JP2001048157A - 紙製容器 - Google Patents

紙製容器

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JP2001048157A
JP2001048157A JP11225395A JP22539599A JP2001048157A JP 2001048157 A JP2001048157 A JP 2001048157A JP 11225395 A JP11225395 A JP 11225395A JP 22539599 A JP22539599 A JP 22539599A JP 2001048157 A JP2001048157 A JP 2001048157A
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layer
paper container
paper
film
container according
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JP11225395A
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English (en)
Inventor
Toshiya Naito
俊也 内藤
Takayuki Imai
隆之 今井
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細かい模様の再現性があり、外観の美粧性が優
れていると共に、胴部の端縁部の接着性にも優れた紙製
容器を提供すること。 【解決手段】紙層を主体とした基材11の外側に、裏面
に印刷層12を設けたPETフィルム13とHDPE1
4を順次積層し、かつ、基材の内側にシーラント層15
を設けた積層材料同士を接合して成形した胴部を有し、
内側の積層材料の端縁を被覆フィルム20で保護した構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙製カップ等の紙
製容器に関するものであり、詳しくは美粧性に優れた紙
製カップ等の紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ジュース等の飲料を充填し、上部の開口
部を蓋材で密封して使用するバリア性の優れた紙製カッ
プ等の紙製容器は、〔外側〕ポリエチレン(以下PE)
層/印刷層を設けた紙層/アルミニウム箔/ポリエチレ
ンテレフタレート(以下PET)フィルム/PE層〔内
側〕からなる構成が一般的であった。このように、紙層
の表側に印刷層を設けた構成としているので、細かい模
様の再現性が劣り、また表面のPE層の透明性が悪く、
また傷付きやすいので、美粧性が低下していた。
【0003】これを改良するため本出願人は、特願平9
−354802号として出願した、例えば、〔外側〕ヒ
ートシールニス/印刷層を設けたPETフィルム/紙層
/バリア層/シーラント層〔内側〕からなる構成の積層
材料を開発し、この積層材料を成形した胴部を有する紙
カップ等の紙製容器を開発した。
【0004】この構成で、紙カップ等の容器の胴部の端
縁を保護するため、図2に示すように端縁部を折り返す
構成の場合、胴部同士が樹脂同士で強く接合するので問
題はなかった。しかしながら、図3に示すように紙カッ
プ等の容器の胴部の端縁を保護するためヒートシール性
を有する被覆フィルム40を用いて成形シールすると、
ヒートシールニス36と被覆フィルム40の間の接着が
完全接着とならず疑似接着となる場合があり、シールが
不安定で内容液が洩れる場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、バリア性の
優れた紙製カップ等の紙製容器に関する以上のような問
題点に着目してなされたもので、細かい模様の再現性が
あり、外観の美粧性が優れていると共に、胴部の端縁部
の接着性にも優れた紙製カップ等の紙製容器を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙層を主体と
した基材の外側に、裏面に印刷層を設けたPETフィル
ムと高密度ポリエチレン(以下HDPE)を順次積層
し、かつ、基材の内側にシーラント層を設けた積層材料
同士を接合して成形した胴部を有し、内側の積層材料の
端縁を被覆フィルムで保護した構成としたことを特徴と
する紙製容器である。
【0007】また、本発明は、前記基材とシーラント層
の間にバリア層を設けたことを特徴とする紙製容器であ
る。
【0008】また、本発明は、前記バリア層が金属箔と
延伸プラスチックフィルムの積層材料からなることを特
徴とする紙製容器である。また、前記バリア層が、金属
酸化物蒸着層を設けたプラスチックフィルムからなるこ
とを特徴とする紙製容器である。さらに、前記バリア層
が、金属酸化物蒸着層を設けたプラスチックフィルムと
延伸プラスチックフィルムの積層材料からなることを特
徴とする紙製容器である。
【0009】さらに、本発明は、前記金属酸化物蒸着層
面に水性コーティング剤からなる被覆層を設けたことを
特徴とする紙製容器である。また、前記被覆層が、水溶
性高分子と金属アルコキシドまたはその加水分解物から
なる水性コーティング剤であることを特徴とする紙製容
器である。
【0010】さらに、本発明は、前記紙製容器の形状が
カップ状であることを特徴とする紙製容器である。ま
た、前記紙製容器の形状が筒状であることを特徴とする
紙製容器である。
【0011】上記のように本発明によれば、PETフィ
ルムの裏面に印刷層を設けた構成としているので、細か
い模様の再現性に優れている。裏面に印刷層を設けたP
ETフィルムの外側にHDPE層を設けた構成としてい
るので、容器の胴部の端縁部を保護するためヒートシー
ル性を有する被覆フィルムを用いた場合でも、密封性が
優れ、しかも、低密度ポリエチレンと比較して透明性に
優れ、擦過傷がつきにくいので美粧性を維持することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。図1は、本発明の紙製容器の胴部を形成する
積層材料の接合部分を示す断面説明図である。
【0013】胴部を形成する材料は、例えば、図1に示
すように、〔外側〕HDPD14//PETフィルム1
3/印刷層12//基材11//シーラント層15〔内
側〕構成の積層材料であり、この積層材料同士を接合
し、内側の積層材料の端縁を被覆フィルム20で保護し
た構成である。
【0014】この積層構成において、//で示される部
分は、接着剤またはアンカー剤等の接着層を用いて積層
したことを示す。基材11は、紙層を主体とするが、カ
ップに成形できる必要があり、カップ原紙が好ましく、
220〜350g/m2 程度の坪量を有するものが好適
に使用できる。なお、紙層の外側にアルミニウム箔のよ
うな金属箔を積層した基材を用いると、金属光沢性に優
れた紙製カップが得られる。
【0015】PETフィルム13の代わりに、延伸ナイ
ロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム等印刷適性
があり、透明性、機械的特性が優れたフィルムであれば
使用可能である。
【0016】HDPE14は、PETフィルムの裏印刷
による美粧性を維持したまま、胴部のサイドシールの安
定性を付与するために最外層に設けるもので、中密度ポ
リエチレン(MDPE)を用いることも可能であるが、
耐熱性、耐摩擦性等の観点からHDPEが好適である。
また、HDPE14は、溶融押し出し法によりPETフ
ィルム13に積層することが望ましく、その際使用する
クーリングロールはマット系のものよりミラー系のもの
がより望ましい。
【0017】シーラント層15は、ヒートシール性を有
し、かつ、カップ成形適性のある樹脂である必要があ
り、ポリエチレン(PE)が好適に使用されるが、例え
ば、ポリプロピレン、飽和ポリエステル、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、ポリアクリロニトリル等目的
に応じて使用可能である。
【0018】さらにバリアー性が必要な場合には、図1
に示した構成以外に、例えば、基材とシーラント層の間
にバリア層を設けて、〔外側〕HDPD14//PET
フィルム13/印刷層12//基材11//バリア層/
/シーラント層15〔内側〕構成の積層材料とすると良
い。
【0019】バリア層としては、PETフィルムのよう
な延伸プラスチックフィルムにアルミニウム箔等の金属
箔を積層した複合フィルム、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム等の金属酸化物蒸着層を設けたPETフィルムのよう
なプラスチックフィルム、金属酸化物蒸着層を設けたプ
ラスチックフィルムに延伸プラスチックフィルムを積層
した複合フィルム等が好ましく使用できる。さらに、前
記蒸着層面に被覆層を設けた構成としても良い。
【0020】具体的には、〔外側〕HDPD14//P
ETフィルム13/印刷層12//基材11//アルミ
ニウム箔//PETフィルム//シーラント層15〔内
側〕の構成、あるいは、〔外側〕HDPD14//PE
Tフィルム13/印刷層12//基材11//酸化アル
ミニウム蒸着層/PETフィルム//シーラント層15
〔内側〕の構成、あるいは、〔外側〕HDPD14//
PETフィルム13/印刷層12//基材11//酸化
アルミニウム蒸着層/PETフィルム//PETフィル
ム//シーラント層15〔内側〕の構成、あるいは、
〔外側〕HDPD14//PETフィルム13/印刷層
12//基材11//被覆層/酸化アルミニウム蒸着層
/PETフィルム//シーラント層15〔内側〕の構
成、あるいは、〔外側〕HDPD14//PETフィル
ム13/印刷層12//基材11//被覆層/酸化アル
ミニウム蒸着層/PETフィルム//PETフィルム/
/シーラント層15〔内側〕の構成としても良い。
【0021】ここで、被覆層は、金属アルコキシドまた
はその加水分解物と水溶性高分子を主剤とした水性コー
ティング剤からなる。この水性コーティング剤に含まれ
る水溶性高分子は、ポリビニルアルコール(PVA)、
ポリビニルピロリドン、でんぷん、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられ、特にP
VAが好適であり、一般にポリ酢酸ビニルをけん化して
得られるものである。
【0022】また、金属アルコキシドは、テトラエトキ
シシラン〔Si(OC2 5 4 〕、トリイソプロポキ
シアルミニウム〔Al(O−2’−C2 7 3 〕など
の一般式、M(OR)n (M:Si、Ti、Al、Zr
等の金属、R:CH3 、C25 等のアルキル基)で表
せるものである。中でも、テトラエトキシシラン、トリ
イソプロポキシアルミニウムが加水分解後、水系の溶媒
中において比較的安定であるので好ましい。
【0023】上述した各成分を単独またはいくつかを組
み合わせてコーティング剤に加えることができ、さらに
コーティング剤のバリア性を損なわない範囲で、イソシ
アネート化合物、シランカップリング剤、あるいは分散
剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤などの添加物を加え
ても良い。
【0024】被覆フィルム20は、ヒートシール性を有
するフィルムまたは基材の両面にヒートシール層を設け
た積層フィルムのいずれでも使用できる。前記ヒートシ
ール性フィルムまたは積層フィルムのヒートシール層
は、紙製容器を構成する表裏のHDPE層とシーラント
層とヒートシール可能な樹脂からなり、具体的には、低
密度ポリエチレン(以下LDPE)、線状低密度ポリエ
チレン(以下L−LDPE)が好ましい。また、積層フ
ィルムによる場合、基材にはポリエステル、ポリアミド
等の延伸フィルム、またはこれらのフィルムに金属ある
いは金属酸化物の蒸着層を形成させても良い。あるいは
さらに、アルミニウム箔等を積層させた構成としても良
い。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の紙製カップは、外
層に裏面に印刷層を設けた延伸フィルムを用い、さらに
その上にHDPE層を設けているので、細かい印刷層の
再現性が良好であると共に、胴部の端縁を被覆フィルム
で保護する構成としても接着性が良好で、バリア性に優
れた紙製容器である。また、傷が付きにくいので美粧性
に優れた紙性容器である。さらに、基材とシーラント層
の間にバリア層を設けることにより、よりバリア性に優
れた紙製容器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製容器の胴部を形成する積層材料の
接合部分を示す断面説明図である。
【図2】従来の紙製容器の胴部を形成する積層材料の接
合部分を示す断面説明図である。
【図3】従来の紙製容器の胴部を形成する積層材料の別
の接合部分を示す断面説明図である。
【符号の説明】
11‥‥基材 12‥‥印刷層 13‥‥PETフィルム 14‥‥HDPE 15‥‥シーラント層 20‥‥被覆フィルム 33‥‥PETフィルム 35‥‥シーラント層 36‥‥ヒートシールニス 40‥‥被覆フィルム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層を主体とした基材の外側に、裏面に印
    刷層を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムと高
    密度ポリエチレンを順次積層し、かつ、基材の内側にシ
    ーラント層を設けた積層材料同士を接合して成形した胴
    部を有し、内側の積層材料の端縁を被覆フィルムで保護
    した構成としたことを特徴とする紙製容器。
  2. 【請求項2】前記基材とシーラント層の間にバリア層を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の紙製容器。
  3. 【請求項3】前記バリア層が金属箔と延伸プラスチック
    フィルムの積層材料からなることを特徴とする請求項2
    記載の紙製容器。
  4. 【請求項4】前記バリア層が、金属酸化物蒸着層を設け
    たプラスチックフィルムからなることを特徴とする請求
    項2記載の紙製容器。
  5. 【請求項5】前記バリア層が、金属酸化物蒸着層を設け
    たプラスチックフィルムと延伸プラスチックフィルムの
    積層材料からなることを特徴とする請求項2記載の紙製
    容器。
  6. 【請求項6】前記金属酸化物蒸着層面に水性コーティン
    グ剤からなる被覆層を設けたことを特徴とする請求項4
    または5記載の紙製容器。
  7. 【請求項7】前記被覆層が、水溶性高分子と金属アルコ
    キシドまたはその加水分解物からなる水性コーティング
    剤であることを特徴とする請求項6記載の紙製容器。
  8. 【請求項8】前記紙製容器の形状がカップ状であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記
    載の紙製容器。
  9. 【請求項9】前記紙製容器の形状が筒状であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の
    紙製容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022613A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd 高意匠紙カップ
JP2008001377A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Dainippon Printing Co Ltd 紙カップ
JP2014040285A (ja) * 2013-12-04 2014-03-06 Toppan Printing Co Ltd 紙カップ

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JP2007022613A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd 高意匠紙カップ
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