JP2001048329A - 搬送用耐熱ベルト及びその製造方法 - Google Patents

搬送用耐熱ベルト及びその製造方法

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JP2001048329A
JP2001048329A JP11225172A JP22517299A JP2001048329A JP 2001048329 A JP2001048329 A JP 2001048329A JP 11225172 A JP11225172 A JP 11225172A JP 22517299 A JP22517299 A JP 22517299A JP 2001048329 A JP2001048329 A JP 2001048329A
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heat
resin
yarn
resistant
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JP11225172A
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English (en)
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Tetsuo Takeuchi
徹夫 竹内
Naoto Nishimoto
直人 西本
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
Original Assignee
Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品のキズ防止や部分的過冷却による結晶構
造の不均一性を防止できるほか、高温下での使用中、張
力や熱によって基布の緯糸がほつれたり、そのほつれに
伴うフック抜けの問題などを生じさせることのない搬送
用耐熱ベルト及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る搬送用耐熱ベルトは、少な
くとも経糸に高強力・低伸度の糸を用いた織物を複数層
積層するか、高強力・低伸度の糸を用いた糸層を複数層
積層した基材部と、該基材部の上に配置した耐熱繊維を
用いたフェルト部とからなり、前記基材部の層内に耐熱
性を有する樹脂を未硬化又は半硬化の状態で充満させ、
該基材部からフェルト部への移行樹脂分により基材部と
フェルト部とを結合させたことを特徴とし、基材部を強
固にした耐熱樹脂により基材部とフェルト部とを強固に
結合できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形直後のア
ルミ形材の如き高温製品を載せて搬送する搬送用耐熱ベ
ルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、押出成形直後の200〜550°
Cの高温のアルミ形材を載せて搬送するコンベアベルト
は、その材質に高い耐熱性を備えたカーボンブロック等
が用いられていたが、カーボン等の如く、硬く熱伝導率
が良い材料は、搬送時にアルミにキズを付けたり、急激
な温度変化により結晶構造が異なってしまい“曇り”と
呼ばれる現象が生じるなどの問題があった。
【0003】上記のことに鑑み、現在では、柔らかくク
ッション性があって熱伝導率の低い耐熱性繊維、例え
ば、メタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維、PBO
繊維、無機繊維等からなるフェルトベルトや、柔軟で伸
度の小さいケブラー(商標)等の高強度繊維からなる基
布に、耐熱性の繊維バットを重ねて針打ちにより絡合一
体化したベルト(実用新案登録第2567268号)が
開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の「フェルトベルト」は、耐熱性フェルトの裏面にポ
リエステル帆布を接着剤により貼り合わせていたが、該
接着剤は帆布とフェルトとの接触面のみを接着しただけ
であったため、高温製品の搬送を繰り返していると、熱
による接着剤の劣化に伴い剥離や帆布の丈伸び問題があ
ったし、ベルトを無端状に接続するためにベルト両端部
に打ったフックが抜けるという問題があった。
【0005】また、後者の「実用新案登録第25672
68号のベルト」はフェルトと帆布の使用中の剥がれ防
止や丈伸び防止等を図り、その寸法安定性を考慮したも
のであるが、製作時の湿度や温度の影響により製作時の
寸法と使用時の寸法に差が出ることから、無端状のベル
トとして製作した場合には、マシンへの掛け入れ作業が
困難になったし、有端状のベルトとして製作した場合に
は、両端部の帆布に金属製フックを打ち込んで無端状に
接合できるようにするが、高温下での使用中、張力や熱
によって帆布の緯糸のほつれに伴い、緯糸とともにフッ
クが抜け落ちるとの問題もあり、フックを打つ場所に予
めケブラー(商標)等からなる密度が混んでいる、糸の
抜け難いテープ状の補強布(枕)を接着してフック抜け
を防止しているのが現状である。
【0006】そこで、本発明者は上記問題を解消するた
めに鋭意研究した結果、製品のキズ防止や部分的過冷却
による結晶構造の不均一性を防止できるほか、高温下で
の使用中、張力や熱によって基布の緯糸がほつれたり、
そのほつれに伴うフック抜けの問題などを生じさせるこ
とのない新規な搬送用耐熱ベルト及びその製造方法を提
供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る搬送用耐熱ベルトは、少なくとも経糸
に高強力・低伸度の糸を用いた織物を複数層積層する
か、高強力・低伸度の糸を用いた糸層を複数層積層した
基材部と、該基材部の上に配置した耐熱繊維を用いたフ
ェルト部とからなり、前記基材部の層内に耐熱性を有す
る樹脂を未硬化又は半硬化の状態で充満させ、該基材部
からフェルト部への移行樹脂分により基材部とフェルト
部とを結合させたことを特徴とし、基材部を強固にした
耐熱樹脂により基材部とフェルト部とを強固に結合でき
るように構成した。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る搬送用
耐熱ベルトは、前記基材部を構成する織物の経糸、又は
前記基材部を構成する糸層の糸に、パラ系アラミド繊
維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO繊維、ガラス繊
維などの高強度・低伸度繊維の糸を用い、前記基材部を
構成する織物の緯糸に、前記高強度・低伸度の繊維、又
は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布したポリエステ
ル、ナイロン等の汎用繊維を用いたことを特徴とし、基
材部を構成する経糸又は糸層の糸自身が素材的に高強力
・低伸度であるように構成した。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明に係る搬送
用耐熱ベルトは、前記基材部が、1本ロール上、又は2
本以上のロール間に織物又は糸を巻込んで無端状に積層
形成したものであることを特徴とし、無端状の基材部を
周長方向が任意に決定できるように構成した。
【0010】さらにまた、請求項4に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトは、前記フェルト部に用いる耐熱性繊
維が、耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からなる基布の少
なくとも片面にメタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊
維、PBO繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維
の少なくとも1種類を含んだ繊維層を積層し、該繊維層
と前記基布とをニードルパンチングで絡合一体化してな
るものであることを特徴とし、フェルト部を耐熱性繊維
層と基布と合体させて取扱い易くなるように構成した。
【0011】さらにまた、請求項5に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、少なくとも経糸が高強
力・低伸度の糸を用いた織物を耐熱性を有する樹脂を未
硬化又は半硬化の状態で付着させながら複数層積層させ
るか、高強力・低伸度の糸を耐熱性を有する樹脂を未硬
化又は半硬化の状態で付着させながら複数の糸層に積層
させて基材部を形成し、該基材部上に耐熱繊維を用いた
フェルト部を載せた後、該基材部からフェルト部へ樹脂
の一部を移行させ、その移行樹脂分により基材部とフェ
ルト部とを結合させることを特徴とし、基材部を強固に
する耐熱樹脂を媒介として基材部とフェルト部とを簡易
にしかも強固に結合し製造できるように構成した。
【0012】さらにまた、請求項6に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、1本ロール上に樹脂を
塗布し、該樹脂上に、少なくとも経糸が高強力・低伸度
の糸を用いた織物を巻込んで複数層積層させるか、高強
力・低伸度の糸を巻込んで複数の糸層を積層させて基材
部を形成し、該基材部上に耐熱繊維を用いたフェルト部
を載せた後、前記ロール上に塗布されている樹脂を前記
基材部と、該基材部を通してフェルト部へ移行させ、硬
化させることを特徴とし、本願搬送用耐熱ベルトを1本
ロール上にて簡易に製造できるように構成した。
【0013】さらにまた、請求項7に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記基材部を構成する
織物の経糸、又は前記基材部を構成する糸層の糸に、パ
ラ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO
繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維の糸を用
い、前記基材部を構成する織物の緯糸に、前記高強度・
低伸度の繊維、又は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布
したポリエステル、ナイロン等の汎用繊維を用いること
を特徴とし、搬送用耐熱ベルトの製造に際し、基材部を
構成する経糸又は糸層の糸に用いる高強力・低伸度の糸
を具体的に明確になるように構成した。
【0014】さらにまた、請求項8に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記基材部を、1本ロ
ール上、又は2本以上のロール間に織物又は糸を巻込ん
で無端状に積層形成することを特徴とし、搬送用耐熱ベ
ルトの製造に際し、周長方向に堅固な無端状の基材部が
簡易に得られるように構成した。
【0015】さらにまた、請求項9に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記フェルト部に用い
る耐熱性繊維に、耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からな
る基布の少なくとも片面にメタ系アラミド繊維、パラ系
アラミド繊維、PBO繊維、ガラス繊維などの高強度・
低伸度繊維の少なくとも1種類を含んだ繊維層を積層
し、該繊維層と前記基布とをニードルパンチングで絡合
一体化したものを用いることを特徴とし、搬送用耐熱ベ
ルトの製造に際し、フェルト部を耐熱性繊維層と基布と
合体させて取扱い易くなるように構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本願耐熱ベルト1は、図1の如
く、高強度・低伸度繊維の糸を用いた織物(糸層でもよ
い)により構成した基材部2と、耐熱繊維を用いたフェ
ルト部3とからなり、この基材部2は層内に充満させた
耐熱性を有する樹脂4の硬化により経糸と緯糸とが強固
に結合しているとともに、該樹脂4が未だ未硬化又は半
硬化の状態のときに基材部2からフェルト部3へ移行
し、その移行樹脂分4′の硬化によって基材部2とフェ
ルト部3とを強固に結合しているものである。
【0017】前記基材部2を構成する織物Aの経糸2
a、又は前記基材部を構成する糸層Bの糸2bには、パ
ラ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO
繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維の糸を用い
ている。ここで「高強度」とは10g/d(デニール)
以上、低伸度とは10%未満のものをいう。前記パラ系
アラミド繊維として、具体的にはケブラー(商標)、テ
クノーラ(商標)などがある。
【0018】前記基材部2は、本願耐熱ベルト1の横方
向Yに比して丈方向Tに強力があれば良いため、経緯糸
を交差させてなる織物Aでは経糸2aが高強度・低伸度
繊維の糸であれば満足できる。勿論、緯糸2a′にも高
強度・低伸度の繊維を使用することを否定しないが、コ
スト的には耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布したポリ
エステル、ナイロン等の汎用繊維を用いた方が有利であ
る。
【0019】前記基材部2に用いる織物の目付として
は、100g/m2 前後、糸層Bの糸のみの場合は2
0本/5cm程度で良い。また、高強度・低伸度繊維の
糸としては、前記樹脂4の含浸性や耐屈曲性を考慮する
とスパン糸が適している。
【0020】前記樹脂4は150°C程度の耐熱性があ
れば良く、変性ウレタン樹脂、変性シリコーン樹脂、ア
クリル樹脂等が使用できる。また、樹脂4の硬化スピー
ドと耐熱性フェルト部3への含浸性を調整する必要上2
液タイプが好ましく、粘度は滴り落ちない限り低い方が
良い。具体的にはフィラー等を混合して調整し30°C
の雰囲気下で10,000cps以下が好ましい。
【0021】前記フェルト部3は、耐熱繊維単独層でも
よいが、図1の場合には取扱い性を向上させるために耐
熱繊維層3aと基布3bとを合体させ、ニードリングに
より絡合一体化してなるニードルフェルトを用いてい
る。該基布3bとしては目の粗い織物を用い、繊維層3
aとしてはメタ系アラミド繊維(コーネックス等)、パ
ラ系アラミド繊維(ケブラー等)、PBO(ポリベンザ
ゾール)繊維、ガラス繊維などの無機繊維の少なくとも
1種類からなる。
【0022】前記フェルト部3は、本願耐熱ベルト1が
高い耐熱性を要求されない工程で使用されるときは、ポ
リエステル繊維などの汎用繊維でも十分であり、目付と
しては1000〜6000g/m2 程度でよい。ま
た、基布3bの材質も通常メタ系アラミド繊維の糸を通
常使用するが、高い耐熱性が要求されない工程ではポリ
エステル繊維等の汎用繊維でも十分である。基布3bの
目付としては60〜150g/m2 程度のものでよ
い。
【0023】前記本願耐熱ベルト1は、図2(a)の如
く、1本ロール上で織物又は糸を巻込んで無端状に積層
形成した基材部2の外周に、耐熱繊維を用いたフェルト
部3を配置してなるものと、図2(b)の如く、2本ロ
ール以上のロール間に織物又は糸を巻込んで無端状に積
層形成した基材部2の外周に、耐熱繊維を用いたフェル
ト部3を配置してなるものとがある。
【0024】前記基材部2を1本ロール上で製作する方
法として2通りある。1つは、図3(a)の如く、織物
A(又は糸層Bの糸)を容器Pの樹脂4中に通し、樹脂
4を十分含浸してロールRに巻いて複数層に積層させる
方法、2つは、図3(b)の如く、1本ロールR上に塗
布器Mを用いて樹脂4を塗布し、該樹脂4上に織物A
(又は糸層Bの糸)を巻込んで複数層積層させる方法で
ある。
【0025】なお、図4の場合は、糸2bを揃えて2本
のロールR1、R2間に巻いて糸層Bを形成して基材部
2を形成する方法である。該糸2bは容器Pの樹脂4中
に通して樹脂4を十分含浸してから糸ガイドGにより矢
印イ方向(ロール軸方向)にて振られながら第1層目を
形成し、第2層目は前記糸ガイドGを矢印イ′方向に振
られつつ積層され、各糸層同士は綾状に重なるようにな
る。
【0026】上記いずれの方法によるも、樹脂は織物A
(又は糸層B)の層内に未硬化又は半硬化の状態で充満
し、外表面を樹脂4の膜で覆う。この樹脂4の膜は次工
程によりフェルト部3に移行するまでの間は未硬化ある
いは半硬化の状態に保持される。
【0027】図5(a)は、織物Aを容器Pの樹脂4中
に浸漬し、樹脂で満して2本ロールR1、R2間に巻い
ている状態を示している。図5(b)は、前記織物Aを
一定の層数に巻いて積層させて無端状の基材部2を形成
した後、その上面にフェルト部3を供給し始めた状態を
示している。図5(c)は、前記フェルト部3を無端状
の基材部2上で1周させ、そのフェルト部3の両端部3
c、3cを突き合わせた状態を示している。この端部3
c、3cの突き合わせ部は接合処理5される。この接合
処理5の一例を図6に示す。図6によれば、接合処理5
は耐熱繊維の糸からなる接合糸5aにより縫い合わされ
ている。
【0028】前記基材部2上で1周させたフェルト部3
には、該基材部2の外表面を覆っている樹脂4の未硬化
あるいは半硬化の膜がしみ込み移行する。このフェルト
部3への樹脂4の移行を早めるには、樹脂4の粘度を予
め調整しておくことが肝要である。移行後の移行樹脂分
4′はヒーター6により熱を加えることにより硬化させ
ると、基材部2とフェルト部3とが強固に結合し、所望
の搬送用耐熱ベルトを得ることができる。
【0029】なお、上述の如く製作した搬送用耐熱ベル
トは使用丈寸法と同じであって、使用幅寸法が製作幅よ
り狭幅の場合には使用幅寸法に切断することとなる。仮
に、製作幅が1mであって、使用幅寸法が10cmであ
れば両耳部を除外して9本のベルトを得ることができ
る。
【0030】また、基材部2が織物から構成されている
場合において、使用丈寸法が製作丈寸法より短い場合に
は、製作時に無端状ベルトであったものを、有端状ベル
トに切断し、さらに、使用丈・幅寸法に切断後、ベルト
の長さ方向の両端部を接続できるようにする。その手段
を図7に示す。
【0031】まず、ベルトの長さ方向の両端部を、図7
(a)の如く、基材部2とフェルト部3にスライス(分
離)する。これにより剥き出しになった基材部2には、
図7(b)の如く、ループ7aを有する金属フック7を
挟み込むように打ち付け、図7(c)の如く、ループ7
aを重ね、これにより出来た共通孔7bに芯線7cを通
すことにより接続する。
【0032】前記金属フック7は、基材部2が、前述の
如く、層内に樹脂4を充満させ、経糸と緯糸が堅固に固
定されているため、高温下での使用中、張力や熱が繰り
返しかかったとしても緯糸がほつれてしまうことがな
く、従って、フックの抜け落ちの問題はない。従って、
従来の如く、フック7を打つ場所に予め糸の抜け防止の
ためのテープ状の補強布(枕)を接着するような必要は
一切ない。
【0033】
【実施例1 】変性ポリウレタン樹脂と硬化剤とを粘度が
10,000cps以下となるような配合比で混合し、
これを樹脂槽に移し、この中を基材部となる経糸・緯糸
ともケブラー(商標)のスパン糸からなる目付150g
/m2 の織物を含浸させながら直径2mの熱シリンダ
ーロールに巻込み、最終的には基材部の外周面に樹脂の
膜ができるように樹脂を供給し、熱シリンダーロールに
3周巻込んだ。含浸させた樹脂が熱シリンダーロールの
下部に偏らないように熱シリンダーロールを回転させな
がら、熱シリンダーロールを80°Cに昇温させ、基材
部の樹脂が流れ出さない程度の未硬化状態とする。
【0034】前記基材部に別途作成したフェルト部(バ
ット繊維:ケブラー、基布:コーネックス、目付:40
00g/m2 、厚み:14mm)を被せ、基材部の樹
脂をフェルト部側へ浸透移行させてからフェルト部の外
側より熱収縮ポリエステルのマルチフィラメント糸で長
さ方向に押え、熱シリンダーロールと遠赤外線ヒーター
により120°Cの熱を3時間掛け、ウレタン樹脂を硬
化させて本願耐熱ベルトを得た。該ベルトを幅10cm
に裁断し、基材部の両端にループを有する金属製フック
を打ち付けて有端状の製品とした。
【0035】
【実施例2】変性ポリウレタン樹脂と硬化剤とを粘度が
10,000cps以下となるような配合比で混合し、
これを樹脂槽に移し、この中を基材部となる経糸がケブ
ラー(商標)のスパン糸、緯糸がポリエステルスパン糸
からなる目付150g/m2の織物を含浸させながら、
熱シリンダーロールとストレッチロールの2本ロールの
間に5周巻き付け、最終的に基材部の外周面に樹脂の膜
ができるように樹脂を供給した。含浸させた樹脂が下部
に偏らないようにロールを回転させながら、熱シリンダ
ーロールを80°Cに昇温させ、基材部の樹脂が流れ出
さない程度の未硬化状態とする。
【0036】前記基材部に別途作成したフェルト部(バ
ット繊維:ケブラー、基布:コーネックス、目付:40
00g/m2 、厚み:14mm)を被せ、基材部の樹
脂をフェルト部側へ浸透移行させてからフェルト部の外
側より熱収縮ポリエステルのマルチフィラメント糸で長
さ方向に押え、熱シリンダーロールと遠赤外線ヒーター
により120°Cの熱を3時間掛け、ウレタン樹脂を硬
化させて本願耐熱ベルトを得た。
【0037】
【実施例3】変性シリコーン樹脂と硬化剤とを粘度が1
0,000cps以下となるような配合比で混合し、こ
れを樹脂槽に移し、この中を基材部となるケブラー(商
標)のスパン糸からなる糸(2/20番手、25本/5
cm)を樹脂槽で含浸させながら熱シリンダーロールと
ストレッチロールの2本ロールの間に5周巻き付けて最
終的に基材部に樹脂の膜ができるように樹脂を供給し
た。樹脂が下部に偏らないようにロールを回転させなが
ら、熱シリンダーロールを80°Cに昇温させ、基布部
の樹脂が流れ出さない程度の未硬化状態とする。
【0038】前記基布部に別途作成したフェルト部(バ
ット繊維:ケブラー、基布:コーネックス、目付:40
00g/m2 、厚み:14mm)を被せ、基布部の樹
脂が耐熱フェルトの下部にも十分浸透嵌入させてからフ
ェルトの外側より熱収縮ポリエステルのマルチフィラメ
ント糸で長さ方向に押え、熱シリンダーロールと遠赤外
線ヒーターにより120°Cの熱を3時間掛け、シリコ
ーン樹脂を硬化させて本願耐熱ベルトを得た。
【0039】
【実施例4】変性ポリウレタン樹脂と硬化剤とを粘度が
10,000cps以下となるような配合比で混合し、
この樹脂を直径2mの熱シリンダーロール上に樹脂が下
部に偏らないようにロールを回転させながら塗布し、こ
の樹脂層上に基材部となる経糸・緯糸ともケブラー(商
標)のスパン糸からなる目付150g/m2 の織物を
5周巻込み、熱シリンダーロールを80°Cに昇温さ
せ、樹脂が流れ出さない程度の未硬化状態とした基材部
を作成する。
【0040】前記基材部に別途作成したフェルト部(バ
ット繊維:ケブラー、基布:コーネックス、目付:40
00g/m2 、厚み:14mm)を被せ、基材部の樹
脂が耐熱フェルトの下部にも十分浸透移行させてからフ
ェルトの外側より熱収縮ポリエステルのマルチフィラメ
ント糸で長さ方向に押え、熱シリンダーロールと遠赤外
線ヒーターにより120°Cの熱を3時間掛けウレタン
樹脂を硬化させて本願耐熱ベルトを得た。
【0041】
【比較例1】パラ系アラミド繊維のケブラー(商標)か
らなる短繊維をバット原料として用い実施例1と同様の
フェルトを製作し、これとポリエステルからなる帆布と
を有機溶剤に溶解した固形分濃度20%ポリウレタン系
接着剤を各接着面に2度塗りして接着して比較耐熱ベル
トを得た。得られたベルトは幅10cmに裁断し、帆布
の両端にループを有する金属製フックを打ち付け有端状
製品とした。
【0042】
【比較例2】パラ系アラミド繊維のケブラー(商標)か
らなる短繊維をバット原料として用い、これを同繊維の
マルチフィラメント糸の織物からなる基布の片面に積層
してニードリングにより絡合一体化し、裏面に毛羽立ち
防止とプーリーとの摩擦力の調整のためにシリコーン樹
脂を塗布して比較耐熱ベルトを得た。得られたベルトは
幅10cmに裁断し、帆布の両端にループを有する金属
製フックを打ち付け有端状製品とした。
【0043】上記実施例1〜3の本願耐熱ベルト、及び
比較例1、2の比較耐熱ベルトを、150°Cに加熱し
たオーブンに60分間放置後、基材部とフェルト部の接
着強度を引張り試験機を用いて測定して評価した。ま
た、フック1本の引抜き強度についても接着強度と同様
に引張り試験機を用いて評価した結果を、図8の表に示
した。この図(表)によると、本願耐熱ベルトは比較耐
熱ベルトに比し、接着強度(剥離強度)とフックの引抜
き強度及び製品の丈伸びが明らかに改善されていること
が判る。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る搬送用耐熱ベ
ルトは、少なくとも経糸に高強力・低伸度の糸を用いた
織物を複数層積層するか、高強力・低伸度の糸を用いた
糸層を複数層積層した基材部と、該基材部の上に配置し
た耐熱繊維を用いたフェルト部とからなり、前記基材部
の層内に耐熱性を有する樹脂を未硬化又は半硬化の状態
で充満させ、該基材部からフェルト部への移行樹脂分に
より基材部とフェルト部とを結合させたことを特徴とし
ているから、樹脂を含浸させた基材部を樹脂の硬化によ
り堅固にするとともに、該基材部の樹脂が未硬化又は半
硬化の状態でフェルト部へ移行し、その移行樹脂の硬化
により基材部とフェルトとが接着され、従って、寸法安
定性及び高熱による基布と耐熱性フェルトとの接着性
(接着強度)が驚くほど改善されるという優れた効果を
奏する。
【0045】また、請求項2に記載の発明に係る搬送用
耐熱ベルトは、前記基材部を構成する織物の経糸、又は
前記基材部を構成する糸層の糸に、パラ系アラミド繊
維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO繊維、ガラス繊
維などの高強度・低伸度繊維の糸を用い、前記基材部を
構成する織物の緯糸に、前記高強度・低伸度の繊維、又
は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布したポリエステ
ル、ナイロン等の汎用繊維を用いたことを特徴としてい
るから、基材部を構成する経糸又は糸層の糸自身が素材
的に高強力・低伸度であるという優れた効果を奏する。
【0046】さらに、請求項3に記載の発明に係る搬送
用耐熱ベルトは、前記基材部が、1本ロール上、又は2
本以上のロール間に織物又は糸を巻込んで無端状に積層
形成したものであることを特徴としているから、無端状
の基材部を周長方向が任意に決定できるという優れた効
果を奏する。
【0047】さらにまた、請求項4に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトは、前記フェルト部に用いる耐熱性繊
維が、耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からなる基布の少
なくとも片面にメタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊
維、PBO繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維
の少なくとも1種類を含んだ繊維層を積層し、該繊維層
と前記基布とをニードルパンチングで絡合一体化してな
るものであることを特徴としているから、フェルト部が
耐熱性繊維層と基布とを合体され、取扱い易いという優
れた効果を奏する。
【0048】さらにまた、請求項5に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、少なくとも経糸が高強
力・低伸度の糸を用いた織物を耐熱性を有する樹脂を未
硬化又は半硬化の状態で付着させながら複数層積層させ
るか、高強力・低伸度の糸を耐熱性を有する樹脂を未硬
化又は半硬化の状態で付着させながら複数の糸層に積層
させて基材部を形成し、該基材部上に耐熱繊維を用いた
フェルト部を載せた後、該基材部からフェルト部へ樹脂
の一部を移行させ、その移行樹脂分により基材部とフェ
ルト部とを結合させることを特徴としているから、基材
部を強固にする耐熱樹脂を媒介として基材部とフェルト
部とを簡易にしかも強固に結合し製造できるという優れ
た効果を奏する。
【0049】さらにまた、請求項6に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、1本ロール上に樹脂を
塗布し、該樹脂上に、少なくとも経糸が高強力・低伸度
の糸を用いた織物を巻込んで複数層積層させるか、高強
力・低伸度の糸を巻込んで複数の糸層を積層させて基材
部を形成し、該基材部上に耐熱繊維を用いたフェルト部
を載せた後、前記ロール上に塗布されている樹脂を前記
基材部と、該基材部を通してフェルト部へ移行させ、硬
化させることを特徴としているから、本願耐熱ベルトが
1本ロール上にて簡易に製造できるという優れた効果を
奏する。
【0050】さらにまた、請求項7に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記基材部を構成する
織物の経糸、又は前記基材部を構成する糸層の糸に、パ
ラ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO
繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維の糸を用
い、前記基材部を構成する織物の緯糸に、前記高強度・
低伸度の繊維、又は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布
したポリエステル、ナイロン等の汎用繊維を用いること
を特徴としているから、基材部を構成する経糸又は糸層
の糸自身が素材的に高強力・低伸度である本願耐熱ベル
トを簡易に製造できるという優れた効果を奏する。
【0051】さらにまた、請求項8に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記基材部を、1本ロ
ール上又は2本以上のロール間に織物又は糸を巻込んで
無端状に積層形成することを特徴としているから、搬送
用耐熱ベルトの製造に際し、無端状の基材部を周長方向
が任意に決定できるという優れた効果を奏する。
【0052】さらにまた、請求項9に記載の発明に係る
搬送用耐熱ベルトの製造方法は、前記フェルト部に用い
る耐熱性繊維に、耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からな
る基布の少なくとも片面にメタ系アラミド繊維、パラ系
アラミド繊維、PBO繊維、ガラス繊維などの高強度・
低伸度繊維の少なくとも1種類を含んだ繊維層を積層
し、該繊維層と前記基布とをニードルパンチングで絡合
一体化したものを用いることを特徴としているから、搬
送用耐熱ベルトの製造に際し、フェルト部を耐熱性繊維
層と基布と合体させて取扱い易くなるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願耐熱ベルトの部分断面斜視図である。
【図2】本願耐熱ベルトの断面図で、(a)は1本ロー
ルで製作したもの、(b)は2本以上のロール間で製作
したものである。
【図3】本願耐熱ベルトの基材部を1本ロールでの製作
する時の断面図で、(a)は樹脂を付着させた織物又は
糸をロールに巻く状態、(b)は織物又は糸を巻く前の
ロールに予め樹脂を付着させている状態である。
【図4】本願耐熱ベルトの基材部を作製するに際し、複
数本揃えた糸を2本ロール間に巻き付けている状態を示
す斜視図である。
【図5】本願耐熱ベルトの作製順を示し、(a)は樹脂
を付着させた織物又は糸を2本ロール間に巻き付けて基
材部を形成している状態、(b)は形成した基材部にフ
ェルト部を供給した状態、(c)は基材部上でフェルト
部の両端を突き合わせた状態である。
【図6】フェルト部の突き合わせた両端の接合処理部を
示す斜視図である。
【図7】有端状ベルトの両端にフックを取付け、無端状
にする作業順を示し、(a)は基材部とフェルト部とを
スライスした状態、(b)は基材部にフックを取付けた
状態、(c)は無端状に接合させる状態である。
【図8】実施例及び比較例の評価結果の表を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 本願耐熱ベルト 2 基材部 2a 織物の経糸 2a′ 織物の緯糸 2b 糸層の糸 3 フェルト部 3a 耐熱繊維層 3b 基布 4 樹脂 4′移行樹脂分 5 接合処理 5a 接合糸 6 ヒーター 7 金属フック 7a ループ 7b 共通孔 7c 芯線 A 織物 B 糸層 Y 本願耐熱ベルトの横方向 T 本願耐熱ベルトの丈方向 R 1本ロール R1、R2 2本のロール M 塗布器 P 容器 G 糸ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F024 AA07 BA01 BA10 CA04 CB04 CB09 CB12 4F100 AG00A AK43A AK47A AK51 AK79A AL06 BA02 CA02 DG01A DG06A DG12A DG15A DG15B EJ19 EJ42 EJ82 EJ82A GB51 JJ03A JJ03B JK01A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも経糸に高強力・低伸度の糸を
    用いた織物を複数層積層するか、高強力・低伸度の糸を
    用いた糸層を複数層積層した基材部と、該基材部の上に
    配置した耐熱繊維を用いたフェルト部とからなり、前記
    基材部の層内に耐熱性を有する樹脂を未硬化又は半硬化
    の状態で充満させ、該基材部からフェルト部への移行樹
    脂分により基材部とフェルト部とを結合させたことを特
    徴とする搬送用耐熱ベルト。
  2. 【請求項2】 前記基材部を構成する織物の経糸、又は
    前記基材部を構成する糸層の糸に、パラ系アラミド繊
    維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO繊維、ガラス繊
    維などの高強度・低伸度繊維の糸を用い、前記基材部を
    構成する織物の緯糸に、前記高強度・低伸度の繊維、又
    は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布したポリエステ
    ル、ナイロン等の汎用繊維を用いたことを特徴とする請
    求項1に記載の搬送用耐熱ベルト。
  3. 【請求項3】 前記基材部が、1本ロール上、又は2本
    以上のロール間に織物又は糸を巻込んで無端状に積層形
    成したものであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の搬送用耐熱ベルト。
  4. 【請求項4】 前記フェルト部に用いる耐熱性繊維が、
    耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からなる基布の少なくと
    も片面に、メタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維、
    PBO繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維の少
    なくとも1種類を含んだ繊維層を積層し、該繊維層と前
    記基布とをニードルパンチングで絡合一体化してなるも
    のであることを特徴とする請求項1〜3のうちの1に記
    載の搬送用耐熱ベルト。
  5. 【請求項5】 少なくとも経糸が高強力・低伸度の糸を
    用いた織物を耐熱性を有する樹脂を未硬化又は半硬化の
    状態で付着させながら複数層積層させるか、高強力・低
    伸度の糸を耐熱性を有する樹脂を未硬化又は半硬化の状
    態で付着させながら複数の糸層に積層させて基材部を形
    成し、該基材部上に耐熱繊維を用いたフェルト部を載せ
    た後、該基材部からフェルト部へ樹脂の一部を移行さ
    せ、その移行樹脂分により基材部とフェルト部とを結合
    させることを特徴とする搬送用耐熱ベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 1本ロール上に樹脂を塗布し、該樹脂上
    に、少なくとも経糸が高強力・低伸度の糸を用いた織物
    を巻込んで複数層積層させるか、高強力・低伸度の糸を
    巻込んで複数の糸層を積層させて基材部を形成し、該基
    材部上に耐熱繊維を用いたフェルト部を載せた後、前記
    ロール上に塗布されている樹脂を前記基材部及び該基材
    部を通してフェルト部へ移行させ、硬化させることを特
    徴とする搬送用耐熱ベルトの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基材部を構成する織物の経糸、又は
    前記基材部を構成する糸層の糸に、パラ系アラミド繊
    維、全芳香族ポリエステル繊維、PBO繊維、ガラス繊
    維などの高強度・低伸度繊維の糸を用い、前記基材部を
    構成する織物の緯糸に、前記高強度・低伸度の繊維、又
    は耐熱性を有する樹脂を含浸又は塗布したポリエステ
    ル、ナイロン等の汎用繊維を用いることを特徴とする請
    求項5又は6に記載の搬送用耐熱ベルトの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基材部を、1本ロール上、又は2本
    以上のロール間に織物又は糸を巻込んで無端状に積層形
    成することを特徴とする請求項5〜7のうちの1に記載
    の搬送用耐熱ベルトの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記フェルト部に用いる耐熱性繊維に、
    耐熱性繊維あるいは汎用性繊維からなる基布の少なくと
    も片面にメタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維、P
    BO繊維、ガラス繊維などの高強度・低伸度繊維の少な
    くとも1種類を含んだ繊維層を積層し、該繊維層と前記
    基布とをニードルパンチングで絡合一体化したものを用
    いることを特徴とする請求項5〜8のうちの1に記載の
    搬送用耐熱ベルトの製造方法。
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WO2018185970A1 (ja) * 2017-04-04 2018-10-11 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルト
JP7497596B2 (ja) 2020-03-30 2024-06-11 イチカワ株式会社 耐熱フェルト材および耐熱フェルト材の製造方法

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