JP2001050866A - 噴霧検査装置及び噴霧検査方法 - Google Patents

噴霧検査装置及び噴霧検査方法

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/08Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means
    • B05B12/082Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area responsive to condition of liquid or other fluent material to be discharged, of ambient medium or of target ; responsive to condition of spray devices or of supply means, e.g. pipes, pumps or their drive means responsive to a condition of the discharged jet or spray, e.g. to jet shape, spray pattern or droplet size

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧の濃度分布及び形状を高い分解能で測定
する簡単な構成の噴霧検査装置及び噴霧検査方法を提供
する。 【解決手段】 光源から噴霧に光を照射し、噴霧の反射
光または透過光を撮像部で光電変換することによって得
られる多階調の画像データに基づいて濃度分布を測定し
て噴射装置を検査する。撮像部の出力から得られる画像
データの画素ごとの明るさは、画像の奥行き方向(z方
向)に分布する噴霧の粒子数にほぼ比例しているため、
多階調の総和データを区分間で互いに比較することによ
って噴霧の濃度分布を二次元で測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、噴霧検査装置及び
噴霧検査方法に関し、特に平面的に拡散する扁平な噴霧
の濃度分布検査に好適な噴霧検査装置及び噴霧検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体を噴射する噴射装置は、例え
ば内燃機関(以下「内燃機関」をエンジンという。)の
インジェクタに利用されている。このような噴射装置
は、噴霧の濃度分布及び噴霧形状が噴射装置の品質及び
性能を決定する要因であるため、噴霧の濃度分布及び噴
霧形状を検査される。
【0003】噴霧の濃度分布を測定して噴射装置を検査
する方法として、例えば、特許第2700570号に記
載されている検査方法が知られている。この方法による
と、噴射装置の噴孔から所定距離離れた位置に複数個の
圧電素子を配置し、圧電素子に衝突する噴霧中の粒子か
ら得られるエネルギーを電気信号に変換することによっ
て噴霧の濃度分布を測定する。
【0004】また、噴霧の噴霧形状を測定して噴射装置
を検査する方法として、噴霧に光を照射しデジタルカメ
ラで噴霧を撮影し、デジタルカメラから得られる二値画
像データのエッジを検出することによって噴霧形状を測
定する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
2700570号に記載されている検査方法によると、
詳細な濃度分布を測定するために多数の圧電素子を集積
した検査装置を必要とする。圧電素子を高集積化するた
めには圧電素子を小型化する必要がある。圧電素子を小
型化すると、1つの圧電素子が噴霧中の粒子から得られ
るエネルギーが小さくなるため、測定精度が低下すると
いう問題があった。また、圧電素子の小型化に限界があ
るため、検査装置の分解能に限界があった。さらに、多
数の圧電素子を集積した検査装置は高価であるという問
題があった。また、噴霧の濃度分布と噴霧形状とは別々
の装置によって測定されていたため、噴霧の検査工程が
複雑化していた。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであって、噴霧の濃度分布及び形状を高い
分解能で測定する簡単な構成の噴霧検査装置及び噴霧検
査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
噴霧検査装置によると、光源から噴霧に光を照射し、噴
霧の反射光または透過光を撮像部で光電変換することに
よって得られる画像データに基づいて噴霧の濃度分布及
び形状を測定して噴射装置を検査する。撮像部の出力は
A/D変換器で多階調のデジタルデータに変換され画素
ごとのパラメータとして演算手段に出力される。演算手
段は入力されたパラメータを所定数の画素に区分し、区
分ごとにパラメータを足し合わせた総和データを出力す
るため、各区分の総和データは多階調データとなる。撮
像部の出力から得られる画像データの画素ごとの明るさ
は、画像の奥行き方向に分布する噴霧の粒子数にほぼ比
例しているため、区分ごとの多階調の総和データはその
区分の噴霧の濃度に対応したデータとなる。したがっ
て、区分ごとの総和データから噴霧の濃度分布を二次元
で測定することができる。二次元で測定した噴霧の濃度
分布は、画像の奥行き方向の噴霧の粒子数と相関関係を
持っており、画像の奥行き方向の濃度分布を示すもので
はないため、平面的に拡散する扁平な噴霧の濃度分布を
測定するのに好適である。また、噴霧を撮影し画像デー
タのエッジを検出することによって噴霧の形状を二次元
で測定することができる。検査装置の分解能は撮像部の
解像度に対応しているため、簡単な構成で高い分解能を
実現することができる。
【0008】本発明の請求項2記載の噴霧検査装置によ
ると、画像処理部の補正手段は、A/D変換器から出力
されるパラメータまたは演算手段から出力される総和デ
ータを補正する。例えば、従来のいわゆるパレット法で
所定区分ごとに実際の噴霧量を測定した結果に基づいて
演算手段の出力を補正することによって、画像データに
基づいて測定される濃度分布の精度を向上させることが
できる。
【0009】本発明の請求項3記載の噴霧検査装置によ
ると、噴霧の進行方向に直交する方向に並ぶ複数の区分
の総和データの加算値に対する各区分の総和データの割
合から各区分の濃度分布データを求める。これにより、
区分ごとに相対比較可能な濃度分布データを求めること
ができる。
【0010】本発明の請求項4記載の噴霧検査装置によ
ると、電子放電閃光装置を用いて噴霧を照射するため、
噴霧の濃度分布及び形状の測定結果から噴霧の移動によ
る影響を排除することができる。すなわち、ある瞬間に
おける噴霧の濃度分布及び形状を正確に測定することが
できる。
【0011】本発明の請求項5記載の噴霧検査装置によ
ると、噴霧の進行方向に撮像部を複数個配設しているた
め、撮像部の視野内における画像のひずみから生ずる噴
霧の濃度分布及び形状の測定誤差を減少させることがで
きる。このため、噴霧の広範囲の濃度分布及び形状を正
確に測定することができる。
【0012】本発明の請求項6記載の噴霧検査方法によ
ると、所定区分における総和データは多階調となり、噴
霧の画像データの画素ごとの明るさは画像の奥行き方向
に分布する噴霧の粒子数にほぼ比例しているため、区分
ごとの多階調の総和データはその区分の噴霧の濃度に対
応したデータとなる。したがって区分ごとの総和データ
から噴霧の濃度分布を二次元で測定することができる。
二次元で測定した噴霧の濃度分布は、画像の奥行き方向
の噴霧の粒子数と相関関係を持っており、画像の奥行き
方向の濃度分布を示すものではないため、平面上を拡散
するような扁平な噴霧の濃度分布を測定するのに好適で
ある。また、噴霧を撮影し、画像データのエッジを検出
することによって噴霧の形状を二次元で測定することが
できる。また分解能は撮影した噴霧の画像の解像度に対
応しているため、簡単な構成の検査装置で高い分解能を
実現することができる。
【0013】本発明の請求項7記載の噴霧検査方法によ
ると、パレット法等の他の方法によって測定した濃度分
布の検査結果に基づいて、A/D変換器で得られる出力
または演算行程で得られる出力を補正するため、画像デ
ータに基づき測定される濃度分布の精度を向上できる。
【0014】本発明の請求項8記載の噴霧検査方法によ
ると、噴霧の進行方向に直交する方向に並ぶ複数の区分
の総和データの加算値に対する各区分の総和データの割
合から各区分の濃度分布データを求める。これにより、
区分ごとに相対比較可能な濃度分布データを求めること
ができる。
【0015】本発明の請求項9記載の噴霧検査方法によ
ると、電子放電閃光装置を用いて噴霧を照射するため、
噴霧の濃度分布及び形状の測定結果から噴霧の移動によ
る影響を排除することができる。すなわち、ある瞬間に
おける噴霧の濃度分布及び形状を正確に測定することが
できる。
【0016】本発明の請求項10記載の噴霧検査方法に
よると、噴霧の進行方向に複数個配設される撮像部を用
いて噴霧を測定するため、撮像部の視野内における画像
のひずみから生ずる測定誤差を減少させることができ
る。このため、噴霧の広範囲の濃度分布及び形状を正確
に測定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による噴霧検査装置
を図2及び図3に示す。第1実施例による噴霧検査装置
は、エンジンに備えられるインジェクタ16の噴霧17
を検査する装置であって、噴霧17の濃度分布と噴霧形
状を測定する装置である。
【0018】画像処理部12は、噴霧検査プログラムが
格納されている記憶装置を備えた電子計算機である。噴
霧検査プログラムは、制御モジュール、演算手段として
の演算モジュール、補正手段としての補正モジュール、
及びGUI(Graphical UserInterface)モジュールか
ら構成されている。画像処理部12は、図示しない入出
力インタフェースを介して駆動回路15と接続されてい
る。画像処理部12に撮像部13のアナログ出力を8ビ
ットのデジタル信号に変換する図示しないA/D変換器
が備えられている。A/D変換器は8ビットに限らず、
アナログデータを多階調のデジタルデータに変換するも
のであればよい。画像処理部12に図示しないCPU
(Central Processing Unit)が備えられており、A/
D変換器及び入出力インタフェースと接続されている。
噴霧検査プログラムがCPUにロードされることによっ
て噴霧検査システムが構成される。
【0019】ディスプレイ11は、画像処理部12に制
御され噴霧検査システムの演算結果を表示する。撮像部
13は、噴霧17の進行方向に対して横から噴霧17を
撮影するデジタルカメラである。撮像部13は集光レン
ズ13bとエリアCCD(Charge Coupled Device)1
3aとを備えている。
【0020】光源14は、噴霧17の進行方向に対して
横から噴霧17を照射するキセノン放電管からなるスト
ロボ装置である。図3に示すように光源14は撮像部1
3の両側に配置される。本実施例において、光源は2つ
設けられているが、1つまたは3つ以上であっても良
い。
【0021】駆動回路15は、インジェクタ16、光源
14及び撮像部13を駆動する回路であって制御モジュ
ールから送信される命令によって制御される。インジェ
クタ16に燃料を供給する図示しない燃料供給装置、光
源14、撮像部13、画像処理部12、ディスプレイ1
1、及び駆動回路15から噴霧検査装置が構成されてい
る。以下、第1実施例による噴霧検査装置の作動につい
て説明する。
【0022】噴霧検査プログラムの実行が開始される
と、制御モジュールによって画像処理部12から駆動回
路15に噴射命令が送信され、噴射命令を受信した駆動
回路15はインジェクタ16に駆動パルスを送出する。
駆動パルスが送出されるとインジェクタ16のノズル1
6aから燃料が噴射される。
【0023】制御モジュールは、噴射命令を送信してか
ら所定時間経過後、駆動回路15に発光命令を送信し、
発光命令を受信した駆動回路15は光源14に駆動パル
スを送出する。駆動パルスが送出されると光源14は閃
光放電によって噴霧17を照射する。本実施例において
は噴射命令を送信してから2.4ms後に閃光放電が行
われる。
【0024】閃光は噴霧17の燃料粒子に反射して散乱
する。この散乱光はレンズ13bによって集光されエリ
アCCD13aに入射して光電変換される。散乱光が光
電変換されることによって噴霧17の画像データが生成
される。画像データは640×480画素からなる。
【0025】エリアCCD13aの各画素は光量に応じ
た電圧を出力する。エリアCCD13aの出力は画像処
理部12に入力され、A/D変換器によって8ビットの
デジタル信号に変換される。
【0026】演算モジュールは、A/D変換器から入力
されるデジタル信号をパラメータとして受信し、40×
40画素の区分ごとにパラメータを加算し192個の総
和データを算出する。全画素を分割して区分けする際の
各区分の画素数は40×40画素に限らず検査に必要と
される分解能に応じて決めることができる。補正モジュ
ールは、総和データをパラメータとして受信し、後述す
る補正テーブルを参照して区分ごとの総和データと補正
パラメータを乗算し補正データを算出する。
【0027】演算モジュールは、補正データをパラメー
タとして受信し、16個の補正データの総和に対する各
補正データの割合を区分ごとに算出して濃度分布を求め
る。本実施例において16個の補正データは、噴霧の進
行方向に対して直交する方向に配列される画素からなる
16区分から得るものである。各補正データの割合を区
分ごとに算出して得られる濃度分布を下表に示す。
【0028】
【表1】
【0029】GUIモジュールは、オペレータの指示に
従って表形式またはグラフ形式でディスプレイ11に濃
度分布を表示する。次に補正テーブルについて説明す
る。
【0030】等分割されたパレットに向けてインジェク
タ16から燃料を所定回数噴射し、パレットに貯蔵され
た燃料の体積を測定する。このようにして貯蔵された燃
料の体積から算出される噴霧17の濃度分布を、本実施
例の噴霧検査装置を用いて算出された濃度分布で区分ご
とに除算し補正パラメータを算出する。この補正パラメ
ータは補正テーブルに登録され、補正モジュールに参照
される。
【0031】パレット法によって算出される濃度分布
は、1回の燃料噴射によってインジェクタ16から噴射
される燃料全体についての濃度分布であるため、厳密に
いえば、本実施例の噴霧検査装置を用いて算出される濃
度分布と比較検討されるものではない。すなわち、本実
施例の噴霧検査装置は空間に浮遊している噴霧のある領
域におけるある瞬間の濃度分布を算出しているものであ
り、いわば動的な濃度分布を算出するものであるから、
パレット法によって算出される濃度分布とは異なってい
る。しかしながら、パレット法によって算出される実際
の噴射量に基づいて区分ごとの総和データを補正するこ
とにより、濃度分布の測定精度を向上させることができ
る。つまり、上述の噴霧検査装置では、噴霧の一側面か
ら画像データを取り込む構成であるため、撮像部13が
配置された側と反対側の領域に存在する燃料粒子からの
散乱光の光強度は、噴霧内を通過するときに減衰されて
弱まる傾向にある。一方で、噴霧の厚さは中心部ほど厚
く、周囲に広がるほど薄くなる。このため、散乱光の光
強度が弱まる程度が中心部と周辺部とで異なる。この結
果、中心部の噴霧の濃度が現実の濃度より低下し、周辺
部の濃度が上昇したものとして画像データが得られる傾
向にある。このため、上述の補正データを用いることに
よって、より正確な濃度分布を求めることができるので
ある。
【0032】(変形例)第1実施例の変形例を図4に示
す。この変形例のように光源31を撮像部13からみて
噴霧17の背面に配置し、撮像部13は噴霧の透過光を
受光して光電変換してもよい。
【0033】また、第1実施例では、噴霧の進行方向に
直交する方向に配列された16区分に対する各区分の総
和データの割合から濃度分布を求めたが、すべての区分
である192区分の総和データの加算値に対する各区分
の総和データの割合から濃度分布を求めても良い。この
ときに得られる各区分の濃度データは他のすべての区分
の濃度データと相対比較可能なデータとなり、噴霧全体
の濃度分布の把握が容易となる。
【0034】本発明の第1実施例及びその変形例による
噴霧検査装置によると、図5のx方向に進行する噴霧に
対し、x方向に直交するz方向から噴射開始から2.4
ms後の噴霧を撮影している。演算モジュールは、撮影
した画像を192分割して各領域の明るさを比較するこ
とによって噴霧の濃度分布を算出している。エリアCC
D13aの各画素は視野範囲に浮遊している燃料粒子数
に応じた散乱光を受光しているため、図5のz方向に浮
遊している燃料粒子の散乱光の光量はエリアCCD13
aの出力電圧に変換される。したがって、エリアCCD
13aの出力電圧を256階調で演算処理することによ
って、噴霧17内部の燃料粒子数を噴霧の濃度分布に反
映することができる。噴霧17の燃料粒子の分布とエリ
アCCD13aの出力電圧との相関関係を図1に示す。
(A)は図5のiの領域における噴霧の断面図であって
1粒の燃料粒子を1つの円で模式的に示している。
(B)は(A)に示される噴霧の断面における燃料粒子
の分布を示している。(C)は図5のiの領域における
各区分の補正データを示している。
【0035】本発明の第1実施例及びその変形例による
噴霧検査装置によると、噴霧検査装置の分解能はエリア
CCD13aの画素数に対応しているため、簡単な構成
で高い分解能を実現することができる。したがって、安
価な噴霧検査装置を実現することが可能である。また、
パレット法によって算出される補正値を用いて総和デー
タを補正しているため、検査結果の精度を向上すること
ができる。また、光源としてキセノン放電管を用いてい
るため、ある瞬間における噴霧の濃度分布及び形状を正
確に測定することができる。さらに、噴霧を撮影するこ
とによって画像データのエッジを検出し噴霧の形状を二
次元で測定することができる。
【0036】(第2実施例)本発明の第2実施例による
噴霧検査装置は、第1実施例における光源14を連続発
光させることによって、所定の領域を通過する燃料粒子
の散乱光量から濃度分布の積分値を測定する。
【0037】第2実施例では、キセノン放電管を連続発
光させる間、エリアCCD13aに電荷を蓄積する。燃
料噴射開始から所定期間キセノン放電管を連続発光させ
ると、ある領域を通過するすべての燃料粒子の散乱光を
撮像部13で捉えることができる。このようにして撮影
した噴霧の画像データを第1実施例と同様の手順で処理
することによって、第1実施例で得られる濃度分布を時
間で積分した値を得ることができる。第2実施例による
噴霧検査装置及びパレット法では、所定の領域を通過す
る全燃料粒子の体積または散乱光から濃度分布を求めて
いるため、第2実施例で測定される濃度分布の積分値
は、パレット法によって測定される濃度分布との誤差が
小さい。
【0038】(第3実施例)本発明の第3実施例による
噴霧検査装置を図6に示す。第1実施例と実質的に同一
の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】第3実施例では噴霧の撮影に3つの撮像部
を用いている。すなわち、第一撮像部20、第二撮像部
21、及び第三撮像部22がインジェクタ16から噴霧
の進行方向に順に並んで配設される。第一撮像部20、
第二撮像部21、及び第三撮像部22にはそれぞれエリ
アCCD20a、21a、22a及びレンズ20b、2
1b、22bが備えられている。
【0040】第一撮像部20、第二撮像部21、及び第
三撮像部22は、受光した噴霧の散乱光をそれぞれ光電
変換して光量に応じた電圧を出力する。第一撮像部20
及び第二撮像部21、並びに第二撮像部21及び第三撮
像部22の視野範囲は互いに重なる部分を有している。
第一撮像部20、第二撮像部21、及び第三撮像部22
のそれぞれの視野範囲の中央部分の画素から出力される
画像データを統合して噴霧全体の画像データが生成され
る。
【0041】本発明の第3実施例による噴霧検査装置に
よると、撮像部の視野範囲の中央部分の画素から出力さ
れる電圧を用いて濃度分布を算出するため、撮像部の視
野内における画像のひずみから生ずる測定誤差を減少さ
せることができる。このため、噴霧の広範囲の濃度分布
及び形状を正確に測定することができる。
【0042】本発明の第1実施例及びその変形例、第2
実施例、並びに第3実施例による噴霧検査装置は、噴霧
17内部の燃料粒子数を噴霧の濃度分布に反映すること
ができる一方、図5のz方向の濃度分布を測定すること
ができない。したがって、特に平面的に拡散する扁平な
噴霧の濃度分布検査に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は噴霧の断面を示す模式図、(B)は噴
霧中の燃料粒子の分布を示す表、(C)は補正データの
値を示すグラフである。
【図2】本発明の第1実施例による噴霧検査装置を示す
模式図である。
【図3】図2のIII方向矢視図である。
【図4】第1実施例の変形例による噴霧検査装置を示す
模式図である。
【図5】本発明の第1実施例による噴霧検査装置の作動
を説明するための模式図である。
【図6】本発明の第3実施例による噴霧検査装置を示す
模式図である。
【符号の説明】
12 画像処理部 13 撮像部 14 光源 16 インジェクタ(噴射装置)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴霧に光を照射する光源と、 前記噴霧で反射する光または前記噴霧を透過する光を光
    電変換する撮像部と、 前記撮像部の出力を多階調のデジタルデータに変換する
    A/D変換器と、前記A/D変換器の出力が画素ごとに
    パラメータとして入力され、所定数の画素のパラメータ
    を足し合わせた総和データを前記所定数の区分ごとに出
    力する演算手段とを有する画像処理部と、 を備えることを特徴とする噴霧検査装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理部は、所定区画に蓄積され
    る噴霧量に基づいて、前記A/D変換器から出力される
    パラメータまたは前記演算手段から出力される総和デー
    タを補正する補正手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の噴霧検査装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理部は、前記噴霧の進行方向
    に直交する方向に並ぶ複数の区分の総和データの加算値
    に対する各区分の総和データの割合から濃度分布データ
    を出力することを特徴とする請求項1または2記載の噴
    霧検査装置。
  4. 【請求項4】 前記光源は電子放電閃光装置であること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の噴霧検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記撮像部は、前記噴霧の進行方向に複
    数個配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の噴霧検査装置。
  6. 【請求項6】 噴霧に光を照射する照射行程と、 前記噴霧で反射する光または前記噴霧を透過する光を光
    電変換する撮像行程と、 前記撮像行程で得られる出力を多階調のデジタルデータ
    に変換する変換行程と、 前記変換行程で得られる出力を画素ごとにパラメータと
    して用い、所定数の画素のパラメータを足し合わせた総
    和データを前記所定数の区分ごとに出力する演算行程
    と、 を含むことを特徴とする噴霧検査方法。
  7. 【請求項7】 所定区画に蓄積される噴霧量に基づい
    て、前記変換行程で得られる出力または前記演算行程で
    得られる出力を補正する補正行程を含むことを特徴とす
    る請求項6記載の噴霧検査方法。
  8. 【請求項8】 前記噴霧の進行方向に直交する方向に並
    ぶ複数の区分の総和データの加算値に対する各区分の総
    和データの割合から濃度分布データを出力する行程を含
    むことを特徴とする請求項6または7記載の噴霧検査方
    法。
  9. 【請求項9】 前記照射行程は、電子放電閃光装置を用
    いて噴霧に光を照射することを特徴とする請求項6、7
    または8記載の噴霧検査方法。
  10. 【請求項10】 前記撮像行程は、前記噴霧の進行方向
    に複数個配設される撮像部を用いて光電変換することを
    特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の噴霧検
    査方法。
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