JPH09141323A - デスケーリング装置及びデスケーリング装置兼ローラガイド装置 - Google Patents

デスケーリング装置及びデスケーリング装置兼ローラガイド装置

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JPH09141323A
JPH09141323A JP32126295A JP32126295A JPH09141323A JP H09141323 A JPH09141323 A JP H09141323A JP 32126295 A JP32126295 A JP 32126295A JP 32126295 A JP32126295 A JP 32126295A JP H09141323 A JPH09141323 A JP H09141323A
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descaling
rolled
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refrigerant
holding mechanism
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期設備投資金額の大幅な削減と共にランニ
ングコストを安く抑え、被圧延材の表面品質の著しい向
上と圧延ロール等の長寿命化とを図る。 【解決手段】 デスケーリング用冷媒Wの配管13を角
形金属ビレットMを囲むように配置して、この配管に冷
媒WをビレットMの表面に向けて噴射する複数のデスケ
ーリング用ノズル14を設け、各ノズル14とビレット
間の面間距離を一定の距離に近接保持する保持機構とを
備えているデスケーリング装置本体Bを具備し、上記保
持機構によって、冷媒WがビレットMの表面に衝突する
時に冷媒Wがビレットの表面を叩く衝撃圧力が約0.1
5〜1MPaとなるように上記面間距離を常に約50m
m以下でかつ一定距離となるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属異形材など
の被圧延材、特に電炉製鉄鋼異形材圧延工程において、
加熱炉を出てから粗圧延機に入る前及び圧延ライン内の
いずれかの場所で熱間金属材料の表面を清浄するための
デスケーリング装置及びこのデスケーリング装置兼ロー
ラガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延異形材製品の表面傷等の表面品
質は、ビレットの加熱中あるいは連続鋳造の際の凝固か
ら圧延開始までの間に生成する酸化スケールに起因する
ケースが非常に多い。最近、電炉製異形材圧延製品の表
面品質の向上が需要家から強く要望される傾向がある。
しかし、従来は、金属異形材、特に電炉製鉄鋼異形材の
圧延工程においては、異形材製品の表面品質はそれほど
重要視されなかったのが実情である。この実情の背景を
説明すると、近年、表面品質、特に表面傷が種々の特性
に影響していることが明らかになりつつある。また加熱
炉で発生した酸化スケールを除去、すなわちデスケーリ
ング(descaling)しないと、酸化スケールが
圧延ロールに噛み込んで圧延ロールの表面が傷つき、こ
のために圧延ロールの寿命が非常に短くなると同時に製
品の表面品質が劣化することも以前から判明していたの
である。しかしながら、従来のスケールの清浄のための
装置すなわちデスケーリング装置は、約20MPa前後
の超高圧ポンプを用いて清浄を行っており、初期設備投
資金額とランニングコスト(特に電力代)が非常にかか
るために、特に電炉製異形材圧延工程には導入されなか
った。一方、高炉製鉄鋼異形材圧延工程では、前記超高
圧型デスケーリング装置が導入されており、その製品の
材質特性及び表面品質特性は高品質であった。最近、高
炉製品と電炉製品の用途分野の区別が曖昧になり、両製
品が互いに競合するようになり、電炉メーカーでもデス
ケーリング装置が必需品になりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の超高圧デスケー
リング装置において、被圧延材である被圧延鋼材の先端
等が曲がっていると、この被圧延鋼材がデスケーリング
装置の噴射ノズル等に突き掛けることになって、本装置
を破損又は破壊したりする事故が発生するのを防ぐため
に、噴射ノズルと被圧延鋼材表面間の距離、すなわち面
間距離を大きく取る必要があった。面間距離を大きく取
った状態で、噴射ノズル等からデスケーリング用冷媒を
被圧延鋼材表面に当ててその衝撃力によって酸化スケー
ルの剥離と破砕とを行なうと、デスケーリング用ポンプ
の吐出圧は前記の如く、超高圧化にならざるを得なかっ
た。このために初期設備投資金額が多額となりかつ電気
代等のランニングコストが高くなることが従来の超高圧
デスケーリング装置の最大の問題点であった。したがっ
てデスケーリング装置の大幅なコストダウンが要請され
ていた。この発明の第1の目的は、初期設備投資金額の
大幅な削減と共にランニングコストを安く抑えることに
ある。この発明の第2の目的は、被圧延材の表面品質の
著しい向上にある。この発明の第3の目的は、圧延ロー
ル等の長寿命化にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者等は、まず、デスケーリングのメカニズム
を解明し、下記のことを確認した。すなわち、 第1段階:高温の被圧延鋼材の表面にデスケーリング
冷媒が衝突した時に、酸化スケールの表面が急冷される
ので、酸化スケール層内に大きな温度勾配が形成され
る。 第2段階:この急激な温度勾配は、酸化スケール層内
に巨大な熱応力を発生させ、酸化スケールと金属母体と
の界面及び酸化スケール断面内に亀裂を形成する。 第3段階:この状態でデスケーリング用冷媒の衝撃力
が作用すると、酸化スケールの剥離と破砕が生じ、デス
ケーリングが行なわれる。 上記第1段階では、デスケーリング用冷媒の温度と酸化
スケールの温度との差が大きいことが重要であるが、デ
スケーリング用冷媒の流速が大きいと熱伝達も増加す
る。十分なデスケーリングが行われるための重要な事項
は、デスケーリング用ポンプの吐出圧ではなくて、実際
に被圧延鋼材の金属表面に衝突するデスケーリング用冷
媒の流速と衝撃圧力である。デスケーリング用ポンプの
吐出圧力が大きくても面間距離が大きければ、衝突流速
及び衝撃圧力共に、面間距離の二乗に反比例して小さく
なる。デスケーリング用ポンプの吐出圧が小さくても、
面間距離を近接化すれば、デスケーリング用冷媒の衝突
流速及び衝撃圧力は共に大きくなる。それゆえ、デスケ
ーリング用ノズルの近接化を図りつつ、被圧延鋼材がデ
スケーリング用ノズルやその他の部位を破損しないよう
に工夫することにより、デスケーリング装置のコストダ
ウンが実現する。
【0005】つぎに、上記目的実現のためには下記に列
挙する技術的な課題を解決すれば良い。第1の課題は、
十分にデスケーリングが実現するデスケーリング衝突力
と面間距離の関係を解明する必要があること。第2の課
題は、被圧延鋼材の形状に追随して、常に面間距離が一
定に保持可能な機構の開発を必要とすること。第3の課
題は、被圧延鋼材がデスケーリング装置(特にデスケー
リング用ノズル)に衝突しないように被圧延鋼材を誘導
案内する装置とデスケーリング装置とを複合一体化する
装置の開発を必要とすること。そこで、上記各課題を解
決するために、この発明では、下記の技術的手段を採用
している。この発明のデスケーリング装置は、デスケー
リング用冷媒を圧送するためのデスケーリング用冷媒配
管と、このデスケーリング用冷媒配管に設けてあって上
記デスケーリング用冷媒を被圧延材の表面に向けて噴射
するための複数のデスケーリング用ノズルと、各デスケ
ーリング用ノズルと被圧延材間の面間距離を一定の距離
に近接保持する保持機構とを設けて、この保持機構によ
ってデスケーリング用冷媒が被圧延材の表面に衝突する
時に、上記デスケーリング用冷媒が被圧延材の表面を叩
く衝撃圧力が約0.15MPa〜約1MPaとなるよう
にデスケーリング用ノズルと被圧延材間の面間距離を常
に50mm以下の一定の距離に近接保持するようにした
面間距離一定保持型超低圧噴射高衝撃圧デスケーリング
装置である。この発明は上記第1及び第2の課題に対応
するものである。上記衝撃圧力条件に関して述べると、
十分なデスケーリングを実現するために必要な衝撃圧力
は、約0.15〜1MPaの範囲で十分である。一般的
に、1MPa以上の衝撃圧力でもより完全なデスケーリ
ングは行われるが、デスケーリング装置の高額化と電力
代等のランニングコストの増加を招くので、実用的に不
必要である。また、0.15MPa以下の衝撃圧力でも
高温の酸化スケールの剥離は起こるが、圧延ラインの下
流側で被圧延鋼材の温度が低下した時に部分的に剥離し
ないで残る場合があるからである。上記面間距離に関し
て述べると、上記衝撃圧力条件を実現するためには、実
用的なデスケーリング用ノズルと被圧延材表面間の面間
距離としては、約50mm以下であることが妥当であ
る。このような面間距離近接型のデスケーリング装置で
は、面間距離の変動が上記衝撃圧力を著しく変動させ、
デスケーリング性能に強く影響するので、面間距離の変
動幅を±3mm以内に抑える必要がある。なお、上記衝
撃圧力は、理論上は上記面間距離の二乗に逆比例する。
面間距離の上限を約50mmに限定した根拠は、これ以
上距離を長くするとデスケーリング用ポンプの吐出圧力
が大きくなり、初期投資金額とランニングコストの著し
い増加を招くからである。デスケーリング用ノズルの配
置例に関しては、例えば被圧延材表面に噴射されたデス
ケーリング用冷媒の個々の衝突パターンの周縁部が隣同
士で互いにオーバーラップするように配置したり、また
互いにオーバーラップしない時はノズルを複数列千鳥状
に配列し、デスケーリング用冷媒が近接した面内で切れ
目が生じないように噴射したりすればよい。面間距離を
短くすると、1個のデスケーリング用ノズルから噴射さ
れるデスケーリング用冷媒によって被圧延鋼材表面をカ
バーできる面積が小さくなるので、デスケーリング用ノ
ズルの個数が増加する欠点がある。この欠点を解決する
ためには、上記面間距離との関係でデスケーリング用ノ
ズルから噴射されたデスケーリング用冷媒が被圧延材表
面に衝突した時に形成され個々の衝突パターンの周縁部
が隣同士で重複しない場合には、筋状にデスケーリング
されない部分が発生する。したがって、互いにオーバー
ラップするようにノズルの穴部形状と面間距離を選択す
る必要がある。上記複数の衝突パターンの中心線は、被
圧延材の進行方向に対して直交する直線であることが望
ましいが、多少傾斜してもよい。また、デスケーリング
用ポンプの吐出圧の一層の低圧化を図り、かつ高衝撃圧
力を実現するために面間距離の一層の近接化を図る時に
は、上記衝突パターンが互いに重複しないケースが発生
する。このようなケースには、デスケーリング用ノズル
列を複列化し、前後の列同士でデスケーリング用ノズル
が互いに千鳥状に配置にする必要がある。衝突パターン
が互いにオーバーラップする場合でも、デスケーリング
用ノズル列を複列化・千鳥状化してもよい。上記保持機
構は、支持手段に回転可能に支持させ、デスケーリング
装置本体の回転中心となる垂直支点ピン又は水平支点ピ
ンの一方又は双方を設ける構成とすることによって、被
圧延材が左右にずれた状態で斜めに進入してきた場合
や、上反り又は下反りした状態で進入してきた場合に、
上反り部や下反り部が例えばローラ等に当接することに
伴なって上記支点ピンを中心としてデスケーリング装置
本体が揺動して面間距離を常に一定に保つ機能が発揮さ
れる。
【0006】この発明のデスケーリング装置兼ローラガ
イド装置は、上記デスケーリング装置本体をローラガイ
ド装置本体に組込んで、両本体を複合一体化したもので
あって、上記第3の課題に対応している。上記ローラガ
イド装置本体は、ガイドボックスに設けてある固定ガイ
ドと、この固定ガイドの一端部側に設けてあるガイドロ
ーラとを設けてあり、上記デスケーリング装置本体は、
上記保持機構を介して固定ガイドに支持されているもの
である。上記デスケーリング装置本体の各デスケーリン
グ用ノズルの配列構成は、前記したものにすることが望
ましい。また上記保持機構は、支持手段に回転可能に支
持されており、デスケーリング装置本体の回転中心とな
る垂直支点ピン又は水平支点ピンの一方又は双方を備
え、そして被圧延材に対向近接して固定ガイド内に進入
する被圧延材の上反り部又は下反り部が当接するローラ
を設けるようにすれば、被圧延材の進入時に、圧延材の
左右のずれや反り等の変形に対しても面間距離が確実に
一定のものとなる。被圧延材の断面形状は、角形、オー
バル形状等適宜である。
【0007】
【作用】この発明においては、面間距離を近接化して、
この距離を保持機構によって一定距離に保持することに
より、確実にデスケーリングが行われる。そして、デス
ケーリング後、圧延あるいはデスケーリングを適宜回数
行うことにより、異形材圧延製品の表面品質問題がほと
んど解決することが明らかになった。また、圧延ロール
の長寿命化も達成でき、回収年限が非常に短く、投資効
率の高いデスケーリング装置及びガイドローラ装置であ
ることが明らかになった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この発明に係るデスケーリング装
置兼ローラガイド装置の一実施形態について説明する。
このローラガイド装置は、図2及び図3に示すようにロ
ーラガイド装置本体Aにデスケーリング装置本体Bを組
込むことによって、両装置本体を複合化・一体化したも
のである。ローラガイド装置本体Aは、デスケーリング
装置本体Bの支持手段となるので、まずローラガイド装
置本体を図1乃至図5を参照して説明し、ついでデスケ
ーリング装置本体について説明することにする。
【0009】ローラガイド装置本体Aにおいて、フレー
ム1は、その前後方向(図3左右方向)及び底部が開口
されている。フレーム1の前後両側には被圧延材M(図
示の例では角形金属ビレットM)を圧延ロールRへ案内
する出口側の前固定ガイド2と入口側の後固定ガイド3
とを連結している。前固定ガイド2はガイドボックス4
に固着されており、このガイドボックスはレストバー5
上に取付けられ、クランプ6によって固定されている。
前固定ガイド2の先端部に対の出口側の前側面ガイドロ
ーラ7を支持軸を中心として回転自在に軸支してある。
各前側面ガイドローラ7の支持軸上端の偏心軸部にウォ
ーム8を設け、両ウォームには互いに逆ねじ関係にある
ピニオン9が噛合している。ピニオン9を回転させる
と、前側面ガイドローラ7の間隔が調整される。後固定
ガイド3には入口側の後側面ガイドローラ10を支持軸
を中心として回転自在に軸支してある。被圧延材Mは、
後固定ガイド3内を通過し、後側面ガイドローラ10で
案内されると共に、前固定ガイド2の前側面ガイドロー
ラ7に案内されて前固定ガイド2から圧延ロールRへ誘
導される。図3において、11は被圧延材Mの搬送ロー
ラである。フレーム1、前固定ガイド2及び後固定ガイ
ド3は、これらが一体となって固定ガイドとしてデスケ
ーリング装置本体Bを回転可能に支持する支持手段を構
成している。
【0010】そこで、デスケーリング装置を図1乃至図
6に基づいて説明する。特に図1及び図6に示すように
デスケーリング装置本体Bは、フレキシブルなデスケー
リング用冷媒給送ホース12(図示の例では給水ホース
12)、デスケーリング用冷媒配管13、デスケーリン
グ用ノズル14及び面間距離一定保持機構15を具備し
ている。デスケーリング用冷媒配管13はフレーム1内
に設けられており、その一端部13aがフレームの一側
壁外へ突出され、突出端が連結部16を介してデスケー
リング用冷媒給送ホース12と接続されている。このデ
スケーリング用冷媒給送ホースは、その他端側がデスケ
ーリング用ポンプ(図示せず)に連通している。またデ
スケーリング用冷媒配管13は、フレーム1内で被圧延
材Mを囲むように配置されている。デスケーリング用冷
媒配管13は、図2に示すように被圧延材Mの進行方向
(左方向)に複数列(図示の例では2列)配置され、連
結板17によって互いに連結されているが、必ずしも複
数列配置することを要さず、単一列であってもよい。デ
スケーリング用冷媒配管13のヘッダーには、図1及び
図2に示すように被圧延材Mを包むように複数のデスケ
ーリング用ノズル14を配置し、各ノズル先端を被圧延
材に対してこれらの先端からデスケーリング用冷媒Wを
被圧延材の表面に向けて噴射可能にしてある。噴射され
るデスケーリング用冷媒Wが被圧延材Mの表面に衝突す
ることによってデスケーリングが行われるが、この時
に、デスケーリング用冷媒が被圧延材の表面を叩く衝撃
圧力が約0.15MPa〜約1MPaとなるようにデス
ケーリング用ノズルと被圧延材間の面間距離を常に50
mm以下でかつ一定の距離に近接保持される。この保持
作用は、後述する面間距離一定保持機構15によって果
される。図7及び図8に示すように、各列のデスケーリ
ング用冷媒配管13における各デスケーリング用ノズル
14から噴射されたデスケーリング用冷媒Wが被圧延材
Mの表面に衝突した時に形成される個々の衝突パターン
Pの周縁部が、常に隣同士で互いに重複(オーバーラッ
プ)するようにノズルの穴部形状と面間距離を選択する
必要がある。その理由は、重複しない場合には、被圧延
材Mの表面にデスケーリング用冷媒Wが当らない部分が
生じて、被圧延材の進行に伴なってその表面に筋状のデ
スケーリングされない部分が発生することになるからで
ある。衝突パターンPの中心線(図8の例では中心線C
L)は、被圧延材Mの進行方向(図8矢印方向)に対し
て直交する直線であることが望ましいが、多少傾斜して
もよい。また、デスケーリング用ポンプの吐出圧の一層
の低圧化を図り、かつ高衝撃圧力を実現するために面間
距離の一層の近接化を図るときには、衝突パターンPが
互いに重複しない場合が発生する。このような場合に
は、図9及び図10に示すようにデスケーリング用ノズ
ル列を被圧延材Mの進行に向けて間隔を置いて複列化
(図示の例では2列化)し、しかも前後の列同士でデス
ケーリング用ノズル14a,14bが互いに千鳥状に配
置にする。このようにすれば、前列のデスケーリング用
ノズル14aによる衝突パターンP1間のデスケーリン
グ用冷媒Wが当らない部分に後列のデスケーリング用ノ
ズル14bによる衝突パターンP2が対応するから、デ
スケーリング用冷媒Wが近接した面内で切れ目が生じな
いようになり、被圧延材の表面全面をデスケーリングす
ることができる。面間距離一定保持機構15について図
1乃至図6を参照して説明すると、この保持機構は、上
述したようにデスケーリング用ノズル14と被圧延材M
との間の距離すなわち面間距離を常に50mm以下に近
接保持するためのものである。面間距離一定保持機構1
5は保持板18を備えており、この保持板は先端側(前
端側)が前固定ガイド2上に、後端側が後固定ガイド3
上にそれぞれ載置されている。保持板18の中間下部で
デスケーリング用冷媒配管13の上部を固定している。
そして保持板18の先端側下部に上ガイドローラ20を
ピン21を回転中心として取付け、さらにその最先端に
固定部22を固着してある。固定部22は、図3及び図
6の例ではコ字形に形成されており、その内部に軸受体
23が垂直支点ピン24を回転中心として軸支されてい
る。軸受体23は、その両側を水平支点ピン25によっ
てフレーム1前面より延びている受板26の先端部で保
持されている。保持板18は垂直支点ピン24を回転中
心として図2上下方向に回転可能であり、また水平支点
ピン25を回転中心として図3上下方向に回転可能であ
る。このためデスケーリング装置本体B全体が受板26
に軸支されている軸受体23の支点ピン24,25を支
点として回転可能となる。
【0011】上記構成のローラガイド装置の作用を説明
すると、図1乃至図3に示す例によれば、角形金属ビレ
ットの被圧延材Mは、後固定ガイド3内を通過し、後側
面ガイドローラ10で案内され、前固定ガイド2の前側
面ガイドローラ7に案内されて前固定ガイド2から前方
の圧延ロールRへ誘導されて圧延される。誘導案内時
に、もし被圧延材Mが図2上下(図1左右)にずれた状
態で斜めに進入してきた場合、デスケーリング装置本体
Bが図2の垂直支点ピン24を中心として同図上下方向
に回転するから、上下の面間距離が一定に保持される。
また図3から被圧延材Mが、例えば上反りした状態で進
入してきた場合、上ガイドローラ20が押し上げられ
て、デスケーリング装置本体Bが水平支点ピン25を中
心に同図上下方向へ回転して上下の面間距離が一定に保
持されることになる。さらに下反り傾向の場合には、上
ガイドローラ20に対向して下ガイドローラを適宜追加
すればよい。被圧延材Mの先端が圧延ロールRに近い前
側面ガイドローラ7に到達すると、入口側の後側面ガイ
ドローラ10と連動して被圧延材Mを捕捉し、上記面間
距離が安定して維持される。
【0012】その他、ピンチロール方式での被圧延材M
の捕捉・面間距離一定保持方法や図2又は図3の垂直支
点ピン24又は水平支点ピン25のいずれか一方だけを
支点としてデスケーリング装置本体Bを回転させる方法
を採用してもよく、さらに被圧延材の断面形状や曲がり
状況に応じて上記の方式の中から適宜選択すればよい。
面間距離一定保持型の被圧延材の保持機構15として
も、上記の方法や構造の変形・組合わせ以外の多様な方
法や構造が考えられることは当然である。
【0013】また被圧延材を圧延孔形に、特に誘導案内
する必要のない場合には、デスケーリング装置機能だけ
を活用すればよいので、デスケーリング装置本体Bをロ
ーラガイド装置本体Aに組込む必要がなく、この場合ロ
ーラガイド装置本体Aに代わるデスケーリング装置本体
Bの支持手段を設置すればよい。
【0014】
【実施例】異形棒鋼及び丸棒圧延ラインの加熱炉より抽
出された125×125(mm)角形金属ビレットを用
いて本発明のデスケーリング装置の性能確認実験を行っ
た。この実験において、角形金属ビレット温度は105
0℃で酸化スケールの厚さは平均して約1mm程度であ
り、また角形金属ビレットの移送速度は1.2m/sで
あった。その他の検証実験条件は、
【表1】、
【表2】に整理したとおりである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】上記各検証実験では、図1乃至図5に示し
た装置を用いた。上記各表において、衝突パターンとし
て、オーバーラップ/直交型は図7及び図8に対応し、
千鳥状は図9及び図10に対応している。各検証実験で
の酸化スケールの剥離状況は、上表の条件下でも、酸化
スケールは見事に剥離した。その結果、異形棒鋼及び丸
棒鋼圧延製品の表面傷はほとんど皆無になった。また、
長時間使用した結果圧延ロールの寿命も2〜3倍に延長
した。なお、剥離した酸化スケールの排除は、図1の下
部から行われている。
【0018】
【発明の効果】この発明のデスケーリング装置によれ
ば、初期設備投資金額の大幅な削減とランニングコスト
の低減が可能となって、その経済効果は非常に大きく、
そして十分なデスケーリングが実現でき、電炉製品など
被圧延材の表面品質の著しい向上が図れる。またこの発
明のデスケーリング装置兼ローラガイド装置によれば、
圧延ロール等の長寿命化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すローラガイド装置
の右側断面図である。
【図2】この発明の一実施形態を示すローラガイド装置
の平面図である。
【図3】この発明の一実施形態を示すローラガイド装置
の正面図である。
【図4】この発明の一実施形態を示すローラガイド装置
の右側面図である。
【図5】この発明の一実施形態を示すローラガイド装置
の左側面図であって、レストバー及びクランプを省略し
ている図である。
【図6】デスケーリング装置本体の主要部を示す一部断
面正面図である。
【図7】一実施形態のデスケーリング用ノズルとデスケ
ーリング用冷媒と被圧延材との関係を示す正面図であ
る。
【図8】図7におけるデスケーリング用ノズルから噴射
されるデスケーリング用冷媒の衝突パターン(オーバー
ラップ型パターン)と被圧延材との関係を示す平面図で
ある。
【図9】他の実施形態のデスケーリング用ノズルとデス
ケーリング用冷媒と被圧延材との関係を示す正面図であ
る。
【図10】図9におけるデスケーリング用ノズルから噴
射されるデスケーリング用冷媒の衝突パターン(千鳥状
パターン)と被圧延材との関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 前固定ガイド 3 後固定ガイド 4 ガイドボックス 5 レストバー 7 前側面ガイドローラ 10 後側面ガイドローラ 12 デスケーリング用冷媒給送ホース(給水ホー
ス) 13 デスケーリング用冷媒配管 14 デスケーリング用ノズル 14a デスケーリング用ノズル 14b デスケーリング用ノズル 15 保持機構 18 保持板 20 上ガイドローラ 23 軸受体 24 垂直支点ピン 25 水平支点ピン 26 受板 A ローラガイド装置本体 B デスケーリング装置本体 M 被圧延材(角形金属ビレット) P 衝突パターン P1 衝突パターン P2 衝突パターン R 圧延ロール W デスケーリング用冷媒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月19日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 デスケーリング装置及びデスケーリン
グ装置兼ローラガイド装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デスケーリング装置本体が、デスケーリ
    ング用冷媒を圧送するためのデスケーリング用冷媒配管
    と、このデスケーリング用冷媒配管に設けてあって上記
    デスケーリング用冷媒を被圧延材の表面に向けて噴射す
    るための複数のデスケーリング用ノズルと、上記各デス
    ケーリングノズルと被圧延材間の面間距離を一定の距離
    に近接保持する保持機構とを備えており、この保持機構
    は、デスケーリング用冷媒が上記被圧延材の表面に衝突
    する時に上記デスケーリング用冷媒が上記被圧延材の表
    面を叩く衝撃圧力が約0.15〜1MPaとなるように
    上記面間距離を常に約50mm以下でかつ一定となるよ
    うに保持する機能を備えていることを特徴とする被圧延
    材表面を清浄するためのデスケーリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、各デスケーリング用
    ノズルは、それぞれから噴射されるデスケーリング用冷
    媒の個々の衝突パターンの周縁部が隣同士で互いにオー
    バーラップするように配列されていることを特徴とする
    被圧延材表面を清浄するためのデスケーリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、各デスケーリング用
    ノズルは、被圧延材の進行方向に間隔を置いて複数列配
    列されており、一方の列のデスケーリング用ノズルの間
    の位置に他方の例のデスケーリング用ノズルが対応する
    ように配置してデスケーリング用冷媒が近接した面内で
    切れ目が生じないようにしていることを特徴とする被圧
    延材表面を清浄するためのデスケーリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、保持機構
    は、支持手段に回転可能に支持されており、デスケーリ
    ング装置本体の回転中心となる垂直支点ピンを備えてい
    ることを特徴とする被圧延材表面を清浄するためのデス
    ケーリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3において、保持機構
    は、支持手段に回転可能に支持されており、デスケーリ
    ング装置本体の回転中心となる水平支点ピンを備えてい
    ることを特徴とする被圧延材表面を清浄するためのデス
    ケーリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のデスケーリング装置本体
    と、ローラガイド装置本体とを具備しており、 上記ローラガイド装置本体は、ガイドボックスに設けて
    ある固定ガイドと、この固定ガイドの一端部側に設けて
    あるガイドローラとを設けてあり、 上記デスケーリング装置本体は、上記固定ガイドに組込
    まれていると共に保持機構を介して固定ガイドに支持さ
    れていることを特徴とするデスケーリング装置兼ローラ
    ガイド装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、デスケーリング装置
    本体の各デスケーリング用ノズルは、それぞれから噴射
    されるデスケーリング用冷媒の個々の衝突パターンの周
    縁部が隣同士で互いにオーバーラップするように配列さ
    れていることを特徴とするデスケーリング装置兼ローラ
    ガイド装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、デスケーリング装置
    本体の各デスケーリング用ノズルは、被圧延材の進行方
    向に間隔を置いて複数列配列されており、一方の列のデ
    スケーリング用ノズルの間の位置に、他方の例のデスケ
    ーリング用ノズルが対応するように配置してデスケーリ
    ング用冷媒が近接した面内で切れ目が生じないようにし
    ていることを特徴とするデスケーリング装置兼ローラガ
    イド装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7又は8において、保持機構
    は、支持手段に回転可能に支持されており、デスケーリ
    ング装置本体の回転中心となる垂直支点ピンを備えてい
    ることを特徴とするデスケーリング装置兼ローラガイド
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項6、7又は8において、保持機
    構は、支持手段に回転可能に支持されており、デスケー
    リング装置本体の回転中心となる水平支点ピンを備えて
    いることを特徴とするデスケーリング装置兼ローラガイ
    ド装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、保持機構は、被
    圧延材に対向近接して固定ガイド内に進入する被圧延材
    の上反り部又は下反り部が当接するローラを設けている
    ことを特徴とするデスケーリング装置兼ローラガイド装
    置。
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