JP2001052717A - 燃料電池用空気極 - Google Patents

燃料電池用空気極

Info

Publication number
JP2001052717A
JP2001052717A JP11219409A JP21940999A JP2001052717A JP 2001052717 A JP2001052717 A JP 2001052717A JP 11219409 A JP11219409 A JP 11219409A JP 21940999 A JP21940999 A JP 21940999A JP 2001052717 A JP2001052717 A JP 2001052717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air electrode
fuel cell
repellent layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11219409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4742395B2 (ja
Inventor
Taizo Yamamoto
泰三 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
Priority to JP21940999A priority Critical patent/JP4742395B2/ja
Publication of JP2001052717A publication Critical patent/JP2001052717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4742395B2 publication Critical patent/JP4742395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 撥水層と反応層の空孔径を調整することによ
り、燃料電池の活性化過電圧を低下させ、もってその出
力向上を図る。 【構成】 反応層を介して電解質膜に接する燃料電池用
空気極であって、空気極の反応層と接する面を撥水層と
し、その撥水層の平均空孔径を反応層の平均空孔径と実
質的に等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は燃料電池用の空気極
(陽極)に関する、特に高分子固体電解質膜を有するい
わゆるPEM型の燃料電池に用いられる空気極の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】PEM型の燃料電池装置の電池本体は、
燃料極と空気極との間に高分子固体電解質膜が挟持され
た構成である。空気極と電解質膜との間には触媒を含む
反応層が介在されている。
【0003】このような構成の燃料電池の起電力は、燃
料極側(アノード)に燃料ガスが供給され、空気極側に
酸化ガスが供給された結果、電気化学反応の進行に伴い
電子が発生し、この電子を外部回路に取り出すことによ
り、発生される。即ち、燃料極(アノード)にて得られ
る水素イオンがプロトン(H3O+)の形態で、水分を
含んだ電解質膜中を空気極(カソード)側に移動し、ま
た燃料極(アノード)にて得られた電子が外部負荷を通
って空気極(カソード)側に移動して酸化ガス(空気を
含む)中の酸素と反応して水を生成する、一連の電気化
学反応による電気エネルギーを取り出すことができる。
【0004】本願出願人は、かかる燃料電池において、
発熱反応をともなう空気極を冷却しその発電能力を高め
るなどの目的で空気極の表面に液状の水を供給すること
を特願平10−378161号(出願人整理番号:EQ97
083、代理人整理番号:P006703)において提案してい
る。
【0005】本願発明の対象となる空気極については特
開平9−245800号公報に記載がある。この従来公
報に記載の空気極は、親水処理を施された電極基材の少
なくとも電解質膜側の表面に撥水性物質を有する撥水層
を形成した構成である。電極の電解質膜側に形成された
撥水層は電解質膜中で生じた生成水をはじいてこれが電
極基材内に浸入しないようにする。これにより、生成水
による電極基材内のガス流路の閉塞が未然に防止され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は燃料電池の
出力を向上させるべく検討を重ねるうちに、上記撥水層
が燃料電池の過電圧に大きく影響しているのではないか
と考えるに至った。燃料電池の電圧損失は、図1に示す
とおり、活性化過電圧、濃度過電圧及び抵抗過電圧に起
因していると考えられる。その中でも大きな影響のある
活性化過電圧はその原因として反応層における酸素還元
反応の速度が理論上の速度よりも遅いことによると考え
られている。そして、上記撥水層が反応層における酸素
還元反応に何らかの影響を与えているのではないかと考
えるに至った。上記の知見に基づき、撥水層と反応層と
を検討していくうちに、両者の空孔径を特に注目して、
その大きさを調整しようとする試みがなされていないこ
とに気が付いた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、撥水層と反
応層の空孔径を調整することにより、燃料電池の活性化
過電圧を低下させ、もってその出力向上を図るものであ
る。そのためにこの発明は次なる構成を採用した。反応
層を介して電解質膜に接する燃料電池用空気極であっ
て、前記空気極の前記反応層と接する面は撥水層とさ
れ、該撥水層の平均空孔径は前記反応層の平均空孔径と
実質的に等しいこと、を特徴とする燃料電池用空気極。
【0008】このように構成された燃料電池用空気極に
よれば、撥水層と反応層との平均空孔径が実質的に等し
くなるので、空気極を通過してきた空気が反応層へ均一
に供給されることとなるこれを模式的に説明すると図2
に示すようになる。即ち、図2Aに示すように、撥水層
の空孔径が反応層の空孔径より大きいと、撥水層の材
料、具体的にはカーボン粒子が反応層の空孔を塞いでし
まう。塞がれた空孔には空気が供給されなくなるので、
そこでの反応が期待できなくなる。ところが、図2Bに
示すように、撥水層の空孔径を反応層のそれと実質的に
同じとすると、撥水層の材料による反応層の空孔の閉塞
が無くなる。これにより、反応層へ均一に空気が供給さ
れ、もって反応層での反応効率が向上する。撥水層の平
均空孔径を反応層のそれより小さくすると、反応層での
反応の結果生じる生成水により、撥水層の空孔が閉塞さ
れるおそれがあるので好ましくない。なお、反応層は表
面積を大きくするために、その平均空孔径が必然的に制
限されており、例えば0.001〜1.0μmである。
【0009】なお、撥水層や反応層の平均空孔径は、そ
れぞれの層の単位表面積に現れた空孔の開口部の径(直
径)を平均することにより得る。また、撥水層と反応層
との平均空孔径が実質的に等しいとは、10%程度の誤
差は許容されることを意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の各要素について
詳細に説明する。図3に燃料電池1の1つのセルの構成
を示す断面図(A)と、その一部拡大図(B)を示す。
燃料電池1は電解質膜3を空気極10と水素極5とで挟
持した構成である。空気極10と電解質膜3との間には
触媒を担持した反応層8が介在されている。
【0011】電解質膜3は固体高分子材料、例えばフッ
素系樹脂より形成されるプロトン伝導性のイオン交換膜
であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。例えば、
ナフィオン(商品名:デュポン社)膜などを用いること
ができる。電解質膜3の膜厚は特に限定されないが、例
えば50μmとする。水素極5と電解質膜3との間にも
同様に反応層9が介在されている。水素極5の構成は周
知のものである。この発明では、部品の共通化の観点か
ら空気極10と同じ構成としている。
【0012】反応層8、9は触媒を担持したカーボン粒
子からなる層である。その膜厚は特に限定されないが、
例えば10〜20μmとする。触媒にはPt、Au、C
u、Ni、Pd、Ag、Ph、Ruから選ばれる1種以
上の金属又は選ばれた1種以上の金属の合金を用いるこ
とができる。好ましくは、白金若しくは白金合金からな
る触媒を使用する。触媒の担持量は特に限定されない
が、低コストの観点から0.01〜0.2mg/cm
程度とすることが望まれる。実施例ではPt触媒の担持
量は0.4mg/cmである。反応層8の平均空孔径
は、0.01〜0.2μmである。反応層8の空孔径の
大きさはカーボン粒子の粒径を選択することにより調整
できる。上記の空孔径を得るには平均粒径が0.01〜
0.5μmのカーボン粒子を用いる。かかる反応層8、
9は触媒を担持したカーボン粒子を有機溶剤に分散さ
せ、さらに電解質溶液を適量添加してペースト化し、そ
のペーストを撥水層13の表面に塗布して形成される。
【0013】空気極10はカーボンクロスからなる基部
11の両面に撥水層13、15を形成してなる。基部1
1、反応層側の第1の撥水層13及び表面側の第2の撥
水層15により拡散層が形成される。基部11はカーボ
ンクロスの代わりにカーボンペーパやカーボン不織布に
より形成することもできる。カーボンクロスの織り方及
び基部11の膜厚は特に限定されるものではないが、例
えば平織り、400μmとする。
【0014】第1の撥水層13はカーボン粒子21を撥
水性材料23で連結したものである。撥水性材料にはポ
リテトラフルオロエチレン(商品名テフロン(デュポン
社)、以下「PTFE」という)を用いることができ
る。第1の撥水層13の空孔25の径の平均的な直径
(平均空孔径)は反応層8のそれと実質的に等しくする
ことが好ましい。既述したように、反応層8の空孔が閉
塞することを防止するためである。このように、第1の
撥水層13の平均空孔径は反応層8のそれにより規定さ
れるものであるが、本発明者の検討によれば、第1の撥
水層13の平均空孔径は0.01〜1.0μmとするこ
とが好ましい。その平均空孔径が0.01μm未満であ
ると空孔内が生成水で閉塞されるおそれがある。その平
均空孔径が1.0μmを超えると、同じ平均空孔径を持
つ反応層8においてその表面積(単位体積当たりの)が
小さくなるので好ましくない。第1の撥水層13におけ
る更に好ましい平均空孔径の値は0.01〜0.1μm
であり、更に更に好ましくは0.03〜0.06μmで
ある。
【0015】第1の撥水層13における平均空孔径はカ
ーボン粒子21の粒径を選択することにより調整でき
る。したがって、第1の撥水層13を構成するカーボン
粒子と反応層8を構成するカーボン粒子とは同じ平均粒
径を有するものとすることが好ましい。本発明者の検討
によれば、第1の撥水層13を構成するカーボン粒子2
1の平均粒径は0.01〜1μmとすることが好まし
い。更に好ましくは0.01〜0.5μmであり、更に
更に好ましくは0.01〜0.1μmである。
【0016】第1の撥水層13は次のようにして形成さ
れる。即ち、カーボン粒子とPTFEとを混合してペー
スト状の撥水カーボンを作製し、これを基部11である
カーボンクロスの表面に塗布する。そして、所定の温度
で焼成して第1の撥水層13を得る。なお、このときの
カーボン粒子とPTFEとの混合比、焼成温度や焼成時
間によっても第1の撥水層13の平均空孔径を調整する
ことができる。
【0017】空気極10の表面に水が液体の状態で供給
されるいわゆる水直噴タイプの燃料電池装置の場合(既
述の特願平10−378161号参照)、表面側に形成
される第2の撥水層15は供給された液状の水は弾き、
他方、水蒸気はこれを効率良く通過させる必要がある。
かかる第2の撥水層15も、第1の撥水層13と同様
に、カーボン粒子をPTFEで連結した構成とすること
ができるが、その平均空孔径は10μm以下とすること
が好ましい。平均空孔径が10μmを超えると、供給さ
れた液状の水が空気極内に浸入するおそれがあるので好
ましくない。この平均空孔径の下限値は特に限定される
ものではないが、例えば0.01μm未満とすると、空
気の流通抵抗が大きくなるので好ましくない。かかる第
2の撥水層15を構成するカーボン粒子の平均粒径は
0.01〜100μmとすることが好ましい。この第2
の撥水層15は、第1の撥水層13と同様にして形成さ
れる。
【0018】次に、図3に示した燃料電池1を備えた水
直噴タイプの燃料電池装置30の例を図4に示す。図4
に示すように、この燃料電池装置30は燃料電池本体
1、燃料ガスとしての水素ガス供給系40、空気供給系
50、水供給系60から概略構成される。
【0019】燃料電池本体1において空気極10の上方
及び下方にはそれぞれ空気を吸入、排気するための空気
マニホールド34、35が形成されている。上方のマニ
ホールド34にはノズル61を取り付けるための取付孔
が形成されている。ノズル61から噴出される水の噴出
角度には制限があり、かつ水を霧状にしてこれを空気極
10の全面に行き渡らせるには、ノズルと空気極10と
の間に所定の間隔が必要になる。従って、このマニホー
ルド34は比較的背の高いものとなる。一方、下側の空
気マニホールド35は滴下した水を効率よく排出できる
ものとする。なお、ノズルはマニホールド34の側面に
設けることもできる。かかるノズルより噴出される水は
マニホールド34内の全域に行き渡り、よって空気極1
0の全面に行き渡ることとなる。ノズルをマニホールド
34の側面に設けることにより、低いマニホールドが採
用できる。よって燃料電池本体の小型化を図ることがで
きる。
【0020】図5に示すように、上記空気極10−電解
質膜3−燃料極5の単位ユニットは薄い膜状であり、一
対のカーボン製コネクタ板36、37により挟持されて
いる。空気極10に対向するコネクタ板36の面には空
気を流通させるための溝38が複数条形成されている。
各溝38は上下方向に形成されてマニホールド34、3
5を連通している。その結果、ノズル61より供給され
る霧状の水は当該溝38に沿って空気極1−の下側部分
まで達する。同様に、燃料極5に対向するコネクタ板3
7の面には水素ガスを流通させるための溝39が形成さ
れている。実施例ではこの溝39を水平方向に複数条形
成した。実際の装置ではこの単位ユニットが複数枚積層
されている(燃料電池スタック)。
【0021】水素ガス供給系40の水素源41として、
この実施例では水素吸蔵合金からなる水素ボンベを利用
した。その他、水/メタノール混合液等の改質原料を改
質器にて改質反応させて水素リッチな改質ガスを生成さ
せ、この改質ガスをタンクに貯留しておいてこれを水素
源とすることもできる。勿論、燃料電池装置1を室内外
で固定して使用する場合には、水素配管を水素源とする
ことができる。水素源41と燃料極5とは水素供給調圧
弁43を介して水素ガス供給路42により接続されてい
る。調圧弁43は燃料極5に供給する水素ガスの圧力を
調整するものであり、汎用的な構成のものを利用でき
る。
【0022】燃料極5からの排気ガスは排気ガス路44
を通じて空気マニホールド34へ供給され、ここで空気
と混合される。排気ガス路44にはこれを開閉するため
の水素排気弁45が配設されている。
【0023】空気極10には図示しないブロアによって
大気中より空気が供給される。図の符号51は空気の供
給路であり空気極10のマニホールド34に連結されて
いる。下側のマニホールド35には空気極10を通過し
た空気を循環若しくは排気するための空気路52が連結
され、水を分離する凝縮器53を介して排気ガスは排気
路56へ送られる。空気排気調圧弁54の開度により排
気路56から排気される量が調節される。また、排気調
圧弁54を省略し、排気ガスをそのまま大気へ排出する
構成とすることもできる。
【0024】凝縮器53で分離された水はタンク62へ
送られる。タンク62には水位センサ63が付設され
る。この水位センサ63により、タンク62の水位が所
定の値以下となると、アラーム64が点滅してオペレー
タに水不足を知らせる。
【0025】実施例の水供給系60では、タンク62か
ら水供給路65がポンプ66、水圧センサ67及び調圧
弁68を介して、ノズル61まで連結されている。調圧
弁68により所望の水圧に調節された水はノズル61か
ら吹き出して空気マニホールド34内では霧状になる。
そして、吹き出し時の運動量(初速)、霧の自重および
空気流等によって空気極10の実質的な全面に液状の水
が供給される。
【0026】このようにして空気極10の表面に供給さ
れた水はそこで周囲の空気及び電極表面から潜熱を奪っ
て蒸発する。これにより、電解質膜3の水分の蒸発が防
止される。また、空気極10へ供給された水は空気極1
0からも潜熱を奪うので、これを冷却する作用もある。
特に、始動時に水を供給したとき、水素と空気の燃焼に
より膜、触媒がダメージを受けることを予防できる。
【0027】図中の符号70は電圧計であり、空気極1
0と燃料極5との間の電圧を計測する。
【0028】次に、上記燃料電池装置30を用いて、第
1の撥水層13における平均空孔径を変化させたときの
燃料電池1の出力を電圧計70で測定した。なお、反応
層8の平均空孔径は0.03μmである。図6は第1の
撥水層13の平均空孔径を6μm、3μm、0.2μm
としたときの電流密度と電圧との関係を示す。図6よ
り、平均空孔径が小さくなるにつれ大きな電力の得られ
ることがわかる。
【0029】図7は第1の撥水層13の平均空孔径と活
性化過電圧低減量との関係を示す。なお、この活性化過
電圧は所定の電流密度における各平均空孔径における電
圧値として求めている。この活性化過電圧は濃度過電圧
及び抵抗過電圧の無視できる低電流密度(0.001〜
0.1A/cm)領域、即ちTafel則に従う領域
において測定した。図7の結果から、第1の撥水層13
の平均空孔径が反応層のそれに近づくにつれ活性化過電
圧も低減することがわかる。
【0030】この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は燃料電池における過電圧の影響を説明す
るグラフである。
【図2】図2はこの発明の作用を説明するための撥水層
と反応層の模式図である。
【図3】図3はこの発明の燃料電池の構成を示す模式図
である。
【図4】図4はこの発明の実施例の燃料電池装置を示す
ブロック構成図である。
【図5】図5は同じく実施例の燃料電池の構成を示す断
面図である。
【図6】図6は実施例の燃料電池において、第1の撥水
層の平均空孔径を変化させた場合の電流密度と電圧の関
係を示すグラフである。
【図7】図7は同じく第1の撥水層の平均空孔径と活性
化過電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 燃料電池 3 電解質膜 5 燃料極 8、9 反応層 10 空気極 13 第1の撥水層 15 第2の撥水層 30 燃料電池装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応層を介して電解質膜に接する燃料電
    池用空気極であって、 前記空気極の前記反応層と接する面は撥水層とされ、該
    撥水層の平均空孔径は前記反応層の平均空孔径と実質的
    に等しいこと、を特徴とする燃料電池用空気極。
  2. 【請求項2】 前記撥水層の平均空孔径は0.001〜
    1.0μmである、ことを特徴とする請求項1に記載の
    燃料電池用空気極。
  3. 【請求項3】 前記撥水層の平均空孔径は0.01〜
    0.10μmである、ことを特徴とする請求項1に記載
    の燃料電池用空気極。
  4. 【請求項4】 前記撥水層の平均空孔径は0.03〜
    0.06μmである、ことを特徴とする請求項1に記載
    の燃料電池用空気極。
  5. 【請求項5】カーボン粒子に触媒を担持して成る反応層
    を介して電解質膜に接する燃料電池用空気極であって、 前記空気極の前記反応層と接する面は撥水層とされ、該
    撥水層はカーボン粒子を撥水性の材料で連結してなり、
    該カーボン粒子の平均粒径は前記反応層のカーボン粒子
    の平均粒径と実質的に等しい、ことを特徴とする燃料電
    池用空気極。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電
    池用空気極を備えてなる燃料電池。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の燃料電池と、該燃料電
    池に空気を供給する手段と、前記燃料装置に燃料ガスを
    供給する手段と、を備えてなる燃料電池装置。
  8. 【請求項8】 空気極の表面に水が液体の状態で供給さ
    れる燃料電池に使用される空気極であって、 前記空気極において反応層と接する面は、前記反応層の
    平均空孔径と実質的に等しい平均空孔径を有する第1の
    撥水層からなり、 前記空気極の表面は、前記液体状態の水を撥水し気体状
    態の水は通過させる第2の撥水層からなる、ことを特徴
    とする燃料電池用空気極。
  9. 【請求項9】 前記第1の撥水層の平均空孔径は0.0
    01〜1.0μmである、ことを特徴とする請求項8に
    記載の燃料電池用空気極。
  10. 【請求項10】 前記第1の撥水層の平均空孔径は0.
    01〜0.10μmである、ことを特徴とする請求項8
    に記載の燃料電池用空気極。
  11. 【請求項11】 前記第1の撥水層の平均空孔径は0.
    03〜0.06μmである、ことを特徴とする請求項8
    に記載の燃料電池用空気極。
  12. 【請求項12】 空気極の表面に水が液体の状態で供給
    される燃料電池に使用される空気極であって、 前記空気極において反応層と接する面は、前記反応層を
    構成するカーボン粒子と実質的に同じ平均粒径を有する
    カーボン粒子で構成される第1の撥水層からなり、 前記空気極の表面は、前記液体状態の水を撥水し気体状
    態の水は通過させる第2の撥水層からなる、ことを特徴
    とする燃料電池用空気極。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12のいずれかに記載の燃
    料電池用空気極を備えてなる燃料電池。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の燃料電池と、該燃
    料電池に空気を供給する手段と、前記燃料装置に燃料ガ
    スを供給する手段と、を備えてなる燃料電池装置。
  15. 【請求項15】 空気極の表面に水が液体の状態で供給
    される燃料電池に使用される空気極であって、 前記空気極の表面は0.01〜10μmの平均空孔径を
    有する撥水層からなる、ことを特徴とする燃料電池用空
    気極。
  16. 【請求項16】 空気極の表面に水が液体の状態で供給
    される燃料電池に使用される空気極であって、 前記空気極の表面は0.01〜100μmの平均粒子径
    を有するカーボン粒子を有する撥水層からなる、ことを
    特徴とする燃料電池用空気極。
JP21940999A 1999-08-03 1999-08-03 燃料電池用空気極 Expired - Fee Related JP4742395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21940999A JP4742395B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 燃料電池用空気極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21940999A JP4742395B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 燃料電池用空気極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001052717A true JP2001052717A (ja) 2001-02-23
JP4742395B2 JP4742395B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=16734959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21940999A Expired - Fee Related JP4742395B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 燃料電池用空気極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4742395B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313359A (ja) * 2001-04-17 2002-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子型燃料電池
WO2004006364A1 (ja) * 2002-07-03 2004-01-15 Nec Corporation 液体燃料供給型燃料電池、燃料電池用電極、およびそれらの製造方法
JP2007027055A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Equos Research Co Ltd 燃料電池及び燃料電池システム
JP2008276949A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Asahi Glass Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2013062117A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Toyota Motor Corp 燃料電池

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6217193A (ja) * 1985-07-13 1987-01-26 Shirakawa Seisakusho:Kk 電極・隔膜組立体
JPH0689731A (ja) * 1992-09-10 1994-03-29 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池発電システム
JPH0714597A (ja) * 1993-06-07 1995-01-17 Daimler Benz Ag 燃料電池装置の運転用プロセスガスに加湿する方法及び装置
JPH07320753A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子電解質膜型燃料電池
WO1997013287A2 (en) * 1995-10-06 1997-04-10 The Dow Chemical Company Flow field structures for membrane electrode assemblies of fuel cells
JP2000182626A (ja) * 1998-12-15 2000-06-30 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池用電極、その製造方法及び燃料電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6217193A (ja) * 1985-07-13 1987-01-26 Shirakawa Seisakusho:Kk 電極・隔膜組立体
JPH0689731A (ja) * 1992-09-10 1994-03-29 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池発電システム
JPH0714597A (ja) * 1993-06-07 1995-01-17 Daimler Benz Ag 燃料電池装置の運転用プロセスガスに加湿する方法及び装置
JPH07320753A (ja) * 1994-05-27 1995-12-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子電解質膜型燃料電池
WO1997013287A2 (en) * 1995-10-06 1997-04-10 The Dow Chemical Company Flow field structures for membrane electrode assemblies of fuel cells
JP2000182626A (ja) * 1998-12-15 2000-06-30 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池用電極、その製造方法及び燃料電池

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313359A (ja) * 2001-04-17 2002-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子型燃料電池
WO2004006364A1 (ja) * 2002-07-03 2004-01-15 Nec Corporation 液体燃料供給型燃料電池、燃料電池用電極、およびそれらの製造方法
JP2007027055A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Equos Research Co Ltd 燃料電池及び燃料電池システム
JP2008276949A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Asahi Glass Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2013062117A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Toyota Motor Corp 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP4742395B2 (ja) 2011-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8257872B2 (en) Alkaline membrane fuel cells and apparatus and methods for supplying water thereto
US20070202382A1 (en) Solid Electrolyte Fuel Cell
US20100248059A1 (en) Fuel cell unit and fuel cell stack
JP4894210B2 (ja) 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池スタック及び携帯用電子機器
JP2001283875A (ja) 燃料電池および燃料電池装置
JP4072707B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池発電装置とその運転方法
JP2002124270A (ja) 燃料電池
JP4956870B2 (ja) 燃料電池および燃料電池の製造方法
EP2041820B1 (en) Fuel cell
US20090136802A1 (en) Solid polymer fuel cell
Vijay Babu et al. Effect of design and operating parameters on the performance of planar and ducted cathode structures of an air-breathing PEM fuel cell
JP2002164057A (ja) 固体高分子型燃料電池とその製造方法
JP4742395B2 (ja) 燃料電池用空気極
JP2005025974A (ja) 高分子型燃料電池とその製造方法
JP2009541956A (ja) 燃料を自由対流伝達する直接酸化型燃料電池および燃料電池の作動方法
JP4945887B2 (ja) セルモジュール及び固体高分子電解質型燃料電池
JP2009043688A (ja) 燃料電池
JPWO2008050640A1 (ja) 燃料電池
US20110003216A1 (en) Fuel cell and fuel cell system
JP2021170484A (ja) 燃料電池システム
JP2021166152A (ja) 燃料電池システム
JP5274149B2 (ja) 燃料電池
WO2011052650A1 (ja) 燃料電池
JP2011096468A (ja) 燃料電池
JP4608958B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4742395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees