JP2001046717A - 玉揚送装置 - Google Patents

玉揚送装置

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JP2001046717A
JP2001046717A JP11220646A JP22064699A JP2001046717A JP 2001046717 A JP2001046717 A JP 2001046717A JP 11220646 A JP11220646 A JP 11220646A JP 22064699 A JP22064699 A JP 22064699A JP 2001046717 A JP2001046717 A JP 2001046717A
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芳生 若菜
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誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
誠市 梁川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨ベルトに十分な張力を与えて装着するこ
とが容易に行うことができる玉揚送装置を提供する。 【構成】 操作片32は、該操作片32を上方に持ち上
げてスライド部材26を上方に移動させた状態で、ベル
ト上方固定装置17に研磨ベルト16を挿入可能な開放
状態と、ベルト上方固定装置17に研磨ベルト16を挟
持させる挟持状態とに変位可能にしたことにより、スラ
イド部材26を上方に移動させた状態のままで研磨ベル
ト16をベルト上方固定装置17に挿入,挟持した後、
スライド部材26が付勢部材37によって下方に付勢さ
れるため、研磨ベルト16に十分な張力を与えて装着す
ることが容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源により回転
する複数のローラ間を周回せしめられる搬送ベルトと、
該搬送ベルトの外周面に対向して設置されるガイドレー
ルに掛け渡して装着される研磨ベルトと、前記ガイドレ
ールの外側面に設置され且つ前記研磨ベルトの上方側を
固定するベルト上方固定装置と、を備えた玉揚送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を揚送する玉揚送装置
には、駆動源により回転するローラに周回している搬送
ベルト(皮ベルト)と、搬送ベルトに対向しガイドレール
の上下端に掛け渡して装着される研磨ベルト(布ベルト)
との間にパチンコ玉を挟持した状態で揚送するものが知
られている。通常、このような玉揚送装置の研磨ベルト
は、ガイドレールの外側面で研磨ベルトの上下端側を挟
持固定しているが、研磨ベルトは、玉揚送装置駆動時に
搬送ベルトとの間に挟持されるパチンコ玉に影響を受け
て研磨ベルトが伸び、玉揚送装置の上方に伸びた分の研
磨ベルトがダブついてしまうことがある。このため、特
開平9−730号に示されるように、常時研磨ベルトを
引っ張ることによって、研磨ベルトのダブつきを無くし
て、研磨ベルトを常に緊張させた状態に保つことができ
る玉揚送装置が提案されている。この玉揚送装置は、ガ
イドレールの外側面に研磨ベルトの上端を常時下方へ付
勢する上方固定装置が設けられており、研磨ベルトを緊
張した状態に保つようになっている。また、この上方固
定装置は、ガイドレールの外側面に突設して形成される
ピンと、該ピンを貫通させる長穴を有するスライド板
と、該スライド板の上端に形成されて研磨ベルトを挟持
固定する挟持部と、前記スライド板を下方に付勢する付
勢部材と、で構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した上方
固定装置を実際に使用する場合、スライド板を上方に持
ち上げた状態(付勢部材に抗した位置で維持する状態)で
研磨ベルトを引張り(伸びる分を予め減らすため)なが
ら、挟持部に研磨ベルトの上端を挟持させなければなら
ない。このように、3つの作業を同時に行うことにより
なされる研磨ベルトの挟持作業は、両方の手を使用して
行っても困難なものとなっている。また、挟持作業が困
難であるため、何とか研磨ベルトを装着しても、装着後
の研磨ベルトに十分な張力が与えられていない状態で装
着されることがあり、この場合には、結局研磨ベルトが
玉揚送装置駆動時にダブついてしまうという問題があっ
た。本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、研磨ベルトに十分な張力
を与えて装着することが容易に行うことができる玉揚送
装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に係る発明においては、駆動源により
回転する複数のローラ間を周回せしめられる搬送ベルト
と、該搬送ベルトの外周面に対向して設置されるガイド
レールに掛け渡して装着される研磨ベルトと、前記ガイ
ドレールの外側面に設置され且つ前記研磨ベルトの上方
側を固定するベルト上方固定装置と、を備えた玉揚送装
置において、前記ベルト上方固定装置は、前記ガイドレ
ールの外側面に沿って垂直方向に移動可能なスライド部
材と、該スライド部材を下方に付勢する付勢部材と、前
記スライド部材を前記付勢部材の付勢力に抗して上方に
移動させる操作片と、を備え、前記操作片は、該操作片
を前記付勢部材の付勢力に抗して上方に持ち上げてスラ
イド部材を上方に移動させた状態で、ベルト上方固定装
置に研磨ベルトを挿入可能な開放状態と、ベルト上方固
定装置に研磨ベルトを挟持させる挟持状態とに変位可能
にしたことを特徴とするものである。このように構成す
ることにより、操作片でスライド部材を上方に移動させ
た状態のままで操作片を操作して研磨ベルトをベルト上
方固定装置に挿入,挟持した後、スライド部材が付勢部
材によって下方に付勢されるため、研磨ベルトに十分な
張力を与えて装着することが容易に行うことができる。
【0005】また、請求項2に係る発明においては、前
記ベルト上方固定装置には、前記スライド部材を上方に
移動させた位置で係止させるスライド部材係止手段を設
けたことにより、操作片でスライド部材を上方に移動さ
せた状態のままでスライド部材係止手段でスライド部材
を係止して操作片を操作し、研磨ベルトをベルト上方固
定装置に挿入,挟持した後、スライド部材の係止を解除
することにより付勢部材によって下方に付勢されるた
め、研磨ベルトに十分な張力を与えて装着することが容
易に行うことができる。
【0006】また、請求項3に係る発明においては、前
記スライド部材係止手段は、前記操作片の操作により係
止させることにより、スライド部材の上方への移動,ス
ライド部材の係止,研磨ベルトの挟持及びスライド部材
のスライド部材係止手段からの取外しまでの一連の操作
がすべて操作片により操作可能なため、上記一連の操作
を容易に行うことができる。
【0007】また、請求項4に係る発明においては、前
記ベルト上方固定装置には、前記操作片を前記開放状態
及び挟持状態でそれぞれ停止維持するように付勢する弾
性部材を設けたことにより、操作片の開放状態時に容易
に研磨ベルトをベルト上方固定装置に挿入することがで
きると共に、研磨ベルトの挟持状態時により強固に研磨
ベルトを挟持することができる。また、操作片のグラつ
きを防止することができる。
【0008】更に、請求項5に係る発明においては、駆
動源により回転する複数のローラ間を周回せしめられる
搬送ベルトと、該搬送ベルトの外周面に対向して設置さ
れるガイドレールに掛け渡して装着される研磨ベルト
と、前記ガイドレールの外側面に設置され且つ前記研磨
ベルトの上方側を固定するベルト上方固定装置と、を備
えた玉揚送装置において、前記ベルト上方固定装置は、
前記ガイドレールの外側面に沿って垂直方向に移動可能
で且つ研磨ベルトを開放挟持する挟持部を有するスライ
ド部材と、該スライド部材を下方に付勢する付勢部材
と、を備え、前記スライド部材を上方に移動させた位置
で係止させるスライド部材係止手段を設けたことを特徴
とするものである。このように構成することにより、ス
ライド部材の上方への移動,スライド部材の係止及びス
ライド部材への研磨ベルトの挟持の操作を同時に行う必
要がなく、各操作を順に行うことができるため、研磨ベ
ルトに十分な張力を与えて装着することが容易に行うこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、本実施形態の要部を構
成する玉揚送装置の全体の構成について図1を参照して
説明する。図1は、玉揚送装置1を後方から見た斜視図
である。
【0010】図において、玉揚送装置1は、厚肉の鋼板
で形成された支持台2の上部に支持台2と同じ材質で形
成された揚送筒本体3が垂直状に立設され、揚送筒本体
3の下部に位置する図示しない駆動用の下部ローラと上
部に位置する図示しない上部ローラとの間に掛け渡され
る皮製の搬送ベルト4が、揚送筒本体3の周囲を周回す
るようになっている。この揚送筒本体3は、その断面形
状が一側面の開口した長方形状であり、この開口面に
は、図示しない揚送筒カバーが取付ネジによって取り付
けられている。この揚送筒カバーは、揚送筒本体3の全
長に亘って揚送筒本体3の開口面を覆うように固定され
ており、前記上部ローラ,下部ローラ等の修理,交換時
あるいは揚送筒本体3内のトラブル時などに揚送筒カバ
ーを取り外して修理,交換作業あるいは、トラブルに対
する対処を行うことができるものである。
【0011】また、前記搬送ベルト4は、モータ内蔵の
下部ローラの回転により揚送筒本体3の周囲を周回駆動
するものである。この搬送ベルト4に張力を付与するた
めに、搬送ベルト4が交互に当接する第1テンションロ
ーラ6,第2テンションローラ7及び第3テンションロ
ーラ8からなるテンションローラ機構5が、揚送筒本体
3の下部に取り付けられている。このテンションローラ
機構5の第1テンションローラ6及び第3テンションロ
ーラ8は、開放閉塞することが可能となっており、主
に、搬送ベルト4の交換作業時に操作される。また、揚
送筒本体3の下部には、流入するパチンコ玉を複数列に
整列せしめられる導入樋9が固定され、揚送筒本体3の
上部には、玉磨き後のパチンコ玉が排出される排出口1
1が形成されている。
【0012】しかして、導入樋9から流入されたパチン
コ玉は、搬送ベルト4により揚送された後排出口11か
ら排出されるが、その揚送される過程で次に説明するガ
イドレール21に周設される研磨ベルト16との摩擦力
によってパチンコ玉に付着した汚れが拭き取られ、排出
口11からは、綺麗にされたパチンコ玉が排出されるこ
ととなる。なお、導入樋9には、図1に示すように、導
入樋9の傾斜角を調整する傾斜角調整ボルト10が取り
付けられている。この傾斜角調整ボルト10には、スプ
リングが周設されており、内部を流れるパチンコ玉によ
って導入樋9に無理な力が加わったときでもパチンコ玉
がスムーズに整列されるような構造になっている。
【0013】一方、前記した揚送筒本体3の背面側に
は、揚送筒本体3の一側面に取り付けられた支持ヒンジ
15を介して、ガイドレール21が開閉自在に取り付け
られている。この支持ヒンジ15は、揚送筒本体3の垂
直方向に亘って数箇所設けられている。また、揚送筒本
体3のもう一方の側面には、止め金具13が係止金具1
4を介して取り付けられており、ガイドレール21に
は、前記止め金具13に対応する位置にその止め金具1
3を係止するための係合突起12が設けられている。
【0014】また、ガイドレール21には、その外側面
に研磨ベルト16の上方側を固定するベルト上方固定装
置17と研磨ベルト16の下方側を固定するベルト下方
固定装置18とが取り付けられ、ガイドレール21の上
端に研磨ベルト16を折り返し案内するための図示しな
い研磨ベルトローラが設けられている。しかして、ベル
ト下方固定装置18に固定された研磨ベルト16は、ガ
イドレール21の下端からガイドレール21を周回して
前記研磨ベルトローラに掛け渡され、ベルト上方固定装
置17に引張固定される。なお、ベルト上方固定装置1
7による研磨ベルト16の固定については、後に詳述す
る。
【0015】また、前述したように、ガイドレール21
は、揚送筒本体3に対して開閉自在に取り付けられてい
るため、前記搬送ベルト4や研磨ベルト16の玉揚送装
置1への装着は、ガイドレール21を支持ヒンジ15の
支点を中心に回転させて開くことにより行うことができ
る。このようにして搬送ベルト4や研磨ベルト16を装
着し、ガイドレール21が閉じられた状態で揚送筒本体
3とガイドレール21を止め金具13により係止するこ
とによって、搬送ベルト4と研磨ベルト16が対面した
状態で維持される。このようにガイドレール21が閉じ
られ、止め金具13により係止された状態では、揚送筒
本体3とガイドレール21との間には、隙間が形成され
ることとなるが、この隙間は、係止金具14の固着位置
を調整することによってその寸法を設定することがで
き、その設定値に応じて揚送されるパチンコ玉への圧力
を変化させることができる。
【0016】しかして、このように、搬送ベルト4及び
研磨ベルト16を装着した状態でガイドレール21を閉
じ、係合突起12に止め金具13を係止させてガイドレ
ール21を揚送筒本体3に装着させた後、搬送ベルト4
を周回駆動させることにより、搬送ベルト12と研磨ベ
ルト16との間に挟み込まれたパチンコ玉が、研磨ベル
ト16に汚れを拭き取られながら上昇するものである。
【0017】なお、営業終了時には、前記ベルト下方固
定装置18を弛めて研磨ベルト16が移動し得るように
した状態で、ガイドレール21外側上部の研磨ベルト1
6を引っ張って、使用前ベルト収納箱19に納められて
いる使用前の研磨ベルト16の未使用面をガイドレール
21の内側面に位置させるようにし、その後、ベルト下
方固定装置18とベルト上方固定装置17とを順次操作
して研磨ベルト16を係止することによって、翌日の研
磨に対する準備が終了する。このとき、使用後ベルト収
納箱20内に使用後の研磨ベルト16が収納されること
となる。また、この研磨ベルト16の巻取作業は、ガイ
ドレール21を揚送筒本体3から開いた状態で行って
も、あるいは閉じたままの状態でも行うことができる
が、新規な研磨ベルトに交換する場合には、ガイドレー
ル21を揚送筒本体3から開いた状態で行う必要があ
る。
【0018】以上、玉揚送装置1の概要について説明し
たが、次に、本実施形態の要部を構成するベルト上方固
定装置17について図2乃至図5を参照して説明する。
図2は、ベルト上方固定装置17の全体を示す斜視図で
あり、図3は、研磨ベルト16が装着されていない状態
のベルト上方固定装置17の側面図であり、図4は、操
作片32が開放状態のときのベルト上方固定装置17の
側面図であり、図5は、操作片32が研磨ベルト16挟
持状態のときのベルト上方固定装置17の側面図であ
る。
【0019】まず、ベルト上方固定装置17の構成につ
いて説明する。図2において、ベルト上方固定装置17
は、ガイドレール21の外側表面に沿って上下方向に移
動可能なスライド部材26と、該スライド部材26の上
部両側方に立設される取付フランジ29の間に嵌入され
る操作片32と、前記スライド部材26の下部に設けら
れた付勢部材取付部35に取り付けられる付勢部材37
と、前記操作片32の一端側と前記取付フランジ29上
方部とに掛け渡される弾性部材としてのスプリング39
と、から構成されている。
【0020】前記スライド部材26は、ステンレス等の
板金により形成されるものであり、その水平断面がコの
字に形成されて両側方にスライド部材26の水平方向の
ズレを防止するために前記ガイドレール21の側面と当
接するガイド部28が形成されると共に、表面両側方に
は、ガイドレール21に取り付けられるガイドピン22
が嵌入されるスライド長孔27が穿設されている。ま
た、スライド部材26の上方が折り曲げて形成されてい
るため、その上端から上下方向ほぼ中央までは、板材2
枚分の板厚となっている。そして、この折り曲げ部分の
両側方が更に直角に折り曲げられ、前記取付フランジ2
9を形成している。この取付フランジ29には、後述す
る支軸30が挿入される支軸孔42が穿設されている。
また、スライド部材26の下部には、前述のように、付
勢部材取付部35が設けられており、この付勢部材取付
部35の中央部には、付勢部材37を取り付けるための
付勢部材取付孔41が穿設されている。
【0021】また、操作片32は、スライド部材26と
同様に、ステンレス等の板金により側面形状ほぼL字状
に形成されるものであり、その上部は、鋭角に曲げら
れ、第1ベルト挟持片33を形成すると共に、この第1
ベルト挟持片33の先端部は、研磨ベルト16を挟持す
るための挟持端部33aを形成している。また、操作片
32の下部は、段差状に曲げられ、取手部34を形成す
ると共に、取手部34の反対側面には、ステンレス等の
板金により側面形状ほぼL字状に形成された第2ベルト
挟持片43(図3参照)が固着されている。この第2ベ
ルト挟持片43の先端部は、第1ベルト挟持片33と同
様に研磨ベルト16を挟持するため挟持端部43a(図
3参照)を形成している。更に、第1ベルト挟持片33
の折曲部近傍には、後述する支軸30が挿入される図示
しない支軸孔が穿設されている。
【0022】しかして、ベルト上方固定装置17は、以
下のように組み立てられる。まず、スライド部材26左
右の取付フランジ29の間に操作片32を挿入し、スラ
イド部材26の支軸孔42と操作片32の図示しない支
軸孔とを合わせた後、支軸孔42に支軸30を挿入し、
支軸30の両端をかしめることにより、操作片32がス
ライド部材26に回転自在に取り付けられる。次いで、
弾性部材としての前記スプリング39の一方の取付部
を、取付フランジ29の一側端に穿設された図示しない
ネジ孔に取付ネジ31で取り付け、スプリング39の他
方の取付部を、操作片32の一側端に穿設された図示し
ないネジ孔に取付ネジ36で取り付けることにより、ス
プリング39がスライド部材26及び操作片32に取り
付けられる。そして、スライド部材26の付勢部材取付
部35に穿設された付勢部材取付孔41に、付勢部材3
7の一方の取付部を挿通させることにより、付勢部材3
7がスライド部材26に取り付けられる。このスプリン
グ39により、操作片32が図4に示す位置にある場合
は、その開放状態が停止維持され、操作片32が図3に
示す位置にある場合は、その挟持状態が停止維持され
る。
【0023】上記のようにして組み立てられたベルト上
方固定装置17をガイドレール21に取り付ける場合、
ガイドレール21に穿設された図示しないガイドピン挿
入孔とスライド部材26に穿設されたスライド長孔27
を合わせた後、ガイドピン挿入孔にガイドピン22を挿
入し、ガイドピン22の先端をガイドレール21の裏面
側からかしめることにより、ガイドピン22がガイドレ
ール21に固定されると共に、ベルト上方固定装置17
がガイドレール21に装着されることとなる。ベルト上
方固定装置17がガイドレール21に装着された後、付
勢部材37の他方の取付部に付勢部材取付ボス38を挿
通し、ガイドレール21に穿設された図示しない付勢部
材取付ボス38挿入孔に付勢部材取付ボス38を挿入
し、付勢部材取付ボス38の先端をガイドレール21の
裏面側からかしめることにより、付勢部材取付ボス38
がガイドレール21に固定される。
【0024】なお、ガイドピン22及び付勢部材取付ボ
ス38のガイドレール21への固定は、ガイドピン22
及び付勢部材取付ボス38の先端をかしめる方法ばかり
でなく、ガイドピン22及び付勢部材取付ボス38の先
端をガイドレール21裏面側から溶着したり、あるい
は、取替可能にするため、ガイドピン22及び付勢部材
取付ボス38の先端とガイドピン挿入孔及び付勢部材取
付ボス38挿入孔にネジを切ることにより、ガイドピン
22及び付勢部材取付ボス38をガイドレール21に螺
着させる方法でもよい。
【0025】ところで、スライド部材26の内側幅寸法
は、ガイドレール21の幅寸法よりもやや大きく形成さ
れ、また、スライド長孔27の幅寸法は、ガイドピン2
2の径よりもやや大きく形成されているため、上記のよ
うに、ベルト上方固定装置17がガイドレール21に取
り付けられた際、スライド部材26の側方内側面とガイ
ドレール21の側方外側面との間及びスライド長孔27
の側方とガイドピン22側方との間には隙間が形成され
る。ここで、スライド部材26の垂直方向の中心線とガ
イドレール21の垂直方向の中心線を合わせて組み立て
た場合、スライド部材26とガイドレール21の左右に
は、同じ寸法(L1とする)の隙間が形成され、また、
ガイドピン22の左右には、スライド長孔27の側方と
の間に同じ寸法(L2とする)の隙間が形成される。こ
のとき、隙間寸法L1,L2がL1<L2となるように
それぞれの部材が形成されているため、スライド長孔2
7の側方がガイドピン22に当接する前にスライド部材
26の側方内側面がガイドレール21の側方外側面に当
接し、スライド長孔27の側方がガイドピン22に当接
することがないので、ガイドピン22が損傷することが
ない。
【0026】次に、ベルト上方固定装置17の研磨ベル
ト16の挟持方法について説明する。上記のようにして
ガイドレール21に装着されたベルト上方固定装置17
は、図3に示すように、付勢部材37の付勢力によって
下方に付勢され、スライド長孔27の上端にガイドピン
22が当接する位置で停止している。この状態から、取
手部34の下端を時計方向に回動することにより、操作
片32が支軸30を中心に回転すると共に、挟持端部3
3a,43aが支軸30を中心に挿入口60を開放し、
図4に示すように、操作片32が開放状態となる。この
とき、操作片32は、スプリング39により上方に付勢
されているため、この開放状態で停止維持されている。
この状態で研磨ベルト16を挿入口60に挿入する。研
磨ベルト16は、約1週間使用できる分の長さを有し、
研磨ベルト16の交換時(1回目)及び研磨ベルト16
の研磨面更新時(2回目以降)のいずれの場合も挟持方
法は同じであるため、ここでは研磨面更新時について記
述する。研磨面更新時には、挿入口60より下方の研磨
ベルト16を下方に引っ張り、搬送ベルト4に対向する
面に研磨ベルト16の未使用面が来るまで研磨ベルト1
6を使用前ベルト収納箱19から順次送り出す。研磨ベ
ルト16の未使用面が搬送ベルト4に対向する面に来た
ところで、緩めてあったベルト下方固定装置18を締め
付けることにより、研磨ベルト16の下方をベルト下方
固定装置18に固定する。研磨ベルト16の下方をベル
ト下方固定装置18に固定した後、予め研磨ベルト16
の伸びる量を少なくするために下方に引っ張って張力を
与えておく。そして操作片32を片方の手で上方に持ち
上げる。操作片32を上方に持ち上げることにより、ベ
ルト上方固定装置17全体が付勢部材37の付勢力に抗
して上方に移動し、上方に移動したベルト上方固定装置
17は、スライド長孔27の下端にガイドピン22が当
接する位置で停止することとなる。なお、操作片32を
上方に移動させる際には、取手部34をやや下方に戻
し、操作片32が斜めになった状態で操作片32全体を
支えて上方に移動させる。このとき、操作片32の上方
への移動は、片方の手で行えるため、もう一方の手で研
磨ベルト16を下方に引っ張ることができる。
【0027】上記のように、片方の手でベルト上方固定
装置17を上方の位置で保持し、もう一方の手で研磨ベ
ルト16を下方に引っ張った状態で、片方の手で上方の
位置で保持している操作片32を反時計方向に回動せし
めることにより、第1ベルト挟持片33及び第2ベルト
挟持片43とスライド部材26との間が閉塞されるた
め、図5に示すように、挟持端部33a,43aとスラ
イド部材26との間に研磨ベルト16が挟持されること
となる。このとき、操作片32は、スプリング39によ
り操作片32が閉塞する方向に付勢されているため、こ
の挟持状態で停止維持されている。この状態でベルト上
方固定装置17及び研磨ベルト16から手を離すと、ベ
ルト上方固定装置17は、付勢部材37によって下方に
付勢されるため、研磨ベルト16も下方に引っ張られ、
研磨ベルト16に十分な張力が与えられることとなる。
【0028】以上、ベルト上方固定装置17について詳
細に説明してきたが、上記の実施形態(以下、第1実施
形態という)では、スライド部材26を上方に移動させ
た位置において係止されないものを示したが、スライド
部材26を上方に移動させた位置において係止されるも
のであってもよい。このような実施形態(以下、第2実
施形態という)について、図6乃至図10を参照して説
明する。図6は、第2実施形態に係るベルト上方固定装
置17の全体を示す斜視図であり、図7は、研磨ベルト
16が装着されない状態の第2実施形態に係るベルト上
方固定装置17の側面図であり、図8は、上方に係止さ
れ且つ操作片32が開放状態のときの第2実施形態に係
るベルト上方固定装置17の側面図であり、図9は、上
方に係止され且つ操作片32が研磨ベルト16挟持状態
のときの第2実施形態に係るベルト上方固定装置17の
側面図であり、図10は、操作片32が研磨ベルト16
挟持状態で且つガイドピン40がスライド部材係止孔4
6から外されたときの第2実施形態に係るベルト上方固
定装置17の側面図である。なお、第1実施形態と同一
の機能を奏する部品には、同じ符号を付した。
【0029】第1実施形態と第2実施形態と異なる点
は、第1実施形態のスライド部材26とガイドレール2
1の間にベース部材45を設け、そのベース部材45に
操作片32を回転自在に軸支するスライド部材26が上
下方向に移動可能に設けられている点である。そこで、
第2実施形態に係るベルト上方固定装置17の構成につ
いてさらに詳細に説明する。図6において、ベルト上方
固定装置17は、ガイドレール21に密着固定されるベ
ース部材45と、該ベース部材45に穿設されるスライ
ド長孔47に沿って上下方向に移動可能なスライド部材
26と、該スライド部材26の上部両側方に立設される
取付フランジ29に設けられるガイドピン40と、前記
両取付フランジ29の間に嵌入される操作片32と、前
記スライド部材26の下部に設けられた付勢部材取付部
35(図7参照)に取り付けられる付勢部材37と、該付
勢部材37を前記ベース部材45に固定する付勢部材取
付ボス38と、前記操作片32の一端側と前記取付フラ
ンジ29上方部とに掛け渡される弾性部材としてのスプ
リング39と、から構成されている。
【0030】前記ベース部材45は、ステンレス等の板
金により形成されるものであり、その両側方には、縦方
向全長に亘ってガイドレール21の側面に当接するガイ
ド部49が立設され、このガイド部49の上方には取付
フランジ50が立設されている。このガイド部49表面
には、ベース部材45をガイドレール21に取り付ける
ための図示しないボルト孔が穿設され、該ボルト孔に取
付ボルト48を螺着することによりベース部材45をガ
イドレール21に固定している。また、取付フランジ5
0には、ガイドピン40が挿入される2条のスライド長
孔47と、このスライド長孔47の上端と逆L字状に連
通するスライド部材係止手段としてのスライド部材係止
孔46とが穿設されている。
【0031】また、スライド部材26は、ベース部材4
5と同様、ステンレス等の板金により形成されるもので
あり、水平断面コの字状に折り曲げて形成され、この左
右の折り曲げ部分が前記取付フランジ29を形成してい
る。この取付フランジ29には、後述する支軸30(図
7参照)が挿入される支軸孔42(図7参照)が1箇所
と、ガイドピン40を挿入するための図示しないガイド
ピン挿入孔が2箇所ずつ穿設されている。また、スライ
ド部材26の下部には、前述のように、付勢部材取付部
35が設けられており、この付勢部材取付部35の中央
先端部には、付勢部材37を取り付けるための付勢部材
取付孔(図示しない)が穿設されている。
【0032】また、操作片32は、ベース部材45,ス
ライド部材26と同様に、ステンレス等の板金により側
面形状ほぼL字状に形成されるものであり、その上部
は、鋭角に曲げられ、第1ベルト挟持片33を形成する
と共に、この第1ベルト挟持片33の先端部は、研磨ベ
ルト16を挟持するための挟持端部33aを形成してい
る。また、操作片32の下部は、段差状に曲げられ、取
手部34を形成すると共に、取手部34の反対側には、
ステンレス等の板金により側面形状ほぼL字状に形成さ
れた第2ベルト挟持片43(図7参照)が固着されてい
る。この第2ベルト挟持片43の先端部は、第1ベルト
挟持片33と同様に研磨ベルト16を挟持するための挟
持端部43a(図7参照)を形成している。更に、第1
ベルト挟持片33の折曲部近傍には、後述する支軸30
(図7参照)が挿入される図示しない支軸孔が穿設され
ている。
【0033】しかして、第2実施形態に係るベルト上方
固定装置17は、以下のように組み立てられる。まず、
スライド部材26左右の取付フランジ29の間に操作片
32を挿入し、スライド部材26の支軸孔42と操作片
32の図示しない支軸孔とを合わせた後、支軸孔42に
支軸30を挿入し、支軸30の両端をかしめることによ
り、操作片32がスライド部材26に回転自在に取り付
けられる。次いで、弾性部材としての前記スプリング3
9の一方の取付部を、取付フランジ29の一側端に穿設
された図示しないネジ孔に取付ネジ31で取り付け、ス
プリング39の他方の取付部を、操作片32の一側端に
穿設された図示しないネジ孔に取付ネジ36で取り付け
ることにより、スプリング39がスライド部材26及び
操作片32に取り付けられる。そして、スライド部材2
6の付勢部材取付部35に穿設された付勢部材取付孔
に、付勢部材37の一方の取付部を挿通させることによ
り、付勢部材37がスライド部材26に取り付けられ
る。
【0034】上記のように、操作片32,スプリング3
9,付勢部材37を取り付けたスライド部材26をベー
ス部材45左右の取付フランジ50の間に挿入し、取付
フランジ29の前記ガイドピン挿入孔とスライド長孔4
7とを合わせた後、図示しないガイドピン挿入孔にガイ
ドピン40を挿入し、ガイドピン40の先端を取付フラ
ンジ29の内側面からかしめることにより、ガイドピン
40が取付フランジ29に固定されると共に、スライド
部材26がベース部材45に装着されることとなる。次
いで、スライド部材26がベース部材45に装着された
後、付勢部材37の他方の取付部に付勢部材取付ボス3
8を挿通し、ベース部材45に穿設された図示しない付
勢部材取付ボス38挿入孔に付勢部材取付ボス38を挿
入し、付勢部材取付ボス38の先端をベース部材45の
裏面側からかしめることにより、付勢部材取付ボス38
がベース部材45に固定される。
【0035】なお、ガイドピン40及び付勢部材取付ボ
ス38の取付フランジ29及びベース部材45へのそれ
ぞれの固定は、ガイドピン40及び付勢部材取付ボス3
8の先端をかしめる方法ばかりでなく、ガイドピン40
及び付勢部材取付ボス38の先端を取付フランジ29及
びベース部材45の内側面から溶着したり、あるいは取
替可能にするため、ガイドピン40及び付勢部材取付ボ
ス38の先端とガイドピン挿入孔及び付勢部材取付ボス
38挿入孔にネジを切ることにより、ガイドピン40及
び付勢部材取付ボス38を取付フランジ29及びベース
部材45に螺着させる方法でもよい。
【0036】上記のようにして組み立てられたベルト上
方固定装置17をガイドレール21に取り付ける場合、
ベース部材45のガイド部49に穿設された図示しない
前記ボルト孔とガイドレール21に穿設された図示しな
いネジ孔を合わせた後、ネジ孔に取付ボルト48を螺着
することにより、ベルト上方固定装置17がガイドレー
ル21に装着されることとなる。
【0037】次に、第2実施形態に係るベルト上方固定
装置17の研磨ベルト16の挟持方法について説明す
る。上記のようにしてガイドレール21に装着されたベ
ルト上方固定装置17は、図7に示すように、付勢部材
37の付勢力によって下方に付勢され、スライド長孔4
7の下端にガイドピン40が当接する位置で停止してい
る。この状態から、取手部34の下端を時計方向に回動
することにより、操作片32が支軸30を中心に回転す
ると共に、挟持端部33a,43aが支軸30を中心に
挿入口60を開放し、図8に示すように、操作片32が
開放状態となる。この状態で研磨ベルトを挿入口60に
挿入する。研磨ベルト16は、約1週間使用できる分の
長さを有し、研磨ベルト16の交換時(1回目)及び研
磨ベルト16の研磨面更新時(2回目以降)のいずれの
場合も挟持方法は同じであるため、ここでは研磨面更新
時について記述する。研磨面更新時には、挿入口60よ
り下方の研磨ベルト16を下方に引っ張り、搬送ベルト
4に対向する面に研磨ベルト16の未使用面が来るまで
研磨ベルト16を使用前ベルト収納箱19から順次送り
出す。研磨ベルト16の未使用面が搬送ベルト4に対向
する面に来たところで、緩めてあったベルト下方固定装
置18を締め付けることにより、研磨ベルト16の下方
をベルト下方固定装置18に固定する。研磨ベルト16
の下方をベルト下方固定装置18に固定した後、予め研
磨ベルト16の伸びる量を少なくするために下方に引っ
張って張力を与えておく。そして操作片32を片方の手
で上方に持ち上げる。操作片32を上方に持ち上げるこ
とにより、スライド部材26が付勢部材37の付勢力に
抗して上方に移動し、上方に移動したスライド部材26
は、スライド長孔47の上端にガイドピン40が当接す
る位置で停止することとなる。更に、この状態から、操
作片32を手前に引くことにより、図8に示すように、
ガイドピン40がスライド部材係止孔46に嵌入するた
め、ガイドピン40がスライド部材係止孔46に係止さ
れた状態でスライド部材26が停止することとなる。こ
のスライド部材係止孔46は、スライド長孔47の上端
から斜め下方に向かって穿設されているため、スライド
部材26に外力を加えない限りガイドピン40がスライ
ド長孔47に入り込むことはなく、スライド部材26が
下方に移動することはない。なお、操作片32を上方に
移動させる際には、取手部34をやや下方に戻し、操作
片32が斜めになった状態で操作片32全体を支えて上
方に移動させる。
【0038】このように、スライド部材26が上方に移
動させた位置で係止されていると共に、操作片32がス
プリング39により上方に付勢されているため、取手部
34から手を離してもスライド部材26が付勢部材37
の付勢力に抗して上方に移動させた状態で停止させるこ
とができると共に、操作片32の開放状態を保持するこ
とができる。
【0039】そして、片方の手で研磨ベルト16を下方
に引っ張りながらもう一方の手で操作片32を反時計方
向に回動せしめることにより、操作片32を回転させ、
第1ベルト挟持片33及び第2ベルト挟持片43とスラ
イド部材26との間が閉塞されるため、図9に示すよう
に、挟持端部33a,43aとスライド部材26との間
に研磨ベルト16が挟持されることとなる。このとき、
操作片32は、スプリング39(図6参照)により操作片
32が閉塞する方向に付勢されているため、この挟持状
態で停止維持されている。この状態から、操作片32の
背面をガイドレール21側に向かって押しこむことによ
り、図10に示すように、ガイドピン40がスライド部
材係止孔46から外れ、その後スライド部材26が付勢
部材37によって下方に付勢されるため、研磨ベルト1
6も下方に引っ張られることとなり、研磨ベルト16に
十分な張力が与えられることとなる。なお、研磨ベルト
16は、スライド部材26がスライド部材係止孔46に
係止されている位置でスライド部材26に挟持されるも
のであるが、スライド部材26に研磨ベルト16を挟持
後、スライド部材26をスライド部材係止孔46からス
ライド長孔47へ移動させる際に、スライド部材26を
一旦上方に移動させるため、研磨ベルト16が若干たわ
むこととなる。そして、スライド部材26がスライド長
孔47へ移動した後、研磨ベルト16のたわみ分だけス
ライド部材26がスライド長孔47内で下方に下がる。
このため、スライド部材26は、スライド長孔47から
再びスライド部材係止孔側へ移動することはない。
【0040】以上、第2実施形態に係るベルト上方固定
装置17について詳細に説明してきたが、上記した第1
及び第2実施形態に係るベルト上方固定装置17では、
スライド部材26の上下方向の移動をガイドピン22,
40に沿って行うものを示したが、ガイドピン22,4
0によらず、別の方法によってスライド部材26の上下
動をガイドするものであってもよい。そこで、スライド
部材26がガイドピン22,40によらず上下動するベ
ルト上方固定装置17の実施形態(以下、第3実施形態
という)について説明する。
【0041】まず、第3実施形態に係るベルト上方固定
装置17の構成について、図11を参照して説明する。
図11は、第3実施形態に係るベルト上方固定装置17
の全体を示す斜視図である。なお、第1実施形態及び第
2実施形態と同一の機能を奏する部品には、同じ符号を
付した。
【0042】図11において、ベルト上方固定装置17
は、ガイドレール21に密着固定されるベース部材45
と、該ベース部材45表面に固着されるガイド部材55
に沿って上下方向に移動可能なスライド部材26と、該
スライド部材26の両側方に立設される取付フランジ2
9の間に嵌入される操作片32と、前記スライド部材2
6の下部に設けられた付勢部材取付部35に取り付けら
れる付勢部材37と、該付勢部材37を前記ベース部材
45に固定する付勢部材取付ボス38と、前記操作片3
2の一端側と前記取付フランジ29上方部とに掛け渡さ
れるスプリング39と、から構成されている。
【0043】前記ベース部材45は、ステンレス等の板
金により形成されるものであり、その両側方には、縦方
向全長に亘ってガイドレール21の側面に当接するガイ
ド部49が立設されている。このガイド部49表面に
は、ベース部材45をガイドレール21に取り付けるた
めの図示しないボルト孔が穿設され、該ボルト孔に取付
ボルト48を螺着することにより、ベース部材45をガ
イドレール21に固定している。また、ベース部材45
の表面の上部両側端には、L字状のガイド部材55が固
着され、ベース部材45とガイド部材55との間に形成
される隙間にスライド部材26の両端辺が挿入されるよ
うになっている。また、ベース部材45のほぼ中央に
は、スライド部材停止片56が突設されている。
【0044】また、スライド部材26は、ベース部材4
5と同様、ステンレス等の板金により形成されるもので
あり、スライド部材26の両側方からやや内側の位置に
それぞれ取付フランジ29が立設され、この取付フラン
ジ29には、後述する支軸30が挿入される支軸孔42
が穿設されている。また、スライド部材26の下部に
は、前述のように、段差状に曲げられて形成された付勢
部材取付部35が設けられており、この付勢部材取付部
35の中央部には、付勢部材37を取り付けるための付
勢部材取付孔41が穿設されている。
【0045】また、操作片32は、ベース部材45,ス
ライド部材26と同様に、ステンレス等の板金により側
面形状ほぼL字状に形成されるものであり、その上部
は、鋭角に曲げられ、第1ベルト挟持片33を形成する
と共に、この第1ベルト挟持片33の先端部は、研磨ベ
ルト16を挟持するための挟持端部33aを形成してい
る。また、操作片32の下部は、段差状に曲げられ、取
手部34を形成すると共に、取手部34の反対側には、
ステンレス等の板金により側面形状ほぼL字状に形成さ
れた図示しない第2ベルト挟持片が固着されている。こ
の第2ベルト挟持片の先端部は、第1ベルト挟持片33
と同様に研磨ベルト16を挟持するための図示しない挟
持端部を形成している。更に、第1ベルト挟持片33の
折曲部近傍には、後述する支軸30が挿入される図示し
ない支軸孔が穿設されている。
【0046】しかして、第3実施形態に係るベルト上方
固定装置17は、以下のように組み立てられる。まず、
スライド部材26左右の取付フランジ29の間に操作片
32を挿入し、スライド部材26の支軸孔42と操作片
32の図示しない支軸孔とを合わせた後、支軸孔42に
支軸30を挿入し、支軸30の両端をかしめることによ
り、操作片32がスライド部材26に回転自在に取り付
けられる。次いで、弾性部材としての前記スプリング3
9の一方の取付部を、取付フランジ29の一側端に穿設
された図示しないネジ孔に取付ネジ31で取り付け、ス
プリング39の他方の取付部を、操作片32の一側端に
穿設された図示しないネジ孔に取付ネジ36で取り付け
ることにより、スプリング39がスライド部材26及び
操作片32に取り付けられる。そして、スライド部材2
6の付勢部材取付部35に穿設された付勢部材取付孔4
1に、付勢部材37の一方の取付部を挿通させることに
より、付勢部材37がスライド部材26に取り付けられ
る。
【0047】上記のように、操作片32,スプリング3
9,付勢部材37を取り付けたスライド部材26の両端
辺をベース部材45左右に固着されたガイド部材55と
ベース部材45との間の隙間に挿入することにより、ス
ライド部材26がベース部材45に装着されることとな
る。次いで、スライド部材26がベース部材45に装着
された後、付勢部材37の他方の取付部に付勢部材取付
ボス38を挿通し、ベース部材45に穿設された図示し
ない付勢部材取付ボス38挿入孔に付勢部材取付ボス3
8を挿入し、付勢部材取付ボス38の先端をベース部材
45の裏面側からかしめることにより、付勢部材取付ボ
ス38がベース部材45に固定される。
【0048】上記のように、スライド部材26がベース
部材45に装着された場合、スライド部材26は、付勢
部材37により下方に付勢されるが、スライド部材26
の下端がスライド部材停止片56に当接するため、スラ
イド部材26の下端がスライド部材停止片56に当接す
る位置よりも下方に移動することはない。
【0049】なお、付勢部材取付ボス38のベース部材
45への固定は、付勢部材取付ボス38の先端をかしめ
る方法ばかりでなく、付勢部材取付ボス38の先端をベ
ース部材45の内側面から溶着したり、あるいは、取替
可能にするため、付勢部材取付ボス38の先端と付勢部
材取付ボス38挿入孔にネジを切ることにより、付勢部
材取付ボス38を取ベース部材45に螺着させる方法で
もよい。
【0050】上記のようにして組み立てられたベルト上
方固定装置17をガイドレール21に取り付ける場合、
ベース部材45のガイド部49に穿設された図示しない
前記ボルト孔とガイドレール21に穿設された図示しな
いネジ孔を合わせた後、ネジ孔に取付ボルト48を螺着
することにより、ベルト上方固定装置17がガイドレー
ル21に装着されることとなる。
【0051】次に、第3実施形態に係るベルト上方固定
装置17の研磨ベルト16の挟持方法について説明する
が、第1実施形態に係るベルト固定装置17の研磨ベル
ト16の装着方法との相違点は僅かであるため、図4及
び図5と比較しながら説明する。
【0052】上記のようにしてガイドレール21に装着
されたベルト上方固定装置17のスライド部材26は、
付勢部材37の付勢力によって下方に付勢され、スライ
ド部材停止片56にスライド部材26が当接する位置で
停止している。この状態から、取手部34の下端を時計
方向に回動することにより、操作片32が支軸30を中
心に回転すると共に、挟持端部33aが支軸30を中心
に開放し、図4に示すように、操作片32が開放状態と
なる。このとき、操作片32は、スプリング39により
上方に付勢されているため、この開放状態で停止維持さ
れている。この状態で研磨ベルトを挿入口60に挿入す
る。研磨ベルト16は、約1週間使用できる分の長さを
有し、研磨ベルト16の交換時(1回目)及び研磨ベル
ト16の研磨面更新時(2回目以降)のいずれの場合も
挟持方法は同じであるため、ここでは研磨面更新時につ
いて記述する。研磨面更新時には、挿入口60より下方
の研磨ベルト16を下方に引っ張り、搬送ベルト4に対
向する面に研磨ベルト16の未使用面が来るまで研磨ベ
ルト16を使用前ベルト収納箱19から順次送り出す。
研磨ベルト16の未使用面が搬送ベルト4に対向する面
に来たところで、緩めてあったベルト下方固定装置18
を締め付けることにより、研磨ベルト16の下方をベル
ト下方固定装置18に固定する。研磨ベルト16の下方
をベルト下方固定装置18に固定した後、予め研磨ベル
ト16の伸びる量を少なくするために下方に引っ張って
張力を与えておく。そして操作片32を片方の手で上方
に持ち上げる。操作片32を上方に持ち上げることによ
り、スライド部材26が付勢部材37の付勢力に抗して
上方に移動するが、スライド部材26の上方への移動を
規制するものはないため、スライド部材26は、ガイド
部材55から離脱しない範囲で上方に移動させることが
できる。なお、操作片32を上方に移動させる際には、
取手部34をやや下方に戻し、操作片32が斜めになっ
た状態で操作片32全体を支えて上方に移動させる。こ
のとき、操作片32の上方への移動は、片方の手ででき
るため、もう一方の手で研磨ベルト16を下方に引っ張
ることができる。
【0053】上記のように、片方の手でスライド部材2
6を上方の位置で保持し、もう一方の手で研磨ベルト1
6を下方に引っ張った状態で、片方の手で上方の位置で
保持している。操作片32を反時計方向に回動せしめる
ことにより、第1ベルト挟持片33及び第2ベルト挟持
片とスライド部材26との間が閉塞されるため、図5に
示すように、挟持端部33aとスライド部材26との間
に研磨ベルト16が挟持されることとなる。このとき、
操作片32は、スプリング39により操作片32が閉塞
する方向に付勢されているため、この挟持状態で停止維
持されている。この状態でスライド部材26から手を離
すと、スライド部材26は、付勢部材37によって下方
に付勢されるため、研磨ベルト16も下方に引っ張られ
ることとなり、研磨ベルト16に十分な張力が与えられ
ることとなる。
【0054】以上、複数の実施形態に係る玉揚送装置に
ついて詳細に説明してきたが、本実施形態においては、
駆動源により回転する複数のローラ間を周回せしめられ
る搬送ベルト4と、該搬送ベルト4の外周面に対向して
設置されるガイドレール21に掛け渡して装着される研
磨ベルト16と、前記ガイドレール21の外側面に設置
され且つ前記研磨ベルト16の上方側を固定するベルト
上方固定装置17と、を備えた玉揚送装置1において、
前記ベルト上方固定装置17は、前記ガイドレール21
の外側面に沿って垂直方向に移動可能なスライド部材2
6と、該スライド部材26を下方に付勢する付勢部材3
7と、前記スライド部材26を前記付勢部材37の付勢
力に抗して上方に移動させる操作片32と、を備え、前
記操作片32は、該操作片32を前記付勢部材37の付
勢力に抗して上方に持ち上げてスライド部材26を上方
に移動させた状態で、ベルト上方固定装置17に研磨ベ
ルト16を挿入可能な開放状態と、ベルト上方固定装置
17に研磨ベルト16を挟持させる挟持状態とに変位可
能にしたことを特徴とするものである。このように構成
することにより、操作片32でスライド部材26を上方
に移動させた状態のままで操作片32を操作して研磨ベ
ルト16をベルト上方固定装置17に挿入,挟持した
後、スライド部材26が付勢部材37によって下方に付
勢されるため、研磨ベルト16に十分な張力を与えて装
着することが容易に行うことができる。
【0055】また、本実施形態においては、前記ベルト
上方固定装置17には、前記スライド部材26を上方に
移動させた位置で係止させるスライド部材係止手段を設
けたことにより、操作片32でスライド部材26を上方
に移動させた状態のままでスライド部材係止手段でスラ
イド部材を係止して操作片32を操作し、研磨ベルト1
6をベルト上方固定装置17に挿入,挟持した後、スラ
イド部材26の係止を解除することにより付勢部材37
によって下方に付勢されるため、研磨ベルト16に十分
な張力を与えて装着することが容易に行うことができ
る。
【0056】また、本実施形態においては、前記スライ
ド部材係手段は、前記操作片32の操作により係止させ
ることにより、スライド部材26の上方への移動,スラ
イド部材26の係止,研磨ベルト16の挟持及びスライ
ド部材26のスライド部材係止手段からの取外しまでの
一連の操作がすべて操作片32により操作可能なため、
上記一連の操作を容易に行うことができる。
【0057】また、本実施形態においては、前記ベルト
上方固定装置17には、前記操作片32を前記開放状態
及び挟持状態でそれぞれ停止維持するように付勢する弾
性部材を設けたことにより、操作片32の開放状態時に
容易に研磨ベルト16をベルト上方固定装置17に挿入
することができると共に、研磨ベルト16の挟持状態時
により強固に研磨ベルト16を挟持することができる。
また、操作片32のグラつきを防止することができる。
【0058】更に、本実施形態においては、駆動源によ
り回転する複数のローラ間を周回せしめられる搬送ベル
ト4と、該搬送ベルト4の外周面に対向して設置される
ガイドレール21に掛け渡して装着される研磨ベルト1
6と、前記ガイドレール21の外側面に設置され且つ前
記研磨ベルト16の上方側を固定するベルト上方固定装
置17と、を備えた玉揚送装置1において、前記ベルト
上方固定装置17は、前記ガイドレール21の外側面に
沿って垂直方向に移動可能で且つ研磨ベルト16を開放
挟持する挟持部を有するスライド部材26と、該スライ
ド部材26を下方に付勢する付勢部材37と、を備え、
前記スライド部材26を上方に移動させた位置で係止さ
せるスライド部材係止手段を設けたことを特徴とするも
のである。このように構成することにより、スライド部
材26の上方への移動,スライド部材26の係止及びス
ライド部材26への研磨ベルト16の挟持の操作を同時
に行う必要がなく、各操作を順に行うことができるた
め、研磨ベルト16に十分な張力を与えて装着すること
が容易に行うことができる。
【0059】なお、第2実施形態において、スライド部
材26を上方で停止させるスライド部材係止手段として
ガイドピン40をスライド部材係止孔46に嵌入させる
ものを示したが、スライド部材26が上方で停止するも
のであればよく、例えば、ベース部材45表面上を出没
する突起物をベース部材45に設け、スライド部材26
が上方に移動した時点で、突起物が突出してスライド部
材26の下端を支えるようなものや、スライド部材26
とベース部材45にピンを貫通させるようなものや、ス
ライド部材26を挟持するようなものであってもよい。
【0060】また、第2実施形態で示したスライド部材
26のスライド部材係止手段は、第1実施形態及び第3
実施形態に適用してもよい。
【0061】また、第2実施形態又は第3実施形態にお
いて、ベース部材45をガイドレール21両側面に取付
ボルト48を螺着して装着したものを示したが、両側面
にレールが形成されたガイドレールを用い、このレール
にベース部材45を装着することによりベース部材45
を上下動可能にできるため、ベース部材45の取付位置
調整や取付位置変更が可能となる。また、ベルト上方固
定装置17は、樹脂で形成したものであってもよい。
【0062】更に、第1実施形態乃至第3実施形態にお
いて、研磨ベルト16を開放挟持する挟持部として操作
片32を示したが、研磨ベルト16を開放挟持するもの
であればよく、例えば、従来技術の欄に記載した出願に
開示される挟持部のようにベルトを挟持するものや、万
力のような機構を用いたものでもよい。また、研磨ベル
ト16を挟持するための挟持片が2つ(第1ベルト挟持
片33,第2ベルト挟持片43)形成されている操作片
32を示したが、研磨ベルト16を固定させるものであ
ればよく、例えば、1つ又は3つ以上の挟持片が形成さ
れるものや、挟持端部が鋸歯状又はローレット状に形成
されたものであってもよい。また、付勢部材37として
スプリングを示したが、スプリングに限らず、スライド
部材26を下方に付勢するものであればよく、例えば重
りで荷重をかけてスライド部材26を付勢するものや、
ゴム,板バネ等の弾性部材を利用してスライド部材26
を付勢するものであってもよい。また、付勢部材37の
取付位置は、スライド部材26を鉛直方向に付勢できる
位置であればよく、例えば、スライド部材の表面両端又
は側面の片方あるいは両方に付勢部材37が取付られる
ものであってもよい。また、第1実施形態において、ス
ライド長孔27及びガイドピン22をガイドレール21
表面側にそれぞれ2箇所ずつ設けたものを示したが、ス
ライド長孔27及びガイドピン22がガイドレール21
の両側面に設けられるものであってもよく、また、1箇
所あるいは3箇所以上設けられるものであってもよい。
更に、研磨ベルト16は、玉揚送装置1のほぼ全長に亘
って設けられるものを示したが、玉揚送装置1に適宜長
さに亘って設けられていればよく、例えば、ガイドレー
ル21を全長に亘って上下2つに分割して構成し、分割
した片側のガイドレール21にのみ研磨ベルト16が設
けられるものであってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に係る発明においては、駆動源により回転
する複数のローラ間を周回せしめられる搬送ベルトと、
該搬送ベルトの外周面に対向して設置されるガイドレー
ルに掛け渡して装着される研磨ベルトと、前記ガイドレ
ールの外側面に設置され且つ前記研磨ベルトの上方側を
固定するベルト上方固定装置と、を備えた玉揚送装置に
おいて、前記ベルト上方固定装置は、前記ガイドレール
の外側面に沿って垂直方向に移動可能なスライド部材
と、該スライド部材を下方に付勢する付勢部材と、前記
スライド部材を前記付勢部材の付勢力に抗して上方に移
動させる操作片と、を備え、前記操作片は、該操作片を
前記付勢部材の付勢力に抗して上方に持ち上げてスライ
ド部材を上方に移動させた状態で、ベルト上方固定装置
に研磨ベルトを挿入可能な開放状態と、ベルト上方固定
装置に研磨ベルトを挟持させる挟持状態とに変位可能に
したことを特徴とするものである。このように構成する
ことにより、操作片でスライド部材を上方に移動させた
状態のままで操作片を操作して研磨ベルトをベルト上方
固定装置に挿入,挟持した後、スライド部材が付勢部材
によって下方に付勢されるため、研磨ベルトに十分な張
力を与えて装着することが容易に行うことができる。
【0064】また、請求項2に係る発明においては、前
記ベルト上方固定装置には、前記スライド部材を上方に
移動させた位置で係止させるスライド部材係止手段を設
けたことにより、操作片でスライド部材を上方に移動さ
せた状態のままでスライド部材係止手段でスライド部材
を係止して操作片を操作し、研磨ベルトをベルト上方固
定装置に挿入,挟持した後、スライド部材の係止を解除
することにより付勢部材によって下方に付勢されるた
め、研磨ベルトに十分な張力を与えて装着することが容
易に行うことができる。
【0065】また、請求項3に係る発明においては、前
記スライド部材係止手段は、前記操作片の操作により係
止させることにより、スライド部材の上方への移動,ス
ライド部材の係止,研磨ベルトの挟持及びスライド部材
のスライド部材係止手段からの取外しまでの一連の操作
がすべて操作片により操作可能なため、上記一連の操作
を容易に行うことができる。
【0066】また、請求項4に係る発明においては、前
記ベルト上方固定装置には、前記操作片を前記開放状態
及び挟持状態でそれぞれ停止維持するように付勢する弾
性部材を設けたことにより、操作片の開放状態時に容易
に研磨ベルトをベルト上方固定装置に挿入することがで
きると共に、研磨ベルトの挟持状態時により強固に研磨
ベルトを挟持することができる。また、操作片のグラつ
きを防止することができる。
【0067】更に、請求項5に係る発明においては、駆
動源により回転する複数のローラ間を周回せしめられる
搬送ベルトと、該搬送ベルトの外周面に対向して設置さ
れるガイドレールに掛け渡して装着される研磨ベルト
と、前記ガイドレールの外側面に設置され且つ前記研磨
ベルトの上方側を固定するベルト上方固定装置と、を備
えた玉揚送装置において、前記ベルト上方固定装置は、
前記ガイドレールの外側面に沿って垂直方向に移動可能
で且つ研磨ベルトを開放挟持する挟持部を有するスライ
ド部材と、該スライド部材を下方に付勢する付勢部材
と、を備え、前記スライド部材を上方に移動させた位置
で係止させるスライド部材係止手段を設けたことを特徴
とするものである。このように構成することにより、ス
ライド部材の上方への移動,スライド部材の係止及びス
ライド部材への研磨ベルトの挟持の操作を同時に行う必
要がなく、各操作を順に行うことができるため、研磨ベ
ルトに十分な張力を与えて装着することが容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉揚送装置を後方から見た斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るベルト上方固定装置の全体
を示す斜視図である。
【図3】研磨ベルトが装着されていない状態の第1実施
形態に係るベルト上方固定装置の側面図である。
【図4】操作片が開放状態のときの第1実施形態に係る
ベルト上方固定装置の側面図である。
【図5】操作片が研磨ベルト挟持状態のときの第1実施
形態に係るベルト上方固定装置の側面図である。
【図6】第2実施形態に係るベルト上方固定装置の全体
を示す斜視図である。
【図7】研磨ベルトが装着されない状態の第2実施形態
に係るベルト上方固定装置の側面図である。
【図8】上方に係止され且つ操作片が開放状態のときの
第2実施形態に係るベルト上方固定装置の側面図であ
る。
【図9】上方に係止され且つ操作片が研磨ベルト挟持状
態のときの第2実施形態に係るベルト上方固定装置の側
面図である。
【図10】操作片が研磨ベルト挟持状態で且つガイドピ
ンがスライド部材係止孔から外されたときの第2実施形
態に係るベルト上方固定装置の側面図である。
【図11】第3実施形態に係るベルト上方固定装置の全
体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 玉揚送装置 3 揚送筒本体 4 搬送ベルト 5 テンションローラ機構 15 支持ヒンジ 16 研磨ベルト 17 ベルト上方固定装置 18 ベルト下方固定装置 19 使用前ベルト収納箱 20 使用後ベルト収納箱 21 ガイドレール 22 ガイドピン 26 スライド部材 27 スライド長孔 28 ガイド部 29 取付フランジ 30 支軸 32 操作片 33 第1ベルト挟持片 33a 挟持端部 34 取手部 35 付勢部材取付部 36 取り付けネジ 37 付勢部材 38 付勢部材取付ボス 39 スプリング 40 ガイドピン 41 付勢部材取り付け孔 42 支軸孔 43 第2ベルト挟持片 43a 挟持端部 45 ベース部材 46 スライド部材係止孔 47 スライド長孔 48 取付ボルト 49 ガイド部 50 取付フランジ 55 ガイド部材 56 スライド部材停止片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 BA96

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により回転する複数のローラ間を
    周回せしめられる搬送ベルトと、該搬送ベルトの外周面
    に対向して設置されるガイドレールに掛け渡して装着さ
    れる研磨ベルトと、前記ガイドレールの外側面に設置さ
    れ且つ前記研磨ベルトの上方側を固定するベルト上方固
    定装置と、を備えた玉揚送装置において、 前記ベルト上方固定装置は、前記ガイドレールの外側面
    に沿って垂直方向に移動可能なスライド部材と、該スラ
    イド部材を下方に付勢する付勢部材と、前記スライド部
    材を前記付勢部材の付勢力に抗して上方に移動させる操
    作片と、を備え、 前記操作片は、該操作片を前記付勢部材の付勢力に抗し
    て上方に持ち上げてスライド部材を上方に移動させた状
    態で、ベルト上方固定装置に研磨ベルトを挿入可能な開
    放状態と、ベルト上方固定装置に研磨ベルトを挟持させ
    る挟持状態とに変位可能にしたことを特徴とする玉揚送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルト上方固定装置には、前記スラ
    イド部材を上方に移動させた位置で係止させるスライド
    部材係止手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の玉揚送装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材係止手段は、前記操作
    片の操作により係止させることを特徴とする請求項2に
    記載の玉揚送装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルト上方固定装置には、前記操作
    片を前記開放状態及び挟持状態でそれぞれ停止維持する
    ように付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の玉揚送装置。
  5. 【請求項5】 駆動源により回転する複数のローラ間を
    周回せしめられる搬送ベルトと、該搬送ベルトの外周面
    に対向して設置されるガイドレールに掛け渡して装着さ
    れる研磨ベルトと、前記ガイドレールの外側面に設置さ
    れ且つ前記研磨ベルトの上方側を固定するベルト上方固
    定装置と、を備えた玉揚送装置において、 前記ベルト上方固定装置は、前記ガイドレールの外側面
    に沿って垂直方向に移動可能で且つ研磨ベルトを開放挟
    持する挟持部を有するスライド部材と、該スライド部材
    を下方に付勢する付勢部材と、を備え、 前記スライド部材を上方に移動させた位置で係止させる
    スライド部材係止手段を設けたことを特徴とする玉揚送
    装置。
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