JP2001047132A - 鋼板矯正圧延機のスケール排除装置 - Google Patents
鋼板矯正圧延機のスケール排除装置Info
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- JP2001047132A JP2001047132A JP11220770A JP22077099A JP2001047132A JP 2001047132 A JP2001047132 A JP 2001047132A JP 11220770 A JP11220770 A JP 11220770A JP 22077099 A JP22077099 A JP 22077099A JP 2001047132 A JP2001047132 A JP 2001047132A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
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- B21B2015/0071—Levelling the rolled product
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- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B45/00—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
- B21B45/04—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing
- B21B45/06—Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing of strip material
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- Cleaning In General (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】矯正機内で被矯正材から剥離したスケールが矯
正ロールに噛み込まれて被矯正材の表面にスケール圧痕
が発生するのを防止し、被矯正材の品質向上を図る。 【構成】隣接した矯正ロールの間にじゃま板と加圧エア
供給ヘッダとを設け、矯正ロールの長さ方向に配列され
かつ被矯正材に向けて所定の傾斜角度でエア噴射する複
数個のノズルを加圧エア供給ヘッダに取り付けた。
正ロールに噛み込まれて被矯正材の表面にスケール圧痕
が発生するのを防止し、被矯正材の品質向上を図る。 【構成】隣接した矯正ロールの間にじゃま板と加圧エア
供給ヘッダとを設け、矯正ロールの長さ方向に配列され
かつ被矯正材に向けて所定の傾斜角度でエア噴射する複
数個のノズルを加圧エア供給ヘッダに取り付けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、鋼板矯正機でス
ケールの噛み込みによる被矯正材の表面に生じる圧痕を
防止する装置に関し、特に被矯正材の表面から剥離した
スケールを矯正動作中に排除する鋼板矯正圧延設備のス
ケール排除装置に関する。
ケールの噛み込みによる被矯正材の表面に生じる圧痕を
防止する装置に関し、特に被矯正材の表面から剥離した
スケールを矯正動作中に排除する鋼板矯正圧延設備のス
ケール排除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】厚板鋼板の矯正は、被矯正材(板材)を
挟む上下の矯正ロールを該板材の通板方向に複数個千鳥
状に配列し、前記上下の矯正ロール間に前記板材を通過
させ、前記板材に繰り返し圧下を加えることによって前
記板材の反りや曲がりを矯正する。この矯正動作の途中
で被矯正材の表面に付着してくるスケールが矯正ロール
で強圧下されて被矯正材に圧痕となって残るので、矯正
動作中に除去する必要がある。従来、この種の矯正機に
おけるスケール除去は、矯正ロールの位置で矯正機の片
側部にブロアを設置し、このブロアによる矯正機片側か
らの空気噴射で矯正機外へ吹き飛ばして除去していた。
スケールの除去が充分でない場合、あるいはロール周囲
に浮遊する細かいスケールまで除去しようとする場合
は、もっぱら前記ブロアの容量を上げることで対処して
いた。
挟む上下の矯正ロールを該板材の通板方向に複数個千鳥
状に配列し、前記上下の矯正ロール間に前記板材を通過
させ、前記板材に繰り返し圧下を加えることによって前
記板材の反りや曲がりを矯正する。この矯正動作の途中
で被矯正材の表面に付着してくるスケールが矯正ロール
で強圧下されて被矯正材に圧痕となって残るので、矯正
動作中に除去する必要がある。従来、この種の矯正機に
おけるスケール除去は、矯正ロールの位置で矯正機の片
側部にブロアを設置し、このブロアによる矯正機片側か
らの空気噴射で矯正機外へ吹き飛ばして除去していた。
スケールの除去が充分でない場合、あるいはロール周囲
に浮遊する細かいスケールまで除去しようとする場合
は、もっぱら前記ブロアの容量を上げることで対処して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の厚
鋼板矯正機のスケール除去装置は、矯正機の機外でその
側方に配置したブロアでスケールを吹き飛ばす方法をと
っているので、細かいスケールまで充分に除去すること
が難しい。このような場合でも、例えば圧下量が300
0トン以下の矯正機ではロール圧下による板材表面のス
ケール圧痕は生じないか、あるいは問題となる程のレベ
ルではない。しかし、近年圧下量が5000トン級の矯
正機が実現し、細かいスケールでも圧痕となって残ると
いう問題が生じている。圧下量の増大とともに製品の品
質、特に外観に対する品質要求が厳しくなっており、ブ
ロアの容量を上げるにも限界があり、従来の設備では大
圧下量の矯正機でスケール圧痕を抑えきれなくなってい
る。
鋼板矯正機のスケール除去装置は、矯正機の機外でその
側方に配置したブロアでスケールを吹き飛ばす方法をと
っているので、細かいスケールまで充分に除去すること
が難しい。このような場合でも、例えば圧下量が300
0トン以下の矯正機ではロール圧下による板材表面のス
ケール圧痕は生じないか、あるいは問題となる程のレベ
ルではない。しかし、近年圧下量が5000トン級の矯
正機が実現し、細かいスケールでも圧痕となって残ると
いう問題が生じている。圧下量の増大とともに製品の品
質、特に外観に対する品質要求が厳しくなっており、ブ
ロアの容量を上げるにも限界があり、従来の設備では大
圧下量の矯正機でスケール圧痕を抑えきれなくなってい
る。
【0004】また、矯正機片側の外側方からの空気噴射
では上流側の上矯正ロールの圧下で剥離したスケールが
噴射空気流で下流側の上矯正ロールと被矯正材との間に
入り込んでしまい、逆にスケール圧痕を生じる原因にな
ることもあった。
では上流側の上矯正ロールの圧下で剥離したスケールが
噴射空気流で下流側の上矯正ロールと被矯正材との間に
入り込んでしまい、逆にスケール圧痕を生じる原因にな
ることもあった。
【0005】本発明はこのような問題に対処し、空気噴
射を矯正機の外側から行うのでなく、矯正機内でロール
の長さ方向の全域で被矯正材に対して空気噴射を行うと
ともに、剥離して浮遊しているスケールが下流側のロー
ルにまき込まれないように下流側ロールの入側を遮蔽す
ることによりスケール圧痕の発生をなくし、品質向上を
図った鋼板矯正圧延機のスケール排除装置を提供するこ
とにある。
射を矯正機の外側から行うのでなく、矯正機内でロール
の長さ方向の全域で被矯正材に対して空気噴射を行うと
ともに、剥離して浮遊しているスケールが下流側のロー
ルにまき込まれないように下流側ロールの入側を遮蔽す
ることによりスケール圧痕の発生をなくし、品質向上を
図った鋼板矯正圧延機のスケール排除装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、隣接し
た上矯正ロールの間にじゃま板と加圧エア供給ヘッダと
を設け、前記上矯正ロールの長さ方向に配列されかつ被
矯正材に向けて所定の傾斜角度でエア噴射する複数個の
ノズルを前記加圧エア供給ヘッダに取り付けた鋼板矯正
圧延機のスケール排除装置が提供される。
た上矯正ロールの間にじゃま板と加圧エア供給ヘッダと
を設け、前記上矯正ロールの長さ方向に配列されかつ被
矯正材に向けて所定の傾斜角度でエア噴射する複数個の
ノズルを前記加圧エア供給ヘッダに取り付けた鋼板矯正
圧延機のスケール排除装置が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を好適な実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例
に係る厚板鋼板矯正機におけるスケール排除装置の要部
を示す概略的な正面断面図であり、図2は図1のA−A
線に沿った側面断面図である。鋼板矯正機は被矯正材1
の上側に一対づつ組となって上矯正ロール2,3が板材
給送方向に複数組配列され、この上側の各々2個の上矯
正ロール2,3に対してその中間位置で被矯正材1を挟
んでその下側に1個づつの下矯正ロール4が配置されて
いる。上下の矯正ロール2,3および4は各々同じ側の
片端部でジョイント5を介して駆動モータ6に連結され
ている。駆動モータ6に連結されていないローラ他端部
側では上下のロール間は機外に露出している。なお、上
矯正ロール2,3の駆動モータ6に連結されるロール端
部側をロール駆動側、駆動モータ6に連結されていない
側をロール外側と称することにする。被矯正材1はこれ
ら上下の矯正ロール2,3、4の間を通過する時に上矯
正ロール2,3によって圧下を加えられ、下矯正ロール
4と協働して板面方向に圧下を繰り返して送出されるこ
とにより、前工程の圧延で生じた板材1の歪みが除去さ
れ、反りや曲がりが矯正される。
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例
に係る厚板鋼板矯正機におけるスケール排除装置の要部
を示す概略的な正面断面図であり、図2は図1のA−A
線に沿った側面断面図である。鋼板矯正機は被矯正材1
の上側に一対づつ組となって上矯正ロール2,3が板材
給送方向に複数組配列され、この上側の各々2個の上矯
正ロール2,3に対してその中間位置で被矯正材1を挟
んでその下側に1個づつの下矯正ロール4が配置されて
いる。上下の矯正ロール2,3および4は各々同じ側の
片端部でジョイント5を介して駆動モータ6に連結され
ている。駆動モータ6に連結されていないローラ他端部
側では上下のロール間は機外に露出している。なお、上
矯正ロール2,3の駆動モータ6に連結されるロール端
部側をロール駆動側、駆動モータ6に連結されていない
側をロール外側と称することにする。被矯正材1はこれ
ら上下の矯正ロール2,3、4の間を通過する時に上矯
正ロール2,3によって圧下を加えられ、下矯正ロール
4と協働して板面方向に圧下を繰り返して送出されるこ
とにより、前工程の圧延で生じた板材1の歪みが除去さ
れ、反りや曲がりが矯正される。
【0008】ここで被矯正材1のスケール圧痕の発生過
程を説明すれば、熱間矯正機では、被矯正材の表面に付
着しているスケールは、板材が上流側の上矯正ロール2
と下矯正ロール4で圧下されたときに板材表面から剥離
し、隣接した2つの上矯正ロール2,3の間に浮遊す
る。この浮遊しているスケールが被矯正材1の移動に伴
なって下流側の上矯正ロール3に噛み込まれ、該ロール
3の圧下で被矯正材1の表面に圧痕となって残る。した
がって、圧痕を防ぐためには、浮遊しているスケールを
下流側の上矯正ロール3にまき込まれないように下流側
矯正ロール3に対して遮蔽するとともに、矯正機の機外
へ除去する必要がある。
程を説明すれば、熱間矯正機では、被矯正材の表面に付
着しているスケールは、板材が上流側の上矯正ロール2
と下矯正ロール4で圧下されたときに板材表面から剥離
し、隣接した2つの上矯正ロール2,3の間に浮遊す
る。この浮遊しているスケールが被矯正材1の移動に伴
なって下流側の上矯正ロール3に噛み込まれ、該ロール
3の圧下で被矯正材1の表面に圧痕となって残る。した
がって、圧痕を防ぐためには、浮遊しているスケールを
下流側の上矯正ロール3にまき込まれないように下流側
矯正ロール3に対して遮蔽するとともに、矯正機の機外
へ除去する必要がある。
【0009】上矯正ロール2,3の間に挟まれるように
して被矯正材1に対し垂直に、かつ矯正ロール2,3の
略全長に近い巾をもつじゃま板7が配置されている。じ
ゃま板7は上矯正ロール2と被矯正材1との間から発生
するスケールが隣の(下流側の)上矯正ロール3にまき
込まれるのを防止する作用を有する。したがって、じゃ
ま板7の下端は、被矯正材1に近い程スケール遮蔽効果
が高いが、通板時の被矯正材1との干渉限界から30m
m(図2のX寸法)程度が最適である。また、じゃま板
7の上縁は少なくとも上矯正ロール2,3の中心より上
方にのびるような巾高さとなっている。
して被矯正材1に対し垂直に、かつ矯正ロール2,3の
略全長に近い巾をもつじゃま板7が配置されている。じ
ゃま板7は上矯正ロール2と被矯正材1との間から発生
するスケールが隣の(下流側の)上矯正ロール3にまき
込まれるのを防止する作用を有する。したがって、じゃ
ま板7の下端は、被矯正材1に近い程スケール遮蔽効果
が高いが、通板時の被矯正材1との干渉限界から30m
m(図2のX寸法)程度が最適である。また、じゃま板
7の上縁は少なくとも上矯正ロール2,3の中心より上
方にのびるような巾高さとなっている。
【0010】図1,図2の実施例では、じゃま板7は隔
置2重板の構造を有し、この2重板の間に挟まれるよう
に複数本のノズル8が加圧エア供給ヘッダ9に取り付け
られている。各ノズル8はその先端が矯正ロール2,3
の外側(駆動モータ6と反対側)へ向くように傾斜して
配置される。各ノズル8はこのような傾斜状態で互いに
平行に延び、1つの形態ではノズルの傾斜角αは被矯正
材1の板面に対して30〜45°に設定される。加圧エ
ア供給ヘッダ9はじゃま板7の上縁に近接して、かつ上
矯正ロール2,3の略全長に近い長さで水平に延在し、
矯正機本体フレームに固定されているが、この詳細につ
いてはさらに後述する。駆動モータ6側で前記供給ヘッ
ダ9の一端は送風機10に連結され、かつ該供給ヘッダ
9の先端は閉塞されており、供給ヘッダ9の中途部に形
成された複数個の開口が各々のノズル8の基端部に連通
され、したがって送風機10から圧送された加圧エアは
供給ヘッダ9を介して各ノズル8の先端から被矯正材1
の表面に向けて、かつ上矯正ロール2,3の駆動側から
その反対側(外側)へ向うように噴射され、これによっ
て被矯正材表面から剥離したスケールは矯正機の機外へ
吹き飛ばされる。
置2重板の構造を有し、この2重板の間に挟まれるよう
に複数本のノズル8が加圧エア供給ヘッダ9に取り付け
られている。各ノズル8はその先端が矯正ロール2,3
の外側(駆動モータ6と反対側)へ向くように傾斜して
配置される。各ノズル8はこのような傾斜状態で互いに
平行に延び、1つの形態ではノズルの傾斜角αは被矯正
材1の板面に対して30〜45°に設定される。加圧エ
ア供給ヘッダ9はじゃま板7の上縁に近接して、かつ上
矯正ロール2,3の略全長に近い長さで水平に延在し、
矯正機本体フレームに固定されているが、この詳細につ
いてはさらに後述する。駆動モータ6側で前記供給ヘッ
ダ9の一端は送風機10に連結され、かつ該供給ヘッダ
9の先端は閉塞されており、供給ヘッダ9の中途部に形
成された複数個の開口が各々のノズル8の基端部に連通
され、したがって送風機10から圧送された加圧エアは
供給ヘッダ9を介して各ノズル8の先端から被矯正材1
の表面に向けて、かつ上矯正ロール2,3の駆動側から
その反対側(外側)へ向うように噴射され、これによっ
て被矯正材表面から剥離したスケールは矯正機の機外へ
吹き飛ばされる。
【0011】ノズル8からのエアの噴射流は被矯正材1
の板巾方向外側へ向うとともに図1のように上矯正ロー
ル2,3の下周部側へも流れるが、この場合ノズル位置
から板材1の送り方向上流側の上矯正ロール2で剥離さ
れた板材1のスケールはじゃま板7で遮蔽されるととも
に上流側の矯正ロール2の下周部側に向うノズル8のエ
ア流で阻止されて下流側の上矯正ロール3と板材1との
間に入り込むのが防止される。ロール2,3の圧下量お
よび発生するスケールの量にもよるが、送風機10の容
量は図3に示す板材1上面と一対の上矯正ロール2,3
とで囲まれた領域(図の斜線部分)Sのエアの平均流速
が10m/sec.以上となるようにするのがよい。
の板巾方向外側へ向うとともに図1のように上矯正ロー
ル2,3の下周部側へも流れるが、この場合ノズル位置
から板材1の送り方向上流側の上矯正ロール2で剥離さ
れた板材1のスケールはじゃま板7で遮蔽されるととも
に上流側の矯正ロール2の下周部側に向うノズル8のエ
ア流で阻止されて下流側の上矯正ロール3と板材1との
間に入り込むのが防止される。ロール2,3の圧下量お
よび発生するスケールの量にもよるが、送風機10の容
量は図3に示す板材1上面と一対の上矯正ロール2,3
とで囲まれた領域(図の斜線部分)Sのエアの平均流速
が10m/sec.以上となるようにするのがよい。
【0012】ノズル8の先端位置は図示実施例のように
じゃま板7の下端と同じ位置か、あるいはじゃま板下端
よりもいくらか高い位置に設定される。例えば、じゃま
板7と被矯正材1との距離Xが上述のように30mmで
ある場合、ノズル先端と被矯正材との距離Yは約100
mm以下に設定される。
じゃま板7の下端と同じ位置か、あるいはじゃま板下端
よりもいくらか高い位置に設定される。例えば、じゃま
板7と被矯正材1との距離Xが上述のように30mmで
ある場合、ノズル先端と被矯正材との距離Yは約100
mm以下に設定される。
【0013】複数本のノズル8の配列は上矯正ロール
2,3の長さ方向に同じピッチで配列されてもよいが、
より好ましくは図2に例示されるように上矯正ロール
2,3の長さ方向略中央から駆動側にかけてノズル配列
ピッチがより細かく、つまりノズル配列が密になるよう
に配列されるのがよい。このようにすることにより、上
矯正ロール2,3の駆動側領域でのエア噴射が強くな
り、駆動側と反対のロール外側へスケールを送り出すの
が容易となる。
2,3の長さ方向に同じピッチで配列されてもよいが、
より好ましくは図2に例示されるように上矯正ロール
2,3の長さ方向略中央から駆動側にかけてノズル配列
ピッチがより細かく、つまりノズル配列が密になるよう
に配列されるのがよい。このようにすることにより、上
矯正ロール2,3の駆動側領域でのエア噴射が強くな
り、駆動側と反対のロール外側へスケールを送り出すの
が容易となる。
【0014】上述の実施例では、じゃま板7をノズルを
挟む2重板の構造としたが、1枚の板でその片側にノズ
ルを配置するようにした単板構造のじゃま板としてもよ
い。また、単板のじゃま板の両側に、該じゃま板を挟む
ように、複数本のノズルを配置した構造とすることもで
きる。図4はこの場合の実施例を示した概略的な側面図
であり、図5は図4のノズル部分の拡大側面断面図であ
る。この実施例では矯正機は可逆式のものであり、正逆
方向に複数パスの通板で圧下矯正を行うようになってい
る。この実施例では、単板のじゃま板11の両側にノズ
ル12,13が配置され、かつ両側のノズル12,13
はそれぞれ別体の隔置された加圧エア供給ヘッダ20,
21に連結され、さらに、これらの供給ヘッダ20,2
1は1つの送風機10から途中で分岐した別々のエア供
給管15,16に連通されている。両側のエア供給管1
5,16にはそれぞれ調整弁17,18が設けられ、こ
の各調整弁17,18の開度を独自に調整することによ
り、ノズル12,13からのエア噴射量および流速はじ
ゃま板11の両側で異なったものとすることができる。
挟む2重板の構造としたが、1枚の板でその片側にノズ
ルを配置するようにした単板構造のじゃま板としてもよ
い。また、単板のじゃま板の両側に、該じゃま板を挟む
ように、複数本のノズルを配置した構造とすることもで
きる。図4はこの場合の実施例を示した概略的な側面図
であり、図5は図4のノズル部分の拡大側面断面図であ
る。この実施例では矯正機は可逆式のものであり、正逆
方向に複数パスの通板で圧下矯正を行うようになってい
る。この実施例では、単板のじゃま板11の両側にノズ
ル12,13が配置され、かつ両側のノズル12,13
はそれぞれ別体の隔置された加圧エア供給ヘッダ20,
21に連結され、さらに、これらの供給ヘッダ20,2
1は1つの送風機10から途中で分岐した別々のエア供
給管15,16に連通されている。両側のエア供給管1
5,16にはそれぞれ調整弁17,18が設けられ、こ
の各調整弁17,18の開度を独自に調整することによ
り、ノズル12,13からのエア噴射量および流速はじ
ゃま板11の両側で異なったものとすることができる。
【0015】図5の例で説明すれば、被矯正材1が実線
矢印の方向に送られるときは噛み込み側のロール3に対
峙するノズル13のエア噴射量をその反対側のノズル1
2よりも大とすることにより、矯正ロール3の噛み込み
側周部と被矯正材1とじゃま板11とで囲まれた領域の
気圧が大きくなり、じゃま板11の下端で下流側の気圧
大の領域から上流側の気圧小の領域へ向ってエアの流れ
が生じ、被矯正材1の表面から剥離したスケールはこの
エア流に乗って上流側の上矯正ロール2側へ向う傾向と
なり、かつ前述したように板材1の巾方向外側へ吹き飛
ばされ、上矯正ロール3の噛み込み側へとり込まれて圧
痕となることがない。ロール回転が逆転し、被矯正材1
が逆方向に送られるときは板材送り方向側のノズル12
のエア噴射量を大として剥離したスケールがロール2へ
噛み込まれるのを防止する。なお各々の調整弁17,1
8の切替、調整は板材1の通板方向切替と連動して遠隔
制御することができる。
矢印の方向に送られるときは噛み込み側のロール3に対
峙するノズル13のエア噴射量をその反対側のノズル1
2よりも大とすることにより、矯正ロール3の噛み込み
側周部と被矯正材1とじゃま板11とで囲まれた領域の
気圧が大きくなり、じゃま板11の下端で下流側の気圧
大の領域から上流側の気圧小の領域へ向ってエアの流れ
が生じ、被矯正材1の表面から剥離したスケールはこの
エア流に乗って上流側の上矯正ロール2側へ向う傾向と
なり、かつ前述したように板材1の巾方向外側へ吹き飛
ばされ、上矯正ロール3の噛み込み側へとり込まれて圧
痕となることがない。ロール回転が逆転し、被矯正材1
が逆方向に送られるときは板材送り方向側のノズル12
のエア噴射量を大として剥離したスケールがロール2へ
噛み込まれるのを防止する。なお各々の調整弁17,1
8の切替、調整は板材1の通板方向切替と連動して遠隔
制御することができる。
【0016】図6は本発明の実施例によるスケール排除
装置のじゃま板の上下機構および加圧エア供給ヘッダの
支持構造を示す一部裁断した正面図であり、図7は図6
のB−B線に沿う側面断面図である。この実施例は図4
で説明した単板のじゃま板11の両面側にノズル12,
13を配置した例である。一対の加圧エア供給ヘッダ2
0,21は両端部近傍で矯正機本体フレーム22に支持
されており、ロール駆動側の一端部20a,21aが図
示しない送風機につながるエア供給管に連結される。供
給ヘッダ20,21はノズル12,13が連結される部
分で僅かな隙間を有して互いに対向しており、この隙間
を通り得るようにじゃま板11が上矯正ロール間に配置
されている。じゃま板11の両端部はブラケット23を
介して矯正機本体フレーム22に装着されたエアシリン
ダ24のピストンロッド25に連結され、該シリンダ2
4の付勢により上下位置の調整がなされるようになって
いる。なお各々の加圧エア供給ヘッダ20,21はそれ
ぞれのエア供給管および調整弁を介して1つの送風機に
連結されるが、場合によってはそれぞれ別個の送風機に
連結されてもよい。
装置のじゃま板の上下機構および加圧エア供給ヘッダの
支持構造を示す一部裁断した正面図であり、図7は図6
のB−B線に沿う側面断面図である。この実施例は図4
で説明した単板のじゃま板11の両面側にノズル12,
13を配置した例である。一対の加圧エア供給ヘッダ2
0,21は両端部近傍で矯正機本体フレーム22に支持
されており、ロール駆動側の一端部20a,21aが図
示しない送風機につながるエア供給管に連結される。供
給ヘッダ20,21はノズル12,13が連結される部
分で僅かな隙間を有して互いに対向しており、この隙間
を通り得るようにじゃま板11が上矯正ロール間に配置
されている。じゃま板11の両端部はブラケット23を
介して矯正機本体フレーム22に装着されたエアシリン
ダ24のピストンロッド25に連結され、該シリンダ2
4の付勢により上下位置の調整がなされるようになって
いる。なお各々の加圧エア供給ヘッダ20,21はそれ
ぞれのエア供給管および調整弁を介して1つの送風機に
連結されるが、場合によってはそれぞれ別個の送風機に
連結されてもよい。
【0017】
【発明の効果】このように本発明によれば、矯正ロール
の圧下で剥離し、ロール間に浮遊するスケールをロール
間に設置したじゃま板で遮蔽して隣接した下流側の矯正
ロールに噛み込まれるのを防止し、同時に前記じゃま板
に隣接して配置したノズルのエア噴射で機外へ吹き飛ば
すようにしたので、板材製品にスケールによる圧痕の発
生が抑制される。ノズルは板材の巾方向に並べて配置
し、かつ該板材の巾方向奥方のノズルピッチを小さく配
列することで、送風機の容量が小さくても、確実にスケ
ールを側方の機外に排出できる。本発明は特に熱間の厚
板矯正機に有用であり、また複数パスで矯正動作を行う
可逆式矯正機にも同様に適用可能である。
の圧下で剥離し、ロール間に浮遊するスケールをロール
間に設置したじゃま板で遮蔽して隣接した下流側の矯正
ロールに噛み込まれるのを防止し、同時に前記じゃま板
に隣接して配置したノズルのエア噴射で機外へ吹き飛ば
すようにしたので、板材製品にスケールによる圧痕の発
生が抑制される。ノズルは板材の巾方向に並べて配置
し、かつ該板材の巾方向奥方のノズルピッチを小さく配
列することで、送風機の容量が小さくても、確実にスケ
ールを側方の機外に排出できる。本発明は特に熱間の厚
板矯正機に有用であり、また複数パスで矯正動作を行う
可逆式矯正機にも同様に適用可能である。
【図1】本発明の実施例に係る厚鋼板矯正機におけるス
ケール排除装置の概略的な正面断面図である。
ケール排除装置の概略的な正面断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った側面断面図である。
【図3】板材上面と一対の上矯正ロールで囲まれた領域
のエア流速を説明するための概略図である。
のエア流速を説明するための概略図である。
【図4】本発明の他の実施例によるスケール排除装置の
概略的な正面断面図である。
概略的な正面断面図である。
【図5】図4のノズル部分の拡大側面断面図である。
【図6】本発明の実施例によるスケール排除装置のじゃ
ま板の上下機構および加圧エア供給ヘッダの支持構造を
示す一部裁断した正面図である。
ま板の上下機構および加圧エア供給ヘッダの支持構造を
示す一部裁断した正面図である。
【図7】図6のB−B線に沿う側面断面図である。
1 被矯正材 2,3 上矯正ロール 4 下矯正ロール 6 駆動モータ 7,11 じゃま板 8,12,13 ノズル 9,20,21 加圧エア供給ヘッダ 15,16 エア供給管 17,18 調整弁 24 エアシリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】隣接した上矯正ロールの間にじゃま板と加
圧エア供給ヘッダとを設け、前記上矯正ロールの長さ方
向に配列されかつ被矯正材に向けて所定の傾斜角度でエ
ア噴射する複数個のノズルを前記加圧エア供給ヘッダに
取り付けたことを特徴とする鋼板矯正圧延機のスケール
排除装置。 - 【請求項2】前記加圧エア供給ヘッダは矯正機本体フレ
ームに固定され、前記じゃま板は前記矯正機本体フレー
ムにシリンダ装置を介して上下動可能に支持されること
を特徴とする請求項第1項に記載した鋼板矯正圧延機の
スケール排除装置。 - 【請求項3】前記じゃま板を挟むようにその両側にそれ
ぞれ前記ノズルが配列され、かつ該じゃま板の両側のノ
ズル組がそれぞれ別々の加圧エア供給ヘッダおよび供給
管を介して別個にエア噴射量を可変し得るように加圧エ
ア供給源に連結されることを特徴とする請求項第1項ま
たは第2項に記載した鋼板矯正圧延機のスケール排除装
置。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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JP22077099A JP3446030B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 鋼板矯正圧延機のスケール排除装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001047132A true JP2001047132A (ja) | 2001-02-20 |
JP3446030B2 JP3446030B2 (ja) | 2003-09-16 |
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ID=16756297
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22077099A Expired - Fee Related JP3446030B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 鋼板矯正圧延機のスケール排除装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3446030B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102756014A (zh) * | 2011-04-29 | 2012-10-31 | 钢铁普蓝特克股份有限公司 | 除锈机构及配备该机构的辊式矫直机 |
CN113732109A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-12-03 | 南通江勤美金属制品有限公司 | 一种调质淬火带钢的镰刀弯矫正设备 |
WO2024169012A1 (zh) * | 2023-02-14 | 2024-08-22 | 中冶南方工程技术有限公司 | 可自动清理及运输废料的辊式矫直机 |
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-
1999
- 1999-08-04 JP JP22077099A patent/JP3446030B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2024169012A1 (zh) * | 2023-02-14 | 2024-08-22 | 中冶南方工程技术有限公司 | 可自动清理及运输废料的辊式矫直机 |
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JP3446030B2 (ja) | 2003-09-16 |
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