JP2001226867A - ロープ状布帛の搬送システム - Google Patents

ロープ状布帛の搬送システム

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JP2001226867A
JP2001226867A JP2000037114A JP2000037114A JP2001226867A JP 2001226867 A JP2001226867 A JP 2001226867A JP 2000037114 A JP2000037114 A JP 2000037114A JP 2000037114 A JP2000037114 A JP 2000037114A JP 2001226867 A JP2001226867 A JP 2001226867A
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fabric
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liquid
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JP2000037114A
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Hiroshi Yamashita
浩 山下
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TEKUSAMU GIKEN KK
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TEKUSAMU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送液の使用量を節減することができ、廃液
量及び廃液処理コストの低減を図ることができるロープ
状布帛の搬送システムを提供する。 【解決手段】 染色装置11の下部位置には布帛移送管
21が配設されている。布帛移送管21の入口端には搬
送液噴射部22が設けられるとともに、出口端には分配
槽24及び搬送樋25を介して回収槽26が配設されて
いる。染色装置11から取り出された布帛12は搬送液
噴射部22にて搬送液が噴射されることにより回収槽2
6まで移送されるようになっている。回収槽26と搬送
液噴射部22との間には回収管28が接続されており、
回収槽26で布帛12とともに回収された搬送液を搬送
液噴射部22へと戻すように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は染色装置で染色さ
れたロープ状をなす布帛を洗浄処理等の次工程へ搬送す
るためのロープ状布帛の搬送システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような布帛の搬送システム
としては次のようなものが挙げられる。すなわち、布帛
を取り出すための取出口を有する染色装置は搬送システ
ムの最も上流側に配設されるとともに、染色後の布帛を
回収するための回収槽が搬送システムの最も下流側に配
設されている。染色装置の取出口と回収槽の間には布帛
移送管が接続されている。そして、染色装置に備えられ
たポンプによって染色装置内の染色液とともに布帛を布
帛移送管内に押し出すと、布帛は染色液の水流により布
帛移送管内を移送されて回収槽まで達し、この回収槽で
染色液とともに回収される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
搬送システムにおいては、回収槽で回収された染色液は
そのまま廃棄されることから、この染色液だけでは布帛
を回収槽まで移送するには液量が足りず、染色装置内に
常時水を供給して搬送液とする必要がある。このため、
液量の低減がしづらく、廃液量及び廃液処理コストの低
減を図りづらいという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、搬送液の使用量を節減することができ、廃
液量及び廃液処理コストの低減を図ることができるロー
プ状布帛の搬送システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のロープ状布帛の搬送システムの
発明は、染色装置で染色されたロープ状をなす布帛を移
送するための布帛移送管と、布帛移送管の入口端側に設
けられ、布帛に対し搬送液を噴射し、その噴射力により
布帛を布帛移送管内へ送り込むための搬送液噴射部と、
布帛移送管の出口端側に配設され、布帛移送管内を移送
された布帛及び搬送液を回収するための回収槽と、この
回収槽と搬送液噴射部との間を接続する回収管と、回収
管に接続され、回収槽内の搬送液を搬送液噴射部へと供
給するためのポンプとを備えたものである。
【0006】請求項2に記載のロープ状布帛の搬送シス
テムの発明は、請求項1に記載の発明において、前記布
帛移送管を染色装置の下部位置に配設するとともに、搬
送液噴射部から布帛に対し搬送液を下方へ向かって噴射
するように構成したものである。
【0007】請求項3に記載のロープ状布帛の搬送シス
テムの発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、前記布帛移送管と回収槽との間には布帛移送管内
の布帛及び搬送液を集積し、回収槽へ搬送するための搬
送樋を設けたものである。
【0008】請求項4に記載のロープ状布帛の搬送シス
テムは、請求項3に記載の発明において、前記回収管と
搬送樋とを連通し、搬送樋内を搬送液が常時流れるよう
に構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図3に示すように、染色
装置11はほぼ円筒状をなし、横置きに配置されるとと
もに、図中で左端部が斜め上方に折り曲げられ、その上
端開口部が布帛12を取り出すための取出口13となっ
ている。染色装置11内にはロープ状をなす布帛12が
蛇行状態で収容されている。ここでロープ状をなす布帛
12とは、一枚の帯状をなす布帛をその幅方向に丸め、
一本の長縄状とした布帛のことを指し、これ以降は単に
布帛12と記載する。図1及び図2に示すように、染色
装置11は工場内等において実際には複数基が設置され
ている。
【0010】図3に示すように、染色装置11の下方位
置には布帛移送管21が配設されている。この布帛移送
管21は染色装置11の取出口13側の開口端部が入口
21aとなっており、もう一方の開口端部が出口21b
となっている。また、布帛移送管21はその入口21a
が取出口13の近傍に配置され、入口21aから入口側
端部が下方へ向かって延びるとともに、さらに中間部が
染色装置11の下部を通り越して横方向へ延びるように
曲げ形成されている。加えて、布帛移送管21の出口側
端部が上方へ向かって延びるように折り曲げられること
により、布帛移送管21は染色装置11の下方を迂回す
るようにして配設されている。
【0011】布帛移送管21の入口端部には搬送液噴射
部22が接続されるとともに、ここから搬送液が布帛移
送管21内へ下方向に噴射されるようになっている。こ
こで搬送液とは水、水に対し布帛12に含浸された染色
液等が混合された混合液等といった布帛12を搬送する
ための液体のことを指し、これ以降は単に搬送液として
記載する。
【0012】搬送液噴射部22の上方位置において、染
色装置11の取出口13の直近にはガイドローラ23が
配設されている。このガイドローラ23は染色装置11
内の布帛12が取出口13の内周縁の角部等に接触する
ことなく斜め上方に引き出された後、下方の搬送液噴射
部22へ送られるようにその移送方向を案内している。
そして、染色装置11内の布帛12はその一端が搬送液
噴射部22内へ挿入された状態で搬送液噴射部22から
搬送液が噴射されることにより取出口13から引き出さ
れ、布帛移送管21内に送り込まれる。
【0013】布帛移送管21の出口端部には分配装置を
構成する分配槽24が接続されている。この分配槽24
は四角箱状をなし、その底壁両側部には透孔が設けられ
ている。両側部の透孔のうち布帛移送管21の出口21
bと連通する一方は布帛12の入口孔24aとなってお
り、他方の透孔は出口孔24bとなっている。分配槽2
4の出口孔24bの下方には上方に開口する有底長四角
箱状をなす搬送樋25が横方向に延びるように設置され
ている。布帛移送管21内を移送された布帛12は搬送
液により布帛移送管21の出口21bから分配槽24の
入口孔24aを介してその内部へ押し上げられた後、搬
送液とともに出口孔24bから下方の搬送樋25内に向
かって排出され、搬送樋25に受け止められる。図1及
び図2に示すように、分配槽24及び搬送樋25は後述
するように実際には染色装置11の基数と対応して複数
設置されており、各分配槽24が布帛12をそれぞれ対
応する搬送樋25へ分配して供給するように構成されて
いる。
【0014】図3に示すように、搬送樋25の下流側端
部の底壁には排出孔25aが貫設されており、搬送液が
この排出孔25aから外部へ排出されることにより、搬
送樋25内に上流から下流へ向かう搬送液の流れ、つま
り水流が形成される。排出孔25aの下方位置には上方
に開口する有底四角箱状をなす回収槽26が設置されて
いる。そして、搬送樋25内の布帛12はこの水流によ
り押し流され、排出孔25aから下方へ向かって排出さ
れ、回収槽26で受け止められる。
【0015】回収槽26内の上流側底部には複数の通液
孔27aが貫設された多孔性巣板27が設けられてお
り、この多孔性巣板27上に載せられた布帛12が搬送
液と分離されるとともに、分離された搬送液は通液孔2
7aを介して回収槽26の底部で回収される。また、多
孔性巣板27は上流側に向かうほど高くなるように傾斜
されており、多孔性巣板27上を自重によりずり落ちた
布帛12が下流側寄りに案内され、蛇行状態で滞留され
る。回収槽26内には図示しないノズルから水が回収槽
26から溢れ出さない程度に供給され、滞留された布帛
12が洗浄されるとともに、この水は多孔性巣板27の
通液孔27aを介して回収され、前記搬送液と混合され
て回収槽26の底部に集められる。
【0016】回収槽26と前記搬送液噴射部22の間は
回収管28により接続されるとともに、この回収管28
にはポンプ29が接続されている。このポンプ29によ
り回収槽26で集められた搬送液が回収管28を介して
所定圧力で搬送液噴射部22に戻され、再度布帛移送管
21内に噴射されるようになっている。回収管28の中
間部には連通管30の一端が接続されるとともに、連通
管30の他端が搬送樋25の上流側端部に接続されるこ
とにより、回収管28及び搬送樋25が連通されてい
る。そして、回収管28内の搬送液が分岐されて搬送樋
25内に供給されることにより、搬送樋25内には常時
水流が形成されるようになっている。
【0017】回収槽26の隣接位置には上面が開口され
た四角箱状をなすストック槽31が配設されるととも
に、ストック槽31の底面にはキャスター31aが取付
けられており、移動可能に構成されている。回収槽26
の上方には従動ローラ32が配設されるとともに、従動
ローラ32よりも下流側となるストック槽31の上方に
は引込みローラ33が配設されている。引込みローラ3
3により引っ張られた布帛12は従動ローラ32により
案内されながら回収槽26内から上方へ引き上げられた
後、引込みローラ33まで横方向へ移送され、引込みロ
ーラ33から下方へと移送されてストック槽31内に収
容される。そして、ストック槽31内に収容された布帛
12はそのまま洗浄、脱水等といった次の工程へ運ばれ
る。
【0018】上記した布帛移送管21、搬送液噴射部2
2、分配槽24、搬送樋25、回収槽26、回収管2
8、ポンプ29、ストック槽31等により1つの搬送ユ
ニットが構成されている。そして、搬送ユニットを染色
装置11の個数に合わせて複数個設置することにより搬
送システムが構成されている。ここで、工場内等にこの
搬送システムを実際に設置する場合の各部材の配置につ
いて述べる。
【0019】図1及び図2に示すように、3基の染色装
置11はそれぞれが同方向に延びるように並列に設置さ
れている。これら3基の染色装置11に対応させて3基
の搬送ユニットを設置することにより搬送システムが構
成されている。各搬送ユニットにおいて、布帛移送管2
1が染色装置11と平行に延び、その出口端から搬送樋
25が布帛移送管21の延びる方向と直交する方向に延
びるとともに、その下流側端部から回収槽26が布帛移
送管21と平行に延びるように設置されることにより、
搬送ユニット全体が平面から見てU字状をなすように形
成されている。
【0020】各搬送樋25は隣接した状態で互いに平行
に延びるように配置されるとともに、それぞれの端部が
揃わないように横方向に位置がずらされている。各回収
槽26は下流側端部を揃えた状態で互いに平行に延びる
ように配置されるとともに、それぞれの上流側端部が対
応する搬送樋25の下流側端部まで達するように異なる
長さに形成されている。各分配槽24は各布帛移送管2
1の出口端からそれぞれ対応する搬送樋25までの距離
に応じて入口孔24a及び出口孔24bの間の距離がそ
れぞれ異なるように形成されている。各回収管28はそ
れぞれ染色装置11の上方を迂回するように設けられて
いる。そして、布帛移送管21、搬送樋25、回収槽2
6、回収管28等を上記のように配設することにより、
搬送システムはその設置スペースが節約され、小型化さ
れている。
【0021】次に、前記搬送システムの作用について以
下に記載する。さて、搬送システムを用いて布帛12を
搬送するときには、図3に示すように、まず作業者が布
帛12の一端を染色装置11の取出口13から引き出
し、ガイドローラ23を介した状態で搬送液噴射部22
内に装填する。次いで、回収槽26内に水を供給すると
同時にポンプ29を作動させると、この水が搬送液とし
て搬送液噴射部22から布帛移送管21内へと下方向に
噴射されるとともに、搬送樋25内において搬送液が上
流から下流に流れ、水流が形成される。
【0022】このとき、搬送液噴射部22内に装填され
た布帛12が搬送液の噴射力により染色装置11から布
帛移送管21へと引き出され、このまま搬送液中に浮遊
した状態で布帛移送管21内を移送される。布帛12は
布帛移送管21の出口端まで移送された後、搬送液とと
もに分配槽24内へと押し上げられ、分配槽24から搬
送樋25へと流入し、搬送樋25内で水流に押し流され
て回収槽26まで移送される。回収槽26内の布帛12
は多孔性巣板27上を通過するとき、そのまま多孔性巣
板27上を滑落し、滞留されるとともに、この滞留時に
回収槽26内の水により洗浄される。そして、引込みロ
ーラ33及び従動ローラ32によりストック槽31内へ
収容され、次工程へ運ばれる。
【0023】そして、布帛12から分離された搬送液は
多孔性巣板27の通液孔27aを通過し、回収された
後、ポンプ29により再度、搬送液噴射部22及び搬送
樋25へ供給されることにより、その循環が複数回繰り
返される。また、回収槽26には搬送液の液量が不足し
たり、搬送液が複数回循環されて汚れたりしたとき等に
水が供給される。このため、搬送液として水を常時供給
する必要がなく、搬送液の使用量が節減されて廃液量及
び廃液処理コストの低減が図られる。加えて、搬送液は
下流側の回収槽26から上流側の搬送液噴射部22及び
搬送樋25に向かって供給されるため、長い間きれいな
まま維持することができる。
【0024】次いで、この搬送システムを用いた染色装
置11からの布帛12の搬送をさらに具体的に説明す
る。なお、ここでは染色装置11が4基以上となる場合
について述べる。
【0025】布帛移送管21は複数の染色装置11毎に
各1本ずつ設置される。搬送樋25及び回収槽26は複
数基の染色装置11で共用される。例えば、染色装置1
1内に収容された布帛12の長さが300〜600mで
あれば、ポンプ29による搬送液の噴射圧力を調整する
ことで布帛12の引き出し速度を100〜150m/m
inに設定した場合、布帛12全体を染色装置11内か
ら引き出すのに要する時間は3〜4minである。
【0026】搬送液が汚れたり等して回収槽26内の水
を入れ替える場合、水の入れ替え時間は約5minであ
り、布帛12を一度搬送してから次の布帛12を搬送す
るまでに要する時間は、最長時間を想定して布帛12全
体を引き出す時間に水の入れ替え時間を加えて約8〜9
minであり、これに余裕を持たせて10minとす
る。
【0027】通常、染色装置11による布帛12の染色
時間は120〜240minであることから、1基の染
色装置11が稼働している間に搬送樋25及び回収槽2
6は布帛12を12〜24回搬送及び回収することがで
きる。このため、1つの搬送樋25及び回収槽26を約
10〜20基分の染色装置11で共用することができ、
約10〜20基の染色装置11から布帛移送管21内へ
引き出された布帛12及び搬送液が1つの搬送樋25及
び回収槽26に集積される。加えて、布帛12の引き出
しタイミングを各染色装置11毎に若干ずらすととも
に、回収槽26で1本の布帛12を回収すると同時にそ
のままストック槽31内に収容すれば、布帛12の搬送
から回収までを間隔をおかず連続して行うことができる
ため、作業時間の短縮を図ることができる。
【0028】染色後の布帛12が同じ色合いである場合
には上記のように1つの搬送樋25及び回収槽26を共
用してもよいが、異なる色合いの布帛12を搬送する場
合には、搬送液に混合された染色液により布帛12が混
染されることを防止するために複数の搬送樋25及び回
収槽26が設置される。この場合、各布帛移送管21の
出口端に取り付けられた分配槽24の入口孔24a及び
出口孔24bの間の距離がそれぞれの搬送樋25までの
距離に対応して変更されることにより、各布帛12はそ
れぞれの搬送樋25及び回収槽26に分配され、集積さ
れる。
【0029】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 搬送液噴射部22及び回収槽26の間を回収管28
で接続し、回収された搬送液を循環させ、再利用するこ
とにより、搬送液の使用量を節減することができ、廃液
量及び廃液処理コストの低減を図ることができる。
【0030】・ 布帛移送管21を染色装置11よりも
下部位置に配設し、搬送液噴射部22から搬送液を下方
に向かって噴射することにより、噴射の圧力を上げなく
とも、布帛12はある程度自重により落下するため、無
理な力が加わらず、その損傷を効果的に抑制することが
できる。
【0031】・ 複数基の染色装置11から取り出され
た布帛12を搬送樋25に集積し、回収するように構成
したことで、各染色装置11からそれぞれ延びる布帛移
送管21を回収槽26まで延設する必要がなく、搬送シ
ステムの小型化を図ることができるとともに、多ロット
の布帛12を同時に搬送することができ、作業時間の短
縮化を図ることができる。
【0032】・ 搬送樋25と回収管28を連通し、搬
送樋25内に搬送液を供給して常時水流を形成したこと
により、搬送樋25内に集積された布帛12をもつれた
り、絡んだりすることなく円滑に搬送することができ
る。
【0033】・ 分配槽24を設けることにより、各染
色装置11から取り出された布帛12を搬送樋25内に
それぞれ分配して集積することができる。このため異な
る色合いに染色された布帛12を搬送する場合であって
も、複数の搬送樋25を設け、分配槽24で各搬送樋2
5にそれぞれ分配することにより同時に搬送することが
でき、作業時間の短縮化を図ることができる。
【0034】・ ガイドローラ23を設けたことによ
り、布帛12は引き出し方向以外に余計な力が加わら
ず、取出口13の内周面等に対し擦れたり等することが
防止され、その損傷を効果的に抑制することができる。
【0035】・ 搬送液がきれいなため、布帛12は布
帛移送管21、搬送樋25等の内部を移送されるときに
洗浄され、次工程における洗浄作業等を効率よく行うこ
とができる。
【0036】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 搬送樋25を省略し、布帛移送管21を回収槽26
の上方位置まで延設してもよい。このように構成した場
合にも、搬送液の使用量を節減することができ、廃液量
及び廃液処理コストの低減を図ることができる。
【0037】・ 布帛移送管21を染色装置11よりも
上方位置に配設し、搬送液の噴射力により布帛12を布
帛移送管21へ押し上げるように構成してもよい。この
ように構成した場合にも、搬送液の使用量を節減するこ
とができ、廃液量及び廃液処理コストの低減を図ること
ができる。
【0038】・ 分配装置は実施形態の分配槽24に限
定されず、例えば布帛移送管21に対し複数の搬送樋2
5が並ぶ方向に回動可能に取付けられ、回動し、布帛1
2及び搬送液の排出位置を変更することにより各搬送樋
25への分配を行う分配ノズルとしてもよい。あるいは
搬送樋25の下流側端部において、複数の回収槽26が
並ぶ方向に往復動可能に取付けられ、搬送樋25で集積
され、搬送されてきた布帛12を各回収槽26毎に分配
して送り込む分配機としてもよい。このように構成した
場合にも、複数の染色装置11から取り出された布帛1
2を分配してそれぞれ回収槽26で回収することができ
る。
【0039】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記染色装置を複数設置し、各染色装置毎に布帛を
それぞれ異なる色に染色するとともに、色合いの数と対
応するように搬送樋を複数設け、各染色装置毎に布帛移
送管を介して移送される同じ色合いの布帛を搬送樋にそ
れぞれ分配して供給する分配装置を設けた請求項3又は
請求項4に記載のロープ状布帛の搬送システム。このよ
うに構成した場合、例えば異なる色合いに染色された布
帛を搬送するとき、各搬送樋毎に布帛を分配する作業を
簡略化して、これら布帛を同時に搬送することができ、
作業時間の短縮化を図ることができる。
【0040】・ 前記回収槽には水を供給するノズルを
設けた請求項1から請求項4のいずれかに記載のロープ
状布帛の搬送システム。このように構成した場合、より
長い時間搬送液をきれいなまま維持することができ、廃
液量及び廃液処理コストのさらなる低減を図ることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
ロープ状布帛の搬送システムによれば、搬送液の使用量
を節減することができ、廃液量及び廃液処理コストの低
減を図ることができる。
【0042】請求項2に記載の発明のロープ状布帛の搬
送システムによれば、請求項1に記載の発明の効果に加
えて、布帛に無理な力が加わわらず、布帛の損傷を抑制
することができる。
【0043】請求項3に記載の発明のによれば、請求項
1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、搬送シス
テムの小型化を図ることができるとともに、作業時間の
短縮化を図ることができる。
【0044】請求項4に記載の発明のによれば、請求項
3に記載の発明の効果に加えて、搬送樋内の布帛を円滑
に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の搬送システムを示す平面図。
【図2】 実施形態の搬送システムを示す側面図。
【図3】 搬送システムを示す概念図。
【符号の説明】 11…染色装置、12…布帛、21…布帛移送管、22
…搬送液噴射部、25…搬送樋、26…回収槽、28…
回収管、29…ポンプ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色装置で染色されたロープ状をなす布
    帛を移送するための布帛移送管と、 布帛移送管の入口端側に設けられ、布帛に対し搬送液を
    噴射し、その噴射力により布帛を布帛移送管内へ送り込
    むための搬送液噴射部と、 布帛移送管の出口端側に配設され、布帛移送管内を移送
    された布帛及び搬送液を回収するための回収槽と、 この回収槽と搬送液噴射部との間を接続する回収管と、 回収管に接続され、回収槽内の搬送液を搬送液噴射部へ
    と供給するためのポンプとを備えたロープ状布帛の搬送
    システム。
  2. 【請求項2】 前記布帛移送管を染色装置の下部位置に
    配設するとともに、搬送液噴射部から布帛に対し搬送液
    を下方へ向かって噴射するように構成した請求項1に記
    載のロープ状布帛の搬送システム。
  3. 【請求項3】 前記布帛移送管と回収槽との間には布帛
    移送管内の布帛及び搬送液を集積し、回収槽へ搬送する
    ための搬送樋を設けた請求項1又は請求項2に記載のロ
    ープ状布帛の搬送システム。
  4. 【請求項4】 前記回収管と搬送樋とを連通し、搬送樋
    内を搬送液が流れるように構成した請求項3に記載のロ
    ープ状布帛の搬送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102660849A (zh) * 2012-05-10 2012-09-12 浙江俏尔婷婷服饰有限公司 组合式成衣染色设备及其使用方法

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