JP2001050489A - フロート弁 - Google Patents
フロート弁Info
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Abstract
できると共に閉弁遅れを生じることのないフロート弁を
提供する。 【解決手段】 入口4と出口通路5と出口6を有する本
体1とこの本体1に締結した蓋体2とで内部に弁室3を
有するケーシングを形成する。弁室3の下部側壁に第1
弁孔7を開けた第1弁座8を形成する。第1弁孔7の出
口6側に、第1弁孔7よりも小径の第2弁孔9を有し第
1弁座8に密着した位置で第1弁孔7を閉じる第2弁座
10を進退可能に配置する。第2弁座10の背面に弁室
3から連通する入口室12を形成し、温度応動部材とし
てのコイル状の形状記憶合金13を配置する。形状記憶
合金13は、低圧である低温時に収縮して第2弁座10
を第1弁孔7から開弁せしめ、高圧である高温時に伸長
して第2弁座10を第1弁孔7に閉弁せしめる。第2弁
座10が第1弁孔7を開いた状態で第1弁孔7を開閉
し、第2弁座10が第1弁孔7を閉じた状態で第1弁孔
7よりも小径の第2弁孔9を開閉するフロート15を弁
室3内に配置する。
Description
差を利用して開放又は密閉のフロートで弁手段を駆動
し、気液混合配管系から一方の流体を自動的に排出する
フロート弁に関し、特に配管系の流体圧力が低圧から高
圧まで広い圧力範囲に亘って使用できるようにしたもの
に関する。上記フロート弁は、蒸気配管系に発生する復
水を自動的に排出するスチームトラップ、圧縮空気配管
系に発生する凝縮水を自動的に排出するエアートラッ
プ、ガス配管系に発生する凝縮水を自動的に排出するガ
ストラップ、油配管系に混在する水を自動的に排出する
オイルトラップ、水配管系に混在する空気を自動的に排
出するエアーベント等である。
ング内に弁室を形成し、弁室と出口を連通する弁孔を開
けた弁座を弁室に設け、弁室内に配置したフロートで弁
部材を駆動して弁孔を開閉するものである。すなわち、
弁室内の気液の割合に応じてフロートが浮上降下し、弁
手段を駆動して弁孔を開閉することにより、気液混合系
から一方の流体を自動的に排出する。
弁孔の大きさが使用される配管系の流体圧力に応じて、
低圧用では比較的大きいが、低圧用では小さくしなけれ
ばならないために、高圧用弁座を低圧用として使用した
場合に多量の復水を排出できず、低圧から高圧まで広い
圧力範囲に亘って使用できないと言う不都合があった。
に亘って使用できるフロート弁として、特公平3−35
560号公報に示されたものがある。これは、フリーフ
ロート式スチームトラップであり、入口と出口を有する
ケーシング内に弁室を形成し、弁室と出口を連通する弁
孔を開けた弁座を弁室に設け、弁室内に配置したフロー
トで弁部材を駆動して弁孔を開閉するものにおいて、第
1弁孔を有し弁室に固定的に設けた第1弁座と、第1弁
孔よりも小径の第2弁孔を有し第1弁孔を貫通して進退
可能に配され第1弁孔を弁室側から開閉する第2弁座と
から弁座を形成し、フロートで第2弁孔を開閉すると共
に、フロートの自重と入口側の流体圧力によって開弁作
用ばねに抗して第2弁座で第1弁孔を開閉するものであ
る。
れたものは、低圧蒸気配管系に使用された場合に蒸気漏
れを生じる危険があると言う問題点があった。すなわ
ち、復水の排出によってフロートが降下すると、先ず第
2弁孔がフロートによって閉じられ、次にフロートによ
って第2弁孔が閉じられた第2弁座によって第1弁孔が
閉じられるものであるので、第1弁孔の閉弁遅れを生じ
る危険があるためである。
高圧まで広い圧力範囲に亘って使用できると共に閉弁遅
れを生じることのないフロート弁を提供することであ
る。
を解決するために講じた本発明の技術的手段は、入口と
出口を有するケーシング内に弁室を形成し、弁室と出口
を連通する弁孔を開けた弁座を弁室に設け、弁室内に配
置したフロートで弁部材を駆動して弁孔を開閉するもの
において、第1弁孔を有し弁室に固定的に設けた第1弁
座と、第1弁孔よりも小径の第2弁孔を有し第2弁孔の
出口側に配され第1弁孔を出口側から開閉する第2弁座
とから弁座を形成し、入口側の流体温度に応動して第2
弁座が第1弁孔を低温時に開き高温時に閉じるように第
2弁座に温度応動部材を連結し、第2弁座が第1弁孔を
開いた状態でフロートが第1弁孔を開閉し、第2弁座が
第1弁孔を閉じた状態でフロートが第2弁孔を開閉する
ことを特徴とするフロート弁にある。
流体温度に応動する温度応動部材によって、入口側の流
体温度が低温であるとき、すなわち、入口側の流体圧力
が低圧であるときは、第2弁座が第1弁孔を開いてい
る。そして、フロートの浮上降下によって第1弁孔を開
閉して一方の流体を自動的に出口に排出する。また入口
側の流体温度が高温であるとき、すなわち、入口側の流
体圧力が高圧であるときは、第2弁座が第1弁孔を閉じ
ている。そして、フロートの浮上降下によって第1弁孔
よりも小径の第2弁孔を開閉して一方の流体を自動的に
出口に排出する。このように、低圧時には第2弁座が第
1弁孔を開いた状態でフロートが第1弁孔を開閉し、高
圧時には第2弁座が第1弁孔を閉じた状態でフロートが
第1弁孔よりも小径の第2弁孔を開閉するものであるの
で、低圧から高圧まで広い圧力範囲に亘って使用できる
と共に閉弁遅れを生じることがない。
を示す。本実施例はフリーフロート式スチームトラップ
に適用したものである。フリーフロート式スチームトラ
ップのケーシングは本体1とこの本体1に締結した蓋体
2とで形成し、内部に弁室3を有する。本体1は入口4
と出口通路5と出口6を有し、入口4は弁室3の上部に
連通する。
1弁座8を形成する。弁室3の下部は第1弁孔7から出
口通路5を介して出口6に連通する。第1弁孔7の出口
6側に、第1弁孔7よりも小径の第2弁孔9を開けた第
2弁座10を進退可能に配置する。第2弁座10は弁室
3側に変位して第1弁座8に密着した位置で第1弁孔7
を閉じる。弁室3の下部は第2弁孔7から出口通路5を
介して出口6に連通する。
1を介して入口4側の流体を導入する入口室12を形成
し、入口室12に温度応動部材としてのコイル状の形状
記憶合金13を配置する。形状記憶合金13は、その両
側を夫々第2弁座10とプラグ14に連結し、低温時に
収縮して第2弁座10を第1弁孔7から開弁せしめ、高
温時に伸長して第2弁座10を第1弁孔7に閉弁せしめ
る。温度応動部材としては形状記憶合金の他にバイメタ
ルやサーモワックスあるいは液封ベローズ等を用いるこ
ともできる。弁室3内に中空球形のフロート15を自由
状態で配置する。フロート15は、第2弁座10が第1
弁孔7を開いた状態で第1弁孔7を開閉し、第2弁座1
0が第1弁孔7を閉じた状態で第2弁孔9を開閉する。
ラップの動作は下記の通りである。入口4側の流体温度
が低温であるとき、すなわち、入口4側の流体圧力が低
圧であるときは、形状記憶合金13が収縮して第2弁座
10をプラグ14側に変位させ、第2弁座10が第1弁
座8の第1弁孔7を開いている。そして、フロート15
の浮上降下によって第1弁孔7を開閉して復水を自動的
に出口6に排出する。入口4側の流体温度が高温である
とき、すなわち、入口4側の流体圧力が高圧であるとき
は、形状記憶合金13が伸長して第2弁座10を弁室3
側に変位させ、第2弁座10が第1弁座8の第1弁孔7
を出口6側から閉じている。そして、フロート15の浮
上降下によって第1弁孔7よりも小径の第2弁孔9を開
閉して復水を自動的に出口6に排出する。
式スチームトラップに適用したが、レバーフロート式ス
チームトラップにも適用することができる。またフロー
ト式スチームトラップだけでなく、フロート式エアート
ラップやフロート式ガストラップやフロート式オイルト
ラップやフロート式エアーベントにも適用することがで
きる。
弁座が第1弁孔を開いた状態でフロートが第1弁孔を開
閉し、高圧時には第2弁座が第1弁孔を閉じた状態でフ
ロートが第2弁孔を開閉するものであるので、低圧から
高圧まで広い圧力範囲に亘って使用できると共に閉弁遅
れを生じることがないという優れた効果を生じる。
ムトラップに適用した実施例の断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 入口と出口を有するケーシング内に弁室
を形成し、弁室と出口を連通する弁孔を開けた弁座を弁
室に設け、弁室内に配置したフロートで弁部材を駆動し
て弁孔を開閉するものにおいて、第1弁孔を有し弁室に
固定的に設けた第1弁座と、第1弁孔よりも小径の第2
弁孔を有し第2弁孔の出口側に配され第1弁孔を出口側
から開閉する第2弁座とから弁座を形成し、入口側の流
体温度に応動して第2弁座が第1弁孔を低温時に開き高
温時に閉じるように第2弁座に温度応動部材を連結し、
第2弁座が第1弁孔を開いた状態でフロートが第1弁孔
を開閉し、第2弁座が第1弁孔を閉じた状態でフロート
が第2弁孔を開閉することを特徴とするフロート弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22718499A JP4275261B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | フロート弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22718499A JP4275261B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | フロート弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001050489A true JP2001050489A (ja) | 2001-02-23 |
JP4275261B2 JP4275261B2 (ja) | 2009-06-10 |
Family
ID=16856816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22718499A Expired - Fee Related JP4275261B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | フロート弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4275261B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015218839A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | 株式会社テイエルブイ | フロート式スチームトラップ |
-
1999
- 1999-08-11 JP JP22718499A patent/JP4275261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015218839A (ja) * | 2014-05-19 | 2015-12-07 | 株式会社テイエルブイ | フロート式スチームトラップ |
Also Published As
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