に設けられた金属からなる表面
側金属電極層20と、フィルム両端に帯状に設けられ、
少なくとも一部が第1マージン11および第3マージン
13と重なるような所定の幅を有する裏面マージン31
以外のフィルム裏面に設けられた金属からなる裏面側金
属電極層30とからなるコンデンサ一単位を、第4マー
ジン14が隣接するコンデンサ一単位の第1マージン1
1に連続するように、フィルム上に連続的に形成してな
る。
【0010】上記の本発明に関する説明は、フィルム表
裏に設けられる非蒸着部としてのマージン10に着目し
ているが、フィルム表裏に設けられる金属電極層20、
30に着目すると、本発明を以下のようにとらえること
もできる。すなわち、上記課題を解決する本発明に係る
コンデンサ用金属化フィルムは、フィルム一端側から他
端側に向けて延出した複数個の一端側金属電極層21
と、フィルム他端側から一端側に向けて延出し、一端側
金属電極層からは絶縁されている複数個の他端側金属電
極層22とが、隣り合う2つの一端側金属電極層21の
間に1つの他端側金属電極層22が挟まれ、隣り合う2
つの他端側金属電極層22の間に1つの一端側金属電極
層21が挟まれている状態でフィルム表面に設けられ、
一端側金属電極層21および他端側金属電極層22に重
なるようにしてフィルム裏面に裏面側金属電極層30が
設けられている。
【0011】また、上記課題を解決する他の本発明に係
るコンデンサ用金属化フィルムは、フィルム一端縁から
他端側に向けて延出した第1表面側金属電極層と、第1
表面側金属電極層から絶縁され、互いに絶縁するように
長さ方向に隣接して並べられている(n−1)個の各表
面側金属電極層(nは2以上の自然数)とがフィルム表
面に設けられ、互いに絶縁するように長さ方向に隣接し
て並べられている(n−1)個の各裏面側金属電極層
と、各裏面側金属電極層から絶縁され、フィルム他端縁
から一端縁に向けて延出した第n裏面側金属電極層とが
フィルム裏面に設けられ、第1表面側金属電極層と第1
裏面側金属電極層とが重なっており、1以上(n−1)
以下の任意のm(mは自然数)について、第m裏面側金
属電極層が第mおよび第(m+1)表面側金属電極層に
重なっており、第(m+1)表面側金属電極層が第mお
よび第(m+1)裏面側金属電極層に重なってなるコン
デンサ一単位を、第n表面側金属電極層が、隣接するコ
ンデンサ一単位の第1裏面側金属電極層に重なるよう
に、フィルム長さ方向に連続して形成してなる。
【0012】上記のようなコンデンサ用金属化フィルム
において、例えば、n=2の場合、本発明に係るコンデ
ンサ用金属化フィルムは、以下のように表される。すな
わち、本発明に係るコンデンサ用金属化フィルムは、フ
ィルム一端縁から他端側に向けて延出した第1表面側金
属電極層41と、第1表面側金属電極層41から絶縁さ
れた第2表面側金属電極層42とがフィルム長さ方向に
隣接するようにフィルム表面に設けられ、第1表面側金
属電極層41と第2表面側金属電極層42とに重なるよ
うに設けられた第1裏面側金属電極層51と、第2表面
側金属電極層42に重なるが第1裏面側金属電極層51
からは絶縁され、フィルム他端縁から一端縁に向けて延
出した第2裏面側金属電極層52とがフィルム長さ方向
に隣接するようにフィルム裏面に設けられることにより
形成されるコンデンサ一単位Xを、第2表面側金属電極
層42が、隣接するコンデンサ一単位X'の第1裏面側
金属電極層51に重なるように、フィルム長さ方向に連
続して形成してなる。
【0013】上記課題を解決するさらに他の本発明に係
るコンデンサ用金属化フィルムは、フィルム一端縁から
他端側に向けて延出した第1表面側金属電極層と、互い
に絶縁するように長さ方向に隣接して並べられている
(n−1)個の各表面側金属電極層(nは2以上の自然
数)とがフィルム表面に設けられ、互いに絶縁するよう
に長さ方向に隣接して並べられている(n−1)個の各
裏面側金属電極がフィルム裏面に設けられ、1以上(n
−1)以下の任意のm(mは自然数)について、第m裏
面側金属電極層が第mおよび第(m+1)表面側金属電
極層に重なってなる第1コンデンサ部分単位と、フィル
ム他端縁から一端側に向けて延出した第1表面側金属電
極層と、互いに絶縁するように長さ方向に隣接して並べ
られている(n−1)個の各表面側金属電極層(nは2
以上の自然数)とがフィルム表面に設けられ、互いに絶
縁するように長さ方向に隣接して並べられている(n−
1)個の各裏面側金属電極がフィルム裏面に設けられ、
ここで、1以上(n−1)以下の任意のm(mは自然
数)について、第m裏面側金属電極層が第mおよび第
(m+1)表面側金属電極層と重なってなる第2コンデ
ンサ部分単位とが、第1コンデンサ部分単位の第n表面
側金属電極層が第2コンデンサ部分単位の第1表面側金
属電極層に隣接すると共に第2コンデンサ一単位の第1
裏面側金属電極層と重なってコンデンサ一単位を形成
し、第2コンデンサ一単位の第n表面側金属電極層が、
隣接するコンデンサ一単位における第1コンデンサ一単
位の第1裏面側金属電極層に重なるようにコンデンサ一
単位をフィルム長さ方向に連続して形成してなる。
【0014】上記のようなコンデンサ用金属化フィルム
において、例えば、n=2の場合、本発明に係るコンデ
ンサ用金属化フィルムは、以下のように表される。すな
わち、本発明に係るコンデンサ用金属化フィルムは、フ
ィルム一端縁から他端側に向けて延出した第1表面側金
属電極層71と、第1表面側金属電極層71から絶縁さ
れた第2表面側金属電極層72と、第1および第2表面
側金属電極層から絶縁され、フィルム他端縁から一端縁
に向けて延出した第3表面側金属電極層73と、第1、
第2、および第3表面側金属電極層から絶縁された第4
表面側金属電極層74とがフィルム長さ方向に隣接する
ようにフィルム表面に設けられ、第1表面側金属電極層
および第2表面側金属電極層に重なるように設けられた
第1裏面側金属電極層81と、第2表面側金属電極層7
2、第3表面側金属電極層73、および第4表面側金属
電極層74に重なるが、第1裏面側金属電極層81から
は絶縁されるように設けられた第2裏面側金属電極層8
2とがフィルム長さ方向に隣接するようにフィルム裏面
に設けられることにより形成されるコンデンサ一単位X
を、第4表面側金属電極層74が、隣接するコンデンサ
一単位X'の第1裏面側金属電極層81に重なるよう
に、フィルム長さ方向に連続して形成してなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と共に詳細に
説明する。以下の説明において、フィルム長さ方向と
は、説明の都合上、図面左から右側とする。 (実施の形態1)図1に示されるように、本発明に係る
コンデンサ用金属化フィルムにおけるフィルムの表面に
は、所定形状の表面マージン10が設けられている。よ
り詳細に説明すると、表面マージン10は4つのマージ
ンからなり、フィルム長さ方向に帯状に設けられ、所定
の長さを有するフィルム一端側(図面上側)の第1マー
ジン11と、この第1マージン11からほぼ直角方向
(すなわち、フィルム幅方向)に帯状に連続形成された
第2マージン12と、第2マージン12からほぼ直角方
向(すなわち、フィルム長さ方向)に帯状に連続形成さ
れ、所定の長さを有するフィルム他端側(図面下側)の
第3マージン13と、第3マージン13からほぼ直角方
向(すなわち、フィルム幅方向)に帯状に連続形成され
た第4マージン14とからなる。
【0016】各第1〜第4マージン11〜14の幅およ
び長さは、放電現象を起こさないように、フィルムの
幅、所望されるコンデンサの静電容量、印加される電圧
等の特性などに応じて適切な幅および長さが選択される
が、一例を挙げると、印加される最大電圧が5kVであ
る場合にはフィルムの幅は約5mm以上約50mm以下
とされ、この場合には、放電現象を防止できると共に、
コンデンサの小型化および高容量化を図ることができる
という観点から各第1〜第4マージン11〜14の幅は
約0.5mm以上約10mm以下が好ましく、約1mm
以上約5mm以下がより好ましい。各第1〜第4マージ
ン11〜14の幅を小さくすればするほど、コンデンサ
の小型化および高容量化を図ることができる。
【0017】マージンの長さについては、特に限定され
ないが、一例を挙げれば、3mm以上100mm以下が
好ましく、5mm以上50mm以下がより好ましい。各
第1〜第4マージン11〜14の幅および長さは、各マ
ージン11〜14の間でそれぞれ異なっても良いが、コ
ンデンサ用金属化フィルムの作成を容易にするという観
点から、すべてのマージン11〜14の幅および長さは
それぞれ同一であることが好ましい。各第1〜第4マー
ジン11〜14からなる表面マージン10以外のフィル
ム表面には表面側金属電極層20が積層されている。フ
ィルム裏面には、第1マージン11および第3マージン
13に重なるようにして両端縁に裏面マージン31が設
けられており、この裏面マージン31以外の部分のフィ
ルム裏面には、裏面側金属電極層30がそれぞれ積層さ
れている。後に詳述するが、フィルム表面の金属電極層
20は、フィルム一端縁(図面上側)から他端側(図面
下側)に延出した一端側表面金属電極層21と、フィル
ム他端縁(図面下側)から一端側(図面上側)に延出し
た他端側表面金属電極層22とからなり、裏面側金属電
極層30は、フィルム両端部以外のフィルム裏面に積層
し、一端側表面金属電極層21と他端側表面金属電極層
22とに重なっている。
【0018】図1の点線で囲ったように、裏面マージン
31および4つの第1〜第4マージン11〜14からな
る表面マージン10以外のフィルム裏面および表面にそ
れぞれ裏面側金属電極層30および表面側金属電極層2
0が積層されており、これらをひとまとめにしてコンデ
ンサ一単位Xが形成されている。本発明に係る金属フィ
ルムコンデンサにおいては、このようなコンデンサ一単
位Xにおける第4マージン14と、このコンデンサ一単
位に隣接するコンデンサ一単位X'における第1マージ
ン11とがフィルム表面上で連続するように、各コンデ
ンサ一単位Xが連続的にフィルム上に形成されている。
各コンデンサ一単位Xにおいては、一端側金属電極層2
1と裏面側金属電極層30との間で1つのコンデンサ素
子25が、他端側金属電極層21と裏面側金属電極層3
0との間で1つのコンデンサ素子25が形成されてい
る。
【0019】上記の説明では、フィルムの表面に設けら
れる表面マージン10に着目したが、表面マージン10
以外のフィルム表面に積層された金属電極層20に着目
すると、図1に示されるように、本発明に係るコンデン
サ用金属化フィルムにおいては、フィルム一端側(図面
上側)から他端側(図面下側)に向けて延出した複数個
の一端側金属電極層21と、フィルム他端側(図面下
側)から一端側(図面上側)に向けて延出し、一端側金
属電極層21からは絶縁されている複数個の他端側金属
電極層22とが、隣り合う2つの一端側金属電極層21
の間に1つの他端側金属電極層22が挟まれ、隣り合う
2つの他端側金属電極層22の間に1つの一端側金属電
極層21が挟まれている状態でフィルム表面に設けられ
ていると共に、一端側金属電極層21および他端側金属
電極層22に重なるようにしてフィルム裏面に裏面側金
属電極層30が設けられている。このようなコンデンサ
用金属化フィルムにおいては、一端側金属電極層21と
裏面側金属電極層30との間で1つのコンデンサ素子2
5が、他端側金属電極層22と裏面側金属電極層30と
の間で1つのコンデンサ素子25が形成されている。
【0020】フィルムの幅は高々5mm〜50mm程度
であるが、フィルムの長さは通常数m〜十数m程度あ
り、非常に長いので、フィルム長さ方向にマージンを設
ける余裕がある。本発明に係るコンデンサ用金属化フィ
ルムにおいては、十分な幅の表面マージン10により金
属からなる電極を分割することにより、放電現象が起こ
る可能性を極めて低く抑えつつ、表面マージン10の占
める割合を少なくすることができる。従って、本発明に
より、コンデンサの静電容量を増大させることができる
と共に、コンデンサの小型化を図ることができる。本発
明は幅の狭いフィルムほど効果があり、本発明に用いら
れるフィルムの幅は50mm以下であることが好まし
く、15mm以下であることがより好ましい。
【0021】また、従来のコンデンサ用金属化フィルム
と同様、本発明に係るコンデンサ用金属化フィルムもま
た、所望される静電容量等のコンデンサの特性に応じて
カットされることができる。カットされた後、巻回され
て、図9に示されるように、巻回されたコンデンサ用金
属化フィルムの両端部に亜鉛、亜鉛−鈴合金などの金属
を吹き付けて外部電極91を形成し、鉄線、銅被鋼線な
どからなるリード線92を外部電極91から引き出す。
最後に、これを樹脂に浸すかまたはケース93に内挿し
て樹脂をケース内に封入することにより、樹脂を硬化さ
せて本発明に係る巻回型フィルムコンデンサが得られ
る。このような巻回型フィルムコンデンサも、本発明の
趣旨に含まれる。
【0022】また、図1(c)は、本発明に係るコンデ
ンサ用金属化フィルムの等価回路を示すが、これに示さ
れるように、このようなコンデンサ用金属化フィルムに
おいては、コンデンサ素子25が並列に接続されている
ので、万一放電現象が起きて1つのコンデンサ素子25
が破壊されても、破壊されたコンデンサ素子25は回路
上、単に隔離されるだけであり、他のコンデンサ素子2
5に悪影響を与えることがない。
【0023】図1では、フィルム表面の両端縁には一端
側金属電極層21および他端側金属電極層22が形成さ
れているが、できる限り表面側金属電極層20と裏面側
金属電極層30とが重なっている対向面積を増やすとい
う観点から、図2に示すように、第1マージン11およ
び第3マージン13がそれぞれフィルム一端縁(図面上
側)および他端縁(図面下側)に接していることが好ま
しい。すなわち、表面側金属電極層20に着目すれば、
一端側金属電極層21がフィルム一端縁から他端側に向
けて延出し、他端側金属電極層22がフィルム他端縁か
ら一端側に向けて延出していることが好ましい。このよ
うに表面側金属電極層20を形成することにより、対向
面積をできる限り増やすことができる。
【0024】また、図1および図2では、裏面側金属電
極層30は、フィルム長さ方向に連続して設けられてい
るが、フィルム表面の第2マージン12または第4マー
ジン14と裏面側金属電極層30とが重なる部分におい
ては、コンデンサ素子が形成されていない。そこで、図
3に示すように、このフィルム表面の第2マージン12
または第4マージン14のいずれかに重なるフィルム裏
面側に幅方向マージン32を設けることにより、放電現
象が起こる可能性をより低く抑えることが好ましい。な
お、図3においては、幅方向マージン32を第2マージ
ン12に重なるフィルム裏面側に設けている。
【0025】本発明に係るコンデンサ用金属化フィルム
においてもまた、万一それらのコンデンサ素子が短絡し
てしまった場合に備えて、金属電極層の幅を一端縁(図
面上側)または他端縁(図面下側)で絞ることができ
る。マージンに着目して具体的には、図4に示すよう
に、表面マージン10が、第1マージン11および第2
マージン12の交差部からフィルム長さ方向に延出する
第1保安用マージン15と、第3マージン13および第
4マージン14の交差部からフィルム長さ方向に延出す
る第2保安用マージン16とをさらに有することが好ま
しい。
【0026】段落番号0007で説明したような従来の
保安機構付きコンデンサ用金属化フィルムについては、
その設計効率が低下しているという問題があるが、本発
明に係るコンデンサ用金属化フィルムにおいては、フィ
ルム長さ方向の第1および第3マージン11、13があ
るため、これらのマージンからさらにマージンをフィル
ム長さ方向にのばすだけでよい。従って、従来の保安機
構付きコンデンサ用金属化フィルムと比較して、設計効
率を向上させることができる。
【0027】次に、上記のような本発明に係るコンデン
サ用金属化フィルムの作成方法を簡単に説明する。本発
明に係るコンデンサ用金属化フィルムは、従来からのコ
ンデンサ用金属化フィルムの作成方法を用いることによ
り作成される。具体的には、フィルムが巻回されたフィ
ルム繰り出しローラーから約100m/分以上約100
0m/分以下、好ましくは約200m/分以上約800
m/分以下、より好ましくは約250m/分以上約40
0m/分以下の速さで繰り出されてフィルム巻き取りロ
ーラーに巻き取られていくフィルムに対して、まずマー
ジンを作成する部分にオイルを吹き付けてマスキング
し、次いで真空中(圧力:約1×10-4Pa)でアルミ
ニウム等の金属をフィルムに向けて蒸着させると共に、
オイルを除去するオイルマージン法、またはマージンを
作成する部分に対応するテープをフィルムと同時走行さ
せながら真空中で金属をフィルムに向けて蒸着させるテ
ープマージン法、およびマージンを作成する部分に対応
する部分に塗料を塗布し、次いで真空中でアルミニウム
等の金属をフィルムに向けて蒸着させ、その後、フィル
ム上の塗料を除去する塗料法が挙げられる。この中で
も、オイルマージン法およびテープマージン法と比較し
て複雑なマージン形状を簡単かつ精密に形成できるとい
う観点から、塗料法を用いることが好ましい。なお、塗
料法においてフィルム上の塗料を除去する手段として
は、水性の塗料を用い、金属蒸着後にフィルムを水洗す
る手段が挙げられる。
【0028】オイルマージン法において、射出されるマ
スキングオイルの量は、マスキングオイル層の種類、フ
ィルムの種類などにもよるが、フィルムの表面に約20
nmから約80nm程度の厚みになるようにする。な
お、マスキングオイル層は、マスキングオイルをフィル
ム上に蒸着させて形成しても良い。オイルマージン法、
テープマージン法、および塗料法に拘わらず、本発明に
おいて用いられるフィルムとしては、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルムなどのポリオレフィンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナ
フタレートなどのポリエステルフィルムなどが用いられ
るが、例えば、ポリエチレンテレフタラートなどのポリ
エステルフィルムが用いられる場合には、マスキングオ
イルとしてはパラフィンオイルを用いることが好まし
い。同様に、ポリエチレンフィルムなどのポリオレフィ
ンフィルムが用いられる場合には、マスキングオイルと
してはパラフィンオイル、パークロロアルキルエーテル
を用いることが好ましい。このようなマスキングオイル
は、アルミニウム等の金属を蒸着させた際に、その金属
が有する熱により揮発することにより、フィルム上から
除去される。
【0029】塗料法において、フィルムに塗布される塗
料の量は、マスキングオイルと同様、フィルムの表面に
約0.5μmから約2μm程度の厚みになるようにす
る。塗料法において用いられる塗料としては、金属を蒸
着した後に塗料を除去する方法、その除去に使用する溶
剤等によって種種の塗料が選択され得るが、安全性、取
り扱いの容易性、コスト等の観点から、水溶性の塗料が
好ましい。水溶性の塗料は水洗によって容易に除去可能
であるからである。このような水溶性の塗料は、一般的
に水溶性高分子、顔料、分散剤、およびその他の添加物
を含有する。水溶性高分子としては、メチルセルロー
ス、カルボキシルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、でんぷん、酢酸ビニルなどが挙
げられ、顔料としては、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、酸化チタンなどが挙げられる。この中でも、安価で
あるだけでなく、水による除去の後の廃液から分離・回
収しやすく、取り扱いが容易であるという理由から、水
溶性高分子としてはポリビニルアルコール、顔料として
は硫酸バリウムを用いることが好ましい。
【0030】(実施の形態2)図5および図6に示され
るように、本発明に係る他のコンデンサ用金属化フィル
ムにおいては、コンデンサ素子25が、3段(図5)、
5段(図6)のように奇数段設けられている。より詳細
に説明すると、図5に示されるように、フィルム表面に
はフィルム一端縁(図面上側)から他端側(図面下側)
に向けて延出した第1表面側金属電極層41とこの第1
表面側金属電極層41から絶縁された第2表面側金属電
極層42とが隣接して設けられており、一方、フィルム
裏面には第1表面側金属電極層41と第2表面側金属電
極層42とに重なるように設けられた第1裏面側金属電
極層51と、第2表面側金属電極層42に重なるが第1
裏面側金属電極層51からは絶縁され、フィルム他端縁
(図面下側)から一端縁(図面上側)に向けて延出した
第2裏面側金属電極層52とが隣接して設けられてい
る。図5に示すように、略矩形の第2表面側金属電極層
42の周囲には、フィルム長さ方向に平行な2つの第1
表面マージン491と、第1表面マージン491に連続
し、フィルム長さ方向に垂直な2つの第2表面マージン
492とからなる表面マージン49が設けられており、
これにより第2表面側金属電極層42は島状に孤立し、
第1表面側金属電極層41から絶縁されている。第2表
面側金属電極層42と同様に、第1裏面側金属電極層5
1もまた、その周囲に設けられた第1裏面マージン59
1と第2裏面マージン592とからなる裏面マージン5
9により、島状に孤立して第2裏面側金属電極層52か
ら絶縁されている。
【0031】本発明に係るコンデンサ用金属化フィルム
においては、上述した第1表面側金属電極層41、第2
表面側金属電極層42、第1表面側金属電極層51、お
よび第2裏面側金属電極層52により、図5の点線で囲
った部分に示すようなコンデンサ一単位Xが構成されて
おり、このコンデンサ一単位Xが、図5に示すように、
第2表面側金属電極層42が、隣接するコンデンサ一単
位X'の第1裏面側金属電極層51'に重なるように、フ
ィルム長さ方向に連続して形成されている。このような
本発明に係るコンデンサ用金属化フィルムは、実施の形
態1におけるコンデンサ用金属化フィルムと比較して、
その等価回路を示す図5(c)に示すように、コンデン
サ素子を3段にすることができるので、より一層のコン
デンサの小型化および高容量化を図ることができる。な
お、等価回路について簡単に説明すると、図5(a)
(b)において一点破線で囲った部分Yが、図5(c)
に示す等価回路における部分Yに相当する。図6、7、
および8においても、同様である。
【0032】また、図5(c)に示されるように、この
ようなコンデンサ用金属化フィルムにおいては、コンデ
ンサ素子25が並列に接続されているので、万一放電現
象が起きて1つのコンデンサ素子25が破壊されても、
破壊されたコンデンサ素子25は回路上、単に隔離され
るだけであり、他のコンデンサ素子25に悪影響を与え
ることがない。
【0033】同様に、図6(5段)についても簡単に説
明する。図5と同様に、フィルム表面側には、第1表面
側金属電極層41および第2表面側金属電極層42が設
けられている。図6では、さらにこれらの表面側金属電
極層から絶縁された第3表面側金属電極層43がフィル
ム長さ方向に(すなわち、第2表面側金属電極層42に
隣接して)設けられている。一方、フィルム裏面には、
第1裏面側金属電極層51および第2裏面側金属電極層
52が設けられているが、さらにこれらの裏面側金属電
極層から絶縁された第3裏面側金属電極層53が第2裏
面側金属電極層52に隣接して設けられている。図6に
おいては、第3裏面側金属電極層53がフィルム他端縁
(図面下側)から一端縁(図面上側)に延出しており、
第2裏面側金属電極層52は島状に孤立して形成され、
他の裏面側金属電極層から絶縁されている。このよう
に、第1〜第3表面側金属電極層41〜43および第1
〜第3裏面側金属電極層51〜53を一単位として、コ
ンデンサ一単位Xが形成されている。
【0034】表面側金属電極層と裏面側金属電極層との
重なり方を確認すると、図6に示すように、第1裏面側
金属電極層51は第1表面側金属電極層41および第2
表面側金属電極層42に重なっており、第2表面側金属
電極層42は、第1裏面側金属電極層51と第2裏面側
金属電極層52とに重なっている。また、第2裏面側金
属電極層52は第2表面側金属電極層42および第3表
面側金属電極層43とに重なっており、第3表面側金属
電極層43は、第2裏面側金属電極層52と第3裏面側
金属電極層53とに重なっている。
【0035】上記のように構成されるコンデンサ一単位
Xが、図6に示すように、第3表面側金属電極層43が
隣接するコンデンサ一単位X'の第1裏面側金属電極層
51'に重なるように、フィルム長さ方向に連続して形
成されている。このような本発明に係るコンデンサ用金
属化フィルムは、実施の形態1におけるコンデンサ用金
属化フィルムおよび図5に示される3段のコンデンサ用
金属化フィルムと比較して、その等価回路を示す図6
(c)に示されるように、コンデンサ素子を5段にする
ことができるので、さらにより一層のコンデンサの小型
化および高容量化を図ることができる。また、コンデン
サ素子25の破壊についても同様である。
【0036】図5および図6に示すように、コンデンサ
素子25が、3段(図5)、5段(図6)のように奇数
段設けられているコンデンサ用金属化フィルムを2以上
の自然数nについて一般化すると、フィルム一端縁から
他端側に向けて延出した第1表面側金属電極層41と、
第1表面側金属電極層から絶縁され、互いに絶縁するよ
うに隣接して並べられている(n−1)個の各表面側金
属電極層(42以降)とがフィルム表面に設けられ、互
いに絶縁するように隣接して並べられている(n−1)
個の各裏面側金属電極層(51以降)と、各裏面側金属
電極層(51以降)から絶縁され、フィルム他端縁から
一端縁に向けて延出した第n裏面側金属電極層(参照番
号は49+n)とがフィルム裏面に設けられ、第1表面
側金属電極層41と第1裏面側金属電極層51とが重な
っており、1以上(n−1)以下の任意のm(mは自然
数)について、第m裏面側金属電極層が第mおよび第
(m+1)表面側金属電極層に重なっており、第(m+
1)表面側金属電極層が第mおよび第(m+1)裏面側
金属電極層に重なってなるコンデンサ一単位Xを、第n
表面側金属電極層(参照番号は39+n)が、隣接する
コンデンサ一単位X'の第1裏面側金属電極層51'に重
なるように、フィルム長さ方向に連続して形成してな
る。なお、図5はn=2の場合を示し、図6はn=3の
場合を示している。また、実施の形態2において特に説
明しなかった事項(例えば、フィルムの幅、長さなど)
は、実施の形態1と同じである。
【0037】(実施の形態3)図7から図8に示される
ように、本発明に係るさらに他のコンデンサ用金属化フ
ィルムにおいては、コンデンサ素子25が、4段(図
7)、6段(図8)のように偶数段設けられている。よ
り詳細に説明すると、図7に示されるように、フィルム
表面には、フィルム一端縁(図面上側)から他端側(図
面下側)に向けて延出した第1表面側金属電極層71
と、第1表面側金属電極層71から絶縁された第2表面
側金属電極層72と、第1および第2表面側金属電極層
から絶縁され、フィルム他端縁から一端縁に向けて延出
した第3表面側金属電極層73と、第1、第2、および
第3表面側金属電極層71〜73から絶縁された第4表
面側金属電極層74とがフィルム長さ方向に隣接するよ
うに設けられている。一方、フィルム裏面には、第1表
面側金属電極層71および第2表面側金属電極層72に
重なるように設けられた第1裏面側金属電極層81と、
第2表面側金属電極層72、第3表面側金属電極層7
3、および第4表面側金属電極層74に重なるように設
けられた第2裏面側金属電極層82とがフィルム長さ方
向に隣接するように設けられている。本発明に係るコン
デンサ用金属化フィルムは、これらの第1表面側金属電
極層71、第2表面側金属電極層72、第3表面側金属
電極層73、第4表面側金属電極層74、第1裏面側金
属電極層81、および第2裏面側金属電極層82からな
るコンデンサ一単位Xを、第4表面側金属電極層74
が、隣接するコンデンサ一単位X'の第1裏面側金属電
極層81'に重なるように、フィルム長さ方向に連続し
て形成してなる。
【0038】このような本発明に係るコンデンサ用金属
化フィルムは、実施の形態1におけるコンデンサ用金属
化フィルムと比較して、その等価回路を示す図7(c)
に示されるように、コンデンサ素子を4段にすることが
できるので、より一層のコンデンサの小型化および高容
量化を図ることができる。また、図7(c)に示される
ように、このようなコンデンサ用金属化フィルムにおい
ても、コンデンサ素子25が並列に接続されているの
で、放電現象によるコンデンサ素子25の破壊について
も実施の形態1および2と同様、他のコンデンサ素子2
5に悪影響が与えられることがない。
【0039】次に、図8(6段)についても説明する
が、ここでは後の一般化した際の説明に即するようにす
るため、第1コンデンサ部分単位X1と第2コンデンサ
部分単位X2とに分ける。第1コンデンサ部分単位X1
は、図8の破線(左側)で囲ったように、そのフィルム
表面に第1表面側金属電極層71、第2表面側金属電極
層72、および第3表面側金属電極層73をフィルム長
さ方向に隣接するように備え、フィルム裏面に第1裏面
側金属電極層81および第2裏面側金属電極層82をフ
ィルム長さ方向に隣接するように備えている。第1裏面
側金属電極層81は、第1表面側金属電極層71および
第2表面側金属電極層72に重なっており、第2裏面側
金属電極層82は、第2表面側金属電極層72および第
3表面側金属電極層73に重なっている。第1表面側金
属電極層は、フィルム一端縁(図面上側)から他端縁
(図面下側)に延出しており、他の金属電極層はマージ
ンにより島状に孤立し、これにより各金属電極層は絶縁
されている。
【0040】一方、第2コンデンサ部分単位X2も、図
8の破線(右側)で囲ったように、そのフィルム表面に
第1表面側金属電極層75、第2表面側金属電極層7
6、および第3表面側金属電極層77をフィルム長さ方
向に隣接するように備え、フィルム裏面に第1裏面側金
属電極層83および第2裏面側金属電極層84をフィル
ム長さ方向に隣接するように備えている。第1裏面側金
属電極層83は、第1表面側金属電極層75および第2
表面側金属電極層76に重なっており、第2裏面側金属
電極層84は、第2表面側金属電極層76および第3表
面側金属電極層77に重なっている。第1表面側金属電
極層75は、フィルム他端縁(図面下側)から一端縁
(図面上側)に延出しており、他の金属電極層はマージ
ンにより島状に孤立し、これにより各金属電極層は絶縁
されている。
【0041】そして、第1コンデンサ部分単位X1の第
3表面側金属電極層73が第2コンデンサ部分単位X2
の第1表面側金属電極層75に隣接していると共に第2
コンデンサ部分単位X2の第1裏面側金属電極層83に
重なるようにして、これらの第1コンデンサ部分単位X
1および第2コンデンサ部分単位X2からコンデンサ一
単位Xが構成されている(図8の点線を参照)。そし
て、第2コンデンサ一単位の第3表面側金属電極層77
が、隣接するコンデンサ一単位X'における第1コンデ
ンサ部分単位X1'の第1裏面側金属電極層81に重な
るように、コンデンサ一単位Xをフィルム長さ方向に連
続して本発明に係るコンデンサ用金属化フィルムが形成
される。なお、図8においては、第1コンデンサ部分単
位X1(左側)および第2コンデンサ部分単位X2(右
側)はいずれも細い破線により示されており、コンデン
サ一単位Xは、太い点線により示されている。
【0042】このような本発明に係るコンデンサ用金属
化フィルムは、実施の形態1におけるコンデンサ用金属
化フィルムおよび図7に示されるコンデンサ素子25が
4段のコンデンサ用金属化フィルムと比較して、その等
価回路を示す図8(c)に示されるように、コンデンサ
素子25を6段にすることができるので、より一層のコ
ンデンサの小型化および高容量化を図ることができる。
また、図7(c)に示されるように、このようなコンデ
ンサ用金属化フィルムにおいても、コンデンサ素子25
が並列に接続されているので、放電現象によるコンデン
サ素子25の破壊についても実施の形態1および2と同
様、他のコンデンサ素子25に悪影響が与えられること
がない。
【0043】これを一般化すると、2以上の自然数nに
ついて、フィルム一端縁から他端側に向けて延出した第
1表面側金属電極層と、互いに絶縁するように隣接して
並べられている(n−1)個の各表面側金属電極層(n
は2以上の自然数)とがフィルム表面に設けられ、互い
に絶縁するように隣接して並べられている(n−1)個
の各裏面側金属電極がフィルム裏面に設けられ、1以上
(n−1)以下の任意のm(mは自然数)について、第
m裏面側金属電極層が第mおよび第(m+1)表面側金
属電極層に重なってなる第1コンデンサ部分単位X1
と、フィルム他端縁から一端側に向けて延出した第1表
面側金属電極層と、互いに絶縁するように隣接して並べ
られている(n−1)個の各表面側金属電極層(nは2
以上の自然数)とがフィルム表面に設けられ、互いに絶
縁するように隣接して並べられている(n−1)個の各
裏面側金属電極がフィルム裏面に設けられ、ここで、1
以上(n−1)以下の任意のm(mは自然数)につい
て、第m裏面側金属電極層が第mおよび第(m+1)表
面側金属電極層と重なってなる第2コンデンサ部分単位
X2とが、第1コンデンサ部分単位X1の第n表面側金
属電極層が第2コンデンサ部分単位X2の第1表面側金
属電極層に隣接すると共に第2コンデンサ部分単位X2
の第1裏面側金属電極層と重なってコンデンサ一単位X
を形成し、第2コンデンサ部分単位X2の第n表面側金
属電極層が、隣接するコンデンサ一単位X'における第
1コンデンサ部分単位X1'の第1裏面側金属電極層に
重なるようにコンデンサ一単位Xをフィルム長さ方向に
連続して形成してなる。なお、図7はn=2の場合であ
り、図8はn=3の場合である。また、実施の形態3に
おいて特に説明しなかった事項(例えば、フィルムの
幅、長さなど)は、実施の形態1と同じである。
【0044】実施の形態2および3において説明された
コンデンサ用金属化フィルムの製造方法は、実施の形態
1において説明されたコンデンサ用金属化フィルムの製
造方法(段落番号0027から0029を参照)とほぼ
同様である。
【0045】なお、以上の説明において、表面と裏面と
を逆にしてもよいことはいうまでもなく、表面と裏面と
を逆にしたコンデンサ用金属化フィルムも、本発明の趣
旨に含まれると解釈すべきである。また、実施の形態2
および3において説明したコンデンサ用金属化フィルム
を巻回し、段落番号0021に説明されるようにして得
られる巻回型フィルムコンデンサもまた、本発明の趣旨
に含まれる。
【0046】
【発明の効果】本発明により、マージンの形状を特殊な
形状にすることによって、コンデンサの静電容量を増大
させることができると共に、コンデンサの小型化を図る
ことができるコンデンサ用金属化フィルムおよびこれを
用いた巻回型フィルムコンデンサが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係るコンデンサ用金属化フィル
ムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)同断面図 (d)同断面図および等価回路図
【図2】(a)本発明に係るコンデンサ用金属化フィル
ムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面)
【図3】(a)本発明に係るコンデンサ用金属化フィル
ムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)同断面図(側面) (d)等価回路図
【図4】(a)保安機構付きコンデンサ用金属化フィル
ムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面)
【図5】(a)本発明に係る他のコンデンサ用金属化フ
ィルムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)等価回路図
【図6】(a)本発明に係る他のコンデンサ用金属化フ
ィルムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)等価回路図
【図7】(a)本発明に係るさらに他のコンデンサ用金
属化フィルムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)等価回路図
【図8】(a)本発明に係るさらに他のコンデンサ用金
属化フィルムの平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)等価回路図
【図9】本発明に係る巻回型フィルムコンデンサの断面
【図10】(a)従来のコンデンサ用金属化フィルムの
平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)同断面図および等価回路図
【図11】(a)従来のコンデンサ用金属化フィルムの
平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)同断面図および等価回路図
【図12】フィルム長さ方向にマージン103により金
属電極層が分割された従来のコンデンサ用金属化フィル
ムの分解図
【図13】(a)保安機構付きの従来の金属フィルムコ
ンデンサを示す平面図(表面) (b)同底面図(裏面) (c)同断面図および等価回路図
【符号の説明】
10 表面マージン 11 第1マージン 12 第2マージン 13 第3マージン 14 第4マージン 15 第1保安用マージン 16 第2保安用マージ
ン 20 表面側金属電極層 21 一端側金属電極層 22 他端側金属電極層 25 コンデンサ素子 30 裏面側金属電極層 31 裏面マージン 32 幅方向マージン 41 第1表面側金属電極層 42 第2表面側金属電
極層 43 第3表面側金属電極層 51 第1裏面側金属電極層 52 第2裏面側金属電
極層 53 第3裏面側金属電極層 59 表面マージン 591 表面第1マージン 592 表面第2マージ
ン 71 第1表面側金属電極層 72 第2表面側金属電
極層 73 第3表面側金属電極層 74 第4表面側金属電
極層 75 第1表面側金属電極層 76 第2表面側金属電
極層 77 第3表面側金属電極層 81 第1裏面側金属電極層 82 第2裏面側金属電
極層 83 第1裏面側金属電極層 84 第2裏面側金属電
極層 91 外部電極 92 リード線 93 ケース X コンデンサ一単位 X1 第1コンデンサ一単位 X2 第2コンデンサ一単位 101 表面マージン 102 表面マージン 103 マージン 104 L字状の表面マージン 105 L字状の裏面マージン 201 金属電極層 202 幅が絞られた部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 三千治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 柏尾 真秀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 目次 康子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E082 AB05 BC07 BC39 EE07 EE17 FG06 GG04 HH06 HH25 HH28 HH47 JJ04 JJ22 PP08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム長さ方向に帯状に設けられ、所
    定の長さを有するフィルム一端側の第1マージン(1
    1)、前記第1マージン(11)から略直角方向のフィ
    ルム幅方向に帯状に連続形成された第2マージン(1
    2)、前記第2マージン(12)から略直角方向のフィ
    ルム長さ方向に帯状に連続形成され、所定の長さを有す
    るフィルム他端側の第3マージン(13)、および前記
    第3マージン(13)から略直角方向のフィルム幅方向
    に帯状に連続形成された第4マージン(14)からなる
    表面マージン(10)以外のフィルム表面に設けられた
    金属からなる表面側金属電極層(20)と、 フィルム両端に帯状に設けられ、少なくとも一部が前記
    第1マージン(11)および前記第3マージン(13)
    と重なるような所定の幅を有する裏面マージン(31)
    以外のフィルム裏面に設けられた金属からなる裏面側金
    属電極層(30)とからなるコンデンサ一単位(X)
    を、 前記第4マージン(14)が隣接するコンデンサ一単位
    (X')の第1マージン(11)に連続するように、フ
    ィルム上に連続的に形成してなるコンデンサ用金属化フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 前記第1マージン(11)および前記第
    3マージン(13)がそれぞれフィルム一端縁および他
    端縁に接している、請求項1に記載のコンデンサ用金属
    化フィルム。
  3. 【請求項3】 前記裏面マージン(31)が、前記第2
    マージン(12)または前記第4マージン(14)のい
    ずれかと重なるような所定の幅を有する幅方向マージン
    (32)をさらに有する、請求項1または2のいずれか
    に記載のコンデンサ用金属化フィルム。
  4. 【請求項4】 前記表面マージン(10)が、前記第1
    マージン(11)および前記第2マージン(12)の交
    差部からフィルム長さ方向に延出する第1保安用マージ
    ン(15)と、前記第3マージン(13)と前記第4マ
    ージン(14)の交差部からフィルム長さ方向に延出す
    る第2保安用マージン(16)とをさらに有する、請求
    項1から3のいずれかに記載のコンデンサ用金属化フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 フィルム一端側から他端側に向けて延出
    した複数個の一端側金属電極層(21)と、フィルム他
    端側から一端側に向けて延出し、前記一端側金属電極層
    からは絶縁されている複数個の他端側金属電極層(2
    2)とが、隣り合う2つの一端側金属電極層(21)の
    間に1つの他端側金属電極層(22)が挟まれ、隣り合
    う2つの他端側金属電極層(22)の間に1つの一端側
    金属電極層(21)が挟まれている状態でフィルム表面
    に設けられ、 前記一端側金属電極層(21)および前記他端側金属電
    極層(22)に重なるようにしてフィルム裏面に裏面側
    金属電極層(30)が設けられている、コンデンサ用金
    属化フィルム。
  6. 【請求項6】 前記一端側金属電極層(21)がフィル
    ム一端縁から他端側に向けて延出し、前記他端側金属電
    極層(22)がフィルム他端縁から一端側に向けて延出
    している、請求項5に記載のコンデンサ用金属化フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 前記裏面側金属電極層(30)が一端側
    金属電極層(21)と隣り合ういずれか一方の他端側金
    属電極層(22)とに重なるが、隣り合う他方の他端側
    金属電極層(22)には重ならないようにフィルム長さ
    方向に分割されている、請求項5または6のいずれかに
    記載のコンデンサ用金属化フィルム。
  8. 【請求項8】 前記一端側金属電極層(21)の幅が一
    端縁近傍で絞られており、前記他端側金属電極層(2
    2)の幅が他端縁近傍で絞られている、請求項5から7
    のいずれかに記載のコンデンサ用金属化フィルム。
  9. 【請求項9】 フィルム一端縁から他端側に向けて延出
    した第1表面側金属電極層(41)と、前記第1表面側
    金属電極層(41)から絶縁された第2表面側金属電極
    層(42)とがフィルム長さ方向に隣接してフィルム表
    面に設けられ、 前記第1表面側金属電極層(41)と前記第2表面側金
    属電極層(42)とに重なるように設けられた第1裏面
    側金属電極層(51)と、前記第2表面側金属電極層
    (42)に重なるが隣接する前記第1裏面側金属電極層
    (51)からは絶縁され、フィルム他端縁から一端縁に
    向けて延出した第2裏面側金属電極層(52)とがフィ
    ルム裏面に設けられることにより形成されるコンデンサ
    一単位(X)を、 前記第2表面側金属電極層(42)が、隣接するコンデ
    ンサ一単位(X')の第1裏面側金属電極層(51')に
    重なるように、フィルム長さ方向に連続して形成してな
    るコンデンサ用金属化フィルム。
  10. 【請求項10】 フィルム一端縁から他端側に向けて延
    出した第1表面側金属電極層(71)と、前記第1表面
    側金属電極層(71)から絶縁された第2表面側金属電
    極層(72)と、前記第1および第2表面側金属電極層
    (71、72)から絶縁され、フィルム他端縁から一端
    縁に向けて延出した第3表面側金属電極層(73)と、
    前記第1、第2、および第3表面側金属電極層(71、
    72、73)から絶縁された第4表面側金属電極層(7
    4)とがフィルム長さ方向に隣接するようにフィルム表
    面に設けられ、 前記第1表面側金属電極層(71)および前記第2表面
    側金属電極層(72)に重なるように設けられた第1裏
    面側金属電極層(81)と、前記第2表面側金属電極層
    (72)、第3表面側金属電極層(73)、および第4
    表面側金属電極層(74)に重なるが、前記第1裏面側
    金属電極層(81)からは絶縁されるように設けられた
    第2裏面側金属電極層(82)とがフィルム長さ方向に
    隣接するようにフィルム裏面に設けられることにより形
    成されるコンデンサ一単位(X)を、 前記第4表面側金属電極層(74)が、隣接するコンデ
    ンサ一単位(X')の第1裏面側金属電極層(81)に
    重なるように、フィルム長さ方向に連続して形成してな
    るコンデンサ用金属化フィルム。
  11. 【請求項11】 フィルム一端縁から他端側に向けて延
    出した第1表面側金属電極層と、前記第1表面側金属電
    極層から絶縁され、互いに絶縁するように長さ方向に隣
    接して並べられている(n−1)個の各表面側金属電極
    層(nは2以上の自然数)とがフィルム表面に設けら
    れ、 互いに絶縁するように長さ方向に隣接して並べられてい
    る(n−1)個の各裏面側金属電極層と、前記各裏面側
    金属電極層から絶縁され、フィルム他端縁から一端縁に
    向けて延出した第n裏面側金属電極層とがフィルム裏面
    に設けられ、 第1表面側金属電極層と第1裏面側金属電極層とが重な
    っており、1以上(n−1)以下の任意のm(mは自然
    数)について、第m裏面側金属電極層が第mおよび第
    (m+1)表面側金属電極層に重なっており、第(m+
    1)表面側金属電極層が第mおよび第(m+1)裏面側
    金属電極層に重なってなるコンデンサ一単位を、 第n表面側金属電極層が、隣接するコンデンサ一単位の
    第1裏面側金属電極層に重なるように、フィルム長さ方
    向に連続して形成してなるコンデンサ用金属化フィル
    ム。
  12. 【請求項12】フィルム一端縁から他端側に向けて延出
    した第1表面側金属電極層と、互いに絶縁するように長
    さ方向に隣接して並べられている(n−1)個の各表面
    側金属電極層(nは2以上の自然数)とがフィルム表面
    に設けられ、 互いに絶縁するように長さ方向に隣接して並べられてい
    る(n−1)個の各裏面側金属電極がフィルム裏面に設
    けられ、 1以上(n−1)以下の任意のm(mは自然数)につい
    て、第m裏面側金属電極層が第mおよび第(m+1)表
    面側金属電極層に重なってなる第1コンデンサ部分単位
    と、 フィルム他端縁から一端側に向けて延出した第1表面側
    金属電極層と、互いに絶縁するように隣接して並べられ
    ている(n−1)個の各表面側金属電極層(nは2以上
    の自然数)とがフィルム表面に設けられ、 互いに絶縁するように隣接して並べられている(n−
    1)個の各裏面側金属電極がフィルム裏面に設けられ、 ここで、1以上(n−1)以下の任意のm(mは自然
    数)について、第m裏面側金属電極層が第mおよび第
    (m+1)表面側金属電極層と重なってなる第2コンデ
    ンサ部分単位とが、 第1コンデンサ部分単位の第n表面側金属電極層が第2
    コンデンサ部分単位の第1表面側金属電極層に隣接する
    と共に第2コンデンサ部分単位の第1裏面側金属電極層
    と重なってコンデンサ一単位を形成し、 第2コンデンサ部分単位の第n表面側金属電極層が、隣
    接するコンデンサ一単位における第1コンデンサ部分単
    位の第1裏面側金属電極層に重なるように前記コンデン
    サ一単位をフィルム長さ方向に連続して形成してなる、
    コンデンサ用金属化フィルム。
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれかのコンデ
    ンサ用金属化フィルムを巻回してなる巻回型フィルムコ
    ンデンサ。
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