JP2001049572A - 布帛の処理装置及びその処理方法 - Google Patents

布帛の処理装置及びその処理方法

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JP2001049572A
JP2001049572A JP11220021A JP22002199A JP2001049572A JP 2001049572 A JP2001049572 A JP 2001049572A JP 11220021 A JP11220021 A JP 11220021A JP 22002199 A JP22002199 A JP 22002199A JP 2001049572 A JP2001049572 A JP 2001049572A
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cloth
fabric
tank
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JP11220021A
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Hiroshi Yamashita
浩 山下
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TEKUSAMU GIKEN KK
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TEKUSAMU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液量の節減を図ることができるととも
に、布帛がその処理中に損傷を受けることを抑制するこ
とができる布帛の処理装置及びその処理方法を提供す
る。 【解決手段】 処理装置は滞留槽11と、滞留槽11の
送り口12及び戻り口13の間を接続する移送管14
と、滞留槽11の送り口12側に設けられた処理液噴射
部17と、滞留槽11の戻り口13側に設けられた分離
部22と、移送管14に設けられた処理液槽16とを備
えている。布帛15はその一部が滞留槽11内に蛇行状
態で一時滞留され、処理液噴射部17において処理液槽
16から供給された処理液の噴射により、移送管14を
介して装置内を循環するようになっている。また、処理
液は分離部22で布帛15と分離され、処理液槽16内
へと再度戻されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はループ状に接合さ
れた布帛を処理液とともに装置内を移送し、循環するこ
とにより染色、風合い加工等の処理を行うための布帛の
処理装置及びその処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛の処理装置としては次のよう
なものが挙げられる。すなわち、ほぼL字管状をなす滞
留槽の上端部には側方に開口する送り口が設けられると
ともに、下端部には下方に開口する戻り口が設けられて
いる。送り口及び戻り口の間には滞留槽の下方を迂回す
るように移送管が接続されることにより、環状の布帛処
理通路が構成されている。布帛処理通路内には両端が接
合されることによりループ状をなす布帛が装填されると
ともに、滞留槽内には処理液が貯留され、その一部を蛇
行させた布帛が処理液中に浮遊した状態で滞留槽内に一
時滞留されている。
【0003】滞留槽の送り口側には処理液噴射部が設け
られ、処理液噴射部と滞留槽との間は処理液供給管によ
り接続されるとともに、この処理液供給管にはポンプが
連結されている。滞留槽内に貯留された処理液は処理液
供給管を介してポンプにより処理液噴射部へと供給され
るとともに、処理液噴射部から高圧で噴射されるように
なっている。滞留槽内に滞留された布帛は処理液の噴射
力により移送管内へと送り込まれ、このまま処理液とと
もに移送管内を移送されて、再び戻り口から滞留槽内へ
と戻される。そして、布帛は布帛処理通路内を複数回循
環することにより、染色等の処理が施されるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
装置においては、滞留槽内で処理液中に浮遊した状態で
滞留された布帛を移送管へと安定して送り出すために、
処理液は所定の水位以上となるように保持されている。
このため、処理液量の低減がしづらく、廃液量及び廃液
処理コストの低減を図りづらいという問題があった。
【0005】また、近年の布帛はその感触、着心地等を
良好なものとするため、柔らかな布帛が多くなってい
る。しかし、布帛は移送管の途中でつまることがないよ
うに噴射された処理液とともに、滞留槽の戻り口へと所
定以上の速度で流入される。このため、布帛の流れが戻
り口近傍で乱流状態となり、もつれ、からみが発生し、
円滑に流れることができなくなることにより、布帛が損
傷を受ける可能性があるという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、処理液量の節減を図ることができるととも
に、布帛がその処理中に損傷を受けることを抑制するこ
とができる布帛の処理装置及びその処理方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の布帛の処理装置の発明は、ルー
プ状をなす布帛の一部を蛇行状態で一時滞留するための
滞留槽と、この滞留槽に設けられた布帛の送り口及び戻
り口と、送り口と戻り口との間を接続するとともに、布
帛を移送するための移送管と、前記滞留槽の送り口側に
設けられ、布帛に対し処理液を噴射するとともに、その
噴射力により布帛を滞留槽から移送管へと送り出すため
の処理液噴射部と、前記滞留槽の戻り口側に設けられ、
布帛と処理液とを分離するとともに、分離された布帛を
移送管から滞留槽へと戻すための分離部と、前記移送管
に連結され、分離部で分離された処理液を貯留するとと
もに、その処理液を処理液噴射部へと供給するための処
理液槽とから構成したものである。
【0008】請求項2に記載の布帛の処理装置の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記戻り口を送り
口よりも上部位置に設け、移送路の戻り口側には送り口
から送り出された布帛を戻り口まで移送するための移送
手段を備えたものである。
【0009】請求項3に記載の布帛の処理装置の発明
は、請求項2に記載の発明において、前記移送手段は、
布帛に対し処理液を噴射するときの噴射力により布帛を
戻り口まで押し上げるように構成したものである。
【0010】請求項4に記載の布帛の処理方法の発明
は、ループ状をなす布帛を滞留槽内に蛇行状態で一時滞
留し、処理液槽から供給される処理液を滞留槽の送り口
に設けられた処理液噴射部から噴射することにより、滞
留槽の送り口及び戻し口を接続する移送管を介して布帛
を滞留槽の戻り口に設けられた分離部へと移送して、分
離部で布帛と処理液とを分離した後、布帛を滞留槽の戻
し口から滞留槽内へ戻すとともに、処理液を処理液槽へ
と戻すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1に示すように、布帛の処理装置を構成
する滞留槽11はほぼL字管状をなし、横置きに配置さ
れた送り部11aと、上方に延びる立ち上がり部11b
とから形成されている。これら送り部11aの先端開口
部は送り口12とされ、立ち上がり部11bの上端開口
部は戻り口13とされている。また、送り部11aはそ
の基端から中間にかけての範囲が斜め下方に僅かに傾斜
し、かつ中間から送り口12にかけての範囲が斜め上方
に傾斜するように折り曲げられることにより、送り口1
2が送り部11aの折り曲げ部よりも上方に位置するよ
うになっている。
【0013】送り口12と戻り口13の間は滞留槽11
の下方を迂回するように配置された移送管14によって
接続されている。移送管14及び滞留槽11の内部には
その両端を繋ぐことでループ状をなすように形成された
布帛15が装填され、布帛15はその一部が蛇行状態で
滞留槽11内に滞留されるとともに、直線状態で移送管
14内を搬送されるようになっている。
【0014】移送管14の中間には処理液槽16が連結
され、この処理液槽16内には染色液等の処理液が貯留
されている。滞留槽11の送り口12側には処理液噴射
部17が設けられるとともに、この処理液噴射部17は
第1供給管18aにより処理液槽16に接続されてい
る。第1供給管18aにはポンプ19及び熱交換器20
が連結されるとともに、処理液槽16内の処理液が第1
供給管18aを介して処理液噴射部17へ所定の圧力及
び温度で供給され、移送管14内へ水平方向(図1の右
方向)に噴射されるようになっている。そして、滞留槽
11内に滞留された布帛15は、その一端が送り口12
近傍に設けられた送りローラ11cにより送り口12ま
で持ち上げられ、移送管14内へ挿入されるとともに、
処理液噴射部17からの処理液の噴射力により、処理液
中に浮遊した状態で移送管14内を移送される。
【0015】処理液槽16の上部には処理液噴出部21
が設けられるとともに、この処理液噴出部21は第2供
給管18bを介して処理液槽16に接続されている。第
2供給管18bにはポンプ19が設けられており、処理
液槽16から供給された処理液が所定圧力で移送管14
内に上方へ噴射されるようになっている。そして、移送
管14内の布帛15は処理液噴出部21からの処理液の
噴射力によって滞留槽11の戻り口13へと押し上げら
れるようになっている。
【0016】滞留槽11の戻り口13側にはほぼ円筒状
の分離部22が接続され、この分離部22内には分離筒
22aが収容されている。この分離筒22aはその基端
に移送管14が接続されるとともに、先端が戻り口13
に向かって開口されており、処理液噴出部21により押
し上げられた布帛15は分離筒22a内を通って、戻り
口13から滞留槽11内へと戻されるようになってい
る。分離筒22aの底部は戻り口13に向かうほど低く
なるように傾斜し、複数の通液孔23dが貫設されるこ
とにより第1多孔性巣板23aとなっている。そして、
布帛15は第1多孔性巣板23aの上方を通過する際、
処理液と分離されるようになっている。
【0017】第1多孔性巣板23aの下方において、分
離部22の底部には第1回収管24aの上端が接続され
るとともに、その下端は処理液槽16の周壁に接続され
ている。この第1回収管24aの上端部はその両側面が
上方に向かうほど広くなるテーパ管24cとなってい
る。そして、図中に矢印で示すように、第1多孔性巣板
23aで分離された処理液は通液孔23dからテーパ管
24cにより集められるとともに、第1回収管24aを
介して処理液槽16内へと戻されるように構成されてい
る。また、第1多孔性巣板23aの戻り口13側の端縁
は下方に湾曲するように曲げ形成された液溜部23cと
なっており、分離された処理液を受け止め、滞留槽11
内への処理液の流入を抑制するようになっている。
【0018】なお、分離部22のみでも布帛15と処理
液とを分離することは充分可能ではあるが、この実施形
態では移送管14を処理液噴出部21の直前で一旦切り
離すことにより間隙部14aを設け、この間隙部14a
を布帛15が通る際、処理液をある程度分離するように
なっている。
【0019】処理液が分離された布帛15はその自重に
より戻り口13から滞留槽11の立ち上がり部11b内
へと落ち込み、次第に折り重なることにより、蛇行状態
で立ち上がり部11b及び送り部11a内に滞留され
る。また、滞留槽11内においては、送り部11aの中
間部に第2多孔性巣板23bが配設されており、分離筒
22aで分離されず滞留槽11内に流入した処理液が第
2回収管24bを介して処理液槽16内へと戻されるよ
うに構成されている。そして、滞留された布帛15は上
記の滞留槽11、移送管14、分離筒22a等の内部を
複数回循環する間に処理液により染色等の処理が施され
るようになっている。
【0020】上記した処理装置において、使用される処
理液の重量が従来、布帛15の重量の10〜15倍とな
っているのに対し、この実施形態の処理装置において
は、使用される処理液の重量は布帛15の重量の3〜8
倍であることが好ましく、3〜5倍であることがより好
ましい。処理液の重量が布帛15の重量の3倍未満であ
る場合、処理液がほとんど布帛15に含浸され、布帛1
5が装置内を循環することができず、処理液による布帛
15の処理が困難になる。また、重量を8倍よりも大き
くしても、処理液による処理効果はこれ以上向上せず、
却って処理液量、エネルギーの無駄となるばかりか、排
水処理等に手間がかかることとなる。また、このときの
滞留槽11における布帛15の含水率は、布帛15がタ
オル地等のように吸水性の高いものであれば150〜2
00%であり、ポリエステル等のような合成繊維であれ
ば100〜120%となっており、布帛15の移動、染
色等の処理が支障なく行われる。
【0021】前記布帛の処理装置の作用について以下に
記載する。さて、第1実施形態の処理装置を用いて布帛
15に染色等の処理を施すときには、まず、滞留槽11
内へループ状をなす布帛15がその一部を蛇行させた状
態で装填され、滞留される。次いで、処理液槽16内に
貯留された処理液が処理液噴射部17から移送管14内
へと水平方向に噴射される。すると、処理液の噴射力に
より滞留槽11から移送管14へと引き出された布帛1
5は、このまま処理液中に浮遊した状態で移送管14内
を移送される。このとき、布帛15は横方向以外に余計
な力が加わらず、移送管14へと真っ直ぐに引き出され
るため、引き出しの際の張りは小さなものとなる。この
ため、布帛15が伸びたり、皺が発生したり、滞留槽1
1、移送管14等の内周壁に対し擦れたり等することが
防止され、安定した状態で円滑に移送される。
【0022】処理液槽16内を通って処理液噴出部21
まで移送された布帛15は、処理液噴出部21から上方
に処理液が噴出されることにより押し上げられ、処理液
噴出部21の上方に配置された分離部22内の分離筒2
2aへ処理液とともに流入される。分離筒22a内に流
入された布帛15及び処理液は、第1多孔性巣板23a
上を通過するとき、布帛15がそのまま第1多孔性巣板
23a上を滑落するとともに、処理液が第1多孔性巣板
23aの通液孔23d内を通過することにより分離され
る。このとき、第1多孔性巣板23aが斜面状をなして
いることから、布帛15は戻り口13へと容易に滑落す
る。
【0023】処理液と分離された布帛15はその自重に
より戻り口13から滞留槽11の立ち上がり部11b内
へと自然に落下し、順次折り重なっていくことにより蛇
行状態で滞留される。そして、立ち上がり部11b内の
布帛15は傾斜する送り部11aによりその自重で送り
口12へと徐々に進行し、再度、送り口12から移送管
14へ引き出されることにより、その循環が複数回繰り
返され、染色等の処理が施される。
【0024】上記した布帛15の染色過程において、処
理液は分離筒22aにおいて、布帛15と分離され、第
1回収管24aを介して処理液槽16内へ回収される。
このため、布帛15が処理液に浮遊した状態ではなく、
その自重のみで滞留槽11内へ落ち込むため、布帛15
のもつれ、絡みが抑制される。さらに、滞留槽11内に
おいて、分離筒22aで布帛15と分離されず流入した
処理液は第2多孔性巣板23bで分離され、第2回収管
24bを介して処理液槽16内に回収される。これによ
り、布帛15が滞留槽11内で処理液中に浮遊した状態
で滞留されないため、布帛15の滞留中におけるもつ
れ、絡みが抑制される。また、第1及び第2回収管24
a,24bにより分離された処理液を処理液槽16に回
収するとともに、移送管14に間隙部14aを設け、こ
れを布帛15が通る際、処理液がある程度分離されるこ
とにより、処理液の使用量が低減される。
【0025】前記の第1実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。・ 分離部22を滞留槽
11の戻り口13側に設け、その内部の分離筒22aに
備えられた第1多孔性巣板23aにより布帛15と処理
液とを分離するように構成するとともに、移送管14の
中間には処理液槽16を連結し、分離された処理液を回
収するように構成されている。このため、処理液の使用
量を低減することができ、その節減を図ることができ
る。また、布帛15と処理液とを分離することで、滞留
槽11内において布帛15は処理液中に浮遊した状態で
滞留されず、滞留中におけるもつれ、絡みが抑制される
ため、装置内の布帛15を安定して移送することがで
き、円滑に移送することができるとともに、その損傷を
抑制することができる。
【0026】・ 戻り口13を送り口12よりも上部位
置に設けることにより、滞留された布帛15は自然落下
により移動するため、無理な力が加わらず、その損傷を
効果的に抑制することができる。
【0027】・ 処理液噴出部21を設け、布帛15を
戻り口13へと処理液の噴射力により押し上げるように
構成したことから、布帛15を引っ張り上げる等といっ
た力を加えることなく、布帛15を戻り口13へと無理
な力を加えずに処理液とともに押し上げることができ、
布帛15の損傷を効果的に抑制することができる。
【0028】・ 処理液噴出部21からの処理液の噴射
力により、布帛15を分離筒22aへと持ち上げると
き、移送管14内において、布帛15はそのまま上方へ
移動するとともに、処理液にはその自重により下方へと
向かう力が加わる。このため、移送管14内で布帛15
が処理液に充分に浸積されることにより、布帛15の染
色等の処理をより効果的に行うことができる。
【0029】・ 分離部22内に分離筒22aを備える
とともに、この分離筒22aの底板を布帛15と処理液
とを分離するための第1多孔性巣板23aとしたことに
より、第1多孔性巣板23a上を布帛15が通過する
際、布帛15と処理液との分離をより効果的に行うこと
ができる。
【0030】・ 第1多孔性巣板23aを戻り口13側
に向かうほど低くなる斜面状に形成したことから、布帛
15をその自重によって滞留槽11内へと戻すことがで
き、布帛15の損傷を効果的に抑制することができる。
【0031】・ 滞留槽11内に第2多孔性巣板23b
を設け、流入した処理液を滞留された布帛15から分離
し、回収できるように構成したことから、処理液の使用
量を効果的に低減することができるとともに、より安定
して移送することができる。
【0032】・ 処理液槽16内における移送管14上
に間隙部14aを設け、布帛15がこの間隙部14aを
通る際、ある程度処理液と分離されるように構成したこ
とから、処理液の節減をより効果的に図ることができ
る。
【0033】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
第2実施形態においては前記第1実施形態と異なる点を
中心に説明する。
【0034】図2に示すように、処理液槽16の上部に
は移送手段として空気噴出部25が設けられている。こ
の空気噴出部25は空気供給管26を介して分離部22
の上端部と接続されている。また、この空気供給管26
にはブロアー27が連結されている。
【0035】第2実施形態の布帛の処理装置を用いて布
帛15を処理する場合、まず、第1実施形態と同様に布
帛15が処理液槽16内まで移送管14を介して移送さ
れる。一方、空気噴出部25には、ブロアー27により
分離部22から吸い込まれた空気が空気供給管26を介
して所定圧力で供給される。そして、空気噴出部25に
供給された空気が移送管14内に噴出され、その空気圧
で布帛15は分離筒22a内に押し上げられる。
【0036】従って、第2実施形態の布帛の処理装置に
よれば、布帛15の移送に処理液ではなく空気を用いた
ことから、処理液量のさらなる低減を図ることができる
とともに、滞留槽11内への処理液の流入をより効果的
に抑制することができる。
【0037】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 移送手段は処理液噴出部21又は空気噴出部25に
限定されるものではなく、図3に示すように、ローラ2
8により布帛15を分離筒22aまで引き上げるように
構成してもよい。
【0038】このように移送手段をローラ28とした場
合には、装置の構成を簡易なものとすることができる。 ・ 第1実施形態の布帛の処理装置を以下のように変更
して構成してもよい。すなわち、図4に示すように、滞
留槽11の立ち上がり部11bは斜め上方に延びるよう
に配設されるとともに、立ち上がり部11bの上端部周
壁が側方に開口されることによって戻り口13となって
いる。送り部11aと立ち上がり部11bとの間は滞留
槽11の上方を迂回するように配置された均圧管29に
よって接続され、滞留槽11内を均圧に維持するように
構成されている。分離部22は立ち上がり部11bの側
方に接続されるとともに、その内部の分離筒22aに備
えられた第1多孔性巣板23aは液溜部23cを省略し
て構成されている。また、第1回収管24aの上端部に
設けられたテーパ管24cも省略して構成されている。
そして、第1実施形態と同様に布帛15が滞留槽11、
移送管14、分離筒22a等の内部を複数回循環する間
に処理液により染色等の処理が施されるように構成して
もよい。
【0039】このように構成した場合、立ち上がり部1
1bを斜め上方に延びるように配設することによって、
装置全体の高さが低くなるため、処理装置を設置するた
めのスペースを節約することができる。加えて、均圧管
29を設けたことにより、滞留槽11内の空気圧を常に
均一となるように維持することができ、布帛15の移動
を支障なく良好に行うことができる。
【0040】・ 分離筒22aを各実施形態よりも長く
なるように構成し、布帛15が第1多孔性巣板23a上
を通過する時間を長くするとともに、滞留槽11内の第
2多孔性巣板23b及び第2回収管24bを省略して構
成してもよい。
【0041】このように、布帛15が第1多孔性巣板2
3a上を通過する時間を長くすることにより、分離筒2
2a内における布帛15及び処理液の分離をより効果的
に行うことができるとともに、装置の構成を簡易なもの
とすることができる。
【0042】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1) 前記分離部はその内部に分離筒を備えるととも
に、この分離筒の底部には布帛と処理液とを分離するた
めの複数の通液孔を設けた請求項1から請求項3のいず
れかに記載の布帛の処理装置。
【0043】このように構成した場合、布帛と処理液と
の分離をより効果的に行うことができる。 (2) 前記分離筒の底部を戻り口側に向かうほど低く
なるように傾斜させて構成した(1)に記載の布帛の処
理装置。
【0044】このように構成した場合、布帛を戻り口に
誘導し、さらにその自重によって滞留槽内へと戻すこと
ができる。加えて、この明細書での処理とは染色、精
練、漂白、のり付け、風合い加工等を意味する。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
布帛の処理装置によれば、布帛と処理液とを分離するた
めの分離部を設けたことによって、処理液量の節減を図
ることができるとともに、布帛の処理中における損傷を
抑制することができる。
【0046】請求項2に記載の発明の布帛の処理装置に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、戻り口
を送り口よりも上部位置に設け、移送手段を備えること
で布帛に無理な力が加わらず、その損傷を効果的に抑制
することができることができる。
【0047】請求項3に記載の発明の布帛の処理装置に
よれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、移送手
段を処理液噴出部とすることで、布帛を戻り口へと傷つ
きを抑制しながら押し上げることができるとともに、そ
の処理をより効果的に行うことができる。
【0048】請求項4に記載の発明の布帛の処理方法に
よれば、処理液と布帛とを分離することで、処理液量の
節減を図りつつ、装置内の布帛を安定して移送すること
ができるとともに、その損傷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の布帛の処理装置を示す概念
図。
【図2】 第2実施形態の布帛の処理装置を示す概念
図。
【図3】 別形態の布帛の処理装置を示す概念図。
【図4】 別形態の布帛の処理装置を示す概念図。
【符号の説明】
11…滞留槽、12…送り口、13…戻り口、14…移
送管、15…布帛、16…処理液槽、17…処理液噴射
部、21…処理液噴出部、22…分離部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状をなす布帛の一部を蛇行状態で
    一時滞留するための滞留槽と、 この滞留槽に設けられた布帛の送り口及び戻り口と、 送り口と戻り口との間を接続するとともに、布帛を移送
    するための移送管と、 前記滞留槽の送り口側に設けられ、布帛に対し処理液を
    噴射するとともに、その噴射力により布帛を滞留槽から
    移送管へと送り出すための処理液噴射部と、 前記滞留槽の戻り口側に設けられ、布帛と処理液とを分
    離するとともに、分離された布帛を移送管から滞留槽へ
    と戻すための分離部と、 前記移送管に設けられ、分離部で分離された処理液を貯
    留するとともに、その処理液を処理液噴射部へと供給す
    るための処理液槽とを備えた布帛の処理装置。
  2. 【請求項2】 前記戻り口を送り口よりも上部位置に設
    け、移送路の戻り口側には送り口から送り出された布帛
    を戻り口まで移送するための移送手段を備えた請求項1
    に記載の布帛の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移送手段は、布帛に対し処理液を噴
    射するときの噴射力により布帛を戻り口まで押し上げる
    ように構成した処理液噴出部である請求項2に記載の布
    帛の処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の布帛の処理装置を用
    い、布帛の一部を滞留槽内に蛇行状態で一時滞留し、処
    理液槽から供給される処理液を処理液噴射部から噴射す
    ることにより移送管を介して布帛を分離部へと移送し
    て、分離部で布帛と処理液とを分離した後、布帛を滞留
    槽の戻し口から滞留槽内へ戻すとともに、処理液を処理
    液槽へと戻す布帛の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101265985B1 (ko) 2011-11-02 2013-05-22 유혁 염액분리장치가 설치된 액류염색기
KR101741442B1 (ko) 2016-03-17 2017-05-30 양 정 호 염색효율이 우수한 레피드 염색기
EP3608464A1 (en) * 2018-08-09 2020-02-12 Sheng Zhun Enterprise Co., Ltd. Dyeing machine with two driven reels

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