JP2001052662A - バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法 - Google Patents

バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法

Info

Publication number
JP2001052662A
JP2001052662A JP11228141A JP22814199A JP2001052662A JP 2001052662 A JP2001052662 A JP 2001052662A JP 11228141 A JP11228141 A JP 11228141A JP 22814199 A JP22814199 A JP 22814199A JP 2001052662 A JP2001052662 A JP 2001052662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
sheet member
battery element
work
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11228141A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Ogawa
正志 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11228141A priority Critical patent/JP2001052662A/ja
Publication of JP2001052662A publication Critical patent/JP2001052662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Vacuum Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリマーバッテリーのバッテリー素子をシー
ト部材内に真空パックするのにあたって、迅速な真空パ
ックを実現することができ、しかもその真空パックを安
定したシール性によって確実に行えるようにする。 【解決手段】 バッテリー素子を内包した袋状のシート
部材の開口部に挿入される吸引ノズル22と、この吸引
ノズル22が挿入された状態のシート部材の開口部を封
止する開口抑え部材21,23と、開口部が密閉された
シート部材内の空気を前記吸引ノズル22を介して吸引
する空気吸引手段と、その吸引の後に前記シート部材の
所定箇所を熱溶着して当該シート部材内のバッテリー素
子を真空パックする熱溶着手段31とを備えて、真空パ
ック装置1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマーバッテリ
ーの製造工程にて用いられ、そのバッテリーを構成する
バッテリー素子をシート部材で真空パックするための真
空パック装置および真空パック方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リチウム電池に代表されるポリ
マーバッテリーは、その製造工程において、バッテリー
素子がアルミシートで真空パックされるようになってい
る。
【0003】バッテリー素子の真空パックは、従来、図
4に示すような真空パック装置にて行われている。この
真空パック装置は、真空チャンバー51と、その上面を
覆う上カバー52と、この上カバー52に覆われた真空
チャンバー51内の空気を吸引する真空ポンプ53と、
を有している。さらに、真空チャンバー51内には、袋
状のアルミシートに内包されたバッテリー素子がワーク
として載置されるワークセットステージ54と、バッテ
リー素子を包むアルミシート同士をヒートシール(熱溶
着)により固着するためのヒータ55およびヒータ受け
56と、が配設されている。
【0004】このような構成の真空パック装置は、バッ
テリー素子の真空パックを、図5および図6に示すよう
な手順で行う。すなわち、両端に開口部を有した筒型袋
状のアルミシートに内包されたバッテリー素子がワーク
としてワークセットステージ54上にセットされ、真空
チャンバー51を覆う上カバー52が閉じられると(ス
テップ201、以下ステップをSと略す)、この真空パ
ック装置では、真空ポンプ53が真空チャンバー51内
の真空引きを行う(S202)。そして、真空チャンバ
ー51内が真空状態になると、ヒータ55およびヒータ
受け56が、アルミシートの片側の開口部をヒートシー
ルして固着する(S203)。
【0005】その後、上カバー52が開かれて、真空チ
ャンバー51内のワークが反転された状態でワークセッ
トステージ54上にセットされると(S204)、この
真空パック装置では、上カバー52が閉じられた後に、
真空ポンプ53が再び真空チャンバー51内の真空引き
を行う(S205)。そして、真空チャンバー51内が
真空状態になると、ヒータ55およびヒータ受け56
が、未だヒートシールされていない側の開口部をヒート
シールによって固着する(S206)。これにより、ア
ルミシートに内包されたバッテリー素子は、そのアルミ
シートによって真空パックされることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の真空パック装置およびその真空パック装置にて
実施される真空パック方法においては、バッテリー素子
をアルミシートで真空パックするのにあたって、真空チ
ャンバー51内を真空状態にする必要があるため、真空
チャンバー51の容量によっては真空引きに多くの時間
を費やしてしまうおそれがある。つまり、真空チャンバ
ー51内を真空状態にしなければならないため、迅速な
真空パックを実現することが難しく、結果としてポリマ
ーバッテリーの生産効率向上の障害となってしまうこと
が考えられる。
【0007】また、従来の真空パック装置および真空パ
ック方法においては、真空チャンバー51内にてヒータ
55およびヒータ受け56がヒートシールを行うため、
そのヒートシールによるシール性が安定しないおそれが
ある。これは、真空中にてヒートシールを行わなければ
ならないため、例えばヒータ55およびヒータ受け56
の熱源や駆動源等を真空チャンバー51内に配置でき
ず、ニクロム線等によるパルスシーラーを用いるといっ
たように、ヒータ55およびヒータ受け56の熱源や駆
動源等についての制約が大きく、またその制約からヒー
トシール時にアルミシートに与える荷重が小さくなって
しまうからである。
【0008】そこで、本発明は、迅速な真空パックを実
現することができ、しかもその真空パックを安定したシ
ール性によって確実に行うことのできる、バッテリー素
子の真空パック装置および真空パック方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された、バッテリー素子をシート部材
で真空パックするバッテリー素子の真空パック装置であ
って、前記バッテリー素子を内包した袋状のシート部材
の開口部に挿入される吸引ノズルと、前記吸引ノズルが
挿入された状態のシート部材の開口部を封止する開口抑
え部材と、前記開口抑え部材によって密閉されたシート
部材内の空気を前記吸引ノズルを介して吸引する空気吸
引手段と、前記空気吸引手段による吸引の後に前記シー
ト部材の所定箇所を熱溶着して当該シート部材内のバッ
テリー素子を真空パックする熱溶着手段とを備えるもの
である。
【0010】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出されたバッテリー素子の真空パック方法で、バッ
テリー素子を内包した袋状のシート部材の開口部に吸引
ノズルを挿入し、前記吸引ノズルが挿入された状態のシ
ート部材の開口部を封止し、その封止によって密閉され
たシート部材内の空気を前記吸引ノズルで吸引し、その
吸引の後に前記シート部材の所定箇所を熱溶着して当該
シート部材内のバッテリー素子を真空パックするように
なっている。
【0011】上記構成の真空パック装置または上記手順
の真空パック方法によれば、開口部が封止されたシート
部材内を真空状態にした後に、そのシート部材の所定箇
所、例えば開口部の封止位置の近傍を熱溶着すること
で、そのシート部材内のバッテリー素子を真空パックす
るようになっている。そのため、バッテリー素子をシー
ト部材で真空パックするのにあたって、例えばそのバッ
テリー素子およびシート部材を真空チャンバー内にセッ
トしたり、その真空チャンバー内を真空状態にする必要
がない。また、シート部材の熱溶着も、真空中ではなく
常圧下にて行うことができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法
について説明する。図1は本発明に係る真空パック方法
の一例の概要を示す流れ図であり、図2はその真空パッ
ク方法を実施する真空パック装置の概略構成を示す斜視
図であり、図3はその真空パック装置におけるワークセ
ット治具を示す説明図である。
【0013】先ずはじめに、真空パック装置の構成につ
いて説明する。図2に示すように、真空パック装置1
は、ワークセット治具2とヒータブロック部3とに大別
される。
【0014】ワークセット治具2は、図3(a)に示す
ように、ワーク受け台21と、吸引ノズル22と、ワー
ク抑え板23と、から構成されている。
【0015】ワーク受け台21は、断熱性が高く、機械
的強度の強い樹脂により形成されたもので、袋状のアル
ミシートに内包されたバッテリー素子がワークとして載
置され得る形状に形成されたものである。ただし、ワー
ク受け台21の端部近傍で、ワーク抑え板23と対向す
る位置には、図3(b)に示すように、ゲル状軟質部材
21aが配設されている。ゲル状軟質部材21aとして
は、例えばゲル状に相当する硬度のシリコン部材(シリ
コンゴム等)が挙げられる。
【0016】吸引ノズル22は、ワーク受け台21上に
載置されたワーク(袋状のアルミシート)の開口部に挿
入されるものである。この吸引ノズル22には、例えば
真空ポンプのような空気吸引手段(ただし不図示)が接
続されているものとする。なお、ここでは、吸引ノズル
22がワーク受け台21の一辺に対応して一つのみ設け
られいる場合を例に挙げるが、複数箇所に設けることも
考えられる。
【0017】ワーク抑え板23は、ワーク受け台21上
に載置されたワークの開口部を封止するためのものであ
る。そのために、ワーク抑え板23は、図3(a)に示
すように、ワーク受け台21の両端部近傍で開閉自在に
取り付けられており、閉じた状態でワーク受け台21上
のワークの開口部を封止するようになっている。また、
吸引ノズル22に対応した側のワーク抑え板23には、
吸引ノズル22用のニゲ23aが設けられている。さら
に、ワーク抑え板23は、金属等の硬質部材によって形
成されているが、図3(b)に示すように、閉じた状態
のときにワーク受け台21と対向する面にゲル状軟質部
材23bが配設されている。このゲル状軟質部材23b
も、ワーク受け台21のゲル状軟質部材21aと同様
に、ゲル状のシリコン部材等からなるものである。
【0018】このようなワーク受け台21、吸引ノズル
22およびワーク抑え板23からなるワークセット治具
2は、図2に示すように、ガイドレール等に案内されつ
つ、エアシリンダ等の駆動源によって、ワークセット位
置(図中A参照)とヒートシール位置(図中B参照)と
の間を移動するようになっている。この移動によって、
このワークセット治具2では、ワーク受け台21上への
ワークの載置が非常に容易化する。
【0019】また、ワークセット治具2は、後述する理
由により、複数(例えば二つ)のものが並設されてお
り、これらがそれぞれ独立して動作するように構成され
ているのが好ましい。
【0020】一方、ヒータブロック部3は、ワークセッ
ト治具2の設置数と同一数のヒータブロック31および
加圧シリンダユニット32を有している。
【0021】ヒータブロック31は、ワークセット治具
2がヒートシール位置に移動されてくると、そのワーク
セット治具2のワーク受け台21上に載置されたワーク
に対してヒートシールを行って、そのワークのアルミシ
ール同士を熱溶着により固着するものである。ただし、
このヒータブロック31では、詳細を後述するように、
アルミシートの複数箇所(例えば二辺)を同時に熱溶着
するようになっている。なお、ヒータブロック31によ
るヒートシールについては周知技術を利用したものであ
るため、ここではその詳細な説明を省略するものとす
る。
【0022】加圧シリンダユニット32は、ヒータブロ
ック31を上下動させるエアシリンダおよびスライドシ
ャフトユニット等からなるもので、ヒータブロック31
を下降させてワーク受け台21上のワークに荷重を与え
たり(図中C参照)、ヒータブロック31を上昇させて
ワークセット治具2の移動から退避させるものである
(図中D参照)。
【0023】このようなヒータブロック31および加圧
シリンダユニット32からなるヒータブロック部3は、
ワークセット治具2と同様に、複数(例えば二つ)のも
のがそれぞれ独立して動作するように構成されているの
が好ましい。これは、それぞれが独立して動作すると、
各ワークセット治具2にセットされたワークを並行して
ヒートシールすることができ、真空パックの処理能力が
大幅に向上するからである。
【0024】次に、以上のように構成された真空パック
装置1にて実施する真空パック方法、すなわち本実施の
形態における真空パック方法について、図1を参照しな
がら説明する。
【0025】この真空パック装置1では、一辺に折り返
しを有し、他辺が既にシール(熱溶着)されていること
により、両端に開口部を有する筒型袋状に形成されたア
ルミシートを用いて、バッテリー素子の真空パックを行
う(図中の供給状態参照)。すなわち、筒型袋状のアル
ミシートに内包されたバッテリー素子がワークとしてワ
ークセット治具2のワーク受け台21上に載置される
と、そのワークに対する真空パック処理を開始する。
【0026】真空パック処理としては、先ずはじめに、
ワーク受け台21上のワークの一方の開口部、さらに詳
しくはその開口部の上側アルミシートと下側アルミシー
トとの間に、吸引ノズル22を挿入する(S101)。
この挿入は、ワーク受け台21上へのワーク載置時に、
真空パック装置1のオペレータが手動で行っても、ある
いはエアシリンダ等の駆動源を利用して自動的に行うよ
うにしてもよい。
【0027】吸引ノズル22の挿入に続いて、ワーク受
け台21上では、ワーク抑え板23が閉じた状態にな
る。このとき、ワーク抑え板23には、吸引ノズル22
用のニゲ23aが設けられており、しかもワーク受け台
21とワーク抑え板23との対向する面にはそれぞれゲ
ル状軟質部材21a,23bが配設されている。したが
って、ワーク受け台21上では、ワーク抑え板23が閉
じると、開口部に吸引ノズル22が挿入された状態のま
ま、ワーク抑え板23がワークの開口部を封止すること
になる。しかも、ゲル状軟質部材21a,23bが凹凸
に追従するように変形するので、開口部を確実に封止す
ることになる。
【0028】これは、両側の開口部とも全く同様であ
る。つまり、吸引ノズル22が設けられた側ではその吸
引ノズル22が挿入された状態のままでワーク抑え板2
3がワークの開口部を封止し、吸引ノズル22が設けら
れていない側では吸引ノズル22が挿入されていない状
態でワーク抑え板23がワークの開口部を封止する。こ
れにより、そのワークは、開口部の隙間が密閉された状
態でワーク受け台21上に固定されることになる(S1
02)。
【0029】なお、このときのワーク抑え板23の開閉
も、真空パック装置1のオペレータが手動により行って
も、あるいはエアシリンダ等の駆動源を利用して自動的
に行うようにしてもよい。
【0030】ワーク受け台21上にワークが固定される
と、次いで、この真空パック装置1では、図示しない真
空ポンプ等が吸引ノズル22を介してワーク抑え板23
による封止によって密閉されたワーク内部の空気を吸引
する(S103)。このとき、ワークの開口部は両側と
もワーク抑え板23によって確実に封止されているの
で、吸引ノズル22でワーク内部の空気を吸引すると、
そのワークの内部、すなわち開口部が封止されたアルミ
シート内は真空状態になる。
【0031】ここで、真空パック装置1は、内部が真空
状態となったワークがセットされているワークセット治
具2をヒートシール位置に移動させる。ただし、この移
動は、ヒートシールを行う迄の間であれば、ワーク受け
台21へのワークの載置以降、どの時点で行ってもよ
い。
【0032】その後、真空パック装置1では、ヒータブ
ロック部3がワークセット治具2にセットされたワーク
に対するヒートシールを行う(S104)。詳しくは、
ワークセット治具2がヒートシール位置に移動すると、
加圧シリンダユニット32は、ヒータブロック31を下
降させる。そして、ヒータブロック31は、ワーク内の
真空度が保たれた状態で、そのワークに対してヒートシ
ールを行って、そのワークのアルミシール同士を熱溶着
により固着する。
【0033】このときの熱溶着位置は、ワーク抑え板2
3による封止位置よりもワークの中央側寄りで、アルミ
シートに内包されたバッテリー素子の両端縁近傍の二辺
である。ヒータブロック31は、この二辺について、熱
溶着による固着を同時に行う。したがって、ヒータブロ
ック31がヒートシールを行うと、ワーク内の真空度が
保たれつつ、ワーク開口部側の二辺が熱溶着により密閉
されるので、アルミシートの内包されたバッテリー素子
は、そのアルミシートによって真空パックされることに
なる。
【0034】以上のように、本実施の形態の真空パック
装置1およびその真空パック装置1にて実施される真空
パック方法では、筒型袋状のアルミシートの一辺に吸引
ノズル22を挿入した後、ワーク抑え板23によりその
アルミシートの開口部の隙間を密閉した状態で、吸引ノ
ズル22から真空引きを行ってアルミシート内を真空状
態にする。そして、アルミシート内の真空度を保った状
態で、ヒータブロック31がそのアルミシートに内包さ
れたバッテリー素子の両端縁近傍の二辺をヒートシール
によって熱溶着することで、そのアルミシート内のバッ
テリー素子を真空パックするようになっている。
【0035】したがって、この真空パック装置1および
真空パック方法によれば、バッテリー素子をアルミシー
トで真空パックするのにあたって、従来のようにそのバ
ッテリー素子およびアルミシートを真空チャンバー内に
セットしたり、その真空チャンバー内を真空状態にする
必要がない。すなわち、従来のように真空チャンバー内
を真空状態にする場合に比べて、真空引きを行う容量が
非常に小さくて済むため、極めて短い時間で真空引きを
行い得るようになる。そのため、バッテリー素子の真空
パックが迅速化し、一つのバッテリー素子当たりの作業
時間が短くなるので、結果として従来よりもポリマーバ
ッテリーの生産効率が向上する。
【0036】また、この真空パック装置1および真空パ
ック方法によれば、アルミシートに対するヒートシール
を真空中ではなく常圧下にて行うので、ヒータブロック
部3の構成の自由度が大きくなる。すなわち、真空チャ
ンバー内でヒートシールを行う場合のような制約を受け
たり、その制約からアルミシートに与える荷重が小さく
なってしまうことがないので、従来に比べて安定したシ
ール性が得られ、バッテリー素子の真空パックを確実に
行うことができるようになる。
【0037】さらに、従来のような真空チャンバー等の
真空機構を必要とせず、ヒータブロック部3の構成の自
由度が大きくなることから、真空パック装置1では、装
置の小型化および低コスト化が容易となる。しかも、ワ
ークの取り扱いを常圧下にて行えばよいので、装置の自
動化への対応も容易となる。
【0038】また、本実施の形態の真空パック装置1で
は、アルミシートの開口部を封止するのにあたって、ワ
ーク受け台21に配設されたゲル状軟質部材21aおよ
びワーク抑え板23に配設されたゲル状軟質部材23b
がその封止位置を挟持するようになっている。したがっ
て、この真空パック装置1によれば、封止位置に凹凸が
あっても、ゲル状軟質部材21a,23bがこれに追従
するように変形するので、真空引きを行う際のリークの
発生を抑制することができ、高い真空度を確実に得られ
るようになる。
【0039】また、本実施の形態の真空パック装置1で
は、ヒートシールを行うのにあたって、ヒータブロック
31がバッテリー素子の両端縁近傍の二辺を同時に熱溶
着により固着するようになっている。そのため、この真
空パック装置1によれば、ワークの反転等を必要とする
ことなく、一度のヒートシールでバッテリー素子の真空
パックが完了するので、ヒートシールに要する時間を従
来よりも短縮でき、この点からもバッテリー素子の真空
パックが迅速化する。
【0040】なお、本実施の形態では、筒型袋状のアル
ミシートに内包されたバッテリー素子をワークとし、そ
の両端に開口部を密封することによってバッテリー素子
を真空パックする場合を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。つまり、密封すべき
開口部の数に応じて、ワーク受け台21、ワーク抑え板
23またはヒータブロック31等の構成は適宜変更すれ
ばよい。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の真空パ
ック装置および真空パック方法によれば、開口部が封止
されたシート部材内を真空状態にした後に、そのシート
部材の所定箇所、例えば開口部の封止位置の近傍を熱溶
着することで、そのシート部材内のバッテリー素子を真
空パックするようになっている。そのため、例えば従来
のように真空チャンバー内を真空状態にする場合に比べ
て、真空引きを行う容量が非常に小さくて済むため、極
めて短い時間で真空引きを行うことができる。すなわ
ち、バッテリー素子の真空パックが迅速化し、一つのバ
ッテリー素子当たりの作業時間が短くなるので、結果と
して従来よりもポリマーバッテリーの生産効率の向上を
実現することができる。また、シート部材の熱溶着も真
空中ではなく常圧下にて行うことができるので、その熱
溶着を行うための構成の自由度が大きくなる。すなわ
ち、真空チャンバー内で熱溶着を行う場合のような制約
を受けたり、その制約からシート部材に与える荷重が小
さくなってしまうことがないので、従来に比べて安定し
たシール性が得られ、バッテリー素子の真空パックを確
実に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッテリー素子の真空パック方法
の一例の概要を示す流れ図である。
【図2】本発明に係るバッテリー素子の真空パック装置
の一例の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図2の真空パック装置におけるワークセット治
具を示す説明図であり、(a)はワークセット治具の概
略構成を示す斜視図、(b)はワークセット治具の動作
概要を示す模式図である。
【図4】従来のバッテリー素子の真空パック装置の一例
を示す斜視図である。
【図5】従来の真空パック装置における動作概要の一例
を示すフローチャートである。
【図6】従来の真空パック装置における動作概要の一例
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…真空パック装置、2…ワークセット治具、3…ヒー
タブロック部、21…ワーク受け台、21a,23b…
ゲル状軟質部材、22…吸引ノズル、23…ワーク抑え
板、31…ヒータブロック、32…加圧シリンダユニッ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリー素子をシート部材で真空パッ
    クする真空パック装置であって、 前記バッテリー素子を内包した袋状のシート部材の開口
    部に挿入される吸引ノズルと、 前記吸引ノズルが挿入された状態のシート部材の開口部
    を封止する開口抑え部材と、 前記開口抑え部材によって密閉されたシート部材内の空
    気を前記吸引ノズルを介して吸引する空気吸引手段と、 前記空気吸引手段による吸引の後に前記シート部材の所
    定箇所を熱溶着して当該シート部材内のバッテリー素子
    を真空パックする熱溶着手段とを備えることを特徴とす
    るバッテリー素子の真空パック装置。
  2. 【請求項2】 前記開口抑え部材は、 前記開口部を挟み込むようにして封止する一対の硬質部
    材と、 前記一対の硬質部材の互いに対向する面に配設されたゲ
    ル状軟質部材とからなることを特徴とする請求項1記載
    のバッテリー素子の真空パック装置。
  3. 【請求項3】 熱溶着手段は、前記シート部材の複数箇
    所を同時に熱溶着するものであることを特徴とする請求
    項1または2記載のバッテリー素子の真空パック装置。
  4. 【請求項4】 バッテリー素子をシート部材で真空パッ
    クする真空パック方法であって、 前記バッテリー素子を内包した袋状のシート部材の開口
    部に吸引ノズルを挿入し、 前記吸引ノズルが挿入された状態のシート部材の開口部
    を封止し、 その封止によって密閉されたシート部材内の空気を前記
    吸引ノズルで吸引し、 その吸引の後に前記シート部材の所定箇所を熱溶着して
    当該シート部材内のバッテリー素子を真空パックするこ
    とを特徴とするバッテリー素子の真空パック方法。
JP11228141A 1999-08-12 1999-08-12 バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法 Pending JP2001052662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11228141A JP2001052662A (ja) 1999-08-12 1999-08-12 バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11228141A JP2001052662A (ja) 1999-08-12 1999-08-12 バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001052662A true JP2001052662A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16871874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11228141A Pending JP2001052662A (ja) 1999-08-12 1999-08-12 バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001052662A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337820A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Fujimori Kogyo Co Ltd シール装置及びシール方法
KR100821887B1 (ko) 2006-11-17 2008-04-16 주식회사 한림포스텍 배터리셀 고정지그, 배터리셀 고정지그가 장착된 배터리팩조립장치 그리고 배터리셀 고정지그가 장착된 배터리팩조립장치를 이용한 배터리팩 조립방법
JP2012510141A (ja) * 2008-11-28 2012-04-26 ギーサン オートメーション テクノロジー カンパニー リミテッド 電池極板袋の製造装置
CN109103475A (zh) * 2018-07-13 2018-12-28 武汉孚安特科技有限公司 超薄软包电池封口机及其封口方法
CN117639372A (zh) * 2023-11-07 2024-03-01 惠州亿恒特智能装备有限公司 一种全自动封口机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337820A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Fujimori Kogyo Co Ltd シール装置及びシール方法
KR100821887B1 (ko) 2006-11-17 2008-04-16 주식회사 한림포스텍 배터리셀 고정지그, 배터리셀 고정지그가 장착된 배터리팩조립장치 그리고 배터리셀 고정지그가 장착된 배터리팩조립장치를 이용한 배터리팩 조립방법
JP2012510141A (ja) * 2008-11-28 2012-04-26 ギーサン オートメーション テクノロジー カンパニー リミテッド 電池極板袋の製造装置
CN109103475A (zh) * 2018-07-13 2018-12-28 武汉孚安特科技有限公司 超薄软包电池封口机及其封口方法
CN117639372A (zh) * 2023-11-07 2024-03-01 惠州亿恒特智能装备有限公司 一种全自动封口机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107310801A (zh) 包装封口装置
WO2017166368A1 (zh) 一种塑料袋抽真空热封装置
WO2024007732A1 (zh) 一种方壳电池双真空四腔气密性检测法及检测机
JP2001052662A (ja) バッテリー素子の真空パック装置および真空パック方法
CN210364541U (zh) 一种封口机
CN113800056A (zh) 一种m型包装袋封口机的工作方法
CN116539237A (zh) 一种软包锂电池注氦的方法
CN109648348A (zh) 一种档位传感器生产设备
KR102453752B1 (ko) 외부공기 유입방지구가 형성되는 회전식 식품 진공포장기
KR100725184B1 (ko) 반도체 소자 자동포장장치
KR101968337B1 (ko) 스파우트와 파우치를 실링하기 위한 로터리형 자동실링장치.
CN208086169U (zh) 配合酱腌菜罐装机的真空包装机
WO2018198198A1 (ja) ワーク搬送装置及びワーク搬送方法
CN112722399B (zh) 一种食品包装袋热封成型设备及其热封成型方法
CN112072152A (zh) 立式软包电池抽气封装机及软包电池立式抽气封口方法
KR101456381B1 (ko) 웨이퍼 보관함 자동포장장치
CN211033164U (zh) 防静电袋自动封口机
CN212290496U (zh) 一种具有包装袋夹持机构的包装袋热封机
CN212386099U (zh) 一种焊嘴机
TWM544475U (zh) 自動搬移塑膠帶及掀開塑膠袋開口的裝置
CN113120278A (zh) 一种制袋装袋机构
JP2009120262A (ja) 袋詰め補助装置、および真空包装ユニット
CN108528827B (zh) 自动搬移塑胶袋及掀开塑胶袋开口的方法及其装置
JP6644644B2 (ja) 真空包装方法及び真空包装機
CN216916445U (zh) 一种封袋装置