JP2001046443A - 電動ベッドの電力供給システム - Google Patents

電動ベッドの電力供給システム

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JP2001046443A
JP2001046443A JP11222687A JP22268799A JP2001046443A JP 2001046443 A JP2001046443 A JP 2001046443A JP 11222687 A JP11222687 A JP 11222687A JP 22268799 A JP22268799 A JP 22268799A JP 2001046443 A JP2001046443 A JP 2001046443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ベッドの電力供給システムにおいて、電
力の浪費を極力抑え、省電力化した電力供給システムを
提供すること。 【解決手段】電力供給システムを、変圧器を別々とした
二つの回路として構成し、一方の回路の二次回路(電動
機側二次回路63)に電動機80を接続し、他方の回路
の二次回路(制御装置側二次回路73)にCPU90を
接続する。電動機80が不作動状態のときには、電動機
80が接続された側の二次回路(電動機側二次回路6
3)に介在する変圧器(電動機側変圧器62)への電力
供給を停止することができ、電力を節約することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、昇降、背
上げ、膝上げ等を電動によって実現できる電動ベッドに
関し、特に、上記電動動作を実現する電動機構に電力を
供給するための電力供給システムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】介護ベッド、リクライニングベッド等に
は、ベッド全体を上下に昇降させて使用者のベッドから
の乗り降りを容易とするための昇降機構、使用者の背中
に位置する部分を起こして使用者の起き上がりを補助す
るための背上げ機構、使用者の膝に位置する部分のみを
突き上げて脚の疲れとりやおむつ交換を支援るための膝
上げ機構、等が備えられているものが多い。これらの機
構は、通常モータ等の電動機を駆動源とした電動機構と
されている(尚、これらの電動機構が組み込まれたベッ
ドを、本明細書では電動ベッドという。)。従って、家
庭用電源等から得られる電力によって電動機が駆動され
ると、この駆動力が電動機構に伝達されて該電動機構が
駆動可能となる。また、CPU等の制御装置によって、
これらの電動機構の駆動が制御されている。
【0003】図12は、従来における、電動ベッドの電
動機に電力を供給するための電力供給システムを示す回
路図である。図からわかるように、従来の電力供給シス
テム200は、家庭用電源等の交流電源201に接続さ
れた変圧器203と、変圧器203の一次側に形成され
る一次回路202と、変圧器203の二次側に形成され
る二次回路204と、二次回路204に並列に接続され
た電動機205及び制御装置206とを具備して構成さ
れている。尚、二次回路204には、交流電流を直流電
流に変換するACコンバータも介装されている(図示
略)。従って、交流電源201から供給される例えば1
00Vの交流電流は、変圧器203で例えば24Vに電
圧降下されるとともに、図示せぬACコンバータで直流
電流に変換される。このため電動機205及び制御装置
206には24Vの直流電流が供給される。
【0004】そして、使用者から制御装置206に電動
機構を動作させる命令が入力された場合、制御装置20
6は駆動信号(図示点線の矢印A)を電動機205に出
力する。この駆動信号によって電動機205が駆動し、
電動機構が動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電動ベ
ッドの電力供給システムは、図12に示すように、電動
機205と制御装置206とが同一の二次側回路に接続
されている。つまり、一つの変圧器によって電動機と制
御装置との両方に電力を供給している。このため電動機
が駆動していない場合にも変圧器によって一定の電力が
消費されてしまう。特に、電動機と制御装置との両方に
電力を供給するための変圧器ともなると、その容量が大
きいものでなければならず(例えば90KVA)、この
ような容量の大きい変圧器は、電動機が動作していない
場合においてもその消費電力が非常に大きく、それに伴
って電力の浪費が非常に大きくなってしまうといった問
題がある。
【0006】故に、本発明は、上記実情に鑑みなされた
ものであり、電動ベッドの電力供給システムにおいて、
電力の浪費を極力抑え、省電力化した電力供給システム
を提供することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1に記載の発明は、電動ベッド
に組み込まれた電動機構を駆動する電動機に電力を供給
するための電力供給システムであって、該電力供給シス
テムは、電源に接続された複数の変圧器を備え、前記電
動機に電力を供給する変圧器と前記電動機の駆動を制御
するための制御装置に電力を供給する変圧器とを分けた
ことを特徴とする、電動ベッドの電力供給システムとす
ることである。
【0008】請求項1の発明によれば、電動ベッドに組
み込まれた電動機構を駆動する電動機に電力を供給する
ための電力供給システムは、電源に接続された複数の変
圧器を備える。そして、電動機に電力を供給する変圧器
(電動機側変圧器)と、電動機の駆動を制御するための
制御装置に電力を供給する変圧器(制御装置側変圧器)
とを分けている。このため、電動機が不作動状態のとき
には、電動機側変圧器のみの電力供給を停止することが
でき、電力を節約することができる。従って、電力の浪
費を極力抑え、省電力化した電力供給システムを提供す
ることができる。
【0009】上記請求項1の発明においては、電動機が
接続された変圧器の一次側には、電源から変圧器への電
力の供給と供給停止とを切替える切替え手段を介在する
ことが好ましい。
【0010】これによれば、電動機を作動させる必要が
あるときは切替え手段により電動機側変圧器と電源とを
電気的に接続させて電動機側変圧器に電力を供給し、電
動機を作動させる必要がないときは切替え手段によって
電動機側変圧器と電源との接続を絶ち、電動機側変圧器
への電力の供給を停止する。この切替え手段での切替え
によって、電動機が不作動状態のときの、電源から電動
機側変圧器への電力の供給を確実に停止することがで
き、電力を節約することができる。従って、電力の浪費
を極力抑え、省電力化した電力供給システムを簡単な構
成で実現することができる。
【0011】上記切替え手段としては、手動または自動
の機械式切替えスイッチや、スイッチングトランジスタ
等があるが、切替え手段としてリレーを採用することに
より、この種の切替え手段のシーケンス制御が実現で
き、省電力化の自動制御に適した構成とすることができ
る。
【0012】また、上記技術的課題を解決するためにな
された請求項2に記載の発明は、電動ベッドに組み込ま
れた電動機構を駆動する電動機に電力を供給するための
電力供給システムであって、該電力供給システムは、電
源に接続され、前記電動機及び前記電動機の駆動を制御
するための制御装置に電力を供給する変圧器を備え、該
変圧器の一次側にリレーが介在されてなることを特徴と
する、電動ベッドの電力供給システムとすることであ
る。
【0013】請求項2の発明によれば、電動ベッドに組
み込まれた電動機構を駆動する電動機に電力を供給する
ための電力供給システムは、電源に接続され、電動機及
び電動機の駆動を制御するための制御装置に電力を供給
する変圧器を備える。そして、この変圧器の一次側には
リレーが介在されてなる。従って、電動機を作動させる
必要があるときはリレーの接点を閉じることによって変
圧器と電源とを接続させて変圧器に電力を供給し、電動
機を作動させる必要がないときはリレーの接点を開くこ
とによって変圧器と電源との接続を絶ち、変圧器への電
力の供給を遮断する。このリレーでの切替えによって、
電動機が不作動状態のときの、電源から変圧器への電力
の供給を確実に停止することができ、電力を節約するこ
とができる。従って、電力の浪費を極力抑え、省電力化
した電力供給システムを提供することができる。
【0014】上記電動機構とは、電動ベッドにおいて電
動で動作する機構を総称した表現である。この種の電動
機構としては、昇降フレームを昇降させるための昇降機
構、使用者の背中に位置する部分を起こして使用者の起
き上がりを補助するための背上げ機構、使用者の膝に位
置する部分のみを突き上げて脚の疲れとりやおむつ交換
を支援るための膝上げ機構、等が挙げられるが、上記例
示に限定されるものではない。
【0015】上記電動機とは、本発明においては、電力
によって駆動して上記電動機構を動作させるための駆動
源である。この種の電動機としては、一般的に電動モー
タ、特に直流電流によって駆動するVSモータ等が、コ
スト的な面から好ましく採用されるが、これに限定され
るものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。尚、以下の例においては、電動機構
としてベッドの昇降機構のみを説明するが、本発明にお
ける電動機構はこれに限定されるものではない。背上げ
機構、膝上げ機構等の全ての機構も、それが電動機構で
ある限り、本発明における電動機構として有用であるこ
とは言うまでもない。
【0017】(第1実施形態例)まず、本発明の第1実
施形態例について説明する。
【0018】図1は、本例における電動ベッドの骨格構
造を示す平面図、図2は側面図、図3は斜視図である。
図に示すように、本例における電動ベッド1は、床面E
に設置される4本の脚部2を備える。この脚部2は、電
動ベッド1のヘッド側a及びフット側bにそれぞれ二本
単位で用いられ、幅方向Wに所定の間隔を隔てた位置
で、床面Eに載置された厚板状基台3及び頂部固定フレ
ーム4(図3参照)により、強固に連結固定されてい
る。
【0019】また脚部2には、図略の寝具を載置すると
ともに昇降可能な昇降フレーム5が保持されている。こ
の昇降フレーム5は、所定の強度を備えた枠状体のもの
で、ベッド1のヘッド側a及びフット側bに所定の間隔
で幅方向Wに水平に配置された横位置フレーム5a、5
aと、横位置フレーム5a、5aに連結され縦方向Pに
沿って水平に配置された縦位置フレーム5b、5bと、
ヘッド側a及びフット側bでそれぞれ横位置フレーム5
a、5aに連結され垂直方向Yに延びるボードフレーム
5c、5c(図3参照)と、ボードフレーム5c、5c
の頂部を連結する頂部フレーム5d、5d(図3参照)
とを備えて構成されている。
【0020】また縦位置フレーム5b、5bには、その
ほぼ中央位置で横位置フレーム5a、5aと平衡に延び
補強を兼ねた補助フレーム5e、5eと、補助フレーム
5e、5eに水平に固定、保持された駆動部取り付け台
5fとが連結されている。
【0021】図1に示すように、昇降フレーム5の駆動
部取り付け台5fには、昇降フレーム5を駆動させるた
めの電動機としての昇降用モータ6が取り付けられてい
る。この昇降用モータ6の出力軸は減速装置7に連結さ
れている。さらに減速装置7の出力軸は水平軸8に連結
されている。この水平軸8の両端は、昇降フレーム5の
横位置フレーム5a、5a内に挿通されている。横位置
フレーム5a内で水平軸8の端部はベベルギア等の駆動
方向変換手段を介してスクリュー軸9と連結している。
スクリュー軸9は図示せぬナット部材に螺合しており、
このナット部材は昇降フレーム5に固定されている。従
って、昇降用モータ6からの回転駆動力はまず減速装置
7に伝達され、この減速装置7で所定の回転数及び回転
トルクに変換される。その後、減速装置7から水平軸8
へと回転駆動力が伝達され、水平軸8が回転する。水平
軸8の回転力はベベルギアで方向転換されてスクリュー
軸9に伝達され、このスクリュー軸9が回転する。そし
て、スクリュー軸9の回転によって図示せぬナット手段
が上下方向(図2及び図3におけるY1、Y2方向)に
移動し、これに伴って昇降フレーム5が上下動する。
【0022】図4は、上記構成の電動ベッド1におけ
る、電動機80(この場合は昇降用モータ6)に電力を
供給するための電力供給システムを示す電気回路図であ
る。図に示すように本例における電力供給システム50
は、家庭用電源等の交流電源Aに接続された2つの変圧
器(電動機側変圧器62及び制御装置側変圧器72)を
備える。電動機側変圧器62の一次側には電動機側一次
回路61が、二次側には電動機側二次回路63が形成さ
れている。同様に、制御装置側変圧器72の一次側には
制御装置側一次回路71が、二次側には制御装置側二次
回路73が形成されている。そして、電動機側二次回路
63には電動機80(この場合は昇降用モータ6)が、
制御装置側二次回路73には、電動機80の動作を制御
する制御装置としてのCPU90が接続されている。
【0023】また、電動機側一次回路61には、リレー
64、64が介在されている。このリレー64、64
は、外部から接点開閉信号が入力された際に接点開閉し
て電動機側一次回路61での電流の導通と不導通とを切
替える切替え手段として機能するものである。尚、本例
においてこのリレー64として、常開型のリレーを使用
している。
【0024】さらに本例における電力供給システム50
は、リモコン91を具備している。このリモコン91に
は、各種の電動機構の駆動を指示するための駆動ボタン
がその表面に配列されており、この駆動ボタンを押すこ
とによって、選択された電動機構の駆動を指示する駆動
指令信号がCPU90に伝送される。従って、本例にお
けるリモコン91は、駆動指示手段に該当する。CPU
90は、リモコン91から入力される駆動指令信号に基
づいて、各種電動機を制御する駆動信号を出力する。
【0025】図5は、本例における電動ベッドの電力供
給システムにおける、電流経路を示す図である。尚、図
5において、実線で示したつながりは電力の供給経路
を、点線で示した矢印は電気信号の受け渡しを示してい
る。以下、図4及び図5を参照して本例における電力供
給システムの電力供給方法について説明する。
【0026】まず、家庭用電源コンセントのプラグ受け
等に電動ベッド1のコンセントプラグを挿入して電源を
投入する。すると、交流電圧は、電動機側一次回路61
及び制御装置側一次回路71に印加される。
【0027】制御装置側一次回路71では、電圧が印加
されたことにより電流が流れ、制御装置側変圧器72に
電力が供給される。この制御装置側変圧器72よって変
圧が行われ、例えば5Vの交流に変換されて制御装置側
二次回路73に流れる。尚、この5Vの交流は、制御装
置側二次回路73に介装された図示せぬACコンバータ
ーによって5Vの直流電流に変換される。この5Vの直
流電流がCPU90に供給されて、CPU90が動作す
る。
【0028】一方、電動機側一次回路61には常開型の
リレー64、64が介在されており、かつこのリレー6
4、64は通電がなされていない状態(非通電状態)で
あるので、接点が開成している。従って、電動機側一次
回路61に電力は供給されず、電動機側変圧器62にも
電力は供給されない。このような、電動機側変圧器62
には電力が供給されずに、制御装置側変圧器72のみに
電力が供給されている状態が待機状態である。
【0029】電動機側変圧器62は、電動機80を駆動
させる駆動電流を供給する必要上、大きな容量、例えば
90KVA程度の容量が必要である。一方、制御装置側
変圧器72は、CPU90を動作させるのみであるの
で、小さな容量、例えば1KVA程度の容量で十分であ
る。従って、上記待機状態では、大きな容量をもつ電動
機側変圧器62に電力を供給しておらず、小さな容量を
もつ制御装置側変圧器72のみに電力を供給しているの
で、従来の方法と比較して電動機側変圧器62に電力を
供給していない分だけ電力を節約することができる。
【0030】このような待機状態から、使用者等がリモ
コン91を操作して、例えば電動ベッド1の昇降機構を
動作させるボタンを押した場合、昇降機構の駆動指令信
号S1がリモコン91からCPU90に無線伝送され
る。CPU90はこの信号を受けて、リレー64、64
に接点閉路信号S2を出力する。リレー64は接点閉路
信号S2を受けて通電され、接点を閉成する。このため
電動機側一次回路61が導通され、電源Aからの電力は
電動機側変圧器62へ供給され、ここで変圧され、例え
ば24Vの交流に変換されて電動機側二次回路63に流
れる。尚、この24Vの交流は、電動機側二次回路63
に介装された図示せぬACコンバーターによって24V
の直流電流に変換される。この24Vの直流電流が電動
機80に供給される。
【0031】またCPU90は、リレー64に開路指令
信号S2を出力するとともに、電動機80に駆動信号S
3を出力する。このため電動機80は、この駆動信号S
3を受けて駆動する。これにより、昇降機構が駆動して
ベッドの昇降を行う。
【0032】昇降機構が所定の動作を終えた際に、電動
機80はCPU90へ動作終了信号S4を出力する。C
PU90は、この動作終了信号S4を受けた場合または
リモコン91からの入力信号(駆動指令信号)S1が切
れた場合には、ただちにまたは所定時間経過後に、リレ
ー64に接点開路信号S5を出力する(または接点閉路
信号S2の出力を中止する、もしくは接点閉路信号の停
止信号を出力する。)。このためリレー64は非通電状
態となって接点が開成し、電動機側一次回路61を不導
通とする。このため電源Aからの電力は制御装置側変圧
器72のみに供給され、電動機側変圧器62への電力の
供給が停止される。つまり再び待機状態となる。本例で
はこのようにして、電動機80が不作動状態である場合
には、電動機80が接続された側の変圧器への電力の供
給を停止している。このため、省電力化を図ることがで
きる。
【0033】以上の説明のように、本例における、電動
ベッド1に組み込まれた電動機構(昇降機構等)を駆動
する電動機80(昇降用モータ6)に電力を供給するた
めの電力供給システム50は、電源Aに接続された電動
機側変圧器62及び制御装置側変圧器72を備え、電動
機側変圧器62の二次側である電動機側二次回路63に
電動機を接続し、制御装置側変圧器72の二次側である
制御装置側二次回路73にCPU90を接続した構成と
して、電動機80に電力を供給する変圧器とCPU90
に電力を供給する変圧器とを分けている。このため、電
動機80が不作動状態のときには電動機側変圧器62へ
の電力供給を停止することによって、電力を節約するこ
とができる。従って、電力の浪費を極力抑え、省電力化
した電力供給システムを提供することができる。
【0034】また、電動機側一次回路61には、該電動
機側一次回路61での電流の導通と不導通とを切替える
切替え手段としてのリレー64が介在されてなるので、
電動機80を作動させる必要がないときはこのリレー6
4で電動機側一次回路61での電流を不導通とさせて電
動機側変圧器62への電力の供給を停止することができ
る。このリレー64での切替えによって、電動機80が
不作動状態のときの、電源Aから電動機側変圧器62へ
の電力の供給を確実に停止することができ、電力を節約
することができる。従って、電力の浪費を極力抑え、省
電力化した電力供給システムを簡単な構成で実現するこ
とができる。
【0035】また、切替え手段としてリレー64を採用
しているので、切替え手段のシーケンス制御が実現で
き、省電力化の自動制御に適した構成とすることができ
る。
【0036】また、本例に示す電力供給システム50
は、電動機構の駆動を指示する駆動指令信号S1をCP
U90に出力する駆動指示手段としてのリモコン91を
備え、CPU90は駆動指令信号S1が入力された際に
リレー64に接点開閉信号(接点閉路信号S2)を出力
して電動機側一次回路61を導通させるとともに、電動
機80に駆動信号S3を出力する。この構成は、裏を返
せば、リモコン91から駆動指令信号S1が出力されな
い限り電動機側一次回路61を不導通とさせて電動機側
変圧器62への電力の供給を停止する構成である。この
ような構成とすることで、電動機80が駆動するまでの
間(電動機80が駆動する前)の電力の消費を確実に抑
えることが可能となる。
【0037】また、CPU90は、電動機80が駆動信
号S3に基づく動作を終了した際に出力する動作終了信
号S4を受けた場合、またはリモコン91からの入力信
号(駆動指令信号)S1が切れた場合、ただちにまたは
所定時間経過後に接点開閉信号(接点開路信号S5また
は接点閉路信号S2の出力停止もしくは接点閉路信号の
停止信号)をリレー64に出力して電動機側一次回路6
1を不導通とするので、電動機80の動作が終了した後
またはリモコン91からの入力信号(駆動指令信号)S
1を切った場合は電動機側一次回路61が不導通となっ
て電動機側変圧器62への電力の供給が停止される。こ
のため電動機80の駆動が終了した後の電力の消費を確
実に抑えることが可能となる。
【0038】(第1変形例)次に、上記第1実施形態例
の変形例を説明する。
【0039】本例において電動ベッドの基本構造は、上
記第1実施形態例で示した図1〜3と同一であるので、
その具体的説明は省略する。
【0040】図6は、本例の電動ベッドにおける、電動
機に電力を供給するための電力供給システムを示す電気
回路図である(尚、図4と同一部分については同一符号
で示してある。)。本例における電力供給システムは、
基本的には上記第1実施形態例で示した図4と同一であ
り、異なるところは、図4に示した構成に加え、電源ス
イッチ92が付加されたことである。以下、相違点につ
いて説明する。
【0041】図6に示すように、本例における電力供給
システム50は、電源スイッチ92を具備している。こ
の電源スイッチ92は、使用者が電動機構を駆動させた
いときにまず操作するものであり、この操作指令はCP
U90に入力される。その他の構成は上記第1実施形態
例で示した図4と同一であるので、具体的な説明は省略
する。
【0042】図7は、本例の電動ベッドの電力供給シス
テムにおける電力供給経路を示す図である。尚、図7に
おいて、実線で示したつながりは電力の供給経路を、点
線で示した矢印は電気信号の受け渡しを示している。以
下、図6及び図7を参照して本例における電力供給シス
テムの電力供給方法について説明する。
【0043】まず、家庭用電源コンセントのプラグ受け
等に電動ベッド1のコンセントプラグを挿入して電源を
投入する。すると、交流電圧が電動機側一次回路61及
び制御装置側一次回路71に印加される。
【0044】制御装置側一次回路71では、電圧が印加
されたことにより電流が流れ、制御装置側変圧器72に
電力が供給される。この制御装置側変圧器72によって
変圧が行われ、例えば5Vの交流に変換されて制御装置
側二次回路73に流れる。尚、この5Vの交流は、制御
装置側二次回路73に介装された図示せぬACコンバー
ターによって5Vの直流電流に変換される。この5Vの
直流電流がCPU90に供給されて、CPU90が動作
する。
【0045】一方、電動機側一次回路61には常開型の
リレー64、64が介在されており、かつこのリレー6
4、64はCPU90からの通電がなされていない状態
(非通電状態)であるので、接点が開成している。従っ
て、電動機側一次回路61に電力は供給されず、電動機
側変圧器62にも電力は供給されない。このような状態
が待機状態である。
【0046】電動機側変圧器62は、電動機80を駆動
させる駆動電流を供給する必要上、大きな容量、例えば
90KVA程度の容量が必要である。一方、制御装置側
変圧器72は、CPU90を動作させるのみであるの
で、小さな容量、例えば1KVA程度の容量で十分であ
る。従って、上記待機状態では、大きな容量をもつ電動
機側変圧器62に電力を供給しておらず、小さな容量を
もつ制御装置側変圧器72のみに電力を供給しているの
で、従来の方法と比較して電動機側変圧器62に電力を
供給していない分だけ電力を節約することができる。
【0047】このような待機状態から、使用者等が電源
スイッチ92をONとすると、CPU90には電源ON
信号S6が入力される。CPU90はこの電源ON信号
S6を受けて、リレー64に接点閉路信号S2を出力す
る。リレー64は接点閉路信号S2を受けて通電され、
接点を閉成する。このため電動機側一次回路61が導通
され、電源Aからの電力は電動機側変圧器62へ供給さ
れ、ここで変圧され、例えば24Vの交流に変換されて
電動機側二次回路63に流れる。尚、この24Vの交流
は、電動機側二次回路63に介装された図示せぬACコ
ンバーターによって24Vの直流電流に変換される。
【0048】この状態から、使用者等がリモコン91を
操作して、例えば電動ベッド1の昇降機構を動作させる
ボタンを押した場合、昇降機構の駆動指令信号S1がリ
モコン91からCPU90に伝送される。CPU90は
この信号を受けて、電動機80に駆動信号S3を出力す
る。このため電動機80は、この駆動信号S3を受ける
ことによって通電され、駆動する。これにより、昇降機
構が駆動してベッドの昇降を行う。
【0049】昇降機構が所定の動作を終えた際に、電動
機80はCPU90へ動作終了信号S4を出力する。C
PU90は、この動作終了信号S4を受けた場合または
リモコン91からの入力信号(駆動指令信号)S1が切
れた場合には、ただちにまたは所定時間経過後に、リレ
ー64に接点開路信号S5を出力する(または接点閉路
信号S2の出力を中止する、もしくは接点閉路信号の停
止信号を出力する。)。このためリレー64は非通電状
態となって接点が開成し、電動機側一次回路61を不導
通とする。このため電源Aからの電力は制御装置側変圧
器72のみに供給され、電動機側変圧器62への電力の
供給が停止される。つまり再び待機状態となる。本例で
はこのようにして、電動機80が不作動状態である場合
には、電動機80が接続された側の変圧器への電力の供
給を停止している。このため、省電力化を図ることがで
きる。
【0050】本例における電力供給システムは、電源を
ONとする電源ON信号S6をCPU90に出力する電
源スイッチ92と、電動機構の駆動を指示する駆動指令
信号S1をCPU90に出力するリモコン91とを備
え、CPU90は電源ON信号S6が入力された際にリ
レー64に接点開閉信号(接点閉路信号S2)を出力し
て電動機側一次回路61を導通させるとともに、駆動指
令信号S1が入力された際に電動機80に駆動信号S3
を出力する。この構成は、裏を返せば、電源スイッチ9
2から電源ON信号が出力されない限り電動機側一次回
路61を不導通とさせて電動機側変圧器62への電力の
供給を停止する構成である。このような構成とすること
で、電源スイッチ92の操作がなされるまでの間(電源
スイッチ92をONとする前)の電力の消費を確実に抑
えることが可能となる。
【0051】(第2実施形態例)次に、本発明の第2実
施形態例について説明するが、本例における電動ベッド
の基本構造及は、上記第1実施形態例と同一であり、異
なるところは、電動機に電力を供給するときの電力供給
システムにおける電気回路及び電流経路である。以下、
相違点を中心に説明する。
【0052】本例において電動ベッドの基本構造は、上
記第1実施形態例で示した図1〜3と同一であるので、
その具体的説明は省略する。
【0053】図8は、本例における電動ベッドの電力供
給システムにおける電気回路を示す図である(尚、図4
及び図6と同一部分については同一符号で示してあ
る。)。図からわかるように、本例における電力供給シ
ステム50は、上記第1実施形態例と同様に、交流電源
Aに接続された2つの変圧器(電動機側変圧器62及び
制御装置側変圧器72)を備える。電動機側変圧器62
の一次側には電動機側一次回路61が、二次側には電動
機側二次回路63が形成されている。同様に、制御装置
側変圧器72の一次側には制御装置側一次回路71が、
二次側には制御装置側二次回路73が形成されている。
そして、電動機側二次回路63には電動機80(この場
合は昇降用モータ6)が、制御装置側二次回路73に
は、電動機80の動作を制御する制御装置としてのCP
U90が接続されている。
【0054】また、電動機側一次回路61には、電動機
側リレー65、65が介在されている。この電動機側リ
レー65、65は、外部から接点開閉信号が入力された
際に接点開閉して電動機側一次回路61での電流の導通
と不導通とを切替える切替え手段として機能するもので
ある。さらに、制御装置側一次回路71には、制御装置
側リレー75、75が介在されている。この制御装置側
リレー75、75は、外部から接点開閉信号が入力され
た際に接点開閉して制御装置側一次回路71での電流の
導通と不導通とを切替える切替え手段として機能するも
のである。尚、上記電動機側リレー65、65及び上記
制御装置側リレー75、75は、本例においては共に常
開型のリレーを採用している。
【0055】また本例における電力供給システム50
は、電源スイッチ93を具備している。この電源スイッ
チ93は、電力供給システムに電力を供給するときにま
ず操作するものであり、この操作によって制御装置側リ
レー75、75が作動する。尚、電源スイッチ93に
は、図に示すように自己保持回路が形成されている。そ
の他の構成は上記第1実施形態例で示した図4と同一で
あるので、具体的な説明は省略する。
【0056】図9は、本例における電動ベッドの電力供
給システムにおける、電流経路を示す図である。以下、
本例における電力供給システムの電力供給方法について
図8、図9に基づいて説明する。
【0057】まず、家庭用電源コンセントのプラグ受け
等に電動ベッド1のコンセントプラグを挿入して電源を
投入する。すると、例えば100Vの交流電圧は、電動
機側一次回路61及び制御装置側一次回路71に印加さ
れる。
【0058】電動機側一次回路61には、常開型の電動
機側リレー65、65が介在されており、かつこのリレ
ー65、65は通電がなされていない状態(非通電状
態)であるので、接点が開成している。従って電動機側
一次回路61は不導通となり、電動機側変圧器62に電
力は供給されない。同様に、制御装置側一次回路71に
は、常開型の制御装置側リレー75、75が介在されて
おり、かつこのリレー75、75も通電がなされていな
い状態(非通電状態)であるので、接点が開成してい
る。従って制御装置側一次回路71も不導通となり、制
御装置側変圧器72に電力は供給されない。つまり、電
源を投入したのみでは電力の消費は起こらない。
【0059】この状態において、使用者等が電源スイッ
チ93をONとすると、制御装置側リレー75が作動し
て接点が閉じる。このため制御装置側一次回路71が導
通され、電源Aからの電力は制御装置側変圧器72へ供
給され、ここで変圧され、例えば5Vの交流に変換され
て制御装置側二次回路73に流れる。尚、この5Vの交
流は、第2の二次側回路73に介装された図示せぬAC
コンバーターによって5Vの直流電流に変換される。こ
の5Vの直流電流がCPU90に供給されて、CPU9
0が動作可能状態となる。尚、電動機側一次回路61は
不導通のままなので、電動機側変圧器62に電力は供給
されず、電動機80は動作不能状態である。この状態が
待機状態である。
【0060】電動機側変圧器62は、電動機80を駆動
させる駆動電流を供給する必要上、大きな容量、例えば
90KVA程度の容量が必要である。一方、制御装置側
変圧器72は、CPU90を動作させるのみであるの
で、小さな容量、例えば1KVA程度の容量で十分であ
る。従って、上記待機状態では、大きな容量をもつ電動
機側変圧器62に電力を供給しておらず、小さな容量を
もつ制御装置側変圧器72のみに電力を供給しているの
で、従来の方法と比較して電動機側変圧器62に電力を
供給していない分だけ電力を節約することができる。
【0061】このような待機状態において、使用者等が
リモコン91を操作して、例えば電動ベッド1の昇降機
構を動作させるボタンを押した場合、昇降機構の駆動指
令信号S1がリモコン91からCPU90に伝送され
る。CPU90はこの信号を受けて、電動機側リレー6
5、65に接点閉路信号S8を出力する。電動機側リレ
ー65はこの接点閉路信号S8を受けて通電され、接点
を閉成する。このため電動機側一次回路61が導通さ
れ、電源Aからの電力は電動機側変圧器62へ供給さ
れ、ここで変圧され、例えば24Vの交流に変換されて
電動機側二次回路63に流れる。尚、この24Vの交流
は、電動機側二次回路63に介装された図示せぬACコ
ンバーターによって24Vの直流電流に変換される。
【0062】また、CPU90は、上記のように接点閉
路信号S8を出力するとともに、電動機80に駆動信号
S3を出力する。このため電動機80は、この駆動信号
S3を受けて駆動する。これにより、昇降機構が駆動し
てベッドの昇降を行う。
【0063】昇降機構が所定の動作を終えた際に、電動
機80はCPU90へ動作終了信号S4を出力する。C
PU90は、この動作終了信号S4を受けた場合または
リモコン91からの入力信号(駆動指令信号)S1が切
れた場合には、ただちにまたは所定時間経過後に、電動
機側リレー65、65に接点開路信号S9を出力する
(または接点閉路信号S8の出力を中止する、もしくは
接点閉路信号の停止信号を出力する。)。このため電動
機側リレー65、65は非通電状態となって接点が開成
し、電動機側一次回路61を不導通とする。このため電
源Aからの電力は制御装置側変圧器72のみに供給さ
れ、電動機側変圧器62への電力の供給が停止される。
つまり再び待機状態となる。本例ではこのようにして、
電動機80が不作動状態である場合には、電動機80が
接続された側の変圧器への電力の供給を停止している。
このため、省電力化を図ることができる。
【0064】さらに、上記待機状態中において、CPU
90に、リモコン91からの駆動指令信号S1が所定時
間入力されないとき、すなわち上記待機状態が所定時間
継続したときは、CPU90は制御装置側リレー75、
75を開成するような制御を行う。これにより制御装置
側一次回路71が不導通となり、制御装置側変圧器62
への電力の供給が停止される。このため電源Aからの電
力は電動機側変圧器62にも制御装置側変圧器72にも
供給されなくなる。つまり電力供給システム全体への電
力の供給が停止される。このようにして、待機状態でも
電動機構が長時間使用されない場合には、全ての電力の
供給を停止することで、電力がより一層節約される。
尚、再度電動機構を駆動させたい場合には、電源スイッ
チ93を操作する。これによって再び待機状態となる。
【0065】以上の説明のように、本例における、電動
ベッド1に組み込まれた電動機構(昇降機構等)を駆動
する電動機80(昇降用モータ6)に電力を供給するた
めの電力供給システム50は、電源Aに接続された電動
機側変圧器62及び制御装置側変圧器72を備え、電動
機側変圧器62の二次側である電動機側二次回路63に
電動機80を接続し、制御装置側変圧器72の二次側で
ある制御装置側二次回路73にCPU90を接続した構
成として、電動機80に電力を供給する変圧器とCPU
90に電力を供給する変圧器とを分けている。このた
め、電動機80が不作動状態のときには電動機側変圧器
62への電力供給を停止することによって、電力を節約
することができる。従って、電力の浪費を極力抑え、省
電力化した電力供給システムを提供することができる。
【0066】また、電動機側一次回路61には、該第1
の一次側回路61での電流の導通と不導通とを切替える
切替え手段としての電動機側リレー65が介在されてな
るので、電動機80を駆動させる必要がないときはこの
リレー65で電動機側一次回路61での電流を不導通と
させて電動機側変圧器62への電力供給を停止すること
ができる。この電動機側リレー65での切替えによっ
て、電動機80が不作動状態のときの電源Aから電動機
側変圧器62への電力の供給を確実に停止することがで
き、電力を節約することができる。従って、電力の浪費
を極力抑え、省電力化した電力供給システムを簡単な構
成で実現することができる。
【0067】また、制御装置側一次回路71には、該制
御装置側一次回路71での電流の導通と不導通とを切替
える切替え手段としての制御装置側リレー75が介在さ
れてなるので、CPU90を駆動させる必要がないとき
はこのリレー75で制御装置側一次回路71での電流を
不導通とさせて制御装置側変圧器72への電力供給を停
止することができる。この制御装置側リレー75での切
替えによって、CPU90が不作動状態のときの電源A
から制御装置側変圧器72への電力の供給を確実に停止
することができる。従って、電力の浪費を一層抑え、省
電力化した電力供給システムを簡単な構成で実現するこ
とができる。
【0068】また、上記切替え手段としてリレーを採用
しているので、切替え手段のシーケンス制御が実現で
き、省電力化の自動制御に適した構成とすることができ
る。
【0069】また、本例における電力供給システム50
は、制御装置側リレー75を作動させて制御装置側一次
回路71を導通させる電源スイッチ93を備えた構成で
ある。この構成は、裏を返せば、電源スイッチ93の操
作がなされない限り制御装置側一次回路71を不導通と
させて制御装置側変圧器72への電力の供給を停止する
構成である。このような構成とすることで、電源スイッ
チ93の操作がなされるまでの間(電源スイッチ93を
ONとする前)の電力の消費を確実に抑えることが可能
となる。
【0070】また、本例における電力供給システム50
は、電動機構の駆動を指示する駆動指令信号S1をCP
U90に出力するリモコン91を備え、CPU90は駆
動指令信号S1が入力された際に電動機側リレー65に
接点開閉信号(接点閉路信号S8)を出力して電動機側
一次回路61を導通させるとともに、電動機80に駆動
信号S3を出力する。この構成は、裏を返せば、リモコ
ン91から駆動指令信号S1が出力されない限り電動機
側一次回路61を不導通とさせて電動機側変圧器62へ
の電力の供給を停止する構成である。このような構成と
することで、電動機80が駆動するまでの間(電動機8
0が駆動する前)の電力の消費を確実に抑えることが可
能となる。
【0071】また、CPU90は、電動機80が駆動信
号S3に基づく動作を終了した際に出力する動作終了信
号S4を受けた場合、またはリモコン91からの入力信
号(駆動指令信号)S1が切れた場合、ただしにまたは
所定時間経過後に接点開閉信号(接点開路信号S9また
は接点閉路信号S8の出力停止もしくは接点閉路信号の
停止信号)を電動機側リレー65に出力して電動機側一
次回路61を不導通とするので、電動機80の動作が終
了した後またはリモコン91からの入力信号(駆動指令
信号)S1を切った場合は電動機側一次回路61が不導
通となって電動機側変圧器62への電力の供給が停止さ
れる。このため電動機80の駆動が終了した後の電力の
消費を確実に抑えることが可能となる。
【0072】また、CPU90は、待機状態において所
定時間駆動指令信号の入力がなされない場合、つまり待
機状態が所定時間継続した場合には、制御装置側リレー
75を開成させるような制御を行い、これにより制御装
置側一次回路71を不導通としている。このように待機
状態においても電動機構が長時間使用されない場合に
は、CPU90を動作させる電力までをも停止し、全て
の電力の供給を停止している。このため電力がより一層
節約され、省電力効率が高められる。
【0073】(第3実施形態例)次に、本発明の第3実
施形態例について説明するが、本例における電動ベッド
の基本構造及は、上記第1及び第2実施形態例と同一で
あり、異なるところは、電動機に電力を供給するときの
電力供給システムにおける電気回路及び電流経路であ
る。以下、相違点を中心に説明する。
【0074】本例において電動ベッドの基本構造は、上
記第1実施形態例で示した図1〜3と同一であるので、
その具体的説明は省略する。
【0075】図10は、本例における電動ベッドの電力
供給システムにおける電気回路を示す図である。図から
わかるように、本例では、電源に接続した変圧器は1つ
であり、この1つの変圧器の二次側にCPU及び電動機
が接続されている。
【0076】図において、電力供給システム30は、電
源Aに接続された変圧器42を備える。変圧器42の一
次側には一次回路41が、二次側には二次回路43が形
成されている。そして、二次回路43には電動機80
(この場合は昇降用モータ6)及び、電動機80の動作
を制御する制御装置としてのCPU90が接続されてい
る。
【0077】一次回路41には、リレー44、44が介
装されている。このリレー44、44は、外部から接点
開閉信号が入力された際に接点開閉して一次回路41で
の電流の導通と不導通とを切替える切替え手段として機
能するものである。尚、本例においてこのリレー44と
して、常開型のリレーを使用している。
【0078】また、本例における電力供給システム30
は、リモコン91及び電源スイッチ93を具備してい
る。リモコン91には、各種の電動機構の駆動を指示す
るための駆動ボタンがその表面に配列されており、この
駆動ボタンを押すことによって、選択された電動機構の
駆動を指示する駆動指令信号がCPU90に伝送され
る。CPU90は、リモコン91から入力される駆動指
令信号に基づいて、各種電動機を制御する駆動信号を出
力する。また電源スイッチ93は、電力供給システムに
電力を供給するときにまず操作するものであり、この操
作によってリレー44が作動する。尚、電源スイッチ9
3には、図に示すように自己保持回路が形成されてい
る。
【0079】図11は、本例における電動ベッドの電力
供給システムにおける、電流経路を示す図である。以
下、図10及び図11を参照して本例における電力供給
システムの電力供給方法について説明する。
【0080】まず、家庭用電源コンセントのプラグ受け
等に電動ベッド1のコンセントプラグを挿入して電源を
投入する。すると、交流電圧は、一次回路41に印加さ
れる。
【0081】一次側回路41には常開型のリレー44、
44が介在されており、かつこのリレー44、44は通
電がなされていない状態(非通電状態)であるので、接
点が開成している。従って、一次回路41は不導通とな
り、変圧器42には電力は供給されない。従って、電源
を投入したのみでは電力の消費は起こらない。
【0082】この状態において、使用者等が電源スイッ
チ93をONとすると、リレー44が作動して接点が閉
じる。このため一次回路41が導通され、電源Aからの
電力は変圧器42へ供給され、ここで変圧され、例えば
24Vの交流に変換されて二次回路43に流れる。尚、
この24Vの交流は、二次側回路43に介装された図示
せぬACコンバーターによって24Vの直流電流に変換
される。
【0083】このような状態において、使用者等がリモ
コン91を操作して、例えば電動ベッド1の昇降機構を
動作させるボタンを押した場合、昇降機構の駆動指令信
号S1がリモコン91からCPU90に伝送される。C
PU90はこの信号を受けて、駆動信号S3を電動機8
0に出力する。このため電動機80は、この駆動信号S
3を受けて駆動する。これにより、昇降機構が駆動して
ベッドの昇降を行う。
【0084】昇降機構が所定の動作を終えた際に、電動
機80はCPU90へ動作終了信号S4を出力する。C
PU90は、この動作終了信号S4を受けた場合または
リモコン91からの入力信号(駆動指令信号)S1が切
れた場合には、リレー44を開成するような制御を行
う。このためリレー44は非通電状態となって接点が開
成し、一次回路41を不導通とする。このため電源Aか
ら変圧器42への電力の供給が停止される。
【0085】また、CPU90にリモコン91からの駆
動指令信号S1が所定時間入力されないときにも、CP
U90はリレー44を開成するような制御を行う。これ
により一次回路41が不導通となり、変圧器42への電
力の供給が停止される。このようにして、動作可能状態
でも電動機構が長時間使用されない場合に電力の供給を
停止することで、電力がより一層節約される。尚、再度
電動機構を駆動させたい場合には、電源スイッチ92を
操作する。これによって再び動作可能状態となる。
【0086】以上の説明のように、本例における、電動
ベッド1に組み込まれた電動機構(昇降機構等)を駆動
する電動機80(昇降用モータ60)に電力を供給する
ための電力供給システム30は、電源Aに接続された変
圧器43を備え、変圧器42の二次回路43に電動機8
0及びCPU90を接続し、変圧器42の一次回路41
にリレーを介在した構成である。従って、電動機80が
不作動状態のときにはリレー44の切替えによって一次
回路41での電流を不導通とし、変圧器42への電力の
供給を停止させることができる。従って、電力の浪費を
極力抑え、省電力化した電力供給システムを提供するこ
とができる。
【0087】また、切替え手段としてリレー44を採用
しているので、リレーシーケンス制御が実現でき、省電
力化の自動制御に適した構成とすることができる。
【0088】また本例における電力供給システム30
は、リレー44を作動させて一次回路41を導通させる
電源スイッチ93を備えた構成である。この構成は、裏
を返せば、電源スイッチ93が操作されない限り一次回
路61を不導通とさせて変圧器62への電力の供給を停
止する構成である。このような構成とすることで、電源
スイッチ93の操作がなされるまでの間(電源スイッチ
92をONとする前)の電力の消費を確実に抑えること
が可能となる。
【0089】また、CPU90は、電動機80が駆動信
号S3に基づく動作を終了した際に出力する動作終了信
号S4を受けた場合、またはリモコン91からの入力信
号(駆動指令信号)S1が切れた場合、ただちにまたは
所定時間経過後に接点開閉信号をリレ44ーを開成する
ような制御をして一次回路41を不導通とするので、電
動機80の動作が終了した後またはリモコン91からの
入力信号(駆動指令信号)S1を切った場合はは一次回
路41が不導通となって変圧器42への電力の供給が停
止される。このため電動機80の駆動が終了した後の電
力の消費を確実に抑えることが可能となる。
【0090】また、CPU90は、所定時間駆動指令信
号の入力がなされない場合にも、リレー44を開成する
ような制御をして一次回路41を不導通とし、変圧器4
2への電力の供給を停止している。このように電動機構
が長時間使用されない場合に電力の供給を停止すること
で、電力がより一層節約され、省電力効率が高められ
る。
【0091】以上、本発明の具体例について説明してき
たが、本発明は、上記例に限定されるべきものではな
い。例えば、上記例では、変圧器によって電圧を5Vも
しくは24Vに変圧する例を挙げたが、何もこれに限定
する必要はなく、何ボルトに変圧してもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動ベッドの電力供給システムにおいて、電力の浪費を
極力抑え、省電力化した電力供給システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2、第3実施形態例及び第1
変形例における、電動ベッドの骨格構造を示す平面図で
ある。
【図2】本発明の第1、第2第3実施形態例及び第1変
形例における、電動ベッドの骨格構造を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の第1、第2、第3実施形態例及び第1
変形例における、、電動ベッドの斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態例の電動ベッドにおけ
る、電動機に電力を供給するための電力供給システムを
示す電気回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態例の電動ベッドの電力供
給システムにおける、電流経路を示す図である。
【図6】本発明の第1変形例の電動ベッドにおける、電
動機に電力を供給するための電力供給システムを示す電
気回路図である。
【図7】本発明の第1変形例の電動ベッドの電力供給シ
ステムにおける、電流経路を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態例の電動ベッドにおけ
る、電動機に電力を供給するための電力供給システムを
示す電気回路図である。
【図9】本発明の第2実施形態例の電動ベッドの電力供
給システムにおける、電流経路を示す図である。
【図10】本発明の第3実施形態例の電動ベッドにおけ
る、電動機に電力を供給するための電力供給システムを
示す電気回路図である。
【図11】本発明の第3実施形態例の電動ベッドの電力
供給システムにおける、電流経路を示す図である。
【図12】従来技術の電動ベッドにおける、電動機に電
力を供給するための電力供給システムを示す電気回路図
である。
【符号の説明】
1・・・電動ベッド 4・・・昇降フレーム(電動機構) 6・・・昇降用モータ(電動機) 30、50・・・電力供給システム 41・・・一次回路 42・・・変圧器 43・・・二次回路 44・・・リレー 61・・・電動機側一次回路 62・・・電動機側変圧器 63・・・電動機側二次回路 64・・・リレー 65・・・電動機側リレー 71・・・制御装置側一次回路 72・・・制御装置側変圧器 73・・・制御装置側二次回路 75・・・制御装置側リレー 80・・・電動機 90・・・CPU(制御装置) 91・・・リモコン(駆動指示手段) 92・・・電源スイッチ A・・・電源 S1・・・駆動指令信号 S2・・・接点閉路信号(接点開閉信号) S3・・・駆動信号 S4・・・動作終了信号 S5・・・接点開路信号または接点閉路信号の停止もし
くは接点閉路信号の停止信号(接点開閉信号) S6・・・電源ON信号 S7・・・接点閉路信号(接点開閉信号) S8・・・接点閉路信号(接点開閉信号) S9・・・接点開路信号または接点閉路信号の停止もし
くは接点閉路信号の停止信号(接点開閉信号)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動ベッドに組み込まれた電動機構を駆
    動する電動機に電力を供給するための電力供給システム
    であって、 該電力供給システムは、電源に接続された複数の変圧器
    を備え、前記電動機に電力を供給する変圧器と前記電動
    機の駆動を制御するための制御装置に電力を供給する変
    圧器とを分けたことを特徴とする、電動ベッドの電力供
    給システム。
  2. 【請求項2】 電動ベッドに組み込まれた電動機構を駆
    動する電動機に電力を供給するための電力供給システム
    であって、 該電力供給システムは、電源に接続され、前記電動機及
    び前記電動機の駆動を制御するための制御装置に電力を
    供給する変圧器を備え、該変圧器の一次側にリレーが介
    在されてなることを特徴とする、電動ベッドの電力供給
    システム。
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