JP2001049550A - 無杼織機におけるタックイン装置 - Google Patents

無杼織機におけるタックイン装置

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JP2001049550A JP11254486A JP25448699A JP2001049550A JP 2001049550 A JP2001049550 A JP 2001049550A JP 11254486 A JP11254486 A JP 11254486A JP 25448699 A JP25448699 A JP 25448699A JP 2001049550 A JP2001049550 A JP 2001049550A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筬打ち時に緯糸Y2 に過大な張力をかけず、
完全な耳組織を形成する。 【解決手段】 切断用のカッタCTの経糸Y1 側に隣接
してノズルブロック10を配設し、ノズルブロック10
には、スリット11、捕捉ノズル12、駆動ノズル1
3、ガイドノズル14、14を形成する。捕捉ノズル1
2、駆動ノズル13、ガイドノズル14、14は、それ
ぞれエアを介して、スリット11内の緯糸Y2 を織前C
Fの延長線の近傍に位置決めし、捕捉ノズル12から緯
糸Y2 を引き出して送出し側に吹き流し、緯糸Y2 を経
糸開口内に折り返すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緯糸に過大な張
力がかかることがなく、高品質の織布を安定に製織する
ことができる無杼織機におけるタックイン装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】無杼織機には、緯糸の端部を経糸開口内
に折り返して耳組織を形成するタックイン装置を装備す
ることがある(たとえば特開平1−174645号公
報)。
【0003】このものは、緯糸収納用のスリットを形成
するノズルブロックを緯糸切断用のカッタと経糸との間
に配設して構成されている。スリットの奥部には、緯糸
を捕捉するための捕捉ノズルが形成されており、捕捉ノ
ズルの前方、すなわち経糸の送出し側(以下、単に送出
し側という)には、経糸側に向けてガイドノズルが斜め
に開口されている。なお、ノズルブロックは、捕捉ノズ
ル、ガイドノズルの双方が織前より送出し側にかなり離
れて位置するように固定されている。そこで、このもの
は、緯入れされた緯糸が織前に筬打ちされてスリット内
に収納され、スリットを介して織前より送出し側の位置
に緯糸を位置決めする。したがって、緯糸は、カッタに
よって切断されると、エアを介して捕捉ノズルに捕捉さ
れ、ガイドノズルからのエアにより経糸開口内に折り返
され、織布内に織り込まれて耳組織を形成することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ノズルブロックは、筬打ち時に緯糸を位置決め
するスリットの最奥部(以下、スリットの終端という)
が織前より送出し側に過大に離れて設置されているた
め、筬打ちの際に緯糸に過大な張力が負荷され、緯糸切
れが発生したり、緯糸が損傷したりして完全な耳組織を
形成することができず、織布の品質を低下させるおそれ
があるという問題があった。なお、このようにしてスリ
ットの終端を織前より送出し側にするのは、織前からス
リットに連なる緯糸に対してガイドノズルからのエアを
大きな相対角度により吹き付け、緯糸を経糸開口内に確
実に折り返すためである。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、スリット内の緯糸を送出し側に吹き流
す駆動ノズルを設けることによって、緯糸に過大な張力
がかかるおそれがなく、高品質な織布を安定に製織する
ことができる無杼織機におけるタックイン装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、緯糸切断用のカッタの経糸側に
隣接してノズルブロックを配設してなり、ノズルブロッ
クは、経糸側、送出し側、カッタ側の3方開放の緯糸収
納用のスリットと、エアを介してスリット内の緯糸を送
出し側に吹き流す駆動ノズルと、エアを介してスリット
からの緯糸を経糸開口内に折り返すガイドノズルとを有
し、スリットがワープラインと平行になり、スリットの
終端が織前の延長線の近傍に位置するように配置するこ
とをその要旨とする。
【0007】なお、ノズルブロックには、スリット内の
緯糸を捕捉する捕捉手段を設けることができ、捕捉手段
は、エアを介して緯糸を捕捉する捕捉ノズルとすること
ができる。
【0008】また、駆動ノズルは、スリットの奥部にお
いて、捕捉ノズルより経糸側に開口させることができ
る。
【0009】ただし、駆動ノズルは、スリットの前方に
向けて形成してもよく、スリットに対し、経糸側に向け
て斜めに形成してもよい。
【0010】一方、ガイドノズルは、ノズルブロックの
経糸側の側面において、スリットの上方、下方の少なく
ともいずれかに開口させることができる。なお、ガイド
ノズルは、ワープラインに向けて斜めに形成してもよ
く、送出し側に向けて斜めに形成してもよい。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ノズルブロッ
クのスリットは、終端が織前の延長線の近傍に位置して
いるため、筬打ち時に緯糸に過大な張力がかかるおそれ
がない。一方、駆動ノズルは、エアを介してスリット内
の緯糸を送出し側に向けて吹き流すことができ、織前か
らスリットに連なる緯糸をガイドノズルからのエアの作
用範囲内に屈曲させることができる。そこで、ガイドノ
ズルは、エアを介してスリットからの緯糸を経糸開口内
に確実に折り返し、その後の開口動作、筬打ち動作によ
り、完全な耳組織を形成させることができる。ただし、
スリットの終端が位置する織前の延長線の近傍とは、織
前の延長線の前後において、緯糸に過大な張力が負荷さ
れない程度に緯糸を送出し側、織布の巻取り側に引き回
すことができる範囲を含むものとする。また、スリット
は、ワープラインに対し、実質的に平行であれば十分で
ある。
【0012】ノズルブロックに捕捉手段を設けるとき
は、スリット内を横切って織前からカッタにまで連続す
る緯糸は、カッタにより切断すると同時に捕捉手段を介
して先端部が捕捉され、スリット内の定位置に安定に位
置決めすることができる。なお、捕捉手段は、スリット
内の緯糸をスリットの終端近くに位置決め可能であれば
よく、機械式、エア式を含む任意の形式が使用可能であ
る。また、エア式の捕捉ノズルとする場合、圧縮エアを
使用するエア噴射タイプ、負圧エアを使用するエア吸引
タイプのいずれであってもよい。
【0013】駆動ノズルは、スリットの奥部において捕
捉ノズルより経糸側に開口させることにより、捕捉ノズ
ルに捕捉されているスリット内の緯糸に向けてエアを噴
射し、緯糸を捕捉ノズルから確実に引き出すことができ
る。
【0014】駆動ノズルは、スリットの前方に向けて形
成することにより、スリット内の緯糸をスリットの前方
側、すなわち送出し側に駆動することができ、スリット
に対し、経糸側に向けて斜めに形成することにより、ス
リット内の緯糸を経糸側に斜めに駆動し、ガイドノズル
による緯糸の折返し動作を補助することができる。
【0015】ノズルブロックの経糸側の側面に開口する
ガイドノズルは、駆動ノズルより送出し側に位置し、駆
動ノズルからのエアによって吹き流す緯糸を経糸開口内
に確実に折り返すことができる。なお、ガイドノズル
は、スリットの上方、下方のいずれか一方のみに開口さ
せてもよく、双方に開口させてもよい。また、ガイドノ
ズルは、スリットの上方、下方にそれぞれ1または2以
上を開口させてもよい。
【0016】ガイドノズルは、ワープラインに向けて斜
め上方向または斜め下方向に形成することにより、エア
を介して緯糸を経糸開口内に正しく直線状に折り返すこ
とができる。なお、ガイドノズルは、上下方向の傾き角
が異なる複数を設けることにより、折返し中の経糸の長
い範囲に対し、エアによる駆動力を有効に作用させるこ
とができる。
【0017】送出し側に向けて斜めに形成するガイドノ
ズルは、緯糸を折り返すに際し、織前に連なる緯糸に対
し、折返し開始時において直角に近い角度によりエアを
吹き付け、緯糸を正しく経糸開口内に屈曲させて折り返
すことができ、緯糸の折返し部分が緩むことを防止す
る。なお、ガイドノズルは、複数を設け、その一部また
は全部を送出し側、すなわちスリットの前方側に傾ける
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0019】無杼織機におけるタックイン装置は、カッ
タCTに隣接して経糸Y1 側にノズルブロック10を配
設してなる(図1、図2)。
【0020】無杼織機は、緯糸Y2 を経糸Y1 、Y1 …
が形成する経糸開口内に緯入れする緯入れノズルMN
と、緯入れノズルMNによって緯入れされた緯糸Y2 を
織前CFに筬打ちして織布Wを形成する筬Rとを備えて
いる。ただし、緯入れノズルMN、筬Rは、前後に揺動
可能な図示しない共通のリードホルダに搭載されてい
る。また、カッタCT、ノズルブロック10は、織布W
の緯入れ側、反緯入れ側に各1組が配設されている。そ
こで、カッタCT、CTは、緯入れノズルMNにより緯
入れされた緯糸Y2 が織前CFに筬打ちされると、緯糸
Y2 を所定長さに切断することができる。
【0021】各ノズルブロック10は、厚板状のブロッ
ク体であり(図1、図3)、スリット11、捕捉ノズル
12、駆動ノズル13、ガイドノズル14、14…が形
成されている。
【0022】スリット11は、経糸Y1 側、カッタCT
側を含む3方開放に形成されており、送出し側に開口す
るスリット11の前端部には、上下に斜めに開くガイド
面11a、11aが形成されている。捕捉ノズル12
は、スリット11の奥部に下向きに形成されており、捕
捉ノズル12には、同径のエア通路12aが上向きに直
線状に連接されている。なお、エア通路12aの上端に
は、ねじ込み式のニップル15が付設されており、捕捉
ノズル12には、ニップル15、エア通路12aを介し
て図示しないエア源からの圧縮エアを導入することがで
きる。駆動ノズル13は、スリット11の後方に形成さ
れ(図3、図4)、スリット11の終端に前向きに開口
するとともに、スリット11に対し、下方に僅かに傾い
ている。なお、駆動ノズル13は、捕捉ノズル12より
経糸Y1 側に開口しており(図1、図3)、別のニップ
ル15を介して図示しないエア源に接続されている。
【0023】ただし、駆動ノズル13は、スリット11
に対し、経糸Y1 側に向けて斜めに形成してもよいもの
とする(図1の一点鎖線)。
【0024】ガイドノズル14、14…は、ノズルブロ
ック10の経糸Y1 側の側面において、スリット11の
上方、下方に分散して開口している。ガイドノズル1
4、14…は、それぞれスリット11と平行にカッタC
T側に伸び、ノズルブロック10内のエア通路14a、
ニップル15を介して図示しない共通のエア源に接続さ
れている。なお、下部のガイドノズル14、14用のニ
ップル15、15は、それぞれエア通路14aと交差す
るようにしてノズルブロック10の後面に装着され、エ
ア通路14aに連通する開口部15aが雄ねじ部分に形
成されている。
【0025】ノズルブロック10は、スリット11の奥
部に開口する捕捉ノズル12が織前CFの延長線上に位
置し(図1、図5)、スリット11がワープラインWL
とほぼ平行になるようにして、カッタCTと、経糸Y1
、Y1 …、織布Wとの間に設置されている。このと
き、スリット11のガイド面11a、11aは、送出し
側に開口し、スリット11の終端は、織前CFの延長線
の近傍に位置する。また、ガイドノズル14、14…の
開口位置は、経糸Y1 、Y1 …が作る経糸開口Yo内に
収まるものとする。
【0026】かかる無杼織機におけるタックイン装置
は、次のようにして機能する。
【0027】緯入れノズルMNによって緯糸Y2 を緯入
れし、筬Rを介して緯糸Y2 を織前CFに筬打ちすると
(図6(A))、緯入れノズルMNからの緯糸Y2 は、
スリット11の奥部に収納され、カッタCT、スリット
11を経て織前CFにまでほぼ直線状に連なるととも
に、スリット11の奥部に開口する捕捉ノズル12上に
位置する。そこで、筬打ちと同時にカッタCTを作動さ
せて緯糸Y2 を切断し、捕捉ノズル12にエアを導入す
ると、緯糸Y2 の織前CF側の先端部は、エアを介して
捕捉ノズル12に捕捉され、捕捉ノズル12は、織前C
Fの延長線上に緯糸Y2 を捕捉することができる(図
1)。
【0028】つづいて、経糸Y1 、Y1 …を閉じて織前
CF上の緯糸Y2 が拘束されたら、捕捉ノズル12に対
するエアを停止するとともに駆動ノズル13にエアを供
給する。駆動ノズル13は、スリット11の前方に向け
てエアを噴射し(図6(B)の矢印方向)、捕捉ノズル
12から緯糸Y2 を引き出してスリット11の前方側、
すなわち送出し側に吹き流し、織前CFから連なる緯糸
Y2 を送出し側に屈曲させる。そこで、つづいてガイド
ノズル14、14…にエアを供給し、経糸Y1、Y1 …
が開くことによって形成される経糸開口Yo 内に向けて
エアを噴射すると(同図(C)の矢印方向)、織前CF
からの緯糸Y2 は、経糸開口Yo 内に折り返すようにし
て吹き込まれる(同図の実線、二点鎖線)。また、この
ようにして折り返された緯糸Y2 は、次の緯糸Y2 によ
って順次織布Wに織り込まれ、強固な耳組織を形成する
ことができる(図1)。
【0029】なお、ガイドノズル14、14…からのエ
アは、ワープラインWLの上下において、ワープライン
WLとほぼ平行に噴射される(図7の矢印方向)。各ガ
イドノズル14は、スリット11と平行に形成され、ノ
ズルブロック10は、スリット11がワープラインWL
とほぼ平行に設置されるからである。
【0030】また、以上の説明は、織布Wの緯入れ側に
配設するノズルブロック10について述べたが、反緯入
れ側のノズルブロック10についても、全く同様であ
る。反緯入れ側のノズルブロック10も、織前CFから
連なる緯糸Y2 をカッタCTによって切断し、捕捉ノズ
ル12によって先端部を捕捉し、経糸開口Yo 内に折り
返せばよいからである。
【0031】
【他の実施の形態】ガイドノズル14、14…は、スリ
ット11の前方側、すなわち送出し側に向けて斜めに形
成してもよい(図8(A)、(B))。ただし、図8
(B)、(C)は、それぞれ同図(A)のA1 −A1
線、A2 −A2 線矢視相当断面図である。
【0032】スリット11の奥側、前方側の各ガイドノ
ズル14、14は、それぞれ織前CFに対して傾き角θ
a1、θb1だけ送出し側に斜めに形成されている。ただ
し、θa1≒θb1とすることが好ましいが、θb1>θa1で
あってもよい。また、θb1≠θa1=0としてもよい。ガ
イドノズル14、14…は、駆動ノズル13からのエア
によってスリット11の前方側に吹き流される緯糸Y2
に対して直角に近い角度にエアを当て、緯糸Y2 を経糸
開口Yo 内に一層確実に折り返すことができる。
【0033】また、ガイドノズル14、14…は、ワー
プラインWLに向けて斜めに形成してもよい(同図
(A)、(C))。スリット11の奥側の各ガイドノズ
ル14は、スリット11、ワープラインWLに対して傾
き角θa2に形成され、スリット11の前方側の各ガイド
ノズル14は、傾き角θb2<θa2に形成されている。ガ
イドノズル14、14…からのエアがワープラインWL
の広い範囲に均一に作用するため、折り返された緯糸Y
2 が曲ったりすることがなく、緯糸Y2 を経糸開口Yo
内に直線状に折り返すことができる。なお、傾き角θa
2、θb2は、それぞれスリット11の前方側、奥側の各
ガイドノズル14に適用してもよい。
【0034】スリット11の上方、下方に開口するガイ
ドノズル14、14…は、それぞれ上下に配列させても
よい(図9)。ただし、図9(B)、(C)は、それぞ
れ同図(A)のB1 −B1 線、B2 −B2 線矢視相当断
面図である。
【0035】スリット11に近い側、すなわち内側の各
ガイドノズル14は、送出し側に傾き角θa3だけ斜めに
形成されているとともに(同図(B))、ワープライン
WLに向けて傾き角θa4だけ斜め上向きまたは斜め下向
きに形成されている(同図(C))。また、スリット1
1から遠い側、すなわち外側の各ガイドノズル14は、
送出し側に傾き角θb3>θa3だけ斜めに形成されている
とともに(同図(B))、ワープラインWLに向けて傾
き角θb4<θa4だけ斜め上向きまたは斜め下向きに形成
されている(同図(C))。
【0036】そこで、ガイドノズル14、14…は、ワ
ープラインWLの上下に広範囲にエアを噴射し、緯糸Y
2 を経糸開口Yo 内に一層正しく折り返すことができ
る。なお、内側の各ガイドノズル14に対して傾き角θ
b3を適用し、外側の各ガイドノズル14に対して傾き角
θa3を適用してもよい。
【0037】ノズルブロック10は、複数の織布W、W
を一挙に製織する場合、各織布Wの両側に配設すること
ができる(図10)。ただし、中間のノズルブロック1
0、10は、カッタCTを共用してもよく(同図)、個
別のカッタCTと組み合わせてもよい。
【0038】以上の説明において、ガイドノズル14、
14…は、スリット11の上方、下方のいずれか一方に
のみ開口させてもよく、スリット11の上方、下方に対
し、対称または非対称に開口させてもよい。また、捕捉
ノズル12は、エア源からの圧縮エアを導入するエア噴
射タイプに代えて、負圧源からの負圧エアを使用するエ
ア吸引タイプとしてもよい。なお、捕捉ノズル12は、
スリット11内の緯糸Y2 を捕捉する捕捉手段である
が、このものは、緯糸Y2 を機械的に捕捉する機械式あ
ってもよく、そのときの捕捉部材は、ノズルブロック1
0内に組み込んでもよく、ノズルブロック10の外部に
設けてもよい。
【0039】また、捕捉手段は、これを省略してもよ
い。織布Wの反緯入れ側、織布W、Wの中間において、
緯糸Y2 は、経糸開口Yo 内に折り返す直前までカッタ
CTにより切断する必要がなく、捕捉手段を介して先端
部を捕捉する必要がないからである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ノズルブロックに対して駆動ノズル、ガイドノズル
を形成し、スリットの終端を織前の延長線の近傍に位置
させることによって、緯糸は、筬打ちの際に過大な張力
が負荷されるおそれがなく、駆動ノズルからのエア、ガ
イドノズルからのエアによって経糸開口内に正しく確実
に折り返すことができるから、完全な耳組織を形成し、
高品質な織布を安定に製織することができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成平面説明図
【図2】 使用状態説明図
【図3】 ノズルブロックの分解斜視説明図
【図4】 図3のX−X線矢視相当断面図
【図5】 要部拡大模式説明図
【図6】 動作説明図(1)
【図7】 動作説明図(2)
【図8】 他の実施の形態を示す要部構成説明図(1)
【図9】 他の実施の形態を示す要部構成説明図(2)
【図10】 他の実施の形態を示す図2相当図
【符号の説明】
WL…ワープライン Yo …経糸開口 Y1 …経糸 Y2 …緯糸 CF…織前 CT…カッタ 10…ノズルブロック 11…スリット 12…捕捉ノズル 13…駆動ノズル 14…ガイドノズル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸切断用のカッタの経糸側に隣接して
    ノズルブロックを配設してなり、該ノズルブロックは、
    経糸側、送出し側、カッタ側の3方開放の緯糸収納用の
    スリットと、エアを介して前記スリット内の緯糸を送出
    し側に吹き流す駆動ノズルと、エアを介して前記スリッ
    トからの緯糸を経糸開口内に折り返すガイドノズルとを
    有し、前記スリットがワープラインと平行になり、前記
    スリットの終端が織前の延長線の近傍に位置するように
    配置することを特徴とする無杼織機におけるタックイン
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルブロックには、前記スリット
    内の緯糸を捕捉する捕捉手段を設けることを特徴とする
    請求項1記載の無杼織機におけるタックイン装置。
  3. 【請求項3】 前記捕捉手段は、エアを介して緯糸を捕
    捉する捕捉ノズルであることを特徴とする請求項2記載
    の無杼織機におけるタックイン装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ノズルは、前記スリットの奥部
    において、前記捕捉ノズルより経糸側に開口することを
    特徴とする請求項3記載の無杼織機におけるタックイン
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動ノズルは、前記スリットの前方
    に向けて形成することを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか記載の無杼織機におけるタックイン装
    置。
  6. 【請求項6】 前記駆動ノズルは、前記スリットに対
    し、経糸側に向けて斜めに形成することを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか記載の無杼織機におけ
    るタックイン装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイドノズルは、前記ノズルブロッ
    クの経糸側の側面において、前記スリットの上方、下方
    の少なくともいずれかに開口することを特徴とする請求
    項1ないし請求項6のいずれか記載の無杼織機における
    タックイン装置。
  8. 【請求項8】 前記ガイドノズルは、ワープラインに向
    けて斜めに形成することを特徴とする請求項7記載の無
    杼織機におけるタックイン装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイドノズルは、送出し側に向けて
    斜めに形成することを特徴とする請求項7または請求項
    8記載の無杼織機におけるタックイン装置。
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JP2011111700A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Tsudakoma Corp 無杼織機におけるタックイン方法及び装置

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