JP2001048294A - 石炭サイロ換気集塵装置 - Google Patents
石炭サイロ換気集塵装置Info
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- JP2001048294A JP2001048294A JP11226222A JP22622299A JP2001048294A JP 2001048294 A JP2001048294 A JP 2001048294A JP 11226222 A JP11226222 A JP 11226222A JP 22622299 A JP22622299 A JP 22622299A JP 2001048294 A JP2001048294 A JP 2001048294A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給気系の圧力損失が少なく石炭サイロ内への
給気量を十分確保できる給気ダクトを石炭サイロ中央部
に設け、換気と集塵効率の良好な石炭サイロの換気集塵
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 石炭サイロ11上部の屋根裏に、石炭サ
イロ内の炭じん等の粉塵を吸引し排出する集塵ダクト2
と、可燃性ガスを含む石炭サイロ内の空気を排出する換
気ダクト3と、石炭サイロ内へ外気を導入する給気ダク
ト6を有する石炭サイロ換気集塵装置であって、前記集
塵ダクト2を石炭サイロの側壁側に配設し、前記給気ダ
クト6を屋根裏中央部に配置された点検用空間16にて
構成し、集塵ダクト2からの粉塵を含む空気を清浄化す
るフィルタ9を配設したことを特徴とする。
給気量を十分確保できる給気ダクトを石炭サイロ中央部
に設け、換気と集塵効率の良好な石炭サイロの換気集塵
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 石炭サイロ11上部の屋根裏に、石炭サ
イロ内の炭じん等の粉塵を吸引し排出する集塵ダクト2
と、可燃性ガスを含む石炭サイロ内の空気を排出する換
気ダクト3と、石炭サイロ内へ外気を導入する給気ダク
ト6を有する石炭サイロ換気集塵装置であって、前記集
塵ダクト2を石炭サイロの側壁側に配設し、前記給気ダ
クト6を屋根裏中央部に配置された点検用空間16にて
構成し、集塵ダクト2からの粉塵を含む空気を清浄化す
るフィルタ9を配設したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭貯蔵設備にお
ける石炭サイロ内を、安全に換気及び集塵する石炭サイ
ロ換気集塵装置に関する。
ける石炭サイロ内を、安全に換気及び集塵する石炭サイ
ロ換気集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の石炭サイロの縦断面図を図7に、
同図7の屋根裏部の拡大図を図8に示す。図7,8に示
すように、石炭サイロ11上部の屋根裏には、給気ダク
ト1、集塵ダクト2、換気ダクト3が、屋根裏の狭い空
間に配置され、長手方向の端部まで配管されている。
同図7の屋根裏部の拡大図を図8に示す。図7,8に示
すように、石炭サイロ11上部の屋根裏には、給気ダク
ト1、集塵ダクト2、換気ダクト3が、屋根裏の狭い空
間に配置され、長手方向の端部まで配管されている。
【0003】また、屋根裏中央部には、屋根5と天井板
4と仕切板7によって囲まれ、作業員が通行可能な点検
用空間16が形成され、シール材16aによって石炭サ
イロ11内の空気と隔離するようにシールされており、
この点検用空間16は屋根裏に据付られた機械類の点検
歩道として使用されている。図8に示すように、給気ダ
クト1は、新鮮な外気を石炭サイロ11内へ導入するダ
クトであり、外気供給手段(図示せず)から、給気ダク
ト1の吐出口1aを経て石炭サイロ11内へ外気が供給
されている。
4と仕切板7によって囲まれ、作業員が通行可能な点検
用空間16が形成され、シール材16aによって石炭サ
イロ11内の空気と隔離するようにシールされており、
この点検用空間16は屋根裏に据付られた機械類の点検
歩道として使用されている。図8に示すように、給気ダ
クト1は、新鮮な外気を石炭サイロ11内へ導入するダ
クトであり、外気供給手段(図示せず)から、給気ダク
ト1の吐出口1aを経て石炭サイロ11内へ外気が供給
されている。
【0004】集塵ダクト2は、石炭サイロ11の側壁側
に設けられ、石炭の投下時に発生する炭じん等の粉塵を
吸引口2aから吸引し、サイロ外部へ排出するダクトで
あり、該集塵ダクト2から排出される含塵空気を石炭サ
イロ11外部に設けられているバグフィルタ(図示省
略)に接続し、清浄化している。また、換気ダクト3
は、屋根裏部に滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを
含む空気を吸引し、サイロ外部へ排出するダクトであ
る。
に設けられ、石炭の投下時に発生する炭じん等の粉塵を
吸引口2aから吸引し、サイロ外部へ排出するダクトで
あり、該集塵ダクト2から排出される含塵空気を石炭サ
イロ11外部に設けられているバグフィルタ(図示省
略)に接続し、清浄化している。また、換気ダクト3
は、屋根裏部に滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを
含む空気を吸引し、サイロ外部へ排出するダクトであ
る。
【0005】図9は、図8の給気ダクトの位置、形状を
変更した例を示すもので、石炭サイロ11の側壁に設け
られた外気取入部14から外気を導入するようにしたも
のである。更に、別の例としては、図10のように、屋
根5に設けられた外気取入部15から外気を導入するよ
うにした例もある。
変更した例を示すもので、石炭サイロ11の側壁に設け
られた外気取入部14から外気を導入するようにしたも
のである。更に、別の例としては、図10のように、屋
根5に設けられた外気取入部15から外気を導入するよ
うにした例もある。
【0006】石炭サイロ11に石炭が貯蔵される際に
は、図7で示すように、石炭サイロ11上部から投下さ
れた石炭12が山積され、投炭時に炭じん等の粉塵の一
部が一点鎖線の矢印の如く天井方向に舞い上がり、一時
的に炭じん濃度が上昇する場合がある。この炭じんを集
塵ダクト2の吸引口2aから吸引してサイロ外部へ排出
し、規定の炭じん濃度以下に保持し、炭じんによる災害
を防止するようになっている。
は、図7で示すように、石炭サイロ11上部から投下さ
れた石炭12が山積され、投炭時に炭じん等の粉塵の一
部が一点鎖線の矢印の如く天井方向に舞い上がり、一時
的に炭じん濃度が上昇する場合がある。この炭じんを集
塵ダクト2の吸引口2aから吸引してサイロ外部へ排出
し、規定の炭じん濃度以下に保持し、炭じんによる災害
を防止するようになっている。
【0007】図7,8のような石炭サイロ換気集塵装置
では、石炭サイロ中央部に石炭投下位置があり、側壁側
に集塵ダクト2が配置され、その中間位置に給気ダクト
1が配置されている。このため、給気ダクト1から下方
向に供給される外気が、上方向に舞い上がる粉塵の流れ
を阻害する現象が起きていた。また、給気ダクト1と集
塵ダクト2が近接しているため、給気ダクト1から供給
された外気が、ショートカットして、そのまま集塵ダク
ト2へ流れてしまうことがあった。
では、石炭サイロ中央部に石炭投下位置があり、側壁側
に集塵ダクト2が配置され、その中間位置に給気ダクト
1が配置されている。このため、給気ダクト1から下方
向に供給される外気が、上方向に舞い上がる粉塵の流れ
を阻害する現象が起きていた。また、給気ダクト1と集
塵ダクト2が近接しているため、給気ダクト1から供給
された外気が、ショートカットして、そのまま集塵ダク
ト2へ流れてしまうことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の石炭サイロ換気
集塵装置の給気ダクトは、屋根裏の狭くて限られたスペ
ースに配管されているので、ダクト径を大きくすること
ができず、石炭サイロが長い場合には、相当大きな圧力
損失を生じていた。また、石炭投下方向に沿って外気が
供給されていない為、石炭投下によって生じる上方向へ
の粉塵の流れを下方向へ供給される外気が阻害すること
になり、粉塵の捕集効率が悪いという問題があった。
集塵装置の給気ダクトは、屋根裏の狭くて限られたスペ
ースに配管されているので、ダクト径を大きくすること
ができず、石炭サイロが長い場合には、相当大きな圧力
損失を生じていた。また、石炭投下方向に沿って外気が
供給されていない為、石炭投下によって生じる上方向へ
の粉塵の流れを下方向へ供給される外気が阻害すること
になり、粉塵の捕集効率が悪いという問題があった。
【0009】更に、給気ダクトの吐出口と、集塵ダクト
の吸引口が近いため、供給された外気が、そのまま吸引
され排出されてしまい、石炭サイロ内の換気が不十分と
なっていた。本発明は、これらの問題点を解消し、給気
系の圧力損失が少なく石炭サイロ内への給気量を十分確
保できる給気ダクトを石炭サイロ中央部に設け、換気と
集塵効率の良好な石炭サイロの換気集塵装置を提供する
ことを目的とする。
の吸引口が近いため、供給された外気が、そのまま吸引
され排出されてしまい、石炭サイロ内の換気が不十分と
なっていた。本発明は、これらの問題点を解消し、給気
系の圧力損失が少なく石炭サイロ内への給気量を十分確
保できる給気ダクトを石炭サイロ中央部に設け、換気と
集塵効率の良好な石炭サイロの換気集塵装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る石炭サイロ換気集塵装置に
おいては、石炭サイロ上部の屋根裏に、石炭サイロ内の
炭じん等の粉塵を吸引し排出する集塵ダクトと、可燃性
ガスを含む石炭サイロ内の空気を排出する換気ダクト
と、石炭サイロ内へ外気を導入する給気ダクトを有する
石炭サイロ換気集塵装置であって、前記集塵ダクトを石
炭サイロの側壁側に配設し、前記給気ダクトを屋根裏中
央部に配置された点検用空間にて構成し、集塵ダクトか
らの粉塵を含む空気を清浄化するフィルタを配設して構
成したものである。
め、本発明の請求項1に係る石炭サイロ換気集塵装置に
おいては、石炭サイロ上部の屋根裏に、石炭サイロ内の
炭じん等の粉塵を吸引し排出する集塵ダクトと、可燃性
ガスを含む石炭サイロ内の空気を排出する換気ダクト
と、石炭サイロ内へ外気を導入する給気ダクトを有する
石炭サイロ換気集塵装置であって、前記集塵ダクトを石
炭サイロの側壁側に配設し、前記給気ダクトを屋根裏中
央部に配置された点検用空間にて構成し、集塵ダクトか
らの粉塵を含む空気を清浄化するフィルタを配設して構
成したものである。
【0011】また、本発明の請求項2に係る石炭サイロ
換気集塵装置においては、石炭サイロ内の炭じん等の粉
塵又は可燃性ガスを含む空気を吸引排出する換気集塵ダ
クトを石炭サイロ上部の側壁側に配設し、石炭サイロ内
へ外気を導入する給気ダクトを屋根裏中央部に配置され
た点検用空間にて構成し、前記換気集塵ダクトからの粉
塵を含む空気を清浄化するフィルタを配設して構成した
ものである。
換気集塵装置においては、石炭サイロ内の炭じん等の粉
塵又は可燃性ガスを含む空気を吸引排出する換気集塵ダ
クトを石炭サイロ上部の側壁側に配設し、石炭サイロ内
へ外気を導入する給気ダクトを屋根裏中央部に配置され
た点検用空間にて構成し、前記換気集塵ダクトからの粉
塵を含む空気を清浄化するフィルタを配設して構成した
ものである。
【0012】〔作用〕本発明の石炭サイロ換気集塵装置
は、屋根裏中央部に配置された給気ダクトから供給され
る新鮮な外気が、石炭投炭口近くから下方向へ導入さ
れ、一方、石炭サイロ上部から石炭が投下されると、投
炭時に発生する炭じん等の粉塵が側壁に沿って舞い上が
り、この粉塵を側壁側に配設された集塵ダクトから吸引
しサイロ外部へ排出する。
は、屋根裏中央部に配置された給気ダクトから供給され
る新鮮な外気が、石炭投炭口近くから下方向へ導入さ
れ、一方、石炭サイロ上部から石炭が投下されると、投
炭時に発生する炭じん等の粉塵が側壁に沿って舞い上が
り、この粉塵を側壁側に配設された集塵ダクトから吸引
しサイロ外部へ排出する。
【0013】この時、石炭サイロ内の炭じん濃度を規定
値以下に維持できるように外気が導入されると共に、集
塵ダクトからは粉塵が排出され、炭じんによる災害を防
止している。この集塵ダクトからの粉塵を含む空気はサ
イロ外部に導かれ、フィルタによって清浄化されてい
る。
値以下に維持できるように外気が導入されると共に、集
塵ダクトからは粉塵が排出され、炭じんによる災害を防
止している。この集塵ダクトからの粉塵を含む空気はサ
イロ外部に導かれ、フィルタによって清浄化されてい
る。
【0014】そして、屋根裏の換気ダクトからは、石炭
サイロ内の可燃性ガスを含む空気が常時排出され、可燃
性ガスによる災害が防止される。また、換気と集塵機能
を統合した換気集塵ダクトを設けた場合には、石炭サイ
ロ内の炭じん等の粉塵又は可燃性ガスを含む空気は、石
炭サイロ上部の側壁側に設けられた換気集塵ダクトから
吸引排出され、石炭サイロ外部のフィルタへ導かれ粉塵
を含む空気が清浄化される。
サイロ内の可燃性ガスを含む空気が常時排出され、可燃
性ガスによる災害が防止される。また、換気と集塵機能
を統合した換気集塵ダクトを設けた場合には、石炭サイ
ロ内の炭じん等の粉塵又は可燃性ガスを含む空気は、石
炭サイロ上部の側壁側に設けられた換気集塵ダクトから
吸引排出され、石炭サイロ外部のフィルタへ導かれ粉塵
を含む空気が清浄化される。
【0015】一方、屋根裏中央部に配置された給気ダク
トから供給される新鮮な外気が、石炭サイロ内へ導入さ
れ、炭じん濃度を規定値以下に維持し炭じんによる災害
を防止している。
トから供給される新鮮な外気が、石炭サイロ内へ導入さ
れ、炭じん濃度を規定値以下に維持し炭じんによる災害
を防止している。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕以下、本発明の第一
の実施例を図1〜図3により説明する。図1は本実施例
に係る石炭サイロ屋根裏部の部分拡大図、図2は石炭サ
イロの縦断面図、図3は集塵ダクト及び換気ダクトの配
管系統を示す側面図である。尚、図7〜10に示す従来
技術と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省
略する。
の実施例を図1〜図3により説明する。図1は本実施例
に係る石炭サイロ屋根裏部の部分拡大図、図2は石炭サ
イロの縦断面図、図3は集塵ダクト及び換気ダクトの配
管系統を示す側面図である。尚、図7〜10に示す従来
技術と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0017】本実施例の石炭サイロ換気集塵装置は、従
来例の給気ダクトを変更し、屋根裏中央部に給気ダクト
を配置したことを特徴としている。即ち、給気ダクト6
は、石炭サイロ11上方の屋根裏中央部に設けられ、外
気供給手段(図示せず)によって新鮮な外気を石炭サイ
ロ11内へ供給するようになっている。
来例の給気ダクトを変更し、屋根裏中央部に給気ダクト
を配置したことを特徴としている。即ち、給気ダクト6
は、石炭サイロ11上方の屋根裏中央部に設けられ、外
気供給手段(図示せず)によって新鮮な外気を石炭サイ
ロ11内へ供給するようになっている。
【0018】この給気ダクト6は、従来例の点検用空間
16を活用したもので、天井板4と屋根5と仕切板7で
囲まれ、シール材6aによって石炭サイロ11内部の空
気と隔離するようにシールされている。そして、給気ダ
クト6の天井板4側には、供給された新鮮な外気を石炭
サイロ11内へ給気する吐出口4aが、石炭投炭ロ側に
複数個所に設けられている。
16を活用したもので、天井板4と屋根5と仕切板7で
囲まれ、シール材6aによって石炭サイロ11内部の空
気と隔離するようにシールされている。そして、給気ダ
クト6の天井板4側には、供給された新鮮な外気を石炭
サイロ11内へ給気する吐出口4aが、石炭投炭ロ側に
複数個所に設けられている。
【0019】集塵ダクト2は、前記屋根裏の側壁側に設
けられており、集塵ダクト2の下部には、石炭サイロ1
1内の粉塵を吸引し、サイロ外部へ排出する吸引口2a
が取着されている。また、換気ダクト3は、屋根裏部に
滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを含む空気を吸引
しサイロ外部へ排出するダクトである。
けられており、集塵ダクト2の下部には、石炭サイロ1
1内の粉塵を吸引し、サイロ外部へ排出する吸引口2a
が取着されている。また、換気ダクト3は、屋根裏部に
滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを含む空気を吸引
しサイロ外部へ排出するダクトである。
【0020】石炭サイロ11の長手方向には、図3で示
すように集塵ダクト2と換気ダクト3が配管され、集合
配管8を介して石炭サイロ11外部に集められ、粉塵を
清浄化するバグフィルタ9に連結して含塵空気を清浄化
し、ファン10によって大気中へ放出されるようになっ
ている。屋根裏中央部に配置された給気ダクト6の吐出
口4aから、新鮮な外気が石炭サイロ11内へ導入さ
れ、炭じん等の粉塵や、メタン、CO等の可燃性ガスが
規定濃度以下になるようになっている。
すように集塵ダクト2と換気ダクト3が配管され、集合
配管8を介して石炭サイロ11外部に集められ、粉塵を
清浄化するバグフィルタ9に連結して含塵空気を清浄化
し、ファン10によって大気中へ放出されるようになっ
ている。屋根裏中央部に配置された給気ダクト6の吐出
口4aから、新鮮な外気が石炭サイロ11内へ導入さ
れ、炭じん等の粉塵や、メタン、CO等の可燃性ガスが
規定濃度以下になるようになっている。
【0021】そして、この外気は石炭投下方向に沿って
供給されており、石炭投下によって生じる天井方向への
粉塵の流れを阻害しない位置から供給されている。石炭
サイロ11に石炭が貯蔵される際には、図2,3で示す
ようにベルトコンベヤで石炭サイロ11上部まで搬送さ
れ、天井部から石炭12が投下されると、石炭が山積さ
れると共に、投炭時に炭じん等の粉塵の一部が一点鎖線
の矢印の如く流れて、石炭サイロ11側壁近くから天井
方向に舞い上がる。
供給されており、石炭投下によって生じる天井方向への
粉塵の流れを阻害しない位置から供給されている。石炭
サイロ11に石炭が貯蔵される際には、図2,3で示す
ようにベルトコンベヤで石炭サイロ11上部まで搬送さ
れ、天井部から石炭12が投下されると、石炭が山積さ
れると共に、投炭時に炭じん等の粉塵の一部が一点鎖線
の矢印の如く流れて、石炭サイロ11側壁近くから天井
方向に舞い上がる。
【0022】この粉塵は、石炭サイロ11上部側壁近く
に設けられた集塵ダクト2の吸引口2aから吸引され、
サイロ外部へ排出されることによって石炭サイロ11内
の炭じん濃度を規定値以下に保持し、炭じんによる災害
を防止するようになっている。この集塵ダクト2からの
粉塵を含む空気は、配管8を介して集められ、バグフィ
ルタ9によって清浄化されている。
に設けられた集塵ダクト2の吸引口2aから吸引され、
サイロ外部へ排出されることによって石炭サイロ11内
の炭じん濃度を規定値以下に保持し、炭じんによる災害
を防止するようになっている。この集塵ダクト2からの
粉塵を含む空気は、配管8を介して集められ、バグフィ
ルタ9によって清浄化されている。
【0023】また、屋根裏部に配設された換気ダクト3
からは、石炭サイロ11内のメタン、CO等の可燃性ガ
スを含む空気が常時排出され、可燃性ガスによる災害を
防止している。本実施例において、給気ダクト6は、屋
根裏中央部を利用した大容量のものとなったので、給気
ダクト6の圧力損失が少なくなり、また、給気ダクト6
からの外気の吐出口4aを、集塵ダクト2の吸引口2a
から離れた位置に配置しているので、導入された外気に
よって石炭サイロ内の換気が十分行われる。
からは、石炭サイロ11内のメタン、CO等の可燃性ガ
スを含む空気が常時排出され、可燃性ガスによる災害を
防止している。本実施例において、給気ダクト6は、屋
根裏中央部を利用した大容量のものとなったので、給気
ダクト6の圧力損失が少なくなり、また、給気ダクト6
からの外気の吐出口4aを、集塵ダクト2の吸引口2a
から離れた位置に配置しているので、導入された外気に
よって石炭サイロ内の換気が十分行われる。
【0024】また、石炭投炭口近くに給気ダクト6の吐
出口4aを設けたので、投炭により発生する粉塵の流れ
を阻害することなく石炭投下方向に沿って外気が供給で
きる。更に、粉塵が上昇する側壁付近から集塵ダクト2
により吸引排気されるので、粉塵の捕集効率が向上でき
る。
出口4aを設けたので、投炭により発生する粉塵の流れ
を阻害することなく石炭投下方向に沿って外気が供給で
きる。更に、粉塵が上昇する側壁付近から集塵ダクト2
により吸引排気されるので、粉塵の捕集効率が向上でき
る。
【0025】〔実施例2〕以下、本発明の第二の実施例
を図4〜図6により説明する。図4は本実施例に係る石
炭サイロ屋根裏部の部分拡大図、図5は石炭サイロの縦
断面図、図6は換気集塵ダクトの配管系統を示す側面図
である。尚、図1〜3に示す第一の実施例と同一部分に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
を図4〜図6により説明する。図4は本実施例に係る石
炭サイロ屋根裏部の部分拡大図、図5は石炭サイロの縦
断面図、図6は換気集塵ダクトの配管系統を示す側面図
である。尚、図1〜3に示す第一の実施例と同一部分に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0026】本実施例は、上記第一の実施例の換気ダク
トを廃止して集塵ダクトに統合し、換気と集塵の機能を
一本化した換気集塵ダクト22を設け、屋根裏部を石炭
サイロ内部と隔離するように天井板とシール材を配設し
て構成したものである。即ち、石炭サイロ11上方の天
井部には全面に天井板4が配設され、同天井板4の屋根
裏側にはシール材6aが装着され、屋根裏部を石炭サイ
ロ内部と隔離するようにシールされている。
トを廃止して集塵ダクトに統合し、換気と集塵の機能を
一本化した換気集塵ダクト22を設け、屋根裏部を石炭
サイロ内部と隔離するように天井板とシール材を配設し
て構成したものである。即ち、石炭サイロ11上方の天
井部には全面に天井板4が配設され、同天井板4の屋根
裏側にはシール材6aが装着され、屋根裏部を石炭サイ
ロ内部と隔離するようにシールされている。
【0027】換気集塵ダクト22は、屋根裏の側壁側に
設けられており、換気集塵ダクト22の下部には吸引口
22aが取着され、石炭サイロ11内に舞い上がる粉塵
及び上部に滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを含む
空気を吸引し、サイロ外部へ排出するようになってい
る。なお、この換気集塵ダクト22は、石炭サイロ11
内への投炭時には、主に炭じん等の粉塵を排出し、非役
炭時には石炭サイロ11上方滞留するメタン、CO等の
可燃性ガスを排出するように流量を切り換えて使用する
ことができる。
設けられており、換気集塵ダクト22の下部には吸引口
22aが取着され、石炭サイロ11内に舞い上がる粉塵
及び上部に滞留するメタン、CO等の可燃性ガスを含む
空気を吸引し、サイロ外部へ排出するようになってい
る。なお、この換気集塵ダクト22は、石炭サイロ11
内への投炭時には、主に炭じん等の粉塵を排出し、非役
炭時には石炭サイロ11上方滞留するメタン、CO等の
可燃性ガスを排出するように流量を切り換えて使用する
ことができる。
【0028】その他の構成は前記第一の実施例の図1〜
3と同じものとなっている。上記のように構成された本
実施例に係る石炭サイロの換気集塵装置では、屋根裏部
が石炭サイロ内部と隔離される天井板4及びシール材6
aが設けられているので、屋根裏部には粉塵やメタン、
CO等の可燃性ガスを含む空気が滞留することがなくな
る。
3と同じものとなっている。上記のように構成された本
実施例に係る石炭サイロの換気集塵装置では、屋根裏部
が石炭サイロ内部と隔離される天井板4及びシール材6
aが設けられているので、屋根裏部には粉塵やメタン、
CO等の可燃性ガスを含む空気が滞留することがなくな
る。
【0029】そして、天井部付近に配置された換気集塵
ダクト22の吸引口22aから炭じん等の粉塵やメタ
ン、CO等の可燃性ガスを含む空気が吸引されサイロ外
部へ排出されるようになっている。このように、換気と
集塵の機能を統合したので、屋根裏部の複雑な配管ダク
トが簡素化される効果がある。
ダクト22の吸引口22aから炭じん等の粉塵やメタ
ン、CO等の可燃性ガスを含む空気が吸引されサイロ外
部へ排出されるようになっている。このように、換気と
集塵の機能を統合したので、屋根裏部の複雑な配管ダク
トが簡素化される効果がある。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1に係る石炭サイロ換気集塵装置は、石炭サイロ
上部の屋根裏に、石炭サイロ内の炭じん等の粉塵を吸引
し排出する集塵ダクトと、可燃性ガスを含む石炭サイロ
内の空気を排出する換気ダクトと、石炭サイロ内へ外気
を導入する給気ダクトを有する石炭サイロ換気集塵装置
であって、前記集塵ダクトを石炭サイロの側壁側に配設
し、前記給気ダクトを屋根裏中央部に配置された点検用
空間にて構成し、集塵ダクトからの粉塵を含む空気を清
浄化するフィルタを配設して構成したので、給気ダクト
の圧力損失が少なくなり、石炭サイロが長くなっても給
気量を確保し、換気が十分行われ、圧力バランスが改善
される効果がある。
請求項1に係る石炭サイロ換気集塵装置は、石炭サイロ
上部の屋根裏に、石炭サイロ内の炭じん等の粉塵を吸引
し排出する集塵ダクトと、可燃性ガスを含む石炭サイロ
内の空気を排出する換気ダクトと、石炭サイロ内へ外気
を導入する給気ダクトを有する石炭サイロ換気集塵装置
であって、前記集塵ダクトを石炭サイロの側壁側に配設
し、前記給気ダクトを屋根裏中央部に配置された点検用
空間にて構成し、集塵ダクトからの粉塵を含む空気を清
浄化するフィルタを配設して構成したので、給気ダクト
の圧力損失が少なくなり、石炭サイロが長くなっても給
気量を確保し、換気が十分行われ、圧力バランスが改善
される効果がある。
【0031】更に、石炭投炭口近くに給気ダクトの吐出
口を設けたので、投炭により発生する粉塵の流れを阻害
することがなくなり、粉塵が上昇する側壁付近から吸引
排気されるので、粉塵の捕集効率が向上する効果があ
る。
口を設けたので、投炭により発生する粉塵の流れを阻害
することがなくなり、粉塵が上昇する側壁付近から吸引
排気されるので、粉塵の捕集効率が向上する効果があ
る。
【0032】また、本発明の請求項2に係る石炭サイロ
換気集塵装置は、石炭サイロ内の炭じん等の粉塵又は可
燃性ガスを含む空気を吸引排出する換気集塵ダクトを石
炭サイロ上部の側壁側に配設し、石炭サイロ内へ外気を
導入する給気ダクトを屋根裏中央部に配置された点検用
空間にて構成したので、換気と集塵の機能が統合され、
屋根裏部の複雑な配管ダクトが簡素化される効果があ
る。
換気集塵装置は、石炭サイロ内の炭じん等の粉塵又は可
燃性ガスを含む空気を吸引排出する換気集塵ダクトを石
炭サイロ上部の側壁側に配設し、石炭サイロ内へ外気を
導入する給気ダクトを屋根裏中央部に配置された点検用
空間にて構成したので、換気と集塵の機能が統合され、
屋根裏部の複雑な配管ダクトが簡素化される効果があ
る。
【0033】本発明は上記のように、石炭サイロ内への
給気量が十分確保されるので、石炭サイロ内の換気効果
が上がり、石炭サイロの安全性が一段と高められ、集塵
効率の良い石炭サイロの換気集塵装置を提供できる効果
を奏するものである。
給気量が十分確保されるので、石炭サイロ内の換気効果
が上がり、石炭サイロの安全性が一段と高められ、集塵
効率の良い石炭サイロの換気集塵装置を提供できる効果
を奏するものである。
【図1】本発明の第一の実施例に係る石炭サイロ屋根裏
部の部分拡大図である。
部の部分拡大図である。
【図2】石炭サイロの縦断面図である。
【図3】集塵ダクト及び換気ダクトの配管系統を示す側
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第二の実施例に係る石炭サイロ屋根裏
部の部分拡大図である。
部の部分拡大図である。
【図5】石炭サイロの縦断面図である。
【図6】集塵ダクト及び換気ダクトの配管系統を示す側
面図である。
面図である。
【図7】従来の石炭サイロの縦断面図である。
【図8】石炭サイロ屋根裏部の部分拡大図である。
【図9】他の石炭サイロ屋根裏部の部分拡大図である。
【図10】他の石炭サイロ屋根裏部の部分拡大図であ
る。
る。
2 集塵ダクト 2a 吸引口 3 換気ダクト 4 天井板 4a 吐出口 5 屋根 6 給気ダクト 6a シール材 7 仕切板 8 集合配管 9 バグフィルタ 10 ファン 11 石炭サイロ 12 石炭 22 換気集塵ダクト 22a 吸引口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 弘行 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 Fターム(参考) 3E070 AA21 AB23 QA01 RA01 RA30 VA30 WF13
Claims (2)
- 【請求項1】 石炭サイロ上部の屋根裏に、石炭サイロ
内の炭じん等の粉塵を吸引し排出する集塵ダクトと、可
燃性ガスを含む石炭サイロ内の空気を排出する換気ダク
トと、石炭サイロ内へ外気を導入する給気ダクトを有す
る石炭サイロ換気集塵装置であって、前記集塵ダクトを
石炭サイロの側壁側に配設し、前記給気ダクトを屋根裏
中央部に配置された点検用空間にて構成し、集塵ダクト
からの粉塵を含む空気を清浄化するフィルタを配設した
ことを特徴とする石炭サイロ換気集塵装置。 - 【請求項2】 石炭サイロ内の炭じん等の粉塵又は可燃
性ガスを含む空気を吸引排出する換気集塵ダクトを石炭
サイロ上部の側壁側に配設し、石炭サイロ内へ外気を導
入する給気ダクトを屋根裏中央部に配置された点検用空
間にて構成し、前記換気集塵ダクトからの粉塵を含む空
気を清浄化するフィルタを配設したことを特徴とする石
炭サイロ換気集塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226222A JP2001048294A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 石炭サイロ換気集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226222A JP2001048294A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 石炭サイロ換気集塵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001048294A true JP2001048294A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16841819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11226222A Withdrawn JP2001048294A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | 石炭サイロ換気集塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001048294A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2876399A1 (fr) * | 2004-10-11 | 2006-04-14 | David Creighton Mcveigh | Structure de toit |
CN108057615A (zh) * | 2017-12-01 | 2018-05-22 | 无锡宇能选煤机械厂 | 湿煤螺旋筛机专用给料槽 |
KR101897035B1 (ko) * | 2018-07-12 | 2018-10-18 | 주식회사 마이크로원 | 분진 포집 성능을 향상시키는 고형연료 저장고 실내 구조 |
CN113023131A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-25 | 华能国际电力股份有限公司上海石洞口第一电厂 | 一种储煤欧罗仓用通风落料装置 |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP11226222A patent/JP2001048294A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2876399A1 (fr) * | 2004-10-11 | 2006-04-14 | David Creighton Mcveigh | Structure de toit |
CN108057615A (zh) * | 2017-12-01 | 2018-05-22 | 无锡宇能选煤机械厂 | 湿煤螺旋筛机专用给料槽 |
KR101897035B1 (ko) * | 2018-07-12 | 2018-10-18 | 주식회사 마이크로원 | 분진 포집 성능을 향상시키는 고형연료 저장고 실내 구조 |
CN113023131A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-25 | 华能国际电力股份有限公司上海石洞口第一电厂 | 一种储煤欧罗仓用通风落料装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |