JP2001052450A - チャネルクロック再生システム - Google Patents

チャネルクロック再生システム

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JP2001052450A
JP2001052450A JP11222561A JP22256199A JP2001052450A JP 2001052450 A JP2001052450 A JP 2001052450A JP 11222561 A JP11222561 A JP 11222561A JP 22256199 A JP22256199 A JP 22256199A JP 2001052450 A JP2001052450 A JP 2001052450A
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frequency
clock signal
phase
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JP11222561A
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Toshihiko Kaneshige
敏彦 兼重
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特にデータPLLの入力を切替えることなく、
未記録セクタにおいてもチャネルクロック周波数を再生
レート近傍に保持して未記録セクタ後のヘッダデータを
良好に再生する。 【解決手段】2値化RF信号とウォーブル逓倍クロック
信号との位相を比較した位相比較器12の出力である位
相誤差信号と、ウォーブル逓倍クロック信号とチャネル
クロック信号との位相を比較した位相比較器13の出力
信号である位相誤差信号とが信号加算器14において所
定比率にて加算され、信号加算器14の出力信号がルー
プフィルタ15に入力され、ループフィルタ15の出力
信号がVCO制御電圧として電圧制御発振器16に入力
され、電圧制御発振器16が入力されるVCO制御電圧
に応じた周波数を持つクロック信号をチャネルクロック
信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばDVD−
RAMディスク等の記録可能な光ディスクの再生に配慮
したチャネルクロック再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】まず、記録可能な光ディスクであるDV
D−RAMディスクの物理的構造について述べる。DV
D−RAMディスクはZCLV(Zoned Constant Linea
r Velocity)方式で記録再生される。図3にZCLVに
おけるゾーンの概念を示す。本例では簡単に説明するた
めに、Zone0からZone7までの計8ゾーン構成で示す。
なお、DVD−RAM規格Ver1.0でのゾーン数は
24である。各ゾーンは、螺旋トラックで構成され、各
ゾーンにおけるトラック数(便宜上ディスク1回転分を
1トラックと数える)は同じである。また、同一ゾーン
における各トラックの記録容量は同一であるが、異なる
ゾーンでの1トラック当たりの記録容量は異なる。但
し、単位記録面積当たりの記録容量(面密度)は各ゾー
ンで概ね同じである。
【0003】ここで、再生レート一定となるように再生
した場合、同一ゾーン内であればディスク回転数は一定
であるが、異なるゾーンではディスク回転数が異なり、
外周のゾーンは内周のゾーンに比べてディスク回転数は
低い。一方、ディスク回転数を一定にした場合、同一ゾ
ーン内であれば再生レートは一定であるが、異なるゾー
ンでは外周ほど再生レートが高くなる。
【0004】次に、トラック構造について述べる。
【0005】図4にトラック構造の概念図を示す。DV
D−RAMディスクはトレンチ構造のトラックを持ち、
その凹凸によりグルーブトラック、ランドトラックと呼
ばれる。なお、各トラックにはヘッダ領域(図上、時間
〜t)、ミラー領域(図上、時間t〜t)と
記録可能領域(図上、時間t以前と時間t以降)と
があるが、ランド・グルーブ構造になっているのは記録
可能領域のみである。このトラックは記録再生方向にト
ラックピッチの幅以内で正弦波的に蛇行している。以下
この蛇行をウォーブル(Wobb1e)と呼ぶ。ウォーブルは
トラック構造に同期しており、その周波数は記録信号サ
イクルの186倍である。
【0006】ヘッダ領域の記録ピットはディスク製造時
に予め記録される。なお、ヘッダ領域はさらに4つのヘ
ッダ領域に分割されているが、Header1とHeader2は同
一線上に記録されるが、記録再生トラック中心からは1
/2トラック幅分オフセットして記録される。また、He
ader3とHeader4は同様に同一線上に記録されるが、記
録再生トラック中心からは1/2トラック幅分ほどHead
er1,2とは異なる方向にオフセットして記録される。
一方、記録可能領域はディスク製造時にはブランクであ
り、記録装置による記録動作により任意のセクタに記録
ピットが形成される。この記録ピットは消去可能であ
る。
【0007】次に、セクタ構造について述べる。
【0008】図5にセクタ構造を示す。1つのセクタは
ヘッダ領域、ミラー領域、記録可能領域で構成される。
【0009】図6にヘッダ領域のデータ構造を示す。ヘ
ッダ領域はさらに4つのヘッダ領域に分割されている。
VFO1,2は4T連続信号であり、チャネルクロック
生成における位相引き込みに配慮して設けてある。AM
は同期信号である。PIDnはセクタアドレス他の情報
が記録される。同一セクタにおけるPID1とPID
2、及びPID3とPID4は同一の内容が記録される
が、PID1,2とPID3,4とはその内容が異な
り、例えばセクタアドレスでは1トラック分の差異があ
る。
【0010】IEDnはPIDnのエラー検出符号であ
り、PAnはポストアンブルである。ミラー領域にはピ
ットは記録されない。記録領域にあるGap,Guard,Buff
erなどはユーザデータの記録データ領域であるData fie
1dの記録位置や記録長の誤差に配慮して設けられてい
る。VFO3はヘッダ領域のそれと同じであり、4T連
続信号であり、チャネルクロック生成における位相引き
込みに配慮して設けてある。
【0011】図7にDVD−RAMディスクの再生に配
慮したチャネルクロック再生システムの構成例を示す。
【0012】図8に関連信号の概要を示す。
【0013】光ディスク100に記録されている記録信
号は光ピックアップ101を介して読み出される。な
お、ディスク回転制御や光ピックアップ・サーボについ
ては説明を省略する。光ピックアップ101からの出力
信号はRFアンプ(RFAMP)102に入力される。
RFアンプ102は所定の処理により再生RF信号とウ
ォーブル信号を出力する。図8の(b)に再生RF信号
のエンベロープの概要を示す。詳細は省略するが、RF
アンプ102におけるヘッダ領域の信号処理方法が記録
可能領域での処理方法と異なることから、ヘッダ領域の
記録ピットの位置オフセットが、再生エンベロープにお
けるレベルオフセットとして現れる。
【0014】ここで、未記録セクタが存在する場合、図
8の(b)の如くヘッダ再生信号は得られるが、記録可
能領域の信号は得られない(時間t〜t)。一方、
ウォーブル信号は再生トラックの蛇行を反映したもので
あり、トラッキングエラー信号の一種として得られる。
その再生信号エンベロープは図8の(c)の如く得られ
る。記録可能領域にある正弦波状の信号がトラックの蛇
行を反映している。図8では簡略して示しているが、1
つの記録可能領域においてウォーブル信号は221サイ
クルある。
【0015】再生RF信号はコンパレータ(COMP
2)103とDET(1)104に入力される。コンパ
レータ103では再生RF信号を2値化して出力する。
2値化RF信号はスイッチ(SW1)105に入力され
る。DET(1)104では再生RFエンベロープから
信号の有無を検出し、図8の(d)に示す如く未記録エ
リア検出信号を生成する。RFアンプ102から出力さ
れるウォーブル信号はバンドパスフィルタ(BPF)1
06によりヘッダ領域信号や低域の揺らぎ成分などが除
去されてコンパレータ(COMP1)107に入力され
る。コンパレータ107では入力信号を2値化して2値
化ウォーブル信号として出力する。
【0016】2値化ウォーブル信号はウォーブルPLL
ブロック108に入力される。位相比較器(PD1)1
09は2値化ウォーブル信号と電圧制御発振器(VC0
1)111の出力信号であるウオーブル逓倍クロック信
号の分周器112による186分周信号との位相を比較
し、位相誤差信号を出力する。位相比較器109は2値
化ウォーブル信号の位相がウオーブル逓倍クロック信号
の186分周信号の位相に対して進んでいる場合、電圧
制御発振器111の出力信号の周波数が高くなるような
極性を持つ位相誤差信号を出力する。この位相誤差信号
はループフィルタ(FIL1)110に入力される。ル
ープフィルタ110は、例えば図9に示すような周波数
特性を持っている。
【0017】ループフィルタ110の出力信号は、VC
O制御電圧として電圧制御発振器111に入力される。
電圧制御発振器111は入力されるVCO制御電圧に応
じた周波数を持つクロック信号を出力する。このクロッ
ク信号は定常状態においてウォーブル周波数の186倍
の周波数をもち、これはヘッダデータを含めた再生信号
の再生レートに相当する周波数である。ウォーブルPL
Lブロック108で生成されたウォーブル逓倍クロック
信号はスイッチ(SW1)105に入力される。スイッ
チ105はDET1出力信号である未記録エリア検出信
号により2値化RF信号またはウォーブル逓倍クロック
信号を選択して出力する。
【0018】スイッチ105で選択された信号はデータ
PLLブロック113に入力される。位相比較器(PD
2)114は入力信号と電圧制御発振器(VCO2)1
16の出力信号であるチャネルクロック信号との位相を
比較し、位相誤差信号を出力する。この位相比較器11
4は入力信号の位相がチャネルクロック信号の位相に対
して進んでいる場合、電圧制御発振器116の出力信号
の周波数が高くなるような極性を持っ位相誤差信号を出
力する。この位相誤差信号はループフィルタ(FIL
2)115に入力される。ループフィルタ115は例え
ば図9に示すような周波数時性を持っている。ループフ
ィルタ115の出力信号はVCO制御電圧として電圧制
御発振器116に入力される。電圧制御発振器116は
入力されるVCO制御電圧に応じた周波数を持つクロッ
ク信号を出力する。このクロック信号はチャネルクロッ
ク信号として出力される。
【0019】ここで、スイッチ105にて2値化RF信
号が選択されている場合、生成されたチャネルクロック
信号は再生レートに一致する周波数を持ち、2値化RF
信号に位相同期した信号となる。一方、スイッチ105
にてウォーブル逓倍クロック信号が選択されている場
合、生成されたチャネルクロック信号は期待される再生
レートに一致する周波数を持ち、ウォーブル逓倍クロッ
ク信号に位相同期した信号となる。生成されたチャネル
クロック信号は2値化RF信号の同期化信号に用いられ
る。
【0020】ここで、データPLLブロック113に常
に2値化RF信号が入力され、図8の(a)の如く未記
録セクタがある場合を考える。未記録の記録可能領域に
おける2値化RF信号はランダムなノイズ性信号となる
場合もあり、 コンパレータ103の特性に依存した周
期信号となる場合も考えられる。このような信号が入力
された場合、位相比較器114から出力される位相誤差
信号の平均エネルギはほぼゼロと期待される。しかし、
回路部品のオフセット、例えばループフィルタに用いら
れるオペアンプのオフセット電圧などによりループフィ
ルタの出力電圧は変化する。この変化によりチャネルク
ロック信号の周波数は期待される再生レートとは異なる
周波数に変化することが考えられる。このような状態
で、未記録の記録可能領域終了直後に現れるヘッダデー
タ信号にデータPLLブロック113は位相同期する必
要がある。少なくともVFO区間に引き込みを完了しな
ければならないが、期待される再生レートとの周波数誤
差が大きくなるほど位相引き込み時間が長くなり、VF
O区間内に位相引き込みが完了せず、PIDデータが再
生できないという問題が生じる。
【0021】そこで、本例の如く未記録の記録可能領域
においては、期待される再生レートに等価な周波数を持
つウォーブル逓倍クロック信号にチャネルクロック信号
を同期化することで、未記録の記録可能領域においても
チャネルクロック信号の周波数を期待される再生レート
に制御することが出来る。これにより、未記録の記録可
能領域終了直後のヘッダデータ信号においてもより高速
に位相引き込みが完了し、良好にPIDデータが再生で
きることが期待される。本例ではデータPLLへの入力
信号の切替を再生RFエンベロープから信号の有無を検
出して行っている。
【0022】しかしながら、一般にエンベロープ検波
は、誤動作防止のため、その検出結果の出力には相応の
遅れが生じる。この遅れにより、ヘッダ信号冒頭のVF
O領域が等価的に短くなり、十分な引き込み時間が得ら
れなくなるという懸念がある。一方、極力検出遅れを少
なくしようとした場合、ディスク表面の傷や指紋などの
いわゆるディフェクトによりエンベロープ検出器が誤検
出する可能性が高まる。ディフェクトにより無信号検出
信号が出力された場合、図10に示すように実効的なデ
ィフェクト長は、実際のディフェクト長(時間t〜t
の間)に無信号の検出遅れ分が加算された長さになる
(時間t〜tの間)。このため、ディフェクト時の
再生能力を低下させるという問題がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
はデータPLLへの入力信号の切替を再生RFエンベロ
ープから信号の有無を検出して行っており、エンベロー
プ検波は誤動作防止のため相応の検出遅れが生じ、この
検出遅れによりヘッダ信号冒頭のVFO領域が等価的に
短くなり、十分な引き込み時間が得られなくなるという
懸念があり、一方、極力検出遅れを少なくしようとした
場合、ディスク表面の傷や指紋などのいわゆるディフェ
クトにより誤検出する可能性が高まる等のディフェクト
時の再生能力を低下させるような未記録セクタ後のヘッ
ダデータが良好に再生できないという問題があった。
【0024】そこで、この発明は、特にデータPLLの
入力を切替えることなく、未記録セクタにおいてもチャ
ネルクロック周波数を再生レート近傍に保持して未記録
セクタ後のヘッダデータを良好に再生することのできる
チャネルクロック再生システムを提供することを目的と
する。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明のチャネルクロ
ック再生システムは、データストリームと、このデータ
ストリームのチャネル周波数の1/nの周波数を持つレ
ートクロック信号とを受信し、このデータストリームに
位相同期したチャネルクロック信号を生成するチャネル
クロック再生システムにおいて、前記レートクロック信
号から前記レートクロック信号の周波数の所定倍の周波
数を持つ第1のクロック信号を生成する第1の生成手段
と、この第1の生成手段で生成された第1のクロック信
号と前記データストリームとの位相を比較して第1の位
相誤差信号を出力する第1の比較手段と、前記第1の生
成手段で生成された第1のクロック信号と前記チャネル
クロック信号との位相を比較して第2の位相誤差信号を
出力する第2の比較手段と、この第2の比較手段から出
力された第2の位相誤差信号と前記第1の比較手段から
出力された第1の位相誤差信号とを加算する加算手段
と、この加算手段で加算された信号から前記チャネルク
ロック信号の周波数を制御するための周波数制御信号を
生成する第2の生成手段と、この第2の生成手段で生成
された周波数制御信号に応じた周波数のクロック信号を
チャネルクロック信号として出力する出力手段とから構
成されている。
【0026】この発明のチャネルクロック再生システム
は、光ピックアップを介して読み出される光ディスクに
記録された記録信号からチャネルクロック信号を再生す
るチャネルクロック再生システムにおいて、前記記録信
号から再生信号と前記光ディスクにおける蛇行トラック
の検出信号とを出力する第1の出力手段と、この第1の
出力手段から出力される再生信号を2値化する第1の2
値化手段と、前記第1の出力手段から出力される検出信
号の不必要な信号を除去するバンドパスフィルタと、こ
のバンドパスフィルタで不必要な信号が除去された検出
信号を2値化する第2の2値化手段と、この第2の2値
化手段で2値化された2値化検出信号から前記検出信号
の周波数の所定倍の周波数を持つ第1のクロック信号を
生成する生成手段と、この生成手段で生成された第1の
クロック信号と前記第1の2値化手段で2値化された2
値化再生信号との位相を比較して第1の位相誤差信号を
出力する第1の比較手段と、前記生成手段で生成された
第1のクロック信号と前記チャネルクロック信号との位
相を比較して第2の位相誤差信号を出力する第2の比較
手段と、この第2の比較手段から出力される第2の位相
誤差信号と前記第1の比較手段から出力される第1の位
相誤差信号とを加算する加算手段と、この加算手段で加
算された信号から前記チャネルクロック信号の周波数を
制御するための周波数制御信号を生成するループフィル
タと、このループフィルタで生成された周波数制御信号
に応じた周波数のクロック信号をチャネルクロック信号
として出力する第2の出力手段とから構成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0028】図1は、この発明に係るチャネルクロック
再生システムの概略構成を示すものである。チャネルク
ロック再生システムは、光ディスク20に記録されてい
る記録信号を読み出す光ピックアップ1、 RFアンプ
(RFAMP)2、 コンパレータ(COMP2)3、
バンドパスフィルタ(BPF)4、 コンパレータ(C
OMP1)5、ウォーブルPLLブロック6、及びデー
タPLLブロック11とから構成されている。
【0029】ウォーブルPLLブロック6は、位相比較
器(PD1)7、ループフィルタ(FIL1)8、電圧
制御発振器(VCO1)9、及び1/186の分周器1
0とから構成されている。
【0030】データPLLブロック11は、位相比較器
(PD2)12、位相比較器(PD3)13、信号加算
器(ADD)14、ループフィルタ(FIL2)15、
電圧制御発振器(VCO2)16とから構成されてい
る。
【0031】光ディスク20に記録されている記録信号
は、光ピックアップ1を介して読み出される。なお、デ
ィスク回転制御や光ピックアップ・サーボについては説
明を省略する。光ピックアップ1の出力信号は、RFア
ンプ2に入力される。RFアンプ2は、所定の処理によ
り再生RF信号(データストリーム)とウォーブル(Wo
bble)信号(レートクロック信号)を出力する。図8の
(b)に再生RF信号のエンベロープの概要を示す。詳
細は省略するが、RFアンプ2におけるヘッダ領域の信
号処理方法が記録可能領域での処理方法と異なることか
ら、ヘッダ領域の記録ピットの位置オフセットが、再生
エンベロープにおけるレベルオフセットとして現れる。
【0032】ここで、未記録セクタが存在する場合、図
8の(b)の如くヘッダ再生信号は得られるが、記録可
能領域の信号は得られない(時間t〜t)。一方、
ウォーブル信号は再生トラックの蛇行を反映したもので
あり、トラッキングエラー信号の一種として得られる。
そのウォーブルエンベロープは、図8の(c)の如く得
られる。記録可能領域にある正弦波状の信号がトラック
の蛇行を反映している。図では簡略して示しているが、
1つの記録可能領域においてウォーブル信号は221サ
イクルある。
【0033】再生RF信号はコンパレータ3に入力され
る。コンパレータ3では再生RF信号を2値化して出力
する。2値化RF信号は位相比較器12に入力される。
一方、ウォーブル信号はバンドパスフィルタ4によりヘ
ッダ領域信号や低域の揺らぎ成分などが除去されてコン
パレータ5に入力される。コンパレータ5では入力され
るウォーブル信号を2値化し、2値化ウォーブル信号を
出力する。2値化ウォーブル信号はウォーブルPLLブ
ロック6に入力される。
【0034】ウォーブルPLLブロック6の位相比較器
7は、2値化ウォーブル信号と電圧制御発振器9の出力
信号であるウォーブル逓倍クロック信号の分周器10に
よる186分周信号との位相を比較し、位相誤差信号を
出力する。位相比較器7は2値化ウォーブル信号の位相
がウォーブル逓倍クロック信号の186分周信号の位相
に対して進んでいる場合、電圧制御発振器9の出力信号
の周波数が高くなるような極性を持つ位相誤差信号を出
力する。位相誤差信号はループフィルタ8に入力され
る。ループフィルタ8は、例えば図9に示すような周波
数特性を持っていうる。ループフィルタ8の出力信号
は、VCO制御電圧として電圧制御発振器9に入力され
る。電圧制御発振器9は、入力されるVCO制御電圧に
応じた周波数を持つウォーブル逓倍クロック信号を出力
する。このウォーブル逓倍クロック信号は定常状態にお
いてウォーブル周波数の186倍の周波数をもち、これ
はヘッダデータを含めた再生信号の再生レートに相当す
る周波数である。
【0035】ウォーブルPLLブロック6で生成された
ウォーブル逓倍クロック信号は、位相比較器12と位相
比較器13に入力される。
【0036】位相比較器12は、2値化RF信号とウォ
ーブル逓倍クロック信号との位相を比較し、位相誤差信
号を出力する。この位相比較器12は、2値化RF信号
の位相がウォーブル逓倍クロック信号の位相に対して進
んでいる場合、電圧制御発振器16の出力信号の周波数
が高くなるような極性を持つ位相誤差信号を出力する。
【0037】位相比較器13は、ウォーブル逓倍クロッ
ク信号とチャネルクロック信号との位相を比較し、位相
誤差信号を出力する。この位相比較器13は、ウォーブ
ル逓倍クロック信号の位相がチャネルクロック信号の位
相に対して進んでいる場合、電圧制御発振器16の出力
信号の周波数が高くなるような極性を持つ位相誤差信号
を出力する。
【0038】位相比較器12の出力である位相誤差信号
と位相比較器13の出力信号である位相誤差信号とは、
信号加算器14において所定比率にて加算される。信号
加算器14の出力信号はループフィルタ15に入力され
る。ループフィルタ15は、例えば図9に示すような周
波数特性を持っている。ループフィルタ15の出力信号
はVCO制御電圧として電圧制御発振器16に入力され
る。電圧制御発振器16は、入力されるVCO制御電圧
に応じた周波数を持つクロック信号を出力する。このク
ロック信号はチャネルクロック信号として出力される。
【0039】ここで、未記録部分の再生について説明す
る。ウォーブル逓倍クロック信号はウォーブル信号に同
期し、その周波数は再生レートにほぼ同等とする。未記
録部分の再生において、2値化RF信号はランダムなノ
イズ信号として得られ、その位相はウォーブル逓倍クロ
ック信号の位相に対して無相関である。このため、2値
化RF信号とウォーブル逓倍クロック信号との位相誤差
量はほぼランダムに生じる。従って、位相比較器12の
出力である位相誤差信号の平均値はほぼ零となる。
【0040】ところで、ループフィルタ15は積分特性
を持つので、位相比較器12の出力である位相誤差信号
はループフィルタ15で積分され、位相誤差信号成分は
ループフィルタ15からは出力されない。従って、等価
的に位相比較器12の出力である位相誤差信号の位相誤
差量は零となる。
【0041】一方、位相比較器13の出力信号である位
相誤差信号は、ウォーブル逓倍クロック信号とチャネル
クロック信号との位相誤差成分を持っている。従って、
データPLLブロック11はウォーブル逓倍クロック信
号にチャネルクロック信号が位相同期するように動作す
る。この結果、チャネルクロック信号はウォーブル逓倍
クロック信号に周波数が一致し、位相が同期した信号と
なる。
【0042】次に通常の記録部分の再生について説明す
る。通常の記録部分の再生では、2値化RF信号は相応
に正しく得られる。
【0043】ここで、チャネルクロック信号の位相をφ
p、2値化RF信号の位相をφr、ウォーブル逓倍クロ
ック信号の位相をφwとする。また、位相比較器13の
入力位相差に対する出力ゲインをKp3、位相比較器1
2の入力位相差に対する出力ゲインをKp2とすると
き、位相比較器13の位相誤差信号は下記式(1)で示
され、位相比較器12の位相誤差信号は下記式(2)で
示される。
【0044】Kp3×(φw−φp)………(1) Kp2×(φr−φw)………(2) 次に、信号加算器14において、位相比較器12の出力
信号に対する位相比較器13の出力信号の加算比をα
とするとき、信号加算器14の出力信号は下記式(3)
で示される。
【0045】 {Kp2×(φr−φw)}+α×{Kp3×(φw−φp)} =Kp2・φr+(Kp2−α・Kp3)・φw−α・Kp3・φp……… (3) ここで、式(3)において、αが下記式(4)の関係
を持つとき、 α=Kp2/Kp3………(4) 式(3)は下記式(5)となる。
【0046】Kp2・(φr−φp)………(5) 式(5)は、2値化RF信号とチャネルクロック信号の
位相差成分を持っている。従って、データPLLブロッ
ク11は2値化RF信号にチャネルクロック信号が位相
同期するように動作する。
【0047】図2は、ディフェクト又は未記録部分を持
つ再生信号と位相誤差成分、位相基準信号の関係を示
す。図2のディフェクト部分(時間t〜t)におい
て、ループフィルタ15に入力される位相誤差成分は
(φw−φp)であり、データPLLブロック11の位
相基準信号はウォーブル逓倍クロック信号になる。従っ
て、ディフェクト再生中においてチャネルクロック信号
はウォーブル逓倍クロック信号に位相同期する。一方、
ディフェクト部分以外におけるループフィルタ15に入
力される位相誤差成分は(φr−φp)であり、データ
PLLブロック11の位相基準信号は2値化RF信号に
なる。従って、ディフェク部分以外の再生においてチャ
ネルクロック信号は2値化RF信号に位相同期する。
【0048】上述した動作は、特に信号切替などの制御
信号を用いることなく可能となる。
【0049】以上説明したように上記発明の実施の形態
によれば、特にデータPLLの入力を切替えることな
く、未記録セクタにおいてもチャネルクロック周波数が
再生レート近傍に保持されることにより、未記録セクタ
後のヘッダデータを良好に再生可能とすることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
特にデータPLLの入力を切替えることなく、未記録セ
クタにおいてもチャネルクロック周波数を再生レート近
傍に保持して未記録セクタ後のヘッダデータを良好に再
生することのできるチャネルクロック再生システムを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチャネルクロック再生システム
の概略構成を示すブロック図。
【図2】ディフェクト又は未記録部分を持つ再生信号と
位相誤差成分、位相基準信号の関係を示す図。
【図3】DVD−RAMディスクにおけるZCLV方式
のゾーン概念を示す図。
【図4】トラック構造の概念を示す図。
【図5】セクタ構造を示す図。
【図6】ヘッダ領域のデータ構造を示す図。
【図7】従来のチャネルクロック再生システムの構成例
を示す図。
【図8】関連信号の概要を示す図。
【図9】ループフィルタの周波数特性を示す図。
【図10】実効的なディフェクト長を示す図。
【符号の説明】
1…光ピックアップ1 2…RFアンプ(RFAMP) 3…コンパレータ(COMP2:第1の2値化手段) 4…バンドパスフィルタ(BPF) 5…コンパレータ(COMP1:第2の2値化手段) 6…ウォーブルPLLブロック 7…位相比較器(PD1:第3の比較手段) 8…ループフィルタ(FIL1:第3の生成手段) 9…電圧制御発振器(VCO1:第2の出力手段) 10…分周器 11…データPLLブロック(第1の生成手段) 12…位相比較器(PD2:第1の比較手段) 13…位相比較器(PD3:第2の比較手段) 14…信号加算器(加算手段) 15…ループフィルタ(FIL2:第2の生成手段) 16…電圧制御発振器(VCO2:出力手段) 20…光ディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データストリームと、このデータストリー
    ムのチャネル周波数の1/nの周波数を持つレートクロ
    ック信号とを受信し、このデータストリームに位相同期
    したチャネルクロック信号を生成するチャネルクロック
    再生システムにおいて、前記レートクロック信号から前
    記レートクロック信号の周波数の所定倍の周波数を持つ
    第1のクロック信号を生成する第1の生成手段と、この
    第1の生成手段で生成された第1のクロック信号と前記
    データストリームとの位相を比較して第1の位相誤差信
    号を出力する第1の比較手段と、前記第1の生成手段で
    生成された第1のクロック信号と前記チャネルクロック
    信号との位相を比較して第2の位相誤差信号を出力する
    第2の比較手段と、この第2の比較手段から出力された
    第2の位相誤差信号と前記第1の比較手段から出力され
    た第1の位相誤差信号とを加算する加算手段と、この加
    算手段で加算された信号から前記チャネルクロック信号
    の周波数を制御するための周波数制御信号を生成する第
    2の生成手段と、この第2の生成手段で生成された周波
    数制御信号に応じた周波数のクロック信号をチャネルク
    ロック信号として出力する出力手段と、を具備したこと
    を特徴とするチャネルクロック再生システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の生成手段は、前記レートクロ
    ック信号と前記第1のクロック信号をn分周した信号と
    の位相を比較して第3の位相誤差信号を出力する第3の
    比較手段と、この第3の比較手段から出力された第3の
    位相誤差信号から前記第1のクロック信号の周波数を制
    御する第2の周波数制御信号を生成する第3の生成手段
    と、この第3の生成手段で生成された第2の周波数制御
    信号に応じた周波数のクロック信号を第1のクロック信
    号として出力する第2の出力手段と、を具備したこを特
    徴とする請求項1記載のチャネルクロック再生システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記データストリームは所定のチャネル
    周期のデータピットが前記チャネル周期のn倍の周期を
    持つ蛇行トラックに記録された光ディスクからの再生信
    号であり、前記レートクロック信号は前記光ディスクに
    おける蛇行トラックの検出信号であることを特徴とする
    請求項1及び請求項2に記載のチャネルクロック再生シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記加算手段は、前記第1の位相誤差信
    号と前記第2の位相誤差信号を所定加算比にて加算する
    ことを特徴とする請求項1記載のチャネルクロック再生
    システム。
  5. 【請求項5】光ピックアップを介して読み出される光デ
    ィスクに記録された記録信号からチャネルクロック信号
    を再生するチャネルクロック再生システムにおいて、前
    記記録信号から再生信号と前記光ディスクにおける蛇行
    トラックの検出信号とを出力する第1の出力手段と、こ
    の第1の出力手段から出力される再生信号を2値化する
    第1の2値化手段と、前記第1の出力手段から出力され
    る検出信号の不必要な信号を除去するバンドパスフィル
    タと、このバンドパスフィルタで不必要な信号が除去さ
    れた検出信号を2値化する第2の2値化手段と、この第
    2の2値化手段で2値化された2値化検出信号から前記
    検出信号の周波数の所定倍の周波数を持つ第1のクロッ
    ク信号を生成する生成手段と、この生成手段で生成され
    た第1のクロック信号と前記第1の2値化手段で2値化
    された2値化再生信号との位相を比較して第1の位相誤
    差信号を出力する第1の比較手段と、前記生成手段で生
    成された第1のクロック信号と前記チャネルクロック信
    号との位相を比較して第2の位相誤差信号を出力する第
    2の比較手段と、この第2の比較手段から出力される第
    2の位相誤差信号と前記第1の比較手段から出力される
    第1の位相誤差信号とを加算する加算手段と、この加算
    手段で加算された信号から前記チャネルクロック信号の
    周波数を制御するための周波数制御信号を生成するルー
    プフィルタと、このループフィルタで生成された周波数
    制御信号に応じた周波数のクロック信号をチャネルクロ
    ック信号として出力する第2の出力手段と、を具備した
    ことを特徴とするチャネルクロック再生システム。
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