JP2001049477A - マグネシウム合金の表面処理方法及びその装置 - Google Patents

マグネシウム合金の表面処理方法及びその装置

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JP2001049477A JP11230039A JP23003999A JP2001049477A JP 2001049477 A JP2001049477 A JP 2001049477A JP 11230039 A JP11230039 A JP 11230039A JP 23003999 A JP23003999 A JP 23003999A JP 2001049477 A JP2001049477 A JP 2001049477A
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Hiroshi Kimura
洋 木村
Koji Fukugata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な設備で、かつ少ない処理工程でノンク
ロム処理がおこなえるマグネシウム合金の表面処理方法
及びその装置の提供にある。 【解決手段】 内部に洗浄液を入れマグネシウム合金を
浸漬して超音波洗浄をおこなう洗浄槽10と、該洗浄槽
中の洗浄液より濃度を低くした溶液を入れ洗浄槽で洗浄
されたマグネシウム合金を浸漬して超音波防錆処理をお
こなうリンス洗浄槽30と、マグネシウム合金を載せて
搬送しながら前記洗浄槽と前記リンス洗浄槽とにマグネ
シウム合金を浸漬していくプラスチック製のベルトコン
ベア50とを備える。洗浄槽10に入れる洗浄液は、水
溶性有機系防錆剤、有機調整剤、界面活性剤が配合され
た洗浄剤に水を加えて濃度を5%〜20%の範囲とす
る。リンス洗浄槽30内のリンス液は、同一洗浄剤を用
いて濃度を0.5%〜2%の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウム合金
の洗浄と表面の防錆処理をおこなう表面処理方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マグネシウム合金とは、マグネシウムM
gに、アルミニウムAl、亜鉛Zn、マンガンMn、シ
リコンSi等を合計10%ほど加えたもので、実用され
ている金属では最も比重が軽く、鋳造性や切削加工性に
優れ、モバイルパソコン、ビデオカメラ、携帯電話等の
筐体として利用され始めている。ところが、マグネシウ
ム合金は、実用金属中で最も標準電極電位が低いため、
他の金属との接触による電食が起きやすく、また塩素イ
オン、酸、塩類に腐食されやすいという欠点がある。こ
のため、表面に防錆処理を行うことが不可欠である。
【0003】以下に、従来から行われている防錆処理の
方法について説明する。先ず、クロム酸塩で処理を行う
方法である。この方法は、図3に示すように、最初にマ
グネシウム合金の表面に付着している油分を脱脂し、水
洗を2回おこない、酸で表面をエッチングして、更に水
洗を2回繰り返す。続いて、アルカリ液で表面調整を行
った後水洗を2回繰り返し、クロム酸塩でマグネシウム
合金の表面を皮膜化成して表面に防錆膜としてのクロム
酸塩皮膜を形成する。更に水洗を2回繰り返した後、乾
燥させて防錆処理を終了する。
【0004】ところで、このようにして防錆処理が施さ
れた製品は、クロム酸塩を含むため、酸性雨等による影
響で廃棄された製品から6価クロムが溶出し環境を汚染
するという問題が生じている。
【0005】このため、近年、クロム酸塩を使用しない
防錆処理の方法が考え出されている。例えば、図4に示
す方法である。この方法は、先ずアルカリ性溶液でマグ
ネシウム合金の表面に付着している油分を脱脂し、水洗
を2回繰り返して、特殊の処理剤によりマグネシウム合
金の表面を皮膜化成する。続いて、水洗を2回行い、さ
らに化成された皮膜の耐食性を向上させるための調整処
理を行った後、水洗を2回繰り返し、後処理を行って乾
燥させる方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】後者の場合、ノンクロ
ム処理ではあるが、クロム処理の場合と同様、処理工程
数が多く、装置が大きくなるばかりでなく、処理槽毎に
該当する洗浄剤や処理剤を必要とするので3〜4種類の
薬剤を用意しておく必要があり、また各処理液の濃度や
清浄度の管理も煩雑であった。
【0007】本発明の課題は、簡単な設備でノンクロム
処理がおこなえるマグネシウム合金の表面処理方法及び
その装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、次にような手段を採用した。請求項1に
記載のマグネシウム合金の表面処理方法は、水溶性有機
系防錆剤、有機調整剤、界面活性剤が配合された洗浄剤
に水を加えて濃度の異なる2種類の溶液を作成し、先ず
濃度の高い方の溶液にマグネシウム合金を浸漬して超音
波洗浄処理をおこない、その後このマグネシウム合金を
濃度の低い方の溶液に浸漬して超音波リンス防錆処理を
おこなうようにしたことを特徴としている。
【0009】この場合に、濃度の濃い方の溶液は洗浄剤
の割合が5%〜20%の範囲でかつ温度は50〜60
℃、濃度の低い方の溶液は洗浄剤の割合が0.5%〜2
%の範囲でかつ温度は40〜50℃あることが好ましい
(請求項2)。
【0010】請求項3に記載のマグネシウム合金の表面
処理装置は、内部に洗浄液を入れマグネシウム合金を浸
漬して超音波洗浄をおこなう洗浄槽と、該洗浄槽中の洗
浄液より濃度を低くした溶液を入れ洗浄槽で洗浄された
マグネシウム合金を浸漬して超音波防錆処理をおこなう
リンス洗浄槽と、マグネシウム合金を載せて搬送しなが
ら前記洗浄槽と前記リンス洗浄槽とにマグネシウム合金
を浸漬していくプラスチック製のベルトコンベアとを備
えたことを特徴としている。
【0011】この場合に、洗浄槽と前記リンス洗浄槽と
の間及び該リンス洗浄槽の後に、各槽から搬出されたマ
グネシウム合金の付着液を吹き飛ばすエアブローを配置
することが望ましい(請求項4)。
【0012】また、リンス洗浄槽の後に配置されたエア
ブローの後ろには、マグネシウム合金を乾燥させる熱風
乾燥機を配置することが好ましい(請求項5)。
【0013】なお、洗浄槽は、洗浄により除去された油
分を分離する油水分離器と洗浄により除去された固形汚
れを集積捕捉する循環濾過器とを備えるとともに、リン
ス洗浄槽は、塩素及び硫酸鉛を捕捉し防錆成分は通過す
る循環濾過器を備えたものである(請求項6)。
【0014】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、表面処
理を行うべきマグネシウム合金をプラスチック製のベル
トコンベアの上に載せて搬送させると、マグネシウム合
金は最初に洗浄槽内に搬入される。洗浄槽内の洗浄液は
洗浄剤の割合が5%〜20%の範囲の所定の濃度に設定
されており、温度は50〜60℃範囲の所定温度に調整
されていて、この溶液中でマグネシウム合金が超音波洗
浄されると、その表面に付着している油分が脱脂される
とともに、付着していた離型剤等も除去される。洗浄が
終了したマグネシウム合金は、洗浄槽から搬出されてリ
ンス洗浄槽に移される。リンス洗浄槽では、槽内の洗浄
液は洗浄剤の割合が0.5%〜2%の範囲の所定の濃度
に設定されており、温度は40〜50℃範囲の所定温度
に調整されていて、この溶液中でマグネシウム合金が超
音波リンスされると、その表面に防錆膜が形成される表
面調整が行われる。表面調整が行われた後、リンス洗浄
槽からプラスチック製のベルトコンベアに載った状態で
搬出されて乾燥が行われることによりマグネシウム合金
の表面処理すなわち防錆処理が終了する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係るマグネシウム合金の表面処理方法及びその装置に関
する実施の形態につき説明する。なお、図1は、本発明
に係るマグネシウム合金の表面処理装置の実施の形態を
模式的に示した図であり、図2は処理方法を示すフロー
チャートである。
【0016】このマグネシウム合金の表面処理装置は、
図1に示すように、洗浄槽10とリンス洗浄槽30とを
備えており、これらの槽10,30内に表面処理を行う
マグネシウム合金を搬送して搬入搬出を行うプラスチッ
ク製からなる網状のベルトコンベア50が配置されてい
る。
【0017】先ず、洗浄槽10について説明する。洗浄
槽10には、洗浄液を入れた状態で液面に浸る位置に超
音波振動子11が設置されているとともに、内部の洗浄
液を浄化するために2系統の浄化システムが取り付けら
れている。第1の系統は、洗浄槽10の両側面中央部に
連通して、ストレーナ12、ポンプ13、フィルタ14
から構成されたものであり、洗浄槽10内から一旦洗浄
液を取り出し、マグネシウム合金に付着していて、洗浄
時に洗浄液中に混入した離型剤やバリ粉等を除去して再
度洗浄槽10内に戻す働きをしている。なお、この第1
の系統は、本発明にいう循環濾過器に相当する。
【0018】第2の系統は、洗浄槽10の洗浄液を満た
した状態のほぼ液面に位置するところに一端が連通し、
他端が洗浄槽10の中央適当の位置に連通して、ポンプ
15、フィルタ16、油水分離器17とで構成されたも
のであり、洗浄槽10内の液面から一旦洗浄液を取り出
し、マグネシウム合金に付着していて、洗浄時に洗浄液
中に混入した油分を除去して再度洗浄槽10内に戻す働
きをしている。
【0019】次に、リンス洗浄槽30について説明す
る。リンス洗浄槽30の場合も、リンス液を入れた状態
で液面に浸る位置に超音波振動子31が設置されている
とともに、内部のリンス液を浄化調整するために2系統
の浄化システムが取り付けられている。第1の系統は、
リンス洗浄槽30の両側面中央部に連通して、ストレー
ナ32、ポンプ33、フィルタ34から構成されたもの
であり、リンス洗浄槽30内から一旦リンス液を取り出
し、前記洗浄槽10では除去しきれなかった離型剤やバ
リ粉等でリンス時にリンス液中に混入したものを除去し
て再度リンス洗浄槽30内に戻す働きをしている。
【0020】第2の系統は、リンス洗浄槽30のリンス
液を満たした状態のほぼ液面に位置するところに一端が
連通し、他端がリンス洗浄槽30の液面よりやや上方の
位置に連通して、ポンプ35、油水分離器36、特殊膜
(MF膜:クラレ(株)製)をもった濾過器37とで構
成されたものであり、リンス洗浄槽30内の液面から一
旦洗浄液を取り出して油分を除去した後、濾過器37の
特殊膜でマグネシウム合金を侵す塩素,硫酸鉛を捕捉し
防錆成分は通過させて再度リンス洗浄槽30内に戻す働
きをしている。なお、この系統には、濃度管理センサ3
8が取り付けられており、リンス液の濃度が設定値を超
えると、濃度管理センサ38からの信号により、純水供
給装置39からリンス洗浄槽30へ純水が供給されて濃
度を一定に保つように自動濃度管理が行われている。こ
の第2の系統は、本発明にいう循環濾過器に相当するも
のである。
【0021】また、このマグネシウム合金の表面処理装
置は、洗浄槽10とリンス洗浄槽30との間にエアブロ
ー20が備えられており、洗浄槽10から搬出されたベ
ルトコンベア上のマグネシウム合金に付着している洗浄
液を吹き飛ばす働きをする。同様にリンス洗浄槽30の
後にもエアブロー40が配置されている。
【0022】更に、前記エアブロー40の下流側には、
熱風乾燥機60が設置されていて、エアブローされて搬
送されてくるマグネシウム合金を80℃程の温風で乾燥
させて一連の表面処理を完了するように構成されてい
る。
【0023】次に、洗浄槽10に入れる洗浄液について
説明する。洗浄液は、水溶性有機系防錆剤(CmHnN
j)、有機調整剤(CmHnNj、CmHnNjO
q)、界面活性剤(CmHnOj、いずれもm,n,
j,qは1以上の整数)が配合された洗浄剤(具体例と
して、大塚化学製のシャダンMG)に水を加えて濃度1
0%の溶液としたもので、洗浄槽10内での液温を55
℃にコントロールする。リンス洗浄槽30には、同じ洗
浄剤を濃度1%にしたリンス液を入れ、液温を45℃に
コントロールしておく。
【0024】処理をすべきマグネシウム合金を、ベルト
コンベア50のマグネシウム合金取込み口に投入する
と、マグネシウム合金は自動的に搬送されて洗浄槽10
内の洗浄液中に浸漬され38kHzの超音波で洗浄され
る。予め設定した時間3〜5分ほど経過すると、洗浄槽
10から搬出される。この工程で、表面に付着している
油分が脱脂されるとともに、付着していた離型剤やバリ
粉等も除去される(図2参照)。
【0025】次に、エアブロー20によってマグネシウ
ム合金に付着している洗浄液の液切りが行われ、続いて
リンス洗浄槽30内のリンス液中に浸漬され38kHz
の超音波でリンス洗浄される。この工程で、マグネシウ
ム合金の表面に防錆膜が形成される(図2参照)。ここ
も、同じく3〜5分ほど経過すると、ベルトコンベア5
0の移動によって、外に搬出される。搬出されたマグネ
シウム合金はエアブロー40によって液切りが行われ、
続いて熱風乾燥機60によって乾燥が行われる(図2参
照)。乾燥が終了したマグネシウム合金はベルトコンベ
ア50のマグネシウム合金排出位置から排出される。排
出されたマグネシウム合金の防錆膜の厚みは、測定の結
果10〜100Åと薄膜に仕上がり、表面抵抗は0.1
mΩ以下となって金属素地に近い数値が得られ十分な結
果となった。なお、マグネシウム合金は、最初から最後
までプラスチック製のベルトコンベア50上に支持され
ていて、他の金属と触れないので電食が生じるおそれは
ない。
【0026】上記の洗浄槽10における脱脂洗浄の原理
は、水溶性有機系防錆剤、有機調整剤、界面活性剤が有
機ビルダーとして働き、油分、離型剤の汚れ層に浸透
し、油分を分散分離浮上させるとともに、離型剤を剥離
除去することによる。この洗浄液は、C,H,N,Oの
4原子で構成している水溶性有機化合物のみの処理液の
ため、マグネシウム合金の表面を侵すことなく洗浄がで
き、表面残さの少ない清浄洗浄がおこなえる。
【0027】また、前記リンス洗浄槽30における表面
調整(防錆)の原理は、水溶性有機系防錆剤が処理中に
マグネシウム合金の表面の油分や離型剤と置換して吸着
して防錆膜となるためといえる。
【0028】なお、洗浄槽10に入れる洗浄液の濃度
は、上記実施の形態では10%にしているが、5〜20
%の間に調整して用いることができる。5%未満にする
と、洗浄力が低下するので洗浄時間を伸ばす必要が合っ
て作業効率が落ち、20%を超えると洗浄力は増加する
ものの、マグネシウム合金に付着した濃い洗浄液がリン
ス洗浄槽30内に入って1%濃度で維持しているリンス
液の濃度に異変を起こしかねないことと、経済性の点か
らも問題となる。
【0029】また、リンス洗浄槽30に入れるリンス液
の濃度は、上記実施の形態では1%としているが、0.
5〜2%の間に調整して用いることができる。0.5%
未満にすると、所望の厚さの防錆膜が得られず、錆が発
生し易い。2%を超えると、防錆膜は厚くなるが、塗装
の乗りが悪くなるとともに、表面抵抗が大きくなってし
まって、電磁シールド効果が減少し、電子機器の筐体と
して問題が生じる可能性がある。
【0030】また、上記の例ではマグネシウム合金の搬
送を、プラスチック製からなる網状のベルトコンベア5
0で行ったが、プラスチック製の篭を吊して、その中に
マグネシウム合金を入れ、昇降させることにより洗浄槽
10やリンス洗浄槽30内に浸漬するようにしてもよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマグネシ
ウム合金の表面処理方法及びその装置によれば、水溶性
有機系防錆剤、有機調整剤、界面活性剤が配合された1
種類の洗浄剤を用いて2種類の濃度の溶液を作成し、洗
浄と防錆処理とを行わせるようにしたので、管理が容易
で、かつランニングコストを軽減させることができると
ともに、表面処理工程を少なくすることができ、装置を
小型化することができる。また、処理液にクロム酸塩を
含まないので、マグネシウム合金のリサイクルが容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマグネシウム合金の表面処理装置
の実施の形態を模式的に示した図である。
【図2】本発明に係るマグネシウム合金の表面処理方法
の実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】従来のクロム酸塩処理によるマグネシウム合金
の表面処理方法のフローチャートである。
【図4】従来のノンクロム処理によるマグネシウム合金
の表面処理方法のフローチャートである。
【符号の説明】
10 洗浄槽 11、31 超音波振動子 12、32 ストレーナ 13、33 ポンプ 14、34 フィルタ 15、35 ポンプ 16 フィルタ 17、36 油水分離器 20、40 エアブロー 30 リンス洗浄槽 37 濾過器 38 濃度管理センサ 39 純水供給装置 50 ベルトコンベア 60 熱風乾燥機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA46 AB14 AB40 AB42 AB45 BB02 BB03 BB83 BB92 BB93 BB94 CB15 CC01 CC12 CD22 CD42 CD43 4K053 PA01 QA04 RA31 RA63 RA64 SA06 SA18 TA17 TA19 XA02 XA03 XA24 XA27 YA06 YA07 4K062 AA01 BB30 CA08 DA01 EA02 EA09 EA14 FA16 GA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性有機系防錆剤、有機調整剤、界面
    活性剤が配合された洗浄剤に水を加えて濃度の異なる2
    種類の溶液を作成し、先ず濃度の高い方の溶液にマグネ
    シウム合金を浸漬して超音波洗浄処理をおこない、その
    後このマグネシウム合金を濃度の低い方の溶液に浸漬し
    て超音波リンス防錆処理をおこなうようにしたことを特
    徴とするマグネシウム合金の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記濃度の濃い方の溶液は洗浄剤の割合
    が5%〜20%の範囲でかつ温度は50〜60℃、濃度
    の低い方の溶液は洗浄剤の割合が0.5%〜2%の範囲
    でかつ温度は40〜50℃であることを特徴とする請求
    項1に記載のマグネシウム合金の表面処理方法。
  3. 【請求項3】内部に洗浄液を入れマグネシウム合金を浸
    漬して超音波洗浄をおこなう洗浄槽と、該洗浄槽中の洗
    浄液より濃度を低くした溶液を入れ洗浄槽で洗浄された
    マグネシウム合金を浸漬して超音波防錆処理をおこなう
    リンス洗浄槽と、マグネシウム合金を載せて搬送しなが
    ら前記洗浄槽と前記リンス洗浄槽とにマグネシウム合金
    を浸漬していくプラスチック製のベルトコンベアとを備
    えたことを特徴とするマグネシウム合金の表面処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄槽と前記リンス洗浄槽との間及
    び該リンス洗浄槽の後に、各槽から搬出されたマグネシ
    ウム合金の付着液を吹き飛ばすエアブローが配置されて
    いることを特徴とする請求項3に記載のマグネシウム合
    金の表面処理装置。
  5. 【請求項5】 前記リンス洗浄槽の後に配置されたエア
    ブローの後ろには、マグネシウム合金を乾燥させる熱風
    乾燥機が配置されていることを特徴とする請求項3又は
    4に記載のマグネシウム合金の表面処理装置。
  6. 【請求項6】 前記洗浄槽は、洗浄により除去された油
    分を分離する油水分離器と、洗浄により除去された固形
    汚れを集積捕捉する循環濾過器とを備えるとともに、前
    記リンス洗浄槽は、塩素及び硫酸鉛を捕捉し防錆成分は
    通過する循環濾過器を備えたことを特徴とする請求項3
    又は4に記載のマグネシウム合金の表面処理装置。
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