JP2001048581A - 高剛性ガラスセラミックス基板 - Google Patents
高剛性ガラスセラミックス基板Info
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Abstract
対応した表面平滑性と、高速回転ドライブに対応できる
高ヤング率と良好な研磨加工性を兼ね備えた高剛性ガラ
スセラミック基板を提供する。 【解決手段】 主結晶相を構成する結晶相において、エ
ンスタタイト(MgSiO3),エンスタタイト固溶体
(MgSiO3固溶体),チタン酸マグネシウム(Mg
Ti2O5),チタン酸マグネシウム固溶体(MgTi2
O5固溶体)の中から選ばれる少なくとも1種以上が含
まれ、且つ各析出結晶粒子は、いずれも微細粒子(より
好ましくは球状粒子)であり、原ガラスの溶融性・耐失
透性および研磨加工性に優れ、研磨後の表面もより平滑
性に優れた、情報磁気記憶媒体用高剛性ガラスセラミッ
ク基板。
Description
ミックス基板に関する。特に、ランプロード方式で主に
用いられるニアコンタクトレコーディングあるいはコン
タクトレコーディングに対応した、超平滑な基板表面を
有し、しかも高速回転に対応し得る高ヤング率・低比重
特性を備えた、情報磁気記憶装置等に用いられる情報記
憶媒体用ガラスセラミックス基板、およびこのガラスセ
ラミックス基板に成膜プロセスを施し形成される情報磁
気記憶媒体に関するものである。尚、本明細書において
「情報磁気記憶媒体」とは、パーソナルコンピュータの
ハードディスクとして使用される、固定型ハードディス
ク,リムーバル型ハードディスク,カード型ハードディ
スクや、HDTV、デジタルビデオカメラ・デジタルカ
メラ、携帯通信機器等において使用可能なディスク状情
報磁気記憶媒体を意味し、またスピネル結晶とは、(M
gおよび/またはZn)Al2O4,(Mgおよび/また
はZn)2TiO4,前記2結晶間の固溶体としての混合
物の中から選ばれる少なくとも1種以上を、スピネル結
晶固溶体とは、前記各結晶にその他の成分が一部、置換
および/または侵入したものを意味する。
ア化や、デジタルビデオカメラ・デジタルカメラ等のよ
うに動画や音声等の大きなデータが扱われるようにな
り、大容量の情報磁気記憶装置が必要となっている。そ
の結果、情報磁気記憶媒体は面記録密度を大きくするた
めに、ビットセルのサイズを縮小化させてビットおよび
トラック密度を増加させる傾向にある。このため、磁気
ヘッドはディスク表面により近接して作動するようにな
っている。このように、磁気ヘッドが情報磁気記憶媒体
基板に対し、低浮上状態または接触状態(コンタクト)
にて作動する場合、磁気ヘッドおよび情報磁気記憶媒体
の起動・停止技術として、情報磁気記憶媒体の特定部分
(ディスク内径側もしくは外径側の未記憶部)に吸着防
止加工を施し、その部分で磁気ヘッドおよび情報磁気記
憶媒体の起動・停止動作を行うという、ランディングゾ
ーン方式等の技術が開発されてきた。
ッドは、(1)装置起動前は情報磁気記憶媒体に接触し
ており、(2)装置始動時には情報磁気記憶媒体より浮
上するといった動作を繰り返す、所謂CSS(コンタク
ト・スタート・ストップ)方式を行っている。この時、
両者の接触面が必要以上に鏡面であると吸着(スティク
ション)が発生し、摩擦係数の増大に伴う回転始動の不
円滑、情報磁気記憶媒体表面もしくは磁気ヘッド自体の
損傷という問題が発生する。この様に情報磁気記憶媒体
は、記憶容量の増大に伴う磁気ヘッドの低浮上化と、情
報磁気記憶媒体上での磁気ヘッド吸着防止という、相反
する要求が以前から要望されている。この様な相反する
要望に対する解答のひとつとして、稼働中は磁気ヘッド
を完全に接触させつつも、磁気ヘッドの起動・停止動作
を情報磁気記憶媒体基板上から外す、ランプロード技術
が開発され、情報磁気記憶媒体表面への要求は、よりス
ムーズな方向へ進行している。
体基板を高速回転化する事で情報の高速化を計る技術開
発が進んでいるが、基板の回転数が高速化する事で、た
わみや変形が発生するために、基板材には高ヤング率化
が要求されている。加えて、現在の固定型情報磁気記憶
装置に対し、リムーバブル方式やカード方式等、更に基
板材自体の強度を要求される情報磁気記憶装置が検討・
実用化段階にあり、HDTV、デジタルビデオカメラ,
デジタルカメラ,携帯通信機器等への用途展開が始まり
つつある。
状況において、アルミニウム合金基板では十分な強度を
確保することができず、強度を得ようとして基板材の厚
さを厚くすると、小型軽量化が困難になるという問題を
有している。このためこれらアルミニウム合金基板材の
問題点を解消する材料として、化学強化ガラス(アルミ
ノシリケート(SiO2−Al2O3−Na2O)ガラス:
特開平8−48537,特開平5−32431等)が知
られているが、この材料は、(1)研磨は化学強化後に
行なわれるため、ディスクの薄板化における強化層の不
安定要素が高い(2)化学強化相は、長期の使用におい
て経時変化を発生するため、これにより磁気特性を悪化
させてしまう(3)ガラス中にNa2O,K2O成分を必
須成分として含有するため、これらアルカリ成分が成膜
時に形成された膜内に拡散し、情報記憶媒体の磁気特性
を悪化させてしまう。これを防止するには、Na2O,
K2O溶出防止のための全面バリアコート処理が必要で
あり、製品の低コスト安定生産性が難しいという欠点が
ある。(4)ガラスの機械的強度を向上させるために化
学強化を行っているが、基本的に表面相と内部相の強化
応力を利用するものであり、ヤング率は通常のアモルフ
ァスガラスと同等である83GPa以下と高速回転ドラ
イブへの使用に限界がある等、やはり高密度磁気記憶媒
体用基板としての特性は不十分である。
ラス基板に対して、いくつかの結晶化ガラスが知られて
いる。例えば、特開平9−35234号公報,EP07
81731A1号公報に開示される磁気ディスク用ガラ
スセラミックス基板は、Li 2O−SiO2系組成から成
り、結晶相は二珪酸リチウムとβ−スポジューメン、あ
るいは二珪酸リチウムとβ−クリストバライトを析出さ
せたものであるが、高速回転に対するヤング率と比重の
関係を全く検討しておらず、何の示唆も与えていない。
尚、これらの系のガラスセラミックスのヤング率は10
0GPaが限界である。
べく、特開平9−77531号公報にはSiO2−Al2
O3−MgO−ZnO−TiO2系結晶化ガラスが開示さ
れている。この結晶化ガラスは、主結晶相が多量のスピ
ネル結晶であり、副結晶としてMgTi2O5他複数の結
晶を含み、ヤング率が96.5〜165.5GPaであ
る結晶化ガラスおよびこの結晶化ガラスからなる磁気記
憶媒体用剛性ディスク基板であるが、この材料は主結晶
相が(Mg/Zn)Al2O4および/または(Mg/Z
n)2TiO4で表されるスピネルのみであり、副結晶相
については特定の結晶相を限定するものではなく広範囲
に明記してある。また、Al2O3を多量に含むものであ
り、本発明のようなAl2O3の比較的少ない、耐失透性
と高ヤング率特性を兼ね備えたガラスセラミックス基板
材とは異なるものである。尚、この様にAl2O3を多量
に含むと、原ガラスの溶融性が低下したり、耐失透性が
悪化する等の問題を生じ、生産性に問題を有している。
したがって、単に硬質な材料を提案しているにすぎな
い。しかもこの系の結晶化ガラスは表面硬度(ビッカー
ス硬度)が高くなり過ぎるため、加工性が低く、量産性
に劣るという問題も有している。以上のように、この基
板材では高密度情報磁気記憶媒体用基板としての改善効
果は不十分なものである。
2−Al2O3−MgO−ZrO2−TiO2−Li2O系結
晶化ガラスが開示されている。この結晶化ガラスは、β
−石英固溶体を主結晶相とし、副結晶相としてとエンス
タタイト、スピネル、その他複数の特定されない結晶を
含み、それら結晶粒径が1000Å以下のものである
が、この材料には原料組成にLi2Oが必須であり、更
に主結晶相として必ずβ−石英固溶体を含むものであ
り、本発明とは完全に異なるものである。
従来技術に見られる諸欠点を解消しつつ、高密度記録の
ためのランプロード方式(磁気ヘッドのコンタクトレコ
ーディング)にも十分対応し得る良好な表面特性と、高
速回転化に耐え得る高ヤング率特性と加工性に優れた表
面硬度特性を兼ね備えた、情報磁気記憶媒体用ガラスセ
ラミックス基板およびその製造方法を提供することにあ
る。
達成するために鋭意試験研究を重ねた結果、主結晶相を
構成する結晶相において、エンスタタイト(MgSiO
3),エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体),チ
タン酸マグネシウム(MgTi2O5),チタン酸マグネ
シウム固溶体(MgTi2O5固溶体)の中から選ばれる
少なくとも1種以上が含まれ、且つ各析出結晶粒子は、
いずれも微細粒子(より好ましくは球状粒子)であり、
原ガラスの溶融性・耐失透性および研磨加工性に優れ、
研磨後の表面もより平滑性に優れ、高速回転に対応した
高ヤング率な情報磁気記憶媒体用ガラスセラミック基板
が得られることを見い出し、本発明に至った。
晶相を有するガラスセラミックスからなる基板であっ
て、該主結晶相は、エンスタタイト(MgSiO3),
エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体),チタン
酸マグネシウム(MgTi2O5),チタン酸マグネシウ
ム固溶体(MgTi2O5固溶体)の中から選ばれる少な
くとも1種以上を含み、該ガラスセラミックスはヤング
率が115〜160GPa、Al2O3成分が20重量%
未満であることを特徴とする、高剛性ガラスセラミック
ス基板であり、請求項2に記載の発明は、主結晶相を有
するガラスセラミックスからなる基板であって、該主結
晶相は、最も析出比の多い第1相として、エンスタタイ
ト(MgSiO3)またはエンスタタイト固溶体(Mg
SiO3固溶体)を含み、該ガラスセラミックスはヤン
グ率が115〜160GPa、Al2O3成分が20重量
%未満であることを特徴とする、高剛性ガラスセラミッ
クス基板であり、請求項3に記載の発明は、主結晶相を
有するガラスセラミックスからなる基板であって、該主
結晶相は、最も析出比の多い第1相として、チタン酸マ
グネシウム(MgTi2O5)またはチタン酸マグネシウ
ム固溶体(MgTi2O5固溶体)を含み、該ガラスセラ
ミックスはヤング率が115〜160GPa、Al2O3
成分が20重量%未満であることを特徴とする、高剛性
ガラスセラミックス基板であり、請求項4に記載の発明
は、主結晶相を有するガラスセラミックスからなる基板
であって、該主結晶相は、最も析出比の多い第1相とし
て、エンスタタイト(MgSiO3)またはエンスタタ
イト固溶体(MgSiO3固溶体)を、第1相より析出
比の少ない相として、チタン酸マグネシウム(MgTi
2O5),チタン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固
溶体),スピネル結晶,スピネル結晶固溶体の中から選
ばれる少なくとも1種以上を含み、該ガラスセラミック
スはヤング率が115〜160GPa、Al2O3成分が
20重量%未満であることを特徴とする、高剛性ガラス
セラミックス基板であり、請求項5に記載の発明は、主
結晶相を有するガラスセラミックスからなる基板であっ
て、該主結晶相は、最も析出比の多い第1相として、チ
タン酸マグネシウム(MgTi2O5)またはチタン酸マ
グネシウム固溶体(MgTi2O5固溶体)を、第1相よ
り析出比の少ない相として、エンスタタイト(MgSi
O3),エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体),
スピネル結晶,スピネル結晶固溶体の中から選ばれる少
なくとも1種以上を含み、該ガラスセラミックスはヤン
グ率が115〜160GPa、Al2O3成分が20重量
%未満であることを特徴とする、高剛性ガラスセラミッ
クス基板であり、請求項6に記載の発明は、該ガラスセ
ラミックスは、Li2O, Na2O,K2Oを実質上含有
しないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記
載の高剛性ガラスセラミックス基板であり、請求項7に
記載の発明は、前記ガラスセラミック基板において、研
磨後の表面の表面粗度Ra(算術平均粗さ)が8Å以
下、表面最大粗さRmaxが100Å以下であることを
特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の高剛性ガ
ラスセラミックス基板であり、請求項8に記載の発明
は、前記ガラスセラミック基板において、−50〜+7
0℃の範囲における熱膨張係数が、40×10-7〜60
×10-7/℃の範囲であることを特徴とする、請求項1
〜7のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミックス基板
であり、請求項9に記載の発明は、該主結晶相は、結晶
粒子径が0.05μm〜0.30μmであることを特徴
とする、請求項1〜8のいずれかに記載の高剛性ガラス
セラミックス基板であり、請求項10に記載の発明は、
前記ガラスセラミック基板において、ビッカース硬度が
6860〜8330N/mm2であることを特徴とす
る、請求項1〜9のいずれかに記載の高剛性ガラスセラ
ミックス基板であり、請求項11に記載の発明は、該ガ
ラスセラミックスは、酸化物基準の質量百分率で、 SiO2 40〜60% MgO 10〜20% Al2O3 10〜20%未満 CaO 0.5〜4% SrO 0.5〜4% BaO 0.5〜5% ZrO2 0〜5% TiO2 8%を越え12%まで Bi2O3 0〜6% Sb2O3 0〜1% As2O3 0〜1% の範囲の各成分を含有することを特徴とする、請求項1
〜10のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミックス基
板であり、請求項12に記載の発明は、該ガラスセラミ
ックスは、P,W,Nb,La,Y,Pbから選択され
る任意の元素を酸化物換算で3重量%まで、および/ま
たはCu,Co,Fe,Mn,Cr,Sn,Vから選択
される任意の元素を酸化物換算で2重量%まで含有する
ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の
高剛性ガラスセラミックス基板であり、請求項13に記
載の発明は、ガラス原料を溶融,成型および徐冷後、結
晶化熱処理条件として、核形成温度が650℃〜750
℃,核形成時間が1〜12時間,結晶化温度が850℃
〜1000℃,結晶化時間が1〜12時間で熱処理させ
得られることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか
に記載の高剛性ガラスセラミックス基板であり、請求項
14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれかに記載
の高剛性ガラスセラミックス基板上に、磁気記憶媒体被
膜を形成して成る情報磁気記憶媒体ディスクである。
ラミックの物理的特性,主結晶相と結晶粒径,表面性
状,組成範囲を上記のように限定した理由を以下に示
す。尚、組成については、酸化物基準で表示する。
うに、記録密度およびデータ転送速度を向上するため
に、情報磁気記憶媒体基板の高速回転化傾向が進行して
いるが、これに対応するには、基板材は高速回転(特に
10000rpm以上)時のたわみによるディスク振動
を防止するために高剛性,低比重でなければならない。
これは、単に高剛性であっても、比重が大きければ、高
速回転時にその重量が大きいことによってたわみが生
じ、振動を発生し、逆に低比重でも剛性が低ければ、同
様に振動が生じるためである。
ガラスセラミックス基板は、剛性を著しく向上させるべ
く成分の調整を行うと高比重となってしまい、逆に比重
を著しく低減すべく成分の調整を行うと剛性が低下して
しまうという傾向を持っている。したがって、高剛性で
ありながら、低比重という一見相反する特性のバランス
をとらなければならない。この観点から各種検討を行っ
た結果、低比重であってもヤング率は115GPa以上
を有するものでなければならず、一方高ヤング率であっ
ても比重とのバランスにより、ヤング率は160GPa
以下でなければならない。より好ましくは、120GP
a以上、150GPa以下が好ましい。ヤング率/比重
の値としては、37GPa以上が好ましく、39GPa
以上がより好ましい。また、比重については、3.3以
下が好ましく、3.1以下がより好ましい。
材料の表面硬度が硬質化する傾向にあり、あまり硬質化
し過ぎると、加工研磨において加工時間が長時間化して
しまい、生産性や低コスト化を著しく悪化させてしま
う。加工性に起因する生産性を考慮すると、基板の表面
硬度(ビッカース硬度)は6860〜8330N/mm
2の範囲以内であることが好ましい。
てであるが、磁性膜(特に垂直磁化膜)の高精度化,微
細化において、材料中にLi2O,Na2O,K2O成分
を含有すると、これらのイオンが成膜工程中に拡散し、
磁性膜粒子の異常成長を生じたり配向性が悪化するた
め、これらの成分を実質的に含有しないことが重要であ
る。
ミックスの主結晶相についてであるが、エンスタタイト
(MgSiO3),エンスタタイト固溶体(MgSiO3
固溶体),チタン酸マグネシウム(MgTi2O5),チ
タン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶体)の中
から選ばれる少なくとも1種以上を含むことを特徴とし
ている。これは上記結晶相が剛性増加に寄与し、更に析
出結晶粒径も比較的小さくすることができ、更に研磨加
工における加工性も十分に備えているという有利な面が
あるためである。
タイト(MgSiO3)若しくははエンスタタイト固溶
体(MgSiO3固溶体)、又はチタン酸マグネシウム
(MgTi2O5)若しくはチタン酸マグネシウム固溶体
(MgTi2O5固溶体)が析出しているものが、前記所
望の物理特性を得るためには好ましい。更に、第1相よ
り析出比の少ない相については、第1相がエンスタタイ
ト(MgSiO3)またはエンスタタイト固溶体(Mg
SiO3固溶体)の場合には、チタン酸マグネシウム
(MgTi2O5),チタン酸マグネシウム固溶体(Mg
Ti2O5固溶体),スピネル結晶,スピネル結晶固溶体
の中から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ま
しく、第1相がチタン酸マグネシウム(MgTi2O5)
またはチタン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶
体)の場合には、エンスタタイト(MgSiO3),エ
ンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体),スピネル
結晶,スピネル結晶固溶体の中から選ばれる少なくとも
1種以上であることが好ましい。
g2TiO4,前記2結晶間の固溶体としての混合物の中
から選ばれる少なくとも1種以上、好ましいスピネル結
晶固溶体としては、前記各結晶にその他の成分が一部、
置換および/または侵入したものが挙げられる。
スの結晶相の形態としては、析出比のもっとも多い第1
相としてチタン酸マグネシウム(MgTi2O5)又はチ
タン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶体)を含
有し、第1相より析出比の少ない相としてエンスタタイ
ト(MgSiO3)又はエンスタタイト固溶体(MgS
iO3固溶体)を含有し、かつ、スピネル結晶,スピネ
ル結晶固溶体を含有しない形態が、種々の特性及び加工
性の点から特に好ましい。この形態のガラスセラミック
スは、BaOを2〜5%、ZrO2を0.5〜5%含有
する組成から得ることができる。
るが、先に述べたように、記録密度向上のためのニアコ
ンタクトレコーディングやコンタクトレコーディング方
式に対応するには、情報磁気記憶媒体の表面の平滑性が
従来品よりも良好でなければならない。従来レベルの平
滑性では、磁気媒体への高密度入出力を行おうとして
も、ヘッドと媒体間の距離が大きいため、高密度磁気記
録を行うことができない。またこの距離を小さくしよう
とすると、媒体の突起とヘッドが衝突し、ヘッド破損や
媒体破損を引き起こしてしまうという問題も生じてく
る。この様な理由から、ニアコンタクトレコーディング
やコンタクトレコーディング方式に対応するためのディ
スク用基板表面の平滑性は、表面粗度(Ra)=8Å以
下,最大粗さ(Rmax)=100Å以下であることが
必要である。好ましくは、表面粗度(Ra)=6Å以
下,最大粗さ(Rmax)=70Å以下であり、更に好
ましくは、表面粗度(Ra)=4Å以下,最大粗さ(R
max)=50Å以下であり、最も好ましくは、表面粗
度(Ra)=2.5Å以下,最大粗さ(Rmax)=3
5Å以下である。
よびトラック密度を増加させ、ビットセルのサイズを縮
小化するにおいては、媒体と基板の熱膨張係数の差が大
きく影響する。しかしこの物性は、析出する全結晶相の
種類とその析出比や量により左右される。したがって、
媒体の熱膨張係数と本発明のガラスセラミックス基板に
おける結晶相を勘案すると、−50〜+70℃の温度範
囲における熱膨張係数は、40×10-7〜60×10-7
/℃とするのが適正範囲である。
iO2成分は、原ガラスの熱処理により、主結晶相とし
て析出するエンスタタイト(MgSiO3),エンスタ
タイト固溶体(MgSiO3固溶体)結晶を生成する極
めて重要な成分であるが、その量が40%未満では、得
られたガラスセラミックスの析出結晶相が不安定で組織
が粗大化し、更に原ガラスの耐失透性を低下させる。ま
た60%を超えると原ガラスの溶融・成形性が困難にな
る。
主結晶相として析出するエンスタタイト(MgSi
O3),エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体),
チタン酸マグネシウム(MgTi2O5),チタン酸マグ
ネシウム固溶体(MgTi2O5固溶体),スピネル結
晶,スピネル結晶固溶体を生成する極めて重要な成分で
あるが、その量が10%未満では、所望とする結晶が得
られず、例え得られたとしても、ガラスセラミックスの
析出結晶が不安定で組織が粗大化しやすく、加えて溶融
性も悪化する。また20%を超えると失透性が悪化す
る。
り、主結晶相として析出するエンスタタイト固溶体(M
gSiO3固溶体),チタン酸マグネシウム固溶体(M
gTi2O5固溶体),スピネル結晶,スピネル結晶固溶
体を生成する極めて重要な成分であるが、その量が10
%未満では、所望の結晶相が得られず、例え得られたと
しても、ガラスセラミックスの析出結晶相が不安定で組
織が粗大化しやすく、加えて溶融性も悪化する。また2
0%以上では原ガラスの溶融性および失透性が悪化し、
更にスピネル結晶相が第1相として支配的となり、これ
が原因で基板の硬度が著しく上昇するため、加工性の点
からも好ましくない。好ましい範囲は10〜18%未
満、特に好ましい範囲は10〜17%である。
るのと同時に析出結晶相の粗大化を防止する成分である
が、その量が0.5%未満では上記効果が得られず、ま
た4%を超えると析出結晶の粗大化、結晶相の変化およ
び化学的耐久性が悪化する。
に添加するが、その量が0.5%未満では上記効果が得
られない。またその添加量は4%以下で十分である。B
aO成分もガラスの溶融性を向上させるために添加する
ことが好ましい。その量は0.5%以上が好ましく、2
%以上がより好ましく、5%以下で十分である。
の結晶核形成剤として機能する上に、析出結晶相の微細
化と材料の機械的強度向上、および化学的耐久性の向上
に効果を有する事が見出された極めて重要な成分であ
る。ZrO2成分は0.5%以上含有することが好まし
く、5%以内で十分である。TiO2成分については、
8%以下では結晶化時に軟化を引き起こす場合があり、
12%を超えると原ガラスの溶融が困難となり、耐失透
性が悪化する。
を損なわずにガラスの耐失透性を抑制させる効果のある
成分であるが、6%を超えると溶融器であるPt,Si
O2などへの侵食が著しくなる。
際の清澄剤として使用するが、それぞれ1%以内で十分
である。
に、本発明の特性を損なわせない範囲で、P,W,N
b,La,Y,Pbから選択される任意の元素を酸化物
換算で3%まで、および/またはCu,Co,Fe,M
n,Cr,Sn,Vから選択される任意の元素を酸化物
換算で2%まで含有させることができる。
て説明する。表1〜表3は本発明の高剛性ガラスセラミ
ック基板の実施組成例(No.1〜9)、および比較組成
例として従来の化学強化ガラスのアルミノシリケートガ
ラス(特開平8−48537号公報):比較例1,Li
2O−SiO2系ガラスセラミックス(特開平9−352
34号公報):比較例2,SiO2−Al2O3−MgO
−ZnO−TiO2系結晶化ガラス(特開平9−775
31号公報):比較例3について、核形成温度,結晶化
温度,結晶相,結晶粒子径,ヤング率,ビッカース硬
度、比重,研磨後の表面粗度(Ra),最大表面粗さ
(Rmax),−50〜+70℃における熱膨張係数を
示す。尚、各結晶相の析出比については、それぞれの結
晶種の100%結晶標準試料を準備し、X線回折(XR
D)装置により、内部標準法を使った回折ピーク面積に
より求めた。結晶粒子径(平均)については、透過型電
子顕微鏡(TEM)により求めた。各結晶粒子の結晶種
はTEM構造解析により同定した。表面粗度(Ra:算
術平均粗さ)は原子間力顕微鏡(AFM)により求め
た。結晶相の記載は、析出比の大きいものから順に記載
している。析出比の順位の決定は、X線回折による各主
結晶相のメインピークの高さの順で決定した。また実施
例の表1〜4において、チタン酸マグネシウム固溶体は
チタン酸マグネシウムSS、スピネル結晶固溶体はスピ
ネル結晶SS、その他の結晶の固溶体については結晶名
の後にある固溶体の部分をSS(例えば、β−石英固溶
体であれば、β−石英SS)と表示した。
酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の原料を混合し、これを通常
の溶解装置を用いて約1350〜1490℃の温度で溶
解し攪拌均質化した後、ディスク状に成形して冷却し、
ガラス成形体を得た。その後これを650〜750℃で
約1〜12時間熱処理して結晶核形成後、850〜10
00℃で約1〜12時間熱処理結晶化して、所望のガラ
スセラミックを得た。ついで上記ガラスセラミックを平
均粒径5〜30μmの砥粒にて約10分〜60分ラッピ
ングし、その後平均粒径0.5〜2μmの酸化セリュー
ムまたはジルコニアにて約30分〜60分間研磨し仕上
げた。
のアルミノシリケート化学強化ガラス、Li2O−Si
O2系ガラスセラミックス、SiO2−Al2O3−MgO
−ZnO−TiO2系ガラスセラミックスの比較例とで
は、ガラスセラミックスの結晶相が異なり、ヤング率の
比較においても、アルミノシリケート化学強化ガラス,
Li2O−SiO2系ガラスセラミックスに比べて高剛性
である。また比較例3のSiO2−Al2O3−MgO−
ZnO−TiO2系ガラスセラミックスは、非常に硬質
な材料である(表面硬度ビッカース硬度が9800N/
mm2)ため、通常の研磨加工では表面粗度において所
望の値を得る事が出来なかった。これに対し本発明のガ
ラスセラミックスは目的とする表面硬度ビッカース硬度
が8330N/mm2以下と通常の研磨加工において平
滑性が充分得られ、加えて結晶異方性,異物,不純物等
の欠陥がなく組織が緻密で均質,微細(析出結晶の粒径
はいずれの場合も0.3μm以下)であり、種々の薬品
や水による洗浄、あるいはエッチングにも耐え得る化学
的耐久性を有するものであった。
記従来技術に見られる諸欠点を解消しつつ、高記憶密度
のコンタクトレコーディング化に対応した基板表面の平
滑性に優れると同時に、高速回転ドライブに対応した高
ヤング率特性に兼ね備えた情報磁気記憶媒体用基板とし
て好適な高剛性ガラスセラミック基板およびその製造方
法ならびにこのガラスセラミック基板上に磁気媒体の被
膜を形成してなる情報磁気記憶媒体を提供することがで
きる。
Claims (14)
- 【請求項1】 主結晶相を有するガラスセラミックスか
らなる基板であって、該主結晶相は、エンスタタイト
(MgSiO3),エンスタタイト固溶体(MgSiO3
固溶体),チタン酸マグネシウム(MgTi2O5),チ
タン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶体)の中
から選ばれる少なくとも1種以上を含み、該ガラスセラ
ミックスはヤング率が115〜160GPa、Al2O3
成分が20重量%未満であることを特徴とする、高剛性
ガラスセラミックス基板。 - 【請求項2】 主結晶相を有するガラスセラミックスか
らなる基板であって、該主結晶相は、最も析出比の多い
第1相として、エンスタタイト(MgSiO 3)または
エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体)を含み、
該ガラスセラミックスはヤング率が115〜160GP
a、Al2O3成分が20重量%未満であることを特徴と
する、高剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項3】 主結晶相を有するガラスセラミックスか
らなる基板であって、該主結晶相は、最も析出比の多い
第1相として、チタン酸マグネシウム(MgTi2O5)
またはチタン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶
体)を含み、該ガラスセラミックスはヤング率が115
〜160GPa、Al2O3成分が20重量%未満である
ことを特徴とする、高剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項4】 主結晶相を有するガラスセラミックスか
らなる基板であって、該主結晶相は、最も析出比の多い
第1相として、エンスタタイト(MgSiO 3)または
エンスタタイト固溶体(MgSiO3固溶体)を、第1
相より析出比の少ない相として、チタン酸マグネシウム
(MgTi2O5),チタン酸マグネシウム固溶体(Mg
Ti2O5固溶体),スピネル結晶,スピネル結晶固溶体
の中から選ばれる少なくとも1種以上を含み、該ガラス
セラミックスはヤング率が115〜160GPa、Al
2O3成分が20重量%未満であることを特徴とする、高
剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項5】 主結晶相を有するガラスセラミックスか
らなる基板であって、該主結晶相は、最も析出比の多い
第1相として、チタン酸マグネシウム(MgTi2O5)
またはチタン酸マグネシウム固溶体(MgTi2O5固溶
体)を、第1相より析出比の少ない相として、エンスタ
タイト(MgSiO3),エンスタタイト固溶体(Mg
SiO3固溶体),スピネル結晶,スピネル結晶固溶体
の中から選ばれる少なくとも1種以上を含み、該ガラス
セラミックスはヤング率が115〜160GPa、Al
2O3成分が20重量%未満であることを特徴とする、高
剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項6】 該ガラスセラミックスは、Li2O, N
a2O,K2Oを実質上含有しないことを特徴とする、請
求項1〜5のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミック
ス基板。 - 【請求項7】 前記ガラスセラミック基板において、研
磨後の表面の表面粗度Ra(算術平均粗さ)が8Å以
下、表面最大粗さRmaxが100Å以下であることを
特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の高剛性ガ
ラスセラミックス基板。 - 【請求項8】 前記ガラスセラミック基板において、−
50〜+70℃の範囲における熱膨張係数が、40×1
0-7〜60×10-7/℃の範囲であることを特徴とす
る、請求項1〜7のいずれかに記載の高剛性ガラスセラ
ミックス基板。 - 【請求項9】 該主結晶相は、結晶粒子径が0.05μ
m〜0.30μmであることを特徴とする、請求項1〜
8のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項10】 前記ガラスセラミック基板において、
ビッカース硬度が6860〜8330N/mm2である
ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の高
剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項11】 該ガラスセラミックスは、酸化物基準
の質量百分率で、 SiO2 40〜60% MgO 10〜20% Al2O3 10〜20%未満 CaO 0.5〜4% SrO 0.5〜4% BaO 0.5〜5% ZrO2 0〜5% TiO2 8%を越え12%まで Bi2O3 0〜6% Sb2O3 0〜1% As2O3 0〜1% の範囲の各成分を含有することを特徴とする、請求項1
〜10のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミックス基
板。 - 【請求項12】 該ガラスセラミックスは、P,W,N
b,La,Y,Pbから選択される任意の元素を酸化物
換算で3重量%まで、および/またはCu,Co,F
e,Mn,Cr,Sn,Vから選択される任意の元素を
酸化物換算で2重量%まで含有することを特徴とする、
請求項1〜11のいずれかに記載の高剛性ガラスセラミ
ックス基板。 - 【請求項13】 ガラス原料を溶融,成型および徐冷
後、結晶化熱処理条件として、核形成温度が650℃〜
750℃,核形成時間が1〜12時間,結晶化温度が8
50℃〜1000℃,結晶化時間が1〜12時間で熱処
理させ得られることを特徴とする、請求項1〜12のい
ずれかに記載の高剛性ガラスセラミックス基板。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の高
剛性ガラスセラミックス基板上に、磁気記憶媒体被膜を
形成して成る情報磁気記憶媒体ディスク。
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