JP2001049662A - インナーケーシング法線決定用定規 - Google Patents

インナーケーシング法線決定用定規

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JP2001049662A
JP2001049662A JP11222307A JP22230799A JP2001049662A JP 2001049662 A JP2001049662 A JP 2001049662A JP 11222307 A JP11222307 A JP 11222307A JP 22230799 A JP22230799 A JP 22230799A JP 2001049662 A JP2001049662 A JP 2001049662A
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casing
drilling
inner casing
hole
ruler
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JP11222307A
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Tadayoshi Sugawara
忠義 菅原
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ISHIOKA KENSETSU KK
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ISHIOKA KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行掘削が終了し、掘削ケーシングにインナ
ーケーシングを挿入する際、インナーケーシングの円弧
状凹入部の法線が次の削孔位置の中心部を通るように挿
入する作業を容易に行えるようにする。 【解決手段】 柱列状に連続した孔を削孔形成するにあ
たり、円弧状凹入部3aが形成された特殊な断面形状の
インナーケーシング3を用いることにより、地中の転石
を既掘削の削孔部に押し逃がすことなく切断排除して、
第1の孔から第2,第3の孔へと順を追って掘削できる
ようにした削孔方法に使用するインナーケーシング法線
決定用定規6を、掘削ケーシング1の上端に着脱可能で
且つ掘削ケーシングに対して軸芯周りで位相調節可能な
状態に外嵌する円筒体6aと、その上端部内面に設けら
れた前記円弧状凹入部3aに内接する凸出部6bとで構
成し、円弧状凹入部が凸出部と合致する位相にあるとき
のみ、インナーケーシングを挿入できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーケーシン
グ法線決定用定規に関し、詳しくは、掘削ケーシングと
オーガスクリュー掘削機によって、柱列状に連続した孔
を削孔形成するにあたり、第1の孔を掘削形成する第1
工程の削孔を行った後、オーガスクリューを引き抜い
て、掘削ケーシング内に、円筒部の一部が中心側へ円弧
状に凹入したインナーケーシングを、円弧状凹入部が第
2の削孔位置に面する状態に挿入し、しかる後、掘削ケ
ーシングを引き抜いて、インナーケーシングを残したま
ま、第2の孔を第1工程削孔部と一部がラップした状態
に掘削形成する第2工程の削孔を行い、次に、インナー
ケーシングを引き抜いて、オーガスクリューを引き抜い
た掘削ケーシング内に、円弧状凹入部が第3の削孔位置
に面する状態に挿入し、しかる後、掘削ケーシングを引
き抜いて、インナーケーシングを残したまま、第3の孔
を第2工程削孔部と一部がラップした状態に掘削形成す
る第3工程の削孔を行うことにより、柱列状に連続した
孔を削孔形成する柱列状連続孔の削孔方法に使用するイ
ンナーケーシング法線決定用定規に関するものである。
【0002】
【従来の技術】掘削ケーシングとオーガスクリューを備
えた単軸の掘削機によって、柱列状に連続した孔を削孔
形成する場合、従来では、第1の孔を掘削形成する第1
工程の削孔後、所定間隔を隔てて第2工程の削孔を行
い、第1工程削孔部と第2工程削孔部との間に、一部が
両側の第1,2工程削孔部とラップする状態に、第3工
程削孔部の削孔を行っていた。尚、掘削ケーシングは、
鋼矢板等の打設に備えて削孔部を真砂土で埋め戻した
後、引き抜く場合と、埋め戻さずに引き抜く場合とがあ
り、後者の場合、各々の削孔部に芯材となるH鋼を打設
し、セメントミルク等の固結材を充填して地中連続壁を
構築することになる。
【0003】従って、第1工程や第2工程の削孔時に
は、たとえ地中に転石等の障害物があっても、掘削ケー
シングとオーガスクリューとの掘削作用により、容易に
切断排除することができるが、第3工程の削孔時には、
両側が掘削形成した孔あるいは埋め戻しを行った軟弱地
盤となっているため、第3工程削孔部内の転石が第1工
程削孔部や第2工程削孔部に逃げ出して、切断排除する
ことができず、鋼矢板やH鋼を打設する際の障害になる
ことがあった。
【0004】上記の現状に鑑み、本発明者は、掘削ケー
シングとオーガスクリューを備えた単軸の掘削機によっ
て、柱列状に連続した孔を削孔形成する際、地中に転石
があっても、これを既掘削の削孔部に押し逃がすことな
く切断排除して、第1の孔から第2,第3の孔へと順を
追って掘削できるようにした柱列状連続孔の削孔方法を
開発し、特願平11−10322号として既に提案とし
ている。
【0005】この柱列状連続孔の削孔方法は、掘削ケー
シングとオーガスクリューを備えた単軸の掘削機によっ
て、柱列状に連続した孔を削孔形成するにあたり、特殊
な断面形状のインナーケーシングを使用する方法であ
り、次の施工手順をとる。
【0006】先ず、図1の(A),(B)に示すよう
に、掘削ケーシング1とオーガスクリュー2とを逆方向
に回転させつつ下降させて、第1の孔を掘削形成する第
1工程の削孔を行った後、図1の(C),(D)に示す
ように、オーガスクリュー2を引き抜いて、掘削ケーシ
ング1内に、図2の(A),(B)と図4(A)に示す
ように、円筒部3aの一部が中心側へ円弧状に凹入した
インナーケーシング3を、円弧状凹入部3bが第2の削
孔位置に面する状態に挿入する。図4に示す3cは、上
面を先尖りに形成した補強部材である。
【0007】しかる後、図2の(C)に示すように、掘
削ケーシング1を引き抜いて、図2の(D)、図3の
(A)、図4の(B)に示すように、インナーケーシン
グ3を残したまま、第2の孔を第1工程削孔部aと一部
がラップした状態に掘削形成する第2工程の削孔を行
う。
【0008】次に、図3の(B)に示すように、インナ
ーケーシング3を引き抜いて、図3の(C)、図4の
(C)に示すように、オーガスクリュー2を引き抜いた
掘削ケーシング1内に、円弧状凹入部3bが第3の削孔
位置に面する状態に挿入する。
【0009】しかる後、掘削ケーシング1を引き抜い
て、インナーケーシング3を残したまま、第3の孔を第
2工程削孔部bと一部がラップした状態に掘削形成する
第3工程の削孔を行うことにより、第1工程削孔部aか
ら第2工程削孔部b、第3工程削孔部cへと連続した孔
を削孔形成し、以下、同じ工程の繰返しにより、柱列状
に連続した孔を削孔形成するのである。
【0010】尚、各々の削孔部にH鋼を打設し、セメン
トミルク等の固結材を充填して、H鋼を芯材とする地中
連続壁を構築する場合には、インナーケーシング3内を
埋め戻さないが、鋼矢板等を打設して山留め壁を構築す
る場合は、図示のように、インナーケーシング3内を真
砂土4等で埋め戻した後、インナーケーシング3を引き
抜くことになる。
【0011】上記の方法によれば、削孔後、掘削ケーシ
ング1内に特殊な断面形状のインナーケーシング3を挿
入してから、掘削ケーシング1を引き抜き、インナーケ
ーシング3を残したまま、先行した削孔部と一部がラッ
プした状態に次の削孔を行うため、地中に存在する転石
5は、掘削ケーシング1とオーガスクリュー2とによる
削孔時に、インナーケーシング3によって、既掘削の削
孔部側への横移動を阻止されることになる。
【0012】従って、地中に転石5があっても、これを
既掘削の削孔部に押し逃がすことなく切断排除して、第
1の孔から第2,第3の孔へと順を追って掘削し、柱列
状に連続した孔を削孔形成することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
願平11−10322号の方法では、先行掘削が終了し
て、掘削ケーシング1内にインナーケーシング3を挿入
する際、インナーケーシング3の円弧状凹入部3bが次
の削孔位置に面する状態に、換言すれば、図4の
(A),(C)に示すように、円弧状凹入部3bの法線
Xが次の削孔位置の中心部Pを通るように挿入すること
が必要である。本発明は、この作業を容易に行えるよう
にしたインナーケーシング法線決定用定規を提供せんと
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は、次のとおりであ
る。即ち、本発明によるインナーケーシング法線決定用
定規は、掘削ケーシングとオーガスクリュー掘削機によ
って、柱列状に連続した孔を削孔形成するにあたり、第
1の孔を掘削形成する第1工程の削孔を行った後、オー
ガスクリューを引き抜いて、掘削ケーシング内に、円筒
部の一部が中心側へ円弧状に凹入したインナーケーシン
グを、円弧状凹入部が第2の削孔位置に面する状態に挿
入し、しかる後、掘削ケーシングを引き抜いて、インナ
ーケーシングを残したまま、第2の孔を第1工程削孔部
と一部がラップした状態に掘削形成する第2工程の削孔
を行い、次に、インナーケーシングを引き抜いて、オー
ガスクリューを引き抜いた掘削ケーシング内に、円弧状
凹入部が第3の削孔位置に面する状態に挿入し、しかる
後、掘削ケーシングを引き抜いて、インナーケーシング
を残したまま、第3の孔を第2工程削孔部と一部がラッ
プした状態に掘削形成する第3工程の削孔を行うことに
より、柱列状に連続した孔を削孔形成する柱列状連続孔
の削孔方法に使用するインナーケーシング法線決定用定
規であって、掘削ケーシングの上端に着脱可能で、且
つ、掘削ケーシングに対して軸芯周りで位相調節可能な
状態に外嵌する円筒体と、その上端部内面に設けられた
前記円弧状凹入部に内接する凸出部とからなり、円弧状
凹入部が凸出部と合致する位相にあるときのみ、インナ
ーケーシングを挿入できるように構成してあることを特
徴としている。
【0015】このインナーケーシング法線決定用定規を
使用すれば、先行掘削が終了して、掘削ケーシング内に
インナーケーシングを挿入する際、インナーケーシング
の円弧状凹入部の法線が次の削孔位置の中心部を通るよ
うに挿入する作業を容易に行うことができる。
【0016】即ち、先行掘削が終了したら、インナーケ
ーシングを掘削ケーシング内に挿入する前に、掘削ケー
シングの上端部にインナーケーシング法線決定用定規を
装着し、インナーケーシング法線決定用定規を掘削ケー
シングに対して軸芯周りに必要角度回転させてインナー
ケーシング法線決定用定規の凸出部が次の削孔方向に向
くように位相調節を行った後、インナーケーシング法線
決定用定規を掘削ケーシングに対して固定する。
【0017】この状態で、インナーケーシングをインナ
ーケーシング法線決定用定規でガイドさせつつ掘削ケー
シング内に挿入することにより、インナーケーシング
は、所定の位相で挿入されることになる。つまり、イン
ナーケーシングは、インナーケーシングの円弧状凹入部
とインナーケーシング法線決定用定規の凸出部とが合致
する位相にあるときしか挿入できないので、インナーケ
ーシングを挿入しさえすれば、インナーケーシングがイ
ンナーケーシング法線決定用定規と同位相となり、イン
ナーケーシング法線が決定されることになる。
【0018】インナーケーシングを挿入したら、インナ
ーケーシング法線決定用定規を取り外し、インナーケー
シングを残置させたまま、掘削ケーシングを引き抜い
て、次の掘削を行うことになるが、インナーケーシング
法線決定用定規を装着したまま掘削ケーシングを引き抜
くことも可能である。
【0019】尚、請求項2〜4に記載のように、円筒体
の内面のうち、少なくともインナーケーシングの円筒部
に対向する内面の上端部に、掘削ケーシング内面の延長
線上の位置まで突出した膨出部を形成することにより、
インナーケーシングと円筒体との間に形成される隙間
(掘削ケーシング上端部の厚みに対応する隙間)を塞い
で実施することができる。この場合、請求項3や請求項
4に記載のように、膨出部の内面や凸出部の内面を上広
がりのテーパー状に形成しておけば、テーパー状部分に
よるガイド作用が発揮され、インナーケーシングの挿入
が容易に行えることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図5は、図1〜図4に基づいて説
明した柱列状連続孔の削孔方法に使用するインナーケー
シング法線決定用定規6を示す。図5において、1は、
先行掘削が完了した掘削ケーシングであり、上端にはジ
ョイント用の小径筒部1aが形成され、小径筒部1aに
は、ジョイント用のネジ孔1bが複数個(10〜12
個)等間隔で形成されている。3は、同芯状に継足し可
能に構成されたインナーケーシングであり、外径が掘削
ケーシング1の内径と等しい円筒部3aと、その一部が
中心側へ円弧状に凹入した形状の円弧状凹入部3bとに
よって、円の一部が凹入湾曲した如き横断面形状に形成
されている。3cは、円筒部3aの内面に上下複数段に
固定された十字状の補強部材であり、上面を先尖りに形
成してある。
【0021】インナーケーシング法線決定用定規6は、
図6〜図8に示すように、掘削ケーシング1上端の小径
筒部1aに嵌合する内径を有し、着脱可能で、且つ、掘
削ケーシング1に対して軸芯周りで位相調節可能な状態
に外嵌する円筒体6aと、その上端部内面に設けられた
前記円弧状凹入部3bに内接する凸出部6bとからな
り、円弧状凹入部3bが凸出部6bと合致する位相にあ
るときのみ、インナーケーシング3を挿入できるように
構成してある。
【0022】6cは、円筒体6aの直径方向の二箇所に
形成された長孔であり、ネジ孔1bの間隔に対応する長
さに設定されている。例えば、ネジ孔1bが30度ピッ
チで12個形成されている場合、30度ピッチに相当す
る長さか、それよりも若干長い長さに設定される。7
は、長孔6cを貫通してネジ孔1bにねじ込まれる固定
用のボルトである。
【0023】尚、円筒体6aの上下幅は、掘削ケーシン
グ1上端の小径筒部1aの上下幅よりも広く、小径筒部
1aに嵌合した状態において、円筒体6aの上端部が小
径筒部1aの上方へ突出するようになっている。凸出部
6bは、この突出する部分の内面に設けられるものであ
り、この実施の形態では、インナーケーシング3の円弧
状凹入部3bに内接する円弧状に曲げ加工された細長い
鋼材(例えば、フラットバーや帯状に裁断した鋼板等)
で構成されている。
【0024】上記のインナーケーシング法線決定用定規
6を使用すれば、先行掘削が終了して、掘削ケーシング
1内にインナーケーシング3を挿入する際、インナーケ
ーシング3の円弧状凹入部3bの法線Xが次の削孔位置
の中心部Pを通るように挿入する作業を容易に行うこと
ができる。
【0025】即ち、先行掘削が終了したら、インナーケ
ーシング3を掘削ケーシング1内に挿入する前に、掘削
ケーシング1の上端部にインナーケーシング法線決定用
定規6を装着し、インナーケーシング法線決定用定規6
を掘削ケーシング1に対して軸芯周りに必要角度回転さ
せてインナーケーシング法線決定用定規6の凸出部6b
が次の削孔方向に向くように位相調節を行った後、イン
ナーケーシング法線決定用定規6を掘削ケーシング1に
ボルト7で固定する。
【0026】この状態で、インナーケーシング3をイン
ナーケーシング法線決定用定規6でガイドさせつつ掘削
ケーシング1内に挿入することにより、インナーケーシ
ング3は、所定の位相で挿入されることになる。つま
り、インナーケーシング3は、インナーケーシング3の
円弧状凹入部3bとインナーケーシング法線決定用定規
6の凸出部6bとが合致する位相にあるときしか挿入で
きないので、インナーケーシング3を挿入しさえすれ
ば、インナーケーシング3がインナーケーシング法線決
定用定規6と同位相となり、インナーケーシング法線が
決定されることになる。
【0027】インナーケーシング3を挿入したら、ボル
ト7を緩めてインナーケーシング法線決定用定規6を取
り外し、インナーケーシング3を残置させたまま、掘削
ケーシング1を引き抜いて、図2の(D)や図4の
(B)で示したように、先行削孔部にインナーケーシン
グ3を残したまま、先行削孔部と一部がラップした状態
に次の掘削を行うことになる。
【0028】インナーケーシング法線決定用定規6の凸
出部6bとしては、円弧状に曲げ加工された細長い鋼材
に限らず、種々の実施形態を採用できる。図9〜図11
は、その一例であり、図9に示す実施の形態は、インナ
ーケーシング法線決定用定規6の凸出部6bを、インナ
ーケーシング3の円弧状凹入部3bに内接する円弧状の
内縁8aと円筒体3aの内面に内接する円弧状の外縁8
bとを有する鋼板で構成した点に特徴がある。図10に
示す実施の形態は、円筒体3a内面に間隔を隔てて突設
された複数の突起体9によって、インナーケーシング3
の円弧状凹入部3bに内接する凸出部6bを構成した点
に特徴があり、図11に示す実施の形態は、複数のコロ
10によって、インナーケーシング3の円弧状凹入部3
bに内接する凸出部6bを構成することにより、インナ
ーケーシング3の挿入をスムーズに行えるようにした点
に特徴がある。
【0029】図12と図13は、各々、他の実施の形態
を示し、円筒体6aの内面の上端部に、掘削ケーシング
1内面の延長線上の位置まで突出した膨出部11を形成
して、インナーケーシング法線決定用定規6を掘削ケー
シング上端の小径部1aに装着した状態において、膨出
部11が小径部1aに載置されるように構成した点に特
徴がある。
【0030】これらの実施形態は、インナーケーシング
法線決定用定規6を補強し、且つ、インナーケーシング
3と円筒体3aとの間に、小径部1aの厚みに対応する
隙間が形成されないように配慮したものである。この場
合、図13に示すように、膨出部11の内面や凸出部3
bの内面を上広がりのテーパー状に形成しておけば、テ
ーパー状部分によるガイド作用が発揮され、隙間がない
にもかかわらず、インナーケーシング3の挿入が容易に
行えることになる。
【0031】
【発明の効果】本発明のインナーケーシング法線決定用
定規を使用すれば、当該定規を正しい位相にセットし
て、インナーケーシングを挿入しさえすれば、インナー
ケーシングが定規と同位相となり、インナーケーシング
法線が決定されることになる。従って、先行掘削が終了
して、掘削ケーシング内にインナーケーシングを挿入す
る際、インナーケーシングの円弧状凹入部が次の削孔位
置に面する状態に、換言すれば、円弧状凹入部の法線が
次の削孔位置の中心部を通るように挿入する作業を容易
に行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱列状連続孔の削孔方法の説明図である。
【図2】図1に続く削孔方法の説明図である。
【図3】図2に続く削孔方法の説明図である。
【図4】柱列状連続孔の削孔方法を説明する平面図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態を説明する斜視図である。
【図6】インナーケーシング法線決定用定規の平面図で
ある。
【図7】図3のA−A線断面図である。
【図8】インナーケーシング法線決定用定規を掘削ケー
シングに取り付けた状態における要部の縦断面図であ
る。
【図9】他の実施の形態を示すインナーケーシング法線
決定用定規の平面図である。
【図10】他の実施の形態を示すインナーケーシング法
線決定用定規の平面図である。
【図11】他の実施の形態を示すインナーケーシング法
線決定用定規の平面図である。
【図12】他の実施の形態を示し、インナーケーシング
法線決定用定規を掘削ケーシングに取り付けた状態にお
ける要部の縦断面図である。
【図13】他の実施の形態を示し、インナーケーシング
法線決定用定規を掘削ケーシングに取り付けた状態にお
ける要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1……掘削ケーシング、3…インナーケーシング、3b
…円弧状凹入部、6…インナーケーシング法線決定用定
規、6a…円筒体、6b…凸出部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削ケーシングとオーガスクリュー掘削
    機によって、柱列状に連続した孔を削孔形成するにあた
    り、第1の孔を掘削形成する第1工程の削孔を行った
    後、オーガスクリューを引き抜いて、掘削ケーシング内
    に、円筒部の一部が中心側へ円弧状に凹入したインナー
    ケーシングを、円弧状凹入部が第2の削孔位置に面する
    状態に挿入し、しかる後、掘削ケーシングを引き抜い
    て、インナーケーシングを残したまま、第2の孔を第1
    工程削孔部と一部がラップした状態に掘削形成する第2
    工程の削孔を行い、次に、インナーケーシングを引き抜
    いて、オーガスクリューを引き抜いた掘削ケーシング内
    に、円弧状凹入部が第3の削孔位置に面する状態に挿入
    し、しかる後、掘削ケーシングを引き抜いて、インナー
    ケーシングを残したまま、第3の孔を第2工程削孔部と
    一部がラップした状態に掘削形成する第3工程の削孔を
    行うことにより、柱列状に連続した孔を削孔形成する柱
    列状連続孔の削孔方法に使用するインナーケーシング法
    線決定用定規であって、掘削ケーシングの上端に着脱可
    能で、且つ、掘削ケーシングに対して軸芯周りで位相調
    節可能な状態に外嵌する円筒体と、その上端部内面に設
    けられた前記円弧状凹入部に内接する凸出部とからな
    り、円弧状凹入部が凸出部と合致する位相にあるときの
    み、インナーケーシングを挿入できるように構成してあ
    ることを特徴とするインナーケーシング法線決定用定
    規。
  2. 【請求項2】 円筒体の内面のうち、少なくともインナ
    ーケーシングの円筒部に対向する内面の上端部に、掘削
    ケーシング内面の延長線上の位置まで突出した膨出部を
    形成してあることを特徴とする請求項1に記載のインナ
    ーケーシング法線決定用定規。
  3. 【請求項3】 膨出部の内面を上広がりのテーパー状に
    形成してあることを特徴とする請求項2に記載のインナ
    ーケーシング法線決定用定規。
  4. 【請求項4】 膨出部の内面と凸出部の内面を夫々上広
    がりのテーパー状に形成してあることを特徴とする請求
    項2に記載のインナーケーシング法線決定用定規。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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